JPH03133579A - 溶接ワイヤ収納容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、溶接ワイヤをコイル状に巻回して収納してい
る溶接ワイヤ収納容器から溶接ワイヤを該収納容器の軸
中心方向に絡み合うことなくスムースに引き出すための
溶接ワイヤ収納容器の構造に関するものである。

〔従来の技術〕

上端が開放された内筒状の外筒の中心に内筒状の内筒が
立設され、該内筒の外側に巻回状に積層された溶接ワイ
ヤは、使用のために該収納容器から引き出す際にワイヤ
どうしが絡み合い引き出しが困難になることがあるが、
このような引き出し不良がひとたび発生すると例えば自
動車組立工場の全自動溶接ラインに溶接ワイヤを供給し
ているような場合その復旧に時間が掛り生産性を著しく
低下させる原因となるものであった。従ってこれを防止
するため例えば実公昭６０−７８９９号公報に示された
ような溶接ワイヤ収納容器がある。

これは第７図に示したように、外周縁および／または内
周縁に凸部１ａ、ｌｂが形成された環状のワイヤ押え板
２を第８図に示したように外筒３及び内筒４の間に巻回
状に収納された溶接ワイヤ５の積層部上に載置し、該凸
部１ａを外筒３の内周面に、該凸部１ｂを内筒４の外周
面に夫々弾性的に接触させ、溶接ワイヤをこの接触部間
に通して上方に引き出し得るようにしたものであった。

この構造では押え板２の自重により溶接ワイヤ５の積層
部を常時上方から押えることによりワイヤの跳ね上りを
防ぎ絡み合い現象を防止しようとしている。

〔従来技術の問題点〕

しかしながら上記構造の溶接ワイヤ収納容器では、押え
板２の重量が加わることによってワイヤどうしの摩擦が
大きくなるのでその重量如何によってはむしろ絡まり合
いが増える公算が高く、またワイヤを引き出す時に押え
板２に上向の偏荷重が加わるために押え板２が傾斜し凸
部１ａ、ｌｂの弾性のために押え板２は傾斜したままに
なるおそれがあり、そうなると−層絡まりが激しくなる
という問題があった。

〔問題点を解決するための手段〕 本発明の溶接ワイヤ収納容器は上記問題点を解決しよう
とするもので、上端が開放された外筒の中心に中央部材
を立設し、該中央部材の外側に溶接ワイヤを巻回状に積
層して収納した＋８接ワイヤ収納容器において、環状の
押え板を溶接ワイヤの積層部上に所定の空間が存するよ
うに水平に配設し、該溶接ワイヤが内筒と押え板の間を
通り上方に引き出されるように構成したことを特徴とし
たものである。

〔実施例〕

次に図面に従い本発明の詳細な説明する。

第１図〜第３図に示した実施例図において、３は上端が
開放された円筒状の外筒、４は該外筒の中心に立設され
た円筒状の中央部材で、該中央部材４の外側には溶接ワ
イヤ５が巻回状に積層して収納されている。６は内周部
に弾性舌片７，７・・・が突設された合成樹脂製の環状
の押え板で、該押え仮６の外周には一体に取付片８．８
・・・が突設され、該取付片８，８・・・を外筒３の内
周壁にビス９を貫挿して止着し溶接ワイヤ５の積層部上
該押え板６の下面との間に所定の空間１０が出来るよう
にする。前記弾性舌片７，７・・・は中央部材４の外周
面に弾性的に接触し、溶接ワイヤ５はその隙間から上方
に引き出されるようにする。なお該弾性舌片７，７・・
・は第３図に示したように溶接ワイヤ５の引出点が周回
する方向に傾斜状に設けられている。

このように構成した溶接ワイヤ収納容器では、溶接ワイ
ヤ５を上方に引いたとき弾性舌片７，７・・・が弾性変
形し中央部材４の外周に出来る隙間から溶接ワイヤ５を
引き出すことができる。そのとき積層状にあったワイヤ
はスプリングバックにより空間１０にて跳ね上がること
もあるが、押え仮６の下面に当接することにより抑えら
れると共に該空間１０にて該ワイヤは自由に動くのでワ
イヤどうしがたとえ絡み合っていたとしても引き出しに
伴い空間ｌＯ内にてその絡み合いが解消されスムースに
引き出すことができる。

第４図に示した押え板１３は、金属製パイプを大小２つ
の環状に形成しこれを同心状に組合せ結合しその内周に
短い鋼線よりなる弾性舌片１４．１４・・・を多数本突
設してなる。このように本発明に係る押え板および弾性
舌片はワイヤの跳ね上りを防ぐものであればよいから樹
脂製の材質に限定されることな〈実施できる。

一方、第５図に示した溶接ワイヤ収納容器は、第６図に
示したように外周部に支脚１５．１５・・・設けて該支
脚１５．　＋５・・・を溶接ワイヤ５の積層部上の周縁
部分に乗せることにより該押え板１６下に空間１７が形
成されるように支持してなるもので、このように溶接ワ
イヤ５の積層部上に支１１５．１５・・・を支持すれば
溶接ワイヤ５の引き出しに伴うその積層部の減少に伴い
該押え仮１６が下降するため該空間１７が略々一定に保
たれる。このため押え板１６による溶接ワイヤ５の跳ね
上がり抑制高さが一定になり／８接ワイヤ５の積層部の
減少に係わりなく常にスムースに引き出しを可能とする
。

中央部材は円筒状のものに限らず棒状力ものでもよい。

なお本実施例では中央部材の外周面と弾性舌片が接触す
るものとなっているが必ずしも接触は必要ではない。

［発明の効果］ このように本発明の溶接ワイヤ収納容器は、押え板を溶
接ワイヤの積層部上に所定の空間が存するように水平に
配設したので、該空間によりワイヤ相互の絡まりが自然
とほぐされスムースな引き出しを可能とし、又、引出し
に要する力も小さくてすむなど存益な効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る溶接ワイヤ収納容器の一実施例を
示した部分切欠斜視図、第２図はその縦断面図、第３図
は押え板の平面図、第４図は押え板の他の実施例を示し
た平面図、第５図は本発明の他の実施例を示した溶接ワ
イヤ収納容器の縦断面図、第６図はその押え板の平面図
、第７図は従来の押え板の平面図、第８図は従来の溶接
ワイヤ収納容器の縦断面図である。 ３・・・外筒、４・・・中央部材、５・・・溶接ワイヤ
、６・・押え仮、７・・・弾性舌片、１０・・・空間、
１３・・・押え板、１４・・・弾性舌片、１５・・・支
脚、１６・・・押え板、１７・・・空間。 第３図 第４図 第５図 第６図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、上端が開放された外筒の中心に中央部材を立設し、
   該中央部材の外側に溶接ワイヤを巻回状に積層して収納
   した溶接ワイヤ収納容器において、環状の押え板を溶接
   ワイヤの積層部上に所定の空間が存するように水平に配
   設し、該溶接ワイヤが中央部材と押え板の間を通り上方
   に引き出されるように構成したことを特徴とする溶接ワ
   イヤ収納容器。 ２、押え板に該押え板を溶接ワイヤの積層部上に支持す
   る支脚を設けることにより該積層部の減少に伴ない押え
   板が下降するようにして積層部上の空間が略々一定に保
   たれるようにした請求項１に記載の溶接ワイヤ収納容器
   。