JP2018058987A - 注型熱硬化型ポリウレタンエラストマー - Google Patents

注型熱硬化型ポリウレタンエラストマー Download PDF

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康介 大石
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Abstract

【課題】ポットライフが長く、注型成形した硬化物中に気泡がなく、かつ圧縮永久歪の小さい注型熱硬化型ポリウレタンエラストマーを提供する。【解決手段】少なくともポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)と、ポリイソシアネート(B)と、ポリロタキサン(C)とを構成成分とする注型熱硬化型ポリウレタンエラストマーであって、前記ポリカーボネートポリオールが、1,5−ペンタンジオール由来の構造を構成単位とするポリカーボネートポリオール、または1,5−ペンタンジオール由来の構造と、1,5−ヘキサンジオール由来の構造とを構成単位とするポリカーボネートポリオールである、注型熱硬化型ポリウレタンエラストマーである。【選択図】 なし

Description

本発明は、注型成形により得られる熱硬化型ポリウレタンエラストマーに関する。
環状分子と、この環状分子を串刺し状に貫通する直鎖状分子と、この直鎖状分子の両末端に配置され、前記環状分子と直鎖状分子との分離を防止する封鎖基とを有するポリロタキサンが開発されている。このポリロタキサンは、耐傷つき性に優れた硬化物を与える塗料の原料や、圧縮永久歪が小さいなどの特徴を持つエラストマーの原料として用いられる(特許文献1参照)。
中でも、ポリカーボネートポリオールと、ポリロタキサンを用いたウレタン材料は、溶媒、軟化剤を含まずに所望の柔軟性、伸張性などを有するという特徴を持つことが知られている(特許文献2参照)。また、ポリカーボネートポリオールと、ポリロタキサンと、熱伝導性充填材とを用いた、柔軟性と熱伝導性とを有するウレタン材料が提案されている(特許文献3参照)。
その他にも、最表面層にポリロタキサンを含んだ電子写真感光体は、長時間の繰り返し使用に対して機械的、電気的耐久性に優れるという特徴を持つことが知られている(特許文献4参照)。また、ポリロタキサンを含んだ自動車用透明プラスチックが開発されており、該プラスチックは優れた耐擦り傷性や耐チッピング性を持つことが知られている(特許文献5参照)。
特開2011−046917号公報 国際公開第2011/108515号 国際公開第2012/165401号 特開2012−181244号公報 特開2007−106861号公報 特願2014−171408号 特願2014−171432号 特願2014−171440号
しかしながら、特許文献2及び3に記載されているウレタン材料は、いずれも、ポットライフ(混合後の可使時間)が十分でなく、短時間で混合液の流動性がなくなるため、注型成形できないという問題があった。また特許文献4記載の材料は溶媒を含んでいるため、溶液キャスティング法(成膜法)やコーティング法以外での成形が行えず、注型成形等で成形した場合、硬化物内に多量の気泡を形成してしまうという問題があった。特許文献5に記載されているウレタン材料は、架橋構造を形成しておらず、圧縮永久歪が大きいためにエラストマーとしての機械的物性が悪いという問題があった。
さらに特許文献6では、ゲル分率が高く、また60℃における表面のタック性が低いポリウレタンエラストマー材料が記載されている。また特許文献7では、ゲル分率が高いポリウレタンエラストマー材料が記載されている。さらに特許文献8では、トルエン膨潤率の低いポリウレタンエラストマー材料が記載されている。一方で、特許文献6〜8では、ポットライフ、及び圧縮永久歪の両効果を充足させるポリウレタンエラストマー材料についての検討はなされていない。
本発明では、ポットライフが長く、注型成形した硬化物中に気泡がなく、かつ圧縮永久歪が小さい注型熱硬化型ポリウレタンエラストマーを提供することを課題とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、具体的には、次のような構成を有するものである。
[1] 少なくともポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)と、ポリイソシアネート(B)と、ポリロタキサン(C)とを構成成分とする注型熱硬化型ポリウレタンエラストマーであって、
前記ポリカーボネートポリオールが、1,5−ペンタンジオール由来の構造を構成単位とするポリカーボネートポリオール、
または1,5−ペンタンジオール由来の構造と、1,5−ヘキサンジオール由来の構造とを構成単位とするポリカーボネートポリオールであり、
前記ポリロタキサン(C)が、環状分子(Ca)と、この環状分子(Ca)の開口部を串刺し状に貫通する直鎖状分子(Cb)と、この直鎖状分子(Cb)の両末端に配置され、前記環状分子(Ca)と前記直鎖状分子(Cb)との分離を防止する封鎖基(Cc)と、前記環状分子(Ca)を修飾する修飾基(Cd)を有する、注型熱硬化型ポリウレタンエラストマーである。
である。
[2]少なくともポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)と、ポリイソシアネート(B)と、ポリロタキサン(C)とを無溶媒下で反応させる工程を含む、前記[1]に記載の注型熱硬化型ポリウレタンエラストマーの製造方法である。
本発明では、ポットライフが長く、注型成形した硬化物中に気泡がなく、かつ圧縮永久歪の小さい注型熱硬化型ポリウレタンエラストマーを提供することができる。
<ポリオール化合物(A)>
本発明のポリオール化合物(A)は、ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物である。ここで、ポリカーボネートポリオールは、1,5−ペンタンジオール由来の構造を構成単位とするポリカーボネートポリオール、または1,5−ペンタンジオール由来の構造と、1,5−ヘキサンジオール由来の構造とを構成単位とするポリカーボネートポリオールである。
<ポリカーボネートポリオール(Aa)>
ポリカーボネートポリオール(Aa)が、1,5−ペンタンジオール由来の構造を構成単位とするポリカーボネートポリオールである場合には、1,5−ペンタンジオールと、炭酸エステルやホスゲンとを反応させることにより得られる。
ポリカーボネートポリオール(Aa)が、1,5−ペンタンジオール由来の構造と、1,5−ヘキサンジオール由来の構造とを構成単位とするポリカーボネートポリオールである場合には、1,5−ペンタンジオールと、1,5−ヘキサンジオールと、炭酸エステルやホスゲンとを反応させることにより得られる。
製造が容易な点及び末端塩素化物の副生成がない点から、1,5−ペンタンジオール、または1,5−ペンタンジオール及び1,5−ヘキサンジオールと、炭酸エステルとを反応させて得られるポリカーボネートポリオールが好ましい。
ポリカーボネートポリオール(Aa)中の構成単位として、1,5−ペンタンジオール及び1,5−ヘキサンジオール由来の構造以外の他のジオール又はポリオールの構造が構成単位として本発明の機能を損なわない程度で含まれていてもよい。ジオール又はポリオールの構造としては、脂肪族ポリオールモノマー、脂環構造を有するポリオールモノマー、芳香族ポリオールモノマーの構造を挙げることができるが、これらに限定されない。
炭酸エステルとしては、特に制限されないが、例えば、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート等の脂肪族炭酸エステル、ジフェニルカーボネート等の芳香族炭酸エステル、エチレンカーボネート等の環状炭酸エステル等が挙げられる。その他に、ポリカーボネートポリオールを生成することができるホスゲン等も使用できる。中でも、ポリカーボネートポリオールの製造のしやすさから、脂肪族炭酸エステルが好ましく、ジメチルカーボネートが特に好ましい。
また、前記ポリカーボネートポリオール(Aa)は、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、環状エステル等を用いて変性されたものであってもよい。
変性されたポリカーボネートポリオールは、ポリカーボネートポリオールと、ポリエステルポリオールやポリエーテルポリオール、環状エステル等とをエステル交換反応させることにより得ることもできるし、炭酸エステルやホスゲンと、ポリオールモノマーと、ポリエステルポリオールやポリエーテルポリオール、環状エステル等とを反応させることにより得ることもできる。
ポリカーボネートポリオール(Aa)の数平均分子量は300〜3000が好ましく、300〜2000であることがさらに好ましい。数平均分子量が300以上であるとき、ポットライフがより長くなる傾向がある。数平均分子量が3000以下であるとき、圧縮永久歪がより小さくなる傾向がある。
数平均分子量は、JIS K 1557に準拠して測定した水酸基価に基づいて算出した数平均分子量とする。具体的には、水酸基価を測定し、末端基定量法により、(56.1×1000×価数)/水酸基価 [mgKOH/g]で算出する。前記式中において、価数は1分子中の水酸基の数である。
上記の混合物の水酸基価は、JIS K 0070に記載の方法で、測定される。
ポリカーボネートポリオール(Aa)は、一種類を単独で用いてもよいし、複数種を併用してもよい。
ポリカーボネートポリオール(Aa)の平均官能基数は、2〜5が好ましい。平均官能基数がこの範囲であるとき、圧縮永久歪がより小さいポリウレタンエラストマーを得ることができ、かつ、ポットライフもより長くなる傾向がある。
ポリカーボネートポリオール(Aa)の質量添加率は、ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)、ポリイソシアネート(B)、ポリロタキサン(C)の質量の総和に対し、5〜80質量%が好ましく、さらに好ましくは5〜70質量%である。また好ましくは、5〜60質量%である。このような原料比であるとき、圧縮永久歪のより小さいポリウレタンエラストマーを得ることができる。
<その他のポリオール化合物(Ab)>
本発明のポリオール化合物(A)には、前記ポリカーボネートポリオール(Aa)に加えて、必要に応じて、その他のポリオール化合物(Ab)を使用することができる。
その他のポリオール化合物(Ab)としては、特に制限されないが、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリオールモノマー等が挙げられる。
ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)とポリイソシアネート(B)とポリロタキサン(C)とを含有する混合物の粘度が低くなる点から、また硬化物の強度が高くなるという観点から、ポリオール化合物(A)には、その他のポリオール化合物(Ab)として、ポリエーテルポリオールがさらに含まれることが好ましい。
ポリエーテルポリオールとしては、特に制限されないが、例えば、ポリエチレングリコールやポリプロピレングリコールやポリテトラメチレングリコール等のポリアルキレングリコール等が挙げられる。
ポリエーテルポリオールの数平均分子量は300〜3000が好ましく、300〜2000であることがさらに好ましい。数平均分子量が300以上であるとき、ポットライフがより長くなる傾向がある。数平均分子量が3000以下であるとき、圧縮永久歪がより小さくなる傾向がある。
ポリエーテルポリオールは、一種類を単独で用いてもよいし、複数種を併用してもよい。
ポリエーテルポリオールの平均官能基数は、2〜5が好ましい。平均官能基数がこの範囲であるとき、圧縮永久歪がより小さいポリウレタンエラストマーを得ることができ、かつ、ポットライフもより長くなる傾向がある。
ポリエステルポリオールとしては、特に制限されないが、例えば、6−ヒドロキシカプロン酸とヘキサンジオールとのポリエステルポリオール等のヒドロキシカルボン酸とジオールとのポリエステルポリオール、アジピン酸とヘキサンジオールとのポリエステルポリオール等のジカルボン酸とジオールとのポリエステルポリオール等が挙げられる。
ポリエステルポリオールの数平均分子量は300〜3000が好ましく、300〜2000とすることがさらに好ましい。数平均分子量が300以上であるとき、ポットライフがより長くなる傾向がある。数平均分子量が3000以下であるとき、圧縮永久歪がより小さくなる傾向がある。
ポリエステルポリオールは、単独で用いてもよいし、複数種を併用してもよい。
ポリエステルポリオールの平均官能基数は、2〜5が好ましい。平均官能基数がこの範囲であるとき、より圧縮永久歪が小さいポリウレタンエラストマーを得ることができ、かつ、ポットライフもより長くなる傾向がある。
ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオールの数平均分子量及び水酸基価は、ポリカーボネートポリオール(Aa)の項で説明したものと同様の方法により求めることができる。
ポリオールモノマーとしては、特に制限されないが、例えば、脂肪族ポリオールモノマー、脂環構造を有するポリオールモノマー、芳香族ポリオールモノマー等が挙げられる。
脂肪族ポリオールモノマーとしては、特に制限されないが、例えば、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール等の直鎖状脂肪族ジオール;2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,9−ノナンジオール等の分岐鎖状脂肪族ジオール;トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の3官能以上の多価アルコール等が挙げられる。
脂環構造を有するポリオールモノマーとしては、特に制限されないが、例えば、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロペンタンジオール、1,4−シクロヘプタンジオール、2,7−ノルボルナンジオール、1,4−ビス(ヒドロキシエトキシ)シクロヘキサン等の主鎖に脂環式構造を有するジオール等が挙げられる。
芳香族ポリオールモノマーとしては、特に制限されないが、例えば、1,4−ベンゼンジメタノール、1,3−ベンゼンジメタノール、1,2−ベンゼンジメタノール、4,4’−ナフタレンジメタノール、3,4’−ナフタレンジメタノール等が挙げられる。
ポリオールモノマーは、単独で用いてもよいし、複数種を併用してもよい。
ポリオールモノマーの平均官能基数は、2〜5が好ましい。平均官能基数がこの範囲であるとき、より圧縮永久歪が小さいポリウレタンエラストマーを得ることができ、かつ、ポットライフもより長くなる傾向がある。
その他のポリオール化合物(Ab)の質量添加率は、ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)、ポリイソシアネート(B)、ポリロタキサン(C)の質量の総和に対し、0〜70質量%が好ましく、より好ましくは0〜60質量%である。また好ましくは、0〜50質量%であり、さらに好ましくは10〜50質量%であり、特に好ましくは20〜50質量%であり、最も好ましくは30〜50質量%である。このような原料比であるとき、圧縮永久歪のより小さいポリウレタンエラストマーを得ることができる。
<ポリイソシアネート(B)>
ポリイソシアネート(B)としては、特に制限されないが、例えば、芳香族イソシアネート、脂肪族イソシアネート、脂環式イソシアネート等が挙げられる。
芳香族イソシアネートとしては、特に制限されないが、例えば、1,3−フェニレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート(TDI)、2,6−トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、2,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−ジイソシアナトビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナトビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナトジフェニルメタン、1,5−ナフチレンジイソシアネート、4,4’,4’’−トリフェニルメタントリイソシアネート、m−イソシアナトフェニルスルホニルイソシアネート、p−イソシアナトフェニルスルホニルイソシアネート等が挙げられる。
脂肪族イソシアネートとしては、特に制限されないが、例えば、エチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、ドデカメチレンジイソシアネート、1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、2,6−ジイソシアナトメチルカプロエート、ビス(2−イソシアナトエチル)フマレート、ビス(2−イソシアナトエチル)カーボネート、2−イソシアナトエチル−2,6−ジイソシアナトヘキサノエート等が挙げられる。
脂環式イソシアネートとしては、特に制限されないが、例えば、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(水素添加MDI)、シクロヘキシレンジイソシアネート、メチルシクロヘキシレンジイソシアネート(水素添加TDI)、ビス(2−イソシアナトエチル)−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボキシレート、2,5−ノルボルナンジイソシアネート、2,6−ノルボルナンジイソシアネート、水素添加キシリレンジイソシアネート(H6XDI)等が挙げられる。
ポリイソシアネート(B)は、硬化物の強度が高くなるという観点から、また、硬化物の耐光性が向上するという観点から、脂環式イソシアネートを用いることが好ましい。また、反応性の観点からは、芳香族イソシアネートを用いることが好ましい。作業性、入手のしやすさの観点から、脂環式イソシアネートではイソホロンジイソシアネート(IPDI)を用いることが好ましく、芳香族イソシアネートでは2,4−トリレンジイソシアネート(TDI)を用いることが好ましい。また、ポリイソシアネート(B)は、一種類を単独で用いてもよいし、複数種を併用してもよい。IPDI及びTDIの混合物が、圧縮永久歪を小さい値に保ちつつも、これらの配合比によってポットライフを所望の範囲に調整することができるため、特に好ましい。
ポリイソシアネート(B)の平均官能基数(平均NCO基数)は、2〜5が好ましい。2.0〜5.0であることがより好ましく、2.0〜4.0であることがさらに好ましく、2.0〜3.0であることが特に好ましい。このような平均官能基数のポリイソシアネートを用いることにより、ポットライフを長くすることができ、又は圧縮永久歪のより小さいポリウレタンエラストマーを得ることができる。
ポリイソシアネート(B)の質量添加率は、ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)、ポリイソシアネート(B)、ポリロタキサン(C)の質量の総和に対し、5〜50質量%が好ましく、さらに好ましくは10〜40質量%である。ポリイソシアネート(B)の質量添加率がこのような範囲であるとき、ポットライフを長くすることができ、又は圧縮永久歪のより小さいポリウレタンエラストマーを得ることができる。ポリイソシアネート(B)の質量添加率を調節することによっても、圧縮永久歪を小さい値に保ちつつ、ポットライフを所望の範囲に調整することができる。
<ポリロタキサン(C)>
本発明に使用されるポリロタキサン(C)は、環状分子(Ca)と、この環状分子(Ca)の開口部を串刺し状に貫通する直鎖状分子(Cb)と、この直鎖状分子(Cb)の両末端に配置され、前記環状分子(Ca)と前記直鎖状分子(Cb)との分離を防止する封鎖基(Cc)と、前記環状分子(Ca)を修飾する修飾基(Cd)が配置されている構成を有する包接化合物である。ポリロタキサンとしては、CAS No.928045−45−8で特定されるポリロタキサンが好ましい。
<環状分子(Ca)>
前記環状分子(Ca)は、その開口部が、直鎖状分子(Cb)が串刺し状に貫通しうる程度の大きさの分子であれば、特に限定されない。この環状分子(Ca)は、ポリロタキサン(C)の製造にあたって、一種類のみを用いてもよいし、複数種類を用いてもよい。
前記環状分子(Ca)は、通常ヒドロキシル基を有し、その水酸基の少なくとも一部が、ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)とポリイソシアネート(B)からなるプレポリマーのイソシアネート基、もしくは、ポリイソシアネート(B)のイソシアネート基と架橋反応を起こす修飾基(Cd)で修飾されている。
前記修飾基(Cd)の導入ができることから、上記環状分子(Ca)としては、シクロデキストリン、例えばα−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン及びγ−シクロデキストリンが好ましい。
前記修飾基(Cd)は、ポリロタキサンに良好な架橋性を付与するとともに、ポリロタキサンを親水性化したり、又はポリロタキサンを疎水性化したりすることができる。
特に前記修飾基(Cd)は、ポリロタキサンを疎水性化する疎水性基を有していることが好ましい。この疎水性基は、前記環状分子(Ca)の水酸基の少なくとも一部を修飾している。
前記疎水性基としては、炭素数1〜50の置換基を有していてもよいアルキレン基、炭素数6〜50の置換基を有していてもよいアリーレン基、炭素数4〜50の置換基を有していてもよいヘテロアリーレン基、炭素数3〜12のジオールやオキシアルキレンに由来する2価のポリエーテル基、炭素数3〜12のヒドロキシカルボン酸や環状エステル等に由来する2価のポリエステル基、炭素数3〜8のラクタムに由来する2価のポリアミド基などが挙げられる。
前記置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子)、炭素数1〜20のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、ドデシル基、ドデシルオクチル基)、アリール基(例えば、フェニル基、ナフチル基)、アラルキル基(例えば、ベンジル基、フェネチル基)、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基)などが挙げられる。
なお、これらの置換基中の炭素は、前記アルキレン基、アリーレン基及びヘテロアリーレン基における炭素数にカウントしない。
また前記ヘテロアリーレン基としては、フリレン基、チエニレン基、ピリジニレン基、ピリダジニレン基、ピリミジニレン基、ピラジニレン基、トリアジニレン基、イミダゾリニレン基、ピラゾリニレン基、チアゾリニレン基、キナゾリニレン基、フタラジニレン基などが挙げられる。
さらに、前記疎水性基の、前記環状分子(Ca)を修飾する部位の他端に結合している反応性基は、互いに反応することができる基、又はポリイソシアネート(B)のイソシアネート基と反応性を有する基である。そのような基の例としては、水酸基、アミノ基、チオール基、カルボキシ基、(メタ)アクリロイル基、ビニル基及びアリル基などの光反応性基、イソシアナト基、ブロックイソシアナト基、ケトン基、アルデヒド基、エポキシ基、オキセタン基及びカルボジイミド基が挙げられる。
前記疎水性基への導入の容易性からは、前記反応性基としては、ポリカプロラクトンの水酸基又はポリカプロラクタムのアミノ基が特に好ましい。前記「ポリ」は、繰り返し単位が2以上であることを意味する。なお、ポリカプロラクトン又はポリカプロラクタムのうち、反応性基の例として挙げた基に該当する部分以外の部分は、前記疎水性基の一部を構成することになる。
また、以上説明した修飾基(Cd)の環状分子(Ca)への導入方法としては、例えば、以下の方法を採用できる。前記環状分子(Ca)としてシクロデキストリンを用い、当該シクロデキストリンの水酸基をプロピレンオキシドによりヒドロキシプロピル化し(シクロデキストリンの水酸基が疎水性基で修飾される)、その後、ε−カプロラクトンを添加し、触媒として2−エチルへキサン酸スズを添加する。これによって、反応性基としてカルボキシ基を有する修飾基(Cd)が環状分子(Ca)に導入される。
このときのシクロデキストリンに対するプロピレンオキシド及びε−カプロラクトンの添加割合を変更することで、修飾度を任意に制御できる。ここで、前記シクロデキストリンの水酸基が修飾され得る最大数を1とすると、0.02以上の修飾度で修飾されていることが好ましい。なお、この修飾度は、ポリロタキサン(C)一分子で見たときの、ポリロタキサンに含まれる複数のシクロデキストリン分子中の水酸基全体(疎水性基で修飾されているものを含む)に対する、修飾された水酸基の割合である。
以上説明した方法と同様な方法、又はその他の水酸基との反応を利用した公知の方法によって、種々の修飾基(Cd)を環状分子(Ca)に導入することができる。
このように修飾基(Cd)によって、ポリロタキサン(C)分子の本体から少し離れた位置に架橋点が導入されると、立体障害が減るなどの理由により、ポリイソシアネート(B)との架橋反応が進行しやすくなる。
<(Cb)直鎖状分子>
ポリロタキサン(C)に用いられる直鎖状分子(Cb)は、環状分子(Ca)の開口部を串刺し状に貫通して、環状分子(Ca)に包接され得るものであれば、特に限定されない。なお、直鎖状分子(Cb)の両末端には、後述する封鎖基(Cc)を導入する際の反応点となる官能基が存在する。前記官能基の例としては、水酸基、カルボキシ基、アミノ基、メルカプト基、スルホニル基等が挙げられる。
ポリロタキサン(C)の製造に当たっては、直鎖状分子(Cb)は、一種類のみを用いてもよいし、複数種類を用いてもよい。
前記直鎖状分子(Cb)の例としては、ポリビニルアルコール、ポリカプロラクトン、ポリビニルピロリドン、ポリ(メタ)アクリル酸、セルロース系樹脂(カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等)、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリビニルメチルエーテル、ポリアミン、ポリエチレンイミン、カゼイン、ゼラチン、でんぷん、ポリエステル樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂等、ポリテトラヒドロフラン、ポリアニリン、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリイソプレン、ポリブタジエンなどのポリジエン類、ポリジメチルシロキサンなどのポリシロキサン類、ポリスルホン類、ポリイミン類、ポリ無水酢酸類、ポリ尿素類、ポリスルフィド類、ポリフォスファゼン類、ポリケトン類、ポリフェニレン類、ポリハロオレフィン類、並びにこれらの誘導体、共重合体が挙げられる。
これらのうち、ポリカプロラクトン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラヒドロフラン、ポリジメチルシロキサン、ポリビニルアルコール及びポリビニルメチルエーテルが好ましい。
さらにこれらの中でも、ポリカプロラクトン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラヒドロフラン及びポリジメチルシロキサンがより好ましく、ポリカプロラクトン及びポリエチレングリコールがさらに好ましく、水溶性であることからポリエチレングリコールが特に好ましい。
直鎖状分子(Cb)の重量平均分子量は、本発明の注型熱硬化型ポリウレタンエラストマーにおける圧縮永久歪をより小さくさせる観点から、1,000以上、好ましくは2,000以上であり、100,000以下、好ましくは80,000以下である。より好ましくは、40,000以下である。
なお、前記重量平均分子量は、ゲル濾過クロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算の値である。
また、直鎖状分子(Cb)が環状分子(Ca)により包接される際に、直鎖状分子(Cb)が最大限に包接される量(最大包接量)を1とした場合、その平均包接量は通常0.001〜0.6であり、好ましくは0.01〜0.5であり、より好ましくは0.05〜0.4である。
なお、環状分子(Ca)の最大包接量は、直鎖状分子(Cb)の長さと、環状分子(Ca)の直鎖状分子(Cb)の鎖方向における厚さとにより、決定することができる。例えば、直鎖状分子(Cb)がポリエチレングリコールであり、環状分子(Ca)がα−シクロデキストリンの場合、その最大包接量は、Macromolecules 1993, 26, 5698-5703に記載されているように、実験的に求められている。
<(Cc)封鎖基>
本発明に使用されるポリロタキサン(C)の封鎖基(Cc)は、直鎖状分子(Cb)の両端に配置され、環状分子(Ca)と直鎖状分子(Cb)とが分離しないように作用する基であれば、特に限定されない。そのような封鎖基(Cc)は、一種類のみを用いてもよいし、複数種類を用いてもよい。
前記封鎖基(Cc)の例としては、ジニトロフェニル基、シクロデキストリンに由来する基、アダマンチル基、トリチル基、フルオレセニル基、ピレニル基、置換フェニル基(前記フェニル基の置換基としては、アルキル基、アルキルオキシ基、水酸基、ハロゲン、シアノ基、スルホニル基、カルボキシ基、アミノ基及びフェニル基を挙げることができるがこれらに限定されない。置換基は1つ又は複数存在してもよい。)、置換されていてもよい多環芳香族基(前記多環芳香族基の置換基としては、前記と同じものを挙げることができるがこれらに限定されない。置換基は1つ又は複数存在してもよい。)及びステロイド類が挙げられる。
これらの中でも、封鎖基(Cc)の導入のしやすさの観点から、ジニトロフェニル基、シクロデキストリンに由来する基、アダマンチル基、トリチル基、フルオレセニル基及びピレニル基が好ましく、より好ましくはアダマンチル基及びトリチル基である。
封鎖基(Cc)は、直鎖状分子(Cb)の両端に存在する官能基と反応する基を有し、かつその基とは別に、前記封鎖基(Cc)となる部位を有する化合物を、直鎖状分子(Cb)と反応させることによって、直鎖状分子(Cb)の両端へ導入することができる。
本発明では、ポリロタキサン(C)の質量添加率は、ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)、ポリイソシアネート(B)、ポリロタキサン(C)の質量の総和に対し、10質量%より大きい。好ましくは10質量%より大きく35質量%未満であり、より好ましくは11〜30質量%であり、さらに好ましくは15〜25質量%である。ポリロタキサン(C)の質量添加率がこのような範囲であるとき、圧縮永久歪がより小さいポリウレタンエラストマーを得ることができ、又はポットライフを長くすることができる。
<ポリウレタン樹脂用組成物>
ポリウレタン樹脂用組成物(以下、単に「組成物」ということがある)は、ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)と、ポリイソシアネート(B)と、ポリロタキサン(C)を含む混合液であって、前記ポリロタキサン(C)の質量添加率が、ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)、ポリイソシアネート(B)、ポリロタキサン(C)の質量の総和に対し、10質量%より大きい混合液である。
ポリウレタン樹脂用組成物は、必要に応じて、無機材料を添加してもよい。無機材料としては、特に制限されないが、例えば、金属、金属酸化物、金属窒化物、金属炭化物、合金等が挙げられる。
金属としては、特に制限されないが、例えば、アルミニウム、銅、ニッケル等が挙げられる。
金属酸化物としては、特に制限されないが、例えば、アルミナ、酸化マグネシウム、酸化ベリリウム、酸化クロム、酸化チタン等が挙げられる。
金属窒化物としては、特に制限されないが、例えば、窒化ホウ素、窒化アルミニウム等が挙げられる。
金属炭化物としては、特に制限されないが、例えば、炭化ホウ素、炭化チタン、炭化珪素等が挙げられる。
合金としては、特に制限されないが、例えば、Fe−Si合金、Fe−Al合金、Fe−Si−Al合金、Fe−Si−Cr合金、Fe−Ni合金、Fe−Ni−Co合金、Fe−Ni−Mo合金、Fe−Co合金、Fe−Si−Al−Cr合金、Fe−Si−B合金、Fe−Si−Co−B合金等が挙げられる。
無機材料の質量添加率は、ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)、ポリイソシアネート(B)、ポリロタキサン(C)及び無機材料の質量の総和に対し、0〜30質量%であるが、好ましくは0〜9質量%である。無機材料の添加量が30質量%以下であるとき、圧縮永久歪がより小さくなる傾向がある。
また、ポリウレタン樹脂用組成物には、触媒、酸化防止剤、脱泡剤、紫外線吸収剤、反応調節剤、可塑剤、離型剤、補強剤、充填剤(無機充填剤・有機充填剤)、安定剤、着色剤(顔料・染料)、難燃性向上剤、光安定剤など、ポリウレタン樹脂用組成物を形成するための従来公知の組成物に使用されている、各種の物質を任意成分として含有することができる。
触媒は、特に制限されないが、例えば、スズ(錫)系触媒(トリメチル錫ラウレート、ジブチル錫ジラウレート等)や鉛系触媒(オクチル酸鉛等)等の金属と有機及び無機酸の塩、並びに有機金属誘導体、アミン系触媒(トリエチルアミン、N−エチルモルホリン、トリエチレンジアミン等)、ジアザビシクロウンデセン系触媒等が挙げられる。中でも、反応性の観点から、ジブチル錫ジラウレート、ジオクチル錫ジラウレートが好ましい。使用する触媒の量は特に制限されず、当業者に公知の、適切な量を用いることができる。
酸化防止剤は、特に制限されないが、例えば、IRGANOX1726(BASFジャパン社)、IRGANOX1010(BASFジャパン社)、IRGANOX1076(BASFジャパン社)、IRGANOX245(BASFジャパン社)及びバノックス830(フェノール化合物、アルキル化ジフェニルアミン及びトリアルキルホスファイトのブレンド)(R.Tバンデルビルト社)などが挙げられる。
酸化防止剤の質量添加率は、ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)、ポリイソシアネート(B)、ポリロタキサン(C)の質量の総和に対し、好ましくは0.01〜10質量%であり、より好ましくは0.1〜5質量%である。酸化防止剤の添加率がこのような範囲であるとき、ポリウレタンエラストマーの物性に大きな影響を与えることなく、黄変を抑制することができる。
脱泡剤、紫外線吸収剤、反応調節剤、可塑剤、離型剤、補強剤、充填剤(無機充填剤・有機充填剤)、安定剤、着色剤(顔料・染料)、難燃性向上剤、光安定剤など、その他の成分については、その種類及び量は特に制限されず、当業者に公知の、適切な量を用いることができる。
本発明において、ポリウレタン樹脂用組成物の、ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)と、ポリロタキサン(C)との有する水酸基(OH)と、ポリイソシアネート(B)の有するイソシアナト基(NCO)のモル比は、NCO/OHが1/10〜10/1であることが好ましい。またNCO/OHが1/5〜5/1であることがより好ましく、1/3〜3/1がより好ましく、1/2〜2/1であることがさらに好ましい。NCO/OHの値をこのような範囲とすることで、ポットライフを適切な長さに調節することができる。
<注型熱硬化型ポリウレタンエラストマーの製造方法>
次に、本発明の注型熱硬化型ポリウレタンエラストマーの製造方法について説明する。
本発明の注型熱硬化型ポリウレタンエラストマーは、例示すれば、以下の第1工程〜第3工程のようにして製造される。
第1工程:ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)、ポリイソシアネート(B)、ポリロタキサン(C)、必要に応じて使用できる無機材料を混合する工程。
第2工程:混合液を型内に適用する工程。
第3工程:型内で混合液を反応させ、熱硬化させる工程。
<<第1工程:ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)、ポリイソシアネート(B)、ポリロタキサン(C)、必要に応じて使用できる無機材料を混合する工程>>
本発明の注型熱硬化型ポリウレタンエラストマーを製造するための各成分の混合方法としては、その混合方法及び操作順序は特に制限されないが、例えば、ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)、ポリイソシアネート(B)、ポリロタキサン(C)及び必要に応じて使用できる無機材料を混合する、いわゆるワンショット法や、ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)とポリイソシアネート(B)とを事前に反応させて合成した分子末端にイソシアナト基を有するプレポリマーと、ポリロタキサン(C)及び必要に応じて使用できる無機材料を混合する、いわゆるプレポリマー法等が挙げられる。
イソシアナト基を有するポリイソシアネート(B)やポリウレタンプレポリマーと、イソシアナト基と反応性を有する置換基を有するポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)、ポリロタキサン(C)とをタンクに投入し、保温、脱泡、脱水等を行う。その操作順序は特に制限されないが、例えば、それぞれ別のタンクに投入して保温、脱泡、脱水等を行ってもよいし、事前に二種類の成分を混合する場合は、保温、脱泡、脱水等を行なった後に混合してもよいし、事前に混合したものを同じタンクに投入して保温、脱泡、脱水等を行ってもよい。ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)の中に、その他のポリオール化合物(Ab)を使用する場合は、その他のポリオール化合物(Ab)は、事前にポリカーボネートポリオール(Aa)及び/又はポリロタキサン(C)と混合してタンクに投入して保温、脱泡、脱水等を行なってもよいし、別々にタンクに投入して保温、脱泡、脱水等を行なってもよい。必要に応じて無機材料を使用する場合は、ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)等と同じタンクに混合しておくことが好ましい。触媒や添加剤、鎖延長剤等は、ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)等と同じタンクに混合しておくことが好ましい。
<<<<ワンショット法の場合>>>>
ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)、ポリイソシアネート(B)、ポリロタキサン(C)及び必要に応じて使用できる無機材料を混合する、いわゆるワンショット法の場合、その混合方法及び操作順序は特に制限されないが、例えば、一度にすべての成分を混合する方法や、事前に二種類の成分を混合したものに、残りの成分を混合する方法などが挙げられる。混合する成分の順番や、事前に混合する成分の組み合わせは、どの順番や組み合わせでもよい。
<<<<プレポリマー法の場合>>>>
ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)とポリイソシアネート(B)とを事前に反応させて合成した分子末端にイソシアナト基を有するプレポリマーと、ポリロタキサン(C)及び必要に応じて使用できる無機材料を混合する、いわゆるプレポリマー法の場合、その混合方法及び操作順序は特に制限されないが、例えば、ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)とポリイソシアネート(B)とを事前に反応させて合成した分子末端にイソシアナト基を有するプレポリマーに、ポリロタキサン(C)と必要に応じて使用できる無機材料を混合する方法や、ポリロタキサン(C)と必要に応じて使用できる無機材料の混合物に、ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)とポリイソシアネート(B)とを事前に反応させて合成した分子末端にイソシアナト基を有するプレポリマーを混合する方法等が挙げられる。
ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)の一部とポリイソシアネート(B)とを事前に反応させて分子末端にイソシアナト基を有するプレポリマーを合成し、ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)の残りと、ポリロタキサン(C)及び必要に応じて使用できる無機材料の混合物を混合してもよい。プレポリマーとほかの成分の混合順序は特に制限されないが、例えば、一度にすべての成分を混合する方法や、事前に二種類の成分を混合したものに、残りの成分を混合する方法などが挙げられる。混合する成分の順番や、事前に混合する成分の組み合わせは、どの順番や組み合わせでもよい。
ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)、ポリイソシアネート(B)、ポリロタキサン(C)及び必要に応じて使用できる無機材料を混合する工程は、0〜150℃で行うことができ、好ましくは20〜120℃で行うことができる。このような温度範囲内で混合することで、より効率的な混合や注型を行うことができる。
ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)、ポリイソシアネート(B)、ポリロタキサン(C)及び必要に応じて使用できる無機材料を混合する工程の混合時間は、5秒〜5時間で行うことができる。好ましくは10秒〜1時間である。このような混合時間とすることで、より効率的にポリウレタンエラストマーを製造することができる。
ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)、ポリイソシアネート(B)、ポリロタキサン(C)及び必要に応じて使用できる無機材料を混合する工程で、自公転攪拌機、ミキサー、アジター混合器、等の公知の攪拌装置を用いることができる。
<<第2工程:混合液を型内に適用する工程>>
ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)、ポリイソシアネート(B)、ポリロタキサン(C)及び必要に応じて使用できる無機材料の組成物である混合液を型内に注入する。
注型機から、所定の割合で原料である各液を、保温された型内に吐出して注型する。
前記型の材質としては、金属、プラスチック、無機物及び木材等が挙げられる。型の形状は、当業者に公知の形状を用いることができる。必要に応じて、型内には、組成物を注型する前に、予め離型剤を塗布しておくことができる。
また、組成物の硬化速度が比較的遅い場合は、組成物を適用した後、減圧して、さらに脱泡することもできる。この際、型としてオープンモールドを用いる場合は、真空オーブン中で脱泡することもできる。
前記脱泡時の温度は、20〜100℃で行うことが好ましく、より好ましくは50〜80℃である。このような温度で脱泡を行うことにより、より効率的に脱泡を行うことができる。脱泡を行う温度によっては、脱泡を後述する熱硬化させる工程と同時に行うことができる。
前記脱泡の時間は、1〜60分で行うことが好ましく、より好ましくは2〜30分である。このような時間で脱泡を行うことにより、より効率よくポリウレタンエラストマーの製造を行うことができる。
<<第3工程:型内で混合液を反応させ、熱硬化させる工程>>
ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)、ポリイソシアネート(B)、ポリロタキサン(C)及び必要に応じて使用できる無機材料の混合液は、ポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)とポリロタキサン(C)の持つ水酸基と、ポリイソシアネート(B)の持つイソシアネート基とを反応させ、硬化させることができる。これにより、組成物の硬化物である、注型熱硬化型ポリウレタンエラストマーが得られる。
前記加熱方法としては、自己の反応熱による加熱方法と、前記反応熱と型の積極加熱とを併用する加熱方法等が挙げられる。
型の積極加熱は、型ごと熱風オーブンや電気炉、赤外線誘導加熱炉に入れて加熱する方法が挙げられる。
前記加熱温度は、40〜200℃で行うことが好ましく、より好ましくは60〜160℃である。このような温度で加熱することにより、より効率的にウレタン化反応を行わせることができる。
前記加熱時間は、0.5〜30時間が好ましく、より好ましくは1〜25時間である。このような加熱時間とすることにより、より硬度の高いポリウレタンエラストマーを得ることができる。
また、硬化物を基材から剥離し、注型熱硬化型ポリウレタンエラストマーを得てもよい。
次に、以下の実験例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<プレポリマーの合成>
攪拌機及び加熱器を備えた反応装置で、PDLPCD0%(1,5−ペンタンジオールと炭酸ジメチルとを反応させて得られるポリカーボネートジオール(分子量;2000)、ここで、「0%」とは、1,5−ペンタンジオールと1,5−ヘキサンジオールとの合計に対する1,5−ヘキサンジオールの量が0モル%であることを表す)76.1gと、トリレンジイソシアネート(TDI)39.0gと、イソホロンジイソシアネート(IPDI)50.1gを、窒素雰囲気下で混合し、80−90℃で3時間加熱し、プレポリマー(P1)を得た。
攪拌機及び加熱器を備えた反応装置で、PDLPCD10%(1,5−ペンタンジオールと1,5−ヘキサンジオールと炭酸ジメチルとを反応させて得られるポリカーボネートジオール(分子量;2000)、ここで、「10%」とは、1,5−ペンタンジオールと1,5−ヘキサンジオールとの合計に対する1,5−ヘキサンジオールの量が10モル%であることを表す)78.2gと、トリレンジイソシアネート(TDI)41.4gと、イソホロンジイソシアネート(IPDI)52.8gを、窒素雰囲気下で混合し、80−90℃で3時間加熱し、プレポリマー(P2)を得た。
攪拌機及び加熱器を備えた反応装置で、PDLPCD20%(1,5−ペンタンジオールと1,5−ヘキサンジオールと炭酸ジメチルとを反応させて得られるポリカーボネートジオール(分子量;2000)、ここで、「20%」とは、1,5−ペンタンジオールと1,5−ヘキサンジオールとの合計に対する1,5−ヘキサンジオールの量が20モル%であることを表す)69.8gと、トリレンジイソシアネート(TDI)37.4gと、イソホロンジイソシアネート(IPDI)47.9gを、窒素雰囲気下で混合し、80−90℃で3時間加熱し、プレポリマー(P3)を得た。
<添加物混合液の作製>
ジブチル錫ジラウレート(DBTDL)0.027gと、酸化防止剤IRGANOX1726(BASFジャパン社製)2.71gと、脱泡剤BYK−A535(BYK社製)2.70gとをガラス瓶に入れ混合し、100℃で1時間加熱した。その後、自公転攪拌機で5分間混合し、添加物混合液「A−1」を得た。
[実施例1]
添加物混合液「A−1」0.14gと、ユニオールD−700(ポリプロピレングリコール;日油株式会社製)32.6gと、カプロラクトン変性ポリロタキサン(HAPR−g−PCL;アドバンスドソフトマテリアルズ社製「スーパーポリマーSH2400P」)10.5gとを混合し、ポリロタキサン混合液を得た。プレポリマー(P1)27.0gと、調製したポリロタキサン混合液を混合し、自公転攪拌機により均一に攪拌、脱泡した。得られた混合物を、テフロン(登録商標)製ゴム型に注入し、120℃で15時間加熱して硬化させることにより、厚さが約4mmの注型熱硬化型ポリウレタンエラストマーを得た。
[実施例2]
添加物混合液「A−1」0.14gと、ユニオールD−700(ポリプロピレングリコール;日油株式会社製)33.2gと、カプロラクトン変性ポリロタキサン(HAPR−g−PCL;アドバンスドソフトマテリアルズ社製「スーパーポリマーSH2400P」)10.5gとを混合し、ポリロタキサン混合液を得た。プレポリマー(P2)26.5gと、調製したポリロタキサン混合液を混合し、自公転攪拌機により均一に攪拌、脱泡した。得られた混合物を、テフロン(登録商標)製ゴム型に注入し、120℃で15時間加熱して硬化させることにより、厚さが約4mmの注型熱硬化型ポリウレタンエラストマーを得た。
[実施例3]
添加物混合液「A−1」0.14gと、ユニオールD−700(ポリプロピレングリコール;日油株式会社製)33.2gと、カプロラクトン変性ポリロタキサン(HAPR−g−PCL;アドバンスドソフトマテリアルズ社製「スーパーポリマーSH2400P」)10.5gとを混合し、ポリロタキサン混合液を得た。プレポリマー「P3」26.5gと、調製したポリロタキサン混合液を混合し、自公転攪拌機により均一に攪拌、脱泡した。得られた混合物を、テフロン(登録商標)製ゴム型に注入し、120℃で15時間加熱して硬化させることにより、厚さが約4mmの注型熱硬化型ポリウレタンエラストマーを得た。
(ポリウレタンエラストマーの評価)
実施例及び比較例で得られたポリウレタンエラストマーについて、各種物性の評価を以下に示す方法により行った。結果を表1に示す。
(ポットライフの評価)
JIS K 7301に準拠して、以下の方法でポットライフを測定した。ポリロタキサン混合液とプレポリマーを混合し、自公転式攪拌機で1分間攪拌した後、E型粘度計を用いて80℃で粘度測定を行った。測定開始から粘度が50,000cPに到達した時間(分)をポットライフとした。
(圧縮永久歪の評価)
各実施例及び比較例の試料を用いて厚さ12.5mm、直径30.0mmの円柱状成型体を作成し、JIS K−7312に準拠して、圧縮率25%、70℃×22時間の条件で圧縮永久歪を測定した。
(トルエン膨潤率の評価)
試料をトルエンへ浸漬し(100℃、22時間)、浸漬する前後の質量から下記の式にてトルエンへの膨潤率を求めた。
膨潤率=W2/W1 ×100 (%)
上記式中、W1は浸漬前の質量(g)を表し、W2は浸漬後の質量(g)を表す。
(ゲル分率の評価)
試料をトルエンへ浸漬した後(100℃、22時間)、真空オーブンにて乾燥し(180℃、3時間)、乾燥後の質量から下記の式にてゲル分率を求めた。
ゲル分率=W3/W1 ×100 (%)
上記式中、W1は、浸漬前の質量(g)を表し、W3は、乾燥後の質量(g)を表す。
(硬度)
各実施例及び比較例の試料を用いて厚さ12.5mm、直径30.0mmの円柱状成型体を作製し、JIS K 6253に準拠して、デュロメーターE硬度を測定した。
(気泡の有無の評価)
加熱後の硬化物の表面、内部を目視で観察し、下記の基準で評価した。
○:硬化物の表面、内部に気泡がほとんど含まれていない
×:硬化物の表面、内部に気泡が多く含まれている
Figure 2018058987
実施例1の結果から、1,5−ペンタンジオール由来の構造を構成単位とするポリカーボネートポリオール、または1,5−ペンタンジオール由来の構造と、1,5−ヘキサンジオール由来の構造とを構成単位とするポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物を原料として、硬化物中に気泡を生じることなく注型成形によりポリウレタンエラストマーを得ることができた。更に、各評価の結果から、ポリウレタンエラストマーとして十分な機械的物性が得られたことが明らかとなった。
本発明の注型熱硬化型ポリウレタンエラストマーは、製紙ローラー、鉄板圧延ローラー、印刷ローラー、事務機器用ローラー、ワイヤーソー用メインローラー、プラテン、スケートローラー、ソリッドタイヤ、キャスター、バッテリーフォークリフト、作業運搬車、工業用トラックホイール、コンベアベルトのアイドラー、ケーブルやベルトのガイドロール、プレーリースプリング、ベルト緩衝剤、オイルシール、エレクトロニクス機器部品、クリーニングブレード、スキージー、ギア類、コネクションリング・ライナー、ポンプライニング、インペラサイクロコーン、サイクロンライナー、研磨パッド、精密部品用ローラー、搬送ローラー、遊戯用車輪、AJV車輪、スノープラウ用ウレタンゴム、防振・制振・耐震ウレタンゴム、鉄板ライニング、金具ライニング、自動車ライン受け具・ストッパー、ウレタンゴム板素材、フォークリフト用車輪、重機搬送用コロ、ピンチロール、ガイドロール、スナバロール、ガラス送り串ロール、薬品機械用特殊加工ローラー、スリッター刃受けローラー、導電性ウレタンゴムローラ、シリコンウエハーワイヤーカットローラー(メインローラー)、パッキン・シート材、ジェットコースター用タイヤ、ガスケット、シール、鉄鋼ロール、製紙ロール及びこれらの材料として広く利用できる。

Claims (2)

  1. 少なくともポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)と、ポリイソシアネート(B)と、ポリロタキサン(C)とを構成成分とする注型熱硬化型ポリウレタンエラストマーであって、
    前記ポリカーボネートポリオールが、1,5−ペンタンジオール由来の構造を構成単位とするポリカーボネートポリオール、
    または1,5−ペンタンジオール由来の構造と、1,5−ヘキサンジオール由来の構造とを構成単位とするポリカーボネートポリオールであり、
    前記ポリロタキサン(C)が、環状分子(Ca)と、この環状分子(Ca)の開口部を串刺し状に貫通する直鎖状分子(Cb)と、この直鎖状分子(Cb)の両末端に配置され、前記環状分子(Ca)と前記直鎖状分子(Cb)との分離を防止する封鎖基(Cc)と、前記環状分子(Ca)を修飾する修飾基(Cd)を有する、注型熱硬化型ポリウレタンエラストマー。
  2. 少なくともポリカーボネートポリオールを含むポリオール化合物(A)と、ポリイソシアネート(B)と、ポリロタキサン(C)とを無溶媒下で反応させる工程を含む、請求項1記載の注型熱硬化型ポリウレタンエラストマーの製造方法。
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