JPH037078Y2 - - Google Patents

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JPH037078Y2
JPH037078Y2 JP16938982U JP16938982U JPH037078Y2 JP H037078 Y2 JPH037078 Y2 JP H037078Y2 JP 16938982 U JP16938982 U JP 16938982U JP 16938982 U JP16938982 U JP 16938982U JP H037078 Y2 JPH037078 Y2 JP H037078Y2
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wire
reel
winding
wound
rims
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は溶接用ワイヤ(以下単にワイヤとい
う)の巻回用リールに関し、詳細には金属線材を
折り曲げて形成したリールであつて、半径方向リ
ムを遠心側が互いに接近する方向へ傾斜する様に
形成してなることを特徴とする溶接用ワイヤ巻回
用リールに関するものである。 ワイヤは、一般に裸コイルとしてあるいはリー
ルもしくはスプールに巻かれたコイルとして提供
される。これらのうち前者の裸コイルでは搬送中
にコイル層が乱れる恐れがあり、又溶接機への取
り付け操作が不便であるので、後者のリール又は
スプール巻きコイルが多く利用されており、特に
細径ワイヤでは殆んどがリール又はスプール巻き
として提供されている。一方これらのスプールと
しては、成形性並びに価格の点からプラスチツク
製のものが常用されてきたが、これらのスプール
は通常回収されることなく廃棄処分されている。
しかるに廃棄処分に当つて、例えば焼却法では有
害ガスが発生し、埋立法では特別の用地を確保し
なければならないし、しかもプラスチツク原料も
価格が高騰しており、より安価に提供し得るもの
が要求されている。こうした事情に答えるべく例
えば特開昭56−123357号、特開昭52−1275号等に
みられる様な、巻取枠自体を金属線材で構成した
リールが提案されている。例えば第1図はこの種
のリールを示す概略見取り図で1本の金属線材を
折り曲げて形成したリール要素1を複数個円形状
に配列し、隣接要素同士を互いに接合すると共
に、中央部に形成される直通孔を支持軸2に嵌合
して使用するものである。このリール要素1は巻
回ワイヤを内面側から支持する支持部1a、同ワ
イヤを両側から保持する半径方向リム1b,1
b,1f,1f,リールの最外周縁を形成する外
周側リム1c,1c,支持軸2の外周面に沿つて
当接される内周側リム1d,1d,内周側リムの
一端から外周方面に折り曲げて形成した突端部1
e,1eからなり、これらは1本の金属材料を折
り曲げて加工することによつて得ることができ
る。そしてこの様に形成したリール要素1を第
1,2図(第2図は側面図)の様に複数個(図で
は8個)円形に組み付け、スポツト溶接等により
接合した後、中心貫通孔に支持軸2を嵌合させて
用いるものである。第3図(ワイヤを巻回した状
態のリールを、軸心を含む断面で切断した断面
図)はリール要素の他の例を示したもので、突端
部1e,1eをリール軸心と平行方向に延長して
接合した他は、第1,2図の例と同じである。第
3図中の3は係止具を示し、支持軸2との固定は
ねじ込み、バヨネツト方式、掛止めピン方式等に
よつて行なわれる。そして上記リール組付体に支
持軸2を嵌合し、係止具3を装着してワイヤを巻
回すると、第3図の様にワイヤを巻回した状態の
リールを、軸心を含む断面で切断した様な断面が
得られる。即ち、ワイヤWはリール4の各支持部
1aより遠心側であつて半径方向リム1b,1b
に挟まれる部分に巻回積層される。このように巻
回されたワイヤリールは支持軸2からはずされ保
管時並びに移送時には支持軸2及び係止具3によ
る抱束力を受けなくなるが、上層の巻回ワイヤは
巻締力によつて下層側の巻ワイヤの谷間に落ち込
もうとする力を常時有するので、ワイヤリール吊
下げ搬送時(特に外周側リム1c部分を把んで片
手で持ち上げる場合)あるいは落下衝撃等の外力
等によつて半径方向リム1bのリール軸方向間隔
が若干でも広げられる様な事態が発生すると、直
ちに上層ワイヤが下層ワイヤ間に落込む様に喰込
み、極端な場合には密巻き状態が崩れて上層と下
層の整列状態が崩れることもあり、ワイヤの引出
しが円滑に行なわれなくなり、時に引出しワイヤ
に屈曲が生じる。又この様な外力が加わらない迄
も、ワイヤ引出張力によつてワイヤの絡み合いを
招くこともあり、これは特に解決を必要とする課
題となつている。この様な事故は、第1〜3図の
様な構成からなる金属線材製リールの場合、半径
方向リムがかなりの可撓性を有し、且つ夫々の間
の抱束力が弱いためであると思われる。 ちなみに第1表は、第1図及び第2図に示した
従来リールに巻回されたワイヤを使用する場合に
起こる上記問題点を示すモデル実験結果であり、
スプールフランジの変形、即ち半径方向リム1b
のリール幅方向(軸心方向)間隔が広げられて、
上層ワイヤが下層ワイヤ間に喰込むことによつ
て、引出し抵抗が過剰に増大すること等が原因と
なつてワイヤに屈曲が生じる状況を調べたもので
ある。
【表】 即ち、第1表は巻回時の張力が大きいと(巻装
体の巻状態が固くなると)フランジの広がりが大
きくなることを示しており、又フランジの広がり
が大きいと、喰込み量が増加し更にこれが原因と
なつてワイヤの屈曲を起こすことが示されてい
る。ところで最も根本的な原因であるフランジの
広がりを防止するには、ワイヤを巻回する以前に
変形防止のアダプター等を装着しておくことが考
えられるが、巻回後にアダプター等を取外すと、
巻回したワイヤのフランジを押す力と、フランジ
の抵抗力がバランスする点まで再び広がつてしま
い、前記アダプターの効果がなくなる。従つて上
記アダプターを取り去つてもフランジが広がらな
い様にするには、アダプターを取り去つた後でも
巻回ワイヤをフランジ内方向へ弱く押圧する力を
残すことが必要である。そこで半径方向リム1b
が広がろうとするのを防止する手段としては、リ
ールを構成する線材自体を太くすることも考えら
れるが、スプール全体の重量が大きくなり、且つ
コストも上昇し好ましい解決手段とは言えない。
今一つの方法としてフランジの広がりを最初から
回避できないものと想定し、ワイヤ巻回以前のフ
ランジの形状を予め狭くしておき、ワイヤ巻回に
よつてフランジが所定巾まで広がつた時にはじめ
て第1〜3図の状態になる様に構成しておけば、
現在問題にしているフランジの広がりは改めて問
題にする必要はなく巻回されたワイヤの使用時の
喰込みや屈曲は防止できると期待される。 本考案はこうした検討を踏まえて為されたもの
であり、半径方向リム1b同士のリール幅方向間
隔をワイヤ巻回状態で正しく保持される様な溶接
用ワイヤ巻回用リールを可及的安価に且つ軽量品
として提供することを目的とするものである。 しかして上記目的を達成した本考案の溶接用ワ
イヤ巻回用リールとは1本の金属線材を数か所で
折り曲げて形成したリール要素を複数個円形状に
配列し、隣接リール要素の半径方向リム同士を互
いに接合することによつて組立てられた溶接用ワ
イヤ巻回用リールにおいて、前記半径方向リムを
遠心側が互いに接近する方向に傾斜させてなるこ
とを要旨とするものである。 以下実施例たる図面に基づいて本考案の構成及
び作用効果を具体的に説明するが、下記実施例は
一具体例にすぎず、もとより前・後記の趣旨に徴
して種々設計を変更することは、いずれも本考案
の技術範囲に含まれる。 第4図は本考案に係るリール要素の概略説明斜
視図で、従来と同様に該リール要素1′を複数個
円形状に配列し、隣接要素同士を互いに接続して
リールを形成する。リール要素1′は第1図に示
したリール要素1と略同様の構造からなるが、重
要な相違点は内周側リム1d′及び外周側リム1
c′に連続する半径方向リム1f′,1f′,及び巻
回ワイヤを内面側から支持する支持部1a′に連続
する半径方向リム1b′,1b′を、支持軸2′を回
転した場合の遠心側即ち外周側リム1c′,1c′が
互いに接近する方向に傾斜させて構成されてい
る。その為、半径方向リム1f′,1f′は支持部1
a′,1a′に対応する点A,Aから上記半径方向リ
ム1b′,1b′と平行になる様に夫々内側に屈曲傾
斜させている。この様なリール要素1′を円形状
に配列すると側面から見た外観は従来例の側面図
(第2図)と同様で変らないが、第8図の軸心方
向断面図を見ると本考案では第5図の様に変る。
但しワイヤを巻回した時には第3図と同じ状態に
なる。第6図は本考案のリールの要部を示す説明
図で、ワイヤ巻回前a、巻回状態b及び使用後c
を夫々示している。ワイヤ巻回前はa図に示す様
に半径方向リム1b′,1b′の先端距離が狭く構成
されている(第5図に相当する)。次にb図はワ
イヤを巻回した時を示し巻回ワイヤがリム1b′,
1b′を押圧する為リム1b′,1b′が外方へ広がつ
て必要な所定の形状、即ち従来リールのフランジ
巾と同じ状態になつている。ワイヤを使用した後
はc図に示す様に弾性回復によつてリム1b′,1
b′が元のa図の形状に復帰している。即ちリム1
b′,1b′の先端距離を狭くしたことによつてワイ
ヤ巻回時に生じる外方への広がり力に抗する力を
得ると共に、弾性変形可能な金属線材によつて若
干巾まで広がつてもその状態ではじめて正常な巾
に広がつたことになり、ワイヤの喰込み等による
前述のトラブルが防止されることになる。そして
巻回されたワイヤを取除けば又元の形に戻り得
る。尚フランジの傾斜が左右非対称であるとワイ
ヤ巻回時フランジからの押圧力の弱い方へ広がる
おそれがあるので、傾斜は左右対称にする必要が
ある。 次に本考案のリールについて前述の如きモデル
試験を行なつてみると、第2表に示す様にフラン
ジの広がりはあつても必要な所定巾までの広がり
であつて問題はなく、使用時におけるワイヤの喰
込み量も少ないので使用時にワイヤの屈曲を起ら
ず溶接上の問題はないことが確認できた。
【表】 本考案は以上の様に構成されているので、以下
要約する効果を得ることができる。 (1) ワイヤ巻回リールの半径方向リム部をリール
幅方向に広げようとする外力が働いても、半径
方向リム部の内側に対する押圧力があるため、
リム部の間の間隔の広がりの程度を下げること
ができると共にワイヤ巻回による広がりによつ
て必要な所定の巾になる様に構成したから、リ
ール内に巻回されているワイヤの、ワイヤ間へ
の喰込み量も減り、屈曲などのトラブル発生等
もなくワイヤ引出しが円滑に行なわれる。 (2) 本考案のワイヤリールは従来と同様の1本の
細い金属線材を屈曲させて形成し得るので、該
リールを軽量且つ安価に形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は公知のリール要素を例示する見取り
図、第2図は該リール要素を円形に組付けた状態
を示す側面図、第3図はワイヤを巻回した公知リ
ールの軸心方向断面図、第4図は本考案に係るリ
ール要素の概略説明用斜視図で第5図は本考案リ
ールの軸心方向断面図、第6図a〜cは本考案リ
ールのワイヤ使用前後の断面説明図である。 1,1′……リール要素、1a……支持部、1
b,1f……半径方向リム、1c……外方リム、
1d……内方リム、1e……突端部、2……支持
軸、3……係止具。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 1本の金属線材を数か所で折り曲げて形成した
    リール要素を複数個円形状に配列し、隣接リール
    要素の半径方向リム同士を互いに接合することに
    よつて組立てられた溶接用ワイヤ巻回用リールに
    おいて、前記半径方向リムを遠心側が互いに接近
    する方向に傾斜させてなることを特徴とする溶接
    用ワイヤ巻回リール。
JP16938982U 1982-11-08 1982-11-08 溶接用ワイヤ巻回用リ−ル Granted JPS5973084U (ja)

Priority Applications (1)

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JP16938982U JPS5973084U (ja) 1982-11-08 1982-11-08 溶接用ワイヤ巻回用リ−ル

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JP16938982U JPS5973084U (ja) 1982-11-08 1982-11-08 溶接用ワイヤ巻回用リ−ル

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JPS5973084U JPS5973084U (ja) 1984-05-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0643098Y2 (ja) * 1988-09-28 1994-11-09 川崎製鉄株式会社 溶接ワイヤ用スプール

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JPS5973084U (ja) 1984-05-17

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