JP2003261637A - ロタキサン構造をもつポリウレタンエラストマー及びその製造方法 - Google Patents
ロタキサン構造をもつポリウレタンエラストマー及びその製造方法Info
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Abstract
エラストマー及びその製造方法を提供すること。 【解決手段】ジオールと、そのジオールに対する当量よ
り過剰のジイソシアナートとを反応させてプレポリマー
を形成するプレポリマー調製工程と、そのプレポリマー
に、環状エーテル化合物と硬化剤と架橋剤とを混合して
ポリウレタンエラストマーを形成する硬化架橋工程と、
を有するポリウレタンエラストマーの製造方法。PUE
の架橋度を高くして高い強度を実現しても、ハードセグ
メントにロタキサン構造を導入することで柔軟性が確保
できる。
Description
分子内に有するポリウレタンエラストマー及びその製造
方法に関し、詳しくはハードセグメントにロタキサン構
造をもつポリウレタンエラストマー及びその製造方法に
関する。
ンエラストマー(以下、「PUE」と称する)は工業部
品、自動車部品、OA機器、スポーツ・レジャー用品等
に用いられており、高い機械的強度が要求されている。
力による鎖の配向と結晶化とが必要であることが知られ
ている。そのためにはPUEの未変形時での結晶化を阻
害するともに、変形時での可逆的な結晶化を促進するこ
とが好ましい。
抑制する方法として、PUE分子中にロタキサン構造を
導入することを検討した。ロタキサン構造を分子中に導
入することで、可塑剤としての働きを期待した。ロタキ
サン構造をPUE中に導入する方法としては、ジイソシ
アナート(4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナー
ト)とジオール(ポリテトラメチレングリコール200
0)と架橋剤(トリメチロールプロパン)と環状エーテ
ル化合物(18−クラウン−6)とを混合して反応させ
ることで、環状エーテル化合物の環中にPUE鎖が取り
込まれたロタキサン構造をもつPUEを得ることができ
た(以下「ワンショット法」と称する)。
成する分子は柔軟性を与えるソフトセグメントと架橋点
等の分子の剛直性に関係するハードセグメントとに大別
できる。一般的にハードセグメントの分子中での割合が
増加すると、PUEの強度が増加するものの、柔軟性に
乏しくなる。ロタキサン構造を特異的にPUEのハード
セグメントに導入することで、一定の強度を保持したま
ま、PUEの柔軟性を向上できると考えた。従来のモノ
マー等に環状エーテル化合物を添加するワンショット法
では、環状エーテル化合物をPUE中のどの部分に導入
できるかを制御することが困難である。
内に有するポリウレタンエラストマー及びその製造方法
を提供することを解決すべき課題とする。より特定すれ
ば、この発明はPUEのハードセグメントにロタキサン
構造を特異的に導入したロタキサン構造を分子内に有す
るポリウレタンエラストマー及びその製造方法を提供す
ることを解決すべき課題とする。
明のロタキサン構造をもつポリウレタンエラストマー
は、ジオールと、該ジオールに対する当量より過剰のジ
イソシアナートとを反応させてプレポリマーを形成する
プレポリマー調製工程と、該プレポリマーに、環状エー
テル化合物と硬化剤と架橋剤とを混合してポリウレタン
エラストマーを形成する硬化架橋工程と、を有するポリ
ウレタンエラストマーの製造方法で得られる(請求項
1)。
しても、ハードセグメントにロタキサン構造を導入する
ことで柔軟性が確保できる。
にヒドロキシ基を有する直鎖状ジオールであり、前記環
状エーテル化合物は18−クラウン−6であると(請求
項2)、18−クラウン−6の環と直鎖状ジオールのア
ルキレン部分との親和性が高く、より確実にハードセグ
メントにロタキサン構造を導入することができる。
ン構造をもつポリウレタンエラストマーの製造方法は、
ジオールと、該ジオールに対する当量より過剰のジイソ
シアナートとを反応させてプレポリマーを形成するプレ
ポリマー調製工程と、該プレポリマーに、硬化剤と架橋
剤とを混合してポリウレタンエラストマーを形成する硬
化架橋工程と、を有し、前記硬化架橋工程が終了するま
でに環状エーテル化合物を加える環状エーテル化合物添
加工程を有することを特徴とする(請求項3)。
予めソフトセグメント部分を重合してプレポリマーを調
製した後に、環状エーテル化合物存在下でハードセグメ
ントを重合し主にハードセグメント部分に環状エーテル
化合物を導入してロタキサン構造を形成することができ
る等、環状エーテル化合物添加工程での環状エーテル化
合物の添加時期を調節することにより、PUE中へのロ
タキサン構造の導入位置を制御することができる。
前記プレポリマー調製工程後に前記環状エーテル化合物
を添加する工程とすることで(請求項4)、ソフトセグ
メントを合成した後のハードセグメント合成時にに環状
エーテル化合物がPUE分子中に取り込まれることか
ら、環状エーテル化合物がハードセグメントに選択的に
導入できる。
の両端にヒドロキシ基を有する直鎖状ジオールであり、
前記環状エーテル化合物は18−クラウン−6とすると
(請求項5)、18−クラウン−6の環と直鎖状ジオー
ルのアルキレン部分との親和性が高いので、より確実に
ハードセグメントにロタキサン構造を導入することがで
きる。
製造方法)本実施形態のロタキサン構造をもつPUEの
製造方法は、プレポリマー調製工程と硬化架橋工程と環
状エーテル化合物添加工程とその他必要に応じた工程と
を有する。プレポリマー調製工程でPUEの大まかな構
造を形成した後に硬化架橋工程で環状エーテル化合物を
取り込んだ状態で合成する。
ル化合物を導入したくない部分を優先的に合成すること
が好ましい。プレポリマー調製工程ではロタキサン構造
の導入を望まない部分を形成し、硬化架橋工程でロタキ
サン構造を導入することを希望する部分を形成する。更
に環状エーテル化合物添加工程をプレポリマー調製工程
の後に有することで、硬化架橋工程で形成される部分に
直接的にロタキサン構造を導入することができる。
ジオールに対する当量より過剰のジイソシアナートとを
反応させてプレポリマーを形成する工程である。ジイソ
シアナートをジオールに対する当量よりも過剰に加える
ことで、ジオールとジイソシアナートとの付加重合物の
両末端にイソシアナート基を有し、比較的低分子量のプ
レポリマーを調製できる。
基を2つ有すること以外は特に限定しない。また、ジオ
ールの種類はヒドロキシ基を2つ有すること以外は特に
限定しない。ジイソシアナートとしては4,4’−ジフ
ェニルメタンジイソシアナート、TDI(トリレンジイ
ソシアナート)、XDI(キシリレンジイソシアナー
ト)、PPDI(パラフェニレンジイソシアナート)、
TMXDI(テトラメチルキシリレンジイソシアナー
ト)、HDI(ヘキサメチレンジイソシアナート)、H
12MDI(ジシクロへキシルメタンジイソシアナー
ト)、IPDI(イソホロンジイソシアナート)、H6
XDI(1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘ
キサン)、ポリメリックMDIが例示できる。ジオール
としては、両末端にヒドロキシ基を有するポリエーテル
やポリエステルが例示でき、好ましい例としてエーテル
ポリオール〔ポリアルキレングリコール(ポリテトラメ
チレングリコール、ポリエチレングリコール等)〕、ポ
リエステルポリオール(ラクトン系ポリエステルポリオ
ール、ポリカーボネートジオール)、その他グリコール
(アクリルポリオール、ポリブタジエン系グリコール、
含ハロゲンポリオール)が例示できる。ポリアルキレン
グリコールを用いた場合には500〜3000程度の分
子量とすることが好ましい。
るPUEに求められる性状から適正に選択できる。プレ
ポリマーの分子量はジイソシアナートとジオールとの混
合比(モル比)によって調製できる。モル比を1:1に
近づけるほど形成されるプレポリマーの分子量は上昇す
る。プレポリマーの分子量を大きくすると最終的なPU
Eは鎖延長剤あるいは架橋剤の使用する量が少なくなる
ため、柔軟性をもつエラストマーとなり、プレポリマー
の分子量を小さくすると剛性が高くなる。又、鎖延長剤
を多量に導入できるために、ミクロ相分離をうまく形成
し、優れた力学物性が得られる。プレポリマーはNC
O:OH=2:1となるようにして合成することが好ま
しい。
に、硬化剤と架橋剤とを混合してPUEを形成する工程
である。硬化剤はイソシアナート基と反応性をもつ官能
基を2つもつ化合物であれば特に限定しない。前述のジ
オールが例示できる。特に硬化剤としては直鎖状アルキ
レンの両端にヒドロキシ基を有する直鎖状ジオールであ
ることが後述する環状エーテル化合物を18−クラウン
−6とした場合に形状一致性が高いので好ましい。
官能基を3つ以上もつ化合物であれば特に限定されず、
トリメチロールプロパンが例示できる。硬化剤及び架橋
剤を添加する量としてはヒドロキシ基のようなイソシア
ナート基と反応できる官能基が前述したプレポリマー調
製工程で残存しているイソシアナート基と概ね当量にな
るように調整される。
つPUEの製造方法では、更に環状エーテル化合物添加
工程を有する。環状エーテル化合物添加工程は硬化架橋
工程が終了するまでに環状エーテル化合物を加える工程
である。本工程により、合成されたPUE構造中に環状
エーテル化合物を導入したロタキサン構造を付与するこ
とができる。製造されたPUE中でロタキサン構造をも
つ部分は環状エーテル化合物を添加する時点を調整する
ことで制御可能である。
状エーテル化合物を添加すると、プレポリマー中にも環
状エーテル化合物が導入されるのに対して、硬化架橋工
程以後に環状エーテル化合物を添加すると、プレポリマ
ー中には環状エーテル化合物は導入されず、プレポリマ
ー間を結合する硬化剤及び架橋剤の部分に環状エーテル
化合物が導入されることとなる。
エーテル化合物を添加すると、プレポリマー中の一部に
も環状エーテル化合物が導入でき、硬化架橋工程の途中
で環状エーテル化合物を添加すると、硬化剤及び架橋剤
の部分の一部に環状エーテル化合物を導入できる。
特に限定しない。また、環状エーテル化合物としても特
に限定せず、18−クラウン−6、24−クラウン−
8、ジベンゾ18−クラウン−6、大環状ポリエーテル
等が例示できる。環状エーテル化合物はロタキサン構造
を付与したい部位の分子構造に応じて環の大きさや親和
性を判断して選択することが好ましい。具体的には環の
ひずみが少なく、且つ内径が大きいものが好ましい。特
にジオールのヒドロキシ基が環内でクラウンのエーテル
と作用できる内径をもつ環状エーテルが好ましい。環状
エーテルの環の内径は小さすぎると環内への分子の導入
が困難となり、大きすぎると環内への導入確率は増加す
るものの相互作用が低下すると考えられる。
リエステルを用いてPUEのソフトセグメントを構成
し、硬化剤に直鎖状ジオールを用いて硬化剤の部分でハ
ードセグメントを構成することで、ハードセグメントに
環状エーテル化合物を特異的に導入できる。反対にプレ
ポリマーとしてハードセグメント部分を先に合成し、硬
化架橋工程でソフトセグメント部分を合成することでソ
フトセグメント部分に特異的に環状エーテル化合物を導
入することも可能である。
なかった環状エーテル化合物を取り除く工程を有するこ
とができる。例えば、環状エーテル化合物を適正な溶媒
で抽出・除去することができる。
態のロタキサン構造をもつPUEは前述のロタキサン構
造をもつPUEの製造方法において、環状エーテル化合
物添加工程をプレポリマー調製工程と硬化架橋工程との
間、すなわち、硬化架橋工程において環状エーテル化合
物を同時に添加することで製造された化合物である。
(硬化剤及び架橋剤からなる部分)に特異的に環状エー
テル化合物を導入した化合物である。特にジオールにポ
リエーテルやポリエステルを用いてPUEのソフトセグ
メントを構成し、硬化剤に直鎖状ジオールを用いて硬化
剤の部分でハードセグメントを構成することで、ハード
セグメントに環状エーテル化合物が特異的に導入された
PUEとなる。
剤及び架橋剤については前述のロタキサン構造をもつP
UEの製造方法において説明したものと同様であるので
更なる説明は省略する。
ジフェニルメタンジイソシアナート(以下「MDI」と
称する)と、ジオールとしてのポリテトラメチレングリ
コール2000(以下「PTMG2000」と称する)
と、硬化剤としての1,4−ブタンジオール(以下「B
D」と称する)と、架橋剤としてのトリメチロールプロ
パン(以下「TMP」と称する)と環状エーテル化合物
としての18−クラウン−6(以下「18C6」と称す
る)とを用いてPUEを製造した。
したPTMG2000を15moLと、MDIを45m
oLとを混合し(NCO/OH=3/1)、アルゴン雰
囲気下80℃で2時間反応させプレポリマーを調製した
(プレポリマー調製工程)。
混合し、プレポリマーに撹拌しながら加えた。撹拌は9
0℃に加熱しながら行った。同時に18C6を22.5
moL(実施例1)及び45moL(実施例2)添加し
た(環状エーテル化合物添加工程)。直ちに予熱したド
ラム型成型器中に混合物を流し込み、90℃で80分間
加熱成型を行った後に、更に100℃で24時間加熱し
た。その後、1週間21±2℃で保持し熟成を行った
(硬化架橋工程)。PUE中に取り込まれなかった18
C6は21±2℃のテトラヒドロフラン(以下「TH
F」と称する)に24時間浸漬することで抽出・除去し
た。
実施例1及び2と同様の操作でPUEを製造した。
法にてロタキサン構造をもつPUEを製造した。予めデ
シケータ中80℃で、一晩真空脱水したPTMG200
0を10moLとTMPを6moLと18C6を19m
oLとを撹拌混合し、その後、MDIを20moL加え
た(NCO/OH=1.05/1)。直ちに予熱したド
ラム型成型器中に混合物を流し込み、90℃で2時間加
熱成型を行った後に、更に100℃で24時間加熱し
た。その後、1週間21±2℃で保持し熟成を行った。
PUE中に取り込まれなかった18C6は21±2℃の
THFに24時間浸漬することで抽出・除去した。な
お、本比較例の製造方法では実施例2と同割合の18C
6を添加している。
比較例2と同様の操作でPUEを製造した。
18C6の含有量が増加するにつれて透明度が上昇し
た。ハードセグメントに導入した18C6によって、ハ
ードセグメント間の凝集力が低下し、微結晶部分が減少
したためと考えられる。
る前後の質量変化からPUE中への18C6の導入量を
測定した。測定は3回目のTHFによる抽出工程まで行
った。1、2回の抽出によりほぼ前後の質量変化は認め
られなかった。18C6の添加量、抽出工程前後の質量
変化、PUEの18C6の含有量、18C6の導入率
(18C6添加量に対する含有量の割合)及び18C6
のPUEへの導入率(全体の質量を基準とする)を表1
に示す。
共に高い導入率でPUE中にロタキサン構造を導入でき
た。また、実施例1及び2の比較から18C6の添加量
の増加に伴い18C6のPUE全体に対する導入率も増
加できることが明らかとなった。また、比較例2のよう
なワンショット法と比較して、実施例1及び2の方法で
得られた試験試料は高い18C6の導入率とすることが
できた。
比較例1〜3の試験試料をJIS 3号ダンベル(形
状)〔幅5mm、初期試料長20mm、厚さ1mm〕に
加工し測定試料とした。
(RTC1225A)テンシロンを用いて応力−ひずみ
曲線を測定した。引っ張り速度は100mm/分にて測
定を行った。結果を図1及び表2に示す。
6をPUE中に有することにより生成したロタキサン構
造が可塑剤的な作用を発揮し低伸長モジュラスが低くな
り、且つ応力の立ち上がりが高伸長側にシフトすること
が明らかとなった。更には最大破断応力が高くなった。
これはPUE中で伸長結晶化を促進できたためと考えら
れる。
Eである実施例2と同程度の18C6をPUEの製造時
に添加した比較例2のPUEと、実施例2のPUEとを
比較すると、実施例2のPUEの方がより低伸長モジュ
ラスが低くなり、且つ応力の立ち上がりもより高伸長側
にシフトしていることから、本発明方法でロタキサン構
造をもつPUEを製造すると、18C6による効果がよ
り発揮できることが明らかとなった。これは本発明方法
によると18C6によるロタキサン構造がハードセグメ
ントに選択的に導入できる結果、よりPUEのハードセ
グメントの可塑性を向上できたものと考えられる。
2及び比較例1についていくつかの物性を比較する。T
HFによる膨潤度は、比較例1が361.6%であるの
に対して実施例1が376.9%、実施例2が796.
7%となった。そして、比重は実施例1が1.078、
実施例2が1.079、比較例1が1.078と大差な
い値であった。また、TMP1g当たりのウレタン量
(TMPの架橋密度)は実施例1が11.330、実施
例2が12.102、比較例1が10.084であっ
た。以上のことから、実施例1、2と18C6の含有量
が増加して、PUE中のロタキサン構造の導入量(率)
が増加すると、比重、架橋密度は大きく変わらないもの
の、膨潤度が大きくなることが判った。これもロタキサ
ン構造がPUE分子間で可塑剤的に作用した結果である
と考えられる。
ン構造をもつPUEは、ハードセグメントに選択的にロ
タキサン構造を導入していることから、高い機械的強度
を有する材料となる。
Eの製造方法は、ジイソシアナートとジオールとを反応
させてプレポリマーを調製するプレポリマー調製工程
を、その他の硬化剤や架橋剤によりPUEを製造する硬
化架橋工程と分離して有し、環状エーテル化合物を添加
する環状エーテル化合物添加工程を適正に行うことで、
環状エーテル化合物をPUEの構造中の目的とする部位
に選択的に導入することが可能となる。
ソフトセグメントの部分を形成し、硬化架橋工程でソフ
トセグメント間を結合するハードセグメントを形成し、
プレポリマー調製工程後に環状エーテル化合物添加工程
を有することで、ハードセグメントに環状エーテル化合
物を選択的に導入できる。これは前述したような優れた
ロタキサン構造をもつPUEである。
ラフである。
Claims (5)
- 【請求項1】 ジオールと、該ジオールに対する当量よ
り過剰のジイソシアナートとを反応させてプレポリマー
を形成するプレポリマー調製工程と、 該プレポリマーに、環状エーテル化合物と硬化剤と架橋
剤とを混合してポリウレタンエラストマーを形成する硬
化架橋工程と、を有するポリウレタンエラストマーの製
造方法で得られるロタキサン構造をもつポリウレタンエ
ラストマー。 - 【請求項2】 前記硬化剤は直鎖状アルキレンの両端に
ヒドロキシ基を有する直鎖状ジオールであり、 前記環状エーテル化合物は18−クラウン−6である請
求項1に記載のロタキサン構造をもつポリウレタンエラ
ストマー。 - 【請求項3】 ジオールと、該ジオールに対する当量よ
り過剰のジイソシアナートとを反応させてプレポリマー
を形成するプレポリマー調製工程と、 該プレポリマーに、硬化剤と架橋剤とを混合してポリウ
レタンエラストマーを形成する硬化架橋工程と、を有
し、 前記硬化架橋工程が終了するまでに環状エーテル化合物
を加える環状エーテル化合物添加工程を有することを特
徴とするロタキサン構造をもつポリウレタンエラストマ
ーの製造方法。 - 【請求項4】 前記環状エーテル化合物添加工程は前記
プレポリマー調製工程後に前記環状エーテル化合物を添
加する工程である請求項3に記載のロタキサン構造をも
つポリウレタンエラストマーの製造方法。 - 【請求項5】 前記硬化剤は直鎖状アルキレンの両端に
ヒドロキシ基を有する直鎖状ジオールであり、 前記環状エーテル化合物は18−クラウン−6である請
求項3又は4に記載のロタキサン構造をもつポリウレタ
ンエラストマーの製造方法。
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