JP2003270665A - 電気光学装置、及び電子機器 - Google Patents

電気光学装置、及び電子機器

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JP2003270665A
JP2003270665A JP2002073097A JP2002073097A JP2003270665A JP 2003270665 A JP2003270665 A JP 2003270665A JP 2002073097 A JP2002073097 A JP 2002073097A JP 2002073097 A JP2002073097 A JP 2002073097A JP 2003270665 A JP2003270665 A JP 2003270665A
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electro
tft
breakdown voltage
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Atsuto Yasui
淳人 安井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対の基板間に電気光学物質が挟持された構
成を具備し、基板上に形成するトランジスタに関し、十
分な書き込み能力を有し、誤作動発生等が少なく信頼性
の高い電気光学装置を提供する。 【解決手段】 画像信号が導通する画素スイッチング用
TFT30,サンプリング用TFT302については高
耐圧トランジスタを適用し、これら画像信号が導通する
TFT30,302の駆動制御を行う走査線駆動用TF
T107,データ線駆動用TFT108,プリチャージ
用TFT202については低耐圧トランジスタを適用し
た。したがって、画像信号が導通するTFTに関しては
動作電圧を相対的に高い値で保ち、画像信号の安定性が
確保される一方、画像信号が導通しないTFTに関して
は動作電圧を相対的に低い値とし、セルフヒーティング
が生じ難いものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気光学装置と電子
機器に関し、特に、TFT(薄膜トランジスタ)駆動に
よるアクティブマトリクス駆動方式の電気光学装置と、
この電気光学装置を備えた信頼性の高い電子機器とに関
する。
【0002】
【従来の技術】電気光学装置においては、走査線駆動回
路、データ線駆動回路、プリチャージ回路、サンプリン
グ回路、検査回路などのトランジスタ素子を構成要素と
する各種の駆動回路及び周辺回路が、支持基板上に設け
られた構成のものがある。
【0003】基板上にトランジスタ素子を形成する方法
としては、例えば、透明石英基板等の絶縁体層上に単結
晶シリコン層からなる半導体層を形成し、その半導体層
にトランジスタ素子の半導体デバイスを形成するSOI
(Silicon on Insulator)技術が知られており、このS
OI技術は素子の高速化や低消費電力化、高集積化等の
利点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
支持基板上にトランジスタ素子を形成した構成の場合、
トランジスタ素子に所定電圧の電流が導通すると、支持
基板が放熱を遮ることに基づきトランジスタ素子におい
て発熱が生じる場合がある(セルフヒーティング)。こ
のようにトランジスタ素子内においてセルフヒーティン
グが発生すると、駆動電流が低下する等の不具合が生じ
る惧れがあり、駆動電流低下が発生した場合には電気光
学装置自身に誤作動が発生し易くなり、ひいては該液晶
装置の信頼性の低下に繋がる場合がある。
【0005】上記のようなセルヒーティング発生による
問題は、上述のSOI技術を用い石英等の支持基板上に
トランジスタ素子を形成した場合には、特に支持基板の
熱伝導率が低くなるため、セルフヒーティングによる発
熱が生じやすい。したがって、当該SOI技術を用いた
場合には、セルフヒーティングによる問題が一層発生し
易く、電気光学装置自身における誤作動発生が一層生じ
易くなる。
【0006】本発明は上記のような事情に鑑みてなされ
たもので、一対の基板間に電気光学物質が挟持された構
成を具備し、基板上にトランジスタが形成されてなる電
気光学装置に関し、十分な書き込み能力を有し、誤作動
発生等が少なく信頼性の高い電気光学装置と、それを備
える電子機器とを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の電気光学装置は、走査線に供給される走
査信号に基づいて、データ線に供給されるデータ信号を
画素電極に供給する第1スイッチング素子と、前記複数
のデータ線にデータ信号を供給する第2スイッチング素
子とを備えた電気光学装置であって、第1スイッチング
素子及び第2スイッチング素子が相対的に高耐圧な素子
にて構成される一方、データ信号が導通されない第3ス
イッチング素子が一方の基板上に形成され、該第3スイ
ッチング素子が相対的に低耐圧な素子にて構成されてい
ることを特徴とする。
【0008】この場合、画素電極にデータ信号を供給す
る第1スイッチング素子と、データ線にデータ信号(画
素信号)を供給する第2スイッチング素子は、データ線
が導通するスイッチング素子であって、これを高耐圧素
子にて構成することで該データ信号の安定供給を確保す
ることが可能となる。一方、第3スイッチング素子はデ
ータ線が導通しないスイッチング素子であって、これを
低耐圧素子にて構成することで、動作電圧を下げること
が可能となり、素子自身の発熱(セルフヒーティング)
が生じ難くいものとなる。したがって、このような低耐
圧素子を含む回路において当該回路の高速化ないし高集
積化を実現可能となり、それに伴い当該電気光学装置を
作動制御する外部回路のパネル上への作りこみも可能に
なり、外付けICチップ等の削減が可能となる。
【0009】具体的には、第1スイッチング素子及び第
2スイッチング素子は、高耐圧トランジスタにて構成さ
れる一方、第3スイッチング素子は、低耐圧トランジス
タにて構成されているものとすることができる。高耐圧
トランジスタには、例えば10V〜15Vの電圧を印加
可能とする一方、低耐圧トランジスタには、例えば1V
〜6Vの電圧を印加可能することができる。このような
高耐圧トランジスタ及び低耐圧トランジスタを信号送信
の目的別に使い分けることで、画素電極に対する信号の
書込みが一層高速化する。
【0010】上記高耐圧トランジスタは、低耐圧トラン
ジスタに比してゲート絶縁膜の膜厚が厚く構成されてい
るものとすることができる。このようにゲート絶縁膜の
膜厚を相対的に異ならせることにより、各トランジスタ
の耐圧特性を異ならせることが可能となる。
【0011】その他にも、各トランジスタの耐圧特性を
異ならせるために、トランジスタのチャネル長を異なる
構成としてもよく、この場合、例えば高耐圧トランジス
タを、低耐圧トランジスタに比してチャネル長の長い構
成とすればよい。また、ゲート電極を構成する電極材料
の仕事関数を異なる構成としてもよく、この場合、例え
ば高耐圧トランジスタを、低耐圧トランジスタに比して
ゲート電極材料の仕事関数が大きい構成とすればよい。
【0012】次に、第1スイッチング素子は、走査線か
らの走査信号に基づき、データ線からのデータ信号を画
素電極に供給する画素スイッチング素子とすることがで
きる。画素スイッチング素子は、走査信号に基づき、デ
ータ信号を画素電極に供給する素子であるため、本発明
では高耐圧スイッチング素子(高耐圧トランジスタ)を
適用した。
【0013】また、第2スイッチング素子は、データ信
号を走査信号と同期して複数のデータ線に供給するため
に、該データ信号をサンプリングして供給するサンプリ
ング回路を構成するものとすることができる。サンプリ
ング回路は、データ信号を安定して複数のデータ線に供
給する回路で、この回路に含まれるサンプリング回路用
スイッチング素子は、データ信号が導通する素子である
ため、本発明では高耐圧スイッチング素子(高耐圧トラ
ンジスタ)を適用した。
【0014】さらに、第2スイッチング素子は、複数の
データ線に所定電圧レベルのプリチャージ信号をデータ
信号に先行してそれぞれ供給するプリチャージ回路に含
まれているものとすることができる。この場合のプリチ
ャージ回路用スイッチング素子もデータ信号が導通する
素子であるので、高耐圧スイッチング素子(高耐圧トラ
ンジスタ)を適用した。
【0015】第3スイッチング素子は、外部から供給さ
れるクロック信号に基づいて、第2スイッチング素子に
対し駆動制御信号(第2スイッチング素子の駆動を制御
する信号)を供給するデータ線駆動回路に含まれている
ものとすることができる。データ線駆動回路は、第2ス
イッチング素子に対し駆動制御信号を供給する回路で、
この回路に含まれるデータ線駆動用スイッチング素子
は、データ信号が導通しない素子(第3スイッチング素
子)であるため、本発明では低耐圧スイッチング素子
(低耐圧トランジスタ)を適用した。なお、データ線駆
動回路は、詳しくは第2スイッチング素子に対し駆動制
御信号を複数のデータ線毎に順次供給するものである。
【0016】また、第3スイッチング素子は、外部から
供給されるクロック信号に基づいて、走査線に対し走査
信号をパルス的に線順次で供給する走査線駆動回路に含
まれているものとすることができる。この場合も、デー
タ信号が導通しない第3スイッチング素子としての走査
線駆動回路用スイッチング素子を低耐圧スイッチング素
子(低耐圧トランジスタ)にて構成したため、セルグヒ
ーティングの生じ難い動作電圧で該走査線駆動回路用ス
イッチング素子を作動させることが可能となり、走査信
号の安定した供給が可能となる。
【0017】上記第1〜第3スイッチング素子が形成さ
れた基板が石英を主体として構成されているものとする
ことができる。このような石英基板は熱伝導性が低く、
これにスイッチング素子を形成した場合、例えば相対的
に熱伝導性が低いシリコン基板等に比してセルフヒーテ
ィングが一層生じやすいものである。そこで、この石英
基板を素子形成用の支持基板として用いた場合、本発明
の構成を採用することで一層顕著なセルフヒーティング
の防止効果が発現される。また、第1〜第3スイッチン
グ素子を、単結晶シリコンを半導体層とする薄膜トラン
ジスタとすることができ、この場合も一層顕著なセルフ
ヒーティングの防止効果を発現可能である。なお、本明
細書において、「主体」とするとは、構成成分のうち最
も含有量の多い成分のことを言うものとする。
【0018】次に、上記目的を達成するために、本発明
の電子機器は、上記電気光学装置を備えたことを特徴と
する。このような電子機器とすることで、信頼性の高い
表示部を備えた電子機器とすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 (電気光学装置)まず、電気光学装置の一実施形態たる
液晶装置の全体構成について、図1から図3を参照して
説明する。図1は、液晶装置の実施の形態におけるTF
Tアレイ基板上に設けられた各種配線、周辺回路等の構
成を示すブロック図であり、図2は、TFTアレイ基板
をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側か
ら見た平面図であり、図3は、対向基板を含めて示す図
2のH−H’断面図である。
【0020】図1において、液晶装置200は、例えば
石英基板等からなるTFTアレイ基板10を備えてい
る。TFTアレイ基板10上には、マトリクス状に設け
られた複数の画素電極9aと、X方向に複数配列され、
それぞれがY方向に沿って伸びるデータ線6aと、Y方
向に複数配列され、それぞれがX方向に沿って伸びる走
査線3aと、各データ線6aと画素電極9aとの間に介
在するとともに、これらの間の導通状態及び非導通状態
を、走査線3aを介して供給される走査信号に応じて制
御するスイッチング素子の一例としての複数の画素スイ
ッチング用TFT(thin-film-transistor)30とが形
成されている。また、TFTアレイ基板10上には、後
述の蓄積容量70(図7参照)のための配線である容量
線3b(第2蓄積容量電極)が、走査線3aと平行に形
成されている。なお、TFTアレイ基板10としては、
例えばハードガラス、シリコン基板等を用いることも可
能である。
【0021】さらに、TFTアレイ基板10上には、複
数のデータ線6aに所定電圧レベルのプリチャージ信号
を画像信号に先行して供給するプリチャージ回路201
と、画像信号をサンプリングして複数のデータ線6aに
供給するサンプリング回路301と、データ線駆動回路
101と、走査線駆動回路104とが形成されている。
【0022】走査線駆動回路104はスイッチング素子
としての走査線駆動用TFT107を備え、図示しない
外部制御回路から供給される電源、基準クロック信号等
に基づいて、所定タイミングで走査線3aに走査信号を
パルス的に線順次で印加する。なお、この場合の走査線
駆動用TFT107は、走査線駆動回路104に備えら
れた例えばラッチ回路ないしバッファ回路等に実装され
る。
【0023】データ線駆動回路101はスイッチング素
子としてのデータ線駆動用TFT108を備え、図示し
ない外部制御回路から供給される電源、基準クロック信
号等に基づいて、走査線駆動回路104が走査信号を印
加するタイミングに合わせて、サンプリング回路駆動信
号をサンプリング回路301に供給する。この場合、サ
ンプリング回路駆動信号は、例えば6つの画像信号線3
04について、各データ線6a毎にサンプリング回路駆
動信号線306を介してサンプリング回路301に所定
タイミングで順次供給される。なお、この場合のデータ
線駆動用TFT108も、データ線駆動回路101に備
えられた例えばラッチ回路ないしバッファ回路等に実装
される。
【0024】プリチャージ回路201は、プリチャージ
用TFT202を各データ線6a毎に備えており、プリ
チャージ信号線204がプリチャージ用TFT202の
ソース電極に接続されており、プリチャージ回路駆動信
号線206がプリチャージ用TFT202のゲート電極
に接続されている。そして、プリチャージ信号線204
を介して、外部電源からプリチャージ信号(NRG)を
書き込むために必要な所定電圧の電源電圧が供給され、
プリチャージ回路駆動信号線206を介して、各データ
線6aについて画像信号(VID1〜VID6)に先行
するタイミングでプリチャージ信号を書き込むように、
外部制御回路からプリチャージ回路駆動信号(NRS)
が供給される。プリチャージ回路201は、好ましくは
中間階調レベルの画素データに相当するプリチャージ信
号(画像補助信号)を供給する。
【0025】サンプリング回路301は、サンプリング
用TFT302を各データ線6a毎に備えており、画像
信号線304がサンプリング用TFT302のソース電
極に接続されており、サンプリング回路駆動信号線30
6がサンプリング用TFT302のゲート電極に接続さ
れている。そして、画像信号線304を介して、6つの
パラレルな画像信号(VID1〜VID6)が入力され
ると、これらの画像信号(VID1〜VID6)をサン
プリングする。また、サンプリング回路駆動信号線30
6を介して、データ線駆動回路101からサンプリング
回路駆動信号が入力されると、6つの画像信号線304
についてサンプリングされた画像信号を、データ線6a
に順次印加する。即ち、データ線駆動回路101とサン
プリング回路301とは、画像信号線304から入力さ
れた6相展開されたパラレルな画像信号(VID1〜V
ID6)をデータ線6aに供給するように構成されてい
る。
【0026】次に、図2及び図3に示すように、TFT
アレイ基板10の上には、複数の画素電極9aにより規
定される画面表示領域(即ち、実際に液晶層50の配向
状態変化により画像が表示される液晶装置の領域)の周
囲において、対となる基板を貼り合わせて液晶層50を
包囲するシール部材の一例として、光硬化性樹脂からな
るシール材52が画面表示領域に沿って設けられてい
る。そして、対向基板20上における画面表示領域とシ
ール材52との間には、遮光性の周辺見切り53が設け
られている。
【0027】周辺見切り53は、後に画面表示領域に対
応して開口部が設けられた遮光性のケースにTFTアレ
イ基板10が入れられた場合に、当該画面表示領域が製
造誤差等により当該ケースの開口の縁に隠れてしまわな
いように、即ち、例えばTFTアレイ基板10のケース
に対する数百μm程度のずれを許容するように、画面表
示領域の周囲に500μm以上の幅を持つ帯状の遮光性
材料から形成されたものである。
【0028】シール材52の外側の領域には、画面表示
領域の下辺に沿ってデータ線駆動回路101及び実装端
子102が設けられており、画面表示領域の左右の2辺
に沿って走査線駆動回路104が設けられている。更に
画面表示領域の上辺には、画面表示領域の両側に設けら
れた走査線駆動回路104間をつなぐための複数の配線
105が設けられている。また、対向基板20のコーナ
ー部の少なくとも一箇所において、TFTアレイ基板1
0と対向基板20との間で電気的導通をとるための導通
材からなる銀点106が設けられている。そして、シー
ル材52とほぼ同じ輪郭を持つ対向基板20が当該シー
ル材52によりTFTアレイ基板10に固着されてい
る。
【0029】また、本実施形態の場合、画素電極9aと
ゲート線6aとの間の画素スイッチング用TFT30
(第1スイッチング素子)と、サンプリング回路301
が有するサンプリング用TFT302(第2スイッチン
グ素子)と、プリチャージ回路201が有するプリチャ
ージ用TFT202(第2スイッチング素子)とが高耐
圧トランジスタにて構成される一方、データ線駆動回路
101が有するデータ線駆動用TFT108(第3スイ
ッチング素子)と、走査線駆動回路102が有する走査
線駆動用TFT107(第3スイッチング素子)とが低
耐圧トランジスタにて構成されている。具体的には、高
耐圧トランジスタとしては10V〜15Vの電圧で作動
する例えば12V用トランジスタを用い、低耐圧トラン
ジスタとしては1V〜6Vの電圧で作動する例えば5V
用トランジスタを用いている。
【0030】すなわち、画像信号(VID1〜VID
6)が導通する画素スイッチング用TFT30,サンプ
リング用TFT302とプリチャージ用TFT202に
ついては高耐圧トランジスタが適用され、これら画像信
号(VID1〜VID6)が導通するTFT30,30
2の駆動制御を行う走査線駆動用TFT107,データ
線駆動用TFT108については低耐圧トランジスタが
適用されている。これは、画像信号(VID1〜VID
6)の導通部に関しては動作電圧を相対的に高い値で保
ち、画像信号(VID1〜VID6)の安定性を確保す
る一方、走査線駆動用TFT107,データ線駆動用T
FT108の導通部を動作電圧を相対的に低い値とし、
セルフヒーティングが生じ難い構成としたものである。
したがって、低耐圧トランジスタを含む回路において当
該回路の高速化ないし高集積化を実現可能となり、それ
に伴い外部回路のパネル上への作りこみも可能になり、
外付けICチップの削減が可能となる。
【0031】次に、プリチャージ回路201及びサンプ
リング回路301を構成するプリチャージ用TFT20
2及びサンプリング用TFT302の具体的な回路構成
について図4及び図5を参照して説明する。なお、図4
は、プリチャージ回路201のプリチャージ用TFT2
02を構成する各種のTFTを示す回路図であり、図5
は、サンプリング回路301のサンプリング用TFT3
02を構成する各種のTFTを示す回路図である。
【0032】図4(a)に示すようにプリチャージ回路
201のプリチャージ用TFT202(図1参照)は、
Nチャネル型TFT202aから構成されてもよいし、
図4(b)に示すようにPチャネル型TFT202bか
ら構成されてもよいし、図4(c)に示すようにNチャ
ネル型TFT及びPチャネル型TFTから成る相補型T
FT202cから構成されてもよい。なお、図4(a)
から図4(c)において、図1に示したプリチャージ回
路駆動信号線206を介して入力されるプリチャージ回
路駆動信号206a、206bは、ゲート電圧として各
TFT202a〜202cに入力される。
【0033】同じく図1に示したプリチャージ信号線2
04を介して入力されるプリチャージ信号NRSは、ソ
ース電圧として各TFT202a〜202cに入力され
る。Nチャネル型TFT202aにゲート電圧として印
加されるプリチャージ回路駆動信号206aと、Pチャ
ネル型TFT202bにゲート電圧として印加されるプ
リチャージ回路駆動信号206bとは、相互に反転信号
である。従って、プリチャージ回路201を相補型TF
T202cで構成する場合には、プリチャージ回路駆動
信号線206が少なくとも2本以上必要となる。このよ
うにプリチャージ回路駆動信号線206が2本以上にな
る場合、画面表示領域の一方の側に集中して配線しても
よいし、プリチャージ信号線204と組み合わせて、画
面表示領域の両側から配線してもよい。或いは、例え
ば、相補型TFT202cの手前でプリチャージ回路駆
動信号206aをインバータにより反転させて、プリチ
ャージ回路駆動信号206bを形成してもよい。
【0034】図5(a)に示すようにサンプリング回路
301のサンプリング用TFT302(図1参照)は、
Nチャネル型TFT302Aから構成されてもよいし、
図5(b)に示すようにPチャネル型TFT302Bか
ら構成されてもよいし、図5(c)に示すように相補型
TFT302Cから構成されてもよい。なお、図5
(a)から図5(c)において、図1に示した画像信号
線304を介して入力される画像信号VIDは、ソース
電圧として各TFT302a〜302cに入力される。
【0035】同じく図1に示したデータ線駆動回路10
1からサンプリング回路駆動信号線306を介して入力
されるサンプリング回路駆動信号306a、306b
は、ゲート電圧として各TFT302a〜302cに入
力される。また、サンプリング回路301においても、
前述のプリチャージ回路201の場合と同様に、Nチャ
ネル型TFT302aにゲート電圧として印加されるサ
ンプリング回路駆動信号306aと、Pチャネル型TF
T302Bにゲート電圧として印加されるサンプリング
回路駆動信号306bとは、相互に反転信号である。従
って、サンプリング回路301を相補型TFT302C
で構成する場合には、サンプリング回路駆動信号306
a、306b用のサンプリング回路駆動信号線306が
少なくとも2本以上必要となる。
【0036】次に、液晶装置200の内部構成について
図6及び図7を参照して説明する。ここに、図6は図1
の画素電極9a付近を拡大した平面図であり、図7は図
6のA−A’に沿った断面図である。なお、図6におい
ては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさ
とするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてあ
る。
【0037】まず、図6に基づいて、TFTアレイ基板
10(図1参照)上の画素電極9aの形成領域(画素
部)内の平面構造について詳細に説明する。図6に示す
ように、液晶装置200のTFTアレイ基板10(図1
参照)上の画素電極9aの形成領域(画素部)内には、
マトリクス状に複数の透明な画素電極9a(点線部9
a’により輪郭が示されている)が設けられており、画
素電極9aの縦横の境界に各々沿ってデータ線6a、走
査線3a及び容量線3bが設けられている。データ線6
aは、コンタクトホール5を介して半導体層1aのうち
後述のソース領域に電気的に接続されており、画素電極
9aは、コンタクトホール8を介して半導体層1aのう
ち後述のドレイン領域に電気的に接続されている。ま
た、半導体層1aのうちチャネル領域(図中右上りの斜
線の領域)に対向するように走査線3aが配置されてお
り、走査線3aはゲート電極として機能する。
【0038】図6において、右上がりの斜線で示した領
域には、複数の遮光層11aが設けられている。より具
体的には、遮光層11aはそれぞれ、画素部において半
導体層1aのチャネル領域を含む画素スイッチング用T
FT30を、TFTアレイ基板10の基板本体10A
(図7参照)側から見て覆う位置に設けられており、更
に、容量線3bの本線部に対向して走査線3aに沿って
直線状に伸びる本線部と、データ線6aと交差する箇所
からデータ線6aに沿って隣接する段側(即ち、図中下
向き)に突出した突出部とを有する。遮光層11aの各
段(画素行)における下向きの突出部の先端は、データ
線6a下において次段における容量線3bの上向きの突
出部の先端と重ねられている。この重なった箇所には、
遮光層11aと容量線3bとを相互に電気的に接続する
コンタクトホール13が設けられている。即ち、本実施
形態では、遮光層11aは、コンタクトホール13によ
り前段あるいは後段の容量線3bに電気的に接続されて
いる。なお、本実施形態において、画素電極9a、画素
スイッチング用TFT30、及び遮光層11aは画素部
内にのみ設けられている。
【0039】次に、図7に基づいて、液晶装置200の
画素電極9aの形成領域(画素部内)の断面構造につい
て説明する。TFTアレイ基板10は、石英からなる支
持基板10Aとその液晶層50側表面上に形成された画
素電極9a、画素スイッチング用TFT30、配向膜1
6を主体として構成されており、対向基板20は透明な
ガラスや石英などの光透過性基板からなる基板本体20
Aとその液晶層50側表面上に形成された対向電極(共
通電極)21と配向膜22とを主体として構成されてい
る。
【0040】このように、TFTアレイ基板10の支持
基板10Aの液晶層50側表面上には、画素電極9aが
設けられており、その液晶層50側には、ラビング処理
等の所定の配向処理が施された配向膜16が設けられて
いる。画素電極9aは、例えばITO(インジウム・テ
ィン・オキサイド)などの透明導電性膜からなり、配向
膜16は、例えばポリイミドなどの有機膜からなる。ま
た、支持基板10Aの液晶層50側表面上には、図7に
示すように、各画素電極9aに隣接する位置に、各画素
電極9aをスイッチング制御する画素スイッチング用T
FT30が設けられている。
【0041】他方、対向基板20の基板本体20Aの液
晶層50側表面上には、その全面に渡って対向電極(共
通電極)21が設けられており、その液晶層50側に
は、ラビング処理等の所定の配向処理が施された配向膜
22が設けられている。対向電極21は、例えばITO
などの透明導電性膜からなり、配向膜22は、例えばポ
リイミドなどの有機膜からなる。
【0042】また、基板本体20Aの液晶層50側表面
上には、図7に示すように、各画素部の開口領域以外の
領域に対向基板遮光層23が設けられている。このよう
に対向基板20側に対向基板遮光層23を設けることに
より、対向基板20側から入射光が画素スイッチング用
TFT30の半導体層1aのチャネル領域1a’やLD
D(Lightly Doped Drain)領域1b及び1cに侵入す
ることを防止することができるとともに、コントラスト
を向上させることができる。
【0043】このように構成された画素電極9aと対向
電極21とが対向するように配置されたTFTアレイ基
板10と対向基板20との間には、両基板の周縁部間に
形成されたシール材52(図2参照)により囲まれた空
間に液晶が封入され、液晶層50が形成されている。液
晶層50は、例えば一種又は数種類のネマティック液晶
を混合した液晶からなっており、画素電極9aからの電
界が印加されていない状態で配向膜16及び22により
所定の配向状態を採る。
【0044】また、TFTアレイ基板10は、支持基板
10A上に、単結晶シリコン基板を貼り合わせてなる複
合基板を用いたものであり、支持基板10Aの液晶層5
0側表面上に設けられた下側貼り合わせ膜10Bと下側
貼り合わせ膜10Bの上に設けられている上側貼り合わ
せ膜12との間が、支持基板10A上と半導体基板との
貼り合わせ界面221となっている。上側貼り合わせ膜
12の表面上において、各画素スイッチング用TFT3
0に対応する位置には、遮光層11aが埋め込まれてい
る。遮光層11aは、後述するように、単結晶シリコン
基板の支持基板10Aと貼り合わされる側の面に形成さ
れ、その後、支持基板10A上に単結晶シリコン基板を
貼り合わせることにより支持基板10A上に形成された
ものであるので、遮光層11aが設けられた単結晶シリ
コン基板上に遮光層11aを覆うように形成された上側
貼り合わせ膜12によって埋め込まれた状態となってい
る。
【0045】さらに、遮光層11aは、好ましくは不透
明な高融点金属であるTi、Cr、W、Ta、Mo及び
Pdのうちの少なくとも一つを含む、金属単体、合金、
金属シリサイド等から構成される。遮光層11aをこの
ような材料から構成することにより、TFTアレイ基板
10の支持基板10Aの表面上において、遮光層11a
の形成工程の後に行われる画素スイッチング用TFT3
0の形成工程における高温処理により、遮光層11aが
破壊されたり溶融することを防止することができる。こ
のようにTFTアレイ基板10に遮光層11aが形成さ
れているので、TFTアレイ基板10側からの戻り光等
が画素スイッチング用TFT30のチャネル領域1a’
やLDD領域1b、1cに入射することを防ぐことがで
き、光電流の発生によるトランジスタ素子としての画素
スイッチング用TFT30の特性劣化を防止することが
可能とされている。
【0046】また、上側貼り合わせ膜12上および遮光
層11a上には、シリコン窒化膜からなる第1保護層2
51が設けられている。第1保護層251は、耐酸化性
及び絶縁性を有するものであり、支持基板10Aの表面
上の略全面に形成されている。第1保護層251の厚み
は、10nm〜50nmの範囲とすることが望ましい。
第1保護層251の厚みが、10nm未満であると、遮
光膜11aの酸化を防ぐ効果が十分に得られない恐れが
生じるため好ましくない。また、第1保護層251の厚
みが50nm以内であれば、遮光層が貼り合わせ界面よ
りも下側に位置している場合と比較して半導体層1aと
遮光層11aとの間の距離を十分に短くすることができ
る。
【0047】また、第1保護層251の上には、第1層
間絶縁膜206bが設けられている。第1層間絶縁膜2
06bは、画素スイッチング用TFT30を構成する半
導体層1aと遮光層11aとをより一層確実に電気的絶
縁するものであり、支持基板10Aの表面上の略全面に
形成されている。さらに、TFTアレイ基板10の表面
上に第1層間絶縁膜206bを設けることにより、遮光
層11aが画素スイッチング用TFT30等を汚染する
ことを防止することもできる。
【0048】また、半導体層1aと遮光層11aとの間
の距離、すなわち第1保護層251の厚みと第1層間絶
縁膜206bの厚みとを合わせた厚みは、60nm〜2
00nmの範囲とされ、70nm〜100nmの範囲と
することがより望ましい。半導体層1aと遮光層11a
との間の距離が、60nm未満であると、半導体層1a
と遮光層11aとを確実に絶縁することができない場合
がある。また、半導体層1aと遮光層11aとの間の距
離が200nm以内であれば、遮光層11aをバックゲ
ートとして積極的に使用することができる。
【0049】次に、本実施形態の液晶装置200では、
ゲート絶縁膜2を走査線3aに対向する位置から延設し
て誘電体膜として用い、半導体膜1aを延設して第1蓄
積容量電極1fとし、更にこれらに対向する容量線3b
の一部を第2蓄積容量電極とすることにより、蓄積容量
70が構成されている。より詳細には、半導体層1aの
高濃度ドレイン領域1eが、データ線6a及び走査線3
aの下に延設されて、同じくデータ線6a及び走査線3
aに沿って伸びる容量線3b部分に絶縁膜2を介して対
向配置されて、第1蓄積容量電極(半導体層)1fとさ
れている。
【0050】さらに、蓄積容量70においては、図6及
び図7から分かるように、遮光層11aを、第2蓄積容
量電極としての容量線3bの反対側において第1蓄積容
量電極1fに第1層間絶縁膜206bを介して第3蓄積
容量電極として対向配置させることにより(図7の図示
右側の蓄積容量70参照)、蓄積容量が更に付与される
ように構成されている。
【0051】次に、図7において、画素スイッチング用
TFT30は、半導体層1aの膜厚を30nmから10
0nmまでの範囲、好ましくは40nmから60nmま
での範囲で一定の膜厚とする。半導体層1aの膜厚が1
00nm以下であれば、チャネル部の不純物濃度によら
ずゲート電極が制御する空乏層が半導体層1aよりも大
きく拡がるため、画素スイッチング用TFT30は完全
空乏型となる。
【0052】また、画素スイッチング用TFT30は、
LDD(Lightly Doped Drain)構造を有しており、走
査線3a、該走査線3aからの電界によりチャネルが形
成される半導体層1aのチャネル領域1a’、走査線3
aと半導体層1aとを絶縁するゲート絶縁膜2、データ
線6a、半導体層1aの低濃度ソース領域(ソース側L
DD領域)1b及び低濃度ドレイン領域(ドレイン側L
DD領域)1c、半導体層1aの高濃度ソース領域1d
並びに高濃度ドレイン領域1eを備えている。
【0053】また、半導体層1aの層厚が30nm以上
であり、好ましくは40nm以上のためチャネル領域1
a’の膜厚による閾値電圧等のトランジスタ特性のばら
つきを小さくできる。さらに、半導体層1aの層厚が1
00nm好ましくは60nm以下のため、前記遮光層1
1aで防止することの出来ない迷光が半導体層1aに照
射されても、光励起の電子正孔対の生成量が小さく抑え
ることができる。したがって、光リーク電流が小さくで
き、画素のスイッチング素子である画素スイッチング用
TFT30として有効である。
【0054】データ線6aは、Al等の金属膜や金属シ
リサイド等の合金膜などの遮光性金属薄膜から構成され
ている。また、走査線3a、ゲート絶縁膜2及び第1層
間絶縁膜206bの上には、高濃度ソース領域1dへ通
じるコンタクトホール5及び高濃度ドレイン領域1eへ
通じるコンタクトホール8が各々形成された第2層間絶
縁膜4が形成されている。このソース領域1bへのコン
タクトホール5を介して、データ線6aは高濃度ソース
領域1dに電気的接続されている。
【0055】更に、データ線6a及び第2層間絶縁膜4
の上には、高濃度ドレイン領域1eへのコンタクトホー
ル8が形成された第3層間絶縁膜7が形成されている。
この高濃度ドレイン領域1eへのコンタクトホール8を
介して、画素電極9aは高濃度ドレイン領域1eに電気
的接続されている。前述の画素電極9aは、このように
構成された第3層間絶縁膜7の上面に設けられている。
なお、画素電極9aと高濃度ドレイン領域1eとは、デ
ータ線6aと同一のAl膜や走査線3bと同一のポリシ
リコン半導体膜を中継して電気的接続するようにしても
よい。
【0056】次に、本実施形態の液晶装置200では、
上述の通り画素スイッチング用TFT30は高耐圧トラ
ンジスタにて構成されている。ここで、図8及び図9に
示すように、高耐圧トランジスタを用いた画素スイッチ
ング用TFT30,サンプリング用TFT302,プリ
チャージ用TFT202は、低耐圧トランジスタを用い
た走査線駆動用TFT107,データ線駆動用TFT1
08に比して膜厚の厚いゲート絶縁膜を用いて構成され
ている。
【0057】具体的には、図8に示すTFT30,30
2,202のゲート絶縁膜2の厚さは約62nm、図9
に示すTFT107,108のゲート絶縁膜112の厚
さは約18nmとされている。このように、ゲート絶縁
膜の膜厚を異なる構成とすることで、それぞれのTFT
30,302,107,108,202が高耐圧用ない
し低耐圧用のトランジスタを構成することができる。
【0058】なお、チャネル領域1a’(111a’)
のチャネル長が相対的に長いトランジスタを高耐圧トラ
ンジスタと、チャネル長が相対的に短いトランジスタを
低耐圧トランジスタとして構成することもできる。ま
た、ゲート電極(走査線)3aについて仕事関数の異な
る電極構成材料を用いて、高耐圧トランジスタないし低
耐圧トランジスタを構成することもできる。具体的に
は、ゲート電極材料としてポリシリコンを用いて高耐圧
トランジスタを構成し、ゲート電極材料として金属又は
金属シリサイドを用いた低耐圧トランジスタを構成する
こともできる。
【0059】本実施形態の液晶装置200では、各TF
T30,302,107,108,202が形成された
基板本体10Aが石英等にて構成され、シリコン基板等
に比して熱伝導性が高くない材料であるため、セルフヒ
ーティングにより駆動電流が減少する等の不具合が生じ
る場合がる。そこで、このセルフヒーティングを抑える
ため、各TFT30,302,202,107,108
を目的別に分類し、駆動信号ないしプリチャージ信号等
が導通する走査線駆動用TFT107、データ線駆動用
TFT108に関しては低耐圧のトランジスタを用い
た。一方、画像信号が導通する画素スイッチング用TF
T30、及びサンプリング用TFT302、プリチャー
ジ用TFT202に関しては高耐圧のトランジスタを用
い、該画像信号が不安定化することを防止ないし抑制し
た。
【0060】したがって、安定した画像信号の供給を確
保しつつ、セルフヒーティングの発生を防止ないし抑制
することが可能となり、TFT30,302を作動させ
るための駆動信号が安定して供給されるようになる。そ
の結果、当該液晶装置200は誤作動発生が少なく信頼
性の高いものとなる。
【0061】(液晶装置の製造方法)次に、上記構造を
有する液晶装置の製造方法について、図面を参照しつつ
説明する。はじめに、TFTアレイ基板10の製造方法
について説明する。
【0062】まず、図10(a)に示すように、例え
ば、厚さが600μm程度の単結晶シリコン層からなる
単結晶シリコン基板208を用意する。この単結晶シリ
コン基板208の支持基板10Aと貼り合わされる側の
表面には、シリコン酸化膜からなる第1層間絶縁膜20
6bがあらかじめ形成されている。第1層間絶縁膜20
6bは、単結晶シリコン基板208の表面を酸化するこ
とにより形成され、第1層間絶縁膜206bの厚みは、
50nm〜200nmの範囲とし、60nmないし90
nmの範囲とすることがより望ましい。
【0063】また、単結晶シリコン基板208の支持基
板10Aと貼り合わされる側の表面には、水素イオン
(H+)が例えば加速電圧100keV、ドーズ量10
×101 6/cm2にて注入されている。
【0064】次に、図10(b)に示すように、単結晶
シリコン基板208の第1層間絶縁膜206b上に、シ
リコン窒化膜を、減圧化学気相堆積法(LPCVD法)
を用いたジクロロシランとアンモニアの反応により、例
えば10nm〜50nmの膜厚に堆積することにより、
第1保護層251を形成する。また、プラズマCVD法
によって、形成しても良い。
【0065】次に、図10(c)に示すように、第1保
護層251上に、Ti、Cr、W、Ta、Mo及びPd
のうちの少なくとも一つを含む、金属単体、合金、金属
シリサイド等を、スパッタリング法、CVD法、電子ビ
ーム加熱蒸着法などにより、例えば150nm〜200
nmの膜厚に堆積することにより、平面ベタ状の遮光層
11を形成する。
【0066】次に、単結晶シリコン基板208の表面上
の全面にフォトレジストを形成し、最終的に形成する遮
光層11aのパターン(図6参照)を有するフォトマス
クを用いてフォトレジストを露光する。その後フォトレ
ジストを現像することにより、図10(d)に示すよう
に、最終的に形成する遮光層11aのパターンを有する
フォトレジスト207を形成する。
【0067】次に、フォトレジスト207をマスクとし
て遮光層11のエッチングを行い、その後、フォトレジ
スト207を剥離することにより、図10(e)に示す
ように、単結晶シリコン基板208の表面上に、所定の
パターンを有する遮光層11aが形成される。遮光層1
1aの膜厚は、例えば150nm〜200nmとなる。
【0068】次に、図11(a)に示すように、遮光層
11aが形成された単結晶シリコン基板208の表面上
に、CVD法などにより、SiO2からなる上側貼り合
わせ膜12となる絶縁体層12Aを形成する。絶縁体層
12Aの膜厚は、少なくとも遮光層11aの膜厚よりも
厚く設定し、例えば、約400〜1200nmとするの
が好ましく、より好ましくは1000〜1200nm程
度とする。
【0069】次に、図11(b)に示すように、遮光層
11aの上に位置する絶縁体層12Aの表面を、CMP
(化学的機械研磨)法を用いて研磨して平坦化すること
により、支持基板10Aとの貼り合わせ界面を構成する
上側貼り合わせ膜12が形成される。上側貼り合わせ膜
12の膜厚は、例えば400〜600nmとなる。以上
のようにして、第1層間絶縁膜206bと第1保護層2
51と遮光層11aと上側貼り合わせ膜12とを備えた
単結晶シリコン基板208が形成される。
【0070】次に、図11(c)に示すように、支持基
板10Aと単結晶シリコン基板208との貼り合わせを
行うことにより複合基板とする。ここで使用される支持
基板10Aの単結晶シリコン基板208と貼り合わされ
る側の表面には、単結晶シリコン基板208との貼り合
わせ界面221を構成する下側貼り合わせ膜10Bが予
め形成されている。下側貼り合わせ膜10Bは、上側貼
り合わせ膜12と同様に、SiO2からなるものであ
り、CVD法などにより形成される。そして、支持基板
10Aと単結晶シリコン基板208とは、支持基板10
Aの下側貼り合わせ膜10Bと単結晶シリコン基板20
8の上側貼り合わせ膜12とを対向させた状態で貼り合
わせられ、下側貼り合わせ膜10Bと上側貼り合わせ膜
12との間が貼り合わせ界面221となる。
【0071】ここでの支持基板10Aと単結晶シリコン
基板208との貼り合わせは、例えば300℃で2時間
熱処理することによって行われる。支持基板10Aと単
結晶シリコン基板208との貼り合わせ強度をさらに高
めるためには、熱処理温度を上昇させて450℃程度に
する必要があるが、石英などからなる支持基板10Aと
単結晶シリコン基板208との熱膨張係数の差が大きい
ため、支持基板10Aと単結晶シリコン基板208とを
貼り合わせた状態でさらに加熱すると、単結晶シリコン
基板208の単結晶シリコン層にクラックなどの欠陥が
発生し、製造されるTFTアレイ基板10の品質が劣化
する恐れがある。
【0072】このようなクラックなどの欠陥の発生を抑
制するためには、一度300℃にて貼り合わせのための
熱処理を行った単結晶シリコン基板208を、ウエット
エッチングまたはCMPによって100〜150μm程
度まで薄くし、その後、さらに高温の熱処理を行う方法
によって貼り合わせ強度を高めることが望ましい。具体
的には、例えば、単結晶シリコン基板208と支持基板
10Aとを300℃で熱処理することにより貼り合わ
せ、80℃のKOH水溶液を用いて単結晶シリコン基板
208の厚さが150μmなるようにエッチングを行
い、その後、450℃で再び熱処理することにより、貼
り合わせ強度を高めることが望ましい。
【0073】次に、単結晶シリコン基板208の単結晶
シリコン層の一部を、単結晶シリコン基板208を熱処
理することによって剥離し、図11(d)に示すよう
に、薄膜単結晶シリコン層206aを支持基板10A上
に形成する。ここでの単結晶シリコン層の剥離現象は、
あらかじめ単結晶シリコン基板208中に導入されてい
る水素イオンによって、単結晶シリコン基板208の表
面近傍のある層で半導体の結合が分断されるために生じ
るものである。
【0074】単結晶シリコン層を剥離するための熱処理
は、例えば、毎分20℃の昇温速度にて600℃まで加
熱することにより行うことができる。この熱処理によっ
て、単結晶シリコン基板208の単結晶シリコン層の一
部が分離される。なお、薄膜単結晶シリコン層206a
は、単結晶シリコン基板208に対して行われる水素イ
オン注入の加速電圧を変えることによって、50nm〜
3000nmまでの任意の膜厚で形成することが可能で
ある。
【0075】なお、薄膜単結晶シリコン層206aは、
上述した方法以外に、単結晶シリコン基板208の表面
を研磨して膜厚を3〜5μmとした後に、さらにPAC
E(Plasma Assisted Chemical Etching)法によってエ
ッチングして仕上げる方法や、多孔質半導体上に形成し
たエピタキシャル半導体層を、多孔質半導体層の選択エ
ッチングによって貼り合わせ基板上に転写するELTR
AN(Epitaxial Layer Transfer)法によっても得るこ
とができる。
【0076】次に、図12及び図13を参照して、薄膜
単結晶シリコン層206aを熱酸化することにより酸化
膜206cを形成し、酸化膜206cをウエットエッチ
ングにより除去する工程を説明する。この場合、画素ス
イッチング用TFT30及びデータ線駆動用TFT10
8を形成するための工程である。
【0077】まず、図12(a)に示すように、支持基
板10Aの表面上の全面に、減圧化学気相堆積法(LP
CVD法)を用いたジクロロシランとアンモニアの反応
により、シリコン窒化膜209を100nm〜300n
m程度形成する。次に、図12(b)に示すように、シ
リコン窒化膜209の上に、フォトレジスト205を形
成する。その後、搬送時などに、支持基板10Aの端面
に設けられたフォトレジスト205が剥がれないよう
に、支持基板10Aの端面に位置するフォトレジスト2
05の除去を行う。ここでのフォトレジスト205の除
去は、支持基板10Aの端面を露光して感光することに
より行ってもよいし、また、水酸化カリウム水溶液など
のアルカリ溶液で剥離することにより行ってもよい。
【0078】次に、図12(c)に示すように、フォト
マスクを用いてフォトレジスト205を露光し、現像す
ることにより、層厚の厚いトランジスタを作りこみたい
領域を覆うパターンを有するフォトレジスト205aを
形成する。次に、フォトレジスト205aをマスクとし
て、ウエットエッチングによりシリコン窒化膜209を
エッチングし、その後、フォトレジスト205aを除去
することにより、図12(d)に示すように、薄膜単結
晶シリコン層206a上においてトランジスタを作りこ
みたい領域を覆う選択酸化用マスクパターン209aを
形成する。
【0079】次に、図13(a)に示すように、選択酸
化用マスクパターン209aに覆われていない領域に設
けられている薄膜単結晶シリコン層206aを、熱酸化
(酸化プロセス)することにより局所的に成長させ、酸
化膜206cを形成する。酸化膜206cの膜厚は、例
えば、薄膜単結晶シリコン層206aの膜厚が400n
m程度である場合、700nm程度とすることが望まし
い。
【0080】次に、図13(b)に示すように、酸化膜
206cをウエットエッチングで除去し、その後、図1
3(c)に示すように、選択酸化用マスクパターン20
9aを、熱リン酸を用いる方法や、反応性エッチングや
反応性イオンビームエッチングなどのドライエッチング
を行う方法などにより除去し、層厚の厚いトランジスタ
を作りこみたい領域の薄膜単結晶シリコン層206aを
30nm〜100nmまでの範囲の一定の膜厚に形成し
た。
【0081】次に、図14(a)に示すように、フォト
リソグラフィ工程、エッチング工程等により、所定パタ
ーンの半導体層1a,111aを形成する。すなわち、
データ線6aの下で容量線3bが形成される領域および
走査線3aに沿って容量線3bが形成される領域には、
画素スイッチング用TFT30を構成する相対的に層厚
の厚い半導体層1aを、画素電極9a(図1参照)が形
成されていない領域(画素外)には、例えばデータ線駆
動回路101に設けられるデータ線駆動用TFT108
を構成する相対的に層厚の薄い半導体層111aを形成
する。
【0082】次に、図14(b)に示すように、半導体
層1a,111aを約850〜1300℃の温度、好ま
しくは約1000℃の温度で72分程度熱酸化(酸化プ
ロセス)し、約60nmの比較的薄い厚さの熱酸化半導
体膜を形成することによりプレゲート絶縁膜2’,11
2’を形成する。この結果、半導体層1a,111aの
厚さは約30〜170nm、ゲート絶縁膜2’、11
2’の厚さは約52nmとなる。
【0083】このように得たプレゲート絶縁膜付きの基
板について、図15に示すような方法で、半導体層1
a,111a毎に異なる膜厚のゲート絶縁膜を形成す
る。まず、図15(a)に示すように、半導体層1aを
覆うプレゲート絶縁膜2’の表面上全面にレジスト16
1を形成し、図15(b)に示すように、ウェットエッ
チングにより半導体層111aを覆うプレゲート絶縁膜
112’を除去する。
【0084】さらに、図15(b)の状態からレジスト
161を剥離し、再び約850〜1300℃の温度、好
ましくは約1000℃の温度で30分程度熱酸化し、図
15(c)に示すように、半導体層111aについては
約18nmの熱酸化半導体膜を形成することによりゲー
ト絶縁膜112を得る。一方、半導体層1aについては
上記プレゲート絶縁膜2’との積層により約62nmの
熱酸化半導体膜を形成し、ゲート絶縁膜2を得る。
【0085】なお、本実施形態では、半導体層1aと半
導体層111aとを同じ層厚にて構成したが、例えば半
導体層111aの層厚を薄くし、且つゲート絶縁膜11
2の厚さをゲート絶縁膜2よりも薄い構成、もしくは半
導体層111aの層厚を厚くし、ゲート絶縁膜112の
厚さをゲート絶縁膜2よりも薄い構成とすることもでき
る。また、上記製造工程においては画素スイッチング用
TFT30及びデータ線駆動用TFT108を形成する
ための工程を示したが、サンプリング用TFT302、
プリチャージ用TFT202については画素スイッチン
グ用TFT30と、走査線駆動用TFT107について
はデータ線駆動用TFT108と同様の工程にて、それ
ぞれゲート絶縁膜の膜厚を所望の厚さに形成することが
できる。
【0086】次に、図16〜図20を参照して、ゲート
絶縁膜が形成された支持基板10AからTFTアレイ基
板10を製造する方法について説明する。なお、この場
合、ゲート絶縁膜2が形成された半導体層1aの形成領
域について説明するが、上記ゲート絶縁膜112が形成
された半導体層111aの形成領域についても以下の説
明と同様の工程を施している。すなわち、図16〜図2
0は、各工程におけるTFTアレイ基板の一部分を、図
7に示した断面図に対応させて示した工程図である。ま
た、図16〜図20は、図10〜図15と異なる縮尺で
示してある。
【0087】図16(a)に示すように、ゲート絶縁膜
2が形成された支持基板10AにおけるNチャネルの半
導体層1aに対応する位置に、レジスト膜301を形成
し、Pチャネルの半導体層1aにPなどのV族元素のド
ーパント302を低濃度で(例えば、Pイオンを70k
eVの加速電圧、2×1011/cm2のドーズ量にて)
ドープする。
【0088】次に、図16(b)に示すように、Pチャ
ネルの半導体層1aに対応する位置にレジスト膜(図示
略)を形成し、Nチャネルの半導体層1aにBなどのII
I族元素のドーパント303を低濃度で(例えば、Bイ
オンを35keVの加速電圧、1×1012/cm2のド
ーズ量にて)ドープする。
【0089】次に、図16(c)に示すように、Pチャ
ネル、Nチャネル毎に、半導体層1aのチャネル領域1
a’の端部を除く支持基板10Aの表面にレジスト膜3
05を形成し、Pチャネルには、図13(a)に示した
工程の約1〜10倍のドーズ量でPなどのV族元素のド
ーパント304をドープし、Nチャネルには、図13
(b)に示した工程の約1〜10倍のドーズ量でBなど
のIII族元素のドーパント308をドープする。
【0090】次に、図16(d)に示すように、半導体
層1aを延設してなる第1蓄積容量電極1fを低抵抗化
するため、支持基板10Aの表面の走査線3a(ゲート
電極)に対応する部分にレジスト膜307(走査線3a
よりも幅が広い)を形成し、これをマスクとしてその上
からPなどのV族元素のドーパント308を低濃度で
(例えば、Pイオンを70keVの加速電圧、3×10
14/cm2のドーズ量にて)ドープする。
【0091】次に、図17(a)に示すように、反応性
エッチングや反応性イオンビームエッチングなどのドラ
イエッチング、あるいはウエットエッチングにより、第
1層間絶縁膜206bと第1保護層251とを貫通して
遮光層11aに達するコンタクトホール13を形成す
る。コンタクトホール13を開孔する際には、図17
(a)に示すように、第1層間絶縁膜206bと第1保
護層251とを貫通するだけで遮光層11aに達するの
で、下側貼り合わせ膜10Bと上側貼り合わせ膜12と
の間に位置する単結晶シリコン基板208と支持基板1
0Aとの貼り合わせ界面221を貫通する必要はない。
【0092】また、コンタクトホール13の開孔は、反
応性エッチング、反応性イオンビームエッチングのよう
な異方性を有するドライエッチングにより行った方が、
開孔形状をマスク形状とほぼ同じにできるという利点が
ある。ただし、異方性を有するドライエッチングとウエ
ットエッチングとを組み合わせて開孔すれば、コンタク
トホール13の形状をテーパ状にすることができるの
で、配線接続時の断線を防止できるという利点が得られ
る。
【0093】次に、図17(b)に示すように、減圧C
VDなどによりポリシリコン半導体層3を350nm程
度の厚さで堆積した後、リン(P)を熱拡散し、ポリシ
リコン半導体膜3を導電化する。又は、Pイオンをポリ
シリコン半導体膜3の成膜と同時に導入したドープ半導
体膜を用いてもよい。これにより、ポリシリコン半導体
層3の導電性を高めることができる。
【0094】次に、図17(c)に示すように、レジス
トマスクを用いたフォトリソグラフィ工程、エッチング
工程などにより、所定パターンの走査線3aとともに容
量線3bを形成する。なお、この後、支持基板10Aの
裏面に残存するポリシリコン半導体膜を支持基板10A
の表面をレジスト膜で覆ってエッチングにより除去す
る。
【0095】次に、図17(d)に示すように、半導体
層1aにPチャネルのLDD領域を形成するために、N
チャネルの半導体層1aに対応する位置をレジスト膜3
09で覆い、走査線(ゲート電極)3aを拡散マスクと
して、まずBなどのIII族元素のドーパント310を低
濃度で(例えば、BF2イオンを90keVの加速電
圧、3×1013/cm2のドーズ量にて)ドープし、P
チャネルの低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領
域1cを形成する。
【0096】続いて、図17(e)に示すように、半導
体層1aにPチャネルの高濃度ソース領域1dおよび高
濃度ドレイン領域1eを形成するために、Nチャネルの
半導体層1aに対応する位置をレジスト膜309で覆っ
た状態で、かつ、走査線3aよりも幅の広いマスク(図
示略)でレジスト層をPチャネルに対応する走査線3a
上に形成した状態で、BなどのIII族元素のドーパント
311を高濃度で(例えば、BF2イオンを90keV
の加速電圧、2×1015/cm2のドーズ量にて)ドー
プする。
【0097】次に、図18(a)に示すように、半導体
層1aにNチャネルのLDD領域を形成するために、P
チャネルの半導体層1aに対応する位置をレジスト膜
(図示略)で覆い、走査線3a(ゲート電極)を拡散マ
スクとして、PなどのV族元素のドーパント60を低濃
度で(例えば、Pイオンを70keVの加速電圧、6×
1012/cm2のドーズ量にて)ドープし、Nチャネル
の低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1cを
形成する。
【0098】続いて、図18(b)に示すように、半導
体層1aにNチャネルの高濃度ソース領域1d及び高濃
度ドレイン領域1eを形成するために、走査線3aより
も幅の広いマスクでレジスト62をNチャネルに対応す
る走査線3a上に形成した後、PなどのV族元素のドー
パント61を高濃度で(例えば、Pイオンを70keV
の加速電圧、4×1015/cm2のドーズ量にて)ドー
プする。
【0099】次に、図18(c)に示すように、画素ス
イッチング用TFT30における走査線3aとともに容
量線3b及び走査線3aを覆うように、例えば、常圧又
は減圧CVD法やTEOSガス等を用いて、NSG、P
SG、BSG、BPSGなどのシリケートガラス膜、窒
化半導体膜や酸化半導体膜等からなる第2層間絶縁膜4
を形成する。第2層間絶縁膜4の膜厚は、約500〜1
500nmが好ましく、更に800nmがより好まし
い。この後、高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン
領域1eを活性化するために約850℃のアニール処理
を20分程度行う。
【0100】次に、図18(d)に示すように、データ
線31に対するコンタクトホール5を、反応性エッチン
グ、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチン
グにより或いはウエットエッチングにより形成する。ま
た、走査線3aや容量線3bを図示しない配線と接続す
るためのコンタクトホールも、コンタクトホール5と同
一の工程により第2層間絶縁膜4に開孔する。
【0101】次に、図19(a)に示すように、第2層
間絶縁膜4の上に、スパッタ処理等により、遮光性のA
l等の低抵抗金属や金属シリサイド等を金属膜6とし
て、約100〜700nmの厚さ、好ましくは約350
nmに堆積した後、図19(b)に示すように、フォト
リソグラフィ工程、エッチング工程等により、データ線
6aを形成する。
【0102】次に、図19(c)に示すように、データ
線6a上を覆うように、例えば、常圧又は減圧CVD法
やTEOSガス等を用いて、NSG、PSG、BSG、
BPSGなどのシリケートガラス膜、窒化半導体膜や酸
化半導体膜等からなる第3層間絶縁膜7を形成する。第
3層間絶縁膜7の膜厚は、約500〜1500nmが好
ましく、更に800nmがより好ましい。
【0103】次に、図20(a)に示すように、画素ス
イッチング用TFT30において、画素電極9aと高濃
度ドレイン領域1eとを電気的に接続するためのコンタ
クトホール8を、反応性エッチング、反応性イオンビー
ムエッチング等のドライエッチングにより形成する。
【0104】次に、図20(b)に示すように、第3層
間絶縁膜7の上に、スパッタ処理等により、ITO等の
透明導電性薄膜9を、約50〜200nmの厚さに堆積
した後、図20(c)に示すように、フォトリソグラフ
ィ工程、エッチング工程等により画素電極9aを形成す
る。なお、本実施形態の液晶装置を反射型電気光学装置
とする場合には、Al等の反射率の高い不透明な材料か
ら画素電極9aを形成してもよい。
【0105】続いて、画素電極9aの上にポリイミド系
の配向膜の塗布液を塗布し、その後、所定のプレティル
ト角を持つように、且つ所定方向にラビング処理を施す
こと等により、配向膜16が形成される。以上のように
して、図7に示すTFTアレイ基板10が製造される。
【0106】次に、対向基板20の製造方法及びTFT
アレイ基板10と対向基板20とから液晶装置を製造す
る方法について説明する。図7に示した対向基板20を
製造するには、基板本体20Aとしてガラス基板等の光
透過性基板を用意し、基板本体20Aの表面上に、対向
基板遮光層23を形成する。対向基板遮光層23は、例
えばCr、Ni、Alなどの金属材料をスパッタリング
した後、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程を経
て形成される。なお、対向基板遮光層23は、上記の金
属材料の他、カーボンやTiなどをフォトレジストに分
散させた樹脂ブラックなどの材料から形成してもよい。
【0107】その後、基板本体20Aの表面上の全面に
スパッタリング法などにより、ITO等の透明導電性薄
膜を約50〜200nmの厚さに堆積することにより、
対向電極21を形成する。さらに、対向電極21の表面
上の全面にポリイミドなどの配向膜の塗布液を塗布した
後、所定のプレティルト角を持つように、且つ所定方向
にラビング処理を施すこと等により、配向膜22を形成
する。以上のようにして、図7に示す対向基板20が製
造される。
【0108】最後に、上述のように製造されたTFTア
レイ基板10と対向基板20とを、配向膜16と配向膜
22とが互いに対向するようにシール材により貼り合わ
せ、真空吸引法などの方法により、両基板間の空間に、
例えば複数種類のネマティック液晶を混合してなる液晶
を吸引して、所定の厚みを有する液晶層50を形成する
ことにより、図7に示した構造の液晶装置が製造され
る。
【0109】(電子機器)以下、上記実施形態の液晶装
置を用いた電子機器の一例として、投射型表示装置につ
いて説明する。図21は、投射型表示装置の一例を示し
た概略構成図である。この投射型表示装置は、3つの液
晶パネルを使用した、いわゆる3板式の投射型液晶表示
装置である。ここでは、上記実施形態の液晶装置200
を液晶ライトバルブを構成する液晶パネルとして用いて
いる。図21において、符号510は光源、513,5
14はダイクロイックミラー、515,516,517
は反射ミラー、518,519,520はリレーレン
ズ、522,523,524は液晶ライトバルブ、52
5はクロスダイクロイックプリズム、526は投射レン
ズ系を示している。
【0110】光源510は、超高圧水銀灯等のランプ5
11とランプ511の光を反射するリフレクタ512と
から構成されている。青色光・緑色光反射のダイクロイ
ックミラー513は、光源510からの白色光のうちの
赤色光を透過させるとともに、青色光と緑色光とを反射
する。透過した赤色光は反射ミラー517で反射され、
赤色光用液晶ライトバルブ522に入射される。
【0111】各ライトバルブにより変調された3つの色
光は、クロスダイクロイックプリズム525に入射す
る。このプリズムは、4つの直角プリズムが貼り合わさ
れ、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光
を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されたもので
ある。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成
されて、カラー画像を表す光が形成される。合成された
光は、投射光学系である投射レンズ系526によってス
クリーン527上に投射され、画像が拡大されて表示さ
れる。
【0112】このような投射型液晶表示装置は、上記液
晶装置200を備えたものであるので、信頼性の高い優
れた投射型表示装置となる。
【0113】以下、上記各実施形態の液晶装置を用いた
電子機器の他の例を説明する。図22は、携帯電話の一
例を示した斜視図である。図22において、符号100
0は携帯電話本体を示し、符号1001は上記液晶装置
200を用いた液晶表示部を示している。
【0114】図23は、腕時計型電子機器の一例を示し
た斜視図である。図23において、符号1100は時計
本体を示し、符号1101は上記液晶装置200を用い
た液晶表示部を示している。
【0115】図24は、ワープロ、パソコンなどの携帯
型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図24に
おいて、符号1200は情報処理装置、符号1202は
キーボードなどの入力部、符号1204は情報処理装置
本体、符号1206は上記液晶装置200を用いた液晶
表示部を示している。
【0116】図22〜図24に示す電子機器は、上記実
施形態の液晶装置200を備えたものであるので、信頼
性の高い優れた表示部を備えた電子機器となる。
【0117】なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態
に限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しな
い範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば図10〜図20に示した製造工程は、上記実施形
態の液晶装置を製造するための一例に過ぎず、その他、
種々の構成を有する液晶装置に本発明を適用することが
できる。具体的には、ゲート絶縁膜の膜厚を上述のよう
にTFTの種類毎に異ならせるかわりに、チャネル長を
フォトリソ工程において該TFT毎に異ならせたり、ゲ
ート電極の構成材料を該TFT毎に異ならせるものとす
ることもできる。また、電気光学物質としては液晶に限
らず、TFT等のスイッチング素子の作動に基づく電界
印加状態変化によって駆動制御される物質、例えば有機
EL等を用いることもできる。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電気光学
装置によれば、画像信号が導通するトランジスタに関し
ては動作電圧の相対的に高い高耐圧トランジスタにて構
成し、画像信号の安定性を確保する一方、該画素信号の
導通しないトランジスタに関しては動作電圧の相対的に
低い低耐圧トランジスタにて構成し、例えば石英等の比
較的熱伝導性の低い支持基板上に画素信号の導通しない
トランジスタを形成した場合にも、セルフヒーティング
が生じ難く信号が安定して導通するものとなる。したが
って、このような低耐圧トランジスタを含む回路におい
て当該回路の高速化ないし高集積化を実現可能となり、
それに伴い外部回路のパネル上への作りこみも可能にな
り、外付けICチップの削減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電気光学装置の一例である液晶装置
のTFTアレイ基板上に形成された各種配線、素子、制
御回路等を示すブロック図。
【図2】 図1の液晶装置の全体構成を示す平面図。
【図3】 図1の液晶装置の全体構成を示す断面図。
【図4】 液晶装置に設けられたプリチャージ回路を構
成するTFTの回路図。
【図5】 液晶装置に設けられたサンプリング回路を構
成するTFTの回路図。
【図6】 データ線、走査線、画素電極、遮光層等が形
成されたTFTアレイ基板の相隣接する複数の画素群を
拡大して示す平面図。
【図7】 図6のA−A’断面図である。
【図8】 画素スイッチング用TFT及びサンプリング
用TFTの構成を示す平面図。
【図9】 データ線駆動用TFT、走査線駆動用TFT
及びプリチャージ用TFTの構成を示す平面図。
【図10】 図1の液晶装置の製造プロセスについて、
TFTを構成する半導体層を形成するための一例を示す
工程図。
【図11】 図10に続く、図1の液晶装置の製造プロ
セスについて半導体層を形成するための工程図。
【図12】 図11に続く、図1の液晶装置の製造プロ
セスについて半導体層を形成するための工程図。
【図13】 図12に続く、図1の液晶装置の製造プロ
セスについて半導体層を形成するための工程図。
【図14】 図13に続く、図1の液晶装置の製造プロ
セスについて半導体層を形成するための工程図。
【図15】 図14に続く、図1の液晶装置の製造プロ
セスについて半導体層を形成するための工程図。
【図16】 図1の液晶装置の製造プロセスについて、
図10〜図15で形成した半導体層を具備する基板から
TFTアレイ基板を製造するプロセスを示す工程図。
【図17】 図16に続く、TFTアレイ基板を製造す
るプロセスを示す工程図。
【図18】 図17に続く、TFTアレイ基板を製造す
るプロセスを示す工程図。
【図19】 図18に続く、TFTアレイ基板を製造す
るプロセスを示す工程図。
【図20】 図19に続く、TFTアレイ基板を製造す
るプロセスを示す工程図。
【図21】 本発明の液晶装置を用いた電子機器の一例
として投射型表示装置の構成を示す概念図。
【図22】 本発明の液晶装置を用いた電子機器のその
他の例として携帯電話の一例を示す斜視図。
【図23】 本発明の液晶装置を用いた電子機器のその
他の例として腕時計型電子機器の一例を示す斜視図。
【図24】 本発明の液晶装置を用いた電子機器のその
他の例として携帯型情報処理装置の一例を示す斜視図。
【符号の説明】
1a 半導体層 1a’ チャネル領域 2 ゲート絶縁膜 3a 走査線 6a データ線 9a 画素電極 10 TFTアレイ基板 10A 支持基板 30 画素スイッチング用TFT 107 走査線駆動用TFT 108 データ線駆動用TFT 112 ゲート絶縁膜 200 液晶装置 202 プリチャージ用TFT 302 サンプリング用TFT
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/786 H01L 27/08 102C Fターム(参考) 2H092 GA59 JA24 KA03 KA07 MA05 MA13 MA17 MA27 NA24 PA01 PA06 RA05 5C094 AA07 AA13 AA22 AA25 AA31 AA43 AA53 AA56 BA03 BA16 BA43 CA19 DA09 DA13 DB01 DB02 DB04 EA04 EB02 EB05 FA01 FA02 FB12 FB14 FB15 JA03 5F048 AA05 AB07 AC01 AC04 BA16 BB05 BB10 BB16 BD01 5F110 AA23 BB02 BB04 CC02 DD03 DD05 DD13 DD14 DD17 EE02 EE05 EE09 EE11 EE30 EE45 FF02 FF23 GG02 GG12 GG22 GG24 GG28 GG32 GG34 HJ01 HJ04 HJ13 HJ23 HL05 HL23 HM03 HM15 NN03 NN22 NN23 NN24 NN25 NN26 NN44 NN46 NN62 NN72 NN73 NN77 NN78 QQ11 QQ17 QQ19

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査線に供給される走査信号に基づい
    て、データ線に供給されるデータ信号を画素電極に供給
    する第1スイッチング素子と、前記複数のデータ線にデ
    ータ信号を供給する第2スイッチング素子とを備えた電
    気光学装置であって、 前記第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子が
    相対的に高耐圧な素子にて構成される一方、前記データ
    信号が導通されない第3スイッチング素子が前記一方の
    基板上に形成され、該第3スイッチング素子が相対的に
    低耐圧な素子にて構成されていることを特徴とする電気
    光学装置。
  2. 【請求項2】 前記第1スイッチング素子及び第2スイ
    ッチング素子は、高耐圧トランジスタにて構成される一
    方、前記第3スイッチング素子は、低耐圧トランジスタ
    にて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    電気光学装置。
  3. 【請求項3】 前記高耐圧トランジスタに、10V〜1
    5Vの電圧が印加されることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の電気光学装置。
  4. 【請求項4】 前記低耐圧トランジスタに、1V〜6V
    の電圧が印加されることを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれか1項に記載の電気光学装置。
  5. 【請求項5】 前記高耐圧トランジスタは、前記低耐圧
    トランジスタに比してゲート絶縁膜の膜厚が厚く構成さ
    れていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか
    1項に記載の電気光学装置。
  6. 【請求項6】 前記高耐圧トランジスタは、前記低耐圧
    トランジスタに比してチャネル長が長く構成されている
    ことを特徴とする請求項2ないし5のいずれか1項に記
    載の電気光学装置。
  7. 【請求項7】 前記高耐圧トランジスタは、前記低耐圧
    トランジスタに比してゲート電極材料の仕事関数が大き
    く構成されていることを特徴とする請求項2ないし6の
    いずれか1項に記載の電気光学装置。
  8. 【請求項8】 前記第1スイッチング素子は、前記走査
    線からの走査信号に基づき、前記データ線からのデータ
    信号を前記画素電極に供給する画素スイッチング素子で
    あることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項
    に記載の電気光学装置。
  9. 【請求項9】 前記第2スイッチング素子は、前記デー
    タ信号を前記走査信号と同期して前記複数のデータ線に
    供給するために、該データ信号をサンプリングして供給
    するサンプリング回路を構成することを特徴とする請求
    項8に記載の電気光学装置。
  10. 【請求項10】 前記第2スイッチング素子は、前記複
    数のデータ線に所定電圧レベルのプリチャージ信号を前
    記データ信号に先行してそれぞれ供給するプリチャージ
    回路に含まれていることを特徴とする請求項1ないし9
    のいずれか1項に記載の電気光学装置。
  11. 【請求項11】 前記第3スイッチング素子は、外部か
    ら供給されるクロック信号に基づいて、前記第2スイッ
    チング素子に対し駆動制御信号を供給するデータ線駆動
    回路に含まれていることを特徴とする請求項1ないし1
    0のいずれか1項に記載の電気光学装置。
  12. 【請求項12】 前記第3スイッチング素子は、外部か
    ら供給されるクロック信号に基づいて、前記走査線に対
    し走査信号をパルス的に線順次で供給する走査線駆動回
    路に含まれていることを特徴とする請求項1ないし11
    のいずれか1項に記載の電気光学装置。
  13. 【請求項13】 前記第1ないし第3スイッチング素子
    が形成された基板が石英を主体として構成されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項に記
    載の電気光学装置。
  14. 【請求項14】 前記第1ないし第3スイッチング素子
    が単結晶シリコンを半導体層とする薄膜トランジスタで
    あることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1
    項に記載の電気光学装置。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし14のいずれか1項に
    記載の電気光学装置を備えることを特徴とする電子機
    器。
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