JP4078631B2 - ガラス繊維巻回体保持部材 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ガラス繊維の巻回体の内層部からストランドを解舒する際に、該ガラス繊維巻回体の外層部の崩れを防止するために用いられるガラス繊維巻回体保持部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、円筒状に巻かれたガラス繊維巻回体としては、例えば内層部より順次解舒されて、チョップドストランド、クロス、マット等の製造に使用されるガラス繊維ストランドケーキ(以下、単にケーキという)と、チョップドストランド等の製造、或いはスプレーアップ法やフィラメントワインディング法等に使用されるガラス繊維ロービング(以下、単にロービングという)とが公知となっている。そして、後者のロービングは、その製造方法の相違から、いわゆる直巻きロービングと合糸ロービングとに大別される。
【0003】
前記ケーキおよび直巻きロービングは、白金製のブッシングから紡出された数百本〜数千本のフィラメントと称されるガラス繊維の束であるストランドに、集束剤としてのバインダーを塗布した後、これらをシューと称される部材により集束させ、軸方向に綾振りされる機構を有する巻取り機により円筒状に巻き取らせて製造される。一方、前記合糸ロービングは、クリールに多数セットされたケーキから、それぞれのストランドを引き出し、テンションを付与しつつ束ねてガイドを通し、巻取り機の軸心に平行に往復するトラバースアイにより円筒状に巻き取らせて製造される。この両者の製造過程においては、何れの場合もストランドにテンションが付与されるため、ガラス繊維巻回体は、きつく引き締められた状態に巻かれることになる。
【0004】
このようにして製造されたガラス繊維巻回体は、その後の加工工程で、包装が施されていないそのままの状態で使用されるか、或いは輸送時や取り扱い時にガラス繊維巻回体に傷等が付かないように、熱収縮フィルム等により包装されて出荷される。そして、このガラス繊維巻回体がその後の加工工程で使用される場合には、通例、ガラス繊維巻回体の内層部からストランドを順次引き出すことにより解舒していくことが行われる。この場合、上述のようにガラス繊維巻回体はきつく引き締められた状態で巻かれているにも拘わらず、そのガラス繊維巻回体からのストランドの引き出し位置が外層部付近に達して、ガラス繊維巻回体の残余部の巻き厚みが薄くなった場合には、ガラス繊維巻回体を引っ張る僅かな外力が加わるだけでも、ガラス繊維巻回体の残余部が自重で内側に崩れる状態が発生する。
【0005】
この場合におけるガラス繊維巻回体の崩れ度合いが小さい場合には、ストランドがループ状となって引き出し作業が阻害される事態を招く一方、その度合いが大きい場合には、ストランドが複雑に絡み合って崩落となる事態を招く。そして、このような事態が生じた場合には、ストランドが供給装置のガイドに詰まり、連続的にストランドを引き出すことができなくなる。これが原因となって、生産工程の乱れが発生すると共に、ストランドの廃棄物が増大するという不具合を招く。
【0006】
このような問題に対処すべく、例えば特公平7−10708号公報によれば、ロービングの外周面に熱接着性シート材(または熱接着性フィルム)を接着し、その外周全体を前記熱接着性シート材に接着する熱収縮フィルムで包装することにより、ロービングの崩れを防止する技術が開示されている。また、特開平4−87972号公報によれば、ロービングの最外層のストランド相互間に部分的に入り込む無収縮フィルムをその外周面に接合させ、更にその外周全体を前記無収縮フィルムに接着する熱収縮フィルムで包装することにより、ロービングの崩れを防止する技術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来においては、上記両公報に開示の技術を含め、何れのガラス繊維巻回体も、加工工程でのストランドの引き出し時における崩れを防止するには、一旦熱収縮フィルム等でパッケージ包装をする必要があるため、以下に示すような問題が生じる。
【0008】
すなわち、パッケージ包装をするための高価な装置や設備が必要になり、ランニングコストの上昇を招くと共に、各ガラス繊維巻回体に対して個別にパッケージ包装がなされるため、加工工程で使用済みとなったガラス繊維巻回体のパッケージ包装物は廃棄せねばならず、無駄が生じるのみならず、多量の廃棄物が発生するという問題がある。
【0009】
また、巻取りによるガラス繊維巻回体の製造直後に、その繊維巻回体が即座に加工工程で使用される場合には、熱収縮フィルム、無収縮フィルム、或いは熱接着性シート等の準備や、包装に要する手間・労苦が多大となるばかりでなく、無駄な作業時間を要するという問題がある。
【0010】
したがって、このような場合には、ガラス繊維巻回体の崩れ防止対策を講じることなく、ガラス繊維巻回体の内層部からストランドの引き出しを行っているのが実情であるため、ガラス繊維巻回体の崩れに起因する種々のトラブルにその場で対処しながらストランドの引き出し作業を実行せねばならず、作業に大きなロスが発生するという問題がある。
【0012】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、繊維巻回体外周面への巻き付け装着が容易で、且つ多数回に亘って繰り返し使用が可能であり、しかも適切に繊維巻回体外層部の崩れを防止しつつ円滑にストランドの引き出しを行うことができる繊維巻回体保持部材を提供することを技術的課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を達成するためになされた本発明は、円筒状に巻かれたガラス繊維巻回体の内層部よりストランドを順次解舒するに際して、前記ガラス繊維巻回体の外層部の崩れを防止するためにその外周側に配設されるガラス繊維巻回体保持部材において、シート部材の表面に面状ファスナーがその係着面を表面側に露出させて貼着され、前記面状ファスナーの係着面が雄側である引っ掛かり側の係合部からなると共に、前記面状ファスナーの係着面が前記ガラス繊維巻回体の外周面に接合し得るように前記シート部材が円筒状に曲げ変形可能とされ、且つ前記シート部材の円周方向の一端部近傍と他端部近傍とが前記面状ファスナーで着脱可能とされていることを特徴とするものである。
【0014】
ここで、「面状ファスナー」とは、着脱する一対の面状ファスナーのうち、一方側のみの面状ファスナーを意味する。また、この場合の「面状ファスナー」は、雄側である引っ掛かり側、例えばフック状或いはキノコ状の係合部からなる係着面が存在する側と、雌側である被引っ掛かり側、例えばループ状の係合部からなる係着面が存在する側との区別がある場合には、雄側の面状ファスナーであることが好ましく、何れであっても繊維巻回体の外周面(ストランド)に引っ掛かる係着面が存在する面状ファスナーであればよい。具体的には、この面状ファスナーとしては、マジックテープ“ベルクロ”A03800(クラレ株式会社製)の雄側を使用することが好ましい。
【0015】
このような構成によれば、シート部材を円筒状に曲げて繊維巻回体の外周に巻き付けることにより、該シート部材に貼着されている面状ファスナーの係着面を繊維巻回体の外周面に接合させ、この状態を維持してシート部材の一端部近傍と他端部近傍とを着脱手段により止着させる。これにより、繊維巻回体の外周がシート部材により覆われた状態になると共に、面状ファスナーの係着面が繊維巻回体の外周面に引っ掛かることにより、繊維巻回体の外層部が適度な保持力をもってシート部材に保持される。詳述すると、面状ファスナーの係着面を構成する多数の係合部が、繊維巻回体外層部のストランドを構成するフィラメントの相互間に入り込むことにより、繊維巻回体外層部が面状ファスナーの係着面と絡み合い、これにより該繊維巻回体外層部のシート部材による保持がなされる。このような状態で、繊維巻回体内層部からストランドを引き出して順次解舒していくことにより、その引き出し位置が繊維巻回体外層部に達して、繊維巻回体の残余部の巻き厚みが薄くなった場合であっても、繊維巻回体外層部は面状ファスナーとの引っ掛かりによって保持されているため、ストランドのループの発生ひいては崩落の発生が防止され、ストランドの引き出し位置が繊維巻回体の最外層部近傍に至るまで、円滑に引き出し作業が行われる。
【0016】
したがって、ストランドの廃棄物は、極めて少量となり、無駄が生じなくなると共に、従来のようなパッケージ包装用の装置および設備が不要になり、ランニングコストの削減が図られる。しかも、繊維巻回体の製造直後であっても、即座に繊維巻回体の外周にシート部材を巻き付けることができるため、パッケージ包装を行う場合のような各種の準備や煩雑な手間・労苦が不要になり、ロスを生じることなく短時間でストランドの引き出しを開始できることになる。そして、引き出し作業が完了した後は、シート部材の一端部近傍と他端部近傍とを離脱させて当初の状態に復帰させ、後続の繊維巻回体に対して再び同様にしてシート部材を巻き付けてストランドの引き出し作業を実行することができるため、同一の繊維巻回体保持部材を多数回に亘って繰り返し使用することが可能となる。
【0017】
この場合、前記シート部材は、弾性変形により円筒状に曲げ可能とされていることが好ましい。このようにすれば、平板状のシート部材を使用時には円筒状に曲げ変形させ、未使用時には弾性による復元力によって再び平板状にできるため、未使用時には、平板状の多数の繊維巻回体保持部材を積み重ねて格納することができ、格納時における繊維巻回体保持部材のコンパクト化、および格納スペースの狭小化を図ることが可能となる。
【0018】
また、前記シート部材は、樹脂で形成されていることが好ましい。すなわち、シート部材の特性としては、繊維巻回体の外周面に沿う円筒形状に容易に曲げ変形が可能であること、および適度な剛性と弾性とを有していること等が必要であるため、これらの特性を満たす材質としては、樹脂を使用することが好ましい
【0019】
具体的には、前記シート部材がポリプロピレン樹脂であり、その厚みが0.3〜1.4mmであることが好適である。すなわち、シート部材の材質として、樹脂の中でもポリプロピレン樹脂を使用する場合には、その厚みが0.3mm未満であると、剛性が不足するため、ストランドの内層部からの引き出しにより繊維巻回体の残余部の巻き厚みが薄くなるに連れて繊維巻回体と共にシート部材が崩れる事態を招く。これに対して、その厚みが1.4mmを超えると、剛性が過度に高くなるため、シート部材を円筒状に曲げ変形させた状態でその一端部近傍と他端部近傍とを簡易な手段で容易に着脱できなくなり、しかも曲げ変形作業に多大な労力を要することになって作業性が悪化する事態を招く。したがって、これらの不具合が生じないようにするには、その厚みを上記の範囲内で設定すればよいことになる。
【0020】
更に、前記シート部材の円周方向と直交する幅方向寸法が、前記繊維巻回体の軸心方向寸法の70%以上であり、前記シート部材の幅方向の一端部近傍から他端部近傍に至る領域に、該シート部材の円周方向に沿うように前記面状ファスナーが貼着されていることが好ましい。すなわち、シート部材の幅方向寸法が繊維巻回体の軸心方向の70%未満であると、面状ファスナーの係着面が引っ掛かって絡み合う繊維巻回体外周面の領域も70%未満の狭い領域となり、両者の絡み合う面積が過度に小さくなるため、繊維巻回体の崩れを招くおそれがある。したがって、これを70%以上、より好ましくは80%以上としておけば、繊維巻回体の崩れを適切に防止することができる。なお、この場合の70%或いは80%の領域は、繊維巻回体の軸心方向中心を基準に両側に均等に振り分けて得られる領域であることが好ましい。
【0021】
また、上述のシート部材の領域に対して、その全域に亘る幅を有する一本の面状ファスナーを該シート部材に貼着してもよいが、複数本の面状ファスナーを該シート部材の幅方向に所定間隔を隔てて貼着するようにしてもよい。このように複数本の面状ファスナーを貼着する手法によれば、上述の領域幅の1/2未満である細い面状ファスナーを使用して、必要な領域のみに適切配置できることから、面状ファスナーの材料費の削減を図りつつ、繊維巻回体の崩れを効率良く防止することが可能となる。
【0022】
そして、前記面状ファスナーが前記シート部材の円周方向の一端部近傍まで延在されると共に、前記シート部材の円周方向の他端部近傍の裏面に、止着用面状ファスナーがその係着面を裏面側に露出させて貼着されていることが好ましい。この場合、繊維巻回体の表面に貼着された面状ファスナーが雄側である場合には、止着用面状ファスナーは雌側とされるが、両者の動作が適正に行われるのであれば、その逆であってもよい。なお、シート部材の表面側の面状ファスナーとして、上述のマジックテープ“ベルクロ”A03800(クラレ株式会社製)の雄側が使用される場合には、止着用面状ファスナーとして、そのマジックテープの雌側を使用することが好ましい。このように構成すれば、繊維巻回体の外周面に絡み合う面状ファスナーと止着用面状ファスナーとを着脱することにより、シート部材を円筒状に曲げ変形させた状態の下で、その一端部近傍と他端部近傍との止着および離反が行われる。したがって、シート部材の表面の面状ファスナーが、繊維巻回体の崩れ防止用と、シート部材の両端部近傍止着部の着脱用との両者を兼ねることになり、構成要素或いは部品点数の削減が図られると共に、止着部における着脱作業の大幅な容易化が図られ、ワンタッチで巻き付け装着および取り外しを行うことが可能となる。
【0023】
なお、以上の発明は、繊維巻回体の軸心が水平方向に沿うように該繊維巻回体を配置させた状態で、その内層部からストランドの引き出しによる解舒を行う場合に特に有効なものとなる。また、以上の発明は、既述のケーキ、直巻きロービングおよび合糸ロービング等の何れの繊維巻回体についても適用される。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1(a)および(b)は、本発明の第1の実施形態に係る繊維巻回体保持部材を示す平面図および側面図、図2は、その繊維巻回体保持部材の使用状態を示す斜視図、図3(a)および(b)は、その繊維巻回体保持部材の使用状態を示す正面図および側面図である。
【0025】
図1(a)、(b)および図2に示すように、本実施形態に係る繊維巻回体保持部材1は、ポリプロピレンや塩化ビニール等の樹脂からなるシート部材2の表面に、繊維巻回体Rの外周面と接合可能な面状ファスナー3(以下、第一ファスナー3という)を二本貼着すると共に、該シート部材2の裏面に、前記第一ファスナー3と着脱可能な止着用面状ファスナー4(以下、第二ファスナー4という)を一本貼着して構成される。
【0026】
前記シート部材2は、厚さtが、0.3〜1.4mmであって、長さL(円周方向寸法)が、繊維巻回体Rの外周面における円周方向寸法よりも所定寸法だけ長尺であり、幅方向寸法Sが、繊維巻回体Rの軸心方向寸法Szと略同一とされている。そして、このシート部材2は、作業者が手で容易に曲げることができ、且つ前記第一ファスナー3と第二ファスナー4とを止着させた時にシート部材2が略円筒形状に適正に維持され得る剛性を有しており、しかも前記第一ファスナー3と第二ファスナー4との止着を解舒した時に平板状に復帰し得る弾性を有していればよい。なお、このシート部材2の長さLは、第一ファスナー3と第二ファスナー4とが重なり合って止着されるために必要な長さ分だけ繊維巻回体Rの外周面円周方向寸法よりも長尺とされている。
【0027】
前記第一ファスナー3は、一方がシート部材2の表面の幅方向一端部近傍に円周方向に沿うように貼着され、他方がシート部材2の表面の幅方向他端部近傍に円周方向に沿うように貼着され、この両者間には所定の隙間が存在している。この二本の第一ファスナー3の長さは、本実施形態では、繊維巻回体Rの外周面円周方向寸法と略同一とされているが、シート部材2の長さLと略同一としてもよい。一方、前記第二ファスナー4は、シート部材2の裏面の一端部近傍に幅方向に沿うように貼着され、その幅方向長さは、二本の第一ファスナー3に跨る長さとされている。そして、この両第一ファスナー3は、シート部材2における第二ファスナー4の貼着側端部と反対側の端部近傍まで延在されている。この場合、第一ファスナー3としては、マジックテープ“ベルクロ”A03800(クラレ株式会社製)の雄側がそれぞれ使用され、第二ファスナー4としては、同マジックテープの雌側が使用されている。また、第一ファスナー3および第二ファスナー4の幅は、70mm以上であることが好ましく、具体的には、75〜100mm程度であって、二本の第一ファスナー3については、シート部材2の幅方向中央を基準としてその両側に均等に振り分けて配設されている。
【0028】
上記構成からなる繊維巻回体保持部材1は、以下に示すような態様で使用される。すなわち、一般の生産ラインでは、繊維巻回体巻取り機により繊維巻回体を製造した後、この繊維巻回体が、ハンガーコンベヤ等に掛けられ、或いは通常のコンベヤや台車等に載せて搬送されるが、本実施形態では、ハンガーに掛かった状態で動いている繊維巻回体Rに対して、上述の繊維巻回体保持部材1を巻き付けて装着するものである。そして、この繊維巻回体保持部材1が巻き付け装着された繊維巻回体Rは、クリールスタンドに載せ替えられ、このクリールスタンドにおいて繊維巻回体Rの内層部からのストランドRsの引き出し解舒が行われ、引き出されたストランドRsは切断装置で切断される。
【0029】
この場合、繊維巻回体保持部材1の巻き付け装着は、先ず図2に示すように、繊維巻回体Rの外周面に第一ファスナー3が沿うようにシート部材2を曲げていき、第一ファスナー3が繊維巻回体Rの外周面全周に亘って接合するようにシート部材2を円筒状に曲げ変形させた状態で、シート部材2における第二ファスナー4の配設位置の外周側にその他端部近傍を重ね合わせて、第一ファスナー3の端部と第二ファスナー4とを止着させる。これにより、シート部材2は繊維巻回体Rの外周側に円筒状の形態を有して巻き付けられた状態になると共に、第一ファスナー3の係着面を構成している雄側の係合部が繊維巻回体Rの外層部におけるストランドのフィラメント相互間に入り込み、その外層部がシート部材2により軽い係合力で保持された状態になる。
【0030】
この後、繊維巻回体Rの内層部からストランドRsが引き出されていくが、この時点において繊維巻回体Rは、図3(a)、(b)に示すように、その軸心が水平方向に沿うようにセットされている。このような状態で、繊維巻回体Rの内層部からストランドRsを引き出して順次解舒していくことにより、繊維巻回体Rの残余部の巻き厚みが薄くなった場合であっても、繊維巻回体Rの外層部は第一ファスナー3との引っ掛かりによって保持された状態にある。したがって、ストランドがループ状になったり或いは崩落が発生したり等の不具合が防止され、ストランドの引き出し位置が繊維巻回体Rの最外層部近傍に至るまで、円滑に引き出し作業が行われる。
【0031】
また、この繊維巻回体保持部材1の未使用時には、第一ファスナー3と第二ファスナー4とを離脱させ、シート部材2の弾性による復元力によって該シート部材2を平板状にする。そして、この平板状の多数の繊維巻回体保持部材1を積み重ねて格納することにより、格納時における繊維巻回体保持部材1の集合物がコンパクトになると共に、格納スペースを狭小にすることができる。この後、要請に応じ、他の繊維巻回体Rに対して再び同一のシート部材2を巻き付けてストランドRsの引き出し作業を実行できるため、同一の繊維巻回体保持部材1を多数回に亘って繰り返し使用できることになる。
【0032】
図4(a)、(b)は、本発明の第2の実施形態に係る繊維巻回体保持部材1を例示するものであって、上述の第1の実施形態と相違するところは、シート部材2の表面の略全域に亘って、幅の大きな一本の第一ファスナー3を貼着した点である。したがって、この第2の実施形態によれば、繊維巻回体Rの外周面との係合力が可能な限り大きくなるという利点がある。その他の構成は、上述の第1の実施形態と同一であるので、その同一部分については同一の作用効果が得られる。
【0033】
図5(a)、(b)は、本発明の第3の実施形態に係る繊維巻回体保持部材1を例示するものであって、上述の第1の実施形態と相違するところは、シート部材2の表面に、三本の第一ファスナー3を所定間隔おきに貼着した点である。したがって、この第3の実施形態によれば、細い第一ファスナー3を必要な領域のみに適切配置できることから、第一ファスナー3の材料費の削減を図りつつ、繊維巻回体Rの崩れを効率良く防止できるという利点が得られる。その他の構成は、上述の第1の実施形態と同一であるので、その同一部分については同一の作用効果が得られる。
【0034】
また、以上の実施形態で用いられる繊維巻回体Rは、いわゆるケーキ、直巻きロービングおよび合糸ロービングの何れであってもよい。
【0035】
【実施例】
下記の表1は、本発明の実施例1〜4および比較例(従来例)の何れについても、重量20kgの円筒形状の定長満巻ガラス繊維ロービング100個を、クリールスタンド上にその軸心が水平になるように横置きした状態で、100個同時に内層部よりストランドを引き出して順次解舒し、最後まで解舒できなかったストランドについてロービング1個当たりの平均重量を求めたものである。また、各ロービングの軸心方向長さは250mmであって、シート部材の幅方向寸法も250mmである。更に、実施例1,2,3は、図1に示すシート部材の構成を、また実施例4は、図4に示すシート部材の構成を採用した。
【0036】
【表1】
Figure 0004078631
【0037】
上記表1を参照しつつ説明を加えると、本発明の実施例1として、ポリプロピレン製のシート部材の厚みが0.25mmで、二本の第一ファスナーの各幅が100mmであるガラス繊維巻回体保持部材を製作し、これを100個のロービングの外周に巻き付け装着して、その内層部からストランドを引き出して順次解舒していく試験を行った。その結果、ロービングの外層部付近まで解舒が進行すると、徐々にロービングがつぶれ得る状態となるにしたがって、シート部材もつぶれる傾向にあり、解舒できなかったストランドのロービング1個当りの重量は130gであって、崩落防止効果は比較的小さいものであった。
【0038】
本発明の実施例2として、ポリプロピレン製のシート部材の厚みが0.75mmで、二本の第一ファスナーの各幅が50mmであるガラス繊維巻回体保持部材を製作し、実施例1の場合と同様の試験を行った。その結果、解舒できなかったストランドのロービング1個当りの重量は65gであって、ある程度の崩落防止効果を得ることができた。なお、この試験の場合は、100個の中に、ロービングの崩落が発生することなく解舒できたものと、崩落が発生してしまうものとが混在した状態であった。
【0039】
本発明の実施例3として、ポリプロピレン製のシート部材の厚みが0.75mmで、二本の第一ファスナーの各幅が100mmであるガラス繊維巻回体保持部材を製作し、実施例1の場合と同様の試験を行った。その結果、殆どのロービングが最外層まで円滑に解舒でき、充分な崩落防止効果を得ることができた。具体的には、解舒できなかったストランドのロービング1個当りの重量が25gであって、廃棄物の発生が従来例に比して大幅に減少した。
【0040】
本発明の実施例4として、ポリプロピレン製のシート部材の厚みが0.75mmで、一本の第一ファスナーをシート部材の略全域に亘って貼着してなるガラス繊維巻回体保持部材を製作し、実施例1の場合と同様の試験を行った。その結果、殆どのロービングが最外層まで円滑に解舒でき、充分な崩落防止効果を得ることができた。具体的には、解舒できなかったストランドのロービング1個当りの重量が実施例3の場合と同様に25gであって、廃棄物の発生が従来例に比して大幅に減少した。
【0041】
比較例として、ガラス繊維巻回体保持部材を巻き付けずに、100個のロービングの内層部からストランドを引き出して順次解舒していく試験を行った。その結果、崩落が発生せずに最外層部まで解舒できたものは極めて少なく、解舒できなかったストランドのロービング1個当りの重量が140gであって、多量の廃棄物が発生した。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るガラス繊維巻回体保持部材によれば、シート部材の表面に面状ファスナーを貼着すると共に、前記シート部材を円筒状に曲げ変形可能とし、且つ前記シート部材の円周方向の一端部近傍と他端部近傍とを前記面状ファスナーで着脱可能としたから、シート部材を円筒状に曲げて繊維巻回体の外周に巻き付け、該シート部材の一端部近傍と他端部近傍とを止着させることにより、該シート部材に貼着されている面状ファスナーの多数の係合部が、ガラス繊維巻回体外層部のストランドを構成するフィラメントの相互間に入り込み、ガラス繊維巻回体外層部が面状ファスナーと絡み合う。これにより、ガラス繊維巻回体内層部からストランドを引き出して順次解舒していくことに伴って、ガラス繊維巻回体の残余部の巻き厚みが薄くなった場合であっても、ガラス繊維巻回体外層部は、雄側である引っ掛かり側の係合部からなる係着面を有する面状ファスナーとの引っ掛かりによって保持されているため、ガラス繊維巻回体の最外層部近傍に至るまで円滑なストランドの引き出し作業が行われる。これにより、ストランドの廃棄物は、極めて少量となり、無駄が生じなくなると共に、従来のようなパッケージ包装用の装置および設備が不要になり、ランニングコストの削減が図られる。しかも、同一のガラス繊維巻回体保持部材を多数回に亘って繰り返し使用することが可能となり、ガラス繊維巻回体保持部材の製作費を節減することができる。
【0043】
そして、前記シート部材を、弾性変形により円筒状に曲げ可能とすれば、平板状のシート部材を使用時には円筒状に曲げ変形させ、未使用時には弾性による復元力によって再び平板状にできるため、未使用時に、平板状の多数の繊維巻回体保持部材を積み重ねて格納することができ、格納時における繊維巻回体保持部材のコンパクト化、および格納スペースの狭小化を図ることが可能となる。
【0044】
また、前記シート部材を、樹脂で形成すれば、繊維巻回体の外周面に沿う円筒形状に容易に曲げ変形が可能であること、および適度な剛性と弾性とを有していること等の好都合な特性を得る上で有利となる。
【0045】
更に、前記シート部材をポリプロピレン樹脂で形成し、その厚みを0.3〜1.4mmとすれば、剛性の不足に起因してシート部材が繊維巻回体と共に崩れる事態、ならびに剛性が過度に高いことに起因して曲げ変形作業に支障を来たす事態が適切に回避される。
【0046】
また、前記シート部材の円周方向と直交する幅方向寸法を、前記繊維巻回体の軸心方向寸法の70%以上とし、前記シート部材の幅方向の一端部近傍から他端部近傍に至る領域に、該シート部材の円周方向に沿うように前記面状ファスナーを貼着すれば、面状ファスナーと繊維巻回体とが絡み合う面積を充分に確保でき、繊維巻回体の崩れを適正に防止することができる。
【0047】
そして、複数本の面状ファスナーをシート部材の幅方向に所定間隔を隔てて貼着すれば、細い面状ファスナーを必要な領域のみに適切配置でき、面状ファスナーの材料費の削減を図りつつ、繊維巻回体の崩れを効率良く防止することができる。
【0048】
加えて、前記面状ファスナーをシート部材の円周方向の一端部近傍まで延在させ、前記シート部材の円周方向の他端部近傍の裏面に、前記面状ファスナーと着脱可能な止着用面状ファスナーを貼着すれば、シート部材の表面の面状ファスナーが、繊維巻回体の崩れ防止用と、シート部材の両端部近傍止着用との両者を兼ねることになり、構成要素或いは部品点数の削減が図られると共に、ワンタッチで巻き付け装着および取り外しを行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の第1の実施形態に係る繊維巻回体保持部材を示す平面図、図1(b)は、その側面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る繊維巻回体保持部材の使用状態を示す斜視図である。
【図3】図3(a)は、本発明の第1の実施形態に係る繊維巻回体保持部材の使用状態を示す正面図、図3(b)は、その側面図である。
【図4】図4(a)は、本発明の第2の実施形態に係る繊維巻回体保持部材を示す平面図、図4(b)は、その側面図である。
【図5】図5(a)は、本発明の第3の実施形態に係る繊維巻回体保持部材を示す平面図、図5(b)は、その側面図である。
【符号の説明】
1 繊維巻回体保持部材
2 シート部材
3 面状ファスナー(第一ファスナー)
4 止着用面状ファスナー(第二ファスナー)
R 繊維巻回体
Rs ストランド

Claims (7)

  1. 円筒状に巻かれたガラス繊維巻回体の内層部よりストランドを順次解舒するに際して、前記ガラス繊維巻回体の外層部の崩れを防止するためにその外周側に配設されるガラス繊維巻回体保持部材において、
    シート部材の表面に面状ファスナーがその係着面を表面側に露出させて貼着され、前記面状ファスナーの係着面が雄側である引っ掛かり側の係合部からなると共に、前記面状ファスナーの係着面が前記ガラス繊維巻回体の外周面に接合し得るように前記シート部材が円筒状に曲げ変形可能とされ、且つ前記シート部材の円周方向の一端部近傍と他端部近傍とが前記面状ファスナーで着脱可能とされていることを特徴とするガラス繊維巻回体保持部材。
  2. 前記シート部材は、弾性変形により円筒状に曲げ可能とされていることを特徴とする請求項1に記載のガラス繊維巻回体保持部材。
  3. 前記シート部材は、樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のガラス繊維巻回体保持部材。
  4. 前記シート部材は、ポリプロピレン樹脂であり、その厚みは、0.3〜1.4mmであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のガラス繊維巻回体保持部材。
  5. 前記シート部材の円周方向と直交する幅方向寸法は、前記ガラス繊維巻回体の軸心方向寸法の70%以上であり、前記シート部材の幅方向の一端部近傍から他端部近傍に至る領域に、該シート部材の円周方向に沿うように前記面状ファスナーが貼着されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のガラス繊維巻回体保持部材。
  6. 前記面状ファスナーは、複数本がシート部材の幅方向に所定間隔を隔てて貼着されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のガラス繊維巻回体保持部材。
  7. 前記面状ファスナーが前記シート部材の円周方向の一端部近傍まで延在されると共に、前記シート部材の円周方向の他端部近傍の裏面に、止着用面状ファスナーがその係着面を裏面側に露出させて貼着されていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のガラス繊維巻回体保持部材。
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