JP4089253B2 - 糸条パッケージの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は合成繊維の糸条パッケージの製造方法に関するものである。さらに詳しくは、糸巻き用ボビン上に巻回形成された糸条と、該糸条の巻き始めの糸条のテール糸部とを有する糸条パッケージの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
織物工程のよこ糸や仮撚り加工などの工程においては、糸条を連続的に使用するために、巻き始めの糸条であるテール糸と次に使用する糸条パッケージの表層の糸条との糸繋ぎを行い連続的に使用する所謂“テール移行”を行っている。
【0003】
テール糸部を形成している糸条パッケージとしては、特許第2808398号公報の図25に開示されているバンチ巻きCやテール巻きDからなるもの(図3と同一パッケージ形態のもの)や、特開2001−72339号公報に開示されているテール糸部のみで形成されている糸条パッケージがある(図4と同一パッケージ形態のもの)。
【0004】
これらの糸条パッケージをテール移行するために、テール糸繋ぎ作業工程で、特許第2808398号公報で開示の糸条パッケージでは手でテールバンチを除去するとともに、テール糸を引き出し、糸繋ぎを行う。また、特開2001−72339号公報に開示されているテール糸部のみで巻回されている糸条パッケージではテール糸を糸把持部から引き出し、糸繋ぎを行う。
【0005】
しかしながら、これらの開示された技術は、安定したテール糸長さが得られるが、テール形成のための機構部の調整不良やテール糸の引き出し作業の際に極端に短いテール長となる場合がある。このため極端に短いテール長の場合は、テール移行時に行う巻き始めの糸条であるテール糸と次に使用する糸条パッケージの巻き終わりの糸条との糸繋ぎが非常に困難で作業効率が悪く、糸繋ぎ不良が生じるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、糸巻き用ボビン上に巻回された糸条と、該糸条の巻き始めの糸条のテール糸部とを有する糸条パッケージにおいて、該テール糸部に補助テール糸部を設けることにより、テール糸の糸長を確保し、テール移行と呼ばれる糸繋ぎ作業を容易にすることが可能な糸条パッケージを提供することにある。また、該テール糸が短いために、屑化処理されていた糸条パッケージが製品として取り扱えることが可能になる糸条パッケージを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の糸条パッケージは次の構成を有する。すなわち、糸巻き用ボビン上に巻回された糸条と、該糸条の巻き始めの糸条のテール糸部とを有する糸条パッケージのテール糸に、エアースプライサーを用いて補助テール糸を繋ぐことを特徴とする糸条パッケージの製造方法である。
【0008】
さらに、前記補助テール糸部として、前記糸条パッケージの巻き終わり端糸を用いることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施態様を図1、図2を用いて説明する。図1、図2は本発明の実施態様である糸条パッケージを示すものである。糸巻き用ボビン1の上に巻回された糸条2の巻き始めの糸条のテール糸部3の端糸に補助テール糸部4を糸繋ぎし、糸繋ぎ位置(糸繋ぎ部)5を形成し、補助テール糸部4の端糸と糸捕捉溝からなる糸把持部6に固定した図1に示す糸条パッケージ、および補助テール糸部4の端糸を端糸固定用テープ7で固定した図2に示す糸条パッケージである。
【0010】
本発明においては、糸巻き用ボビン上に巻回された糸条と巻き始めの糸条のテール糸部とを有する糸条パッケージにおいて、該テール糸の端糸と他の糸とを繋ぎ合わせることにより、テール糸長を確保するようにしたものである。糸を繋ぎ合わせる方法としては、手で繋いでも良いが、本発明では、エアースプライサーを用いる。好ましくは、市販されている特開平7−70846号公報で開示されているようなエアースプライサーを用いて、圧縮エアーを吹き付け糸条を絡ませることにより糸繋ぎを行うのが好ましい。また、エアースプライサーとしては市販されているエアースプライサーのようなものでも良いが、テール糸長が極端に短い場合は、特開平6−93528号公報で開示されているようなコンパクトなエアースプライサーがより好ましく、作業効率化を図ることができる。また、糸条パッケージの巻き終わり端糸8をテール補助部4として用いても良い。
【0011】
通常の巻上がり糸条パッケージ形態を図3および図4に示す。巻上がり糸条パッケージ形態には図3および図4に示す2通りがある。図3の場合はユーザーに出荷する前に各工場でテール処理という作業(テールバンチを除去し端糸をテープで止める)を行う。図4はそのままの状態でユーザーに出荷する。しかし、テール糸が短い場合(約20cm以下)では屑化処置を実施していたが、本発明により製品に格上げでき、かつユーザーでのテール移行作業が容易にできる。補助テール糸部4を糸繋ぎする場合はテール部が短い場合の判断基準としては、例えばテール部が20cm以下のドラムについて救済処置を施す。補助テール糸部4を糸繋ぎする場合、図3の場合は、テールバンチを除去しテール糸を引き出してから、そのテール糸と補助テール糸とを連結する。図4の場合は、糸把持部6に捕捉された部分からテール糸を外して、補助テール糸と連結する。
【0012】
【実施例】
以下、実施例を用いて、本発明をさらに具体的に説明する。
【0013】
なお、実施例において、作業性良好率とは作業者のアンケート結果に基づくものである。
【0014】
また、テール移行とは、巻き始めの糸(テール糸)と次に使うパッケージの巻き終わりの糸とを繋ぎ合わせ、連続してパッケージを使用できるようにすることである。
【0015】
テール移行成功率は、巻き始めの糸(テール糸)と次に使うパッケージの巻き終わりの糸に移り変わる時の成功率である。したがって、糸繋ぎが不十分であったり、糸を無理に引っ張ったりしていると、テール移行時に張力変動が大きくなり糸が切れてしまう。
【0016】
実施例1〜、比較例1〜2
糸巻き用ボビン上に巻回された糸条と巻き始めの糸条のテール糸部とを有する糸条パッケージにおいて、テール糸が5cm,10cm,15cm,20cmであるナイロン6糸条パッケージ各40個において、糸条パッケージの巻き終わり端糸8を用い100cmまで該テール糸を延長させ、作業者にテール移行と呼ばれる糸繋ぎ作業を実施してもらい、糸繋ぎ成功率、作業性良好率、テール移行成功率の3つの評価項目について回答を得た。成功を○、不成功を×とし、○の数をトータルの数で除した値を成功率、良好率とした。補助テール糸の糸繋ぎ方法については、手で繋いだもの(比較)、市販のエアースプライサーで繋いだもの(実施例)、コンパクトエアースプライサーで繋いだもの(実施例)で評価を行った。比較として、補助テール糸を糸繋ぎしていないもの(比較例)で行った結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
Figure 0004089253
【0018】
実施例1〜においては、テール移行と呼ばれる糸繋ぎ成功率100%および作業性良好率は良好であった。特に実施例においては、作業性良好率が100%でありテール移行成功率においても99%と非常に良好であった。一方、比較例においてはテール移行と呼ばれる糸繋ぎ成功率、作業成功率が著しく悪く、製品としては使用できず、屑化してしまう結果となった。
【0019】
【発明の効果】
上述したように、本発明の糸条パッケージの製造方法によると、糸巻き用ボビン上に巻回された糸条と巻き始めの糸条のテール糸部とを有する糸条パッケージのテール糸に、エアースプライサーを用いて補助テール糸を繋ぐことにより、テール移行作業を効率良く行うことができる。また、該テール糸が短いために屑化処理されていた糸条パッケージが製品として取り扱えることが可能になることである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様である糸条パッケージの概略図である。
【図2】本発明の他の一実施態様である糸条パッケージの概略図である。
【図3】通常の巻上がり糸条パッケージ形態の一例を示す概略図である。
【図4】通常の巻上がり糸条パッケージ形態の他の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1:糸巻き用ボビン
2:糸条
3:テール糸
4:補助テール糸
5:糸繋ぎ位置
6:糸把持部
7:糸端固定用テープ
8:巻き終わり糸
9:テールバンチ

Claims (3)

  1. 糸巻き用ボビン上に巻回された糸条と、該糸条の巻き始めの糸条のテール糸部とを有する糸条パッケージのテール糸に、エアースプライサーを用いて補助テール糸を繋ぐことを特徴とする糸条パッケージの製造方法
  2. 前記補助テール糸として、前記糸条パッケージの巻き終わり端糸を用いたことを特徴とする請求項1に記載の糸条パッケージの製造方法
  3. テール糸部が20cm以下であることを特徴とする請求項1または2記載の糸状パッケージの製造方法。
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