JP2002370738A - 段ボールパレット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラック等の輸送車両による輸送中に横揺れ
が発生しても、連結補強片が圧潰して桁材が破壊される
ことのない段ボールパレットを提供する。 【解決手段】 複数個の桁材１、１…の上下両面にデッ
キ板18、19が接着されている。桁材１は、基板５を共通
にしかつ互いの内側板８、８どうしが重合されてなる第
１角筒部３と第２角筒部４とからなる本体２が、一対の
連結補強片11、11により角筒形態が保持されている。一
対の連結補強片11、11は、下縁どうしが連結基板12を介
して連結され、各連結補強片11は、その両側縁が対応す
る両角筒部外側板６に当接する大きさに設定されると共
に内側板８に向かって斜めに突出しかつ内側板８、８に
当接する圧潰防部としての舌状片13、13が突設されてい
る。その下縁は連結基板12に当接すると共に同じ角筒部
３、４内にある舌状片13、13は、その先端部どうしが干
渉し合あう大きさに設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、桁材とデッキ板
とが段ボールから作製されてなる段ボールパレットに関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、輸送業界において用いられている
金属製あるいは木製のパレットに替えて、桁材及びデッ
キ板が段ボールから作製されてなる段ボールパレットが
種々提案されている。

【０００３】それらの提案に係る段ボールパレットは、
実開平５−３４１３３号公報や実開平６−７８２３８号
公報等に開示されているように、デッキ板の下面に接着
された桁材が、板状段ボールがロール状に巻き束ねられ
たり、複数枚の板状段ボールが重ね合わされたりしてな
る中実タイプの段ボールパレットと、実公昭６２−１９
５４３号公報、特許第２６９３７１５号公報及び実開平
６−７６０５３号公報等に開示されているように、桁材
が中空タイプの段ボールパレットとに大別することがで
きる。

【０００４】図９は、桁材中空タイプの段ボールパレッ
ト（Ｂ）を示すもので、３本の桁材（51）（51）（51）
の上下両面に、デッキ板（68）（69）が接着されてなる
ものであり、前記各桁材（51）は、一つの基板（55）を
共通にしかつ互いの内側板（58）（58）どうしが重合さ
れてなる第１角筒部（53）と第２角筒部（54）とを備
え、該両角筒部（53）（54）が、図10に示すような複数
個の連結補強片（61）（61）…を介して連結されること
により角筒形態が保持されるものとなされている。

【０００５】図10は、前記各桁材（51）の組立途上の状
態を天地を逆にして示すもので、桁材（51）は、実質上
天板となる基板（55）の左右両側縁に、外側板（56）
（56）、底板（57）（57）、内側板（58）（58）が、折
目を介して順次連設され、各内側板（58）（58）の上端
部であって長さ方向中間部に一対の係合用スリット状切
欠部（59）（59）（59）（59）が設けられている。一
方、前記連結補強片（61）は、基板（55）に切り起こし
形成されるものであって、前記内側板（58）（58）の係
合用スリット状切欠部（59）…に対応する位置に案内部
付き係合用切欠部（64）（64）が設けられている。

【０００６】而して、図10に示す状態から各連結補強片
（61）（61）を、さらに起立させて、基板（55）に対し
て垂直起立状態とさせながら、各内側板（58）（58）を
内側に折り曲げ、係合用スリット状切欠部（59）に連結
補強片（61）の上端部を、案内部付き係合用切欠部（6
4）（64）に内側板（58）（58）の下端部を嵌め合わせ
ることにより、桁材（51）が所期する角筒形態に組み立
てられることになる。

【０００７】而して、このような段ボールパレットは、
見た目あるいはその素材からもたらされる印象よりも遙
かに耐荷重性に富んだものであり、数百ｋｇ〜数千ｋｇ
の耐荷重を備えているものである。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
耐荷重性に富み、倉庫内等で保管される場合のように重
量物が単にデッキ板上に載置されているだけの場合は何
等問題が無い段ボールパレットであっても、トラック等
の輸送車両による輸送中に桁材の破壊が起こることがわ
かった。

【０００９】その原因を究明してみると、前記トラック
等の輸送車両による輸送中に発生する横揺れが、前記桁
材破壊の原因であることが判明した。

【００１０】すなわち、前記横揺れが発生すると、その
横揺れに対応して積載物が横揺れし、積載物が比較的軽
量の場合は、段ボールパレットが積載物と一緒に輸送車
両の床面を僅かでも摺動することになるが、積載物があ
る一定以上の重量になると、積載物が輸送車両の床面に
接している下デッキ板又は桁材を輸送車両の床面に押し
つけた状態で横揺れすることになる。

【００１１】すると、図11に示すように、連結補強片
（61）の側縁及び下縁が少しずつ圧潰し、本来、デッキ
板（68）（69）に対して垂直であるべき内外両側板（5
6）（56）（58）（58）が傾き始める。そして、横揺れ
の繰り返しによりその圧潰部位が大きくなり、内外両側
板（56）（56）（58）（58）の傾きが大きくなり、内外
両側板（56）（56）（58）（58）の傾きが一定以上にな
ると、いわゆる座屈が起こり、桁材（51）が押し潰され
てしまうことになるのである。

【００１２】この発明は、このような課題を解決するこ
とを目的としてなされたもので、トラック等の輸送車両
による輸送中に横揺れが発生しても、連結補強片が圧潰
することなく、当初の耐荷重性を保持したまま使用する
ことのできる段ボールパレットを提供しようとするもの
である。

【００１３】

【課題を解決するための手段】而して、上記目的を達成
するために、この発明に係る段ボールパレットは、段ボ
ールから作製された複数個の桁材の少なくとも上面にデ
ッキ板が固定載置され、前記桁材は、一つの基板を共通
にしかつ互いの内側板どうしが重合されてなる第１角筒
部と第２角筒部とからなる本体と、該両角筒部を連結さ
せて本体の角筒形態を保持する連結補強片とを備えてな
る段ボールパレットにおいて、前記各連結補強片は、そ
の両側縁が対応する両角筒部外側板の内面に当接する大
きさに設定されると共に両側縁に圧潰防止部が設けられ
てなる構成を採用する。

【００１４】この発明によれば、デッキ板上に重量物が
載置された段ボールパレットのトラック等の輸送車両に
よる輸送中に横揺れが発生し、桁材の外側板が連結補強
片の側縁を押し潰すように作用すると、圧潰防止部の下
縁が直接的又は間接的に桁材の基板に当接しているの
で、前記外側板から連結補強片側縁に作用する力が圧潰
防止部にも分散されるので、連結補強片側縁の圧潰ひい
ては桁材の破壊が防止されることになる。

【００１５】一対の連結補強片は、必ずしも連結されて
いなければならないものではないが、連結されている方
が好ましい。部材管理上あるいは組立上便利であるから
である。

【００１６】連結態様は、下縁どうしが連結基板を介し
て連結されていても良いし、一角筒部の外側板に当接す
る側縁どうしが連結板を介して連結されていても良い。

【００１７】圧潰防止部は、その下縁が前記桁材の基板
に直接的又は間接的に当接するものと設定されてなるこ
とが好ましい。外側板から連結補強片側縁に作用する力
がより一層確実に分散されることになるからである。

【００１８】圧潰防止部の構成は、連結補強片の下縁ど
うしが連結基板を介して連結されている場合は、圧潰防
止部が各連結補強片の側縁から折目を介して連設される
と共に内側板に向かって斜めに突出しかつ内側板に当接
する舌状片からなり、各舌状片が、下端が前記桁材の基
板に直接的又は間接的に当接すると共に、同じ角筒部内
にある舌状片は、その先端部どうしが干渉し合あう大き
さに設定されてなることが好ましい。圧潰防止部をより
一層効果的に機能させるためである。

【００１９】連結補強片が一角筒部の外側板に当接する
側縁どうしが連結板を介して連結される場合は、該連結
板が圧潰防止部を兼用することになる。この場合、前記
連結板は、一方の連結補強片から連設された第１連結板
部と、他方の連結補強片から連設された第２連結板部と
からなり、両連結板部のいずれか一方の縁部に切欠部が
設けられる一方、他方の縁部対応位置に前記切欠部に係
止する係止部が切り起こし形成され、該係止部の切欠部
への係止により、一対の連結補強片と連結板とが平面視
ロ字状に組み立てられてなるものとすることが好まし
い。角筒部と連結板とを組み合わせて桁材を所定の角筒
形態にする際に、組立操作を容易にするからである。

【００２０】

【発明の実施の形態】以下、この発明を図示実施形態に
基づいて説明する。

【００２１】図１は、この発明係る段ボールパレットの
一実施形態を示すもので、フォークリフトのフォークが
四方から差し込まれるように互いに間隔を置いて配置さ
れた複数個の段ボール製桁材（１）（１）…の上下両面
に、段ボール製デッキ板（18）（19）が接着されてい
る。

【００２２】前記桁材（１）は、図２に示すように、一
つの基板（５）を共通にしかつ互いの内側板（８）
（８）どうしが重合されてなる第１角筒部（３）と第２
角筒部（４）とからなる本体（２）と、該両角筒部
（３）（４）を連結させて本体（２）の角筒形態を保持
する連結補強片（11）（11）とが、図５に示すような組
立操作を経て組み合わされてなるものである。

【００２３】図６は、桁材本体（２）の展開状態の平面
図を示すもので、基板（５）の一側縁から、第１角筒部
（３）を構成する外側板（６）、天板（７）及び内側板
（８）が、順次、折目（21）（22）（23）を介して連設
される一方、基板（５）の他側縁からは、第２角筒部
（４）を構成する外側板（６）、天板（７）及び内側板
（８）が、順次、折目（21）（22）（23）を介して連設
されている。

【００２４】前記各内側板（８）は、その下縁中間部に
一対の連結補強片係止用切欠部（９）（９）が高さ方向
に沿って設けられると共に、一対の連結補強片係止用切
欠部（９）（９）間は、後述する連結補強片（11）（1
1）の連結基板（12）の上面に当接するべくその下縁高
さ位置は両側よりも高く設定されている。前記連結補強
片係止用切欠部（９）の近傍には、案内用斜辺部（10）
が設けられている。

【００２５】図７は、一対の連結補強片（11）（11）の
展開状態の平面図を示すもので、連結基板（12）の対向
側縁から折目（24）（24）を介して一対の連結補強片
（11）（11）が連設されると共に、その左右両側縁から
折目（25）（25）を介して圧潰防止部としての舌状片
（13）（13）が連設されている。

【００２６】各連結補強片（11）は、両側縁が対応する
両角筒部外側板（６）（６）の内面に当接する大きさに
設定されると共に、上端部中央に角筒部内側板係止用切
欠部（14）が縦方向に設けられている。該角筒部内側板
係止用切欠部（14）の上縁近傍には案内用斜辺部（15）
（15）が設けられ、角筒部内側板（８）を該切欠部（1
4）に係止させやすくなされている。

【００２７】前記圧潰防止部としての各舌状片（13）
は、図３に示すように、桁材（１）の組立状態におい
て、その先端が対応する内側板（８）に当接し、同じ角
筒部（３）（４）内にある舌状片（13）（13）は、その
先端部どうしが干渉し合あう大きさに設定されている。
また、その下縁は、図４に示すように、前記連結基板
（12）（12）に当接するものと設定されている。

【００２８】上記展開状態から、桁材（１）を所期する
角筒形態に組み立てるに際しては、先ず、図５に示すよ
うに、連結基板（12）により連結された一対の連結補強
片（11）（11）を連結基板（12）から起立させると共
に、各舌状片（13）（13）（13）（13）を内側に折り曲
げ、図３に示すように、一つの角筒部（３）（４）内に
ある一つの連結補強片（11）の半体と、その側縁から内
側に折り曲げられた舌状片（13）と、他の一つの連結補
強片（11）の半体及びその側縁から内側に折り曲げられ
た舌状片（13）とが、平面視Ｍ字を呈するものとする。

【００２９】一方、桁材本体基板（５）の両側から外側
板（６）（６）を起立させ、第１角筒部（３）及び第２
角筒部（４）の天板（７）（７）を基板（５）と平行に
なるように折り曲げながら、内側板（８）（８）を、そ
の連結補強片係止用切欠部（９）（９）と連結補強片
（11）の角筒部内側板係止用切欠部（14）（14）とを合
致させるように、下方に折り曲げ、連結補強片係止用切
欠部（９）（９）に連結補強片（11）（11）の中央下部
を、角筒部内側板係止用切欠部（14）（14）に内側板
（８）（８）の対応部位を嵌め込むことにより、桁材
（１）の組立が完了する。

【００３０】そして、このようにして組み立てられた所
要個数の桁材（１）（１）…の上面に上デッキ板（18）
を接着し、下面に下デッキ板（19）を接着することによ
り、図１に示す所期する段ボールパレット（Ａ）が得ら
れるのである。

【００３１】而して、上記構成を有する段ボールパレッ
ト（Ａ）に、かなりの重量物を積載した後、これをトラ
ック等の輸送車両により輸送すると、輸送車両に横揺れ
が発生し、積載物が横揺れを始める。

【００３２】積載物の横揺れが始まると、段ボールパレ
ットの桁材外側板（６）（６）から連結補強片（11）
（11）の側縁ひいては上下両縁を押し潰す力が加えられ
るが、該力は、圧潰防止部としての舌状片（13）（13）
（13）（13）の存在により分散される。すなわち、連結
補強片（11）の側縁に加えられる力は、舌状片（13）
（13）（13）（13）を通じて連結基板（12）から桁材本
体基板（５）へと分散されると共に、内側板（８）
（８）にも分散させるので、連結補強片（11）（11）の
側縁の圧潰が防止されることになるのである。

【００３３】従って、このような圧潰防止部の存在しな
い桁材に較べると遙かに座屈の限界荷重が大となり、桁
材の破壊、段ボールパレットの破壊を回避できることに
なるのである。

【００３４】図８は、この発明に係る段ボールパレット
の他の実施形態における桁材の連結補強片及び圧潰防止
部を示すもので、一対の連結補強片（31）（32）は、一
角筒部（３）（４）の外側板（６）（６）に当接する側
縁どうしが連結板（33）（34）を介して連結される一
方、該連結板（33）（34）が圧潰防止部を兼用するもの
となされている。

【００３５】この実施形態においては、一方の連結板
（34）が、一方の連結補強片（31）から連設された第１
連結板部（34ａ）と、他方の連結補強片（32）から連設
された第２連結板部（34ｂ）とからなり、第１連結板部
（34ａ）の縁部に切欠部（35）が設けられる一方、第２
連結板部（34ｂ）の縁部対応位置に前記切欠部（35）に
係止する係止片（36）が切り起こし形成され、該係止部
（36）の切り欠き部（35）への係止により、一対の連結
補強片（31）（32）と連結板（33）（34）とが平面視ロ
字状に組み立てられている。

【００３６】もとより、各連結補強片（31）（32）の上
端中央部には、先の実施形態の連結補強片（11）（11）
と同様に内側板係止用切欠部（44）（44）が設けられて
いるので、図５に示す先の実施形態の連結補強片（11）
（11）に替えて、この平面視ロ字状に組み立てられる連
結補強片（31）（32）を用いて桁材本体（２）を所期す
る角筒形態に組み立てることができるものである。

【００３７】而して、このような連結補強片（31）（3
2）を用いた桁材も、桁材外側板から連結補強片（31）
（32）の側縁に力が加えられた場合、その力が連結板
（33）（34）すなわち圧潰防止部に分散され、連結補強
片（31）（32）の圧潰、ひいては桁材の破壊が防止され
ることは先の実施形態の桁材と同様である。

【００３８】

【発明の効果】上述の次第で、この発明に係る段ボール
パレット（Ａ）は、一つの基板（５）を共通にしかつ互
いの内側板（８）（８）どうしが重合されてなる第１角
筒部（３）と第２角筒部（４）とからなる桁材本体
（２）の両角筒部（３）（４）を連結させて桁材本体
（２）の角筒形態を保持する連結補強片（11）（11）
（31）（32）が、その両側縁が対応する両角筒部外側板
（６）（６）の内面に当接する大きさに設定されると共
に両側縁に圧潰防止部（13）（13）…（33）（34）が設
けられているので、連結補強片（11）（11）（31）（3
2）の側縁に該側縁を押し潰そうとする力が桁材本体外
側板（６）（６）から加えられると、該力が連結補強片
（11）（11）（31）（32）と圧潰防止部（13）（13）…
（33）（34）とに分散されることにより、連結補強片
（11）（11）（31）（32）の圧潰、ひいては桁材の破壊
が防止される。

【００３９】前記圧潰防止部（13）（33）（34）の下縁
が前記桁材（１）の基板（５）に直接的又は間接的に当
接するものと設定されてなる場合には、前記桁材本体外
側板（６）（６）から加えられる力の分散がより一層効
果的に行われる。

【００４０】前記圧潰防止部（13）が、各連結補強片
（11）（11）の側縁から折目（25）（25）（25）（25）
を介して連設されると共に内側板（８）に向かって斜め
に突出しかつ内側板（８）（８）に当接する舌状片（1
3）（13）（13）（13）からなり、各舌状片（13）は、
下端が前記桁材（１）の基板（５）に直接的又は間接的
に当接すると共に、同じ角筒部（３）（４）内にある舌
状片（13）（13）（13）（13）が、その先端部どうしが
干渉し合あう大きさに設定されてなる場合には、前記桁
材本体外側板（６）（６）から加えられる力の分散がさ
らに効果的に行われることになることはもとより、舌状
片（13）（13）（13）（13）の先端部どうしが干渉し合
うことにより、弾性復元力による舌状片（13）（13）
（13）（13）の外側板（６）方向への戻りも防止でき
る。

【００４１】一対の連結補強片（11）（11）の下縁どう
しが連結基板（12）を介して連結されてなる場合には、
桁材（１）の組立操作が行いやすくなる。

【００４２】一対の連結補強片（31）（32）が、一角筒
部（３）（４）の外側板（６）（６）に当接する側縁ど
うしが連結板（33）（34）を介して連結される一方、該
連結板（33）（34）が圧潰防止部を兼用するものとなさ
れてなる場合は、桁材（１）の組立操作がより一層行い
やすくなる。

【００４３】前記連結板（34）は、一方の連結補強片
（31）から連設された第１連結板部（34ａ）と、他方の
連結補強片（32）から連設された第２連結板部（34ｂ）
とからなり、両連結板部（34ａ）（34ｂ）のいずれか一
方の縁部に切欠部（35）が設けられる一方、他方の縁部
対応位置に前記切欠部（35）に係止する係止部（36）が
切り起こし形成され、該係止部（36）の切り欠き部（3
5）への係止により、一対の連結補強片（31）（32）と
連結板（33）（34）とが平面視ロ字状に組み立てられる
ものとなされている場合には、桁材（１）の組立操作が
さらに一層行いやすくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る段ボールパレットの一実施形態
の斜視図である。

【図２】同段ボールパレットの桁材の斜視図である。

【図３】図２のIII−III線拡大断面図、

【図４】図２のIV−IV線断面図である。

【図５】同桁材の組立途上の斜視図である。

【図６】同桁材本体の平面図である。

【図７】同桁材の連結補強片及び圧潰防止部の展開状態
の平面図である。

【図８】この発明に係る段ボールパレットの他の実施形
態における桁材の連結補強片及び圧潰防止部の斜視図で
ある。

【図９】従来の段ボールパレットの分解斜視図である。

【図10】同段ボールパレットの桁材の組立途上の斜視図
である。

【図11】同段ボールパレット桁材の輸送中の横揺れ時の
概略説明図である。

【符号の説明】

Ａ…段ボールパレット １…桁材 ２…桁材本体 ３…第１角筒部 ４…第２角筒部 ５…基板 ８…内側板 11、31、32…連結補強片 12…連結基板 13…舌状片 18…上デッキ板 19…下デッキ板 33、34…連結板 34ａ…第１連結板部 34ｂ…第２連結板部 35…切欠部 36…係止片

【手続補正書】

【提出日】平成１４年３月２８日（２００２．３．２
８）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００２１

【補正方法】変更

【補正内容】

【００２１】図１は、この発明に係る段ボールパレット
の一実施形態を示すもので、フォークリフトのフォーク
が四方から差し込まれるように互いに間隔を置いて配置
された複数個の段ボール製桁材（１）（１）…の上下両
面に、段ボール製デッキ板（18）（19）が接着されてい
る。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 段ボールから作製された複数個の桁材
   （１）（１）…の少なくとも上面にデッキ板（18）（1
   9）が固定載置され、 前記桁材（１）は、一つの基板（５）を共通にしかつ互
   いの内側板（８）（８）どうしが重合されてなる第１角
   筒部（３）と第２角筒部（４）とからなる本体（２）
   と、該両角筒部（３）（４）を連結させて本体（２）の
   角筒形態を保持する連結補強片（11）（11）（31）（3
   2）とを備えてなる段ボールパレットにおいて、 前記各連結片（11）（31）（32）は、その両側縁が対応
   する両角筒部外側板（６）（６）の内面に当接する大き
   さに設定されると共に両側縁に圧潰防止部（13）（13）
   …（33）（34）が設けられてなることを特徴とする段ボ
   ールパレット。
2. 【請求項２】 前記圧潰防止部（13）は、その下縁が前
   記桁材（１）の基板（５）に直接的又は間接的に当接す
   るものと設定されてなる請求項１に記載の段ボールパレ
   ット。
3. 【請求項３】 前記圧潰防止部（13）が、各連結補強片
   （11）（11）の側縁から折目（25）（25）（25）（25）
   を介して連設されると共に内側板（８）（８）に向かっ
   て斜めに突出しかつ内側板（８）（８）に当接する舌状
   片（13）（13）（13）（13）からなり、 各舌状片（13）は、下端が前記桁材（１）の基板（５）
   に直接的又は間接的に当接すると共に、同じ角筒部
   （３）（４）内にある舌状片（13）（13）（13）（13）
   は、その先端部どうしが干渉し合あう大きさに設定され
   てなる請求項２に記載の段ボールパレット。
4. 【請求項４】 前記各連結補強片（11）（11）のうち、
   一対の連結補強片（11）（11）は、下縁どうしが連結基
   板（12）を介して連結されてなる請求項１ないし請求項
   ３のいずれかに記載の段ボールパレット。
5. 【請求項５】 前記各連結補強片（31）（32）のうち、
   一対の連結補強片（31）（32）は、一角筒部（３）
   （４）の外側板（６）（６）に当接する側縁どうしが連
   結板（33）（34）を介して連結される一方、該連結板
   （33）（34）が圧潰防止部を兼用するものとなされてな
   る請求項１又は請求項２のいずれかに記載の段ボールパ
   レット。
6. 【請求項６】 前記連結板（34）は、一方の連結補強片
   （31）から連設された第１連結板部（34ａ）と、他方の
   連結補強片（32）から連設された第２連結板部（34ｂ）
   とからなり、両連結板部（34ａ）（34ｂ）のいずれか一
   方の縁部に切欠部（35）が設けられる一方、他方の縁部
   対応位置に前記切欠部（35）に係止する係止部（36）が
   切り起こし形成され、該係止部（36）の切り欠き部（3
   5）への係止により、一対の連結補強片（31）（32）と
   連結板（33）（34）とが平面視ロ字状に組み立てられて
   なる請求項５に記載の段ボールパレット。