JP2003261383A - 窒化アルミニウム焼結体およびそれを用いた静電チャック - Google Patents
窒化アルミニウム焼結体およびそれを用いた静電チャックInfo
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Abstract
都合が生じず、かつ高い熱伝導率を維持しつつ、低い体
積抵抗率を有する窒化アルミニウム焼結体およびそれを
用いた静電チャックを提供すること。 【解決手段】 ランタノイド元素を酸化物換算の含有量
で、0.5質量%以上、7質量%以下含有させて、常温
での体積抵抗率が1×109〜1×1014Ω・cmで
ある窒化アルミニウム焼結体を得る。この窒化アルミニ
ウム焼結体を被吸着体を吸着する誘電体層2として用
い、その下に設けられた電極3に電圧を印加することに
より被吸着体10を吸着する。
Description
有する窒化アルミニウム焼結体、およびそれを用いた静
電チャックに関する。
や耐ガス性などの耐食性に優れることから、厳しい環境
で用いられることが多い。なかでも、半導体製造装置、
液晶およびプラズマディスプレイをはじめとするフラッ
トパネルディスプレイ製造装置、化学薬品処理装置に
は、激しい腐食環境の工程があり、そのような工程で使
用される装置の部品としてセラミックスが多用されてい
る。特に、腐食環境下で処理物に加熱を行う際には、セ
ラミックスに電極を埋め込んだセラミックヒーター等の
部品が使用されている。
ミック部品として、熱伝導性に優れ、耐食性にも優れる
窒化アルミニウム製部品が注目されており、特に半導体
製造装置においては、窒化アルミニウム焼結体中に電極
を埋設した静電チャック、サセプタ、ヒーターが使用さ
れるようになってきている。
は、熱伝導率を向上させるために酸化イットリウムを焼
結助剤に用いた窒化アルミニウムや、焼結助剤を用いな
い窒化アルミニウムを使用することが一般的であり、そ
の室温での体積抵抗率は1×1015Ω・cm前後であ
ることが知られている。
ニウム焼結体を静電チャックの誘電体層に適用する場
合、300℃以上の高温雰囲気下においては高い吸着力
が得られる。
℃付近の温度雰囲気下で行われる成膜工程や室温雰囲気
下(25℃程度)で行われる露光処理工程、あるいは−
30〜0℃程度の低温雰囲気下で行われるエッチング工
程などのように200℃以下の温度雰囲気下において
は、誘電体層として室温で1×109〜1×1014Ω
・cmの体積抵抗率を有するセラミックスが適している
ことが知られており、このような環境下で用いる静電チ
ャックに窒化アルミニウム焼結体を適用する場合には体
積抵抗率が高すぎて十分な吸着力が得られないという課
題がある。
る手段として、窒化アルミニウムに導電性物質を添加す
ることが提案されている(特開平7−297265号公
報、特開平10−189698号公報、特開平11−3
54620号公報)。しかしながら、このように導電性
物質を添加した焼結体は、体積抵抗率が低くなるほど導
電性粒子間の距離が短くなっており、これを用いた静電
チャックの電極に電圧を印加すると、窒化アルミニウム
中の導電性物質同士が放電し易くなり、その結果局所発
熱を生じ、部分的に体積抵抗率の低下を引き起こし、吸
着力が不安定になるといった問題点が生じるおそれがあ
る。
ニウム結晶中にIIb、IVb、VIb族の元素または酸素を
固溶させることで、体積抵抗率を低下させようとするこ
とも提案されている(特開平7−326655号公報、
特開平8−51001号公報、特開平8−78202号
公報、特開平8−153603号公報、特開平8−15
7263号公報)。しかしながら、この技術は、窒化ア
ルミニウム結晶中に欠陥や歪を導入するため熱伝導率の
低下は免れ得ず、窒化アルミニウムを使用する意味が薄
れてしまう。
であって、電圧が印加された場合に放電が生じる等の不
都合が生じず、かつ高い熱伝導率を維持しつつ、低い体
積抵抗率を有する窒化アルミニウム焼結体およびそれを
用いた静電チャックを提供することを目的とする。
を達成するため鋭意研究した結果、以下のような知見を
得た。 (1)窒化アルミニウムに適量のランタノイド元素を添
加することにより、上述のような不都合を生じさせるこ
となく、常温での体積抵抗率が1×109〜1×10
14Ω・cmとなること。 (2)上記ランタノイド元素としてSmおよびLaの少
なくとも1種を用い、さらに適量の窒化チタンを含有さ
せることにより、上述のような不都合を生じさせること
なく、より安定して常温での体積抵抗率を1×109〜
1×1014Ω・cmとすることができること。
れたものであり、以下の(1)〜(4)を提供するもの
である。
有量で、0.5質量%以上、7質量%以下含有し、残部
実質的に窒化アルミニウムからなり、常温での体積抵抗
率が1×109〜1×1014Ω・cmであることを特
徴とする窒化アルミニウム焼結体。
イド元素は、SmおよびLaの少なくとも1種であるこ
とを特徴とする窒化アルミニウム焼結体。
酸化物換算の含有量で、0.5質量%以上、7質量%以
下、窒化チタンを28質量%以下含有し、残部実質的に
窒化アルミニウムからなり、常温での体積抵抗率が1×
109〜1×1014Ω・cmであることを特徴とする
窒化アルミニウム焼結体。
に電圧を印加することにより被吸着体を吸着する誘電体
層とを有する静電チャックであって、前記誘電体層とし
て、上記(1)から(3)のいずれかに記載の窒化アル
ミニウム焼結体を用いることを特徴とする静電チャッ
ク。
する。本発明の第1の実施形態に係る窒化アルミニウム
焼結体は、ランタノイド元素を酸化物換算の含有量で、
0.5質量%以上、7質量%以下含有し、残部実質的に
窒化アルミニウムからなり、常温での体積抵抗率が1×
109〜1×1014Ω・cmである。
とにより、ランタノイド元素が窒化アルミニウム焼結体
の粒界相に存在するようになり、このランタノイド元素
とアルミニウムの複合酸化物が、窒化アルミニウム焼結
体の体積抵抗率の低下に寄与し、常温での体積抵抗率を
1×109〜1×1014Ω・cmとすることができ
る。
結した窒化アルミニウム焼結体についてその結晶相をX
線回折により同定したところ、窒化アルミニウムのピー
クと、ランタノイド元素とアルミニウムとの複合酸化物
のピークが得られた。つまり、窒化アルミニウムにラン
タノイド元素を添加することで、窒化アルミニウム焼結
体の粒界相にランタノイド元素とアルミニウムとの複合
酸化物が形成され、その複合酸化物が窒化アルミニウム
焼結体の体積抵抗率の低下に寄与することが判明した。
具体的な組成は、RAlO3、R2Al22O36、R
4Al22O9(Rはランタノイド元素)で表されるも
のである。
間終了後、液相成分が結晶化しない(つまりX線回折で
RAlO3、R2Al22O36、R4Al22O9の
ピークが得られない)速度で降温した焼結体を作製した
ところ、1×1015Ω・cmの窒化アルミニウム焼結
体が得られた。このことからも、これら複合酸化物の結
晶が、窒化アルミニウム焼結体の低抵抗化に寄与してい
ることが確認された。
焼結体の粒界相にランタノイド元素とアルミニウムとの
複合酸化物を形成して体積抵抗率を低下させるものであ
るから窒化アルミニウムの高熱伝導性は維持される。ま
た、電圧を印加した場合の放電も生じ難い。
率を低下させる機能を有している他、焼結助剤としても
機能する。このようなランタノイド元素としては、ラン
タン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(P
r)、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、ユウロ
ピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム
(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(H
o)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ル
テチウム(Lu)のいずれでもよい。含有する各ランタ
ノイド元素によって窒化アルミニウム焼結体の体積抵抗
率が異なるため、所望の体積抵抗率を発現するものを用
いればよい。これらの中ではLaおよびSmが好まし
い。これらは、焼結助剤としての効果に優れるほか、S
mは温度上昇にともなう抵抗率の低下を少なくすること
ができるといった効果を奏する。したがって、ランタノ
イド元素としては、LaおよびSmの少なくとも1種を
用いることが好ましく、中でもSm単独添加が特に好ま
しい。
0.5質量%以上、7質量%以下とする。7質量%より
多くなるとランタノイド元素が過剰になるため、体積抵
抗率が1×1015Ω・cm程度になる。逆に0.5質
量%より少ないと、ランタノイド元素とアルミニウムの
複合酸化物の量が少なすぎるため、体積抵抗率がやはり
1×1015Ω・cm程度になる。
方法について説明する。上記窒化アルミニウム焼結体
は、ランタノイド元素を含有させる必要があるため、出
発原料として窒化アルミニウム粉末とランタノイド元素
の酸化物とを用い、これらを混合する。成形性を向上さ
せるために出発原料にPVA(ポリビニルアルコール)
等の有機バインダーを添加してもよいが、その場合には
成形後に有機バインダーの脱脂工程が必要になる。
形体を作製し、得られた成形体を1600〜1950℃
の非酸化雰囲気で焼成する事で所望の体積抵抗率を有す
る窒化アルミニウム焼結体を得ることができる。もちろ
ん、同様の条件でさらにプレスを加えながら焼結するホ
ットプレス焼成法を用いてもよい。
難焼結性であるが、このランタノイド元素の酸化物、ま
たはランタノイド元素とアルミニウムの複合酸化物粉末
は、窒化アルミニウムの焼結助剤として作用する(米屋
ら、窯業協会誌、1981)ため、2000℃以下で、
さらにはホットプレス焼成法も用いなくても焼成が可能
になる。さらには、窒化アルミニウム粒子表面に存在す
る酸素とランタノイド元素がアルミニウムと反応して、
ランタノイド元素とアルミニウムの複合酸化物を生成し
液相成分となることによって、窒化アルミニウム結晶の
高純度化、熱伝導率の向上といった効果が得られる。
接窒化法によって製造されるが、どちらの製造方法のも
のでも使用できる。得られた窒化アルミニウム焼結体を
静電チャック、サセプタ、ヒーター等半導体製造装置の
部品として使用する場合には、不純物が半導体汚染の原
因になるため、窒化アルミニウム粉末は高純度であるこ
とが望ましい。
とが望ましく、1650〜1850℃の焼成温度が特に
好ましい。1650℃より低いと、液相成分が生成され
ないため緻密化が促進されず、不十分な焼結体密度、具
体的には相対密度で95%以下の窒化アルミニウム焼結
体しか得られないからである。このような焼結が不十分
な焼結体は、体積抵抗率が1×1015Ω・cm程度で
あることが多く、強度も不十分である。逆に1950℃
より高いと、液相成分であるランタノイド元素とアルミ
ニウムの複合酸化物の大半が排出されるから好ましくな
い。
しいのは、この範囲であれば、十分に緻密化が促進さ
れ、かつランタノイド元素が窒化アルミニウム焼結体か
らほとんど排出されず、粉末原料調製時の添加量がその
まま焼結体に含有されるため、含有量の制御が容易にな
るからである。
多用されている酸化イットリウムを添加した窒化アルミ
ニウム粉末をこのような温度範囲で焼成すると、ランタ
ノイド元素の場合と同様にイットリウムとアルミニウム
とが複合酸化物を形成するが、この複合酸化物は窒化ア
ルミニウム焼結体から排出されやすく、焼結体に存在す
るイットリウムは初めの添加量よりかなり少ないものと
なってしまう。しかし、ランタノイド元素を添加した場
合にはこのような現象が生じにくい。これは、ランタノ
イド元素とアルミニウムとの複合酸化物であるRAlO
3、R2Al2 2O36、R4Al22O9の融点が、
イットリウムとアルミニウムとの複合酸化物の融点より
も約200℃高いためである。
ンタノイド元素とアルミニウムの複合酸化物の排出が若
干生じるが、その場合には目的の含有量より多少多めに
添加することにより容易に対応することができる。
雰囲気で行うことができる。本発明ではランタノイド元
素の酸化物を添加しており、これが焼結助剤として作用
するため、常圧焼成が可能であるが、ホットプレス焼成
を用いることも可能である。ホットプレス焼成を用いる
と、常圧焼成と比較してより低い温度、短時間で焼成す
ることが可能となる。
径は、2〜10μm程度であることが望ましい。平均結
晶粒径が10μmより大きくなると粒界相に存在するラ
ンタノイド元素とアルミニウムの複合酸化物が偏在し、
窒化アルミニウム焼結体中で体積抵抗率のばらつきが発
生しやすくなるばかりか、焼結体加工時にチッピング等
の欠けが生じやすくなるといった製造上の問題が発生す
る。逆に平均結晶粒径を2μmより小さくするのは製造
上難しい。
ニウム焼結体は、SmおよびLaの少なくとも1種を酸
化物換算の含有量で、0.5質量%以上、7質量%以
下、窒化チタンを28質量%以下含有し、残部実質的に
窒化アルミニウムからなり、常温での体積抵抗率が1×
109〜1×1014Ω・cmである。
チタンを含有させるのは、窒化チタンを含有させること
により、液相成分の排出が抑制され、ランタノイド元素
の含有量の制御が容易になり、かつ窒化チタンは導電性
粒子であるためさらなる体積抵抗率の低下に寄与するか
らである。
たのは、28質量%を超えてしまうと、粒界相に存在す
る窒化チタン粒子が近接しすぎてしまうからである。こ
のような窒化アルミニウム焼結体を用いて静電チャック
を作製した場合、電極に電圧を印加すると窒化チタン粒
子同士が放電する箇所が生じ、発熱することでさらに体
積抵抗率が低下し、窒化アルミニウム焼結体中で体積抵
抗率が不均一になるため好ましくない。さらに、添加量
を30質量%以上にした場合は、粒界相の窒化チタンが
三次元ネットワークを構成するため、窒化アルミニウム
焼結体が導体となってしまう。窒化チタンの好ましい添
加量は10質量%以下である。
の少なくとも1種を用いたのは、これらを用いることに
より、窒化チタンを添加しても安定した体積固有抵抗を
得ることができ、電圧を印加した場合に放電が生じ難い
からである。
は、ランタノイド元素であるLaおよびSmの少なくと
も1種および窒化チタンを含有させる必要があるため、
出発原料として窒化アルミニウム粉末とランタノイド元
素の酸化物と窒化チタンとを用い、これらを混合する。
その後の手順は第1の実施形態と同様である。
結体を静電チャックに用いることで、従来の窒化アルミ
ニウム製静電チャックよりも低い温度範囲で良好な吸着
力を得ることができる。特に室温付近の吸着特性に着目
すると、吸着力の向上はもちろんであるが、シリコンウ
ェハの吸着と離脱時間が大幅に短縮される。
た静電チャックの例について説明する。図1および図2
は、本発明の窒化アルミニウム焼結体を用いた静電チャ
ックを示す断面図であり、図1は単極型のものを示し、
図2は双極型のものを示す。
ニウム等からなる基台5の上に固定されて設けられてお
り、吸着面を有し、本発明の窒化アルミニウム焼結体で
構成された誘電体層2と、その下に設けられた電極3
と、電極3と基台5との間に設けられた絶縁層4とを有
しており、電極3には直流電源6が接続されており、こ
の直流電源6から電極3に給電されることにより、誘電
体層2の上に載置された被吸着体であるシリコンウエハ
10が静電吸着される。
体層2と絶縁層4との間に一対の電極3a、3bが設け
られており、これらに直流電源6が接続されており、直
流電源6からこれらの電極にそれぞれ逆極性の電荷が供
給されて誘電体層2の上に載置されたシリコンウエハ1
0が静電吸着される。
るものではなく、図1、図2に示す構造の他に、一方の
面に電極が形成された誘電体層をセラミックス板あるい
はアルミニウム台座に接着剤により貼り付けた構造な
ど、種々の構造を採用することができる。また、電極構
造は特に限定されず、上述のように単極型電極でも双極
型電極でもよく、その形状も限定されるものではない。
は、静電チャックの誘電体層として好適であるが、それ
に限定されず、サセプタやヒーターに使用しても何等問
題はない。
元窒化法で製造された窒化アルミニウム粉末に、表1に
示すようにランタノイド元素の酸化物を添加した(N
o.1〜23)。その一部のNo.2,6,7,8,1
1,23については、ランタノイド元素としてLaまた
はSmを用いさらに窒化チタン粉末を添加した。これら
原料粉末を、樹脂ボールを混合媒体とし、適量のIPA
(イソプロピルアルコール)を溶媒として加え、24時
間混合した。得られたスラリーを乾燥し、メッシュパス
して原料粉末を作製した。
焼成時間3時間、プレス圧5MPaでホットプレス焼成
し、φ50×10mmの焼結体を得た。この焼結体を加
工し、JIS C2141「電気絶縁用セラミック材料
試験方法」に従って抵抗率を測定した。窒化アルミニウ
ム焼結体中のランタノイド元素量はICP発光法により
測定した。なお、No.1〜20は本発明の範囲内であ
り、No.21〜23は本発明の範囲から外れるもので
ある。
量%以上、7.0質量%以下のNo.1〜20の試料
は、1×109〜1×1014Ω・cmを満たす低抵抗
な窒化アルミニウム焼結体となった。これらの中で窒化
チタンを28質量%以下の範囲で添加したNo.2,
6,7,8,11は、ランタノイド元素のみを添加した
ものに比較して、より低抵抗な焼結体となる傾向にある
ことが確認された。すなわち、LaとTiNを添加した
No.2はLaのみを添加したNo.1よりも体積抵抗
率が小さく、SmとTiNを添加したもののうち、N
o.6,7,8は、Smのみを添加したNo.9,10
よりも体積抵抗率が小さく、No.11は同じ量でSm
のみを添加したNo.10よりも体積抵抗率が小さかっ
た。また、これらは熱伝導率の大幅な低下や、電圧を印
加した際の放電が生じなかった。これに対して、ランタ
ノイド元素量や窒化チタン量が本発明の範囲外であるN
o.21〜23は体積抵抗率が上記範囲を満たさなかっ
た。
窒化アルミニウムに適量のランタノイド元素を添加する
ことにより、また、ランタノイド元素としてSmおよび
Laの少なくとも1種を用い、さらに適量の窒化チタン
を含有させることにより、電圧が印加された場合に放電
が生じる等の不都合が生じず、かつ高い熱伝導率を維持
しつつ、低い体積抵抗率を有する窒化アルミニウム焼結
体を得ることができる。また、本発明の窒化アルミニウ
ム焼結体を誘電体層として用いた静電チャックは、従来
の窒化アルミニウム製静電チャックよりも低い温度範囲
で良好な吸着力を得ることができる。
す断面図。
す断面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 ランタノイド元素を酸化物換算の含有量
で、0.5質量%以上、7質量%以下含有し、残部実質
的に窒化アルミニウムからなり、常温での体積抵抗率が
1×109〜1×1014Ω・cmであることを特徴と
する窒化アルミニウム焼結体。 - 【請求項2】 前記ランタノイド元素は、SmおよびL
aの少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に
記載の窒化アルミニウム焼結体。 - 【請求項3】 SmおよびLaの少なくとも1種を酸化
物換算の含有量で、0.5質量%以上、7質量%以下、
窒化チタンを28質量%以下含有し、残部実質的に窒化
アルミニウムからなり、常温での体積抵抗率が1×10
9〜1×10 14Ω・cmであることを特徴とする窒化
アルミニウム焼結体。 - 【請求項4】 電極と、その上に設けられ、該電極に電
圧を印加することにより被吸着体を吸着する誘電体層と
を有する静電チャックであって、前記誘電体層として、
請求項1から請求項3のいずれかに記載の窒化アルミニ
ウム焼結体を用いることを特徴とする静電チャック。
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