JP2003267198A - 車輌整備用リフト - Google Patents
車輌整備用リフトInfo
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Abstract
を拘束する機構にあって、スイングアームの動作の拘束
を解除する範囲を拡大しても、作業に悪影響のない解除
手段を提供する。 【解決手段】 キャリッジ2とスイングアーム3との相
互間において、スイングアーム3の枢着軸4と同軸でス
イングアーム3の基端部に固着された歯車6と、キャリ
ッジ2に設けられた係止爪7との組み合わせにより構成
したスイングアーム動作拘束機構Aを設け、そのスイン
グアーム動作拘束機構Aを、支柱1とキャリッジ2との
相互間において、支柱1に沿って配置されたガイドレー
ル8と、そのガイドレール8に先端に取り付けたガイド
ローラ9aが押し付けられる解除レバー9とで構成した
スイングアーム動作拘束解除手段Bを設ける。
Description
を備えたスイングアームが、支柱に沿って昇降するキャ
リッジに対して水平回動自在に枢着された車輌整備用リ
フトに係り、詳しくは、前記スイングアームのスイング
アーム動作拘束機構に関する。
備用リフトは、スイングアームの角度を調整すること
で、各種の車輌に対応させることができる。車輌をリフ
トアップするには、先ず、スイングアームを下限まで降
ろしてそのスイングアームを跨ぐように車輌を乗り込ま
せ、次に、車輌受け台がリフトポイントの真下にくる角
度に調整し、その後、キャリッジを車輌受け台が車輌に
接触する寸前まで上昇させ、そこで車輌受け台が確実に
リフトポイントに合致することを確認し、最後にキャリ
ッジを車輌が所定高さになるまで上昇させる。スイング
アームは、リフトアップ時に不用意に回動しないよう動
作を拘束させておくが、車種によって角度調整時には、
動作の拘束を解除して回動自在にする必要がある。従っ
て、ほとんどの車種ではしゃがんで車輌の下を覗き込む
よう不安定な姿勢のまま、拘束を解除してスイングアー
ムの動作を可能とする操作とアームの角度調整とを同時
に行わなくてはならないので、作業性が悪い。
8号公報に記載のように、スイングアーム動作拘束機構
としての係合機構を、枢軸を中心としてスイングアーム
に固着された弧状の係合部を有した係合部材と、キャリ
ッジの前記係合部材と係合する位置に、弾性下向力を有
し昇降可能に配設された係止部材とで構成し、キャリッ
ジが所定の高さにまで降下すると、係止部材から垂下さ
れた駆動ピンの下端が台に接触して押し上げ力が働き、
係止部材が前記係合部材から離脱して係合機構が自動的
に解除される車輌整備用リフトや、特公平7−8608
0号公報に記載のように、スイングアーム動作拘束機構
としてのロック機構を、スイングアームに枢着したロッ
キングロッドと、そのロッキングロッドを遊貫し、互い
に逆向きに傾斜した方向に付勢された一対のロッキング
プレートとで構成し、キャリッジが所定の高さにまで降
下すると、ベースに突設されたロック解除板がロッキン
グプレート間に割り込み、付勢力に抗してロッキングプ
レートを押し広げでロック機構を自動的に解除する車輌
整備用リフトが提案されている。
束機構が自動的に解除されることで作業性は向上したと
はいえど、前者の車輌整備用リフトは、キャリッジの下
方に突出した駆動ピンを、リフトアップ時に邪魔になら
ないよう可能な限り短くしたい。しかし駆動ピンが短く
なると、スイングアーム動作拘束解除機能が働くのはス
イングアームが下限から僅かに上がった範囲に限定され
てしまい、それではスイングアームが低すぎて車輌受け
台をリフトポイントの真下へ正確に位置決めしづらい。
又後者の車両用整備リフトは、キャリッジを最下位置ま
で降ろしたとき、解除板の尖った先がロッキングプレー
トの間から大きく突出しない配慮が必要であるので、前
者と同様、スイングアーム動作拘束解除機能が働くのは
スイングアームが下限から僅かに上がった範囲に限定さ
れてしまい、スイングアームの角度調整がしづらく、何
度かトライしてやっとセットできたということも多い。
このような欠点は、いずれのスイングアーム動作拘束解
除手段も、キャリッジ(スイングアーム)とフロアとの
相互間に設けることにこだわっていることが原因であ
る。
動作範囲に制限を受けることのない車輌整備用リフトで
あって、その構成は、先端に車輌受け台を備えたスイン
グアームが、支柱に沿って昇降するキャリッジに対して
水平回動自在に枢着された車輌整備用リフトにあって、
前記キャリッジとスイングアームとの相互間にスイング
アーム動作拘束機構を設け、そのスイングアーム動作拘
束機構を解除するスイングアーム動作拘束解除手段を、
キャリッジと支柱との相互間に設けたことにある。
を、スイングアームの枢着軸と同軸でスイングアームの
基端に固着されたロック歯車と、キャリッジに設けられ
たロック係止爪との組み合わせにより構成し、更には、
スイングアーム動作拘束解除手段を、支柱に固着された
作動部材と、キャリッジに設けられ、キャリッジの高さ
に応じて前記作動部材との接触作用で動作される被作動
部材とで構成したり、その作動部材を、支柱に沿って配
置されたガイドレールとすると共に、前記被作動部材を
前記ガイドレールに先端が押し付けられた解除レバーと
することができる。又、前記作動部材を、支柱に沿って
配置されたガイドレールとした場合は、そのガイドレー
ルにおける上端部の高さを調整可能とすることが望まし
い。
実施例を図面に基づいて説明する。図1は車輌整備用リ
フトの全体を示したもので、左右一対の支柱1,1に
は、それぞれそれら支柱1,1に沿って昇降自在にキャ
リッジ2,2が組み付けられており、各キャリッジ2,
2の前後に突出した部分には、それぞれスイングアーム
3,3がその基端部を枢着軸4により水平回動自在に枢
着されている。前記キャリッジ2は、支柱1内に組み込
まれた図示しない油圧シリンダにより昇降動作されるよ
うになっており、スイングアーム3は二重筒構造によっ
て伸縮自在で、先端には車輌受け台5が備えられてい
る。
に示すように、スイングアーム3とキャリッジ2との相
互間に、スイングアーム3の回動を阻止するスイングア
ーム動作拘束機構Aが装備されており、このスイングア
ーム動作拘束機構Aは、枢着軸4と同軸で、スイングア
ーム3に固着された歯車6と、キャリッジ2に設けら
れ、前記歯車6と噛合する係止爪7とで構成されてい
る。前記歯車6は、スイングアーム3の回動角度をカバ
ーする円弧形状をしており、一方係止爪7は、キャリッ
ジ2に固定されたガイドブロック7aにより、枢着軸4
に向けて進退自在にガイドされている。そして係止爪7
は、先端に歯車6と噛み合う歯を有し、後端部に取り付
けられた当接板7bと前記ガイドブロック7aとの間に
介在されたスプリング7c,7cとで、スプリング力に
より歯車6から離反する方向に付勢されている。
は、図2及び図3に示すようなスイングアーム動作拘束
解除手段Bが設けられており、そのスイングアーム動作
拘束解除手段Bは、支柱1に固着された作動部材として
のガイドレール8と、そのガイドレール8に先端が押し
付けられた被作動部材である解除レバー9とで構成され
ている。前記ガイドレール8は、支柱1の側面に貼り付
くように固定され、解除レバー9の先端に取り付けられ
ているガイドローラ9aとの接触面を有し、上端部分の
接触面は、ガイドローラ9aがキャリッジ2の本体部2
aの側面に移行できるよう徐々に後退した傾斜面となっ
ている。
イドローラ9aが取り付けられており、基端部には、キ
ャリッジ2に取り付けられたカムブラケット9bにより
支持され、そのカムブラケット9b内に組み込まれたね
じりバネ9cによって前記ガイドローラ9aがガイドレ
ール8に押し付けられる方向に回転力が付与されたカム
軸9dの片端側が固着されている。そしてそのカム軸9
dにおける他端側には、円盤の外周に一部平面を有した
形状のカム10が固着されており、そのカム10は、カ
ム面が前記当接板7bに圧接される位置にある。前記カ
ム10は、ガイドローラ9aがガイドレール8に接触し
ている状態では、カム面の平面部分が当接板7bに当接
し、係止爪7はスプリング力によって、歯車6から離反
する方向に引き戻される関係となるように組み付けられ
ている。
は、キャリッジ2がガイドローラが取り付けられていな
い高さまでリフトアップされていると、解除レバー9の
先端に取り付けられているガイドローラ9aは、ねじり
バネ9cの力でキャリッジ2の本体部2aの側面に接触
し、解除レバー9は図3の(a)及び図4の(a)に示
すように、ほぼ垂直の姿勢となって、カム10の円周面
部分で当接板7bが押され、係止爪7は歯車6側に押し
出され、スイングアーム3は回動動作が拘束された状態
に保たれる。この拘束状態は、係止爪が水平方向に移動
して歯車とが噛み合う構造であるので、作動が確実で信
頼性が高い。
あるキャリッジ2をリフトダウンさせると、所定の高さ
でガイドローラ9aはガイドレール8における傾斜部分
に到達し、その後ガイドローラ9aがねじりバネ9cの
力に抗して徐々に押し戻され、解除レバー9は図3の
(b)及び図4の(b)に示すように、カム10の平面
部が当接板7bの板面と平行になり、ロック係止爪7は
押し返されて、スイングアーム3は拘束から解放され、
動作が可能となる。
降りてくると、スイングアームの拘束が自動的に解除さ
れ、特に、スイングアーム動作拘束解除手段を、支柱に
固着された作動部材と、キャリッジに設けられ、キャリ
ッジの高さに応じて前記作動部材との接触作用で動作さ
れる被作動部材とにより構成したことにより、作動部材
と被作動部材とをそれぞれユニット化して各種バリエー
ションを展開できるしかも、スイングアーム動作拘束解
除手段がキャリッジと支柱との相互間に設けられてい
て、作動部材としてのガイドレールは支柱に貼り付くよ
うに配置されているから、スイングアームの動作の拘束
を解除する範囲を拡大するためにガイドレールが長くし
ても邪魔にはならず、よって、スイングアーム動作拘束
解除領域を拡大し、作業性の向上が図りやすくなる。そ
して作動部材としてのガイドレールを、先端部分の高さ
が変化するように調整可能とし、スイングアーム動作の
拘束が解除される高さを変更できるようにすれば、車高
の異なる車種に効率よく対応できる。
機構に歯車と係止爪との組み合わせを採用した場合を説
明したが、スイングアーム動作拘束機構はそれ以外に、
既存の車輌整備用リフトに採用されている機構に変更す
ることもできる。そして、スイングアーム動作拘束解除
手段は、カムを併用した解除レバーに限定されるもので
なく、例えば図5及び図6に示すように、バネ11によ
って付勢された引き下げロッド12とトグルリンク13
との併用によって係止爪7を押し出したり押し戻したり
する構成としたり、図7に示すように、係止爪7自体を
ガイドレール8で直接作動させる構造とし、前記実施例
とは逆に、ガイドレール8によりスイングアーム動作拘
束機構を作動させ、ガイドローラ9aがガイドレール8
から外れる、或いはガイドレールの凸部から凹部に移る
とスイングアーム動作拘束機構が解除されるスイングア
ーム動作拘束解除手段を構成することもできる。
イングアーム動作拘束機構を解除する全領域にわたって
連続して設けなくても、例えば、支柱の一カ所に突出体
を設け、その突出体をキャリッジが通過する度にアーム
を上げきったり下げきったりするなどして、スイングア
ーム動作拘束機構の動作を交互に切り換えるメカニカル
スイッチを利用することも可能である。更に、スイング
アーム動作拘束解除手段は、キャリッジが最下位置にあ
る高さから車輌受け台が車輌のリフトポイントの直前に
至る間で動作するのを理想とするが、車輌受け台が車輌
のリフトポイントの直前付近のみで動作させる要求があ
っても、簡単に対応できる。
束解除手段が、支柱とキャリッジとの相互間に設けられ
ているので、キャリッジとフロアとの間には邪魔な部材
は存在せず、キャリッジから突出した部品などで作業者
が怪我をすることがなくなり、スイングアームの動作を
拘束する機構の解除領域を広げることの妨げもなくなる
い。又、スイングアームの先端に設けられている車輌受
け台をリフトポイントに合致させる場合、スイングアー
ムの拘束を解除して動作を可能とする操作と、スイング
アームの角度調整操作とを同時に行なう必要がなくなっ
たので、セッティング作業が容易となる。そしてスイン
グアーム動作拘束機構を、スイングアームの枢着軸と同
軸でスイングアームの基端部に固着された歯車と、キャ
リッジに設けられた係止爪との組み合わせにより構成す
れば、確実に作動し、信頼性に富む。又、スイングアー
ム動作拘束解除手段を、支柱に固着された作動部材と、
キャリッジに設けられ、キャリッジの高さに応じて前記
作動部材との接触作用で動作される被作動部材とにより
構成すれば、各種のバリエーションを展開できる。更
に、作動部材を、支柱に沿って配置されたガイドレール
とすると共に、被作動部材を前記ガイドレールに先端が
押し付けられた解除レバーとすれば、構造が簡単でコン
パクト化でき、邪魔になりにくく、信頼性も高くなる
し、作動部材を、支柱に沿って配置されたガイドレール
とし、そのガイドレールにおける上端部の高さを調整可
能とすれば、スイングアーム動作の拘束が解除される高
さを変更できるので、車高の異なる車種相互間の対応に
優れる。
た説明図である。
ーム動作拘束解除手段の説明図である。
ある。
した説明図である。
示した説明図である。
作の変更例を示した説明図である。
例を示した説明図である。
の)本体部、3・・スイングアーム、4・・枢着軸、5
・・車輌受け台、6・・歯車、7・・係止爪、7a・・
ガイドブロック、7b・・当接板、7c・・スプリン
グ、8・・ガイドレール、9・・解除レバー、9a・・
ガイドローラ、9b・・カムブラケット、9c・・ねじ
りバネ、9d・・カム軸、10・・カム、11・・バ
ネ、12・・引き下げロッド、13・・トグルリンク、
A・・スイングアーム動作拘束機構、B・・スイングア
ーム動作拘束解除手段。
Claims (5)
- 【請求項1】 先端に車輌受け台を備えたスイングアー
ムが、支柱に沿って昇降するキャリッジに対して水平回
動自在に枢着された車輌整備用リフトにあって、前記キ
ャリッジとスイングアームとの相互間にスイングアーム
動作拘束機構を設け、そのスイングアーム動作拘束機構
を解除するスイングアーム動作拘束解除手段を、キャリ
ッジと支柱との相互間に設けた車輌整備用リフト。 - 【請求項2】 スイングアーム動作拘束機構が、スイン
グアームの枢着軸と同軸でスイングアームの基端部に固
着された歯車と、キャリッジに設けられた係止爪との組
み合わせにより構成される請求項1に記載の車輌整備用
リフト。 - 【請求項3】 スイングアーム動作拘束解除手段が、支
柱に固着された作動部材と、キャリッジに設けられ、キ
ャリッジの高さに応じて前記作動部材との接触作用で動
作される被作動部材とにより構成される請求項1又は2
に記載の車輌整備用リフト。 - 【請求項4】 作動部材を、支柱に沿って配置されたガ
イドレールとすると共に、被作動部材を前記ガイドレー
ルに先端が押し付けられた解除レバーとした請求項3に
記載の車輌整備用リフト。 - 【請求項5】 作動部材を、支柱に沿って配置されたガ
イドレールとし、そのガイドレールにおける上端部の高
さを調整可能とした請求項3に記載の車輌整備用リフ
ト。
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