JPH038675Y2 - - Google Patents

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JPH038675Y2
JPH038675Y2 JP1987150949U JP15094987U JPH038675Y2 JP H038675 Y2 JPH038675 Y2 JP H038675Y2 JP 1987150949 U JP1987150949 U JP 1987150949U JP 15094987 U JP15094987 U JP 15094987U JP H038675 Y2 JPH038675 Y2 JP H038675Y2
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wire
welding wire
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inner cylinder
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はペイル巻ワイヤ用押え治具に関する
ものである。
(従来の技術) ペイル巻ワイヤは、周知のように、内筒と外筒と
を有する容器内の内外両筒間にワイヤを巻回、積
層して成るものであるが、従来のペイル巻ワイヤ
においては、例えば溶接作業に際して溶接ワイヤ
を連続的に引出す最中に、容器内の上部空間に余
分なコイル状のワイヤが浮上がり、これが引出装
置の入口部分でよじれてキンクとなつたり、ある
いは浮上がつたコイル状のワイヤと引出されてく
るワイヤとが互いにからみ合つたりすることによ
つてワイヤの引出しが行えなくなり、溶接作業の
中断を招くという欠点があつた。
このような不具合を解消するものとしては、本
出願人の先の出願(実願昭62−4497号)に係るペ
イル巻ワイヤ用押え治具を挙げることができる。
この押え治具は、第6図及び第7図に示すよう
に、容器50の外筒51と内筒52との間に巻
回、積層されているコイル状の溶接ワイヤ53上
に、狭幅で内筒52よりもやや径大な内径を有す
る環状部材54を載置し、この環状部材54の外
周部に周方向に所定の間隔をおいて複数の帯状の
弾性部材55…の一端部を固定すると共に、その
他端側を径方向外方へと延設して外筒51内周面
に周方向に湾曲した状態で摺接させ(第6図参
照)、これによつて、環状部材54と弾性部材5
5…とで溶接ワイヤ53の上面略全域を押圧して
該ワイヤ53の浮上りを防止し、しかも弾性部材
55…に接触していない部分では溶接ワイヤ53
が自由に外方に広がることができるようにして、
引出される直前の溶接ワイヤ53が他の溶接ワイ
ヤ53から充分にさばけて自由な1巻となるよう
にし、溶接ワイヤ53のスムーズな引出しを行お
うとするものである。
(考案が解決しようとする問題点) ところで容器50内の溶接ワイヤ53の引出し
には、引出装置(図示せず)が使用される。この
引出装置は、通常は容器50の上部に配設され、
溶接ワイヤ53の引出位置を内筒52の中心軸
(本考案に係る第4図の中心線A参照)上に定め
て引出しを行うよう構成される訳であるが、複数
のペイル巻溶接ワイヤ53…を準備しておき、各
ワイヤ53の終始端を互いに接続してワイヤ取換
作業時間の低減を図ろうとするような場合には、
引出装置を使用しないことがある。この場合に
は、溶接ワイヤ53の引出位置が内筒52の中心
軸上からずれた位置となり、その状態で引出しが
なされることとなる(本考案に係る第5図参照)。
その結果、引出される直前の溶接ワイヤ53が充
分にさばかれずに引出されるようなときには、こ
のワイヤ53が後の数ターンの溶接ワイヤ53と
からんで、これらが浮上り、環状部材54の内周
面と内筒52の外周面との間にある隙間を通つ
て、部分的に押え治具の上方へと飛出してしま
い、溶接ワイヤ53の引出しが困難となる等のト
ラブルを生じることになる。
この考案は上記従来の欠点を解決するためにな
されたものであつて、その目的は、ワイヤが環状
部材と内筒との間を通つて押え治具の上方に飛び
出すのを防止することが可能なペイル巻ワイヤ用
押え治具を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) そこでこの考案のペイル巻ワイヤ用押え治具
は、外筒と内筒との間に巻回、積層されたワイヤ
上に載置される狭幅の環状部材と、この環状部材
に一端が固定されると共に、他端側が外方へと延
び上記外筒の内周面に周方向に湾曲した状態で摺
接する外側弾性部材と、上記環状部材に一端が固
定されると共に、他端側が内方へと延び上記内筒
の外周面に摺接する内側弾性部材とより成つてい
る。
(作用) 上記の結果、環状部材の内周部と内筒の外周部
との間を通つて浮上ろうとするワイヤは、内側弾
性部材によつてその浮上りを抑えられることにな
る。
また外側弾性部材によつて、ワイヤの上面が全
体的に押えられることになるものの、外側弾性部
材とワイヤとの接触面積を小さくできることか
ら、ワイヤのさばきを確保しつつも、ワイヤ上面
の広い領域にわたつてワイヤ浮上りを防止するこ
とが可能になる。
(実施例) 次にこの考案のペイル巻ワイヤ用押え治具の具
体的な実施例について、図面を参照しつつ詳細に
説明する。
第1〜第3図にはこの考案の一実施例を示して
いる。第2及び第3図において、1は溶接ワイヤ
のペイル巻容器であつて、この容器1は外筒2と
内筒3とを有しており、この外筒2と内筒3との
間に逆ねじりを施した溶接ワイヤ4がコイル状に
巻回、積層されている。そして、上記のように巻
回、積層された溶接ワイヤ4上にこの考案のペイ
ル巻ワイヤ用押え治具5が載置されているが、こ
のペイル巻ワイヤ用押え治具5は、第1図に示す
ように、狭幅の環状部材6と、帯状の外側弾性部
材7…と、突片状の内側弾性部材8…とを有して
いる。環状部材6は、紙管、プラスチツク、ゴム
等の材料により形成され、第2及び第3図に示す
ように、内筒3よりもやや径大な内径を有し、こ
の環状部材6の内周部と内筒3の外周部との間に
溶接ワイヤ4の引出口が形成されるようにされて
いる。この環状部材6の外周部には、第1図に示
すように、複数の外側弾性部材7…が周方向に所
定の間隔をおいて配設されている。すなわちこれ
らの外側弾性部材7…は、その一端側を屈曲し、
その屈曲部9…を環状部材6の外周面に接着、熱
融着等により取着、固定すると共に、他端側を上
記環状部材6の外周法線方向と略同一の向きに延
びるようにして配設されている。この状態で上記
各外側弾性部材7…は、その自由端部を連ねた仮
想円直径が、外筒2の内筒よりも大きな寸法にな
るようにその長さが選択されており、その結果、
第2図に示すように、容器1内に挿入した状態に
おいて、各外側弾性部材7…は、その自由端部が
外筒2の内周面に周方向に湾曲した状態で摺接
し、かつ基端部から自由端部にかけて周方向同一
の向きに湾曲した状態となつてその形状が保持さ
れることとなる。すなわち上記環状部材6と外側
弾性部材7…とによつて溶接ワイヤ4の上面の略
全域をその自重によつて押圧し、この上面から溶
接ワイヤ4が浮上らないようにすると共に、外側
弾性部材7…に接触していない部分では溶接ワイ
ヤ4が自由に外方へ広がることができるようにし
て、引出される直前の溶接ワイヤ4が他の溶接ワ
イヤ4からさばけて自由な1巻となるようにし、
これによつて溶接ワイヤ4のスムーズな引出しを
可能にしているのである。その場合、外側弾性部
材7…は、その基端部から自由端に向けての湾曲
方向が、溶接ワイヤ4の巻回方向と逆向きになる
ように配設されている。これは上記のようにして
外方に広がつた溶接ワイヤ4が何らかの原因で外
側弾性部材7…の自由端を押上げてこの外側弾性
部材7…の上方に飛出したときに、この飛出した
溶接ワイヤ4が、溶接ワイヤ4の引出し中、外側
弾性部材7…に案内されて外方へと移動し、最終
的に外側弾性部材7…の自由端部と外筒2の内周
部との間から下方に移動し、自然と外側弾性部材
7…の下部に納まつてトラブルが発生しないよう
にするためである。なお上記外側弾性部材7…は
塩化ビニル樹脂によつて形成するのが好ましい
が、もちろんこれに限定される訳ではない。また
環状部材6と外側弾性部材7…とは、押え治具5
の下面全体が平面状になるよう下部の高さを略同
じ高さにし、その全面で溶接ワイヤ4の上面を押
圧するようにしてもよいが、第1図に示すよう
に、外側弾性部材7…の下部の高さを環状部材6
の高さよりもわずかに高くして、これを溶接ワイ
ヤ4の上面に載置した際に、外側弾性部材7…の
下部と溶接ワイヤ4の上面との間にわずかな空間
を形成するようにしてもよい。その場合には、溶
接ワイヤ4は一層自由に径方向外方へと広がるこ
とが可能となる。
一方上記環状部材6の内周部には、複数の内側
弾性部材8…が周方向に所定の間隔をおいて配設
されている。これらの内側弾性部材8…は、第1
図に示すように、その一端を環状部材6の内周面
に取着、固定すると共に、他端側を環状部材6の
径方向よりも軸方向上方寄りに傾いた状態で内方
へと延びるように配設されている。この状態で内
側弾性部材8…の自由端を連ねた仮想円直径は内
筒3の外径よりも小さな寸法となるようにされ、
容器1に挿入した際に、各内側弾性部材8…の自
由端部が内筒3の外周部に軸方向上方に撓んだ状
態となつて摺接し、その状態でその形状が保持さ
れることになる。なお第2図に示すように、内側
弾性部材8…においては、溶接ワイヤ4の接触す
る側の側縁がテーパ状に形成されているが、これ
は溶接ワイヤ4を次第に内筒6側へと案内し、内
側弾性部材8と内筒6との間からスムーズに溶接
ワイヤ4を上方へと引出すためものである。この
内側弾性部材8…も上記外側弾性部材7…と同様
に塩化ビニル樹脂等の弾性部材によつて形成され
る。
なお第4及び第5図にはそれぞれ、溶接ワイヤ
4の引出しを行うのに、引出装置10を容器1の
上部に配設した場合と配設していない場合とを示
している。
第5図に示すように、容器1の上部に引出装置
を配設しない場合には、溶接ワイヤ4の引出位置
が内筒3の中心軸A上からずれることになるが、
このような状態で溶接ワイヤ4の引出しを行う
と、押え治具5下部の引出される直前の溶接ワイ
ヤ4がさばかれないまま引出されるようなときに
は、このワイヤ4が他の数ターンの溶接ワイヤ4
とからんで浮上り、環状部材6の内周部と内筒3
の外周部との間の隙間を通して、部分的に飛出そ
うとする。しかしこれらの溶接ワイヤ4は、内側
弾性部材8…によつてその浮上りを抑えられるこ
とになり、押え治具5の上方に飛出すのを防止し
得ることになるのである。このように上記実施例
によれば、押え治具5下部の溶接ワイヤ4が環状
部材6の内周部と内筒3の外周部との間の隙間を
通つて上方に飛出すのを防止することができ、そ
の結果、そのような飛出しに起因して生じる種々
のトラブルを回避することが可能である。なお上
記説明では、容器1の上部に引出装置を配設して
いない場合について説明しているが、第4図に示
すように、引出装置10を容器1の上部に配設
し、溶接ワイヤ4の引出位置を内筒3の中心軸A
上に定めた場合においてももちろん同様の作用を
なす。
また上記実施例においては、押え治具5を溶接
ワイヤ4上に載置した際に、内側弾性部材8…の
自由端部が、内筒3の外周部に、軸方向上方に撓
んで摺接するようなされているが、これによつて
押え治具5は溶接ワイヤ4のの減量に伴つてスム
ーズに容器1の下方への移動を行い得る一方、押
え治具5の上方への移動を阻止するような作用を
なし、そのため溶接ワイヤ4がこの押え治具5を
浮上らせようとするのを防止し得ることにもな
る。
さらに上記実施例においては、環状部材6の内
周部と内筒3の外周部との間の隙間から飛出そう
とする溶接ワイヤ4を内側弾性部材8…にて阻止
することから、環状部材6の内径を、内筒3の外
径よりも比較的大きくとることができ、そのため
押え治具5を容器1内に挿入する(すなわち環状
部材6を内筒3に嵌入する)際の作業が容易に行
えることになる。
以上にこの考案のペイル巻ワイヤ用押え治具の
実施例を説明したが、この考案は上記実施例に限
定されるものではなく、この考案の範囲内で種々
変更して実施することが可能である。例えば各弾
性部材7…、8…の配設個数は適宜変更すること
も可能である。さらに上記実施例では溶接ワイヤ
4について説明したが、ペイル巻きにしたワイヤ
であれば、いずれのワイヤに対しても適用可能で
ある。
(考案の効果) 以上のように、この考案のペイル巻ワイヤ用押
え治具は上記構成となされているので、ワイヤが
環状部材の内周部と内筒の外周部との間を通つて
治具の上方に飛出すのを防止することができ、そ
の結果、これに起因する各種のトラブルを回避す
ることが可能である。しかも外側弾性部材によつ
て、ワイヤの上面が全体的に押えられることにな
るものの、外側弾性部材とワイヤとの接触面積を
小さくできることから、ワイヤのさばきを確保し
つつも、ワイヤ上面の広い領域にわたつてワイヤ
浮上りを防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のペイル巻ワイヤ用押え治具
の一実施例を示す斜視図、第2及び第3図はそれ
ぞれ上記ペイル巻ワイヤ用押え治具の使用状態の
平面図及び中央縦断面図、第4図は引出装置を配
設した容器に使用される上記ペイル巻ワイヤ用押
え治具の中央縦断面図、第5図は引出装置の配設
されていない容器に使用される上記ペイル巻ワイ
ヤ用押え治具の中央縦断面図、第6及び第7図は
従来のペイル巻ワイヤ用押え治具の平面図及び中
央縦断面図である。 2……外筒、3……内筒、4……溶接ワイヤ、
5……ペイル巻ワイヤ用押え治具、6……環状部
材、7……外側弾性部材、8……内側弾性部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 外筒と内筒との間に、巻回、積層されたワイヤ
    上に載置される狭幅の環状部材と、この環状部材
    に一端が固定されると共に、他端側が外方へと延
    び上記外筒の内周面に周方向に湾曲した状態で摺
    接する外側弾性部材と、上記環状部材に一端が固
    定されると共に、他端側が内方へと延び上記内筒
    の外周面に摺接する内側弾性部材とより成るペイ
    ル巻ワイヤ用押え治具。
JP1987150949U 1987-09-30 1987-09-30 Expired JPH038675Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987150949U JPH038675Y2 (ja) 1987-09-30 1987-09-30

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JP1987150949U JPH038675Y2 (ja) 1987-09-30 1987-09-30

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JPS6456457U JPS6456457U (ja) 1989-04-07
JPH038675Y2 true JPH038675Y2 (ja) 1991-03-04

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JP1987150949U Expired JPH038675Y2 (ja) 1987-09-30 1987-09-30

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100463374B1 (ko) * 2000-12-18 2004-12-29 현대종합금속 주식회사 용접용 와이어 엉킴 방지장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59190475U (ja) * 1983-05-31 1984-12-17 住金溶接工業株式会社 ペイル巻溶接ワイヤ用押え治具

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JPS6456457U (ja) 1989-04-07

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