JP2003261862A - 帯電防止層用組成物 - Google Patents

帯電防止層用組成物

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JP2003261862A
JP2003261862A JP2002377542A JP2002377542A JP2003261862A JP 2003261862 A JP2003261862 A JP 2003261862A JP 2002377542 A JP2002377542 A JP 2002377542A JP 2002377542 A JP2002377542 A JP 2002377542A JP 2003261862 A JP2003261862 A JP 2003261862A
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Debasis Majumdar
マジャンダー デバシス
Allen Castle Richard
アレン キャッスル リチャード
Janglin Chen
チェン ジャンリン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最小のダスト性及び改良された背面マーク保
持性を示す帯電防止層を備えた支持体を含む画像要素に
使用するのに適した組成物の提供。 【解決手段】 塩素化ポリオレフィン、導電剤及び溶媒
を含んでなる帯電防止層用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、任意的にプリント
又はバックマーク保持性及びスプライス性を有する、画
像要素、特に写真紙(又は写真印画紙)(photog
raphic paper)上の帯電防止層用組成物に
関する。特に本発明は、画像形成層並びに(i)帯電防
止特性を付与することができ、(ii)プリント用インク
などを含む種々のタイプのマークを受けかつ保持するこ
とができ、そして(iii)典型的な写真処理装置における
ヒートスプライス化によって接合できる層を有するポリ
プロピレン被覆写真紙支持体の製造に適した被覆組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】静電荷を制御する問題は写真分野におい
て周知である。フィルム又は紙表面上への電荷の蓄積は
汚れの吸引につながり、物理的欠陥を生ずる。増感乳剤
層の適用中又は適用後の蓄積荷電の放電は乳剤中に不規
則なカブリパターン又は「静電マーク」を生ずる。静電
気の問題は、新たな乳剤の感度の上昇、被覆機械のスピ
ードの上昇及び後被覆(post−coating)乾
燥効率の上昇によって悪化される。被覆プロセス中に発
生する電荷は、巻取り及び巻戻し操作中に、被覆機械を
通しての輸送中に、そしてスリット化及びスプール化の
ような仕上操作中に蓄積するおそれがある。
【0003】静電荷はフィルム構造体中に1種又はそれ
以上の電気導電性「帯電防止」層を組み入れることによ
って効率的に消失させることができることが一般に知ら
れている。帯電防止層はフィルムベースの一方又は両側
に下塗り層として感光性ハロゲン化銀乳剤層の下側に又
は反対側に適用することができる。或いは帯電防止層は
外側被覆層として乳剤層の上に、又は乳剤層と反対側の
フィルムベースの側のいずれかに適用することもでき
る。更に、帯電防止剤はそれ自身をフィルムベース中に
直接組み入れることもできる。
【0004】広範囲の電気導電材料を帯電防止層に組み
入れて広範囲の導電率を生ずることができる。これらは
(i)イオン導電体及び(ii)電子導電体の二つに大別
される。イオン導電体(ionic conducto
r)において電荷は電解質を通して荷電種(speci
es)がバルク拡散によって移動する。この場合に帯電
防止層の抵抗率は温度及び湿度に依存する。従来の特許
文献に述べられている、単純な無機塩、界面活性剤のア
ルカリ金属塩、イオン導電性ポリマー、アルカリ金属塩
を含むポリマー電解質及びコロイド状金属酸化物ゾル
(金属塩による安定化)を含む帯電防止層はこのカテゴ
リーに属する。しかし、使用される前記無機塩、ポリマ
ー電解質及び低分子量界面活性剤の多くは水溶性で、処
理(processing)中に帯電防止層から滲出
し、その結果として帯電防止体用は失なわれる。電子導
電体(electronic conductor)を
用いる帯電防止層の導電性はイオン易動度ではなく電子
易動度に依存し、湿度の影響は受けない。共役ポリマ
ー、半導性ハロゲン化金属塩、半導性金属酸化物粒子な
どを含む帯電防止層については前述の通りである。しか
し、これらの帯電防止層は典型的には高体積%の電子導
電材料を含み、かかる材料はしばしば高価で、帯電防止
層に対して色、脆さの増大及び接着性の低下などの望ま
しくない物理的特性を与える。
【0005】帯電防止性のほかに、写真要素には補助層
が当該適用に依存する追加の基準を満足するために必要
となることがある。例えば樹脂被覆写真紙に対しては、
帯電防止層は外部バッキング層として存在する場合に
は、典型的にはドットマトリックスプリンターによって
管理されるプリント(例えば有用な情報を含むバーコー
ド又は他の指示)を受けることができなければならず、
これらのプリント又はマーキングを写真紙が処理される
時に保持できなければならない。大抵のコロイド状シリ
カ系の、ポリマーバインダーを含まない、帯電防止バッ
キングは、写真紙に対してはポスト処理バックマーク保
持性能を不良にする。
【0006】写真紙にとって更に重要な基準はそのスプ
ライス性(spliceability)である。写真
紙ロールの加熱スプライスはしばしばプリント(印画)
操作中に実施され、そしてウエブが、写真紙に大きな応
力を与える輸送及びガイドローラのまわりの多くの回転
を含む複雑なパスを伴なう自動写真プロセッサーを通っ
て高速度で進む際に、剥離に耐えるのに十分な強度を与
えることが期待されている。加熱スプライスは典型的に
は写真紙のハロゲン化銀側及び写真紙の帯電防止背面側
との間で実施される。スプライス強度に劣ると、様々な
問題、例えば自動プロセス装置の詰りを生じ、それによ
り機械停止を招来するおそれがある。写真紙ベースへの
接着力が劣ったり、そして/又は凝集強度が劣ったりす
ると不適当なスプライス強度を与えるおそれがある。
【0007】一般に、樹脂被覆紙ベース上への帯電防止
被覆の接着性が劣ると、製造、増感及び写真仕上げの間
に多くの問題を生ずるおそれがある。帯電防止バッキン
グの接着性又は凝集性が劣ると許容できないダスト化
(ダスト付着)及び輸送路外れにつながるおそれがあ
る。ダスト粒子は定期的なクリーニングを必要とし、任
意の装置の円滑で連続的な稼動を妨害し、それによって
生産性が影響を受ける。ダスト粒子はまた被覆及び増感
の間に物理的欠陥も生じ、許容できない製品品質及び廃
棄品を生じる。ダスト化、フレーク化又はその他の原因
で生ずる不連続な帯電防止層によって、横方向の導電性
が劣り、必要な静電保護が行い得なくなる。更に写真紙
支持体からプロセスタンク中へのステアリン酸カルシウ
ムの滲出を生ぜしめ、ステアリン酸塩スラッジの蓄積を
生じる。プロセス溶液中の帯電防止バッキングのフレー
クは軟質タール状化学種(species)を生じ、極
めて少量であっても、写真紙を画像域へ輸送するドライ
ヤーロール上へ汚れとして再付着して許容できない物理
的欠陥を生じる。
【0008】先行技術は様々な写真紙用の帯電防止性バ
ッキングを開示する特許文献であふれているが(例えば
特許文献1〜11参照)、前述の課題のすべてがこれら
の表明によって完全に呼びかけられているわけではな
い。また先行技術のいくつかの発明は一つ又はそれ以上
の問題を軽減するが、他を悪化させている。例えば特許
文献12は帯電防止性は実用上任意のシリカゾルによっ
て水性被覆組成物に与えることができることを教えてい
る(200〜235m2 /gのオーダーの大きな表面積
を有するシリカをアルキルアリールポリエーテルスルホ
ネートと組み合せるのが好ましい)。しかし、水性媒体
中のアルキルアリールポリエーテルスルホネートの高溶
解性は処理中の滲出を生じ、この種の帯電防止層の背面
マーク保持性が劣ることとなる。同様に特許文献7はア
ルキルメタクリレート、アルカリ金属塩及びビニルベン
ゼンの付加ポリマーからなるバインダーポリマーを教え
ており、これは写真紙の帯電防止層に組み入れた場合に
背面マーク保持性を改良するが、特許文献13に記載の
ように、スプライス性及び輸送路外れと妥協することに
なる。特許文献11はポリマー及び良好なプリント性を
有する特定のアクリル酸含量のコポリマーの混合物の使
用を教えている。しかし、これらのポリマーの高酸価は
帯電防止層(又はその残留物)を弱くし、高pH現像溶液
中で軟化され、前述のように軟質タール状の種(spe
cies)を生成せしめる。
【0009】更に、一つのタイプのポリオレフィン被覆
紙用に開発したバッキングは別のタイプのポリオレフィ
ン被覆紙に対してはうまくいかない。従ってポリエチレ
ン及びポリプロピレン被覆写真紙の両方に対して一般的
に特許請求されているが、当技術分野の非常に多くの特
許が、ポリエチレン被覆写真紙のみの実施例を与えてい
るのみで、これらのポリプロピレン被覆写真紙への成功
裡の適用は、しばしば、そして一般的にすら、不可能で
ある。一般に、ポリプロピレン表面への帯電防止層の良
好な接着はポリエチレン表面への接着より相当困難であ
る。例えば特許文献2にはゼラチン及び無機顔料を含む
層がポリエチレン被覆写真紙に対する良好な接着性をも
ってインク保持特性を有する旨特許請求されている。し
かし、特許文献14に議論されているように、このよう
なゼラチン含有層は二軸延伸ポリプロピレン被覆写真紙
上への接着性は不良と予想される。事実、補助層のポリ
プロピレン表面への接着は反射プリント媒体の鍵となる
問題である。これはそのような表面を含む製品がどんど
ん特許文献に開示され、市場に導入されているからであ
る(例えば特許文献14〜16参照)。スチレン−無水
マレイン酸コポリマー、コロイド状シリカ並びにエチレ
ンイミノ基及び/又はエポキシ環含有架橋性化合物を含
む帯電防止層が特許文献17に開示されており、ポリエ
チレン及びポリプロピレン表面の両方に良好な帯電防止
特性を示すと述べられている。しかし、特許文献18に
比較例として例証されているように、そのような帯電防
止層は写真紙として現在所望とされている、背面マーク
保持特性及び、スプライス性のいずれも与えないもので
ある。特許文献18はそれ自身ポリプロピレン表面への
優れた接着性を有するバインダーポリマーを教えてい
る。しかし、これらのバインダーポリマーは評価できる
ような電気導電性を有することは知られておらず、そし
てそれ自身帯電防止体用には参画しないものである。典
型的には帯電防止層の所定の乾燥被覆付着量について、
バインダーポリマーの量が多いほど接着性は良好になる
が、層の電気導電性は不良になる。
【0010】写真反射媒体に使用されるように設計され
た大多数の帯電防止配合はイオン導電体用の塩、フィラ
ーとしてのコロイド状シリカのような無機粒子、及びバ
インダーとしてのラテックスポリマーを利用する水性系
被覆組成物である。塩は導電性のために必要であるが、
その存在は、荷電スクリーニングにより、ラテックス及
び/又はコロイド状フィラーの分散に悪影響を及ぼす。
このような悪影響は被覆組成物の粘度を増大させそして
/又は貯蔵寿命に影響するので受け入れられず、大量生
産用としては非実用的である。適当な粘度を維持し、更
に物理的性質(例えば得られる帯電防止層に要求され
る、導電性及び下地への接着性)を達成するために、種
々の成分含量に注意深いバランスをとることが必要とな
る。この点に関し、電気導電性(そして少ない塩量を要
求)並びに支持体に良好な接着性を与える、バインダー
ポリマーの同定が高度に好ましいと思われる。
【0011】
【特許文献1】米国特許第3671248号
【特許文献2】米国特許第4547445号
【特許文献3】米国特許第5045394号
【特許文献4】米国特許第5156707号
【特許文献5】米国特許第5221555号
【特許文献6】米国特許第5232824号
【特許文献7】米国特許第5244728号
【特許文献8】米国特許第5318886号
【特許文献9】米国特許第5360707号
【特許文献10】米国特許第5405907号
【特許文献11】米国特許第5466536号
【特許文献12】米国特許第3525621号
【特許文献13】米国特許第5683862号
【特許文献14】米国特許第5853965号
【特許文献15】米国特許第5866282号
【特許文献16】米国特許第5874205号
【特許文献17】米国特許第4266016号
【特許文献18】米国特許第6171769号
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前述の通り、先行技術
は産業界の高い要求及び種々のニーズに完全に合致する
ものではないことは明らかである。更なる改良が必要で
ある。本発明は少なくとも一つのポリオレフィン層を含
む写真要素、特に反射プリント媒体の帯電(静電)防止
用バッキング(裏引き)として適当な組成物を提供する
ものであり、制御された粘度を有し、産業界の強い要求
を満たす、強力な被覆組成物から形成される、その帯電
防止層は、支持体への接着性の改良によって、すぐれた
導電性、背面マークの保持、スプライス性及びダスト特
性を与える。
【0013】本発明の目的は、画像形成性要素、特に反
射性支持体を含む画像形成性要素に使用するのに適した
組成物を提供することにある。本発明は改良された帯電
防止層を提供することにある。
【0014】本発明の別の目的は、ポリプロピレン、特
に二軸延伸されたポリプロピレン表面への優れた接着性
を有する帯電防止層を備えた画像要素に使用するのに適
した組成物を提供することにある。
【0015】本発明の別の目的は最小のダスト付着性を
有する帯電防止層を提供することにある。
【0016】本発明の更なる目的は改良された背面マー
ク保持性を有する帯電防止バッキング層を備えた画像要
素に使用するのに適した組成物を提供することにある。
【0017】本発明の更に別の目的は典型的な高速写真
仕上装置においてスプライス可能な帯電防止バッキング
層を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の前記及びその他
の目的は、塩素化ポリオレフィンを含み、ポリオレフィ
ン表面に対する例外的に良好な接着性及び電気導電性を
与える帯電防止層を有する画像要素に使用するのに適し
た組成物を提供することによって達成される。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明は例えばドットマトリック
スプリンターを用いて紙プリントの裏側にバーコード又
は他の表示をプリントする写真仕上(photofin
ishing)工業において特に有用であるが、原表面
が所望の特性を保有していない任意の表面にプリント又
はインクマークを施すのに有用でかつ適している。写真
仕上についての適用には特に厳格な要求がある。これ
は、有用にするためには、バッキング層は最も厳しい条
件を有する自動処理装置を通しての写真処理に耐えなけ
ればならないからである。
【0020】写真仕上の適用に際しては被覆組成物は以
下の要件を満足しなければならない。 1.配合成分は相溶性又は混和性でなければならない。
このことは被覆組成物中に帯電防止剤を使用してプリン
ト保持層も帯電防止性を有するようにする場合に特に厳
格な要件である。ラテックス状の被覆組成物中のバイン
ダーポリマーは簡単に不安定化されてラテックス粒子が
凝集する。 2.被覆は写真処理溶液に耐えるためにpH10までの耐
アルカリ性でなければならない。 3.被覆は処理溶液及び/又は老化による変色に耐えな
ければならない。 4.被覆は写真処理の間インク又はその他のマーキング
材料を受容しそして保持できなければならない。 5.被覆は光活性ではなく、かつ写真紙(印画紙)の感
光性部分と干渉しないものでなければならない。 6.被覆は50%RHで13 logΩ/□未満、好ましく
は12 logΩ/□以下、そして更に好ましくは10 log
Ω/□未満でなければならない。 7.裏側の被覆は市販のスプライス装置において表側に
スプライス(接合)できて、十分な剥離強度を保持しな
ければならない。 8.この被覆は写真紙の製造中に、そして現像処理機に
おいても、種々のロール/ニップ輸送機械による運搬中
の搬路を外れることに対して耐性でなければならない。 9.被覆はロール巻き状において耐ブロック性がなけれ
ばならない。即ち、写真用途に使用される印刷紙の製造
において、印刷紙は処理中にそれ自身ロール巻きされ
る。記載保持層は紙支持体の反対表面とブロッキングを
起さないことが必要である。 10.被覆は市販しうるためには、少なくとも6〜12
ヶ月安定でなければならない。
【0021】本発明に従った被覆及び被覆組成物は塩素
化ポリオレフィンの使用によってこれらの要件を満足
し、適当な反射画像媒体のポリオレフィン下地に卓越し
た電気導電性及び接着力を与える。
【0022】本発明に対して適用できる塩素化ポリオレ
フィンは有機溶媒性又は水性状態とすることができる。
環境への理由で水性組成物が好ましい。
【0023】米国特許第5777022号に記載のよう
に、水性(water−borne)塩素化ポリオレフ
ィン組成物はポリプロピレン系下地を被覆するプライマ
ーとして有用なものとして開発されている。そのような
水性塩素化ポリオレフィン組成物の例は米国特許第54
27856号及び同第5198485号に見出される。
これらの文献は導電剤を含む帯電防止用組成物を教えて
いない。
【0024】本発明に有用な塩素化ポリオレフィンは、
分子量(重量平均)が9000〜150,000、軟化
点75〜115℃、ポリオレフィン重量に対する塩素の
量が15〜35重量%の塩素化ポリオレフィンとして広
く記述することができる。本発明に有用な塩素化ポリオ
レフィンは非変性のものであってもよく、更には例えば
イミド又はカルボン酸基もしくはカルボン酸無水物基を
含むモノマー、例えば無水マレイン酸でグラフト化する
ことによって変性することもできる。イミドで更に変性
する場合には、イミドは任意のレベルで存在することが
できるが、ポリオレフィン重量に対し、約0.001〜
約10重量%であるのが好ましい。更にカルボン酸基又
はカルボン酸無水物基を含むモノマーで変性する場合に
は、モノマーは任意のレベルで存在することができる
が、好ましくはポリオレフィンの重量当り約0.001
〜約10重量%である。好ましくは、ポリプロピレン系
下地への接着のために、塩素化又は他に変性されている
ポリオレフィンはプロピレンホモポリマー又はモノマー
含量の少なくとも約60重量%がプロピレンであるプロ
ピレンコポリマーである。
【0025】塩素化ポリオレフィン樹脂は業界において
知られている界面活性剤及び/又はアミンを用いて一般
的な方法で、水中に粒子として分散されているのが好ま
しい。市販の塩素化ポリオレフィン、例えばイーストマ
ンケミカル社(Eastman Chemicals)
によってEastman CP310W,Eastma
n CP347W及びEastman CP349Wと
いう商品名で市販されている水性塩素化ポリオレフィン
組成物のような市販の塩素化ポリオレフィンを用いるの
が最も好都合である。
【0026】前述の塩素化ポリオレフィンは他のポリマ
ーバインダーと一緒に、又は他のポリマーバインダーを
使用せずに、本発明の帯電防止層に存在させることがで
きる。そのような他のポリマーバインダーとしては、水
溶性ポリマー、親水性コロイド又は水不溶性ポリマー、
ラテックス又はディスパージョンの一種又はそれ以上を
含むことができる。特に好ましいポリマーは、エチレン
系不飽和モノマー、例えばスチレン、スチレン誘導体、
アクリル酸又はメタクリル酸及びそれらの誘導体、マレ
イン酸及びその誘導体、ハロゲン化ビニル、ハロゲン化
ビニリデンなどから製造される重合体及び共重合体の群
から選ばれるポリマーである。ポリウレタンやポリエス
テルのような縮合ポリマーの水性ディスパージョンも含
まれる。また有用なのは一級アミン付加塩共重合体(i
nterpolymer)、特に一級アミン付加塩成分
を有する重合されたビニルモノマーを含む共重合体であ
る。本発明の塩素化ポリオレフィンと一緒に使用するの
に最も好ましいポリマーバインダーは米国特許第617
1769号及び同第6077656号に開示されている
ものである。
【0027】乾燥帯電防止層の塩素化ポリオレフィンの
重量%は特定のニーズによって変動することができる
が、所望の性質を得るために、好ましくは少なくとも1
%、より好ましくは少なくとも3%、そして最も好まし
くは少なくとも5%である。
【0028】塩素化ポリオレフィンに加えて、本発明の
帯電防止層は業界において知られた任意の電子及びイオ
ン導電剤を含む他のエチレン系導電剤を含むことができ
る。
【0029】前述の如く、電子導電体を用いる帯電防止
層の導電性はイオン易動度よりはむしろ電子易動度に依
存し、そして湿度の影響は受けない。電子的導電剤、例
えば共役導電性ポリマー、導電性カーボン粒子、結晶性
半導体粒子、非晶質半導体フィブリル及び連続導電性金
属又は半導性薄膜フィルムなどは本発明に使用して湿度
とは無関係に、プロセス耐性の帯電防止保護を与えるこ
とができる。種々のタイプの電子導電体のうち、電子導
電性金属含有粒子、例えば半導体金属酸化物、並びに電
子導電性ポリマー、例えば置換もしくは非置換ポリピロ
ール及び置換もしくは非置換ポリアニリンが特に本発明
にとって有効である。
【0030】本発明に使用することができる電子導電性
粒子は導電性結晶性無機酸化物、導電性金属アンチモネ
ート及び導電性無機非酸化物を含む。結晶性無機酸化物
は酸化亜鉛、チタニア、酸化スズ、アルミナ、酸化イン
ジウム、シリカ、マグネシア、酸化バリウム、酸化モリ
ブデン、酸化タングステン及び酸化バナジウム又はこれ
らの複合酸化物を含み、例えば米国特許第427510
3号、同第4394441号、同第4416963号、
同第4418141号、同第4431764号、同第4
495276号、同第4571361号、同第4999
276号及び同第5122445号に記載されている。
導電性結晶性無機酸化物は「ドーパント」を0.01〜
30モル%の範囲の量で含むことができ、好ましいドー
パントは、酸化亜鉛に対してはアルミニウム又はインジ
ウム、チタニアに対してはニオブ又はタンタル、そして
酸化スズに対してはアンチモン、ニオブ又はハロゲンで
ある。或いは導電性は業界に周知の方法で酸素欠陥を生
成させることによって高めることができる。米国特許第
5484694号に教示されているように、アンチモン
ドープレベルが少なくとも8原子%で、X線微結晶サイ
ズが100オングストローム未満で平均等価球径が15
nm未満であるかX線微結晶サイズ以上であるアンチモン
ドープ酸化スズの使用が特に意図するものである。帯電
防止層に使用することができる特に有用な電子導電性粒
子は針状ドープ金属酸化物、針上金属酸化物粒子、酸素
欠陥含有針状金属酸化物、針状ドープ酸化スズ粒子、針
状アンチモン−ドープ酸化スズ粒子、針状ニオブ−ドー
プ二酸化チタン粒子などである。前述の針状導電性粒子
は好ましくは0.02μm又はそれ以下の断面直径を有
し、5:1又はそれ以上のアスペクト比を有する。本発
明に有用なこれらの針状導電性粒子のいくつかは米国特
許第5719016号、同第5731119号、同第5
939243号に記載されており、ここに引用する。
【0031】本発明の乾燥帯電防止層中に使用する場合
の針状電子導電性粒子の体積分率は1〜70%に変動す
ることができ、最適物性のためには、好ましくは5〜5
0%である。非針状導電性金属酸化物に対しては体積分
率は15〜90%で変動でき、普通の性質のためには2
0〜80%が好ましい。
【0032】本発明は導電剤が導電性「非晶質」ゲル、
例えば酸化バナジウムのリボン又は繊維からなる酸化バ
ナジウムゲルを含む場合にも適用できる。そのような酸
化バナジウムゲルは、これらに限定するものではない
が、様々の任意の方法で調製することができ、例えば米
国特許第4203769号に記載のメルトクエンチ(溶
融急冷法)、ドイツ特許第4125758(DE412
5758)に記載のイオン交換又はWO93/2458
4号に記載のバナジウムオキソアルコキシドの加水分解
をあげることができる。酸化バナジウムゲルは好ましく
は銀でドープして導電性を高める。文献によく知られて
いる酸化バナジウムゲルの他の製造方法にはバナジウム
又は五酸化バナジウムと過酸化水素との反応及びVO2
OAc又はバナジウムオキシクロリドの加水分解が含ま
れる。
【0033】本発明に従って使用するのに適した導電性
金属アンチモネートは例えば米国特許第5368995
号及び同第5457013号に開示されている。好まし
い導電性金属アンチモネートはルチル又はルチル関連結
晶構造を有しており以下の通り表わされる。 M+2Sb+5 26 (式中、M+2=Zn+2,Ni+2,Mg
+2,Fe+2,Cu+2,Mn+2,Co+2)又は M+3Sb+54 (式中、M+3=In+3,Al+3,S
+3,Cr+3,Fe+3
【0034】数種類のコロイド状導電性金属アンチモネ
ートディスパージョンは水性又は有機ディスパージョン
の形でNissan Chemical Co.より市
販されている。或いは、米国特許第4169104号及
び同第4110247号はM +2Sb+5 26 の製造方法
を教えており、この方法によれば、アンチモン酸カリウ
ムの水溶液を適当な金属塩(例えば塩化物、硝酸塩、硫
酸塩など)の水溶液で処理することにより対応する不活
性水和物のゼラチン状沈澱を生成せしめ、適当な処理に
よって導電性金属アンチモネートに転化させることがで
きる。
【0035】乾燥帯電防止層の導電性金属アンチモネー
トの体積分率は15〜90%で変動することができる。
しかし、好ましくは最適の物理的性質のためには20〜
80%である。
【0036】本発明の導電性粒子として使用するのに適
当な導電性無機非酸化物は、例えば特開平4−5549
2号(1992年2月24日)に記載のように、窒化チ
タン、ホウ化チタン、炭化チタン(チタンカーバイ
ド)、ホウ化ニオブ、炭化タングステン(タングステン
カーバイド)、ホウ化ランタン、ホウ化ジルコニウム、
ホウ化モリブデン、針状窒化金属、針状炭化金属(カー
バイド)、針状ケイ化金属(シリサイド)、針状ホウ化
金属、針状スズドープインジウムセスキオキサイドなど
である。カーボンブラック及びカーボンフィブリル又は
ナノチューブ(シングルウォール又はマルティウォール
モルホロジー)などの導電性カーボン粒子も本発明にお
いて使用することができる。そのような適当な導電性炭
素粒子の例は米国特許第5576162号に認められ、
そしてここに引用する。
【0037】本発明の帯電防止層に組み入れるのに好ま
しい適当な導電性ポリマーは米国特許第6025119
号、同第6060229号、同第6077655号、同
第6096491号、同第6124083号、同第61
62596号、同第6187522号及び同第6190
846号に例示されているような導電性ポリマーをあげ
ることができる。これらの電子導電性ポリマーは、置換
又は非置換のアニリン含有ポリマー(米国特許第571
6550号、同第5093439号及び同第40701
89号に開示のようなポリマー)、置換又は非置換のチ
オフェン含有ポリマー(米国特許第5300575号、
同第5312681号、同第5354613号、同第5
370981号、同第5372924号、同第5391
472号、同第5403467号、同第5443944
号、同第5575898号、同第4987042号及び
同第4731408号に開示のようなポリマー)、置換
又は非置換のピロール分有ポリマー(例えば米国特許第
5665498号及び同第5674654号に開示のよ
うなポリマー)並びにポリ(イソチアナフテン)又はそ
の誘導体を含む。これらの導電性ポリマーは有機溶媒も
しくは水又はそれらの混合物に溶解性又は分散性とする
ことができる。本発明に好ましい導電性ポリマーはポリ
ピロールスチレンスルホネート(米国特許第56746
54号にポリピロール/ポリ(スチレンスルホン酸)と
して引用)、3,4−ジアルコキシ置換ポリピロールス
チレンスルホネート及び3,4−ジアルコキシ置換ポリ
チオフェンスチレンスルホネートを含む。最も好ましい
置換電子導電性ポリマーはポリ(3,4−エチレンジオ
キシピロールスチレンスルホネート)及びポリ(3,4
−エチレンジオキシチオフェンスチレンスルホネート)
を含む。
【0038】本発明の乾燥帯電防止層中に使用する場合
の重量%は1〜99%で変動することができ、最適の物
理的性質のためには好ましくは2〜30%である。
【0039】湿度の影響を受けるイオン導電体は電子導
電体より伝統的によりコスト効果があるが、紙のような
反射性画像形成媒体に広範囲の用途を見出している。そ
のような任意のイオン導電体を本発明の帯電防止層に組
み入れることが出来る。イオン導電体の中で、アルカリ
金属塩、特にポリ酸のアルカリ金属塩、例えばポリアク
リル又はポリメタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、
クロトン酸、ポリスルホン酸又はこれらの化合物の混合
ポリマーのリチウム、ナトリウム又はカリウム塩、並び
にセルロース誘導体が効果的な導電剤である。ナフタレ
ンスルホン酸、ポリスチレンスルホン酸のアルカリ塩の
アルカリ塩又はアルカリセルロースサルフェートが好ま
しい。米国特許第4542095号及び同第56838
62号(引用によって本明細書に組み入れる)に記載さ
れている、重合されたアルキレンオキシド及びアルカリ
金属塩の組合せも好ましい選択である。合成又は天然の
スメクタイトクレイのような無機粒子もその電気導電性
のために好ましいものである。本発明への適用に対して
特に好ましいものは米国特許第5683862号、同第
5869227号、同第5891611号、同第598
1126号、同第6077656号、同第612097
9号、同第6171769号(引用によって本明細書に
加える)に開示されているようなイオン導電体である。
本発明の帯電防止層に適用するのに最も好ましいイオン
導電剤はポリエチレンエーテルグリコールと硝酸リチウ
ムとの組合せである。
【0040】乾燥帯電防止層におけるアルキレンオキシ
ドのアルカリ金属塩に対する重量比は5:95〜95:
5とすることができ、好ましくは20:80〜80:2
0であり、更に好ましくは40:60〜60:40であ
る。電子導電剤としてのアルキレンオキシド及びアルカ
リ金属塩の組合せ重量は乾燥帯電防止層の重量の1〜5
0%とすることができ、乾燥帯電防止層の重量の、好ま
しくは2〜20%、そして更に好ましくは5〜15%で
ある。電子導電剤としてのポリ酸のアルカリ金属塩は乾
燥帯電防止層の1〜50%とすることができるが、好ま
しくは2〜30%である。
【0041】帯電防止層に組み入れることができる導電
性粒子はその粒子の径又は形状に特に限定はない。粒子
形状は粗い球状又は等細工(equiaxed)粒子か
ら繊維、ホイスカー、チューブ、小板状体又はリボン状
のような高アスペクト比の粒子まで変動させることがで
きる。更に、前述の導電性材料は種々の他の粒子に被覆
することができ、またその形状又は組成に特に限定され
るものでない。例えば、導電性材料は非導電性シリカ、
アルミナ、チタニア及びマイカの粒子、ホイスカー又は
繊維上に被覆することができる。
【0042】本発明の帯電防止層は、好ましくは、電気
導電性又は電気非導電性のコロイド状ゾルを含み、耐久
性、粗さ、摩擦係数などの物性を改良し、そしてコスト
減となる。本発明において使用するコロイド状ゾルは液
体媒体、好ましくは水中の微細無機粒子を含んでなる。
最も好ましくは無機粒子は金属酸化物基準のものであ
る。そのような金属酸化物は酸化スズ、チタニア、酸化
アンチモン、ジルコニア、セリア、イットリア、ケイ酸
ジルコニウム、シリカ、アルミナ(例えばベーマイ
ト)、アルミニウム変性シリカ及び周期律表の III族及
びIV族の他の無機金属酸化物並びにそれらの混合物であ
る。無機金属酸化物ゾルの選択は所望の性質及びコスト
の最終バランスに依存する。無機粒子、例えば炭化ケイ
素(シリコンカーバイド)、窒化シリコン及び弗化マグ
ネシウムはゾル形態であっても本発明に有用である。ゾ
ルの無機粒子は平均粒子サイズが100nm未満、好まし
くは70nm未満、そして最も好ましくは40nm未満であ
る。本発明において有用な様々なコロイド状ゾルはDu
Pont,Nalco Chemical Co.,及
びNyacol Products Inc.から市販
されている。
【0043】前述のゾルの無機粒子の重量%は、所望の
物性を得るためには、本発明の乾燥帯電層の、好ましく
は少なくとも5%であり、更に好ましくは少なくとも1
0%である。
【0044】本発明の帯電防止層に組み入れることがで
きる他の任意的な添加物質は歯付与成分(例えば米国特
許第5405907号参照)、着色剤、架橋剤、界面活
性剤及び被覆助剤、脱泡剤、増粘剤、凝固剤、艶消し
剤、潤滑剤、pH調節剤、可塑剤並びに業界公知の他の添
加剤とすることができる。
【0045】本発明の帯電防止層の乾燥被覆量は10mg
/m2 〜10000mg/m2 とすることができ、好まし
くは100mg/m2 〜1000mg/m2 である。
【0046】本発明の帯電防止層を形成させる被覆溶液
は水性、非水性又はそれらの混合物とすることができる
が、環境的理由から水溶液が好ましい。帯電防止剤を形
成するために被覆溶液を付着させる表面は、接着力の改
良のために、業界で知られた任意の手段、例えば酸エッ
チング、フレーム処理、コロナ放電処理、グロー放電処
理などによって処理することができ、また適当なプライ
マー層で被覆することができる。しかし、接着促進のた
めにはコロナ放電処理が好ましい手段である。
【0047】本発明の帯電防止層は、任意のポリマーシ
ート上に、画像形成要素において支持体として適用する
ために特に好ましいと知られているポリマーシート上に
形成させることができる。ポリマーシートはホモポリマ
ー、コポリマーもしくは共重合体(interpoly
mer(s))及び/又はこれらの混合物を含むことが
できる。典型的な画像形成用支持体は硝酸セルロース、
酢酸セルロース、ポリ(ビニルアセテート)、ポリスチ
レン、ポリオレフィンアイオノマーを含むポリオレフィ
ン、ポリエステルアイオノマーを含むポリエステル、ポ
リカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ガラス、天
然及び合成紙、樹脂被覆又は積層紙、ポリマー発泡体を
含むボイド含有ポリマー、ミクロボイド含有ポリマー及
び微孔性材料、又は繊維、又はこれらの任意の組合せを
含むことができる。好ましいポリマーはポリエステル、
ポリオレフィン及びポリスチレンであり、主として所望
の物性及びコストのために選定する。
【0048】適当なポリオレフィンはポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリスチレン、ポ
リブチレン及びこれらの混合物を含む。ポリオレフィン
コポリマー、例えばプロピレン、エチレン、ヘキセン、
ブテン、オクテンなどの任意のコポリマー及びそれらの
混合物も有用である。
【0049】ポリマーシートはニーズに応じて単一層又
は多数層を含むことができる。多層の層は、例えば他の
帯電防止層及び背面マーク保持層、タイ層又は接着促進
層、耐摩耗層、カールコントロール層、切断可能(cu
ttable)層、運搬層、バリヤー層、他のスプライ
ス付与層、UV吸収層、ハレーション防止層、光学効果
付与層、防水層、フレーバー保持層、芳香付与層、接着
層、画像層などを含むことができる。
【0050】ポリマーシートは、例えば押出、共押出、
急冷、配向、ヒートセット、積層、被覆及び溶剤流延
(キャスト)などのような業界で公知の任意の方法によ
って形成させることができる。ポリマーシートは、好ま
しくは、例えばフラットシートプロセス又はバブルもし
くはチューブラープロセスなどのような業界で公知の任
意の適当な方法によって形成した配向シートとすること
ができる。フラットシートプロセスはシート材料をスリ
ットダイを通して押出又は共押出し、そして押出又は共
押出されたウエブをチルドキャストドラム上に急冷して
シートのポリマー成分をそれらの固化温度より低い温度
に急速にクエンチ(急冷)することを含む。
【0051】急冷されたシートは次にポリマーのガラス
転移温度より高い温度で相互に垂直な方向に延伸するこ
とによって二軸配向させる。シートは一方向に延伸し、
次に第二の方向に延伸するか、又は同時に両方向に延伸
することができる。好ましい延伸比は任意の方向に少な
くとも3:1である。シートは延伸後、ポリマーを結晶
化させるのに十分な温度に加熱することによってヒート
セットし、一方でシートと両延伸方向に或る程度収縮を
保留させる。
【0052】ポリマーシートは、押出、共押出、配向な
どの後又は流延(キャスト)と完全配向との間に、任意
の数の被覆及び処理を受けて、その性質、例えばプリン
ト性、ハリヤー性、ヒートシール性、スプライス性、他
の支持体及び/又は画像層への接着性を改良することが
できる。そのような被覆の例として、プリント性のため
のアクリル被覆、ヒートシール性のためポリハロゲン化
ビニリデンなどがある。そのような処理の例としては、
フレーム、プラズマ及びコロナ放電処理、紫外線放射処
理、オゾン処理及び電子ビーム処理して、プリント性及
び接着性を改良することができる。処理の更なる例とし
て、カレンダー加工、型押(エンボス)及びパターン化
によってウエブ表面に特定の効果を得ることができる。
ポリマーシートは更に積層、接着、冷シール又は熱シー
ル、押出被覆又はその他の業界公知の任意の方法によっ
て任意の他の適当な支持体を組み入れることができる。
【0053】本発明の好ましい適用は画像要素において
であり、例えば写真、電子写真、静電写真、写真サーモ
グラフィー、マイグレーション(泳動)、電子マイクロ
グラフ、誘電記録、サーマルダイトランスファー、イン
クジェット及びその他の画像形成を利用する適用であ
る。本発明の更に好ましい適用は写真紙及びフィルムを
含む写真画像要素においてである。本発明の最も好まし
い適用は写真画像ディスプレー製品、特に反射性支持体
を含むものとすることができ、それは、例えば天然紙、
非ボイド含有ポリマー、ポリマー発泡体を含むボイド含
有ポリマー、ミクロボイド含有ポリマー及び微孔性材
料、繊維又はその組合せなどの任意の材料を含んでな
る。写真要素は単色要素又は多色要素とすることができ
る。多色要素はスペクトルの3原領域のそれぞれに感性
の画像色素形成ユニットを含む。各ユニットは単一のカ
プラー及び乳液層又は多数のカプラー及び乳液層(各層
が所定の領域に感性)を含むことができる。要素の画像
形成層を含む複数の層は、業界で知られているように、
様々な順で配置することができる。別のフォーマットに
おいて、スペクトルの3原領域のそれぞれに感性の乳液
は単一のセグメント化層として配置することができる。
【0054】本発明の帯電防止層は画像要素のポリマー
シートの任意の側へ、例えば表側又は裏側へ、配置する
ことができる。しかし、ポリマーシートの裏側へ配置す
るのが好ましい。前述の表側は画像受像側をいい、裏側
はポリマーシートの反対側をいう。帯電防止層は画像要
素の、どの場所にも、外部層として又は内部層として配
置することができる。しかし、外部バッキング層として
配置するのが好ましい。帯電防止層に加えて、画像要素
は、これらに限定するわけではないが、例えば保護層、
接着促進層、中間層などのような他の層を含むことがで
きる。
【0055】本発明の好ましい態様において、帯電防止
層は、ポリオレフィンで被覆及び/又は積層された紙か
らなる写真支持体に組み入れられる。このような支持体
は、下地紙の上に1層又はそれ以上の層のポリオレフィ
ン樹脂を押出被覆及び/又は積層することによって製造
することができる。下地紙の表面は、例えば酸エッチン
グ、フレーム処理、コロナ放電処理、グロー放電処理な
どの業界で知られた任意の方法で、樹脂被覆の前に接着
性を改良するために、処理することができる。その上に
写真乳剤層が付与される側のポリオレフィン樹脂被覆紙
は光沢表面、艶消し表面、絹状表面などを有し、裏側
は、これに限定するわけではないが、通常無光沢表面で
ある。
【0056】本発明用の適当なポリオレフィンはポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリス
チレン、ポリブチレン及びこれらの混合物を含む。ポリ
オレフィン共重合体、例えばプロピレン及びエチレン、
例えば、ヘキセン、ブテン及びオクテンの共重合体(i
nterpolymer)も有用である。本発明は、米
国特許第5853965号、同第5866282号及び
同第5874205号(引用により本明細書に組み入れ
る)に開示のような、二軸延伸ミクロボイド含有ポリプ
ロピレン層を含んでなる写真紙用に特に適している。
【0057】適当な紙は通常の天然パルプ紙、及び/又
は合成紙(合成樹脂フィルムから作られた模造紙)を含
むことができる。しかし、主として軟木パルプ、硬木パ
ルプ並びに軟木及び硬木の混合パルプなどの木材パルプ
からなる天然パルプ紙が好ましい。天然パルプは、任意
的な組み合せで、様々な高分子量化合物及び添加剤、例
えば乾燥強度増加剤、サイズ剤、湿潤強度増加剤、安定
剤、顔料、色素(染料)、螢光増白剤、ラテックス、無
機電解質、pH調整剤などを含むことができる。
【0058】ポリオレフィン層は、好ましくは、適当な
組合せで、様々な添加剤、例えば白色顔料、例えば酸化
チタン、酸化亜鉛、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリ
ウムなど、分散剤、例えば脂肪酸アミド例えばステアリ
ン酸アミドなど、脂肪酸の金属塩、例えばステアリン酸
亜鉛、ステアリン酸マグネシウムなど、顔料及び色素
(染料)、例えばウルトラマリンブルー(群青)、コバ
ルトバイオレットなど、酸化防止剤、螢光増白剤、ウル
トラバイオレット吸収剤などを含むことができる。
【0059】本発明の被覆組成物は、例えばナイフコー
ティング、グラビアコーティング、ホッパーコーティン
グ、ロールコーティング、スプレーコーティングなどの
ような任意の周知の被覆方法によって適用することがで
きる。
【0060】異なった写真要素は異なった被覆量を必要
とするが、本発明は特定の使用に依存して被覆量値を調
節してカラー及び白黒写真紙のいずれにも適用すること
ができる。
【0061】
【実施例】以下、実施例に従って本発明を更に具体的に
説明するが、本発明の内容をこれらの実施例に限定する
ものでないことはいうまでもない。
【0062】実施例及び比較サンプル 材料 以下に記載の実施例及び比較サンプルの帯電防止層に使
用した材料は以下の通りである。
【0063】塩素化ポリオレフィン(CPO) 水性塩素化ポリオレフィンディスパージョン、例えばE
astman Chemicalsによって供給されて
いるEastman CP310W,CP347W及び
CP349W他のポリマーバインダー スチレンアクリレートラテックス、例えばAvecia
によって供給されているNeocryl(商標)(米国
特許第6171769号のポリマーAと同一)
【0064】導電剤 イオン導電剤:Union Carbideにより供給
されているポリエチレンエーテルグリコールCarbo
wax 3350と硝酸リチウムとの組合せ(乾燥重量
比=40:60) 電子導電剤 :針状アンチモンドープ酸化スズディスパ
ージョン、例えばIshihara Techno C
orp.によって供給されているFS10Dアンチモン
酸亜鉛コロイド状ディスパージョン、例えばNissa
n Chemical Industriesによって
供給されているCelnax(商標)CX−Z300H無機酸化物ゾルX アルミナ変性コロイド状シリカ、例えばDuPontに
より供給されているLudox(商標)AM
【0065】サンプル製造 両側に2軸延伸ポリオレフィン系シートを積層させた紙
コアを含んでなる写真紙支持体に様々な組成の水溶液か
ら複数の層を被覆した。写真紙支持体は米国特許第62
32056号のサンプルC(発明)に類似するものであ
るが、融解層(L7)及び書き込み可能な導電性層は用
いなかった。前述の様々な組成の水溶液をその上に被覆
する表面は、ExxonMobil Corporat
ionによって供給されているBICOR 70MLT
の艶消し表面(例えば具体的には米国特許第58539
65号参照)に類似の2軸延伸ポリプロピレン系ターポ
リマーである。このターポリマーの表面はコロナ放電処
理し、次に被覆溶液をホッパー被覆し、そして次に18
0°Fより低い温度で熱空気で乾燥する。
【0066】試験方法 抵抗率試験については、サンプルは試験前少なくとも2
4時間特定の相対湿度(RH)下に72°Fで予備コン
ディショニングする。被覆帯電防止層の表面電気抵抗
(SER)は米国特許第2801191号に記載の方法
に類似した方法で2点DCプローブを用いてKeith
ly Model 616デジタルエレクトロメータで
測定する。
【0067】写真紙上のバックマーク保持テストについ
ては、プリント画像はドットマトリックスプリンターを
用いて被覆帯電防止層上に適用する。次に写真紙は汎用
の現像機に30秒かけ、温水で5秒間洗浄し、そしてプ
リント保持評価のためにこする。以下の等級をバックマ
ーク保持(BMR)に付す。等級1〜3が許容し得る性
能を示す。
【0068】1:傑出、処理及び未処理の外観の間に非
常に僅かの相違がみられるに過ぎない。 2:優秀、外観に僅かの劣化が認められる。 3:許容範囲、外観に中程度の劣化 4:許容不可、外観に激しい劣化 5:許容不可、全体劣化
【0069】スプライス性については、米国特許第61
71769号に記載のように、一方のストリップ上の帯
電防止層が他のストリップ上の写真乳剤と接触するよう
に、写真紙の2ストリップ(片)の間にスプライスを作
る。接合又は添え継ぎ(splicing)をGret
ag CLAS 35プリンターのような市販の写真仕
上装置に使用される接合モジュールを用いて実施する。
生成スプライスの剥離強度はスプライス性の手段として
インストロン(Instron)機で求める。
【0070】ダスト発生は摩擦摩耗試験で評価する。径
0.25インチの3個の丸い球を有する1474gの重
りを黒色の紙シート上に置く(66 psi/foot)。紙及
び重りを帯電防止被覆の頂部に置き、前後10インチの
距離で5回引きずる(合計引きずり距離50インチ)。
ダスト発生は黒色紙に移った材料の量を肉眼で主観的に
観察して以下の基準に等級づけする。 1:移動なし。 2:僅かに確認できる。 3:移動は容易に確認できるが、付着(deposi
t)はない。 4:容易に移動が確認でき、付着も識別できる。 5:大きくて長い付着の移動が認められる。
【0071】サンプル例1〜3は異なったCPOを用い
て本発明に従って調製した。比較として比較サンプルA
は、CPOを用いずに、そして米国特許第617176
9号に開示のバインダーポリマーを用いて、同様にして
調製した。これらのサンプルの詳細及び対応するテスト
結果は表IA及びIBに示す。
【0072】
【表1】
【0073】
【表2】
【0074】本発明に従って様々なCPOを用いて調製
したサンプル例1〜3は、CPOを含まない比較サンプ
ルAと比較して、広範囲の温度にわたって、秀れたSE
R値、少なくとも1桁低い抵抗率を示すことが明らかで
ある。更に例1〜3のスプライス強度も比較サンプルA
に比較して実質的に高くなっている。更に、例1〜3の
ダスト発生能も比較サンプルAより優れている。
【0075】サンプル例4〜6はLiNO3 を使用しな
い以外は、それぞれ、サンプル例1〜3と同様にして調
製した。比較として比較サンプルBはLiNO3 を使用
しない以外は、比較サンプルAのようにして調製した。
これらのサンプルの詳細及び対応する試験結果はそれぞ
れ表IIA及びIIBに示す。
【0076】
【表3】
【0077】
【表4】
【0078】サンプル例4〜6が比較サンプルBに比較
して広い湿度範囲で一桁以上低い抵抗率を示す優れたS
ER値を示すことは非常に明白である。更にサンプル例
4〜6のスプライス強度も比較サンプルBの値よりも実
質的に高い。これらの結果は、米国特許第617176
9号のポリマーバインダーが必要な導電性が欠けるのに
対し、付加的導電剤を使用せずともCPOは写真紙にお
ける適用において、他の所望の性質(例えばスプライス
強度、BMR、ダスト発生)と共に、十分な帯電防止層
を提供できることを例証するものである。例4〜6は先
行技術(比較B)より合理的に十分かつ良好であるが、
卓越した性能を得るためには、本発明の組成物は追加の
導電剤を含むのが好ましい。
【0079】サンプル例7〜9は、ポリマーバインダー
Neocryl A 5045をCPO、即ちCP34
9Wと、それぞれ重量比5/95、10/90及び20
/80でブレンドした以外は比較サンプルAと同様にし
て調製した。これらのサンプルの詳細及び対応する試験
結果はそれぞれ表 IIIA及び IIIBに示す。比較の容易
のために、比較サンプルAの試験結果も表 IIIBに示
す。
【0080】
【表5】
【0081】
【表6】
【0082】少量のCPOですら、米国特許第6171
769号に教えられている、帯電防止層のスプライス強
度及びSERを著しく改良できることは非常に明らかで
ある。これは先行技術に対する本発明の卓越性を例証す
るものである。
【0083】サンプル例10〜13は、様々なCPO及
び亜アンチモン酸亜鉛又は針状酸化スズのような電子導
電性粒子を用いて、本発明に従って調製した。これらの
サンプルの詳細及び対応する試験結果はそれぞれ表IVA
及びIVBに示す。
【0084】
【表7】
【0085】
【表8】
【0086】電子導電性粒子は様々なCPOと一緒に配
合して、高度に望ましい性質をもって、写真紙の帯電防
止層として組み入れることができることが明らかであ
る。
【0087】本発明をその好ましい態様を特に参照して
詳細に説明してきたが、本発明の精神及び範囲内で変性
及び改良することができることはいうまでもない。
【0088】以下に本発明の態様を説明する。 1.塩素化ポリオレフィン、導電剤及び溶媒を含んでな
る帯電防止層用組成物。 2.コロイド状シリカを更に含む態様1に記載の組成
物。 3.塩素化ポリオレフィンとは異なるバインダーを更に
含む態様1の組成物。 4.バインダーが水溶性ポリマー、親水性コロイド、水
不溶性ポリマー、水不溶性ラテックス、水不溶性ディス
パージョン及びこれらの混合物からなる群れから選ばれ
る態様3の組成物。 5.バインダーがエチレン素不飽和モノマーから製造さ
れたポリマー及び共重合体からなる群から選ばれる態様
3の組成物。 6.エチレン系不飽和モノマーがスチレン、スチレン誘
導体、アクリル酸又はメタクリル酸及びこれらの誘導
体、オレフィン、(メタ)アクリロニトリル、イタコン
酸及びその誘導体、マイレン酸及びその誘導体、ハロゲ
ン化ビニル及びハロゲン化ビニリデンからなる群から選
ばれる態様5の組成物。 7.バインダーがポリウレタン及びポリエステル及び第
一級アミン付加塩共重合体からなる群から選ばれる態様
3の組成物。 8.第一級アミン付加塩共重合体が第一級アミン付加塩
成分を有する重合されたビニルモノマーを含む共重合体
である態様7の組成物。 9.導電剤がイオン導電剤である態様1の組成物。 10.イオン導電剤がポリ酸のアルカリ金属塩、それら
の混合ポリマー及びセルロース誘導体から選ばれたもの
である態様9の組成物。 11.イオン導電剤が重合されたアルキレンオキシド及
びアルカリ金属塩からなる群から選ばれたものである態
様9の組成物。 12.導電剤が電子導電剤である態様1の組成物。 13.電子導電剤が金属含有粒子を含む態様12の組成
物。 14.導電性無機酸化物がドーパントを含む態様13の
組成物。 15.導電性無機酸化物が酸素空孔を含む態様13の組
成物。 16.導電性無機酸化物が酸化スズ、チタニア、アルミ
ナ、酸化バナジウム及びこれらの混合物からなる群から
選ばれる態様13の組成物。 17.酸化スズが針状酸化スズである態様16の組成
物。 18.導電性アンチモン酸金属がアンチモン酸亜鉛及び
アンチモン酸インジウムである態様13の組成物。 19.電子導電剤が置換又は非置換のアニリン含有ポリ
マー、置換又は非置換チオフェン含有ポリマー、置換又
は非置換ピロール含有ポリマー及びこれらの誘導体から
選ばれる電子導電性ポリマーである態様12の組成物。 20.電子導電性ポリマーがポリ(3,4−エチレンジ
オキシピロールスチレンスルホネート)、ポリ(3,4
−エチレンジオキシチオフェンスチレンスルホネート)
及びポリピロールスチレンスルホネートからなる群から
選ばれる態様19の組成物。 21.コロイド状ゾルが酸化スズ、チタニア、酸化アン
チモン、ジルコニア、セリア、イットリア、ジルコニウ
ムシリケート、シリカ、アルミナ、アルミニウム変性シ
リカ及びこれらの混合物からなる群から選ばれた金属酸
化物を含む態様2の組成物。 22.塩素化ポリオレフィンが15〜35重量%の塩素
を含む態様1の組成物。 23.塩素化ポリオレフィンの分子量が9000〜15
0,000である態様1の組成物。 24.塩素化ポリオレフィンが変性塩素化ポリオレフィ
ンである態様1の組成物。 25.変性塩素化ポリオレフィンがイミドのグラフト化
又はモノマーのグラフト化によって変性される態様24
の組成物。 26.モノマーがカルボン酸基又はカルボン酸無水物基
を含む態様25の組成物。 27.塩素化ポリオレフィンがプロピレンのホモポリマ
ー又は共重合体(interpolymer)を含む態
様1の組成物。 28.溶媒が水を含む態様1の組成物。 29.塩素化ポリオレフィンの含量が組成物の固形分含
量の少なくとも3重量%である態様1の組成物。 30.ポリ酸のアルカリ金属塩の含量が態様1の組成物
の固形分含量の2〜30重量%である態様10の組成
物。 31.重合されたアルキレンオキシド及びアルカリ金属
塩の組合せ含量が態様1の組成物の固形分含量の5〜1
5重量%である態様11の組成物。 32.重合されたアルキレンオキシドとアルカリ金属塩
との重量比が20:80〜80:20である態様11の
組成物。 33.導電性無機酸化物の含量が態様1の組成物の固形
分含量の20〜80容積%である態様13の組成物。 34.針状酸化スズの含量が態様1の組成物の固形分含
量の5〜50容積%である態様17の組成物。 35.導電性アンチモン酸金属の含量が態様1の組成物
の固形分含量の20〜80容積%である態様18の組成
物。 36.電子導電性ポリマーの含量が態様1の組成物の固
形分含量の2〜30重量%である態様19の組成物。 37.コロイド状ゾルの金属酸化物の含量が組成物の固
形分含量の少なくとも5重量%である態様22の組成
物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リチャード アレン キャッスル アメリカ合衆国,ニューヨーク 14580, ウェブスター,ベイ メドウ ドライブ 518 (72)発明者 ジャンリン チェン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14625, ロチェスター,ベスナル グリーン 8 Fターム(参考) 2H023 FC00 FC04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩素化ポリオレフィン、導電剤及び溶媒
    を含んでなる帯電防止層用組成物。
  2. 【請求項2】 コロイド状シリカを更に含む請求項1に
    記載の組成物。
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