JP2003261264A - 糸条パッケージ - Google Patents

糸条パッケージ

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JP2003261264A JP2002065207A JP2002065207A JP2003261264A JP 2003261264 A JP2003261264 A JP 2003261264A JP 2002065207 A JP2002065207 A JP 2002065207A JP 2002065207 A JP2002065207 A JP 2002065207A JP 2003261264 A JP2003261264 A JP 2003261264A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】テール糸の糸長を確保し、テール移行と呼ばれ
る糸繋ぎ作業を容易にすることが可能な糸条パッケージ
を提供することにある。また、上記テール糸が短いため
に、屑化処理されていた糸条パッケージが製品として取
り扱えることが可能になる糸条パッケージを提供する。 【解決手段】糸巻き用ボビン上に巻回された糸条と、該
糸条の巻き始めの糸条のテール糸部とを有する糸条パッ
ケージにおいて、上記テール糸部に補助テール糸部を設
けたことを特徴とする糸条パッケージ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は合成繊維の糸条パッ
ケージに関するものである。さらに詳しくは、糸巻き用
ボビン上に巻回形成された糸条と、該糸条の巻き始めの
糸条のテール糸部とを有する糸条パッケージに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】織物工程のよこ糸や仮撚り加工などの工
程においては、糸条を連続的に使用するために、巻き始
めの糸条であるテール糸と次に使用する糸条パッケージ
の表層の糸条との糸繋ぎを行い連続的に使用する所謂
“テール移行”を行っている。
【0003】テール糸部を形成している糸条パッケージ
としては、特許第2808398号公報の図25に開示
されているバンチ巻きCやテール巻きDからなるもの
(図3と同一パッケージ形態のもの)や、特開2001
−72339号公報に開示されているテール糸部のみで
形成されている糸条パッケージがある(図4と同一パッ
ケージ形態のもの)。
【0004】これらの糸条パッケージをテール移行する
ために、テール糸繋ぎ作業工程で、特許第280839
8号公報で開示の糸条パッケージでは手でテールバンチ
を除去するとともに、テール糸を引き出し、糸繋ぎを行
う。また、特開2001−72339号公報に開示され
ているテール糸部のみで巻回されている糸条パッケージ
ではテール糸を糸把持部から引き出し、糸繋ぎを行う。
【0005】しかしながら、これらの開示された技術
は、安定したテール糸長さが得られるが、テール形成の
ための機構部の調整不良やテール糸の引き出し作業の際
に極端に短いテール長となる場合がある。このため極端
に短いテール長の場合は、テール移行時に行う巻き始め
の糸条であるテール糸と次に使用する糸条パッケージの
巻き終わりの糸条との糸繋ぎが非常に困難で作業効率が
悪く、糸繋ぎ不良が生じるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、糸巻
き用ボビン上に巻回された糸条と、該糸条の巻き始めの
糸条のテール糸部とを有する糸条パッケージにおいて、
該テール糸部に補助テール糸部を設けることにより、テ
ール糸の糸長を確保し、テール移行と呼ばれる糸繋ぎ作
業を容易にすることが可能な糸条パッケージを提供する
ことにある。また、該テール糸が短いために、屑化処理
されていた糸条パッケージが製品として取り扱えること
が可能になる糸条パッケージを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の糸条パッケージは次の構成を有する。すな
わち、糸巻き用ボビン上に巻回された糸条と、該糸条の
巻き始めの糸条のテール糸部とを有する糸条パッケージ
において、上記テール糸部に補助テール糸部を設けたこ
とを特徴とする糸条パッケージである。
【0008】さらに、前記補助テール糸部として、前記
糸条パッケージの巻き終わり端糸を用いることが好まし
い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施態様を図
1、図2を用いて説明する。図1、図2は本発明の実施
態様である糸条パッケージを示すものである。糸巻き用
ボビン1の上に巻回された糸条2の巻き始めの糸条のテ
ール糸部3の端糸に補助テール糸部4を糸繋ぎし、糸繋
ぎ位置(糸繋ぎ部)5を形成し、補助テール糸部4の端
糸と糸捕捉溝からなる糸把持部6に固定した図1に示す
糸条パッケージ、および補助テール糸部4の端糸を端糸
固定用テープ7で固定した図2に示す糸条パッケージで
ある。
【0010】本発明においては、糸巻き用ボビン上に巻
回された糸条と巻き始めの糸条のテール糸部とを有する
糸条パッケージにおいて、該テール糸の端糸と他の糸と
を繋ぎ合わせることにより、テール糸長を確保するよう
にしたものである。糸を繋ぎ合わせる方法としては、手
で繋いでも良く、好ましくは、市販されている特開平7
−70846号公報で開示されているようなエアースプ
ライサーを用いて、圧縮エアーを吹き付け糸条を絡ませ
ることにより糸繋ぎを行うのが好ましい。また、エアー
スプライサーとしては市販されているエアースプライサ
ーのようなものでも良いが、テール糸長が極端に短い場
合は、特開平6−93528号公報で開示されているよ
うなコンパクトなエアースプライサーがより好ましく、
作業効率化を図ることができる。また、糸条パッケージ
の巻き終わり端糸8をテール補助部4として用いても良
い。
【0011】通常の巻上がり糸条パッケージ形態を図3
および図4に示す。巻上がり糸条パッケージ形態には図
3および図4に示す2通りがある。図3の場合はユーザ
ーに出荷する前に各工場でテール処理という作業(テー
ルバンチを除去し端糸をテープで止める)を行う。図4
はそのままの状態でユーザーに出荷する。しかし、テー
ル糸が短い場合(約20cm以下)では屑化処置を実施
していたが、本発明により製品に格上げでき、かつユー
ザーでのテール移行作業が容易にできる。補助テール糸
部4を糸繋ぎする場合はテール部が短い場合の判断基準
としては、例えばテール部が20cm以下のドラムにつ
いて救済処置を施す。補助テール糸部4を糸繋ぎする場
合、図3の場合は、テールバンチを除去しテール糸を引
き出してから、そのテール糸と補助テール糸とを連結す
る。図4の場合は、糸把持部6に捕捉された部分からテ
ール糸を外して、補助テール糸と連結する。
【0012】
【実施例】以下、実施例を用いて、本発明をさらに具体
的に説明する。
【0013】なお、実施例において、作業性良好率とは
作業者のアンケート結果に基づくものである。
【0014】また、テール移行とは、巻き始めの糸(テ
ール糸)と次に使うパッケージの巻き終わりの糸とを繋
ぎ合わせ、連続してパッケージを使用できるようにする
ことである。
【0015】テール移行成功率は、巻き始めの糸(テー
ル糸)と次に使うパッケージの巻き終わりの糸に移り変
わる時の成功率である。したがって、糸繋ぎが不十分で
あったり、糸を無理に引っ張ったりしていると、テール
移行時に張力変動が大きくなり糸が切れてしまう。
【0016】実施例1〜3、比較例1 糸巻き用ボビン上に巻回された糸条と巻き始めの糸条の
テール糸部とを有する糸条パッケージにおいて、テール
糸が5cm,10cm,15cm,20cmであるナイ
ロン6糸条パッケージ各40個において、糸条パッケー
ジの巻き終わり端糸8を用い100cmまで該テール糸
を延長させ、作業者にテール移行と呼ばれる糸繋ぎ作業
を実施してもらい、糸繋ぎ成功率、作業性良好率、テー
ル移行成功率の3つの評価項目について回答を得た。成
功を○、不成功を×とし、○の数をトータルの数で除し
た値を成功率、良好率とした。補助テール糸の糸繋ぎ方
法については、手で繋いだもの(実施例1)、市販のエ
アースプライサーで繋いだもの(実施例2)、コンパク
トエアースプライサーで繋いだもの(実施例3)で評価
を行った。比較として、補助テール糸を糸繋ぎしていな
いもの(比較例)で行った結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】実施例1〜3においては、テール移行と呼
ばれる糸繋ぎ成功率100%および作業性良好率は80
%以上であり良好であった。特に実施例3においては、
作業性良好率が100%でありテール移行成功率におい
ても99%と非常に良好であった。一方、比較例におい
てはテール移行と呼ばれる糸繋ぎ成功率、作業成功率が
著しく悪く、製品としては使用できず、屑化してしまう
結果となった。
【0019】
【発明の効果】上述したように、本発明の糸条パッケー
ジによると、糸巻き用ボビン上に巻回された糸条と巻き
始めの糸条のテール糸部とを有する糸条パッケージにお
いて、該テール糸部に補助テール糸部を設けることによ
り、テール移行作業を効率良く行うことができる。ま
た、該テール糸が短いために屑化処理されていた糸条パ
ッケージが製品として取り扱えることが可能になること
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様である糸条パッケージの概
略図である。
【図2】本発明の他の一実施態様である糸条パッケージ
の概略図である。
【図3】通常の巻上がり糸条パッケージ形態の一例を示
す概略図である。
【図4】通常の巻上がり糸条パッケージ形態の他の一例
を示す概略図である。
【符号の説明】
1:糸巻き用ボビン 2:糸条 3:テール糸 4:補助テール糸 5:糸繋ぎ位置 6:糸把持部 7:糸端固定用テープ 8:巻き終わり糸 9:テールバンチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】糸巻き用ボビン上に巻回された糸条と、該
    糸条の巻き始めの糸条のテール糸部とを有する糸条パッ
    ケージにおいて、上記テール糸部に補助テール糸部を設
    けたことを特徴とする糸条パッケージ。
  2. 【請求項2】前記補助テール糸部として、前記糸条パッ
    ケージの巻き終わり端糸を用いたことを特徴とする請求
    項1に記載の糸条パッケージ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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