JP2003269602A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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JP2003269602A JP2002074036A JP2002074036A JP2003269602A JP 2003269602 A JP2003269602 A JP 2003269602A JP 2002074036 A JP2002074036 A JP 2002074036A JP 2002074036 A JP2002074036 A JP 2002074036A JP 2003269602 A JP2003269602 A JP 2003269602A
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正明 西田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動変速装置の故障部位が特定できない故障
が検出されたとき、自動変速制御を禁止し、停車後に故
障部位を特定して走行可能な変速段を成立して発進可能
にする。 【解決手段】 故障検出手段が故障を検出すると自動変
速制御を禁止し、停車後、低速段の中でギヤ比が最小の
緊急走行低速段の成立を指令し、指令後に変速機構がニ
ュートラル状態でない場合は、全てのソレノイドをオフ
状態にし、ニュートラル状態の場合は、高速段成立時に
常時係合される第2係合要素が係合され、第1係合要素
が解放された変速段の中、ギヤ比が最も大きい緊急走行
高速段が成立するように全てのソレノイドをオフ状態に
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機の故障
が検出されて停車した後に、安全な状態で緊急に発進し
走行可能にする自動変速機の制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、入力軸の回転を変速して出力軸に
出力する各変速段を成立するために係脱される複数の係
合要素を変速機構に設け、ソレノイドに供給される電気
信号に基づいた出力油圧を係合要素に給排する油圧サー
ボ装置を各係合要素に接続し、自動変速機の故障を検出
する故障検出手段を設けた自動変速機の制御装置におい
て、故障検出手段により故障が検出されると、誤作動を
防止するためにコンピュータによる自動変速制御を禁止
し、全ての油圧サーボ装置のソレノイドの電源を切り、
油圧サーボ装置に油圧を供給するライン圧を最大にし、
且つトルクコンバータのロックアップクラッチを解放
し、ギヤ比の小さい変速段から大きい変速段にダウンシ
フトして大きなショックが発生することを防止してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来装置では、全ての油圧サーボ装置のソレノイドの電源
を同時に切っていたので、弁の切換わりタイミングのズ
レ等によってダウンシフトすることがあった。この場
合、ライン圧が最大にされ、最大圧力でクラッチを係合
していくために、大きなショックが発生する。特に、高
車速時に故障が検出されて全ソレノイドの電源を切り、
ダウンシフトした場合、一層大きなショックが発生する
おそれがあった。さらに、ソレノイド弁の断線や短絡等
の電気故障ではなく、ソレノイド弁の弁体のスティック
や異物の噛み込み等によって指令された変速段と異なる
変速段が成立するギヤエラー、変速機構がニュートラル
状態に固定されるニュートラルフェールなどの誤動作
は、誤動作している部位の特定ができず、ソレノイド電
源を切ると停車後にニュートラルとなって発進不能にな
る場合があった。
【0004】本発明は、係る従来の不具合を解消するた
めになされたもので、自動変速装置の故障部位が特定で
きない故障が検出されたとき、ダウンシフトを確実に防
止して走行可能な変速段を成立することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、入力軸の回
転を変速して出力軸に出力する変速機構と、該変速機構
の各変速段を成立するために係脱される複数の係合要素
と、ソレノイドに供給される電気信号に応じた出力油圧
を給排して前記係合要素を夫々係脱させる複数の油圧サ
ーボ装置と、自動変速機の故障を検出する故障検出手段
とを備えた自動変速機の制御装置において、走行中に前
記故障検出手段が自動変速機の故障を検出したとき自動
変速制御を禁止する手段を設け、停車後に、所定の変速
段の成立を指令する手段が作動するようにしたことであ
る。
【0006】請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請
求項1に記載の自動変速機の制御装置において、停車後
に、低速段成立時に常時係合される第1係合要素が係合
される緊急走行低速段の成立を指令する手段と、指令後
に変速機構がニュートラル状態か否かを判定する手段
と、ニュートラル状態でない場合に、前記緊急走行低速
段が成立するように前記全てのソレノイドをオフ状態に
し、ニュートラル状態の場合に、高速段成立時に常時係
合される第2係合要素が係合され且つ前記第1係合要素
が解放される緊急走行高速段が成立するように前記全て
のソレノイドをオフ状態にする手段を備えたことであ
る。
【0007】請求項3に係る発明の構成上の特徴は、前
記緊急走行低速段は、請求項1又は2に記載の自動変速
機の制御装置において、低速段成立時に常時係合される
第1係合要素が係合され且つ高速段成立時に常時係合さ
れる第2係合要素が解放される低速段の中でギヤ比が最
小の変速段であることである。
【0008】請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請
求項1又は2に記載の自動変速機の制御装置において、
前記緊急走行高速段は、高速段成立時に常時係合される
第2係合要素が係合され且つ低速段成立時に常時係合さ
れる第1係合要素が解放される高速段の中でギヤ比が最
大の変速段であることである。
【0009】請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請
求項1乃至4のいずれかに記載の自動変速機の制御装置
において、前記緊急走行高速段が成立した状態で発進し
走行中にマニュアルバルブがニュートラルレンジにシフ
トされた後に、前進走行レンジに戻されたとき、前記緊
急走行高速段が成立されるようにカットオフ弁を切換え
る手段を備えたことである。
【0010】請求項6に係る発明の構成上の特徴は、請
求項1乃至5のいずれかに記載の自動変速機の制御装置
において、前記故障検出手段が電気故障以外の故障を検
出する手段であることである。
【0011】請求項7に係る発明の構成上の特徴は、請
求項6に掲載の自動変速機の制御装置において、前記故
障検出手段がギヤエラー又はニュートラルフェールを検
出する手段であることである。
【0012】
【発明の作用・効果】上記のように構成した請求項1に
係る発明においては、走行中に自動変速機の故障を検出
する故障検出手段が故障を検出すると、自動変速制御を
禁止し、停車後に、所定の変速段の成立を指令するの
で、自動変速機の故障部位が特定できない故障が検出さ
れたとき、ダウンシフトを確実に防止して停車し、停車
後に、発進可能にすることができる。
【0013】上記のように構成した請求項2に係る発明
においては、故障検出手段が故障を検出すると、自動変
速制御を禁止し、停車後に、低速段成立時に常時係合さ
れる第1係合要素が係合される緊急走行低速段の成立を
指令し、指令後に変速機構がニュートラル状態でない場
合、緊急走行低速段が成立するように全てのソレノイド
をオフ状態にし、ニュートラル状態の場合、高速段成立
時に常時係合される第2係合要素が係合され且つ第1係
合要素が解放される緊急走行高速段が成立するように全
てのソレノイドをオフ状態にするので、自動変速装置の
故障部位が特定できない故障が検出されたとき、ダウン
シフトを確実に防止して走行可能な変速段を成立するこ
とができる。
【0014】上記のように構成した請求項3に係る発明
においては、緊急走行低速段を、低速段成立時に常時係
合される第1係合要素が係合され且つ高速段成立時に常
時係合される第2係合要素が解放される低速段の中でギ
ヤ比が最小の変速段としたので、確実に発進してかなり
の速度で走行することができる。
【0015】上記のように構成した請求項4に係る発明
においては、緊急走行高速段を、高速段成立時に常時係
合される第2係合要素が係合され且つ低速段成立時に常
時係合される第1係合要素が解放される高速段の中でギ
ヤ比が最大の変速段としたので、発進可能であり、かな
りの高速度で走行することができる。
【0016】上記のように構成した請求項5に係る発明
においては、緊急走行高速段が成立した状態で発進し走
行中にマニュアルバルブをニュートラルレンジにシフト
した後に、前進走行レンジに戻したとき、緊急走行高速
段が成立するようにカットオフ弁を切換えるので、緊急
走行高速段が成立している場合に、走行中にニュートラ
ルレンジにシフトし、前進走行レンジに戻してもダウン
シフトすることを防止することができる。
【0017】上記のように構成した請求項6に係る発明
においては、故障がソレノイド弁の断線や短絡等の電気
故障でなく、バルブのスティック、油圧ピストンのシー
ル漏れ等によって指令された変速段と異なる変速段が成
立するギヤエラー、変速機構がニュートラル状態に固定
されるニュートラルフェールなど誤動作している部位の
特定ができない故障であり、係る故障が検出されたと
き、ダウンシフトを確実に防止し、走行可能な変速段を
成立することができる。
【0018】上記のように構成した請求項7に係る発明
においては、故障検出手段がギヤエラー又はニュートラ
ルフェールを検出する手段で、誤動作している部位を特
定できないとき、ダウンシフトを確実に防止して走行可
能な変速段を成立することができる。
【0019】
【実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施形態
を説明する。図1は本発明に係る自動変速機の制御装置
により制御される自動変速機10の一例を示すスケルト
ン図で、自動変速機10は、図略のエンジンが回転連結
された流体伝動装置としてのトルクコンバータ11及び
トルクコンバータ11から入力軸20に入力された入力
回転を変速して出力軸21に出力する前進6速、後進1
速の変速機構12から構成されている。トルクコンバー
タ11は、ポンプインペラ13、タービンランナ14、
ステータ15、ステータ15を変速機構12のケース1
6に一方向の回転のみ許容して支承するワンウェイクラ
ッチ17、ワンウェイクラッチ17のインナレースをケ
ース16に固定するステータシャフト18を備えてい
る。19はポンプインペラ13とタービンランナ14と
を直結するロックアップクラッチである。
【0020】変速機構12の減速プラネタリギヤG1
は、シングルピニオン型で、第1リングギヤR1が入力
軸20に連結され、第1サンギヤS1がケース16に固
定されて反力を受け、第1キャリヤC1に支承されたピ
ニオンが第1リングギヤR1と第1サンギヤS1とに噛
合されている。変速機構12の主要部である変速プラネ
タリギヤGは、ダブルピニオン型で、大径の第2サンギ
ヤS2、小径の第3サンギヤS3、第2サンギヤS2に
直接噛合するとともに第3サンギヤS3にピニオンP3
を介して噛合するロングピニオンP2、ロングピニオン
P2及びピニオンP3を支持する第2キャリヤC2(C
3)及びロングピニオンP2と噛合し出力軸21に連結
された第2リングギヤR2(R3)から構成されてい
る。
【0021】減速プラネタリギヤG1の第1キャリヤC
1が第1クラッチC-1を介して変速プラネタリギヤGの
第3サンギヤS3に連結されるとともに、第3クラッチ
C-3を介して第2サンギヤS2に連結されている。変速
プラネタリギヤGの第2サンギヤS2は第1ブレーキB-
1に連結され、第2キャリヤC2(C3)は第2クラッ
チC-2を介して入力軸20に連結されるとともに、ケー
ス16に支持されたワンウェイクラッチF-1及び第2ブ
レーキB-2に並列に連結されている。
【0022】自動変速機10の各クラッチ、ブレーキ及
びワンウェイクラッチの係合、解放と各変速段との関係
は図2の係合表に示すようになる。係合表における○印
は係合、無印は解放、△印はエンジンブレーキ時のみの
係合を示す。図3は各クラッチ、ブレーキ及びワンウェ
イクラッチの係合により成立される変速段と、そのとき
のプラネタリギヤG,G1の各要素の回転数比との関係
を示す速度線図である。
【0023】図2,3から明らかなように、第1速段
(1st)は、第1クラッチC-1の係合とワンウェイク
ラッチF-1の自動係合によって達成される。入力軸20
の回転が減速プラネタリギヤG1によって減速された第
1キャリヤC1の回転が、第1クラッチC-1により変速
プラネタリギヤGの第3サンギヤS3に入力され、ワン
ウェイクラッチF-1によって逆転を阻止された第2キャ
リヤC2(C3)が反力を受け、第2リングギヤR2
(R3)が最大ギヤ比で減速回転されて出力軸21に出
力する。
【0024】第2速段(2nd)は、第1クラッチC-1
と第1ブレーキB-1の係合によって達成される。入力軸
20の回転が減速プラネタリギヤG1によって減速され
た第1キャリヤC1の回転が、第1クラッチC-1経由で
変速プラネタリギヤGの第3サンギヤS3に入力され、
第1ブレーキB-1の係合によって回転を阻止された第2
サンギヤS2が反力を受け、第2リングギヤR2(R
3)が第2速段に減速回転されて出力軸21に出力す
る。このときのギヤ比は、図3に示すように、第1速段
(1st)より小さくなる。
【0025】第3速段(3rd)は、第1及び第3クラ
ッチC-1,C-3の係合によって達成される。入力軸20の
回転が減速プラネタリギヤG1によって減速された第1
キャリヤC1の回転が、第1及び第3クラッチC-1,C-3
により第3及び第2サンギヤS3,S2に同時に入力さ
れて変速プラネタリギヤGが直結状態となり、第2リン
グギヤR2(R3)が第1キャリヤC1と同一回転数で回
転されて出力軸21に出力する。
【0026】第4速段(4th)は、第1及び第2クラ
ッチC-1,C-2の係合によって達成される。入力軸20の
回転が第2クラッチC-2により変速プラネタリギヤGの
第2キャリヤC2(C3)に直接入力され、入力軸20
の回転が減速プラネタリギヤG1によって減速された第
1キャリヤC1の回転が、第1クラッチC-1により変速
プラネタリギヤGの第3サンギヤS3に入力され、第2
リングギヤR2(R3)が入力軸20と第1キャリヤC
1との中間の回転数に減速されて出力軸21に出力す
る。
【0027】第5速段(5th)は、第2及び第3クラ
ッチC-2,C-3の係合により達成される。入力軸20の回
転が第2クラッチC-2により変速プラネタリギヤGの第
2キャリヤC2(C3)に直接入力され、入力軸20の
回転が減速プラネタリギヤG1によって減速された第1
キャリヤC1の回転が、第3クラッチC-3により変速プ
ラネタリギヤGの第2サンギヤS2に入力され、第2リ
ングギヤR2(R3)が第5速段に増速回転されて出力
軸21に出力する。
【0028】第6速段(6th)は、第2クラッチC-2
と第1ブレーキB-1との係合により達成される。入力軸
20の回転が第2クラッチC-2により変速プラネタリギ
ヤGの第2キャリヤC2(C3)に直接入力され、第1
ブレーキB-1の係合によって回転を阻止された第2サン
ギヤS2が反力を受け、第2リングギヤR2(R3)が
第6速段に増速回転されて出力軸21に出力する。
【0029】後進段(R)は、第3クラッチC-3と第2
ブレーキB-2との係合によって達成される。入力軸20
の回転が減速プラネタリG1によって減速された第1キ
ャリヤC1の回転が、第3クラッチC-3経由で変速プラ
ネタリギヤGの第2サンギヤS2に入力され、第2ブレ
ーキB-2の係合によって回転を阻止された第2キャリヤ
C2(C3)が反力を受け、第2リングギヤR2(R
3)が逆転されて出力軸21に出力する。
【0030】上記自動変速機10においては、第1乃至
第3クラッチC-1〜C-3及び第1ブレーキB-1が係合要素
である。第1クラッチC-1が、変速機構12の低速段で
ある第1〜第3速段の成立時に常時係合される第1係合
要素であり、第2クラッチC-2が、高速段である第4〜
第6速段の成立時に常時係合される第2係合要素であ
る。第3速段は、低速段の中でギヤ比が最小で、故障検
出時に成立されて車両を発進するとともに、かなりの高
速度で車両の走行を可能とする緊急走行低速段としても
成立される速度段である。第5速段は、第2係合要素で
ある第2クラッチC-2が係合され、第1係合要素である
第1クラッチC-1が解放された変速段の中、ギヤ比が最
も大きい変速段で、故障検出時に成立されて車両を発進
して走行可能とする緊急走行高速段としても成立される
速度段である。また、走行レンジが選択された状態でブ
レーキの制動力によって車両が第1速段状態で停止し、
ニュートラル制御されて第1クラッチC-1が解放された
状態になると第1速段から第2速段が選択されるため発
進時にブレーキが離された場合、登り坂で車両に後退方
向の力が作用しても第1ブレーキB-1が出力軸21の逆
転を阻止するので、車両は後退することがなく、第1ク
ラッチC-1が係合し始めて駆動力を伝達すると第1速段
に切換えられて車両は円滑に発進する。なお、エンジン
ブレーキが必要な時には第2ブレーキB-2が係合され、
第2キャリヤC2(C3)が正回転を阻止されて、出力
軸21からの回転が第3サンギヤS3、第1クラッチC-
1、減速プラネタリG1、トルクコンバータ11を経由
してエンジンに伝達され、エンジンブレーキがかかる。
【0031】次に、第1クラッチC-1の油圧駆動部に給
排される出力油圧を送出する油圧サーボ装置26を図4
に基づいて説明する。25は運転者がシフトレバーを操
作してニュートラルN、前進走行レンジD、後進走行レ
ンジRに手動で切換えるマニュアルバルブで、ポートP
Lにオイルポンプから油圧が圧力制御弁47によって所
定圧に制御されたライン圧が供給されている。マニュア
ルバルブ25が走行レンジにシフトされたときポートP
Lと連通されるポートDには、第1クラッチC-1の油圧
駆動部に供給される出力油圧を出力する油圧サーボ装置
26の増幅弁27の入力ポート28及び切換弁29のラ
イン圧ポート30が夫々接続されている。31はオイル
ポンプPからのライン圧が減圧弁を介して供給されるソ
レノイドモジュレータバルブで、所定圧に制御した出力
油圧を油圧サーボ装置26のリニアソレノイド調圧弁3
2の入力ポート33及び切換弁29のポート34に供給
する。
【0032】リニアソレノイド調圧弁32は、リニアソ
レノイドSLC-1が後述する制御装置から送出される指令
としての制御電流に応じて作動して弁体36を圧縮バネ
37のバネ力とバランスする位置まで移動し、入力ポー
ト33から流入する所定圧に制御された油圧を絞って制
御装置からの制御電流の増大につれて減少する制御油圧
を出力ポート38に生成する。リニアソレノイド調圧弁
32の出力ポート38は、増幅弁27の制御ポート39
に接続されるとともに、切換弁29の切換ポート40に
接続されている。増幅弁27は、弁体49が制御ポート
39から供給されて弁体49の大径端面に作用するリニ
アソレノイド調圧弁32の制御油圧による軸力が弁体4
9の小径端面に作用する圧縮バネ41のバネ力とフィー
ドバック油圧による軸力とが釣り合う位置に移動され、
入力ポート28に供給されたライン圧を制御電流の増大
につれて減少するリニアソレノイド調圧弁32の制御油
圧に応じた出力油圧Pcを出力し、出力ポート42から切
換弁29の入力ポート43に供給する。
【0033】切換弁29は、弁体45が図示右半分位置
にシフトされると、入力ポート43を出力ポート44に
連通し、増幅弁27からの出力油圧Pcを第1クラッチC-
1の油圧駆動部に供給し、弁体45が図示左半分位置に
シフトされると、ライン圧ポート30を出力ポート44
に連通し、マニュアルバルブ25のポートDからのライ
ン圧を第1クラッチC-1の油圧駆動部に供給し、第1ク
ラッチC-1をライン圧によって係合状態に維持する。前
進6段の各変速段を成立するために係脱される第1乃至
第3クラッチC-1〜C-3及び第1ブレーキB-1の各油圧駆
動部に油圧を給排する油圧サーボ装置26は、全て同様
の構成であるので、図5に示すこれら係合要素を係脱す
る油圧回路においては、各係合要素に油圧を給排する油
圧サーボ装置26、増幅弁27、切換弁29及びリニア
ソレノイド調圧弁32に同一参照番号を付して表示し、
リニアソレノイドについては、SLの後に各係合要素を示
す参照符号を付加してSLC-1,SLC-2,SLC-3,SLB-1と表
示する。
【0034】図5に示すように、オイルポンプPからの
油圧が圧力制御弁47によって所定圧に制御されたライ
ン圧が供給されるマニュアルバルブ25のポートDは、
カットオフ弁50を介して第1クラッチC-1用の油圧サ
ーボ装置26の増幅弁27の入力ポート28及び切換弁
29のライン圧ポート30に並列に接続されている。カ
ットオフ弁50の制御ポートには、第2クラッチC-2に供
給される油圧及び第3クラッチC-3又は第1ブレーキB-1
に供給される油圧が供給され、第2クラッチC-2に供給
される油圧が高く、且つ第3クラッチC-3又は第1ブレ
ーキB-1に供給される油圧が高いとき、ポートDから第1
クラッチC-1用の油圧サーボ装置26への油圧の供給を
遮断する。マニュアルバルブ25のポートDは、カット
オフ弁51を介して第2クラッチC-2用の油圧サーボ装
置26の増幅弁27の入力ポート28及び切換弁29の
ライン圧ポート30に並列に接続されている。カットオ
フ弁51の制御ポートには、第2クラッチC-2に供給され
る油圧及びソレノイド弁48の出力油圧が供給され、第
2クラッチC-2に供給される油圧が高いとき、又はソレ
ノイド弁48の出力油圧が高いとき、ポートDから第2
クラッチC-2用の油圧サーボ装置26への油圧の供給を
許容する。
【0035】第3クラッチC-3及び第1ブレーキB-1用の
サーボ装置26の切換弁29は、リニアソレノイド調圧
弁32のソレノイドSLC-3又はSLB-1が付勢されて出力ポ
ート38から切換ポート40に供給される圧力が低くな
ると連通される弁52,53が付加されている。圧力制
御弁47からライン圧を供給されるカットオフ弁54は
弁52,53に並列に接続され、弁53は第3クラッチ
C-3用の油圧サーボ装置26の増幅弁27の入力ポート
28及び切換弁29のライン圧ポート30に並列に接続
され、弁52は第1ブレーキB-1用の油圧サーボ装置2
6の増幅弁27の入力ポート28及び切換弁29のライ
ン圧ポート30に並列に接続されている。55はソレノ
イドSLC-3を有するリニアソレノイド調圧弁32の出力
ポート38と第3クラッチC-3用の増幅弁27の制御ポ
ート39及び切換弁29の切換ポート40との間に接続
されたカットオフ弁で、カットオフ弁55の制御ポート
には、第2クラッチC-2に供給される油圧及び第1ブレー
キB-1に供給される油圧が供給され、第2クラッチC-2及
び第1ブレーキB-1に供給される油圧が高いとき、出力
ポート38から制御ポート39及び切換ポート40への
油圧の供給を遮断する。56はソレノイドSLB-1を有す
るリニアソレノイド調圧弁32の出力ポート38と第1
ブレーキB-1用の増幅弁27の制御ポート39及び切換
弁29の切換ポート40との間に接続されたカットオフ
弁で、カットオフ弁56の制御ポートには、カットオフ
弁55の出力側が接続され、カットオフ弁55の出力側
の油圧が高いとき、出力ポート38から制御ポート39
及び切換ポート40への油圧の供給を遮断する。なお、
57は第3クラッチC-3及び第1ブレーキB-1の油圧を、
お互いを連通することなくカットオフ弁50の制御ポー
トに伝達するバルブである。
【0036】自動変速機の制御装置を図6に示すブロッ
ク図に基づいて説明する。CPUを内蔵した制御装置60
は、エンジンの回転が伝達されるトルクコンバータ11
のエンジン側回転数Neを検出するエンジン側回転数セン
サ61、入力軸20の回転数Niを検出する入力軸回転数
センサ62、出力軸21の回転数Nvを検出する出力軸
回転数センサ63、マニュアルバルブ25が前進走行レ
ンジD、ニュートラルレンジNにシフトされていると
き、検出信号Dr,Nrを送出するレンジ位置センサ64、
アクセルの踏み込み量Ssを検出するスロットル開度セン
サ65等から各検出信号が入力され、これら検出信号に
基づいて各変速段を成立する指令として制御電流を各油
圧サーボ装置26のリニアソレノイド調圧弁32に出力
するとともに、図7に示す制御プログラム70を実行し
てエマージェンシー制御を行なうようになっている。
【0037】制御装置60には、自動変速機の故障を検
出し、故障検出信号を送出する故障検出手段67として
公知の故障検出プログラムが登録されている。本発明の
実施形態に適した故障検出プログラムは、油圧サーボ装
置26、圧力制御弁47のソレノイドSLC-1〜SLC-3、SL
B-1、SLT等の断線や短絡など故障部位を特定可能な電気
故障ではなく、リニアソレノイド調圧弁32、増幅弁2
7,切換弁29の弁体36,49,45等や油圧ピスト
ンのスティック、異物の噛み込み、油圧ピストンのシー
ル漏れ、クラッチ摩擦材の焼損等によって指令された変
速段と異なる変速段が成立するギヤエラー、変速機構が
ニュートラル状態に固定されるニュートラルフェール、
一のクラッチを解放して他のクラッチを係合するとき、
一のクラッチの解放が遅れるタイアップなど故障部位の
特定が困難な故障を検出するプログラムである。
【0038】次に、本発明に係る自動変速機の制御装置
の実施形態の作動を説明する。ステップ71で故障検出
手段67により故障が検出されると、制御プログラム7
0は、ステップ72で自動変速を禁止し、油圧サーボ装
置26に油圧を供給するライン圧を最大にし、且つトル
クコンバータ11のロックアップクラッチ19を解放す
る。出力回転数センサ73によって検出された出力軸2
1の回転数Nvがゼロになり、車両が停車したことがステ
ップ73で検出されると、ステップ74でエマージェン
シーPLH制御が行なわれる。エマージェンシーPLH制御で
は、低速段の中でギヤ比が最小の第3速段である緊急走
行低速段を成立するために、第1、第3クラッチC-1,C
-3用のソレノイドSLC-1,SLC-3をオフ状態にし、第2ク
ラッチC-2、第1ブレーキB-1用のソレノイドSLC-2,SLB
-1をオン状態にする指令が送出される。これにより、正
常時には第1、第3クラッチC-1,C-3が係合されて第3
速段が成立する。しかし、例えば第2クラッチC-2用の
油圧サーボ装置26がソレノイドSLC-2をオン状態にし
ても出力油圧Pcを出力する故障状態の場合、カットオフ
弁50が切換わらないので、第1クラッチC-1の油圧サ
ーボ装置26に油圧が供給されず、ソレノイドSLC-1を
オフ状態にしても、第1クラッチC-1が係合されなく
て、エマージェンシーPLH制御により第5速段が成立す
る。
【0039】ステップ75において、変速機構12がニ
ュートラル状態か否か判定する。ニュートラル状態か否
か判定する手段の一例として、制御装置60は、出力軸
回転数センサ63によって検出された出力軸21の回転
数Nvに第1速段のギヤ比Gr1を乗じた値に判定値A1を加
算して第1閾値L1を、式L1=Nv×Gr1+A1によって算出
し、入力軸回転数センサ62によって検出された入力軸
20の回転数Niが第1閾値L1より大きいとき、ニュート
ラル状態であると判定する。第1閾値L1は、第1クラッ
チC-1の係合によって成立される第1速段が正常に成立
した場合の出力軸21の回転数Nvに対する入力軸20の
計算上の回転数に、入力軸20から出力軸21への実際
の回転伝達が異常であるか否か判定するための判定値A1
を加算したものである。
【0040】ニュートラル状態である場合、高速段成立
時に常時係合される第2クラッチC-2が係合され、且つ
第1クラッチC-1が解放された変速段の中、ギヤ比が最
も大きい第5速段を緊急走行高速段として成立するよう
に全てのソレノイドを順次オフ状態にする手段としての
エマージェンシーLH,5th制御がステップ76で行われ
る。エマージェンシーLH,5th制御では、ソレノイド弁4
8のソレノイドSL1を所定時間だけオン状態にし、油圧
を制御ポートに供給してカットオフ弁51をシフトし、
マニュアルバルブ25のポートDから第2クラッチC-2
用の油圧サーボ装置26に油圧を供給し、先ずソレノイ
ドSLC-2をオフ状態にして第2クラッチC-2を係合する。
ソレノイドSLC-3はエマージェンシーPLH制御でオフ状態
にされ、第3クラッチC-3は係合されているので、第5
速段が成立する。第5速段が成立した後、ソレノイドSL
C-1,SLB-1をオフ状態にする。ソレノイドSLC-1,SLB-1
をオフ状態にしても、第1クラッチC-1,第1ブレーキB
-1用の油圧サーボ装置26への油圧の供給は、第2、第
3クラッチC-2,C-3に供給される油圧が制御ポートに供
給されたカットオフ弁50、切換弁29の弁52によっ
て夫々遮断されているので、第1クラッチC-1、第1ブ
レーキB-1は係合せず、変速機構12は第5速段を維持
する。
【0041】ニュートラル状態でない場合、全てのソレ
ノイドをオフ状態にする手段としてのエマージェンシー
LH,3rdがステップ77で行われる。エマージェンシーPL
H制御で第3速段が正常に成立された場合、エマージェ
ンシーLH,3rdでソレノイドSLC-2,SLB-1をオフ状態にし
ても、第2クラッチC-2,第1ブレーキB-1用の油圧サー
ボ装置26への油圧の供給は、カットオフ弁51,56
によって夫々遮断されているので、第2クラッチC-2、
第1ブレーキB-1は係合せず、変速機構12は第3速段
を維持する。エマージェンシーPLH制御において、第2
クラッチC-2用の油圧サーボ装置26が故障状態で第5
速段が成立された場合、エマージェンシーLH,3rdでソレ
ノイドSLC-2,SLB-1をオフ状態にすると、第1ブレーキ
B-1用の油圧サーボ装置26への油圧の供給は、カット
オフ弁56によって遮断されているので、第1ブレーキ
B-1は係合されず、第2クラッチC-2の係合は維持される
ので、第5速段の成立が維持される。上述のようにステ
ップ74乃至77により、所定の変速段である第3速段
又は第5速段の成立を指令する手段が構成され、ステッ
プ73により、停車後に、この所定の変速段の成立を指
令する手段が作動するようになっている。
【0042】このように、緊急走行高速段が成立した状
態、又は緊急走行低速段を指令されて緊急低速走行段又
は緊急走行高速段が成立した状態で発進して走行する。
緊急走行低速段は、低速段の中でギヤ比が最小のもので
あり、緊急走行高速段は、低速段成立時に常時係合され
る第1クラッチC-1が解放された高速段の中で、ギヤ比
が最大のものであるので、車両の発進が可能であり、且
つかなりの速度で走行することができる。エマージェン
シーLH,5th又はLH,3rd制御で緊急走行 高速段として第
5速段が成立した状態で発進し走行中にマニュアルバル
ブ25が前進走行レンジDからニュートラルレンジNに
シフトされると、ポートDから第1、第2クラッチC-
1,C-2用の油圧サーボ装置26への油圧の供給が遮断さ
れ、第2クラッチC-2が解放され、カットオフ弁50が
ポートDを第1クラッチC-1用の油圧サーボ装置26に
連通する。この状態で、マニュアルバルブ25がニュー
トラルレンジNから前進走行レンジDにシフトされる
と、油圧がポートD、カットオフ弁50、油圧サーボ装
置26を通って油圧駆動部に供給されて第1クラッチC-1
が係合され、第3速段が成立してシフトダウンする。
【0043】このシフトダウンを防止するために、緊急
走行高速段が成立した状態で、ステップ78においてND
制御が行われたか否か判定され、ND制御が行われたと
き、即ちマニュアルバルブ25がニュートラルレンジN
にシフトされ、第2クラッチC-2が解放されて、カット
オフ弁50がポートDを第1クラッチC-1用の油圧サー
ボ装置26に連通した後、前進走行レンジDに戻された
ときは、ステップ79で車速がゼロか否か判定され、車
速がゼロでない場合、緊急走行高速段が成立するように
カットオフ弁50を切換える手段としてのエマージェン
シーDLH,5th制御がステップ80で行なわれる。制御装
置60は、マニュアルバルブ25がニュートラルレンジ
Nから前進走行レンジDにシフトされたことを検出する
と、ソレノイド弁48のソレノイドSL1を所定時間だけ
オン状態にする。これにより、ソレノイド弁48が所定
時間だけオンされて油圧がカットオフ弁51の制御ポー
トに供給され、前進走行レンジDにシフトされたマニュ
アルバルブ25のポートDから油圧がカットオフ弁51
を通って第2クラッチC-2用の油圧サーボ装置26に供
給され、第2クラッチC-2が係合される。ソレノイドSLC
-3はオフ状態で第3クラッチC-3は係合されているの
で、第5速段が緊急走行高速段として成立される。
【0044】緊急走行低速段が成立した状態で、ステッ
プ78においてND制御が行われたか否か判定され、ND制
御が行われたとき、即ちマニュアルバルブ25がニュー
トラルレンジNにシフトされた後に、前進走行レンジD
に戻された場合も、ステップ79で車速がゼロか否か判
定され、車速がゼロでない場合、エマージェンシーDLH,
5th制御がステップ80で行われる。この場合も前述と
同様に第5速段が成立する。ステップ78でND制御が行
われない場合、ステップ82でエマージェンシーLH,5th
又はLH,3rd制御で緊急走行高速段として第5速段が成立
した状態が維持される。第2クラッチC-2が係合される
と、カットオフ弁50の制御ポートに第2、第3クラッ
チC-2,C-3に供給される油圧が供給され、マニュアルバ
ルブ25のポートDから第1クラッチC-1用の油圧サー
ボ装置26への油圧の供給がカットオフ弁50によって
遮断され、第1クラッチC-1は解放される。
【0045】車速がゼロの場合は、シフトダウンしても
よいので、エマージェンシーDLH,5th制御は行なわれな
い。従って、緊急走行高速段が成立した状態でマニュア
ルバルブ25が前進走行レンジDからニュートラルレン
ジNにシフトされ、ニュートラルレンジNから前進走行
レンジDにシフトされると、ステップ81で第3速段が
成立する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自動変速機の制御装置により制
御される自動変速機の実施形態のスケルトン図。
【図2】 自動変速機の各変速段におけるクラッチ、ブ
レーキの係合表。
【図3】 自動変速機の各変速段におけるプラネタリギ
ヤの各要素の回転数比を示す速度線図。
【図4】 第1クラッチC-1を係脱する油圧サーボ装置
を示す図。
【図5】 油圧サーボ装置に油圧を給排するための油圧
回路図。
【図6】 自動変速機の制御装置を示すブロック図。
【図7】 制御プログラムのフロー図。
【符号の説明】
10・・・自動変速機、11・・・トルクコンバータ
(流体伝動装置)、12・・・変速機構、19・・・ロ
ックアップクラッチ、20・・・入力軸、21・・・出
力軸、25・・・マニュアルバルブ、26・・・油圧サ
ーボ装置、27・・・増幅弁、29・・・切換弁、32
・・・リニアソレノイド調圧弁、SLC-1〜SLC-3,SLB-1
・・・リニアソレノイド、36,49・・・弁体、47
・・・圧力制御弁、48・・・ソレノイド弁、51,5
4〜56・・・カットオフ弁、52,53・・・弁、6
0・・・制御装置、61・・・エンジン側回転数セン
サ、62・・・入力軸回転数センサ、63・・・出力軸
回転数センサ、64・・・レンジ位置センサ、65・・
・スロットル開度センサ、C-1・・・第1クラッチ、C-2
・・・第2クラッチ、C-3・・・第3クラッチ、B-1・・
・第1ブレーキ、B-2・・・第2ブレーキ、67・・・
故障検出手段、70・・・制御プログラム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早渕 正宏 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 西田 正明 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 筒井 洋 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 Fターム(参考) 3J552 MA02 MA12 NA01 NB01 PB05 PB06 PB08 QA06C QA26C QB02 SA07 SA57 SB13 TB01 VA32Z VA37Z VA65W VC01Z VC03Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸の回転を変速して出力軸に出力す
    る変速機構と、該変速機構の各変速段を成立するために
    係脱される複数の係合要素と、ソレノイドに供給される
    電気信号に応じた出力油圧を給排して前記係合要素を夫
    々係脱させる複数の油圧サーボ装置と、自動変速機の故
    障を検出する故障検出手段とを備えた自動変速機の制御
    装置において、走行中に前記故障検出手段が自動変速機
    の故障を検出したとき自動変速制御を禁止する手段を設
    け、停車後に、所定の変速段の成立を指令する手段が作
    動するようにしたことを特徴とする自動変速機の制御装
    置。
  2. 【請求項2】 停車後に、低速段成立時に常時係合され
    る第1係合要素が係合される緊急走行低速段の成立を指
    令する手段と、指令後に変速機構がニュートラル状態か
    否かを判定する手段と、ニュートラル状態でない場合
    に、前記緊急走行低速段が成立するように前記全てのソ
    レノイドをオフ状態にし、ニュートラル状態の場合に、
    高速段成立時に常時係合される第2係合要素が係合され
    且つ前記第1係合要素が解放される緊急走行高速段が成
    立するように前記全てのソレノイドをオフ状態にする手
    段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の自動変速
    機の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記緊急走行低速段は、低速段成立時に
    常時係合される第1係合要素が係合され且つ高速段成立
    時に常時係合される第2係合要素が解放される低速段の
    中でギヤ比が最小の変速段であることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の自動変速機の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記緊急走行高速段は、高速段成立時に
    常時係合される第2係合要素が係合され且つ低速段成立
    時に常時係合される第1係合要素が解放される高速段の
    中でギヤ比が最大の変速段であることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の自動変速機の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記緊急走行高速段が成立した状態で発
    進し走行中にマニュアルバルブがニュートラルレンジに
    シフトされた後に、前進走行レンジに戻されたとき、前
    記緊急走行高速段が成立されるようにカットオフ弁を切
    換える手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれかに記載の自動変速機の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記故障検出手段が電気故障以外の故障
    を検出する手段であることを特徴とする請求項1乃至5
    のいずれかに記載の自動変速機の制御装置。
  7. 【請求項7】 前記故障検出手段がギヤエラー又はニュ
    ートラルフェールを検出する手段であることを特徴とす
    る請求項6に掲載の自動変速機の制御装置。
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