JP2003125366A - コミュニケーションシステム、コミュニケーション方法、コミュニケーションプログラム、並びに情報処理装置 - Google Patents

コミュニケーションシステム、コミュニケーション方法、コミュニケーションプログラム、並びに情報処理装置

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JP2003125366A
JP2003125366A JP2001314595A JP2001314595A JP2003125366A JP 2003125366 A JP2003125366 A JP 2003125366A JP 2001314595 A JP2001314595 A JP 2001314595A JP 2001314595 A JP2001314595 A JP 2001314595A JP 2003125366 A JP2003125366 A JP 2003125366A
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JP2001314595A
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Hiroshi Hasegawa
寛 長谷川
Junji Oi
純司 大井
Futoshi Goto
太 後藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータネットワークに接続された各情
報処理装置の利用者間における円滑且つ多様なコミュニ
ケーションを実現する。 【解決手段】 インターネット11を介して接続された
複数のコンピュータ装置10間で画像情報を送信するに
際して、動画像情報を送信する場合には、コンピュータ
装置10に搭載又は接続されたデジタルビデオカメラ2
9から入力された動画像データからCPU20によって
所定時間毎に静止画像データを生成し、RAM21内に
設定された送信キューに出力する。また、静止画像情報
を送信する場合には、利用者により選択された静止画像
データを上記の送信キューに出力する。そして、この送
信キューに出力された画像データを他のコンピュータ装
置に対して送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、コンピュータネットワ
ークに接続された複数の情報処理装置の間で、画像デー
タ、音声データ、文字データ、及び制御データのうち任
意のデータを送受信することにより、各情報処理装置の
利用者間で意志や感情の相互伝達を行うコミュニケーシ
ョンシステム、及びコミュニケーション方法に関する。
また、このようなコミュニケーションシステム及びコミ
ュニケーション方法を実現するコミュニケーションプロ
グラム及び情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、多数のコンピュータ装置が接
続されたコンピュータネットワークとして、いわゆるイ
ンターネット(The Internet)が広く普及している。イ
ンターネットは、TCP/IP(Transmission Control
Protocol / Internet Protocol)を代表とする各種の
プロトコル(相互接続手順)を利用して、コンピュータ
同士の間で様々な情報を自在に送受信することが可能と
されている。
【0003】ところで、インターネットに接続されたコ
ンピュータ装置のユーザ間で、意志や感情の相互伝達
(コミュニケーション)を行うに際しては、従来から主
として以下に挙げるような手法が利用されている。
【0004】第1の手法としては、電子メールを利用し
てコミュニケーションを図ることが挙げられる。電子メ
ールは、宛先となる電子メールアドレスと、文字データ
により記述された本文内容とを基本構成とするデータ群
であり、電子メールアドレスに基づいて送信元のコンピ
ュータ装置から送信先のコンピュータ装置に対して配信
される。近年では、電子メールに画像データや音声デー
タ等が含まれるファイルを添付して送信することも一般
的となりつつある。このようにして、ユーザ間で電子メ
ールを送受信することにより、文字データ、画像デー
タ、或いは音声データといった情報を授受することがで
き、これによりコミュニケーションを図ることができ
る。
【0005】また、第2の手法としては、いわゆるチャ
ットプログラムを利用してコミュニケーションを図るこ
とが挙げられる。チャットプログラムは、インターネッ
トを介して互いに接続された複数のコンピュータ装置上
でそれぞれ起動された状態で、一方のユーザにより入力
された文字データを即時に他方のユーザに送信するプロ
グラムである。このようにして、チャットプログラムを
用いて文字データを授受することにより、ユーザ間でコ
ミュニケーションを図ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子メール
を用いてコミュニケーションを行う場合には、電子メー
ルの配信に所定の時間を要することや、送信先のユーザ
が受信した電子メールを閲覧するまでの間にタイムラグ
生じることなどから、ユーザ間のコミュニケーションに
おける同時性(リアルタイム性)が必ずしも保証される
ものではないという問題があった。
【0007】すなわち、電子メールを用いたコミュニケ
ーションは、現実世界で顔を合わせて対話する場合のよ
うに、相手からの返事が即時に返ってくるような対話を
することが困難である。このため、コミュニケーション
を行う上で連続的に変化するユーザの感情や表情を的確
に相手側のユーザに伝達することが困難である。
【0008】また、チャットプログラムを用いてコミュ
ニケーションを行う場合には、高いリアルタイム性を有
する一方で、送受信する内容が文字データに限定される
ことから、ユーザ間で感情や表情の変化を相手側に伝達
することが困難であるという問題が存在する。
【0009】近年では、上述したチャットプログラムに
おいて送受信する文字データに代えて動画像データを送
受信する、いわゆる動画チャットプログラムも実現され
ている。動画チャットプログラムは、例えば、コンピュ
ータ装置に接続又は搭載された撮像装置により取り込ん
だユーザの表情などの動画像データをユーザ間で送受信
することによって、いわばテレビジョン電話のようにし
て相手側のユーザとの間で送受信するプログラムであ
る。
【0010】しかしながら、動画チャットプログラム
は、送受信する動画像データが極めて大きなサイズとな
ってしまうため、多人数が同時にコミュニケーションを
図ることが困難であるといった問題があった。また、動
画像データの送受信に特化しているため、電子メールを
用いた場合のように文字データを簡便に送受信すること
が困難であるとともに、文字データ、画像データ、或い
は音声データのような各種のデータを伝送効率よく送受
信することができない。
【0011】そこで、本発明は、上述した従来の問題を
解決して、利用者間における全く新規なコミュニケーシ
ョンを実現し、特に、画像データを情報処理装置間で効
率よく伝送することによって、各情報処理装置の利用者
間における円滑且つ多様なコミュニケーションを実現す
ることが可能なコミュニケーションシステム、コミュニ
ケーション方法、コミュニケーションプログラム、並び
に情報処理装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
コミュニケーションシステムは、コンピュータネットワ
ークに接続された複数の情報処理装置の間で、画像デー
タ、音声データ、文字データ、及び制御データのうち任
意のデータを送受信することにより、各情報処理装置の
利用者間で意志や感情の相互伝達を行うコミュニケーシ
ョンシステムにおいて、上記情報処理装置は、各種情報
を記憶する記憶手段と、上記記憶手段の記憶領域に設定
された送信キューに一時蓄積された情報を、他の情報処
理装置に対して送信する情報送信手段と、当該情報処理
装置の利用者によって、動画像情報を送信することが選
択された場合に、当該情報処理装置に搭載又は接続され
た撮像装置から入力された動画像データから所定時間毎
に静止画像データを生成して上記送信キューに出力し、
静止画像情報を送信することが選択された場合に、選択
された静止画像データを上記送信キューに出力する画像
出力手段とを備える。
【0013】また、本発明の請求項2に係るコミュニケ
ーション方法は、コンピュータネットワークに接続され
た複数の情報処理装置の間で、画像データ、音声デー
タ、文字データ、及び制御データのうち任意のデータを
送受信することにより、各情報処理装置の利用者間で意
志や感情の相互伝達を行うコミュニケーション方法にお
いて、所定の情報処理装置から他の情報処理装置に対し
て、動画像情報又は静止画像情報のいずれを送信するか
を選択する送信画像選択ステップと、上記送信画像選択
ステップにおいて動画像情報の送信が選択された場合
に、当該情報処理装置に搭載又は接続された撮像装置か
ら入力された動画像データから所定時間毎に静止画像デ
ータを生成して、当該情報処理装置内の記憶手段に設定
された送信キューに出力し、上記送信画像選択ステップ
において静止画像情報の送信が選択された場合に、選択
された静止画像データを上記送信キューに出力する画像
出力ステップと、上記送信キューに出力された静止画像
データを他の情報処理装置に対して送信する画像送信ス
テップとを有する。
【0014】さらに、本発明の請求項3に係るコミュニ
ケーションプログラムは、コンピュータネットワークに
接続された複数の情報処理装置の間で、画像データ、音
声データ、文字データ、及び制御データのうち任意のデ
ータを送受信することにより、各情報処理装置の利用者
間で意志や感情の相互伝達を行うコミュニケーションプ
ログラムにおいて、上記情報処理装置に対して、送信画
像選択ステップと、画像出力ステップと、画像送信ステ
ップとを実行させるものである。上記送信画像選択ステ
ップにおいては、利用者からの要求に応じて、動画像情
報又は静止画像情報のいずれを送信するかを選択する。
上記画像出力ステップにおいては、上記送信画像選択ス
テップにおいて動画像情報の送信が選択された場合に、
当該情報処理装置に搭載又は接続された撮像装置から入
力された動画像データから所定時間毎に静止画像データ
を生成して、当該情報処理装置内の記憶手段に設定され
た送信キューに出力し、上記送信画像選択ステップにお
いて静止画像情報の送信が選択された場合に、選択され
た静止画像データを上記送信キューに出力する。上記画
像送信ステップにおいては、上記送信キューに出力され
た静止画像データを他の情報処理装置に対して送信す
る。
【0015】さらにまた、本発明の請求項4に係る情報
処理装置は、画像データ、音声データ、文字データ、及
び制御データのうち任意のデータをコンピュータネット
ワークを介して他の情報処理装置との間で送受信するこ
とにより、各情報処理装置の利用者間で意志や感情の相
互伝達を行う情報処理装置において、各種情報を記憶す
る記憶手段と、上記記憶手段の記憶領域に設定された送
信キューに一時蓄積された情報を、他の情報処理装置に
対して送信する情報送信手段と、当該情報処理装置の利
用者によって、動画像情報を送信することが選択された
場合に、当該情報処理装置に搭載又は接続された撮像装
置から入力された動画像データから所定時間毎に静止画
像データを生成して上記送信キューに出力し、静止画像
情報を送信することが選択された場合に、選択された静
止画像データを上記送信キューに出力する画像出力手段
とを備える。
【0016】以上のように構成された本発明では、所定
の情報処理装置からコンピュータネットワークを介して
他の情報処理装置に対して動画像情報を送信する場合
に、撮像装置から入力された動画像データから所定時間
毎に静止画像データを生成し、静止画像情報を送信する
場合に共用される送信キューに出力している。このた
め、動画像情報を送信する場合と静止画像情報を送信す
る場合とで、送信するデータの管理及び制御を共通して
行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。本発明は、コ
ンピュータネットワークに接続された複数の情報処理装
置の間で、画像データ、音声データ、文字データ、及び
制御データのうち任意のデータを送受信することによっ
て、各情報処理装置の利用者間で意志や感情の相互伝達
(コミュニケーション)を行う場合に適用して好適なも
のである。そこで、以下では先ず、このようなコミュニ
ケーションを実現する基本的なシステムの構成について
概略的に説明する。
【0018】なお、以下では、コンピュータネットワー
クとして、いわゆるTCP/IP(Transmission Contr
ol Protcol / Internet Protcol)プロトコル群を利用
して複数の情報処理装置間で相互接続が可能とされたネ
ットワーク形態を想定して説明する。ただし、本発明
は、このようなネットワーク形態への適用に限定される
ものではなく、複数の情報処理装置間で相互に各種情報
の授受を行うコンピュータネットワークを利用する場合
に広く適用することが可能である。
【0019】また、以下では、各種情報の授受を行う情
報処理装置として、コンシューマ用途のパーソナル・コ
ンピュータ装置(以下、単にコンピュータ装置と称す
る。)を用いた場合を想定して説明する。ただし、本発
明は、このようなコンピュータ装置を用いた場合への適
用に限定されるものではなく、例えば、各種のPDA
(Personal Digital Assistants)機器、或いは通信機
能が搭載された携帯電話などのように各種の情報処理装
置を用いた場合に対して広く適用することができる。
【0020】(1)コミュニケーションシステムの基本
構成
【0021】本例で説明するコミュニケーションシステ
ム1は、例えば図1に示すように、複数のコンピュータ
装置10がインターネット(The Internet)11を介し
て相互に各種情報の授受が可能な状態で接続されてな
る。
【0022】ここで、各コンピュータ装置10は、イン
ターネット11に対して直接接続されていてもよいし、
ISP(Internet Service Provider)などを利用して
公衆回線網15を介してインターネット11に接続可能
な環境とされていてもよい。公衆回線網15としては、
例えば、電話回線網15a、ケーブルテレビ網15b又
はADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)網
15c等を挙げることができる。このとき、コンピュー
タ装置10は、インターネット11に接続可能な環境で
あれば、有線接続或いは無線接続の別を問わない。例え
ば、コンピュータ装置10は、いわゆる簡易型携帯電話
(PHS:Personal Handyphone System)等を介して、
インターネット11に接続する構成とされていてもよ
い。
【0023】各コンピュータ装置10は、各々がインタ
ーネット11に接続した状態で、TCP/IPプロトコ
ル群を用いてインターネット11上に伝送路を確立し、
互いに画像データ、音声データ、文字データ、及び制御
データ等の各種情報を相互に授受することが可能とされ
ている。
【0024】(2)ユーザ端末の構成
【0025】つぎに以下では、上述したコミュニケーシ
ョンシステム1を構成するコンピュータ装置10の構成
について説明する。
【0026】なお、以下では、説明の便宜上、コンピュ
ータ装置10にデジタルビデオカメラが搭載されている
場合について説明するものとする。ただし、コンピュー
タ装置10は、外部機器として構成されたデジタルビデ
オカメラが有線又は無線により接続されていてもよい
し、例えばコンピュータ装置10が接続されたLAN
(Local Area Network)等のコンピュータネットワーク
に対して直接接続可能とされたデジタルビデオカメラを
用いて、このデジタルビデオカメラにより撮像或いは録
音された画像データや音声データがコンピュータネット
ワークを介してコンピュータ装置10に取り込まれる構
成とされていてもよい。
【0027】コンピュータ装置10は、図2に示すよう
に、各種演算処理を実行するとともに各部を統括して制
御するCPU(Central Processing Unit)20と、こ
のCPU20のワークエリアとして機能するRAM(Ra
ndom Access Memory)21と、CPU20によって実行
される各種プログラムを含む情報を格納する読み取り専
用のROM(Read Only Memory)22と、CPU20に
よって実行されるオペレーティング・システム(Operat
ing System)やアプリケーション・プログラム等の各種
プログラムが記録され、各種データ等の記録再生が行わ
れるHDD(Hard Disk Drive)23と、各種情報を表
示する表示部24と、この表示部24とCPU20との
間でのデータの授受を行うための表示用インターフェー
ス25と、ユーザによって各種情報や指示操作を入力す
るための操作部26と、この操作部26とCPU20と
の間でのデータの授受を行うための操作用インターフェ
ース27と、上述した公衆回線網15を介してインター
ネット11に接続された外部装置との間でデータの授受
を行うためのネットワークインターフェース28と、被
写体を撮影して映像データや音声データを得るデジタル
ビデオカメラ29と、いわゆるMPEG2(Moving Pic
ture Experts Group phase 2)方式に基づく圧縮符号化
及び復号を行うMPEG2コーデック30とを備える。
【0028】コンピュータ装置10は、これらの各部の
うち、CPU20、RAM21、ROM22、HDD2
3、表示用インターフェース25、操作用インターフェ
ース27、ネットワークインターフェース28、デジタ
ルビデオカメラ29、及びMPEG2コーデック30が
バス31を介して接続されて構成される。
【0029】なお、コンピュータ装置10におけるデジ
タルビデオカメラ29は、コンピュータ装置10に搭載
されずに、例えば外部機器接続用の所定のインターフェ
ースや、ネットワークインターフェース28などを介し
てバス31に接続されてもよい。また、コンピュータ装
置10は、必要に応じて、例えば着脱自在とされる記録
媒体に対する記録再生を行うリムーバブル型の記録再生
装置などがHDD23の他に搭載又は接続され、この記
録再生装置に対する各種データの記録再生が可能とされ
ていてもよい。
【0030】CPU20は、バス31を介して、RAM
21、ROM22、HDD23、表示用インターフェー
ス25、操作用インターフェース27、ネットワークイ
ンターフェース28、デジタルビデオカメラ29、及び
MPEG2コーデック30と接続されている。CPU2
0は、各部を統括的に制御するとともに、例えばHDD
23等に記録されているオペレーティング・システムや
各種アプリケーション・プログラムを実行処理する。特
に、CPU20は、アプリケーション・プログラムのひ
とつとして構成されたコミュニケーションプログラムの
実行を処理する。なお、このコミュニケーションプログ
ラムについての詳細は後述する。
【0031】RAM21は、CPU20が各種プログラ
ムを実行する際のワークエリアとして機能し、CPU2
0の制御のもとに、各種データを一時記憶する。
【0032】ROM22は、コンピュータ装置10の起
動に必要となる各種プログラムや設定情報などを格納し
ている。このROM22に格納されている各種プログラ
ムや設定情報は、コンピュータ装置10の起動時に読み
出され、CPU20によって利用される。
【0033】HDD23は、オペレーティング・システ
ムやアプリケーション・プログラム等が記録されている
とともに、CPU20の制御のもとに各種プログラムや
データ等の記録再生を行う。
【0034】表示部24は、例えばLCD(Liquid Cry
stal Display)からなり、CPU20の制御のもとに、
HDD23に記録されているデータ等の各種情報を表示
画面に表示する。特に、表示部24は、CPU20の制
御のもとに、後述するコミュニケーションプログラムを
実行処理した結果を表示したり、このコミュニケーショ
ンプログラムに対して各種の指示操作を行うボタンを表
示するためのウィンドウといった、所定のグラフィカル
・ユーザ・インターフェースを表示画面に表示する。
【0035】表示用インターフェース25は、CPU2
0と表示部24との間でのデータの授受を行う。すなわ
ち、表示用インターフェース25は、CPU20からバ
ス31を介して供給された各種情報を表示部24に供給
する。
【0036】操作部26は、例えば、キーボード、マウ
ス等のポインティングデバイス、或いはいわゆるジョグ
ダイヤル等回転操作式スイッチなどによるユーザ・イン
ターフェースを用いたユーザによる操作を受け付け、操
作内容を示す制御信号を操作用インターフェース27を
介してCPU20に供給する。
【0037】操作用インターフェース27は、CPU2
0と操作部26との間でのデータの授受を行う。すなわ
ち、操作用インターフェース27は、操作部26から供
給された制御信号をバス31を介してCPU20に供給
する。
【0038】ネットワークインターフェース28は、C
PU20の制御のもとに、外部との通信を行うインター
フェースとして機能する。すなわち、ネットワークイン
ターフェース28は、インターネット11に接続された
他のコンピュータ装置10との間で各種情報の授受を行
うために設けられるものである。
【0039】デジタルビデオカメラ29は、被写体を撮
影するための所定の光学系や、CCD(Charge Coupled
Devices)等の光電変換用のデバイス等からなる。デジ
タルビデオカメラ29により得られた映像データや音声
データは、CPU20の制御のもとに、バス31を介し
てMPEG2コーデック30に供給される。
【0040】MPEG2コーデック30は、バス31を
介してデジタルビデオカメラ29から供給された映像デ
ータや音声データを、CPU20の制御のもとに、MP
EG2方式に基づく圧縮符号化を行う。このとき、MP
EG2コーデック30は、CPU20の制御のもとに、
映像データや音声データをリアルタイムに圧縮符号化す
る。また、MPEG2コーデック30は、MPEG2方
式に基づいて圧縮符号化されたデータを復号することも
できる。
【0041】(3)コミュニケーションプログラムの概
【0042】つぎに以下では、上述したコンピュータ装
置10により実行されるコミュニケーションプログラム
について説明する。
【0043】コミュニケーションプログラムは、それぞ
れ個別の機能を実現する複数のモジュールを組み合わせ
自在とされた一連のプログラム群によって構成されてお
り、例えばコンピュータ装置10のHDD23に記録さ
れている。コンピュータ装置10は、このコミュニケー
ションプログラムをCPU20によって実行することに
より、他のコンピュータ装置との間で、画像データ、音
声データ、或いは文字データ等の各種情報を授受するこ
とによって、各コンピュータ装置のユーザ間での意志や
感情の相互伝達(コミュニケーション)を可能とする。
なお、コミュニケーションプログラムは、例えばいわゆ
るコンパクトディスク(Compact Disc)等の所定の記録
媒体やインターネット11等の伝送媒体によっても提供
され得るものである。
【0044】コンピュータ装置10で実行されるコミュ
ニケーションプログラムは、他のコンピュータ装置で実
行されるコミュニケーションプログラムとの間で、いわ
ゆるサーバ・クライアント方式により通信を行う。すな
わち、相互接続状態が確立された複数のコミュニケーシ
ョンプログラムにおいては、所定のコミュニケーション
プログラムによりサーバとしての機能が実現され、他の
コミュニケーションプログラムがクライアントとして動
作する。ただし、コミュニケーションプログラムは、コ
ンピュータ装置10において実行処理が開始され、他の
コミュニケーションプログラムとの間で相互接続状態が
確立されていない時点、すなわち初期起動状態におい
て、いわば仮想セッションモードでの動作となり、サー
バ又はクライアントの区別なく、自分自身でセッション
の確立を行うことができる。
【0045】ここで、複数のコンピュータ装置10で実
行される各々のコミュニケーションプログラム間でセッ
ションの確立を行う場合には、これらコミュニケーショ
ンプログラム間で接続設定情報の授受が行われる。この
接続設定情報は、例えば、コミュニケーションプログラ
ムの起動時にコンピュータ装置10によって生成される
ものであり、この接続設定情報の送出元となるコンピュ
ータ装置10に設定されたIPアドレス、及び当該コミ
ュニケーションプログラムで利用されるポート番号など
が記述されたファイルにより構成されている。なお、接
続設定情報についての詳細は後述する。
【0046】そして、コミュニケーションプログラムか
ら、他のコミュニケーションプログラムに対して接続設
定情報が送出されると、この接続設定情報を取得したコ
ミュニケーションプログラムは、接続設定情報に記述さ
れたIPアドレスやポート番号などに基づいて、送出元
であるコンピュータ装置10(ひいては、このコンピュ
ータ装置10で実行されるコミュニケーションプログラ
ム)に対して、接続処理を行い、セッションが確立され
る。
【0047】このとき、接続設定情報を含むファイル
は、例えば拡張子によってコミュニケーションプログラ
ムとの関連付けがなされており、いわゆるダブルクリッ
ク操作を行うことなどによってコンピュータ装置上でこ
のファイルが選択されると、自動的にコミュニケーショ
ンプログラムが起動するよう構成されている。
【0048】コミュニケーションシステム1において
は、起動時に接続設定情報を生成し、この接続設定情報
を他のコミュニケーションプログラムに対して送出した
側のコミュニケーションプログラムがサーバとしての機
能を果たし、取得した接続設定情報に基づいて起動され
た側のコミュニケーションプログラムがクライアントと
して動作するものとする。
【0049】ここで、上述のようにしてコンピュータ装
置間で接続設定情報を授受するに際しては、例えば、サ
ーバとなるコンピュータ装置10からクライアントとな
るコンピュータ装置に対して、接続開始を促すメッセー
ジが記載された電子メールに接続設定情報を含むファイ
ルを添付して送信することにより実現されている。
【0050】なお、本例で説明するコミュニケーション
システム1においては、電子メールを利用して接続設定
情報を送出するものとするが、例えば、いわゆるFTP
ソフトウェアなどのような、インターネット11に接続
されたコンピュータ装置の間で各種のファイル交換を実
現するアプリケーションプログラムを用いることによっ
て、接続設定情報をデータ・ファイル或いはアプリケー
ション・プログラムの形で送出するとしてもよい。ま
た、例えば、コンピュータ装置の利用者(ユーザ)に対
して接続開始を通知することなく、接続設定情報を直接
コンピュータ装置間で授受することによって、ユーザに
接続の開始(セッションの確立)を意識させることなく
自動的にクライアント側のコンピュータ装置上でコミュ
ニケーションプログラムが起動するように構成してもよ
い。
【0051】(4)コミュニケーションプログラムのモ
ジュール構造
【0052】ここで、コミュニケーションプログラムに
おけるモジュール構造の一例について、図3を参照しな
がら説明する。コミュニケーションプログラムは、例え
ば図3に示すように、コンピュータ装置10におけるネ
ットワークインターフェース28の動作を制御するイン
ターフェースモジュール50と、他のコンピュータ装置
で実行されるコミュニケーションプログラム間でのセッ
ションの確立などを提供するコアモジュール51と、コ
ミュニケーションプログラムにおける基本的な機能を提
供する基本モジュール52と、各々個別の機能を提供す
る複数のアプリケーションモジュール53と、グラフィ
カル・ユーザ・インターフェース(以下、GUI:Grap
hical User Interfaceと称する。)を管理するGUIモ
ジュール54とにより構成されている。
【0053】インターフェースモジュール50は、いわ
ばAPI(Application Program Interface)として構
成されており、インターネット11等のコンピュータネ
ットワークを介して他のコンピュータ装置で実行される
プログラムとの間で画像データ、音声データ、或いは文
字データ等の各種情報の伝送路を確立し、ネットワーク
通信の詳細を簡便な命令体系によって容易に処理可能と
するモジュールである。このインターフェースモジュー
ル50としては、例えば、マイクロソフト株式会社の
「Direct Play」などを用いることができる。
【0054】コアモジュール51は、他のコミュニケー
ションプログラムとの間でセッションの確立を行うとと
もに、確立されたセッションの管理を行うセッション管
理機能を有している。具体的には例えば、接続設定情報
を作成する接続設定情報作成機能、セッションを確立す
るセッション確立機能、コミュニケーションプログラム
間でデータの送受信を行うデータ送受信機能、確立され
たセッション内のプレーヤーを管理するセッション内プ
レーヤー管理機能などが、セッション管理機能としてコ
アモジュール51により提供される。
【0055】ここで、コミュニケーションシステム1に
おいては、サーバとなるコミュニケーションプログラム
と、クライアントとなるコミュニケーションプログラム
とが存在している。サーバ側のコミュニケーションプロ
グラムは、クライアント側のコミュニケーションプログ
ラムから送出されたデータを、このデータの宛先を参照
して、宛先として指定された他のクライアント側のコミ
ュニケーションプログラムに転送するなどの処理が行わ
れる。このため、コミュニケーションシステム1におい
ては、画像データ、音声データ、或いは文字データなど
の各種情報を授受するに際して、セッションを確立して
おくことが必要となる。そこで、コミュニケーションプ
ログラムにおいては、このようなセッションの確立や管
理を行うためのインターフェースとしてセッション管理
機能がコアモジュール51により提供されている。
【0056】コアモジュール51は、IPアドレス及び
ポート番号などを取得して接続設定情報が記述されたフ
ァイルを生成する。また、このファイルに対して暗号化
や復号化などを行う。また、コアモジュール51は、ク
ライアントとして動作する場合に、取得した接続設定情
報に記述されたIPアドレス及びポート番号などに基づ
いて、サーバ側となるコンピュータ装置に対する接続を
行う。これにより、セッションが確立される。
【0057】また、コアモジュール51は、セッション
内に存在するコミュニケーションプログラム(プレイヤ
ー)の管理を行う。具体的には例えば、プレイヤーのリ
ストを生成或いは取得したり、プレイヤー毎に割り当て
られた固有の識別情報(プレイヤーID)の取得或いは
管理を行う。また、コアモジュール51は、新規なプレ
イヤーとの接続が確立されたり、所定のプレイヤーとの
接続が切断されたり、プレイヤー毎の接続状態や接続名
などの情報を含むプレイヤー情報が変更されるなどし
て、イベントが生じた場合に、このイベントを基本モジ
ュール52及び各アプリケーションモジュール53に対
して通知する。
【0058】また、コアモジュール51は、複数のアプ
リケーションモジュール53の各々に対する制御を行う
アプリケーションモジュール管理機能を有している。具
体的には例えば、各アプリケーションモジュール53の
起動管理や、各アプリケーションモジュール53との間
でデータの送受信などを行う。
【0059】コアモジュール51は、具体的には例え
ば、コミュニケーションプログラムに実装されているア
プリケーションモジュール53に関するモジュール情報
を、コンピュータ装置10の所定の記憶領域から取得し
て、実装済みのアプリケーションモジュール53をリス
ト化する。このモジュール情報は、例えば、アプリケー
ションモジュール毎に固有のモジュール識別情報、GU
Iに関する情報であるGUI情報、或いは、コミュニケ
ーションプログラムの起動と同時に動作を開始するか否
かを示すフラグ情報などにより構成されている。そし
て、コアモジュール51は、このモジュール情報に基づ
いて、各アプリケーションモジュール53の起動状態を
管理する。
【0060】また、コアモジュール51は、起動されて
いないアプリケーションモジュール53を起動したり、
コンピュータ装置10の表示部24に対する表示/非表
示の切り替え制御などを行う。
【0061】ここで、コアモジュール51の動作の一例
として、クライアント側である一方のコミュニケーショ
ンプログラムから他方のコミュニケーションプログラム
に対して、サーバ側のコミュニケーションプログラムを
介してデータを送信する場合について、図4を参照しな
がら説明する。
【0062】この場合において、データ送信側で動作す
るコアモジュール51aは、基本モジュール52やアプ
リケーションモジュール53から送信されたデータを受
信し、このデータに対して送信ヘッダーを付与して、サ
ーバ側のコミュニケーションプログラムに対して送信す
る。このようにサーバ側に送信するに際しては、受信し
たデータの内容については関与しない。
【0063】一方、サーバ側で動作するコアモジュール
51bは、データ送信側から取得したデータに含まれる
送信ヘッダーを参照して、この送信ヘッダーに宛先とし
て記述されたデータ受信側のコミュニケーションプログ
ラムに対して、データ送信側から取得したデータを送信
する。
【0064】また、データ受信側で動作するコアモジュ
ール51cは、取得したデータに含まれる送信ヘッダー
を参照して、このデータを所定のアプリケーションモジ
ュール53に対して受け渡す。このとき、コアモジュー
ル51cは、データ受信側におけるコミュニケーション
プログラムでデータの受け渡し先として該当するアプリ
ケーションモジュール53が起動していない場合に、こ
のアプリケーションモジュール53を起動処理する。
【0065】また、コアモジュール51cは、データ受
信側のコミュニケーションプログラムに該当するアプリ
ケーションモジュール53が存在しない場合に、この旨
を示すメッセージをデータ送信側のコミュニケーション
プログラムに対して送信する。このとき、コアモジュー
ル51cは、取得したデータを受け渡す対象となるアプ
リケーションモジュール53として、全てのアプリケー
ションモジュール53が指定されている場合には、起動
中であるアプリケーションモジュールにのみ、このデー
タを受け渡す。
【0066】コアモジュール51は、上述のように動作
することによって、クライアントとして動作するコミュ
ニケーションプログラム間でデータの受け渡しを行う。
【0067】一方、基本モジュール52は、コミュニケ
ーションプログラムで用いる各種ウィンドウを用意する
機能を有するモジュールである。また、基本モジュール
52は、コミュニケーションプログラムの実行処理に必
要となる各種の情報を設定する設定機能、及び、セッシ
ョンを確立する際に接続設定情報を電子メールに添付し
てクライアント側に送信する電子メール送信機能などを
有する。
【0068】また、アプリケーションモジュール53
は、コミュニケーションプログラムに必要に応じて複数
実装され、それぞれ独自の機能を提供する機能を有して
いる。本例におけるコミュニケーションプログラムにお
いては、アプリケーションモジュール53として、個人
情報管理モジュール53a、画像送信モジュール53
b、音声データ送受信モジュール53c、Web機能モ
ジュール53d、チャット内容転送モジュール53e、
チャットログモジュール53f、感情表現モジュール5
3g、アクションモジュール53h、及びライブ出演モ
ジュール53iなどが実装されているものとする。
【0069】個人情報管理モジュール53aは、セッシ
ョン内に存在する各コミュニケーションプログラム、す
なわち各ユーザ(プレイヤー)に対応した画像データや
名前情報などの個人情報を管理するモジュールである。
【0070】このコミュニケーションプログラムにおい
ては、最初に起動された状態で、ユーザに対応した画像
や名前などの入力及び設定をユーザに要求して取得す
る。このとき、コアモジュール51を介して個人情報管
理モジュール53aに対して、表示要求が送信される。
このようにして他のモジュールからの表示要求を受信す
ると、個人情報管理モジュール53aは、GUIモジュ
ール54に対して所定の取得要求を送信して、該当する
個人情報を取得し、コンピュータ装置10に表示された
ウィンドウ内の所定の領域に所定の個人情報を表示す
る。
【0071】また、個人情報管理モジュール53aは、
他のモジュールからのプレイヤー情報更新要求を受信し
た場合に、ネットワークを介して接続が確立された他の
コミュニケーションプログラムにおける個人情報管理モ
ジュール53aに対して、個人情報取得要求を送信す
る。このとき、個人情報取得要求を取得した側の個人情
報管理モジュール53aは、自分自身の個人情報を取得
して表示通知として返信する。
【0072】このようなプレイヤー情報更新要求は、例
えば、コミュニケーションシステム1に対して新たにユ
ーザが参入した場合に、コアモジュール51によって個
人情報管理モジュール53aに対して送信される。
【0073】画像送信モジュール53bは、画像データ
の追加処理、削除処理、或いは選択時の処理などを提供
するモジュールである。また、画像送信モジュール53
bは、コンピュータ装置10に搭載又は接続されたデジ
タルビデオカメラ29に対して、撮影状態のオン・オフ
の切り替え制御などの各種制御を行う。デジタルビデオ
カメラ29の撮影状態がオンである場合には、インター
ネット11に対する通信状態の負荷を監視しながら、画
像データの送信処理を行う。なお、画像送信モジュール
53bにおいては、ユーザによる設定に応じて、他のコ
ミュニケーションプログラムに対する送信を非保証通信
で行うこともできる。この場合には、送信した画像デー
タが伝送路の途中で失われた場合であっても再送信を行
わない。
【0074】音声送受信モジュール53cは、画像送信
モジュール53bに相当するものであり、音声データの
追加処理、削除処理、或いは選択時の処理などを提供す
るモジュールである。また、音声送受信モジュール53
cは、インターフェースモジュール50に実装された音
声機能を利用して、コミュニケーションプログラム間で
音声データの送受信を実現する機能を有している。な
お、コミュニケーションシステム1においては、サーバ
側のコミュニケーションプログラムにおいて音声出力を
オンにしている場合のみ、クライアント側のコミュニケ
ーションプログラムにおいても音声出力をオンとするこ
とが可能とされている。また、クライアント側のコミュ
ニケーションプログラムから送出された音声データは、
サーバ側のコミュニケーションプログラムに実装された
音声送受信モジュール53cによってミキシングされ、
再度各クライアント側のコミュニケーションプログラム
に対して送信される。
【0075】Web機能モジュール53dは、コミュニ
ケーションプログラムが実行されるコンピュータ装置1
0、或いはインターネット11に接続された他のコンピ
ュータ装置に保持されたハイパーテキストや画像データ
などの各種情報を取得して、コミュニケーションプログ
ラムのウィンドウ内における所定の表示領域に、取得し
た各種情報を表示するWeb情報表示機能を提供するモ
ジュールである。また、Web機能モジュール53d
は、他のコミュニケーションプログラムとの間で、イン
ターネット11上に存在する各種情報(リソース)の所
在地及び取得方法を示すURL(Uniform Resource Loc
ator)を共有するURL共有機能を有する。このURL
共有機能についての詳細は後述する。
【0076】チャット内容転送モジュール53eは、文
字データがGUIモジュール54に対して入力されたこ
とを示すイベントが、このGUIモジュール54から通
知された際に、このイベントに基づいて入力された文字
データを取得し、取得した文字データを含むチャットメ
ッセージ通知を、セッションが確立された他のコミュニ
ケーションプログラムの全てに対して送信するモジュー
ルである。また、チャット内容転送モジュール53e
は、チャットメッセージ通知を受信すると、このチャッ
トメッセージ通知に含まれる文字データを表示する要求
をGUIモジュール54に対して行う。これにより、コ
ミュニケーションプログラムのウィンドウ内の所定の位
置に、いわゆる「吹き出し」状の文字表示領域が確保さ
れ、この領域内に文字データが表示される。
【0077】チャットログモジュール53fは、チャッ
ト内容転送モジュール53eから送信されたチャットメ
ッセージ通知などに基づいて、入力又は受信した文字デ
ータを記録してチャットログファイルを生成する。チャ
ットログモジュール53fは、所定の記憶容量分の文字
データを、コンピュータ装置10のRAM21内に記憶
するとともに、必要に応じて、RAM21内に記憶され
た文字データをHDD23などに待避させてチャットロ
グファイルを生成する。また、チャットログモジュール
53fは、チャットログを表示する要求がなされた場合
に、チャットログファイル内に記憶された文字データを
取得して、コミュニケーションプログラムのウィンドウ
内の所定の領域に表示する機能を有している。
【0078】感情表現モジュール53gは、詳細を後述
する感情表現に関するアニメーション効果の読み込みや
表示などを行うモジュールである。また、感情表現モジ
ュール53gは、感情を表現する際に選択されるボタン
の表示などをGUIモジュール54に要求する。
【0079】また、感情表現モジュール53gは、GU
Iモジュール54により所定のボタンが選択された通知
を受信すると、このボタンに対応した感情表現データ
(アニメーションデータ)を、セッションが確立されて
いる全てのコミュニケーションプログラムに対して送信
する。一方、感情表現データを受信した際には、この感
情表現データを表示する要求をGUIモジュール54に
対して行う。なお、感情表現についての詳細は後述す
る。
【0080】アクションモジュール53hは、詳細を後
述するアクションデータの読み込みや表示などを行うモ
ジュールである。また、アクションモジュール53h
は、アクションを表示する際に選択されるボタンの表示
などをGUIモジュール54に要求する。
【0081】また、アクションモジュール53hは、ア
クションを表示する際に選択されるボタンがユーザによ
って選択されると、選択されたボタンに対応したアクシ
ョンデータ(アニメーションデータ)を、セッションが
確立されている全てのコミュニケーションプログラムに
対して送信する。一方、アクションデータを受信した際
には、このアクションデータを表示する要求をGUIモ
ジュール54に対して行う。なお、アクション表示につ
いての詳細は後述する。
【0082】ライブ出演モジュール53iは、インター
ネット11を介して画像データや音声データのライブ配
信を行うライブ配信プログラムと連携して動作するモジ
ュールである。コミュニケーションプログラムは、ライ
ブ出演モジュール53iが実装されていることにより、
外部のライブ配信プログラムとの間で画像データや音声
データ等の授受を行うことが可能とされている。
【0083】アプリケーションモジュール53は、上述
したような各種のモジュールにより構成されている。な
お、コミュニケーションプログラムにおいては、実装さ
れるアプリケーションモジュール53の数や機能に限定
されるものではなく、上述した各種のモジュールの他に
も、それぞれ独自の機能を提供するモジュールがアプリ
ケーションモジュール53のひとつとして実装されてい
てもよい。また、コミュニケーションプログラムにおい
ては、必要に応じてアプリケーションモジュール53の
追加又は削除を行うことが可能とされている。
【0084】GUIモジュール54は、コミュニケーシ
ョンプログラムで発生するウィンドウ表示等の画面表示
を提供するモジュールである。ただし、ダイアロブボッ
クスなどの各種ウィンドウの基本的な描画については、
基本モジュール52により提供される。GUIモジュー
ル54は、他のモジュールからなされた画面表示要求に
応じて、ウィンドウ内の描画を行い、機能選択ボタンや
画像データなどの表示を行う。
【0085】このGUIモジュール54は、機能選択ボ
タンの位置や並べ方、或いは画像データの表示位置や、
ウィンドウ内における全体的な配列・構成に関する情報
は有しているが、機能選択ボタンの数や内容に関して
は、コアモジュール51或いは各アプリケーションモジ
ュール53による要求に含まれるデータを参照すること
により表示する。
【0086】なお、コミュニケーションプログラムに実
装されるアプリケーションモジュール53は、GUIモ
ジュール54に依らずに、独自に描画処理することが可
能なアプリケーション表示領域を利用することが可能と
されている。このようなアプリケーション表示領域を利
用して画面表示を行う場合には、アプリケーションモジ
ュール53からの要求に応じてGUIモジュールがアプ
リケーション表示領域を確保し、確保されたアプリケー
ション表示領域内に対する描画処理は、アプリケーショ
ンモジュール53側で行うことができる。
【0087】また、GUIモジュール54は、ウィンド
ウ内に表示された機能選択ボタン等がユーザによって選
択された場合に、この機能選択ボタンが選択されたこと
を示すイベントを、基本モジュール52やアプリケーシ
ョンモジュール53に対して通知する機能を有してい
る。
【0088】コミュニケーションプログラムは、上述し
たように、複数のモジュールによって構成されてなり、
各モジュールが必要に応じて適宜連携して動作するよう
に構成されている。
【0089】(5)接続設定情報
【0090】つぎに、コミュニケーションシステム1に
おいて、コンピュータ装置間でセッションを確立する際
に用いられる接続設定情報について説明する。接続設定
情報は、サーバとなるコミュニケーションプログラムが
実行されるコンピュータ装置において生成される情報で
ある。
【0091】接続設定情報は、例えば図5に示すよう
に、クライアントとなるコミュニケーションプログラム
がサーバとなるコミュニケーションプログラムに対して
セッションを確立する際に認証などを行うためのアクセ
スキー、コミュニケーションプログラムが利用するコン
ピュータ装置10のネットワークインターフェース28
のポート番号、サーバとなるコミュニケーションプログ
ラムが実行されるコンピュータ装置10に設定されたI
Pアドレスの数、及びサーバとなるコミュニケーション
プログラムが実行されるコンピュータ装置10に設定さ
れた一連のIPアドレスなどによって構成される。
【0092】(6)コミュニケーションプログラムによ
る基本処理
【0093】以下では、上述したコミュニケーションプ
ログラムがコンピュータ装置10において実行される場
合における基本的な一連の処理について、図6及び図7
に示すフローチャートを参照しながら順を追って説明す
る。
【0094】コミュニケーションプログラムは、実行処
理が開始(起動)されると、図6に示すステップS10
において、機能モジュールリストを参照することによ
り、起動フラグが立っているモジュールを起動する。機
能モジュールリストは、例えば図8に示すようなデータ
構造とされており、コミュニケーションプログラムを構
成するモジュール毎に、モジュールに固有の識別情報
(ID)と、モジュールに固有のモジュール名と、モジ
ュールの実行形態や利用条件などを示すタイプと、起動
時の条件に応じて起動されるか否かを示す起動フラグと
により構成されている。起動フラグについての詳細は後
述するが、コミュニケーションプログラムは、機能モジ
ュールリストを参照することによって、起動時の条件に
応じて起動するモジュールを選択して起動することが可
能とされている。
【0095】次に、コミュニケーションプログラムは、
ステップS11において、他のコンピュータ装置により
実行されるコミュニケーションプログラムから接続設定
情報を受信しているか否かを判定する。この判定の結
果、受信している場合にはステップS12に処理を進
め、受信していない場合にはステップS13に処理を進
める。
【0096】ここで、コミュニケーションプログラム
は、接続設定情報を受信している場合に、当該コミュニ
ケーションプログラムがクライアントとして動作して、
接続設定情報の送信元であるサーバ側のコミュニケーシ
ョンプログラムとの間で各種情報の送受信を行うことと
なる。一方、接続設定情報を受信していない場合には、
当該コミュニケーションプログラムがサーバとして動作
する。
【0097】ステップS12において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、受信した接続設定情報に基づいて、
この接続設定情報の送信元であるサーバ側のコミュニケ
ーションプログラムとの間でセッションを確立する処理
を行う。
【0098】ステップS13において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、サーバとして動作することを要求さ
れ、サーバ機能を提供するサーバモジュールを起動する
か否かを判定する。この判定は、ステップS11におけ
る判定に対応しており、接続設定情報を他のコンピュー
タ装置で実行されるコミュニケーションプログラムから
受信したか否かを判定することによって行われる。そし
て、この判定の結果、サーバモジュールを起動する場合
にはステップS14に処理を進め、サーバモジュールを
起動せずにクライアントとして動作する場合にはステッ
プS17に処理を進める。
【0099】ステップS14において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、自身が起動したサーバモジュールに
対してセッションが確立されて接続済みであるか否かを
判定する。この判定の結果、未だ接続が行われていない
場合にはステップS15に処理を進め、接続済みである
場合にはステップS17に処理を進める。
【0100】ステップS15において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、サーバ機能を提供するサーバモジュ
ールを起動する。次に、ステップS16において、コミ
ュニケーションプログラムは、自身起動したサーバモジ
ュールに対してセッションを確立して接続を行う。これ
により、当該コミュニケーションプログラムにおいて
は、自身が起動したサーバモジュールによりサーバとし
ての機能が実現されるとともに、サーバモジュール以外
の他のモジュールは、当該サーバモジュールに対して、
いわばクライアントとして接続動作することが可能とな
る。
【0101】コミュニケーションプログラムにおいて
は、このようにサーバ機能がモジュールとして実現され
ていることから、サーバとして動作する場合であって
も、クライアントとして動作する場合と同様な手続きに
より、サーバモジュール以外の他のモジュールが、サー
バに対してアクセスすることが可能となる。このため、
これら他のモジュールにおける処理手続きを簡略化する
ことができる。なお、ステップS16において、サーバ
モジュールに対するセッションが確立された後に、コミ
ュニケーションプログラムは、ステップS17に処理を
進める。
【0102】ステップS17において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、コンピュータ装置10の画面上にウ
ィンドウを表示し、このウィンドウ内に表示された入力
領域や各種の機能選択ボタン等によって、ユーザによる
各種指示操作が入力可能な状態となる。そして、ステッ
プS17において、コミュニケーションプログラムは、
上述した機能選択ボタンがユーザによって選択され、こ
の機能選択ボタンに対応した機能モジュールを起動する
か否かを判定する。この判定の結果、機能モジュールを
起動する場合にはステップS18に処理を進め、起動し
ない場合にはステップS19に処理を進める。
【0103】ステップS18において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、ステップS17において選択された
機能選択ボタンに対応した機能モジュールを起動する。
そして、機能モジュールを起動した後に、コミュニケー
ションプログラムは、ステップS19に処理を進める。
【0104】ステップS19において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、メッセージ送信キューに送信すべき
メッセージが存在するか否かを判定する。そして、メッ
セージ送信キューにメッセージが存在する場合にはステ
ップS20に処理を進め、メッセージが存在しない場合
には図7に示すステップS21に処理を進める。
【0105】ここで、コミュニケーションプログラム
は、他のコミュニケーションプログラムとの間で画像デ
ータ、音声データ、或いは文字データなどの各種情報を
授受するに際して、これら情報がメッセージと称される
情報単位に分割される。そして、相手のコミュニケーシ
ョンプログラムに対して送信すべきメッセージがメッセ
ージ送信キューに、相手のコミュニケーションプログラ
ムから受信したメッセージがメッセージ受信キューに、
それぞれ一時的に蓄積される。なお、メッセージ送信キ
ュー及びメッセージ受信キューは、例えば、コンピュー
タ装置10のRAM21における記憶領域内に、予め所
定の容量だけ確保されている。
【0106】ステップS20において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、メッセージ送信キューに存在するメ
ッセージをセッションが確立されているサーバに対して
送信する。このステップS20における処理の後に、コ
ミュニケーションプログラムは、処理を図7に示すステ
ップS21に進める。
【0107】ステップS21において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、メッセージ受信キューにサーバから
受信したメッセージが存在するか否かを判定する。そし
て、メッセージ受信キューにメッセージが存在する場合
には処理をステップS22に進め、メッセージが存在し
ない場合には処理をステップS25に進める。
【0108】ステップS22において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、メッセージの送信先となる機能モジ
ュール、すなわち、このメッセージを利用する機能モジ
ュールが起動済みであるか否かを判定する。この判定の
結果、送信先として該当する機能モジュールが未だ起動
されていない場合にはステップS23に処理を進め、起
動済みである場合にはステップS24に処理を進める。
【0109】ステップS23において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、メッセージの送信先となる起動モジ
ュールを起動する。そして、送信先として該当する機能
モジュールを起動した後に、コミュニケーションプログ
ラムは、処理をステップS24に進める。
【0110】ステップS24において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、メッセージ送信キューに存在するメ
ッセージの送信先として該当する機能モジュールに対し
て、当該メッセージを送信する。このステップS24に
おける処理の後に、コミュニケーションプログラムは、
処理をステップS25に進める。
【0111】ステップS25において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、ユーザから所定の指示操作が行われ
ることにより、実行動作を終了することを要求されてい
るか否かを判定する。この判定の結果、終了することを
要求されている場合には、処理をステップS26に進
め、終了することを要求されていない場合には、処理を
図6に示すステップS13に進めて、上述したステップ
S13以降の一連の処理を繰り返し行う。
【0112】ステップS26において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、サーバ機能を実現するサーバモジュ
ールを自身で起動したか否かを判定する。すなわち、当
該コミュニケーションプログラムがサーバとして動作し
ているか否かを判定する。この判定の結果、自身でサー
バモジュールを起動した場合には処理をステップS27
に進め、自身でサーバモジュールを起動しておらず、ク
ライアントとして動作している場合には、各種の終了処
理を行って、一連の処理動作を停止する。
【0113】ステップS27において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、ステップS15において自身で起動
したサーバモジュールに対して終了処理を行い、このサ
ーバモジュールの動作を停止する。この後に、コミュニ
ケーションプログラムは、各種の終了処理を行って、一
連の処理動作を停止する。
【0114】つぎに、上述したステップS15において
起動されるサーバモジュールにおける一連の処理につい
て、図9及び図10に示すフローチャートを参照しなが
ら順を追って説明する。
【0115】サーバモジュールは、実行処理が開始され
ると、図9に示すステップS50において、クライアン
トからの接続要求(セッション確立要求)を受信したか
否かを判定する。このとき、クライアントとしては、当
該サーバモジュールを起動したコミュニケーションプロ
グラムを構成する他の機能モジュールであってもよい
し、他のコンピュータ装置で実行されるコミュニケーシ
ョンプログラムを構成する機能モジュールであってもよ
い。そして、この判定の結果、接続要求を受信している
場合にはステップS51に処理を進め、受信していない
場合にはステップS55に処理を進める。
【0116】ステップS51において、サーバモジュー
ルは、現在接続しているユーザの数が、予め設定された
最大人数に達しているか否かを判定する。この判定の結
果、最大人数に達していない場合にはステップS52に
処理を進め、最大人数に達している場合にはステップS
55に処理を進める。
【0117】ステップS52において、サーバモジュー
ルは、新たに接続要求を行ったユーザに対して、ユーザ
毎に固有の情報であるユーザIDを生成するとともに、
このユーザ側で動作するコミュニケーションプログラム
との間でセッションを確立して接続を行う。これによ
り、接続要求を行ったユーザ側で動作するコミュニケー
ションプログラムがクライアントとして、当該サーバモ
ジュールとの間で通信状態が確立され、画像データ、音
声データ、或いは文字データなどの各種情報を授受を行
うことが可能となる。
【0118】次に、ステップS53において、サーバモ
ジュールは、新たに接続要求を行ったユーザ側でコミュ
ニケーションプログラムを実行するコンピュータ装置の
IPアドレスと、このユーザのユーザ名とを取得すると
ともに、これらIPアドレス及びユーザ名と、ステップ
S52において生成したユーザIDとをユーザリストに
追加する。
【0119】ここで、ユーザリストは、例えば図11に
示すようなデータ構造とされており、サーバモジュール
に対してセッションの確立が行われたユーザのユーザI
Dと、このユーザのユーザ名と、このユーザ側でコミュ
ニケーションプログラムを実行するコンピュータ装置の
IPアドレスとにより構成されている。
【0120】次に、ステップS54において、サーバモ
ジュールは、セッションが確立されている全てのクライ
アントに対して、ステップS53において追加したユー
ザのユーザIDなどを通知する。これにより、サーバモ
ジュールに接続された全てのクライアントは、新たなユ
ーザが接続されたことを知ることができる。このステッ
プS54における処理の後に、サーバモジュールは、ス
テップS55に処理を進める。
【0121】ステップS55において、サーバモジュー
ルは、セッションが確立されているクライアントとの間
で接続状態が切断されたか否かを判定する。この判定の
結果、接続状態が切断されている場合にはステップS5
6に処理を進め、接続状態が切断されていない場合には
図10に示すステップS58に処理を進める。このと
き、接続状態が切断される要因としては、例えば、サー
バモジュールとクライアントとの間の伝送路において生
じた不具合、ユーザによるコミュニケーションモジュー
ルの終了処理などを挙げることができる。
【0122】ステップS56において、サーバモジュー
ルは、ステップS55において接続状態が切断されたと
判定されたユーザに関する情報を、ユーザリストから削
除する。次に、ステップS57において、サーバモジュ
ールは、ステップS56でユーザリストから削除したユ
ーザに関するユーザIDなどの情報を、セッションが確
立されている全てのクライアントに対して通知する。こ
れにより、サーバモジュールに接続された全てのクライ
アントは、当該ユーザの接続が切断されたことを知るこ
とができる。このステップS57における処理の後に、
サーバモジュールは、図10に示すステップS58に処
理を進める。
【0123】ステップS58において、サーバモジュー
ルは、接続されたクライアントからメッセージが送信さ
れたか否かを判定する。この判定の結果、送信されてい
る場合にはステップS59に処理を進め、送信されてい
ない場合にはステップS61に処理を進める。
【0124】ステップS59において、サーバモジュー
ルは、メッセージの宛先として指定されたユーザIDを
参照し、ユーザリストに基づいて当該ユーザIDに対応
したIPアドレスを取得する。次に、ステップS60に
おいて、サーバモジュールは、ステップS59において
取得したIPアドレスが設定されたコンピュータ装置に
対して、インターネット11等のコンピュータネットワ
ークを介してメッセージを送信する。これにより、メッ
セージが送信先のコミュニケーションプログラムに届け
られる。このステップS60における処理の後に、サー
バモジュールはステップS61に処理を進める。
【0125】ステップS61において、サーバモジュー
ルは、コミュニケーションプログラムにからの終了要求
を受信したか否かを判定する。そして、この判定の結
果、終了要求を受信した場合には、各種の終了処理を行
って、一連の処理動作を停止する。また、終了要求を受
信していない場合には、処理を図9に示すステップS5
0に進めて、上述したステップS50以降の一連の処理
を繰り返す。このサーバモジュールに対する終了要求
は、図7に示したコミュニケーションプログラムの一連
の処理におけるステップS27が処理された場合に相当
するものである。
【0126】コミュニケーションプログラムは、以上で
説明したようにして一連の処理を行うアプリケーション
・プログラムである。上述した一連の処理の説明から明
らかであるように、コミュニケーションプログラムは、
必要に応じてサーバ或いはクライアントとして動作する
ことが可能とされている。
【0127】(7)コミュニケーションプログラムによ
り表示されるアプリケーションウィンドウ
【0128】つぎに、上述したコミュニケーションプロ
グラムがコンピュータ装置10において実行処理される
ことにより表示部24の画面上に表示されるアプリケー
ションウィンドウについて、図面を参照しながら順を追
って説明する。
【0129】なお、コミュニケーションプログラムは、
詳細を後述するように、起動時の条件に応じた状態でウ
ィンドウ表示されるように構成されているが、以下の説
明においては、最も基本的な条件の下で実行処理される
場合の一例について説明するものとする。
【0130】また、コミュニケーションシステム1にお
いては、各コンピュータ装置10にコミュニケーション
プログラムが実行可能な状態で備えられ、各コンピュー
タ装置10上でコミュニケーションプログラムが動作し
て互いに各種情報を授受することにより構成されるが、
以下の説明においては、特定のコンピュータ装置10上
で動作するコミュニケーションプログラムが実行処理さ
れたときのウィンドウ表示について説明することとす
る。
【0131】また、以下の説明においては、着目して説
明するコミュニケーションプログラムの利用者を「ユー
ザ」と称し、当該コミュニケーションプログラムに接続
されるコミュニケーションプログラムの利用者、すなわ
ち、相手方の利用者を「クライアント」と称することと
する。ただし、以下で着目して説明するコミュニケーシ
ョンプログラムは、必ずしもサーバ機能を果たしている
必要はなく、相手側の利用者(クライアント)側で動作
するコミュニケーションプログラムによってサーバ機能
が果たされていてもよい。
【0132】コミュニケーションプログラムの実行処理
が開始されると、表示部24の画面上には、図12に示
すようなユーザ情報設定ウィンドウ100が表示され
る。このユーザ情報設定ウィンドウ100は、コミュニ
ケーションプログラムの起動に際して、ユーザ自身に対
応した名前及び顔画像の選択を促すためのウィンドウで
あり、名前をテキスト入力するためのテキスト入力領域
S100と、顔画像に対応した画像ファイルを選択する
ための顔画像選択領域S101とを有している。
【0133】テキスト入力領域S100は、例えばコン
ピュータ装置10に接続されたマウスなどにより選択す
ることによって、テキスト入力可能な状態となり、この
状態でキーボードなどにより入力したテキストが入力さ
れる領域である。このテキスト入力領域S100に入力
されたテキストが、以後のコミュニケーションプログラ
ムの処理において、ユーザの名前として設定される。
【0134】顔画像選択領域S101は、予め顔画像と
して登録されたコンピュータ装置10内に記憶されてい
る画像データに対応したファイル名が一覧表示される領
域である。この顔画像表示領域S101に一覧表示され
たファイル名がユーザにより選択されることにより、選
択されたファイル名に対応した画像データが以後のコミ
ュニケーションプログラムの処理において、ユーザの顔
画像として設定される。
【0135】また、ユーザ情報設定ウィンドウ100に
は、ユーザが任意の画像データを顔画像として設定する
に際して、この画像データに対応したファイルを参照す
るための参照ボタンS102を有している。参照ボタン
S102が選択されると、コンピュータ装置10内に存
在する画像データを選択するためのファイル選択ウィン
ドウが表示される。そして、このファイル選択ウィンド
ウ内でユーザがファイルを選択操作することにより、選
択されたファイルに対応した画像データがユーザの顔画
像として設定される。また、このようにして選択された
ファイルのコンピュータ装置10における所在(パス)
は、ユーザ情報設定ウィンドウ100のパス表示領域S
103に表示される。なお、パス表示領域S103にパ
スを指定するテキストを直接入力することにより、任意
の画像データ(ファイル)を顔画像として選択可能とさ
れていてもよい。
【0136】また、ユーザ情報設定ウィンドウ100
は、上述のようにしてユーザにより選択された画像デー
タの内容をプレビュー表示するプレビュー表示領域S1
04を有している。これにより、コミュニケーションプ
ログラムは、ユーザが所望とする顔画像を容易且つ確実
に選択することが可能とされている。
【0137】なお、図12においては、予め選択された
状態とされた、いわゆるデフォルトの顔画像がプレビュ
ー表示領域S104に表示された場合の例について図示
している。なお、以降の説明においては、このユーザ情
報設定ウィンドウ100においてユーザによる顔画像の
選択が特になされず、このデフォルトの顔画像が選択さ
れた場合を想定して説明する。
【0138】ユーザ情報設定ウィンドウ100は、次回
の起動時にも上述したようにして名前及び顔画像の選択
を行うか否かを設定するためのチェックボックスS10
5と、名前及び顔画像の選択操作を終了するためのOK
ボタンS106と、名前及び顔画像の選択操作を中止し
て、コミュニケーションプログラムの起動を中止するた
めのキャンセルボタンS107とを有している。
【0139】コミュニケーションプログラムは、チェッ
クボックスS105が「オン」に設定された場合には、
次回に起動された際にもユーザ情報設定ウィンドウ10
0を表示する。一方、チェックボックスS105が「オ
フ」に設定された場合には、次回の起動時にユーザ情報
設定ウィンドウ100の表示を省略して、ユーザにより
前回設定された名前及び顔画像を参照して用いる。
【0140】ここで、ユーザ情報設定ウィンドウ100
におけるOKボタンS106がユーザにより選択される
と、コミュニケーションプログラムは、基本表示モード
に移行して、図13に示すような基本表示ウィンドウ1
10を表示する。なお、前回の起動時ユーザ情報設定ウ
ィンドウ100においてチェックボックスS17が「オ
フ」に設定されている場合には、コミュニケーションプ
ログラムの起動時にユーザ情報設定ウィンドウ100の
表示が省略され、起動直後から基本表示モードに移行し
て基本表示ウィンドウ110が表示される。
【0141】(7−1)基本表示モード
【0142】ここで、コミュニケーションプログラムが
基本表示モードに移行した場合について、図13に示す
基本表示ウィンドウ110を参照しながら説明する。
【0143】基本表示ウィンドウ110は、コミュニケ
ーションプログラムが基本表示モードに移行した場合に
表示されるウィンドウであり、図13に示すように、ユ
ーザに対応した顔画像が表示されるユーザ顔画像フレー
ムS110と、複数のクライアントに対応した顔画像が
それぞれ表示される複数のクライアント顔画像フレーム
S111と、各種機能の実行を選択操作するための複数
の機能選択ボタンS112とを有している。
【0144】ユーザ顔画像フレームS110は、基本表
示ウィンドウ110の中央部に配されており、ユーザに
より選択された顔画像を表示する顔画像表示領域S11
0aと、この顔画像表示領域S110aの下部に位置し
て、ユーザにより設定された名前を表示する名前表示領
域S110bとにより構成されている。
【0145】クライアント顔画像フレームS111は、
ユーザ顔画像フレームS110を中心とする仮想円の円
周上に所定の間隔で配されている。これらクライアント
顔画像フレームS111は、ユーザ顔画像フレームS1
10に相当してクライアント側の情報を表示するための
フレームであり、それぞれ、各クライアントにより選択
された顔画像を表示する顔画像表示領域S111aと、
この顔画像表示領域S111aの下部に位置して、各ク
ライアントにより設定された名前を表示する名前表示領
域S111bとにより構成されている。
【0146】なお、図13においては、未だクライアン
トが接続されていない状態を図示している。この状態に
おいて、クライアント顔画像フレームS111には、ク
ライアントが接続していないことを示す予め設定された
所定の顔画像が表示された状態とされる。
【0147】また、クライアント顔画像フレームS11
1の各々は、それぞれ初期表示位置を中心とした所定の
領域を、ゆるやかに移動しながら表示されている。これ
により、基本表示ウィンドウ110においては、各クラ
イアント顔画像フレームS111が、いわば浮遊感を伴
って表示された状態とされている。
【0148】機能選択ボタンS112は、ユーザ顔画像
フレームS110を中心とした仮想円上に所定の間隔で
配されている。なお、機能選択ボタンS112が配され
る仮想円の半径は、クライアント顔画像フレームS11
1が配される仮想円の半径よりも小とされている。すな
わち、機能選択ボタンS112は、クライアント顔画像
フレームS111よりも内側に位置して表示されてい
る。
【0149】各機能選択ボタンS112には、それぞれ
所定の機能が対応付けされている。コミュニケーション
プログラムは、ユーザによって機能選択ボタンS112
のいずれかが選択操作されると、選択された機能選択ボ
タンS112に対応した機能を実現する動作モードに移
行する。
【0150】図13に示す例においては、機能選択ボタ
ンS112として、「設定」ボタンS112a、「終
了」ボタンS112b、「ヘルプ」ボタンS112c、
「友達」ボタンS112d、及び「ツール」ボタンS1
12eが表示された状態を示している。
【0151】設定ボタンS112aは、コミュニケーシ
ョンプログラムに必要となる各種設定を行うための機能
選択ボタンである。コミュニケーションプログラムは、
ユーザによって設定ボタンS112aが選択されること
により、例えば、ユーザによる各種操作が行われた際に
効果音を鳴らすか否かといった設定項目を表示する設定
ウィンドウ(図示を省略する。)を表示する。コミュニ
ケーションプログラムにおいては、この設定ウィンドウ
により設定された事項をコンピュータ装置10内の所定
の記憶領域に保存し、コミュニケーションプログラム自
身の動作に反映させる。
【0152】終了ボタンS112bは、コミュニケーシ
ョンプログラムの実行処理を終了するための機能選択ボ
タンである。コミュニケーションプログラムは、ユーザ
によって終了ボタンS112bが選択されることによ
り、全体の実行処理を終了する。
【0153】ヘルプボタンS112cは、コミュニケー
ションプログラムの操作をユーザに説明するヘルプ情報
を表示するための機能選択ボタンである。コミュニケー
ションプログラムは、ユーザによってヘルプボタンS1
12cが選択されることにより、操作の案内や問題の解
決方法などが記述されたヘルプ情報をヘルプウィンドウ
(図示を省略する。)に表示する。このようにヘルプ情
報を表示することが可能とされていることにより、コミ
ュニケーションプログラムにおいては、操作に不慣れな
ユーザに対して、自身の動作や機能を分かりやすく説明
することができる。
【0154】友達ボタンS112dは、インターネット
11に接続された他のユーザ(クライアント)に対し
て、コミュニケーションプログラムに接続してコミュニ
ケーションに参加することを促すためのボタンである。
コミュニケーションプログラムは、ユーザによって友達
ボタンS112dが選択されることにより、クライアン
トに対して参加を促す一連の処理を行う。なお、この処
理についての詳細は後述する。
【0155】ツールボタンS112eは、ユーザによる
各種操作を実現するツールモードに移行するための機能
選択ボタンである。コミュニケーションプログラムは、
ユーザによってツールボタンS112eが選択される
と、ツールモードに移行する。なお、このツールモード
についての詳細は後述する。
【0156】また、基本表示ウィンドウ110は、ウィ
ンドウの最上部に位置して、基本表示ウィンドウ110
の表示状態を操作するための複数の操作アイコンS11
3が隣接して配されているとともに、ウィンドウの最下
部に位置して、必要に応じてコミュニケーションプログ
ラムの動作状態(ステイタス)や各種のメッセージが表
示されるステイタス表示領域S114が配されている。
【0157】ここで、図13に示す例においては、操作
アイコンS113として、「終了」アイコンS113
a、「最大化」アイコンS113b、「最小化」アイコ
ンS113c、及び「表示サイズ変更」アイコンS11
3dが配された場合について図示している。
【0158】終了アイコンS113aは、コミュニケー
ションプログラムの実行処理を終了するための操作アイ
コンである。コミュニケーションプログラムは、ユーザ
によって終了アイコンS113aが選択されることによ
って、全体の実行処理を終了する。
【0159】最大化アイコンS113bは、基本表示ウ
ィンドウ110をコンピュータ装置10の表示画面の全
面に拡大して表示するための操作アイコンである。コミ
ュニケーションプログラムは、ユーザによって最大化ア
イコンS113bが選択されると、基本表示ウィンドウ
110をコンピュータ装置10の表示画面の全面に拡大
して表示する処理を行う。
【0160】最小化アイコンS113cは、基本表示ウ
ィンドウ110の表示を中止して、コンピュータ装置1
0の表示画面から消去するための操作アイコンである。
コミュニケーションプログラムは、ユーザによって最小
化アイコンS113cが選択されると、基本表示ウィン
ドウ110の表示を中止して、コンピュータ装置10の
表示画面から消去する処理を行う。なお、このように、
表示画面から基本表示ウィンドウ110が消去された状
態においても、コミュニケーションプログラムの実行処
理は継続される。
【0161】表示サイズ変更アイコンS113dは、基
本表示ウィンドウ110を縮小表示する縮小表示モード
に移行するための操作アイコンである。コミュニケーシ
ョンプログラムは、ユーザによって表示サイズ変更アイ
コンS113dが選択されると、基本表示モードから縮
小表示モードに移行する。これにより、基本表示ウィン
ドウ110の表示領域が縮小され、例えば、図14に示
すような縮小表示ウィンドウ120となる。
【0162】(7−2)縮小表示モード
【0163】ここで、コミュニケーションプログラムが
縮小表示モードに移行した場合について、図14に示す
縮小表示ウィンドウ120を参照しながら説明する。
【0164】縮小表示ウィンドウ120は、コミュニケ
ーションプログラムが縮小表示モードに移行した場合に
表示されるウィンドウであり、基本表示ウィンドウ11
0に対して表示領域が小とされ、コンピュータ装置10
の画面上で横方向に長いウィンドウ形状とされている。
【0165】ここで、図14に示す縮小表示ウィンドウ
120においては、図13に示した基本表示ウィンドウ
110と同等な機能を有するフレーム、ボタン、及びア
イコンについての説明を省略し、同一の符号を付すこと
とする。なお、以下の説明においても、図中において同
一の符号を付したフレーム、ボタン、及びアイコンは、
前出したそれぞれに相当するものであるとして説明す
る。
【0166】この縮小表示ウィンドウ120において
は、中央部に配されたユーザ顔画像フレームS110の
両側に複数のクライアント顔画像フレームS111が横
方向に並んで配されており、これらユーザ顔画像フレー
ムS110及びクライアント顔画像フレームS111の
下部に、機能選択ボタンS112が横方向に並んで配さ
れている。また、縮小表示ウィンドウ120の最上部に
は、複数の操作アイコンS113が配されている。
【0167】コミュニケーションプログラムは、この縮
小表示ウィンドウ120において、ユーザにより表示サ
イズ変更アイコンS113dが選択されると、縮小表示
モードから基本表示モードに移行する。これにより、縮
小表示ウィンドウ120の表示領域が拡大され、図13
に示した基本表示ウィンドウ110となる。
【0168】すなわち、コミュニケーションプログラム
においては、ユーザによって表示サイズ変更アイコンS
113dが選択されることによって、基本表示モードと
縮小表示モードとの間で自在に動作モードを移行するこ
とが可能とされている。
【0169】(7−3)クライアントの参加
【0170】ここで、上述した友達ボタンS112dが
ユーザによって選択された場合について説明する。コミ
ュニケーションプログラムは、ユーザによって友達ボタ
ンS112dが選択されると、クライアントに対して参
加を促す一連の処理を行う。
【0171】このとき、コミュニケーションプログラム
は、ユーザが指定したクライアントに対して、接続設定
情報を送信する。これにより、接続設定情報に含まれる
IPアドレスに基づいてクライアント側からユーザ側に
対するセッションの確立が行われて接続が完了すること
となる。
【0172】ここで、ユーザ側のコンピュータ装置10
がルータ機器を介してインターネット11に接続された
ネットワーク環境にある場合などにおいては、このコン
ピュータ装置10に対して、同じネットワークグループ
内のコンピュータ装置同士の間でのみ識別可能なIPア
ドレス、いわゆるプライベートアドレスが設定されてい
る。この場合には、同じネットワークグループ内でのみ
コンピュータ装置同士の接続が可能であり、インターネ
ット11を介するなどして、他のネットワークグループ
に属するコンピュータ装置との間で適切にセッションの
確立を行うことができない可能性がある。
【0173】そこで、コミュニケーションプログラム
は、クライアントに対して接続設定情報を送信するに際
して、ユーザ側のコンピュータ装置10にプライベート
アドレスが設定されているか否かを判定し、プライベー
トアドレスが設定されている場合には、例えば図15に
示すような通知ウィンドウ130を表示する。
【0174】この通知ウィンドウ130は、ユーザに対
して、コンピュータ装置10にプライベートアドレスが
設定されていることにより、クライアントとの間でセッ
ションを確立できない可能性があることを通知する内容
が記述されたウィンドウであり、「OK」ボタンS13
0と、「キャンセル」ボタンS131と、「ヘルプ」ボ
タンS132とを有している。
【0175】コミュニケーションプログラムは、ユーザ
によってOKボタンS130が選択されると、コンピュ
ータ装置10に設定されたIPアドレスがプライベート
アドレスであった場合においても、クライアントに対す
る接続設定情報の送信処理を行う。また、ユーザによっ
てキャンセルボタンS131が選択されると、クライア
ントに対する接続設定情報の送信処理を中止する。ま
た、ユーザによってヘルプボタンS132が選択される
と、操作の案内や問題の解決方法などを記述した情報で
あるヘルプ情報をヘルプウィンドウ(図示を省略す
る。)に表示する。
【0176】コミュニケーションプログラムは、必要に
応じて通知ウィンドウ130を表示することによって、
例えば、クライアントとの間でセッションを確立できな
いなどの不具合が生じた場合に、ユーザに対してこの不
具合の原因を提示することができる。また、ヘルプ情報
に、コンピュータ装置10やルータ機器の設定方法など
を記述しておくことにより、ユーザに対して、これらコ
ンピュータ装置10やルータ機器の設定を適切に変更す
るよう促すことができる。
【0177】ところで、コミュニケーションプログラム
は、接続設定情報をクライアント側に送信するに際し
て、例えば、接続設定情報を含むファイルを電子メール
に添付し、この電子メールをクライアント側のコンピュ
ータ装置に対して送信する。このとき、例えば、図16
に示す電子メールウィンドウ140に示す内容の電子メ
ールがクライアント側に送信される。
【0178】電子メールウィンドウ140は、図16に
示すように、この電子メールの宛先、すなわち参加を促
すクライアントのコンピュータ装置に設定された電子メ
ールアドレスが入力・表示される宛先入力領域S140
と、この電子メールの件名が入力・表示される件名入力
領域S141と、この電子メールに添付されたファイル
のファイル名などが表示される添付ファイル表示領域S
142と、この電子メールの本文が入力・表示される本
文表示領域S143とにより構成されている。
【0179】件名入力領域S141には、例えば「コミ
ュニケーションのお誘い」などといった、ユーザ側のコ
ミュニケーションプログラムに接続してコミュニケーシ
ョンに参加することを促すテキストが入力される。ま
た、添付ファイル表示領域S142には、接続設定情報
を含むファイルのファイル名(例えば「Connect.qz
e」)などが表示される。また、本文表示領域S143
には、この電子メールに添付されたファイルを実行する
などして、電子メールの送信先のコンピュータ装置上で
コミュニケーションプログラムを起動し、ユーザ側のコ
ミュニケーションプログラムとの間でセッションを確立
することを促すメッセージが記述される。
【0180】そして、例えば、ユーザによって宛先入力
領域S140に参加を促すクライアントの電子メールア
ドレスが入力された後に、この電子メールの送信処理が
行われることによって、電子メールに添付されたファイ
ルという形で、接続設定情報がクライアント側に送信さ
れる。
【0181】なお、コミュニケーションシステム1にお
いては、電子メールによって接続設定情報をクライアン
ト側に送信することに限定されるものではなく、例え
ば、いわゆるFTPソフトウェアなどのような、インタ
ーネット11に接続されたコンピュータ装置の間で各種
のファイル交換を実現するアプリケーションプログラム
を用いることによって、接続設定情報をデータ・ファイ
ル或いはアプリケーション・プログラムの形で送出する
としてもよい。また、例えば、コンピュータ装置の利用
者(ユーザ)に対して接続開始を通知することなく、接
続設定情報を直接コンピュータ装置間で授受することに
よって、ユーザに接続の開始(セッションの確立)を意
識させることなく自動的にクライアント側のコンピュー
タ装置上でコミュニケーションプログラムが起動するよ
うに構成してもよい。
【0182】(7−4)クライアントとの間での対話
【0183】ここで、上述のようにして接続設定情報が
クライアント側に送信され、クライアントとの間でセッ
ションが確立されると、例えば、図17に示すように、
例えば、基本表示ウィンドウ110におけるクライアン
ト顔画像フレームには、接続されたクライアントの顔画
像及び名前が表示されることとなる。
【0184】なお、図17においては、女性の半身を模
した画像が設定された第1のクライアントと、動物の顔
を模した画像が設定された第2のクライアントとの2つ
のクライアントが接続され、それぞれ、第1のクライア
ント顔画像フレームS111aと第2のクライアント顔
画像フレームS111bとに表示された状態における基
本表示ウィンドウ110を図示している。なお、以後の
説明においては、これら第1及び第2のクライアントが
接続された状態とされていることを想定する。
【0185】ところで、コミュニケーションプログラム
は、例えばマウス操作により画面上でカーソルがユーザ
顔画像フレームS110に重なるなどして、ユーザによ
ってユーザ顔画像フレームS110が選択されると、図
18に示すように、ユーザ顔画像フレームS110を縮
小して表示するとともに、縮小表示されたユーザ顔画像
フレームS110の近傍位置に、ユーザによってテキス
ト(文字データ)の入力が可能とされたテキスト入力領
域S115を表示する。
【0186】このテキスト入力領域S115は、縮小表
示されたユーザ顔画像フレームS110に対して、一般
の漫画におけるいわゆる「吹き出し」状の外形を有する
領域とされている。そして、コミュニケーションプログ
ラムは、このテキスト入力領域S115に対してユーザ
によりテキストが入力されると、入力されたテキスト
(文字データ)を、現在接続されているクライアントの
全てに対して送信する。
【0187】また、コミュニケーションプログラムは、
同様にしてクライアントから送信されたテキスト(文字
データ)を受信すると、図19に示すように、当該クラ
イアントに対応したクライアント顔画像フレームS11
1を縮小して表示するとともに、縮小表示されたクライ
アント顔画像フレームS111の近傍位置に、クライア
ントから送信されたテキストが表示されるテキスト表示
領域S116を表示する。このテキスト表示領域S11
6は、縮小表示されたクライアント顔画像フレームS1
11に対して、一般の漫画におけるいわゆる「吹き出
し」状の外形を有する領域とされている。
【0188】なお、図19においては、第1のクライア
ントから「こんにちは!」なるテキストが送信され、第
1のクライアント顔画像フレームS111aが縮小表示
されるとともに、この第1のクライアント顔画像フレー
ムS111aの近傍位置にテキスト表示領域S116が
表示された場合について図示している。また、コミュニ
ケーションプログラムにおいては、例えば、複数のクラ
イアントから同時にテキストが送信された場合には、各
クライアントに対応したテキスト表示領域S116がそ
れぞれ表示される。すなわち、4人のクライアントから
同時にテキストが送信された場合には、各クライアント
に対応したクライアント顔画像フレームS111が縮小
表示され、それぞれに吹き出し状のテキスト表示領域S
116が表示されることとなる。
【0189】以上のようにして、コミュニケーションプ
ログラムは、ユーザとクライアントとの間で文字データ
を相互に授受することが可能とされているとともに、複
数のクライアントとの間で、同時進行的にテキストの授
受を行うことが可能とされている。
【0190】なお、コミュニケーションプログラムにお
いて、上述したようなテキスト入力領域S115及びテ
キスト表示領域S116テキストを利用したテキストの
授受は、基本表示モードにおける基本表示ウィンドウ1
10内のみならず、他の動作モードにおけるウィンドウ
内においても可能とされている。
【0191】(7−5)ツールモード
【0192】ここで、コミュニケーションプログラムが
ツールモードに移行した場合について、図20に示すツ
ール表示ウィンドウ150を参照しながら説明する。
【0193】ツール表示ウィンドウ150は、コミュニ
ケーションプログラムがツールモードに移行した場合に
表示されるウィンドウであり、図20に示すように、基
本的には図13に示した基本表示ウィンドウ110と同
様な構成とされている。このため、図20に示すツール
表示ウィンドウ150においては、図13に示す基本表
示ウィンドウ110と同一又は同等のフレーム、ボタ
ン、及びアイコンについては、説明を省略し、同一の符
号を付すこととする。
【0194】ツール表示ウィンドウ150は、基本表示
ウィンドウ110との相違点として、図13に示した機
能選択ボタンS112に代えて、複数の機能選択ボタン
S150を有している。機能選択ボタンS150は、図
13に示した機能選択ボタンS112と同様に、ユーザ
顔画像フレームS110を中心とした仮想円上に所定の
間隔で配されている。なお、機能選択ボタンS150が
配される仮想円の半径は、クライアント顔画像フレーム
S111が配される仮想円の半径よりも小とされてい
る。すなわち、機能選択ボタンS150は、クライアン
ト顔画像フレームS111よりも内側に位置して表示さ
れている。
【0195】各機能選択ボタンS150には、それぞれ
所定の機能が対応付けされている。コミュニケーション
プログラムは、ユーザによって機能選択ボタンS150
のいずれかが選択操作されると、選択された機能選択ボ
タンS150に対応した機能を実現する動作モードに移
行する。
【0196】図20に示す例においては、機能選択ボタ
ンS150として、「感情」ボタンS150a、「アク
ション」ボタンS150b、「ヘルプ」ボタンS150
c、「戻る」ボタンS150d、「画像・音声」ボタン
S150e、「チャットログ」ボタンS150f、及び
「Webブラウザ」ボタンS150gが表示された状態
を示している。
【0197】感情ボタンS150aは、ユーザによる感
情表現を実現する感情表現モードに移行するための機能
選択ボタンである。コミュニケーションプログラムは、
ユーザによって感情ボタンS150aが選択されると、
感情表現モードに移行する。なお、この感情表現モード
についての詳細は後述する。
【0198】アクションボタンS150bは、ユーザに
よる他のクライアントに対するアクション表現を実現す
るアクション表現モードに移行するための機能選択ボタ
ンである。コミュニケーションプログラムは、ユーザに
よってアクションボタンS150bが選択されると、ア
クション表現モードに移行する。なお、このアクション
表現モードについての詳細は後述する。
【0199】ヘルプボタンS150cは、図13に示し
た基本表示ウィンドウ110におけるヘルプボタンS1
12cに相当し、コミュニケーションプログラムの操作
をユーザに説明するヘルプ情報を表示するための機能選
択ボタンである。コミュニケーションプログラムは、ユ
ーザによってヘルプボタンS150cが選択されること
により、操作の案内や問題の既決方法などが記述された
ヘルプ情報をヘルプウィンドウ(図示を省略する。)に
表示する。
【0200】戻るボタンS150dは、ツールモードを
終了して基本表示モードに移行するための機能選択ボタ
ンである。コミュニケーションプログラムは、ユーザに
よって戻るボタンS150dが選択されると、ツールモ
ードを終了して基本表示モードに移行する。
【0201】画像・音声ボタンS150eは、ユーザに
よる画像や音声に関する各種設定操作を実現する画像音
声設定モードに移行するための機能選択ボタンである。
コミュニケーションプログラムは、ユーザによって画像
・音声ボタン150eが選択されると、画像音声設定モ
ードに移行する。なお、この画像音声設定モードについ
ての詳細は後述する。
【0202】チャットログボタンS150fは、チャッ
トログを表示するチャットログ表示モードに移行するた
めの機能選択ボタンである。コミュニケーションプログ
ラムは、ユーザによってチャットログボタンS150f
が選択されると、チャットログ表示モードに移行する。
なお、このチャットログ表示モードについての詳細は後
述する。
【0203】WebブラウザボタンS150gは、We
bブラウジングモードに移行するための機能選択ボタン
である。コミュニケーションプログラムは、ユーザによ
ってWebブラウザボタンS150gが選択されると、
Webブラウジングモードに移行する。なお、このWe
bブラウジングモードについての詳細は後述する。
【0204】また、コミュニケーションプログラムは、
ツール表示ウィンドウ150が表示された状態におい
て、表示サイズ変更アイコンS113dがユーザにより
選択されると、図14に示した縮小表示ウィンドウ12
0となる。このとき、ツールモードの状態で縮小表示ウ
ィンドウ120となった場合には、図14に示した縮小
表示ウィンドウ120内には、各機能選択ボタンS11
2に代えて、上述した機能選択ボタンS150が表示さ
れることとなる。また、図14に示した縮小表示ウィン
ドウ120の状態でツールモードに移行した場合には、
縮小表示ウィンドウ120の状態のままで、各機能選択
ボタンS112に代えて、上述した機能選択ボタンS1
50が表示されることとなる。
【0205】すなわち、コミュニケーションプログラム
においては、動作モードに依存せずに、最大化アイコン
S113bと最小化アイコンS113cとに対応して、
ウィンドウが最大化された状態、又はウィンドウが最小
化された状態となることが可能とされている。また、表
示サイズ変更アイコンS113dがユーザによって選択
される毎に、基本表示ウィンドウ110或いはツール表
示ウィンドウ150に相当する標準サイズで表示された
状態、又は縮小表示ウィンドウ120に相当する縮小サ
イズで表示された状態となることが可能とされている。
なお、コミュニケーションプログラムにおいては、この
ようなウィンドウサイズの変更が、以下で説明する動作
モードにおいても可能とされている。
【0206】(7−6)感情表現モード
【0207】ここで、コミュニケーションプログラムが
感情表現モードに移行した場合について、図21に示す
感情表現ウィンドウ160を参照しながら説明する。
【0208】感情表現ウィンドウ160は、コミュニケ
ーションプログラムが感情表現モードに移行した場合に
表示されるウィンドウであり、図21に示すように、基
本的には図13に示した基本表示ウィンドウと同様な構
成とされている。このため、図21に示す感情表現ウィ
ンドウ160においては、図13に示す基本表示ウィン
ドウ110と同一又は同等のフレーム、ボタン、及びア
イコンについては、説明を省略し、同一の符号を付すこ
ととする。
【0209】感情表現ウィンドウ160は、基本表示ウ
ィンドウ110との相違点として、図13に示した機能
選択ボタンS112に代えて、複数の機能選択ボタンS
160を有している。機能選択ボタンS160は、図1
3に示した機能選択ボタンS112と同様に、ユーザ顔
画像フレームS110を中心とした仮想円上に所定の間
隔で配されている。なお、機能選択ボタンS160が配
される仮想円の半径は、クライアント顔画像フレームS
111が配される仮想円の半径よりも小とされている。
すなわち、機能選択ボタンS160は、クライアント顔
画像フレームS111よりも内側に位置して表示されて
いる。
【0210】各機能選択ボタンS160には、それぞれ
所定の機能が対応付けされている。コミュニケーション
プログラムは、ユーザによって機能選択ボタンS160
のいずれかが選択操作されると、選択された機能選択ボ
タンS160に対応した機能を実現する処理を行う。
【0211】図21に示す例においては、機能選択ボタ
ンS160として、「ヘルプ」ボタンS160a、「戻
る」ボタンS160b、「拍手」ボタンS160c、
「ブーイング」ボタンS160d、「泣く」ボタンS1
60e、「笑う」ボタンS160f、「あせ」ボタンS
160g、及び「怒る」ボタンS160hが表示された
状態を示している。
【0212】ヘルプボタンS160aは、図13に示し
た基本表示ウィンドウ110におけるヘルプボタンS1
12cに相当し、コミュニケーションプログラムの操作
をユーザに説明するヘルプ情報を表示するための機能選
択ボタンである。コミュニケーションプログラムは、ユ
ーザによってヘルプボタンS160aが選択されること
により、操作の案内や問題の既決方法などが記述された
ヘルプ情報をヘルプウィンドウ(図示を省略する。)に
表示する。
【0213】戻るボタンS160bは、感情表現モード
を終了してツールモードに移行するための機能選択ボタ
ンである。コミュニケーションプログラムは、ユーザに
よって戻るボタンS160bが選択されると、感情表現
モードを終了してツールモードに移行する。
【0214】機能選択ボタンS160c〜S160h
は、それぞれの名称に対応した感情を表現するための機
能選択ボタンである。コミュニケーションプログラム
は、これら機能選択ボタンS160c〜S160hのう
ちのいずれかがユーザによって選択されると、各機能選
択ボタンS160c〜S160hの名称に対応した感情
を表現するアニメーション効果を、ユーザ顔画像フレー
ムS110に付与する。このとき、コミュニケーション
プログラムは、ユーザ顔画像フレームS110にアニメ
ーション効果を付与すると同時に、当該感情を表現した
音声をコンピュータ装置10に接続又は搭載されたスピ
ーカ装置から出力するとしてもよい。これにより感情表
現を一層向上させることができる。
【0215】ここで、感情を表現するアニメーション効
果及び音声の具体的な例として、拍手ボタンS160c
がユーザにより選択された場合について説明する。この
場合には、例えば、ユーザ顔画像フレームS110の顔
画像表示領域S110a内に、拍手をするアニメーショ
ン画像(動画像又は連続した静止画像)を顔画像に重ね
て表示するとともに、「パチパチパチ」という音声を出
力する。このとき同時に、ユーザ顔画像フレームS11
0全体の表示位置を、初期表示位置を中心とした所定の
領域内で連続的に変化させることによって、ユーザが拍
手していることを示す表現を向上させるとしてもよい。
【0216】また、例えば、泣くボタンS160eがユ
ーザにより選択された場合には、例えば、ユーザ顔画像
フレームS110の顔画像表示領域S110a内に、涙
を表現したアニメーション画像を顔画像に重ねて表示す
るとともに、「エーンエーン」という音声を出力する。
また、例えば、このとき同時に、ユーザ顔画像フレーム
S110全体の表示位置を、初期表示位置を中心とした
所定の領域内で連続的に変化させることによって、ユー
ザが泣いていることを示す表現を向上させる。
【0217】コミュニケーションプログラムは、上述の
ように、アニメーション画像の表示、及び音声の出力、
或いはユーザ顔画像フレームS110の表示位置の変化
によってユーザの感情を表現することが可能とされてい
る。なお、アニメーション効果についての詳細は後述す
る。
【0218】ここで、コミュニケーションプログラム
は、ユーザにより機能選択ボタンS160c〜S160
hが選択された際に、上述したようにしてユーザ顔画像
フレームS110に対して各種の感情表現効果を付与す
るとともに、ユーザにより機能選択ボタンS160c〜
S160hが選択されたことを示す情報を、サーバを介
してクライアントの全てに送信する。これにより、クラ
イアント側で動作するコミュニケーションプログラムに
おいては、ユーザに対応した顔画像に対して、上述した
各種の効果が付与されて表示されることとなる。
【0219】すなわち、例えば、第1のクライアント顔
画像フレームS111aに対応した第1のクライアント
側で上述した各種の感情表現が選択された場合には、ユ
ーザ側のコミュニケーションプログラムが表示するウィ
ンドウ内で、第1のクライアント顔画像フレームS11
1aに対して、アニメーション画像の表示、及び音声の
出力、或いは第1のクライアント顔画像フレームS11
1aの表示位置の変化などが付与されることとなる。
【0220】コミュニケーションプログラムは、このよ
うにして、ユーザ及びクライアントの間で各々の感情の
表現を共有することが可能とされている。したがって、
コミュニケーションプログラムは、テキスト(文字デー
タ)だけによるコミュニケーションと比較して、より多
彩で効果的なコミュニケーションを図ることができる。
【0221】(7−7)アクション表現モード
【0222】ここで、コミュニケーションプログラムが
アクション表現モードに移行した場合について、図22
に示すアクション表現ウィンドウ170を参照しながら
説明する。
【0223】アクション表現ウィンドウ170は、コミ
ュニケーションプログラムがアクション表現モードに移
行した場合に表示されるウィンドウであり、図22に示
すように、基本的には図13に示した基本表示ウィンド
ウと同様な構成とされている。このため、図22に示す
アクション表現ウィンドウ170においては、図13に
示す基本表示ウィンドウ110と同一又は同等のフレー
ム、ボタン、及びアイコンについては、説明を省略し、
同一の符号を付すこととする。
【0224】感情表現ウィンドウ170は、基本表示ウ
ィンドウ110との相違点として、図13に示した機能
選択ボタンS112に代えて、複数の機能選択ボタンS
170を有している。機能選択ボタンS170は、図1
3に示した機能選択ボタンS112と同様に、ユーザ顔
画像フレームS110を中心とした仮想円上に所定の間
隔で配されている。なお、機能選択ボタンS170が配
される仮想円の半径は、クライアント顔画像フレームS
111が配される仮想円の半径よりも小とされている。
すなわち、機能選択ボタンS170は、クライアント顔
画像フレームS111よりも内側に位置して表示されて
いる。
【0225】各機能選択ボタンS170には、それぞれ
所定の機能が対応付けされている。コミュニケーション
プログラムは、ユーザによって機能選択ボタンS170
のいずれかが選択操作されると、選択された機能選択ボ
タンS170に対応した機能を実現する処理を行う。
【0226】図22に示す例においては、機能選択ボタ
ンS170として、「ヘルプ」ボタンS170a、「戻
る」ボタンS170b、「ラブラブ」ボタンS170
c、「なでる」ボタンS170d、「たたく」ボタンS
170e、及び「つねる」ボタンS170fが表示され
た状態を示している。
【0227】ヘルプボタンS170aは、図13に示し
た基本表示ウィンドウ110におけるヘルプボタンS1
12cに相当し、コミュニケーションプログラムの操作
をユーザに説明するヘルプ情報を表示するための機能選
択ボタンである。コミュニケーションプログラムは、ユ
ーザによってヘルプボタンS170aが選択されること
により、操作の案内や問題の既決方法などが記述された
ヘルプ情報をヘルプウィンドウ(図示を省略する。)に
表示する。
【0228】戻るボタンS170bは、感情表現モード
を終了してツールモードに移行するための機能選択ボタ
ンである。コミュニケーションプログラムは、ユーザに
よって戻るボタンS170bが選択されると、感情表現
モードを終了してツールモードに移行する。
【0229】機能選択ボタンS170c〜S170f
は、それぞれの名称に対応したアクションを表現するた
めの機能選択ボタンである。コミュニケーションプログ
ラムは、これらの機能選択ボタンS170c〜S170
fのうちのいずれかがユーザによって選択されると、各
クライアント顔画像フレームS111を、初期表示位置
を基準として所定の移動量で周期的に移動表示させる。
これにより、コミュニケーションプログラムは、ユーザ
に対して、選択されたアクションを表現する対象となる
クライアントの選択を促すことができる。
【0230】そして、コミュニケーションプログラム
は、ユーザによって、アクションを表現する対象となる
クライアント(すなわち、対象となるクライアント顔画
像フレームS111)が選択されると、選択されたクラ
イアント顔画像フレームS111のフレーム色と、ユー
ザ顔画像フレームS110のフレーム色とを同一の色で
ハイライト表示する。このとき、これらクライアント顔
画像フレームS111及びユーザ顔画像フレームS11
0内の顔画像に対して、選択されたアクションを表現す
るアニメーション効果を付与する。また、このとき、コ
ミュニケーションプログラムは、これらクライアント顔
画像フレームS111及びユーザ顔画像フレームS11
0にアニメーション効果を付与すると同時に、当該アク
ションを表現した音声をコンピュータ装置10に接続又
は搭載されたスピーカ装置から出力するとしてもよい。
なお、アニメーション効果についての詳細は後述する。
【0231】ここで、アクションを表現するアニメーシ
ョン効果及び音声の具体的な例として、たたくボタンS
170eがユーザにより選択された場合について説明す
る。この場合には、「たたく」というアクションを表現
するために、例えば、ユーザ顔画像フレームS110の
顔画像表示領域S110a内に、ハンマーを持った手の
アニメーション画像(動画像又は連続した静止画像)を
顔画像に重ねて表示する。一方、アクション表現の対象
となるユーザ顔画像フレームS110の顔画像表示領域
S111a内には、ハンマーでたたかれたことを示す星
マークなどのアニメーション画像を顔画像に重ねて表示
する。また、ハンマーでたたいたことを表現する音声
(例えば「パシンッ」など)を出力する。このとき同時
に、アクション表現の対象となるユーザ顔画像フレーム
S110及びクライアント顔画像フレームS111の表
示位置を、それぞれ、初期表示位置を中心とした所定の
領域内で連続的に変化させることによって、ユーザから
クライアントに対するアクションの表現を向上させると
してもよい。
【0232】コミュニケーションプログラムは、ユーザ
により機能選択ボタンS170c〜S170fが選択さ
れた際に、上述したようにしてクライアント顔画像フレ
ームS111との間で各種のアクション表現効果を付与
するとともに、ユーザにより機能選択ボタンS170c
〜S170fが選択されたことを示す情報を、サーバを
介してクライアントの全てに送信する。これにより、ク
ライアント側で動作するコミュニケーションプログラム
においては、このアクションの表現対象とされたユーザ
又はクライアントの組に対応した顔画像に対して、上述
した各種の効果が付与されて表示されることとなる。
【0233】コミュニケーションプログラムは、このよ
うにして、ユーザ及びクライアントの間で各種のアクシ
ョン表現を共有することが可能とされている。したがっ
て、コミュニケーションプログラムは、テキスト(文字
データ)だけによるコミュニケーションと比較して、よ
り多彩で効果的なコミュニケーションを図ることができ
る。
【0234】(7−8)画像音声設定モード
【0235】ここで、コミュニケーションプログラムが
画像音声設定モードに移行した場合について、図23に
示す画像音声設定ウィンドウ180を参照しながら説明
する。
【0236】画像音声設定ウィンドウ180は、コミュ
ニケーションプログラムが画像音声設定モードに移行し
た場合に表示されるウィンドウであり、図23に示すよ
うに、図14に示した縮小表示ウィンドウ120の下部
に、新たに画像音声設定領域S180が確保された構成
とされている。
【0237】画像音声設定領域S180内の所定の部位
(図中において右半分の部位)には、コミュニケーショ
ンプログラムに登録された複数の画像がリスト状に複数
表示された画像リスト領域S181と、これら画像リス
ト領域S181内に表示された画像のうちから選択され
た画像をユーザに対応した顔画像として設定するための
決定ボタンS182と、画像リスト領域S181に新た
な画像を登録するための追加ボタンS183と、画像リ
スト領域S181内に表示された画像のうちから選択さ
れた画像を削除するための削除ボタンS184とを有し
ている。
【0238】コミュニケーションプログラムは、画像リ
スト領域S181内に表示された画像のうちのいずれか
がユーザによって選択された後に、決定ボタンS182
が選択されると、選択された画像を、ユーザに対応した
顔画像として登録する。なお、図23においては、ユー
ザの顔画像として、男性の半身を模した新たな画像が選
択された状態を図示している。
【0239】また、追加ボタンS183が選択された場
合には、例えば、コンピュータ装置10内に記憶された
画像ファイルを選択するウィンドウ(図示せず。)によ
って、ユーザにより新たな画像ファイルを顔画像として
利用可能な状態で画像リスト領域S181内に登録する
ことが可能とされている。一方、画像リスト領域S18
1内に表示された画像のうちのいずれかがユーザによっ
て選択された後に、削除ボタンS184が選択される
と、選択された画像が画像リスト領域から削除され、ユ
ーザの顔画像として利用不能な状態となる。
【0240】ここで、画像リスト領域S181内に登録
可能な画像ファイルとしては、特に人間の顔を示す画像
に限定されるものではなく、例えば動物の画像であって
もよいし、各種無機物の画像であってもよい。また、例
えば、イラスト調の画像であってもよいし、写真をデジ
タル化するなどした写実的な画像であってもよい。さら
に、登録可能な画像ファイルのファイル形式としては、
コミュニケーションプログラムによって利用可能な形式
であれば、特に限定されるものではない。
【0241】一方、画像音声設定領域S180内の所定
の部位(図中において左半分の部位)には、コンピュー
タ装置10に接続又は搭載されたデジタルビデオカメラ
29により撮影された画像が表示されるカメラ画像表示
領域S185と、このカメラ画像表示領域S185に表
示された画像をユーザの顔画像として利用することを開
始する画像入力開始ボタンS186と、カメラ画像表示
領域S185に表示された画像をユーザの顔画像として
利用することを中止する画像入力中止ボタンS187
と、コミュニケーションプログラムによる音声出力の大
きさ(音量)を制御する音量スライダS188と、コン
ピュータ装置10に接続又は搭載されたデジタルビデオ
カメラ29又はマイクから入力された音声のレベルを制
御するための入力レベルスライダS188と、デジタル
ビデオカメラ29又はマイクから入力された音声をコミ
ュニケーションプログラムで利用することを開始する音
声入力開始ボタンS190と、デジタルビデオカメラ2
9又はマイクから入力された音声をコミュニケーション
プログラムで利用することを中止する音声入力中止ボタ
ンS191とを有している。
【0242】コミュニケーションプログラムは、ユーザ
によって画像入力開始ボタンS186が選択されると、
デジタルビデオカメラ29から入力されて、カメラ画像
表示領域S185に表示された画像をユーザの顔画像と
して利用する。この場合には、デジタルビデオカメラ2
9から入力された画像がユーザ顔画像フレームS110
内に表示されるとともに、この画像がサーバを介して他
の全てのクライアントに対して送信されて、クライアン
ト側においても表示されることとなる。
【0243】また、画像音声設定領域S180の最上部
には、操作アイコンS192が配されている。図23に
示す例においては、操作アイコンS192として、現在
の動作モードである画像音声設定モードを終了してツー
ルモードに移行するためのツールモード終了アイコンS
192aと、ヘルプ情報を表示するためのヘルプアイコ
ンS192bとが表示された場合を図示している。
【0244】(7−9)チャットログ表示モード
【0245】ここで、コミュニケーションプログラムが
チャットログ表示モードに移行した場合について、図2
4に示すチャットログウィンドウ200を参照しながら
説明する。
【0246】チャットログウィンドウ200は、コミュ
ニケーションプログラムがチャットログ表示モードに移
行した場合に表示されるウィンドウであり、図24に示
すように、図14に示した縮小表示ウィンドウ120の
下部に、新たにチャットログ領域S200が確保された
構成とされている。このチャットログ領域S200は、
例えば、コミュニケーションプログラムを構成するチャ
ットログモジュール53fによって提供されるものであ
る。
【0247】チャットログ領域S200は、テキスト入
力領域S115に対してユーザが入力したテキスト、及
びクライアントから受信してテキスト表示領域S116
に表示したテキストが時系列的に記憶されたチャットロ
グファイルの内容を表示するチャットログ表示領域S2
01と、このチャットログファイルの内容を別のファイ
ルとしてコンピュータ装置10内の所定の記憶領域に書
き出すことにより保存するための保存ボタンS202と
を有している。
【0248】チャットログは、コミュニケーションプロ
グラムが起動された時点からの、テキスト入力領域S1
15に対してユーザが入力したテキスト、及びクライア
ントから受信してテキスト表示領域S116に表示した
テキストが、時系列的に記憶されたものであり、コミュ
ニケーションプログラムによって確保された所定のメモ
リ領域内に記憶されている。
【0249】コミュニケーションプログラムは、チャッ
トログ表示ウィンドウ200により、チャットログを閲
覧することが可能とされている。これにより、ユーザ
は、クライアントから送信されたテキストを見逃してし
まう虞を解消することができる。
【0250】(7−10)Webブラウジングモード
【0251】ここで、コミュニケーションプログラムが
Webブラウジングモードに移行した場合について、図
25に示すWebブラウズウィンドウ210を参照しな
がら説明する。
【0252】Webブラウズウィンドウ210は、コミ
ュニケーションプログラムがWebブラウジングモード
に移行した場合に表示されるウィンドウであり、図25
に示すように、図14に示した縮小表示ウィンドウ12
0の下部に、新たにWebブラウズ領域S210が確保
された構成とされている。このWebブラウズ領域S2
10は、例えば、コミュニケーションプログラムを構成
するWeb機能モジュール53dによって提供されるも
のである。
【0253】Webブラウズ領域S210の中央部に
は、所定のURL(Uniform ResourceLocator)によっ
て指定されたインターネット11上のリソース(画像デ
ータやハイパーテキスト等の各種情報)及びそのアクセ
ス方法に基づいて、このリソースを取得した結果を表示
するWeb情報表示領域S211が配されている。ま
た、Webブラウズ領域S210内でWeb情報表示領
域S211の上部には、複数の操作アイコンS212
と、Web情報表示領域S211に表示するリソースの
URLが入力及び表示されるURL入力領域S213と
が横方向に並んで配されている。
【0254】図25に示すWebブラウズウィンドウ2
10においては、操作アイコンS212として、「戻
る」アイコンS212a、「進む」アイコンS212
b、「中止」アイコンS212c、「更新」アイコンS
212d、「ホーム」アイコンS212e、「移動」ア
イコンS212f、及び「アドレス送信」アイコンS2
12gが表示された場合の例を示している。
【0255】ここで、操作アイコンS212a〜S21
2f及びURL入力領域S213については、それぞ
れ、従来から広く利用されているような、いわゆるWe
bブラウザ・アプリケーションプログラムに備えられて
いる操作アイコン及びURL入力領域S213と同等の
機能を有するものである。このため、これら操作アイコ
ンS212a〜S212f及びURL入力領域S213
についての詳細な説明は省略する。
【0256】また、Webブラウズウィンドウ210に
おいては、Web情報表示領域S211の下部に位置し
て、おすすめURL表示領域S214を有している。こ
のおすすめURL表示領域S214については詳細を後
述する。
【0257】コミュニケーションプログラムは、ユーザ
によってURL入力領域S213に所定のURLが入力
され、移動アイコンS212fが選択されると、入力さ
れたURLにより指定されたインターネット11上のリ
ソースを取得して、Web情報表示領域S211に表示
する。すなわち、コミュニケーションプログラムは、い
わばWebブラウジング機能を備えている。
【0258】ところで、コミュニケーションプログラム
は、URL入力領域S213にURLが入力された状態
において、ユーザによりアドレス送信アイコンS212
gが選択されると、セッションが確立されている全ての
クライアントに対して、このURLをサーバを介して送
信する。
【0259】ここで、説明の便宜上、ユーザ側のコミュ
ニケーションプログラムが、上述のようにしてクライア
ント側のコミュニケーションプログラムから送信された
所定のURLを取得した場合を想定して、図26を参照
して説明する。
【0260】コミュニケーションプログラムは、他のコ
ミュニケーションプログラムから送信されたURLを取
得すると、例えば図26に示すように、Webブラウズ
ウィンドウ210のステイタス表示領域S114に、所
定のメッセージを表示する。このとき表示するメッセー
ジは、他のコミュニケーションプログラム(クライアン
ト)側から送信されたURLを取得したことをユーザに
対して通知する内容とされており、例えば「ここをクリ
ックすると、紹介されたWebページが表示されま
す。」といったメッセージである。
【0261】ここで、コミュニケーションプログラム
は、ステイタス表示領域S114に表示したメッセージ
がユーザによって選択されると、クライアント側から取
得したURLにより指定されたインターネット11上の
リソースを取得して、Web情報表示領域S211に表
示する。
【0262】コミュニケーションプログラムにおいて
は、以上のようにして、インターネット11上に存在す
る画像データやハイパーテキストなどの各種情報を示す
URLを、ユーザとクライアントとの間で送受信するこ
とが可能とされている。すなわち、コミュニケーション
プログラムは、ユーザがWeb情報表示領域S211内
に表示して各種情報を閲覧中に、アドレス送信アイコン
S212gを選択するという極めて簡便な操作によっ
て、閲覧している情報をセッションが確立されている他
のクライアントの各々と共有することが可能とされてい
る。
【0263】なお、コミュニケーションプログラムにお
いては、URLを取得した際にステイタス表示領域S1
14に表示されるメッセージは、特にWebブラウズウ
ィンドウ210のステイタス表示領域S114に表示す
ることに限定されない。すなわち、コミュニケーション
プログラムがWebブラウジングモード以外の動作モー
ドとされている場合であっても、他のクライアントから
URLを取得した時点で、各動作モードに応じたウィン
ドウの下部に配されたステイタス表示領域S114にメ
ッセージが表示される。そして、ユーザによりステイタ
ス表示領域S114に表示されたメッセージが選択され
ると、コンピュータプログラムは、Webブラウジング
モードに移行するとともに、取得したURLに対応した
情報を取得してWeb情報表示領域S211内に表示す
る。
【0264】したがって、コミュニケーションプログラ
ムにおいては、現在の動作モードに依らずに、クライア
ント側から送信されたURLを受信した時点で、URL
を受信したことをユーザに対して即時に通知することが
できる。また、ステイタス表示領域S114に表示され
るメッセージを、例えばコンピュータ装置10に備えら
れたマウスによりクリック操作を行うといった極めて簡
便な操作によって、自動的にWebブラウジングモード
に移行し、取得したURLに対応した情報を取得してW
eb情報表示領域S211内に表示することができる。
【0265】また、上述のようにしてクライアントから
取得したURLは、コミュニケーションプログラムによ
って、コンピュータ装置10内の所定の記憶領域内に所
定の数だけ記憶される。そして、コミュニケーションプ
ログラムは、直近に取得したURLから順に、Webブ
ラウズウィンドウ210内のおすすめURL表示領域S
214に表示する。また、コミュニケーションプログラ
ムは、このURL表示領域S214に表示されたURL
がユーザによって選択されると、このURLに対応した
情報を取得して、Web情報表示領域S211内に表示
する。
【0266】これにより、コミュニケーションプログラ
ムにおいては、極めて簡便な操作によって、過去にクラ
イアントとの間で交換したURLに対応した情報を閲覧
することができる。
【0267】また、コミュニケーションプログラムにお
いては、クライアントに対してURLを送信する際に、
送信元を特定するための送信元特定情報をURLととも
に送信するとしてもよい。送信元特定情報としては、例
えば、送信元のユーザの名前、送信元のコンピュータ装
置10のIPアドレスなどを用いることができる。そし
て、この場合に、コミュニケーションプログラムは、ク
ライアント側からURLとともに送信元特定情報を受信
した際に、ステイタス表示領域S114に表示するメッ
セージやURL表示領域S214に表示する内容、或い
はおすすめURL表示領域S214に、送信元特定情報
を参照することにより得られた送信元を示すメッセージ
やアイコンなどを表示する構成とされる。
【0268】これにより、コミュニケーションプログラ
ムは、クライアント側から送信されたURLを受信した
際に、このURLがいずれのクライアントから送信され
たものであるかをユーザに対して通知することができ、
多数のURLが交換する場合などにおけるユーザの混乱
などを防止することができる。
【0269】(8)画像データの送信
【0270】ところで、コミュニケーションプログラム
は、図23を参照しながら説明したように、画像リスト
領域S181内に登録された画像ファイルが選択された
場合には、この画像ファイルをユーザ顔画像フレームS
110内に表示する顔画像として設定する。また、デジ
タルビデオカメラ29から入力され、カメラ画像表示領
域S185に表示された画像が選択された場合には、こ
の画像をユーザ顔画像フレームS110内に表示する顔
画像として設定する。
【0271】ここで、画像リスト領域S181内に登録
された画像ファイルは、一般に静止画像データにより構
成されており、カメラ画像表示領域S185に表示され
る画像は、デジタルビデオカメラ29によって撮像され
た動画像データにより構成されている。
【0272】そして、コミュニケーションプログラム
は、ユーザ顔画像フレームS110に表示する顔画像と
して設定された画像を、サーバを介してクライアント側
のコミュニケーションプログラムに送信する。このと
き、コミュニケーションプログラムは、動画像データを
顔画像として用いる場合には、この動画像データから所
定の時間毎に静止画像データを生成し、静止画像データ
を顔画像として用いる場合とで、同一の送信キューを用
いて画像データを送信する。
【0273】以下では、まず、動画像データを送信する
場合にコミュニケーションプログラムによって実行され
る一連の処理に注目し、図27に示すフローチャートを
参照しながら説明する。
【0274】この場合に、コミュニケーションプログラ
ムは、図27に示すステップS300において、クライ
アント側のコミュニケーションプログラムとの間でセッ
ションが確立されていること、デジタルビデオカメラ2
9が接続されていることなどを確認し、画像データの送
信処理を開始する。
【0275】次に、ステップS301において、コミュ
ニケーションプログラムは、図23に示した画像音声設
定ウィンドウ180内の画像入力開始ボタンS186が
ユーザによって選択されているか否かを判定する。この
判定の結果、選択されている場合には処理をステップS
302に進め、選択されていない場合にはステップS3
01における判定を繰り返し行い、ユーザから画像入力
開始ボタンS186が選択されるまで待機する。
【0276】ステップS302において、コミュニケー
ションプログラムは、例えばコンピュータ装置10のR
AM21内に設定された送信キューの状態を確認し、こ
の送信キューにデータが存在するか否かを判定する。こ
の判定の結果、データが存在しない場合には処理をステ
ップS303に進め、データが存在する場合には処理を
ステップS305に処理を進める。
【0277】ここで、送信キューとは、サーバを介して
クライアントに送信する各種情報(例えば、画像デー
タ、音声データ、或いは文字データなど)が一時的に蓄
積される記憶領域である。そして、コミュニケーション
プログラムにおいては、この送信キューに各種のデータ
が格納されると、格納されたデータを順次クライアント
に対して送信する処理が行われる。そして、送信キュー
に格納されたデータが全て送信されると、この送信キュ
ーにデータが格納されていない状態、すなわち、送信キ
ューが「空」である状態となる。
【0278】ステップS303において、コミュニケー
ションプログラムは、デジタルビデオカメラ29によっ
て撮像された動画像データを取得し、この動画像データ
に基づいて、当該瞬間に対応した静止画像データを生成
する。このとき、例えば、デジタルビデオカメラ29か
ら出力される動画像データが、連続した一連の静止画像
データにより構成されている場合には、この動画像デー
タに含まれる静止画像データのうちから、当該瞬間に対
応した静止画像データを抽出すればよい。
【0279】ここで、静止画像データとは、所定の画像
フレーム内で符号化・復号化処理や
【0280】圧縮・伸張処理が完結する画像データのこ
とである。
【0281】次に、ステップS304において、コミュ
ニケーションプログラムは、ステップS303において
生成された静止画像データを送信キューに格納する。こ
のようにして送信キューに格納された静止画像データ
は、順次、サーバを介してクライアント側のコミュニケ
ーションプログラムに対して送信される。また、このス
テップS304における処理の後に、コミュニケーショ
ンプログラムは、処理をステップS305に進める。
【0282】ステップS305において、コミュニケー
ションプログラムは図23に示した画像音声設定ウィン
ドウ180において、画像入力中止ボタンS187がユ
ーザによって選択されているか否かを判定する。この判
定の結果、画像入力中止ボタンS187が選択されてい
る場合には、処理をステップS301に戻して、上述し
たステップS301以降の処理を繰り返す。また、画像
入力中止ボタンS187が選択されていない場合には、
処理をステップS305に進める。
【0283】ステップS305において、コミュニケー
ションプログラムは、所定の時間(例えば、200ms
ec)だけ待機する処理(ウエイト処理)を行った後
に、処理をステップS302に戻し、上述したステップ
S302以降の処理を行う。
【0284】コミュニケーションプログラムは、上述の
ように実行処理されることによって、ステップS305
において所定の時間だけ待機する毎に、デジタルビデオ
カメラ29によって撮像された動画像データから静止画
像データを生成し、これを送信キューに格納している。
これにより、所定の時間間隔で、ユーザ側のコミュニケ
ーションプログラムからクライアント側のコミュニケー
ションプログラムに対して、画像データが送信されるこ
ととなる。
【0285】ここで、ステップS305における待機時
間として、例えば200msec(200/1000
秒)が設定された場合には、毎秒5枚の画像データが送
信されることとなる。すなわち、この場合には、いわば
5fps(Frame per Second)なるフレームレートで、
連続した画像データが送信されることとなる。
【0286】なお、ステップS305における待機時間
は、ユーザとクライアントとの間の通信帯域や通信状態
に応じて、適宜設定すればよい。また、例えば、ユーザ
からの要求に応じて、デジタルビデオカメラ29によっ
て撮像された動画像データから1回だけ静止画像データ
を生成することとし、この静止画像データをユーザの顔
画像としてユーザ顔画像フレームS110に表示すると
してもよい。
【0287】つぎに、画像リスト領域S181内に登録
された画像ファイルが選択され、この画像ファイル(静
止画像データ)をユーザの顔画像として送信する場合に
コミュニケーションプログラムによって実行される一連
の処理に注目し、図28に示すフローチャートを参照し
ながら説明する。
【0288】この場合に、コミュニケーションプログラ
ムは、図28に示すステップS310において、クライ
アント側のコミュニケーションプログラムとの間でセッ
ションが確立されていること、デジタルビデオカメラ2
9が接続されていることなどを確認し、画像データの送
信処理を開始する。
【0289】次に、ステップS311において、コミュ
ニケーションプログラムは、図23に示した画像音声設
定ウィンドウ180内の決定ボタンS182がユーザに
よって選択されているか否かを判定する。この判定の結
果、選択されてない場合には、このステップS311に
おける判定処理を、決定ボタンS182が選択されるま
で継続する。また、決定ボタンS182が選択された場
合には、ステップS312に処理を進める。
【0290】ステップS312において、コミュニケー
ションプログラムは、画像リスト領域S181内に表示
された複数の画像ファイル(静止画像データ)のうちの
いずれかがユーザによって選択されているか否かを判定
する。この判定の結果、画像ファイルが選択されていな
い場合にはステップS311に処理を戻し、画像ファイ
ルが選択されている場合にはステップS313に処理を
進める。
【0291】ステップS313において、コミュニケー
ションプログラムは、デジタルビデオカメラ29からの
画像入力を中止する。これにより、ステップS313以
前にデジタルビデオカメラ29から入力された画像がユ
ーザの顔画像として設定され、クライアント側に送信さ
れていた場合には、このデジタルビデオカメラ29から
の画像の送信が停止される。
【0292】次に、ステップS314において、コミュ
ニケーションプログラムは、ステップS312において
選択された画像ファイルに含まれる静止画像データを送
信キューに格納する。このようにして送信キューに格納
された静止画像データは、順次、サーバを介してクライ
アント側のコミュニケーションプログラムに対して送信
される。また、このステップS314における処理の後
に、コミュニケーションプログラムは、ステップS31
1に処理を進める。
【0293】ここで、コミュニケーションプログラムに
おいては、デジタルビデオカメラ29によって撮像され
た動画像をユーザの顔画像としてクライアント側に送信
する場合と、画像リスト領域S181に表示された画像
ファイルに含まれる画像をユーザの顔画像としてクライ
アント側に送信する場合との両場合において、送信キュ
ーが区別されていない。すなわち、送信キューが共用さ
れている。このため、コミュニケーションプログラム
は、両場合において、送信するデータの管理及び制御を
共通して行うことができる。
【0294】(9)コミュニケーションプログラム起動
時の処理
【0295】ところで、コミュニケーションプログラム
は、図3を参照しながら説明したように、複数の機能モ
ジュールによって構成されている。これらの機能モジュ
ールは、ユーザによってコミュニケーションプログラム
が起動操作され、コミュニケーションプログラムが起動
する際に、必要に応じて選択的に起動されて、各機能モ
ジュールによって提供される機能が実行処理可能な状態
となる。以下では、このようにして機能モジュールが選
択的に起動される際の処理について、詳細に説明する。
【0296】コンピュータ装置10には、コミュニケー
ションプログラムにおける各機能モジュールの各々につ
いて起動条件及び起動情報が記述されたモジュール情報
が、例えばHDD23或いはRAM21などに確保され
た記憶領域内に記憶されている。モジュール情報は、コ
ミュニケーションプログラムの外部に独立して存在する
ファイルとして記憶されており、機能モジュール毎に、
例えば、各機能モジュールによる処理内容が記述された
実行ファイル又はDLL(ダイレクト・リンク・ライブ
ラリ)のコンピュータ装置10上での格納場所、各機能
モジュールによって提供される機能に対応してウィンド
ウ内に表示される機能選択ボタンに関する情報、及び、
各機能モジュールの起動条件を示す起動情報などが記述
されている。
【0297】このうち、モジュール情報内の起動情報
は、例えば図29に示すように、機能モジュールによっ
て提供される機能が各ビットに対応付けされてなる32
ビットのビット列により与えられている。この起動情報
は、「1」とされたビットに対応した機能を当該機能モ
ジュールが提供することを示すものである。
【0298】図29に示す例においては、各ビットに対
して、最下位ビットから順に「オーディオ関連機能」、
「ビデオ関連機能」、「ライブ番組出演関連機能」、
「ゲーム関連機能」に対応付けされている場合を図示し
ている。また、図29に示す例においては、「ビデオ関
連機能」及び「ライブ番組出演関連機能」に対応付けさ
れたビットが「1」とされていることから、この起動情
報に対して関連付けされた機能モジュールが「ビデオ関
連機能」及び「ライブ番組出演関連機能」に関わる処理
を行うことを表している。
【0299】また、例えば、起動情報を構成する全ての
ビットが「0」である場合には、この起動情報に関連付
けされた機能モジュールが、コミュニケーションプログ
ラムの起動状態に依存せずに、常に起動されるべきこと
を示す。
【0300】ここで、このような起動情報を有するモジ
ュール情報を参照することにより、コミュニケーション
プログラムの起動時に各機能モジュールを起動する場合
の処理について説明する。
【0301】コミュニケーションプログラムは、起動時
の状態、すなわち、起動されるコンピュータ装置10の
環境(メモリ容量や画面サイズなどの環境)状態、コン
ピュータ装置10に搭載又は接続された装置の状態、或
いは、単独で起動されたか他のアプリケーションプログ
ラムから呼び出された状態で起動されたかといった状態
を検出して、この起動状態に応じて、所定のビット列を
生成する。このビット列は、モジュール情報における起
動条件に対応して各ビットに機能が対応付けされてお
り、コミュニケーションプログラムの起動に際して必要
とされる機能に対応したビットが「1」として生成され
るものである。
【0302】そして、例えば図30に示すように、コミ
ュニケーションプログラムの起動時に生成されたビット
列と、各機能モジュール(図30においては機能モジュ
ールAについて例示する。)の起動情報とのAND(論
理積)を演算した結果得られたビット列に「1」が含ま
れている場合には、この起動情報に対応した機能モジュ
ールを起動する。
【0303】また、例えば図31に示すように、コミュ
ニケーションプログラムの起動時に生成されたビット列
と、各機能モジュール(図31においては機能モジュー
ルBについて例示する。)の起動情報とのAND(論理
積)を演算した結果得られたビット列に「1」が含まれ
ていない場合には、この起動情報に対応した機能モジュ
ールに対する起動処理は行わない。
【0304】さらに、例えば図32に示すように、コミ
ュニケーションプログラムの起動時に生成されたビット
列と、各機能モジュール(図32においては機能モジュ
ールCについて例示する。)の起動情報とをAND(論
理積)を演算したときに、得られたビット列に「1」が
含まれない場合であっても、当該機能モジュールCの起
動情報の各ビットが全て「0」である場合には、この機
能モジュールCが全ての起動条件の下で起動されるべき
機能モジュールであるとして、起動処理を行う。
【0305】ここで、コミュニケーションプログラムの
起動時の処理について、図33に示すフローチャートを
参照しながら説明する。
【0306】コミュニケーションプログラムは、起動処
理が開始されると、図33に示すステップS320にお
いて、起動条件を取得する。この起動条件は、上述した
ように、コミュニケーションプログラムの起動状態に応
じて生成される所定のビット列であり、コンピュータ装
置10のCPU20によって生成されるものである。
【0307】次に、ステップS321において、コミュ
ニケーションプログラムは、コンピュータ装置10内の
所定の記憶領域に記憶されたモジュール情報を取得す
る。次に、ステップS322において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、モジュール情報に含まれる起動情報
のビット列が全て「0」であるか否かを判定する。この
判定の結果、全て「0」である場合にはステップS32
5に処理を進め、「1」が含まれている場合にはステッ
プS323に処理を進める。
【0308】ステップS323において、コミュニケー
ションプログラムは、モジュール情報に含まれる各機能
モジュールに対応した起動情報と、起動条件とのAND
(論理積)を算出する。このANDの算出は、例えばC
PU20によって演算処理されることにより行われる。
【0309】次に、ステップS324において、コミュ
ニケーションプログラムは、ステップS323における
演算処理により得られたビット列に含まれる各ビットが
全て「0」か否かを判定する。この判定の結果、全て
「0」である場合にはステップS326に処理を進め、
「1」が含まれている場合にはステップS325に処理
を進める。
【0310】ステップS325において、コミュニケー
ションプログラムは、当該起動情報に対応した機能モジ
ュールを起動する。この機能モジュールの起動に際して
は、モジュール情報に含まれる情報、すなわち、当該機
能モジュールが格納された場所に関する情報、当該機能
モジュールによって提供される機能に対応してウィンド
ウ内に表示される機能選択ボタンに関する情報などが用
いられる。このステップS325における処理の後に、
コミュニケーションプログラムは、ステップS326に
処理を進める。
【0311】ステップS326において、コミュニケー
ションプログラムは、モジュール情報に含まれる全ての
起動情報について一連の処理が終了したか否か、すなわ
ち全ての機能モジュールについて一連の起動処理が終了
したか否かを判定する。この結果、全ての機能モジュー
ルについて処理が終了している場合には、一連の起動処
理を終了して、通常のコミュニケーションプログラムの
実行動作に移行する。また、起動処理の判定が行われて
いない起動情報が存在する場合には、処理をステップS
322に戻して、この起動情報に対する起動処理の判定
を行う。
【0312】コミュニケーションプログラムは、以上の
ようにして起動処理を行うことにより、起動条件に応じ
て、必要となる機能モジュールを選択的に起動すること
ができる。これにより、コミュニケーションプログラム
は、例えば、インターネット11を介して他のコンピュ
ータ装置に対する画像や音声のライブ配信を提供するラ
イブ配信アプリケーションプログラムから呼び出される
などした場合には、このライブ配信アプリケーションプ
ログラムに対応した機能モジュールが起動される。この
場合には、例えば図34に示すように、図20に示した
ツール表示ウィンドウ150において、新たにライブ配
信ボタンS150hが機能選択ボタンS150として追
加表示されることとなる。
【0313】(10)URLを共有する動作の処理
【0314】ここで、コミュニケーションプログラムに
おいて実現されるURLの共有機能について説明する。
コミュニケーションプログラムは、図25及び図26を
参照しながら説明したように、セッションが確立された
他のコミュニケーションプログラムとの間でURLを送
受信することができる。これにより、ユーザ及びクライ
アントは、このURLによって取得されるWebページ
の閲覧を極めて簡便な操作により同時体験することが可
能とされている。
【0315】そこで、以下では、上述のようにしてUR
Lを送受信する場合におけるコミュニケーションプログ
ラムによる一連の処理の流れについて、フローチャート
を参照しながら詳細に説明する。
【0316】まず、コミュニケーションプログラムによ
ってURLを送信する場合の処理について、図35に示
すフローチャートを参照しながら説明する。
【0317】コミュニケーションプログラムは、図35
においてステップS330に示すように、他の通常の動
作処理を行っている最中に、所定の時間間隔で、Web
ブラウズウィンドウ210におけるアドレス送信アイコ
ンS212gがユーザによって選択されたか否かを判定
する。この判定の結果、アドレス送信アイコンS212
gが選択されていない場合には通常の動作処理に戻り、
選択されている場合にはステップS331に処理を進め
る。
【0318】次に、ステップS331において、コミュ
ニケーションプログラムは、Webブラウズウィンドウ
210のWeb情報表示領域S211に表示中のWeb
ページに対応したURLを取得する。このURLは、U
RL入力領域S213に入力・表示されたURLと一致
するものである。
【0319】次に、ステップS332において、コミュ
ニケーションプログラムは、ステップS331で取得し
たURLに、送信元特定情報を付与するとともに、これ
らURL及び送信元特定情報を、セッションが確立され
た全てのクライアントに対してサーバを介して送信す
る。このステップS332における処理の後に、コミュ
ニケーションプログラムは、通常の動作処理に戻る。
【0320】つぎに、クライアント側のコミュニケーシ
ョンプログラムによって送信されたURLを受信した場
合におけるコミュニケーションプログラムの処理の一例
について、図36に示すフローチャートを参照しながら
説明する。
【0321】コミュニケーションプログラムは、図36
においてステップS340に示すように、クライアント
側から送信されたURLを受信すると、ステップS34
1において、おすすめURLリストにURLと送信元特
定情報とを格納する。ここで、おすすめURLリスト
は、例えば図37に示すようなデータ構造とされてお
り、送信元特定情報に含まれる送信元の名前と、この送
信元から送信されたURLとを一組として、受信したU
RL及び送信元特定情報を時系列順に記憶されるリスト
である。また、Webブラウズウィンドウ210におけ
るおすすめURL表示領域S214には、おすすめUR
Lリストの内容が表示される。
【0322】次に、ステップS342において、コミュ
ニケーションプログラムは、チャットログ表示モードで
用いるチャットログファイルに対して、受信したURL
と送信元の名前とを追記する。これにより、コミュニケ
ーションプログラムは、チャットログ表示モードに移行
したときに、チャットログ表示領域S201に対して、
他のコミュニケーションプログラムとの間で交換された
URLを随時確認することができる。また、このチャッ
トログ表示モードにおいて、コミュニケーションプログ
ラムは、チャットログ表示領域S201に表示されたチ
ャットログの内容に含まれるURLがユーザによって選
択された際に、自動的にWebブラウズモードに移行し
て、選択されたURLに対応したWebページを表示す
る。
【0323】なお、コミュニケーションプログラムにお
いては、このステップS342における処理を省略して
もよい。この場合には、他のコミュニケーションプログ
ラムとの間で交換したURLがチャットログファイルに
記録されないこととなる。
【0324】次に、ステップS343において、コミュ
ニケーションプログラムは、受信したURLの送信元に
相当するクライアントのクライアント顔画像フレームS
111を縮小表示するとともに、このクライアント顔画
像フレームS111に隣接してテキスト表示領域S11
6を表示し、このテキスト表示領域S116内に、UR
Lを受信したことを通知するメッセージを表示する。こ
のようなメッセージとしては、例えば「URLを送信し
ました」、或いは「URLを送信したよ!」といったメ
ッセージを表示すればよい。
【0325】次に、ステップS344において、コミュ
ニケーションプログラムは、ステイタス表示領域S11
4に、URLを受信したことを示すメッセージを表示す
る。
【0326】次に、ステップS345において、コミュ
ニケーションプログラムは、ステイタス表示領域S11
4に表示したメッセージが選択されたか否かを判定す
る。この判定の結果、選択されていない場合にはステッ
プS346に処理を進め、選択されている場合にはステ
ップS347に処理を進める。
【0327】ステップS346において、コミュニケー
ションプログラムは、Webブラウズウィンドウ210
におけるおすすめURL表示領域S214に表示された
URLがユーザによって選択されたか否かを判定する。
この判定の結果、URLが選択されていない場合にはス
テップS345に処理を戻し、URLが選択されている
場合にはステップS348に処理を進める。
【0328】ステップS347において、コミュニケー
ションプログラムは、おすすめURLリストに含まれる
URLのうちから最後に受信したURLを選出し、処理
をステップS349に進める。
【0329】ステップS348において、コミュニケー
ションプログラムは、ステップS346において選択さ
れたURLをおすすめURLリストから選出し、処理を
ステップS349に進める。
【0330】ステップS349において、コミュニケー
ションプログラムは、Web機能モジュール53dが起
動され、Webブラウジングモードで動作中であるか否
かを判定する。この判定の結果、Webブラウジングモ
ードで動作中でない場合にはステップS350に処理を
進め、Webブラウジングモードで動作中である場合に
はステップS351に処理を進める。
【0331】ステップS350において、コミュニケー
ションプログラムは、Web機能モジュール53dを起
動し、Webブラウジングモードに移行する。このステ
ップS350における処理の後に、コミュニケーション
プログラムは、ステップS351に処理を進める。
【0332】ステップS351において、コミュニケー
ションプログラムは、ユーザによって選択されたURL
に基づいて、インターネット11上から画像データやハ
イパーテキストなどのWeb情報を取得し、これらのW
eb情報によって構成されるWebページをWebブラ
ウズウィンドウ210におけるWeb情報表示領域S2
11内に表示する。
【0333】なお、本例におけるコミュニケーションプ
ログラムは、Web機能モジュール53dによって提供
されるWebブラウジングモードにおけるWebブラウ
ズウィンドウ210のWeb情報表示領域210内にW
ebページを表示するとしたが、コミュニケーションプ
ログラムは、例えば、Web情報表示機能を有するWe
bブラウザ等の外部アプリケーション・プログラムを起
動し、このWebブラウザに対して、ユーザにより選択
されたURLに対応したWeb情報を取得・表示するよ
うに要求してもよい。
【0334】以上で説明したように、コミュニケーショ
ンプログラムは、セッションが確立されたユーザ及びク
ライアントの間で、コンピュータネットワーク上に存在
する各種情報の所在地及び/又は取得方法を示すリソー
ス情報としてのURLを簡便に交換することが可能に構
成されている。また、クライアント側から送信されたU
RLを受信した際に、ユーザに対して即座にこれを通知
することが可能とされている。
【0335】したがって、コミュニケーションプログラ
ムは、従来から広く用いられているような電子メールや
チャットプログラムなどを利用してURLを交換する場
合と比較して、より効率的に且つ迅速にURLを共有す
ることができる。
【0336】また、コミュニケーションプログラムによ
れば、例えば、多数のクライアントとの間で、いわゆる
ネットワーク会議を行っている場合に、ユーザの主張の
根拠となるWebページを他のクライアントに閲覧して
もらうことによって、説得力のある主張などを行うこと
ができる。また、例えば、クライアントとの間で旅行先
などを相談しながら、候補地の観光案内Webページを
共に閲覧することができる。さらに、クライアントとの
間でコミュニケーションを行いながら、URLを共有す
ることによって、インターネット11上に存在する資料
データをクライアント全員で閲覧することができる。
【0337】(11)アニメーション効果
【0338】ところで、コミュニケーションプログラム
においては、図21及び図22を参照しながら説明した
ように、ユーザによって感情又は動作(アクション)を
表現することを要求された場合に、表現対象となる利用
者に対応したユーザ顔画像フレームS110又はクライ
アント顔画像フレームS111に対して、要求された感
情表現又は動作表現に対応したアニメーション効果を付
与する。そこで、以下では、このアニメーション効果に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0339】アニメーション効果としては、例えば、表
現対象としてユーザにより選択されたユーザ顔画像フレ
ームS110又はクライアント顔画像フレームS111
の表示位置を移動させる効果を付与することができる。
具体的には、例えば、表現対象のユーザ顔画像フレーム
S110又はクライアント顔画像フレームS111を、
所定時間の間、初期表示位置を中心とする所定の領域内
で移動させることにより感情又は動作を表現する。
【0340】また、アニメーション効果としては、表現
対象としてユーザにより選択されたユーザ顔画像フレー
ムS110又はクライアント顔画像フレームS111の
表示サイズを変化させる効果を付与してもよい。具体的
には、例えば、表現対象のユーザ顔画像フレームS11
0又はクライアント顔画像フレームS111を、所定の
時間の間、表示サイズを初期表示サイズに対して相対的
に変化させることにより感情又は動作を表現する。
【0341】また、アニメーション効果としては、表現
対象としてユーザにより選択されたユーザ顔画像フレー
ムS110又はクライアント顔画像フレームS111の
表示角度を変化させる効果を付与してもよい。具体的に
は、例えば、表現対象のユーザ顔画像フレームS110
又はクライアント顔画像フレームS111を、所定の時
間の間、表示角度を初期表示角度に対して相対的に変化
させることにより感情又は動作を表現する。
【0342】また、アニメーション効果としては、表現
対象としてユーザにより選択されたユーザ顔画像フレー
ムS110又はクライアント顔画像フレームS111に
重ねて、所定の画像を表示する効果を付与してもよい。
具体的には、例えば、表現対象のユーザ顔画像フレーム
S110又はクライアント顔画像フレームS111に対
して、所定の時間の間、透過色が指定されたビットマッ
プ形式の画像を重ねて表示することにより感情又は動作
を表現する。
【0343】このようにして、ユーザ顔画像フレームS
110又はクライアント顔画像フレームS111に重ね
て表示する画像としては、例えば、図38(a)乃至図
38(e)に示すような連続した複数の画像であっても
よい。そして、これら複数の連続した画像を順次ユーザ
顔画像フレームS110又はクライアント顔画像フレー
ムS111に重ねて表示することにより、さらに感情表
現又は動作表現を向上させることができる。
【0344】また、ユーザ顔画像フレームS110又は
クライアント顔画像フレームS111に対しては、上述
した各種のアニメーション効果のうちから選ばれる任意
のいくつかを同時に付与するとしてもよい。具体的には
例えば、表示位置移動効果と同時に画像の重ね合わせ効
果を付与することができる。
【0345】ここで、上述した表示位置移動効果、サイ
ズ変更、ビットマップ画像重ね合わせ効果などのアニメ
ーション効果は、アニメーションの要素を、アニメーシ
ョン開始時刻から所定の時刻までの値を連続して指定す
る手法、いわゆるキーフレーム形式のアニメーション手
法を用いることができる。このようなキーフレーム形式
のアニメーション手法を採用する場合には、例えば、図
39に示すようなデータ構造とされたキーフレームデー
タが用いられる。
【0346】図39に示すキーフレームデータにおいて
は、各アニメーション効果に対応した複数のキーフレー
ムと、このキーフレームに設定された値とが対となった
データ構造とされている。
【0347】例えば表示位置移動効果を付与する場合に
は、このキーフレームデータにおいて、第0のキーフレ
ームに値「0,0」が設定されており、第10のキーフ
レームに値「―10,−10」が設定されている。表示
位置移動効果においては、キーフレームにより設定され
た値がそれぞれ、ユーザ顔画像フレームS110又はク
ライアント顔画像フレームS111を初期表示位置から
移動するX座標とY座標とに関連付けされている。すな
わち、第10のキーフレームにおいては、ユーザ顔画像
フレームS110又はクライアント顔画像フレームS1
11が初期表示位置からX方向にー10ピクセル、Y方
向にー10ピクセル分だけ移動して表示されることとな
る。
【0348】また、表示サイズ変更効果を付与する場合
には、キーフレームデータにより設定された値がそれぞ
れ、ユーザ顔画像フレームS110又はクライアント顔
画像フレームS111を初期表示サイズに対してX方向
及びY方向に拡大する拡大率に関連づけされている。す
なわち、第10のキーフレームにおいては、ユーザ顔画
像フレームS110又はクライアント顔画像フレームS
111が初期表示サイズに対して、X方向に100%、
Y方向に75%の拡大率で表示されることとなる。
【0349】また、画像重ね合わせ効果を付与する場合
には、キーフレームデータにより設定された値がそれぞ
れ、ユーザ顔画像フレームS110又はクライアント顔
画像フレームS111に対して重ねる画像の番号に関連
付けされている。すなわち、第5のキーフレームにおい
ては、ユーザ顔画像フレームS110又はクライアント
顔画像フレームS111に対して、例えば2番の番号が
設定された画像が重ねて表示されることとなる。
【0350】また、アニメーション効果を付与して表示
するユーザ顔画像フレームS110又はクライアント顔
画像フレームS111は、例えば毎秒15枚(15FP
S:Frame per Second)といった所定のフレームレート
で表示され、キーフレームとして設定されていないフレ
ームにおける各アニメーション効果の値は、アニメーシ
ョン効果の付与開始時刻からの経過時間に応じて補間さ
れる。なお、画像重ね合わせ効果の場合には、補間は行
われず、直前のキーフレームの値が用いられる。
【0351】ここで、アニメーション効果を付与する場
合におけるコミュニケーションプログラムの処理の一例
について、図22に示したアクション表現ウィンドウ1
70内で所定のクライアントに対してアクションを表現
する場合について、図40に示すフローチャートを参照
しながら説明する。
【0352】コミュニケーションプログラムは、図40
に示すステップS360において、ユーザにより所定の
機能選択ボタンS170が選択され、動作(アクショ
ン)表現を行うことを要求されると、ステップS361
において、要求されたアクション表現の表現対象、すな
わちクライアント顔画像フレームS111を選択する状
態となる。
【0353】次に、ステップS362において、コミュ
ニケーションプログラムは、表現対象がユーザにより選
択されたか否かを判定する。この判定の結果、表現対象
が選択されている場合にはステップS363に処理を進
め、選択されていない場合にはアクションの表現を中止
して、アニメーション効果の付与を終了する。
【0354】ステップS363において、コミュニケー
ションプログラムは、ユーザ顔画像フレームS110の
フレーム色と、表現対象として選択されたクライアント
顔画像フレームS111のフレーム色とを一致させると
ともに、これらユーザ顔画像フレームS110及びクラ
イアント顔画像フレームS111に対して、ユーザによ
って選択されたアクション表現に対応したアニメーショ
ン効果を付与する。このステップS363における処理
の後に、コミュニケーションプログラムは、アニメーシ
ョン効果の付与処理を終了する。
【0355】ここで、ステップS361における処理の
詳細について、図41に示すフローチャートを参照しな
がら説明する。
【0356】ステップS361において、要求されたア
クション表現の表現対象を選択する処理を行う際に、コ
ミュニケーションプログラムは、図41に示すステップ
S370において、クライアント顔画像フレームS11
1が選択状態となったことを示すアニメーション動作を
読み込む。
【0357】次に、ステップS371において、コミュ
ニケーションプログラムは、表現対象として選択可能な
クライアント顔画像フレームS111に対して、ステッ
プS111において読み込んだアニメーション動作を開
始して、これらクライアント顔画像フレームS111に
対してアニメーション効果を付与する。このとき付与す
るアニメーション効果としては、例えば、各クライアン
ト顔画像フレームS111を、初期表示位置を基準とし
て所定の移動量でY方向に周期的に移動表示させる。こ
れにより、例えば、表現対象として選択可能なクライア
ント顔画像フレームS111が、飛び跳ねているような
効果を付与することができる。このように表現対象とし
て選択可能なクライアント顔画像フレームS111に対
してアニメーション効果を付与することによって、選択
可能なクライアント顔画像フレームS111をユーザに
対して明示的に示すことができる。
【0358】次に、ステップS372において、コミュ
ニケーションプログラムは、表現対象としてのクライア
ント顔画像フレームS111のいずれかがマウスをクリ
ック操作することなどによって選択されたか否かを判定
する。この判定の結果、選択されていない場合にはステ
ップS373に処理を進め、選択されている場合にはス
テップS374に処理を進める。
【0359】ステップS373において、コミュニケー
ションプログラムは、表現対象を選択する際に用いられ
るアニメーション効果が終了したか否かを判定する。こ
の判定の結果、終了していない場合にはステップS37
2に処理を戻し、終了している場合にはステップS37
1に処理を戻して再度選択時用のアニメーション効果を
付与する。
【0360】ステップS374において、コミュニケー
ションプログラムは、表現対象を選択する際に用いられ
るアニメーション効果の付与を停止する。次に、ステッ
プS375において、コミュニケーションプログラム
は、全てのクライアント顔画像フレームS111の表示
状態を初期表示状態に戻す。次に、ステップS376に
おいて、コミュニケーションプログラムは、ステップS
372において選択された表現対象としてのクライアン
ト顔画像フレームS111を特定する情報を生成する。
これにより、表現対象の選択処理を終了する。
【0361】ここで、ステップS363における処理の
詳細について、図42に示すフローチャートを参照しな
がら説明する。
【0362】ステップS363においてユーザ顔画像フ
レームS110と、表現対象として選択されたクライア
ント顔画像フレームS111とに対して、ユーザによっ
て選択されたアクション表現に対応したアニメーション
効果を付与する処理が開始されると、図42に示すステ
ップS380において、コミュニケーションプログラム
は、表現対象として選択されたクライアント顔画像フレ
ームS111と、このクライアント顔画像フレームS1
11に対して付与するアニメーション効果とを設定す
る。
【0363】次に、ステップS381において、コミュ
ニケーションプログラムは、ユーザ顔画像フレームS1
10、及び、表現対象として選択されたクライアント顔
画像フレームS111のフレーム色を設定する。このと
き、コミュニケーションプログラムにおいては、複数の
感情表現又はアクション表現がユーザとクライアント間
で、又はクライアント同士の間で同時に生じた場合に備
えて、予め設定された複数のフレーム色を必要に応じて
順次用いることが望ましい。これにより、複数の感情表
現又はアクション表現が同時に生じた場合であっても、
表現の対象関係を明確化することができる。
【0364】次に、ステップS382において、コミュ
ニケーションプログラムは、ユーザ顔画像フレームS1
10のフレーム色と、選択されたクライアント顔画像フ
レームS111のフレーム色とを、ステップS381で
設定されたフレーム色に変更する。
【0365】次に、ステップS383において、コミュ
ニケーションプログラムは、表現対象とされた画像フレ
ーム(この場合、ユーザ顔画像フレームS110、及び
選択されたクライアント顔画像フレームS111)に対
して、所定のアニメーション効果を付与する。
【0366】次に、ステップS384において、アニメ
ーション効果を付与した画像フレーム(この場合、ユー
ザ顔画像フレームS110、及び選択されたクライアン
ト顔画像フレームS111)のフレーム色を元の色に戻
して、アニメーション効果を付与する処理を終了する。
【0367】ここで、上述したステップS371及びス
テップS383においてアニメーション効果を付与する
際の処理について、図43に示すフローチャートを参照
しながら説明する。
【0368】アニメーション効果を付与する処理が開始
されると、コミュニケーションプログラムは、図43に
示すステップS390において、付与するアニメーショ
ン効果を設定する。
【0369】次にステップS391において、コミュニ
ケーションプログラムは、設定されたアニメーション効
果が存在するか否かを判定する。この判定の結果、存在
しない場合には、アニメーション効果を付与する処理を
終了する。また、設定されたアニメーション効果が存在
しない場合には、ステップS392に処理を進める。
【0370】ステップS392において、コミュニケー
ションプログラムは、アニメーションデータを読み込
む。次に、ステップS393において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、アニメーション効果を付与する対象
となる画像フレーム(この場合、ユーザ顔画像フレーム
S111、及び選択されたクライアント顔画像フレーム
S111)に対して、アニメーション初期値を設定す
る。このアニメーション初期値は、第0のキーフレーム
に相当する値を有するものである。次に、ステップS3
94において、コミュニケーションプログラムは、アニ
メーション効果の付与を開始してから経過した時間を算
出する。
【0371】次に、ステップS395において、コミュ
ニケーションプログラムは、ステップS394において
算出した時間が、キーフレームと一致するか否かを判定
する。この判定の結果、一致する場合にはステップS3
96に処理を進め、一致しない場合にはステップS39
7に処理を進める。
【0372】ステップS396において、コミュニケー
ションプログラムは、アニメーション効果を付与する画
像フレームに対して、キーフレームに対応した値を設定
する。このステップS396における処理の後に、コミ
ュニケーションプログラムは、ステップS399に処理
を進める。
【0373】ステップS397において、コミュニケー
ションプログラムは、ステップS394において算出し
た経過時間に対して前後する2つのキーフレームの値を
取得する。次に、ステップS398において、コミュニ
ケーションプログラムは、2つのキーフレームの値から
補間した値を、アニメーション効果を付与する画像フレ
ームに対して設定する。このステップS398における
処理の後に、コミュニケーションプログラムは、ステッ
プS399に処理を進める。
【0374】ステップS399において、コミュニケー
ションプログラムは、設定された値に応じて、アニメー
ション効果を付与する画像フレームをウィンドウ内に表
示する。
【0375】次に、ステップS400において、コミュ
ニケーションプログラムは、予め設定されたアニメーシ
ョン効果を付与する時間が経過したか否かを判定する。
この判定の結果、経過していない場合には、ステップS
394に処理を戻して、アニメーション効果を付与する
一連の処理を継続する。また、アニメーション効果を付
与する時間が警戒している場合には、ステップS401
に処理を進める。
【0376】ステップS401において、コミュニケー
ションプログラムは、対象とされた画像フレームに対し
て、アニメーション効果の付与を停止して、一連のアニ
メーション効果の付与を行う処理を終了する。
【0377】なお、以上の説明においては、図22に示
したアクション表現ウィンドウ170内で所定のクライ
アントに対してアクションを表現する場合について説明
したが、コミュニケーションプログラムは、図21に示
した感情表現ウィンドウ160内でユーザ顔画像フレー
ムS110に対してアニメーション効果を付与する場合
にも上述と同様な処理を行う。
【0378】また、上述したようなアニメーション効果
の付与は、ユーザから所定の感情表現又はアクション表
現を行う要求がなされた場合のみならず、クライアント
側で所定の感情表現又はアクション表現を行う要求がな
された場合においても、ユーザ側のコミュニケーション
プログラムが上述と同様の処理を行うことにより、感情
表現又はアクション表現の表現対象とされた画像フレー
ム(ユーザ顔画像フレームS110又はクライアント顔
画像フレームS111)に対して、アニメーション効果
が付与される。
【0379】(12)クライアント側から送信されたテ
キストの表示
【0380】ところで、コミュニケーションプログラム
は、図19を参照しながら説明したように、クライアン
ト側から送信されたテキスト(文字データ)を受信する
と、当該クライアントに対応したクライアント顔画像フ
レームS111を縮小して表示するとともに、縮小表示
されたクライアント顔画像フレームS111の近傍位置
に、クライアントから送信されたテキストが表示される
テキスト表示領域S116を表示する。
【0381】このとき、コミュニケーションプログラム
は、図44(a)乃至図44(c)に時系列的に示すよ
うに、クライアント顔画像フレームS111の表示サイ
ズを徐々に縮小する一方で、テキスト表示領域S116
の表示サイズを徐々に拡大することによって、最終的
に、縮小表示されたクライアント顔画像フレームS11
1の近傍位置に所定のサイズとされたテキスト表示領域
S116を表示する。
【0382】このため、クライアント顔画像フレームS
111を初期表示サイズから縮小表示させることにより
確保された領域に、テキスト表示領域S116を表示す
ることができ、特に図14に示した縮小表示ウィンドウ
120のように、ウィンドウ内で利用可能な領域が限ら
れており、比較的狭い場合であっても、クライアント側
から送信されたテキストを十分な大きさで表示すること
ができる。
【0383】また、テキスト表示領域S116を縮小表
示されたクライアント顔画像フレームS111の近傍位
置に表示していることから、このテキスト表示領域S1
16内に表示されたテキストと、このテキストの送信元
(発言元)であるクライアントとの対応関係を直感的に
把握することができる。
【0384】また、コミュニケーションプログラムにお
いは、テキスト表示領域S116の外枠部は、いわゆる
「吹き出し」形状とされていることから、このテキスト
表示領域S116内に表示されたテキストと、このテキ
ストの送信元(発言元)である、クライアントとの対応
関係をより明確に表現することが可能とされている。
【0385】ところで、上述のようにしてテキスト表示
領域S116内に、クライアント側から受信したテキス
トを表示するに際しては、表示するテキストの文字列長
に応じてテキスト表示領域S116の表示を継続する時
間を制御することが望ましい。
【0386】具体的には例えば、テキスト表示領域S1
16の表示を継続する最短の時間を2秒とし、最長の時
間を6秒とする。また、テキスト表示領域S116内に
表示するテキストの文字列長は、例えば、最大で90バ
イト相当(半角文字で90文字・全角文字で45文字)
の長さとする。そして、テキスト表示領域S116を表
示する時間を、このテキスト表示領域S116内に表示
する文字列長の長さに応じて2秒から6秒の範囲で適宜
制御する。すなわち、例えば図45(a)に示すよう
に、全角文字で3文字(6バイト)を表示する場合に
は、テキスト表示領域S116の表示継続時間を2.2
7秒とし、例えば図45(b)に示すように、全角文字
で31文字(62バイト)を表示する場合には、テキス
ト表示領域S116の表示継続時間を4.76秒とす
る。
【0387】このように、表示するテキストの文字列長
に応じてテキストの表示時間を制御することにより、ユ
ーザとクライアントとの間、或いはクライアント同士の
間で、実際の対話に近い自然なテンポ・リズムによりコ
ミュニケーションを図ることができる。また、コミュニ
ケーションプログラムは、感嘆句のような短いテキスト
は短時間だけ表示する一方で、長いテキストは長時間表
示することから、表示されたテキストをユーザに対して
確実に内容を判読させることができる。
【0388】ここで、クライアント側から送信されたテ
キストを、上述のようにしてテキスト表示領域S116
内に表示する場合におけるコミュニケーションプログラ
ムの処理の流れについて、図46に示すフローチャート
を参照しながら説明する。
【0389】この場合にコミュニケーションプログラム
は、先ず、図46に示すステップS410において、ク
ライアント側のコミュニケーションプログラムから送信
されたテキスト(文字データ)を受信して取得する。次
に、ステップS411において、コミュニケーションプ
ログラムは、テキストの文字列長を取得する。次に、ス
テップS412において、コミュニケーションプログラ
ムは、テキストの文字列長に基づいて、このテキストの
表示継続時間を算出する。
【0390】次に、ステップS413において、コミュ
ニケーションプログラムは、受信したテキストの送信元
であるクライアントに対応したクライアント顔画像フレ
ームS111を徐々に縮小表示させる。次に、ステップ
S414において、コミュニケーションプログラムは、
ステップS413において縮小表示したクライアント顔
画像フレームS111の近傍位置に、テキスト表示領域
S116を徐々に拡大表示する。なお、ステップS41
3における処理とステップS414における処理は、並
行して同時に行うとしてもよい。
【0391】次に、ステップS415において、コミュ
ニケーションプログラムは、ステップS414において
表示したテキスト表示領域S116内に、受信したテキ
ストを表示する。次に、ステップS416において、コ
ミュニケーションプログラムは、ステップS412にお
いてステップS412において算出した表示継続時間が
経過したか否かを判定する。この判定の結果、表示継続
時間が経過している場合にはステップS417に処理を
進め、経過していない場合にはステップS415に処理
を戻してテキストの表示を継続する。
【0392】ステップS417において、コミュニケー
ションプログラムは、テキスト表示領域S116と、こ
のテキスト表示領域S116内に表示されたテキストと
を徐々に縮小表示させる。このとき、テキスト表示領域
S116と、このテキスト表示領域S116内に表示さ
れたテキストとを瞬時に消去するとしてもよい。次に、
ステップS418において、縮小表示されたクライアン
ト顔画像フレームS111を、徐々に拡大表示し、最終
的に初期表示サイズで表示する。なお、ステップS41
7における処理とステップS418における処理とは、
並行して同時に行うとしてもよい。
【0393】以上のようにして、コミュニケーションプ
ログラムは、クライアント側から送信されたテキスト
(文字データ)を表示する。
【0394】(13)コミュニケーションプログラムに
よるウィンドウ表示
【0395】ところで、コミュニケーションプログラム
においては、上述したように、当該コミュニケーション
プログラムが単独で起動されたか或いは他のアプリケー
ションプログラムから呼び出されて起動されたかといっ
た起動形態、或いは、当該コミュニケーションプログラ
ムの動作モードに応じて、例えば図13及び図14に示
すように、アプリケーションウィンドウの表示サイズを
適宜変更することが可能とされている。
【0396】また、コミュニケーションプログラムにお
いては、例えば図13に示すように、基本となるモジュ
ールが単独で起動された状態と、例えば図23、図2
4、及び図25に示すように、各種機能を実現する機能
モジュールが起動された状態と、例えば図34に示すよ
うに、外部のアプリケーションプログラムから呼び出さ
れて起動された状態との3つの動作状態に大別すること
ができる。そして、コミュニケーションプログラムは、
これらの動作状態に応じて、アプリケーションウィンド
ウ内に表示する表示要素としてのユーザ顔画像フレーム
S110及びクライアント顔画像フレームS111、或
いは上述した各種の機能選択ボタンなどの表示位置を適
宜制御し、各動作状態に対応した表示領域内に全ての表
示要素が収まるように調整されている。
【0397】なお、コミュニケーションプログラムにお
いては、図13及び図14に示した状態でアプリケーシ
ョンウィンドウを表示することに限定されず、例えば、
図47に示すように、縦方向に長い表示領域を有する形
態でアプリケーションウィンドウを表示することもでき
る。
【0398】ここで、コミュニケーションプログラム
は、例えば図14及び図47に示すように、通常時と比
較して表示サイズが小とされた状態とされた場合には、
各機能選択ボタンのキャプション表示が行わない。ま
た、この場合においては、ユーザ顔画像フレームS11
0及びクライアント顔画像フレームS111の表示サイ
ズが、表示領域内に収まる程度に通常時よりも縮小して
表示する。これにより、コミュニケーションプログラム
は、アプリケーションウィンドウの表示領域を最大限有
効に利用しつつ、全ての表示要素を一貫したインターフ
ェース・デザインに従って表示することができる。
【0399】また、コミュニケーションプログラムは、
ユーザから所定の指示操作が行われることによってもア
プリケーションウィンドウの表示サイズを変更すること
が可能とされている。具体的には、例えば、アプリケー
ションウィンドウの最上部に表示された操作アイコンS
113を選択操作したり、或いは、アプリケーションウ
ィンドウの四隅をマウスでドラッグ操作することなどに
よって、表示サイズを適宜変更することが可能とされて
いる。
【0400】このように、ユーザからの要求によってア
プリケーションウィンドウの表示サイズが変更される
と、コミュニケーションプログラムは、ユーザ顔画像フ
レームS110及びクライアント顔画像フレームS11
1、或いは上述した各種の機能選択ボタンなどの表示要
素の表示位置を適宜制御することによって、アプリケー
ションウィンドウ内に全ての表示要素が収まるように調
整を図る処理を行う。
【0401】また、コミュニケーションプログラムにお
いては、例えば、基本表示モードから画像音声設定モー
ド、チャットログモード、Webブラウズモードなどに
移行する場合には、ユーザ顔画像フレームS110及び
クライアント顔画像フレームS111、或いは各種の機
能選択ボタンなどが表示される領域(以下、メイン表示
領域と称する。)を縮小表示するとともに、このように
して縮小表示することにより生じた空き領域に、画像音
声設定領域S180、チャットログ領域S200、或い
はWeb情報表示領域S210などを表示する。
【0402】これにより、コミュニケーションプログラ
ムにおいては、各種の機能モジュールによって提供され
る表示領域が必要とされる場合であっても、メイン表示
領域を縮小することにより生じた空き領域にこれら機能
モジュールによって提供される表示領域(以下、サブ表
示領域と称する。)を表示することから、新たな表示領
域を確保することなく、多くの情報を表示することがで
きる。
【0403】また、このようにして、メイン表示領域を
縮小表示し、サブ表示領域が併せて表示された状態にお
いて、ユーザからの要求によりアプリケーションウィン
ドウ全体の表示サイズが変更された場合には、メイン表
示領域の表示サイズは変更せずに、サブ表示領域の表示
サイズのみを変更する。このようなサブ表示領域の表示
サイズの変更処理は、例えばコアモジュール51などの
コミュニケーションプログラムを構成する基本的なモジ
ュールによって行われることから、各機能モジュール側
では表示領域の変更を検知して表示の書き換え処理など
を行う必要なない。また、コミュニケーションプログラ
ムにおいて、サブ表示領域を提供する機能モジュールの
動作が終了した場合には、メイン表示領域が通常時の表
示サイズに戻される。
【0404】ここで、上述したようにして機能モジュー
ルが起動又は終了される場合におけるコミュニケーショ
ンプログラムのウィンドウ表示処理について、図48及
び図49に示すフローチャートを参照しながら説明す
る。
【0405】図48に示すステップS420において、
コミュニケーションプログラムは、所定の機能モジュー
ルを起動すべきことが要求されると、ステップS421
において、他の機能モジュールによって確保されたサブ
表示領域が存在しているか否かを判定する。この判定の
結果、存在している場合にはステップS422に処理を
進め、存在していない場合にはステップS423に処理
を進める。
【0406】ステップS422において、コミュニケー
ションプログラムは、現在存在しているサブ表示領域を
最小化するなどして表示を停止する。このステップS4
22における処理の後に、コミュニケーションプログラ
ムは、ステップS425に処理を進める。
【0407】ステップS423において、コミュニケー
ションプログラムは、メイン表示領域を縮小表示する。
次に、ステップS424において、コミュニケーション
プログラムは、ユーザ顔画像フレームS110及びクラ
イアント顔画像フレームS111、或いは各機能選択ボ
タンの表示位置を再配置する。このステップS424に
おける処理の後に、コミュニケーションプログラムは、
ステップS425に処理を進める。
【0408】ステップS425において、コミュニケー
ションプログラムは、ステップS420において要求さ
れた機能モジュールを起動する処理を行う。次に、ステ
ップS426において、コミュニケーションプログラム
は、ステップS425において起動した機能モジュール
から、この機能モジュールにおいて確保されるべきサブ
表示領域に関する情報を取得する。
【0409】次に、ステップS427において、コミュ
ニケーションプログラムは、ステップS426において
取得した情報に基づいて、メイン表示領域を縮小表示す
ることにより生じた空き領域のサイズ及び位置に対応さ
せて、サブ表示領域を表示するサイズ及び位置を設定す
る。次に、ステップS428において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、ステップS427において設定され
たサイズ及び位置に準じて、サブ表示領域を表示する。
【0410】一方、図49に示すステップS430にお
いて、コミュニケーションプログラムは、所定の機能モ
ジュールを終了すべきことが要求されると、ステップS
431において、この機能モジュールに対応したサブ表
示領域が表示された状態であるかを判定する。この判定
の結果、サブ表示領域が最小化されるなどして表示が停
止された状態である場合にはステップS432に処理を
進め、サブ表示領域が表示された状態である場合にはス
テップS433に処理を進める。
【0411】ステップS432において、コミュニケー
ションプログラムは、ステップS430において終了す
べき要求がなされた機能モジュールを終了する処理を行
う。これにより、機能モジュールを終了する処理を終了
する。
【0412】ステップS433において、コミュニケー
ションプログラムは、他の機能モジュールによって提供
されるサブ表示領域が最小化されるなどして表示が停止
された状態で存在しているか否かを判定する。この判定
の結果、存在している場合にはステップS434に処理
を進め、存在していない場合にはステップS435に処
理を進める。
【0413】ステップS434において、コミュニケー
ションプログラムは、表示が停止されているサブ表示領
域を、終了すべき要求がなされた機能モジュールによっ
て提供されるサブ表示領域に代えて表示を再開する。こ
のステップS434における処理の後に、コミュニケー
ションプログラムは、ステップS432に処理を進め
る。
【0414】ステップS435において、コミュニケー
ションプログラムは、縮小表示されているメイン表示領
域の表示サイズを通常の表示サイズに戻す。次に、ステ
ップS436において、コミュニケーションプログラム
は、ユーザ顔画像フレームS110及びクライアント顔
画像フレームS111、或いは各機能選択ボタンの表示
位置を再配置する。このステップS436における処理
の後に、コミュニケーションプログラムは、ステップS
432に処理を進める。
【0415】コミュニケーションプログラムは、以上の
ように各機能モジュールの起動及び終了処理を行うこと
によって、メイン表示領域を縮小表示するとともに、こ
れにより生じた空き領域にサブ表示領域の表示を開始
し、或いは、サブ表示領域の表示を終了して、メイン表
示領域を通常の表示サイズに戻す処理を行う。
【0416】(14)階層型メニュー
【0417】ところで、コミュニケーションプログラム
においては、機能選択ボタンによって階層型メニューが
構成されている。具体的には、例えば、基本表示モード
において図13に示す基本表示ウィンドウ110内に表
示された複数の機能選択ボタンS112のうちのいずれ
かを選択することによって、選択された機能選択ボタン
S112に応じて、ツールモード、感情表現モード、或
いはアクション表現モードなどに移行する。
【0418】コミュニケーションプログラムは、ツール
モード、感情表現モード、或いはアクション表現モード
などに移行すると、新たなメニューとして、それぞれ、
複数の機能選択ボタンS150、複数の機能選択ボタン
S160、複数の機能選択ボタンS170を表示し、こ
れら機能選択ボタンがユーザによって選択可能な状態と
なる。また、各動作モードにおいて、機能選択ボタンS
150のうちの「戻る」ボタンS150d、機能選択ボ
タンS160のうちの「戻る」ボタンS160b、或い
は機能選択ボタンS170のうちの「戻る」ボタンS1
70bが選択されると、コミュニケーションプログラム
は、再び基本表示モードに移行し、機能選択ボタンS1
12を表示する。
【0419】このようにして、機能選択ボタンがユーザ
により選択されることにより動作モードを移行し、階層
型メニューにおける階層を移動するに際して、コミュニ
ケーションプログラムは、この階層型メニューを構成す
る機能選択ボタンに対して、所定のアニメーション効果
を付与する。
【0420】このとき付与するアニメーション効果の例
としては、例えば、機能選択ボタンの表示サイズ、表示
位置、或いは表示角度などを経過時間に応じて変化させ
ること、機能選択ボタンとして表示する画像の内容を経
過時間に応じて変化させることなどを挙げることができ
る。また、このとき、例えば、ユーザによって機能選択
ボタンが選択され、階層型メニューの階層を移動するこ
とを表現する音声を出力するとしてもよい。
【0421】コミュニケーションプログラムにおいて
は、このように階層型メニューの階層を移動する際に、
機能選択ボタンに対して所定のアニメーション効果を付
与することによって、移動元の階層と移動先の階層とを
所定の時間の間、ユーザに対して明示的に表示すること
ができ、階層の把握を容易とすることができる。また、
階層型メニューの操作時における表現を向上することが
できる。
【0422】ここで、本例におけるコミュニケーション
プログラムにおいて採用される上述のようなアニメーシ
ョン効果の一例として、図50を参照しながら説明す
る。
【0423】コミュニケーションプログラムにおいて、
基本表示ウィンドウ110内に表示される機能選択ボタ
ンS112は、図50(a)に示すように、ユーザ顔画
像フレームS110を中心とする仮想円の円周上に所定
の間隔で配置されている。また、この状態において、各
機能選択ボタンS112の下部には、それぞれの機能選
択ボタンS112を選択することによって提供される機
能を示すテキスト(キャプション)が表示されている。
【0424】この状態において、例えばツールボタンS
112eがユーザにより選択されると、図50(b)に
示すように、これら機能選択ボタンS112が仮想円の
外方に向けて僅かに移動して表示される。このとき、例
えば、表示サイズの拡大や、半透明化などの効果が付与
されてもよい。また、このとき、ユーザにより選択され
たツールボタンS112eの初期表示位置を中心とし
て、次の階層に存在するメニュー要素、すなわち機能選
択ボタンS150の表示が開始される。このとき、各機
能選択ボタンS150は、最終的な表示サイズに対して
例えば半分のサイズで表示される。そして、これら各機
能選択ボタンS150は、それぞれ初期表示位置から最
終的な表示位置に向けて、徐々に拡大表示されながら移
動表示される。なお、図50(b)においては、各機能
選択ボタンの移動方向を矢印にて示している。
【0425】そして、機能選択ボタンS112は、最終
的に消滅し、機能選択ボタンS150は、最終的に、図
50(c)に示すように、ユーザ顔画像フレームS11
0を中心とする仮想円の円周上に所定の間隔で表示され
る。
【0426】コミュニケーションプログラムにおいて
は、機能選択ボタンがユーザによって選択された際に、
上述のようなアニメーション効果を付与して表示するこ
とによって、選択された機能選択ボタンの中に格納され
ていた次の階層の機能選択ボタン群が飛び出すような印
象、或いは階層型メニューのメニュー構造の中に潜って
ゆくような印象をユーザに対して与えることができる。
【0427】なお、ユーザが前の階層のいずれの機能選
択ボタンを選択したのかを記憶しておくことにより、例
えば、「戻る」ボタンにより階層を逆に辿ってゆくこと
ができる。このとき、例えば、上述したアニメーション
効果を逆に再生する場合に相当するアニメーション効果
を機能選択ボタンに対して付与するとしてもよい。これ
により、上述とは逆に、選択された機能選択ボタンの中
に、現在の階層の機能選択ボタン群が吸い込まれるよう
な印象、或いは階層型メニューのメニュー構造の中から
浮き上がるような印象をユーザに対して与えることがで
きる。
【0428】ここで、機能選択ボタンが選択された場合
に、上述したようなアニメーション効果を付与する場合
におけるコミュニケーションプログラムの処理につい
て、図51に示すフローチャートを参照しながら説明す
る。
【0429】コミュニケーションプログラムは、図51
に示すステップS440において、ユーザによってマウ
スによりクリック操作されるなどして、表示された機能
選択ボタンS112のうちのいずれかが選択されたこと
を検知すると、ステップS441において、選択された
機能選択ボタンS112に対応した次の階層の機能選択
ボタン群S150が存在するか否かを判定する。この判
定の結果、存在しない場合には、アニメーション効果を
付与する処理を終了する。また、次の階層の機能選択ボ
タン群S150が存在する場合には、ステップS442
に処理を進める。なお、ここでは、機能選択ボタンS1
12eが選択されたものとする。
【0430】ステップS442において、コミュニケー
ションプログラムは、ユーザにより選択された機能選択
ボタンS112eの現在位置(例えば、表示画面上にお
ける絶対座標、又はアプリケーションウィンドウ内にお
ける相対座標など。)を取得して、所定の記憶領域に保
存する。
【0431】次に、ステップS443において、コミュ
ニケーションプログラムは、次の階層の機能選択ボタン
群S115に関する情報を取得する。この情報として
は、例えば、この機能選択ボタン群S150に含まれる
機能選択ボタンS150の数、或いは各機能選択ボタン
S150として表示する画像データなどに関する情報で
ある。
【0432】次に、ステップS444において、コミュ
ニケーションプログラムは、現在の階層の機能選択ボタ
ンS112及び次の階層の機能選択ボタンS150の全
てについて、それぞれ、最終的な表示位置を算出する。
【0433】次に、ステップS445において、コミュ
ニケーションプログラムは、次の階層の機能選択ボタン
S150の表示サイズを、最終的な表示サイズの半分と
して設定する。
【0434】次に、ステップS446において、コミュ
ニケーションプログラムは、現在の階層の機能選択ボタ
ンS112及び次の階層の機能選択ボタンS150の全
てに対して選択操作を無効化する。これにより、階層の
移動途中に、ユーザにより誤った機能選択ボタンが選択
されてしまうことを防止することができる。
【0435】次に、ステップS447において、コミュ
ニケーションプログラムは、現在の階層の機能選択ボタ
ンS112及び次の階層の機能選択ボタンS150の全
てについて、各々の表示位置を決定する表示座標の値
を、最終的な表示位置に向けた所定の移動量だけ増減す
る。
【0436】次に、ステップS448において、コミュ
ニケーションプログラムは、次の階層の機能選択ボタン
S150の表示サイズとして設定された値を僅かに増加
させる。これにより、機能選択ボタンS150は、僅か
に拡大して表示されることとなる。
【0437】次に、ステップS449において、コミュ
ニケーションプログラムは、現在の階層の機能選択ボタ
ンS112及び次の階層の機能選択ボタンS150の全
てをアプリケーションウィンドウ内に表示する。このと
き、現在の階層の機能選択ボタンS112及び次の階層
の機能選択ボタンS150は、それぞれに設定された表
示座標、及び表示サイズの値に応じて表示される。
【0438】次に、ステップS450において、コミュ
ニケーションプログラムは、現在の階層の機能選択ボタ
ンS112及び次の階層の機能選択ボタンS150の全
てが最終的な表示位置に到達したか否かを判定する。こ
の判定の結果、全ての機能選択ボタンが最終的な表示位
置に到達していない場合には、ステップS447に処理
を戻し、このステップS447以降の一連の処理を繰り
返し行う。また、全ての機能選択ボタンが最終的な表示
位置に到達している場合には、ステップS451に処理
を進める。
【0439】ステップS451において、コミュニケー
ションプログラムは、移動元の階層に対応した機能選択
ボタンS112の表示を中止してこれらをアプリケーシ
ョンウィンドウ上から消去する。
【0440】次に、ステップS452において、コミュ
ニケーションプログラムは、移動先の階層に対応した機
能選択ボタンS150に対する選択操作を有効化して、
これらの機能選択ボタンS150を選択可能な状態とす
る。これにより、階層型メニューの階層間で移動する処
理を終了する。
【0441】コミュニケーションプログラムは、上述し
たような処理を行うことによって、階層型メニューのメ
ニュー要素である機能選択ボタンに対してアニメーショ
ン効果を付与することができる。
【0442】(15)他の実施の形態
【0443】なお、上述においては、本発明の実施の形
態として、コミュニケーションシステム1を構成する各
情報処理装置上で実行処理されるコミュニケーションプ
ログラムに注目して説明したが、本発明は、このような
コミュニケーションプログラムが実行処理されることに
より実現されるコミュニケーションシステム、上述した
コミュニケーションプログラムにより実行される処理に
相当する手続きが行われることにより実現されるコミュ
ニケーション方法、或いは、上述したコミュニケーショ
ンプログラムにより実行される処理に相当する手続きが
他のソフトウェア又はハードウェア的手法により実現さ
れる情報処理装置に対して、広く適用することができる
ことは述べるまでもない。
【0444】
【発明の効果】本発明では、所定の情報処理装置からコ
ンピュータネットワークを介して他の情報処理装置に対
して動画像情報を送信する場合に、撮像装置から入力さ
れた動画像データから所定時間毎に静止画像データを生
成し、静止画像情報を送信する場合に共用される送信キ
ューに出力している。このため、動画像情報を送信する
場合と静止画像情報を送信する場合とで、送信するデー
タの管理及び制御を共通して行うことができる。
【0445】したがって、本発明によれば、画像デー
タ、音声データ、或いは文字データ等の各種情報を情報
処理装置間で効率よく伝送することができ、各情報処理
装置の利用者間における円滑且つ多様なコミュニケーシ
ョンを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示すコミュニケーシ
ョンシステムの全体的な基本構成を示す概略図である。
【図2】同コミュニケーションシステムに用いられるコ
ンピュータ装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】同コンピュータ装置上で実行処理されるコミュ
ニケーションプログラムのモジュール構造を示す模式図
である。
【図4】同コミュニケーションプログラムによりデータ
が送受信されることにより、当該コミュニケーションプ
ログラムを構成するアプリケーションモジュールが起動
される場合について説明する模式図である。
【図5】同コミュニケーションプログラムにおいて用い
られる接続設定情報のデータ構造を示す模式図である。
【図6】同コミュニケーションプログラムが実行される
ことによる全体的な処理の流れについて示すフローチャ
ートである。
【図7】同コミュニケーションプログラムで用いられる
機能モジュールリストのデータ構造を示す模式図であ
る。
【図8】同コミュニケーションプログラムが実行される
ことによる全体的な処理の流れについて示すフローチャ
ートである。
【図9】同コミュニケーションプログラムにおいて起動
されるサーバモジュールによる処理の流れについて示す
フローチャートである。
【図10】同コミュニケーションプログラムにおいて起
動されるサーバモジュールによる処理の流れについて示
すフローチャートである。
【図11】同コミュニケーションプログラムにおいて起
動されるサーバモジュールで用いられるユーザリストの
データ構造を示す模式図である。
【図12】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示されるユ
ーザ情報設定ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図13】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示される基
本表示ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図14】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示される縮
小表示ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図15】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示される通
知ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図16】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示される電
子メールウィンドウの一例を示す模式図である。
【図17】同コミュニケーションプログラムにクライア
ントが接続され、基本表示ウィンドウ内にクライアント
に対応した画像が表示された状態の一例を示す模式図で
ある。
【図18】同コミュニケーションプログラムにおいて、
ユーザ側から文字データ(テキスト)を送信する場合に
おける基本表示ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図19】同コミュニケーションプログラムにおいて、
クライアント側から送信された文字データ(テキスト)
が表示された場合における基本表示ウィンドウの一例を
示す模式図である。
【図20】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示されるツ
ール表示ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図21】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示される感
情表現ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図22】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示されるア
クション表現ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図23】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示される画
像音声設定ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図24】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示されるチ
ャットログウィンドウの一例を示す模式図である。
【図25】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示されるW
eb情報表示ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図26】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示される電
子メールウィンドウにおいて、クライアント側から送信
されたURLが表示された状態を示す模式図である。
【図27】同コミュニケーションプログラムにおいて動
画像データがユーザの顔画像として設定された場合の処
理の一例について示すフローチャートである。
【図28】同コミュニケーションプログラムにおいて静
止画像ファイルがユーザの顔画像として設定された場合
の処理の一例について示すフローチャートである。
【図29】同コミュニケーションプログラムで用いられ
るモジュール情報に含まれる起動情報のデータ構造の一
例について示す模式図である。
【図30】同コミュニケーションプログラムで用いられ
るモジュール情報を参照することにより、機能モジュー
ルAが起動されることを説明する模式図である。
【図31】同コミュニケーションプログラムで用いられ
るモジュール情報を参照することにより、機能モジュー
ルBが起動されないことを説明する模式図である。
【図32】同コミュニケーションプログラムにおいて、
機能モジュールCが起動されることを説明する模式図で
ある。
【図33】同コミュニケーションプログラムの起動時に
実行される処理の一例について示すフローチャートであ
る。
【図34】同コミュニケーションプログラムにおいて、
新たな機能モジュールが追加され、新たな機能選択ボタ
ンが追加された場合におけるツール表示ウィンドウの一
例について示す模式図である。
【図35】同コミュニケーションプログラムにおいて、
クライアント側に対してURLを送信する場合の処理の
一例について示すフローチャートである。
【図36】同コミュニケーションプログラムにおいて、
クライアント側から送信されたURLを受信した場合の
処理の一例について示すフローチャートである。
【図37】同コミュニケーションプログラムにおいて用
いられるおすすめURLリストのデータ構造の一例につ
いて示す模式図である。
【図38】同コミュニケーションプログラムにおいて、
顔画像フレームに重ねて表示する連続画像の一例につい
て示す模式図である。
【図39】同コミュニケーションプログラムにおいて用
いられるキーフレームデータのデータ構造の一例につい
て示す模式図である。
【図40】同コミュニケーションプログラムにおいて、
クライアントに対してアクション表現を行う場合におけ
る処理の全体を示すフローチャートである。
【図41】同コミュニケーションプログラムにおいて、
クライアントに対してアクション表現を行う場合に、表
現対象を選択する際の処理の一例について示すフローチ
ャートである。
【図42】同コミュニケーションプログラムにおいて、
ユーザにより選択されたアクション表現に対応したアニ
メーション効果を付与する際の処理の一例について示す
フローチャートである。
【図43】同コミュニケーションプログラムにおいて、
ユーザにより選択されたアクション表現に対応したアニ
メーション効果を付与する際の詳細な処理の一例につい
て示すフローチャートである。
【図44】同コミュニケーションプログラムにおいて、
クライアント側から送信されたテキストを表示するテキ
スト表示領域の表示方法について説明する模式図であ
る。
【図45】同コミュニケーションプログラムにおいて、
クライアント側から送信されたテキストの文字列長に応
じて、テキストの表示時間を制御する場合について説明
するための模式図である。
【図46】同コミュニケーションプログラムにおいて、
クライアント側から送信されたテキストの文字列長に応
じて、テキストの表示時間を制御する場合における処理
の一例について示すフローチャートである。
【図47】同コミュニケーションプログラムにおいて表
示されるアプリケーションウィンドウの形状の別の例に
ついて示す模式図である。
【図48】同コミュニケーションプログラムにおいて、
アプリケーションウィンドウを表示する際の処理の一例
について示すフローチャートである。
【図49】同コミュニケーションプログラムにおいて、
アプリケーションウィンドウを表示する際の処理の一例
について示すフローチャートである。
【図50】同コミュニケーションプログラムにおいて、
階層型メニューを構成する機能選択ボタンの表示を切り
替える場合に付与されるアニメーション効果の一例につ
いて示す模式図である。
【図51】同コミュニケーションプログラムにおいて、
機能選択ボタンにアニメーション効果を付与する場合に
おける処理の一例について示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 コミュニケーションシステム、10 コンピュータ
装置、11 インターネット、20 CPU、21 R
AM、50 インターフェースモジュール、51 コア
モジュール、52 基本モジュール、53 アプリケー
ションモジュール、54 GUIモジュール、110
基本表示ウィンドウ、S110 ユーザ顔画像フレー
ム、S111 クライアント顔画像フレーム、S112
機能選択ボタン、S113 操作アイコン、S114
ステイタス表示領域、S115テキスト入力領域、S
116 テキスト表示領域、120 縮小表示ウィンド
ウ、150 ツール表示ウィンドウ、S150 機能選
択ボタン、160 感情表現ウィンドウ、S160 機
能選択ボタン、170 アクション表現ウィンドウ、S
170機能選択ボタン、180 画像音声設定ウィンド
ウ、S180 画像音声設定領域、S181 画像リス
ト領域、S185 カメラ画像表示領域、200 チャ
ットログウィンドウ、S200 チャットログ領域、S
201 チャットログ表示領域、210 Web情報表
示ウィンドウ、S210 Webブラウズ領域、S21
1 Web情報表示領域、S212g アドレス送信ア
イコン、S214 おすすめURL表示領域
フロントページの続き (72)発明者 後藤 太 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C064 AA01 AB03 AB04 AC04 AC06 AC14 AC16 AD06 AD08 AD09 AD14 AD16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータネットワークに接続された
    複数の情報処理装置の間で、画像データ、音声データ、
    文字データ、及び制御データのうち任意のデータを送受
    信することにより、各情報処理装置の利用者間で意志や
    感情の相互伝達を行うコミュニケーションシステムにお
    いて、 上記情報処理装置は、 各種情報を記憶する記憶手段と、 上記記憶手段の記憶領域に設定された送信キューに一時
    蓄積された情報を、他の情報処理装置に対して送信する
    情報送信手段と、 当該情報処理装置の利用者によって、動画像情報を送信
    することが選択された場合に、当該情報処理装置に搭載
    又は接続された撮像装置から入力された動画像データか
    ら所定時間毎に静止画像データを生成して上記送信キュ
    ーに出力し、静止画像情報を送信することが選択された
    場合に、選択された静止画像データを上記送信キューに
    出力する画像出力手段とを備えることを特徴とするコミ
    ュニケーションシステム。
  2. 【請求項2】 コンピュータネットワークに接続された
    複数の情報処理装置の間で、画像データ、音声データ、
    文字データ、及び制御データのうち任意のデータを送受
    信することにより、各情報処理装置の利用者間で意志や
    感情の相互伝達を行うコミュニケーション方法におい
    て、 所定の情報処理装置から他の情報処理装置に対して、動
    画像情報又は静止画像情報のいずれを送信するかを選択
    する送信画像選択ステップと、 上記送信画像選択ステップにおいて動画像情報の送信が
    選択された場合に、当該情報処理装置に搭載又は接続さ
    れた撮像装置から入力された動画像データから所定時間
    毎に静止画像データを生成して、当該情報処理装置内の
    記憶手段に設定された送信キューに出力し、上記送信画
    像選択ステップにおいて静止画像情報の送信が選択され
    た場合に、選択された静止画像データを上記送信キュー
    に出力する画像出力ステップと、 上記送信キューに出力された静止画像データを他の情報
    処理装置に対して送信する画像送信ステップとを有する
    ことを特徴とするコミュニケーション方法。
  3. 【請求項3】 コンピュータネットワークに接続された
    複数の情報処理装置の間で、画像データ、音声データ、
    文字データ、及び制御データのうち任意のデータを送受
    信することにより、各情報処理装置の利用者間で意志や
    感情の相互伝達を行うコミュニケーションプログラムに
    おいて、 上記情報処理装置に対して、 利用者からの要求に応じて、動画像情報又は静止画像情
    報のいずれを送信するかを選択する送信画像選択ステッ
    プと、 上記送信画像選択ステップにおいて動画像情報の送信が
    選択された場合に、当該情報処理装置に搭載又は接続さ
    れた撮像装置から入力された動画像データから所定時間
    毎に静止画像データを生成して、当該情報処理装置内の
    記憶手段に設定された送信キューに出力し、上記送信画
    像選択ステップにおいて静止画像情報の送信が選択され
    た場合に、選択された静止画像データを上記送信キュー
    に出力する画像出力ステップと、 上記送信キューに出力された静止画像データを他の情報
    処理装置に対して送信する画像送信ステップとを実行さ
    せるためのコミュニケーションプログラム。
  4. 【請求項4】 画像データ、音声データ、文字データ、
    及び制御データのうち任意のデータをコンピュータネッ
    トワークを介して他の情報処理装置との間で送受信する
    ことにより、各情報処理装置の利用者間で意志や感情の
    相互伝達を行う情報処理装置において、 各種情報を記憶する記憶手段と、 上記記憶手段の記憶領域に設定された送信キューに一時
    蓄積された情報を、他の情報処理装置に対して送信する
    情報送信手段と、 当該情報処理装置の利用者によって、動画像情報を送信
    することが選択された場合に、当該情報処理装置に搭載
    又は接続された撮像装置から入力された動画像データか
    ら所定時間毎に静止画像データを生成して上記送信キュ
    ーに出力し、静止画像情報を送信することが選択された
    場合に、選択された静止画像データを上記送信キューに
    出力する画像出力手段とを備えることを特徴とする情報
    処理装置。
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