JP3494234B2 - ガラスロービング - Google Patents

ガラスロービング

Info

Publication number
JP3494234B2
JP3494234B2 JP11235094A JP11235094A JP3494234B2 JP 3494234 B2 JP3494234 B2 JP 3494234B2 JP 11235094 A JP11235094 A JP 11235094A JP 11235094 A JP11235094 A JP 11235094A JP 3494234 B2 JP3494234 B2 JP 3494234B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roving
glass
strand
winding
glass roving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11235094A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07315689A (ja
Inventor
功 田口
一馬 福原
健 苗村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Glass Co Ltd filed Critical Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority to JP11235094A priority Critical patent/JP3494234B2/ja
Publication of JPH07315689A publication Critical patent/JPH07315689A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3494234B2 publication Critical patent/JP3494234B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filamentary Materials, Packages, And Safety Devices Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、SMC、スプレーアッ
プ、フィラメントワインディング、引抜き等の成形法に
よりFRPもしくはその成形材料を製造する際に使用す
るガラスロービングに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種のSMC、スプレーアップ
等の成形法に使用されるガラスロービングは、直径6〜
23μmのガラスフィラメントをブッシングから紡糸し
て集束剤を塗布し、50〜4000本束ねたストランド
となし、これを紙管に巻き取ってケーキ(粗糸巻き)と
し、次いで複数のケーキから解舒した複数本のストラン
ドを束ねて綾を掛けながら巻き取ってガラスロービング
を製造している。このように製造された合糸ガラスロー
ビングは、例えば、SMC、スプレーアップ成形等に使
用する場合、内層から解舒されるが、複数個のガラスロ
ービングを連続的に引き出して解舒するために、ガラス
ロービングのストランド束の終端と、次のガラスロービ
ングのストランド束の始端とを結んで継ぎ足すことによ
り使用される。しかしながら、ガラスロービングのスト
ランド束の結び作業は手間がかかると共に、かかるスト
ランド束の結び目部分においては、樹脂の含浸不良等の
欠点を生じ易く、好ましくない。そこで、かかるストラ
ンド束の結び作業による手間と結び目による欠点を減少
させるためにガラスロービングの大型化が望まれてい
る。このガラスロービングを大型化する方法には、その
外径を大きくする方法と、巻き高さを高くする方法とが
ある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、外径を大きく
した従来のガラスロービングにおいては、その使用解舒
時、外層部、例えば、外径420mmのガラスロービン
グの場合、300〜420mm径付近において、その使
用時点での内層数層部のストランド束が重力により崩れ
落ちやすくなる。ガラスロービング最外層でのストラン
ド束の崩れ落ちを防止する方法としては、粘着フィルム
を巻くなどの方法があるが、この方法では、ガラスロー
ビングの極めて最外層部分、即ち、数mm厚さ程度の残
量時にしかその効果を発揮しない。また、巻き高さを高
くした場合には、その内層部においても使用時点での内
層数層部のストランド束が重力により、一層崩れ落ちや
すくなる。これらの崩れ落ちたストランド束は、ガラス
ロービングより解舒されているストランド束にからみ、
引っ掛かった状態、いわゆる持ち上がりを発生させる。
この持ち上がったストランド束は、その解舒されている
速さにもよるが、ロービング上端面とストランド束の通
り道であるガイドとの距離の高低差が比較的大きい場
合、例えば、1m以上の場合には、ロービング上端面と
ガイドとの間でそのからみが解け、特に不都合が発生し
ないこともある。しかし、ロービング上端面とストラン
ド束の通り道であるガイドとの距離の高低差が小さい場
合、例えば、0.5m以下の場合には、この持ち上がり
は、その間でからみが解けず、ストランド束の通り道で
あるガイド部に引っ掛かりが発生し、ロービングの解舒
を中断させてしまうという不都合があった。 【0004】また、この問題を解決するための方法とし
て、巻き上がったガラスロービングを50〜100℃の
雰囲気中で1〜8時間程度加熱し、ストランド同士を軽
く接着させる(リボナイゼーションを効かせる)方法が
あるが、この方法では、一旦、巻き上がったロービング
を加熱しなければならないといった生産性を低下させ
る、コストアップになる等の問題点があった。 【0005】本発明の目的は、従来技術の上記問題点を
改良し、SMC、スプレーアップ成形等の成形時に解舒
作業性の良好な、持ち上がりの発生の少ない大型のガラ
スロービングを提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ガラス繊維ストランドを複数本引き揃え
て巻き高さが400mm以上で、かつ、重量が30kg
以上の円筒状に巻き取ったガラスロービングにおいて、
巻き密度を1.45〜1.75g/cm3 としたもので
ある。 【0007】 【作用】本発明のガラスロービングは、巻き密度を1.
45〜1.75g/cm3 、より好ましくは1.50〜
1.65g/cm3 としたことにより、円筒状に巻かれ
たストランド束同士が適度に接着して、ロービングの使
用解舒時、ストランド束の自重による崩落を減少させる
ことができ、これによって、解舒中のストランド束に崩
落したストランド束が引っ掛かって持ち上がることを防
止でき、解舒作業をスムーズに行うことができ、例え
ば、SMC、スプレーアップ成形等の成形時においても
作業を中断することなく連続して行うことができると共
に、ストランド束自体の解束性も良好な状態に保持させ
ることができる。即ち、巻き密度が1.45g/cm3
未満では、ロービングの使用解舒時、ストランド束の崩
落及び持ち上がりが発生し易くなり、ガイド部分での引
っ掛かりが発生して、ロービングのスムーズな解舒作業
ができない。また、巻き密度が1.75g/cm3 より
大きいと、円筒状に巻かれたストランド束同士が過度に
接着すると共にストランド同士が適度に接着して、リボ
ナイゼーションが効きすぎた状態となり、解舒されたス
トランド束自体の解束性が悪化し、樹脂の含浸作用を阻
害する。上記巻き密度は、巻き高さが400mm以上
で、かつ、重量が30kg以上のガラスロービングに適
用するもので、これにより、ガラスロービングの使用解
舒時、ストランド束の崩落および持ち挙がり発生頻度を
著減させることができる。 【0008】 【実施例】図1は本発明が対象とする円筒状に巻き取っ
たガラスロービングの外観斜視図を示しており、ガラス
繊維ストランドを複数本引き揃えたストランド束(1)
を円筒状に巻き取って大型の合糸ガラスロービング
(2)としている。 【0009】このガラスロービング(2)は、巻き高さ
hが400mm以上、通常、500〜1200mmで、
かつ、重量wが30kg以上、通常、50〜300kg
で、その巻き密度を1.45〜1.75g/cm3 、よ
り好ましくは1.50〜1.65g/cm3 としたもの
である。 【0010】従来の代表的なロービングの形態として
は、内径100mm、外径270mm、巻き高さ270
mmで、重量が17kgであった。この巻き密度は、約
1.27g/cm3 である。この巻き密度で、内径15
0mm、外径420mm、巻き高さ520mmの大型ロ
ービングを製作すると、その巻き重量は約80kgとな
り、ロービング間の結び目は、約80%の減少となる。 【0011】しかし、この大型ロービングにおいては、
使用途中で、その時点での最内層数層が重力により崩れ
落ち、かつ、300〜420mm径付近使用時には崩れ
落ちがより多発し、前述したストランド束の持ち上がり
が発生していた。 【0012】かかる問題を解決すべく、本発明者等が研
究した結果、巻き高さが400mm以上及び重量が30
kg以上の大型ロービングの場合、一定範囲内の巻き密
度にガラスロービングを巻くことによって問題となる崩
れ落ちが防止できることが判明した。 【0013】即ち、この巻き密度を1.45〜1.75
g/cm3 、より好ましくは1.50〜1.65g/c
3 にすると、ストランド同士がその巻き圧力により若
干接着し、リボナイゼーションが効いた状態になる。ま
た同様の理由により、解舒されるストランド束がロービ
ング使用時点での最内層に軽く接着した状態になる。こ
のことにより、上記崩れ落ちが少なくなり、また、崩れ
落ちてもその程度が少ない。さらに万一、より多い崩れ
落ちが発生した場合でも、ストランド束はその巻き圧力
により、リボナイゼーションが効いた状態にあり、スト
ランドにほぐれにくいため、崩れ落ちたストランド束も
しくはストランドを引っ掛けにくくなり、持ち上がり発
生頻度は少なくなる。 【0014】次に、本発明を更に詳細に説明するため、
以下にその実施例と従来技術によるロービングとの比較
例を用いて説明する。 【0015】先ず、繊維径13μmのガラスフィラメン
トを浴槽SMC成形ロービング用集束剤を塗布し200
本束ねて、常法によりガラス繊維ケーキを紡糸した。こ
のケーキを複数個集め、常法により4630tex(t
exとは、1000m当りのg数)のガラスロービング
を試作した。 【0016】ロービングの巻き密度は、ロービング試作
時にその巻取りテンションを変更させることにより変化
させた。 【0017】ロービング解舒時の持ち上がり発生の評価
は、50m/分の速さでロービングを内層より最外層ま
で解舒し、解舒時点での最内層付近の崩れ落ちを目視に
て観察し、その頻度を、また、その際、実際に持ち上が
りが発生したその頻度をガラスロービング1kg当りに
換算し、それを解舒作業性の判断基準とした。例えば、
SMC用ロービングの場合、その作業性が良好なものと
しては、少なくとも、0.01回/kg以下が必要であ
る。 【0018】更に、解束性テストは、SMCシートマシ
ンのカッターを用い、ストランド束を50m/分の速さ
で1インチにカットした後のストランドのばらけ具合を
目視にて観察し、全てのストランドが完全にばらけてい
るものを5点、全くばらけていないものを1点とし、そ
の中間の状態のものは4〜2点とする(5点←解束性良
好、解束性不良→1点)ことにより評価した。解束性
は、ロービングの解舒速さにより変化するが、通常、S
MCやスプレーアップ成形等においては、この50m/
分の速さで解舒した解束性評価法で4点以上が必要とさ
れる。 【0019】またこれらのロービングで実際にSMCを
作成し、そのSMCでのガラスストランドへの樹脂の含
浸状態を目視にて評価し、解束不良がなく、樹脂の含浸
状態の良好なものを“良好”、解束不良があり、樹脂の
含浸不良のストランドが存在するものを“不良”とし
た。 【0020】結果は、表1の通りである。 【0021】 【表1】 【0022】 【発明の効果】本発明によれば、合糸ガラスロービング
における巻き密度を1.45〜1.75g/cm3 にす
ることにより、大型ロービングにおいて、その使用時、
解舒作業性が良好な、かつ、解束性を損なわない大型ロ
ービングを提供することが可能になった。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明が対象とする円筒状に巻き取ったガラス
ロービングの外観斜視図。 【符号の説明】 1 ストランド束 2 ガラスロービング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−282056(JP,A) 特開 昭63−248628(JP,A) 実開 昭54−14032(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 55/04 C03B 37/00 - 37/16 B29C 67/14

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ガラス繊維ストランドを複数本引き揃え
    て巻き高さが400mm以上で、かつ、重量が30kg
    以上の円筒状に巻き取ったガラスロービングにおいて、
    巻き密度を1.45〜1.75g/cm3 としたことを
    特徴とするガラスロービング。
JP11235094A 1994-05-26 1994-05-26 ガラスロービング Expired - Fee Related JP3494234B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11235094A JP3494234B2 (ja) 1994-05-26 1994-05-26 ガラスロービング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11235094A JP3494234B2 (ja) 1994-05-26 1994-05-26 ガラスロービング

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07315689A JPH07315689A (ja) 1995-12-05
JP3494234B2 true JP3494234B2 (ja) 2004-02-09

Family

ID=14584499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11235094A Expired - Fee Related JP3494234B2 (ja) 1994-05-26 1994-05-26 ガラスロービング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3494234B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07315689A (ja) 1995-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0710708B2 (ja) ロービングパッケージ包装体
EP0995711A2 (de) Verfahren zum Betreiben einer Arbeitsstelle einer Spulmaschine
JPH05254877A (ja) ガラスヤーン及びその製造方法
JP3494234B2 (ja) ガラスロービング
US2096316A (en) Method of forming cross-wound packages
JP2007112636A (ja) ガラスロービング
TW201839196A (zh) 紗錠
TW562774B (en) Method of forming a wound fiber package, wound fiber package, and wound glass fiber package
HU222258B1 (hu) Szénszálas cséve, eljárás előállítására, és szénszállal töltött elem
JP2006151690A (ja) 炭素繊維パッケージ
WO2004011704A1 (ja) ガラスヤーン
JPS5928512B2 (ja) ガラス長繊維ノンツイストロ−ビング製品の製造方法
JPH03187863A (ja) ガラスロービング巻回体の包装方法
JP4026455B2 (ja) 自動車成形天井材
WO2004065676A1 (ja) ヤーンパッケージの製造方法
JP7448146B2 (ja) ケーキ、及びガラスヤーンパッケージ
JP2003252645A (ja) ガラスロービング
JPH07257818A (ja) ロービングパッケージ
JP4078631B2 (ja) ガラス繊維巻回体保持部材
JPH0684188B2 (ja) ロービングパッケージ包装体の製造方法
JPH0372547B2 (ja)
JP2022049755A (ja) ロービング及びその製造方法、並びにロービングパッケージ
JPS59108656A (ja) 炭素繊維パツケ−ジ
JP3842425B2 (ja) ガラスチョップドストランドマット
JP5266637B2 (ja) ロービング、ロービングパッケージ、繊維強化樹脂成形体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031023

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081121

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081121

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091121

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101121

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101121

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111121

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111121

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121121

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131121

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees