JP2003267371A - 段ボール積層構造、その製造方法および段ボール製パレット - Google Patents
段ボール積層構造、その製造方法および段ボール製パレットInfo
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Abstract
横方向への撓みを防止した段ボール積層構造を提供す
る。 【解決手段】 段ボール2aを一定幅で裁断した複数枚
の帯板状段ボール2を重ね合わせて互いに固着した段ボ
ール積層構造1からなり、この積層構造は、連続する山
型を有する。
Description
造、その製造方法および段ボール製パレットに関する。
て、段ボール製のパレットが一般的に使用されている。
段ボール製パレットは、木製パレットに比べて軽量で安
価に製作でき、輸出時に薫蒸処理が不要であるという利
点がある。また、段ボール製パレットは、木製パレット
に比べてリサイクルすることが容易である。
0の一例を示す。このパレット100は、段ボール製の
天板101、地板102および桁材103から構成され
ている。この桁材103は、複数枚の段ボールを重ね合
わせて糊付けし、帯板状に裁断した積層構造からなるも
ので、前記天板101下面および地板102上面に接着
されている。
来の段ボール製パレットを構成する桁材103は、天板
101上に載せられた荷物の荷重により桁材103が横
方向に撓む。この撓みを防止するために、積層する段ボ
ールの枚数を増やすとともに耐荷重強度を上げている
が、段ボールの枚数を増やすことにより重量が増加して
取り扱いが不便になり、コストが高くなるという問題が
あった。
数を低減するとともに横方向への撓みを防止した段ボー
ル積層構造を提供することを課題とする。
決するための手段として、段ボールを一定幅で裁断した
複数枚の帯板状段ボールを重ね合わせて互いに固着した
積層構造からなり、該積層構造は、連続する山型を有す
るものである。
重ね合わせた積層構造が、連続する山型を有するので、
この積層構造は横方向への撓みが防止される。
手段として、段ボールに、折目線を一定間隔で罫入れ
し、前記折目線で折り曲げた前記段ボールを、複数枚重
ね合わせて互いに固着し、前記固着された段ボールを一
定幅で裁断するものである。
手段として、段ボールからなる天板、地板および桁材か
らなる段ボール製パレットにおいて、前記桁材を前記段
ボール積層構造から構成し、前記段ボール積層構造の帯
板状段ボールの縦目を垂直方向に沿うように配置したも
のである。
図面にしたがって説明する。
を示す。この段ボール積層構造1は、連続する山型から
なるジグザグ形状の帯板状段ボール2からなる。
まず、図2に示す段ボール2aを準備する。本実施形態
においては、前記段ボール2aは、AフルートおよびB
フルート段ボールの組み合わせからなる複両面の段ボー
ル2aが使用されている。この段ボール2aを、図3に
示すように、段ボール2aの横目方向に沿って一定間隔
で配置されたロータリースリッタ4a,bの間を通過さ
せることにより、前記段ボール2aの縦目方向に沿う折
目線3を前記段ボール2aの横目方向に一定間隔で罫入
れする。このロータリースリッタ4a,bは、それぞれ
回転軸5a,bの周囲を回転可能に軸支されている。
面全面に接着剤を塗布し、この段ボール2aを、両側か
ら手で押さえて各折目線3で折り曲げる。図4に示すよ
うに、この折り曲げた状態の段ボール2aを4枚(2〜
6枚の範囲内の枚数であればよい)を重ね合わせ、木製
固定治具6a,bを用いて約20秒間、常温で、図4に
おける上下方向に加圧して互いに固着する。この木製固
定治具6a,bは、それぞれ断面が二等辺三角形の押圧
部7を備え、この二等辺三角形の斜辺の長さは、例え
ば、100mmで、底辺の長さは120mmであること
が好ましい。
図2の一点鎖線で示すように、段ボール2aの横目方向
に一定幅で裁断することにより、図1に示すジグザグ形
状の段ボール積層構造1を製造することができる。
ール積層構造1を、段ボール製パレット10の桁材とし
て用いる場合について説明する。段ボール積層構造1
を、図5に示すように、2枚または3枚の複両面段ボー
ルからなる天板11の下面と1枚の複両面段ボールから
なる地板12の上面との間に互いに平行になるように配
置し、前記段ボール積層構造1上面と天板11下面およ
び前記段ボール積層構造1下面と地板12上面を接着す
ることにより、段ボール製パレット10が構成されてい
る。このとき、段ボール積層構造1は、その帯板状段ボ
ール2の縦目が垂直方向に沿うように配置されているの
で、天板11上に載せられた荷物の荷重に対する十分な
耐荷重強度を提供することができる。また、段ボール積
層構造1は、ジグザグ形状を有するので、前記従来の直
方体ブロックの積層構造に比べ、より少ない枚数の帯板
状段ボール2で耐荷重強度を増加するとともに、横方向
への撓みを防止することが可能となる。
は、桁材間のフォーク差込み部10aにフォークリフト
のフォーク爪を差し込むことで、荷物の荷積み、荷降ろ
し、そして運搬を容易に行い得るように構成されてい
る。また、段ボール積層構造1のくぼみに手を掛けるこ
とにより、段ボール製パレット10を1人で引きずり移
動させることができる。
ように、前記製造方法の罫入れと同時に、段ボール2a
の所定位置に矩形状の切落し部13を設けることによ
り、図7に示すように、段ボール積層構造1の下側に差
込穴13aを形成してもよい。この段ボール積層構造1
を、図8に示すように、段ボール製パレット10に配置
すると、桁材間のフォーク差込み部10aまたは差込穴
13aにフォークリフトのフォーク爪を差し込むことに
より、四方からパレット10を運搬することができる。
図9に示すように、前記段ボール積層構造1をジグザグ
形状ではなく湾曲形状から構成してもよい。このとき、
段ボール2aは、Aフルート段ボールの片側のライナー
を取り外したものを使用することが好ましい。
ル2aの縦目を水平方向に沿うように横置きすることに
より緩衝材として使用することもできる。
によれば、段ボールに、折目線を一定間隔で罫入れし、
折目線で折り曲げた段ボールを、複数枚重ね合わせて互
いに固着し、固着された段ボールを一定幅で裁断するこ
とにより、段ボール製パレットの桁材として用いると、
桁材の横方向への撓みを防止した段ボール積層構造を製
造できる。また、軽量化が図れ、安価かつ段ボール紙の
処分品の有効利用が可能な段ボール積層構造を製造でき
る。
斜視図。
図。
図。
状態を示した斜視図。
視図。
状態を示した一部破段上面図。
視図。
た状態を示した斜視図。
Claims (3)
- 【請求項1】 段ボールを一定幅で裁断した複数枚の帯
板状段ボールを重ね合わせて互いに固着した積層構造か
らなり、該積層構造は、連続する山型を有することを特
徴とする段ボール積層構造。 - 【請求項2】 段ボールに、折目線を一定間隔で罫入れ
し、 前記折目線で折り曲げた前記段ボールを、複数枚重ね合
わせて互いに固着し、 前記固着された段ボールを一定幅で裁断することを特徴
とする段ボール積層構造の製造方法。 - 【請求項3】 段ボールからなる天板、地板および桁材
からなる段ボール製パレットにおいて、 前記桁材を前記請求項1に記載の段ボール積層構造から
構成し、前記段ボール積層構造の帯板状段ボールの縦目
を垂直方向に沿うように配置したことを特徴とする段ボ
ール製パレット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002068627A JP4046522B2 (ja) | 2002-03-13 | 2002-03-13 | 段ボール製パレットの製造方法および段ボール製パレット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002068627A JP4046522B2 (ja) | 2002-03-13 | 2002-03-13 | 段ボール製パレットの製造方法および段ボール製パレット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP4046522B2 JP4046522B2 (ja) | 2008-02-13 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002068627A Expired - Fee Related JP4046522B2 (ja) | 2002-03-13 | 2002-03-13 | 段ボール製パレットの製造方法および段ボール製パレット |
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Country | Link |
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JP (1) | JP4046522B2 (ja) |
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- 2002-03-13 JP JP2002068627A patent/JP4046522B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JP4046522B2 (ja) | 2008-02-13 |
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