JP2003091472A - コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、及びコンテンツ送出プログラム - Google Patents

コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、及びコンテンツ送出プログラム

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JP2003091472A
JP2003091472A JP2001284183A JP2001284183A JP2003091472A JP 2003091472 A JP2003091472 A JP 2003091472A JP 2001284183 A JP2001284183 A JP 2001284183A JP 2001284183 A JP2001284183 A JP 2001284183A JP 2003091472 A JP2003091472 A JP 2003091472A
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computer device
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computer
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JP2001284183A
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Junko Fukuda
純子 福田
Keigo Ihara
圭吾 井原
Takanori Nishimura
孝則 西村
Yasushi Miyajima
靖 宮島
Junji Oi
純司 大井
Hiroshi Hasegawa
寛 長谷川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ライブ配信の発信側でアドレス変換されてい
る場合であっても、視聴側から発信側に対して直接接続
することを可能とする。 【解決手段】 発信側となるユーザ端末10からストリ
ーミング配信サーバ13を介して視聴側のクライアント
端末12にコンテンツをライブ配信する。このとき、ユ
ーザ端末10は、ストリーミング配信サーバ13に対し
てIPアドレスの問い合わせを行い、ストリーミング配
信サーバ13から通知されたIPアドレスを含めて接続
設定情報を作成する。クライアント端末10は、この接
続設定情報に基づいて、ユーザ端末10に対してアクセ
スし、ライブ配信される番組に挿入されるコンテンツを
ユーザ端末10に対して送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、複数のコンピュータ装
置とホスト装置とがコンピュータネットワークに接続さ
れてなり、発信側となる第1のコンピュータ装置により
生成したコンテンツをサーバ装置を介して視聴側のコン
ピュータ装置に配信するコンテンツ配信システム、及び
コンテンツ配信方法に関する。また、このようなコンテ
ンツ配信システムを実現するコンテンツ送出プログラム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、多数のコンピュータ装置が接
続されたコンピュータネットワークとして、いわゆるイ
ンターネット(The Internet)が広く普及している。イ
ンターネットは、TCP/IP(Transmission Control
Protocol / Internet Protocol)を代表とする各種の
プロトコル(相互接続手順)を利用して、コンピュータ
同士の間で様々な情報を自在に送受信することが可能と
されている。
【0003】このようなインターネットを利用して、例
えばデジタルビデオカメラ等の撮像装置により撮像した
動画像を、多数の視聴者に向けて配信する場合には、以
下に挙げるような手法がある。
【0004】すなわち、第1の手法としては、動画像が
含まれるファイルを発信者側のコンピュータ装置からサ
ーバ装置に送出(アップロード)しておき、他のコンピ
ュータ装置からサーバ装置に対して取得要求が行われた
場合に自由に取得(ダウンロード)可能な状態としてお
くことが挙げられる。これにより、視聴者側では、イン
ターネットに接続されたコンピュータ装置を用いて、サ
ーバ装置から動画像ファイルをダウンロードし、このコ
ンピュータ装置の表示画面上で動画像を閲覧することが
できる。
【0005】第2の手法としては、動画像の発信者側が
自前でサーバ装置を用意し、このサーバ装置に動画像が
含まれるファイルをダウンロード自在な状態で保持して
おく。これにより、上述した第1の手法と同様に、この
サーバ装置から視聴者側のコンピュータ装置に対して動
画像を配信することができる。
【0006】また、このようにサーバ装置を発信者側が
自前で用意する場合には、予め編集を済ませた完成済み
の動画像ファイルを配信することができるだけでなく、
サーバ装置或いはサーバ装置に接続した発信者側のコン
ピュータ装置に撮像装置を接続しておくことにより、こ
の撮像装置により撮像した動画像をリアルタイムでライ
ブ配信することもできる。
【0007】このようなライブ配信は、各種のストリー
ミング(Streaming)配信技術、すなわち、サーバ装置
に保持された動画データをコンピュータネットワークを
介してダウンロードしながら逐次再生する技術を利用し
て実現することができる。ストリーミング配信技術とし
ては、例えば、リアルネットワークス株式会社の「Real
System」、アップルコンピュータ株式会社の「QuickTi
me Streaming Server」、マイクロソフト株式会社の「W
indows Media テクノロジー」等を挙げることができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
にして動画像などを視聴者側のライブ配信する場合に
は、自前でサーバを用意する必要があり、複雑な設定項
目を詳細に設定することが必要となるため、一般の利用
者が気軽にライブ配信することは極めて困難であった。
【0009】また例えば、ライブ配信を行う番組に視聴
者側からの意見や主張を反映させるためには、ライブ配
信を行うシステムとは別のシステムを用いることが必要
である。具体的には例えば、視聴者側の意見や主張を電
子メールやチャットなどを実現するアプリケーションソ
フトを用いて文字や静止画像の形で取得し、取得した文
字や静止画像をライブ配信を行うシステムに読み込むな
どする必要がある。或いはまた、電子メールやチャット
などを実現するアプリケーションソフトを用いて、ライ
ブ配信を行うシステムと同時進行させた形で意見や主張
を交換する必要がある。
【0010】しかしながら、上述のような手法により視
聴者側との間で意見や主張を交換してライブ配信を行う
場合には、関連性が希薄な複数のアプリケーションソフ
トを操作する必要があり、操作が煩雑なものとなるとい
った問題があった。また、ライブ配信される動画像とチ
ャットの内容との関連性が薄くなることを避けることが
できず、動画像の発信者側と視聴者側との間で意見や主
張の交換をスムーズに行うことが困難となってしまう。
さらには、ライブ配信された動画像を記録しておいて
も、この動画像だけではひとつの番組として成立しない
といった問題があった。
【0011】また、従来のライブ配信技術では、動画像
の発信者がひとつのライブ配信につき一人に制限されて
おり、例えば従来のテレビジョン放送で行われているよ
うに、発信者から離れた場所にいる別の提供者からの動
画像をライブ配信番組に取り込んで各地を中継で結ぶと
いった形の配信を行うことができなかった。
【0012】そこで、例えば発信側となる第1のコンピ
ュータ装置により生成したコンテンツをサーバ装置を介
して視聴側のコンピュータ装置に配信するコンテンツ配
信システムを構築し、視聴側に属する第2のコンピュー
タ装置によって生成されたコンテンツを第1のコンピュ
ータ装置に送出して、第1のコンピュータ装置側で、配
信するコンテンツに第2のコンピュータ装置から送出さ
れたコンテンツを挿入することが考えられる。しかしな
がら、この場合には、以下で説明するような問題があっ
た。
【0013】すなわち、第2のコンピュータ装置から第
1のコンピュータ装置に対してコンテンツを送出するた
めには、第2のコンピュータ装置がコンピュータネット
ワーク上で第1のコンピュータ装置を特定する情報を知
る必要がある。このような情報としては、例えば第1の
コンピュータ装置のIPアドレスやポート番号などを利
用することができる。
【0014】しかしながら、第1のコンピュータ装置が
いわゆるLAN(Local Area Network)の内部に存在す
る場合には、IPアドレスとして、LAN内だけで識別
可能なプライベートIPアドレスが第1のコンピュータ
装置に設定されている。このプライベートIPアドレス
は、通常、LANの外部に存在するインターネット(Th
e Internet)等のネットワークからは識別不可能であ
る。そして、プライベートIPアドレスは、LANとそ
の外部のネットワークとの間に配設される、いわゆるダ
イアルアップルータやブロードバンドルータ等の各種ル
ータ機器やプロキシーサーバ等により、外部のネットワ
ークにおいても識別可能なグローバルIPアドレスにハ
ードウェア或いはソフトウェアによってアドレス変換
(NAT:Network Address Translation)が行われ
る。
【0015】この場合に、第2のコンピュータ装置は、
通常、アドレス変換が行われた後のグローバルIPアド
レスのみ知ることができ、第1のコンピュータ装置に設
定されたプライベートIPアドレスを知ることはできな
い。したがって、第2のコンピュータ装置から第1のコ
ンピュータ装置に対して、直接コンテンツを送出するこ
とができないといった問題があった。
【0016】そこで本発明は、上述した従来の実情に鑑
みてなされたものであり、視聴者側から提供された動画
像、静止画像、或いはテキスト等のコンテンツを、発信
者側で自在に利用するに際して、アドレス変換が行われ
たネットワーク環境の下においても確実且つ簡便にコン
テンツの授受を行うことが可能なコンテンツ配信システ
ム、コンテンツ配信方法、及びコンテンツ送出プログラ
ムを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
コンテンツ配信システムは、複数のコンピュータ装置と
サーバ装置とがコンピュータネットワークに接続されて
なり、発信側となる第1のコンピュータ装置により生成
したコンテンツをサーバ装置を介して視聴側のコンピュ
ータ装置に配信するコンテンツ配信システムである。上
記第1のコンピュータ装置は、発信するコンテンツを生
成するコンテンツ生成手段と、当該第1のコンピュータ
装置をコンピュータネットワーク上で特定するためのア
ドレス情報を上記サーバ装置から取得するアドレス情報
取得手段と、上記アドレス情報取得手段により取得した
アドレス情報に基づいて、視聴側のコンピュータ装置が
当該第1のコンピュータ装置に接続するための接続設定
情報を生成する接続設定情報生成手段と、上記コンテン
ツ生成手段により生成したコンテンツを上記サーバ装置
に送出するコンテンツ送出手段とを備える。上記サーバ
装置は、上記第1のコンピュータ装置からの要求に応じ
てアドレス情報を送出するアドレス情報送出手段と、上
記第1のコンピュータ装置により送出されたコンテンツ
を取得して視聴側のコンピュータ装置に配信するコンテ
ンツ配信手段とを備える。視聴側のコンピュータ装置に
属する第2のコンピュータ装置は、上記接続設定情報生
成手段により生成された接続設定情報を取得する接続設
定情報取得手段と、配信されるコンテンツに挿入する挿
入コンテンツを、上記接続設定情報取得手段により取得
された接続設定情報に基づいて上記第1のコンピュータ
装置に送出する挿入コンテンツ送出手段を備える。ま
た、上記第1のコンピュータ装置は、上記第2のコンピ
ュータ装置により送出された挿入コンテンツを取得し
て、発信するコンテンツに当該挿入コンテンツを挿入す
るコンテンツ挿入手段をさらに備える。
【0018】また、本発明の請求項14に係るコンテン
ツ配信方法は、複数のコンピュータ装置とサーバ装置と
がコンピュータネットワークに接続されてなり、発信側
となる第1のコンピュータ装置により生成したコンテン
ツをサーバ装置を介して視聴側のコンピュータ装置に配
信する方法であり、アドレス情報取得ステップと、接続
設定情報生成ステップと、第1のコンテンツ送出ステッ
プと、第1のコンテンツ配信ステップと、挿入コンテン
ツ送出ステップと、コンテンツ挿入ステップと、第2の
コンテンツ送出ステップと、第2のコンテンツ配信ステ
ップとを有する。上記アドレス情報取得ステップにおい
ては、上記第1のコンピュータ装置によって、当該第1
のコンピュータ装置をコンピュータネットワーク上で特
定するためのアドレス情報を上記サーバ装置から取得す
る。上記接続設定情報送出ステップにおいては、上記第
1のコンピュータ装置によって、上記アドレス情報に基
づいて、視聴側のコンピュータ装置が当該第1のコンピ
ュータ装置に接続するための接続設定情報を生成する。
上記第1のコンテンツ送出ステップにおいては、上記第
1のコンピュータ装置によって生成したコンテンツを上
記サーバ装置に送出する。上記第1のコンテンツ配信ス
テップにおいては、上記第1のコンピュータ装置から送
出されたコンテンツ及び上記接続設定情報を、上記サー
バ装置によって視聴側のコンピュータ装置に配信する。
上記挿入コンテンツ送出ステップにおいては、視聴側の
コンピュータ装置に属する第2のコンピュータ装置によ
って、配信されるコンテンツに挿入する挿入コンテンツ
を、上記接続設定情報に基づいて上記第1のコンピュー
タ装置に送出する。上記コンテンツ挿入ステップにおい
ては、上記第1のコンピュータ装置によって、上記第2
のコンピュータ装置により送出された挿入コンテンツを
取得し、発信するコンテンツに当該挿入コンテンツを挿
入する。上記第2のコンテンツ送出ステップにおいて
は、上記コンテンツ挿入ステップにより挿入コンテンツ
が挿入されたコンテンツを上記サーバ装置に送出する。
上記第2のコンテンツ配信ステップにおいては、上記第
1のコンピュータ装置から送出された挿入コンテンツを
含むコンテンツを、上記サーバ装置によって視聴側のコ
ンピュータ装置に配信する。
【0019】また、本発明の請求項15に係るコンテン
ツ送出プログラムは、複数のコンピュータ装置とホスト
装置とが接続されてなるコンピュータネットワークを利
用して、発信側となる第1のコンピュータ装置により生
成したコンテンツを、視聴側のコンピュータ装置に配信
するサーバ装置に送出するものであり、上記第1のコン
ピュータ装置に対して、アドレス情報取得ステップと、
接続設定情報生成ステップと、接続設定情報送出ステッ
プと、第1のコンテンツ送出ステップと、挿入コンテン
ツ取得ステップと、コンテンツ挿入ステップと、第2の
コンテンツ送出ステップとを実行させるためのプログラ
ムである。上記アドレス情報取得ステップにおいては、
当該第1のコンピュータ装置をコンピュータネットワー
ク上で特定するためのアドレス情報を上記サーバ装置か
ら取得する。上記接続設定情報生成ステップにおいて
は、上記アドレス情報に基づいて、視聴側に属する第2
のコンピュータ装置が当該第1のコンピュータ装置に接
続するための接続設定情報を生成する。上記接続設定情
報送出ステップにおいては、上記接続設定情報生成ステ
ップにおいて生成した接続設定情報を上記サーバ装置又
は上記第2のコンピュータ装置に送出する。上記第1の
コンテンツ送出ステップにおいては、上記第1のコンピ
ュータ装置によって生成したコンテンツを上記サーバ装
置に送出する。上記挿入コンテンツ取得ステップにおい
ては、視聴側のコンピュータ装置に属する第2のコンピ
ュータ装置によって、配信されるコンテンツに挿入する
挿入コンテンツが直接第1のコンピュータ装置に対して
送出された場合に、当該挿入コンテンツを取得する。上
記コンテンツ挿入ステップにおいては、上記挿入コンテ
ンツ取得ステップにおいて取得した挿入コンテンツを、
発信するコンテンツに挿入する。上記第2のコンテンツ
送出ステップにおいては、上記挿入コンテンツが挿入さ
れたコンテンツを上記サーバ装置に送出する。
【0020】以上のように構成された本発明では、第1
のコンピュータ装置をコンピュータネットワーク上で特
定するためのアドレス情報を、この第1のコンピュータ
装置がサーバ装置に問い合わせることにより取得してい
る。したがって、外部のネットワーク環境からは認識不
可能なアドレス情報が第1のコンピュータ装置に設定さ
れている場合であっても、外部のネットワークに属する
サーバ装置によって第1のコンピュータ装置として認識
されたアドレス情報を、この第1のコンピュータ装置が
知ることができる。そして、サーバ装置から取得したア
ドレス情報に基づいて生成された接続設定情報に基づい
て、視聴側である第2のコンピュータ装置から発信側と
なる第1のコンピュータ装置に対して挿入コンテンツを
送出している。このため、外部のネットワーク環境から
は認識不可能なアドレス情報が第1のコンピュータ装置
に設定されている場合であっても、外部のネットワーク
に属する第2のコンピュータ装置と第1のコンピュータ
装置との間で、確実にコンテンツの授受を行うことがで
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。本発明は、コ
ンピュータネットワークに接続された複数のコンピュー
タ装置とホスト装置とを利用して、発信側となる第1の
コンピュータ装置により生成したコンテンツをサーバ装
置を介して視聴側のコンピュータ装置に配信する場合に
適用して好適なものである。そこで、以下では先ず、こ
のようにしてコンテンツの配信を行う基本的なシステム
の構成について概略的に説明する。
【0022】(1)コンテンツ配信システムの基本構成 本例で説明するコンテンツ配信システム1は、例えば図
1に示すように、デジタルビデオカメラ(Digital Vide
o Camera:DVカメラ)が搭載又は接続されたパーソナ
ルコンピュータ装置などからなるユーザ端末10によっ
て撮影して得られた映像データ、音声データ、又はテキ
ストデータ等のコンテンツを、インターネット(The In
ternet)11などのコンピュータネットワークを介し
て、複数のクライアント端末12a,12b,12c,
・・・に対してライブ配信を行うものである。
【0023】ここで、ユーザ端末10やクライアント端
末12a,12b,12c,・・・は、パーソナルコン
ピュータ装置、PDA(Personal Digital Assistant
s)機器、通信機能が搭載された携帯電話などである。
また、配信するコンテンツは、ユーザ端末10に格納さ
れている予め編集が行われた映像データ、音声データ、
テキストデータなどであってもよい。
【0024】このコンテンツ配信システム1において、
ユーザ端末10は、複数のウィンドウを同時に表示画面
に表示する機能であるマルチウィンドウ機能が搭載され
るものである。特に、ユーザ端末10は、コンテンツの
配信を行う際に実行するアプリケーション・プログラム
の各機能毎に表示画面に表示される主画面としてのウィ
ンドウと、ユーザによる各種設定を行うための設定画面
としてのウィンドウとをシームレスに移行させることに
より、主画面と設定画面との関連を明確化し、わかりや
すいユーザ・インターフェースをユーザに対して提供す
ることができるものである。より具体的には、ユーザ端
末10は、表示画面上での各種機能の分担を表すため
に、各機能毎の主画面を表示画面上で縦方向に分割した
パネルウィンドウという概念を導入することにより、容
易な操作のもとでのパーソナルキャスティングサービス
の実現に寄与するものである。
【0025】以下では、このようなユーザ端末10の詳
細な説明に先だって、コンテンツ配信システム1の基本
的な全体構成について説明する。
【0026】コンテンツ配信システム1は、図1に示す
ように、コンテンツを配信するユーザ端末10と、この
ユーザ端末10によって配信されたコンテンツを受信し
て視聴する複数のクライアント端末12a,12b,1
2c,・・・と、後述するストリーミング配信サーバ1
3によるコンテンツの配信機能を使用するための予約情
報を管理するサーバ使用予約管理センタ14と、ユーザ
端末10によって配信されたコンテンツを複数のクライ
アント端末12a,12b,12c,・・・に対して配
信するストリーミング配信サーバ13とを備える。
【0027】ユーザ端末10は、デジタルビデオカメラ
が搭載又は接続されており、このデジタルビデオカメラ
によって撮影された映像データや音声データを所定の符
号化フォーマットに基づいてリアルタイムに圧縮しなが
ら送信する。また、ユーザ端末10は、例えばハードデ
ィスク等の記録装置に記録されている編集済みの映像デ
ータや音声データを送信することもできる。
【0028】具体的には、ユーザ端末10は、図示しな
いISP(Internet Service Provider)や、例えば電
話回線網15a、ケーブルテレビ網15b又はADSL
(Asymmetric Digital Subscriber Line)網15cから
なる公衆回線網15を介してインターネット11に接続
可能な環境とされている。このとき、ユーザ端末10
は、インターネット11に接続可能な環境であれば、有
線又は無線の別を問わない。例えば、ユーザ端末10
は、いわゆる簡易型携帯電話(Personal Handyphone Sy
stem;以下、PHSという。)等を介して、インターネ
ット11に接続する構成とされていてもよい。
【0029】ユーザ端末10は、コンテンツの送信に先
立って、サーバ使用予約管理センタ14に対して、コン
テンツの配信を予約する必要がある。ユーザ端末10
は、公衆回線網15及びインターネット11を介してサ
ーバ使用予約管理センタ14にアクセスし、ストリーミ
ング配信サーバ13によるコンテンツのストリーミング
配信機能の使用を希望する日時や視聴者の定員数、及び
視聴者パスワードといった所定の予約情報を登録するこ
とによって予約を行う。
【0030】そして、ユーザ端末10は、予約が受け付
けられた後に、公衆回線網15及びインターネット11
を介してコンテンツをストリーミング配信サーバ13に
対して送信する。また、ユーザ端末10は、例えば、公
衆回線網15を介してサーバ接続専用ネットワーク16
のアクセスポートにPPP(Point to Point Protoco
l)接続を行うことにより、ストリーミング配信サーバ
13との伝送路を確立し、この伝送路を介してコンテン
ツをストリーミング配信サーバ13に対して送信するこ
ともできる。さらに、ユーザ端末10は、送信したコン
テンツを、必要に応じて、ハードディスク等の記録装置
に記録しておくこともできる。
【0031】クライアント端末12a,12b,12
c,・・・は、それぞれ、パーソナルコンピュータや携
帯型情報端末等のインターネット11に接続可能な環境
とされた情報処理装置である。クライアント端末12
a,12b,12c,・・・は、それぞれ、視聴者パス
ワード等の所定の情報を入力することにより、コンテン
ツ配信システム1に視聴端末として参入することができ
るものである。クライアント端末12a,12b,12
c,・・・は、それぞれ、ユーザ端末10によって予約
登録されたコンテンツの配信開始日時になると、ストリ
ーミング配信サーバ13からインターネット11を介し
てコンテンツが配信され、配信されたコンテンツを受信
する。そして、クライアント端末12a,12b,12
c,・・・は、それぞれ、受信したコンテンツをリアル
タイムにデコードし、表示画面やスピーカ等を介して出
力する。
【0032】サーバ使用予約管理センタ14は、ストリ
ーミング配信サーバ13によるコンテンツのストリーミ
ング配信機能をユーザ端末10が使用するための予約情
報を管理する。サーバ使用予約管理センタ14は、ユー
ザ端末10によって所定の予約情報が登録されると、こ
のユーザ端末10によるストリーミング配信サーバ13
の使用を予約する。また、サーバ使用予約管理センタ1
4は、専用回線17を介してストリーミング配信サーバ
13と接続されており、ユーザ端末10やクライアント
端末12a,12b,12c,・・・に対する認証処理
の際に、この専用回線17を介してストリーミング配信
サーバ13との間で相互に認証データの授受を行う。
【0033】ストリーミング配信サーバ13は、ユーザ
端末10からインターネット11又はサーバ接続専用ネ
ットワーク16を介して送信されたコンテンツを受信
し、インターネット11を介して複数のクライアント端
末12a,12b,12c,・・・に対してストリーミ
ング配信する。このとき、ストリーミング配信サーバ1
3は、専用回線17を介してサーバ使用予約管理センタ
14と接続されており、ユーザ端末10やクライアント
端末12a,12b,12c,・・・に対する認証処理
の際に、この専用回線17を介して使用予約管理センタ
14との間で相互に認証データの授受を行う。ストリー
ミング配信サーバ13は、ユーザ端末10によって予約
登録されたコンテンツの配信開始日時になると、ユーザ
端末10からインターネット11又はサーバ接続専用ネ
ットワーク16を介して送信されたコンテンツを受信し
て図示しないバッファに記憶しつつ、このコンテンツを
バッファから読み出し、配信要求のあったクライアント
端末12a,12b,12c,・・・に対して配信す
る。
【0034】このようなコンテンツ配信システム1にお
いては、コンテンツの配信者となるユーザがユーザ端末
10を介してサーバ使用予約管理センタ14にアクセス
し、上述した予約情報を登録することによって、コンテ
ンツのライブ配信が予約される。
【0035】具体的には、コンテンツ配信システム1に
おいては、ユーザ端末10における表示画面に当該コン
テンツ配信システム1のサービスを提供するウェブサイ
トのWWW(World Wide Web)ブラウジング用のウィン
ドウを表示させ、ユーザがユーザ端末10を介して当該
コンテンツ配信システム1にユーザ登録を行い、与えら
れたユーザID(IDentification)とパスワードとを入
力してログインする。これにより、ユーザ端末10にお
ける表示画面には、コンテンツの配信の予約を行うため
の所定のウィンドウが表示される。
【0036】そして、ユーザ端末10における表示画面
に表示されたウィンドウを介してユーザが所定の予約情
報を入力し、クレジットカード番号などを入力すること
によって本人確認が成功すると、指定した日時でのコン
テンツのライブ配信が予約される。コンテンツ配信シス
テム1においては、ライブ配信の予約が受け付けられる
と、予約設定ファイルがサーバ使用予約管理センタ14
からユーザ端末10に対してダウンロードされる。この
予約設定ファイルには、設定した予約情報の他、ライブ
配信を行うストリーミング配信サーバ13のIP(Inte
rnet Protocol)アドレス及びポート、ユーザID、パ
スワード等が記載されているものである。
【0037】コンテンツ配信システム1においては、ユ
ーザ端末10によって後述するライブ配信アプリケーシ
ョン・プログラムを実行してこれらの情報を自動的に読
み込むことにより、ユーザによる煩雑な設定作業を要さ
ずにライブ配信を行うことが可能となる。
【0038】続いて、コンテンツ配信システム1におい
ては、ユーザ端末10からサーバ使用予約管理センタ1
4に対して、予約したライブ配信を実際に行うか否かの
予約確認を配信開始日時の所定時間前、例えば3時間程
度前までに行う。具体的には、コンテンツ配信システム
1においては、ユーザ端末10が表示画面にサーバ使用
予約管理センタ14へのアクセスを行うためのWWWブ
ラウジング用のウィンドウを表示し、このウィンドウを
介してユーザが所定の情報を入力することにより、予約
確認が行われる。コンテンツ配信システム1において
は、これに応じて予約確定が行われる。なお、コンテン
ツ配信システム1において、ユーザは、コンテンツを視
聴してほしいクライアントに対して、視聴者パスワード
といったコンテンツを視聴するために必要な情報を配信
開始日時までに予め連絡しておく必要がある。
【0039】そして、コンテンツ配信システム1におい
ては、配信開始日時の所定時間前、例えば5分程度前ま
でに、ユーザ端末10とストリーミング配信サーバ13
との接続を行い、配信開始日時になると、ユーザ端末1
0に搭載又は接続されたデジタルビデオカメラによる撮
影と同時に、映像データや音声データが所定の符号化フ
ォーマットに基づいてリアルタイムに圧縮されながら、
ストリーミング配信サーバ13に対して送信される。コ
ンテンツ配信システム1において、視聴者となるクライ
アントは、視聴者パスワード等の所定の情報を入力する
ことにより、クライアント端末12a,12b,12
c,・・・を介してコンテンツを受信し視聴することが
できる。
【0040】このように、コンテンツ配信システム1
は、ユーザ端末10によって撮影して得られた映像デー
タや音声データ、ユーザ端末10に格納されている予め
編集済みの映像データや音声データ、或いは、ユーザ端
末10の入力装置を用いて入力されたテキストデータな
どからなるコンテンツを、インターネット11を介し
て、クライアント端末12a,12b,12c,・・・
に対してライブ配信する。すなわち、いわば個人ユーザ
が複数の視聴者に向けてコンテンツをライブ配信するパ
ーソナルキャスティングサービスを実現することができ
る。
【0041】なお、コンテンツ配信システム1において
は、ユーザ端末10によって上述したライブ配信の予約
及び設定を行った後、実際の配信を開始する前に、番組
に必要となるエフェクト類、及びユーザ端末10のハー
ドディスク等に記録されたアーカイブファイル類を予め
設定し、登録することができる。このとき、ユーザ端末
10は、所定のガイド機能を用いて各種設定を行うこと
ができる。また、コンテンツ配信システム1において
は、予約された時間以外では、ユーザ端末10によって
ハードディスク等の記録装置に対してライブ配信を行う
コンテンツの試し撮りを行うことができる。このとき、
ユーザ端末10は、実際の配信時と同様に、コンテンツ
に対して各種エフェクトを施したり、入力ソースとして
選択可能なデジタルビデオカメラによって撮影されて得
られた映像データや音声データとハードディスクに記録
されている映像データや音声データとの切り替え(スイ
ッチング)を行うことができる。
【0042】そして、コンテンツ配信システム1におい
ては、ユーザ端末10とストリーミング配信サーバ13
との接続が確立されてコンテンツがライブ配信されてい
る状態で、ユーザ端末10によってエフェクト操作やフ
ァイル切り替え操作等を行うと、この操作に応じて、配
信されるストリームにもこれらの操作が反映され、最終
的にクライアント端末12a,12b,12c,・・・
における表示画面にも反映される。
【0043】コンテンツ配信システム1においては、配
信終了時間になると、自動的にコンテンツの配信が終了
し、クライアント端末12a,12b,12c,・・・
における表示画面上でも番組が終了する。コンテンツ配
信システム1においては、配信を終えたコンテンツに関
する情報がアルバム形式でユーザ端末10におけるハー
ドディスク等の記録装置に記録され、ユーザ端末10に
よって配信履歴の詳細や配信したコンテンツを再生して
閲覧することができる。
【0044】(2)ユーザ端末の構成 つぎに、以下では、このようなコンテンツ配信システム
1を構成するユーザ端末10の構成について説明する。
なお、以下では、説明の便宜上、デジタルビデオカメラ
が搭載されたユーザ端末10について説明するものとす
る。ただし、ユーザ端末10は、外部機器として構成さ
れたデジタルビデオカメラが有線又は無線により接続さ
れていてもよいし、例えばユーザ端末10が接続された
LAN(Local Area Network)等のコンピュータネット
ワークに対して直接接続可能とされたデジタルビデオカ
メラを用いて、このデジタルビデオカメラにより撮像さ
れた画像データや音声データがコンピュータネットワー
クを介してユーザ端末10に取り込まれる構成とされて
いてもよい。
【0045】ユーザ端末10は、図2に示すように、各
種演算処理を実行するとともに各部を統括して制御する
CPU(Central Processing Unit)20と、このCP
U20のワークエリアとして機能するRAM(Random A
ccess Memory)21と、CPU20によって実行される
各種プログラムを含む情報を格納する読み取り専用のR
OM(Read Only Memory)22と、CPU20によって
実行されるオペレーティング・システム(Operating Sy
stem)やアプリケーション・プログラム等の各種プログ
ラムが記録され、配信するコンテンツなどの各種データ
等の記録再生が行われるHDD(Hard Disk Drive)2
3と、各種情報を表示する表示部24と、この表示部2
4とCPU20との間でのデータの授受を行うための表
示用インターフェース25と、ユーザによって各種情報
や指示操作を入力するための操作部26と、この操作部
26とCPU20との間でのデータの授受を行うための
操作用インターフェース27と、上述した公衆回線網1
5を介してインターネット11又はサーバ接続専用ネッ
トワーク16に接続された外部装置との間でデータの授
受を行うためのネットワークインターフェース28と、
被写体を撮影して映像データや音声データを得るデジタ
ルビデオカメラ29と、いわゆるMPEG2(Moving P
icture Experts Group phase 2)方式に基づく圧縮符号
化及び復号を行うMPEG2コーデック30とを備え
る。
【0046】ユーザ端末10は、これらの各部のうち、
CPU20、RAM21、ROM22、HDD23、表
示用インターフェース25、操作用インターフェース2
7、ネットワークインターフェース28、デジタルビデ
オカメラ29、及びMPEG2コーデック30がバス3
1を介して接続されて構成される。
【0047】なお、ユーザ端末10におけるデジタルビ
デオカメラ29は、ユーザ端末10に搭載されずに、例
えば外部機器接続用の所定のインターフェースや、ネッ
トワークインターフェース28などを介してバス31に
接続されてもよい。また、ユーザ端末10は、必要に応
じて、例えば着脱自在とされる記録媒体に対する記録再
生を行うリムーバブル型の記録再生装置などがHDD2
3の他に搭載又は接続され、この記録再生装置に対する
各種データの記録再生が可能とされていてもよい。
【0048】CPU20は、バス31を介して、RAM
21、ROM22、HDD23、表示用インターフェー
ス25、操作用インターフェース27、ネットワークイ
ンターフェース28、デジタルビデオカメラ29、及び
MPEG2コーデック30と接続されている。CPU2
0は、各部を統括的に制御するとともに、HDD23等
に記録されているオペレーティング・システムや各種ア
プリケーション・プログラムを実行する。特に、CPU
20は、サーバ使用予約管理センタ14に対するコンテ
ンツの配信の予約や、ストリーミング配信サーバ13に
対するコンテンツの送信、さらには、送信したコンテン
ツのHDD23に対する記録に関する処理及び制御を行
う。
【0049】RAM21は、CPU20が各種プログラ
ムを実行する際のワークエリアとして機能し、CPU2
0の制御のもとに、各種データを一時記憶する。
【0050】ROM22は、ユーザ端末10の起動に必
要となる各種プログラムや設定情報などを格納してい
る。このROM22に格納されている各種プログラムや
設定情報は、ユーザ端末10の起動時に読み出され、C
PU20によって利用される。
【0051】HDD23は、CPU20の制御のもと
に、オペレーティング・システムやアプリケーション・
プログラム等の各種プログラムやデータ等の記録再生を
行う。また、HDD23には、送信したコンテンツが記
録される。また、HDD23は、予め編集済みのコンテ
ンツを記録しておくこともでき、CPU20の制御のも
とに、このコンテンツを配信時に読み出すことも可能と
されている。
【0052】表示部24は、例えばLCD(Liquid Cry
stal Display)からなり、CPU20の制御のもとに、
HDD23に記録されているデータ等の各種情報を表示
画面に表示する。特に、表示部24は、CPU20の制
御のもとに、サーバ使用予約管理センタ14及びストリ
ーミング配信サーバ13へのアクセスを行うためのWW
Wブラウジング用のウィンドウや、送信するコンテンツ
に対する加工処理を含む各種処理を行うための各種アプ
リケーション・プログラムを実行するための所定のウィ
ンドウといった所定のグラフィカル・ユーザ・インター
フェースを表示画面に表示する。
【0053】表示用インターフェース25は、CPU2
0と表示部24との間でのデータの授受を行う。すなわ
ち、表示用インターフェース25は、CPU20からバ
ス31を介して供給された各種情報を表示部24に供給
する。
【0054】操作部26は、例えば、キーボード、マウ
ス等のポインティングデバイス、或いはいわゆるジョグ
ダイヤル等回転操作式スイッチなどによるユーザ・イン
ターフェースを用いたユーザによる操作を受け付け、操
作内容を示す制御信号を操作用インターフェース27を
介してCPU20に供給する。
【0055】操作用インターフェース27は、CPU2
0と操作部26との間でのデータの授受を行う。すなわ
ち、操作用インターフェース27は、操作部26から供
給された制御信号をバス31を介してCPU20に供給
する。
【0056】ネットワークインターフェース28は、C
PU20の制御のもとに、外部との通信を行うインター
フェースとして機能する。すなわち、ネットワークイン
ターフェース28は、公衆回線網15を介してインター
ネット11又はサーバ接続専用ネットワーク16に接続
された外部装置とユーザ端末10との間でデータの授受
を行うために設けられるものである。特に、ネットワー
クインターフェース28は、CPU20の制御のもと
に、コンテンツを外部へと送信するとともに、上述した
予約情報や予約ID等の各種情報の送受信を行う。
【0057】デジタルビデオカメラ29は、被写体を撮
影するための所定の光学系や、CCD(Charge Coupled
Devices)等の光電変換用のデバイス等からなる。デジ
タルビデオカメラ29によって撮影されて得られた映像
データや音声データは、CPU20の制御のもとに、バ
ス31を介してMPEG2コーデック30に供給され
る。
【0058】MPEG2コーデック30は、バス31を
介してデジタルビデオカメラ29から供給された映像デ
ータや音声データを、CPU20の制御のもとに、MP
EG2方式に基づく圧縮符号化を行う。このとき、MP
EG2コーデック30は、CPU20の制御のもとに、
映像データや音声データをリアルタイムに圧縮符号化す
る。また、MPEG2コーデック30は、MPEG2方
式に基づいて圧縮符号化されたデータを復号することも
できる。
【0059】(3)ライブ配信アプリケーション・プロ
グラム つぎに以下では、上述したようなユーザ端末10により
実行されるライブ配信アプリケーション・プログラムに
ついて説明する。ライブ配信アプリケーション・プログ
ラムは、それぞれ個別の機能を実現する複数のモジュー
ルを組み合わせ自在とされた一連のプログラム群によっ
て構成されており、例えばユーザ端末10のHDD23
に記録されている。ユーザ端末10は、このライブ配信
アプリケーション・プログラムをCPU20によって実
行することにより、コンテンツのライブ配信を行う。な
お、ライブ配信アプリケーション・プログラムは、例え
ばいわゆるコンパクトディスク(Compact Disc)等の所
定の記録媒体やインターネット等の伝送媒体によっても
提供され得るものである。
【0060】このライブ配信アプリケーション・プログ
ラムを実行することにより、ユーザ端末10の表示部2
4には、例えば図3に示すようなウィンドウが表示され
る。
【0061】このウィンドウは、図3に示すように、ラ
イブ配信アプリケーション・プログラムの基幹をなすメ
インモジュールが作成するメインウィンドウ50上に、
メインモジュールに組み込まれた各種の機能モジュール
によって作成されたガイダンスバー51及びステータス
バー52と、各機能モジュールがそれぞれ作成する複数
のパネルウィンドウ53a,53b,53c,53d,
53eとが配置された構成とされている。
【0062】メインウィンドウ50は、横長の短冊状の
ガイダンスバー51が上部に配置されるとともに、横長
の短冊状のステータスバー52が下部に配置され、これ
らガイダンスバー51とステータスバー52とに上下を
挟まれるような形態で、各機能に対応して縦方向に分割
された複数のパネルウィンドウ53a,53b,53
c,53d,53eが並設されて表示部24に表示され
る。ここで、各パネルウィンドウ53a,53b,53
c,53d,53eは、それぞれ、独立した1つのウィ
ンドウとして実装されるものである。
【0063】なお、図3においては、パネルウィンドウ
として、音声に関する操作を行うためのサウンドパネル
ウィンドウ53a、入力ソースとして選択可能なデジタ
ルビデオカメラ29によって撮影して得られた映像デー
タに関する操作を行うためのカメラ入力パネルウィンド
ウ53b、ライブ配信しているコンテンツに関する操作
を行うためのメインモニタパネルウィンドウ53c、入
力ソースとして選択可能なHDD23に記録されている
映像データに関する操作を行うためのファイル入力パネ
ルウィンドウ53d、及び配信するコンテンツに対して
施すエフェクトに関する操作を行うためのエフェクトパ
ネルウィンドウ53eが表示されている様子を示してい
る。
【0064】ガイダンスバー51は、各種の操作を指示
入力するための複数のボタンを実装する。ユーザは、ガ
イダンスバー51に表示されたボタンをマウスでクリッ
ク操作することなどによって、ライブ配信アプリケーシ
ョン・プログラムに対する各種の操作を行うことができ
る。
【0065】ステータスバー52は、例えば上述したP
HSを用いてインターネット11に接続した場合におけ
る電波状態、上述したPPP接続を行った場合における
接続状態、ユーザ端末10に搭載されたバッテリーの残
量状態、或いはHDD23の残り容量状態等を表示する
領域を実装する。
【0066】サウンドパネルウィンドウ53aは、ライ
ブ配信を行っている際にバッググラウンドミュージック
として流すべく登録されたwavファイル等の音声デー
タのリストを示すための複数のアイコン53a1、これ
らのアイコンを選択するボタン53a2、及び選択した
アイコンに対応する音声データを再生又は停止するため
のボタン53a3等を実装する。なお、このサウンドパ
ネルウィンドウ53aにおいては、他の音声データを自
在にリストに追加したり、或いはリストに登録された音
声データを削除することが可能とされている。
【0067】カメラ入力パネルウィンドウ53bは、入
力ソースとして選択可能なデジタルビデオカメラ29に
よって撮影して得られた映像データをプレビューするた
めのプレビュー画像を表示するプレビュー領域53b
1、入力ソースをデジタルビデオカメラ29によって撮
影して得られた映像データに設定するためのボタン53
b2、デジタルビデオカメラ29によって撮影して得ら
れた音声データを用いて、入力ソースとして選択可能な
HDD23に記録されている映像データに対していわゆ
るアフレコを施すためのボタン53b3、及びデジタル
ビデオカメラ29の設定用アプリケーション・プログラ
ムを起動するためのボタン53b4等を実装する。
【0068】メインモニタパネルウィンドウ53cは、
ライブ配信するコンテンツをプレビューするためのプレ
ビュー領域53c1、試し撮りや実際の配信を開始する
ためのボタン53c2、コンテンツの再生や配信を一時
停止するためのボタン53c3、音声データに対してミ
ュート処理を施すためのボタン53c4、及び配信経過
時間や残り時間等を表示する時間表示領域53c5等を
実装する。
【0069】ファイル入力パネルウィンドウ53dは、
入力ソースとして選択可能なHDD23に記録されてい
る映像データのリストを示すためのサムネイル画像を表
示するサムネイル領域53d1、映像データをプレビュ
ーするためのプレビュー画像を表示するプレビュー領域
53d2、リストとしてのサムネイル画像を選択するた
めのボタン53d3、及び選択したサムネイル画像に対
応する映像データを再生又は停止するためのボタン53
d4等を実装する。
【0070】エフェクトパネルウィンドウ53eは、ラ
イブ配信しているコンテンツに対して施す各種エフェク
ト素材のリストを示すためのサムネイル画像を表示する
サムネイル領域53e1、これらのサムネイル画像を選
択するボタン53e2、及び選択したサムネイル画像に
対応するエフェクトを実行又は解除するためのボタン5
3e3、エフェクトとしてリアルタイムにテロップ表示
する文字列を入力するボックス53e4等を実装する。
なお、このエフェクトパネルウィンドウ53eにおいて
は、他のエフェクト素材をリストに追加したり、リスト
に登録されたエフェクト素材を削除することも可能とさ
れている。
【0071】このように、ユーザ端末10は、各種機能
の分担を表すために、各機能に対応するパネルウィンド
ウ53a,53b,53c,53d,53eを縦方向に
分割して表示部24に表示する。これにより、ユーザ
は、機能毎の操作と必要なボタン類との対応を直感的且
つ容易に図ることができる。例えば、ユーザは、エフェ
クトに関する処理を行う場合には、エフェクトパネルウ
ィンドウ53eのみに着目すればよい。
【0072】ユーザ端末10は、上述したライブ配信ア
プリケーション・プログラムを用いて、映像データ、音
声データ、或いはテキストデータなどを自在に組み合わ
せて配信するコンテンツを作成することができる。そし
て、作成されたコンテンツは、インターネット11又は
サーバ接続専用ネットワーク16を介してストリーミン
グ配信サーバ13に送出され、このストリーミング配信
サーバ13からクライアント端末12a,12b,12
cに対して配信される。
【0073】(4)視聴側からコンテンツを取得するコ
ンテンツ配信システム つぎに以下では、上述したコンテンツ配信システム1の
基本構成に基づいて、ユーザ端末10が視聴側であるク
ライアント端末からコンテンツを直接取得し、この取得
したコンテンツを利用してライブ配信を行う場合につい
て、図4を参照しながら説明する。
【0074】なお、図4においては、デジタルビデオカ
メラ(DVカメラ)29がユーザ端末10に対して外部
装置として構成され、このDVカメラ29がユーザ端末
10に接続された場合について図示している。
【0075】コンテンツ配信システム1では、上述した
ように、ユーザ端末10によりライブ配信を行うに際し
て、ユーザ端末10上で実行されたライブ配信アプリケ
ーション・プログラムにより作成されたコンテンツが、
図4中矢印A1で示すように、このユーザ端末10から
ストリーミング配信サーバ13に対してインターネット
11を介して送出される。そして、ストリーミング配信
サーバ13からは、図中矢印A2に示すように、複数の
クライアント端末12に対してコンテンツが配信され
る。
【0076】ここで、ユーザ端末10には、上述したラ
イブ配信アプリケーション・プログラムの他に、クライ
アント端末から送出されたコンテンツを取得して利用す
るためのコミュニケーション用アプリケーション・プロ
グラムが実行される。
【0077】このコミュニケーション用アプリケーショ
ン・プログラムは、ライブ配信アプリケーション・プロ
グラムと同様に、例えばユーザ端末10のHDD23に
記録されている。ユーザ端末10は、このコミュニケー
ション用アプリケーション・プログラムをCPU20に
よって実行することにより、クライアント端末から送出
されたコンテンツを取得して利用することができる。な
お、コミュニケーション用アプリケーション・プログラ
ムは、例えばいわゆるコンパクトディスク(Compact Di
sc)等の所定の記録媒体やインターネット等の伝送媒体
によっても提供され得るものである。
【0078】また、コミュニケーション用アプリケーシ
ョン・プログラムは、後述するように、上述したライブ
配信アプリケーション・プログラムと密接に連携して動
作するものである。なお、コミュニケーション用アプリ
ケーション・プログラムは、ライブ配信アプリケーショ
ン・プログラムとは独立して、単独でも実行可能とされ
ていてもよい。
【0079】一方、コンテンツ配信システム1におい
て、クライアント端末12は、ストリーミング配信サー
バ13から配信されるコンテンツの視聴専用として用い
られるものと、ライブ配信を行うユーザ端末10に対し
てコンテンツを送出することが可能とされたものとに大
別することができる。
【0080】視聴専用に用いられるクライアント端末1
2は、例えばWebブラウザ等のように、配信されたコ
ンテンツを視聴するためのアプリケーション・プログラ
ムが少なくとも実行可能とされていればよい。
【0081】また、コンテンツの送出が可能とされたク
ライアント端末12は、図4に示すように、ユーザ端末
10と同様にしてDVカメラ29が搭載又は接続自在と
されている。また、このクライアント端末12では、配
信されたコンテンツを視聴するためのアプリケーション
・プログラム(例えばWebブラウザ)の他に、ユーザ
端末10に対してコンテンツを送出するためのコミュニ
ケーション用アプリケーション・プログラムが少なくと
も実行可能とされている。
【0082】そして、コンテンツの送出が可能とされた
クライアント端末12において、DVカメラ29によっ
て撮影された映像データや音声データ、或いは、このク
ライアント端末12の入力機器により入力されたテキス
トデータなどのコンテンツは、図4中矢印A3に示すよ
うに、ストリーム配信サーバ13を介さずに、インター
ネット11を介して直接ユーザ端末10に送出される。
【0083】コンテンツ配信システム1において、クラ
イアント端末12からユーザ端末10に対してコンテン
ツを送出するに際しては、以下で説明するような手法に
よって実現される。
【0084】すなわち、ユーザ端末10からは、コンテ
ンツをライブ配信するに先だって、コンテンツを送出す
るクライアント端末12がユーザ端末10に接続するた
めの接続設定情報がストリーミング配信サーバ13に送
出される。そして、視聴側に属するクライアント端末1
2の各々は、ストリーミング配信サーバ13に対してア
クセスすることによって、この接続設定情報を取得する
ことが可能とされている。
【0085】この接続設定情報は、ユーザ端末10をコ
ンピュータネットワーク上で特定するためのIPアドレ
ス、このユーザ端末10においてライブ配信アプリケー
ション・プログラムが使用するポート番号などを含むも
のである。なお、この接続設定情報に関する詳細は後述
する。
【0086】そして、コンテンツをユーザ端末10に対
して送出するクライアント端末12は、ストリーミング
配信サーバ13から配信された接続設定情報に基づい
て、インターネット11上でユーザ端末10を特定し、
このユーザ端末10に対して直接コンテンツを送出す
る。
【0087】コンテンツ配信システム1においては、上
述のようにして、クライアント端末12が接続設定情報
に基づいて、ストリーミング配信サーバ13等の各種サ
ーバ装置を介することなく、ユーザ端末10に対して直
接コンテンツを送出していることから、サーバ装置にお
ける負荷を考慮することなく、クライアント端末12と
ユーザ端末10との間で極めてスムーズにコンテンツの
授受を行うことが可能とされている。
【0088】(5)クライアント端末及びユーザ端末間
でのコンテンツ授受の実際 ここで、上述したようにしてクライアント端末12から
送出されたコンテンツをユーザ端末10が取得し、この
コンテンツを利用してライブ配信を行う場合について具
体的に説明する。
【0089】ユーザ端末10において、先に説明したラ
イブ配信アプリケーション・プログラムを実行中に、ク
ライアント端末12から送出されたコンテンツを利用す
る場合には、図3に示したメインウィンドウ50のガイ
ダンスバー51に表示されたコミュニケーション用アプ
リケーション・プログラムの起動用ボタン51aを選択
する。
【0090】これにより、ユーザ端末10では、ライブ
配信アプリケーション・プログラムと連係動作するコミ
ュニケーション用アプリケーション・プログラムが起動
し、図5に示すように、ライブ配信アプリケーション・
プログラムのメインウィンドウ50の下部に、コミュニ
ケーション用アプリケーション・プログラムにより作成
されたコミュニケーション用ウィンドウ70が表示され
る。
【0091】なお、メインウィンドウ50のガイダンス
バー51に表示されるコミュニケーション用アプリケー
ション・プログラムの起動用ボタン51aは、クライア
ント端末12側からコンテンツの送出が行われている場
合にのみ選択可能な状態となり、クライアント端末12
側からコンテンツの送出が行われていない場合には、選
択不能な状態で表示されるとしてもよい。
【0092】このコミュニケーション用ウィンドウ70
は、図5に示すように、各クライアント端末12のDV
カメラ29によって撮像され、ユーザ端末10に送出さ
れた画像をそれぞれ表示するプレビュー領域71が配置
されている。このプレビュー領域71に表示される画像
は、クライアント端末12のDVカメラ29によって撮
像されてユーザ端末10に対して送出された映像であ
り、動画像であってもよいし、静止画像であってもよ
い。
【0093】なお、このプレビュー領域71に表示する
画像としては、例えば、各クライアント端末12の操作
者の顔などをDVカメラ29によって撮像した画像が用
いられる。また、クライアント端末12からは、DVカ
メラ29によって撮像した映像をユーザ端末10に対し
て送出することに限定されるものではなく、例えば、予
めDVカメラ29によって撮影して記録しておいた映像
データ、各種の画像作成アプリケーション・プログラム
によって作成した画像データ、或いは、後述するクライ
アント端末12側で実行されるコミュニケーション用ア
プリケーション・プログラムに予め用意された画像デー
タなどであってもよい。
【0094】また、コミュニケーション用ウィンドウ7
0は、プレビュー領域71の下部に、このプレビュー領
域71に表示された各画像(すなわちクライアント端末
12から送出された画像)をライブ配信する映像に挿入
することを選択するための挿入開始ボタン72と、ライ
ブ配信する映像にクライアント端末12から送出された
画像を挿入することを停止する挿入停止ボタン73と、
コミュニケーション用アプリケーション・プログラムに
関するヘルプ情報を参照するためのヘルプ参照ボタン7
4と、コミュニケーション用アプリケーション・プログ
ラムを終了するための終了ボタン75とが配置されてい
る。
【0095】ここで、図5に示す状態においては、ライ
ブ配信アプリケーション・プログラムのメインウィンド
ウ50におけるカメラ入力パネルウィンドウ53bのプ
レビュー領域53b1に、ユーザ端末10のDVカメラ
29によって撮影されている画像が表示されており、こ
の画像がライブ配信されることを選択されて、メインモ
ニタパネルウィンドウ53cのプレビュー領域53c1
にも表示されている。したがって、図5に示す状態にお
いては、このプレビュー領域53c1に表示された映像
が、ユーザ端末10からストリーミング配信サーバ13
に送出され、ライブ配信されている。
【0096】なお、このときプレビュー領域53c1に
表示される映像としては、例えば、ユーザ端末10のD
Vカメラ29によって撮影されたユーザ端末10の操作
者、すなわち、ライブ配信される番組の発信者の顔など
の映像である。
【0097】このとき、コンテンツ配信システム1にお
いて、各クライアント端末12では、Webブラウザが
起動されており、図6に示すように、このWebブラウ
ザによって作成されたウィンドウ80が表示画面上に表
示されている。そして、クライアント端末12における
Webブラウザは、ストリーミング配信サーバ13にか
ら配信されるコンテンツを受信しており、このストリー
ミング配信サーバ13から取得したHTML(Hyper Te
xt Mark-up Language)ファイルに基づいて、所定の内
容をウィンドウ80内に表示している。
【0098】ここで、Webブラウザには、ストリーム
配信サーバ13から配信される動画像や静止画像、及び
音声データなどのコンテンツを表示/再生することが可
能な所定のプラグイン・プログラムが実装されており、
このプラグイン・プログラムによって作成されたコンテ
ンツ表示領域81が、Webブラウザによって作成され
たウィンドウ80内の所定の位置に表示される。
【0099】このように、配信されたコンテンツがWe
bブラウザのウィンドウ80内に表示される構成とされ
ていることによって、ライブ配信される番組を視聴する
ために専用のアプリケーション・プログラムを用意する
ことが不要となる。また、Webブラウザのウィンドウ
80内にコンテンツが表示されることによって、配信さ
れるコンテンツに関連する情報などを容易に表示するこ
とができるともに、ストリーミング配信サーバ13から
様々な情報をクライアント端末12側に提供することが
でき、多彩且つ柔軟なコンテンツの配信を行うことがで
きる。
【0100】また、Webブラウザのウィンドウ80内
にコンテンツが表示される構成とすることにより、クラ
イアント端末12で動作するオペレーション・システム
などに依存した環境に左右されることなく、確実且つ良
好なコンテンツの視聴を可能とすることができる。
【0101】そして、このコンテンツ表示領域81に、
ユーザ端末10から送出された内容が表示・再生され
る。これにより、クライアント端末12におけるコンテ
ンツ表示領域81には、ユーザ端末10によって送出さ
れたコンテンツ、すなわち、ユーザ端末10におけるメ
インモニタパネルウィンドウ53cのプレビュー領域5
3c1に表示され、ライブ配信されたコンテンツが表示
される。
【0102】なお、Webブラウザのウィンドウ80内
には、上述したプラグイン・プログラムによって作成さ
れたコンテンツ表示領域81の他に、このコンテンツ表
示領域81内に表示する番組の内容や発信者に関する情
報などがテキストや画像などによって表示されていても
よい。クライアント端末12は、このような番組の内容
や発信者に関する情報などを、ストリーム配信サーバ1
3からHTMLファイルとして取得することができる。
【0103】また、Webブラウザのウィンドウ80内
には、コンテンツ表示領域81の下部に、ストリーム配
信サーバ13から配信されている番組に参加するための
参加ボタン82が表示されている。この参加ボタン82
が選択されることにより、クライアント端末12側で
は、Webブラウザとは別に、コミュニケーション用ア
プリケーション・プログラムが起動する。
【0104】このクライアント端末12側で起動するコ
ミュニケーション用アプリケーション・プログラムは、
ユーザ端末10側で起動するコミュニケーション用アプ
リケーション・プログラムとの間で直接各種データの授
受を行うことが可能とされたものである。また、クライ
アント端末12側で起動するコミュニケーション用アプ
リケーション・プログラムは、ユーザ端末10側で起動
するコミュニケーション用アプリケーション・プログラ
ムに対応した別個のプログラムとして構成されていても
よいし、ユーザ端末10側で起動するコミュニケーショ
ン用アプリケーション・プログラムと同等のプログラム
とされていてもよい。クライアント端末12とユーザ端
末10とで実行されるコミュニケーション用アプリケー
ション・プログラムを共用する場合には、このコミュニ
ケーション用アプリケーション・プログラムは、予めユ
ーザが指定することにより、或いは自動的に状況を判断
することにより、起動形態を適宜変更することが可能な
ものとされる。
【0105】ここで、クライアント端末12側でコミュ
ニケーション用アプリケーション・プログラムが起動す
ると、図7に示すように、このコミュニケーション用ア
プリケーション・プログラムによって作成されたコミュ
ニケーション用ウィンドウ90がクライアント端末12
の表示画面上に表示される。なお、このコミュニケーシ
ョン用ウィンドウ90は、Webブラウザのウィンドウ
80と同時に表示画面上に表示されてもよいし、相互に
切り替えて表示されるとしてもよい。
【0106】コミュニケーション用ウィンドウ90は、
図7に示すように、クライアント端末12に搭載又は接
続されたDVカメラ29によって撮像された画像を表示
する自画像表示領域91を備え、この自画像表示領域の
周囲に、各種の指示操作を選択するための複数のボタン
92a〜92gが配置されている。そして、これら複数
のボタン92a〜92gのさらに外周には、他のクライ
アント端末12から送出された画像を表示する画像表示
領域93が複数配置されている。
【0107】自画像表示領域91は、このコミュニケー
ション用アプリケーション・プログラムを実行するクラ
イアント端末12に搭載又は接続されたDVカメラ29
によって撮像された画像を表示する領域であり、通常
は、このクライアント端末12の操作者の顔などを撮像
した画像を表示している。
【0108】また、複数のボタン92a〜92gは、そ
れぞれ以下のような機能を有している。
【0109】Webブラウザ起動ボタン92aは、We
bブラウザを起動するためのボタンである。このWeb
ブラウザ起動ボタン92aが選択されることによって、
外部のWebブラウザ・プログラムを呼び出して起動し
たり、或いは、このコミュニケーション用アプリケーシ
ョン・プログラムに内蔵されたWebブラウザを起動す
るなどの動作が行われる。
【0110】感情ボタン92bは、自画像表示領域91
に表示された画像に対して、各種の感情を表す効果を付
与するためのボタンである。この感情ボタン92bが選
択されることによって、例えば「泣く」「笑う」「怒
る」などの各種の感情を、アニメーションや効果音など
による効果を自画像表示領域91に表示された画像に付
与することにより表現することができる。
【0111】アクションボタン92cは、画像表示領域
93に表示された他のクライアント端末12から送出さ
れた画像に対して各種のアクションを表す効果を付与す
るためのボタンである。このアクションボタン92cが
選択されることによって、例えば「たたく」「なでる」
「つねる」などの各種のアクションを、アニメーション
や効果音などによる効果を画像表示領域93のうちのい
ずれかに付与することによって表現することができる。
【0112】ヘルプボタン92dは、コミュニケーショ
ン用アプリケーション・プログラムに関するヘルプ情報
を参照するためのボタンである。このヘルプボタン92
dが選択されることによって、ヘルプ情報を表示するウ
ィンドウが開き、各種の操作説明や設定方法などを確認
することができる。
【0113】戻るボタン92eは、このコミュニケーシ
ョン用アプリケーション・プログラムを終了するか、或
いはひとつ前のメニュー表示段階に戻るためのボタンで
ある。この戻るボタン92eが選択されることによっ
て、コミュニケーション用アプリケーション・プログラ
ムを終了させたり、或いはひとつ前のメニュー表示段
階、すなわち、階層構造とされたメニュー表示における
ひとつ前の表示段階に戻ることができる。
【0114】画像音声ボタン92fは、自画像表示領域
91に表示する画像を選択するためのボタンである。こ
の画像音声ボタン92fが選択されることによって、自
画像表示領域91に表示する画像を、予めコミュニケー
ション用アプリケーション・プログラムに登録された顔
画像の中から選択し直したり、或いは、クライアント端
末12に接続されたDVカメラ29によって撮影される
動画像を自画像として選択して自画像表示領域91に表
示するように設定することができる。また、DVカメラ
29によって撮影される動画像を自画像として選択した
場合には、このDVカメラ29から入力される音声の出
力レベルなどを設定することができる。
【0115】チャットログボタン92gは、後述するよ
うにしてこのコミュニケーション用アプリケーション・
プログラムにより入力したテキストデータを、ユーザ端
末10や他のクライアント端末12との間で授受する、
いわゆるチャット機能を用いた場合におけるログデータ
を表示するボタンである。
【0116】ここで、クライアント端末12上で、図6
に示したWebブラウザによって作成されたウィンドウ
80上に表示された参加ボタン82が選択され、コミュ
ニケーション用アプリケーション・プログラムが起動し
て、コミュニケーション用ウィンドウ90が表示される
と、このコミュニケーション用アプリケーション・プロ
グラムが、ストリーミング配信サーバ13から送出され
た接続設定情報に基づいてユーザ端末10との間で直接
各種データの授受を行うことによって、自画像表示領域
91に表示された動画像又は静止画像をユーザ端末10
に対して送出する。
【0117】これにより、ユーザ端末10の表示部24
に表示されたコミュニケーション用ウィンドウ70にお
けるプレビュー領域71には、上述のようにして各クラ
イアント端末12から送出された動画像又は静止画像が
図5に示すように表示されることとなる。
【0118】ここで、プレビュー領域71には、図5に
示すように、各クライアント端末12から提供されたコ
ンテンツが一覧表示されていることから、ユーザ端末1
0を操作するユーザは、どの参加者がライブ配信する番
組に参加可能であるかを容易に視認することができ、番
組に参加させる参加者を直感的に選択操作することがで
きる。
【0119】このとき、ユーザ端末10において、コミ
ュニケーション用ウィンドウ70の挿入開始ボタン72
が選択され、プレビュー領域71に並んで表示された複
数の顔画像のうちのひとつが選択されると、図8に示す
ように、選択された顔画像がメインモニタパネルウィン
ドウ53cのプレビュー領域53c1に表示されている
画像の所定の位置に挿入される。
【0120】なお、図8においては、コミュニケーショ
ン用ウィンドウ70のプレビュー領域71に、図7に示
したクライアント端末12側のコミュニケーション用ウ
ィンドウ90の自画像表示領域91の表示内容が顔画像
71aとして反映された状態を示しており、この顔画像
71aが選択されて、メインモニタパネルウィンドウ5
3cのプレビュー領域53c1内に挿入画像100とし
て挿入された状態を示している。
【0121】このようにして、ユーザ端末10によっ
て、クライアント端末12から送出された顔画像100
が元の配信画像に挿入されると、この顔画像100が挿
入された動画像が、ストリーミング配信サーバ13に送
出され、この動画像が各クライアント端末12に対して
ライブ配信される。すなわち、クライアント端末12側
では、配信された番組を閲覧するWebブラウザのウィ
ンドウ80におけるコンテンツ表示領域81内に、図9
に示すように、図8に示したメインモニタパネルウィン
ドウ53cのプレビュー領域53c1に表示された内容
に相当する動画像が表示されることとなる。
【0122】また、クライアント端末12で実行される
コミュニケーション用アプリケーション・プログラムに
おいて、自画像表示領域91に例えばマウスカーソルを
移動させると、図10に示すように、この自画像表示領
域91に相当する位置に、テキスト入力ボックス91a
が表示される。
【0123】ここで、ユーザ端末10側でライブ配信さ
れる動画像に挿入される顔画像が選択されたクライアン
ト端末12において、このテキスト入力ボックス91a
内に、例えば「こんにちは!」などのテキストデータ
が、クライアント端末12に備えられたキーボード等の
入力機器により入力された場合について説明する。
【0124】この場合には、クライアント端末12で実
行されるコミュニケーション用アプリケーション・プロ
グラムは、ストリーミング配信サーバ13から配信され
た接続設定情報に基づいてインターネット11上でユー
ザ端末10を特定し、テキスト入力ボックス91aに入
力されたテキストデータを、このユーザ端末10に対し
て送出する。
【0125】これにより、ユーザ端末10においては、
図11に示すように、メインモニタパネルウィンドウ5
3c1のプレビュー領域53c1に表示された画像に、
上述のようにしてクライアント端末12から送出された
「こんにちは!」なるテキストデータが挿入されて表示
されることとなる。
【0126】そして、ユーザ端末10からは、メインモ
ニタパネルウィンドウ53c1のプレビュー領域53c
1に表示された画像、すなわちクライアント端末12か
ら送出された顔画像100と「こんにちは!」なるテキ
ストデータとが挿入された動画像がストリーミング配信
サーバ13に対して送出され、この動画像がストリーミ
ング配信サーバ13によって各クライアント端末12に
対してライブ配信される。
【0127】これにより、各クライアント端末12にお
けるWebブラウザのウィンドウ80のコンテンツ表示
領域81には、図12に示すように、顔画像100と
「こんにちは!」なるテキストデータとが挿入された動
画像が表示されることとなる。
【0128】以上のように構成されてなるコンテンツ配
信システム1では、ライブ配信される番組の視聴側であ
るクライアント端末12から、発信側であるユーザ端末
10に対して、接続設定情報に基づいて画像やテキスト
などのコンテンツが送出することができる。また、クラ
イアント端末12から送出されたコンテンツを、ユーザ
端末10側で自在に利用してライブ配信する番組に反映
させることができる。
【0129】したがって、コンテンツ配信システム1に
よれば、いわゆる視聴者参加型の番組をインターネット
を利用して、極めて簡便且つ良好な操作性をもって実現
することができる。このため、例えば、視聴者に対して
各種の質問やクイズの出題などを行い、これに対する視
聴者からの回答をテキストによりテロップ表示するなど
して、多彩且つ柔軟な番組を手軽にライブ配信すること
ができる。また、例えば、発信側であるユーザ端末10
から離れた場所にいる視聴者によって撮影された画像
や、入力されたテキストデータなどを、ユーザ端末10
側でライブ配信する動画像に自在に合成することができ
るため、各地を中継で結ぶような番組をインターネット
を利用して実現することができる。
【0130】(6)コミュニケーション用アプリケーシ
ョン・プログラムにおける処理つぎに以下では、上述し
たコミュニケーション用アプリケーション・プログラム
によってユーザ端末10側で実行される一連の処理につ
いて、フローチャートを参照しながら順を追って説明す
る。
【0131】なお、コミュニケーション用アプリケーシ
ョン・プログラムは、例えば、ユーザ端末10側でライ
ブ配信アプリケーション・プログラムによって起動され
た場合と、クライアント端末12側でWebブラウザに
よって起動された場合とで異なる状態で起動し、各々の
場合において異なる機能が実行可能とされていてもよ
い。ただし、以下では、図5、図8、及び図11に示し
たように、ライブ配信アプリケーション・プログラムに
よって起動された状態におけるコミュニケーション用ア
プリケーション・プログラムによる一連の処理について
説明する。また、以下で説明する一連の処理は、コミュ
ニケーション用アプリケーション・プログラムに記述さ
れた処理手続きの流れに従って、ユーザ端末10のCP
U20が各種の演算処理を行ったり、各部の動作を制御
することによって実現される。
【0132】コミュニケーション用アプリケーション・
プログラムがライブ配信アプリケーション・プログラム
によって起動されると、図13に示すフローチャート中
においてステップS10に示すように、セッション確立
準備を行う。このステップS10においては、ライブ配
信アプリケーション・プログラムとの間で各種データの
授受を行うことにより、クライアント端末12から送出
された顔画像などのコンテンツを取得する準備を行う。
なお、このステップS10における処理についての詳細
は後述する。
【0133】次に、ステップS11において、クライア
ント端末12で起動されたコミュニケーション用アプリ
ケーション・プログラムからの接続要求を受け取ったか
否かを判定する。すなわち、このステップS11におい
ては、クライアント端末12から顔画像100のような
コンテンツが送信されたか否かを判定する。この判定の
結果、接続要求を受け取った場合には処理をステップS
12に進め、受け取っていない場合には処理をステップ
S13に進める。
【0134】ステップS12においては、クライアント
端末12側から送出された顔画像100などのようなコ
ンテンツを、コミュニケーション用ウィンドウ70のプ
レビュー領域71に追加する処理を行う。これにより、
ユーザ端末10から送出する番組に新たな参加者が参加
する準備が整うこととなる。なお、このステップS12
における処理についての詳細は後述する。
【0135】ステップS13においては、コミュニケー
ション用ウィンドウ70に配置された挿入開始ボタン7
2が選択され、番組への新たな参加者を出演させること
が選択されたか否かを判定する。この判定の結果、挿入
開始ボタン72が選択された場合には処理をステップS
14に進め、選択されていない場合には処理をステップ
S15に進める。
【0136】ステップS14においては、各クライアン
ト端末12からそれぞれ送出され、コミュニケーション
用ウィンドウ70のプレビュー領域71に配置されたコ
ンテンツのうちのいずれを出演者としてライブ配信する
コンテンツに挿入するかを選択する処理を行う。なお、
このステップS14における処理についての詳細は後述
する。
【0137】ステップS15においては、コミュニケー
ション用ウィンドウ70に配置された挿入停止ボタン7
3が選択され、ステップS14にて挿入されたコンテン
ツの挿入中止が選択されたか否かを判定する。すなわ
ち、ライブ配信する番組にクライアント端末12からの
出演者が挿入されている場合に、この出演を中止するか
否かを判定する。この判定の結果、挿入停止ボタン73
が選択されている場合には処理をステップS16に進
め、選択されていない場合には処理をステップS17に
進める。
【0138】ステップS16においては、ライブ配信ア
プリケーション・プログラムに対して、ライブ配信する
番組に挿入されている出演者の出演停止を要求するメッ
セージを送信し、クライアント端末12からのコンテン
ツの挿入処理を中止することをこのライブ配信アプリケ
ーション・プログラムに対して要求する。これにより、
ライブ配信アプリケーション・プログラムによって、ユ
ーザ端末10から送出される番組に対するクライアント
端末12からのコンテンツの挿入が中止されることとな
る。
【0139】ステップS17においては、ライブ配信す
る番組に挿入されているコンテンツの送出元であるクラ
イアント端末12から、画像データやテキストデータな
どの新たなコンテンツが送出され、これを受信したか否
かを判定する。この判定の結果、出演中のクライアント
端末12から新たなコンテンツを受信した場合には処理
をステップS18に進め、受信していない場合には処理
をステップS19に進める。
【0140】ステップS18においては、出演中のクラ
イアント端末12から新たに受信した画像データやテキ
ストデータ等のコンテンツを、ライブ配信アプリケーシ
ョン・プログラムに送信する。これにより、ライブ配信
アプリケーション・プログラムによって、この新たなコ
ンテンツがライブ配信される番組に挿入して表示される
こととなる。
【0141】ステップS19においては、出演中のクラ
イアント端末12から取得したテキストデータや画像デ
ータ等のコンテンツを、ライブ配信アプリケーション・
プログラムに対して送信して受け渡しを行い、ライブ配
信する番組に挿入するコンテンツの更新処理を行う。
【0142】次に、ステップS20においては、ユーザ
端末10を操作する発信者であるユーザによって、コミ
ュニケーション用アプリケーション・プログラムを終了
することが要求されたか否かを判定する。このような要
求は、例えば、コミュニケーション用ウィンドウ70に
配置された終了ボタンが選択されたり、或いは例えばキ
ーボード等によって構成される操作部26によりコミュ
ニケーション用アプリケーション・プログラムの終了を
要求する入力がなされることによって行われる。そし
て、この判定の結果、終了することが要求された場合に
は、コミュニケーション用アプリケーション・プログラ
ムの終了処理を行い、コミュニケーション用ウィンドウ
70を閉じて、図3に示した画面状態となる。また、終
了することが要求されていない場合には、処理をステッ
プS11に戻し、上述した一連の処理を継続する。
【0143】つぎに、上述したステップS10における
セッション確立準備について、図14を参照しながら説
明する。
【0144】このステップS10における処理が開始さ
れると、図14においてステップS30に示すように、
ライブ配信アプリケーション・プログラムから、ユーザ
端末10自身のIPアドレスを取得する。このIPアド
レスは、ユーザ端末10をインターネット11上で特定
する情報であり、一般的には例えば「134.55.22.33」と
いった4組の数字によって表されるものである。
【0145】次に、ステップS31においては、クライ
アント端末12がユーザ端末10で実行されるコミュニ
ケーション用アプリケーション・プログラムに対して接
続するために必要となる接続用データ、すなわち接続設
定情報を生成し、この接続設定情報をライブ配信アプリ
ケーション・プログラムに対して受け渡す。
【0146】この接続設定情報は、例えば図15に示す
ように、ユーザ端末10で実行されるコミュニケーショ
ン用アプリケーション・プログラムに対してアクセスを
行う際に認証などを行うためのアクセスキー、このコミ
ュニケーション用アプリケーション・プログラムが利用
するユーザ端末10のネットワークインターフェース2
8のポート番号、このコミュニケーション用アプリケー
ション・プログラムに対する接続時に利用されるIPア
ドレスの数、及びこのコミュニケーション用アプリケー
ション・プログラムに対する接続時に利用される一連の
IPアドレスなどによって構成される。なお、この接続
設定情報を実際に生成する際における処理の詳細につい
ては後述する。
【0147】次に、ステップS32において、コミュニ
ケーション用アプリケーション・プログラムは、クライ
アント端末12との間での接続状態の確保を実現するサ
ーバ処理を開始する。これにより、クライアント端末1
2から送出されるコンテンツをユーザ端末10側で取得
したり、ユーザ端末10とクライアント端末12との間
で各種のデータを授受することが可能な状態となる。
【0148】そして、ステップS10における一連のセ
ッション確立準備が上述の如く処理された後に、ステッ
プS11に処理を戻す。
【0149】つぎに、上述したステップS12における
参加者の追加処理について、図16を参照しながら説明
する。
【0150】このステップS12における参加者の追加
処理が開始されると、図16に示すステップS40にお
いて、クライアント端末12から送出されたデータに含
まれるアクセスキーを、図15に示した接続設定情報に
含まれるアクセスキーと比較し、これが当該コミュニケ
ーション用アプリケーション・プログラムによって作成
されたアクセスキーと一致するか否かを判定する。これ
により、クライアント端末12から送出されたコンテン
ツが、当該コミュニケーション用アプリケーション・プ
ログラムで利用される目的で送出されたものであるか否
かを判定することができる。そして、この判定の結果、
アクセスキーが一致した場合には処理をステップS41
に進め、一致しない場合にはステップS12における参
加者の追加処理を中止して処理をステップS13に進め
る。
【0151】ステップS41においては、クライアント
端末12から送出されたコンテンツを参加者リストに追
加登録する。この参加者リストは、コミュニケーション
用ウィンドウ70のプレビュー領域71に一覧表示する
顔画像などのコンテンツに対応したものである。
【0152】次に、ステップS42においては、クライ
アント端末12側から、顔画像100や登録名などのコ
ンテンツを取得する。次に、ステップS43において
は、ステップS42で取得した顔画像100及び登録名
を、プレビュー領域71に表示する。すなわち、コミュ
ニケーション用ウィンドウ70のプレビュー領域71に
は、参加者リストに基づいて、この参加者リストに登録
されたコンテンツの内容が表示されることとなる。
【0153】そして、ステップS12における一連の参
加者追加処理が上述の如く処理された後に、ステップS
13に処理を戻す。
【0154】つぎに、上述したステップS14における
出演者の選択処理について、図17を参照しながら説明
する。
【0155】このステップS14における出演者の選択
処理が開始されると、図17においてステップS50に
示すように、コミュニケーション用ウィンドウ70のプ
レビュー領域71に配置された複数の顔画像などのコン
テンツを選択するモードに移行する。
【0156】次に、ステップS51において、プレビュ
ー領域71に配置された複数の顔画像などのコンテンツ
のうち、いずれかのコンテンツが選択されか否かを判定
する。このとき、コンテンツの選択は、例えば、ユーザ
端末10の操作部26を構成するマウス等によって、複
数の顔画像のうちのいずれかをクリック操作することな
どによって行われる。そして、この判定の結果、いずれ
かのコンテンツが選択された場合には処理をステップS
52に進め、いずれのコンテンツも選択されていない場
合には処理をステップS55に進める。
【0157】ステップS52においては、ステップS5
1で選択されたコンテンツを、ライブ配信する番組に挿
入して出演させることを記憶する。次に、ステップS5
3において、このコンテンツの送出元であるクライアン
ト端末12から、コンテンツの中身を取得する。次に、
ステップS54において、ステップS53で取得したコ
ンテンツに関する情報をライブ配信アプリケーション・
プログラムに受け渡し、これによりライブ配信アプリケ
ーション・プログラム側でクライアント端末12から送
出されたコンテンツがライブ配信される番組に挿入され
る。このステップS54が完了すると、処理がステップ
S56に進められる。
【0158】ステップS55においては、例えば操作部
26を構成するマウスなどによって、プレビュー領域7
1に配置された顔画像などのコンテンツ以外の場所がク
リック操作されたか否かを判定する。この判定の結果、
コンテンツ以外の場所がクリック操作された場合にはそ
りをステップS56に進め、クリック操作が行われてい
ない場合には、処理をステップS51に戻して、このス
テップS51以降の処理を継続する。すなわち、このス
テップS55においては、顔画像などのコンテンツを選
択するモードを解除するか否かを判定している。
【0159】ステップS56においては、顔画像などの
コンテンツを選択するモードを解除し、処理をステップ
S15に戻す。
【0160】つぎに、上述したステップS19における
ライブ配信アプリケーション・プログラムに対するコン
テンツの受け渡し処理について、図18を参照しながら
説明する。
【0161】このステップS19におけるライブ配信ア
プリケーション・プログラムに対するコンテンツの受け
渡し処理が開始されると、図18においてステップS6
0に示すように、ライブ配信アプリケーション・プログ
ラムによって、挿入するテキストデータや画像データ等
のコンテンツのサイズに関する問い合わせが行われたか
否かを判定する。このとき問い合わされるサイズとして
は、例えば、挿入するコンテンツの縦方向及び横方向の
ピクセル数などである。そして、この判定の結果、問い
合わせが行われた場合には処理をステップS61に進
め、行われていない場合には処理をステップS62に進
める。
【0162】ステップS61においては、ライブ配信ア
プリケーション・プログラムによって問い合わされた、
挿入するコンテンツのサイズを算出して、これをライブ
配信アプリケーション・プログラムに対して受け渡す。
これにより、ライブ配信アプリケーション・プログラム
は、ライブ配信する番組に挿入するコンテンツのサイズ
を、このコンテンツを実際に受け取る前に知ることがで
き、各種の事前処理を行うことができる。
【0163】ステップS62においては、ライブ配信ア
プリケーション・プログラムによって、このライブ配信
アプリケーション・プログラムとコミュニケーション用
アプリケーション・プログラムとの間で共有するメモリ
(共有メモリ)に関する情報の授受が行われたか否かを
判定する。この共有メモリに関する情報としては、例え
ば、ユーザ端末10に備えられるRAM21における開
始アドレスや、このRAM21内に共有メモリとして確
保するブロック数などである。そして、この判定の結
果、共有メモリに関する情報の授受が行われた場合に
は、処理をステップS63に進め、授受が行われていな
い場合には、ステップS19以降のライブ配信アプリケ
ーション・プログラムに対するコンテンツの受け渡し処
理を中止して、処理をステップS20に進める。
【0164】ステップS63においては、クライアント
端末12から送出された顔画像などのコンテンツを取得
する。次に、ステップS64において、ステップS63
で取得した顔画像等の画像データやテキストデータなど
のコンテンツの内容を、共有メモリに格納する。次に、
ステップS65においては、共有メモリとしてRAM2
1に確保されたメモリ領域を解放(クローズ)し、処理
をステップS20に戻す。
【0165】ユーザ端末10においては、上述したよう
にして、コミュニケーション用アプリケーション・プロ
グラムによる一連の処理が実行される。これにより、ユ
ーザ端末10は、以上のような一連の処理をコミュニケ
ーション用アプリケーション・プログラムによって実行
することにより、クライアント端末12から送出された
コンテンツを受け取って、ライブ配信アプリケーション
・プログラムに受け渡すことができる。
【0166】(7)ライブ配信アプリケーション・プロ
グラムにおける処理 つぎに以下では、上述したライブ配信アプリケーション
・プログラムによってユーザ端末10側で実行される一
連の処理のうち、クライアント端末12から送出された
コンテンツを挿入する場合の処理について、図19に示
すフローチャートを参照しながら順を追って説明する。
なお、以下で説明する一連の処理は、ライブ配信アプリ
ケーション・プログラムに記述された処理手続きの流れ
に従って、ユーザ端末10のCPU20が各種の演算処
理を行ったり、各部の動作を制御することによって実現
される。
【0167】ライブ配信アプリケーション・プログラム
がユーザ端末10上で起動された状態で、クライアント
端末12から送出されたコンテンツを挿入する場合に
は、先ず、図19に示すステップS70において、コミ
ュニケーション用アプリケーション・プログラムから画
像データやテキストデータ等のコンテンツが送信された
か否かを判定する。このステップS70は、コミュニケ
ーション用アプリケーション・プログラムにおけるステ
ップS18での処理に対応したものである。そして、こ
の判定の結果、コミュニケーション用アプリケーション
・プログラムから挿入するコンテンツが送信された場合
には処理をステップS71に進め、送信されていない場
合には処理をステップS76に進める。
【0168】ステップS71においては、コミュニケー
ション用アプリケーション・プログラムに対して、挿入
するテキストデータや画像データ等のコンテンツのサイ
ズに関する問い合わせを行う。このステップS71にお
ける処理は、コミュニケーション用アプリケーション・
プログラムにおけるステップS60での処理に対応した
ものである。そして、挿入するコンテンツのサイズをコ
ミュニケーション用アプリケーション・プログラムから
取得した後に、処理をステップS72に進める。
【0169】ステップS72においては、ステップS7
2において取得したコンテンツのサイズに基づいて、こ
のコンテンツを格納するに十分な容量の共有メモリをR
AM21内に確保する。
【0170】次に、ステップS73において、確保した
共有メモリに関する情報を、コミュニケーション用アプ
リケーション・プログラムに対して受け渡す。このステ
ップS73における処理は、コミュニケーション用アプ
リケーション・プログラムにおけるステップS62での
処理に対応したものである。
【0171】次に、コミュニケーション用アプリケーシ
ョン・プログラムによって共有メモリ内にクライアント
端末12から送出されたコンテンツの内容が格納された
後に、ステップS74において、このコンテンツを共有
メモリから読み出して、ライブ配信する番組のコンテン
ツに合成するなどして挿入する。次に、ステップS75
において、共有メモリとしてRAM21に確保されたメ
モリ領域を解放し、処理をステップS76に進める。
【0172】ステップS76においては、コミュニケー
ション用アプリケーション・プログラムから、ライブ配
信する番組に挿入されている出演者の出演停止を要求す
るメッセージが送信されたか否かを判定する。このステ
ップS76における処理は、コミュニケーション用アプ
リケーション・プログラムにおけるステップS16での
処理に対応したものである。そして、この判定の結果、
出演停止を要求するメッセージが送信された場合には処
理をステップS77に進め、送信されていない場合に
は、送出されたコンテンツを挿入する場合の処理を一時
終了して、他の処理を継続する。
【0173】なお、図19に示す一連の処理は、ライブ
配信アプリケーション・プログラムにおける各種の処理
のうち、送出されたコンテンツを挿入する場合の処理に
ついてのみ示すものであり、ステップS70以降の処理
は、他の各種の処理が実行される間に所定の時間か間隔
で繰り返し行われるものである。
【0174】ステップS77においては、コミュニケー
ション用アプリケーション・プログラムから受け渡され
たコンテンツを挿入する処理を停止し、ユーザ端末10
内に予め格納されたコンテンツ、或いはユーザ端末10
に搭載又は接続されたDVカメラ29によって撮像され
たコンテンツによってライブ配信を行う。
【0175】以上で説明したように、コンテンツ配信シ
ステム1においては、ライブ配信アプリケーション・プ
ログラムとコミュニケーション用アプリケーション・プ
ログラムとが密接に連携することによって、クライアン
ト端末12から送出されたコンテンツが、ユーザ端末1
0からライブ配信されるコンテンツに挿入されることと
なる。なお、上述した一連の処理は、ライブ配信アプリ
ケーション・プログラムとコミュニケーション用アプリ
ケーション・プログラムとが連携して実行されることに
より実現することに限定されるものではなく、例えば単
一のアプリケーション・プログラムにより実現されてい
てもよい。
【0176】(8)アドレス変換による問題 つぎに以下では、上述のようにしてクライアント端末1
2からユーザ端末10に対してコンテンツを送出する際
に生じる問題となる点について説明する。
【0177】クライアント端末12がユーザ端末10に
接続して、コンテンツ等のデータをサーバ装置を介さず
に直接送信する場合には、クライアント端末12がユー
ザ端末10をコンピュータネットワーク上で特定し、適
切にデータを送信することが必要となる。このようにし
てクライアント端末12からユーザ端末10に対してデ
ータの送信を行うに際しては、ユーザ端末10をコンピ
ュータネットワーク上で特定するアドレス情報としての
IPアドレスと、ユーザ端末10側でライブ配信アプリ
ケーション・プログラム及びコミュニケーション用アプ
リケーション・プログラムが使用するポート番号とが必
要となる。
【0178】このうち、ポート番号は、ライブ配信アプ
リケーション・プログラム又はコミュニケーション用ア
プリケーション・プログラムが使用することを独自に決
定することができることから、ユーザ端末10側で接続
設定情報を生成する際に、この接続設定情報にポート番
号を含めることは容易に行うことができる。
【0179】一方、ユーザ端末10がLANの内部に存
在する場合には、ユーザ端末10側でIPアドレスを決
定し、このIPアドレスを接続設定情報に含めると不具
合が生じてしまう。具体的には、ユーザ端末10がLA
Nの内部に存在する場合には、一般に、このLAN内だ
けで認識可能ないわゆるプライベートIPアドレスがユ
ーザ端末10に設定されている。このため、LANの外
部側に存在するインターネット11等のコンピュータネ
ットワーク、すなわちストリーミング配信サーバ13や
クライアント端末12は、ユーザ端末10のプライベー
トIPアドレスによってはこのユーザ端末10を特定す
ることができず、コンテンツ等のデータを直接送信する
ことができない。
【0180】近年、ADSL(Asymmetric Digital Sub
scriber Line)などに代表されるような、いわゆるブロ
ードバンド接続環境が一般家庭にも急速に普及してお
り、ダイアルアップルータなどの各種ルータ機器を介し
てインターネットに接続することが一般的となりつつあ
る。このような場合に、ルータ機器よりもLAN側では
プライベートIPアドレスが用いられ、インターネット
に接続されるWAN(Wide Area Network)側では、グ
ローバルIPアドレスが用いられる。そして、ルータ機
器により、プライベートIPアドレスとグローバルIP
アドレスとの間でアドレス変換(NAT:Network Addr
ess Translation)が行われる。
【0181】このようなネットワーク環境において、W
AN側に存在するクライアント端末12からLAN側に
存在するユーザ端末10に対してコンテンツ等のデータ
を直接送信するためには、ルータ機器におけるアドレス
変換の設定を適切に行うことが必要となる。
【0182】しかしながら、ライブ配信を行うユーザ端
末10の利用者(ユーザ)にとっては、IPアドレスや
ポート番号等の仕組みを理解して、ルータ機器における
アドレス変換を適切に設定することが困難である場合が
多い。また、ルータ機器は、頻繁に利用されるホームペ
ージの閲覧や電子メールの送受信などのために必要とな
る項目が予め設定されていることが一般的であるため、
アドレス変換の仕組みが存在することを知るユーザも稀
であるといった状況であるといえる。
【0183】(9)アドレス変換による問題の解決策 そこで、コンテンツ配信システム1では、以下で説明す
るようにして処理を行うことによって、ユーザ端末10
がLANの内部に存在し、このユーザ端末10にプライ
ベートIPアドレスが設定されている場合であっても、
クライアント端末12とユーザ端末10とを簡便且つ確
実に接続して、コンテンツの授受を直接行うことが可能
とされている。
【0184】すなわち、コンテンツ配信システム1にお
いては、ユーザ端末10側で接続設定情報を生成するに
先立って、サーバ装置側に自身(ユーザ端末10)のI
Pアドレスの問い合わせを行う。そして、ユーザ端末1
0は、サーバ装置から取得したIPアドレスを含む接続
設定情報を生成する。そこで、以下では、このようにし
て接続設定情報を生成する場合の詳細について順を追っ
て説明する。
【0185】コンテンツ配信システム1では、このよう
なユーザ端末10からサーバ装置に対するIPアドレス
の問い合わせを、独自のプロトコルを用いて実現してい
る。以下では、この独自のプロトコルを「CDCTP」
と称することとする。コンテンツ配信システム1におい
ては、ユーザ端末10側でCDCTPに関する処理を行
うCDCTPクライアントが動作しており、サーバ装置
側でCDCTPに関する処理を行うCDCTPサーバが
動作している。
【0186】CDCTPクライアントは、例えば、ユー
ザ端末10側で実行されるライブ配信アプリケーション
・プログラムを構成するソフトウェア・モジュールのひ
とつとして実装されている。したがって、ライブ配信ア
プリケーション・プログラムが起動した状態で、サーバ
装置との間でCDCTPによって各種のデータを通信す
ることが可能とされている。
【0187】CDCTPサーバは、ストリーミング配信
サーバ13又はサーバ使用予約管理センタ14などのサ
ーバ装置上で実行されており、ユーザ端末10からCD
CTPを用いてなされた要求に応答動作するソフトウエ
ア・プログラムである。なお、CDCTPサーバは、ス
トリーミング配信サーバ13、サーバ使用予約管理セン
タ14、或いは他のCDCTPサーバを専ら実行する専
用のサーバ装置など、各種のサーバ装置によって種々の
形態で実現することができるが、以下では、ストリーミ
ング配信サーバ13上で実行されているものとして説明
する。
【0188】(10)CDCTPによるIPアドレスの
取得 ここで、ユーザ端末10が接続設定情報を生成するに先
だって、サーバ装置に対してIPアドレスを問い合わせ
る際の具体的な情報の流れについて説明する。
【0189】まず、ユーザ端末10にグローバルIPア
ドレスが設定されている場合について、図20を参照し
ながら説明する。この場合は、ユーザ端末10がLAN
内に存在せずに、インターネット11に対して直接接続
されているか、或いは、LAN内に存在している場合に
おいてインターネット11上に接続された他のコンピュ
ータ装置から認識可能なグローバルIPアドレスが設定
されている場合に相当する。
【0190】図20に示すように、ユーザ端末10にグ
ローバルIPアドレスが例えば「134.55.22.33」として
設定されている場合には、このユーザ端末10が自身
(ユーザ端末10)のIPアドレスとして、グローバル
IPアドレスである「134.55.22.33」なる値を認識する
ことができる。ここで、ユーザ端末10が接続設定情報
を生成する場合には、この接続設定情報の生成に先立っ
て、ストリーミング配信サーバ13に対してCDCTP
を用いて、ユーザ端末10に割り当てられたIPアドレ
スを問い合わせる。
【0191】このユーザ端末10からの問い合わせに対
して、ストリーミング配信サーバ13は、問い合わせが
なされた要求に含まれるIPアドレスに基づいて、ユー
ザ端末10のIPアドレスである「134.55.22.33」なる
値を、このユーザ端末10に対して返答する。これによ
り、ユーザ端末10は、「134.55.22.33」なる値によ
り、自身のIPアドレスがグローバルIPアドレスであ
ると確認することができ、このグローバルIPアドレス
を含めて接続設定情報を生成する。そして、接続設定情
報をストリーミング配信サーバ13に送出する。
【0192】一方、ユーザ端末10に対する接続を行う
クライアント端末12は、ストリーミング配信サーバ1
3にアクセスして接続設定情報を取得し、この接続設定
情報に含まれたグローバルIPアドレスに基づいて、ユ
ーザ端末10に対して直接接続することができる。
【0193】つぎに、ユーザ端末10に外部のネットワ
ークから識別不能なローカルIPアドレスが設定されて
いる場合について、図21を参照しながら説明する。な
お、図21においては、ユーザ端末10とインターネッ
ト11との間にルータ機器100が配置され、このルー
タ機器100によってアドレス変換が行われている場合
について図示している。
【0194】図21に示すように、ユーザ端末10にロ
ーカルIPアドレスが例えば「192.168.1.2」として設
定されている場合に、このユーザ端末10においては、
自身(ユーザ端末10)のIPアドレスとして、ローカ
ルIPアドレスである「192.168.1.2」なる値が認識さ
れる。したがって、このIPアドレスのみをユーザ端末
10が接続設定情報に含めてストリーミング配信サーバ
13に送出した場合には、クライアント端末12からは
インターネット11を介してユーザ端末10に接続する
ことができない。
【0195】そこで、ユーザ端末10は、接続設定情報
の生成に先立って、ストリーミング配信サーバ13に対
してCDCTPを用いることにより、IPアドレスを問
い合わせる。このとき、ユーザ端末10からストリーミ
ング配信サーバ13に対する要求に対して、ユーザ端末
10とストリーミング配信サーバ13との間に配設され
たルータ機器100によって、ローカルIPアドレスか
らグローバルIPアドレスへのアドレス変換が行われ
る。このため、ストリーミング配信サーバ13は、ユー
ザ端末10からなされたIPアドレスの問い合わせの送
出元として、ルータ機器100に設定されたグローバル
IPアドレス(例えば「134.55.22.33」なる値)が認識
される。
【0196】したがって、このユーザ端末10からの問
い合わせに対して、ストリーミング配信サーバ13は、
問い合わせがなされた要求に含まれるIPアドレスに基
づいて、ルータ機器100のIPアドレスである「134.
55.22.33」なる値を、このユーザ端末10に対して返答
する。これにより、ユーザ端末10は、グローバルIP
アドレスである「134.55.22.33」なる値を取得すること
ができる。そして、ユーザ端末10は、このグローバル
IPアドレスを含む接続設定情報を生成して、この接続
設定情報をストリーミング配信サーバ13に送出する。
【0197】これにより、ユーザ端末10に対する接続
を行うクライアント端末12は、ストリーミング配信サ
ーバ13にアクセスして接続設定情報を取得し、この接
続設定情報に含まれたグローバルIPアドレスに基づい
て、ルータ機器100を介してユーザ端末10に対して
接続することが可能となる。
【0198】(11)アドレス変換の報知 ここで、ユーザ端末10においては、ユーザ端末10自
身に設定されたIPアドレスと、ストリーミング配信サ
ーバ13から取得したIPアドレスとを比較することに
よって、ユーザ端末10が存在するネットワーク環境を
判定することができる。具体的には、これらのIPアド
レスが一致している場合に、ユーザ端末10が存在する
ネットワークが、アドレス変換が行われていない環境
(図20に示す環境)であると判定し、これらのIPア
ドレスが異なっており、且つ、ユーザ端末10自身に設
定されたIPアドレスがローカルアドレスとして規定さ
れる(RFC1597)ネームスペースの範囲に属する場合
に、ユーザ端末10が存在するネットワークが、アドレ
ス変換が行われている環境(図21に示す環境)である
と判定することができる。
【0199】そこで、ユーザ端末10においては、上述
した判定処理を、例えばライブ配信アプリケーション・
プログラム又はコミュニケーション用アプリケーション
・プログラムに盛り込んでおき、アドレス変換が行われ
ている環境にユーザ端末10が存在すると判定された場
合には、ユーザ端末10の表示部24に、例えば図22
に示すようなアドレス変換報知ウィンドウ110を表示
することが望ましい。
【0200】アドレス変換報知ウィンドウ110は、例
えば図22に示すように、ユーザ端末10自身に設定さ
れたIPアドレスを検出することにより得られたローカ
ルIPアドレスと、ストリーミング配信サーバ13から
取得されたグローバルIPアドレスと、アドレス変換が
行われていることをユーザ端末10の利用者に対して報
知する内容の文章とを表示するウィンドウである。
【0201】ユーザ端末10側においては、このような
アドレス変換報知ウィンドウ110が表示されることに
よって、利用者に対してアドレス変換が行われているこ
とを報知することができ、必要に応じてルータ機器10
0にける設定を適切に変更すべきであることを報知する
ことができる。
【0202】これにより、例えば、ユーザ端末10によ
ってライブ配信を行う際にアドレス変換を起因とする動
作エラーが生じて、利用者がIPアドレスやポート番号
などの技術に詳しくない場合であっても、ルータ機器1
00に対する設定処置を適切に行うように利用者に対し
て促すことができる。したがって、利用者にとって原因
が不明な突然の動作エラーによって、この利用者がコン
テンツ配信システム1を利用することを諦めてしまうこ
とを防止することができる。
【0203】(12)ユーザ端末からサーバ装置への接
続設定情報の送出時期 つぎに以下では、上述のようにしてユーザ端末10によ
り生成した接続設定情報を、ストリーミング配信サーバ
13に対して送出する時期について説明する。
【0204】ユーザ端末10は、図1を参照して説明し
たように、ライブ配信を行うに際して、先ずサーバ使用
予約管理センタ14にアクセスすることにより、コンテ
ンツの配信を予約する。このとき、ユーザ端末10は、
ストリーミング配信サーバ13によるコンテンツのスト
リーミング配信(ライブ配信)機能の使用を希望する日
時や視聴者の定員数、及び視聴者パスワードといった所
定の予約情報を登録することによって予約を行う。
【0205】そして、予約された日時に対して所定の時
間だけ前の時刻(例えば開始時刻の5分前)からライブ
配信が許可された終了時刻までの間に、ユーザ端末10
からストリーミング配信サーバ13に対する接続設定情
報の送出が許可される。
【0206】ユーザ端末10においては、ライブ配信ア
プリケーション・プログラムを起動した状態で、この時
間内にストリーミング配信サーバ13に対してアクセス
を行うことにより、このストリーミング配信サーバ13
に対して接続設定情報が自動的に送出される。なお、ユ
ーザ端末10から接続設定情報が自動的に送出される構
成とせずに、例えば、この時間内でユーザ端末10がス
トリーミング配信サーバ13に対してWebブラウザ等
を用いて接続し、Webブラウザのウィンドウ内に表示
された所定のボタンを選択することなどによって、接続
設定情報が送出されるとしてもよい。
【0207】一方、ユーザ端末10に許可されたライブ
配信の時間内において、クライアント端末12がストリ
ーミング配信サーバ13に対して接続すると、図6を参
照しながら説明したようにして、Webブラウザのウィ
ンドウ80内にライブ配信されたコンテンツが表示され
ることとなる。
【0208】このとき、図6に示す参加ボタン82がク
ライアント端末12側で選択されると、このクライアン
ト端末12からユーザ端末10に対して直接コンテンツ
が送出されることとなる。コンテンツ配信システム1に
おいては、クライアント端末12側で参加ボタン82が
選択されたときに、ユーザ端末10からストリーミング
配信サーバ13に対して送出された接続設定情報が、こ
のストリーミング配信サーバ13からクライアント端末
12に対して送出される。そして、クライアント端末1
2は、ストリーミング配信サーバ13から取得した接続
設定情報に基づいて、ユーザ端末10に対するコンテン
ツの送出を行う。
【0209】ここで、ユーザ端末10側でコミュニケー
ション用アプリケーション・プログラムが起動されずに
ライブ配信が行われていたり、或いは、ユーザ端末10
からストリーミング配信サーバ13に対する接続設定情
報の送出が正常に行われなかった場合には、例えば図2
3に示すようなウィンドウがクライアント端末12の表
示画面上に表示される。すなわち、この場合には、ユー
ザ端末10からクライアント端末12に対して一方的に
コンテンツがライブ配信され、クライアント端末12か
らユーザ端末10に対してコンテンツを直接送出するこ
とができない状態となる。
【0210】(13)ユーザ端末からサーバ装置への接
続設定情報の送出処理 つぎに以下では、ユーザ端末10からストリーミング配
信サーバ13に対して接続設定情報を送出する際におけ
る一連の処理について、図24に示すフローチャートを
参照しながら順を追って説明する。なお、図24におい
ては、ユーザ端末10側で実行されるコミュニケーショ
ン用アプリケーション・プログラム及びCDCTPクラ
イアントと、ストリーミング配信サーバ13側で実行さ
れるCDCTPサーバとにおける処理を並べて時系列順
に図示している。また、CDCTPクライアントは、ユ
ーザ端末10側で動作するライブ配信アプリケーション
・プログラムを構成するソフトウェア・モジュールのひ
とつとして実装されたものである。
【0211】ユーザ端末10からストリーミング配信サ
ーバ13に対して接続設定情報を送出する際には、先
ず、図24においてステップS80で示すように、ユー
ザ端末10で動作するCDCTPクライアントによっ
て、インターネット11等のコンピュータネットワーク
に対する接続処理を行う。この接続処理は、例えば、ユ
ーザ端末10に備えられたネットワークインターフェー
ス28などをCPU20により制御することにより、公
衆回線網15を介してインターネット11やサーバ接続
専用ネットワーク16に接続する。なお、以下では、ユ
ーザ端末10からストリーミング配信サーバ13に接続
するに際して、サーバ接続専用ネットワーク16ではな
く、インターネット11を介して接続する場合を想定し
て説明する。
【0212】次に、ステップS81において、CDCT
Pクライアントは、インターネット11に対する接続が
正常に完了したか否かを判定する。この判定の結果、イ
ンターネット11に対する接続が正常に完了している場
合には処理をステップS82に進め、正常に完了してい
ない場合には処理をステップS92に進める。
【0213】ステップS82において、CDCTPクラ
イアントは、ユーザ端末10によってサーバ使用予約管
理センタ14になされた予約が、視聴者による番組の参
加が可能な番組タイプで予約されているか否か、及び予
約された配信開始日時の所定時間前、例えば5分程度前
までから配信終了日時までの間の時刻であるか否かを判
定する。すなわち、この判定においては、ユーザ端末1
0からストリーミング配信サーバ13に対する接続設定
情報の送出が許可された条件が満たされているかを判定
する。この判定の結果、条件が満たされている場合には
処理をステップS83に進め、満たされていない場合に
は処理をステップS92に進める。
【0214】ステップS83において、CDCTPクラ
イアントは、ストリーミング配信サーバ13上で動作す
るCDCTPサーバに対する接続処理を行う。なお、こ
のステップS83における接続処理についての詳細は後
述する。また、このステップS83における接続処理が
完了した後で、処理をステップS84に進める。
【0215】ステップS84において、CDCTPクラ
イアントは、ユーザ端末10のIPアドレスをCDCT
Pサーバに対して問い合わせるための「Request Messag
e」を作成し、これをCDCTPサーバに対して送出す
る。
【0216】この「Request Message」は、CDCTP
で規定された所定のフォーマットで記述された一連のデ
ータ群であり、例えば図25に示すように、改行コード
で区切られた一連の文字列、或いは暗号化された文字列
からなる。「Request Message」は、例えば図25に示
すように、このデータ群の内容を示すRequest、Heade
r、及びEntityからなる。Headerには、以降のEntityを
解読するための情報や、予約番組の認証に必要な情報な
どが記述されている。また、Entityは、データ群の内容
を示すRequestに応じて適宜記述されるものである。
【0217】ここで、ステップS84においてCDCT
PクライアントからCDCTPサーバに対して「Reques
t Message」が送出されると、CDCTPサーバは、ス
テップS93に示すように、送出された「Request Mess
age」に対する返答としての「Response Message」をC
DCTPクライアントに対して送出する。
【0218】この「Response Message」は、CDCTP
で規定された所定のフォーマットで記述された一連のデ
ータ群であり、例えば図26に示すように、改行コード
で区切られた一連の文字列、或いは暗号化された文字列
からなる。「Response Message」は、例えば図26に示
すように、Status、Header、及びEntityからなる。Stat
usには、CDCTPクライアントからCDCTPサーバ
に対して送出された「Response Message」の受信状態
や、「Request Message」に対する規定に合致している
かなどの結果が記述される。Headerには、以降のEntity
を解読するための情報や、予約番組の認証に必要な情報
などが記述されている。また、Entityは、データ群の内
容を示すRequestに応じて適宜記述されるものである。
そして、「Response Message」には、CDCTPサーバ
から認識された「Request Message」の送出元のIPア
ドレスが含められる。
【0219】ステップS93において、上述した「Resp
onse Message」がCDCTPサーバからCDCTPクラ
イアントに対して送出されると、CDCTPクライアン
トは、ステップS85において、送出された「Response
Message」の取得が正常になされ、この「Response Mes
sage」の内容が正しく解読できたか否かを判定する。こ
の判定の結果、正しく解読できた場合には処理をステッ
プS86に進め、解読できなかった場合には処理をステ
ップS92に進める。
【0220】ステップS86において、CDCTPクラ
イアントは、ユーザ端末10に設定されたIPアドレス
を検出する。このとき、ユーザ端末10がLAN内に存
在する場合には、ローカルIPアドレスが検出されるこ
ととなる。また、このステップS86においては、ユー
ザ端末10に複数のネットワークインターフェース28
が備えられている場合には、各ネットワークインターフ
ェース28毎に複数のIPアドレスが検出されることと
なる。CDCTPクライアントは、このIPアドレスの
検出の後で、処理をステップS87に進める。
【0221】ステップS87において、CDCTPクラ
イアントは、CDCTPサーバから取得した「Response
Message」内に含まれる「Request Message」の送出元
のIPアドレスが、ステップS86で検出されたIPア
ドレスのリストに含まれているか否かを判定する。この
判定の結果、含まれていない場合には処理をステップS
88に進め、含まれている場合には処理をステップS8
9に進める。
【0222】ステップS88において、CDCTPクラ
イアントは、例えば図22に示したようなウィンドウを
ユーザ端末10の表示画面上に表示して、ユーザ端末1
0の操作者(ユーザ)に対して、アドレス変換が行われ
ていることを報知する。これにより、ユーザは、表示さ
れたウィンドウに記載された内容に従って、例えばルー
タ機器100をコンテンツ配信システム1を利用するに
適した設定に変更するなどの処置を容易に行うことがで
きる。
【0223】なお、このステップS88においては、図
22に示したようなウィンドウを表示することに限定さ
れるものではなく、例えばルータ機器100が外部から
の要求に応じて設定の変更を行うことが可能とされてい
る場合には、ユーザからの許可を得るなどした後で、C
DCTPクライアント又はコミュニケーション用アプリ
ケーション・プログラムによって自動的にルータ機器1
00の設定を変更するとしてもよい。
【0224】ステップS89において、CDCTPクラ
イアントは、CDCTPサーバから取得したIPアドレ
スをコミュニケーション用アプリケーション・プログラ
ムに受け渡す。これにより、コミュニケーション用アプ
リケーション・プログラムは、ステップS97におい
て、CDCTPクライアントから渡されたIPアドレス
を、クライアント端末12からコンテンツをユーザ端末
10に対して送出する場合に用いるIPアドレスとして
追加し、接続設定情報を生成する。そして、コミュニケ
ーション用アプリケーション・プログラムは、生成した
接続設定情報をCDCTPクライアントに通知する。
【0225】CDCTPクライアントは、コミュニケー
ション用アプリケーション・プログラムから接続設定情
報を取得すると、ステップS90において、この接続設
定情報をCDCTPサーバに対して送出(アップロー
ド)する。
【0226】CDCTPサーバは、CDCTPクライア
ントから接続設定情報が送出されると、ステップS94
において、CDCTPクライアントによってなされた接
続設定情報の送出が正規の番組配信予約に基づくもので
あるか否か、接続設定情報の送出に際しての認証が正し
く行われたか否か、或いは、送出された接続設定情報が
アップロードの許可された時間内に行われているか否か
などの最終的な確認処理を行う。そして、この確認処理
の結果、不具合がない場合には処理をステップS95に
進め、不具合がある場合には、送出された接続設定情報
に対する以降の処理を中止して、この接続設定情報のア
ップロードが正常に完了しなかった旨を示す情報をCD
CTPクライアントに対して通知する。
【0227】CDCTPサーバは、ステップS94にお
ける確認処理が正常に完了すると、ステップS95にお
いて、CDCTPクライアントから送出された接続設定
情報を保存するとともに、クライアント端末12からの
要求に応じて、このクライアント端末12に対して接続
設定情報を送出可能な状態とする。
【0228】具体的には、例えば、図6に示すWebペ
ージ、すなわち、クライアント端末12が番組を視聴す
る際にアクセスされるWebページにおける参加ボタン
82に、接続設定情報に対するリンクを張る。これによ
り、クライアント端末12によって、このWebページ
にアクセスし、ユーザ端末10から発信される番組に参
加しようとして、参加ボタン82を選択したときに、接
続設定情報がクライアント端末12に対して自動的に送
出(ダウンロード)されることとなる。クライアント端
末12側では、このようにして取得した接続設定情報に
基づいて、ユーザ端末10に対して直接コンテンツを送
出することが可能となる。
【0229】また、CDCTPサーバは、ステップS9
6において、ユーザ端末10に対して番組の配信が許可
された時間が終了した場合に、上述したWebページと
接続設定情報とのリンクを解除する。
【0230】一方、CDCTPクライアントは、ステッ
プS90における接続設定情報のCDCTPサーバに対
するアップロードを行った後で、ステップS91におい
て、このアップロードが正常に完了したか否かを判定す
る。この判定の結果、正常に完了した場合には、一連の
CDCTPサーバに対する接続設定情報の送出処理を終
了する。また、この判定の結果、アップロードが正常に
完了していない場合には、処理をステップS92に進め
る。
【0231】ステップS92において、CDCTPクラ
イアントは、ユーザ端末10の表示画面上に、エラーが
生じたことをユーザに対して報知するウィンドウなどを
表示して、一連のCDCTPサーバに対する接続設定情
報の送出処理を中止する。
【0232】ここで、上述したステップS83における
接続処理について、図27を参照しながら詳細に説明す
る。
【0233】ステップS83においてCDCTPサーバ
に対する接続処理が開始されると、CDCTPクライア
ントは、ステップS100において、CDCTPサーバ
のIPアドレス及びポート番号を配信予約ファイルから
取得する。
【0234】この配信予約ファイルは、ユーザ端末10
がサーバ使用予約管理センタ14に対してアクセスして
番組配信の予約を行ったときに得られた一連のデータ群
であり、例えば図28に示すように、ストリーミング配
信サーバ13を識別するための情報であるService Site
ID、ストリーミング配信サーバ13に設定されたグロ
ーバルIPアドレス、及びコンテンツを送出する際に利
用されるストリーミング配信サーバ13におけるポート
番号を示すCDCTP Server Address/Port、予約されたユ
ーザのID及びパスワードを示すUser ID/Passwordなど
が記述されている。すなわち、この配信予約ファイルに
は、ユーザ端末10側からストリーミング配信サーバ1
3に対してCDCTPを用いて通信を行うための情報が
含められている。
【0235】そして、CDCTPクライアントは、ステ
ップS100においてCDCTPサーバのIPアドレス
及びポート番号などの情報を取得すると、ステップS1
01において、この情報に基づいてCDCTPサーバに
対する接続を行う。
【0236】次に、ステップS102において、CDC
TPクライアントは、CDCTPサーバに対する接続が
正常に行われたか否かを判定する。この判定の結果、接
続が正常に行われた場合には処理をステップS103に
進め、接続が正常に行われなかった場合には処理をステ
ップS108に進める。
【0237】ステップS103において、CDCTPク
ライアントは、ストリーミング配信サーバ13から、サ
ーバに関する情報を取得する。
【0238】次に、ステップS104において、CDC
TPクライアントは、ステップS103で取得したサー
バに関する情報が、規約に沿った内容であるか否かを判
定する。この判定の結果、規約に沿っている場合には処
理をステップS105に進め、規約に沿っていない場合
には処理をステップS107に進める。
【0239】ステップS105において、CDCTPク
ライアントは、ステップS103で取得したサーバに関
する情報が、配信予約ファイルに記述されたサーバに関
する情報と合致するか否かを判定する。この判定の結
果、合致する場合には処理をステップS106に進め、
合致しない場合には処理をステップS107に進める。
【0240】ステップS106において、CDCTPク
ライアントは、接続されたストリーミング配信サーバ1
3が、番組配信の予約時に指定されたサーバであること
を確認して、このストリーミング配信サーバ13に対す
る接続を継続する。そして、ステップS84以降の処理
を進める。
【0241】一方、CDCTPクライアントは、ステッ
プS107において、CDCTPサーバに対してエラー
が生じたことを通知するとともに、処理をステップS1
08に進める。
【0242】また、CDCTPクライアントは、ステッ
プS108において、配信予約ファイルからCDCTP
サーバに関する別のIPアドレス及びポート番号などを
取得できるか否かを判定する。ここで、サーバ使用予約
管理センタ14によって、ユーザ端末10に対して複数
のストリーミング配信サーバ13のうちのいずれかを適
宜代替して使用することが許可されている場合には、複
数のストリーミング配信サーバ13に関する情報が配信
予約ファイルに記述されている。この判定の結果、代替
のCDCTPサーバが存在する場合には、処理をステッ
プS100に戻して、別のIPアドレス及びポート番号
に基づき、他のCDCTPサーバに対する接続を試み
る。また、代替のCDCTPサーバが存在しない場合に
は、処理をステップS109に進める。
【0243】ステップS109において、CDCTPク
ライアントは、ユーザ端末10の表示画面にCDCTP
サーバとの接続が失敗したことを表すウィンドウを表示
するなどして、ユーザに報知する。
【0244】上述したようにしてステップS83におけ
るCDCTPサーバとの接続を行うことにより、CDC
TPクライアントは、番組配信の予約時に許可された正
しいCDCTPサーバに対して接続することができる。
また、CDCTPサーバは、アクセス権限のないユーザ
からのアクセスを拒否することができる。
【0245】(14)クライアント端末への接続設定情
報の送出手法 ところで、以上の説明においては、ユーザ端末10によ
り生成された接続設定情報をクライアント端末12が取
得するに際して、ユーザ端末10からストリーミング配
信サーバ13に対して送出(アップロード)された接続
設定情報を、このストリーミング配信サーバ13からク
ライアント端末12側に送出(ダウンロード)してい
る。
【0246】このように、ユーザ端末10により生成さ
れた接続設定情報がストリーミング配信サーバ13を介
してクライアント端末12側に送出される構成とするこ
とによって、ストリーミング配信サーバ13において、
接続設定情報の内容が正規のものであることを検証する
ことができる。また、クライアント端末12において
は、ユーザ端末10から発信される番組を視聴するに際
して、Webブラウザによりストリーミング配信サーバ
13に接続した状態で、参加ボタン82等の所定のボタ
ン等を選択することによって接続設定情報を取得するこ
とができることから、クライアント端末12側のユーザ
が番組への参加を希望して参加ボタン82を選択するこ
とにより、接続設定情報の存在をユーザに意識させるこ
となく、極めて円滑に接続設定情報を取得することがで
きる。
【0247】なお、コンテンツ配信システム1において
は、以上で説明したようにして、ユーザ端末10で生成
された接続設定情報をストリーミング配信サーバ13を
介してクライアント端末12側に送出する構成とするこ
とに限定されるものではなく、例えばストリーミング配
信サーバ13を介することなく、ユーザ端末10からク
ライアント端末12に対して直接、接続設定情報が送出
される構成とすることもできる。
【0248】具体的には、例えば、ユーザ端末10から
クライアント端末12に対して、番組の配信を行うこと
を知らせる電子メールに添付することなどによって、接
続設定情報を送出することができる。また、電子メール
に添付して送出することに限定されるものではなく、例
えばいわゆるFTPソフトウェアなどのような、インタ
ーネット11に接続されたコンピュータ装置の間で各種
のファイル交換を実現するアプリケーション・プログラ
ムを用いることによって、ユーザ端末10からクライア
ント端末12に対して接続設定情報をデータ・ファイル
或いはアプリケーション・プログラムの形で送出すると
してもよい。
【0249】このようにしてクライアント端末12側に
取得された接続設定情報は、例えば、クライアント端末
12においてコミュニケーション用アプリケーション・
プログラムに読み込まれることによって、ユーザ端末1
0に対して接続するために必要となる設定情報が、この
コミュニケーション用アプリケーション・プログラムに
反映される。また、例えば、クライアント端末12にお
いて接続設定情報を含むデータ・ファイル或いはアプリ
ケーション・プログラムを選択操作又は実行操作するこ
とによって、自動的にコミュニケーション用アプリケー
ション・プログラムに対する設定情報の反映がなされる
としてもよい。
【0250】
【発明の効果】本発明では、第1のコンピュータ装置を
コンピュータネットワーク上で特定するためのアドレス
情報を、この第1のコンピュータ装置がサーバ装置に問
い合わせることにより取得している。したがって、外部
のネットワーク環境からは認識不可能なアドレス情報が
第1のコンピュータ装置に設定されている場合であって
も、外部のネットワークに属するサーバ装置によって第
1のコンピュータ装置として認識されたアドレス情報
を、この第1のコンピュータ装置が知ることができる。
そして、サーバ装置から取得したアドレス情報に基づい
て生成された接続設定情報に基づいて、視聴側である第
2のコンピュータ装置から発信側となる第1のコンピュ
ータ装置に対して挿入コンテンツを送出している。
【0251】したがって、本発明によれば、外部のネッ
トワーク環境からは認識不可能なアドレス情報が第1の
コンピュータ装置に設定されている場合であっても、外
部のネットワークに属する第2のコンピュータ装置と第
1のコンピュータ装置との間で、確実にコンテンツの授
受を行うことができる。また、これにより、サーバ装置
における負荷を考慮することなく、極めてスムーズに挿
入コンテンツの授受を行って、第1のコンピュータ装置
から発信するコンテンツに第2のコンピュータ装置から
送出された挿入コンテンツを挿入して配信することがで
きる。したがって、視聴側である第2のコンピュータ装
置から提供された動画像、静止画像、或いはテキスト等
のコンテンツを、発信側である第1のコンピュータ装置
側で自在に利用してコンテンツの配信を行うことができ
る。このため、配信されたコンテンツの視聴側との間
で、意見や主張を極めてスムーズに交換することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示すコンテンツ配信
システムの全体的な基本構成を示す概略図である。
【図2】同コンテンツ配信システムに用いられるユーザ
端末の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】同コンテンツ配信システムにおいてユーザ端末
側で実行されるライブ配信アプリケーション・プログラ
ムによって表示されるメインウィンドウを示す模式図で
ある。
【図4】同コンテンツ配信システムにおけるユーザ端末
とクライアント端末との接続関係を示す模式図である。
【図5】同コンテンツ配信システムにおいてユーザ端末
側で実行されるライブ配信アプリケーション・プログラ
ムからコミュニケーション用アプリケーション・プログ
ラムが起動された状態における表示画面を示す模式図で
ある。
【図6】同コンテンツ配信システムにより配信されたコ
ンテンツを視聴するクライアント端末側における表示画
面の例を示す模式図である。
【図7】同コンテンツ配信システムにおいてクライアン
ト端末側で実行されるコミュニケーション用アプリケー
ション・プログラムにより作成されるコミュニケーショ
ン用ウィンドウの例を示す模式図である。
【図8】同コンテンツ配信システムにおいてクライアン
ト端末側から送出されたコンテンツがユーザ端末側で挿
入される場合の表示画面の例を示す模式図である。
【図9】同コンテンツ配信システムにおいてユーザ端末
側でコンテンツの挿入が行われたコンテンツを視聴する
クライアント端末側における表示画面の例を示す模式図
である。
【図10】同コンテンツ配信システムにおいてクライア
ント端末側のコミュニケーション用アプリケーション・
プログラムによりテキストデータの入力が行われた状態
における表示画面の例を示す模式図である。
【図11】同コンテンツ配信システムにおいてクライア
ント端末側で入力されたテキストデータがユーザ端末側
で取得され、利用される場合における表示画面の例を示
す模式図である。
【図12】同コンテンツ配信システムにおいてテキスト
データが挿入されたコンテンツがクライアント端末側で
視聴される場合における表示画面の例を示す模式図であ
る。
【図13】同コンテンツ配信システムにおいてユーザ端
末側で実行されるコミュニケーション用アプリケーショ
ン・プログラムによる実行手順の一例を示すフローチャ
ートである。
【図14】同コンテンツ配信システムにおいてコミュニ
ケーション用アプリケーション・プログラムによりセッ
ション確立準備を行う場合の実行手順の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図15】同コンテンツ配信システムにおいてコミュニ
ケーション用アプリケーション・プログラムで用いられ
る接続設定情報(接続用データ)の一例を示す模式図で
ある。
【図16】同コンテンツ配信システムにおいてコミュニ
ケーション用アプリケーション・プログラムにより参加
者追加処理を行う場合の実行手順の一例を示すフローチ
ャートである。
【図17】同コンテンツ配信システムにおいてコミュニ
ケーション用アプリケーション・プログラムにより出演
者選択処理を行う場合における実行手順の一例を示すフ
ローチャートである。
【図18】同コンテンツ配信システムにおいてコミュニ
ケーション用アプリケーション・プログラムによりライ
ブ配信アプリケーション・プログラムに対する文字や画
像などの受け渡し処理を行う場合における実行手順の一
例を示すフローチャートである。
【図19】同コンテンツ配信システムにおいてライブ配
信アプリケーション・プログラムによりコンテンツの挿
入を行う場合における実行手順の一例を示すフローチャ
ートである。
【図20】同コンテンツ配信システムにおいてユーザ端
末にグローバルIPアドレスが設定されている場合にス
トリーミング配信サーバに対して接続設定情報を送出す
る際の手続きについて説明するための模式図である。
【図21】同コンテンツ配信システムにおいてユーザ端
末にローカルIPアドレスが設定されている場合にスト
リーミング配信サーバに対して接続設定情報を送出する
際の手続きについて説明するための模式図である。
【図22】同コンテンツ配信システムにおいてユーザ端
末側でアドレス変換が行われていることをユーザに報知
するために表示されるウィンドウの一例を示す模式図で
ある。
【図23】同コンテンツ配信システムにおいてクライア
ント端末からユーザ端末に対して直接コンテンツの送出
ができない場合に、このクライアント端末側に表示され
るウィンドウの一例を示す模式図である。
【図24】同コンテンツ配信システムにおいてユーザ端
末からストリーミング配信サーバ13に対して接続設定
情報を送出する際における一連の処理を示すフローチャ
ートである。
【図25】同コンテンツ配信システムにおいてCDCT
PクライアントからCDCTPサーバに対して送出され
る「Request Message」における内容の一例を示す模式
図である。
【図26】同コンテンツ配信システムにおいてCDCT
PサーバからCDCTPクライアントに対して送出され
る「Response Message」における内容の一例を示す模式
図である。
【図27】同コンテンツ配信システムにおいてCDCT
PクライアントによるCDCTPサーバに対する接続処
理の一例を示すフローチャートである。
【図28】同コンテンツ配信システムにおいて用いられ
る配信予約ファイルの内容の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 コンテンツ配信システム、10 ユーザ端末、11
インターネット、12 クライアント端末、13 ス
トリーミング配信サーバ、14 サーバ使用予約管理セ
ンタ、15 公衆回線網、16 サーバ接続専用ネット
ワーク、29DVカメラ、100 ルータ機器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 孝則 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 宮島 靖 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 大井 純司 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 長谷川 寛 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C063 AA01 AB03 AB05 AC01 AC05 AC10 CA23 CA36 DA07 DA13 DB10 5C064 BA07 BB10 BC18 BC23 BD02 BD03 BD08 BD09 BD13 5K015 AF02 GA01

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のコンピュータ装置とサーバ装置と
    がコンピュータネットワークに接続されてなり、発信側
    となる第1のコンピュータ装置により生成したコンテン
    ツをサーバ装置を介して視聴側のコンピュータ装置に配
    信するコンテンツ配信システムにおいて、 上記第1のコンピュータ装置は、発信するコンテンツを
    生成するコンテンツ生成手段と、当該第1のコンピュー
    タ装置をコンピュータネットワーク上で特定するための
    アドレス情報を上記サーバ装置から取得するアドレス情
    報取得手段と、上記アドレス情報取得手段により取得し
    たアドレス情報に基づいて、視聴側のコンピュータ装置
    が当該第1のコンピュータ装置に接続するための接続設
    定情報を生成する接続設定情報生成手段と、上記コンテ
    ンツ生成手段により生成したコンテンツを上記サーバ装
    置に送出するコンテンツ送出手段とを備え、 上記サーバ装置は、上記第1のコンピュータ装置からの
    要求に応じてアドレス情報を送出するアドレス情報送出
    手段と、上記第1のコンピュータ装置により送出された
    コンテンツを取得して視聴側のコンピュータ装置に配信
    するコンテンツ配信手段とを備え、 視聴側のコンピュータ装置に属する第2のコンピュータ
    装置は、上記接続設定情報生成手段により生成された接
    続設定情報を取得する接続設定情報取得手段と、配信さ
    れるコンテンツに挿入する挿入コンテンツを、上記接続
    設定情報取得手段により取得された接続設定情報に基づ
    いて上記第1のコンピュータ装置に送出する挿入コンテ
    ンツ送出手段を備え、 上記第1のコンピュータ装置は、上記第2のコンピュー
    タ装置により送出された挿入コンテンツを取得して、発
    信するコンテンツに当該挿入コンテンツを挿入するコン
    テンツ挿入手段をさらに備えていることを特徴とするコ
    ンテンツ配信システム。
  2. 【請求項2】 上記第1のコンピュータ装置は、上記接
    続設定情報生成手段により生成された接続設定情報を上
    記サーバ装置に送出する接続設定情報送出手段をさらに
    備え、 上記サーバ装置は、上記接続設定情報送出手段により送
    出された接続設定情報を上記第2のコンピュータ装置か
    らの要求に応じて当該第2のコンピュータ装置に配信す
    る接続設定情報配信手段をさらに備え、 上記第2のコンピュータ装置における接続設定情報取得
    手段は、上記接続設定情報配信手段から配信された接続
    設定情報を取得することを特徴とする請求項1記載のコ
    ンテンツ配信システム。
  3. 【請求項3】 上記第1のコンピュータ装置は、上記接
    続設定情報生成手段により生成された接続設定情報を上
    記第2のコンピュータ装置に送出する接続設定情報送出
    手段をさらに備え、 上記第2のコンピュータ装置における接続設定情報取得
    手段は、上記接続設定情報送出手段から送出された接続
    設定情報を取得することを特徴とする請求項1記載のコ
    ンテンツ配信システム。
  4. 【請求項4】 上記接続設定情報送出手段は、上記接続
    設定情報生成手段により生成された接続設定情報を電子
    メールに添付し、この電子メールを上記第2のコンピュ
    ータ装置に送出し、 上記第2のコンピュータ装置における接続設定情報取得
    手段は、上記接続設定情報送出手段から送出された電子
    メールに添付された接続設定情報を取得することを特徴
    とする請求項3記載のコンテンツ配信システム。
  5. 【請求項5】 上記第1のコンピュータ装置は、上記ア
    ドレス情報取得手段により取得したアドレス情報と、当
    該第1のコンピュータ装置自身に設定されたアドレス情
    報とを比較することにより、当該第1のコンピュータ装
    置がアドレス変換が必要とされるネットワーク環境に属
    しているか否かを判定し、属していると判定した場合
    に、ユーザに対してその旨を報知するアドレス変換報知
    手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1記載
    のコンテンツ配信システム。
  6. 【請求項6】 上記コンテンツ生成手段は、動画像又は
    静止画像、音声情報、或いは文字情報を自在に組み合わ
    せてコンテンツを生成することを特徴とする請求項1記
    載のコンテンツ配信システム。
  7. 【請求項7】 上記第1のコンピュータ装置は、動画像
    又は静止画像を撮像する第1の画像撮像手段をさらに備
    え、 上記コンテンツ生成手段は、上記第1の画像撮像手段に
    より撮像された動画像又は静止画像を含むコンテンツを
    生成することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ配
    信システム。
  8. 【請求項8】 上記挿入コンテンツ送出手段は、動画像
    又は静止画像、音声情報、或いは文字情報を、挿入コン
    テンツとして第1のコンピュータ装置に送出することを
    特徴とする請求項1記載のコンテンツ配信システム。
  9. 【請求項9】 上記第2のコンピュータ装置は、動画像
    又は静止画像を撮像する第2の画像撮像手段をさらに備
    え、 上記挿入コンテンツ送出手段は、上記第2の画像撮像手
    段により撮像された動画像又は静止画像を挿入コンテン
    ツとして上記第1のコンピュータ装置に送出することを
    特徴とする請求項1記載のコンテンツ配信システム。
  10. 【請求項10】 上記コンテンツ挿入手段は、発信する
    元の画像の所定の領域に、上記第2のコンピュータ装置
    から送出された挿入画像を挿入することを特徴とする請
    求項1記載のコンテンツ配信システム。
  11. 【請求項11】 視聴側のコンピュータ装置は、コンピ
    ュータネットワークを介して取得した情報を表示するブ
    ラウザの表示領域内に上記コンテンツの内容を表示する
    コンテンツ表示手段を備えることを特徴とする請求項1
    記載のコンテンツ配信システム。
  12. 【請求項12】 上記第2のコンピュータ装置は、上記
    ブラウザの表示領域内に表示された番組参加ボタンが選
    択された場合に、上記挿入コンテンツを上記挿入コンテ
    ンツ送出手段によって上記第1のコンピュータ装置に対
    して送出することを特徴とする請求項11記載のコンテ
    ンツ配信システム。
  13. 【請求項13】 上記第1のコンピュータ装置は、上記
    第2のコンピュータ装置から送出された挿入コンテンツ
    を表示画面上に一覧表示する挿入コンテンツ一覧表示手
    段をさらに備え、 上記コンテンツ挿入手段は、上記挿入コンテンツ一覧表
    示手段により一覧表示された挿入コンテンツのうちから
    選択された所定の挿入コンテンツを、発信するコンテン
    ツに挿入することを特徴とする請求項1記載のコンテン
    ツ配信システム。
  14. 【請求項14】 複数のコンピュータ装置とサーバ装置
    とがコンピュータネットワークに接続されてなり、発信
    側となる第1のコンピュータ装置により生成したコンテ
    ンツをサーバ装置を介して視聴側のコンピュータ装置に
    配信するコンテンツ配信方法において、 上記第1のコンピュータ装置によって、当該第1のコン
    ピュータ装置をコンピュータネットワーク上で特定する
    ためのアドレス情報を上記サーバ装置から取得するアド
    レス情報取得ステップと、 上記第1のコンピュータ装置によって、上記アドレス情
    報に基づいて、視聴側のコンピュータ装置が当該第1の
    コンピュータ装置に接続するための接続設定情報を生成
    する接続設定情報生成ステップと、 上記第1のコンピュータ装置によって生成したコンテン
    ツを上記サーバ装置に送出する第1のコンテンツ送出ス
    テップと、 上記第1のコンピュータ装置から送出されたコンテンツ
    及び上記接続設定情報を、上記サーバ装置によって視聴
    側のコンピュータ装置に配信する第1のコンテンツ配信
    ステップと、 視聴側のコンピュータ装置に属する第2のコンピュータ
    装置によって、配信されるコンテンツに挿入する挿入コ
    ンテンツを、上記第1のコンピュータ装置から取得した
    接続設定情報に基づいて上記第1のコンピュータ装置に
    送出する挿入コンテンツ送出ステップと、 上記第1のコンピュータ装置によって、上記第2のコン
    ピュータ装置により送出された挿入コンテンツを取得
    し、発信するコンテンツに当該挿入コンテンツを挿入す
    るコンテンツ挿入ステップと、 上記コンテンツ挿入ステップにより挿入コンテンツが挿
    入されたコンテンツを上記サーバ装置に送出する第2の
    コンテンツ送出ステップと、 上記第1のコンピュータ装置から送出された挿入コンテ
    ンツを含むコンテンツを、上記サーバ装置によって視聴
    側のコンピュータ装置に配信する第2のコンテンツ配信
    ステップとを有することを特徴とするコンテンツ配信方
    法。
  15. 【請求項15】 複数のコンピュータ装置とホスト装置
    とが接続されてなるコンピュータネットワークを利用し
    て、発信側となる第1のコンピュータ装置により生成し
    たコンテンツを、視聴側のコンピュータ装置に配信する
    サーバ装置に送出するコンテンツ送出プログラムにおい
    て、 上記第1のコンピュータ装置に対して、 当該第1のコンピュータ装置をコンピュータネットワー
    ク上で特定するためのアドレス情報を上記サーバ装置か
    ら取得するアドレス情報取得ステップと、 上記アドレス情報に基づいて、視聴側に属する第2のコ
    ンピュータ装置が当該第1のコンピュータ装置に接続す
    るための接続設定情報を生成する接続設定情報生成ステ
    ップと、 上記接続設定情報生成ステップにおいて生成した接続設
    定情報を上記サーバ装置又は上記第2のコンピュータ装
    置に送出する接続設定情報送出ステップと、 当該第1のコンピュータ装置によって生成したコンテン
    ツを上記サーバ装置に送出する第1のコンテンツ送出ス
    テップと、 視聴側のコンピュータ装置に属する第2のコンピュータ
    装置によって、配信されるコンテンツに挿入する挿入コ
    ンテンツが第1のコンピュータ装置に対して送出された
    場合に、当該挿入コンテンツを取得する挿入コンテンツ
    取得ステップと、 上記挿入コンテンツ取得ステップにおいて取得した挿入
    コンテンツを、発信するコンテンツに挿入するコンテン
    ツ挿入ステップと、 上記挿入コンテンツが挿入されたコンテンツを上記サー
    バ装置に送出する第2のコンテンツ送出ステップとを実
    行させるためのコンテンツ送出プログラム。
  16. 【請求項16】 上記接続設定情報送出ステップにおい
    ては、接続設定情報を電子メールに添付し、この電子メ
    ールを上記第2のコンピュータ装置に送出することを特
    徴とする請求項15記載のコンテンツ送出プログラム。
  17. 【請求項17】 上記アドレス情報取得ステップにおい
    て取得したアドレス情報と、当該第1のコンピュータ装
    置自身に設定されたアドレス情報とを比較することによ
    り、当該第1のコンピュータ装置がアドレス変換が必要
    とされるネットワーク環境に属しているか否かを判定
    し、属していると判定した場合に、ユーザに対してその
    旨を報知するアドレス変換報知ステップをさらに有する
    ことを特徴とする請求項15記載のコンテンツ送出プロ
    グラム。
  18. 【請求項18】 上記サーバ装置に対して送出するコン
    テンツとして、動画像又は静止画像、音声情報、或いは
    文字情報を自在に組み合わせたコンテンツを生成するコ
    ンテンツ生成ステップをさらに有することを特徴とする
    請求項15記載のコンテンツ送出プログラム。
  19. 【請求項19】 上記コンテンツ生成ステップにおいて
    は、上記第1のコンピュータ装置に接続又は搭載された
    撮像手段により撮像された動画像又は静止画像を含むコ
    ンテンツを生成することを特徴とする請求項18記載の
    コンテンツ送出プログラム。
  20. 【請求項20】 上記サーバ装置に対して送出するコン
    テンツに対して、各種の効果を付与する効果付与ステッ
    プをさらに有することを特徴とする請求項15記載のコ
    ンテンツ送出プログラム。
  21. 【請求項21】 上記コンテンツ挿入ステップにおいて
    は、発信する元の画像の所定の領域に、上記第2のコン
    ピュータ装置から送出された挿入画像を挿入することを
    特徴とする請求項15記載のコンテンツ送出プログラ
    ム。
  22. 【請求項22】 上記第2のコンピュータ装置から送出
    された挿入コンテンツを表示画面上に一覧表示する挿入
    コンテンツ一覧表示ステップをさらに有し、 上記コンテンツ挿入ステップにおいては、上記挿入コン
    テンツ一覧表示ステップにおいて一覧表示された挿入コ
    ンテンツのうちから選択された所定の挿入コンテンツ
    を、発信するコンテンツに挿入することを特徴とする請
    求項15記載のコンテンツ送出プログラム。
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