JP2003260656A - 両面研磨装置用研磨布のドレッシング方法およびこれに用いられるドレッシング治具 - Google Patents

両面研磨装置用研磨布のドレッシング方法およびこれに用いられるドレッシング治具

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JP2003260656A
JP2003260656A JP2002063754A JP2002063754A JP2003260656A JP 2003260656 A JP2003260656 A JP 2003260656A JP 2002063754 A JP2002063754 A JP 2002063754A JP 2002063754 A JP2002063754 A JP 2002063754A JP 2003260656 A JP2003260656 A JP 2003260656A
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dressing
polishing
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jig
carrier plate
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Seishi Harada
晴司 原田
Isoroku Ono
五十六 小野
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Sumitomo Mitsubishi Silicon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 材質が異なる2枚の研磨布に対して各適量の
ドレッシングを施せる両面研磨装置用研磨布のドレッシ
ング方法およびこれに用いられるドレッシング治具を提
供する。 【解決手段】 治具基体51の上面の焼結体52による
硬質発泡ウレタンフォームパッド14のドレッシング量
と、治具基体51の下面のブラシ毛53による軟質不織
布パッド15のドレッシング量とが異なる。そのため、
上定盤12と下定盤13との間にドレッシング治具50
を配置し、上定盤12および下定盤13の間でドレッシ
ング治具50をその表面と平行な面内で運動させてドレ
ッシングすれば、両面研磨装置10に組み込まれた材質
が異なる2枚のパッド14,15に対して、各適量のド
レッシングを施せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は両面研磨装置用研
磨布のドレッシング方法およびこれに用いられるドレッ
シング治具、詳しくは研磨性能が低下した研磨布の表面
をシーズニングまたはドレッシング(目立て)してその
研磨性能を高め、これにより研磨布の有効利用を図る両
面研磨装置用研磨布のドレッシング方法およびこれに用
いられるドレッシング治具に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば300mmウェーハなどの大口径
ウェーハを両面研磨する遊星歯車式の両面研磨装置を製
作する場合、中央部分にサンギヤが設けられている分だ
けキャリアプレート、ひいては両面研磨装置の全体が大
型化していた。そこで、これを解消する従来技術とし
て、例えば、特開平11−254302号公報に記載の
「両面研磨装置」が知られている。この両面研磨装置
は、シリコンウェーハが保持される複数個のウェーハ保
持孔を有するキャリアプレートと、このキャリアプレー
トの上下方向に配置されて、それぞれの対向面に、各ウ
ェーハ保持孔内のシリコンウェーハの表裏両面を同じ光
沢度に研磨する研磨布が展張された上定盤および下定盤
と、これらの上定盤および下定盤の間に保持されたキャ
リアプレートを、このキャリアプレートの表面と平行な
面内で運動させるキャリア運動手段とを備えている。こ
こでいうキャリアプレートの運動とは、上定盤および下
定盤の間に保持されたシリコンウェーハが、その対応す
るウェーハ保持孔内で旋回させられるような、キャリア
プレートの自転をともなわない円運動を意味する。ま
た、ウェーハ両面研磨中、上定盤および下定盤は、垂直
な各回転軸を中心にして互いに反対方向へ回転してい
る。
【0003】ウェーハ両面研磨時には、キャリアプレー
トの各ウェーハ保持孔にシリコンウェーハを挿入・保持
し、研磨砥粒を含む砥液をシリコンウェーハに供給しな
がら上定盤および下定盤を回転させ、さらにはキャリア
プレートに自転をともなわない円運動を行わせること
で、シリコンウェーハの表裏両面を同時に研磨する。こ
の両面研磨装置は、サンギヤが組み込まれていない分だ
け、キャリアプレート上における各ウェーハ保持孔の形
成スペースが拡大する。その結果、前記サンギヤ式の研
磨装置と同じ外径であっても、この両面研磨装置(以
下、無サンギヤ式両面研磨装置という場合がある)で
は、取り扱い可能なシリコンウェーハの寸法を大きくす
ることができる。
【0004】しかしながら、この無サンギヤ式両面研磨
装置では、シリコンウェーハの表裏両面が同じ光沢度で
仕上げられる。そのため、ウェーハ裏面を梨地面とした
い場合、または、ウェーハ裏面をゲッタリング面とした
い場合には、対応することができなかった。そこで、そ
の対策として、先に本願出願人は特願2000−255
018号の「両面研磨装置を用いた半導体ウェーハの研
磨方法」を開発し、特許出願した。これは、上定盤の研
磨布および下定盤の研磨布のうちのいずれか一方に、残
りの他方とは研磨時におけるウェーハの沈み込み量が異
なる研磨布を採用し、ウェーハの表裏両面の光沢度を異
ならせたものである。例えば、一方の研磨布に発泡ウレ
タンシートからなる発泡ウレタンタイプを採用し、他方
の研磨布にスエードタイプを採用する。
【0005】ところで、これらの研磨布は長時間使用し
ていると、研磨布の研磨作用面に目詰まりが生じたり、
磨耗により研磨布の研磨作用面の平滑性が悪化してしま
う。その結果、シリコンウェーハの表面を研磨する際の
研磨性能が低下する。そこで、これを解消するため、適
宜、ドレッシング治具によりこの研磨作用面を毛羽だて
るドレッシングが行われている。従来、この両面研磨装
置用研磨布のドレッシング治具としては、治具基体と、
この治具基体の表裏両面に固着された1対のドレッシン
グ体とを具備したものが知られている。各ドレッシング
体としては、例えばポリアミド系繊維製のブラシがそれ
ぞれ使用されている。または、ニッケルなどのメタルを
結合材として、ダイヤモンド粒を直径1〜3cmの大き
さに焼結した焼結体を固めたドレッシング体がそれぞれ
使用されている。ドレッシング時には、キャリアプレー
トに代えて、上定盤と下定盤との間にドレッシング治具
を配置し、通常通りの両面研磨の運転を行うことで、各
ドレッシング体が、研磨性能が低下した研磨布の表面を
シーズニングまたはドレッシングしてその研磨性能を回
復させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ウェー
ハの表裏両面の光沢度を異ならせる研磨用の両面研磨装
置の場合、上述したように使用される2枚の研磨布の材
質が異なる。そのため、これらの研磨布を同じ材質のド
レッシング体で毛羽だてても、それぞれの研磨布に適応
したドレッシング量は得られなかった。すなわち、例え
ばブラシ付きのドレッシング治具を使用した際には、ス
エードタイプの研磨布に対してはドレッシングが適量で
も、発泡ウレタンタイプの研磨布にはドレッシング量が
不足するという事態が生じていた。そこで、発明者は、
治具基体の一方の面に固着されたドレッシング体のドレ
ッシング量と、治具基体の残りの他方の面に固着された
ドレッシング体のドレッシング量とを異ならせれば、両
面研磨装置に組み込まれた材質が異なる2枚の研磨布に
対してそれぞれ適量のドレッシングを行えることを知見
し、この発明を完成させた。
【0007】
【発明の目的】この発明は、両面研磨装置に組み込まれ
た2枚の研磨布の材質が異なっても、それぞれの研磨布
に対して適量のドレッシングを施すことができる両面研
磨装置用研磨布のドレッシング方法およびこれに用いら
れるドレッシング治具を提供することを、その目的とし
ている。また、この発明は、各研磨布の研磨作用面の略
全域にわたって均一にドレッシングを行うことができる
両面研磨装置用研磨布のドレッシング方法およびこれに
用いられるドレッシング治具を提供することを、その目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、キャリアプレートに形成されたウェーハ保持孔内に
半導体ウェーハを保持し、研磨砥粒を含む砥液をこの半
導体ウェーハに供給しながら、研磨布がそれぞれ展張さ
れた上定盤および下定盤の間で、前記キャリアプレート
の表面と平行な面内でこのキャリアプレートを運動させ
て、前記半導体ウェーハの表裏両面を同時に研磨する両
面研磨装置の各研磨布の研磨作用面を、ドレッシング治
具の治具基体の表裏両面に固着された各ドレッシング体
により同時にドレッシングする両面研磨装置用研磨布の
ドレッシング方法であって、いずれか一方のドレッシン
グ体による研磨布のドレッシング量と、残りの他方のド
レッシング体による研磨布のドレッシング量とを異なら
せた両面研磨装置用研磨布のドレッシング方法である。
【0009】両面研磨装置としては、例えばサンギヤが
組み込まれた遊星歯車式の両面研磨装置を採用すること
ができる。また、サンギヤが組み込まれておらず、上定
盤および下定盤の間でキャリアプレートを運動させるこ
とで半導体ウェーハの表裏両面を同時に研磨する無サン
ギヤ式両面研磨装置でもよい。半導体ウェーハには、例
えばシリコンウェーハ,ガリヒ素ウェーハなどが採用さ
れる。半導体ウェーハの大きさは、例えば300mmウ
ェーハなどの大口径ウェーハでもよい。また、このウェ
ーハは、片面が酸化膜によって被覆されているものでも
よい。酸化膜の種類は限定されない。例えば、シリコン
ウェーハの場合におけるシリコン酸化膜などが挙げられ
る。酸化膜の厚さも限定されない。この酸化膜側のウェ
ーハ面を、梨地面として研磨してもよいし、研磨しない
で非研磨面としてもよい。キャリアプレートに形成され
るウェーハ保持孔の個数は、1個(枚葉式)でも複数個
でもよい。ウェーハ保持孔の大きさは、研磨される半導
体ウェーハの大きさにより、任意に変更される。
【0010】キャリアプレートの運動は、キャリアプレ
ートの表面(または裏面)と平行な面内での運動であれ
ばよい。運動の方向などは限定されない。例えば、上定
盤および下定盤の間で保持された半導体ウェーハがウェ
ーハ保持孔の内部で旋回するキャリアプレートの自転を
ともなわない円運動でもよい。その他、キャリアプレー
トの中心線を中心とした円運動、偏心位置での円運動、
直線運動などでもよい。なお、この直線運動の場合に
は、上定盤および下定盤をそれぞれの軸線を中心に回転
させる方が、ウェーハ表裏両面を均一に研磨することが
できる。砥液の種類は限定されない。例えば、pH濃度
が9〜11のアルカリ性エッチング液に、平均粒径0.
1〜0.02μm程度のコロイダルシリカ粒子(研磨砥
粒)を分散させたものを採用することができる。また、
酸性エッチング液中に研磨砥粒を分散させたものでもよ
い。砥液の供給量はキャリアプレートの大きさにより異
なり、限定されない。通常は、1.0〜2.0リットル
/分である。砥液の半導体ウェーハへの供給は、キャリ
アプレートの中心部に対して行うことができる。
【0011】上定盤および下定盤の回転速度は限定され
ない。例えば、同じ速度で回転させてもよいし、異なる
速度で回転させてもよい。ただし、通常、低速で回転さ
せられる側の定盤の回転速度は5〜15rpmの範囲内
で変化し、高速で回転させられる側の定盤の回転速度は
20〜30rpmで変化する。このときの上定盤および
下定盤の回転速度比も限定されない。通常は、1:4か
ら1:5までとする。なお、一方の定盤を回転させず
に、半導体ウェーハの片面だけを研磨するようにしても
よい。また、上定盤および下定盤の回転方向も限定され
ない。すなわち、同じ方向に回転させてもよいし、互い
に反対方向へ回転させてもよい。ただし、必ずしも上定
盤および下定盤を同時に回転させなくてもよい。それ
は、この発明が、半導体ウェーハの表裏両面に上定盤お
よび下定盤の各研磨布を押し付けた状態でキャリアプレ
ートだけを運動させる構成を採用する場合があるためで
ある。上定盤および下定盤の半導体ウェーハに対しての
押圧力は限定されない。ただし、通常は150〜250
g/cm2 である。また、ウェーハ表裏両面の研磨量お
よび研磨速度も限定されない。このウェーハ表面とウェ
ーハ裏面との研磨速度の違いは、ウェーハ表裏両面の光
沢度に大きな影響をおよぼす。
【0012】これらの上定盤および下定盤に展張される
研磨布の種類および材質は限定されない。例えば、発泡
ウレタンシートからなる発泡ウレタンタイプ、ポリエス
テルなどの不織布にウレタン樹脂を含浸させた不織布タ
イプ、スエードタイプである。ここでは、上定盤用の研
磨布および下定盤用の研磨布として、例えば、互いに硬
度が異なる材質の研磨布、互いに密度が異なる材質の研
磨布、互いに圧縮率が違う材質の研磨布、または、互い
に圧縮弾性率が違う材質の研磨布などを採用することが
できる。このように硬度、密度、圧縮率または圧縮弾性
率が異なる研磨布を使用して、ウェーハ表裏両面を研磨
するようにすれば、半導体ウェーハの表裏両面が別々の
光沢度に研磨される。
【0013】なお、ここで、「光沢度が異なる」という
ことは、ウェーハの片面(通常、ウェーハ表面)がウェ
ーハの他面(通常、ウェーハ裏面)に比べて高光沢度で
あることを意味する。光沢度の測定は公知の測定器(例
えば日本電色社製測定器)を用いて行うことができる。
また、このように半導体ウェーハの沈み込み量を異なら
せる方法としては、例えば同じ材質の研磨布において、
硬度、密度、圧縮率、圧縮弾性率を異ならせるようにし
てもよい。ウェーハ表裏両面の光沢度の差の度合いは限
定されない。例えば、研磨されたウェーハ表面が鏡面研
磨面で、ウェーハ裏面が梨地面でもよい。また、ウェー
ハ表面が鏡面であり、ウェーハ裏面が研磨されていない
面でもよい。
【0014】ドレッシング治具は、両面研磨装置に組み
込まれた上下2枚の研磨布を同時にドレッシングする。
治具基体としては、例えばポリ塩化ビニルなどのプラス
チックなどでもよい。治具基体のドレッシング作用面
は、治具基体の片面であっても、表裏両面でもよい。ま
た、ドレッシング体としては、例えば各種の合成樹脂繊
維からなるブラシ、メタル製の結合材を使用せず、セラ
ミックス原料を直に焼き固めた焼結体などを採用するこ
とができる。もちろん、セラミッス原料中には若干の不
純物が含まれてもよい。
【0015】セラミックス原料の種類は限定されない。
例えば、アルミナ(Al2 3 ),サファイア,炭化珪
素(SiC)などが挙げられる。ただし、サファイアや
炭化珪素はアルミナに比較して高価である。また、炭化
珪素焼結体はボロンによる汚染を考慮する必要がある。
焼結体の形状および大きさなどは限定されない。例えば
粒径1〜3cmの略球体のものなどを採用することがで
きる。焼結体の硬度はビッカース硬さで1600以上が
好ましい。また、このセラミックス原料は、97%以
上、特に98%以上の高純度のアルミナが好ましい。硬
いほど欠けにくい。97%未満では不純物の影響が懸念
される。さらに、セラミックス原料は、かさ比重が3.
7以上のアルミナが好ましい。緻密であれば焼結体が欠
けにくく、ウェーハに損傷を与えるおそれが少ない。
【0016】請求項2に記載の発明は、前記キャリアプ
レートの運動が、該キャリアプレートの自転を伴わない
円運動である請求項1に記載の両面研磨装置用研磨布の
ドレッシング方法である。自転をともなわない円運動と
は、キャリアプレートが上定盤および下定盤の軸線から
所定距離だけ偏心した状態を常に保持して旋回するよう
な円運動のことをいう。この自転をともなわない円運動
によって、キャリアプレート上の全ての点は、同じ大き
さの小円の軌跡を描くことになる。
【0017】請求項3に記載の発明は、前記ドレッシン
グ体のうちのいずれか一方が、残りの他方のドレッシン
グ体とは異なる材質を有する請求項1または請求項2に
記載の両面研磨装置用研磨布のドレッシング方法であ
る。
【0018】請求項4に記載の発明は、いずれか一方の
ドレッシング体が合成樹脂製のブラシで、残りの他方の
ドレッシング体がセラミックス原料を焼き固めて作製し
た焼結体である請求項1〜請求項3のうち、いずれか1
項に記載の両面研磨装置用研磨布のドレッシング方法で
ある。
【0019】請求項5に記載の発明は、キャリアプレー
トに形成されたウェーハ保持孔内に半導体ウェーハを保
持し、研磨砥粒を含む砥液をこの半導体ウェーハに供給
しながら、研磨布がそれぞれ展張された上定盤および下
定盤の間で、前記キャリアプレートの表面と平行な面内
でこのキャリアプレートを運動させて、前記半導体ウェ
ーハの表裏両面を同時に研磨する両面研磨装置の各研磨
布の研磨作用面を、治具基体の表裏両面に固着された各
ドレッシング体により同時にドレッシングする両面研磨
装置用研磨布のドレッシング治具であって、いずれか一
方のドレッシング体と、残りの他方のドレッシング体と
を、前記研磨布のドレッシング量が異なる材質によりそ
れぞれ作製した両面研磨装置用研磨布のドレッシング治
具である。
【0020】請求項6に記載の発明は、いずれか一方の
ドレッシング体が合成樹脂製のブラシで、残りの他方の
ドレッシング体がセラミックス原料を焼き固めて作製し
た焼結体である請求項5に記載の両面研磨装置用研磨布
のドレッシング治具である。
【0021】
【作用】この請求項1および請求項5の発明によれば、
治具基体の一方の面に配されたドレッシング体による研
磨布のドレッシング量と、残りの他方の面に配されたド
レッシング体による研磨布のドレッシング量とが異な
る。そのため、上定盤と下定盤との間にドレッシング治
具を配置し、上定盤および下定盤の間でこのドレッシン
グ治具をその表面と平行な面内で運動させてドレッシン
グを行えば、両面研磨装置に組み込まれた材質が異なる
2枚の研磨布に対して、それぞれ適量のドレッシングを
施すことができる。
【0022】特に、請求項2の発明によれば、上定盤お
よび下定盤の間でドレッシング治具を保持し、この状態
を維持したまま、ドレッシング治具を自転をともなわな
い円運動をさせてドレッシングする。自転しない円運動
によれば、ドレッシング治具上のすべての点がまったく
同じ運動をする。これは、一種の揺動運動ともいえる。
すなわち、揺動運動の軌跡が円になると考えることもで
きる。このようなドレッシング治具の運動により、各研
磨布の研磨作用面の略全域にわたって均一にドレッシン
グを行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を図面を
参照して説明する。第1の実施例では、シリコンウェー
ハの表面を鏡面とし、その裏面を梨地面とする研磨を例
にとって説明する。図1は、この発明の第1の実施例に
係る両面研磨装置用研磨布のドレッシング治具の使用状
態を示す斜視図である。図2は、この発明の第1の実施
例に係る両面研磨装置用研磨布のドレッシング治具の使
用状態を示す断面図である。図3は、この発明の第1の
実施例に係る両面研磨装置用研磨布のドレッシング治具
の使用状態を示す断面図である。図4は、この発明の第
1の実施例に係るドレッシング治具の概略平面図であ
る。図5は、この発明の第1の実施例に係るドレッシン
グ治具に運動力を伝達する運動力伝達部分の要部拡大断
面図である。
【0024】図1および図2において、10は第1の実
施例に係る両面研磨装置用研磨布のドレッシング治具方
法が適用された両面研磨装置(以下、両面研磨装置とい
う)である。まず、この両面研磨装置10の構成を説明
する。両面研磨装置10は、複数個のウェーハ保持孔1
1aが形成されたキャリアプレート11と、各ウェーハ
保持孔11aに旋回自在に挿入されて保持されたシリコ
ンウェーハWを上下方向から挟み込むとともに、シリコ
ンウェーハWに対して相対的に移動させてウェーハ面を
研磨する上定盤12および下定盤13とを備えている。
シリコンウェーハWは直径300mmで、その片面がシ
リコン酸化膜により覆われてもよい。キャリアプレート
11は、平面視して円板形状のガラスエポキシ製で、5
個のウェーハ保持孔11aがプレート軸線回り(円周方
向)に72度ごと穿設されている。キャリアプレート1
1の厚さ(600μm)は、シリコンウェーハW(73
0μm)よりも若干薄い。
【0025】上定盤12の下面には、ウェーハ裏面を梨
地面に研磨する硬質の発泡ウレタンフォームパッド14
が展張されている。また、下定盤13の上面には、ウェ
ーハ表面を鏡面化するための不織布にウレタン樹脂を含
浸・硬化させた軟質の不織布パッド15が展張されてい
る。硬質発泡ウレタンフォームパッド14(ロデール社
製MHS15A)の硬度は85゜(Asker硬度
計)、密度は0.53g/cm3 、圧縮率は3.0%、
その厚さは1000μmである。一方、軟質不織布パッ
ド15(ロデール社製Suba600)の硬度は80゜
(Asker)、圧縮率は3.5%、圧縮弾性率は7
5.0%であって、厚さは1270μmとなっている。
【0026】上定盤12は、上方に延びた回転軸12a
を介して、上側回転モータ16により水平面内で回転駆
動される。また、この上定盤12は軸線方向へ進退させ
る昇降装置18により垂直方向に昇降させられる。この
昇降装置18は、シリコンウェーハWをキャリアプレー
ト11に給排する際などに使用される。なお、上定盤1
2および下定盤13のシリコンウェーハWの表裏両面に
対する押圧は、上定盤12および下定盤13に組み込ま
れた図示しないエアバック方式などの加圧手段によって
行われる。下定盤13は、その出力軸17aを介して、
下側回転モータ17により水平面内で回転させられる。
このキャリアプレート11は、そのプレート自体が自転
しないように、キャリア円運動機構19によって、その
プレート面と平行な面(水平面)内で円運動する。次
に、図1,図2,図4および図5を参照して、このキャ
リア円運動機構19を詳細に説明する。
【0027】これらの図に示すように、キャリア円運動
機構19は、キャリアプレート11を外方から保持する
環状のキャリアホルダ20を有している。両部材11,
20は、連結構造21を介して連結されている。連結構
造21とは、キャリアプレート11を、そのキャリアプ
レート11が自転せず、しかもキャリアプレート11の
熱膨張時の伸びを吸収できるようにキャリアホルダ20
に連結させる手段である。すなわち、連結構造21は、
図5に示すように、キャリアホルダ20の内周フランジ
20aにおいて、ホルダ周方向へ所定角度ごとに突設さ
れた多数本のピン23と、キャリアプレート11の外周
部に周方向へ所定ピッチで形成された多数個の長孔形状
のピン孔11bとを有している。
【0028】各ピン孔11bは、ピン23を介して、キ
ャリアホルダ20に連結されたキャリアプレート11
が、その半径方向へ若干移動できるように、孔長さ方向
をプレート半径方向と合致させている。各ピン孔11b
にピン23を遊挿し、キャリアプレート11をキャリア
ホルダ20に装着することで、両面研磨時のキャリアプ
レート11の熱膨張による伸びが吸収される。なお、各
ピン23の元部は、この部分の外周面に刻設された外ね
じを介して、上記内周フランジ20aに形成されたねじ
孔にねじ込まれている。また、各ピン23の元部の外ね
じの直上部には、キャリアプレート11が載置される内
周フランジ23aが周設されている。したがって、ピン
23のねじ込み量を調整することで、内周フランジ23
aに載置されたキャリアプレート11の高さ位置が調整
可能となる。
【0029】このキャリアホルダ20の外周部には、9
0度ごとに外方へ突出した4個の軸受部20bが配設さ
れている。各軸受部20bには、小径円板形状の偏心ア
ーム24の上面の偏心位置に突設された偏心軸24aが
挿着されている。また、これら4個の偏心アーム24の
各下面の中心部には、回転軸24bが垂設されている。
各回転軸24bは、環状の装置基体25に90度ごとに
合計4個配設された軸受部25aに、それぞれ先端部を
下方へ突出させた状態で挿着されている。各回転軸24
bの下方に突出した先端部には、それぞれスプロケット
26が固着されている。そして、各スプロケット26に
は、一連にタイミングチェーン27が水平状態で架け渡
されている。
【0030】また、4本の回転軸24bのうち、1本の
回転軸24bはさらに長尺に形成され、その先端部がス
プロケット26より下方に突出している。この部分に動
力伝達用のギヤ28が固着されている。ギヤ28は、例
えばギヤドモータなどの円運動用モータ29の上方へ延
びる出力軸に固着された大径な駆動用のギヤ30に噛合
されている。したがって、円運動用モータ29の出力軸
を回転させると、その回転力は、ギヤ30,28および
長尺な回転軸24bに固着されたスプロケット26を介
してタイミングチェーン27に伝達され、このタイミン
グチェーン27が周転することで、他の3個のスプロケ
ット26を介して、4個の偏心アーム24が同期して回
転軸24bを中心に水平面内で回転する。これにより、
それぞれの偏心軸24aに一括して連結されたキャリア
ホルダ20、ひいてはこのホルダ20に保持されたキャ
リアプレート11が、このプレート11に平行な水平面
内で、自転をともなわない円運動を行う。すなわち、キ
ャリアプレート11は上定盤12および下定盤13の軸
線aから距離Lだけ偏心した状態を保って旋回する。こ
の距離Lは、偏心軸24aと回転軸24bとの距離と同
じである。この自転をともなわない円運動により、キャ
リアプレート11上の全ての点は、同じ大きさの小円の
軌跡を描く。
【0031】次に、この両面研磨装置10を用いたシリ
コンウェーハWの研磨方法を説明する。まず、キャリア
プレート11の各ウェーハ保持孔11aにそれぞれ旋回
自在にシリコンウェーハWを挿入する。このとき、各ウ
ェーハ裏面は上向きとする。次いで、この状態のまま、
硬質発泡ウレタンフォームパッド14を各ウェーハ裏面
に200g/cm2 で押し付けるとともに、軟質不織布
パッド15を各ウェーハ表面に200g/cm2 で押し
付ける。その後、両パッド14,15をウェーハ表裏両
面に押し付けたまま、上定盤12側から砥液を供給しな
がら、円運動用モータ29によりタイミングチェーン2
7を周転させる。すると、各偏心アーム24が水平面内
で同期回転し、各偏心軸24aに一括して連結されたキ
ャリアホルダ20およびキャリアプレート11が、この
プレート11の表面に平行な水平面内で、自転をともな
わない円運動を24rpmで行う。その結果、各シリコ
ンウェーハWは、対応するウェーハ保持孔11a内で水
平面内で旋回しながら、各表裏両面が研磨される。な
お、使用される砥液は、pH10.6のアルカリ性エッ
チング液中に、平均粒度0.05μmのコロイダルシリ
カ(研磨砥粒)を分散させたものである。このとき、前
述したように上定盤12の硬質発泡ウレタンフォームパ
ッド14は、下定盤13の軟質不織布パッド15よりも
シリコンウェーハWの沈み込み量が小さい。そのため、
ウェーハ裏面が梨地面で、ウェーハ表面が鏡面となっ
た、表裏両面の光沢度が異なる両面同時研磨を実現する
ことができる。
【0032】次に、図1および図3を参照して、硬質発
泡ウレタンフォームパッド14および軟質不織布パッド
15をドレッシングするドレッシング治具50を説明す
る。ドレッシング治具50は、キャリアプレート11に
代えて両面研磨装置10に組み込まれ、上下2枚のパッ
ド14,15の研磨作用面をそれぞれ同時にドレッシン
グする。ドレッシング治具50は合計4つで、キャリア
プレート11Aのプレート軸線回り(円周方向)に90
度ごと穿設された4個のウェーハ保持孔11aにそれぞ
れ嵌め込まれて使用される。ドレッシング治具50は、
厚さ1〜2cmのポリ塩化ビニル製の円板である治具基
体51を本体とする。治具基体51の上面の全域には、
ビッカース硬度1600程度の多数個の焼結体52が、
その一部を治具基体51の内部に埋め込んだ状態で固着
されている。焼結体52は、セラミックス原料の一例で
ある97%の高純度のアルミナを単独で焼結したもので
ある。その製法は、焼結炉内にこのセラミックス原料を
投入し、1600℃で、5時間かけて焼結する。その
後、これを粉砕機に投入して粉砕し、それをプレス機に
より押し固めることで得られる。一方、治具基体51の
下面の全域には、焼結体52よりドレッシング量が小さ
なポリアミド系繊維製のブラシ毛53が植設されてい
る。
【0033】次に、この第1の実施例のドレッシング治
具50の使用方法を説明する。図2,図3に示すよう
に、例えば長時間の硬質発泡ウレタンフォームパッド1
4および軟質不織布パッド15の使用によってその布表
面に目詰まりが発生、または、磨耗により両パッド1
4,15の平滑性が低下した場合には、研磨用のキャリ
アプレート11をドレッシング用のキャリアプレート1
1Aと交換する。次いで、上述した両面研磨時と同じ運
転を行うことで、上定盤12と下定盤13との間で、ド
レッシング治具50が自転をともなわない円運動を行
う。これにより、両面研磨装置10に組み込まれた材質
が異なる2枚のパッド14,15に対して、それぞれ適
量のドレッシングが施される。すなわち、焼結体52を
硬質発泡ウレタンフォームパッド14の研磨作用面に2
00g/cm2 で押し付けるとともに、ブラシ毛53を
軟質不織布パッド15の研磨作用面に200g/cm2
で押し付ける。
【0034】その後、これらの焼結体52およびブラシ
毛53を対応する硬質発泡ウレタンフォームパッド14
または軟質不織布パッド15に押し付けたまま、円運動
用モータ29によりタイミングチェーン27を周転させ
る。すると、各偏心アーム24が水平面内で同期回転
し、各偏心軸24aに一括して連結されたキャリアホル
ダ20およびキャリアプレート11Aが、このプレート
11Aの表面に平行な水平面内で、自転をともなわない
円運動を24rpmで行う。これにより、両パッド1
4,15の各研磨作用面がそれぞれ適量分だけドレッシ
ングされる。すなわち、焼結体52により硬質発泡ウレ
タンフォームパッド14が大きなドレッシング量で毛羽
だたされ、ブラシ毛53により軟質不織布パッド15が
小さなドレッシング量で毛羽だたされる。
【0035】このように、治具基体51の一方の面に配
されたドレッシング体52,53のドレッシング量を、
パッド14,15に応じて異ならせたので、通常の両面
研磨の運転時と同様のドレッシングを行うだけで、材質
が異なる2枚のパッド14,15に対して、それぞれ適
量のドレッシングを施すことができる。また、この第1
の実施例では、上定盤12および下定盤13の間でドレ
ッシング治具50を保持し、この状態を維持したまま、
ドレッシング治具50を自転をともなわない円運動をさ
せてドレッシングするので、ドレッシング治具50上の
すべての点がまったく同じ運動を行う。これは、一種の
揺動運動ともいえる。すなわち、揺動運動の軌跡が円に
なる。このようなドレッシング治具50の運動により、
各パッド14,15の研磨作用面の略全域にわたって均
一にドレッシングを行うことができる。
【0036】また、焼結体52として、結合材を使用し
ないセラミックスの単体を焼結したものを採用してい
る。これにより、メタル製の結合材でダイヤモンド砥粒
を固着していたドレッシング治具の問題点であった、こ
の布表面へのメタル汚染およびダイヤモンド砥粒の付着
が起きない。その結果、ドレッシングによる再生処理後
の両パッド14,15を用いたウェーハ研磨時におい
て、このメタル粒子を原因としたシリコンウェーハWの
金属汚染を解消することができる。また研磨時に、布表
面に付着したダイヤモンド砥粒を原因としたシリコンウ
ェーハWの表面の損傷を解消することができる。しか
も、このセラミックス単体の焼結体52は比較的磨耗が
小さい。これにより、焼結体52の耐久性、ひいてはド
レッシング治具50の耐久性が高まる。さらに、このよ
うに焼結体52がセラミックス製であるので、ウェーハ
研磨時に布表面に付着したアルカリ性の砥液に対する耐
薬品性も高まる。その結果、ドレッシング治具50の表
面性状の維持が図れる。また、この第1の実施例では、
焼結体52として、97%の高純度のアルミナを焼き固
めたものを採用している。よって、比較的安価で、しか
も砥液に対する耐薬品性がさらに高まる。なお、治具基
体51と焼結体52とをセラミックスで一体成形するこ
ともよい。
【0037】次に、図6および図7に基づき、この発明
の第2の実施例に係る両面研磨装置用研磨布のドレッシ
ング方法およびこれに用いられるドレッシング治具を説
明する。第2実施例では、ドレッシング治具を遊星歯車
式の両面研磨装置に適用する。図6は、この発明の第2
の実施例に係る両面研磨装置用研磨布のドレッシング治
具の斜視図である。図7は、この発明の第2の実施例に
係る両面研磨装置用研磨布のドレッシング治具の使用状
態を示す断面図である。
【0038】図6および図7に示すように、第2の実施
例が適用される両面研磨装置60は、互いに平行に設け
られた上定盤12および下定盤13と、両定盤12,1
3間に介在されて、軸線回りに回転自在に設けられた小
径な太陽ギヤ61と、この軸線と同じ軸線を中心にして
回転自在に設けられた大径なインターナルギヤ62と、
図示しない計4枚の小径な円板形状のキャリアプレート
67とを備えている。上定盤12の下面には、硬質発泡
ウレタンフォームパッド14が展張され、下定盤13の
上面には、軟質不織布パッド15が展張されている。各
キャリアプレート67には、4つのウェーハ保持孔67
aが形成されている。しかも、キャリアプレート67の
外縁部には、太陽ギヤ61およびインターナルギヤ62
に噛合される外ギヤ67bが形成されている。両面研磨
装置60によるシリコンウェーハWの研磨方法を説明す
る。上定盤12と下定盤13との間で、砥液を供給しな
がらキャリアプレート67を自転および公転させ、各キ
ャリアプレート67のウェーハ保持孔67aに保持され
た4枚のシリコンウェーハWの表裏両面を、対応する硬
質発泡ウレタンフォームパッド14または軟質不織布パ
ッド15に押圧しながら一括して機械的化学的研磨す
る。このとき、太陽ギヤ61とインターナルギヤ62と
は、互いに反対向きに回転されている。
【0039】次に、第2の実施例のドレッシング治具5
0Aを説明する。ドレッシング治具50Aは、平面視し
て上定盤12と略同じ大きさの環体で、内縁部に太陽ギ
ヤ61に噛合される内ギヤ54が形成され、外縁部にイ
ンターナルギヤ62に噛合される外ギヤ55が形成され
ている。ドレッシング治具50Aは、その上面全域に焼
結体52が形成されるとともに、その下面全域にブラシ
毛53が植設されている。次に、第2の実施例のドレッ
シング治具50Aによるドレッシング方法を説明する。
まず、上定盤12と下定盤13との間から4枚のキャリ
アプレート67を取り外し、これに代えてドレッシング
治具50Aを装着する。その後、太陽ギヤ61とインタ
ーナルギヤ62とを同じ方向に回転させ、ドレッシング
治具50Aを太陽ギヤ61を中心にして回転させる。こ
の際、上定盤12および下定盤13は、所定方向に回転
させてもよいし、回転させなくてもよい。その他の構
成、作用および効果は、第1の実施例から推測できる範
囲であるので説明を省略する。
【0040】
【発明の効果】この請求項1および請求項5の発明によ
れば、治具基体の一方の面に配されたドレッシング体に
よる研磨布のドレッシング量と、残りの他方の面に配さ
れたドレッシング体による研磨布のドレッシング量とを
異ならせたので、上定盤と下定盤との間にドレッシング
治具を配置してドレッシングを行うだけで、材質が異な
る2枚の研磨布に対して、それぞれ適量のドレッシング
を施すことができる。
【0041】特に、請求項2の発明によれば、上定盤お
よび下定盤の間でドレッシング治具を保持し、そのまま
の状態で、ドレッシング治具を自転をともなわない円運
動をさせてドレッシングするので、各研磨布の研磨作用
面の略全域にわたって均一にドレッシングを行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例に係る両面研磨装置用
研磨布のドレッシング治具の使用状態を示す斜視図であ
る。
【図2】この発明の第1の実施例に係る両面研磨装置用
研磨布のドレッシング治具の使用状態を示す断面図であ
る。
【図3】この発明の第1の実施例に係る両面研磨装置用
研磨布のドレッシング治具の使用状態を示す断面図であ
る。
【図4】この発明の第1の実施例に係るドレッシング治
具の概略平面図である。
【図5】この発明の第1の実施例に係るドレッシング治
具に運動力を伝達する運動力伝達部分の要部拡大断面図
である。
【図6】この発明の第2の実施例に係る両面研磨装置用
研磨布のドレッシング治具の斜視図である。
【図7】この発明の第2の実施例に係る両面研磨装置用
研磨布のドレッシング治具の使用状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 両面研磨装置、 11,11A,67 キャリアプレート、 11a,67a ウェーハ保持孔、 12 上定盤、 13 下定盤、 14 硬質発泡ウレタンフォームパッド(研磨布)、 15 軟質不織布パッド(研磨布)、 50,50A ドレッシング治具、 51 治具基体、 52 焼結体(ドレッシング体)、 53 ブラシ毛(ドレッシング体)、 W シリコンウェーハ(半導体ウェーハ)。
フロントページの続き Fターム(参考) 3C047 BB16 EE02 EE11 EE18 3C058 AA07 AA19 CB03 CB08 DA06 DA17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリアプレートに形成されたウェーハ
    保持孔内に半導体ウェーハを保持し、研磨砥粒を含む砥
    液をこの半導体ウェーハに供給しながら、研磨布がそれ
    ぞれ展張された上定盤および下定盤の間で、前記キャリ
    アプレートの表面と平行な面内でこのキャリアプレート
    を運動させて、前記半導体ウェーハの表裏両面を同時に
    研磨する両面研磨装置の各研磨布の研磨作用面を、ドレ
    ッシング治具の治具基体の表裏両面に固着された各ドレ
    ッシング体により同時にドレッシングする両面研磨装置
    用研磨布のドレッシング方法であって、 いずれか一方のドレッシング体による研磨布のドレッシ
    ング量と、残りの他方のドレッシング体による研磨布の
    ドレッシング量とを異ならせた両面研磨装置用研磨布の
    ドレッシング方法。
  2. 【請求項2】 前記キャリアプレートの運動が、該キャ
    リアプレートの自転を伴わない円運動である請求項1に
    記載の両面研磨装置用研磨布のドレッシング方法。
  3. 【請求項3】 前記ドレッシング体のうちのいずれか一
    方が、残りの他方のドレッシング体とは異なる材質を有
    する請求項1または請求項2に記載の両面研磨装置用研
    磨布のドレッシング方法。
  4. 【請求項4】 いずれか一方のドレッシング体が合成樹
    脂製のブラシで、残りの他方のドレッシング体がセラミ
    ックス原料を焼き固めて作製した焼結体である請求項1
    〜請求項3のうち、いずれか1項に記載の両面研磨装置
    用研磨布のドレッシング方法。
  5. 【請求項5】 キャリアプレートに形成されたウェーハ
    保持孔内に半導体ウェーハを保持し、研磨砥粒を含む砥
    液をこの半導体ウェーハに供給しながら、研磨布がそれ
    ぞれ展張された上定盤および下定盤の間で、前記キャリ
    アプレートの表面と平行な面内でこのキャリアプレート
    を運動させて、前記半導体ウェーハの表裏両面を同時に
    研磨する両面研磨装置の各研磨布の研磨作用面を、治具
    基体の表裏両面に固着された各ドレッシング体により同
    時にドレッシングする両面研磨装置用研磨布のドレッシ
    ング治具であって、 いずれか一方のドレッシング体と、残りの他方のドレッ
    シング体とを、前記研磨布のドレッシング量が異なる材
    質によりそれぞれ作製した両面研磨装置用研磨布のドレ
    ッシング治具。
  6. 【請求項6】 いずれか一方のドレッシング体が合成樹
    脂製のブラシで、残りの他方のドレッシング体がセラミ
    ックス原料を焼き固めて作製した焼結体である請求項5
    に記載の両面研磨装置用研磨布のドレッシング治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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