JPH06200443A - タイヤ補強用スダレ織物 - Google Patents

タイヤ補強用スダレ織物

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JPH06200443A
JPH06200443A JP4358505A JP35850592A JPH06200443A JP H06200443 A JPH06200443 A JP H06200443A JP 4358505 A JP4358505 A JP 4358505A JP 35850592 A JP35850592 A JP 35850592A JP H06200443 A JPH06200443 A JP H06200443A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weft
yarn
woven fabric
warp
wefts
Prior art date
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Pending
Application number
JP4358505A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Shida
隆司 志田
Mitsushige Kuroiwa
光重 黒岩
Masayuki Sato
正行 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP4358505A priority Critical patent/JPH06200443A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シェアカッタで緯糸を押し切る方式の緯糸切
断装置を用いてスダレ織物の緯糸を切断する際に、切断
および緯糸片の除去が確実かつ容易に行え得るタイヤ補
強用スダレ織物を提供する 【構成】 多数本の平行な経糸に複数本の緯糸を絡ませ
て構成されたタイヤ補強用のスダレ織物において、上記
緯糸としてマルチフィラメントを使用し、各フィラメン
トの強度が6〜10g/dであり、該緯糸の切断伸度が
16〜24%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数本の平行な経糸に
複数本の緯糸を絡ませて構成されたタイヤ補強用のスダ
レ織物に関するものであり、更に特にタイヤ製造の際に
容易にかつ確実に緯糸を除去することのできるスダレ織
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に加工糸は、単糸または撚糸を樹脂
処理、パラフィン処理、接着処理、熱処理の単独または
複数の組み合わせによる加工を施して製造され、家庭
用、工業資材として多用されている。
【0003】タイヤ業界においては、プライを補強する
コードとしてかかる加工糸が使用されている。このよう
なタイヤ補強用のコードとして使用される加工糸は、生
産効率を向上させるために、多数本の太い経糸につなぎ
の役割を果たす細い緯糸を絡ませて構成されたスダレ織
物の形で使用されている。
【0004】しかしながら、このようなスダレ織物をそ
のままの形態でタイヤ補強用コードとして使用すると、
タイヤ中に緯糸が残存するために走行中に経糸と緯糸と
が互いに擦れ合って経糸が擦れ切れ、これによりタイヤ
の性能が低下したり、あるいはプライの製造の際、緯糸
の影響により経糸がちどり配列となり、プライ間ゲージ
を確保するために、コーティングゴムを厚くしなければ
ならないという問題がある。
【0005】このような問題を解決するために、タイヤ
補強用のスダレ織物から緯糸を除去するための装置がこ
れまでに幾つか提案されてきた。例えば、シェアカッタ
によって直線状の緯糸を三角波状に折り曲げて内部応力
により複数片に引きちぎり、しかる後、分断された緯糸
を経糸から版毛ブラシ等で払い落とす方式の装置が知ら
れている(特開昭61−113877号、特開昭61−
266664号公報等)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来提
案され改良されてきた緯糸除去装置においても、完全に
緯糸を除去することが困難な場合があった。
【0007】すなわち、従来、スダレ織物の緯糸にはス
ライバーを撚り合わせた紡績糸が一般に用いられている
が、かかる撚糸を緯糸とした場合、接着剤液への浸漬処
理(以下「ディップ」と称する)時に緯糸自体がディッ
プ液を吸収し過ぎ、緯糸をシェアカッタを用いて剪断力
にて切断した際に、切断されてばらけたスライバーがス
ダレ織物に付着し、ブラシ等の分離手段で除去しようと
しても、かかるスライバーを完全に除去することは困難
であった。
【0008】また、緯糸にモノフィラメントを用いる
と、シェアカッタでかかる緯糸を剪断力にて切断する際
に緯糸が滑り過ぎ、すなわちシェアカッタではモノフィ
ラメントを押し切りることが困難になるという問題があ
る。さらに緯糸にモノフィラメントを用いた場合には、
ディップ時におけるディップ液のスダレ織物全体への含
浸性の低下を招くことになる。
【0009】そこで本発明の目的は、シェアカッタで緯
糸を押し切る方式の緯糸切断装置を用いてスダレ織物の
緯糸を切断する際に、切断および緯糸片の除去が確実か
つ容易に行え得るタイヤ補強用スダレ織物を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討した結果、所定の物性値を有す
るマルチフィラメントをスダレ織物の緯糸として使用す
ることにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0011】すなわち、多数本の平行な経糸に複数本の
緯糸を絡ませて構成された本発明のタイヤ補強用スダレ
織物は、上記緯糸としてマルチフィラメントを使用し、
各フィラメントの強度が6〜10g/dであり、該緯糸
の切断伸度が16〜24%であることを特徴とするもの
である。
【0012】また、上記緯糸の撚り数は、好ましくは1
0cm当たり15〜20回とする。本発明のスダレ織物
は、タイヤのプライ補強用に一般に使用されるものであ
り、多数本の平行な経糸に比較的細い複数本の緯糸を絡
ませて構成されている。かかる経糸および緯糸の材質は
特に制限させるものではなく、従来使用されてきたもの
をそのまま使用することができる。例えば、これらの材
質として、ポリエステル、ナイロン、アラミド等を挙げ
ることができる。
【0013】さらに、上記経糸の撚り構造も従来より知
られている構造でよく、何ら変更を要するものではな
い。
【0014】
【作用】本発明のタイヤコード補強用スダレ織物におい
ては、経糸は従来のままで、緯糸を所定の物性値を有す
るマルチフィォメントとしたところに大きな特徴があ
る。すなわち、従来においては図2に示すように、経糸
1に絡ませる緯糸2に紡績糸を使用していた。この場
合、ディップ液3を吸収しやすく、緯糸除去装置を用い
て緯糸2を除去した後に経糸1への残糸付着量が多く、
例えばその後の工程において経糸1がプレスロールから
外れる等の弊害を引き起こす場合があった。
【0015】これに対し、本発明では図1に示すよう
に、経糸1に絡ませる緯糸2にマルチフィラメントを使
用していることにより、紡績糸に比しディップ液3の吸
収が適度であり、よって緯糸2に対してシェアカッタが
円滑に作用し、しかも切断後における緯糸片をブラシ等
の分離手段で容易に除去することが可能となる。
【0016】本発明に係るマルチフィラメントの緯糸
は、各フィラメントの強度が6〜10g/dの範囲内で
あることを要する。すなわち、ディップ時に経糸を緯糸
で保持してスダレ織物の所定の形態を維持するために
は、各フィラメントの強度が少なくとも6g/dは必要
である。しかし、10g/dを超えると緯糸をシェアカ
ッタで切断する際に緯糸の切断の確実性を阻害する。
【0017】また、緯糸の切断伸度は、やはり、ディッ
プ時に経糸を緯糸で保持したスダレ織物の所定の形態を
維持するために少なくとも16%は必要である。しか
し、24%を超えると緯糸をシェアカッタで押し切る際
に緯糸が逃げて切断がしにくくなる。
【0018】さらに、本発明においては緯糸の撚り数が
15〜20T/10cmの範囲内であることが好まし
い。この撚り数が15T/10cm未満では、シェアカ
ッタで押しきった際に緯糸切断物がバラケ過ぎて、ブラ
シ等の分離手段のところで綿状に残存し、これらを十分
に落下除去させることができなくなる。一方、20T/
10cmを超えるとシェアカッタの押切がしにくくなる
上、必要以上に撚りをかけることとなりコスト上も好ま
しくない。
【0019】さらにまた、本発明に係る緯糸の乾熱収縮
率はできるだけ少ない方がよい。この乾熱収縮率が4.
2%を超えるとディップ時にスダレ幅が狭くなり過ぎ、
緯糸除去の際にシェアカッタが円滑に入らず、緯糸除去
性が低下する。
【0020】本発明のタイヤ補強用スダレ織物の緯糸
は、特開昭61−113877号公報もしくは特開昭6
1−266664号公報に記載の緯糸除去装置により、
容易にかつ確実に除去され、その後の工程において経糸
がプレスロールから外れる等の弊害を引き起こすことが
ない。
【0021】
【実施例】次に本発明を実施例に基づき具体的に説明す
る。経糸としてポリエステル繊維を使用し、また、緯糸
として下記の表1に示す各特性を有するものを使用し、
経糸のピッチが全幅のいずれにおいても一定になるよう
に製織し、各種スダレ織物を試作した。次いで、得られ
たスダレ織物に250℃、120秒の条件下でディップ
処理を施し、しかる後、ディップスダレ織物を、図3に
示す緯糸除去装置に送り込んだ。
【0022】この装置は、先ずスダレ織物10をシェア
カッタ11に送り込み、次いで切断された緯糸2をブラ
シ12で経糸13から除去しつつバッキューム装置14
で吸引し、経糸1のみをプレスロール14に巻き取る方
式のものである。この装置のシェアカッタ11を拡大し
て示すと図4に示すようになっており、シェアカッタ本
体21およびシェアカッタ本体22間をスダレ織物10
が通過する際、緯糸2は仮想線23で示すような状態か
ら分断リング24および分断リング25の外周を結ぶ線
に沿って伸びながら変形し、伸び切ったところで複数片
に分断される仕組みになっている。
【0023】フィラメントの乾熱収縮率並びに緯糸除去
性の評価は次のようにして行った。
【0024】乾熱収縮率 JIS L 1013−1992 B法に準拠して18
0℃における温度で測定した値である。
【0025】緯糸除去性 100%除去の場合を良好とした。得られた結果を下記
の表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のタイ
ヤ補強用スダレ織物においては、所定の物性値を有する
マルチフィラメントをスダレ織物の緯糸として使用した
ことにより、シェアカッタで緯糸を押し切る方式の緯糸
切断装置を用いてこのスダレ織物の緯糸を切断する際
に、切断および緯糸片の除去を確実かつ容易に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一例スダレ織物の部分平面
図である。(b)は、上記(a)の緯糸と経糸との交差
部分を拡大した拡大図である。
【図2】(a)は、従来の一例スダレ織物の部分平面図
である。(b)は、上記(a)の緯糸と経糸との交差部
分を拡大した拡大図である。
【図3】タイヤ補強用スダレ織物から、緯糸除去装置を
用いて緯糸を除去している状態を示す説明図である。
【図4】図3に示す緯糸除去装置におけるシェアカッタ
の部分を拡大した拡大図である。
【符号の説明】
1 経糸 2 緯糸 3 ディップ液 10 スダレ織物 11 シェアカッタ 12 ブラシ 13 バッキューム装置 14 プレスロール 21,22 シェアカッタ本体 23 仮想線 24,25 分断リング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数本の平行な経糸に複数本の緯糸を絡
    ませて構成されたタイヤ補強用のスダレ織物において、 上記緯糸としてマルチフィラメントを使用し、各フィラ
    メントの強度が6〜10g/dであり、該緯糸の切断伸
    度が16〜24%であることを特徴とするタイヤ補強用
    スダレ織物。
  2. 【請求項2】上記緯糸の撚り数が10cm当たり15〜
    20回である請求項1記載のタイヤ補強用スダレ織物。
JP4358505A 1992-12-28 1992-12-28 タイヤ補強用スダレ織物 Pending JPH06200443A (ja)

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JP4358505A JPH06200443A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 タイヤ補強用スダレ織物

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JP4358505A JPH06200443A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 タイヤ補強用スダレ織物

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JP (1) JPH06200443A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007122984A1 (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Bridgestone Corporation 空気入りタイヤ
JP2008106405A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Teijin Fibers Ltd 補強用繊維コードの製造方法および補強用繊維コード
JP2010156062A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Teijin Fibers Ltd すだれ織物及び繊維コードの製造方法

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