JP2003271277A - 情報処理装置及び情報入力方法 - Google Patents

情報処理装置及び情報入力方法

Info

Publication number
JP2003271277A
JP2003271277A JP2002066974A JP2002066974A JP2003271277A JP 2003271277 A JP2003271277 A JP 2003271277A JP 2002066974 A JP2002066974 A JP 2002066974A JP 2002066974 A JP2002066974 A JP 2002066974A JP 2003271277 A JP2003271277 A JP 2003271277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
input
destination selection
selection button
storage area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002066974A
Other languages
English (en)
Inventor
Akitane Tsuchiya
晃胤 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2002066974A priority Critical patent/JP2003271277A/ja
Publication of JP2003271277A publication Critical patent/JP2003271277A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • User Interface Of Digital Computer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報の入力対象が複数設定されている場合
に、円滑に連続して入力操作を行う。 【解決手段】 表示画面上に、テキスト入力領域1と、
第1及び第2のチャット内容表示領域2,3と、これら
第1及び第2のチャット内容表示領域2,3のいずれに
対してテキストを入力するかを選択するための第1乃至
第3の入力先選択ボタン4,5,6を表示する。テキス
ト入力領域1にテキストが入力された状態の下で各入力
先選択ボタンが選択された場合には、選択された入力先
選択ボタンに対応したチャット内容表示領域にテキスト
の入力(書き込む)を行う。テキスト入力領域1にテキ
ストが入力されていない状態の下で各入力先選択ボタン
が選択された場合には、当該入力先選択ボタンを選択継
続状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報の格納対象と
された複数の情報記憶領域に対して情報を円滑に入力す
るための情報処理装置、情報入力方法、情報入力プログ
ラム、並びに情報入力プログラムが記録された記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えばコンピュータ装置、P
DA(Personal Digital Assistant)機器、或いは携帯
型電話機などの情報処理装置においては、様々な場面で
テキスト(文字列)を入力する操作が要求されている。
【0003】また、近年では、多数の情報処理装置が接
続されたコンピュータネットワークとして、いわゆるイ
ンターネット(The Internet)が広く普及しており、相
互に接続された情報処理装置の間で様々な情報を自在に
送受信する環境が整備されつつある。そして、このイン
ターネットを利用してユーザ同士の間で意思や感情の伝
達を行うシステムとして、いわゆる掲示板システムやチ
ャットシステムなどが存在する。このような掲示板シス
テムやチャットシステムを利用するに際しても、テキス
トの入力操作を行う機会が多い。
【0004】従来から、情報処理装置を用いてテキスト
の入力操作を行うに際しては、矩形の入力領域が表示画
面に表示され、この入力領域を選択した状態で、例えば
キーボードやスタイラスペン等を用いてテキストを入力
した後に、例えばキーボードの確定キーを押下すること
によって入力したテキストの確定操作が行われる。ま
た、例えば、入力領域に対応付けされた確定ボタンを表
示画面に表示し、入力領域内にテキストが入力された状
態で確定ボタンを選択することによって確定操作が行わ
れる入力方式も広く採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来から用
いられているテキストの入力方式においては、複数の入
力領域が存在する場合に、入力対象とする入力領域をテ
キストを入力する度に選択操作することが必要とされ
る。この選択操作としては、例えば、キーボードの矢印
キーやタブ(TAB)キー等を用いて入力対象とする入力
領域を順次ハイライト表示させたり、或いは、マウス装
置を用いてマウスカーソルを入力対象とする入力領域に
移動させた後にクリック操作すること等によって行われ
る。したがって、複数の入力領域に対してテキストの入
力操作を行うに際しては、甚だ煩雑な操作が要求される
という問題があった。
【0006】また、例えば、インターネットを利用した
掲示板システムやチャットシステムにおいては、一般
に、書き込み内容や発言内容となるテキストを入力する
テキスト入力領域と、書き込み内容や発言内容が表示さ
れるテキスト表示領域と、テキスト入力領域に入力され
たテキストを確定して実際の書き込み内容や発言内容と
して反映させるための確定ボタン(送信ボタン)とがひ
と組に構成されている。
【0007】したがって、例えば書き込み対象(或いは
発言対象)としてのテキスト表示領域が複数設定されて
いる場合には、各テキスト表示領域に対応して、それぞ
れテキスト入力領域と確定ボタンとを用意する必要があ
った。このため、同様な機能を有するテキスト入力領域
や確定ボタンが画面上に複数表示されることとなり、表
示画面の美観を損ねてユーザに煩雑な印象を与えてしま
うといった問題が生じる。また、テキストを入力する毎
に確定ボタンを選択する必要が生じ、例えばキーボード
とマウス装置とを持ち替える頻度が高くなるなどして、
操作性が悪い。
【0008】そこで、本発明は、上述した従来の実情に
鑑みてなされたものであり、入力された情報の格納対象
が複数設定されている場合であっても、自然な操作で円
滑に且つ連続的に情報の入力操作を行なうことが可能な
情報処理装置、情報入力方法、情報入力プログラム、並
びに情報入力プログラムが記録された記録媒体を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
情報処理装置は、ユーザによりボタン選択操作及び情報
入力操作が行われる操作手段と、上記操作手段により入
力された情報を一時記憶する一時記憶領域と、上記操作
手段により入力された情報の格納対象となる複数の情報
記憶領域とが設定された記憶手段と、上記複数の情報記
憶領域にそれぞれ対応した複数の入力先選択ボタンを表
示装置の表示画面に表示する表示制御手段と、上記一時
記憶領域に対して情報が入力された状態の下で上記入力
先選択ボタンが選択された場合に、当該入力先選択ボタ
ンに対応した情報記憶領域に対して当該情報を格納した
後に上記一時記憶領域の記憶内容を初期化するととも
に、上記一時記憶領域に対して情報が入力されていない
状態の下で上記入力先選択ボタンが選択された場合に、
当該入力先選択ボタンを選択継続状態として、これ以降
入力された情報を当該入力先選択ボタンに対応した情報
記憶領域に対して格納する制御手段とを備える。
【0010】また、本発明の請求項9に係る情報入力方
法は、情報処理装置を用いて情報を入力するに際して、
ユーザにより入力された情報を一時記憶する一時記憶領
域と、ユーザにより入力された情報の格納対象となる複
数の情報記憶領域とを設定する記憶領域設定ステップ
と、上記複数の情報記憶領域にそれぞれ対応した複数の
入力先選択ボタンを表示装置の表示画面に表示するボタ
ン表示ステップと、上記一時記憶領域に対して情報が入
力された状態の下で上記入力先選択ボタンが選択された
場合に、当該入力先選択ボタンに対応した情報記憶領域
に対して当該情報を格納した後に上記一時記憶領域の記
憶内容を初期化する第1の情報格納ステップと、上記一
時記憶領域に対して情報が入力されていない状態の下で
上記入力先選択ボタンが選択された場合に、当該入力先
選択ボタンを選択継続状態として、これ以降入力された
情報を当該入力先選択ボタンに対応した情報記憶領域に
対して格納する第2の情報格納ステップとを有する。
【0011】さらに、本発明の請求項17に係る情報入
力プログラムは、情報処理装置を用いて情報を入力する
ための情報入力プログラムにおいて、上記情報処理装置
に対して、ユーザにより入力された情報を一時記憶する
一時記憶領域と、ユーザにより入力された情報の格納対
象となる複数の情報記憶領域とを設定する記憶領域設定
処理と、上記複数の情報記憶領域にそれぞれ対応した複
数の入力先選択ボタンを表示装置の表示画面に表示する
ボタン表示処理と、上記一時記憶領域に対して情報が入
力された状態の下で上記入力先選択ボタンが選択された
場合に、当該入力先選択ボタンに対応した情報記憶領域
に対して当該情報を格納した後に上記一時記憶領域の記
憶内容を初期化する第1の情報格納処理と、上記一時記
憶領域に対して情報が入力されていない状態の下で上記
入力先選択ボタンが選択された場合に、当該入力先選択
ボタンを選択継続状態として、これ以降入力された情報
を当該入力先選択ボタンに対応した情報記憶領域に対し
て格納する第2の情報格納処理とをを実行させる。
【0012】さらにまた、本発明の請求項18に係る情
報入力プログラムが記録された記録媒体は、情報処理装
置を用いて情報を入力するための情報入力プログラムが
記録された記録媒体において、上記情報処理装置に対し
て、ユーザにより入力された情報を一時記憶する一時記
憶領域と、ユーザにより入力された情報の格納対象とな
る複数の情報記憶領域とを設定する記憶領域設定処理
と、上記複数の情報記憶領域にそれぞれ対応した複数の
入力先選択ボタンを表示装置の表示画面に表示するボタ
ン表示処理と、上記一時記憶領域に対して情報が入力さ
れた状態の下で上記入力先選択ボタンが選択された場合
に、当該入力先選択ボタンに対応した情報記憶領域に対
して当該情報を格納した後に上記一時記憶領域の記憶内
容を初期化する第1の情報格納処理と、上記一時記憶領
域に対して情報が入力されていない状態の下で上記入力
先選択ボタンが選択された場合に、当該入力先選択ボタ
ンを選択継続状態として、これ以降入力された情報を当
該入力先選択ボタンに対応した情報記憶領域に対して格
納する第2の情報格納処理とをを実行させることを特徴
とする情報入力プログラムが記録されている。
【0013】以上のように構成された本発明によれば、
一時記憶領域に対して情報が入力された下でいずれかの
入力先選択ボタンを選択することによって、選択された
入力先選択ボタンに対応した情報記憶領域に当該情報が
格納される。また、一時記憶領域に対して情報が入力さ
れていない状態の下で入力先選択ボタンが選択された場
合には、この入力先選択ボタンが選択継続状態となり、
これ以降入力された情報が当該入力先選択ボタンに対応
した情報記憶領域に対して格納されることとなる。
【0014】このため、入力先選択ボタンを選択継続状
態とすることによって、以降のボタン選択操作を行う必
要なく、所定の一時記憶領域に対して連続して情報を入
力することができる。また、一時記憶領域に対して情報
を入力した状態の下では、入力先選択ボタンを選択する
という極めて簡便な操作のみで、任意の情報記録領域に
対して情報を格納することができる。
【0015】なお、選択継続状態を解除するに際して
は、上記一時記憶領域に対して情報が入力されていない
状態の下で、選択継続状態とされた入力先選択ボタンが
選択された場合に行うとすればよい。これにより、入力
先選択ボタンの選択継続状態のオン/オフ切替を、自然
な操作感覚で実現することができる。
【0016】また、上記一時記憶領域に対して情報が入
力されておらず、且つ選択継続状態とされた入力先選択
ボタンが存在する状態の下で、他の入力先選択ボタンが
選択された場合には、選択継続状態とされた入力先選択
ボタンの選択継続状態を解除し、選択された入力先選択
ボタンを選択継続状態とするとしてもよいし、選択され
た入力先選択ボタンに対応した情報記憶領域に対して当
該情報を格納した後に上記一時記憶領域の記憶内容を初
期化し、元の入力先選択ボタンの選択継続状態を維持す
るとしてもよい。すなわち、この場合には、選択された
入力先選択ボタンに対応した情報記憶領域を情報の入力
対象として一時的に切り替えてもよいし、選択された入
力先選択ボタンを選択継続状態として、当該入力選択ボ
タンに対応した情報記憶領域を新たな入力対象として切
り替えるとしてもよい。
【0017】さらに、上記一時記憶領域に対して入力さ
れた情報の内容を表示する情報入力領域を表示装置の表
示画面に表示するとしてもよい。この場合であっても、
情報を入力するという機能を有する情報入力領域を唯一
用意することで複数の情報記録領域に対する入力操作を
行うことができる。このため、入力領域と表示領域と確
定ボタンとが一組とされた従来の入力方式を用いて複数
の入力対象に対して情報の入力操作を行う場合と比較し
て、画面上の構成物を減らすことができる。したがっ
て、表示画面の美観が向上し、ユーザに対して煩雑な印
象を与えることがない。
【0018】また、上記複数の情報記憶領域に格納され
た情報の内容をそれぞれ表示する複数の情報表示領域を
表示装置の表示画面に表示するとしてもよい。これによ
り、各情報記憶領域にどのような情報が入力されたかを
ユーザに対して明示的に逐次示すことができる。これに
より、どの情報記憶領域に対して情報を入力するかとい
うユーザの選択を促すことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】(1)本発明の基本的な構成 まず、本発明の最も基本的な構成について、図1に示す
画面例を参照しながら説明する。図1は、コンピュータ
ネットワークを介して複数のコンピュータ装置が接続さ
れたシステムにおいて、各コンピュータ装置のユーザ
(利用者)間でテキスト(文字列)を授受することによ
り意思や感情の伝達(コミュニケーション)を行うチャ
ットシステムに本発明を適用した場合に、各コンピュー
タ装置の表示画面上に表示される内容、すなわちグラフ
ィカル・ユーザ・インターフェース(GUI:Graphica
l User Interface)の一例を示すものである。
【0021】図1に示す例においては、表示画面内の上
部に矩形のテキスト入力領域1が設定され、このテキス
ト入力領域1の下部に第1のチャット内容表示領域2と
第2のチャット内容表示領域3とが左右に並んで設定さ
れている。また、第1のチャット内容表示領域2の上部
に、この第1のチャット内容表示領域2に対してテキス
トを入力することを選択するための第1の入力先選択ボ
タン4が表示され、第2のチャット内容表示領域3の上
部に、この第2のチャット内容表示領域3に対してテキ
ストを入力することを選択するための第2の入力先選択
ボタン5が表示されている。さらに、第1の入力先選択
ボタン4と第2の入力先選択ボタン5との中間位置に、
第1のチャット内容表示領域2及び第2のチャット内容
表示領域3との双方にテキストを入力することを選択す
るための第3の入力先選択ボタン6が表示されている。
【0022】テキスト入力領域1は、コンピュータ装置
に備えられたキーボード等の入力デバイスを用いて、ユ
ーザにより入力されたテキストが表示される。ここで、
ユーザにより入力されたテキストは、コンピュータ装置
に備えられたRAM(RandomAccess Memory)等の記憶
デバイスに一時記憶される。コンピュータ装置は、テキ
スト入力領域1に対して入力されたテキストを一時記憶
する記憶領域(入力バッファ)が予め記憶デバイス内に
確保されており、この入力バッファに蓄積された入力内
容をテキスト入力領域1に表示する。すなわち、ユーザ
の観点では、キーボード等により入力したテキストがテ
キスト入力領域1に表示されることとなるが、実際に
は、入力されたテキストは入力バッファに一時記憶さ
れ、この入力バッファの記憶内容がテキスト入力領域1
に表示されていることとなる。
【0023】本例においては、入力内容を確認しながら
ユーザがテキストの入力操作を行うことを可能とする目
的でテキスト入力領域1を表示しているが、このテキス
ト入力領域1は非表示であってもよい。
【0024】第1のチャット内容表示領域2及び第2の
チャット内容表示領域3は、チャットシステムに接続さ
れたコンピュータ装置の間で送受信されたテキスト、す
なわち各コンピュータ装置のユーザが入力したテキスト
(チャット内容)が表示される領域である。ここで、各
ユーザ間で送受信されるチャット内容は、コンピュータ
装置に備えられたRAM(Random Access Memory)やハ
ードディスク装置等の記憶デバイスに一時記憶される。
コンピュータ装置は、第1のチャット内容表示領域2及
び第2のチャット内容表示領域3のそれぞれに対応し
て、チャット内容を記憶するテキスト記憶領域が予め記
憶デバイス内に所定のアドレス空間として或いはファイ
ルとして確保されており、これらテキスト記憶領域に蓄
積された内容をそれぞれ第1のチャット内容表示領域2
及び第2のチャット内容表示領域3に表示する。
【0025】本例においては、チャット内容を確認しな
がらチャットに参加し、いずれのテキスト記憶領域に対
してテキストを入力するかというユーザによる選択を容
易とする目的で、これらテキスト記憶領域の内容をそれ
ぞれ示す第1のチャット内容表示領域2及び第2のチャ
ット内容表示領域3を表示しているが、これらは非表示
とされていてもよい。
【0026】第1の入力先選択ボタン4及び第2の入力
先選択ボタン5は、それぞれ、テキスト入力領域1に入
力されたテキストを、第1のチャット内容表示領域2及
び第2のチャット内容表示領域3に書き込む場合に選択
されるボタンである。また、第3の入力先選択ボタン6
は、テキスト入力領域1に入力されたテキストを、第1
のチャット内容表示領域2及び第2のチャット内容表示
領域3の双方に対して同時に書き込む場合に選択される
ボタンである。すなわち、第1乃至第3の入力先選択ボ
タン5は、テキスト入力領域1に入力されたテキスト
を、第1のチャット内容表示領域2と第2のチャット内
容表示領域3とのいずれに入力する(書き込む)かを選
択するボタン、入力対象を選択するためのボタンとして
構成されている。
【0027】これら各入力先選択ボタンを選択するに際
しては、例えば、ユーザがコンピュータ装置に接続され
たマウス装置を操作することによって、画面上に表示さ
れるマウスカーソルが各入力先選択ボタン上に移動操作
され、マウス装置をクリック操作することなどによって
行われる。
【0028】ここで、第1乃至第3の入力先選択ボタン
4,5,6の各入力先選択ボタンは、図2に示すよう
に、ユーザによる操作に応じてそれぞれ3つの状態を遷
移する。すなわち各入力先選択ボタンは、ユーザによっ
て選択操作されていない状態である未選択状態N1と、
ユーザによって選択操作されたときの状態である選択状
態N2と、選択が継続された状態である選択継続状態N
3との3つの状態を遷移する。以下では、各入力先選択
ボタンの状態遷移について説明する。
【0029】第1乃至第3の入力先選択ボタン4,5,
6の各入力先選択ボタンは、それぞれ初期状態として未
選択状態N1が設定されている。この未選択状態N1に
おいて、テキスト入力領域1内にテキストが入力されて
いる場合、すなわち入力バッファにテキストが一時記憶
されている場合に、ユーザによって選択操作されると、
選択された入力先選択ボタンは図2中矢印A1で示すよ
うに状態が遷移して選択状態N2となる。
【0030】これにより、テキスト入力領域1に入力さ
れたテキストが選択されたボタンに対応したチャット内
容表示領域に対して書き込まれ、テキスト入力領域1が
初期化されて内容が空となる。すなわち、このとき、入
力バッファに蓄積されたテキストが入力対象として選択
されたチャット内容表示領域に対応したテキスト記憶領
域に転写されるとともに、入力バッファがクリアされ
る。
【0031】上述のようにして、テキスト入力領域1に
入力されたテキストが所定のチャット内容表示領域に書
き込まれた後に、選択状態N2とされた入力先選択ボタ
ンは、図中矢印A2で示すように状態が遷移して未選択
状態N1に戻る。
【0032】また、第1乃至第3の入力先選択ボタン
4,5,6の各入力先選択ボタンは、未選択状態N1に
おいて、テキスト入力領域1内にテキストが入力されて
いない場合にユーザによって選択操作されると、選択さ
れた入力先選択ボタンは図中矢印A3で示すように状態
が遷移して選択継続状態N3となる。第1乃至第3の入
力先選択ボタン4,5,6のうちいずれかの入力先選択
ボタンが選択継続状態N3に遷移すると、この選択継続
状態N3とされた入力先選択ボタンに対応したチャット
内容表示領域が、入力対象として継続的に選択された状
態となり、テキスト入力領域1に対して入力されたテキ
ストが逐次、このチャット内容表示領域に対して書き込
まれることとなる。これにより、入力先選択ボタンの選
択操作を行うことなく、入力対象として選択されたチャ
ット内容表示領域に対して連続してテキストを書き込む
ことが可能となる。
【0033】また、第1乃至第3の入力先選択ボタン
4,5,6のうちいずれかの入力先選択ボタンが選択継
続状態N3とされているときに、テキスト入力領域1内
にテキストが入力されておらず、且つ他の入力先選択ボ
タンが選択された場合、又は、選択継続状態N3とされ
た入力先選択ボタンがユーザにより選択された場合に
は、当該入力先選択ボタンは図中矢印A4で示すように
状態が遷移して未選択状態N1に戻る。
【0034】なお、第1乃至第3の入力先選択ボタン
4,5,6は、上述のように遷移する3つの状態に応じ
て、各状態毎に特徴的な状態で表示されることが望まし
い。具体的には例えば、各状態に応じて、色や絵柄を変
化させたり、ハイライト表示したり、アニメーション表
示の内容を変化させるなどすることが望ましい。これに
より、ユーザに対して明示的に現在の状態を示すことが
でき、ユーザによる誤った操作を防止することができ
る。
【0035】つぎに、上述のようにして遷移する第1乃
至第3の入力先選択ボタン4,5,6の状態に着目し
て、本例に係るチャットシステムでテキストを入力する
場合のコンピュータ装置の動作を、図3及び図4に示す
フローチャートを参照しながら説明する。
【0036】なお、第1乃至第3の入力先選択ボタン
4,5,6は、いずれもテキストの入力先を選択すると
いう同等の機能を有しており、いずれも同様にしてユー
ザによる選択操作に応じて状態が遷移することから、以
下の説明においては、特定の入力先選択ボタンを想定せ
ずに、単に「入力先選択ボタン」と称して説明すること
とする。本例に係るチャットシステムにおいては、第1
乃至第3の入力先選択ボタン4,5,6のそれぞれに対
して以下で説明する処理が行われる。
【0037】また、以下で説明する処理は、チャットシ
ステムを構成するコンピュータ装置上で実行されるソフ
トウェア・プログラムに記述された処理内容に従って、
コンピュータ装置を構成するCPU(Central Processi
ng Unit)が、RAM、キーボード、或いはマウス装置
に対する各種情報の入出力を行うことにより実現される
ものとする。
【0038】入力先選択ボタンは、その初期状態として
未選択状態N1とされている。また、初期状態におい
て、入力バッファにはテキストが入力されていないもの
とする。このとき、コンピュータ装置は、例えば各部の
動作を制御する制御部として備えられたCPU等によっ
て、入力先選択ボタンがユーザにより選択されたか否か
を判定する(ステップB1)。この判定の結果、選択さ
れていない場合には処理をステップB2に進め、選択さ
れている場合には、選択された入力先選択ボタンを選択
継続状態N3に遷移させて、処理をステップB6に進め
る。
【0039】ステップB2において、コンピュータ装置
は、ユーザがキーボード等を操作することにより入力さ
れたテキストを入力バッファに一時記憶するとともに、
この入力バッファに記憶された内容をテキスト入力領域
1に表示する。
【0040】次にステップB3において、コンピュータ
装置は、ユーザによって例えばマウス装置を用いた選択
操作等がなされ、入力先選択ボタンが選択されたか否か
を判定する。この判定の結果、選択されている場合には
処理をステップB4に進め、選択されていない場合には
処理をステップB2に戻してテキストの入力処理を継続
する。
【0041】ステップB4において、コンピュータ装置
は、ユーザにより入力されたテキストが入力バッファ内
に存在するか否かを判定する。この判定の結果、入力バ
ッファが空である場合、すなわちユーザによってテキス
トが何も入力されていない場合には、選択された入力先
選択ボタンを選択継続状態N3に遷移させて処理をステ
ップB6に進め、入力バッファが空ではない場合には処
理をステップB5に進める。
【0042】ステップB5において、コンピュータ装置
は、入力バッファ内に記憶されたテキストを、選択され
た入力先選択ボタンに対応したチャット内容表示領域に
対して書き込み、入力バッファを初期化して空にする。
この後、処理をステップB1に戻して、上述した一連の
処理を繰り返す。
【0043】一方、ステップB6においては、入力先選
択ボタンが選択継続状態N3とされていることから、こ
の入力先選択ボタンに対応したチャット内容表示領域に
対して、テキストの書き込みを連続して行う処理が行わ
れる。このステップB6が開始されると、図4に示すス
テップB10において、コンピュータ装置は、ユーザが
キーボード等を操作することにより入力されたテキスト
を入力バッファに一時記憶するとともに、この入力バッ
ファに記憶された内容をテキスト入力領域1に表示す
る。
【0044】次に、ステップB11において、コンピュ
ータ装置は、ユーザにより例えばキーボードの「リター
ンキー」が入力されるなどして、入力内容の確定操作が
行われたか否かを判定する。この判定の結果、確定操作
が行われている場合には処理をステップB12に進め、
確定操作が行われていない場合には処理をステップB1
0に戻してテキストの入力を継続する。
【0045】ステップB12において、コンピュータ装
置は、入力バッファ内に記憶されたテキストを、選択継
続状態N3とされた入力先選択ボタンに対応したチャッ
ト内容表示領域に対して書き込み、入力バッファを初期
化して空にする。この後、処理をステップB10に戻し
て、上述した一連のステップB6における処理を繰り返
す。
【0046】上述した一連のステップB6における処理
は、当該入力先選択ボタンの選択継続状態N3が解除さ
れて、未選択状態N1に戻るまで繰り返し行われる。
【0047】本例に係るチャットシステムにおいては、
テキスト入力領域1にテキストを入力した状態で第1乃
至第3の入力選択ボタン4,5,6のいずれかを選択す
るという極めて簡便な操作により、複数設定されたチャ
ット内容表示領域のうちから任意のチャット内容表示領
域を入力対象として選択し、このチャット内容表示領域
に対してテキストを入力することができる。したがっ
て、チャット内容表示領域が複数設定されている場合で
あっても、ユーザによってテキストの入力操作が行われ
るテキスト入力領域1は1つだけで十分となり、入力領
域と表示領域と確定ボタンとが一組とされた従来の入力
方式を用いる場合と比較して、画面上の構成物を減らす
ことができる。したがって、表示画面の美観が向上し、
ユーザに対して煩雑な印象を与えることがない。
【0048】また、テキスト入力領域1にテキストが入
力されていない状態で第1乃至第3の入力選択ボタン
4,5,6のいずれかが選択されると、選択された入力
選択ボタンが選択継続状態となり、これ以降入力された
テキストが当該入力先選択ボタンに対応したチャット内
容表示領域に対して入力されることとなる。したがっ
て、特定のチャット内容表示領域に対して連続して入力
(書き込み)を行う場合においても、入力を行う度に入
力先選択ボタンを選択操作する必要がない。すなわち、
特定のチャット内容表示領域に対する連続した入力操作
を極めて円滑に行うことができる。
【0049】ところで、本例に係るチャットシステムに
おいて、上述のようにして第1乃至第3の入力先選択ボ
タン4,5,6のうちのいずれかが選択継続状態N3と
されている状態で、テキスト入力領域1にテキストが入
力されていない場合に他の入力先選択ボタンが選択され
たときには、選択された入力先選択ボタンを選択継続状
態N3とし、それ以前に選択継続状態N3とされていた
入力先選択ボタンの選択継続状態N3を解除して未選択
状態N1とすることが望ましい。これにより、ユーザ
は、テキストを連続して入力する入力先(チャット内容
表示領域)を1回のボタン選択操作で切り替えることが
できる。
【0050】また、第1乃至第3の入力先選択ボタン
4,5,6のうちのいずれかが選択継続状態N3とされ
ている状態で、テキスト入力領域1にテキストが入力さ
れている場合に他の入力先選択ボタンが選択されたとき
には、以下で説明する2つの動作のうちのいずれかを処
理することが考えられる。
【0051】第1の動作としては、テキスト入力領域1
に入力されているテキストを、選択操作された入力先選
択ボタンに対応した入力先に入力した後に、テキスト入
力領域1を初期化し、それ以前から選択継続状態N3と
されている入力先選択ボタンの状態を、選択継続状態N
3のまま維持するという動作である。この第1の動作が
処理されることにより、ユーザは、特定の入力先に対し
て連続してテキストの入力を行っている途中に、1回だ
け他の入力先に対してテキストの入力を行うという操作
を、1回のボタン選択操作のみで実現することができ
る。
【0052】第2の動作としては、テキスト入力領域1
に入力されているテキストを、選択操作された入力先選
択ボタンに対応した入力先に入力した後に、テキスト入
力領域1を初期化する。そして、それ以前から選択継続
状態N3とされていた入力先選択ボタンの状態を未選択
状態N1に遷移させるとともに、選択操作された入力先
選択ボタンを選択継続状態N3に遷移させるという動作
である。すなわち、この第2の動作が処理されることに
より、現在テキスト入力領域1に入力されているテキス
トの選択操作された入力先選択ボタンに対応した入力先
に入力するとともに、これ以降、新たに指定された入力
先に対して連続してテキストの入力を行うことができる
ようになる。
【0053】上述した2つの動作は、特に一方が優れて
いるというものではなく、チャットシステムの用途や利
用形態に準じていずれかを選択的に採用すればよい。ま
た、ユーザの操作に応じて上述した2つの動作が切り替
え可能とされていてもよい。
【0054】なお、上述においては、本発明をチャット
システムに適用した場合について説明したが、本発明
は、その趣旨を逸脱しない範囲で、情報処理装置を用い
て各種の情報を入力する場合に広く適用することができ
る。具体的には、例えば、いわゆる掲示板システムにテ
キストを入力する場合に適用するとしてもよいし、住所
録アプリケーションや表計算アプリケーションを用いて
各種の情報を入力する場合に適用してもよい。
【0055】また、上述においては、ユーザにより入力
されたテキストの入力対象となるチャット内容表示領域
が2つ設定された場合を想定して説明したが、本発明
は、テキストの入力対象を2つに限定されるものではな
く、任意の数だけ情報の入力対象が設定された場合に適
用することもできる。
【0056】(2)より具体的な実施の形態 つぎに、上述した本発明の基本的な構成に基づく、より
具体的な本発明の実施の形態について説明する。以下で
は、コンピュータネットワークに接続された複数の情報
処理装置の間で、画像データ、音声データ、文字デー
タ、及び制御データのうち任意のデータを送受信するこ
とによって、各情報処理装置の利用者間で意思や感情の
相互伝達(コミュニケーション)を行うコミュニケーシ
ョンシステムに対して本発明を適用した場合について説
明する。
【0057】(2−1)コミュニケーションシステムの
基本構成 まず、このようなコミュニケーションを実現する基本的
なシステムの構成について概略的に説明する。
【0058】なお、以下では、コンピュータネットワー
クとして、いわゆるTCP/IP(Transmission Contr
ol Protcol / Internet Protcol)プロトコル群を利用
して複数の情報処理装置間で相互接続が可能とされたネ
ットワーク形態を想定して説明する。ただし、本発明
は、このようなネットワーク形態への適用に限定される
ものではなく、複数の情報処理装置間で相互に各種情報
の授受を行うコンピュータネットワークを利用する場合
に広く適用することが可能である。
【0059】また、以下では、各種情報の授受を行う情
報処理装置として、コンシューマ用途のパーソナル・コ
ンピュータ装置(以下、単にコンピュータ装置と称す
る。)を用いた場合を想定して説明する。ただし、本発
明は、このようなコンピュータ装置を用いた場合への適
用に限定されるものではなく、例えば、各種のPDA
(Personal Digital Assistants)機器、或いは通信機
能が搭載された携帯電話などのように各種の情報処理装
置を用いた場合に対して広く適用することができる。
【0060】本例で説明するコミュニケーションシステ
ムは、例えば図5に示すように、複数のコンピュータ装
置10がインターネット(The Internet)11を介して
相互に各種情報の授受が可能な状態で接続されてなる。
【0061】ここで、各コンピュータ装置10は、イン
ターネット11に対して直接接続されていてもよいし、
ISP(Internet Service Provider)などを利用して
公衆回線網15を介してインターネット11に接続可能
な環境とされていてもよい。公衆回線網15としては、
例えば、電話回線網15a、ケーブルテレビ網15b又
はADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)網
15c等を挙げることができる。このとき、コンピュー
タ装置10は、インターネット11に接続可能な環境で
あれば、有線接続或いは無線接続の別を問わない。例え
ば、コンピュータ装置10は、いわゆる簡易型携帯電話
(PHS:Personal Handyphone System)等を介して、
インターネット11に接続する構成とされていてもよ
い。
【0062】各コンピュータ装置10は、各々がインタ
ーネット11に接続した状態で、TCP/IPプロトコ
ル群を用いてインターネット11上に伝送路を確立し、
互いに画像データ、音声データ、文字データ、及び制御
データ等の各種情報を相互に授受することが可能とされ
ている。
【0063】(2−2)ユーザ端末の構成 つぎに以下では、上述したコミュニケーションシステム
を構成するコンピュータ装置10の構成について説明す
る。
【0064】なお、以下では、説明の便宜上、コンピュ
ータ装置10にデジタルビデオカメラが搭載されている
場合について説明するものとする。ただし、コンピュー
タ装置10は、外部機器として構成されたデジタルビデ
オカメラが有線又は無線により接続されていてもよい
し、例えばコンピュータ装置10が接続されたLAN
(Local Area Network)等のコンピュータネットワーク
に対して直接接続可能とされたデジタルビデオカメラを
用いて、このデジタルビデオカメラにより撮像或いは録
音された画像データや音声データがコンピュータネット
ワークを介してコンピュータ装置10に取り込まれる構
成とされていてもよい。
【0065】コンピュータ装置10は、図6に示すよう
に、各種演算処理を実行するとともに各部を統括して制
御するCPU(Central Processing Unit)20と、こ
のCPU20のワークエリアとして機能するRAM(Ra
ndom Access Memory)21と、CPU20によって実行
される各種プログラムを含む情報を格納する読み取り専
用のROM(Read Only Memory)22と、CPU20に
よって実行されるオペレーティング・システム(Operat
ing System)やアプリケーション・プログラム等の各種
プログラムが記録され、各種データ等の記録再生が行わ
れるHDD(Hard Disk Drive)23と、各種情報を表
示する表示部24と、この表示部24とCPU20との
間でのデータの授受を行うための表示用インターフェー
ス25と、ユーザによって各種情報や指示操作を入力す
るための操作部26と、この操作部26とCPU20と
の間でのデータの授受を行うための操作用インターフェ
ース27と、上述した公衆回線網15を介してインター
ネット11に接続された外部装置との間でデータの授受
を行うためのネットワークインターフェース28と、被
写体を撮影して映像データや音声データを得るデジタル
ビデオカメラ29と、いわゆるMPEG2(Moving Pic
ture Experts Group phase 2)方式に基づく圧縮符号化
及び復号を行うMPEG2コーデック30とを備える。
【0066】コンピュータ装置10は、これらの各部の
うち、CPU20、RAM21、ROM22、HDD2
3、表示用インターフェース25、操作用インターフェ
ース27、ネットワークインターフェース28、デジタ
ルビデオカメラ29、及びMPEG2コーデック30が
バス31を介して接続されて構成される。
【0067】なお、コンピュータ装置10におけるデジ
タルビデオカメラ29は、コンピュータ装置10に搭載
されずに、例えば外部機器接続用の所定のインターフェ
ースや、ネットワークインターフェース28などを介し
てバス31に接続されてもよい。また、コンピュータ装
置10は、必要に応じて、例えば着脱自在とされる記録
媒体に対する記録再生を行うリムーバブル型の記録再生
装置などがHDD23の他に搭載又は接続され、この記
録再生装置に対する各種データの記録再生が可能とされ
ていてもよい。
【0068】CPU20は、バス31を介して、RAM
21、ROM22、HDD23、表示用インターフェー
ス25、操作用インターフェース27、ネットワークイ
ンターフェース28、デジタルビデオカメラ29、及び
MPEG2コーデック30と接続されている。CPU2
0は、各部を統括的に制御するとともに、例えばHDD
23等に記録されているオペレーティング・システムや
各種アプリケーション・プログラムを実行処理する。特
に、CPU20は、アプリケーション・プログラムのひ
とつとして構成されたコミュニケーションプログラムの
実行を処理する。なお、このコミュニケーションプログ
ラムについての詳細は後述する。
【0069】RAM21は、CPU20が各種プログラ
ムを実行する際のワークエリアとして機能し、CPU2
0の制御のもとに、各種データを一時記憶する。
【0070】ROM22は、コンピュータ装置10の起
動に必要となる各種プログラムや設定情報などを格納し
ている。このROM22に格納されている各種プログラ
ムや設定情報は、コンピュータ装置10の起動時に読み
出され、CPU20によって利用される。
【0071】HDD23は、オペレーティング・システ
ムやアプリケーション・プログラム等が記録されている
とともに、CPU20の制御のもとに各種プログラムや
データ等の記録再生を行う。
【0072】表示部24は、例えばLCD(Liquid Cry
stal Display)からなり、CPU20の制御のもとに、
HDD23に記録されているデータ等の各種情報を表示
画面に表示する。特に、表示部24は、CPU20の制
御のもとに、後述するコミュニケーションプログラムを
実行処理した結果を表示したり、このコミュニケーショ
ンプログラムに対して各種の指示操作を行うボタンを表
示するためのウィンドウといった、所定のグラフィカル
・ユーザ・インターフェースを表示画面に表示する。
【0073】表示用インターフェース25は、CPU2
0と表示部24との間でのデータの授受を行う。すなわ
ち、表示用インターフェース25は、CPU20からバ
ス31を介して供給された各種情報を表示部24に供給
する。
【0074】操作部26は、例えば、キーボード、マウ
ス等のポインティングデバイス、或いはいわゆるジョグ
ダイヤル等回転操作式スイッチなどによるユーザ・イン
ターフェースを用いたユーザによる操作を受け付け、操
作内容を示す制御信号を操作用インターフェース27を
介してCPU20に供給する。
【0075】操作用インターフェース27は、CPU2
0と操作部26との間でのデータの授受を行う。すなわ
ち、操作用インターフェース27は、操作部26から供
給された制御信号をバス31を介してCPU20に供給
する。
【0076】ネットワークインターフェース28は、C
PU20の制御のもとに、外部との通信を行うインター
フェースとして機能する。すなわち、ネットワークイン
ターフェース28は、インターネット11に接続された
他のコンピュータ装置10との間で各種情報の授受を行
うために設けられるものである。
【0077】デジタルビデオカメラ29は、被写体を撮
影するための所定の光学系や、CCD(Charge Coupled
Devices)等の光電変換用のデバイス等からなる。デジ
タルビデオカメラ29により得られた映像データや音声
データは、CPU20の制御のもとに、バス31を介し
てMPEG2コーデック30に供給される。
【0078】MPEG2コーデック30は、バス31を
介してデジタルビデオカメラ29から供給された映像デ
ータや音声データを、CPU20の制御のもとに、MP
EG2方式に基づく圧縮符号化を行う。このとき、MP
EG2コーデック30は、CPU20の制御のもとに、
映像データや音声データをリアルタイムに圧縮符号化す
る。また、MPEG2コーデック30は、MPEG2方
式に基づいて圧縮符号化されたデータを復号することも
できる。
【0079】(2−3)コミュニケーションプログラム
の概略 つぎに以下では、上述したコンピュータ装置10により
実行されるコミュニケーションプログラムについて説明
する。
【0080】コミュニケーションプログラムは、それぞ
れ個別の機能を実現する複数のモジュールを組み合わせ
自在とされた一連のプログラム群によって構成されてお
り、例えばコンピュータ装置10のHDD23に記録さ
れている。コンピュータ装置10は、このコミュニケー
ションプログラムをCPU20によって実行することに
より、他のコンピュータ装置との間で、画像データ、音
声データ、或いは文字データ等の各種情報を授受するこ
とによって、各コンピュータ装置のユーザ間での意思や
感情の相互伝達(コミュニケーション)を可能とする。
なお、コミュニケーションプログラムは、例えばいわゆ
るコンパクトディスク(Compact Disc)等の所定の記録
媒体やインターネット11等の伝送媒体によっても提供
され得るものである。
【0081】コンピュータ装置10で実行されるコミュ
ニケーションプログラムは、他のコンピュータ装置で実
行されるコミュニケーションプログラムとの間で、いわ
ゆるサーバ・クライアント方式により通信を行う。すな
わち、相互接続状態が確立された複数のコミュニケーシ
ョンプログラムにおいては、所定のコミュニケーション
プログラムによりサーバとしての機能が実現され、他の
コミュニケーションプログラムがクライアントとして動
作する。ただし、コミュニケーションプログラムは、コ
ンピュータ装置10において実行処理が開始され、他の
コミュニケーションプログラムとの間で相互接続状態が
確立されていない時点、すなわち初期起動状態におい
て、いわば仮想セッションモードでの動作となり、サー
バ又はクライアントの区別なく、自分自身でセッション
の確立を行うことができる。
【0082】ここで、複数のコンピュータ装置10で実
行される各々のコミュニケーションプログラム間でセッ
ションの確立を行う場合には、これらコミュニケーショ
ンプログラム間で接続設定情報の授受が行われる。この
接続設定情報は、例えば、コミュニケーションプログラ
ムの起動時にコンピュータ装置10によって生成される
ものであり、この接続設定情報の送出元となるコンピュ
ータ装置10に設定されたIPアドレス、及び当該コミ
ュニケーションプログラムで利用されるポート番号など
が記述されたファイルにより構成されている。なお、接
続設定情報についての詳細は後述する。
【0083】そして、コミュニケーションプログラムか
ら、他のコミュニケーションプログラムに対して接続設
定情報が送出されると、この接続設定情報を取得したコ
ミュニケーションプログラムは、接続設定情報に記述さ
れたIPアドレスやポート番号などに基づいて、送出元
であるコンピュータ装置10(ひいては、このコンピュ
ータ装置10で実行されるコミュニケーションプログラ
ム)に対して、接続処理を行い、セッションが確立され
る。
【0084】このとき、接続設定情報を含むファイル
は、例えば拡張子によってコミュニケーションプログラ
ムとの関連付けがなされており、いわゆるダブルクリッ
ク操作を行うことなどによってコンピュータ装置上でこ
のファイルが選択されると、自動的にコミュニケーショ
ンプログラムが起動するよう構成されている。
【0085】コミュニケーションシステムにおいては、
起動時に接続設定情報を生成し、この接続設定情報を他
のコミュニケーションプログラムに対して送出した側の
コミュニケーションプログラムがサーバとしての機能を
果たし、取得した接続設定情報に基づいて起動された側
のコミュニケーションプログラムがクライアントとして
動作するものとする。
【0086】ここで、上述のようにしてコンピュータ装
置間で接続設定情報を授受するに際しては、例えば、サ
ーバとなるコンピュータ装置10からクライアントとな
るコンピュータ装置に対して、接続開始を促すメッセー
ジが記載された電子メールに接続設定情報を含むファイ
ルを添付して送信することにより実現されている。
【0087】なお、本例で説明するコミュニケーション
システムにおいては、電子メールを利用して接続設定情
報を送出するものとするが、例えば、いわゆるFTPソ
フトウェアなどのような、インターネット11に接続さ
れたコンピュータ装置の間で各種のファイル交換を実現
するアプリケーションプログラムを用いることによっ
て、接続設定情報をデータ・ファイル或いはアプリケー
ション・プログラムの形で送出するとしてもよい。ま
た、例えば、コンピュータ装置の利用者(ユーザ)に対
して接続開始を通知することなく、接続設定情報を直接
コンピュータ装置間で授受することによって、ユーザに
接続の開始(セッションの確立)を意識させることなく
自動的にクライアント側のコンピュータ装置上でコミュ
ニケーションプログラムが起動するように構成してもよ
い。
【0088】(2−4)コミュニケーションプログラム
のモジュール構造 ここで、コミュニケーションプログラムにおけるモジュ
ール構造の一例について、図7を参照しながら説明す
る。コミュニケーションプログラムは、例えば図7に示
すように、コンピュータ装置10におけるネットワーク
インターフェース28の動作を制御するインターフェー
スモジュール50と、他のコンピュータ装置で実行され
るコミュニケーションプログラム間でのセッションの確
立などを提供するコアモジュール51と、コミュニケー
ションプログラムにおける基本的な機能を提供する基本
モジュール52と、各々個別の機能を提供する複数のア
プリケーションモジュール53と、グラフィカル・ユー
ザ・インターフェース(以下、GUI:Graphical User
Interfaceと称する。)を管理するGUIモジュール5
4とにより構成されている。
【0089】インターフェースモジュール50は、いわ
ばAPI(Application Program Interface)として構
成されており、インターネット11等のコンピュータネ
ットワークを介して他のコンピュータ装置で実行される
プログラムとの間で画像データ、音声データ、或いは文
字データ等の各種情報の伝送路を確立し、ネットワーク
通信の詳細を簡便な命令体系によって容易に処理可能と
するモジュールである。このインターフェースモジュー
ル50としては、例えば、マイクロソフト株式会社の
「Direct Play」などを用いることができる。
【0090】コアモジュール51は、他のコミュニケー
ションプログラムとの間でセッションの確立を行うとと
もに、確立されたセッションの管理を行うセッション管
理機能を有している。具体的には例えば、接続設定情報
を作成する接続設定情報作成機能、セッションを確立す
るセッション確立機能、コミュニケーションプログラム
間でデータの送受信を行うデータ送受信機能、確立され
たセッション内のプレーヤーを管理するセッション内プ
レーヤー管理機能などが、セッション管理機能としてコ
アモジュール51により提供される。
【0091】ここで、コミュニケーションシステムにお
いては、サーバとなるコミュニケーションプログラム
と、クライアントとなるコミュニケーションプログラム
とが存在している。サーバ側のコミュニケーションプロ
グラムは、クライアント側のコミュニケーションプログ
ラムから送出されたデータを、このデータの宛先を参照
して、宛先として指定された他のクライアント側のコミ
ュニケーションプログラムに転送するなどの処理が行わ
れる。このため、コミュニケーションシステムにおいて
は、画像データ、音声データ、或いは文字データなどの
各種情報を授受するに際して、セッションを確立してお
くことが必要となる。そこで、コミュニケーションプロ
グラムにおいては、このようなセッションの確立や管理
を行うためのインターフェースとしてセッション管理機
能がコアモジュール51により提供されている。
【0092】コアモジュール51は、IPアドレス及び
ポート番号などを取得して接続設定情報が記述されたフ
ァイルを生成する。また、このファイルに対して暗号化
や復号化などを行う。また、コアモジュール51は、ク
ライアントとして動作する場合に、取得した接続設定情
報に記述されたIPアドレス及びポート番号などに基づ
いて、サーバ側となるコンピュータ装置に対する接続を
行う。これにより、セッションが確立される。
【0093】また、コアモジュール51は、セッション
内に存在するコミュニケーションプログラム(プレイヤ
ー)の管理を行う。具体的には例えば、プレイヤーのリ
ストを生成或いは取得したり、プレイヤー毎に割り当て
られた固有の識別情報(プレイヤーID)の取得或いは
管理を行う。また、コアモジュール51は、新規なプレ
イヤーとの接続が確立されたり、所定のプレイヤーとの
接続が切断されたり、プレイヤー毎の接続状態や接続名
などの情報を含むプレイヤー情報が変更されるなどし
て、イベントが生じた場合に、このイベントを基本モジ
ュール52及び各アプリケーションモジュール53に対
して通知する。
【0094】また、コアモジュール51は、複数のアプ
リケーションモジュール53の各々に対する制御を行う
アプリケーションモジュール管理機能を有している。具
体的には例えば、各アプリケーションモジュール53の
起動管理や、各アプリケーションモジュール53との間
でデータの送受信などを行う。
【0095】コアモジュール51は、具体的には例え
ば、コミュニケーションプログラムに実装されているア
プリケーションモジュール53に関するモジュール情報
を、コンピュータ装置10の所定の記憶領域から取得し
て、実装済みのアプリケーションモジュール53をリス
ト化する。このモジュール情報は、例えば、アプリケー
ションモジュール毎に固有のモジュール識別情報、GU
Iに関する情報であるGUI情報、或いは、コミュニケ
ーションプログラムの起動と同時に動作を開始するか否
かを示すフラグ情報などにより構成されている。そし
て、コアモジュール51は、このモジュール情報に基づ
いて、各アプリケーションモジュール53の起動状態を
管理する。
【0096】また、コアモジュール51は、起動されて
いないアプリケーションモジュール53を起動したり、
コンピュータ装置10の表示部24に対する表示/非表
示の切り替え制御などを行う。
【0097】ここで、コアモジュール51の動作の一例
として、クライアント側である一方のコミュニケーショ
ンプログラムから他方のコミュニケーションプログラム
に対して、サーバ側のコミュニケーションプログラムを
介してデータを送信する場合について、図8を参照しな
がら説明する。
【0098】この場合において、データ送信側で動作す
るコアモジュール51aは、基本モジュール52やアプ
リケーションモジュール53から送信されたデータを受
信し、このデータに対して送信ヘッダーを付与して、サ
ーバ側のコミュニケーションプログラムに対して送信す
る。このようにサーバ側に送信するに際しては、受信し
たデータの内容については関与しない。
【0099】一方、サーバ側で動作するコアモジュール
51bは、データ送信側から取得したデータに含まれる
送信ヘッダーを参照して、この送信ヘッダーに宛先とし
て記述されたデータ受信側のコミュニケーションプログ
ラムに対して、データ送信側から取得したデータを送信
する。
【0100】また、データ受信側で動作するコアモジュ
ール51cは、取得したデータに含まれる送信ヘッダー
を参照して、このデータを所定のアプリケーションモジ
ュール53に対して受け渡す。このとき、コアモジュー
ル51cは、データ受信側におけるコミュニケーション
プログラムでデータの受け渡し先として該当するアプリ
ケーションモジュール53が起動していない場合に、こ
のアプリケーションモジュール53を起動処理する。
【0101】また、コアモジュール51cは、データ受
信側のコミュニケーションプログラムに該当するアプリ
ケーションモジュール53が存在しない場合に、この旨
を示すメッセージをデータ送信側のコミュニケーション
プログラムに対して送信する。このとき、コアモジュー
ル51cは、取得したデータを受け渡す対象となるアプ
リケーションモジュール53として、全てのアプリケー
ションモジュール53が指定されている場合には、起動
中であるアプリケーションモジュールにのみ、このデー
タを受け渡す。
【0102】コアモジュール51は、上述のように動作
することによって、クライアントとして動作するコミュ
ニケーションプログラム間でデータの受け渡しを行う。
【0103】一方、基本モジュール52は、コミュニケ
ーションプログラムで用いる各種ウィンドウを用意する
機能を有するモジュールである。また、基本モジュール
52は、コミュニケーションプログラムの実行処理に必
要となる各種の情報を設定する設定機能、及び、セッシ
ョンを確立する際に接続設定情報を電子メールに添付し
てクライアント側に送信する電子メール送信機能などを
有する。
【0104】また、アプリケーションモジュール53
は、コミュニケーションプログラムに必要に応じて複数
実装され、それぞれ独自の機能を提供する機能を有して
いる。本例におけるコミュニケーションプログラムにお
いては、アプリケーションモジュール53として、個人
情報管理モジュール、画像送信モジュール、音声データ
送受信モジュール、Web機能モジュール、チャット内
容転送モジュール、チャットログモジュール、感情表現
モジュール、アクションモジュール、ライブ出演モジュ
ール、及び意見収集モジュールなどが実装されているも
のとする。
【0105】個人情報管理モジュールは、セッション内
に存在する各コミュニケーションプログラム、すなわち
各ユーザ(プレイヤー)に対応した画像データや名前情
報などの個人情報を管理するモジュールである。
【0106】このコミュニケーションプログラムにおい
ては、最初に起動された状態で、ユーザに対応した画像
や名前などの入力及び設定をユーザに要求して取得す
る。このとき、コアモジュール51を介して個人情報管
理モジュールに対して、表示要求が送信される。このよ
うにして他のモジュールからの表示要求を受信すると、
個人情報管理モジュールは、GUIモジュール54に対
して所定の取得要求を送信して、該当する個人情報を取
得し、コンピュータ装置10に表示されたウィンドウ内
の所定の領域に所定の個人情報を表示する。
【0107】また、個人情報管理モジュールは、他のモ
ジュールからのプレイヤー情報更新要求を受信した場合
に、ネットワークを介して接続が確立された他のコミュ
ニケーションプログラムにおける個人情報管理モジュー
ルに対して、個人情報取得要求を送信する。このとき、
個人情報取得要求を取得した側の個人情報管理モジュー
ル53aは、自分自身の個人情報を取得して表示通知と
して返信する。
【0108】このようなプレイヤー情報更新要求は、例
えば、コミュニケーションシステムに対して新たにユー
ザが参入した場合に、コアモジュール51によって個人
情報管理モジュールに対して送信される。
【0109】画像送信モジュールは、画像データの追加
処理、削除処理、或いは選択時の処理などを提供するモ
ジュールである。また、画像送信モジュールは、コンピ
ュータ装置10に搭載又は接続されたデジタルビデオカ
メラ29に対して、撮影状態のオン・オフの切り替え制
御などの各種制御を行う。デジタルビデオカメラ29の
撮影状態がオンである場合には、インターネット11に
対する通信状態の負荷を監視しながら、画像データの送
信処理を行う。なお、画像送信モジュールにおいては、
ユーザによる設定に応じて、他のコミュニケーションプ
ログラムに対する送信を非保証通信で行うこともでき
る。この場合には、送信した画像データが伝送路の途中
で失われた場合であっても再送信を行わない。
【0110】音声送受信モジュールは、画像送信モジュ
ールに相当するものであり、音声データの追加処理、削
除処理、或いは選択時の処理などを提供するモジュール
である。また、音声送受信モジュールは、インターフェ
ースモジュール50に実装された音声機能を利用して、
コミュニケーションプログラム間で音声データの送受信
を実現する機能を有している。なお、コミュニケーショ
ンシステムにおいては、サーバ側のコミュニケーション
プログラムにおいて音声出力をオンにしている場合の
み、クライアント側のコミュニケーションプログラムに
おいても音声出力をオンとすることが可能とされてい
る。また、クライアント側のコミュニケーションプログ
ラムから送出された音声データは、サーバ側のコミュニ
ケーションプログラムに実装された音声送受信モジュー
ルによってミキシングされ、再度各クライアント側のコ
ミュニケーションプログラムに対して送信される。
【0111】Web機能モジュールは、コミュニケーシ
ョンプログラムが実行されるコンピュータ装置10、或
いはインターネット11に接続された他のコンピュータ
装置に保持されたハイパーテキストや画像データなどの
各種情報を取得して、コミュニケーションプログラムの
ウィンドウ内における所定の表示領域に、取得した各種
情報を表示するWeb情報表示機能を提供するモジュー
ルである。また、Web機能モジュールは、他のコミュ
ニケーションプログラムとの間で、インターネット11
上に存在する各種情報(リソース)の所在地及び取得方
法を示すURL(Uniform Resource Locator)を共有す
るURL共有機能を有する。
【0112】チャット内容転送モジュールは、文字デー
タがGUIモジュール54に対して入力されたことを示
すイベントが、このGUIモジュール54から通知され
た際に、このイベントに基づいて入力された文字データ
を取得し、取得した文字データを含むチャットメッセー
ジ通知を、セッションが確立された他のコミュニケーシ
ョンプログラムの全てに対して送信するモジュールであ
る。また、チャット内容転送モジュールは、チャットメ
ッセージ通知を受信すると、このチャットメッセージ通
知に含まれる文字データを表示する要求をGUIモジュ
ール54に対して行う。これにより、コミュニケーショ
ンプログラムのウィンドウ内の所定の位置に、いわゆる
「吹き出し」状の文字表示領域が確保され、この領域内
に文字データが表示される。
【0113】チャットログモジュールは、チャット内容
転送モジュールから送信されたチャットメッセージ通知
などに基づいて、入力又は受信した文字データを記録し
てチャットログファイルを生成する。チャットログモジ
ュールは、所定の記憶容量分の文字データを、コンピュ
ータ装置10のRAM21内に記憶するとともに、必要
に応じて、RAM21内に記憶された文字データをHD
D23などに待避させてチャットログファイルを生成す
る。また、チャットログモジュールは、チャットログを
表示する要求がなされた場合に、チャットログファイル
内に記憶された文字データを取得して、コミュニケーシ
ョンプログラムのウィンドウ内の所定の領域に表示する
機能を有している。
【0114】感情表現モジュールは、感情表現に関する
アニメーション効果の読み込みや表示などを行うモジュ
ールである。また、感情表現モジュールは、感情を表現
する際に選択されるボタンの表示などをGUIモジュー
ル54に要求する。
【0115】また、感情表現モジュールは、GUIモジ
ュール54により所定のボタンが選択された通知を受信
すると、このボタンに対応した感情表現データ(アニメ
ーションデータ)を、セッションが確立されている全て
のコミュニケーションプログラムに対して送信する。一
方、感情表現データを受信した際には、この感情表現デ
ータを表示する要求をGUIモジュール54に対して行
う。なお、感情表現についての詳細は後述する。
【0116】アクションモジュールは、アクションデー
タの読み込みや表示などを行うモジュールである。ま
た、アクションモジュールは、アクションを表示する際
に選択されるボタンの表示などをGUIモジュール54
に要求する。
【0117】また、アクションモジュールは、アクショ
ンを表示する際に選択されるボタンがユーザによって選
択されると、選択されたボタンに対応したアクションデ
ータ(アニメーションデータ)を、セッションが確立さ
れている全てのコミュニケーションプログラムに対して
送信する。一方、アクションデータを受信した際には、
このアクションデータを表示する要求をGUIモジュー
ル54に対して行う。
【0118】ライブ出演モジュールは、インターネット
11を介して画像データや音声データのライブ配信を行
うライブ配信プログラムと連携して動作するモジュール
である。コミュニケーションプログラムは、ライブ出演
モジュールが実装されていることにより、外部のライブ
配信プログラムとの間で画像データや音声データ等の授
受を行うことが可能とされている。
【0119】意見収集モジュールは、コミュニケーショ
ンプログラムが実行される複数のコンピュータ装置10
のユーザ同士で意見や感情などを含む情報を収集するモ
ジュールであり、先に図1及び図2を参照して説明した
機能と同等の機能を含むモジュールである。
【0120】なお、コミュニケーションシステムにおい
ては、相互に接続された複数のコンピュータ装置のう
ち、所定のコンピュータ装置(例えば最初に意見収集モ
ジュール53jが起動されたコンピュータ装置)が他の
コンピュータ装置から情報を収集するサーバとしての動
作し、他のコンピュータ装置で動作する意見収集モジュ
ール53jはサーバ側の意見収集モジュール53jに対
して情報を送出するクライアントとして動作する。
【0121】このとき、サーバ側となる意見収集モジュ
ール53jが動作するコンピュータ装置は、コミュニケ
ーションシステムにおけるシステム全体のサーバとなる
コミュニケーションプログラムが動作するコンピュータ
装置と同一であってもよいし、異なっていてもよい。
【0122】アプリケーションモジュール53は、上述
したような各種のモジュールにより構成されている。な
お、コミュニケーションプログラムにおいては、実装さ
れるアプリケーションモジュール53の数や機能に限定
されるものではなく、上述した各種のモジュールの他に
も、それぞれ独自の機能を提供するモジュールがアプリ
ケーションモジュール53のひとつとして実装されてい
てもよい。また、コミュニケーションプログラムにおい
ては、必要に応じてアプリケーションモジュール53の
追加又は削除を行うことが可能とされている。
【0123】GUIモジュール54は、コミュニケーシ
ョンプログラムで発生するウィンドウ表示等の画面表示
を提供するモジュールである。ただし、ダイアロブボッ
クスなどの各種ウィンドウの基本的な描画については、
基本モジュール52により提供される。GUIモジュー
ル54は、他のモジュールからなされた画面表示要求に
応じて、ウィンドウ内の描画を行い、機能選択ボタンや
画像データなどの表示を行う。
【0124】このGUIモジュール54は、機能選択ボ
タンの位置や並べ方、或いは画像データの表示位置や、
ウィンドウ内における全体的な配列・構成に関する情報
は有しているが、機能選択ボタンの数や内容に関して
は、コアモジュール51或いは各アプリケーションモジ
ュール53による要求に含まれるデータを参照すること
により表示する。
【0125】なお、コミュニケーションプログラムに実
装されるアプリケーションモジュール53は、GUIモ
ジュール54に依らずに、独自に描画処理することが可
能なアプリケーション表示領域を利用することが可能と
されている。このようなアプリケーション表示領域を利
用して画面表示を行う場合には、アプリケーションモジ
ュール53からの要求に応じてGUIモジュールがアプ
リケーション表示領域を確保し、確保されたアプリケー
ション表示領域内に対する描画処理は、アプリケーショ
ンモジュール53側で行うことができる。
【0126】また、GUIモジュール54は、ウィンド
ウ内に表示された機能選択ボタン等がユーザによって選
択された場合に、この機能選択ボタンが選択されたこと
を示すイベントを、基本モジュール52やアプリケーシ
ョンモジュール53に対して通知する機能を有してい
る。
【0127】コミュニケーションプログラムは、上述し
たように、複数のモジュールによって構成されてなり、
各モジュールが必要に応じて適宜連携して動作するよう
に構成されている。
【0128】(2−5)接続設定情報 つぎに、コミュニケーションシステムにおいて、コンピ
ュータ装置間でセッションを確立する際に用いられる接
続設定情報について説明する。接続設定情報は、サーバ
となるコミュニケーションプログラムが実行されるコン
ピュータ装置において生成される情報である。
【0129】接続設定情報は、例えば図9に示すよう
に、クライアントとなるコミュニケーションプログラム
がサーバとなるコミュニケーションプログラムに対して
セッションを確立する際に認証などを行うためのアクセ
スキー、コミュニケーションプログラムが利用するコン
ピュータ装置10のネットワークインターフェース28
のポート番号、サーバとなるコミュニケーションプログ
ラムが実行されるコンピュータ装置10に設定されたI
Pアドレスの数、及びサーバとなるコミュニケーション
プログラムが実行されるコンピュータ装置10に設定さ
れた一連のIPアドレスなどによって構成される。
【0130】(2−6)コミュニケーションプログラム
による基本処理 以下では、上述したコミュニケーションプログラムがコ
ンピュータ装置10において実行される場合における基
本的な一連の処理について、図10及び図11に示すフ
ローチャートを参照しながら順を追って説明する。
【0131】コミュニケーションプログラムは、実行処
理が開始(起動)されると、図10に示すステップS1
0において、機能モジュールリストを参照することによ
り、起動フラグが立っているモジュールを起動する。機
能モジュールリストは、例えば図12に示すようなデー
タ構造とされており、コミュニケーションプログラムを
構成するモジュール毎に、モジュールに固有の識別情報
(ID)と、モジュールに固有のモジュール名と、モジ
ュールの実行形態や利用条件などを示すタイプと、起動
時の条件に応じて起動されるか否かを示す起動フラグと
により構成されている。コミュニケーションプログラム
は、機能モジュールリストを参照することによって、起
動時の条件に応じて起動するモジュールを選択して起動
することが可能とされている。
【0132】次に、コミュニケーションプログラムは、
ステップS11において、他のコンピュータ装置により
実行されるコミュニケーションプログラムから接続設定
情報を受信しているか否かを判定する。この判定の結
果、受信している場合にはステップS12に処理を進
め、受信していない場合にはステップS13に処理を進
める。
【0133】ここで、コミュニケーションプログラム
は、接続設定情報を受信している場合に、当該コミュニ
ケーションプログラムがクライアントとして動作して、
接続設定情報の送信元であるサーバ側のコミュニケーシ
ョンプログラムとの間で各種情報の送受信を行うことと
なる。一方、接続設定情報を受信していない場合には、
当該コミュニケーションプログラムがサーバとして動作
する。
【0134】ステップS12において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、受信した接続設定情報に基づいて、
この接続設定情報の送信元であるサーバ側のコミュニケ
ーションプログラムとの間でセッションを確立する処理
を行う。
【0135】ステップS13において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、サーバとして動作することを要求さ
れ、サーバ機能を提供するサーバモジュールを起動する
か否かを判定する。この判定は、ステップS11におけ
る判定に対応しており、接続設定情報を他のコンピュー
タ装置で実行されるコミュニケーションプログラムから
受信したか否かを判定することによって行われる。そし
て、この判定の結果、サーバモジュールを起動する場合
にはステップS14に処理を進め、サーバモジュールを
起動せずにクライアントとして動作する場合にはステッ
プS17に処理を進める。
【0136】ステップS14において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、自身が起動したサーバモジュールに
対してセッションが確立されて接続済みであるか否かを
判定する。この判定の結果、未だ接続が行われていない
場合にはステップS15に処理を進め、接続済みである
場合にはステップS17に処理を進める。
【0137】ステップS15において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、サーバ機能を提供するサーバモジュ
ールを起動する。次に、ステップS16において、コミ
ュニケーションプログラムは、自身起動したサーバモジ
ュールに対してセッションを確立して接続を行う。これ
により、当該コミュニケーションプログラムにおいて
は、自身が起動したサーバモジュールによりサーバとし
ての機能が実現されるとともに、サーバモジュール以外
の他のモジュールは、当該サーバモジュールに対して、
いわばクライアントとして接続動作することが可能とな
る。
【0138】コミュニケーションプログラムにおいて
は、このようにサーバ機能がモジュールとして実現され
ていることから、サーバとして動作する場合であって
も、クライアントとして動作する場合と同様な手続きに
より、サーバモジュール以外の他のモジュールが、サー
バに対してアクセスすることが可能となる。このため、
これら他のモジュールにおける処理手続きを簡略化する
ことができる。なお、ステップS16において、サーバ
モジュールに対するセッションが確立された後に、コミ
ュニケーションプログラムは、ステップS17に処理を
進める。
【0139】ステップS17において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、コンピュータ装置10の画面上にウ
ィンドウを表示し、このウィンドウ内に表示された入力
領域や各種の機能選択ボタン等によって、ユーザによる
各種指示操作が入力可能な状態となる。そして、ステッ
プS17において、コミュニケーションプログラムは、
上述した機能選択ボタンがユーザによって選択され、こ
の機能選択ボタンに対応した機能モジュールを起動する
か否かを判定する。この判定の結果、機能モジュールを
起動する場合にはステップS18に処理を進め、起動し
ない場合にはステップS19に処理を進める。
【0140】ステップS18において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、ステップS17において選択された
機能選択ボタンに対応した機能モジュールを起動する。
そして、機能モジュールを起動した後に、コミュニケー
ションプログラムは、ステップS19に処理を進める。
【0141】ステップS19において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、メッセージ送信キューに送信すべき
メッセージが存在するか否かを判定する。そして、メッ
セージ送信キューにメッセージが存在する場合にはステ
ップS20に処理を進め、メッセージが存在しない場合
には図11に示すステップS21に処理を進める。
【0142】ここで、コミュニケーションプログラム
は、他のコミュニケーションプログラムとの間で画像デ
ータ、音声データ、或いは文字データなどの各種情報を
授受するに際して、これら情報がメッセージと称される
情報単位に分割される。そして、相手のコミュニケーシ
ョンプログラムに対して送信すべきメッセージがメッセ
ージ送信キューに、相手のコミュニケーションプログラ
ムから受信したメッセージがメッセージ受信キューに、
それぞれ一時的に蓄積される。なお、メッセージ送信キ
ュー及びメッセージ受信キューは、例えば、コンピュー
タ装置10のRAM21における記憶領域内に、予め所
定の容量だけ確保されている。
【0143】ステップS20において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、メッセージ送信キューに存在するメ
ッセージをセッションが確立されているサーバに対して
送信する。このステップS20における処理の後に、コ
ミュニケーションプログラムは、処理を図11に示すス
テップS21に進める。
【0144】ステップS21において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、メッセージ受信キューにサーバから
受信したメッセージが存在するか否かを判定する。そし
て、メッセージ受信キューにメッセージが存在する場合
には処理をステップS22に進め、メッセージが存在し
ない場合には処理をステップS25に進める。
【0145】ステップS22において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、メッセージの送信先となる機能モジ
ュール、すなわち、このメッセージを利用する機能モジ
ュールが起動済みであるか否かを判定する。この判定の
結果、送信先として該当する機能モジュールが未だ起動
されていない場合にはステップS23に処理を進め、起
動済みである場合にはステップS24に処理を進める。
【0146】ステップS23において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、メッセージの送信先となる起動モジ
ュールを起動する。そして、送信先として該当する機能
モジュールを起動した後に、コミュニケーションプログ
ラムは、処理をステップS24に進める。
【0147】ステップS24において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、メッセージ送信キューに存在するメ
ッセージの送信先として該当する機能モジュールに対し
て、当該メッセージを送信する。このステップS24に
おける処理の後に、コミュニケーションプログラムは、
処理をステップS25に進める。
【0148】ステップS25において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、ユーザから所定の指示操作が行われ
ることにより、実行動作を終了することを要求されてい
るか否かを判定する。この判定の結果、終了することを
要求されている場合には、処理をステップS26に進
め、終了することを要求されていない場合には、処理を
図10に示すステップS13に進めて、上述したステッ
プS13以降の一連の処理を繰り返し行う。
【0149】ステップS26において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、サーバ機能を実現するサーバモジュ
ールを自身で起動したか否かを判定する。すなわち、当
該コミュニケーションプログラムがサーバとして動作し
ているか否かを判定する。この判定の結果、自身でサー
バモジュールを起動した場合には処理をステップS27
に進め、自身でサーバモジュールを起動しておらず、ク
ライアントとして動作している場合には、各種の終了処
理を行って、一連の処理動作を停止する。
【0150】ステップS27において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、ステップS15において自身で起動
したサーバモジュールに対して終了処理を行い、このサ
ーバモジュールの動作を停止する。この後に、コミュニ
ケーションプログラムは、各種の終了処理を行って、一
連の処理動作を停止する。
【0151】つぎに、上述したステップS15において
起動されるサーバモジュールにおける一連の処理につい
て、図13及び図14に示すフローチャートを参照しな
がら順を追って説明する。
【0152】サーバモジュールは、実行処理が開始され
ると、図13に示すステップS50において、クライア
ントからの接続要求(セッション確立要求)を受信した
か否かを判定する。このとき、クライアントとしては、
当該サーバモジュールを起動したコミュニケーションプ
ログラムを構成する他の機能モジュールであってもよい
し、他のコンピュータ装置で実行されるコミュニケーシ
ョンプログラムを構成する機能モジュールであってもよ
い。そして、この判定の結果、接続要求を受信している
場合にはステップS51に処理を進め、受信していない
場合にはステップS55に処理を進める。
【0153】ステップS51において、サーバモジュー
ルは、現在接続しているユーザの数が、予め設定された
最大人数に達しているか否かを判定する。この判定の結
果、最大人数に達していない場合にはステップS52に
処理を進め、最大人数に達している場合にはステップS
55に処理を進める。
【0154】ステップS52において、サーバモジュー
ルは、新たに接続要求を行ったユーザに対して、ユーザ
毎に固有の情報であるユーザIDを生成するとともに、
このユーザ側で動作するコミュニケーションプログラム
との間でセッションを確立して接続を行う。これによ
り、接続要求を行ったユーザ側で動作するコミュニケー
ションプログラムがクライアントとして、当該サーバモ
ジュールとの間で通信状態が確立され、画像データ、音
声データ、或いは文字データなどの各種情報を授受を行
うことが可能となる。
【0155】次に、ステップS53において、サーバモ
ジュールは、新たに接続要求を行ったユーザ側でコミュ
ニケーションプログラムを実行するコンピュータ装置の
IPアドレスと、このユーザのユーザ名とを取得すると
ともに、これらIPアドレス及びユーザ名と、ステップ
S52において生成したユーザIDとをユーザリストに
追加する。
【0156】ここで、ユーザリストは、例えば図15に
示すようなデータ構造とされており、サーバモジュール
に対してセッションの確立が行われたユーザのユーザI
Dと、このユーザのユーザ名と、このユーザ側でコミュ
ニケーションプログラムを実行するコンピュータ装置の
IPアドレスとにより構成されている。
【0157】次に、ステップS54において、サーバモ
ジュールは、セッションが確立されている全てのクライ
アントに対して、ステップS53において追加したユー
ザのユーザIDなどを通知する。これにより、サーバモ
ジュールに接続された全てのクライアントは、新たなユ
ーザが接続されたことを知ることができる。このステッ
プS54における処理の後に、サーバモジュールは、ス
テップS55に処理を進める。
【0158】ステップS55において、サーバモジュー
ルは、セッションが確立されているクライアントとの間
で接続状態が切断されたか否かを判定する。この判定の
結果、接続状態が切断されている場合にはステップS5
6に処理を進め、接続状態が切断されていない場合には
図14に示すステップS58に処理を進める。このと
き、接続状態が切断される要因としては、例えば、サー
バモジュールとクライアントとの間の伝送路において生
じた不具合、ユーザによるコミュニケーションモジュー
ルの終了処理などを挙げることができる。
【0159】ステップS56において、サーバモジュー
ルは、ステップS55において接続状態が切断されたと
判定されたユーザに関する情報を、ユーザリストから削
除する。次に、ステップS57において、サーバモジュ
ールは、ステップS56でユーザリストから削除したユ
ーザに関するユーザIDなどの情報を、セッションが確
立されている全てのクライアントに対して通知する。こ
れにより、サーバモジュールに接続された全てのクライ
アントは、当該ユーザの接続が切断されたことを知るこ
とができる。このステップS57における処理の後に、
サーバモジュールは、図14に示すステップS58に処
理を進める。
【0160】ステップS58において、サーバモジュー
ルは、接続されたクライアントからメッセージが送信さ
れたか否かを判定する。この判定の結果、送信されてい
る場合にはステップS59に処理を進め、送信されてい
ない場合にはステップS61に処理を進める。
【0161】ステップS59において、サーバモジュー
ルは、メッセージの宛先として指定されたユーザIDを
参照し、ユーザリストに基づいて当該ユーザIDに対応
したIPアドレスを取得する。次に、ステップS60に
おいて、サーバモジュールは、ステップS59において
取得したIPアドレスが設定されたコンピュータ装置に
対して、インターネット11等のコンピュータネットワ
ークを介してメッセージを送信する。これにより、メッ
セージが送信先のコミュニケーションプログラムに届け
られる。このステップS60における処理の後に、サー
バモジュールはステップS61に処理を進める。
【0162】ステップS61において、サーバモジュー
ルは、コミュニケーションプログラムにからの終了要求
を受信したか否かを判定する。そして、この判定の結
果、終了要求を受信した場合には、各種の終了処理を行
って、一連の処理動作を停止する。また、終了要求を受
信していない場合には、処理を図13に示すステップS
50に進めて、上述したステップS50以降の一連の処
理を繰り返す。このサーバモジュールに対する終了要求
は、図11に示したコミュニケーションプログラムの一
連の処理におけるステップS27が処理された場合に相
当するものである。
【0163】コミュニケーションプログラムは、以上で
説明したようにして一連の処理を行うアプリケーション
・プログラムである。上述した一連の処理の説明から明
らかであるように、コミュニケーションプログラムは、
必要に応じてサーバ或いはクライアントとして動作する
ことが可能とされている。
【0164】(2−7)コミュニケーションプログラム
による画面表示 つぎに、上述したコミュニケーションプログラムがコン
ピュータ装置10において実行処理されることにより表
示部24の画面上に表示されるアプリケーションウィン
ドウについて、図面を参照しながら順を追って説明す
る。
【0165】なお、コミュニケーションプログラムは、
起動時の条件に応じた状態でウィンドウ表示されるよう
に構成されているが、以下の説明においては、最も基本
的な条件の下で実行処理される場合の一例について説明
するものとする。
【0166】また、コミュニケーションシステムにおい
ては、各コンピュータ装置10にコミュニケーションプ
ログラムが実行可能な状態で備えられ、各コンピュータ
装置10上でコミュニケーションプログラムが動作して
互いに各種情報を授受することにより構成されるが、以
下の説明においては、特定のコンピュータ装置10上で
動作するコミュニケーションプログラムが実行処理され
たときのウィンドウ表示について説明することとする。
【0167】また、以下の説明においては、着目して説
明するコミュニケーションプログラムの利用者を「ユー
ザ」と称し、当該コミュニケーションプログラムに接続
されるコミュニケーションプログラムの利用者、すなわ
ち、相手方の利用者を「クライアント」と称することと
する。ただし、以下で着目して説明するコミュニケーシ
ョンプログラムは、必ずしもサーバ機能を果たしている
必要はなく、相手側の利用者(クライアント)側で動作
するコミュニケーションプログラムによってサーバ機能
が果たされていてもよい。
【0168】コミュニケーションプログラムの実行処理
が開始されると、表示部24の画面上には、図16に示
すようなユーザ情報設定ウィンドウ100が表示され
る。このユーザ情報設定ウィンドウ100は、コミュニ
ケーションプログラムの起動に際して、ユーザ自身に対
応した名前及び顔画像の選択を促すためのウィンドウで
あり、名前をテキスト入力するためのテキスト入力領域
S100と、顔画像に対応した画像ファイルを選択する
ための顔画像選択領域S101とを有している。
【0169】テキスト入力領域S100は、例えばコン
ピュータ装置10に接続されたマウスなどにより選択す
ることによって、テキスト入力可能な状態となり、この
状態でキーボードなどにより入力したテキストが入力さ
れる領域である。このテキスト入力領域S100に入力
されたテキストが、以後のコミュニケーションプログラ
ムの処理において、ユーザの名前として設定される。
【0170】顔画像選択領域S101は、予め顔画像と
して登録されたコンピュータ装置10内に記憶されてい
る画像データに対応したファイル名が一覧表示される領
域である。この顔画像表示領域S101に一覧表示され
たファイル名がユーザにより選択されることにより、選
択されたファイル名に対応した画像データが以後のコミ
ュニケーションプログラムの処理において、ユーザの顔
画像として設定される。
【0171】また、ユーザ情報設定ウィンドウ100に
は、ユーザが任意の画像データを顔画像として設定する
に際して、この画像データに対応したファイルを参照す
るための参照ボタンS102を有している。参照ボタン
S102が選択されると、コンピュータ装置10内に存
在する画像データを選択するためのファイル選択ウィン
ドウが表示される。そして、このファイル選択ウィンド
ウ内でユーザがファイルを選択操作することにより、選
択されたファイルに対応した画像データがユーザの顔画
像として設定される。また、このようにして選択された
ファイルのコンピュータ装置10における所在(パス)
は、ユーザ情報設定ウィンドウ100のパス表示領域S
103に表示される。なお、パス表示領域S103にパ
スを指定するテキストを直接入力することにより、任意
の画像データ(ファイル)を顔画像として選択可能とさ
れていてもよい。
【0172】また、ユーザ情報設定ウィンドウ100
は、上述のようにしてユーザにより選択された画像デー
タの内容をプレビュー表示するプレビュー表示領域S1
04を有している。これにより、コミュニケーションプ
ログラムは、ユーザが所望とする顔画像を容易且つ確実
に選択することが可能とされている。
【0173】なお、図16においては、予め選択された
状態とされた、いわゆるデフォルトの顔画像がプレビュ
ー表示領域S104に表示された場合の例について図示
している。なお、以降の説明においては、このユーザ情
報設定ウィンドウ100においてユーザによる顔画像の
選択が特になされず、このデフォルトの顔画像が選択さ
れた場合を想定して説明する。
【0174】ユーザ情報設定ウィンドウ100は、次回
の起動時にも上述したようにして名前及び顔画像の選択
を行うか否かを設定するためのチェックボックスS10
5と、名前及び顔画像の選択操作を終了するためのOK
ボタンS106と、名前及び顔画像の選択操作を中止し
て、コミュニケーションプログラムの起動を中止するた
めのキャンセルボタンS107とを有している。
【0175】コミュニケーションプログラムは、チェッ
クボックスS105が「オン」に設定された場合には、
次回に起動された際にもユーザ情報設定ウィンドウ10
0を表示する。一方、チェックボックスS105が「オ
フ」に設定された場合には、次回の起動時にユーザ情報
設定ウィンドウ100の表示を省略して、ユーザにより
前回設定された名前及び顔画像を参照して用いる。
【0176】ここで、ユーザ情報設定ウィンドウ100
におけるOKボタンS106がユーザにより選択される
と、コミュニケーションプログラムは、基本表示モード
に移行して、図17に示すような基本表示ウィンドウ1
10を表示する。なお、前回の起動時ユーザ情報設定ウ
ィンドウ100においてチェックボックスS17が「オ
フ」に設定されている場合には、コミュニケーションプ
ログラムの起動時にユーザ情報設定ウィンドウ100の
表示が省略され、起動直後から基本表示モードに移行し
て基本表示ウィンドウ110が表示される。
【0177】(2−7−1)基本表示モード ここで、コミュニケーションプログラムが基本表示モー
ドに移行した場合について、図17に示す基本表示ウィ
ンドウ110を参照しながら説明する。
【0178】基本表示ウィンドウ110は、コミュニケ
ーションプログラムが基本表示モードに移行した場合に
表示されるウィンドウであり、図17に示すように、ユ
ーザに対応した顔画像が表示されるユーザ顔画像フレー
ムS110と、複数のクライアントに対応した顔画像が
それぞれ表示される複数のクライアント顔画像フレーム
S111と、各種機能の実行を選択操作するための複数
の機能選択ボタンS112とを有している。
【0179】ユーザ顔画像フレームS110は、基本表
示ウィンドウ110の中央部に配されており、ユーザに
より選択された顔画像を表示する顔画像表示領域S11
0aと、この顔画像表示領域S110aの下部に位置し
て、ユーザにより設定された名前を表示する名前表示領
域S110bとにより構成されている。
【0180】クライアント顔画像フレームS111は、
ユーザ顔画像フレームS110を中心とする仮想円の円
周上に所定の間隔で配されている。これらクライアント
顔画像フレームS111は、ユーザ顔画像フレームS1
10に相当してクライアント側の情報を表示するための
フレームであり、それぞれ、各クライアントにより選択
された顔画像を表示する顔画像表示領域S111aと、
この顔画像表示領域S111aの下部に位置して、各ク
ライアントにより設定された名前を表示する名前表示領
域S111bとにより構成されている。
【0181】なお、図17においては、未だクライアン
トが接続されていない状態を図示している。この状態に
おいて、クライアント顔画像フレームS111には、ク
ライアントが接続していないことを示す予め設定された
所定の顔画像が表示された状態とされる。
【0182】また、クライアント顔画像フレームS11
1の各々は、それぞれ初期表示位置を中心とした所定の
領域を、ゆるやかに移動しながら表示されている。これ
により、基本表示ウィンドウ110においては、各クラ
イアント顔画像フレームS111が、いわば浮遊感を伴
って表示された状態とされている。
【0183】機能選択ボタンS112は、ユーザ顔画像
フレームS110を中心とした仮想円上に所定の間隔で
配されている。なお、機能選択ボタンS112が配され
る仮想円の半径は、クライアント顔画像フレームS11
1が配される仮想円の半径よりも小とされている。すな
わち、機能選択ボタンS112は、クライアント顔画像
フレームS111よりも内側に位置して表示されてい
る。
【0184】各機能選択ボタンS112には、それぞれ
所定の機能が対応付けされている。コミュニケーション
プログラムは、ユーザによって機能選択ボタンS112
のいずれかが選択操作されると、選択された機能選択ボ
タンS112に対応した機能を実現する動作モードに移
行する。
【0185】図17に示す例においては、機能選択ボタ
ンS112として、「設定」ボタンS112a、「終
了」ボタンS112b、「ヘルプ」ボタンS112c、
「友達」ボタンS112d、及び「ツール」ボタンS1
12eが表示された状態を示している。
【0186】設定ボタンS112aは、コミュニケーシ
ョンプログラムに必要となる各種設定を行うための機能
選択ボタンである。コミュニケーションプログラムは、
ユーザによって設定ボタンS112aが選択されること
により、例えば、ユーザによる各種操作が行われた際に
効果音を鳴らすか否かといった設定項目を表示する設定
ウィンドウ(図示を省略する。)を表示する。コミュニ
ケーションプログラムにおいては、この設定ウィンドウ
により設定された事項をコンピュータ装置10内の所定
の記憶領域に保存し、コミュニケーションプログラム自
身の動作に反映させる。
【0187】終了ボタンS112bは、コミュニケーシ
ョンプログラムの実行処理を終了するための機能選択ボ
タンである。コミュニケーションプログラムは、ユーザ
によって終了ボタンS112bが選択されることによ
り、全体の実行処理を終了する。
【0188】ヘルプボタンS112cは、コミュニケー
ションプログラムの操作をユーザに説明するヘルプ情報
を表示するための機能選択ボタンである。コミュニケー
ションプログラムは、ユーザによってヘルプボタンS1
12cが選択されることにより、操作の案内や問題の解
決方法などが記述されたヘルプ情報をヘルプウィンドウ
(図示を省略する。)に表示する。このようにヘルプ情
報を表示することが可能とされていることにより、コミ
ュニケーションプログラムにおいては、操作に不慣れな
ユーザに対して、自身の動作や機能を分かりやすく説明
することができる。
【0189】友達ボタンS112dは、インターネット
11に接続された他のユーザ(クライアント)に対し
て、コミュニケーションプログラムに接続してコミュニ
ケーションに参加することを促すためのボタンである。
コミュニケーションプログラムは、ユーザによって友達
ボタンS112dが選択されることにより、クライアン
トに対して参加を促す一連の処理を行う。なお、この処
理についての詳細は後述する。
【0190】ツールボタンS112eは、ユーザによる
各種操作を実現するツールモードに移行するための機能
選択ボタンである。コミュニケーションプログラムは、
ユーザによってツールボタンS112eが選択される
と、ツールモードに移行する。なお、このツールモード
についての詳細は後述する。
【0191】また、基本表示ウィンドウ110は、ウィ
ンドウの最上部に位置して、基本表示ウィンドウ110
の表示状態を操作するための複数の操作アイコンS11
3が隣接して配されているとともに、ウィンドウの最下
部に位置して、必要に応じてコミュニケーションプログ
ラムの動作状態(ステイタス)や各種のメッセージが表
示されるステイタス表示領域S114が配されている。
【0192】ここで、図17に示す例においては、操作
アイコンS113として、「終了」アイコンS113
a、「最大化」アイコンS113b、「最小化」アイコ
ンS113c、及び「表示サイズ変更」アイコンS11
3dが配された場合について図示している。
【0193】終了アイコンS113aは、コミュニケー
ションプログラムの実行処理を終了するための操作アイ
コンである。コミュニケーションプログラムは、ユーザ
によって終了アイコンS113aが選択されることによ
って、全体の実行処理を終了する。
【0194】最大化アイコンS113bは、基本表示ウ
ィンドウ110をコンピュータ装置10の表示画面の全
面に拡大して表示するための操作アイコンである。コミ
ュニケーションプログラムは、ユーザによって最大化ア
イコンS113bが選択されると、基本表示ウィンドウ
110をコンピュータ装置10の表示画面の全面に拡大
して表示する処理を行う。
【0195】最小化アイコンS113cは、基本表示ウ
ィンドウ110の表示を中止して、コンピュータ装置1
0の表示画面から消去するための操作アイコンである。
コミュニケーションプログラムは、ユーザによって最小
化アイコンS113cが選択されると、基本表示ウィン
ドウ110の表示を中止して、コンピュータ装置10の
表示画面から消去する処理を行う。なお、このように、
表示画面から基本表示ウィンドウ110が消去された状
態においても、コミュニケーションプログラムの実行処
理は継続される。
【0196】表示サイズ変更アイコンS113dは、基
本表示ウィンドウ110を縮小表示する縮小表示モード
に移行するための操作アイコンである。コミュニケーシ
ョンプログラムは、ユーザによって表示サイズ変更アイ
コンS113dが選択されると、基本表示モードから縮
小表示モードに移行する。これにより、基本表示ウィン
ドウ110の表示領域が縮小され、例えば、図18に示
すような縮小表示ウィンドウ120となる。
【0197】(2−7−2)縮小表示モード ここで、コミュニケーションプログラムが縮小表示モー
ドに移行した場合について、図18に示す縮小表示ウィ
ンドウ120を参照しながら説明する。
【0198】縮小表示ウィンドウ120は、コミュニケ
ーションプログラムが縮小表示モードに移行した場合に
表示されるウィンドウであり、基本表示ウィンドウ11
0に対して表示領域が小とされ、コンピュータ装置10
の画面上で横方向に長いウィンドウ形状とされている。
【0199】ここで、図18に示す縮小表示ウィンドウ
120においては、図17に示した基本表示ウィンドウ
110と同等な機能を有するフレーム、ボタン、及びア
イコンについての説明を省略し、同一の符号を付すこと
とする。なお、以下の説明においても、図中において同
一の符号を付したフレーム、ボタン、及びアイコンは、
前出したそれぞれに相当するものであるとして説明す
る。
【0200】この縮小表示ウィンドウ120において
は、中央部に配されたユーザ顔画像フレームS110の
両側に複数のクライアント顔画像フレームS111が横
方向に並んで配されており、これらユーザ顔画像フレー
ムS110及びクライアント顔画像フレームS111の
下部に、機能選択ボタンS112が横方向に並んで配さ
れている。また、縮小表示ウィンドウ120の最上部に
は、複数の操作アイコンS113が配されている。
【0201】コミュニケーションプログラムは、この縮
小表示ウィンドウ120において、ユーザにより表示サ
イズ変更アイコンS113dが選択されると、縮小表示
モードから基本表示モードに移行する。これにより、縮
小表示ウィンドウ120の表示領域が拡大され、図17
に示した基本表示ウィンドウ110となる。
【0202】すなわち、コミュニケーションプログラム
においては、ユーザによって表示サイズ変更アイコンS
113dが選択されることによって、基本表示モードと
縮小表示モードとの間で自在に動作モードを移行するこ
とが可能とされている。
【0203】(2−7−3)クライアントの参加 ここで、上述した友達ボタンS112dがユーザによっ
て選択された場合について説明する。コミュニケーショ
ンプログラムは、ユーザによって友達ボタンS112d
が選択されると、クライアントに対して参加を促す一連
の処理を行う。
【0204】このとき、コミュニケーションプログラム
は、ユーザが指定したクライアントに対して、接続設定
情報を送信する。これにより、接続設定情報に含まれる
IPアドレスに基づいてクライアント側からユーザ側に
対するセッションの確立が行われて接続が完了すること
となる。
【0205】このようにして接続設定情報をユーザから
クライアントに対して送信する手法としては、例えば、
電子メールに接続設定情報を含むファイルを添付する手
法や、いわゆるFTPソフトウェアなどのような、イン
ターネット11に接続されたコンピュータ装置の間で各
種のファイル交換を実現するアプリケーションプログラ
ムを用いることによって、接続設定情報をデータ・ファ
イル或いはアプリケーション・プログラムの形で送出す
る手法を用いることができる。
【0206】また、クライアント側のコンピュータ装置
においては、上述のようにして接続設定情報を受信した
後に、例えば、このコンピュータ装置の利用者(ユー
ザ)による指示操作に応じてコミュニケーションプログ
ラムを起動させるとしてもよいし、ユーザに対して接続
開始を通知することなく、ユーザに接続の開始(セッシ
ョンの確立)を意識させることなく自動的にコミュニケ
ーションプログラムが起動するように構成してもよい。
【0207】(2−7−4)クライアントとの間でのコ
ミュニケーション ここで、上述のようにして接続設定情報がクライアント
側に送信され、クライアントとの間でセッションが確立
されると、例えば、図19に示すように、例えば、基本
表示ウィンドウ110におけるクライアント顔画像フレ
ームには、接続されたクライアントの顔画像及び名前が
表示されることとなる。
【0208】なお、図19においては、女性の半身を模
した画像が設定された第1のクライアントと、動物の顔
を模した画像が設定された第2のクライアントとの2つ
のクライアントが接続され、それぞれ、第1のクライア
ント顔画像フレームS111aと第2のクライアント顔
画像フレームS111bとに表示された状態における基
本表示ウィンドウ110を図示している。なお、以後の
説明においては、これら第1及び第2のクライアントが
接続された状態とされていることを想定する。
【0209】ところで、コミュニケーションプログラム
は、例えばマウス操作により画面上でカーソルがユーザ
顔画像フレームS110に重なるなどして、ユーザによ
ってユーザ顔画像フレームS110が選択されると、図
20に示すように、ユーザ顔画像フレームS110を縮
小して表示するとともに、縮小表示されたユーザ顔画像
フレームS110の近傍位置に、ユーザによってテキス
ト(文字データ)の入力が可能とされたテキスト入力領
域S115を表示する。
【0210】このテキスト入力領域S115は、縮小表
示されたユーザ顔画像フレームS110に対して、一般
の漫画におけるいわゆる「吹き出し」状の外形を有する
領域とされている。そして、コミュニケーションプログ
ラムは、このテキスト入力領域S115に対してユーザ
によりテキストが入力されると、入力されたテキスト
(文字データ)を、現在接続されているクライアントの
全てに対して送信する。
【0211】また、コミュニケーションプログラムは、
同様にしてクライアントから送信されたテキスト(文字
データ)を受信すると、図21に示すように、当該クラ
イアントに対応したクライアント顔画像フレームS11
1を縮小して表示するとともに、縮小表示されたクライ
アント顔画像フレームS111の近傍位置に、クライア
ントから送信されたテキストが表示されるテキスト表示
領域S116を表示する。このテキスト表示領域S11
6は、縮小表示されたクライアント顔画像フレームS1
11に対して、一般の漫画におけるいわゆる「吹き出
し」状の外形を有する領域とされている。
【0212】なお、図21においては、第1のクライア
ントから「こんにちは!」なるテキストが送信され、第
1のクライアント顔画像フレームS111aが縮小表示
されるとともに、この第1のクライアント顔画像フレー
ムS111aの近傍位置にテキスト表示領域S116が
表示された場合について図示している。また、コミュニ
ケーションプログラムにおいては、例えば、複数のクラ
イアントから同時にテキストが送信された場合には、各
クライアントに対応したテキスト表示領域S116がそ
れぞれ表示される。すなわち、4人のクライアントから
同時にテキストが送信された場合には、各クライアント
に対応したクライアント顔画像フレームS111が縮小
表示され、それぞれに吹き出し状のテキスト表示領域S
116が表示されることとなる。
【0213】以上のようにして、コミュニケーションプ
ログラムは、ユーザとクライアントとの間で文字データ
を相互に授受することが可能とされているとともに、複
数のクライアントとの間で、同時進行的にテキストの授
受を行うことが可能とされている。
【0214】なお、コミュニケーションプログラムにお
いて、上述したようなテキスト入力領域S115及びテ
キスト表示領域S116テキストを利用したテキストの
授受は、基本表示モードにおける基本表示ウィンドウ1
10内のみならず、他の動作モードにおけるウィンドウ
内においても可能とされている。
【0215】(2−7−5)ツールモード ここで、コミュニケーションプログラムがツールモード
に移行した場合について、図22に示すツール表示ウィ
ンドウ150を参照しながら説明する。
【0216】ツール表示ウィンドウ150は、コミュニ
ケーションプログラムがツールモードに移行した場合に
表示されるウィンドウであり、図22に示すように、基
本的には図17に示した基本表示ウィンドウ110と同
様な構成とされている。このため、図22に示すツール
表示ウィンドウ150においては、図17に示す基本表
示ウィンドウ110と同一又は同等のフレーム、ボタ
ン、及びアイコンについては、説明を省略し、同一の符
号を付すこととする。
【0217】ツール表示ウィンドウ150は、基本表示
ウィンドウ110との相違点として、図17に示した機
能選択ボタンS112に代えて、複数の機能選択ボタン
S150を有している。機能選択ボタンS150は、図
17に示した機能選択ボタンS112と同様に、ユーザ
顔画像フレームS110を中心とした仮想円上に所定の
間隔で配されている。なお、機能選択ボタンS150が
配される仮想円の半径は、クライアント顔画像フレーム
S111が配される仮想円の半径よりも小とされてい
る。すなわち、機能選択ボタンS150は、クライアン
ト顔画像フレームS111よりも内側に位置して表示さ
れている。
【0218】各機能選択ボタンS150には、それぞれ
所定の機能が対応付けされている。コミュニケーション
プログラムは、ユーザによって機能選択ボタンS150
のいずれかが選択操作されると、選択された機能選択ボ
タンS150に対応した機能を実現する動作モードに移
行し、この動作モードで必要となる機能モジュールを起
動する。
【0219】図22に示す例においては、機能選択ボタ
ンS150として、「感情」ボタンS150a、「アク
ション」ボタンS150b、「ヘルプ」ボタンS150
c、「戻る」ボタンS150d、「画像・音声」ボタン
S150e、「チャットログ」ボタンS150f、「W
ebブラウザ」ボタンS150g、及び「情報収集」ボ
タンS150hが表示された状態を示している。
【0220】感情ボタンS150aは、ユーザによる感
情表現を実現する感情表現モードに移行するための機能
選択ボタンである。コミュニケーションプログラムは、
ユーザによって感情ボタンS150aが選択されると、
感情表現モードに移行する。
【0221】アクションボタンS150bは、ユーザに
よる他のクライアントに対するアクション表現を実現す
るアクション表現モードに移行するための機能選択ボタ
ンである。コミュニケーションプログラムは、ユーザに
よってアクションボタンS150bが選択されると、ア
クション表現モードに移行する。
【0222】ヘルプボタンS150cは、図17に示し
た基本表示ウィンドウ110におけるヘルプボタンS1
12cに相当し、コミュニケーションプログラムの操作
をユーザに説明するヘルプ情報を表示するための機能選
択ボタンである。コミュニケーションプログラムは、ユ
ーザによってヘルプボタンS150cが選択されること
により、操作の案内や問題の既決方法などが記述された
ヘルプ情報をヘルプウィンドウ(図示を省略する。)に
表示する。
【0223】戻るボタンS150dは、ツールモードを
終了して基本表示モードに移行するための機能選択ボタ
ンである。コミュニケーションプログラムは、ユーザに
よって戻るボタンS150dが選択されると、ツールモ
ードを終了して基本表示モードに移行する。
【0224】画像・音声ボタンS150eは、ユーザに
よる画像や音声に関する各種設定操作を実現する画像音
声設定モードに移行するための機能選択ボタンである。
コミュニケーションプログラムは、ユーザによって画像
・音声ボタン150eが選択されると、画像音声設定モ
ードに移行する。
【0225】チャットログボタンS150fは、チャッ
トログを表示するチャットログ表示モードに移行するた
めの機能選択ボタンである。コミュニケーションプログ
ラムは、ユーザによってチャットログボタンS150f
が選択されると、チャットログ表示モードに移行する。
【0226】WebブラウザボタンS150gは、We
bブラウジングモードに移行するための機能選択ボタン
である。コミュニケーションプログラムは、ユーザによ
ってWebブラウザボタンS150gが選択されると、
Webブラウジングモードに移行する。
【0227】情報収集ボタンS150hは、情報収集モ
ードに移行するための機能選択ボタンである。コミュニ
ケーションプログラムは、ユーザによって情報収集ボタ
ンS150hが選択されると、情報収集モードに移行す
る。
【0228】また、コミュニケーションプログラムは、
ツール表示ウィンドウ150が表示された状態におい
て、表示サイズ変更アイコンS113dがユーザにより
選択されると、図18に示した縮小表示ウィンドウ12
0となる。このとき、ツールモードの状態で縮小表示ウ
ィンドウ120となった場合には、図18に示した縮小
表示ウィンドウ120内には、各機能選択ボタンS11
2に代えて、上述した機能選択ボタンS150が表示さ
れることとなる。また、図18に示した縮小表示ウィン
ドウ120の状態でツールモードに移行した場合には、
縮小表示ウィンドウ120の状態のままで、各機能選択
ボタンS112に代えて、上述した機能選択ボタンS1
50が表示されることとなる。
【0229】すなわち、コミュニケーションプログラム
においては、動作モードに依存せずに、最大化アイコン
S113bと最小化アイコンS113cとに対応して、
ウィンドウが最大化された状態、又はウィンドウが最小
化された状態となることが可能とされている。また、表
示サイズ変更アイコンS113dがユーザによって選択
される毎に、基本表示ウィンドウ110或いはツール表
示ウィンドウ150に相当する標準サイズで表示された
状態、又は縮小表示ウィンドウ120に相当する縮小サ
イズで表示された状態となることが可能とされている。
【0230】(2−7−6)情報収集モード ここで、ユーザによって情報収集ボタンS150hが選
択され、コミュニケーションプログラムが情報収集モー
ドに移行した場合について、図23に示す情報収集ウィ
ンドウ220を参照しながら説明する。なお、図23に
示す情報収集ウィンドウ220は、互いにセッションが
確立された複数のコミュニケーションプログラムのう
ち、最初に情報収集モードに移行したコミュニケーショ
ンプログラムについて図示するものであり、後述する一
連の情報収集処理においてサーバ側となるコミュニケー
ションプログラムで情報収集モードに移行した直後の状
態を図示するものである。
【0231】情報収集ウィンドウ220は、コミュニケ
ーションプログラムが情報収集モードに移行した場合に
表示されるウィンドウであり、図23に示すように、図
18に示した縮小表示ウィンドウ120の下部に、新た
に情報収集領域S220が確保された構成とされてい
る。
【0232】情報収集領域S220内の上部には、収集
する情報に関する設問を文字入力するための設問入力領
域S221と、この設問に対する回答を要求する制限時
間を入力するための制限時間入力領域S222とを有し
ている。また、情報収集領域S220内で設問入力領域
S221の下方には、設問に対する一対の対極的な回答
基準をそれぞれ入力するための第1の回答基準入力領域
S223及び第2の回答基準入力領域S224を有して
いる。
【0233】情報収集領域S220の下部には、コメン
ト入力領域S225と、第1乃至第3の入力先選択ボタ
ンS226,S227,S228と、第1及び第2のコ
メント表示領域S229,S230とを有している。
【0234】これらコメント入力領域S225、第1乃
至第3の入力先選択ボタンS226,S227,S22
8、第1及び第2のコメント表示領域S229,S23
0は、それぞれ、先の説明で図1に図示したテキスト入
力領域1、第1乃至第3の入力先選択ボタン4,5,
6、第1及び第2のチャット内容表示領域2,3に相当
するものであり、それぞれと同等の機能を有するもので
ある。
【0235】また、情報収集領域S220の中央付近の
領域は、図1で説明した回答領域1に相当する回答領域
S231として設定されている。回答領域S231内に
は、セッションが確立されている各ユーザの顔画像フレ
ームS110,S111a,S111bが表示されてい
る。
【0236】これらの顔画像フレームS110,S11
1a,S111bは、図1で説明したアイコン3に相当
する機能を果たす目的で回答領域S231内に表示され
ており、回答領域S231内でそれぞれ各ユーザの回答
に対応した位置に移動され、表示されるものである。こ
こで、回答領域S231内に表示される顔画像フレーム
S110,S111a,S111bは、それぞれ、情報
収集ウィンドウ220の上部に配された縮小表示ウィン
ドウ120内に表示された顔画像フレームS110,S
111a,S111bに対応するものであり、各ユーザ
の回答結果に対応付けがなされている。
【0237】また、この回答領域S231には、情報収
集を行う際に生じる意見の対立を調整する第3者として
の人物を表現するアイコンS232が表示されている。
コミュニケーションシステムにおいては、例えば後に示
す図26及び図27に示すように、アイコンS232に
隣接した位置に、必要に応じて吹き出し形状の説明表示
領域S233を表示し、この説明表示領域S233内に
ユーザの操作手順や、各ユーザの現在の回答状況などを
説明するテキストが表示される。これにより、ユーザが
行うべき操作や現在の回答状況などをユーザに対して示
すことができ、操作の混乱を防止して情報の収集を円滑
に行うことができる。
【0238】なお、コミュニケーションシステムにおい
ては、情報収集モードで動作する場合においても、図2
0及び図21を参照した先の説明と同様にして、縮小表
示ウィンドウ120内でテキストの授受を行うことによ
り、複数のユーザ間でのコミュニケーションを図ること
が可能とされている。
【0239】以上のように構成された情報収集ウィンド
ウ220が表示された状態で、情報収集処理におけるサ
ーバ側となるユーザによって、設問入力領域S221、
制限時間入力領域S222、第1及び第2の回答基準入
力領域S223,S224に対してそれぞれ、設問内容
を示すテキスト、制限時間を示す数値、第1の回答基
準、及び第2の回答基準が入力されると、情報収集モジ
ュールによって情報収集処理が開始される。
【0240】ここで、上述のようにしてサーバ側で設問
などが入力・決定されるまでの間に、クライアント側に
表示される情報収集ウィンドウ220の一例を、図24
に示す。このとき、クライアント側の情報収集ウィンド
ウ220には、図24に示すように、設問入力領域S2
21、制限時間入力領域S222、第1及び第2の回答
基準入力領域S223,S224は表示されない。これ
により、設問等の設定がサーバ側のユーザのみに限定さ
れ、複数のユーザによって設問等が入力されることによ
り生じる混乱を防止することができる。
【0241】つぎに、サーバ側で設問等が入力・決定さ
れ、情報収集処理が開始された状態における情報収集ウ
ィンドウ220の一例について、図25に示す。なお、
この状態においては、情報収集処理におけるサーバ側と
クライアント側との双方で、情報収集ウィンドウ220
が図25に示すような表示内容とされる。また、以下で
は、サーバ側のユーザにより、「明日、どこへ行く?」
という設問、「3」分という数値、「海」及び「ハイキ
ング」という回答基準が設定された場合について例示し
ている。これらの設問等は、それぞれ、設問入力領域S
221、制限時間入力領域S222、第1及び第2の回
答基準入力領域S223,S224の表示位置に対応し
た位置に表示される。また、回答領域S231内の右上
部には、各ユーザが最終的な回答を行う意思が固まった
ときに選択される回答同意ボタンS234が配されてい
る。
【0242】ここで、情報収集処理が開始されると、各
ユーザは、この情報収集ウィンドウ220内に配された
各部S225〜S230を用いて、設問に対する回答を
行うに際しての討論を行うことが可能とされている。
【0243】具体的には、コメント入力領域S225に
対してユーザにより入力されたテキストが、第1乃至第
3の入力先選択ボタンS226〜S228の選択状態に
応じて、第1のテキスト表示領域S229又は第2のテ
キスト表示領域S230内に記入される。このとき第1
又は第2のテキスト表示領域S229,S230に記入
された内容は、他のコンピュータ装置上で動作するコミ
ュニケーションプログラムに送信され、各コンピュータ
装置の表示画面に表示された情報収集ウィンドウ220
における第1及び第2のテキスト表示領域S229,S
230にそれぞれ表示される。コミュニケーションシス
テムにおいては、このようにして複数のユーザの間でメ
ッセージ(テキスト入力領域S225に入力されたテキ
スト)を交換することにより、設定された設問に関して
討論を行うことが可能である。
【0244】また、各ユーザは、例えばコンピュータ装
置10に接続されたマウスを用いて、画面上に表示され
るマウスカーソルによりいわゆるドラッグ操作を行うこ
となどによって、自分の顔画像フレーム(本例において
は顔画像フレームS110)を回答領域S231内の任
意の位置に移動操作可能とされている。そして、各ユー
ザにより回答領域内に表示された顔画像フレームが移動
されると、この顔画像フレームの座標がセッションが確
立された全てのコンピュータ装置に送出され、各顔画像
フレームの表示位置がそれぞれのコンピュータ装置の表
示画面上における情報収集ウィンドウ220に反映され
る。
【0245】なお、本例においては、回答領域S231
がX軸及びY軸により設定された2次元平面として構成
されており、顔画像フレームは、この回答領域S231
内で任意の位置に移動させることが可能である。ここ
で、回答領域S231のX軸は、後述するように、各ユ
ーザの回答内容を示す目的で用いられる。なお、回答領
域S231のY軸は、複数の顔画像フレームが重なって
しまうことを防止する目的で設定されている。
【0246】また、十分な討論が行われるなどして、設
定された設問に対する回答の意思が固まったユーザは、
回答同意ボタンS234を選択する。そして、コミュニ
ケーションシステムにおいては、全てのユーザがそれぞ
れ回答同意ボタンS234を選択された場合、又は予め
サーバ側となるユーザにより設定された制限時間が経過
した場合に、設問回答状態に移行する。
【0247】設問回答状態に移行すると、情報収集ウィ
ンドウ220は、図26に示す表示内容となる。この設
問回答状態においては、回答領域S231内に他のユー
ザの顔画像フレームS111a,S111bが表示され
ない。これにより、各ユーザは、他のユーザの回答内容
に左右されずに回答することができる。
【0248】設問回答状態とされた情報収集ウィンドウ
220において、各ユーザは、回答領域S231内で自
身の顔画像アイコンS110を移動操作する。このと
き、顔画像アイコンS110を回答領域S231の中央
位置から左に移動させるほど、第1の回答基準(本例で
は、「明日、どこへ行く?」という設問に対して「海」
という回答)に意見が傾いていることを示し、顔画像ア
イコンS110を回答領域S231の中央位置から右に
移動させるほど、第2の回答基準(本例では、「ハイキ
ング」という回答)に意見が傾いていることを示してい
る。また、顔画像アイコンS110を回答領域S231
の中央付近に移動させた場合には、第1及び第2の回答
基準に対して、中立的な意見(「どちらでもない」)で
あることを示している。
【0249】ここで、回答領域S231における中心の
X座標が「0」であり、右方向に正の値が設定されてい
るものとすると、顔画像アイコンS110の表示位置の
X座標が負である場合に、このユーザの意見(回答)が
第1の回答基準に傾いていることを示し、顔画像アイコ
ンS110のX座標が正である場合に、このユーザの意
見が第2の回答基準に傾いていることを示す。また、こ
のX座標の絶対値が大きい程それぞれの回答基準に近い
ことを示し、絶対値が小さい場合には中立的な意見であ
ることを示すこととなる。
【0250】この設問回答状態においては、各ユーザに
より、例えば自身の顔画像フレームに対してマウスカー
ソルによりいわゆるダブルクリック操作が行われること
により、最終的な回答が決定することとなる。
【0251】コミュニケーションシステムにおいては、
各ユーザによる回答結果が、所定の回答データとしてサ
ーバ側のコミュニケーションプログラムに送信され、こ
のサーバ側のコミュニケーションプログラムによって集
計処理又は分析処理される。
【0252】そして、サーバ側のコミュニケーションプ
ログラムによって例えば各顔画像フレームのX座標の平
均値を算出するなどして集計処理された結果を、サーバ
側からクライアント側のコミュニケーションプログラム
に送出することにより、情報収集ウィンドウ220は図
27に示すような内容となる。なお、図27において
は、自身の顔画像フレームS110の表示位置が、集計
処理によって算出された座標に表示された状態を図示し
ている。これにより、各ユーザは、他の全員の意見を集
計した結果を知ることができる。
【0253】(2−7−7)情報収集モードにおける処
理 つぎに、コミュニケーションプログラムが情報収集モー
ドで動作する場合の一連の処理の流れについて、図28
に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、
以下では、複数のコンピュータ装置10上で各々動作す
る複数のコミュニケーションプログラムのうち、最初に
情報収集モジュールが起動して情報収集モードに移行す
るコミュニケーションプログラムに注目して説明する。
また、以下で説明する処理は、コミュニケーションプロ
グラムを構成する各種のモジュール(例えば、コアモジ
ュール51、基本モジュール52、或いは情報収集モジ
ュール等のアプリケーションモジュール53)が連携し
て動作することによって実現されるものである。
【0254】コミュニケーションプログラムは、ユーザ
によって情報収集ボタンS150hが選択されることに
より情報収集モードに移行すると、図28に示すステッ
プS240において、図23に示した情報収集ウィンド
ウ220をコンピュータ装置10の表示画面上に表示す
る。これにより、コミュニケーションシステムにおいて
は、当該コミュニケーションプログラムが情報収集処理
におけるサーバとして機能することとなる。また、これ
により、サーバ側のコミュニケーションプログラムで
は、設問入力領域S221、制限時間重力領域S22
2、第1及び第2の回答基準入力領域S223,S22
4などにより、設問等が入力可能な状態となる。
【0255】次にステップS241において、コミュニ
ケーションプログラムは、セッションが確立されている
他のコミュニケーションプログラムに対して、情報収集
モジュールを起動する要求を送信する。これにより、ス
テップS242において、これら他のコミュニケーショ
ンプログラム(クライアント側のコミュニケーションプ
ログラム)上でそれぞれ情報収集モジュールが起動す
る。この後、クライアント側のコミュニケーションプロ
グラムは、サーバ側で設問等が設定されるまで待機状態
となり、図24に示した情報収集ウィンドウ220を表
示する。
【0256】次にステップS243において、サーバ側
のコミュニケーションプログラムは、ユーザによって設
問入力領域S221等に設問等が正しく入力され、設問
や回答基準などが決定されたか否かを判定する。この判
定の結果、設問等が全て入力され、決定されている場合
には処理をステップS244に進め、設問等が未だ決定
されていない場合には処理をステップS242に戻し
て、ステップS243における判定処理を繰り返す。
【0257】ステップS244において、コミュニケー
ションプログラムは、図29に示すテキストデータの共
有処理を行う。このテキストデータの共有処理において
は、サーバ側のコミュニケーションプログラムとクライ
アント側のコミュニケーションプログラムとの双方で、
図29に示すようにテキストの送信処理とテキストの受
信処理とが共に行われる。
【0258】ここで、テキストの送信処理としては、所
定の時間だけ待ち状態とした後に(ステップA50)、
コメント入力領域S225にユーザによってテキストが
入力され、第1乃至第3の入力先選択ボタンS226〜
S228が適切に選択されることにより、入力されたテ
キストを第1のテキスト表示領域S229と第2のテキ
スト表示領域S230のうちの何れに記入するかが決定
されているか否かを判定する(ステップA51)。そし
て、テキストが入力され、このテキストの記入対象が決
定している場合には、入力されたテキスト、当該コミュ
ニケーションプログラムを操作するユーザ毎に設定され
たユーザID、及びテキストの記入対象を示す情報を含
むコメントデータを、セッションが確立された全てのコ
ミュニケーションプログラムに対して送信する(ステッ
プA52)。また、テキストの入力や記入対象の決定が
未だ行われていない場合には、処理をステップA50に
戻す。
【0259】また、テキストの受信処理としては、所定
の時間だけ待ち状態とした後に(ステップB50)、コ
メントデータを受信したか否かを判定する(ステップB
51)。そして、受信している場合には、コメントデー
タに含まれる情報に基づいて、第1のテキスト表示領域
S229と第2のテキスト入力領域S230とのうちの
一方に、受信したテキストを記入して表示する(ステッ
プB52)。このとき、ユーザIDを参照することによ
り、このテキストを入力したユーザに設定されたユーザ
名を併せて記入・表示するとしてもよい。これにより、
記入されるテキストがどのユーザにより入力されたもの
であるかを見分けることができる。また、ステップB5
1において、コメントデータが受信されていない場合に
は、処理をステップB50に戻す。
【0260】以上のようなステップS244におけるテ
キストデータの共有処理を行った後に、コミュニケーシ
ョンプログラムは、ステップS245において図30に
示す座標データの共有処理を行う。この座標データの共
有処理においては、サーバ側のコミュニケーションプロ
グラムとクライアント側のコミュニケーションプログラ
ムとの双方で、図30に示すように座標データの送信処
理と座標データの受信処理とが共に行われる。
【0261】ここで、座標データの送信処理としては、
所定の時間だけ待ち状態とした後に(ステップA6
0)、当該コミュニケーションプログラムのユーザに対
応した顔画像フレームS110が回答領域S231内で
移動され、この顔画像フレームS110の座標が変更さ
れたか否かを判定する(ステップA61)。そして、座
標が変更されている場合には、顔画像フレームS110
の座標を示す座標データと、当該ユーザに固有のユーザ
IDとを、セッションが確立された全てのコミュニケー
ションプログラムに対して送信する(ステップA6
2)。また、座標が変更されていない場合には、処理を
ステップA60に戻す。
【0262】また、座標データの受信処理としては、所
定の時間だけ待ち状態とした後に(ステップB60)、
座標データ及びユーザIDを受信したか否かを判定する
(ステップB61)。そして、受信している場合には、
ユーザIDを参照することにより送信元のユーザを特定
し、このユーザに対応した顔画像フレーム(例えば顔画
像フレームS111a又は顔画像フレームS111bな
ど)を座標データが示す位置まで回答領域S231内で
移動させて表示する。また、座標データ及びユーザID
を受信していない場合には、処理をステップB60に戻
す。
【0263】以上のようなステップS245における座
標データの共有処理を行った後に、コミュニケーション
プログラムは、図28に示すステップS246におい
て、サーバ側となるユーザによって設定された回答まで
の制限時間が経過したか、或いは全てのユーザが回答同
意ボタンS234を選択したか否か(すなわち、最終的
な回答を行う準備が整ったか否か)を判定する。この判
定の結果、準備が整っている場合には処理をステップS
247に進め、準備が整っていない場合には処理をステ
ップS244に戻す。
【0264】ステップS247において、コミュニケー
ションプログラムは、情報収集ウィンドウ220の表示
内容を図26の状態とし、当該コミュニケーションプロ
グラムのユーザ以外のユーザに対応する顔画像フレーム
(本例では顔画像フレームS111a及び顔画像フレー
ムS111b)を非表示とする。
【0265】次にステップS248において、コミュニ
ケーションプログラムは、当該コミュニケーションプロ
グラムのユーザにより、顔画像フレームS110の回答
領域S231内での座標が決定されると、この顔画像フ
レームS110の座標とユーザIDとを、例えば図3に
示した座標データD1に相当する構造のデータとしてサ
ーバ側のコミュニケーションプログラムに対して送信す
る。なお、サーバ側のコミュニケーションプログラムに
おいては、自分自身に向けて送信することとなるが、コ
ミュニケーションプログラムは実際にはモジュール単位
で動作しているため、この場合にはモジュール間で送信
が行われることとなる。
【0266】次にステップS249において、サーバ側
のコミュニケーションプログラムは、各ユーザから送信
された各々の座標データを受信して、全ての座標データ
に関して集計処理又は分析処理を行い、その結果をセッ
ションが確立された全てのコミュニケーションプログラ
ムに対して送信する。これにより、情報収集処理におい
てサーバ側及びクライアント側として動作する全てのコ
ンピュータ装置10の表示画面上に、図27に示した状
態の情報収集ウィンドウ220が表示される。
【0267】本例に係るコミュニケーションシステムに
おいては、図1を参照して説明した場合と同様に、コメ
ント入力領域S225にテキストを入力した状態で第1
乃至第3の入力選択ボタンS226,S227,S22
8のいずれかを選択するという極めて簡便な操作によ
り、第1のテキスト表示領域S229及び第2のテキス
ト表示領域S230のうちから任意のテキスト表示領域
を入力対象として選択し、このテキスト表示領域に対し
てテキストを入力することができる。したがって、テキ
スト表示領域が2つ設定されているのに対して、ユーザ
によってテキストの入力操作が行われるコメント入力領
域S225は1つだけ用意するだけで十分となり、入力
領域と表示領域と確定ボタンとが一組とされた従来の入
力方式を用いる場合と比較して、画面上の構成物を減ら
すことができる。したがって、表示画面の美観が向上
し、ユーザに対して煩雑な印象を与えることがない。
【0268】また、コメント入力領域S225にテキス
トが入力されていない状態で第1乃至第3の入力選択ボ
タンS226,S227,S228のいずれかが選択さ
れると、選択された入力選択ボタンが選択継続状態とな
り、これ以降入力されたテキストが当該入力先選択ボタ
ンに対応したテキスト表示領域に対して入力されること
となる。したがって、特定のテキスト表示領域に対して
連続して入力(書き込み)を行う場合においても、入力
を行う度に入力先選択ボタンを選択操作する必要がな
い。すなわち、特定のテキスト表示領域に対する連続し
た入力操作を極めて円滑に行うことができる。
【0269】したがって、本例に係るコミュニケーショ
ンシステムを利用することにより、各ユーザ自身の意思
や立場を明確に表現しながら、極めて良好な操作性を確
保しながら柔軟に意思や感情をユーザ間で交換して会議
や討論を行うことができる。
【0270】なお、上述の説明においては、設問に対し
て最終的な回答を行う際に他のユーザに対応した顔画像
フレームが非表示となり、各ユーザが他のユーザの回答
状況を個別に知ることができない場合について例示した
が、例えば他のユーザの顔画像フレームを非表示とせず
に、他のユーザの回答状況を鑑みながら最終的な回答を
行う構成としてもよい。
【0271】(3)他の実施の形態 なお、上述においては、本発明の実施の形態として、コ
ミュニケーションシステムを構成する各情報処理装置上
で実行処理されるコミュニケーションプログラムに注目
して説明したが、本発明は、このようなコミュニケーシ
ョンプログラムが実行処理されることにより実現される
コミュニケーションシステム、上述したコミュニケーシ
ョンプログラムにより実行される処理に相当する手続き
が行われることにより実現されるコミュニケーション方
法、或いは、上述したコミュニケーションプログラムに
より実行される処理に相当する手続きが他のソフトウェ
ア又はハードウェア的手法により実現される情報処理装
置に対して、広く適用することができることは述べるま
でもない。
【0272】また、上述したコミュニケーションプログ
ラムにより実行される処理に相当する手続きを所望の電
子機器で実行処理させるソフトウェアプログラムを各種
の記録媒体に格納して提供するとしてもよい。
【0273】
【発明の効果】本発明によれば、一時記憶領域に対して
情報が入力された下でいずれかの入力先選択ボタンを選
択することによって、選択された入力先選択ボタンに対
応した情報記憶領域に当該情報が格納される。また、一
時記憶領域に対して情報が入力されていない状態の下で
入力先選択ボタンが選択された場合には、この入力先選
択ボタンが選択継続状態となり、これ以降入力された情
報が当該入力先選択ボタンに対応した情報記憶領域に対
して格納されることとなる。
【0274】したがって、入力された情報の格納対象が
複数設定されている場合であっても、自然な操作で円滑
に且つ連続的に情報の入力操作を行なうことができる。
これにより、本発明を適用して、例えば掲示板システム
やチャットシステムを構築した場合に、テーマや意見に
応じて複数配設された掲示板或いはチャットルーム等に
対して、簡便な操作で極めて柔軟に書き込み操作或いは
発言操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の最も基本的な構成とされた実施の形態
として示すチャットシステムにおける画面例を示す模式
図である。
【図2】同チャットシステムで用いられる入力先選択ボ
タンの状態が遷移する様子を示す状態遷移図である。
【図3】同チャットシステムで用いられる入力先選択ボ
タンの状態に応じて、テキストの入力先を選択する動作
を示すフローチャートである。
【図4】同チャットシステムで用いられる入力先選択ボ
タンの状態に応じて、テキストの入力先を選択する動作
を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態として示すコミュニケーシ
ョンシステムの全体的な基本構成を示す概略図である。
【図6】同コミュニケーションシステムに用いられるコ
ンピュータ装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図7】同コンピュータ装置上で実行処理されるコミュ
ニケーションプログラムのモジュール構造を示す模式図
である。
【図8】同コミュニケーションプログラムによりデータ
が送受信されることにより、当該コミュニケーションプ
ログラムを構成するアプリケーションモジュールが起動
される場合について説明する模式図である。
【図9】同コミュニケーションプログラムにおいて用い
られる接続設定情報のデータ構造を示す模式図である。
【図10】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによる全体的な処理の流れについて示すフローチ
ャートである。
【図11】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによる全体的な処理の流れについて示すフローチ
ャートである。
【図12】同コミュニケーションプログラムで用いられ
る機能モジュールリストのデータ構造を示す模式図であ
る。
【図13】同コミュニケーションプログラムにおいて起
動されるサーバモジュールによる処理の流れについて示
すフローチャートである。
【図14】同コミュニケーションプログラムにおいて起
動されるサーバモジュールによる処理の流れについて示
すフローチャートである。
【図15】同コミュニケーションプログラムにおいて起
動されるサーバモジュールで用いられるユーザリストの
データ構造を示す模式図である。
【図16】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示されるユ
ーザ情報設定ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図17】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示される基
本表示ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図18】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示される縮
小表示ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図19】同コミュニケーションプログラムにクライア
ントが接続され、基本表示ウィンドウ内にクライアント
に対応した画像が表示された状態の一例を示す模式図で
ある。
【図20】同コミュニケーションプログラムにおいて、
ユーザ側から文字データ(テキスト)を送信する場合に
おける基本表示ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図21】同コミュニケーションプログラムにおいて、
クライアント側から送信された文字データ(テキスト)
が表示された場合における基本表示ウィンドウの一例を
示す模式図である。
【図22】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示されるツ
ール表示ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図23】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示される情
報収集ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図24】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示される情
報収集ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図25】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示される情
報収集ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図26】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示される情
報収集ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図27】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示される情
報収集ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図28】同コミュニケーションプログラムにおいて情
報収集処理が行われる場合における処理の流れについて
示すフローチャートである。
【図29】同情報収集処理において行われるテキストデ
ータの共有処理についての流れを示すフローチャートで
ある。
【図30】同情報収集処理において行われる座標データ
の共有処理についての流れを示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 テキスト入力領域、2 第1のチャット内容表示領
域、3 第2のチャット内容表示領域、4 第1の入力
先選択ボタン、5 第2の入力先選択ボタン、6 第3
の入力先選択ボタン、10 コンピュータ装置、11
インターネット、20 CPU、21 RAM、50
インターフェースモジュール、51 コアモジュール、
52 基本モジュール、53 アプリケーションモジュ
ール、54 GUIモジュール、110 基本表示ウィ
ンドウ、S110 ユーザ顔画像フレーム、S111
クライアント顔画像フレーム、S112 機能選択ボタ
ン、S113 操作アイコン、S114 ステイタス表
示領域、S115 テキスト入力領域、S116 テキ
スト表示領域、120 縮小表示ウィンドウ、150
ツール表示ウィンドウ、S150 機能選択ボタン、2
20 情報収集ウィンドウ、S220 情報収集領域、
S225 コメント入力領域、S226 第1の入力先
選択ボタン、S227 第2の入力先選択ボタン、S2
28 第3の入力先選択ボタン、S229 第1のテキ
スト表示領域、S230 第2のテキスト表示領域、S
231 回答領域

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザによりボタン選択操作及び情報入
    力操作が行われる操作手段と、 上記操作手段により入力された情報を一時記憶する一時
    記憶領域と、上記操作手段により入力された情報の格納
    対象となる複数の情報記憶領域とが設定された記憶手段
    と、 上記複数の情報記憶領域にそれぞれ対応した複数の入力
    先選択ボタンを表示装置の表示画面に表示する表示制御
    手段と、 上記一時記憶領域に対して情報が入力された状態の下で
    上記入力先選択ボタンが選択された場合に、当該入力先
    選択ボタンに対応した情報記憶領域に対して当該情報を
    格納した後に上記一時記憶領域の記憶内容を初期化する
    とともに、上記一時記憶領域に対して情報が入力されて
    いない状態の下で上記入力先選択ボタンが選択された場
    合に、当該入力先選択ボタンを選択継続状態として、こ
    れ以降入力された情報を当該入力先選択ボタンに対応し
    た情報記憶領域に対して格納する制御手段とを備えるこ
    とを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記一時記憶領域に対
    して情報が入力されていない状態の下で、選択継続状態
    とされた入力先選択ボタンが選択された場合に、当該入
    力先選択ボタンの選択継続状態を解除することを特徴と
    する請求項1記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記一時記憶領域に対
    して情報が入力されておらず、且つ選択継続状態とされ
    た入力先選択ボタンが存在する状態の下で、他の入力先
    選択ボタンが選択された場合に、選択継続状態とされた
    入力先選択ボタンの選択継続状態を解除し、選択された
    入力先選択ボタンを選択継続状態とすることを特徴とす
    る請求項1記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段は、上記一時記憶領域に対
    して情報が入力されており、且つ選択継続状態とされた
    入力先選択ボタンが存在する状態の下で、他の入力先選
    択ボタンが選択された場合に、選択された入力先選択ボ
    タンに対応した情報記憶領域に対して当該情報を格納し
    た後に上記一時記憶領域の記憶内容を初期化し、元の入
    力先選択ボタンの選択継続状態を維持することを特徴と
    する請求項1記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 上記制御手段は、上記一時記憶領域に対
    して情報が入力されており、且つ選択継続状態とされた
    入力先選択ボタンが存在する状態の下で、他の入力先選
    択ボタンが選択された場合に、選択された入力先選択ボ
    タンに対応した情報記憶領域に対して当該情報を格納し
    た後に上記一時記憶領域の記憶内容を初期化し、元の入
    力先選択ボタンの選択継続状態を解除して、選択された
    入力先選択ボタンを選択継続状態とすることを特徴とす
    る請求項1記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 上記表示制御手段は、上記一時記憶領域
    に対して入力された情報の内容を表示する情報入力領域
    を表示装置の表示画面に表示することを特徴とする請求
    項1記載の情報処理装置。
  7. 【請求項7】 上記表示制御手段は、上記複数の情報記
    憶領域に格納された情報の内容をそれぞれ表示する複数
    の情報表示領域を表示装置の表示画面に表示することを
    特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 上記表示制御手段は、上記入力先選択ボ
    タンと同等の機能を有し、上記複数の情報記憶領域のう
    ちから選択された少なくとも2つの情報記憶領域に対し
    て一度に情報を格納するための複数入力先選択ボタンを
    表示装置の表示画面に表示することを特徴とする請求項
    1記載の情報処理装置。
  9. 【請求項9】 情報処理装置を用いて情報を入力するに
    際して、 ユーザにより入力された情報を一時記憶する一時記憶領
    域と、ユーザにより入力された情報の格納対象となる複
    数の情報記憶領域とを設定する記憶領域設定ステップ
    と、 上記複数の情報記憶領域にそれぞれ対応した複数の入力
    先選択ボタンを表示装置の表示画面に表示するボタン表
    示ステップと、 上記一時記憶領域に対して情報が入力された状態の下で
    上記入力先選択ボタンが選択された場合に、当該入力先
    選択ボタンに対応した情報記憶領域に対して当該情報を
    格納した後に上記一時記憶領域の記憶内容を初期化する
    第1の情報格納ステップと、 上記一時記憶領域に対して情報が入力されていない状態
    の下で上記入力先選択ボタンが選択された場合に、当該
    入力先選択ボタンを選択継続状態として、これ以降入力
    された情報を当該入力先選択ボタンに対応した情報記憶
    領域に対して格納する第2の情報格納ステップとを有す
    ることを特徴とする情報入力方法。
  10. 【請求項10】 上記一時記憶領域に対して情報が入力
    されていない状態の下で、選択継続状態とされた入力先
    選択ボタンが選択された場合に、当該入力先選択ボタン
    の選択継続状態を解除する選択状態解除ステップをさら
    に有することを特徴とする請求項9記載の情報入力方
    法。
  11. 【請求項11】 上記一時記憶領域に対して情報が入力
    されておらず、且つ選択継続状態とされた入力先選択ボ
    タンが存在する状態の下で、他の入力先選択ボタンが選
    択された場合に、選択継続状態とされた入力先選択ボタ
    ンの選択継続状態を解除し、選択された入力先選択ボタ
    ンを選択継続状態とする選択ボタン切替ステップをさら
    に有することを特徴とする請求項9記載の情報入力方
    法。
  12. 【請求項12】 上記一時記憶領域に対して情報が入力
    されており、且つ選択継続状態とされた入力先選択ボタ
    ンが存在する状態の下で、他の入力先選択ボタンが選択
    された場合に、選択された入力先選択ボタンに対応した
    情報記憶領域に対して当該情報を格納した後に上記一時
    記憶領域の記憶内容を初期化し、元の入力先選択ボタン
    の選択継続状態を維持する第3の情報格納ステップをさ
    らに有することを特徴とする請求項9記載の情報入力方
    法。
  13. 【請求項13】 上記一時記憶領域に対して情報が入力
    されており、且つ選択継続状態とされた入力先選択ボタ
    ンが存在する状態の下で、他の入力先選択ボタンが選択
    された場合に、選択された入力先選択ボタンに対応した
    情報記憶領域に対して当該情報を格納した後に上記一時
    記憶領域の記憶内容を初期化し、元の入力先選択ボタン
    の選択継続状態を解除して、選択された入力先選択ボタ
    ンを選択継続状態とする第4の情報格納ステップをさら
    に有することを特徴とする請求項9記載の情報入力方
    法。
  14. 【請求項14】 上記一時記憶領域に対して入力された
    情報の内容を表示する情報入力領域を表示装置の表示画
    面に表示する入力領域表示ステップをさらに有すること
    を特徴とする請求項9記載の情報入力方法。
  15. 【請求項15】 上記複数の情報記憶領域に格納された
    情報の内容をそれぞれ表示する複数の情報表示領域を表
    示装置の表示画面に表示する表示領域表示ステップをさ
    らに有することを特徴とする請求項9記載の情報入力方
    法。
  16. 【請求項16】 上記ボタン表示ステップにおいては、
    上記入力先選択ボタンと同等の機能を有し、上記複数の
    情報記憶領域のうちから選択された少なくとも2つの情
    報記憶領域に対して一度に情報を格納するための複数入
    力先選択ボタンをさらに表示することを特徴とする請求
    項9記載の情報入力方法。
  17. 【請求項17】 情報処理装置を用いて情報を入力する
    ための情報入力プログラムにおいて、 上記情報処理装置に対して、 ユーザにより入力された情報を一時記憶する一時記憶領
    域と、ユーザにより入力された情報の格納対象となる複
    数の情報記憶領域とを設定する記憶領域設定処理と、 上記複数の情報記憶領域にそれぞれ対応した複数の入力
    先選択ボタンを表示装置の表示画面に表示するボタン表
    示処理と、 上記一時記憶領域に対して情報が入力された状態の下で
    上記入力先選択ボタンが選択された場合に、当該入力先
    選択ボタンに対応した情報記憶領域に対して当該情報を
    格納した後に上記一時記憶領域の記憶内容を初期化する
    第1の情報格納処理と、 上記一時記憶領域に対して情報が入力されていない状態
    の下で上記入力先選択ボタンが選択された場合に、当該
    入力先選択ボタンを選択継続状態として、これ以降入力
    された情報を当該入力先選択ボタンに対応した情報記憶
    領域に対して格納する第2の情報格納処理とをを実行さ
    せることを特徴とする情報入力プログラム。
  18. 【請求項18】 情報処理装置を用いて情報を入力する
    ための情報入力プログラムが記録された記録媒体におい
    て、 上記情報処理装置に対して、 ユーザにより入力された情報を一時記憶する一時記憶領
    域と、ユーザにより入力された情報の格納対象となる複
    数の情報記憶領域とを設定する記憶領域設定処理と、 上記複数の情報記憶領域にそれぞれ対応した複数の入力
    先選択ボタンを表示装置の表示画面に表示するボタン表
    示処理と、 上記一時記憶領域に対して情報が入力された状態の下で
    上記入力先選択ボタンが選択された場合に、当該入力先
    選択ボタンに対応した情報記憶領域に対して当該情報を
    格納した後に上記一時記憶領域の記憶内容を初期化する
    第1の情報格納処理と、 上記一時記憶領域に対して情報が入力されていない状態
    の下で上記入力先選択ボタンが選択された場合に、当該
    入力先選択ボタンを選択継続状態として、これ以降入力
    された情報を当該入力先選択ボタンに対応した情報記憶
    領域に対して格納する第2の情報格納処理とをを実行さ
    せることを特徴とする情報入力プログラムが記録された
    記録媒体。
JP2002066974A 2002-03-12 2002-03-12 情報処理装置及び情報入力方法 Pending JP2003271277A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002066974A JP2003271277A (ja) 2002-03-12 2002-03-12 情報処理装置及び情報入力方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002066974A JP2003271277A (ja) 2002-03-12 2002-03-12 情報処理装置及び情報入力方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003271277A true JP2003271277A (ja) 2003-09-26

Family

ID=29198529

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002066974A Pending JP2003271277A (ja) 2002-03-12 2002-03-12 情報処理装置及び情報入力方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003271277A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005101216A1 (ja) * 2004-03-31 2005-10-27 Konami Digital Entertainment Co., Ltd. チャットシステム、通信装置、その制御方法及び情報記憶媒体
JP2006338685A (ja) * 2006-08-02 2006-12-14 Konami Digital Entertainment:Kk チャットシステム、通信装置、その制御方法及びプログラム
JP2007512635A (ja) * 2003-12-01 2007-05-17 リサーチ イン モーション リミテッド 小型スクリーンデバイス上の新しいイベントのプレビューイング
JP2008152660A (ja) * 2006-12-19 2008-07-03 Seiko Epson Corp ファイル処理システム
JP2012170142A (ja) * 2005-06-17 2012-09-06 Research In Motion Ltd 同時メッセージングセッション間のスイッチのための方法および装置
US8595630B2 (en) 2004-08-03 2013-11-26 Blackberry Limited Method and apparatus for providing minimal status display

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007512635A (ja) * 2003-12-01 2007-05-17 リサーチ イン モーション リミテッド 小型スクリーンデバイス上の新しいイベントのプレビューイング
JP4651623B2 (ja) * 2003-12-01 2011-03-16 リサーチ イン モーション リミテッド 小型スクリーンデバイス上の新しいイベントのプレビューイング
US8209634B2 (en) 2003-12-01 2012-06-26 Research In Motion Limited Previewing a new event on a small screen device
US9830045B2 (en) 2003-12-01 2017-11-28 Blackberry Limited Previewing a new event on a small screen device
US11740763B2 (en) 2003-12-01 2023-08-29 Blackberry Limited Previewing a new event on a small screen device
WO2005101216A1 (ja) * 2004-03-31 2005-10-27 Konami Digital Entertainment Co., Ltd. チャットシステム、通信装置、その制御方法及び情報記憶媒体
US8595630B2 (en) 2004-08-03 2013-11-26 Blackberry Limited Method and apparatus for providing minimal status display
JP2012170142A (ja) * 2005-06-17 2012-09-06 Research In Motion Ltd 同時メッセージングセッション間のスイッチのための方法および装置
JP2006338685A (ja) * 2006-08-02 2006-12-14 Konami Digital Entertainment:Kk チャットシステム、通信装置、その制御方法及びプログラム
JP2008152660A (ja) * 2006-12-19 2008-07-03 Seiko Epson Corp ファイル処理システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4363166B2 (ja) コミュニケーションサービス提供システム、サーバ、サービス提供方法およびサービス提供プログラム
JP4767817B2 (ja) 通信システム、通信装置、通信プログラム、通信プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
US7392288B2 (en) Information processing apparatus, information processing method, information exchanging method, recording medium, and program
JP2009093355A (ja) 情報処理装置、コンテンツ提供サーバ、通信仲介サーバ、情報処理方法、コンテンツ提供方法および通信仲介方法
JP7373712B2 (ja) 通信端末、通信システム、データ共有方法およびプログラム
JP7413693B2 (ja) 通信端末、通信システム、データ共有方法およびプログラム
JP6283160B2 (ja) 情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理システムおよび情報処理方法
JP2022517562A (ja) スタンドアロンプログラムの実行方法、装置、デバイス及びコンピュータプログラム
JP2003296239A (ja) 送信装置、送信方法、コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、及びプログラム
CN113242173B (zh) 屏幕的分享方法、装置、系统和即时通讯服务器
JP6661915B2 (ja) 通信管理システム、通信システム、中継装置制御方法、及びプログラム
JP2003223251A (ja) 情報収集システム及び情報収集方法
JP2003271277A (ja) 情報処理装置及び情報入力方法
JP2011216984A (ja) 通信システムおよび通信方法
US20110173275A1 (en) Messaging Between Events
JP2003091472A (ja) コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、及びコンテンツ送出プログラム
WO2021108948A1 (zh) 用于远程会诊的方法及相关装置
JP2022034112A (ja) オンライン対話システム
JP2003125366A (ja) コミュニケーションシステム、コミュニケーション方法、コミュニケーションプログラム、並びに情報処理装置
WO2009136905A1 (en) Communications prior to a scheduled event
JP4573135B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
JP7476596B2 (ja) 通信端末、方法、プログラム、およびシステム
JP7109327B2 (ja) コミュニケーションシステム、情報処理装置およびプログラム
JP2005012343A (ja) 情報処理システム、情報処理装置および情報処理方法、並びにプログラム
JP3546048B1 (ja) 実演者側の主導によってインタラクティブな双方向通信モードが視聴者ごとに選択的に確立される実演データ通信システム