JPH07179267A - 線材引出し装置 - Google Patents
線材引出し装置Info
- Publication number
- JPH07179267A JPH07179267A JP17448694A JP17448694A JPH07179267A JP H07179267 A JPH07179267 A JP H07179267A JP 17448694 A JP17448694 A JP 17448694A JP 17448694 A JP17448694 A JP 17448694A JP H07179267 A JPH07179267 A JP H07179267A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire rod
- coil
- support frame
- fixed disk
- wire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Unwinding Of Filamentary Materials (AREA)
- Tension Adjustment In Filamentary Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】もつれ、からみ、線材崩れ等を生じることな
く、線材を円滑にまた高速で引き出すことができる線材
引出し装置を提供する。 【構成】この線材引出し装置１０は、中芯のない線材Ｗ
のコイル１２の外形を支持するために該コイル１２を覆
うように設けられた容器型の筒状支持枠１４と、該筒状
支持枠１４の中心部の底板１４ａ内に同軸状に立設され
た棒、筒状の内側支持枠１６と、筒状支持枠１４の上部
開口面１４ｂに設けられたドーナツ型の固定ディスク１
８とからなり、前記固定ディスク１８に線材引出口１９
から内側へ突出する多数のヒゲ２０を設けたものであ
る。
く、線材を円滑にまた高速で引き出すことができる線材
引出し装置を提供する。 【構成】この線材引出し装置１０は、中芯のない線材Ｗ
のコイル１２の外形を支持するために該コイル１２を覆
うように設けられた容器型の筒状支持枠１４と、該筒状
支持枠１４の中心部の底板１４ａ内に同軸状に立設され
た棒、筒状の内側支持枠１６と、筒状支持枠１４の上部
開口面１４ｂに設けられたドーナツ型の固定ディスク１
８とからなり、前記固定ディスク１８に線材引出口１９
から内側へ突出する多数のヒゲ２０を設けたものであ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、製缶用銅線や伸線母線
等のコイルから線材を引き出す線材引出し装置に関する
ものである。
等のコイルから線材を引き出す線材引出し装置に関する
ものである。
【０００２】
【従来技術】近年、製缶用銅線や伸線母線等のコイル
は、省スペース及び充填率向上等の目的及び線材を引き
出す際のもつれ、からみ等を防止するために、中芯のな
い線材のコイルが使用されている。このコイルは、軟化
機により軟化させた直径１．０〜３．５ｍｍ程度の線材
を、巻胴がテーパー状に成形された分割スプールにタイ
トに巻き付けた後、該スプールから取り外して製造され
たタイト巻きコイルで、コンパクトコイルといわれてい
る。
は、省スペース及び充填率向上等の目的及び線材を引き
出す際のもつれ、からみ等を防止するために、中芯のな
い線材のコイルが使用されている。このコイルは、軟化
機により軟化させた直径１．０〜３．５ｍｍ程度の線材
を、巻胴がテーパー状に成形された分割スプールにタイ
トに巻き付けた後、該スプールから取り外して製造され
たタイト巻きコイルで、コンパクトコイルといわれてい
る。
【０００３】この中芯のないコイルから線材を引き出す
場合には、くずれを防止するためにコイルの内側から線
材を引き出す場合が一般的である。
場合には、くずれを防止するためにコイルの内側から線
材を引き出す場合が一般的である。
【０００４】このため、従来の線材引出し装置１は、図
４に示すように、中芯のない線材Ｗのコイル２を支持す
るために該コイル２を覆うように設けられた筒状支持枠
３と、中心部に線材引出口４ａを有するドーナツ型の固
定ディスク４を該筒状支持枠３の上部開口面に設けてな
っている。なお、５は筒状支持枠３の中心部に同軸状に
設けた内側支持枠である。
４に示すように、中芯のない線材Ｗのコイル２を支持す
るために該コイル２を覆うように設けられた筒状支持枠
３と、中心部に線材引出口４ａを有するドーナツ型の固
定ディスク４を該筒状支持枠３の上部開口面に設けてな
っている。なお、５は筒状支持枠３の中心部に同軸状に
設けた内側支持枠である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな線材引出し装置は、コイルの線材引出口側にドーナ
ツ型の固定ディスクを設けただけなので、線材をコイル
の内周面から線材引出口を通して上方へ引き出す際に、
線材にはもつれ、からみ、線材崩れ等が発生し、線材の
引き出し速度をあげると、ますますもつれ等が多くな
り、線材を円滑に引き出すことができなかった。
うな線材引出し装置は、コイルの線材引出口側にドーナ
ツ型の固定ディスクを設けただけなので、線材をコイル
の内周面から線材引出口を通して上方へ引き出す際に、
線材にはもつれ、からみ、線材崩れ等が発生し、線材の
引き出し速度をあげると、ますますもつれ等が多くな
り、線材を円滑に引き出すことができなかった。
【０００６】
【発明の目的】本発明は、上記の課題を解決し、もつ
れ、からみ、線材崩れ等が発生せず、線材を円滑に引き
出すことができるようにした線材引出し装置を提供す
る。
れ、からみ、線材崩れ等が発生せず、線材を円滑に引き
出すことができるようにした線材引出し装置を提供す
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、中芯のない線材のコイルを支持するため
に該コイルを覆うように設けられた筒状支持枠と、中心
付近に線材引出口を有する固定ディスクを該筒状支持枠
の上部開口面に設けてなる線材引出し装置において、前
記固定ディスクに線材引出口から内側へ突出する多数の
ヒゲを設けたことを特徴とする。
成するために、中芯のない線材のコイルを支持するため
に該コイルを覆うように設けられた筒状支持枠と、中心
付近に線材引出口を有する固定ディスクを該筒状支持枠
の上部開口面に設けてなる線材引出し装置において、前
記固定ディスクに線材引出口から内側へ突出する多数の
ヒゲを設けたことを特徴とする。
【０００８】
【作用】上記のように、本発明の線材引出し装置は、中
芯のない線材のコイルを支持する筒状支持枠の上部開口
面に設けられた固定ディスクに、線材引出口から内側に
突出する多数のヒゲを設けてなるので、線材がコイルか
ら上方に引き出される際にヒゲから抵抗を受け、線材が
適度な振動を与えられる。その結果、線材がコイルから
容易且つ円滑に引き離され、線材相互のもつれ、からみ
等がなくなる。
芯のない線材のコイルを支持する筒状支持枠の上部開口
面に設けられた固定ディスクに、線材引出口から内側に
突出する多数のヒゲを設けてなるので、線材がコイルか
ら上方に引き出される際にヒゲから抵抗を受け、線材が
適度な振動を与えられる。その結果、線材がコイルから
容易且つ円滑に引き離され、線材相互のもつれ、からみ
等がなくなる。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図１に示すように線材引出し装置１０は、中芯のな
い線材Ｗのコイル１２の外形を支持するために該コイル
を覆うように設けられた容器型の筒状支持枠１４と、該
筒状支持枠１４と、中心部に線材引出口１９を有するド
ーナツ型の固定ディスク１８を該筒状支持枠１４の上部
開口面１４ｂに設けてなり、前記固定ディスク１８に線
材引出口１９から内側へ突出する多数のヒゲ２０を設け
たものである。
る。図１に示すように線材引出し装置１０は、中芯のな
い線材Ｗのコイル１２の外形を支持するために該コイル
を覆うように設けられた容器型の筒状支持枠１４と、該
筒状支持枠１４と、中心部に線材引出口１９を有するド
ーナツ型の固定ディスク１８を該筒状支持枠１４の上部
開口面１４ｂに設けてなり、前記固定ディスク１８に線
材引出口１９から内側へ突出する多数のヒゲ２０を設け
たものである。
【００１０】なお、前記容器型の筒状支持枠１４は、シ
ートを巻付けて形成した円筒体の底に底板１４ａを取付
けてなる容器で出来ており、この中にコイル１２を収納
することによりコイル１２を覆うようになっている。従
って、コイル１２の線材残量が少量となってもコイルの
外形が容易に崩れず好適である。また、筒状支持枠１４
は、複数本の棒状体を周方向に間隔をおいて配置したか
ご型のものや、底板１４ａのない底無し筒型のものでも
よい。
ートを巻付けて形成した円筒体の底に底板１４ａを取付
けてなる容器で出来ており、この中にコイル１２を収納
することによりコイル１２を覆うようになっている。従
って、コイル１２の線材残量が少量となってもコイルの
外形が容易に崩れず好適である。また、筒状支持枠１４
は、複数本の棒状体を周方向に間隔をおいて配置したか
ご型のものや、底板１４ａのない底無し筒型のものでも
よい。
【００１１】前記内側支持枠１６は、その直径がコイル
１２の内径より小さく、少なくともコイル１２の高さよ
りも高い円柱状のものか円筒状のものであり、コイル１
２を支持するほか、コイル１２の内側から引き出された
線材Ｗを上方に案内する役目もする。この内側支持枠１
６は必ずしも必要ではない。前記固定ディスク１８は、
外径が９００ｍｍ、線材引出口１９の内径が５００ｍ
ｍ、厚さ５ｍｍの木製、金属、プラスチック等から構成
されたドーナツ型の板である。固定ディスク１８の線材
引出口１９の内周縁の形状は円形であるのが好ましい
が、外周縁の形状は特に限定されない。例えば正方形、
長方形、だ円形のもの等である。
１２の内径より小さく、少なくともコイル１２の高さよ
りも高い円柱状のものか円筒状のものであり、コイル１
２を支持するほか、コイル１２の内側から引き出された
線材Ｗを上方に案内する役目もする。この内側支持枠１
６は必ずしも必要ではない。前記固定ディスク１８は、
外径が９００ｍｍ、線材引出口１９の内径が５００ｍ
ｍ、厚さ５ｍｍの木製、金属、プラスチック等から構成
されたドーナツ型の板である。固定ディスク１８の線材
引出口１９の内周縁の形状は円形であるのが好ましい
が、外周縁の形状は特に限定されない。例えば正方形、
長方形、だ円形のもの等である。
【００１２】図２（イ）（ロ）は固定ディスク１８に線
材引出口１９から内側へ突出する多数のヒゲ２０を設け
たものを示す図である。これは、直径が２．０ｍｍに成
形されたポリエステルからなる多数のヒゲ２０をあらか
じめ環状板２２の内周縁にあけた多数の小孔に挿入して
接着固定し、この環状板２２を固定ディスク１８の線材
引出口１９の内周縁上に設置したものである。なお、本
実施例では、ヒゲ２０を環状板２２にその中心へ集合す
るように半径方向内側へ突出して設けたが、渦巻き状に
傾斜して設けてもよく、また、ヒゲを固定ディスクに直
接取付けて設けてもよい。
材引出口１９から内側へ突出する多数のヒゲ２０を設け
たものを示す図である。これは、直径が２．０ｍｍに成
形されたポリエステルからなる多数のヒゲ２０をあらか
じめ環状板２２の内周縁にあけた多数の小孔に挿入して
接着固定し、この環状板２２を固定ディスク１８の線材
引出口１９の内周縁上に設置したものである。なお、本
実施例では、ヒゲ２０を環状板２２にその中心へ集合す
るように半径方向内側へ突出して設けたが、渦巻き状に
傾斜して設けてもよく、また、ヒゲを固定ディスクに直
接取付けて設けてもよい。
【００１３】次に比較例として、直径２．０ｍｍの軟銅
線と、直径２．０ｍｍの硬銅線を線材とした中芯のない
コイルを使用し、コイルからの線材の引き出し速度を１
００ｍ／ｍｉｎ、２００ｍ／ｍｉｎとして、固定ディス
クにヒゲを設けた本実施例の場合（、、、）
と、固定ディスクを設けない従来例の場合と（Ａ、Ｂ、
Ｃ、Ｄ）、ヒゲのないドーナツ型の固定ディスクを設け
た従来例の場合と（Ｅ、Ｆ、Ｇ、Ｈ）にわけて測定し、
この測定結果を表１に示す。
線と、直径２．０ｍｍの硬銅線を線材とした中芯のない
コイルを使用し、コイルからの線材の引き出し速度を１
００ｍ／ｍｉｎ、２００ｍ／ｍｉｎとして、固定ディス
クにヒゲを設けた本実施例の場合（、、、）
と、固定ディスクを設けない従来例の場合と（Ａ、Ｂ、
Ｃ、Ｄ）、ヒゲのないドーナツ型の固定ディスクを設け
た従来例の場合と（Ｅ、Ｆ、Ｇ、Ｈ）にわけて測定し、
この測定結果を表１に示す。
【００１４】なお、図３（イ）（ロ）はこの測定に使用
されたコイルの形状を示すもので、外径が８５０ｍｍ、
線材引出口側の上部内径が６５０ｍｍ、底側の下部内径
が５００ｍｍ、高さが６００ｍｍ、重量が２ｔである。
されたコイルの形状を示すもので、外径が８５０ｍｍ、
線材引出口側の上部内径が６５０ｍｍ、底側の下部内径
が５００ｍｍ、高さが６００ｍｍ、重量が２ｔである。
【００１５】
【表１】
【００１６】表１に示される結果から、本発明のもの
は、従来のものに比して一段ともつれが少なく、また引
出し速度を上げても、もつれ、からみ等が生じないこと
が明らかである。
は、従来のものに比して一段ともつれが少なく、また引
出し速度を上げても、もつれ、からみ等が生じないこと
が明らかである。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の線材引出
し装置は、中芯のない線材のコイルを支持するために該
コイルを覆うように設けられた筒状支持枠と、中心部に
線材引出口を有する固定ディスクを該筒状支持枠の上部
開口面に設けてなり、前記固定ディスクに線材引出口か
ら内側に突出する多数のヒゲを設けてなるので、線材を
コイルから上方に引き出す際に線材がヒゲから抵抗を受
けて適度な振動が与えられる。その結果、線材がコイル
から容易に引き離されてひきだされ、もつれ、からみ、
線材崩れ等を生じることなく、線材を円滑にまた高速で
引き出すことができる。
し装置は、中芯のない線材のコイルを支持するために該
コイルを覆うように設けられた筒状支持枠と、中心部に
線材引出口を有する固定ディスクを該筒状支持枠の上部
開口面に設けてなり、前記固定ディスクに線材引出口か
ら内側に突出する多数のヒゲを設けてなるので、線材を
コイルから上方に引き出す際に線材がヒゲから抵抗を受
けて適度な振動が与えられる。その結果、線材がコイル
から容易に引き離されてひきだされ、もつれ、からみ、
線材崩れ等を生じることなく、線材を円滑にまた高速で
引き出すことができる。
【図１】本発明の線材引出し装置を示す説明図である。
【図２】図２（イ）は本発明の線材引出し装置におい
て、ヒゲを有する固定ディスクを示す説明図、図２
（ロ）は図２（イ）のＸ−Ｘ断面図である。図１の断面
図である。
て、ヒゲを有する固定ディスクを示す説明図、図２
（ロ）は図２（イ）のＸ−Ｘ断面図である。図１の断面
図である。
【図３】図３（イ）は本発明の線材引出し装置に使用さ
れたコイルを示す説明図、図３（ロ）は図３（イ）のＹ
−Ｙ断面図である。
れたコイルを示す説明図、図３（ロ）は図３（イ）のＹ
−Ｙ断面図である。
【図４】従来の線材引出し装置を示す説明図である。
１０ 線材引出し装置 １２ コイル １４ 筒状支持枠 １６ 内側支持枠 １８ 固定ディスク １９ 線材引出口 ２０ ヒゲ ２２ 環状板 Ｗ 線材
Claims (1)
- 【請求項１】 中芯のない線材のコイルを支持するため
に該コイルを覆うように設けられた筒状支持枠と、中心
付近に線材引出口を有する固定ディスクを該筒状支持枠
の上部開口面に設けてなる線材引出し装置において、前
記固定ディスクに線材引出口から内側へ突出する多数の
ヒゲを設けたことを特徴とする線材引出し装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17448694A JPH07179267A (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | 線材引出し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17448694A JPH07179267A (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | 線材引出し装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07179267A true JPH07179267A (ja) | 1995-07-18 |
Family
ID=15979330
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17448694A Pending JPH07179267A (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | 線材引出し装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07179267A (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63258372A (ja) * | 1987-04-13 | 1988-10-25 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 線材の張力付加装置 |
| JPH03133579A (ja) * | 1989-10-18 | 1991-06-06 | Daido Steel Co Ltd | 溶接ワイヤ収納容器 |
-
1994
- 1994-07-26 JP JP17448694A patent/JPH07179267A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63258372A (ja) * | 1987-04-13 | 1988-10-25 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 線材の張力付加装置 |
| JPH03133579A (ja) * | 1989-10-18 | 1991-06-06 | Daido Steel Co Ltd | 溶接ワイヤ収納容器 |
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