JP2003266112A - 形状制御方法 - Google Patents

形状制御方法

Info

Publication number
JP2003266112A
JP2003266112A JP2002068373A JP2002068373A JP2003266112A JP 2003266112 A JP2003266112 A JP 2003266112A JP 2002068373 A JP2002068373 A JP 2002068373A JP 2002068373 A JP2002068373 A JP 2002068373A JP 2003266112 A JP2003266112 A JP 2003266112A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
shape
rolled
information
metal band
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002068373A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3606267B2 (ja
Inventor
Masami Tsujimoto
雅巳 辻本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2002068373A priority Critical patent/JP3606267B2/ja
Publication of JP2003266112A publication Critical patent/JP2003266112A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3606267B2 publication Critical patent/JP3606267B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被圧延材を圧延し、金属帯としてスリーブに
巻き付けた際に、その内巻き部に発生する耳伸び形状不
良を抑制する形状制御方法に関する。 【解決手段】 全スリーブを識別管理し、 当該識別管理
情報から次に使用するスリーブの情報を取得する工程
と、 次に圧延を行い、当該スリーブに金属帯として巻き
付ける被圧延材の情報を取得する工程と、 それらの取得
した情報と、これまでデータベースに蓄積した実績情報
に基づいて、次にスリーブに巻き付ける金属帯の内巻き
部に発生する耳伸び状態を予測する工程と、 圧延を行う
に際し、前記の予測した耳伸び状態を補償する程度に腹
伸び状態となるように金属帯先端部の形状を制御する工
程と、 を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、 金属帯、特に、 ブ
リキ原板等の薄い板厚の冷延鋼帯をコイルに巻き取った
際に発生する内径側の潰れを防止するスリーブ適用技術
に関し、スリーブに起因して発生する金属帯内巻き部の
耳伸び不良を防止する。 【0002】 【従来の技術】冷間圧延等での圧延後に圧延した金属帯
をコイルに巻き取るに際し、 特にその板厚が薄い場合に
は、 コイル内径側が潰れることを防止するためにスリー
ブを適用して巻取りを行う。とりわけ、 金属帯が板厚0.
3mm 未満の極く薄い冷延鋼板である場合、つぶれ防止と
してスリーブを適用するのが一般的である。 【0003】すなわち、図2に示すように、 スリーブ1
(図2(a))に、ある一定の張力をかけてコイル2を
巻き取ると(図2(b))、 その巻取り張力によって巻
き締り力が発生し、 スリーブ1が鼓状に変形したスリー
ブ1aの状態となってしまう(図2(c))。このよう
に、スリーブが鼓状に変形すると、 その鼓状となったス
リーブに巻き取られた金属帯の内巻き側は、鼓状のスリ
ーブに添って巻き取られるため、 耳伸び状に変形するこ
とになる。そのため、従来は、 スリーブが容易に変形し
ないように、 スリーブの厚さを十分に厚くする等の対策
が取られてきた。 【0004】なお、金属帯の耳伸びの程度は、端部急峻
度λb (%)で表すことができる。端部急峻度λb は、
金属帯エッジ部(耳部)の急峻度λe (%)から中央部
(腹部)の急峻度λc (%)を引いた値、すなわち、λ
b =λe −λc として定義される。また、この定義か
ら、腹伸びの場合には、 端部急峻度λb (%)が負(マ
イナス)の値として定義されることになる。 【0005】なお、ここで、急峻度(λ)とは、金属帯
の形状を表す指標であり,ここでは金属帯の幅方向で金
属帯に発生している波の状態を観察し、図4に示すよう
に、各波における波の高さ(h)と波長(l)との比
で、下記のように表すことができる。 λ=(h/l)×100 (%) なお、急峻度は、ストレッソメータ等の形状検出器によ
り、オンラインで張力を測定することにより求めてもよ
い。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記で説明
したようにスリーブ厚を十分に厚くしても、スリーブの
変形を完全に解消することはできず、 金属帯のコイル内
巻き側にある程度の耳伸び変形が残ることは解消できな
かった。また、スリーブ厚を厚くすると、スリーブの重
量が増し、 次工程でコイルを巻き戻した後、当該スリー
ブを冷間圧延ラインのコイラまで返送する等のハンドリ
ングに非常な困難を伴うこととなる。 【0007】本発明は、 スリーブの厚さに関係なくコイ
ル内巻き側の形状不良を解消するものであり、 コイル内
巻き側の形状不良を解消することで、 併せて、コイルの
製品歩止まり向上を実現するものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、 スリーブを介
してのコイル巻取り前に、スリーブの変形に起因するコ
イル内巻き側の耳伸び変形を予測し、 圧延時に、 その予
測した耳伸び変形を補償する腹伸びとなるように形状を
制御しつつ圧延するものである。すなわち、本発明は、
被圧延材を圧延し、金属帯としてスリーブに巻き付けた
際に、その内巻き部に発生する耳伸び形状不良を抑制す
る形状制御方法であって、 スリーブを識別管理し、 当該
識別管理情報から次に使用するスリーブの情報を取得す
る工程と、 次に圧延を行い、当該スリーブに金属帯とし
て巻き付ける被圧延材の情報を取得する工程と、 それら
の取得した情報と、これまでデータベースに蓄積した実
績情報に基づいて、次にスリーブに巻き付ける金属帯の
内巻き部に発生する耳伸び状態を予測する工程と、 圧延
を行うに際し、前記の予測した耳伸び状態を補償する程
度に腹伸び状態となるように金属帯先端部の形状を制御
する工程と、 を有することを特徴とする形状制御方法に
よって上記課題を解決したのである。 【0009】なお、金属帯の圧延時に実施する具体的な
腹伸び形状制御については、 圧延工程で適用されている
ロールベンド、ロールクロス等の一般的な形状制御手法
を用いることで容易に実現可能であり、ここでの詳細説
明は省略する。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明の形状制御方法を、図1の
フローに基づき説明する。なお、本発明では、 コイル巻
き取りに使用する全スリーブを識別管理することを前提
としている。まず、 次の巻取りに用いるスリーブについ
て、そのスリーブ識別管理情報を取得する(110 )。ス
リーブ識別管理情報としては、 例えば、スリーブ材質、
スリーブ自身の既変形量データ等が挙げられる。 【0011】なお、スリーブ識別管理は全スリーブにつ
いて個別に行うことが好ましい。次に、圧延する被圧延
材の被圧延材情報を取得する(120 )。被圧延材情報と
しては、被圧延材の板厚、板幅、材質等、および、金属
帯として巻き取るに際してのコイル巻取り張力等があ
る。一方、 これまでの操業データを蓄積した実績情報蓄
積D/B(データベース)から、先端部耳伸び実績デー
タ等のこれまでの蓄積データを併せて取得する(200
)。 【0012】そして、これらの取得データから、 スリー
ブの変形の程度と、 その変形したスリーブに巻き付ける
金属帯に生じる耳伸び状態を予測する。次に、 予測した
耳伸び状態に基づき、 その耳伸び形状不良を補償するた
めの制御量として必要となる腹伸び制御量を予測する
(130 )。スリーブ変形に起因して発生する耳伸び形状
不良は、巻き取ったコイルの内巻き側に発生することか
ら、その補償のために行う腹伸びの形状制御は、圧延最
先端部から一定の範囲で行う。この腹伸びの形状制御を
行う範囲を、 金属帯の最先端部からa(m)の位置まで
とし、制御する腹伸びの設定値を、 金属帯最先端部にお
ける端部急峻度λb (%)とする。なお、設定する腹伸
び量は、 金属帯の最先端部からa(m)の位置まで順次
低減させることを好適とし、低減させる際の変化量
(g)はaとλb からなる関数を適宜設けてg=f
(a,λb )として腹伸び量を順次低減させるようにす
ればよい。また、より簡単な制御とするには、設定する
腹伸び量にλb /aの傾斜をもたせて直線的に低減させ
ることを好適とする。 【0013】本発明では、 以上の予測を圧延前に予め実
施しておき、 当該被圧延材の先端圧延開始(140) ととも
に圧延での形状制御、すなわち、先端腹伸び制御(150
)を開始し、 先端からa(m)の位置に到達した時点
(160 )で当該制御を終了するものとする。 【0014】 【実施例】実施の一例として、 先端部形状制御を実施し
ない従来例と、 本発明の先端部の形状制御を行った本発
明例について、 図3に対比して説明する。なお、図3に
おいて例示の金属帯は、板厚0.2mm のブリキ原板用冷延
鋼板である。スリーブによる変形後の耳伸びの合否は、
エッジ部の急峻度1%以下とした。 【0015】図3(a)に×印で示すように、 従来例で
は、 端部急峻度が負の一定値となるように、すなわち、
幾分腹伸びとなるように設定しておき、わずかに腹伸び
状態となる形状制御を実施してきた。しかしながら、 実
際には、 コイルを巻き戻してみると、鼓状スリーブの影
響で、図3(b)に示すようにコイル内巻き側で大きな
耳伸びとなり、 不良部が発生する。 【0016】一方、 本発明例では、 図3(a)に○印で
示すように、 λb /aの傾きの腹伸び(すなわち、負の
耳伸びに相当する)となるように端部急峻度の設定を行
い積極的な形状制御を実施することから、 図3(b)に
示すように、 コイルを巻き戻した際にも先端部で形状不
良となることが解消され、 巻き戻した金属帯の先端から
製品とすることが可能となった。 【0017】本発明によって、 冷間圧延ラインでの操業
において、0.5 %の歩止まり向上を達成することができ
た。 【0018】 【発明の効果】本発明によって、 スリーブの厚みなどに
関係なく巻き戻した金属帯の先端から製品とすることが
可能となり、 製品の歩止まり向上を実現することができ
た。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の形状制御フロー図である。 【図2】金属帯を巻き付けたスリーブの変形を説明する
模式図である。 【図3】本発明の形状制御を適用した本発明例と従来例
とを比較するグラフである。 【図4】金属帯の幅方向に発生する波の高さ(h)と波
長(l)の関係を示すグラフである。 【符号の説明】 1 スリーブ 1a (鼓状に変形した)スリーブ 2 金属帯(コイル)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 被圧延材を圧延し、金属帯としてスリー
    ブに巻き付けた際に、その内巻き部に発生する耳伸び形
    状不良を抑制する形状制御方法であって、スリーブを識
    別管理し、 当該識別管理情報から次に使用するスリーブ
    の情報を取得する工程と、次に圧延を行い、当該スリー
    ブに金属帯として巻き付ける被圧延材の情報を取得する
    工程と、それらの取得した情報と、これまでデータベー
    スに蓄積した実績情報に基づいて、次にスリーブに巻き
    付ける金属帯の内巻き部に発生する耳伸び状態を予測す
    る工程と、圧延を行うに際し、前記の予測した耳伸び状
    態を補償する程度に腹伸び状態となるように金属帯先端
    部の形状を制御する工程と、を有することを特徴とする
    形状制御方法。
JP2002068373A 2002-03-13 2002-03-13 形状制御方法 Expired - Fee Related JP3606267B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002068373A JP3606267B2 (ja) 2002-03-13 2002-03-13 形状制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002068373A JP3606267B2 (ja) 2002-03-13 2002-03-13 形状制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003266112A true JP2003266112A (ja) 2003-09-24
JP3606267B2 JP3606267B2 (ja) 2005-01-05

Family

ID=29199487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002068373A Expired - Fee Related JP3606267B2 (ja) 2002-03-13 2002-03-13 形状制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3606267B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105803172A (zh) * 2014-12-30 2016-07-27 上海梅山钢铁股份有限公司 一种低碳钢冷轧发生碎边浪的预测方法
CN107552573A (zh) * 2017-07-07 2018-01-09 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 一种高强钢内应力的控制方法及装置
CN107900144A (zh) * 2017-11-20 2018-04-13 武汉科技大学 一种酸洗在线平整机的延伸率复合控制方法
CN114130825A (zh) * 2021-11-30 2022-03-04 攀钢集团攀枝花钢钒有限公司 极薄料卷芯去套筒卷取方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105803172A (zh) * 2014-12-30 2016-07-27 上海梅山钢铁股份有限公司 一种低碳钢冷轧发生碎边浪的预测方法
CN105803172B (zh) * 2014-12-30 2017-08-15 上海梅山钢铁股份有限公司 一种低碳钢冷轧发生碎边浪的预测方法
CN107552573A (zh) * 2017-07-07 2018-01-09 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 一种高强钢内应力的控制方法及装置
CN107552573B (zh) * 2017-07-07 2019-06-14 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 一种高强钢内应力的控制方法及装置
CN107900144A (zh) * 2017-11-20 2018-04-13 武汉科技大学 一种酸洗在线平整机的延伸率复合控制方法
CN114130825A (zh) * 2021-11-30 2022-03-04 攀钢集团攀枝花钢钒有限公司 极薄料卷芯去套筒卷取方法
CN114130825B (zh) * 2021-11-30 2023-11-17 攀钢集团攀枝花钢钒有限公司 极薄料卷芯去套筒卷取方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3606267B2 (ja) 2005-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007216246A (ja) 熱間圧延における金属帯の形状制御方法
JP2003266112A (ja) 形状制御方法
JP2000254726A (ja) ペイオフリールへのコイル装着方法
CN111633031B (zh) 助卷辊标定方法及装置
JP2005193256A (ja) 鋼帯の製造方法
JP3772847B2 (ja) 鋼板の巻き取り方法
JP2933518B2 (ja) アップコイラーによる金属帯板の巻き取り方法
JPH10263692A (ja) 調質圧延ラインでの熱延鋼帯の巻き姿制御方法
JP3403272B2 (ja) 鋼帯の巻き取り方法
JP3702853B2 (ja) 薄鋼帯の巻取り方法
JP3264725B2 (ja) 冷延コイルの巻き戻し方法
JP3705226B2 (ja) 冷延鋼板の製造方法
JP2583695B2 (ja) 圧延機
JP2008030077A (ja) 形状制御方法及び制御装置
JPH07314036A (ja) 金属帯巻取時の合紙帯シワ発生防止方法
JPH08238506A (ja) 再使用圧延ロール組み込み時の通板方法
JP2003290825A (ja) 熱延鋼板の腰折れ防止方法
JPH11290921A (ja) 圧延材の形状制御方法及び装置
JP2022107086A (ja) 鋼帯の巻取り設備、鋼帯の製造設備、鋼帯の巻取り方法および鋼帯の製造方法
JPH10230322A (ja) 金属帯の巻取方法
JP3319710B2 (ja) 金属条の湾曲形成制御方法
JP2009265697A (ja) 操業支援装置、操業支援方法及びプログラム
JPH07236905A (ja) クラウン制御方法
JPH09308912A (ja) 巻き線材、線材の巻き付け方法およびピストンリング用熱処理線材の巻き付け方法
JP2000000611A (ja) コイル巻きずれ防止方法および帯状体ならびに鋼帯

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040528

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040906

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040914

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040927

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees