JP2003259785A - 釣り餌 - Google Patents

釣り餌

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JP2003259785A
JP2003259785A JP2002061987A JP2002061987A JP2003259785A JP 2003259785 A JP2003259785 A JP 2003259785A JP 2002061987 A JP2002061987 A JP 2002061987A JP 2002061987 A JP2002061987 A JP 2002061987A JP 2003259785 A JP2003259785 A JP 2003259785A
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fishing bait
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Michinari Yoshimi
道成 吉見
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的水中でも溶けにくく且つ集魚効果が高
く、併せて、嗅覚を刺激するだけでは比較的食いつきの
悪い時間帯でも視覚的な集魚効果で比較的良好な釣果を
得ることができる釣り餌を提供すること。 【解決手段】 釣り餌4は、イカの表皮を剥離した胴体
部分から形成したイカミンチと白色のゼラチン粉末とを
混合し、イカミンチの水分をゼラチンが吸収して固形状
になった球状の練り餌3を備える。また、イカミンチと
ゼラチンを湯せんして溶解し、薄板状に固化したものを
一端側から多数の切れ込みを平行に入れて丸めた刷毛状
の釣り餌1を練り餌3に挿入固定する。このように形成
された釣り餌4では、イカの匂い成分により嗅覚的に誘
引し、白色でかつ泳動する部分により視覚的に誘引する
ため高い釣果を得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣り餌に係り、詳
しくは、視覚的に集魚効果の高い釣り餌に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、比較的食いつきのよい釣り餌
として、魚肉のミンチ等をつなぎで固めた練り餌が使用
されていた。この練り餌は、釣り針に付けられて水中に
投げ込まれ水中に沈むと表面から溶け出して、餌の匂い
を拡散させて釣りの対象魚を嗅覚により誘引する。その
ため、このような練り餌を使用すれば、ルアー等の疑似
餌に比較して高い集魚効果を得られた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この練
り餌は、水中に長時間滞留させていると、餌自体が容易
に溶けてしまうため、餌を付け直す作業に手間がかかる
うえ、餌が溶解するために餌の消費が多いという問題が
あった。
【0004】また、釣堀のような餌の豊富な環境では、
対象魚が比較的飽食している場合が多く、従来の釣り餌
では、いくら餌の匂いを拡散しても時間帯によっては食
いつきが悪くなるという問題があった。そのため釣堀を
利用する時間によっては利用者に十分な釣果を提供でき
ないという問題があった。
【0005】上記課題を解決するため、本発明は、比較
的水中でも溶けにくく且つ集魚効果が高い釣り餌を提供
することを目的とする。また、併せて、従来の練り餌の
ように嗅覚を刺激するだけでは比較的食いつきの悪い時
間帯でも比較的良好な釣果を得ることができる釣り餌を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る釣り餌で
は、白色の筋肉を粉砕した白色ミンチに、白色の粉末を
混合して水分を調整することで白色の固形状に形成した
ことを要旨とする。
【0007】請求項2に係る釣り餌では、イカの筋肉を
粉砕したイカミンチと、ゼラチン粉末とを含む原材料
が、ゼラチン粉末の融解しない温度で混合され、固形状
に形成されたことを要旨とする。
【0008】請求項3に係る釣り餌では、請求項2に記
載の釣り餌の構成に加え、前記イカが、皮を剥離した胴
体部分のみを使用されたことを要旨とする。請求項4に
係る釣り餌では、請求項1乃至請求項3のいずれか1項
に記載の釣り餌の構成に加え、形状が薄板状、若しくは
ひも状に形成されたことを要旨とする。
【0009】請求項5に係る釣り餌では、請求項4に記
載の釣り餌が、練り餌に泳動可能に装着されたことを要
旨とする。請求項6に係る釣り餌では、練り餌に、形状
が薄板状、若しくはひも状に形成された釣り餌が泳動可
能に装着された釣り餌であって、前記練り餌は、請求項
1乃至請求項3のいずれか1項に記載の釣り餌、若しく
は魚介類の筋肉を粉砕したミンチからなる釣り餌のいず
れか1つにより構成されていることを要旨とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の釣り餌を具体化し
た実施形態である釣り餌1、2,4,7を図1〜図8に
従って説明する。
【0011】(第1の実施形態) 第1の実施形態の釣
り餌は、白色の筋肉を粉砕した白色ミンチに、白色の粉
末が混合されて水分が調整されることで白色の固形状に
形成されたことを特徴とする釣り餌である。
【0012】従来の練り餌では、原料としてアジ、イワ
シその他の白色以外の有色の魚類の生肉をミンチ状に粉
砕したものや、オキアミ、エビ、カニ、ゴカイ、イソ
メ、さなぎ、栗虫、サシ、ミミズ、貝類等を用いている
ため、練り餌の色が褐色乃至茶色を呈していた。しかし
ながら、本発明者の研究によれば、釣りの対象魚の種類
によっては、白色を好むことがわかった。例えば、ヒラ
マサやカンパチなどは、白色の餌を好む。そこで、本発
明者は、従来の練り餌のような白色以外に発色する原材
料を使用せず、ヒラメ、カレイ、スズキ、スケトウダラ
等、いわゆる白身魚の筋肉や、表皮を剥離したイカ・タ
コ、貝など軟体動物の筋肉、殻を除いたエビ、カニ等の
甲殻類の筋肉、その他魚介類の筋肉からなる白色の原材
料を用いることとした。
【0013】これらの白色の筋肉は、ひき肉用のミンサ
ーなどにより粉砕してミンチ状にする。そして、この白
色ミンチを、手動若しくは自動ミキサーなどで練り合わ
せる。或いは混練機などで混練する。ミンチ加工の段階
若しくは混合の段階で、圧搾により水分を搾り出して水
分調整をしてもよい。なお、場合によっては、成形性を
損なわない程度に適宜加熱することで、白色度を高めた
り、たんぱく質を凝固させることで硬度を増したり、水
分を調整することもできる。しかしながら、過度の圧搾
や加熱は練り餌としての匂い成分を減少させることにな
る。
【0014】ところで、一般に魚介類の筋肉は水分が多
いため、水分調整をしないと練り餌として硬度が低過ぎ
固まらないか、固まったとしても水中で溶解若しくは崩
壊し易い。しかしながら過度の加熱や圧搾などは匂い成
分を消失させ釣り餌としての集魚力を損なう。そこで、
水分調整のため、食用可能な白色の粉体、例えば、ゼラ
チン粉末、小麦粉、片栗粉等の澱粉、米粉等の穀粉、牡
蠣殻・卵殻・骨粉等由来の炭酸カルシウムを主成分とす
る粉末、セルロース粉末、乾燥卵白等を混合する。つな
ぎとしては、グルテンを含んだ小麦粉、澱粉を含んだ片
栗粉も好ましいが、粘着性があるため、表面は粘着性の
低いゼラチン粉末、炭酸カルシウム粉末、セルロース粉
末等を用いることが好ましい。その他、コラーゲン、ガ
ムベース、アルギン酸、グルテン、こんにゃく(マンナ
ン)その他の材料からなる白色の粉末が適宜使用でき
る。なお、水分を含有して透明度が増加しても、全体の
白色が維持できればよい。このように白色の粉末を混合
することで筋肉中の匂い成分となる肉汁が白色の粉末に
より保持されるとともに、固形化するのに適した硬度と
することができる。このような材料を、例えば練り餌3
(図5参照)のように球状に形成したり、或いは円盤
状、棒状等に形成する。
【0015】このように、構成された釣り餌では、魚肉
を用いた練り餌であるため、対象魚の嗅覚を刺激して集
魚効果を発揮するだけでなく、白色の釣り餌とすること
で、水中で存在が認識されやすく視覚的な集魚効果も期
待できる。さらに、水分が調整されているため水中での
釣り餌の溶解速度を調整して、水中での釣り餌の持続時
間を比較的長時間とすることができる。そのため餌の交
換頻度を少なくするとともに、餌の消費量を低減できる
という効果がある。
【0016】(第2の実施形態) 第2の実施形態は、
イカの筋肉を粉砕したイカミンチと、ゼラチン粉末とを
含む原材料が、前記ゼラチン粉末の融解しない常温で混
合され、固形状に成形されたことを特徴とする釣り餌で
ある。特に、このイカは、皮を剥離された胴体部分のみ
が使用されたことを特徴とする釣り餌である。
【0017】イカは、自然界で多種類の対象魚に捕食さ
れるもので釣り餌の原料として嗅覚的な集魚力が強い。
また、白身魚の筋肉に比較して、筋肉繊維の長さが長く
水中では容易に溶解、崩壊しにくい。さらに、イカの胴
部は白色を呈し、視覚により捕食するタイプの魚種に対
して視覚的な集魚力が強く、とりわけ表皮を剥離したイ
カは白色度が高いため集魚力が高い。イカの種類として
は、筋肉組織が白色で、色素を含んだ表皮を剥離しやす
いものがよく、例えば、するめいか、あかいか、もんご
ういかなどが好適に使用できる。このようなイカの筋肉
を、ミンサーにより粉砕しイカミンチにして混合する。
なお、匂い成分を損なわない程度で、適宜、圧搾や加熱
をすることで、水分を減少させたり、白色度を高めた
り、たんぱく質を凝固させることで硬度を増したりする
こともできる。
【0018】次に、ゼラチン粉末を混入する。ゼラチン
粉末としては、例えば宮城化学社製の「粉ゼラチン」、
パウダータイプの新田ゼラチン社製の「ゼラチンパウダ
ーシルバー」、伊那食品社製の「伊那アガー」、新田ゼ
ラチン社製の「クールアガー」などが挙げられる。他に
ゼラチンとしては、顆粒タイプの新田ゼラチン社製の
「ゼラチン21」、「ニューシルバー」、「ゴールド」
や、薄板タイプの新田ゼラチン社製の「リーフ30
0」、「リーフ400」、「リーフ500」、「リーフ
600」のようなものを適宜粉砕して用いてもよい。つ
まり本願でいう「ゼラチン粉末」とは、細粒のものはも
ちろん、顆粒のものや、パウダー状、フレーク状など、
ミンチと混合可能な大きさに粉砕されたものも含まれ
る。
【0019】ここでは、ゼラチン粉末は、溶解温度まで
加熱することなく、固体のまま使用する。常温でイカミ
ンチと混合したゼラチン粉末は、溶解することなくイカ
ミンチの水分を吸収して膨潤する。そのため、適量のゼ
ラチン粉末と混合されたイカミンチは水分が調整されて
球状、棒状、円盤状等に所望の形状に形成可能になる。
混合する量は、イカミンチの水分含有量により適宜調整
する。このようにゼラチン粉末が混合されたイカミンチ
はゼラチン粉末自体が溶解しにくいため、表面の粘着度
は低く、他の釣り餌と付着してしまうことがない。
【0020】このように、構成された釣り餌では、対象
魚が嗜好するイカを用いた練り餌、特にミンチ状とする
ことで匂い成分の発散を強め対象魚の嗅覚を刺激して集
魚効果を発揮する。
【0021】さらに、表皮を剥離した白色のイカミンチ
と白色のゼラチン粉末とすることで釣り餌全体をより白
くして視覚的な集魚効果も期待できる。さらに、ゼラチ
ン粉末が過剰な水分を吸収することで水分が調整されて
いるので、保存時にはその形状が保ち易くなっている。
また、水中では溶けにくいイカの筋肉組織と相俟って、
常温の水には溶けにくいゼラチンをもちいることで水中
での釣り餌の溶解速度を調整して、水中での釣り餌の持
続時間を長時間とすることができる。その結果、餌の交
換頻度を少なくするとともに、餌の消費量を低減できる
という効果がある。
【0022】さらに、ゼラチン粉末を用いることで表面
の粘着度が比較的低く、釣り餌同士が付着しにくいとい
う効果もある。 (第3の実施形態) 第3の実施形態は、上述した第1
の実施形態若しくは第2の実施形態の釣り餌の形状が、
薄板状、若しくはひも状に形成されたことを特徴とする
釣り餌1である。
【0023】ここで、図1は、薄板状に固め切れ込みが
入れられた釣り餌1を示す図である。このように例えば
ローラなどで薄板状に固められ整形された釣り餌1に一
方側(泳動側1b)から多数の切れ込みを平行に入れ、
暖簾状にする。この切れ込みの幅は、釣り餌の形態、強
度や、使用場所、対象魚、使用方法などを考慮して適宜
最適な幅が決定される。そして、図1に示す釣り餌1の
切れ込みを入れた泳動側1bと反対側の固定側1aを巻
いていく。ここで、図2は、吹流し状に形成された釣り
餌1を示す図である。固定側1aを巻かれた釣り餌1
は、吹流し状若しくは刷毛状となり、泳動側1bが水中
で泳動可能に形成される。ここで、「泳動」とは、ひも
状若しくは薄板状の釣り餌1の自由側端部が水流などに
より自由に動くことをいう。
【0024】○ 釣り餌の形成方法は、他にも、図3
に示すように長方形の薄板状に形成した釣り餌2を細く
平行に切断し、これらをそのうちの1本の釣り餌2aを
用いて中央で束ねて図4にしめすような刷毛状の釣り餌
2に形成するような方法でもよい。
【0025】○ さらに、図示しないが、押し出し機に
より半固形の釣り餌を密閉状態で圧力をかけて細い穴か
ら押出し、固形状のひも状に形成してもよい。これに
は、例えば、スパゲティなどを製麺する製麺機などを利
用してもよい。
【0026】○ 或いは、ところてんの突き機ように、
直方体に形成された釣り餌をメッシュの金網状の部分に
押し付けて薄板状若しくは細かいひも状に切断して形成
してもよい。
【0027】○ 材料や温度、配合割合などに応じて、
引き伸ばすなど麺の製造方法などを利用したその他の方
法なども適用可能である。このように、泳動可能な部分
が形成された釣り餌1、2は、そのまま釣り針に仕掛け
て使用することができる。
【0028】この実施形態の釣り餌1では、薄板状、若
しくはひも状に形成された泳動可能部分を有しているた
め、水中において対象魚に対して注目を集めて、視覚的
な集魚力を発揮できるという効果がある。
【0029】また、釣り餌1には、釣り餌原料、とりわ
けイカのような嗅覚的な集魚力が強い成分が含まれてい
るため、食いつきがよい。さらに、釣り餌1はゼラチン
粉末により形態が維持されるため、通常の練り餌と比較
すれば形状が薄く若しくは細く形成されていたとして
も、比較的水中で溶解若しくは崩壊しにくくなってい
る。
【0030】(第4の実施形態)第4の実施形態の釣り
餌4は、上述の第3の実施形態で形成された釣り餌1
を、図5に示すような球状の練り餌3に固定側1aを埋
め込んで固定して形成したものである。ここで、練り餌
3は、魚介類の筋肉のミンチからなる練り餌を含む周知
の練り餌でもよいが、特に第1の実施形態若しくは第2
の実施形態に示した白色の釣り餌が好適に使用できる。
このように練り餌及び刷毛状の釣り餌1のいずれもが白
色のものは特に視覚的な集魚力が期待できる。
【0031】このように形成された釣り餌4は、図6に
示す釣り餌4の断面図のように、釣り針5が練り餌3の
一部に掛けられて固定される。このため、釣りを行って
いる者が釣り糸6を動揺することで、釣り餌1が効果的
に上下に泳動する。
【0032】この釣り餌1を練餌3に例えば吹流し状に
泳動可能に装着したことを特徴とする釣り餌4では、水
の流れにより釣り餌1部分が泳動する。また、流れの無
いところでも図6に示すように釣り糸6の動揺により釣
り餌1の部分が泳動する。そのため、嗅覚のみでは対象
魚を誘引できない場合でも、視覚的に対象魚を誘引でき
る。したがって釣堀などで比較的飽食となっている対象
魚も視覚的に誘引できるという効果がある。
【0033】(第5の実施形態) 第5の実施形態の釣
り餌7は、図7に示すように比較的水に解け易く撒き餌
効果がある内包部8と、これをリング状に包む比較的水
に溶けにくい外包部9とを備え、この外包部9内にひも
状の釣り餌2を泳動可能に貫通させたものである。
【0034】まず、外包部9は、魚介類の筋肉を粉砕し
たミンチと、凝固剤とを含む原材料を混合し、凝固剤を
熱融解後、凝固させて形成したことを特徴とする釣り餌
からなる。好ましくはこのミンチが白色の魚介類の筋肉
のミンチ、特に表皮を剥離したイカの筋肉を粉砕したイ
カミンチである。また、凝固剤がゼラチンからなるもの
である。そして、これらの原材料を混合し、ゼラチン粉
末の融解温度まで加熱した後、冷却されて形成されたこ
とを特徴とする釣り餌である。
【0035】この外包部9では、まず魚介類のミンチを
製作する。魚介類は釣り餌に適当なものであれば適宜使
用できるが、特に、嗅覚的、視覚的に表皮を剥離した白
色のイカが好適に使用できる。次に凝固剤であるゼラチ
ン粉末を混合し、およそ60℃で湯せんする。なお、イ
カ等の内容物が変質しないように、加熱はゼラチンが融
解する最小限の加熱に留まることが望ましい。若しく
は、予め板状ゼラチンを湯せん等して溶解しておき、こ
の融解したゼラチンにイカミンチを混入して攪拌混合し
てもよい。そして、イカミンチが入った融解したゼラチ
ン液を、放熱性の高い角型のステンレス容器などに流し
込み、熱を除去して板状に固める。これを形成される練
り餌の外径に相当する大きさの抜き型で抜いた後、さら
にこれより小さい抜き型で抜いて全体を筒状に形成す
る。そして、この中に凝固させてない練り餌をつめて釣
り餌とする。
【0036】なお、釣り餌1の凝固剤として、ここでは
ゼラチンを例に挙げたが、凝固剤はゼラチンに限らず種
々の材料を採用しうる。例えば、寒天の溶液も好適に使
用できる。また、熱可塑性の材料に限らず、酸又はアル
カリで溶融・凝固するものでもよく、コラーゲン、ガム
ベース、アルギン酸、グルテン、でんぷん、こんにゃく
などの食用の高分子材料なども硬度調整すれば好適に使
用できる。
【0037】釣り餌2は、第3の実施形態に示すもので
ある。或いは、外包部9と同様の成分、つまりイカミン
チがゼラチンにより凝固されたものも好適に使用でき
る。この場合は、比較的水に溶けにくく且つ崩壊しにく
くできる。
【0038】内包部8は、比較的水に解け易く、溶ける
ことで嗅覚を刺激する成分が対象魚を刺激する。そして
この釣り餌7は、図8の釣り餌7の断面図に示すよう
に、釣り餌2が外包部9の内部に貫通されて装着されて
いる。このような構成であると、釣り針5は、比較的強
度の大きな外包部9に釣り針5がかけられるため、釣り
針5を動揺させて釣り餌2を泳動させた場合でもえさが
バラけにくい。また、釣り餌2を泳動させれば視覚的に
も対象魚を誘引することができる。その一方、内包部8
は撒き餌効果で嗅覚的に対象魚を誘引する。これらが相
俟って、高い釣果を達成することができるという効果が
ある。
【0039】次に上記実施形態及び別例から把握できる
技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記
する。 (付記1)白色の筋肉を粉砕した白色ミンチに、白色の
粉末を混合して水分を調整することで白色の固形状に形
成することを特徴とする釣り餌の製造方法。
【0040】(付記2)イカの筋肉を粉砕したイカミン
チと、ゼラチン粉末とを含む原材料を、ゼラチン粉末の
融解しない温度で混合し、固形状に成形することを特徴
とする釣り餌の製造方法。
【0041】(付記3)前記イカは、皮を剥離した胴体
部分のみを使用することを特徴とする付記2に記載の釣
り餌の製造方法。 (付記4)形状を薄板状、若しくはひも状に形成するこ
とを特徴とする付記1乃至付記3のいずれか1項に記載
の釣り餌の製造方法。
【0042】(付記5) 付記4に記載の釣り餌の製造
方法に係る釣り餌を、練り餌に泳動可能に装着すること
を特徴とする釣り餌の製造方法。 (付記6) 練り餌に、形状が薄板状、若しくはひも状
に形成された釣り餌を泳動可能に装着する釣り餌の製造
方法であって、前記練り餌は、付記1乃至付記3のいず
れか1項に記載の釣り餌、若しくは魚介類の筋肉を粉砕
したミンチからなる釣り餌のいずれか1つにより構成す
ることを特徴とする釣り餌の製造方法。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、本願発明の釣り餌
では、比較的水中でも溶けにくく且つ集魚効果が高いと
いう効果がある。また、視覚的な集魚効果が高いという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 切れ込みが入れられた薄板状に固めた釣り餌
1を示す図。
【図2】 吹流し状に形成された釣り餌1を示す図。
【図3】 長方形の薄板状に形成した釣り餌2を細く平
行に切断した図。
【図4】 図3に示す釣り餌2を細く平行に切断し、こ
れらをそのうちの1本を用いて中央で束ねて刷毛状に形
成した図。
【図5】 練り餌3に釣り餌1の固定側1aが埋め込ま
れて固定された釣り餌4を示す図。
【図6】 釣り餌4の断面図。
【図7】 第4の実施形態の釣り餌7を示す図。
【図8】 釣り餌7の断面図。
【符号の説明】
1、4…釣り餌、5…練り餌

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白色の筋肉を粉砕した白色ミンチに、白
    色の粉末を混合して水分を調整することで白色の固形状
    に形成したことを特徴とする釣り餌。
  2. 【請求項2】 イカの筋肉を粉砕したイカミンチと、ゼ
    ラチン粉末とを含む原材料が、ゼラチン粉末の融解しな
    い温度で混合され、固形状に形成されたことを特徴とす
    る釣り餌。
  3. 【請求項3】 前記イカは、皮を剥離した胴体部分のみ
    が使用されたことを特徴とする請求項2に記載の釣り
    餌。
  4. 【請求項4】 形状が薄板状、若しくはひも状に形成さ
    れたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか
    1項に記載の釣り餌。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の釣り餌が、練り餌に泳
    動可能に装着されたことを特徴とする釣り餌。
  6. 【請求項6】 練り餌に、形状が薄板状、若しくはひも
    状に形成された釣り餌が泳動可能に装着された釣り餌で
    あって、前記練り餌は、請求項1乃至請求項3のいずれ
    か1項に記載の釣り餌、若しくは魚介類の筋肉を粉砕し
    たミンチからなる釣り餌のいずれか1つにより構成され
    ていることを特徴とする釣り餌。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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