JPH036606Y2 - - Google Patents

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JPH036606Y2
JPH036606Y2 JP17281985U JP17281985U JPH036606Y2 JP H036606 Y2 JPH036606 Y2 JP H036606Y2 JP 17281985 U JP17281985 U JP 17281985U JP 17281985 U JP17281985 U JP 17281985U JP H036606 Y2 JPH036606 Y2 JP H036606Y2
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  • Tension Adjustment In Filamentary Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は捩れが与えられてペイルパツク内にコ
イル状に積層される溶接用ワイヤを上方から押圧
してワイヤのからみを防止する押え板の構造に関
し、詳細には巻装されたワイヤが捩れによるはね
上りを起こすのを確実に防止し、溶接用ワイヤを
もつれさせることなく円滑に引き出すことのでき
る溶接用ワイヤの押え板に関するものである。
[従来の技術] 大量の溶接用ワイヤを使用する溶接現場では、
200〜300Kgのワイヤを個装単位とする円筒状溶接
用ワイヤ収納器(通常ペイルパツクと称される)
が用いられる。また溶接用ワイヤ(以下単にワイ
ヤという)をペイルパツクからもつれさせること
なく安定に引き出すことは、溶接作業の連続性を
保証する上で極めて重要であるところから、ワイ
ヤ収納方法に種々の工夫を加えたり、或は各種の
案内装置等を利用することが提案されている。例
えばワイヤ収納方法についてはペイルパツク内径
よりも小さい径のループを形成し、該ループを1
周させる毎にワイヤ軸中心に360゜のねじれを与え
つつ該ループの中心を円形に移動させて花柄模様
を形成する様に下層から上層へワイヤを積層する
という方法が実用化されている。第2図はペイル
パツクに溶接用ワイヤを積層したものを示す一部
破断斜視図である。ペイルパツクの外観形状につ
いても色々知られているが、第2図に示すもの
は、ワイヤの引出しに当たつて先細状の円錐蓋を
ペイルパツクの頂面に取付けたものであり、該円
錐蓋の頂部にはワイヤ引出装置が配設される。
ワイヤの収納先端3bは固定部材9によつてペ
イルパツク内側に固定されており、ワイヤの取出
端3aにコイル状積層ワイヤの内側空洞部から引
き出されて溶接トーチ側へ送給される。この場合
は一般に内引出しと称せられ、コイル状ワイヤの
最外周縁からペイルパツクの内周面に沿つて引き
出される場合は外引出しと称している。いずれに
せよ溶接の進行につれて層厚が徐々に減少する
が、該ワイヤには前記した様に1周回の線輪を形
成する毎にワイヤ軸心まわりに360゜のねじれが与
えられているので拘束力が弱くなるとワイヤがは
ね上り易く、はね上がつたワイヤ同士が互いに絡
んでしまつて安定な引出しが阻害されてしまうと
いう問題がある。その為積層ワイヤの上面に押え
板2を配設しワイヤを上方から押え付けて拘束し
ワイヤ同士のからみを防止している。一般に押え
板2は中央部に透孔7を有する円環状の硬質板に
よつて形成され、該押え板上部にはペイルパツク
内壁面に当接するL字型の弾性部材8が数箇所取
付けられ、ワイヤがペイルパツク内面と押え板外
周面との間からはね上るのを防止している。押え
板2は塩化ビニル樹脂やハードボード等の硬質材
料によつて形成されることが多く、コイル状積層
ワイヤの減少に合わせ自重によつて降下する様に
構成されている。尚外引出しの場合は中央部の透
孔7が不必要であるからこれを省略することもで
きる。
[考案が解決しようとする問題点] ペイルパツクに収納されたワイヤに前述の如く
ループ状巻きの1周回毎に360゜のねじれが与えら
れ、ペイルパツクから引出される過程で加えられ
る逆方向のねじれによつて最終的にはワイヤ軸心
に対してねじれのないワイヤとなつて溶接トーチ
に供給される。従つてペイルパツク内のコイル状
積層ワイヤは上記ねじれによつて常に外へ飛び出
そうとする力が作用している。
またワイヤの内引出し及び外引出しのいずれに
おいても、ワイヤの引出し端は積層ワイヤ上面か
らさらに上方に向かつて取出されるため、ワイヤ
の立上がり角度はかなり高いものとなり、ワイヤ
は引出される力を受け押え板をワイヤ上面から浮
き上がせる様に作用する。そして押え板が少しで
も浮き上がつてしまうと、水平浮き上り及び斜め
浮き上りの如何にかかわらず積層ワイヤ上面にか
かる拘束力が弱くなるのでワイヤの前記飛び出し
力が勝つてワイヤがはね上り、はね上つて押え板
より上方へ現れたワイヤ同士が互いに絡まり合い
ワイヤの引出しを阻害してしまう。
こうしたワイヤのからまり合いを防止する手段
としては一番単純には押え板の重量を大きくして
ワイヤの引出し力に打ち勝たせ、押え板自体が浮
き上りを防止するという方法が考えられる。とこ
ろが押え板をむやみに重くしてしまうと、引出さ
れるべきワイヤが押え板によつて強く圧迫されワ
イヤが水平面内でしか動けなくなり、しかもワイ
ヤの引張移動が抑制されるので押え板の下面にお
いてループが絞られる方向にのみ引張られてしま
い、ワイヤがねじれたままで塑性変形を起こして
しまう。そうなると前記した軸心回りのねじれが
引出し時にもどらなくなりワイヤを真直ぐの状態
で引出すことができなくなる。その結果溶接トー
チにおけるワイヤ送給性が著しく悪くなり、遂に
はワイヤ送給不能に陥つてしまう。
そこで本考案者らは、押え板をむやみに重くし
ないでも、ワイヤ引出し時における押え板の浮き
上りを防止でき、コイル状積層ワイヤ上面の大部
分を常時確実に圧接してワイヤのからみを防止す
ることのできる押え板を完成すべく研究工夫した
結果、本考案を完成したのである。
[問題点を解決する為の手段] 上記問題点を解決することのできた本考案押え
板とは、コイル状に巻装されたワイヤの上面と接
触する面に周方向の一部又は全てが柔軟性を有す
る部材によつて構成される点に要旨が存在するも
のである。
[作用] 押え板の下面側であつて積層ワイヤの上面と接
する面を、柔軟性を有する部材によつて構成す
る。この柔軟性部材は周方向に環状となる様に連
続的に配設され、コイル状ワイヤの引出し方向に
かかわらず常に柔軟部材がワイヤと当接される様
に構成する。即ち押え板下面側全体にわたつて柔
軟性部材を配設しても良いし、或はワイヤの引出
しが内引出し方法によるときは少なくとも押え板
の中空透孔の周縁に沿つて配設し、外引出し方法
によるときは少なくとも押え板の外周縁に沿つて
配設すれば良い。
ワイヤ引出し端の押え板直下にある部分は上方
に向かつて引張られる状態となり、もし押え板全
部が硬質素材で作られているとすれば前述の如く
ワイヤの端部は押え板を上方へ浮き上らせてしま
うか逆に大きな塑性変形を生じてしまうかのいず
れかであるが、本考案では押え板の下側の一部又
は全てが柔軟性部材で形成されているので、ワイ
ヤ端部は柔軟性部材の中へめり込む様に斜行する
軌跡を形成し、引出しによる引張力は柔軟性部材
によつて吸収されることになり引出し力が及んで
いる部分のワイヤのみが斜行する様にして取出さ
れていく。従つて押え板全体としてみれば、押え
板自体はワイヤの引出し力によつて動かされるこ
とがなく、積層ワイヤ上面であつてワイヤ引出し
端以外の位置では柔軟性部材を介して確実に保持
圧接された状態を維持し続ける。
[実施例] 第1図a〜cは本考案の代表的な実施例を示す
一部破断斜視図であるが、本考案はこれら実施例
に限定されず、前・後記の主旨に沿つて変更を加
えたものも本考案に含まれる。第1図aに示す押
え板2は中央部に透孔7を設けた円環状の板によ
つて形成され、該板は2層構造から成る。上層は
硬質部材4によつて形成され、下層は柔軟性部材
5によつて形成される。
硬質部材4の素材としては塩化ビニル樹脂や金
属等が用いられ、柔軟性部材5としては高発泡の
スポンジ状樹脂や軟質ゴム等が用いられる。押え
板2はペイルパツク内のコイル状積層ワイヤの上
部へ配置され、透孔7の中空部又は押え板2の外
周縁からワイヤ引出端が取り出される。第3図は
ワイヤ引出端3bを透孔7から取出して行くとき
の押え板2の断面を模式的に示す図である。ワイ
ヤ引出し端3bは上方に向かつて引張られ、積層
ワイヤの最上面に位置するワイヤの一部が周回を
解除されつつ透孔7側に引き上げられて行く。こ
のときワイヤは軸心回りのねじれと逆方向のねじ
れが与えられながら破線で示す位置へ向かつて解
除されて行く。この過程でワイヤ3は柔軟性部材
5中にめり込みながら線輪周回が解除される。従
つて押え板上層の硬質部材4を浮き上がらせるこ
とはなく、線輪周回が順次解かれて行く。即ちワ
イヤ引出し端に及ぼされる上向きの引張力は柔軟
性部材5に吸収される。
第1図bは透孔7からワイヤを引出す内引出し
方法に適用する押え板2を示す。押え板2は円環
状硬質部材4と柔軟性部材5とで構成され、透孔
7の周縁のみに柔軟性部材5を配設している。
また第1図cは押え板の外周縁とペイルパツク
内面との間からワイヤを引き出す外引出し方法に
適用する押え板2を例示するものである。円板状
の硬質部材4の下側で外周縁側に円環状の柔軟性
部材5が配設される。
柔軟性部材5のワイヤと接触する側の表面は、
ワイヤとの摩擦抵抗を下げるために滑らかなもの
であることが望ましく、柔軟性部材自体の表面が
滑らかでないものについては、ワイヤとの接触表
面に薄い樹脂フイルムや紙等を張り付けて表面の
滑らかさを改善したものであつても構わない。
第4図a,bは本考案の他の実施例を示すもの
であり、ワイヤ引出し方法に合わせて押え板2の
下側のみを周方向に沿つて柔軟性部材5で構成し
た例である。
[考案の効果] 本考案押え板を利用することにより、ワイヤの
引出し力によつて押え板が傾斜して浮き上がる様
なことがなくなり、ワイヤ引出し端以外の積層ワ
イヤがはね上つてワイヤがからまることがなく、
連続的に真直ぐなワイヤを溶接トーチへ供給する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図a〜cは本考案の実施例を示す一部破断
斜視図、第2図は従来の押え板を示すためのペイ
ルパツク概略説明図、第3図は本考案押え板を使
用した場合のワイヤ引出し状態を示す模式断面
図、第4図a,bは本考案の他の実施例を示す一
部破断斜視図である。 1……ペイルパツク、2……押え板、3……ワ
イヤ、4……硬質部材、5……柔軟性部材、7…
…透孔、8……L字型弾性部材、9……ワイヤ端
固定部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ペイルパツクに巻装された溶接用ワイヤコイル
    の積層面上に置く押え板であつて、コイル状積層
    ワイヤ上面と接触する側の一部又は全てが柔軟性
    部材によつて構成されてなることを特徴とする溶
    接用ワイヤの押え板。
JP17281985U 1985-11-08 1985-11-08 Expired JPH036606Y2 (ja)

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JP17281985U JPH036606Y2 (ja) 1985-11-08 1985-11-08

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JP17281985U JPH036606Y2 (ja) 1985-11-08 1985-11-08

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JPS6279762U JPS6279762U (ja) 1987-05-21
JPH036606Y2 true JPH036606Y2 (ja) 1991-02-19

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5198424B2 (ja) 2009-12-25 2013-05-15 株式会社神戸製鋼所 ペイルパック用押さえ部材、ペイルパック用容器及び溶接ワイヤ収納ペイルパック

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JPS6279762U (ja) 1987-05-21

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