JPH03264169A - 溶接ワイヤ収納容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、溶接ワイヤをコイル状に巻回して収納してい
る溶接ワイヤ収納容器から溶接ワイヤを該収納容器の軸
中心方向に絡み合うことなくスムースに引き出すための
構造に関するものである。

〔従来の技術〕

上端が開放された円筒状の外筒の中心に円筒状の円筒が
立設され、該内筒の外側に巻回状に積層された溶接ワイ
ヤは、使用のために該収納容器から引き出す際にワイヤ
どうしが絡み合い引き出しが困難になることがあるが、
このような引き出し不良がひとたび発生すると例えば自
動車組立工場の全自動溶接ラインに溶接ワイヤを供給し
ているような場合その復旧に時間が掛り生産性を著しく
低下させる原因となるものであった。従ってこれを防止
するため例えば実公昭６０−７８９９号公報に示された
ような溶接ワイヤ収納容器がある。

これは第８図に示したように、外周縁および／または内
周縁に凸部１ａ、ｌｂが形成された環状のワイヤ押え板
２を第９図に示したように外筒３及び内？Ｊ４の間に巻
回状に収納された溶接ワイヤ５の積層部上に載置し、該
凸部１ａを外筒３の内周面に、該凸部１ｂを内筒４の外
周面に夫々弾性的に接触させ、溶接ワイヤをこの接触部
間に通して上方に引き出し得るようにしたものであった
。この構造では押え板２の自重により溶接ワイヤ５の積
層部を常時上方から押えることによりワイヤの跳ね上り
を防ぎ絡み合い現象を防止しようとしている。

〔従来技術の問題点〕

しかしながら上記構造の溶接ワイヤ収納容器では、押え
板２の重量が加わることによってワイヤどうしの摩擦が
大きくなるのでその重量如何によってはむしろ絡まり合
いが増える公算が高く、またワイヤを引き出す時に押え
板２に上向の偏荷重が加わるために押え板２が傾斜し凸
部１ａ、Ｉｂの弾性のために押え板２は傾斜したままに
なるおそれがあり、そうなると−層絡まりが激しくなる
という問題があった。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の溶接ワイヤ収納容器は上記問題点を解決しよう
とするもので、上端が開放された外筒の中心に中央部材
を立設し、該中央部材の外側に溶接ワイヤを巻回状に積
層して収納した溶接ワイヤ収納容器において、リング状
の押え板に先端が外筒の内周面に弾性的に接触する複数
の弾性羽根を突設し、該押え板の内周下部に該押え板を
溶接ワイヤの積層部上に支持するリング状の支持部を一
体的に設けて、その外側の溶接ワイヤと押え板との間に
空間を形成し、溶接ワイヤが前記空間及び外筒と押え板
の間を通り上方に引き出されるように構成したことを特
徴としたものである。

〔実施例〕

次に図面に従い本発明の詳細な説明する。

第１図〜第４図に示した実施例図において、３は上端が
開放された円筒状の外筒、４は該外筒の中心に立設され
た円筒状の中央部材で、該中央部材４の外側には溶接ワ
イヤ５が巻回状に積層して収納されている。６は合成樹
脂型のリング状の押え板で、該押え板６の内周下部には
一体にリング状の支持部７が形成されている。該押え板
６の上面には複数枚の薄板状の弾性羽根８，８・・・を
その基部を夫々ビス９により止着することにより放射状
に突設する。　１０．１０・・・はビス９により該押え
板６の上面に同時に止着された複数枚の薄板状の内向弾
性片である。該押え板６は外筒３中の溶接ワイヤ５の積
層部上に配置され、前記弾性羽根８゜８・・・の先端が
該外筒３の内周面に弾性的に接触する。また内向弾性片
１０．１０・・・は前記中央部材４の外周に弾性的に接
触する。また前記支持部７の下面１１は少し外方に傾斜
したテーパ面に形成されている。なお、弾性羽根８．８
・・・は一方向に傾斜状に突設され、その数は８〜１６
枚位が望ましい。

このように構成した溶接ワイヤ収納容器では、溶接ワイ
ヤ５を上方に引いたとき弾性羽根８．８・・・が弾性変
形し外筒３の内周に出来る隙間から該溶接ワイヤ５を引
き出すことができる。そのとき弾性側ｆ！８．　８・・
・はその引出点の周方向に傾斜しているので該引出点が
逆方向に周回することは起り得す、スムースに引き出し
ができる。溶接ワイヤ５引いたとき外筒３中にて積層状
に重なりあっていたワイヤはスプリングバックにより押
え板６下方の空間１２にて跳ね上がるが、その跳ね上が
りは押え板６の下面に当接することにより抑えられると
共に該空間１２にて該ワイヤは容易に水平移動でき絡み
合いが解消されスムースに引き出すことができる。この
ように支持部７は押え板６の下に常に一定の空間１２を
形成させるのでこの空間１２にて溶接ワイヤ５が弾性的
に拡がり絡み合いを解消させる。なお、支持部７の下面
１１にはテーパ面に形成されているので該下面１１が積
層状の溶接ワイヤ５上に乗載してもそれによって溶接ワ
イヤ５の引き出しを邪魔することはない。また、前記内
向弾性片１０．１０・・・は先端が中央部材４の外周に
弾性的に接触することによって中央部材４と押え板６と
の隙間から溶接ワイヤ５が、跳ね上がることを防止し、
溶接ワイヤ５の引き出しに支障を及ぼすのを防ぐ。

一方、第５図に示した押え板６はその下面に形成された
支持部７の形状をその下面が下向きの円弧状面になる曲
線状にすることにより溶接ワイヤ５の引き出しがよりス
ムースになるようにしている。更に第６図に示した押え
板６は支持部７ａをプラスチック等で一体底形し、製造
の簡略化を図ったものであり、第７図に示す別の実施例
は、平板リング状の押え板６に所定数の透孔６ａを突設
すると共に、複数の弾性羽根８．８・・・の各基部側を
延長せしめ、上記透孔６ａを下向きに通過させ、且つ、
押え板６のリング穴内周面に添接するようにＵターン状
に形威し、下端に下向きの円弧状面１１ａと、内側上端
に内向弾性片１０を各々設けたものであり、製造容易化
とコスト低減を図ったものである。

尚、リング状の押え板は、ワイヤの引出しと共に下降し
てゆくが、本発明はこれに限らず、例えば、前記内向弾
性片の剛性を上げて、押え板が一定レベルにて係止され
るようにし、段階的に下降操作を行うことも可能である
。

〔発明の効果〕

このように本発明の溶接ワイヤ収納容器は、押え板に溶
接ワイヤの積層部上に所定の空間が存するように支持部
を形威し、溶接ワイヤを外筒の内周面と弾性羽根との接
触部を通して引き出すようにしたので、該空間によりワ
イヤ相互の絡まりが自然とほぐされスムースな引き出し
を可能とし、又、引出しに要する力も小さくてすむと共
に、積層された溶接ワイヤが上下逆位置になっても絡む
ことなく引き出せ、引き上げる溶接ワイヤは弾性羽根に
て数ケ所外筒の内周面に押え付けられるので、ねしれ、
折れ（キンク）を生しることなくスムースに上昇させる
ことができるなど有益な効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る溶接ワイヤ収納容器の一実施例を
示した部分切欠斜視図、第２図はその縦断面図、第３図
は押え板の斜視図、第４図は第３図の縦断面図、第５図
乃至第７図は押え板の他の実施例を示した縦断面図、第
８図は従来の押え板の平面図、第９図は従来の溶接ワイ
ヤ収納容器の縦断面図である。 ３・・・外筒、４・・・中央部材、５・・・溶接ワイヤ
、６・・・押え板、７・・・支持部、８・・・弾性羽根
、１１・・・下面、第１目 １２・・・空間。 第４図 第６図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、上端が開放された外筒の中心に中央部材を立設し、
   該中央部材の外側に溶接ワイヤを巻回状に積層して収納
   した溶接ワイヤ収納容器において、リング状の押え板に
   先端が外筒の内周面に弾性的に接触する複数の弾性羽根
   を突設し、該押え板の内周下部に該押え板を溶接ワイヤ
   の積層部上に支持するリング状の支持部を一体的に設け
   てその外側に空間を形成し、溶接ワイヤが前記空間及び
   外筒と押え板の間を通り上方に引き出されるように構成
   したことを特徴とする溶接ワイヤ収納容器。 ２、支持部の下面を少し外方に傾斜したテーパ面に形成
   してなる請求項１に記載の溶接ワイヤ収納容器。 ３、支持部の下面を下向きの円弧状面に形成してなる請
   求項１に記載の溶接ワイヤ収納容器。