JP2003264347A - 窒化物系半導体レーザ素子 - Google Patents

窒化物系半導体レーザ素子

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JP2003264347A JP2002065761A JP2002065761A JP2003264347A JP 2003264347 A JP2003264347 A JP 2003264347A JP 2002065761 A JP2002065761 A JP 2002065761A JP 2002065761 A JP2002065761 A JP 2002065761A JP 2003264347 A JP2003264347 A JP 2003264347A
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Masayuki Hata
雅幸 畑
Daijiro Inoue
大二朗 井上
Takashi Kano
隆司 狩野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】しきい値電流を低減し、かつ、発光効率を向上
させることが可能な窒化物系半導体レーザ素子を提供す
る。 【解決手段】この窒化物系半導体レーザ素子は、MQW
活性層42と、MQW活性層42上に形成されたp型キ
ャリアブロック層43と、p型キャリアブロック層43
よりも小さいバンドギャップを有するとともに、p型A
0.01Ga0.99Nからなるp型光ガイド層44と、p型
光ガイド層44上に形成されたp型クラッド層5とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、窒化物系半導体
レーザ素子に関し、特に、光ガイド層を含む窒化物系半
導体レーザ素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、窒化物系半導体レーザ素子は、次
世代の大容量光ディスク用光源としての利用が期待され
ており、その開発が盛んに行われている。
【0003】図19は、従来の窒化物系半導体レーザ素
子の断面図である。まず、図19を参照して、従来の窒
化物系半導体レーザ素子の構造を説明する。
【0004】従来の窒化物系半導体レーザ素子では、図
19に示すように、サファイア基板101上に、約20
nmの膜厚を有するGaNからなる低温バッファ層10
2を介して、約4μmの膜厚を有するSiがドープされ
たn型GaNからなるn型コンタクト層103が形成さ
れている。n型コンタクト層103の凸部上には、約5
0nmの膜厚を有するSiがドープされたn型In0.1
Ga0.9Nからなるn型クラック防止層104、約0.
5μmの膜厚を有するSiがドープされたn型Al0.1
Ga0.9Nからなるn型クラッド層105、約50nm
の膜厚を有するSiがドープされたn型GaNからなる
n型光ガイド層106、活性層107、約10nmの膜
厚を有するMgがドープされたp型Al0.2Ga0.8Nか
らなるp型キャップ層108、約50nmの膜厚を有す
るMgがドープされたp型GaNからなるp型光ガイド
層109、約0.5μmの膜厚を有するMgがドープさ
れたp型Al0.1Ga0.9Nからなるp型クラッド層11
0、および、約0.5μmの膜厚を有するMgがドープ
されたp型GaNからなるp型コンタクト層111が順
次形成されている。
【0005】また、活性層107は、約2.5nmの膜
厚を有するアンドープIn0.2Ga0 .8Nからなる井戸層
と、約5nmの膜厚を有するアンドープIn0.05Ga
0.95Nからなる障壁層とが交互に13回繰り返して積層
された多重量子井戸構造(MQW:Multiple
Quantum Well)を有する。この活性層10
7を挟み込むように形成されているn型光ガイド層10
6およびp型光ガイド層109は、それぞれ、n型クラ
ッド層105と活性層107との中間の屈折率およびp
型クラッド層110と活性層107との中間の屈折率を
有する。これにより、n型光ガイド層106およびp型
光ガイド層109は、活性層107に光を閉じ込める機
能を有する。このように、n型光ガイド層106および
p型光ガイド層109を設ける構造は、分離光閉じ込め
型レーザ構造と呼ばれている。この分離光閉じ込め型レ
ーザ構造は、従来のAlGaAs系やAlGaInP系
の半導体レーザで広く用いられている。
【0006】なお、活性層107としてInを含有する
窒化物系半導体を用いる場合には、活性層107の成長
温度は、Inを含有しないp型クラッド層110などの
他の窒化物系半導体層の成長温度よりも低く設定するこ
とが多い。この場合には、活性層107上にInを含有
しない他の窒化物系半導体層を成長させる際に、活性層
107を構成するInGaNが高温の成長温度によって
分解されるのを防止する必要がある。このため、従来で
は、活性層107上にp型Al0.2Ga0.8Nからなるp
型キャップ層108が形成されている。
【0007】また、p型コンタクト層111からn型コ
ンタクト層103までの一部領域がエッチングにより除
去されている。この除去されて露出しているn型コンタ
クト層103上の一部領域に、n側電極113が形成さ
れている。また、エッチングされずに残ったp型コンタ
クト層111上には、p側電極112が形成されてい
る。
【0008】ここで、図19に示した従来の窒化物系半
導体レーザ素子では、p側電極112とn側電極113
との間に順方向に電圧を印加することによって、p側電
極112から窒化物系半導体各層(103〜111)を
介して、n側電極113に電流が流れる。これにより、
活性層107でレーザ光が発生する。この場合、図19
に示した従来の窒化物系半導体レーザ素子では、活性層
107の全領域に電流が注入されるので、活性層107
に注入される電流密度が低くなる。このため、しきい値
電流を低減することが困難であった。
【0009】そこで、従来、電流狭窄を行うことによっ
て、活性層の一部領域のみに電流を注入する窒化物系半
導体レーザが提案されている。図20は、従来の提案さ
れた窒化物系半導体レーザ素子の断面図である。
【0010】図20を参照して、従来の提案された窒化
物系半導体レーザ素子では、サファイア基板101上に
形成される窒化物系半導体各層102〜109およびn
側電極113は、図19に示した従来の窒化物系半導体
レーザ素子と同様の膜厚および組成を有する。そして、
p型光ガイド層109上には、突出部を有するp型クラ
ッド層120が形成されている。p型クラッド層120
の突出部上には、p型コンタクト層121が形成されて
いる。このp型コンタクト層121とp型クラッド層1
20の突出部とによってストライプ状のリッジ部128
が構成されている。また、リッジ部128の側面上およ
びp型クラッド層120の露出している領域には、絶縁
膜123が形成されている。また、リッジ部128を構
成するp型コンタクト層121上には、p側電極122
が形成されている。
【0011】図20に示した従来の提案された窒化物系
半導体レーザ素子では、リッジ部128を形成すること
により、p側電極122からの電流狭窄を行うことによ
って、活性層107の一部領域のみに電流を注入する。
これにより、活性層107に注入される電流密度を高く
することができるので、しきい値電流の低減を図ること
ができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図21は、図20に示
した従来の提案された窒化物系半導体レーザ素子の活性
層の最上層からp型クラッド層までのバンドダイヤグラ
ムを示した図である。図22は、図20に示した従来の
提案された窒化物系半導体レーザ素子の注入電流の広が
り状態を説明するためのリッジ部近傍の拡大図である。
図21および図22を参照して、以下に、図20に示し
た従来の提案された窒化物系半導体レーザ素子の問題点
について説明する。図20に示した従来の提案された窒
化物系半導体レーザ素子では、図21に示すように、A
0.2Ga0.8Nからなるp型キャップ層108とGaN
からなるp型光ガイド層109とのバンドギャップ差が
大きくなる。このため、図21中の右側から左側に注入
される正孔181が、活性層107に注入されにくいと
いう不都合があった。
【0013】また、3元混晶のp型Al0.2Ga0.8Nか
らなるp型キャップ層108は、バンドギャップが大き
いので、ドープされたp型不純物がキャリアを発生する
率(p型活性化率)が低く、かつ、合金散乱の影響によ
ってキャリアの移動度が低くなる。このため、p型キャ
ップ層108は、抵抗が高くなりやすい。その一方、2
元混晶のp型GaNからなるp型光ガイド層109は、
バンドギャップが小さいので、キャリアの移動度が高く
なる。このため、p型光ガイド層109は、抵抗が低く
なりやすい。
【0014】これにより、図22に示すように、p側電
極122からの注入電流180は、p型光ガイド層10
9からp型キャップ層108に流れる際に、抵抗の高い
p型キャップ層108によって堰き止められるので、注
入電流180が抵抗の低いp型光ガイド層109内にお
いて横方向に広がるという不都合があった。このため、
p型光ガイド層109の下方に形成されている活性層1
07には、横方向に広がった状態で電流180が注入さ
れるので、活性層107内において電流密度を高くする
のが困難であった。その結果、活性層107内において
電流密度が低くなるので、しきい値電流が増加するとい
う問題点があった。また、横方向に広がった注入電流1
80は、レーザ光の発生に寄与しないので、発光効率が
低下するという問題点もあった。
【0015】また、図21に示したように、p型キャッ
プ層108とp型光ガイド層109とのバンドギャップ
差が大きいので、p型キャップ層108とp型光ガイド
層109との界面で正孔181が捕獲されやすくなる。
これにより、素子をパルス駆動したときの光の立ち上が
りおよび立ち下がり特性を向上させることが困難であ
り、その結果、高速動作が困難であるという問題点もあ
った。
【0016】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、この発明の1つの目的は、
しきい値電流を低減し、かつ、発光効率を向上させるこ
とが可能な窒化物系半導体レーザ素子を提供することで
ある。
【0017】この発明のもう1つの目的は、上記の窒化
物系半導体レーザ素子おいて、パルス駆動による高速動
作を可能にすることである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の一の局面による窒化物系半導体レーザ素
子は、活性層と、活性層の第1の主面側に形成された第
1キャリアブロック層と、第1キャリアブロック層の表
面上に形成され、第1キャリアブロック層よりも小さい
バンドギャップを有するとともに、Alを含有する窒化
物系半導体層を含む第1光ガイド層と、第1光ガイド層
の表面上に形成された第1導電型の第1クラッド層とを
備えている。
【0019】この一の局面による窒化物系半導体レーザ
素子では、上記のように、Alを含有する窒化物系半導
体層を含む第1光ガイド層を設けることによって、Al
を含有する窒化物系半導体層はドーパントの活性化率が
低いので、第1光ガイド層の抵抗が高くなる。これによ
り、第1光ガイド層において横方向に電流が広がるのを
抑制することができるので、活性層に注入される電流密
度を高めることができる。その結果、しきい値電流を低
減することができる。また、発光に寄与しない横方向に
広がる電流を低減することができるので、発光効率を向
上させることができる。また、第1キャリアブロック層
のバンドギャップは、第1光ガイド層よりも大きいの
で、第1キャリアブロック層により活性層から第1導電
型の第1クラッド層へ電子が漏れるのを抑制することが
できる。これにより、電子の閉じ込め特性を向上させる
ことができるので、温度が上昇したとしても、しきい値
電流が増加するのを抑制することができる。その結果、
素子の温度特性を向上させることができる。
【0020】上記一の局面による窒化物系半導体レーザ
素子において、好ましくは、第1キャリアブロック層
は、Alを含有する窒化物系半導体層を含む。このよう
に構成すれば、第1キャリアブロック層と、Alを含有
する窒化物系半導体層を含む第1光ガイド層とのバンド
ギャップ差を小さくすることができるので、容易に活性
層へ正孔を注入することができる。これにより、第1光
ガイド層において横方向に電流が広がるのをより抑制す
ることができるので、活性層に注入される電流密度をよ
り高めることができる。その結果、しきい値電流をより
低減することができる。また、第1キャリアブロック層
と第1光ガイド層とのバンドギャップ差を小さくするこ
とができるので、第1キャリアブロック層と第1光ガイ
ド層との界面で正孔が捕獲されるのを抑制することがで
きる。これにより、素子をパルス駆動したときの光の立
ち上がりおよび立ち下がり特性を向上することができる
ので、高速動作が可能となる。
【0021】上記の窒化物系半導体レーザ素子におい
て、好ましくは、活性層の第2の主面側に形成され、A
lを含有する窒化物系半導体層を含む第2光ガイド層を
さらに備える。このように構成すれば、Alを含有する
窒化物系半導体層を含む第2光ガイド層の抵抗が高くな
るので、第2ガイド層において電子の流れが横方向に広
がるのを抑制することができる。これにより、電子の流
れの横方向の広がりに起因するしきい値電流の増大や発
光効率の低下を抑制することができる。
【0022】この場合、第2光ガイド層と活性層との間
に形成され、第2光ガイド層よりも大きいバンドギャッ
プを有する第2キャリアブロック層をさらに備えるのが
好ましい。このように構成すれば、第2キャリアブロッ
ク層により活性層から第2導電型のクラッド層へ正孔が
漏れるのを抑制することができる。これにより、正孔の
閉じ込め特性を向上させることができるので、温度が上
昇したとしても、しきい値電流が増加するのを抑制する
ことができる。その結果、素子の温度特性を向上させる
ことができる。
【0023】上記の窒化物系半導体レーザ素子におい
て、好ましくは、第2光ガイド層は、アンドープの第2
光ガイド層を含む。このように構成すれば、第2光ガイ
ド層の抵抗がより高くなるので、第2ガイド層において
電子の流れが横方向に広がるのをより抑制することがで
きる。これにより、電子の流れの横方向の広がりに起因
するしきい値電流の増大や発光効率の低下を抑制するこ
とができる。また、アンドープの第2光ガイド層を用い
れば、第2光ガイド層にドープされた不純物が活性層に
拡散することに起因する素子寿命の低下を抑制すること
ができる。これにより、素子の長寿命化を図ることがで
きる。
【0024】上記の窒化物系半導体レーザ素子におい
て、好ましくは、第1クラッド層の電流通過領域以外の
領域の少なくとも一部に、不純物元素をイオン注入する
ことにより形成されたイオン注入層をさらに備える。こ
のように構成すれば、イオン注入された不純物元素とイ
オン注入による結晶欠陥とが第1クラッド層の下に位置
する第1光ガイド層に微量に含まれるので、第1光ガイ
ド層における電流の横方向の広がりをより低減すること
ができる。
【0025】なお、上記一の局面による窒化物系半導体
レーザ素子において、基板はGaN基板でもよい。この
ように構成すれば、GaN基板上に形成される窒化物系
半導体各層の転位密度が低くなるので、高品質な結晶を
得ることができる。このような高品質な結晶によって、
たとえば、GaNからなる光ガイド層を形成すると、キ
ャリア(正孔や電子)の横方向の広がりが大きくなりや
すい。この場合には、上記したAlを含有する窒化物系
半導体層を含む第1光ガイド層を設けることによる電流
の横方向の広がりを抑制する効果がより大きくなる。ま
た、高品質な結晶によりGaNからなる光ガイド層を形
成すると、第1光ガイド層と第1キャリアブロック層と
の界面でのキャリア(正孔や電子)がより捕獲されやす
くなる。この場合、上記したAlを含有する窒化物系半
導体層を含む第1光ガイド層を設けることによる第1光
ガイド層と第1キャリアブロック層との界面での正孔の
捕獲を抑制する効果がより大きくなる。その結果、素子
をパルス駆動したときの光の立ち上がりおよび立ち下が
り特性を向上させる効果がより大きくなる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0027】(第1実施形態)図1は、本発明の第1実
施形態による窒化物系半導体レーザ素子の構造を示した
断面図である。図2は、図1に示した第1実施形態によ
る窒化物系半導体レーザ素子の発光層の詳細断面図であ
る。図3は、図1に示した第1実施形態による窒化物系
半導体レーザ素子の注入電流の広がり状態を説明するた
めのリッジ部近傍の拡大図である。図4は、図1に示し
た第1実施形態による窒化物系半導体レーザ素子のMQ
W活性層の最上層からp型クラッド層までのバンドダイ
ヤグラムを示した図である。まず、図1〜図4を参照し
て、第1実施形態による窒化物系半導体レーザ素子の構
造について説明する。
【0028】第1実施形態による窒化物系半導体レーザ
素子では、図1および図2に示すように、導電性のn型
GaN基板1上に、約1μmの膜厚を有するSiがドー
プされたn型GaNからなるn型層2が形成されてい
る。n型層2上には、約1μmの膜厚を有するSiがド
ープされたn型Al0.07Ga0.93Nからなるn型クラッ
ド層3が形成されている。n型クラッド層3上には、多
層膜構造からなる発光層4が形成されている。
【0029】この発光層4は、図2に示すように、n型
光ガイド層41と、n型光ガイド層41上に形成された
MQW活性層42と、MQW活性層42上に形成された
p型キャリアブロック層43と、p型キャリアブロック
層43上に形成されたp型光ガイド層44とを含んでい
る。第1実施形態によるn型光ガイド層41は、約0.
1μmの膜厚を有するSiがドープされたn型Al0.01
Ga0.99Nからなる。MQW活性層42は、約3.5n
mの膜厚を有する3つのアンドープInxGa1 -xNから
なる量子井戸層42aと、約20nmの膜厚を有する4
つのアンドープInyGa1-yNからなる量子障壁層42
bとが交互に積層された構造を有する。ここで、x>y
であり、第1実施形態においては、x=0.15、y=
0.05である。なお、n型光ガイド層41は、本発明
の「第2光ガイド層」の一例であり、MQW活性層42
は、本発明の「活性層」の一例である。
【0030】ここで、第1実施形態では、p型キャリア
ブロック層43は、約20nmの膜厚を有するMgがド
ープされたp型Al0.25Ga0.75Nからなる。また、p
型光ガイド層44は、約0.1μmの膜厚を有するMg
がドープされたp型Al0.01Ga0.99Nからなる。ま
た、p型光ガイド層44は、p型キャリアブロック層4
3よりも小さいバンドギャップを有する。なお、p型キ
ャリアブロック層43は、本発明の「第1キャリアブロ
ック層」の一例であり、p型光ガイド層44は、本発明
の「第1光ガイド層」の一例である。
【0031】また、発光層4上には、図1に示すよう
に、突出部を有するMgがドープされたp型Al0.07
0.93Nからなるp型クラッド層5が形成されている。
このp型クラッド層5の突出部の膜厚は、約0.28μ
mであり、突出部以外の領域の膜厚は、約0.05μm
である。また、突出部の幅は、約1.6μmである。な
お、p型クラッド層5は、本発明の「第1クラッド層」
の一例である。そして、p型クラッド層5の突出部上に
は、約0.07μmの膜厚を有するMgがドープされた
p型Al0.01Ga0.99Nからなるp型第1コンタクト層
6と、約3nmの膜厚を有するMgがドープされたIn
0.05Ga0.95Nからなるp型第2コンタクト層7とが順
次形成されている。そして、p型クラッド層5の突出部
と、p型第1コンタクト層6と、p型第2コンタクト層
7とによって、リッジ部8が構成されている。このリッ
ジ部8の側面上とp型クラッド層5の露出している領域
上とに、SiO2からなる電流ブロック層9が形成され
ている。
【0032】また、リッジ部8を構成するp型コンタク
ト層7上には、下層から上層に向かって、約1nmの膜
厚を有するPt層と、約100nmの膜厚を有するPd
層と、約240nmの膜厚を有するAu層と、約240
nmの膜厚を有するNi層とからなるp側オーミック電
極10が、ストライプ状(細長状)に形成されている。
そして、p側オーミック電極10の上面および側面上
と、電流ブロック層9上とには、下層から上層に向かっ
て、約100nmの膜厚を有するTi層と、約150n
mの膜厚を有するPt層と、約3μmの膜厚を有するA
u層とからなるp側パッド電極11が形成されている。
【0033】また、n型GaN基板1の裏面上には、n
型GaN基板1の裏面に近い方から順に、約6nmの膜
厚を有するAl層と、約2nmの膜厚を有するSi層
と、約10nmの膜厚を有するNi層と、約100nm
の膜厚を有するAu層とからなるn側オーミック電極1
2が形成されている。n側オーミック電極12の裏面上
には、n側オーミック電極12の裏面に近い方から順
に、約10nmの膜厚を有するNi層と、約700nm
の膜厚を有するAu層とからなるn側パッド電極13が
形成されている。
【0034】第1実施形態では、上記のように、p型A
0.01Ga0.99Nからなるp型光ガイド層44を設ける
ことによって、p型Al0.01Ga0.99Nからなるp型光
ガイド層44は、p型ドーパントの活性化率が低く、か
つ、合金散乱の影響によりキャリアの移動度が小さいの
で、p型光ガイド層44の抵抗が高くなる。これによ
り、図3に示すように、p型光ガイド層44から抵抗の
高いp型キャリアブロック層43へ電流が流れる場合
に、p型光ガイド層44の抵抗が高いので、p型光ガイ
ド層44において電流80が横方向に広がるのを抑制す
ることができる。その結果、MQW活性層42に注入さ
れる電流密度を高めることができるので、しきい値電流
を低減することができる。また、発光に寄与しない横方
向に広がる電流を低減することができるので、発光効率
を向上させることができる。また、p型Al0.25Ga
0.75Nからなるp型キャリアブロック層43のバンドギ
ャップは、p型光ガイド層44よりも大きいので、p型
キャリアブロック層43によってMQW活性層42から
p型クラッド層5への電子の漏れが抑制される。これに
より、電子の閉じ込め特性を向上させることができるの
で、温度が上昇したとしても、しきい値電流が増加する
のを抑制することができる。その結果、素子の温度特性
を向上させることができる。
【0035】また、第1実施形態では、p型Al0.01
0.99Nからなるp型光ガイド層44を設けることによ
って、図4に示すように、p型光ガイド層44と、p型
Al 0.25Ga0.75Nからなるp型キャリアブロック層4
3とのバンドギャップ差を従来(図21参照)に比べて
小さくすることができる。これにより、図4中の右側か
ら左側へ注入される正孔81を、容易に、MQW活性層
42へ注入することができるので、これによってもMQ
W活性層42に注入される電流密度を高めることができ
る。また、p型キャリアブロック層43とp型光ガイド
層44とのバンドギャップ差が小さくなることによっ
て、p型キャリアブロック層43をトンネルするトンネ
ル電流が指数関数的に増加する。これにより、より容易
に、正孔81をMQW活性層42へ注入することができ
るので、MQW活性層42に注入される電流密度をより
高めることができる。その結果、しきい値電流をより低
減することができる。
【0036】また、第1実施形態では、図4に示したよ
うに、p型キャリアブロック層43とp型光ガイド層4
4とのバンドギャップ差を小さくすることができるの
で、p型キャリアブロック層43とp型光ガイド層44
との界面において、図21に示した従来の場合と異な
り、深いポテンシャルバリアが形成されるのを抑制する
ことができる。このため、p型キャリアブロック層43
とp型光ガイド層44との界面で正孔81(図4参照)
が捕獲されるのを抑制することができる。これにより、
素子をパルス駆動したときの光の立ち上がりおよび立ち
下がり特性を向上することができるので、高速動作が可
能となる。
【0037】図5〜図10は、図1に示した第1実施形
態による窒化物系半導体レーザ素子の製造プロセスを説
明するための断面図である。次に、図1、図2および図
5〜図10を参照して、第1実施形態による窒化物系半
導体レーザ素子の製造プロセスについて説明する。
【0038】まず、図5に示すように、有機金属気相堆
積法(MOCVD:Metal Organic Ch
emical Vapor Deposition)を
用いて、n型GaN基板1上に、約1μmの膜厚を有す
るSiがドープされたn型GaNからなるn型層2、約
1μmの膜厚を有するSiがドープされたn型Al0. 07
Ga0.93Nからなるn型クラッド層3および多層膜構造
からなる発光層4を順次形成する。
【0039】この発光層4を形成する際には、図2に示
したように、約0.1μmの膜厚を有するSiがドープ
されたn型Al0.01Ga0.99Nからなるn型光ガイド層
41上に、約3.5nmの膜厚を有する3つのアンドー
プInxGa1-xNからなる量子井戸層42aと、約20
nmの膜厚を有する4つのアンドープInyGa1-yNか
らなる量子障壁層42bとを交互に積層することによっ
て、MQW活性層42を形成する。そして、MQW活性
層42上に、約20nmの膜厚を有するMgがドープさ
れたp型Al0.25Ga0.75Nからなるp型キャリアブロ
ック層43、および、約0.1μmの膜厚を有するMg
がドープされたp型Al0.01Ga0.99Nからなるp型光
ガイド層44を順次形成する。
【0040】次に、発光層4上に、図5に示すように、
約0.28μmの膜厚を有するMgがドープされたp型
Al0.07Ga0.93Nからなるp型クラッド層5、約0.
07μmの膜厚を有するMgがドープされたp型Al
0.01Ga0.99Nからなるp型第1コンタクト層6、およ
び、約3nmの膜厚を有するMgがドープされたIn0.
05Ga0.95Nからなるp型第2コンタクト層7を順次形
成する。
【0041】次に、図6に示すように、プラズマCVD
法を用いて、p型第2コンタクト層7上のほぼ全面に、
約1μmの膜厚を有するSiO2膜14を形成する。そ
して、SiO2膜14上に、フォトレジスト15を塗布
した後、フォトリソグラフィー技術を用いて、約1.6
μmの幅を有するストライプ状のフォトレジスト15を
形成する。そして、CF4ガスによるRIE法(Rea
ctive IonEtching)を用いて、フォト
レジスト15をマスクとして、SiO2膜14をエッチ
ングする。これにより、図7に示すように、約1.6μ
mの幅を有するストライプ状のSiO2膜14が形成さ
れる。この後、フォトレジスト15を除去する。
【0042】次に、図8に示すように、Cl2ガスによ
るRIE法を用いて、SiO2膜14をマスクとして、
p型第2コンタクト層7からp型クラッド層5の一部を
エッチング除去することにより、リッジ部8が形成され
る。このとき、p型クラッド層5の突出部以外の領域の
膜厚が、約0.05μmとなるようにエッチング深さを
制御する。この後、HF系エッチャントを用いて、Si
2膜14を除去する。
【0043】次に、図9に示すように、プラズマCVD
法を用いて、約0.2μmの膜厚を有するSiO2
(図示せず)を形成した後、フォトリソグラフィー技術
およびCF4ガスによるRIE法を用いて、p型第2コ
ンタクト層7の上面が露出するようにSiO2膜を除去
することによって、SiO2膜からなる電流ブロック層
9が形成される。
【0044】次に、図10に示すように、真空蒸着法を
用いて、p型第2コンタクト層7上に、下層から上層に
向かって、約1nmの膜厚を有するPt層と、約100
nmの膜厚を有するPd層と、約240nmの膜厚を有
するAu層と、約240nmの膜厚を有するNi層とか
らなるp側オーミック電極10を、ストライプ状(細長
状)に形成する。そして、p側オーミック電極10の上
面および側面上と、電流ブロック層9上とに、下層から
上層に向かって、約100nmの膜厚を有するTi層
と、約150nmの膜厚を有するPt層と、約3μmの
膜厚を有するAu層とからなるp側パッド電極11を形
成する。
【0045】最後に、n型GaN基板1の裏面を研磨す
ることによって、n型GaN基板1を所定の膜厚(たと
えば、約100μm)にする。この後、n型GaN基板
1の裏面上に、n型GaN基板1の裏面に近い方から順
に、約6nmの膜厚を有するAl層と、約2nmの膜厚
を有するSi層と、約10nmの膜厚を有するNi層
と、約100nmの膜厚を有するAu層とからなるn側
オーミック電極12を形成する。そして、n側オーミッ
ク電極12の裏面上に、n側オーミック電極12の裏面
に近い方から順に、約10nmの膜厚を有するNi層
と、約700nmの膜厚を有するAu層とからなるn側
パッド電極13を形成する。このようにして、図1に示
した第1実施形態による窒化物系半導体レーザ素子が形
成される。
【0046】(第2実施形態)図11は、本発明の第2
実施形態による窒化物系半導体レーザ素子を示した断面
図である。図11を参照して、この第2実施形態では、
上記第1実施形態のリッジ部を形成することにより電流
狭窄を行う場合と異なり、イオン注入層32を形成する
ことにより電流狭窄を行う例について説明する。
【0047】この第2実施形態による窒化物系半導体レ
ーザ素子では、図11に示すように、n型GaN基板1
上に、第1実施形態と同様の膜厚および組成を有する窒
化物系半導体各層(n型層2、n型クラッド層3、発光
層4、p型クラッド層5、p型第1コンタクト層6およ
びp型第2コンタクト層7)が順次形成されている。
【0048】そして、p型クラッド層5、p型第1コン
タクト層6およびp型第2コンタクト層7には、炭素
(C)がイオン注入されることにより形成された約0.
32μmの注入深さを有するイオン注入層32が設けら
れている。なお、炭素(C)は、本発明の「不純物元
素」の一例である。この場合、イオン注入された炭素濃
度のピーク深さは、p型第2コンタクト層7の上面から
約0.23μmのp型クラッド層5の領域内に位置す
る。また、このピーク深さにおけるピーク濃度は、約
1.0×1020cm-3である。この場合、イオン注入層
32は、多量のイオンが半導体中に注入されることによ
って、他の領域よりも結晶欠陥を多く含んでいる。な
お、電流通路部28となるイオン注入されていない領域
(非注入領域)は、約2.1μmの幅で形成されてい
る。なお、第2実施形態では、Rp+ΔRpを注入深さ
(イオン注入層32の厚み)と定義した。Rpはピーク
深さであり、ΔRpは飛程の標準偏差である。また、後
述する製造プロセスにおけるイオン注入時において、イ
オン注入マスク層34の下部に、イオンの横方向への広
がり(ΔRl)が生じる。このとき、イオン注入時のイ
オン注入マスク層34の幅をWとすると、イオン注入マ
スク層34の下部のイオンが注入されない領域の幅B
は、B=W−2×ΔRlとなる。
【0049】また、イオン注入層32は、イオン注入層
32に多く含まれる結晶欠陥により高抵抗となるので電
流狭窄層として機能するとともに、結晶欠陥に起因した
光吸収が起こるので光吸収層としても機能する。なお、
イオン注入層32において、電流狭窄だけでなく光の横
方向の閉じ込めも十分に行うには、イオン注入された炭
素の不純物濃度の極大値が約5×1019cm-3以上であ
ることが好ましい。これにより、イオン注入層32は、
電流通過部28よりも結晶欠陥が多くなるので、この多
く含まれる結晶欠陥により光吸収を行うことができる。
その結果、発光層4内において、横方向の光閉じ込めを
行うことができるので、横モードの安定化を図ることが
できる。
【0050】また、p型第2コンタクト層7上には、開
口部33aを有するZrO2からなる絶縁膜33が形成
されている。この開口部33aの幅は、電流通路部28
の幅よりも狭く形成されている。絶縁膜33上には、絶
縁膜33の開口部33aを介して、p型第2コンタクト
層7の上面に接触するとともに、絶縁膜33の上面上に
延びるように、p側オーミック電極30が形成されてい
る。p側オーミック電極30は、下層から上層に向かっ
て、約1nmの膜厚を有するPt層と、約100nmの
膜厚を有するPd層と、約240nmの膜厚を有するA
u層と、約240nmの膜厚を有するNi層とからな
る。p側オーミック電極30上には、p側パッド電極3
1が形成されている。p側パッド電極31は、下層から
上層に向かって、約100nmの膜厚を有するTi層
と、約150nmの膜厚を有するPt層と、約3μmの
膜厚を有するAu層とからなる。また、n型GaN基板
1の裏面上には、n型GaN基板1の裏面に近い方から
順に、第1実施形態と同様の膜厚および組成を有するn
側オーミック電極12およびn側パッド電極13が形成
されている。
【0051】第2実施形態では、炭素をイオン注入する
ことによって、炭素イオンと、イオン注入による結晶欠
陥とがp型クラッド層5の下に位置するp型光ガイド層
44(図2参照)に微量に含まれる。これにより、p型
光ガイド層44の抵抗がより高くなるので、第1実施形
態に比べて、p型光ガイド層44における電流の横方向
の広がりをより低減することができる。
【0052】なお、第2実施形態のその他の効果は、第
1実施形態と同様である。
【0053】図12〜図15は、図11に示した第2実
施形態による窒化物系半導体レーザ素子の製造プロセス
を説明するための断面図である。次に、図11〜図15
を参照して、第2実施形態による窒化物系半導体レーザ
素子の製造プロセスについて説明する。
【0054】まず、図12に示すように、第1実施形態
と同様の製造プロセスを用いて、n型GaN基板1上
に、n型層2からp型第2コンタクト層7までを順次形
成する。次に、プラズマCVD法を用いて、p型第2コ
ンタクト層7上の全面に、約1μmの膜厚を有するSi
2膜(図示せず)を形成した後、このSiO2膜を、フ
ォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて
パターニングすることによって、約2.2μmの幅を有
するストライプ状のSiO2膜からなるイオン注入マス
ク層34を形成する。そして、イオン注入マスク層34
およびp型第2コンタクト層7を覆うように、SiO2
膜からなるスルー膜35を形成する。
【0055】そして、図13に示すように、イオン注入
マスク層34をマスクとして、スルー膜35を介して、
炭素のイオン注入を行うことによって、イオン注入層3
2を形成する。その後、CF4ガスによるドライエッチ
ングを用いて、スルー膜35を除去する。
【0056】次に、図14に示すように、EB蒸着法を
用いて、p型第2コンタクト層7およびイオン注入マス
ク層34の全面を覆うように、約50nmの厚みを有す
るZrO2からなる絶縁膜33を素子の垂直方向から蒸
着する。これにより、イオン注入マスク層34の側壁部
には、絶縁膜33はほとんど形成されない。
【0057】次に、図15に示すように、フッ酸系エッ
チャントによるエッチングを行うことによって、イオン
注入マスク層34と絶縁膜33の一部とを除去する。こ
の場合、絶縁膜33は、ほとんどエッチングされないの
で、イオン注入マスク層34の側壁部に位置する絶縁膜
33のみが完全に除去される。そして、イオン注入マス
ク層34は、イオン注入マスク層34の側壁部に位置す
る絶縁膜33が除去された後、完全に除去される。その
結果、電流通路部28の上面上に、開口部33aを有す
るZrO2からなる絶縁膜33が形成される。
【0058】最後に、絶縁膜33上に、開口部33aを
介してp型第2コンタクト層7の上面に接触するよう
に、p側オーミック電極30およびp側パッド電極31
を順次形成する。また、n型GaN基板1を所定の膜厚
に研磨した後、n型GaN基板1の裏面上に、n型Ga
N基板1の裏面に近い方から順に、n側オーミック電極
12およびn側パッド電極13を形成する。このように
して、図11に示した第2実施形態による窒化物系半導
体レーザ素子が形成される。
【0059】(第3実施形態)図16は、本発明の第3
実施形態による窒化物系半導体レーザ素子の発光層の詳
細断面図である。図16を参照して、この第3実施形態
では、上記第1実施形態と異なり、発光層4a内におい
て、n型光ガイド層41とMQW活性層42との間に、
n型キャリアブロック層45を設けた例について説明す
る。なお、第3実施形態のその他の構造および製造プロ
セスは、第1実施形態と同様である。
【0060】すなわち、第3実施形態による窒化物系半
導体レーザ素子では、図16に示すように、約0.1μ
mの膜厚を有するSiがドープされたn型Al0.01Ga
0.99Nからなるn型光ガイド層41上に、約20nmの
膜厚を有するSiがドープされたn型Al0.2Ga0.8
からなるn型キャリアブロック層45が形成されてい
る。このn型キャリアブロック層45は、n型光ガイド
層41よりも大きいバンドギャップを有する。なお、n
型キャリアブロック層45は、本発明の「第2キャリア
ブロック層」の一例である。そして、n型キャリアブロ
ック層45上に、第1実施形態と同様の膜厚および組成
を有するMQW活性層42、p型キャリアブロック層4
3およびp型光ガイド層44が順次形成されている。上
記窒化物系半導体各層(41〜45)によって、第3実
施形態による発光層4aが構成される。
【0061】第3実施形態では、上記のように、n型A
0.2Ga0.8Nからなるn型キャリアブロック層45を
設けることによって、MQW活性層42からn型クラッ
ド層3への正孔の漏れを抑制することができる。特に、
第3実施形態では、MQW活性層42を挟むように、n
型キャリアブロック層45およびp型キャリアブロック
層43を配置することによって、第1実施形態に比べ
て、MQW活性層42からのキャリア(正孔や電子)の
漏れをより抑制することができる。これにより、キャリ
ア(正孔や電子)の閉じ込め特性をより向上させること
ができるので、温度が上昇したとしても、しきい値電流
が増加するのをより抑制することができる。その結果、
素子の温度特性をより向上させることができる。
【0062】また、第3実施形態では、n型Al0.2
0.8Nからなるn型キャリアブロック層45下に、n
型ドーパントの活性化率が低く、かつ、合金散乱の影響
でキャリアの移動度が小さいn型Al0.01Ga0.99Nか
らなるn型光ガイド層41が形成されているので、n型
光ガイド層41の抵抗が高くなる。これにより、n型光
ガイド層41から抵抗の高いn型キャリアブロック層4
5へ電子が流れる場合に、n型光ガイド層41の抵抗が
高いので、n型光ガイド層41において電子の流れが横
方向に広がるのを抑制することができる。その結果、M
QW活性層42に注入される電流密度を高めることがで
きるので、しきい値電流を低減することができる。ま
た、発光に寄与しない横方向に広がる電子の流れを低減
することができるので、発光効率を向上させることがで
きる。
【0063】また、第3実施形態では、n型Al0.2
0.8Nからなるn型キャリアブロック層45と、n型
Al0.01Ga0.99Nからなるn型光ガイド層41とを発
光層4の一部に用いるので、n型キャリアブロック層4
5とn型光ガイド層41とのバンドギャップ差を小さく
することができる。これにより、容易に、MQW活性層
42へ電子を注入することができるので、これによって
もMQW活性層42に注入される電流密度を高めること
ができる。また、n型キャリアブロック層45とn型光
ガイド層41とのバンドギャップ差が小さくなることに
よって、n型キャリアブロック層45をトンネルするト
ンネル電流が指数関数的に増加する。これにより、より
容易に、電子をMQW活性層42へ注入することができ
るので、MQW活性層42に注入される電流密度をより
高めることができる。その結果、しきい値電流をより低
減することができる。
【0064】また、第3実施形態では、n型キャリアブ
ロック層45とn型光ガイド層41とのバンドギャップ
差を小さくすることができるので、n型キャリアブロッ
ク層45とn型光ガイド層41との界面において、深い
ポテンシャルバリアが形成されるのを抑制することがで
きる。このため、n型キャリアブロック層45とn型光
ガイド層41との界面で電子が捕獲されるのを抑制する
ことができる。これにより、素子をパルス駆動したとき
の光の立ち上がりおよび立ち下がり特性を向上すること
ができるので、高速動作が可能となる。
【0065】また、第3実施形態では、発光層4におい
て、第1実施形態と同様の膜厚および組成を有するp型
キャリアブロック層43およびp型光ガイド層44を設
けているので、第1実施形態と同様の効果を得ることが
できる。
【0066】(第4実施形態)図17は、本発明の第4
実施形態による窒化物系半導体レーザ素子を示した断面
図である。図17を参照して、この第4実施形態では、
導電性のn型GaN基板を用いた上記第1〜第3実施形
態と異なり、絶縁性のサファイア基板51を用いる場合
の例について説明する。
【0067】この第4実施形態よる窒化物系半導体レー
ザ素子では、図17に示すように、サファイア基板51
上に、約20nmの膜厚を有するAlNからなるバッフ
ァ層52aを介して、約4μmの膜厚を有するSiがド
ープされたGaNからなるn型コンタクト層52bが形
成されている。n型コンタクト層52b上には、第1実
施形態と同様の膜厚および組成を有する各層(n型クラ
ッド層3、発光層4、p型クラッド層5、p型第1コン
タクト層6、p型第2コンタクト層7、電流ブロック層
9、p側オーミック電極10およびp側パッド電極1
1)が形成されている。そして、n型コンタクト層52
bの一部領域がエッチング技術により除去されている。
このn型コンタクト層52bの除去されて露出している
領域上には、第1実施形態と同様の膜厚および組成を有
するn側オーミック電極12およびn側パッド電極13
が順次形成されている。
【0068】第4実施形態では、上記のように、第1実
施形態と同様の膜厚および組成を有する発光層4を設け
ることによって、抵抗の高いp型Al0.01Ga0.99Nか
らなるp型光ガイド層44によりp型光ガイド層44に
おいて横方向に電流が広がるのを抑制することができる
とともに、p型Al0.25Ga0.75Nからなるp型キャリ
アブロック層43とp型Al0.01Ga0.99Nからなるp
型光ガイド層44とのバンドギャップ差を小さくするこ
とができる。これにより、MQW活性層42に注入され
る電流密度を高めることができるので、しきい値電流を
低減することができる。また、p型光ガイド層44より
も大きいバンドギャップを有するp型キャリアブロック
層43によりMQW活性層42からp型クラッド層5へ
の電子の漏れが抑制されるので、素子の温度特性が向上
する。
【0069】ただし、この第4実施形態では、基板とし
てサファイア基板51を用いるので、n型GaN基板1
を用いる第1実施形態に比べて、より多くの転位などの
結晶欠陥が窒化物系半導体各層(52a、52bおよび
3〜7)に含まれる。このため、サファイア基板51を
用いる第4実施形態では、キャリア(正孔や電子)が散
乱して移動度が低下しやすくなるので、p型光ガイド層
44での電流の横方向の広がりが比較的小さくなりやす
い。このため、第4実施形態では、第1実施形態に比べ
て、p型Al0.01Ga0.99Nからなるp型光ガイド層4
4を用いることによるp型光ガイド層44での横方向へ
の電流の広がりを抑制する効果は小さくなる。
【0070】なお、第4実施形態のその他の効果は、第
1実施形態と同様である。
【0071】図18は、図17に示した第4実施形態に
よる窒化物系半導体レーザ素子の製造プロセスを説明す
るための断面図である。次に、図17および図18を参
照して、第4実施形態による窒化物系半導体レーザ素子
の製造プロセスを説明する。
【0072】まず、第1実施形態と同様の製造プロセス
を用いて、サファイア基板51上に、約20nmの膜厚
を有するAlNからなるバッファ層52aを介して、約
4μmの膜厚を有するSiがドープされたGaNからな
るn型コンタクト層52bを形成する。そして、n型コ
ンタクト層52b上に、n型クラッド層3、発光層4、
p型クラッド層5、p型第1コンタクト層6およびp型
第2コンタクト層7を順次形成する。次に、図18に示
すように、Cl2ガスによるRIE法を用いて、p型第
2コンタクト層7からn型コンタクト層52bまでの一
部領域を除去する。そして、第1実施形態と同様の製造
プロセスを用いて、図17に示すようなリッジ部8を形
成した後、電流ブロック層9、p側オーミック電極10
およびp側パッド電極11を順次形成する。最後に、n
型コンタクト層52bの露出された領域上に、n側オー
ミック電極12およびn側パッド電極13を順次形成す
る。このようにして、第4実施形態による窒化物系半導
体レーザ素子が形成される。
【0073】なお、今回開示された実施形態は、すべて
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明
ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請
求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が
含まれる。
【0074】たとえば、上記第1〜第4実施形態では、
約20nmの膜厚を有するp型キャリアブロック層43
を用いるようにしたが、本発明はこれに限らず、膜厚を
より薄くしてもよい。たとえば、約10nmの膜厚を有
するキャリアブロック層を用いてもよい。この場合、キ
ャリアブロック層をトンネルする正孔が増加するので、
MQW活性層に注入される電流の密度をより高めること
ができる。これにより、しきい値電流をより低減するこ
とができる。
【0075】また、上記第1〜第4実施形態では、Si
がドープされたn型光ガイド層41を用いるようにした
が、本発明はこれに限らず、アンドープのn型光ガイド
層を用いてもよい。この場合、n型光ガイド層41にド
ープされたSiがMQW活性層42に拡散することに起
因する素子寿命の低下を抑制することができる。これに
より、素子の長寿命化を図ることができる。また、Mg
がドープされたp型光ガイド層44をアンドープにする
ことによっても、同様の効果を得ることができる。
【0076】また、上記第1〜第4実施形態では、基板
としてn型GaN基板1またはサファイア基板51を用
いるようにしたが、本発明はこれに限らず、ZnO、ス
ピネル(MgAl24)、MgOおよびMnOなどの酸
化物、ZrB2などのホウ化物、Si、GaAs、Ga
PおよびSiCなどからなる基板を用いてもよい。
【0077】たとえば、GaN基板、または、窒化物系
半導体との格子不整合が小さく、かつ、熱膨張係数差が
小さいZrB2などのホウ化物からなる基板上に、窒化
物系半導体各層を形成する場合、各層中の転位などの結
晶欠陥が少なくなるので、高品質な結晶を有する光ガイ
ド層およびキャリアブロック層などの窒化物系半導体各
層を得ることができる。この場合、結晶欠陥の少ない光
ガイド層では、キャリア(正孔および電子)の横方向の
広がりがより大きくなりやすいとともに、結晶欠陥の少
ない光ガイド層とキャリアブロック層との界面では、キ
ャリア(正孔および電子)がより捕獲されやすくなる。
したがって、GaN基板、または、ホウ化物からなる基
板上に、p型Al0.01Ga0.99Nからなるp型光ガイド
層44およびp型Al0.25Ga0.75Nからなるp型キャ
リアブロック層43を設ける場合には、p型光ガイド層
44およびp型キャリアブロック層43による電流の横
方向の広がりを抑制する効果およびp型光ガイド層44
とp型キャリアブロック層43との界面での正孔の捕獲
を抑制する効果がより大きくなる。
【0078】また、上記第1〜第3実施形態では、n型
GaN基板上に、n型窒化物系半導体各層、活性層およ
びp型窒化物系半導体各層を順次形成するようにした
が、本発明はこれに限らず、p型基板上に、p型窒化物
系半導体各層、活性層およびn型窒化物系半導体各層を
順次形成するようにしてもよい。
【0079】また、上記第1、第3および第4実施形態
では、リッジ型の窒化物系半導体レーザ素子の例につい
て説明したが、本発明はこれに限らず、セルフアライン
型にも適用可能である。
【0080】また、上記第1、第3および第4実施形態
では、SiO2(絶縁膜)からなる電流ブロック層9を
形成するようにしたが、本発明はこれに限らず、他の材
料からなる電流ブロック層を形成してもよい。たとえ
ば、リッジ部を構成する窒化物系半導体と逆の導電型を
有する窒化物系半導体、または、高抵抗を有する窒化物
系半導体からなる電流ブロック層を形成してもよい。
【0081】また、上記第2実施形態では、炭素をイオ
ン注入することによりイオン注入層32を形成したが、
本発明はこれに限らず、他の不純物をイオン注入しても
よい。たとえば、シリコンなどの4族元素、亜鉛および
マグネシウムなどの2族元素、ホウ素、Al、Gaおよ
びInなどの3族元素、窒素、リン、AsおよびSbな
どの5族元素、または、酸素、イオウおよびSeなどの
6族元素のいずれかをイオン注入してもよい。この場
合、p型光ガイド層44において正孔の横方向の広がり
を抑制するためには、窒化物系半導体に含まれることに
より逆の導電型(n型)になる不純物をイオン注入する
のが好ましい。このような不純物をp型光ガイド層44
に微量に含ませることにより、p型光ガイド層44の正
孔を補償することができるので、p型光ガイド層44の
抵抗をより高めることができる。たとえば、炭素および
シリコンなどの4族元素、または、酸素、イオウおよび
Seなどの6族元素のいずれかが好ましい。また、窒化
物系半導体の窒素空孔は、n型伝導となるので、p型光
ガイド層44の抵抗を高める(正孔を補償する)ために
は、ホウ素、Al、GaおよびInなどの3族元素をイ
オン注入することによって、窒素空孔を増加させるのが
より好ましい。
【0082】また、n型光ガイド層41において電子の
横方向の広がりを抑制するためには、窒化物系半導体に
含まれることにより逆の導電型(p型)になる不純物を
イオン注入するのが好ましい。たとえば、亜鉛およびマ
グネシウムなどの2族元素、または、窒素、リン、As
およびSbなどの5族元素のいずれかが好ましい。
【0083】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、しきい
値電流を低減し、かつ、発光効率を向上させることが可
能な窒化物系半導体レーザ素子を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による窒化物系半導体レ
ーザ素子の構造を示した断面図である。
【図2】図1に示した第1実施形態による窒化物系半導
体レーザ素子の発光層の詳細断面図である。
【図3】図1に示した第1実施形態による窒化物系半導
体レーザ素子の注入電流の広がり状態を説明するための
リッジ部近傍の拡大図である。
【図4】図1に示した第1実施形態による窒化物系半導
体レーザ素子のMQW活性層の最上層からp型クラッド
層までのバンドダイヤグラムを示した図である。
【図5】図1に示した第1実施形態による窒化物系半導
体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図で
ある。
【図6】図1に示した第1実施形態による窒化物系半導
体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図で
ある。
【図7】図1に示した第1実施形態による窒化物系半導
体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図で
ある。
【図8】図1に示した第1実施形態による窒化物系半導
体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図で
ある。
【図9】図1に示した第1実施形態による窒化物系半導
体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図で
ある。
【図10】図1に示した第1実施形態による窒化物系半
導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面図
である。
【図11】本発明の第2実施形態による窒化物系半導体
レーザ素子を示した断面図である。
【図12】図11に示した第2実施形態による窒化物系
半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面
図である。
【図13】図11に示した第2実施形態による窒化物系
半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面
図である。
【図14】図11に示した第2実施形態による窒化物系
半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面
図である。
【図15】図11に示した第2実施形態による窒化物系
半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面
図である。
【図16】本発明の第3実施形態による窒化物系半導体
レーザ素子の発光層の詳細断面図である。
【図17】本発明の第4実施形態による窒化物系半導体
レーザ素子を示した断面図である。
【図18】図17に示した第4実施形態による窒化物系
半導体レーザ素子の製造プロセスを説明するための断面
図である。
【図19】従来の窒化物系半導体レーザ素子の断面図で
ある。
【図20】従来の提案された窒化物系半導体レーザ素子
の断面図である。
【図21】図20に示した従来の提案された窒化物系半
導体レーザ素子の活性層の最上層からp型クラッド層ま
でのバンドダイヤグラムを示した図である。
【図22】図20に示した従来の提案された窒化物系半
導体レーザ素子の注入電流の広がり状態を説明するため
のリッジ部近傍の拡大図である。
【符号の説明】
5 p型クラッド層(第1クラッド層) 42 MQW活性層(活性層) 43 p型キャリアブロック層(第1キャリアブロック
層) 44 p型光ガイド層(第1光ガイド層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 大二朗 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 狩野 隆司 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5F073 AA13 AA45 AA51 AA89 BA06 CA07 DA14 EA23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性層と、 前記活性層の第1の主面側に形成された第1キャリアブ
    ロック層と、 前記第1キャリアブロック層の表面上に形成され、前記
    第1キャリアブロック層よりも小さいバンドギャップを
    有するとともに、Alを含有する窒化物系半導体層を含
    む第1光ガイド層と、 前記第1光ガイド層の表面上に形成された第1導電型の
    第1クラッド層とを備えた、窒化物系半導体レーザ素
    子。
  2. 【請求項2】 前記第1キャリアブロック層は、Alを
    含有する窒化物系半導体層を含む、請求項1に記載の窒
    化物系半導体レーザ素子。
  3. 【請求項3】 前記活性層の第2の主面側に形成され、
    Alを含有する窒化物系半導体層を含む第2光ガイド層
    をさらに備える、請求項1または2に記載の窒化物系半
    導体レーザ素子。
  4. 【請求項4】 前記第2光ガイド層と前記活性層との間
    に形成され、前記第2光ガイド層よりも大きいバンドギ
    ャップを有する第2キャリアブロック層をさらに備え
    る、請求項3に記載の窒化物系半導体レーザ素子。
  5. 【請求項5】 前記第2光ガイド層は、アンドープの第
    2光ガイド層を含む、請求項3または4に記載の窒化物
    系半導体レーザ素子。
  6. 【請求項6】 前記第1クラッド層の電流通過領域以外
    の領域の少なくとも一部に、不純物元素をイオン注入す
    ることにより形成されたイオン注入層をさらに備える、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の窒化物系半導体レ
    ーザ素子。
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