JP2003268312A - 近赤外線遮断部材及びその製造方法 - Google Patents
近赤外線遮断部材及びその製造方法Info
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- JP2003268312A JP2003268312A JP2002072647A JP2002072647A JP2003268312A JP 2003268312 A JP2003268312 A JP 2003268312A JP 2002072647 A JP2002072647 A JP 2002072647A JP 2002072647 A JP2002072647 A JP 2002072647A JP 2003268312 A JP2003268312 A JP 2003268312A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来、単独の近赤外線吸収材料では充分遮断
できなかった波長領域を遮断して、プラズマディスプレ
ー用光学フィルタとして好適な近赤外線遮断特性および
可視光線透過特性を兼備する近赤外線遮断部材及びその
製造方法を提供する。 【解決手段】 赤外線吸収材料と、屈折率1.4以下の
バインダ基材と有機溶剤とからなる近赤外線吸収塗料
を、透光性基材の少なくとも片面に塗工することを特徴
とする近赤外線遮断部材の製造方法、及び、透光性基材
の少なくとも片面に、イモニウム系化合物と、屈折率
1.4以下のバインダ基材との混合物からなる近赤外線
遮断層を設けてなり、可視光線領域の平均透過率が65
%以上、且つ波長850〜1000nmにおける透過率
が10%以下であることを特徴とする近赤外線遮断部
材。
できなかった波長領域を遮断して、プラズマディスプレ
ー用光学フィルタとして好適な近赤外線遮断特性および
可視光線透過特性を兼備する近赤外線遮断部材及びその
製造方法を提供する。 【解決手段】 赤外線吸収材料と、屈折率1.4以下の
バインダ基材と有機溶剤とからなる近赤外線吸収塗料
を、透光性基材の少なくとも片面に塗工することを特徴
とする近赤外線遮断部材の製造方法、及び、透光性基材
の少なくとも片面に、イモニウム系化合物と、屈折率
1.4以下のバインダ基材との混合物からなる近赤外線
遮断層を設けてなり、可視光線領域の平均透過率が65
%以上、且つ波長850〜1000nmにおける透過率
が10%以下であることを特徴とする近赤外線遮断部
材。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、近赤外線を遮断す
る部材およびその製造方法に関し、特にプラズマディス
プレー前面パネル用光学フィルタおよびCD−Rの感光
用有機色素層として最適な特性を示す近赤外線遮断部材
およびその製造方法に関する。
る部材およびその製造方法に関し、特にプラズマディス
プレー前面パネル用光学フィルタおよびCD−Rの感光
用有機色素層として最適な特性を示す近赤外線遮断部材
およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレーより照射され、そ
の本体及び周辺機器の誤動作の原因となる電磁波は、波
長850〜1000nmの近赤外線であり、一般的なプ
ラズマディスプレーでは、この帯域の波長を全体照射量
の10%以下に止めておけば、本体及び周辺機器に悪影
響を及ぼすことはない。また可視光線領域ではプラズマ
ディスプレーの輝度とコントラストの兼ね合いから50
〜60%の透過率が望ましいが、実用上電磁波シールド
層、反射防止層とともに積層配置されることが多いた
め、近赤外線遮断部材単体では65%以上の可視光線透
過率を確保しておくことが望ましい。このような近赤外
線遮断部材を実現する方法として、溶剤中にバインダと
なる樹脂、及び近赤外線吸収材料を溶解させた後、PE
T等の透明基材上に塗工、乾燥させることにより近赤外
線吸収材料を含む薄膜を形成して近赤外線遮断部材と
し、この近赤外線吸収材料に所定波長の電磁波を吸収さ
せることによって遮断する方式が一般的である。
の本体及び周辺機器の誤動作の原因となる電磁波は、波
長850〜1000nmの近赤外線であり、一般的なプ
ラズマディスプレーでは、この帯域の波長を全体照射量
の10%以下に止めておけば、本体及び周辺機器に悪影
響を及ぼすことはない。また可視光線領域ではプラズマ
ディスプレーの輝度とコントラストの兼ね合いから50
〜60%の透過率が望ましいが、実用上電磁波シールド
層、反射防止層とともに積層配置されることが多いた
め、近赤外線遮断部材単体では65%以上の可視光線透
過率を確保しておくことが望ましい。このような近赤外
線遮断部材を実現する方法として、溶剤中にバインダと
なる樹脂、及び近赤外線吸収材料を溶解させた後、PE
T等の透明基材上に塗工、乾燥させることにより近赤外
線吸収材料を含む薄膜を形成して近赤外線遮断部材と
し、この近赤外線吸収材料に所定波長の電磁波を吸収さ
せることによって遮断する方式が一般的である。
【0003】
【化1】
【0004】またプラズマディスプレー前面パネル用近
赤外線遮断部材に使用する近赤外線吸収材料としては、
可視光線領域の透過特性、近赤外線遮断特性の必要条件
から、主としてイモニウム系化合物が用いられることが
多い。特に、実使用環境下における耐熱性から、上記
の、N,N,N’,N’−テトラキス(p−ジメチルア
ミノフェニル)−p−ベンゾキノン−ビス(イモニウ
ム)・ヘキサフルオロアンチモン酸塩(以下 IM−S
bと略す)が用いられることが多い。
赤外線遮断部材に使用する近赤外線吸収材料としては、
可視光線領域の透過特性、近赤外線遮断特性の必要条件
から、主としてイモニウム系化合物が用いられることが
多い。特に、実使用環境下における耐熱性から、上記
の、N,N,N’,N’−テトラキス(p−ジメチルア
ミノフェニル)−p−ベンゾキノン−ビス(イモニウ
ム)・ヘキサフルオロアンチモン酸塩(以下 IM−S
bと略す)が用いられることが多い。
【0005】一方、イモニウム結合(>C=N+<)は
一般的に弱い結合であり反応性が強い官能基や水に曝さ
れると分解され変質してしまう性質がある。エポキシ系
やウレタン系等の熱硬化性樹脂は、それらの中に含まれ
る活発な官能基がイモニウム化合物を分解し近赤外線吸
収機能が破壊されてしまうためバインダ樹脂として使用
することはできない。このため、イモニウム化合物を分
散させるバインダ樹脂としては、例えば特開2001−
133624号公報に示されるような、他材料との反応
性が乏しい、熱可塑性のアクリル系樹脂や飽和重合ポリ
エステル系の樹脂が用いられる。
一般的に弱い結合であり反応性が強い官能基や水に曝さ
れると分解され変質してしまう性質がある。エポキシ系
やウレタン系等の熱硬化性樹脂は、それらの中に含まれ
る活発な官能基がイモニウム化合物を分解し近赤外線吸
収機能が破壊されてしまうためバインダ樹脂として使用
することはできない。このため、イモニウム化合物を分
散させるバインダ樹脂としては、例えば特開2001−
133624号公報に示されるような、他材料との反応
性が乏しい、熱可塑性のアクリル系樹脂や飽和重合ポリ
エステル系の樹脂が用いられる。
【0006】一般的な熱可塑性アクリル系の樹脂に、I
M−Sbを分散させた場合の吸光係数は、波長1000
nm付近で80000程度であるのに対し、波長850
nm付近では35000程度である。このため、波長8
50nmで透過率10%以下を満たすようにIM−Sb
の濃度と、塗工厚を調整した場合、可視光線領域の平均
透過率は60%迄落ち込んでしまう。また、このイモニ
ウム化合物の可視光線領域での吸光係数は一定ではな
く、波長600nm付近の吸光係数が小さいため、橙色
の光を多く透過してしまい、カラーバランスが著しく損
なわれるという弊害がある。
M−Sbを分散させた場合の吸光係数は、波長1000
nm付近で80000程度であるのに対し、波長850
nm付近では35000程度である。このため、波長8
50nmで透過率10%以下を満たすようにIM−Sb
の濃度と、塗工厚を調整した場合、可視光線領域の平均
透過率は60%迄落ち込んでしまう。また、このイモニ
ウム化合物の可視光線領域での吸光係数は一定ではな
く、波長600nm付近の吸光係数が小さいため、橙色
の光を多く透過してしまい、カラーバランスが著しく損
なわれるという弊害がある。
【0007】これを回避するため、波長1000nmで
の透過率が10%以下程度になるようにIM−Sbの濃
度および塗装厚を調整しておき、波長850nm付近に
吸収ピークを持つ別材料を使用することにより、遮断量
の不足分を補うという手法をとるのが一般的である。波
長850nm付近に急峻なピークを持ち、かつ可視光線
域での透過性が優れた材料としては、例えば特開200
1−133624の実施例が示すようにジチオ−ニッケ
ル錯体が挙げられる。しかしこの物質は、IM−Sb等
のイモニウム化合物を還元し変質させてしまう触媒作用
を持つため、溶剤中でイモニウム化合物と混合させるこ
とはできない。
の透過率が10%以下程度になるようにIM−Sbの濃
度および塗装厚を調整しておき、波長850nm付近に
吸収ピークを持つ別材料を使用することにより、遮断量
の不足分を補うという手法をとるのが一般的である。波
長850nm付近に急峻なピークを持ち、かつ可視光線
域での透過性が優れた材料としては、例えば特開200
1−133624の実施例が示すようにジチオ−ニッケ
ル錯体が挙げられる。しかしこの物質は、IM−Sb等
のイモニウム化合物を還元し変質させてしまう触媒作用
を持つため、溶剤中でイモニウム化合物と混合させるこ
とはできない。
【0008】このため、IM−Sbとジチオ−ニッケル
錯体を混入させる層を分離し、基材の両面に別塗装する
方法や、予めIM−Sbの塗装フィルムとジチオ−ニッ
ケル錯体の塗装フィルムを作製しておき、別工程で両者
を接着するなどの方法を用いて製品化されている。しか
し、前者の方法は実質2回以上の塗装工程を繰り返さね
ばならず、また後者の方法では、加えてフィルムを接着
する工程が加わるなど、プラズマディスプレー前面パネ
ル用近赤外線遮断部材の製造低コスト化、商品低価格化
に大きな障害となっている。
錯体を混入させる層を分離し、基材の両面に別塗装する
方法や、予めIM−Sbの塗装フィルムとジチオ−ニッ
ケル錯体の塗装フィルムを作製しておき、別工程で両者
を接着するなどの方法を用いて製品化されている。しか
し、前者の方法は実質2回以上の塗装工程を繰り返さね
ばならず、また後者の方法では、加えてフィルムを接着
する工程が加わるなど、プラズマディスプレー前面パネ
ル用近赤外線遮断部材の製造低コスト化、商品低価格化
に大きな障害となっている。
【0009】また、ユーザ側の使用上の観点から、効率
的に遮断したい近赤外線領域が変化することがある。こ
の場合、近赤外線吸収材料の選択、濃度や塗工膜厚の調
整等により所望の特性を実現するのが一般的であるが、
可視光線領域の透過波形をも変化させてしまうため、近
赤外線吸収部材の色調が変わってしまうという弊害があ
る。
的に遮断したい近赤外線領域が変化することがある。こ
の場合、近赤外線吸収材料の選択、濃度や塗工膜厚の調
整等により所望の特性を実現するのが一般的であるが、
可視光線領域の透過波形をも変化させてしまうため、近
赤外線吸収部材の色調が変わってしまうという弊害があ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】屈折率の異なる様々な
バインダ樹脂に近赤外線吸収材料を分散させると、バイ
ンダ樹脂の屈折率により、近赤外線最大吸収波長が変化
する。分散させるバインダ樹脂の屈折率が小さいほど近
赤外線最大吸収波長は短波長側に移動し、屈折率が大き
いほど近赤外線最大吸収波長は長波長側に移動する特性
がある。この特性を利用すれば、従来使用していたバイ
ンダ樹脂より低い屈折率をもつ材料を用いると最大吸収
波長が短波長側に移動、高い屈折率を持つ樹脂材料を用
いると最大吸収波長が長波長側に移動することになるた
め、近赤外線領域における遮断率を調整することが可能
となることを見出した。すなわち、特定の屈折率のバイ
ンダ基材に近赤外線吸収材料を混合することにより、単
独の近赤外線吸収材料では充分遮断できなかった波長領
域を遮断する。このようなバインダ基材を用いることに
より、プラズマディスプレー用光学フィルタとして好適
な近赤外線遮断特性および可視光線透過特性を兼備する
近赤外線遮断部材及びその製造方法を提供するものであ
る。
バインダ樹脂に近赤外線吸収材料を分散させると、バイ
ンダ樹脂の屈折率により、近赤外線最大吸収波長が変化
する。分散させるバインダ樹脂の屈折率が小さいほど近
赤外線最大吸収波長は短波長側に移動し、屈折率が大き
いほど近赤外線最大吸収波長は長波長側に移動する特性
がある。この特性を利用すれば、従来使用していたバイ
ンダ樹脂より低い屈折率をもつ材料を用いると最大吸収
波長が短波長側に移動、高い屈折率を持つ樹脂材料を用
いると最大吸収波長が長波長側に移動することになるた
め、近赤外線領域における遮断率を調整することが可能
となることを見出した。すなわち、特定の屈折率のバイ
ンダ基材に近赤外線吸収材料を混合することにより、単
独の近赤外線吸収材料では充分遮断できなかった波長領
域を遮断する。このようなバインダ基材を用いることに
より、プラズマディスプレー用光学フィルタとして好適
な近赤外線遮断特性および可視光線透過特性を兼備する
近赤外線遮断部材及びその製造方法を提供するものであ
る。
【0011】また前記の方法を用い、1種類のみの近赤
外線吸収材料で、プラズマディスプレー前面パネル用近
赤外線吸収部材として好適な特性に可視光線透過率と近
赤外線遮断率を調整し、製造工程における、複数回の塗
装工程、及び接着工程を廃止することにより、プラズマ
ディスプレー用光学フィルタとして好適な近赤外線遮断
部材を、低コストで製造する方法を提供するものであ
る。
外線吸収材料で、プラズマディスプレー前面パネル用近
赤外線吸収部材として好適な特性に可視光線透過率と近
赤外線遮断率を調整し、製造工程における、複数回の塗
装工程、及び接着工程を廃止することにより、プラズマ
ディスプレー用光学フィルタとして好適な近赤外線遮断
部材を、低コストで製造する方法を提供するものであ
る。
【0012】特に近赤外線吸収材料にIM−Sbを用
い、バインダ樹脂に屈折率が1.4以下の物質を用いた
場合、波長400〜750nmの可視光線平均透過率6
5%以上を保ったまま、波長850〜1000nmの近
赤外線領域の遮断率を10%以下にすることができる。
この場合、他に近赤外線吸収材料を使用する必要はな
く、IM−Sb単独でプラズマディスプレー前面パネル
用近赤外線遮断部材として良好な近赤外線遮断特性と可
視光線透過特性を兼備できるため、前記のような多層塗
装またはフィルム接着などの工程は必要ない。従って、
低コストで好適な近赤外線遮断特性と可視光線透過特性
をもつ近赤外線遮断部材を製造することができる。
い、バインダ樹脂に屈折率が1.4以下の物質を用いた
場合、波長400〜750nmの可視光線平均透過率6
5%以上を保ったまま、波長850〜1000nmの近
赤外線領域の遮断率を10%以下にすることができる。
この場合、他に近赤外線吸収材料を使用する必要はな
く、IM−Sb単独でプラズマディスプレー前面パネル
用近赤外線遮断部材として良好な近赤外線遮断特性と可
視光線透過特性を兼備できるため、前記のような多層塗
装またはフィルム接着などの工程は必要ない。従って、
低コストで好適な近赤外線遮断特性と可視光線透過特性
をもつ近赤外線遮断部材を製造することができる。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、赤外
線吸収材料と、屈折率1.4以下のバインダ基材と有機
溶剤とからなる近赤外線吸収塗料を、透光性基材の少な
くとも片面に塗工することを特徴とする近赤外線遮断部
材の製造方法であり、さらに、透光性基材の少なくとも
片面に、イモニウム系化合物と、屈折率1.4以下のバ
インダ基材との混合物からなる近赤外線遮断層を設けて
なり、可視光線領域の平均透過率が65%以上、且つ波
長850〜1000nmにおける透過率が10%以下で
あることを特徴とする近赤外線遮断部材にある。
線吸収材料と、屈折率1.4以下のバインダ基材と有機
溶剤とからなる近赤外線吸収塗料を、透光性基材の少な
くとも片面に塗工することを特徴とする近赤外線遮断部
材の製造方法であり、さらに、透光性基材の少なくとも
片面に、イモニウム系化合物と、屈折率1.4以下のバ
インダ基材との混合物からなる近赤外線遮断層を設けて
なり、可視光線領域の平均透過率が65%以上、且つ波
長850〜1000nmにおける透過率が10%以下で
あることを特徴とする近赤外線遮断部材にある。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の近赤外線遮断部材の製造
方法において用いられる近赤外線吸収材料としては、従
来より近赤外線吸収材料として用いられてきたものはい
ずれも用いることができ、近赤外線吸収材料としては、
イモニウム化合物、フタロシアニン化合物、シアニン系
化合物、アミニウム系化合物、アゾ化合物、ポリメチン
系化合物、キノン系化合物、ジフェニルメタン系化合
物、トリフェニルメタン系化合物、メルカプトナフトー
ル系化合物を挙げることができ、これらの1種、また
は、互いに化学的反応を及ぼし合わない範囲で2種以上
を組み合わせて用いることができる。
方法において用いられる近赤外線吸収材料としては、従
来より近赤外線吸収材料として用いられてきたものはい
ずれも用いることができ、近赤外線吸収材料としては、
イモニウム化合物、フタロシアニン化合物、シアニン系
化合物、アミニウム系化合物、アゾ化合物、ポリメチン
系化合物、キノン系化合物、ジフェニルメタン系化合
物、トリフェニルメタン系化合物、メルカプトナフトー
ル系化合物を挙げることができ、これらの1種、また
は、互いに化学的反応を及ぼし合わない範囲で2種以上
を組み合わせて用いることができる。
【0015】本発明において用いられる透光性基材とし
ては、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリメチルメ
タクリレートなどのアクリル樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ポリプロピレン、ポリアリレート、ポリサルフォ
ン、ポリエーテルサルフォン、エポキシ樹脂、フッ素化
ポリイミド等の透明性のシート状基材やガラスやアクリ
ル板、ポリカーボネート板等、無機または有機の透明板
状基材が用いられ、前記シート状基材としては、厚さ数
十〜数百μmのシートを用いるのが一般的であり、前記
板状基材としては数mm以上の板状体を用いるのが一般
的である。また、既に電磁波シールド層が生成されてい
るガラス基材などのシートであってもよい。既に電磁波
シールド層が生成されているガラス基材などに直接塗装
して近赤外線遮断層を生成することも可能で、同塗料を
フィルム塗装して電磁波シールド基材に接着する方法よ
りも遙かに優れた生産性を有し、非常に低コストでプラ
ズマディスプレー用前面パネルを製造することが可能と
なる。
ては、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリメチルメ
タクリレートなどのアクリル樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ポリプロピレン、ポリアリレート、ポリサルフォ
ン、ポリエーテルサルフォン、エポキシ樹脂、フッ素化
ポリイミド等の透明性のシート状基材やガラスやアクリ
ル板、ポリカーボネート板等、無機または有機の透明板
状基材が用いられ、前記シート状基材としては、厚さ数
十〜数百μmのシートを用いるのが一般的であり、前記
板状基材としては数mm以上の板状体を用いるのが一般
的である。また、既に電磁波シールド層が生成されてい
るガラス基材などのシートであってもよい。既に電磁波
シールド層が生成されているガラス基材などに直接塗装
して近赤外線遮断層を生成することも可能で、同塗料を
フィルム塗装して電磁波シールド基材に接着する方法よ
りも遙かに優れた生産性を有し、非常に低コストでプラ
ズマディスプレー用前面パネルを製造することが可能と
なる。
【0016】本発明において用いられるバインダ基材は
屈折率が1.4以下である必要があり、屈折率が1.4
以下の低屈折率透明樹脂であればどのようなものも用い
ることができるが、具体的にはフッ素樹脂、シリコーン
樹脂等を例示できる。特に近赤外線吸収材料の一つとし
てイモニウム化合物が用いられる場合はイモニウム結合
を変質させるような官能基を含まない樹脂が好ましく、
熱可塑性フッ素系樹脂が好ましく用いられる。
屈折率が1.4以下である必要があり、屈折率が1.4
以下の低屈折率透明樹脂であればどのようなものも用い
ることができるが、具体的にはフッ素樹脂、シリコーン
樹脂等を例示できる。特に近赤外線吸収材料の一つとし
てイモニウム化合物が用いられる場合はイモニウム結合
を変質させるような官能基を含まない樹脂が好ましく、
熱可塑性フッ素系樹脂が好ましく用いられる。
【0017】本発明の製造方法において用いられる有機
溶剤としては、るバインダ基材および近赤外線吸収材料
を溶解可能で、透光性基材を傷めることなく、近赤外線
吸収材料を変質させることなく、塗料塗工後の塗膜を比
較的穏やかな条件で乾燥できるものが好ましく用いら
れ、近赤外線吸収材料の種類により適宜選択されるが、
含フッ素系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン、トル
エン、キシレン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド等およびこれらの2種以上の混合溶剤を好まし
い溶剤として例示できる。バインダ基材に対する近赤外
線吸収材料の配合量は0.5〜5.0質量%であること
が好ましい。バインダ基材の溶液中の濃度は塗工性、お
よび塗工厚さから、樹脂固形分濃度は20〜40質量%
であることが好ましい。本発明において、透光性基材の
少なくとも片面に設けられる近赤外線遮断層の厚みは、
該層を片面にのみ設けた場合は5〜50μm、両面に設
けた場合は両面合わせて5〜50μmとすることが好ま
しい。
溶剤としては、るバインダ基材および近赤外線吸収材料
を溶解可能で、透光性基材を傷めることなく、近赤外線
吸収材料を変質させることなく、塗料塗工後の塗膜を比
較的穏やかな条件で乾燥できるものが好ましく用いら
れ、近赤外線吸収材料の種類により適宜選択されるが、
含フッ素系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン、トル
エン、キシレン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド等およびこれらの2種以上の混合溶剤を好まし
い溶剤として例示できる。バインダ基材に対する近赤外
線吸収材料の配合量は0.5〜5.0質量%であること
が好ましい。バインダ基材の溶液中の濃度は塗工性、お
よび塗工厚さから、樹脂固形分濃度は20〜40質量%
であることが好ましい。本発明において、透光性基材の
少なくとも片面に設けられる近赤外線遮断層の厚みは、
該層を片面にのみ設けた場合は5〜50μm、両面に設
けた場合は両面合わせて5〜50μmとすることが好ま
しい。
【0018】本発明の近赤外線遮断部材には、近赤外線
吸収材料等の変質を生じさせない範囲で、色調を調整す
る色材、近赤外線吸収材料の変質防止などのための紫外
線吸収剤、樹脂の耐湿性、耐熱性の改善などのための酸
化防止剤、導電性付与のための透明導電材等を添加して
もよい。色材は近赤外線吸収材料による色調の変化を調
整するためのものであり、無機系顔料、有機系顔料、有
機系染料および色素等を用いることができる。紫外線吸
収剤としては、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール
系などの紫外線吸収剤を例示できる。酸化防止剤として
は、芳香族アミン系、ヒンダードフェノール系などを用
いることができ、着色の少ない点から、ヒンダードフェ
ノール系が好ましく用いられる。
吸収材料等の変質を生じさせない範囲で、色調を調整す
る色材、近赤外線吸収材料の変質防止などのための紫外
線吸収剤、樹脂の耐湿性、耐熱性の改善などのための酸
化防止剤、導電性付与のための透明導電材等を添加して
もよい。色材は近赤外線吸収材料による色調の変化を調
整するためのものであり、無機系顔料、有機系顔料、有
機系染料および色素等を用いることができる。紫外線吸
収剤としては、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール
系などの紫外線吸収剤を例示できる。酸化防止剤として
は、芳香族アミン系、ヒンダードフェノール系などを用
いることができ、着色の少ない点から、ヒンダードフェ
ノール系が好ましく用いられる。
【0019】こうして得られた近赤外線吸収塗料を透光
性基材の片面または両面に塗布するが、塗工にあたって
は通常の塗工方法、すなわち、ロールコーター、ディッ
プコーター、スピンコーター、カーテンコーター、ブレ
ードコーター、エアーナイフコーター、スプレーコータ
ー、バーコーターなどのアプリケーターを用いた塗布法
を採用できる。塗布量は、乾燥後の厚みが前述の厚みと
なる量を塗布する。
性基材の片面または両面に塗布するが、塗工にあたって
は通常の塗工方法、すなわち、ロールコーター、ディッ
プコーター、スピンコーター、カーテンコーター、ブレ
ードコーター、エアーナイフコーター、スプレーコータ
ー、バーコーターなどのアプリケーターを用いた塗布法
を採用できる。塗布量は、乾燥後の厚みが前述の厚みと
なる量を塗布する。
【0020】次に本発明の近赤外線遮断部材につき説明
する。本発明の近赤外線遮断部材に用いられるイモニウ
ム化合物としては、下記一般式で示されるものを用いる
ことができる。
する。本発明の近赤外線遮断部材に用いられるイモニウ
ム化合物としては、下記一般式で示されるものを用いる
ことができる。
【0021】
【化2】
【0022】上記一般式において、Rは水素、炭素数1
〜4のアルキル基、ヒドロキシ基、フェニル基、炭素数
1〜4のハロゲン化アルキル基を示し、8つのRは同一
であっても互いに異なっていてもよい。Xは過塩素酸イ
オン、フッ化ホウ素酸イオン、ヘキサフルオロ砒酸イオ
ン、ヘキサフルオロアンチモン酸イオン、、トリフルオ
ロ酢酸イオン、ピクリン酸イオン、ベンゼンスルホン酸
イオン、リン酸イオンまたは硫酸イオンを示す。このイ
モニウム化合物の具体例として、IM−Sbを例示でき
る。このIM−Sbは、実用温度範囲における耐熱性
が、他のイモニウム化合物に比べ優れているため波長1
060〜1085nmの近赤外線を吸収する材料として
有用である。
〜4のアルキル基、ヒドロキシ基、フェニル基、炭素数
1〜4のハロゲン化アルキル基を示し、8つのRは同一
であっても互いに異なっていてもよい。Xは過塩素酸イ
オン、フッ化ホウ素酸イオン、ヘキサフルオロ砒酸イオ
ン、ヘキサフルオロアンチモン酸イオン、、トリフルオ
ロ酢酸イオン、ピクリン酸イオン、ベンゼンスルホン酸
イオン、リン酸イオンまたは硫酸イオンを示す。このイ
モニウム化合物の具体例として、IM−Sbを例示でき
る。このIM−Sbは、実用温度範囲における耐熱性
が、他のイモニウム化合物に比べ優れているため波長1
060〜1085nmの近赤外線を吸収する材料として
有用である。
【0023】このIM−Sbを熱可塑性アクリル樹脂の
ような従来から用いられている屈折率1.5程度のバイ
ンダ樹脂に分散させた場合、最大吸収波長(λmax)
は1060nm付近であるが、屈折率1.4程度のバイ
ンダ基材に分散させた場合のλmaxは、波長1030
nm付近になる。
ような従来から用いられている屈折率1.5程度のバイ
ンダ樹脂に分散させた場合、最大吸収波長(λmax)
は1060nm付近であるが、屈折率1.4程度のバイ
ンダ基材に分散させた場合のλmaxは、波長1030
nm付近になる。
【0024】屈折率が小さいバインダ基材ほど波長10
00nmにおける吸光係数と波長850nmに於ける吸
光係数の差は相対的に小さくなっていく。特に、屈折率
1.4以下の樹脂をバインダ樹脂として選定した場合、
適切なIM−Sbの濃度と、塗装厚の調整により、可視
光線透過率平均65%以上、波長850〜1000nm
の近赤外線遮断率10%以下を満たす、好適なプラズマ
ディスプレー前面パネル用近赤外線遮断部材を作製する
ことが可能となる。このようにして作製する近赤外線遮
断部材は、複数の近赤外線吸収材料は用いる必要はな
く、従って1種類の塗料を基材に塗工すれば充分な性能
が得られるため、従来のような複数回にわたる塗装工程
やフィルムの接着といった工程を必要とせず、プラズマ
ディスプレー前面パネル用近赤外線遮断部材を非常に低
コストで製造することを可能とする。
00nmにおける吸光係数と波長850nmに於ける吸
光係数の差は相対的に小さくなっていく。特に、屈折率
1.4以下の樹脂をバインダ樹脂として選定した場合、
適切なIM−Sbの濃度と、塗装厚の調整により、可視
光線透過率平均65%以上、波長850〜1000nm
の近赤外線遮断率10%以下を満たす、好適なプラズマ
ディスプレー前面パネル用近赤外線遮断部材を作製する
ことが可能となる。このようにして作製する近赤外線遮
断部材は、複数の近赤外線吸収材料は用いる必要はな
く、従って1種類の塗料を基材に塗工すれば充分な性能
が得られるため、従来のような複数回にわたる塗装工程
やフィルムの接着といった工程を必要とせず、プラズマ
ディスプレー前面パネル用近赤外線遮断部材を非常に低
コストで製造することを可能とする。
【0025】本発明の近赤外性遮断部材に用いられるバ
インダ基材およびその他の添加剤は本発明の近赤外線遮
断部材の製造方法の説明で述べたものと同様のものが用
いられるが、前述のようにイモニウム結合は比較的弱い
結合であるので、イモニウム化合物等の変質を生じさせ
ない範囲で、色材、紫外線吸収剤、酸化防止剤、透明導
電材等を必要に応じて添加するのが好ましい。
インダ基材およびその他の添加剤は本発明の近赤外線遮
断部材の製造方法の説明で述べたものと同様のものが用
いられるが、前述のようにイモニウム結合は比較的弱い
結合であるので、イモニウム化合物等の変質を生じさせ
ない範囲で、色材、紫外線吸収剤、酸化防止剤、透明導
電材等を必要に応じて添加するのが好ましい。
【0026】本発明の近赤外線遮断部材の製造方法によ
れば、従来、単独の近赤外線吸収材料では充分遮断でき
なかった波長領域を遮断する。屈折率1.4以下のバイ
ンダ基材を用いることにより、プラズマディスプレー用
光学フィルタとして好適な近赤外線遮断特性および可視
光線透過特性を兼備する近赤外線遮断部材や、CD−R
の感光用有機色素層として好適に用いることのできる近
赤外線遮断部材を得ることができる。また、近赤外線吸
収材料を変質させない範囲で2種以上組み合わせて用い
れば、可視光透過性を阻害せずに近赤外線をより多く遮
断することが可能となる。
れば、従来、単独の近赤外線吸収材料では充分遮断でき
なかった波長領域を遮断する。屈折率1.4以下のバイ
ンダ基材を用いることにより、プラズマディスプレー用
光学フィルタとして好適な近赤外線遮断特性および可視
光線透過特性を兼備する近赤外線遮断部材や、CD−R
の感光用有機色素層として好適に用いることのできる近
赤外線遮断部材を得ることができる。また、近赤外線吸
収材料を変質させない範囲で2種以上組み合わせて用い
れば、可視光透過性を阻害せずに近赤外線をより多く遮
断することが可能となる。
【0027】また、1種類のみの近赤外線吸収塗料で、
プラズマディスプレー前面パネル用近赤外線吸収部材と
して好適な特性に可視光線透過率と近赤外線遮断率を調
整し、製造工程における、複数回の塗装工程、及び接着
工程を廃止することにより、プラズマディスプレー用光
学フィルタとして好適な近赤外線遮断部材を、低コスト
で製造する方法を提供することができる。
プラズマディスプレー前面パネル用近赤外線吸収部材と
して好適な特性に可視光線透過率と近赤外線遮断率を調
整し、製造工程における、複数回の塗装工程、及び接着
工程を廃止することにより、プラズマディスプレー用光
学フィルタとして好適な近赤外線遮断部材を、低コスト
で製造する方法を提供することができる。
【0028】また、本発明の近赤外線遮断部材は、波長
400〜750nmの可視光線平均透過率65%以上を
保ったまま、波長850〜1000nmの近赤外線領域
の遮断率を10%以下にすることができる。この場合、
他に近赤外線吸収材料を使用する必要はなく、イモニウ
ム系化合物単独でプラズマディスプレー前面パネル用近
赤外線遮断部材として良好な近赤外線遮断特性と可視光
線透過特性を兼備できるため、前記のような多層塗装ま
たはフィルム接着などの工程は必要ない。従って、低コ
ストで好適な近赤外線遮断特性と可視光線透過特性をも
つ近赤外線遮断部材を製造することができる。
400〜750nmの可視光線平均透過率65%以上を
保ったまま、波長850〜1000nmの近赤外線領域
の遮断率を10%以下にすることができる。この場合、
他に近赤外線吸収材料を使用する必要はなく、イモニウ
ム系化合物単独でプラズマディスプレー前面パネル用近
赤外線遮断部材として良好な近赤外線遮断特性と可視光
線透過特性を兼備できるため、前記のような多層塗装ま
たはフィルム接着などの工程は必要ない。従って、低コ
ストで好適な近赤外線遮断特性と可視光線透過特性をも
つ近赤外線遮断部材を製造することができる。
【0029】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
る。 (使用材料) 1.イモニウム化合物:「NIR−IM2」(ナガセケ
ムテックス株式会社製:N,N,N’,N’−テトラキ
ス(p−ジメチルアミノフェニル)−p−ベンゾキノン
−ビス(イモニウム)・ヘキサフルオロアンチモン酸
塩、融点:220〜230℃、最大吸収波長:1060
〜1085nm;アセトン溶液内、最大吸収波長での吸
光係数:90000以上;アセトン溶液内)(略称;I
M−Sb) 2.フタロシアニン化合物:「イーエクスカラー IR
−14」(株式会社 日本触媒製、融点:300〜35
0℃、最大吸収波長:830〜840nm;クロロフォ
ルム溶液内、最大吸収波長での吸光係数:150000
以上;クロロフォルム溶液内)(略称;IR−14) 3.ニッケル錯体化合物:「SIR−159」(三井化
学ファイン株式会社製、融点:300℃以上、最大吸収
波長:820〜830nm;クロロフォルム溶液内)
(略称;SIR−159)
る。 (使用材料) 1.イモニウム化合物:「NIR−IM2」(ナガセケ
ムテックス株式会社製:N,N,N’,N’−テトラキ
ス(p−ジメチルアミノフェニル)−p−ベンゾキノン
−ビス(イモニウム)・ヘキサフルオロアンチモン酸
塩、融点:220〜230℃、最大吸収波長:1060
〜1085nm;アセトン溶液内、最大吸収波長での吸
光係数:90000以上;アセトン溶液内)(略称;I
M−Sb) 2.フタロシアニン化合物:「イーエクスカラー IR
−14」(株式会社 日本触媒製、融点:300〜35
0℃、最大吸収波長:830〜840nm;クロロフォ
ルム溶液内、最大吸収波長での吸光係数:150000
以上;クロロフォルム溶液内)(略称;IR−14) 3.ニッケル錯体化合物:「SIR−159」(三井化
学ファイン株式会社製、融点:300℃以上、最大吸収
波長:820〜830nm;クロロフォルム溶液内)
(略称;SIR−159)
【0030】4.熱可塑性フッ素系樹脂 屈折率1.3
6 5.熱可塑性ポリエステル系樹脂:「エリーテル UE
3600」(ユニチカ株式会社製、屈折率1.59)
(略称;UE−3600) 6.熱可塑性アクリル系樹脂:「ダイヤナール BR−
87」(三菱レイヨン株式会社製、屈折率1.49)
(略称;BR−87) 7.メチルエチルケトン:「メチルエチルケトン」(山
一化学株式会社製:メチルエチルケトン 99%以上)
(略称;MEK) 8.トルエン:「トルオール」(山一化学株式会社製:
トルエン 99%以上) 9.基材: 市販のポリエチレンテレフタレートフィル
ム(厚さ 100μm)(略称;PET)
6 5.熱可塑性ポリエステル系樹脂:「エリーテル UE
3600」(ユニチカ株式会社製、屈折率1.59)
(略称;UE−3600) 6.熱可塑性アクリル系樹脂:「ダイヤナール BR−
87」(三菱レイヨン株式会社製、屈折率1.49)
(略称;BR−87) 7.メチルエチルケトン:「メチルエチルケトン」(山
一化学株式会社製:メチルエチルケトン 99%以上)
(略称;MEK) 8.トルエン:「トルオール」(山一化学株式会社製:
トルエン 99%以上) 9.基材: 市販のポリエチレンテレフタレートフィル
ム(厚さ 100μm)(略称;PET)
【0031】(評価方法)実施例及び比較例における近
赤外線吸収部材の特性評価方法は、以下の通りである。 (透過率測定)日本分光株式会社製分光光度計V570
を用い、製作した近赤外線吸収部材より、50mm×5
0mmの試験片に切り取り測定を行った。室内の空気の
透過率をリファレンスとし、測定波長範囲:350〜1
200nm、測定波長ピッチ:2nm、受光時間:0.
4秒の条件とした。また、可視光線領域を波長400〜
750nm、近赤外線遮断領域は波長850〜1000
nmと定義した。
赤外線吸収部材の特性評価方法は、以下の通りである。 (透過率測定)日本分光株式会社製分光光度計V570
を用い、製作した近赤外線吸収部材より、50mm×5
0mmの試験片に切り取り測定を行った。室内の空気の
透過率をリファレンスとし、測定波長範囲:350〜1
200nm、測定波長ピッチ:2nm、受光時間:0.
4秒の条件とした。また、可視光線領域を波長400〜
750nm、近赤外線遮断領域は波長850〜1000
nmと定義した。
【0032】[実施例1、比較例1、2]近赤外線吸収
材料としてIM−Sbを用い、これと、表1に示すバイ
ンダ基材、溶剤を、重量比が近赤外線吸収材料:バイン
ダ基材:溶剤=0.2:15:43となるように混合
し、塗料1〜塗料3を得た。各塗料を乾燥後の厚さが1
0μmとなるように、市販のアプリケーターを用いてP
ET上に塗工し、近赤外線遮断機能を有するフィルム1
〜フィルム3を得た。塗料の乾燥条件は、80℃、10
分とした。フィルム1〜フイルム3の透過特性を図1お
よび表2に示す。
材料としてIM−Sbを用い、これと、表1に示すバイ
ンダ基材、溶剤を、重量比が近赤外線吸収材料:バイン
ダ基材:溶剤=0.2:15:43となるように混合
し、塗料1〜塗料3を得た。各塗料を乾燥後の厚さが1
0μmとなるように、市販のアプリケーターを用いてP
ET上に塗工し、近赤外線遮断機能を有するフィルム1
〜フィルム3を得た。塗料の乾燥条件は、80℃、10
分とした。フィルム1〜フイルム3の透過特性を図1お
よび表2に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】表1、表2から、低屈折率のバインダ基材
を用いる場合ほど、λmaxが短波長側に移動している
ことがわかる。特に、バインダ基材としてBR−87
(比較例1)やUE−3600(比較例2)を用いた場
合、近赤外線遮断領域における最大透過率が10%以上
であるのに対し、バインダ樹脂に熱可塑性フッ素樹脂を
用いた実施例1のフィルム1は、可視光線領域平均透過
率66.1%、近赤外線領域最大透過率8.0%であ
り、プラズマディスプレー前面パネル用近赤外線遮断部
材として求められる光学特性を充分満たしていることが
わかる。
を用いる場合ほど、λmaxが短波長側に移動している
ことがわかる。特に、バインダ基材としてBR−87
(比較例1)やUE−3600(比較例2)を用いた場
合、近赤外線遮断領域における最大透過率が10%以上
であるのに対し、バインダ樹脂に熱可塑性フッ素樹脂を
用いた実施例1のフィルム1は、可視光線領域平均透過
率66.1%、近赤外線領域最大透過率8.0%であ
り、プラズマディスプレー前面パネル用近赤外線遮断部
材として求められる光学特性を充分満たしていることが
わかる。
【0036】[実施例2、比較例3、4]近赤外線吸収
材料としてIR−14を用い、これと表3に示すバイン
ダ基材、溶剤を、重量比が近赤外線吸収材料:バインダ
基材:溶剤=0.1:15:43となるように混合して
塗料4〜塗料6を得た。各塗料を乾燥後の厚さが10μ
mとなるように、市販のアプリケーターを用いてPET
上に塗工し、近赤外線遮断機能を有するフィルム4〜フ
ィルム6を得た。塗料の乾燥条件は、80℃、10分と
した。フィルム4〜フィルム6の透過特性を、図2及び
表4に示す。
材料としてIR−14を用い、これと表3に示すバイン
ダ基材、溶剤を、重量比が近赤外線吸収材料:バインダ
基材:溶剤=0.1:15:43となるように混合して
塗料4〜塗料6を得た。各塗料を乾燥後の厚さが10μ
mとなるように、市販のアプリケーターを用いてPET
上に塗工し、近赤外線遮断機能を有するフィルム4〜フ
ィルム6を得た。塗料の乾燥条件は、80℃、10分と
した。フィルム4〜フィルム6の透過特性を、図2及び
表4に示す。
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】
【0039】IM−Sbを用いた場合と同様に、低屈折
率のバインダ樹脂を用いた場合ほど、λmaxが短波長
側に移動していることがわかる。フタロシアニン化合物
の場合、近赤外線吸収ピークが急峻であるため、如何な
る屈折率のバインダを用いても、プラズマディスプレー
前面パネル用近赤外線遮断部材として用いることはでき
ないが、フィルム5(比較例3)およびフィルム6(比
較例4)のλmaxがそれぞれ818nm、842nm
であるのに対し、フィルム4(実施例2)では、最大吸
収波長が792nmとなり、CD−Rの書き込み用の半
導体レーザーの波長とほぼ合致する。従って、IR−1
4を熱可塑性フッ素樹脂をバインダ樹脂として分散させ
たフィルム4は、CD−Rの感光用有機色素層として好
適に用いることができる。
率のバインダ樹脂を用いた場合ほど、λmaxが短波長
側に移動していることがわかる。フタロシアニン化合物
の場合、近赤外線吸収ピークが急峻であるため、如何な
る屈折率のバインダを用いても、プラズマディスプレー
前面パネル用近赤外線遮断部材として用いることはでき
ないが、フィルム5(比較例3)およびフィルム6(比
較例4)のλmaxがそれぞれ818nm、842nm
であるのに対し、フィルム4(実施例2)では、最大吸
収波長が792nmとなり、CD−Rの書き込み用の半
導体レーザーの波長とほぼ合致する。従って、IR−1
4を熱可塑性フッ素樹脂をバインダ樹脂として分散させ
たフィルム4は、CD−Rの感光用有機色素層として好
適に用いることができる。
【0040】[実施例3、比較例5、6]近赤外線吸収
材料としてSIR−159を用い、これと表5に示すバ
インダ樹脂、溶剤を、重量比が近赤外線吸収材料:バイ
ンダ基材:溶剤=0.08:15:43となるように混
合して塗料7〜塗料9を得た。各塗料を乾燥後の厚さが
20μmとなるように、市販のアプリケーターを用いて
PET上に塗工し、近赤外線遮断機能を有するフィルム
7〜フィルム9を得た。塗料の乾燥条件は、80℃、2
0分とした。フィルム7〜フィルム9の透過特性を、図
3及び表6に示す。
材料としてSIR−159を用い、これと表5に示すバ
インダ樹脂、溶剤を、重量比が近赤外線吸収材料:バイ
ンダ基材:溶剤=0.08:15:43となるように混
合して塗料7〜塗料9を得た。各塗料を乾燥後の厚さが
20μmとなるように、市販のアプリケーターを用いて
PET上に塗工し、近赤外線遮断機能を有するフィルム
7〜フィルム9を得た。塗料の乾燥条件は、80℃、2
0分とした。フィルム7〜フィルム9の透過特性を、図
3及び表6に示す。
【0041】
【表5】
【0042】
【表6】
【0043】IM−Sb、フタロシアニン化合物の場合
と同様に、低屈折率のバインダ樹脂を用いた場合ほど、
λmaxが短波長側に移動していることがわかる。ニッ
ケル錯体化合物の場合もフタロシアニン化合物の場合と
同様、近赤外線吸収ピークが急峻であるため、如何なる
屈折率のバインダを用いても、単独でプラズマディスプ
レー前面パネル用近赤外線遮断部材に要求される特性を
満たすことはできないが、フィルム8(比較例5)およ
びフィルム9(比較例6)のλmaxがそれぞれ818
nm、845nmであるのに対し、フィルム4(実施例
2)の場合と同様、フィルム7(実施例3)の組み合わ
せに於いては、最大吸収波長が795nmとなり、CD
−Rの書き込み用の半導体レーザーの波長とほぼ合致す
る。従って、SIR−159を熱可塑性フッ素樹脂をバ
インダ樹脂として分散させたフィルム7は、フタロシア
ニン化合物を用いたフィルム4と同様に、CD−Rの感
光用有機色素層として好適に用いることができる。
と同様に、低屈折率のバインダ樹脂を用いた場合ほど、
λmaxが短波長側に移動していることがわかる。ニッ
ケル錯体化合物の場合もフタロシアニン化合物の場合と
同様、近赤外線吸収ピークが急峻であるため、如何なる
屈折率のバインダを用いても、単独でプラズマディスプ
レー前面パネル用近赤外線遮断部材に要求される特性を
満たすことはできないが、フィルム8(比較例5)およ
びフィルム9(比較例6)のλmaxがそれぞれ818
nm、845nmであるのに対し、フィルム4(実施例
2)の場合と同様、フィルム7(実施例3)の組み合わ
せに於いては、最大吸収波長が795nmとなり、CD
−Rの書き込み用の半導体レーザーの波長とほぼ合致す
る。従って、SIR−159を熱可塑性フッ素樹脂をバ
インダ樹脂として分散させたフィルム7は、フタロシア
ニン化合物を用いたフィルム4と同様に、CD−Rの感
光用有機色素層として好適に用いることができる。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の近赤外線遮
断部材は、波長400〜750nmの可視光線平均透過
率65%以上を保ったまま、波長850〜1000nm
の近赤外線領域の遮断率を10%以下にすることができ
る。この場合、イモニウム系化合物以外の近赤外線吸収
材料を併用する必要はなく、イモニウム系化合物単独で
プラズマディスプレー前面パネル用近赤外線遮断部材と
して良好な近赤外線遮断特性と可視光線透過特性を兼備
できるため、イモニウム系化合物とジチオ−ニッケル錯
体を併用する場合のように多層塗装またはフィルム接着
などの工程は必要ない。従って、低コストで好適な近赤
外線遮断特性と可視光線透過特性をもつ近赤外線遮断部
材を製造することができる。
断部材は、波長400〜750nmの可視光線平均透過
率65%以上を保ったまま、波長850〜1000nm
の近赤外線領域の遮断率を10%以下にすることができ
る。この場合、イモニウム系化合物以外の近赤外線吸収
材料を併用する必要はなく、イモニウム系化合物単独で
プラズマディスプレー前面パネル用近赤外線遮断部材と
して良好な近赤外線遮断特性と可視光線透過特性を兼備
できるため、イモニウム系化合物とジチオ−ニッケル錯
体を併用する場合のように多層塗装またはフィルム接着
などの工程は必要ない。従って、低コストで好適な近赤
外線遮断特性と可視光線透過特性をもつ近赤外線遮断部
材を製造することができる。
【0045】また、本発明の近赤外線遮断部材の製造方
法によれば、屈折率1.4以下のバインダ基材を用いる
ことにより、従来、単独の近赤外線吸収材料では充分遮
断できなかった波長領域を遮断することができる。従っ
て、プラズマディスプレー用光学フィルタとして好適な
近赤外線遮断特性および可視光線透過特性を兼備する近
赤外線遮断部材や、CD−Rの感光用有機色素層として
好適に用いることのできる近赤外線遮断部材を得ること
ができる。また、近赤外線吸収材料を変質させない範囲
で2種以上組み合わせて用いれば、可視光透過性を阻害
せずに近赤外線をより多く遮断することが可能となる。
法によれば、屈折率1.4以下のバインダ基材を用いる
ことにより、従来、単独の近赤外線吸収材料では充分遮
断できなかった波長領域を遮断することができる。従っ
て、プラズマディスプレー用光学フィルタとして好適な
近赤外線遮断特性および可視光線透過特性を兼備する近
赤外線遮断部材や、CD−Rの感光用有機色素層として
好適に用いることのできる近赤外線遮断部材を得ること
ができる。また、近赤外線吸収材料を変質させない範囲
で2種以上組み合わせて用いれば、可視光透過性を阻害
せずに近赤外線をより多く遮断することが可能となる。
【0046】また、1種類のみの近赤外線吸収塗料で、
プラズマディスプレー前面パネル用近赤外線吸収部材と
して好適な特性に可視光線透過率と近赤外線遮断率を調
整し、製造工程における、複数回の塗装工程、及び接着
工程を廃止することにより、プラズマディスプレー用光
学フィルタとして好適な近赤外線遮断部材を、低コスト
で製造する方法を提供することができる。
プラズマディスプレー前面パネル用近赤外線吸収部材と
して好適な特性に可視光線透過率と近赤外線遮断率を調
整し、製造工程における、複数回の塗装工程、及び接着
工程を廃止することにより、プラズマディスプレー用光
学フィルタとして好適な近赤外線遮断部材を、低コスト
で製造する方法を提供することができる。
【図1】 実施例1、比較例1、2で得られたフィルム
の透過スペクトルを示す図である。
の透過スペクトルを示す図である。
【図2】 実施例2、比較例3、4で得られたフィルム
の透過スペクトルを示す図である。
の透過スペクトルを示す図である。
【図3】 実施例3、比較例5、6で得られたフィルム
の透過スペクトルを示す図である。
の透過スペクトルを示す図である。
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フロントページの続き
(72)発明者 政広 泰
東京都中央区日本橋本町4丁目3番5号
信越ポリマー株式会社内
Fターム(参考) 2H048 CA04 CA09 CA12 CA17 CA19
CA29
2H111 EA03 EA12 EA22 EA25 FA01
FB42 FB50
4J038 CD091 DL031 JA03 JA05
JA07 JA32 JA34 JB13 JB16
JB18 JC02 JC38 KA06 NA19
PB08 PB09
Claims (3)
- 【請求項1】赤外線吸収材料と、屈折率1.4以下のバ
インダ基材と有機溶剤とからなる近赤外線吸収塗料を、
透光性基材の少なくとも片面に塗工することを特徴とす
る近赤外線遮断部材の製造方法。 - 【請求項2】透光性基材の少なくとも片面に、イモニウ
ム系化合物と、屈折率1.4以下のバインダ基材との混
合物からなる近赤外線遮断層を設けてなり、可視光線領
域の平均透過率が65%以上、且つ波長850〜100
0nmにおける透過率が10%以下であることを特徴と
する近赤外線遮断部材。 - 【請求項3】屈折率1.4以下のバインダ基材が、熱可
塑性フッ素系樹脂であることを特徴とする請求項1また
は2に記載の近赤外線遮断部材。
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JP2002072647A JP2003268312A (ja) | 2002-03-15 | 2002-03-15 | 近赤外線遮断部材及びその製造方法 |
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---|---|---|---|---|
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WO2007111157A1 (en) * | 2006-03-29 | 2007-10-04 | Fujifilm Corporation | Near infrared absorbing material |
WO2007111154A1 (en) * | 2006-03-29 | 2007-10-04 | Fujifilm Corporation | Near-infrared absorbing material |
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2002
- 2002-03-15 JP JP2002072647A patent/JP2003268312A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8293150B2 (en) | 2006-03-29 | 2012-10-23 | Fujifilm Corporation | Near-infrared absorbing material |
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