JP2003267356A - 側面から収容物の出し入れ可能な箱 - Google Patents

側面から収容物の出し入れ可能な箱

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JP2003267356A
JP2003267356A JP2002073570A JP2002073570A JP2003267356A JP 2003267356 A JP2003267356 A JP 2003267356A JP 2002073570 A JP2002073570 A JP 2002073570A JP 2002073570 A JP2002073570 A JP 2002073570A JP 2003267356 A JP2003267356 A JP 2003267356A
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JP2002073570A
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Kunio Kimura
邦男 木村
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KIMURA KIGATA KK
Original Assignee
KIMURA KIGATA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 許容荷重まで積み重ねて保存しても、あるい
は内容物を収容後蓋閉じを行った後であっても、収納さ
れた内容物を前側から開いて取出しあるいは収納するこ
とができる簡単な構成の側面から収容物を出し入れ可能
な箱を提供する。 【解決手段】 一枚の板材(例えば段ボール)を切抜い
て組立成形される箱体(保存箱1)であって、組立られ
た後に、その前側面板4が開閉可能に構成され、側部に
て回動可能な補助部片25に設けられるスリット孔と側
板6に設けられるスリット孔とに貫入出可能なロック片
12で、そのロック片12によるロックを解くと前側面
部が開閉可能にされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として収納した
物品の取出し操作が容易で、保管時に許容範囲で積層し
て保管できる機能を備え、組立容易にされる側面から収
容物の出し入れ可能な箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば一定の期間保管を必要とさ
れる書類などを収納する包装用容器、言換えると保管箱
は、好ましくは剛性の高い材料乃至成形構造のものが用
いられている。通常、例えば会計処理の書類などでは、
一定の期間保存することが法令によって義務付けられて
おり、そのために、このような書類はダンボール製の包
装箱(以下、便宜上ダンボール箱という)に収めて保管
されていることが多い。そのほか、常時必要としない書
類やその他の物品に関して廃棄することなく長い間保管
するような場合、ダンボール箱に収容して物置や倉庫な
どに積み重ねて保管されている。
【0003】最近、前述のような処置に伴う問題点を解
決するために包装箱を形成する側面部の構造を二重構造
にされた保存箱が見受けられるようになってきた。ま
た、この種構造の包装箱はどうしても複雑化して取り扱
い上不便なことが多い。特に、保管中の物品を取り出す
ことが必要になると、所要の物品を収納した包装箱を探
すとともに、積み重ねられている場合は、その上側にあ
る箱を取除いてから目的とする箱を取出すことになり、
非常に不便であるので、このような問題が生じない構造
のものが望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ようなダンボール箱では、その積み重ねに伴う重量で、
下部に位置する箱に大きな負荷が作用することから、箱
の周側部が座屈して、言換えるとダンボール箱が破損
し、内容物が露出するという問題がある。
【0005】また、そのような問題点を解決するため
に、包装箱の周側部を二重壁構造にした文書保存箱のよ
うなものが提案されている。このような二重壁構造の包
装箱では、確かに積み重ねによる負荷に対して耐用性が
向上することは周知の通りである。しかしながら、前述
のように長い期間保管するために積み重ねておくと、何
らかの理由で内容物を取出す必要が生じた場合、その都
度積み重ねられている保存用の箱のうちから必要とする
箱の上部に積まれている箱を取除いて後に、目的とする
箱を地上(床面)に降ろし、その箱の蓋を開いて内容物
を取り出すという極めて厄介な作業が必要となる、とい
う問題点がある。
【0006】もっとも、保管箱を金属製あるいはプラス
チック製の成型された箱で、引き出し式の保存箱とすれ
ば、積み重ねて収納しておいても、前述のような問題点
を解消することはできる。しかしながら、そのような成
型された保存箱では、コストが非常に高くなるという問
題点がある。しかも、頻繁に内容物の出し入れを必要と
しない物品を収納する箱としては、コストの高い箱を使
用しないようにすることが一般的である。
【0007】本発明は、前述のような状況に鑑みてなさ
れたもので、許容荷重まで積み重ねて保存しても、ある
いは内容物を収容後蓋閉じを行った後であっても、収納
された内容物を前側から開いて取出しあるいは収納する
ことができる簡単な構成の側面から収容物を出し入れ可
能な箱を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述さ
れた目的を達成するために、第1発明による側面から収
容物を出し入れ可能な箱は、一枚の板材を切抜いて組立
成形される箱体であって、組立られた後にその一側面部
が開閉可能に構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0009】本発明によれば、箱体を形成する板材から
周知の手段で打抜き成型されるブランクで、箱体となる
部位の内周側部を構成する部分のうち少なくとも三方の
側面部位を折畳むことによって座屈強度に耐えるように
して、残る一側面の部位が底部位との折曲げ部もしくは
中間部に設けられる折曲げ部で開閉できるようにされる
ので、例えば物品を箱体に収納して積み重ねられても、
必要に応じて所望の位置の箱体の前記開閉可能な側面部
位を開くことにより、内容物の取し入れが可能になり、
例えば長期保存されている収容物を取出すような場合
に、その取扱いが容易であり、便利であるという効果を
奏する。なお、このような構成においても周側面部を座
屈強度の高い構造にすることで支障を来すことはない。
【0010】第2発明は、前記第1発明において、箱体
となる部位の内周側部を構成する部分のうち少なくとも
三方の側面部位は、所要の間隙を形成される二重壁構造
とされ、残る一側壁に折目線を介して蓋部位が連接形成
されていることを特徴とするものである。こうすると、
例えば蓋付きの保存用に適した箱として、前述の機能を
具備した箱体を得ることができる。
【0011】前記第1発明または第2発明において、開
閉可能な側面部位は、その少なくとも一方の側部に折目
線を介して開閉動作を助成する補助部片が連接形成され
ているのが好ましい(第3発明)。また、前記補助部片
は開閉可能な側面部位に隣接する側面部位を構成する二
重壁における内部空隙間に挿入されて移動できる構成と
されるのがよい(第4発明)。こうすることで、箱体内
に収容された物品による影響を受けることなく補助部片
を移動させて開閉可能な側面部位を開閉させることがで
き、閉じた状態での箱体としての強度を安定維持させる
という効果を奏するのである。
【0012】前記補助部片の組立時における上縁部は、
開閉時の折曲げ位置を基点とする所要半径の円弧状に形
成されるのがよい(第5発明)。このように形成するこ
とによって、開閉する側面部位(前側面板)の動きを円
滑にするという利点がある。さらに、前記開閉可能な側
面部位は、二重壁構造にされ、組立時における上縁に近
い位置に開閉操作部が設けられているのが好ましい(第
6発明)。このようにすることで、当該開閉部位を開閉
操作するに際して、その開閉操作部に指先を掛けたり、
あるいは摘んで開閉操作を容易にすることができる。な
お、その開閉操作部は、箱体内に貫通しない構造である
のが収容物の保存性からみて望ましい。
【0013】また、第1発明乃至第3発明において、開
閉可能な側面部位の両側に位置する側面部には、前記開
閉可能な側面部位の開閉動作を固定するロック手段が設
けられているのが好ましい(第7発明)。このロック手
段は、側面部を構成する二重壁の内側に設けられるロッ
ク孔と、その二重壁を構成する部材間に挿入される前記
補助部片における前記開閉可能な側面部位が閉じた状態
での前記二重壁側のロック孔と合致するようにして、か
つ前記側面部位の外側部位に折曲げ可能で前記ロック孔
に挿入できるロック片とが設けられ、前記ロック片を折
曲げて前記両ロック孔に貫入することで開閉可能な側面
部位をロックする構成とされるのがよい(第8発明)。
こうすることによって、そのロック手段により開閉可能
な側面部位に連接される補助部片を固定することがで
き、箱体の内部に物品を収納した状態または空箱の状態
で移動(運搬)する際の取扱いを容易にし、開閉可能な
側面部位が開くのを防止することができるのである。
【0014】前記補助部片は、開閉可能な側面部位が回
動する回転半径内にて円弧状部分を有する形状にして、
その自由端側に突出端部が形成され、その開閉可能な側
面部位を開く際に、蓋板を閉じた状態で横側板内側への
差込み孔に挿入されたその蓋板付設の突起片が、前記突
出端部と係合して前記開閉可能な側面部位のストッパの
働きをするように構成されているのがよい(第9発
明)。こうすると、箱体の開閉可能な側面部位を開く際
に、その補助部片における自由端側の突出端部が閉じて
いる蓋板付設の突起片に係合させることにより、過度に
開くのを防止して、内容物が箱体内から脱落するのを予
防することが可能となるという利点がある。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明による側面から収容
物の出し入れ可能な箱の具体的な実施の形態につき、図
面を参照しつつ説明する。なお、この実施形態は保存用
の箱について説明する。
【0016】図1には本発明にかかる側面から収容物の
出し入れ可能な箱(保存箱)の一実施形態を表わす前側
面を開いた態様の外形斜視図が示されている。図2には
図1で表わす箱の全体展開図が、図3〜図7には本実施
形態の保存箱の組立手順説明図(1)〜(5)が、図8
には図1で表わされる保存箱の全体外形斜視図が、それ
ぞれ示されている。また、図9にはロック手段を表わす
要部の正面図(a)とA−A視断面図(b)が、図10
には保存箱が積み重ねたられた状態で前面を開いた態様
を表わす斜視図が、それぞれ示されている。
【0017】本実施形態の側面から収容物の出し入れ可
能な保存箱1(以下、単に保存箱1という)は、一枚の
厚板紙(例えば段ボールシート、以下単に段ボールとい
う)を周知の手段で打抜くとともに折り曲げ部に罫押し
て内折線を形成し、後述のような蓋付の組立箱に形成さ
れるものである。
【0018】前記段ボールによって構成される保存箱1
は、図2によって示されるように、所要外形寸法の長方
形をした底板2の短辺方向両側(図上左右、以下この底
板2を基準として連接する各部位の向きをいう)に、内
折線aを介して箱体形成時の所要高さ寸法Hとされる後
側板3(後側部位)が、また、内折線bを介して前側板
4(本発明における開閉可能な側面部位に対応)が、そ
れぞれ連接され、その後側板3と内折線cを介して蓋板
5が連接され、後側板3の長辺方向両側(図上上下)に
内折線d、dを介してそれぞれ横側板6,6'(側面部
位)が連接されている。
【0019】そして、前記後側板3の上下両方に位置す
る横側板6,6'には、いずれも左側に内折線eを介し
て、前記底板2とは切線fにて切り離された状態で内底
板片7,7'が連接されており、これら内底板片7,7'
は、その内折線eから端までの長さ寸法Lが前記底板2
の幅寸法Wのほぼ1/2となるようにして、一方の内底
板片7には所定のピッチでバチ形の凹部8を複数(具体
的には二箇所)形成され、他方の内底板片7'には前記
内底板片7のバチ形凹部8と合致する外形のバチ形凸部
9を端辺から突出させて設けられている。また、前記各
内底板片7,7'と横側板6,6'との内折線e,eに沿
った部分には、少なくとも一箇所(本実施態様では二箇
所)に所要長さのスリット孔10が設けられている。
【0020】また、前記横側板6,6'の各中央部より
やや内折線e寄りの位置には、手提げ用の長孔11(以
下、手提げ孔11という)が設けられ、かつその手提げ
孔11から外寄りの右上位置にロック片12が基端を一
部残して所要寸法の短冊状に切線qにて引起し可能に設
けられている。なお、両側の横側板6,6'は後側板3
を挟んで対称に形成されている。
【0021】前記横側板6,6'の右側(前記内底板片
7,7'と反対の側)には、前記蓋板5と後側板3との
連接内折線cをほぼ延長する位置で内折線c'に少なく
とも使用される段ボールの板厚寸法よりやや広い幅で並
行する内折線gがそれぞれ形成されて細幅の縁形成部1
3が設けられ、かつその内折線gを介して内横側板片1
4がそれぞれ連接されている。なお、その内横側板片1
4は、前記蓋板5と切線hにて切り離されており、ま
た、幅寸法w'が前記横側板6,6'の幅寸法wよりもや
や短い寸法にされている。そして、前記縁形成部13の
外寄りの位置には切線n,n'により組立時の蓋板5に
設けられた突起片5aの差込み孔形成部15が設けられ
ている。
【0022】この内横側板片14は、前記内折線gから
端辺までの長さ寸法Kが前記横側板の高さ寸法Hとほぼ
一致しており、その端辺には前記内底板片7,7'に設
けられたスリット孔10に合致するようにして突起16
が設けられている。また、この内横側板片7,7'に
は、その中央部に内折線c',gに沿って折り曲げた際
に、前記横側板6(6')に設けられた手提げ孔11と
合致する位置に一部を残して切線iでその手提げ孔11
と同様形状の手提げ部片11aが設けられており、か
つ、その手提げ部片11aの形成部から斜め左外寄り位
置に、前記ロック片12を差し込み得るスリット孔17
(第8発明のロック孔に対応)が設けてある。
【0023】前記蓋板5の両側(前記内横側板14に対
向する側辺)には、それぞれ端寄り位置に突起片5aが
設けられており、その突起片5aの基部において折り曲
げ可能に形成されている。
【0024】前記底板2の図上左側には、内折線bを介
して前側板4が、またその前側板4の左には前記後側板
3よりやや幅狭い寸法W'にて内折線jと細幅寸法の縁
板部21を介在させて内折線kを介し内前側板22が、
順次連接されている。なお、前記内前側板22の長さ寸
法H'は前記前側板4の長さ寸法と同一もしくはやや短
い寸法とされる。
【0025】前記前側板4の幅寸法W'は、前記底板1
の幅寸法Wよりもやや幅狭い寸法(使用段ボールの厚み
t×2分よりやや狭い寸法であるのが好ましい)とさ
れ、その両側には図2に示されるように、内折線mを介
してそれぞれ補助部片25,25が対称に連接されてい
る。また、前記内前側板22はその幅が前記前側板の幅
寸法W'よりも板厚t×2分狭い寸法W"にされている。
なお、前記内前側板22の幅方向で端辺寄りの位置に
は、所要寸法で突起23が両側に設けられている。
【0026】前記補助部片25は、外側形状が中間部
を、内折線b近傍を基点とする所要半径の円弧状にされ
て、その両端部25a,25aを突起状に形成されてい
る。そして、この補助部片25には、前述のロック片1
2を挿通させることにより前側板4の移動を固定できる
ようにするスリット孔26(第8発明のロック孔に対
応)と、前記前側板4を回動させる際に、前記ロック片
12の貫入でその前側板4の開きを止めるための長孔2
7とが設けられている。また、それら補助部片25と前
側板4とを連接する内折線mの一部には、内折線b寄り
の位置に、前側板4側から突出するようにして切込み部
28がそれぞれ設けられ、内前側板22を折畳んで補助
部片25を起立させたときに、内前側板22の幅方向両
側に形成される突起23が切込み部28に係合されて前
側板4と内前側板22とを一体化できるようにされてい
る。なお、前側板4には開閉用の摘持片33が、組立後
に前側へ引き出せるような形状で基部を残して切込まれ
ている。
【0027】このように形成される保存箱1のブランク
の組立手順を、図3〜図7によって表わされる組立手順
の説明図を参照しつつ説明する。なお、この組立手順は
一具体例であって、これによって本発明が拘束されるも
のではない。
【0028】まず内折線e,eに沿って内底板片7,
7'をそれぞれほぼ直角に折り曲げ、次いで内横側板1
4をそれぞれ内折線c',gに沿って折り曲げて、横側
板6(6')の上(内側)に重ねる(図3参照)。次い
で、内折線d,dに沿って前記両横側板6,6'とそれ
らに連接する各部位を起立状態にする。その後において
底板片7と7'とに設けられるバチ形凹部8とバチ形凸
部9とを噛み合わせる。すると、図4で示されるよう
に、両内底板片7と7'とが連結されて両側の横側板
6,6'がともに後側板3に対して直立状態に保持され
る。言換えると、両内底板片7と7'は、バチ形凹部8
とバチ形凸部9の噛み合わせによって、両横側板6,
6'を起立保持する仮底板の役目を果たすことになる。
【0029】なお、前記組立操作に際して、内横側板1
4,14の端辺に設けられている突起16を内底板片
7,7'に設けられたスリット孔10に、それぞれ嵌め
込むことによって、横側板6(6')と内横側板14の
間に間隙が形成される。
【0030】その後において、内折線aに沿わせて後側
板3を内側へと折曲げる。すると、内底板片7,7'の
組合された部分が底板2の上側に重ねられた状態となる
(図5参照)。このようにして一側面(前面)を開放状
態にした箱の基本部が組立てられるので、次には前側板
4に対して内前側板22を内折線j,kに沿って折曲げ
る(図6参照)。続いて補助部片25,25を内折線m
に沿わせて起立させると、内前側板22の両側に設けら
れている突起23が、その補助部片25の内折線m上に
設けられて折曲げによって開口する切込み部28に合致
し、両者の嵌め合わせによって補助部片25を起立状態
で保持させることができる。
【0031】このようにして保存箱1の基本構造部が組
立てられると、その後は、前側板4と底板2とを連接す
る内折線bに沿わせて前側板4を起立させる。同時に、
その前側板4の両側に位置する補助部片25,25の先
端部25a,25aを、対応する横側板6(6')と内
横側板14とによって形成されている間隙部30に対し
て差し込む(図7参照)と、両補助部片25,25によ
って前側板4が補助されて内折線bを基準として開閉で
きる箱体が構成されるのである。なお、蓋板5は、内折
線cに沿わせて折曲げることにより、箱体の上側開口部
を閉じることができる。この閉蓋時に、蓋体5の両側に
設けてある突起片5a,5aを、横側板6(6')と内
横側板14とを繋ぐ縁形成部13上に差込み孔形成部1
5によって開口している差込み孔15aに差し込むよう
にすれば、蓋板5を安定させて閉じることができる。
【0032】このようにして組立てられた保存箱1は、
図8に示されるように、その全体外形が、蓋付き箱体と
してまとまり、内部に保存が必要な物品を収納して保管
するのに用いて好適なものとなる。
【0033】使用に際しては、例えば長期間にわたり保
存を必要とする会計処理文書、あるいはその他の書類な
どを箱の内部に収納し、蓋板5を前記要領で閉じ合わせ
る。その後において、両横側板6,6'に設けられてい
るロック片12を外向きに引き起こしてから中間部を内
側に折曲げ、そのロック片12の先端部を隣接位置にあ
る補助部片25に設けられたスリット孔26から内横側
板14に設けられているスリット孔17に貫入させるこ
とにより、補助部片25がロックされ、前側板4が固定
される(図9参照)。したがって、手提げ孔11から内
側の手提げ孔部11aに手先を挿入すれば、その内側の
手提げ孔部11aが押し開かれて、この保存箱1を両手
で提げて運搬することができる。
【0034】こうして組立てられる本実施形態の保存箱
1は、左右両側と前側および底部がいずれも二重壁の構
造となり、側壁部分では縁形成部13,21,13と、
蓋体5が連接される後側板3とによって箱として剛性を
高め得ることができる。もちろん、この保存箱1は、そ
の側部の座屈強度を無理なく高め得るので、物品を収納
して積み重ねても、許容される範囲内で破損することは
ない。
【0035】この保存箱1は内部に物品を収納して積み
重ね保管している状態で、内容物を取出す必要が生じた
場合には、まずロック片12による補助部片25のロッ
クを解除する。すなわち、スリット孔26,17に貫入
されているロック片12を手前に引き戻すことにより、
補助部片25がフリーの状態になる。そこで、前側板4
に設けられている摘持片33を摘んで手前に引けば、図
1に示されるように、前側板4が内折線bに相当する位
置を基準にして手前側に傾動されて、箱の前側面が開放
される。したがって、図10に一態様を示されるよう
に、箱を積み重ねたままで所要の位置の保存箱の前側板
4を開いて内から収納物を容易に取出すことができるの
である。
【0036】前記摘持片33を摘んで前側板4を手前側
に引き前側面を開いた場合、図1にて示されるように、
前側板4の両側に連接する補助部片25,25の自由端
側における突出端部25aが、閉じている蓋板5に付設
されて折り曲げられ横側板6の内側(上縁部)に形成さ
れている差込み孔15aに挿入されている突起片5aと
係合し、その突起片5aが補助部片25のストッパの役
目を果たして開放される前側板4の過度な回動が防止さ
れ、内容物が箱内部から脱落するのを防止できる。もち
ろん、前側板4を押し戻すようにすればそのまま閉じる
ことができ、ロック片12を前述のようにスリット孔2
6,17に貫入させてロックすれば、元の状態に戻すこ
とができる。
【0037】取出された位置の保存箱に物品を戻す場合
には、前述の前側板4を開く操作と逆の操作を行うこと
により、保存箱を閉じ、保管状態に戻すことができる。
もちろん、保管中に箱内に収容の余裕がある場合は、前
記要領で前側面を開いて箱内に物品を収納することが可
能である。
【0038】なお、保存箱1の前面開放時には、前側板
部分が前述のように二重壁構造にされているので、物品
の出し入れに際して変形するのを防止できる効果もあ
る。
【0039】前記実施形態では、前側板部が底板と連接
する内折線を基準にして開閉できる構造について説明し
たが、この前側板の開閉基準位置としては、これに限定
されるものではなく、図示省略するが、必要に応じて前
記底板と連接する内折線より組立後において上側に、開
閉基準位置を設定することも可能である。
【0040】以上の説明による実施形態の保存箱は、構
成材料として段ボールを用いたもので説明しているが、
この段ボールとしては通常の両面段ボールのほかに、ミ
ニ段ボールやプラスチック段ボールを使用して構成する
ことができる。また、必要に応じて発泡ポリスチレンの
ような包装箱形成シート材料を使用して構成することも
できる。
【0041】また、未使用状態では、展開された一枚の
ブランクとして取扱えるので、多数必要な場合でも嵩低
くして運搬できるので、輸送費や保管スペースを最小限
にしてコストダウンを図ることができる。用途として
は、文書などの保管のみならずその他の物品の取出し容
易な保存箱としてのみならず、小型化すれば、家庭用の
物品の保存箱や玩具類としても活用できる。また、保存
箱以外の箱としても活用することができる。これらは、
本発明の技術的範囲に属するものであることは言うまで
もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかる側面から収容物の出し
入れ可能な保存箱の一実施形態を表わす前側面を開いた
態様の外形斜視図である。
【図2】図2は、図1で表わす保存箱の全体展開図であ
る。
【図3】図3は、本実施形態の保存箱の組立手順説明図
(1)である。
【図4】図4は、本実施形態の保存箱の組立手順説明図
(2)である。
【図5】図5は、本実施形態の保存箱の組立手順説明図
(3)である。
【図6】図6は、本実施形態の保存箱の組立手順説明図
(4)である。
【図7】図7は、本実施形態の保存箱の組立手順説明図
(5)である。
【図8】図8は、保存箱が組立てられた全体外形の斜視
図である。
【図9】図9は、ロック手段を表わす要部の正面図
(a)とA−A視断面図(b)である。
【図10】図10は、保存箱が積み重ねたられた状態で
前面を開いた態様を表わす斜視図である。
【符号の説明】
1 保存箱 2 底板 3 後側板 4 前側板 5 蓋板 5a 突起片 6,6' 横側板 7,7' 内底板片 8 バチ形凹部 9 バチ形凸部 10,17,26 スリット孔 12 ロック片 13 縁形成部 14 内横側板片 15a 差込み孔 16,23 突起 21 縁板部 22 内前側板 25 補助部片 26 ロック片挿通孔 27 長孔 30 間隙部 33 摘持片

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一枚の板材を切抜いて組立成形される箱
    体であって、組立られた後にその一側面部が開閉可能に
    構成されていることを特徴とする側面から収容物の出し
    入れ可能な箱。
  2. 【請求項2】 箱体となる部位の内周側部を構成する部
    分のうち少なくとも三方の側面部位は、所要の間隙を形
    成される二重壁構造とされ、残る一側壁に折目線を介し
    て蓋部位が連接形成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の側面から収容物の出し入れ可能な箱。
  3. 【請求項3】 開閉可能な側面部位は、その少なくとも
    一方の側部に折目線を介して開閉動作を助成する補助部
    片が連接形成されている請求項1に記載の側面から収容
    物の出し入れ可能な箱。
  4. 【請求項4】 前記補助部片は、開閉可能な側面部位に
    隣接する側面部位を構成する二重壁における内部空隙に
    挿入されて移動できる構成とされる請求項3に記載の側
    面から収容物の出し入れ可能な箱。
  5. 【請求項5】 前記補助部片の組立時における上縁部
    は、開閉時の折曲げ位置を基点とする所要半径の円弧状
    に形成される請求項3に記載の側面から収容物の出し入
    れ可能な箱。
  6. 【請求項6】 前記開閉可能な側面部位は、二重壁構造
    にされ、組立時における上縁に近い位置に開閉操作部が
    設けられている請求項1〜3のいずれかに記載の側面か
    ら収容物の出し入れ可能な箱。
  7. 【請求項7】 前記開閉可能な側面部位の両側に位置す
    る側面部には、前記開閉可能な側面部位の開閉動作を固
    定するロック手段が設けられている請求項1または2に
    記載の側面から収容物の出し入れ可能な箱。
  8. 【請求項8】 前記ロック手段は、側面部を構成する二
    重壁の内側に設けられるロック孔と、その二重壁を構成
    する部材間に挿入される前記補助部片における前記開閉
    可能な側面部位が閉じた状態での前記二重壁側のロック
    孔と合致するようにして、かつ前記側面部位の外側部位
    に折曲げ可能で前記ロック孔に挿入できるロック片とが
    設けられ、前記ロック片を折曲げて前記両ロック孔に貫
    入することで開閉可能な側面部位をロックする構成とさ
    れる請求項7に記載の側面から収容物の出し入れ可能な
    箱。
  9. 【請求項9】 前記補助部片は、開閉可能な側面部位が
    回動する回転半径内にて円弧状部分を有する形状にし
    て、その自由端側に突出端部が形成され、その開閉可能
    な側面部位を開く際に、蓋板を閉じた状態で横側板内側
    への差込み孔に挿入されたその蓋板付設の突起片が、前
    記突出端部と係合して前記開閉可能な側面部位のストッ
    パの働きをするように構成されている請求項3または4
    に記載の側面から収容物の出し入れ可能な箱。
JP2002073570A 2002-03-18 2002-03-18 側面から収容物の出し入れ可能な箱 Withdrawn JP2003267356A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013203446A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Kawakami Sangyo Co Ltd 扉付収納箱
KR20200000303U (ko) * 2018-07-27 2020-02-05 (주) 신원인팩 일회용 차제품을 정면으로 인출이 가능한 포장상자

Cited By (3)

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KR200491146Y1 (ko) 2018-07-27 2020-02-26 (주)신원인팩 일회용 차제품을 정면으로 인출이 가능한 포장상자

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