JP2003264489A - 無線受信装置、アレイパラメータ最適値推定方法、およびアレイパラメータ最適値推定プログラム - Google Patents

無線受信装置、アレイパラメータ最適値推定方法、およびアレイパラメータ最適値推定プログラム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝搬環境に関わらず、最適の信号受信を実現
した無線受信装置、アレイパラメータ最適値推定方法、
およびアレイパラメータ最適値推定プログラムを提供す
る。 【解決手段】 空間多重基地局は、受信信号の伝搬環境
に応じたアレイパラメータの最適値を推定してアレイパ
ラメータを適応的に切替える。最適値の推定のために
は、事前に準備されたテーブルを参照するか、パラメー
タを変化させながら複数回アレイ処理を行ないながら検
索するか、または前フレームまでの結果から検索する。
この結果、推定されたアレイパラメータに基づいて、ウ
ェイトの逐次推定アルゴリズムが実行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、無線受信装置、
アレイパラメータ最適値推定方法、およびアレイパラメ
ータ最適値推定プログラムに関し、特に、アダプティブ
アレイ処理により所望ユーザ信号を抽出する無線受信装
置、およびそのような無線受信装置におけるアレイパラ
メータ最適値推定方法およびアレイパラメータ最適値推
定プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、急速に発達しつつある移動体通信
システム(たとえば、Personal Handy-phone System:
以下、PHS)では、無線基地装置(基地局)と移動端
末装置(端末)との間の通信に際し、特に基地局におい
て、アダプティブアレイ処理により所望のユーザ端末か
らの受信信号を抽出する方式が提案されている。
【0003】アダプティブアレイ処理とは、端末からの
受信信号に基づいて、基地局のアンテナごとの受信係数
(ウェイト)からなるウェイトベクトルを推定して適応
制御することによって、特定の端末からの信号を正確に
抽出する処理である。
【0004】基地局においては、受信信号のシンボルご
とにこのようなウェイトベクトルを推定する受信ウェイ
トベクトル計算機が設けられ、この受信ウェイトベクト
ル計算機は、受信信号と推定されたウェイトベクトルと
の複素乗算和と、既知の参照信号との誤差の2乗を減少
させるようウェイトベクトルを収束させる処理、すなわ
ち特定の端末からの受信指向性を収束させるアダプティ
ブアレイ処理を実行する。
【0005】アダプティブアレイ処理では、このような
ウェイトベクトルの収束を、時間や信号電波の伝搬路特
性の変動に応じて適応的に行ない、受信信号中から干渉
成分やノイズを除去し、特定の端末からの受信信号を抽
出している。このようなアダプティブアレイ技術によ
り、周波数の有効利用、送信電力の低減、通信品質の向
上などが期待されている。
【0006】このような受信ウェイトベクトル計算機で
は、ウェイト推定アルゴリズムとして、たとえばRLS
(Recursive Least Squares)アルゴリズム、LMS(L
eastMean Square)アルゴリズムなどの逐次推定アルゴ
リズムを使用している。
【0007】このようなRLSアルゴリズムやLMSア
ルゴリズムは、アダプティブアレイ処理の分野では周知
の技術であり、たとえば菊間信良著の「アレーアンテナ
による適応信号処理」(科学技術出版)の第35頁〜第
49頁の「第3章 MMSEアダプティブアレー」に詳
細に説明されているので、ここではその説明を省略す
る。
【0008】さらに、PHSのような移動体通信システ
ムでは、電波の周波数利用効率を高めるために、1つの
タイムスロットを周波数分割するとともに、同一タイム
スロットの同一周波数をさらに空間的に分割することに
より複数ユーザの端末を基地局に空間多重接続させるこ
とができるPDMA(Path Division Multiple Acces
s)方式が提案されている。このPDMA方式では、空
間多重接続を実現するため、現在のところ、上述のアダ
プティブアレイ技術が採用されている。
【0009】上述のようなアダプティブアレイ処理によ
り、複数の多重ユーザ端末のそれぞれのアンテナからの
上り信号は、基地局のアレイアンテナによって受信さ
れ、それぞれの多重ユーザ端末からの上り受信信号が受
信指向性を伴って分離抽出される。
【0010】なお、たとえばPHSの規格によれば、各
フレームごとに、4スロット単位で上りの通信および4
スロット単位で下りの通信が行なわれているものとす
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述のアダプティブア
レイ処理に用いられるRLS、LMSなどの逐次推定ア
ルゴリズムでは、初期値、更新ステップなどの各種パラ
メータ(以下、アレイパラメータと称する)の設定を必
要とし、これらのアレイパラメータの設定値によっては
逐次推定アルゴリズムのウェイト推定能力に差が生じる
ことになる。
【0012】より具体的に、RLSアルゴリズムの場
合、ウェイト初期値および相関初期値の2つの初期値
と、1つの更新ステップとを必要とする。また、LMS
アルゴリズムの場合、1つのウェイト初期値と、1つの
更新ステップとを必要とする。
【0013】また、ユーザ端末からの上り信号電波の伝
搬環境は多様に変化するものであり、そのような変化の
要素としては、空間多重基地局に対する空間多重接続の
多重度、多重ユーザ同士の受信信号の電力比(Desired
user's power: Desired user's power、以下DD比)、
多重ユーザ同士の受信信号の相関値、多重ユーザ端末の
フェージングの大きさ、多重ユーザ端末からの受信レベ
ルなど、多種多様なものが考えられる。
【0014】ところで、アダプティブアレイ処理を用い
た従来の無線受信装置(たとえば空間多重基地局)で
は、このような多種多様な要素に起因して伝搬環境がど
のように変化した場合であっても、逐次更新アルゴリズ
ムの各種アレイパラメータは、それぞれ所定値に固定さ
れていた。
【0015】たとえば、工場出荷前の調整段階で、伝搬
環境が悪い状態(たとえばフェージングが大きい場合)
を想定して、そのような場合に受信特性が良くなるよう
に、無線受信装置の各種アレイパラメータは事前に所定
値に設定されていた。
【0016】このように無線受信装置のアレイパラメー
タは予め所定値に固定されていたため、ある伝搬環境で
は、所定値のアレイパラメータでウェイト推定能力が最
適化されて所望ユーザ端末の最適受信が可能となったと
しても、異なる伝搬環境ではそのアレイパラメータでは
ウェイト推定能力が劣化して最適受信ができず、受信エ
ラーが発生するという問題があった。
【0017】それゆえに、この発明の目的は、受信信号
の伝搬環境に応じたアレイパラメータの最適値を推定し
てアレイパラメータを適応的に切替えることにより、伝
搬環境の変化に関わらず、ウェイト推定能力を最適化
し、最適の信号受信を実現した無線受信装置、アレイパ
ラメータ最適値推定方法、およびアレイパラメータ最適
値推定プログラムを提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明の1つの局面に
よれば、複数アンテナを有し、アダプティブアレイ処理
により所望信号を抽出する無線受信装置は、アダプティ
ブアレイ処理手段と、アレイパラメータ最適値推定手段
とを備える。アダプティブアレイ処理手段は、所定の種
類のアレイパラメータを用いて複数アンテナごとのウェ
イトを推定し、複数アンテナで受信した受信信号を推定
されたウェイトで重み付けして合成することにより所望
信号を抽出する。アレイパラメータ最適値推定手段は、
アダプティブアレイ処理手段のウェイト推定性能を最適
化する所定の種類のアレイパラメータの最適値を推定す
る。
【0019】好ましくは、アレイパラメータ最適値推定
手段は、受信信号の伝搬環境を判定する判定手段と、伝
搬環境の異なる条件にそれぞれ対応するアレイパラメー
タの最適値からなるテーブルを予め記憶した記憶手段
と、テーブルを参照することにより、判定手段により判
定された受信信号の伝搬環境に応じたアレイパラメータ
の最適値を推定するテーブル参照手段とを含む。
【0020】好ましくは、アレイパラメータ最適値推定
手段は、同一タイムスロット内において、アレイパラメ
ータの複数の値にそれぞれ対応してアダプティブアレイ
処理手段を複数回動作させる動作制御手段と、アダプテ
ィブアレイ処理手段が動作するたびにそのときのアレイ
パラメータの値に対応するアダプティブアレイ処理手段
のウェイト推定性能を表わす指標を算出する指標算出手
段と、算出された指標に基づき、タイムスロット内にお
いてアダプティブアレイ処理手段のウェイト推定性能が
最適化されるアレイパラメータの値を推定する最適値推
定手段とを含む。
【0021】好ましくは、動作制御手段は、後続のタイ
ムスロットにおいて、先行するタイムスロットにおいて
最適値推定手段によって推定されたアレイパラメータの
値をアレイパラメータの複数の値の1つとして使用し、
最適値推定手段は、複数のタイムスロットにわたって指
標算出手段によって算出された指標に基づき、複数のタ
イムスロットを通じてアダプティブアレイ処理手段のウ
ェイト推定性能が最適化されるアレイパラメータの値を
推定する。
【0022】好ましくは、アレイパラメータ最適値推定
手段は、複数のタイムスロットにわたってアレイパラメ
ータの値を固定して、複数のタイムスロットのそれぞれ
においてアダプティブアレイ処理手段を動作させる動作
制御手段と、アダプティブアレイ処理手段が動作するた
びにそのときのアレイパラメータの固定された値に対応
するアダプティブアレイ処理手段のウェイト推定性能を
表わす指標を算出する指標算出手段と、複数のタイムス
ロットにわたって、算出された指標を平均化する平均化
手段と、動作制御手段、指標算出手段、および平均化手
段の複数のタイムスロットにわたる動作を繰返し実行さ
せる反復制御手段と、複数のタイムスロットごとに平均
化手段によって平均化された指標に基づき、アダプティ
ブアレイ処理手段のウェイト推定性能が最適化されるア
レイパラメータの値を決定する最適値推定手段とを含
む。
【0023】この発明の他の局面によれば、複数アンテ
ナを有し、アダプティブアレイ処理により複数のユーザ
端末が空間多重接続することができる無線受信装置は、
アダプティブアレイ処理手段と、アレイパラメータ最適
値推定手段とを備える。アダプティブアレイ処理手段
は、複数のユーザ端末の各々に対応して設けられ、所定
の種類のアレイパラメータを用いて複数アンテナごとの
ウェイトを推定し、複数アンテナで受信した受信信号を
推定されたウェイトで重み付けして合成することにより
対応するユーザ端末からの信号を抽出する。アレイパラ
メータ最適値推定手段は、アダプティブアレイ処理手段
の各々のウェイト推定性能を最適化する所定の種類のア
レイパラメータの最適値を推定する。アレイパラメータ
最適値推定手段は、受信信号の伝搬環境を判定する判定
手段と、伝搬環境の異なる条件にそれぞれ対応するアレ
イパラメータの最適値からなるテーブルを予め記憶した
記憶手段と、テーブルを参照することにより、判定手段
により判定された受信信号の伝搬環境に応じたアレイパ
ラメータの最適値を推定するテーブル参照手段とを含
む。
【0024】好ましくは、伝搬環境は、空間多重接続の
多重度およびフェージングの大きさの少なくとも一方で
ある。
【0025】この発明のさらに他の局面によれば、複数
アンテナを有し、アダプティブアレイ処理により複数の
ユーザ端末が空間多重接続することができる無線受信装
置では、アダプティブアレイ処理手段と、アレイパラメ
ータ最適値推定手段とを備える。アダプティブアレイ処
理手段は、複数のユーザ端末の各々に対応して設けら
れ、所定の種類のアレイパラメータを用いて複数アンテ
ナごとのウェイトを推定し、複数アンテナで受信した受
信信号を推定されたウェイトで重み付けして合成するこ
とにより対応するユーザ端末からの信号を抽出する。ア
レイパラメータ最適値推定手段は、アダプティブアレイ
処理手段の各々のウェイト推定性能を最適化する所定の
種類のアレイパラメータの最適値を推定する。アレイパ
ラメータ最適値推定手段は、同一タイムスロット内にお
いて、アレイパラメータの複数の値にそれぞれ対応して
アダプティブアレイ処理手段を複数回動作させる動作制
御手段と、アダプティブアレイ処理手段が動作するたび
にそのときのアレイパラメータの値に対応するアダプテ
ィブアレイ処理手段のウェイト推定性能を表わす指標を
算出する指標算出手段と、算出された指標に基づき、タ
イムスロット内においてアダプティブアレイ処理手段の
ウェイト推定性能が最適化されるアレイパラメータの値
を推定する最適値推定手段とを含む。
【0026】好ましくは、動作制御手段は、後続のタイ
ムスロットにおいて、先行するタイムスロットにおいて
最適値推定手段によって推定されたアレイパラメータの
値をアレイパラメータの複数の値の1つとして使用し、
最適値推定手段は、複数のタイムスロットにわたって指
標算出手段によって算出された指標に基づき、複数のタ
イムスロットを通じてアダプティブアレイ処理手段のウ
ェイト推定性能が最適化されるアレイパラメータの値を
推定する。
【0027】この発明のさらに他の局面によれば、複数
アンテナを有し、アダプティブアレイ処理により複数の
ユーザ端末が空間多重接続することができる無線受信装
置は、アダプティブアレイ処理手段と、アレイパラメー
タ最適値推定手段とを備える。アダプティブアレイ処理
手段は、複数のユーザ端末の各々に対応して設けられ、
所定の種類のアレイパラメータを用いて複数アンテナご
とのウェイトを推定し、複数アンテナで受信した受信信
号を推定されたウェイトで重み付けして合成することに
より対応するユーザ端末からの信号を抽出する。アレイ
パラメータ最適値推定手段は、アダプティブアレイ処理
手段の各々のウェイト推定性能を最適化する所定の種類
のアレイパラメータの最適値を推定する。アレイパラメ
ータ最適値推定手段は、複数のタイムスロットにわたっ
てアレイパラメータの値を固定して、複数のタイムスロ
ットのそれぞれにおいてアダプティブアレイ処理手段を
動作させる動作制御手段と、アダプティブアレイ処理手
段が動作するたびにそのときのアレイパラメータの固定
された値に対応するアダプティブアレイ処理手段のウェ
イト推定性能を表わす指標を算出する指標算出手段と、
複数のタイムスロットにわたって、算出された指標を平
均化する平均化手段と、動作制御手段、指標算出手段、
および平均化手段の複数のタイムスロットにわたる動作
を繰返し実行させる反復制御手段と、複数のタイムスロ
ットごとに平均化手段によって平均化された指標に基づ
き、アダプティブアレイ処理手段のウェイト推定性能が
最適化されるアレイパラメータの値を決定する最適値推
定手段とを含む。
【0028】好ましくは、アダプティブアレイ処理手段
のウェイト推定性能を表わす指標は、ウェイト推定誤差
である。
【0029】この発明のさらに他の局面によれば、複数
アンテナを有し、アダプティブアレイ処理により所望信
号を抽出する無線受信装置におけるアレイパラメータ最
適値推定方法は、所定の種類のアレイパラメータを用い
て複数アンテナごとのウェイトを推定し、複数アンテナ
で受信した受信信号を推定されたウェイトで重み付けし
て合成することにより所望信号を抽出するアダプティブ
アレイ処理を実行するステップと、アダプティブアレイ
処理のウェイト推定性能を最適化する所定の種類のアレ
イパラメータの最適値を推定するステップとを備える。
【0030】好ましくは、アレイパラメータの最適値を
推定するステップは、受信信号の伝搬環境を判定するス
テップと、伝搬環境の異なる条件にそれぞれ対応するア
レイパラメータの最適値からなるテーブルを予め準備す
るステップと、テーブルを参照することにより、判定さ
れた受信信号の伝搬環境に応じたアレイパラメータの最
適値を推定するステップとを含む。
【0031】好ましくは、アレイパラメータの最適値を
推定するステップは、同一タイムスロット内において、
アレイパラメータの複数の値にそれぞれ対応してアダプ
ティブアレイ処理ステップを複数回動作させるステップ
と、アダプティブアレイ処理ステップが動作するたびに
そのときのアレイパラメータの値に対応するアダプティ
ブアレイ処理のウェイト推定性能を表わす指標を算出す
るステップと、算出された指標に基づき、タイムスロッ
ト内においてアダプティブアレイ処理のウェイト推定性
能が最適化されるアレイパラメータの値を推定するステ
ップとを含む。
【0032】好ましくは、アダプティブアレイ処理ステ
ップを複数回動作させるステップは、後続のタイムスロ
ットにおいて、先行するタイムスロットにおいて推定さ
れたアレイパラメータの値をアレイパラメータの複数の
値の1つとして使用するステップを含み、アレイパラメ
ータの値を推定するステップは、複数のタイムスロット
にわたって算出された指標に基づき、複数のタイムスロ
ットを通じてアダプティブアレイ処理のウェイト推定性
能が最適化されるアレイパラメータの値を推定するステ
ップを含む。
【0033】好ましくは、アレイパラメータの最適値を
推定するステップは、複数のタイムスロットにわたって
アレイパラメータの値を固定して、複数のタイムスロッ
トのそれぞれにおいてアダプティブアレイ処理ステップ
を動作させるステップと、アダプティブアレイ処理ステ
ップが動作するたびにそのときのアレイパラメータの固
定された値に対応するアダプティブアレイ処理のウェイ
ト推定性能を表わす指標を算出するステップと、複数の
タイムスロットにわたって、算出された指標を平均化す
るステップと、アダプティブアレイ処理ステップを動作
させるステップ、指標を算出するステップ、および平均
化するステップの複数のタイムスロットにわたる動作を
繰返し実行させるステップと、複数のタイムスロットご
とに平均化された指標に基づき、アダプティブアレイ処
理のウェイト推定性能が最適化されるアレイパラメータ
の値を決定するステップとを含む。
【0034】この発明のさらに他の局面によれば、複数
アンテナを有し、アダプティブアレイ処理により複数の
ユーザ端末が空間多重接続することができる無線受信装
置におけるアレイパラメータ最適値推定方法は、複数の
ユーザ端末の各々に対応して、所定の種類のアレイパラ
メータを用いて複数アンテナごとのウェイトを推定し、
複数アンテナで受信した受信信号を推定されたウェイト
で重み付けして合成することにより対応するユーザ端末
からの信号を抽出するアダプティブアレイ処理を実行す
るステップと、アダプティブアレイ処理の各々のウェイ
ト推定性能を最適化する所定の種類のアレイパラメータ
の最適値を推定するステップとを備える。アレイパラメ
ータの最適値を推定するステップは、受信信号の伝搬環
境を判定するステップと、伝搬環境の異なる条件にそれ
ぞれ対応するアレイパラメータの最適値からなるテーブ
ルを予め準備するステップと、テーブルを参照すること
により、判定された受信信号の伝搬環境に応じたアレイ
パラメータの最適値を推定するステップとを含む。
【0035】好ましくは、伝搬環境は、空間多重接続の
多重度およびフェージングの大きさの少なくとも一方で
ある。
【0036】この発明のさらに他の局面によれば、複数
アンテナを有し、アダプティブアレイ処理により複数の
ユーザ端末が空間多重接続することができる無線受信装
置におけるアレイパラメータ最適値推定方法は、複数の
ユーザ端末の各々に対応して、所定の種類のアレイパラ
メータを用いて複数アンテナごとのウェイトを推定し、
複数アンテナで受信した受信信号を推定されたウェイト
で重み付けして合成することにより対応するユーザ端末
からの信号を抽出するアダプティブアレイ処理を実行す
るステップと、アダプティブアレイ処理の各々のウェイ
ト推定性能を最適化する所定の種類のアレイパラメータ
の最適値を推定するステップとを備える。アレイパラメ
ータの最適値を推定するステップは、同一タイムスロッ
ト内において、アレイパラメータの複数の値にそれぞれ
対応してアダプティブアレイ処理ステップを複数回動作
させるステップと、アダプティブアレイ処理ステップが
動作するたびにそのときのアレイパラメータの値に対応
するアダプティブアレイ処理のウェイト推定性能を表わ
す指標を算出するステップと、算出された指標に基づ
き、タイムスロット内においてアダプティブアレイ処理
のウェイト推定性能が最適化されるアレイパラメータの
値を推定するステップとを含む。
【0037】好ましくは、アダプティブアレイ処理ステ
ップを複数回動作させるステップは、後続のタイムスロ
ットにおいて、先行するタイムスロットにおいて推定さ
れたアレイパラメータの値をアレイパラメータの複数の
値の1つとして使用するステップを含み、最適値を推定
するステップは、複数のタイムスロットにわたって算出
された指標に基づき、複数のタイムスロットを通じてア
ダプティブアレイ処理のウェイト推定性能が最適化され
るアレイパラメータの値を推定するステップを含む。
【0038】この発明のさらに他の局面によれば、複数
アンテナを有し、アダプティブアレイ処理により複数の
ユーザ端末が空間多重接続することができる無線受信装
置におけるアレイパラメータ最適値推定方法は、複数の
ユーザ端末の各々に対応して、所定の種類のアレイパラ
メータを用いて複数アンテナごとのウェイトを推定し、
複数アンテナで受信した受信信号を推定されたウェイト
で重み付けして合成することにより対応するユーザ端末
からの信号を抽出するアダプティブアレイ処理を実行す
るステップと、アダプティブアレイ処理の各々のウェイ
ト推定性能を最適化する所定の種類のアレイパラメータ
の最適値を推定するステップとを備える。アレイパラメ
ータの最適値を推定するステップは、複数のタイムスロ
ットにわたってアレイパラメータの値を固定して、複数
のタイムスロットのそれぞれにおいてアダプティブアレ
イ処理ステップを動作させるステップと、アダプティブ
アレイ処理ステップが動作するたびにそのときのアレイ
パラメータの固定された値に対応するアダプティブアレ
イ処理のウェイト推定性能を表わす指標を算出するステ
ップと、複数のタイムスロットにわたって、算出された
指標を平均化するステップと、アダプティブアレイ処理
ステップを動作させるステップ、指標を算出するステッ
プ、および平均化するステップの複数のタイムスロット
にわたる動作を繰返し実行させるステップと、複数のタ
イムスロットごとに平均化された指標に基づき、アダプ
ティブアレイ処理のウェイト推定性能が最適化されるア
レイパラメータの値を決定するステップとを含む。
【0039】好ましくは、アダプティブアレイ処理のウ
ェイト推定性能を表わす指標は、ウェイト推定誤差であ
る。
【0040】この発明のさらに他の局面によれば、複数
アンテナを有し、アダプティブアレイ処理により所望信
号を抽出する無線受信装置におけるアレイパラメータ最
適値推定プログラムは、コンピュータに、所定の種類の
アレイパラメータを用いて複数アンテナごとのウェイト
を推定し、複数アンテナで受信した受信信号を推定され
たウェイトで重み付けして合成することにより所望信号
を抽出するアダプティブアレイ処理を実行するステップ
と、アダプティブアレイ処理のウェイト推定性能を最適
化する所定の種類のアレイパラメータの最適値を推定す
るステップとを実行させる。
【0041】好ましくは、アレイパラメータの最適値を
推定するステップは、受信信号の伝搬環境を判定するス
テップと、伝搬環境の異なる条件にそれぞれ対応するア
レイパラメータの最適値からなるテーブルを予め準備す
るステップと、テーブルを参照することにより、判定さ
れた受信信号の伝搬環境に応じたアレイパラメータの最
適値を推定するステップとを含む。
【0042】好ましくは、アレイパラメータの最適値を
推定するステップは、同一タイムスロット内において、
アレイパラメータの複数の値にそれぞれ対応してアダプ
ティブアレイ処理ステップを複数回動作させるステップ
と、アダプティブアレイ処理ステップが動作するたびに
そのときのアレイパラメータの値に対応するアダプティ
ブアレイ処理のウェイト推定性能を表わす指標を算出す
るステップと、算出された指標に基づき、タイムスロッ
ト内においてアダプティブアレイ処理のウェイト推定性
能が最適化されるアレイパラメータの値を推定するステ
ップとを含む。
【0043】好ましくは、アダプティブアレイ処理ステ
ップを複数回動作させるステップは、後続のタイムスロ
ットにおいて、先行するタイムスロットにおいて推定さ
れたアレイパラメータの値をアレイパラメータの複数の
値の1つとして使用するステップを含み、アレイパラメ
ータの値を推定するステップは、複数のタイムスロット
にわたって算出された指標に基づき、複数のタイムスロ
ットを通じてアダプティブアレイ処理のウェイト推定性
能が最適化されるアレイパラメータの値を推定するステ
ップを含む。
【0044】好ましくは、アレイパラメータの最適値を
推定するステップは、複数のタイムスロットにわたって
アレイパラメータの値を固定して、複数のタイムスロッ
トのそれぞれにおいてアダプティブアレイ処理ステップ
を動作させるステップと、アダプティブアレイ処理ステ
ップが動作するたびにそのときのアレイパラメータの固
定された値に対応するアダプティブアレイ処理のウェイ
ト推定性能を表わす指標を算出するステップと、複数の
タイムスロットにわたって、算出された指標を平均化す
るステップと、アダプティブアレイ処理ステップを動作
させるステップ、指標を算出するステップ、および平均
化するステップの複数のタイムスロットにわたる動作を
繰返し実行させるステップと、複数のタイムスロットご
とに平均化された指標に基づき、アダプティブアレイ処
理のウェイト推定性能が最適化されるアレイパラメータ
の値を決定するステップとを含む。
【0045】この発明のさらに他の局面によれば、複数
アンテナを有し、アダプティブアレイ処理により複数の
ユーザ端末が空間多重接続することができる無線受信装
置におけるアレイパラメータ最適値推定プログラムは、
コンピュータに、複数のユーザ端末の各々に対応して、
所定の種類のアレイパラメータを用いて複数アンテナご
とのウェイトを推定し、複数アンテナで受信した受信信
号を推定されたウェイトで重み付けして合成することに
より対応するユーザ端末からの信号を抽出するアダプテ
ィブアレイ処理を実行するステップと、アダプティブア
レイ処理の各々のウェイト推定性能を最適化する所定の
種類のアレイパラメータの最適値を推定するステップと
を実行させる。アレイパラメータの最適値を推定するス
テップは、受信信号の伝搬環境を判定するステップと、
伝搬環境の異なる条件にそれぞれ対応するアレイパラメ
ータの最適値からなるテーブルを予め準備するステップ
と、テーブルを参照することにより、判定された受信信
号の伝搬環境に応じたアレイパラメータの最適値を推定
するステップとを含む。
【0046】好ましくは、伝搬環境は、空間多重接続の
多重度およびフェージングの大きさの少なくとも一方で
ある。
【0047】この発明のさらに他の局面によれば、複数
アンテナを有し、アダプティブアレイ処理により複数の
ユーザ端末が空間多重接続することができる無線受信装
置におけるアレイパラメータ最適値推定プログラムは、
コンピュータに、複数のユーザ端末の各々に対応して、
所定の種類のアレイパラメータを用いて複数アンテナご
とのウェイトを推定し、複数アンテナで受信した受信信
号を推定されたウェイトで重み付けして合成することに
より対応するユーザ端末からの信号を抽出するアダプテ
ィブアレイ処理を実行するステップと、アダプティブア
レイ処理の各々のウェイト推定性能を最適化する所定の
種類のアレイパラメータの最適値を推定するステップと
を実行させる。アレイパラメータの最適値を推定するス
テップは、同一タイムスロット内において、アレイパラ
メータの複数の値にそれぞれ対応してアダプティブアレ
イ処理ステップを複数回動作させるステップと、アダプ
ティブアレイ処理ステップが動作するたびにそのときの
アレイパラメータの値に対応するアダプティブアレイ処
理のウェイト推定性能を表わす指標を算出するステップ
と、算出された指標に基づき、タイムスロット内におい
てアダプティブアレイ処理のウェイト推定性能が最適化
されるアレイパラメータの値を推定するステップとを含
む。
【0048】好ましくは、アダプティブアレイ処理ステ
ップを複数回動作させるステップは、後続のタイムスロ
ットにおいて、先行するタイムスロットにおいて推定さ
れたアレイパラメータの値をアレイパラメータの複数の
値の1つとして使用するステップを含み、最適値を推定
するステップは、複数のタイムスロットにわたって算出
された指標に基づき、複数のタイムスロットを通じてア
ダプティブアレイ処理のウェイト推定性能が最適化され
るアレイパラメータの値を推定するステップを含む。
【0049】この発明のさらに他の局面によれば、複数
アンテナを有し、アダプティブアレイ処理により複数の
ユーザ端末が空間多重接続することができる無線受信装
置におけるアレイパラメータ最適値推定プログラムは、
コンピュータに、複数のユーザ端末の各々に対応して、
所定の種類のアレイパラメータを用いて複数アンテナご
とのウェイトを推定し、複数アンテナで受信した受信信
号を推定されたウェイトで重み付けして合成することに
より対応するユーザ端末からの信号を抽出するアダプテ
ィブアレイ処理を実行するステップと、アダプティブア
レイ処理の各々のウェイト推定性能を最適化する所定の
種類のアレイパラメータの最適値を推定するステップと
を実行させる。アレイパラメータの最適値を推定するス
テップは、複数のタイムスロットにわたってアレイパラ
メータの値を固定して、複数のタイムスロットのそれぞ
れにおいてアダプティブアレイ処理ステップを動作させ
るステップと、アダプティブアレイ処理ステップが動作
するたびにそのときのアレイパラメータの固定された値
に対応するアダプティブアレイ処理のウェイト推定性能
を表わす指標を算出するステップと、複数のタイムスロ
ットにわたって、算出された指標を平均化するステップ
と、アダプティブアレイ処理ステップを動作させるステ
ップ、指標を算出するステップ、および平均化するステ
ップの複数のタイムスロットにわたる動作を繰返し実行
させるステップと、複数のタイムスロットごとに平均化
された指標に基づき、アダプティブアレイ処理のウェイ
ト推定性能が最適化されるアレイパラメータの値を決定
するステップとを含む。
【0050】好ましくは、アダプティブアレイ処理のウ
ェイト推定性能を表わす指標は、ウェイト推定誤差であ
る。
【0051】したがって、この発明によれば、アダプテ
ィブアレイ処理により所望信号を抽出する無線受信装置
において、受信信号の伝搬環境に応じたアレイパラメー
タの最適値を推定してアレイパラメータを適応的に切替
えるので、伝搬環境の変化に関わらず、ウェイト推定能
力を最適化し、最適の信号受信を実現することができ
る。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相
当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0053】上述のように、この発明は、どのような伝
搬環境であっても、ウェイト推定能力を最適化できるよ
うに、伝搬環境に応じたアレイパラメータの最適値を推
定しようとするものである。このような、アレイパラメ
ータの最適値の推定方法として、たとえば、以下に説明
する実施の形態1〜3が考えられる。
【0054】[実施の形態1]まず、この発明の実施の
形態1によるアレイパラメータの最適値の推定方法の原
理について、説明する。
【0055】この実施の形態1では、様々な伝搬環境に
対応した各種アレイパラメータの最適値を予め測定し
て、伝搬環境とパラメータ最適値との関係を示すテーブ
ルを事前に作成しておく。
【0056】そして、現実の伝搬環境を測定し、上記テ
ーブルを参照して、測定された伝搬環境に対応したアレ
イパラメータの値を検索することにより、当該伝搬環境
における最適アレイパラメータを推定するものである。
【0057】図1は、このような伝搬環境と最適アレイ
パラメータとの関係を示すテーブルの一例を示す図であ
る。図1の例では、伝搬環境の変化を表わす要素とし
て、当該空間多重基地局の1スロットにおける多重度、
およびフェージングの大きさ(フェージングの大きさは
通常ドップラー周波数FDで表わされる)を使用し、ア
レイパラメータとしては、相関初期値および更新ステッ
プが挙げられている。
【0058】なお、ここで言う相関初期値および更新ス
テップは次のような意義を有している。
【0059】まず、相関初期値は、推定の回数を重ねる
毎に最適ウェイトに近づけていく逐次更新ウェイト推定
法における初期勾配を意味する。この相関初期値が大き
いと、初期ウェイトが最適値に近づくための推定回数は
少なくなるが、発散しやすくなる。逆に、この値が小さ
いと初期ウェイトが最適値に近づくための推定回数は多
くなるが、発散はし難くなる傾向にある。
【0060】一方、更新ステップは、ウェイト更新時
に、前回までに推定したウェイトの値をどの程度引き継
ぐかを決めるパラメータを意味する。更新ステップが最
大値1に近いほど前回までの値を大きく引き継ぎ、最小
値0に近いほど前回までの値を小さく引き継ぐ傾向にあ
る。
【0061】図1のテーブルを参照して、多重度が低い
ほど他の多重端末からの干渉成分が少なく伝搬環境は良
好であるが、多重度が増えるほど伝搬環境は厳しくな
る。また、フェージングが小さいほど(たとえばドップ
ラー周波数FDが7Hzより小さい)伝搬環境は良好で
あるが、フェージングが大きいほど(たとえばドップラ
ー周波数FDが7Hzより大きい)伝搬環境は厳しくな
る。
【0062】図1のテーブルにおいて、多重度が上がる
ほど受信が困難になるので、ウェイトを速く収束させる
必要があり、したがって相関初期値の最適値も多重度が
上がるほど大きくなる。また、フェージングが小さい環
境では前回のウェイトを大きく引き継ぐ方が特性が良い
ため、更新ステップの最適値は大きく、フェージングが
大きい環境では前回の値を小さく引き継いでリアルタイ
ムで更新する方が特性が良いため、更新ステップの最適
値は小さい。
【0063】さらに多重度が上がるほどウェイトは求ま
り難くなるので、前回の値をなるべく引き継がずリアル
タイムで更新するほうが特性が良い。このため、多重度
が上がるほど更新ステップの最適値は小さくなる。
【0064】このように、予め準備されたテーブルか
ら、そのときの伝搬環境に応じたアレイパラメータの最
適値を推定することにより、従来のアレイパラメータ固
定方式に比べて、現実の伝搬環境に適合したウェイト推
定を行うことができる。
【0065】なお、図1の例では、伝搬環境を表わす要
素として、基地局の多重度およびフェージング速度を用
いたが、多重ユーザ同士のDD比、多重ユーザ同士の受
信信号の相関値、多重ユーザ端末からの上り受信レベル
など、他の要素を用いても良い。
【0066】また、図1の例では、伝搬環境に依存する
アレイパラメータとして、相関初期値および更新ステッ
プという2つのパラメータの組合せを挙げたが、伝搬環
境に依存するパラメータであればどのような組合せを用
いても良い。
【0067】次に、図2は、たとえば図1に示したテー
ブルを利用した、この発明の実施の形態1による空間多
重基地局1000の構成を示す機能ブロック図である。
この空間多重基地局1000は4多重可能な基地局であ
る。
【0068】図2を参照して、基地局1000は、たと
えば4本のアンテナA1,A2,A3,A4からなるア
レイアンテナを備えている。アレイアンテナA1,A
2,A3,A4で受信された信号は、ユーザ1用信号処
理装置1、ユーザ2用信号処理装置2、ユーザ3用信号
処理装置3、およびユーザ4用信号処理装置4に共通に
与えられる。
【0069】信号処理装置1〜4は、すべて同じ構成を
有しているので、ユーザ1用信号処理装置1の構成のみ
図示し、その動作については後述することとする。
【0070】信号処理装置1〜4のそれぞれに対応し
て、受信情報測定機1d,2d,3d,および4dが設
けられている。各受信測定機は、対応するユーザ用信号
処理装置から出力される受信出力信号を受けて、前フレ
ームにおける当該スロットにおける伝搬環境を表わす要
素(この場合フェージングの大きさ)を測定して、対応
するユーザ用信号処理装置に与える。
【0071】信号処理装置1〜4および受信情報測定機
1d,2d,3d,4dは、基地局1000の図示しな
いデジタルシグナルプロセッサ(DSP)によってソフ
トウェアで実現される。
【0072】以下に、ユーザ1用信号処理装置1の動作
について説明する。アンテナA1,A2,A3,A4で
受信した4系統の受信信号からなる受信信号ベクトル
は、乗算器M1,M2,M3,およびM4のそれぞれの
一方入力に与えられるとともに、受信ウェイトベクトル
計算機1bに与えられる。
【0073】受信ウェイトベクトル計算機1bは、前述
した逐次推定アルゴリズムにより、メモリ1cに格納さ
れている参照信号を用いてアンテナごとのウェイトから
なるウェイトベクトルを推定する。このとき、ウェイト
推定アルゴリズムの各種アレイパラメータ(初期値、更
新ステップなど)は、後述するようにアレイパラメータ
設定機1aにより設定される。
【0074】受信ウェイトベクトル計算機1bにより推
定されたウェイトベクトルは、乗算器M1,M2,M
3,およびM4のそれぞれの他方入力に与えられ、対応
するアンテナからの受信信号ベクトルとそれぞれ複素乗
算される。加算器ADによりその複素乗算結果の総和で
ある受信出力信号1が得られる。
【0075】この受信出力信号1は、図示しないモデム
に与えられるとともに、受信情報測定機1dに与えられ
る。受信情報測定機1dは、前述のように、伝搬環境を
表わす要素を測定するが、この例では、図1のテーブル
の例に合わせて、フェージングの大きさを測定するもの
とする。フェージングの大きさは物理量としては、ドッ
プラー周波数FDによって表現される。
【0076】伝搬環境におけるドップラー周波数FDは
たとえば次のようにして測定される。すなわち、アダプ
ティブアレイ処理で抽出された当該ユーザの受信信号の
時間的に前後する2つの受信応答ベクトルの相関値を計
算する。フェージングがなければ、2つの受信応答ベク
トルは一致し、相関値は1となる。一方、フェージング
が激しければ受信応答ベクトルの差は大きくなり、相関
値は小さくなる。このような受信応答ベクトルの相関値
とドップラー周波数FDとの関係を予め実験的に求め、
そのテーブルをメモリに保持しておけば、受信応答ベク
トルの相関値を算出することによって、そのときのドッ
プラー周波数FDを推定することができる。
【0077】受信情報測定機1dは、上述のように測定
したドップラー周波数FDを、ユーザ1用信号処理部1
のアレイパラメータ設定機1aに与える。
【0078】なお、当該空間多重基地局1000の特定
のタイムスロットにいくつのユーザ端末が多重している
かを示す多重度は、基地局1000の図示しない制御ユ
ニットによって判定され、ユーザ1用信号処理部1のア
レイパラメータ設定機1aに与えられる。
【0079】アレイパラメータ設定機1aには、たとえ
ば図1に示すような伝搬環境と最適アレイパラメータと
の対応関係を示すテーブルが格納されているものとす
る。
【0080】アレイパラメータ設定機1aは、与えられ
た前フレームの当該スロットの受信情報であるドップラ
ー周波数FDおよび当該基地局の多重度に応じて、格納
されている図1のテーブルを参照して、当該フレームの
対応するスロットにおける対応するアレイパラメータの
最適値、すなわち相関初期値の最適値および更新ステッ
プの最適値を求め、受信ウェイトベクトル計算機1bに
与える。
【0081】これにより、受信ウェイトベクトル計算機
1bのウェイト推定アルゴリズムのアレイパラメータ
(この例では相関初期値および更新ステップ)は、現実
の伝搬環境(多重度、フェージングの大きさ)に応じた
最適値に設定され、受信ウェイトベクトル計算機1bの
ウェイト推定能力が最適化され、各多重ユーザの上り信
号の最適受信が可能となる。
【0082】当該スロットにおける多重度が2以上にな
ったときには、他のユーザ用信号処理装置2〜4を用い
て、上述のユーザ1用信号処理装置1と同様のアダプテ
ィブアレイ処理による信号受信を実行する。
【0083】次に、図3は、図1および図2を参照して
説明したこの発明の実施の形態1によるアレイパラメー
タの最適値推定方法を実現するために、図2の基地局1
000のDSPによって実行される処理を示すフロー図
である。
【0084】図3を参照して、まず、ステップS1にお
いて、ユーザ番号を初期化して推定処理を開始する。
【0085】ステップS2において、当該ユーザ番号が
受信しているユーザ数に達していなければ、ステップS
3に進み、当該ユーザの伝搬環境に関する要素(たとえ
ば、図1のテーブルの多重度およびフェージング速度
(FD)などの他、場合によっては、多重ユーザ同士の
DD比、空間相関値、ユーザの上り受信レベルなど)を
取得する。
【0086】そして、ステップS4において、たとえば
図1のような伝搬環境と最適アレイパラメータとの関係
を示すテーブルを参照して、ステップS3で取得した伝
搬環境の要素に対応する最適アレイパラメータを求め、
ウェイト推定アルゴリズムに設定する。
【0087】そして、ステップS5において、このウェ
イト推定アルゴリズムに基づいて受信アダプティブアレ
イ処理を行ない、当該ユーザの受信出力信号を抽出す
る。
【0088】次に、ステップS6において、ユーザ番号
を1だけインクリメントしながらステップS2〜ステッ
プS5の処理を繰返し実行する。ステップS2におい
て、ステップS6で更新されたユーザ番号が受信ユーザ
数を超えれば、処理を終了する。
【0089】以上のように、この発明の実施の形態1に
よれば、ウェイトベクトル推定のための逐次推定アルゴ
リズムのアレイパラメータ(実施の形態1では相関初期
値および更新ステップ)は、現実の伝搬環境(実施の形
態1では多重度、フェージングの大きさ)に応じた最適
値に設定され、これによりウェイト推定能力が最適化さ
れ、各多重ユーザの上り信号の最適受信が可能となる。
【0090】また、この発明の実施の形態1によれば、
予め準備したテーブルを利用しているので、アレイパラ
メータ最適値推定のための制御が簡単であるという利点
を有する。
【0091】[実施の形態2]次に、この発明の実施の
形態2によるアレイパラメータの最適値の推定方法の原
理について、説明する。
【0092】従来の空間多重基地局では、1人のユーザ
に対し各スロットにおいては1回のアダプティブアレイ
処理しか行なっていなかったが、この発明の実施の形態
2では、空間多重基地局の処理能力に余裕がある場合に
限り、1人のユーザに対して各スロットにおいて複数回
のアダプティブアレイ処理をアレイパラメータを変化さ
せながら行ない、処理結果の特性の良かったアレイパラ
メータを最適パラメータとして推定するものである。
【0093】図4は、4多重の可能な空間多重基地局の
1つのスロットの時間軸上において、この発明の処理を
模式的に示す図である。
【0094】なお、図4の例では、1つのスロット1を
時間軸方向に4分割し、各区間において1人のユーザに
対してアダプティブアレイ処理を行なうように構成した
ものである。
【0095】しかしながら、空間多重基地局では、図4
のように時間軸方向に時分割した直列的な処理に限ら
ず、たとえば図2に示したようなユーザごとの信号処理
構成を用いて、各スロットにおいて複数のユーザに対し
て並列的にアダプティブアレイ処理を行なうことも可能
である。
【0096】実際には、アダプティブアレイ処理は基地
局のDSPを用いてソフトウェア的に実行されるもので
あり、基地局の処理能力に応じて、各スロットにおい
て、複数ユーザに対するアダプティブアレイは、直列的
にも並列的にも実行可能である。この図4では、発明の
理解を容易にするため、1つのスロットを時分割して4
多重可能にする場合を例にとって説明する。
【0097】図4を参照して、この例では、1つのスロ
ット1に最大4ユーザまで多重可能であるところに、2
ユーザ、すなわちユーザ1およびユーザ2が多重接続し
ているものとする。
【0098】このような場合、従来の空間多重基地局で
は、ユーザ1およびユーザ2のそれぞれに対して1回ず
つ、計2回しかアダプティブアレイ処理を行なっていな
かった。すなわち、図4のスロット1の矢印Aで示す区
間において、ユーザ1およびユーザ2に対し、同一のア
レイパラメータ1を用いたウェイト推定アルゴリズムが
実行されていた。
【0099】しかし、この空間多重基地局は、各スロッ
トにおいて最大4多重まで処理する能力を持っているた
め、そのままでは、スロット1の矢印Bで示す区間にお
いて2回分の処理能力が使用されず余ってしまうことに
なる。従来の空間多重基地局では、この矢印Bの区間で
はアダプティブアレイ処理を行なってはいなかった。
【0100】この発明の実施の形態2では、この従来使
用されていなかった矢印Bの区間における2回分の処理
能力を利用して、アレイパラメータを変更して、ユーザ
1およびユーザ2に対し、2回目のアダプティブアレイ
処理を実行するものである。
【0101】すなわち、図4のスロット1の矢印Aで示
す区間において、ユーザ1およびユーザ2の各々に対
し、パラメータ1を用いたアダプティブアレイ処理を実
行した後、矢印Bで示す区間において、ユーザ1および
ユーザ2の各々に対し、パラメータ2を用いたアダプテ
ィブアレイ処理を実行する。
【0102】そして、各ユーザごとに、パラメータ1に
よるアダプティブアレイ処理の結果とパラメータ2によ
るアダプティブアレイ処理の結果とを比較して、良好な
特性(ウェイト誤差、受信エラーなど)が得られたアレ
イパラメータを選択する。
【0103】このような複数回の処理を複数フレームに
わたって実行することにより、最適のアレイパラメータ
を推定することができる。
【0104】図5は、このような複数フレームにわたる
複数アレイ処理により最適パラメータを推定する過程を
例示するテーブルである。この例では、各フレームの対
応する同一スロットにおいて、1人のユーザに対し2回
のアレイ処理が可能な場合を想定している。
【0105】まず、あるフレームTにおける当該スロッ
トにおいて、1人のユーザに対しパラメータを変えて2
回アレイ処理を実行する。すなわち、あるユーザに対
し、アレイパラメータ1として更新ステップ0.975
を用いて1回目のアダプティブアレイ処理を実行した結
果、ウェイト誤差が2000であり、アレイパラメータ
2として更新ステップ0.98を用いて2回目のアダプ
ティブアレイ処理を実行した結果、ウェイト誤差が10
00であったとする。
【0106】このように、フレームTにおいては、アダ
プティブアレイ処理結果の性能を示す指標としてのウェ
イト誤差は、パラメータ2(更新ステップ0.98)を
採用したときの方が良好であったので、次フレームで用
いるアレイパラメータとして、このパラメータ2を選択
する。
【0107】次のフレームT+1における対応するスロ
ットにおいても、当該ユーザに対しパラメータを変えて
2回アレイ処理を実行する。すなわち、上記の同一ユー
ザに対し、アレイパラメータ1として、フレームTで選
択されたパラメータ2である更新ステップ0.98を用
いて1回目のアダプティブアレイ処理を実行した結果、
ウェイト誤差が800であったとする。ここでさらにア
レイパラメータ2として、より大きな値の更新ステップ
0.985を用いて2回目のアダプティブアレイ処理を
実行した結果、ウェイト誤差がさらに低減して650で
あったとする。
【0108】このように、フレームT+1においては、
アダプティブアレイ処理結果の性能を示す指標としての
ウェイト誤差は、パラメータ2(更新ステップ0.98
5)を採用したときの方が良好であったので、次フレー
ムで用いるアレイパラメータとして、このパラメータ2
を選択する。
【0109】次のフレームT+2における対応するスロ
ットにおいても、当該ユーザに対しパラメータを変えて
2回アレイ処理を実行する。すなわち、上記の同一ユー
ザに対し、アレイパラメータ1として、フレームT+1
で選択されたパラメータ2である更新ステップ0.98
5を用いて1回目のアダプティブアレイ処理を実行した
結果、ウェイト誤差が1200であったとする。ここで
さらにアレイパラメータ2として、より大きな値の更新
ステップ0.99を用いて2回目のアダプティブアレイ
処理を実行した結果、ウェイト誤差はむしろ増大して1
500であったとする。
【0110】このように、フレームT+2においては、
アダプティブアレイ処理結果の性能を示す指標としての
ウェイト誤差は、パラメータ1(更新ステップ0.98
5)を採用したときの方が良好であったので、次フレー
ムで用いるアレイパラメータとして、このパラメータ1
を選択する。
【0111】このようなスロットごとの2回のアレイ処
理を複数フレームにわたって実行し、ウェイト誤差の値
を監視しながらウェイト誤差が最小となるアレイパラメ
ータの最適値を検索する。
【0112】なお、図5の例では、アレイパラメータと
して更新ステップの最適値を検索する手順について説明
したが、更新ステップの最適値の推定が終了すれば、次
に、他のアレイパラメータ(たとえば相関初期値、ウェ
イト初期値など)の最適値を同様の手順で検索する。
【0113】また、図5の例では、アダプティブアレイ
処理結果の性能を示す指標としてウェイト誤差を用いて
いるが、受信エラーなど他の指標を用いることも可能で
ある。
【0114】また、複数ユーザが多重している場合、特
にウェイト誤差が大きいユーザ、受信エラーが発生して
いるユーザに対して優先的に、上述の複数アレイ処理を
実行することにより受信性能の向上が期待できる。
【0115】なお、この実施の形態2による方法は、多
重状態に空きがあることが前提である。上述の例では、
4多重可能なスロットにおいて2多重の場合を説明した
が、たとえば4多重可能なスロットにおいて3多重の場
合、アレイ処理1回分の処理能力が余る。したがって、
このような場合には、3多重ユーザのうち、たとえば受
信エラーのある1ユーザのみを選んで、当該ユーザのみ
同一スロット内においてパラメータを変えて2回アレイ
処理するようにすれば、上述の実施の形態2による最適
アレイパラメータの推定方法を適用することができる。
【0116】また、4多重可能なスロットにおいて1多
重の場合、3回分のアレイ処理能力が余るので、当該1
ユーザに対して同一スロット内においてパラメータを変
えてさらに3回アレイ処理を実行することも考えられ
る。
【0117】すなわち、この発明の実施の形態2では、
基地局の最大多重度は限定されるものではなく、基地局
のアダプティブアレイ処理能力に応じて、1ユーザに対
してアダプティブアレイ処理を複数回行ない、その結果
から最適のアレイパラメータを検索するように構成すれ
ばよい。
【0118】次に、図6は、図4および図5を参照して
説明した、この発明の実施の形態2による空間多重基地
局2000の構成を示す機能ブロック図である。この空
間多重基地局2000は4多重可能な基地局である。
【0119】図6に示した基地局2000は、以下の点
において、図2に示した基地局1000と異なってい
る。
【0120】すなわち、図2のユーザ用信号処理部1〜
4に代えて、ユーザ用信号処理部11〜14が設けられ
ており、図2の受信情報測定機1d〜4dに代えて受信
情報測定機11d〜14dが設けられている。また、図
6では、受信情報判定機15,16が設けられている。
【0121】ユーザ用信号処理装置11〜14は、すべ
て同じ構成を有しているので、ユーザ1用の信号処理装
置11の構成のみ図示し、その動作については後述す
る。また、図6に示す各ユーザ用信号処理装置の構成
は、アレイパラメータ設定機11a〜14aの構成およ
び機能が図2のアレイパラメータ設定機1a〜4aと異
なることを除いて、図2の各ユーザ用信号処理装置の構
成と同じである。
【0122】図6の構成において、4多重状態において
は、ユーザ用信号処理装置11〜14が、4人のユーザ
1〜4にそれぞれ割当てられ、それぞれの信号処理装置
におけるアダプティブアレイ処理により、ユーザ1〜4
の信号がそれぞれ受信出力信号1〜4として分離抽出さ
れる。
【0123】一方、図4および図5に示したように、4
多重可能なスロットにおいてユーザ1およびユーザ2の
2多重の場合、この発明の実施の形態2によれば、4個
の信号処理装置11〜14は次のように割当てられる。
【0124】すなわち、信号処理装置11はアレイパラ
メータ1−1を用いたユーザ1の1回目のアレイ処理に
使用され、信号処理装置12はアレイパラメータ2−1
を用いたユーザ2の1回目のアレイ処理に使用され、信
号処理装置13はアレイパラメータ1−2を用いたユー
ザ1の2回目のアレイ処理に使用され、信号処理装置1
4はアレイパラメータ2−2を用いたユーザ2の2回目
のアレイ処理に使用される。
【0125】受信情報測定機11d〜14dは、それぞ
れ、対応する受信出力信号のウェイト誤差を検出し、測
定機11d,13dの検出結果は受信情報判定機15に
与えられ、かつ測定機12d,14dの検出結果は受信
情報判定機16に与えられる。
【0126】受信情報判定機15は、ユーザ1に関し、
アレイパラメータ1−1および1−2のそれぞれの場合
のウェイト誤差を対比して、ウェイト誤差が小さかった
アレイパラメータを選択して、次フレームの処理に備え
て、ユーザ1に割当てられている信号処理装置11およ
び13のアレイパラメータ設定機11a,13aに設定
する。
【0127】同様に、受信情報判定機16は、ユーザ2
に関し、アレイパラメータ2−1および2−2のそれぞ
れの場合のウェイト誤差を対比して、ウェイト誤差が小
さかったアレイパラメータを選択して、次フレームの処
理に備えて、ユーザ2に割当てられている信号処理装置
12および14のアレイパラメータ設定機12a,14
aに設定する。
【0128】ユーザ用信号処理装置11〜14は、この
ように設定されたアレイパラメータに基づいて、それぞ
れの受信ウェイトベクトル計算機でウェイト推定を行な
う。
【0129】以上は、1スロットにおける動作である
が、図5に示したように複数フレームにわたってこのよ
うな処理を実行することにより、ユーザごとに最適のア
レイパラメータが検索され、各ユーザのウェイト推定能
力が最適化され、各ユーザの上り信号の最適受信が可能
となる。
【0130】次に、図7は、図4から図6を参照して説
明したこの発明の実施の形態2によるアレイパラメータ
の最適値推定方法を実現するために、図6の基地局20
00のDSPによって実行される処理を示すフロー図で
ある。
【0131】図7を参照して、まず、ステップS11に
おいて、ユーザ番号およびアレイ番号(ユーザに割当て
られるユーザ用信号処理装置の番号)を初期化し、最大
多重度を4に設定して推定処理を開始する。
【0132】ステップS12において、当該ユーザ番号
が受信しているユーザ数に達していなければ、ステップ
S13に進み、当該ユーザのアレイパラメータ1を設定
し、さらにステップS14においてこのアレイパラメー
タ1を用いて当該ユーザの受信アダプティブアレイ処理
を行なう。
【0133】次に、ステップS15において、ユーザ番
号およびアレイ番号をそれぞれ1だけインクリメントし
ながらステップS12〜ステップS14の処理を繰返し
実行する。ステップS12において、ステップS15で
更新されたユーザ番号が受信ユーザ数を超えれば、ステ
ップS16でユーザ番号を初期化してステップS17に
進む。
【0134】ステップS17において、アレイ番号が最
大多重度に達していないか、またはユーザ番号が受信し
ているユーザ数に達していないならば、ステップS18
に進み、当該スロットにおいて2回目のアレイ処理を行
なうユーザを選定する。
【0135】そして、ステップS19に進み、当該ユー
ザのアレイパラメータ2を設定し、さらにステップS2
0においてこのアレイパラメータ2を用いて当該ユーザ
の受信アダプティブアレイ処理を行なう。
【0136】次に、ステップS21において、ユーザ番
号およびアレイ番号をそれぞれ1だけインクリメントし
ながらステップS17〜ステップS20の処理を繰返し
実行する。ステップS17において、ステップS21で
更新されたアレイ番号が最大多重度を越え、ユーザ番号
が受信ユーザ数を超えれば、ステップS22に進む。
【0137】ステップS22では、アレイパラメータ1
および2のそれぞれに基づくアレイ処理結果を、対比可
能なユーザについて対比し、その結果が良好なアレイパ
ラメータを選択して、次のフレームのアレイパラメータ
として採用することを決定して、当該フレームにおける
処理を終了する。
【0138】以上のように、この発明の実施の形態2に
よれば、空間多重基地局のアダプティブアレイ処理能力
に余裕がある場合に、同一スロットにおいて各ユーザご
とにアレイパラメータを変えながら複数回アレイ処理を
行ない、その結果に基づいて、最適のアレイパラメータ
を検索することにより、アレイパラメータの最適値を容
易に推定することができる。
【0139】また、実施の形態1のテーブルを利用した
方法と比較しても、この方法では、伝搬環境の変化に対
応した最適アレイパラメータの判定をリアルタイムで行
なうことができる。
【0140】[実施の形態3]次に、この発明の実施の
形態3によるアレイパラメータの最適値の推定方法の原
理について、説明する。
【0141】上述の実施の形態2の方法では、1バース
トの信号から得られるウェイト誤差に基づいて最適のパ
ラメータを検索しているが、1バーストの信号から得ら
れるウェイト誤差に基づく評価では、十分な信頼性が得
られない場合がある。
【0142】そこで、この発明の実施の形態3では、前
フレームに至るまでの複数フレームにわたって、ウェイ
ト誤差のようなアレイ処理の性能を示す指標を平均化す
ることによって、より高い信頼性で、最適アレイパラメ
ータの検索ができるようにするものである。
【0143】図8は、このような複数フレームにわたる
平均化により最適アレイパラメータを推定する過程を例
示するテーブルである。
【0144】図8を参照して、フレームTからT+10
0までの100フレームにわたって、アレイパラメータ
1として更新ステップを0.975に設定してアダプテ
ィブアレイ処理を行ない、上記100フレームのそれぞ
れにおける当該スロットのアダプティブアレイ処理の結
果であるウェイト誤差を100フレームにわたって平均
化した結果、平均ウェイト誤差が2000であったとす
る。
【0145】次に、フレームT+100からT+200
までの100フレームにわたって、アレイパラメータ2
として更新ステップをより大きな0.98に設定してア
ダプティブアレイ処理を行ない、上記100フレームの
それぞれにおける当該スロットのアダプティブアレイ処
理の結果であるウェイト誤差を100フレームにわたっ
て平均化した結果、平均ウェイト誤差が1000に低減
されたとする。
【0146】次に、フレームT+200からT+300
までの100フレームにわたって、アレイパラメータ3
として更新ステップをさらに大きな0.985に設定し
てアダプティブアレイ処理を行ない、上記100フレー
ムのそれぞれにおける当該スロットのアダプティブアレ
イ処理の結果であるウェイト誤差を100フレームにわ
たって平均化した結果、平均ウェイト誤差が800にさ
らに低減されたとする。
【0147】次に、フレームT+300からT+400
までの100フレームにわたって、アレイパラメータ4
として更新ステップをさらに大きな0.99に設定して
アダプティブアレイ処理を行ない、上記100フレーム
のそれぞれにおける当該スロットのアダプティブアレイ
処理の結果であるウェイト誤差を100フレームにわた
って平均化した結果、平均ウェイト誤差がむしろ120
0に増大したとする。
【0148】このように、100フレームごとにアレイ
パラメータを変化させながら100フレーム分のウェイ
ト誤差の平均化処理を行ない、ウェイト誤差が最小とな
るアレイパラメータの最適値を検索する。
【0149】なお、図8の例では、アレイパラメータと
して更新ステップの最適値を検索する手順について説明
したが、更新ステップの最適値の推定が終了すれば、次
に、他のアレイパラメータ(たとえば相関初期値、ウェ
イト初期値など)の最適値を同様の手順で検索する。
【0150】また、図8の例では、アダプティブアレイ
処理結果の性能を示す指標としてウェイト誤差を用いて
いるが、受信エラーなど他の指標を用いることも可能で
ある。
【0151】次に、図9は、図8を参照して説明した、
この発明の実施の形態3による空間多重基地局3000
の構成を示す機能ブロック図である。この空間多重基地
局3000は4多重可能な基地局である。
【0152】図9に示した基地局3000は、以下の点
において、図6に示した基地局2000と異なってい
る。
【0153】すなわち、図6のユーザ用信号処理部11
〜14に代えて、ユーザ用信号処理部21〜24が設け
られており、図6の受信情報測定機11d〜14dに代
えて、受信情報測定機21d〜24dが設けられてお
り、図6の受信情報判定機15,16に代えて、受信情
報判定機21e〜24eが設けられている。
【0154】ユーザ用信号処理装置21〜24は、すべ
て同じ構成を有しているので、ユーザ1用の信号処理装
置21の構成のみ図示し、その動作については後述す
る。また、図9に示す各ユーザ用信号処理装置の構成
は、図6の各ユーザ用信号処理装置の構成と同じであ
る。
【0155】図9の構成において、4多重状態において
は、ユーザ用信号処理装置21〜24が、4人のユーザ
1〜4にそれぞれ割当てられ、それぞれの信号処理装置
におけるアダプティブアレイ処理により、ユーザ1〜4
の信号がそれぞれ受信出力信号1〜4として分離抽出さ
れる。
【0156】アレイパラメータ設定機21a〜24aの
各々は、たとえば図8の例に従えば、100フレームご
とに、アレイパラメータを切替える。
【0157】受信情報測定機21d〜24dは、それぞ
れ、対応する受信出力信号のウェイト誤差を検出し、対
応する受信情報判定機21e〜24eに与える。
【0158】受信情報判定機21e〜24eの各々は、
対応する受信情報測定機から与えられたウェイト誤差
を、たとえば図8の例に従えば、100フレームずつ平
均してその結果を比較し、平均ウェイト誤差が最小とな
った最適パラメータを判定し、当該パラメータをアレイ
パラメータ設定機21a〜24aの対応するものに設定
する。
【0159】ユーザ用信号処理装置21〜24は、この
ように設定されたアレイパラメータに基づいて、それぞ
れの受信ウェイトベクトル計算機でウェイト推定を行な
う。
【0160】次に、図10は、図8および図9を参照し
て説明したこの発明の実施の形態3によるアレイパラメ
ータの最適値推定方法を実現するために、図9の基地局
3000のDSPによって実行される処理を示すフロー
図である。なお、前述のように、この発明の実施の形態
3では、図8のテーブルに示すように100フレーム分
のアレイ処理の結果の平均をとっているが、図10に示
すフロー図は、そのうちの1フレームの処理を示してい
る。
【0161】なお、以下の説明において、アレイパラメ
ータu*1は、たとえば4多重ユーザのうち番号*のユ
ーザについて、以前の推定結果に基づいて、最適であろ
うと推定して新たに設定されるアレイパラメータであ
り、アレイパラメータu*2は、同じく番号*のユーザ
について、以前の推定結果におけるこれまでの最適アレ
イパラメータであり、アレイパラメータu*1の推定結
果との比較対象として用いられるものとする。
【0162】図10を参照して、まず、ステップS31
において、ユーザ番号を初期化し、ユーザu1〜u4の
それぞれの前フレームのフレームカウント値を引き継い
で推定処理を開始する。
【0163】ステップS32において、当該ユーザ番号
が受信しているユーザ数に達していなければ、ステップ
S33に進み、一方、超えれば処理を終了する。
【0164】ステップS33では、まず処理すべきユー
ザの番号として、初期化されたユーザ番号を1インクリ
メントしたユーザの番号を*で表わす。
【0165】次にステップS34で、番号*のユーザu
*のフレームカウント値が100であるか否かが判定さ
れる。ここで当該フレームでは、フレームカウント値が
100に達していないものとする。この場合、ステップ
S35において、ユーザu*のフレームカウント値を1
だけインクリメントしてステップS36に進み、ユーザ
u*のアレイパラメータu*1を用いて当該ユーザの受
信アダプティブアレイ処理を行なう。
【0166】そしてステップS37において、アレイパ
ラメータu*1を用いた場合の受信結果を示す情報(た
とえばウェイト誤差)を算出してユーザごとにメモリに
格納する。すなわち、ユーザごとに、1フレーム目から
当該フレームまでの受信結果情報(たとえばウェイト誤
差)が累算(平均化)されることになる。
【0167】次に、ステップS38において、ユーザ番
号を1だけインクリメントして、次ユーザに対する処理
を行なう。すなわち、次ユーザに対しても、ステップS
32〜37の処理を行ない、その結果を当該ユーザのメ
モリに格納する。
【0168】このように、100フレーム中のあるフレ
ームにおいて、ステップS32でユーザ番号が受信ユー
ザ数を超えると判定されるまで、ユーザu1〜u4のそ
れぞれについて、ステップS33〜37により、当該フ
レームにおける受信結果情報が得られ、メモリに格納さ
れ、当該フレームまでの平均化がなされる。
【0169】一方、当該フレームが100フレーム目で
あることがステップS34において判断されると、当該
ユーザ番号u*に対して、ステップS39において、こ
の新たに設定したアレイパラメータu*1を用いて算出
された、メモリに格納された受信結果情報(たとえば平
均ウェイト誤差)と、比較対象のために用いられるアレ
イパラメータu*2を用いた以前の最適受信結果情報
(たとえば平均ウェイト誤差)とを対比する。
【0170】その結果、ステップS40において、アレ
イパラメータu*1を用いた受信結果の方がアレイパラ
メータu*2を用いた受信結果より良ければ、新たに設
定したアレイパラメータu*1がこれまでの推定結果に
おける最適パラメータであると判断して、ステップS4
1に進む。
【0171】ステップS41においては、このアレイパ
ラメータu*1を用いたときの受信結果情報を、次の推
定処理において比較対象用のアレイパラメータu*2と
して用いるため、アレイパラメータu*2用の受信情報
メモリに格納する。そして、これまでの推定結果に基づ
いて、さらに最適であろうと推定されるアレイパラメー
タu*1を新たに設定する。
【0172】一方、ステップS40において、アレイパ
ラメータu*1を用いた受信結果の方がアレイパラメー
タu*2を用いた受信結果より良くなければ、アレイパ
ラメータu*2がそのままこれまでの推定結果における
最適パラメータであると判断して、ステップS42に進
む。
【0173】ステップS42においては、アレイパラメ
ータu*2を用いたときの受信結果情報を、次の推定処
理においても比較対象用のアレイパラメータu*2とし
てそのまま用いるため、アレイパラメータu*2用の受
信情報メモリに格納する。そして、これまでの推定結果
に基づいて、さらに最適であろうと推定されるアレイパ
ラメータu*1を新たに設定する。
【0174】そして、ステップS41または42におけ
るアレイパラメータu*1の設定後、ステップS43に
おいて、フレームカウント値を初期化し、ステップS3
6において、当該アレイパラメータu*1を用いた受信
アレイ処理を実行し、その結果情報を当該ユーザのメモ
リに格納する。
【0175】次に、ステップS38において、ユーザ番
号を1だけインクリメントして、次ユーザに対する処理
を行なう。すなわち、次ユーザに対しても、ステップS
32〜34,39〜43,および36〜37の処理を行
ない、その結果を当該ユーザのメモリに格納する。
【0176】このように、100フレーム目において、
ステップS32でユーザ番号が受信ユーザ数を超えると
判定されるまで、ユーザu1〜u4のそれぞれについ
て、ステップS33〜34,39〜41により、新たな
アレイパラメータu*1が設定される。
【0177】以上のように、この発明の実施の形態3に
よれば、複数フレーム(たとえば100フレーム)にわ
たる受信アレイ結果の平均化処理を行ないながら、最適
アレイパラメータの推定を行うので信頼性の高い推定結
果を得ることができる。
【0178】なお、上述の実施の形態は、移動体通信シ
ステムの基地局にこの発明を適用したものであるが、こ
の発明は、基地局に限らず、アダプティブアレイ端末の
ようにアダプティブアレイ処理による受信が可能な無線
受信装置に適用される。
【0179】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0180】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、アダ
プティブアレイ処理により信号を受信する無線受信装置
において、受信信号の伝搬環境に応じたアレイパラメー
タの最適値を推定してアレイパラメータを適応的に切替
えるように構成しているので、伝搬環境の変化に関わら
ず、ウェイト推定能力を最適化し、最適の信号受信を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による伝搬環境と最
適アレイパラメータとの対応関係のテーブルを示す図で
ある。
【図2】 この発明の実施の形態1による空間多重基地
局の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1によるアレイパラメ
ータの最適値推定方法を示すフロー図である。
【図4】 この発明の実施の形態2の動作原理を模式的
に示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による最適アレイパ
ラメータの推定過程を例示するテーブルを示す図であ
る。
【図6】 この発明の実施の形態2による空間多重基地
局の構成を示す機能ブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態2によるアレイパラメ
ータの最適値推定方法を示すフロー図である。
【図8】 この発明の実施の形態3による最適アレイパ
ラメータの推定過程を例示するテーブルを示す図であ
る。
【図9】 この発明の実施の形態3による空間多重基地
局の構成を示す機能ブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態3によるアレイパラ
メータの最適値推定方法を示すフロー図である。
【符号の説明】
1,2,3,4,11,12,13,14,21,2
2,23,24 ユーザ用信号処理装置、1a,2a,
3a,4a,11a,12a,13a,14a,21
a,22a,23a,24a アレイパラメータ設定
機、1b,11b,21b 受信ウェイトベクトル計算
機、1c,11c,21c メモリ、1d,2d,3
d,4d,11d,12d,13d,14d,21d,
22d,23d,24d 受信情報測定機、15,1
6,21e,22e,23e,24e 受信情報判定
機、A1,A2,A3,A4 アンテナ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮田 健雄 大阪府大東市三洋町1番1号 三洋テレコ ミュニケーションズ株式会社内 (72)発明者 土居 義晴 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5K022 FF00 5K059 CC03 DD10 DD31 EE02

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数アンテナを有し、アダプティブアレ
    イ処理により所望信号を抽出する無線受信装置であっ
    て、 所定の種類のアレイパラメータを用いて前記複数アンテ
    ナごとのウェイトを推定し、前記複数アンテナで受信し
    た受信信号を前記推定されたウェイトで重み付けして合
    成することにより前記所望信号を抽出するアダプティブ
    アレイ処理手段と、 前記アダプティブアレイ処理手段のウェイト推定性能を
    最適化する前記所定の種類のアレイパラメータの最適値
    を推定するアレイパラメータ最適値推定手段とを備え
    た、無線受信装置。
  2. 【請求項2】 前記アレイパラメータ最適値推定手段
    は、 前記受信信号の伝搬環境を判定する判定手段と、 前記伝搬環境の異なる条件にそれぞれ対応する前記アレ
    イパラメータの最適値からなるテーブルを予め記憶した
    記憶手段と、 前記テーブルを参照することにより、前記判定手段によ
    り判定された受信信号の伝搬環境に応じた前記アレイパ
    ラメータの最適値を推定するテーブル参照手段とを含
    む、請求項1に記載の無線受信装置。
  3. 【請求項3】 前記アレイパラメータ最適値推定手段
    は、 同一タイムスロット内において、前記アレイパラメータ
    の複数の値にそれぞれ対応して前記アダプティブアレイ
    処理手段を複数回動作させる動作制御手段と、 前記アダプティブアレイ処理手段が動作するたびにその
    ときの前記アレイパラメータの値に対応する前記アダプ
    ティブアレイ処理手段のウェイト推定性能を表わす指標
    を算出する指標算出手段と、 前記算出された指標に基づき、前記タイムスロット内に
    おいて前記アダプティブアレイ処理手段のウェイト推定
    性能が最適化される前記アレイパラメータの値を推定す
    る最適値推定手段とを含む、請求項1に記載の無線受信
    装置。
  4. 【請求項4】 前記動作制御手段は、後続のタイムスロ
    ットにおいて、先行するタイムスロットにおいて前記最
    適値推定手段によって推定された前記アレイパラメータ
    の値を前記アレイパラメータの複数の値の1つとして使
    用し、 前記最適値推定手段は、複数のタイムスロットにわたっ
    て前記指標算出手段によって算出された指標に基づき、
    前記複数のタイムスロットを通じて前記アダプティブア
    レイ処理手段のウェイト推定性能が最適化される前記ア
    レイパラメータの値を推定する、請求項3に記載の無線
    受信装置。
  5. 【請求項5】 前記アレイパラメータ最適値推定手段
    は、 複数のタイムスロットにわたって前記アレイパラメータ
    の値を固定して、前記複数のタイムスロットのそれぞれ
    においてアダプティブアレイ処理手段を動作させる動作
    制御手段と、 前記アダプティブアレイ処理手段が動作するたびにその
    ときの前記アレイパラメータの固定された値に対応する
    前記アダプティブアレイ処理手段のウェイト推定性能を
    表わす指標を算出する指標算出手段と、 前記複数のタイムスロットにわたって、前記算出された
    指標を平均化する平均化手段と、 前記動作制御手段、前記指標算出手段、および前記平均
    化手段の前記複数のタイムスロットにわたる動作を繰返
    し実行させる反復制御手段と、 前記複数のタイムスロットごとに前記平均化手段によっ
    て平均化された指標に基づき、前記アダプティブアレイ
    処理手段のウェイト推定性能が最適化される前記アレイ
    パラメータの値を決定する最適値推定手段とを含む、請
    求項1に記載の無線受信装置。
  6. 【請求項6】 複数アンテナを有し、アダプティブアレ
    イ処理により複数のユーザ端末が空間多重接続すること
    ができる無線受信装置であって、 前記複数のユーザ端末の各々に対応して設けられ、所定
    の種類のアレイパラメータを用いて前記複数アンテナご
    とのウェイトを推定し、前記複数アンテナで受信した受
    信信号を前記推定されたウェイトで重み付けして合成す
    ることにより前記対応するユーザ端末からの信号を抽出
    するアダプティブアレイ処理手段と、 前記アダプティブアレイ処理手段の各々のウェイト推定
    性能を最適化する前記所定の種類のアレイパラメータの
    最適値を推定するアレイパラメータ最適値推定手段とを
    備え、前記アレイパラメータ最適値推定手段は、 前記受信信号の伝搬環境を判定する判定手段と、 前記伝搬環境の異なる条件にそれぞれ対応する前記アレ
    イパラメータの最適値からなるテーブルを予め記憶した
    記憶手段と、 前記テーブルを参照することにより、前記判定手段によ
    り判定された受信信号の伝搬環境に応じた前記アレイパ
    ラメータの最適値を推定するテーブル参照手段とを含
    む、無線受信装置。
  7. 【請求項7】 前記伝搬環境は、空間多重接続の多重度
    およびフェージングの大きさの少なくとも一方である、
    請求項6に記載の無線受信装置。
  8. 【請求項8】 複数アンテナを有し、アダプティブアレ
    イ処理により複数の ユーザ端末が空間多重接続することができる無線受信装
    置であって、前記複数のユーザ端末の各々に対応して設
    けられ、所定の種類のアレイパラメータを用いて前記複
    数アンテナごとのウェイトを推定し、前記複数アンテナ
    で受信した受信信号を前記推定されたウェイトで重み付
    けして合成することにより前記対応するユーザ端末から
    の信号を抽出するアダプティブアレイ処理手段と、 前記アダプティブアレイ処理手段の各々のウェイト推定
    性能を最適化する前記所定の種類のアレイパラメータの
    最適値を推定するアレイパラメータ最適値推定手段とを
    備え、前記アレイパラメータ最適値推定手段は、 同一タイムスロット内において、前記アレイパラメータ
    の複数の値にそれぞれ対応して前記アダプティブアレイ
    処理手段を複数回動作させる動作制御手段と、前記アダ
    プティブアレイ処理手段が動作するたびにそのときの前
    記アレイパラメータの値に対応する前記アダプティブア
    レイ処理手段のウェイト推定性能を表わす指標を算出す
    る指標算出手段と、 前記算出された指標に基づき、前記タイムスロット内に
    おいて前記アダプティブアレイ処理手段のウェイト推定
    性能が最適化される前記アレイパラメータの値を推定す
    る最適値推定手段とを含む、無線受信装置。
  9. 【請求項9】 前記動作制御手段は、後続のタイムスロ
    ットにおいて、先行するタイムスロットにおいて前記最
    適値推定手段によって推定された前記アレイパラメータ
    の値を前記アレイパラメータの複数の値の1つとして使
    用し、 前記最適値推定手段は、複数のタイムスロットにわたっ
    て前記指標算出手段によって算出された指標に基づき、
    前記複数のタイムスロットを通じて前記アダプティブア
    レイ処理手段のウェイト推定性能が最適化される前記ア
    レイパラメータの値を推定する、請求項8に記載の無線
    受信装置。
  10. 【請求項10】 複数アンテナを有し、アダプティブア
    レイ処理により複数のユーザ端末が空間多重接続するこ
    とができる無線受信装置であって、 前記複数のユーザ端末の各々に対応して設けられ、所定
    の種類のアレイパラメータを用いて前記複数アンテナご
    とのウェイトを推定し、前記複数アンテナで受信した受
    信信号を前記推定されたウェイトで重み付けして合成す
    ることにより前記対応するユーザ端末からの信号を抽出
    するアダプティブアレイ処理手段と、 前記アダプティブアレイ処理手段の各々のウェイト推定
    性能を最適化する前記所定の種類のアレイパラメータの
    最適値を推定するアレイパラメータ最適値推定手段とを
    備え、前記アレイパラメータ最適値推定手段は、 複数のタイムスロットにわたって前記アレイパラメータ
    の値を固定して、前記複数のタイムスロットのそれぞれ
    においてアダプティブアレイ処理手段を動作させる動作
    制御手段と、 前記アダプティブアレイ処理手段が動作するたびにその
    ときの前記アレイパラメータの固定された値に対応する
    前記アダプティブアレイ処理手段のウェイト推定性能を
    表わす指標を算出する指標算出手段と、 前記複数のタイムスロットにわたって、前記算出された
    指標を平均化する平均化手段と、 前記動作制御手段、前記指標算出手段、および前記平均
    化手段の前記複数のタイムスロットにわたる動作を繰返
    し実行させる反復制御手段と、 前記複数のタイムスロットごとに前記平均化手段によっ
    て平均化された指標に基づき、前記アダプティブアレイ
    処理手段のウェイト推定性能が最適化される前記アレイ
    パラメータの値を決定する最適値推定手段とを含む、無
    線受信装置。
  11. 【請求項11】 前記アダプティブアレイ処理手段のウ
    ェイト推定性能を表わす指標は、ウェイト推定誤差であ
    る、請求項3、4、5、8、9または10のいずれかに
    記載の無線受信装置。
  12. 【請求項12】 複数アンテナを有し、アダプティブア
    レイ処理により所望信号を抽出する無線受信装置におけ
    るアレイパラメータ最適値推定方法であって、 所定の種類のアレイパラメータを用いて前記複数アンテ
    ナごとのウェイトを推定し、前記複数アンテナで受信し
    た受信信号を前記推定されたウェイトで重み付けして合
    成することにより前記所望信号を抽出するアダプティブ
    アレイ処理を実行するステップと、 前記アダプティブアレイ処理のウェイト推定性能を最適
    化する前記所定の種類のアレイパラメータの最適値を推
    定するステップとを備えた、アレイパラメータ最適値推
    定方法。
  13. 【請求項13】 前記アレイパラメータの最適値を推定
    するステップは、 前記受信信号の伝搬環境を判定するステップと、 前記伝搬環境の異なる条件にそれぞれ対応する前記アレ
    イパラメータの最適値からなるテーブルを予め準備する
    ステップと、 前記テーブルを参照することにより、前記判定された受
    信信号の伝搬環境に応じた前記アレイパラメータの最適
    値を推定するステップとを含む、請求項12に記載のア
    レイパラメータ最適値推定方法。
  14. 【請求項14】 前記アレイパラメータの最適値を推定
    するステップは、 同一タイムスロット内において、前記アレイパラメータ
    の複数の値にそれぞれ対応して前記アダプティブアレイ
    処理ステップを複数回動作させるステップと、 前記アダプティブアレイ処理ステップが動作するたびに
    そのときの前記アレイパラメータの値に対応する前記ア
    ダプティブアレイ処理のウェイト推定性能を表わす指標
    を算出するステップと、 前記算出された指標に基づき、前記タイムスロット内に
    おいて前記アダプティブアレイ処理のウェイト推定性能
    が最適化される前記アレイパラメータの値を推定するス
    テップとを含む、請求項12に記載のアレイパラメータ
    最適値推定方法。
  15. 【請求項15】 前記アダプティブアレイ処理ステップ
    を複数回動作させるステップは、後続のタイムスロット
    において、先行するタイムスロットにおいて前記推定さ
    れた前記アレイパラメータの値を前記アレイパラメータ
    の複数の値の1つとして使用するステップを含み、 前記アレイパラメータの値を推定するステップは、複数
    のタイムスロットにわたって前記算出された指標に基づ
    き、前記複数のタイムスロットを通じて前記アダプティ
    ブアレイ処理のウェイト推定性能が最適化される前記ア
    レイパラメータの値を推定するステップを含む、請求項
    14に記載のアレイパラメータ最適値推定方法。
  16. 【請求項16】 前記アレイパラメータの最適値を推定
    するステップは、 複数のタイムスロットにわたって前記アレイパラメータ
    の値を固定して、前記複数のタイムスロットのそれぞれ
    においてアダプティブアレイ処理ステップを動作させる
    ステップと、 前記アダプティブアレイ処理ステップが動作するたびに
    そのときの前記アレイパラメータの固定された値に対応
    する前記アダプティブアレイ処理のウェイト推定性能を
    表わす指標を算出するステップと、 前記複数のタイムスロットにわたって、前記算出された
    指標を平均化するステップと、 前記アダプティブアレイ処理ステップを動作させるステ
    ップ、前記指標を算出するステップ、および前記平均化
    するステップの前記複数のタイムスロットにわたる動作
    を繰返し実行させるステップと、 前記複数のタイムスロットごとに前記平均化された指標
    に基づき、前記アダプティブアレイ処理のウェイト推定
    性能が最適化される前記アレイパラメータの値を決定す
    るステップとを含む、請求項12に記載のアレイパラメ
    ータ最適値推定方法。
  17. 【請求項17】 複数アンテナを有し、アダプティブア
    レイ処理により複数のユーザ端末が空間多重接続するこ
    とができる無線受信装置におけるアレイパラメータ最適
    値推定方法であって、 前記複数のユーザ端末の各々に対応して、所定の種類の
    アレイパラメータを用いて前記複数アンテナごとのウェ
    イトを推定し、前記複数アンテナで受信した受信信号を
    前記推定されたウェイトで重み付けして合成することに
    より前記対応するユーザ端末からの信号を抽出するアダ
    プティブアレイ処理を実行するステップと、 前記アダプティブアレイ処理の各々のウェイト推定性能
    を最適化する前記所定の種類のアレイパラメータの最適
    値を推定するステップとを備え、前記アレイパラメータ
    の最適値を推定するステップは、 前記受信信号の伝搬環境を判定するステップと、 前記伝搬環境の異なる条件にそれぞれ対応する前記アレ
    イパラメータの最適値からなるテーブルを予め準備する
    ステップと、 前記テーブルを参照することにより、前記判定された受
    信信号の伝搬環境に応じた前記アレイパラメータの最適
    値を推定するステップとを含む、アレイパラメータ最適
    値推定方法。
  18. 【請求項18】 前記伝搬環境は、空間多重接続の多重
    度およびフェージングの大きさの少なくとも一方であ
    る、請求項17に記載のアレイパラメータ最適値推定方
    法。
  19. 【請求項19】 複数アンテナを有し、アダプティブア
    レイ処理により複数のユーザ端末が空間多重接続するこ
    とができる無線受信装置におけるアレイパラメータ最適
    値推定方法であって、 前記複数のユーザ端末の各々に対応して、所定の種類の
    アレイパラメータを用いて前記複数アンテナごとのウェ
    イトを推定し、前記複数アンテナで受信した受信信号を
    前記推定されたウェイトで重み付けして合成することに
    より前記対応するユーザ端末からの信号を抽出するアダ
    プティブアレイ処理を実行するステップと、 前記アダプティブアレイ処理の各々のウェイト推定性能
    を最適化する前記所定の種類のアレイパラメータの最適
    値を推定するステップとを備え、前記アレイパラメータ
    の最適値を推定するステップは、 同一タイムスロット内において、前記アレイパラメータ
    の複数の値にそれぞれ対応して前記アダプティブアレイ
    処理ステップを複数回動作させるステップと、 前記アダプティブアレイ処理ステップが動作するたびに
    そのときの前記アレイパラメータの値に対応する前記ア
    ダプティブアレイ処理のウェイト推定性能を表わす指標
    を算出するステップと、 前記算出された指標に基づき、前記タイムスロット内に
    おいて前記アダプティブアレイ処理のウェイト推定性能
    が最適化される前記アレイパラメータの値を推定するス
    テップとを含む、アレイパラメータ最適値推定方法。
  20. 【請求項20】 前記アダプティブアレイ処理ステップ
    を複数回動作させるステップは、後続のタイムスロット
    において、先行するタイムスロットにおいて前記推定さ
    れた前記アレイパラメータの値を前記アレイパラメータ
    の複数の値の1つとして使用するステップを含み、 前記最適値を推定するステップは、複数のタイムスロッ
    トにわたって前記算出された指標に基づき、前記複数の
    タイムスロットを通じて前記アダプティブアレイ処理の
    ウェイト推定性能が最適化される前記アレイパラメータ
    の値を推定するステップを含む、請求項19に記載のア
    レイパラメータ最適値推定方法。
  21. 【請求項21】 複数アンテナを有し、アダプティブア
    レイ処理により複数のユーザ端末が空間多重接続するこ
    とができる無線受信装置におけるアレイパラメータ最適
    値推定方法であって、 前記複数のユーザ端末の各々に対応して、所定の種類の
    アレイパラメータを用いて前記複数アンテナごとのウェ
    イトを推定し、前記複数アンテナで受信した受信信号を
    前記推定されたウェイトで重み付けして合成することに
    より前記対応するユーザ端末からの信号を抽出するアダ
    プティブアレイ処理を実行するステップと、 前記アダプティブアレイ処理の各々のウェイト推定性能
    を最適化する前記所定の種類のアレイパラメータの最適
    値を推定するステップとを備え、前記アレイパラメータ
    の最適値を推定するステップは、 複数のタイムスロットにわたって前記アレイパラメータ
    の値を固定して、前記複数のタイムスロットのそれぞれ
    においてアダプティブアレイ処理ステップを動作させる
    ステップと、 前記アダプティブアレイ処理ステップが動作するたびに
    そのときの前記アレイパラメータの固定された値に対応
    する前記アダプティブアレイ処理のウェイト推定性能を
    表わす指標を算出するステップと、 前記複数のタイムスロットにわたって、前記算出された
    指標を平均化するステップと、 前記アダプティブアレイ処理ステップを動作させるステ
    ップ、前記指標を算出するステップ、および前記平均化
    するステップの前記複数のタイムスロットにわたる動作
    を繰返し実行させるステップと、 前記複数のタイムスロットごとに前記平均化された指標
    に基づき、前記アダプティブアレイ処理のウェイト推定
    性能が最適化される前記アレイパラメータの値を決定す
    るステップとを含む、アレイパラメータ最適値推定方
    法。
  22. 【請求項22】 前記アダプティブアレイ処理のウェイ
    ト推定性能を表わす指標は、ウェイト推定誤差である、
    請求項14、15、16、19、20または21のいず
    れかに記載のアレイパラメータ最適値推定方法。
  23. 【請求項23】 複数アンテナを有し、アダプティブア
    レイ処理により所望信号を抽出する無線受信装置におけ
    るアレイパラメータ最適値推定プログラムであって、コ
    ンピュータに、 所定の種類のアレイパラメータを用いて前記複数アンテ
    ナごとのウェイトを推定し、前記複数アンテナで受信し
    た受信信号を前記推定されたウェイトで重み付けして合
    成することにより前記所望信号を抽出するアダプティブ
    アレイ処理を実行するステップと、 前記アダプティブアレイ処理のウェイト推定性能を最適
    化する前記所定の種類のアレイパラメータの最適値を推
    定するステップとを実行させる、アレイパラメータ最適
    値推定プログラム。
  24. 【請求項24】 前記アレイパラメータの最適値を推定
    するステップは、 前記受信信号の伝搬環境を判定するステップと、 前記伝搬環境の異なる条件にそれぞれ対応する前記アレ
    イパラメータの最適値からなるテーブルを予め準備する
    ステップと、 前記テーブルを参照することにより、前記判定された受
    信信号の伝搬環境に応じた前記アレイパラメータの最適
    値を推定するステップとを含む、請求項23に記載のア
    レイパラメータ最適値推定プログラム。
  25. 【請求項25】 前記アレイパラメータの最適値を推定
    するステップは、 同一タイムスロット内において、前記アレイパラメータ
    の複数の値にそれぞれ対応して前記アダプティブアレイ
    処理ステップを複数回動作させるステップと、 前記アダプティブアレイ処理ステップが動作するたびに
    そのときの前記アレイパラメータの値に対応する前記ア
    ダプティブアレイ処理のウェイト推定性能を表わす指標
    を算出するステップと、 前記算出された指標に基づき、前記タイムスロット内に
    おいて前記アダプティブアレイ処理のウェイト推定性能
    が最適化される前記アレイパラメータの値を推定するス
    テップとを含む、請求項23に記載のアレイパラメータ
    最適値推定プログラム。
  26. 【請求項26】 前記アダプティブアレイ処理ステップ
    を複数回動作させるステップは、後続のタイムスロット
    において、先行するタイムスロットにおいて前記推定さ
    れた前記アレイパラメータの値を前記アレイパラメータ
    の複数の値の1つとして使用するステップを含み、 前記アレイパラメータの値を推定するステップは、複数
    のタイムスロットにわたって前記算出された指標に基づ
    き、前記複数のタイムスロットを通じて前記アダプティ
    ブアレイ処理のウェイト推定性能が最適化される前記ア
    レイパラメータの値を推定するステップを含む、請求項
    25に記載のアレイパラメータ最適値推定プログラム。
  27. 【請求項27】 前記アレイパラメータの最適値を推定
    するステップは、 複数のタイムスロットにわたって前記アレイパラメータ
    の値を固定して、前記複数のタイムスロットのそれぞれ
    においてアダプティブアレイ処理ステップを動作させる
    ステップと、 前記アダプティブアレイ処理ステップが動作するたびに
    そのときの前記アレイパラメータの固定された値に対応
    する前記アダプティブアレイ処理のウェイト推定性能を
    表わす指標を算出するステップと、 前記複数のタイムスロットにわたって、前記算出された
    指標を平均化するステップと、 前記アダプティブアレイ処理ステップを動作させるステ
    ップ、前記指標を算出するステップ、および前記平均化
    するステップの前記複数のタイムスロットにわたる動作
    を繰返し実行させるステップと、 前記複数のタイムスロットごとに前記平均化された指標
    に基づき、前記アダプティブアレイ処理のウェイト推定
    性能が最適化される前記アレイパラメータの値を決定す
    るステップとを含む、請求項23に記載のアレイパラメ
    ータ最適値推定プログラム。
  28. 【請求項28】 複数アンテナを有し、アダプティブア
    レイ処理により複数のユーザ端末が空間多重接続するこ
    とができる無線受信装置におけるアレイパラメータ最適
    値推定プログラムであって、コンピュータに、 前記複数のユーザ端末の各々に対応して、所定の種類の
    アレイパラメータを用いて前記複数アンテナごとのウェ
    イトを推定し、前記複数アンテナで受信した受信信号を
    前記推定されたウェイトで重み付けして合成することに
    より前記対応するユーザ端末からの信号を抽出するアダ
    プティブアレイ処理を実行するステップと、 前記アダプティブアレイ処理の各々のウェイト推定性能
    を最適化する前記所定の種類のアレイパラメータの最適
    値を推定するステップとを実行させ、前記アレイパラメ
    ータの最適値を推定するステップは、 前記受信信号の伝搬環境を判定するステップと、 前記伝搬環境の異なる条件にそれぞれ対応する前記アレ
    イパラメータの最適値からなるテーブルを予め準備する
    ステップと、 前記テーブルを参照することにより、前記判定された受
    信信号の伝搬環境に応じた前記アレイパラメータの最適
    値を推定するステップとを含む、アレイパラメータ最適
    値推定プログラム。
  29. 【請求項29】 前記伝搬環境は、空間多重接続の多重
    度およびフェージングの大きさの少なくとも一方であ
    る、請求項28に記載のアレイパラメータ最適値推定プ
    ログラム。
  30. 【請求項30】 複数アンテナを有し、アダプティブア
    レイ処理により複数のユーザ端末が空間多重接続するこ
    とができる無線受信装置におけるアレイパラメータ最適
    値推定プログラムであって、コンピュータに、 前記複数のユーザ端末の各々に対応して、所定の種類の
    アレイパラメータを用いて前記複数アンテナごとのウェ
    イトを推定し、前記複数アンテナで受信した受信信号を
    前記推定されたウェイトで重み付けして合成することに
    より前記対応するユーザ端末からの信号を抽出するアダ
    プティブアレイ処理を実行するステップと、 前記アダプティブアレイ処理の各々のウェイト推定性能
    を最適化する前記所定の種類のアレイパラメータの最適
    値を推定するステップとを実行させ、前記アレイパラメ
    ータの最適値を推定するステップは、 同一タイムスロット内において、前記アレイパラメータ
    の複数の値にそれぞれ対応して前記アダプティブアレイ
    処理ステップを複数回動作させるステップと、前記アダ
    プティブアレイ処理ステップが動作するたびにそのとき
    の前記アレイパラメータの値に対応する前記アダプティ
    ブアレイ処理のウェイト推定性能を表わす指標を算出す
    るステップと、 前記算出された指標に基づき、前記タイムスロット内に
    おいて前記アダプティブアレイ処理のウェイト推定性能
    が最適化される前記アレイパラメータの値を推定するス
    テップとを含む、アレイパラメータ最適値推定プログラ
    ム。
  31. 【請求項31】 前記アダプティブアレイ処理ステップ
    を複数回動作させるステップは、後続のタイムスロット
    において、先行するタイムスロットにおいて前記推定さ
    れた前記アレイパラメータの値を前記アレイパラメータ
    の複数の値の1つとして使用するステップを含み、 前記最適値を推定するステップは、複数のタイムスロッ
    トにわたって前記算出された指標に基づき、前記複数の
    タイムスロットを通じて前記アダプティブアレイ処理の
    ウェイト推定性能が最適化される前記アレイパラメータ
    の値を推定するステップを含む、請求項30に記載のア
    レイパラメータ最適値推定プログラム。
  32. 【請求項32】 複数アンテナを有し、アダプティブア
    レイ処理により複数のユーザ端末が空間多重接続するこ
    とができる無線受信装置におけるアレイパラメータ最適
    値推定プログラムであって、コンピュータに、 前記複数のユーザ端末の各々に対応して、所定の種類の
    アレイパラメータを用いて前記複数アンテナごとのウェ
    イトを推定し、前記複数アンテナで受信した受信信号を
    前記推定されたウェイトで重み付けして合成することに
    より前記対応するユーザ端末からの信号を抽出するアダ
    プティブアレイ処理を実行するステップと、 前記アダプティブアレイ処理の各々のウェイト推定性能
    を最適化する前記所定の種類のアレイパラメータの最適
    値を推定するステップとを実行させ、前記アレイパラメ
    ータの最適値を推定するステップは、 複数のタイムスロットにわたって前記アレイパラメータ
    の値を固定して、前記複数のタイムスロットのそれぞれ
    においてアダプティブアレイ処理ステップを動作させる
    ステップと、 前記アダプティブアレイ処理ステップが動作するたびに
    そのときの前記アレイパラメータの固定された値に対応
    する前記アダプティブアレイ処理のウェイト推定性能を
    表わす指標を算出するステップと、 前記複数のタイムスロットにわたって、前記算出された
    指標を平均化するステップと、 前記アダプティブアレイ処理ステップを動作させるステ
    ップ、前記指標を算出するステップ、および前記平均化
    するステップの前記複数のタイムスロットにわたる動作
    を繰返し実行させるステップと、 前記複数のタイムスロットごとに前記平均化された指標
    に基づき、前記アダプティブアレイ処理のウェイト推定
    性能が最適化される前記アレイパラメータの値を決定す
    るステップとを含む、アレイパラメータ最適値推定プロ
    グラム。
  33. 【請求項33】 前記アダプティブアレイ処理のウェイ
    ト推定性能を表わす指標は、ウェイト推定誤差である、
    請求項25、26、27、30、31または32のいず
    れかに記載のアレイパラメータ最適値推定プログラム。
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