JP2003259711A - 施肥装置付き田植機 - Google Patents

施肥装置付き田植機

Info

Publication number
JP2003259711A
JP2003259711A JP2002063541A JP2002063541A JP2003259711A JP 2003259711 A JP2003259711 A JP 2003259711A JP 2002063541 A JP2002063541 A JP 2002063541A JP 2002063541 A JP2002063541 A JP 2002063541A JP 2003259711 A JP2003259711 A JP 2003259711A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fertilizer
planting
seedling
pump
fertilizer application
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002063541A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3782027B2 (ja
Inventor
Yoshihisa Fujita
佳久 藤田
Yasunari Nakao
康也 中尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2002063541A priority Critical patent/JP3782027B2/ja
Publication of JP2003259711A publication Critical patent/JP2003259711A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3782027B2 publication Critical patent/JP3782027B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fertilizing (AREA)
  • Transplanting Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな改造を必要とするこなく既存の田植機
を簡単にペースト施肥装置付きにすることができるよう
にする。 【解決手段】 ペースト状肥料をポンプ21によって圧
送して施肥ノズル28に供給する施肥装置7を苗植付け
装置6の後部に装着し、苗植付け装置6に備えられた植
付け機構15とポンプ21を機械的に連動連結し、植付
け機構15の作動によってポンプ21を一定方向に回転
駆動するとともに、複数の植付け機構15のうちの一部
を畦際クラッチによって休止させるよう構成するととも
に、各畦際クラッチに対応する植付け機構15ごとにポ
ンプ21を配備してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペースト状の肥料
を圃場に埋設してゆく、いわゆるペースト施肥装置を装
備した田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】ペースト施肥装置を装備した田植機とし
ては、例えば特開平10−248340号公報に開示さ
れているように、苗植付け装置の後方に肥料圧送用のポ
ンプ群を並列配備したリヤマウント型のものや、特開2
000−23519号公報に開示されているように、肥
料圧送用のポンプ群を走行機体の後部に並列配備したミ
ッドマウント型のもの、などが開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例において
は、ポンプ群を連続回転駆動する伝動系を装備する必要
があり、既存の田植機をペースト施肥装置付きにするに
は大掛かりな改造が必要とするものであった。
【0004】また、田植機においては畦際近くの植付け
行程を少数条で行うために植付け機構の一部を休止させ
る畦際クラッチが備えられており、この畦際クラッチを
切って少数条植えを行う場合、休止している条での施肥
も休止する必要がある。このため従来では、畦際クラッ
チを切ると、対応する休止条のポンプの駆動クラッチを
手動で切っており、手数がかかるものとなっていた。ま
た、ポンプの駆動クラッチを人為的に入り切り操作して
施肥条数を変更するので、少数条植えの後に全条植付け
を行う場合に、切っていた畦際クラッチを入り操作する
場合に、往々にして休止させていたポンプの駆動クラッ
チを入れ戻すことを忘れることがあり、取扱いに注意を
要するものであった。
【0005】また、ペースト施肥装置では、肥料の供給
量を調節するのにポンプの回転速度を変更調節すること
になり、従来では、ギヤ変速機構によってポンプの回転
速度を多段に変更していたため、大型で重量の大きいギ
ヤ変速機構が必要となっていた。
【0006】また、ペースト施肥装置では、作業が終了
すると、肥料タンク、供給ホース、および、ポンプなど
に残存している肥料を排出する必要があり、肥料供給径
路の適所に開閉可能な排出口を設けておく。この場合、
この排出口は肥料タンク、供給ホース、および、ポンプ
などより下方に設けておく必要があるが、作業中に圃場
に接触することのない高さにあることも要求される。従
って、排出口を、肥料タンク、供給ホース、および、ポ
ンプなどに対してあまり大きい落差をもって配置するこ
とができず、肥料を自重で流下排出する際に、速やかに
排出しにくいものとなっていた。
【0007】また、ペースト施肥装置を備えた田植機で
は、肥料タンクを畦からの補給が容易な機体前端部に設
けることが好都合であるが、元々機体前端部には同様な
意味で予備苗のせ台が設けられており、大幅な改造なく
両者を機体前端部に設置できるようにすることが望まれ
る。
【0008】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであって、ペースト施肥装置を備えた田植機にお
ける上記問題を解消あるいは緩和することを主たる目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
ペースト状肥料をポンプによって圧送して施肥ノズルに
供給する施肥装置を苗植付け装置の後部に装着し、苗植
付け装置に備えられた植付け機構と前記ポンプを機械的
に連動連結し、植付け機構の作動によってポンプを一定
方向に回転駆動するよう構成してあることを特徴とす
る。
【0010】上記構成によると、施肥装置を苗植付け装
置の後部に装着し、例えば、施肥装置に備えた駆動アー
ムと植付け機構の偏芯回転部位とを押し引きロッドを介
して連動連結することで、植付け機構と同調してポンプ
を駆動することができる。
【0011】従って、請求項1の発明によると、大きな
改造を必要とするこなく既存の田植機を簡単にペースト
施肥装置付きにすることができるようになった。
【0012】請求項2に係る発明は、請求項1の発明に
おいて、複数の前記植付け機構のうちの一部を畦際クラ
ッチによって休止させるよう構成するとともに、各畦際
クラッチに対応する植付け機構ごとに前記ポンプを配備
してある。
【0013】上記構成によると、少数条植えのために畦
際クラッチを切ると、休止した条の植付け機構に連動連
結されたポンプの駆動も自動的に停止される。また、切
られていた畦際クラッチを入れて全条植付け状態に戻す
と、ポンプも全条駆動状態となる。
【0014】従って、請求項2の発明によると、少数条
植えの前後において肥料圧送用ポンプを逐一入り切り操
作する必要がなくなり、取扱い性が向上する。また、少
数条植えの後の全条植えにおいてポンプの駆動状態での
戻し忘れを回避して適切な全条施肥を行うことができ
る。
【0015】請求項3に係る発明は、請求項1または2
の発明において、前記駆動アームに、押し引きロッドと
の連結位置をアーム長手方向に変更する連結位置調節手
段を装備してある。
【0016】上記構成によると、駆動アームと押し引き
ロッドとの連結位置を変更することで、押し引きロッド
が1回押し引き作動した時の駆動アームの揺動角度を変
更し、肥料圧送用ポンプの回転速度を変更調節すること
ができる。
【0017】従って、請求項3の発明によると、ギヤ変
速機構のように大型で重量の大きい機構を用いることな
く、簡単に肥料供給量の調節が可能となり、施肥装置全
体の小型軽量化に有効となる。また、走行機体の後部に
連結された苗植付け装置の後部に装備される施肥装置
は、機体の前後重量バランスの面から特に軽量化が望ま
れるものであり、この点において本発明は有効である。
【0018】請求項4に係る発明は、請求項1〜3のい
ずれか一項の発明において、走行機体に搭載した肥料タ
ンクと施肥装置とを、苗のせ台の下端を潜って前後に挿
通配備される給ホースで連通接続するとともに、苗のせ
台の下端前方近くに位置する供給ホース部分に上下に向
き反転可能な肥料排出口を設けてある。
【0019】上記構成によると、作業中は、肥料排出口
を上向きにして田面から高い位置にしておき、作業終了
後に残った肥料を流下排出する場合には、肥料排出口を
反転して下向きにすることで、肥料排出口を低い位置に
移動することができ、肥料残存部位と肥料排出口との落
差を大きくして排出することができる。
【0020】従って、請求項4の発明によると、肥料排
出口を田面に接触させることなく作業を行うことができ
るものでありながら、残存肥料を大きい落差で速やかに
流下排出することができ、作業性に優れたものとなっ
た。
【0021】請求項5に係る発明は、請求項1〜4のい
ずれか一項の発明において、走行機体の前部左右に立設
された予備苗のせ台のうちの一方の予備苗のせ台の下段
苗受け棚に代えて肥料タンクを設置するとともに、他方
の予備苗のせ台の支柱上部に、苗受け棚を支持する延長
支持枠を脱着自在に取り付けてある。
【0022】上記構成によると、走行機体の前部左右に
立設された予備苗のせ台のうちの一方の予備苗のせ台の
下段苗受け棚を取外して、空けられたスペースに肥料タ
ンクを設置するとともに、他方の予備苗のせ台の支柱上
部に延長支持枠を取付け、この延長支持枠に、先に取外
した苗受け棚を取り付けることで、収容する予備苗の枚
数を減らすことなく、機体の前端部に予備苗のせ台と肥
料タンクとを設置することができる。
【0023】従って、請求項5の発明によれば、既存の
機体を大幅に改造することなく、予備苗および肥料の補
給作業性にも優れた田植機を構成することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1に、本発明に係る施肥装置付
き田植機の全体側面が、また、図2に、その全体平面が
それぞれ示されている。この田植機は、前輪1および後
輪2を備えた四輪駆動型の走行機体3の後部に、油圧シ
リンダ4によって昇降駆動されるリンク機構5を介して
4条仕様の苗植付け装置6が連結されるとともに、この
苗植付け装置6の後部に、ペースト状の肥料を各植付け
状ごとに埋設してゆく施肥装置7が取付けられた構造と
なっており、走行機体3の前部左右に予備苗のせ台8が
立設されるとともに、左側の予備苗のせ台の下部に肥料
タンク9が配備されている。
【0025】前記苗植付け装置6には、リンク機構5の
後端下部にローリング可能に連結された横長の支持フレ
ーム11、支持フレーム11に連結支持されたフィード
ケース12、4条分の苗を載置して一定ストロークで左
右に往復駆動される苗のせ台13、支持フレーム11に
後ろ向き片持ち状に連結されてフィードケース12から
動力を受ける左右一対の植付けケース14、各植付けケ
ース13の後端左右に2組づつ装着された回転式の植付
け機構15、4条の植付け箇所を整地する3個の整地フ
ロート16、等が備えられており、4組の植付け機構1
5が苗のせ台13の下端から一株分づつの苗を切出し
て、整地フロート16で均された圃場に植え付けてゆく
よう構成されている。
【0026】図3〜図6に示すように、施肥装置7は、
左2条用の施肥ユニット7Aと右2条用の施肥ユニット
7Bから構成されており、左右の植付けケース14に支
柱17を介して連結横架した施肥フレーム18に連結支
持されている。
【0027】各施肥ユニット7A,7Bには、肥料圧送
用のポンプ21が前後一対づつ備えられ、施肥フレーム
18に取付けた支持台19上に搭載固定されている。こ
のポンプ21は、図7に示すように、左右水平に支承し
たスクリュウ型のロータ22を一定方向に回転駆動し
て、流入ケース23内のペースト状肥料を吐出口24か
ら圧送するよう構成されたものであり、前後一対のポン
プ21は互いの流入ケース23が連通するよう接続され
ている。そして、左2条用の施肥ユニット7Aにおける
後方の流入ケース23に、肥料タンク9に連通接続され
た供給ホース25が接続されるとともに、施肥ユニット
7Aにおける前方の流入ケース23と右2条用の施肥ユ
ニット7Bにおける前方の流入ケース23とが連通ホー
ス26で接続されて、供給された肥料が4個の流入ケー
ス23に充填されるようになっている。また、吐出口2
4から圧送された肥料は、小径のホース27を介して整
地フロート16に取付けた施肥ノズル28に導かれ、田
面から所定の深さに肥料が埋設されてゆくようになって
いる。
【0028】各ポンプ21の駆動軸31の端部には駆動
用の小径スプロケット32が遊嵌装着されるとともに、
左右スライドによって小径スプロケット32のボス部に
咬合離脱する爪クラッチ部材33がキー装着されてお
り、この爪クラッチ部材33をシフトすることで、ポン
プ駆動状態と停止状態とに切換え可能に構成され、各爪
クラッチ部材33をシフト操作するクラッチレバー34
が左右揺動自在に設けられて各施肥ユニット7A,7B
の上面に突設されている。
【0029】次に、前後一対のポンプ21における小径
スプロケット32への伝動構造について説明する。な
お、左2条用の施肥ユニット7Aと右2条用の施肥ユニ
ット7Bにおける伝動構造は同一で左右勝手違いに構成
されている。
【0030】前記支持台19の下側には回転操作軸35
が左右に水平支架され、この回転操作軸35に装着され
た駆動アーム36に、4条の植付け機構15のうちの内
側の植付け機構15から上方に延出された押し引きロッ
ド37の上端が連結されている。
【0031】ここで、植付け機構15は、植付けケース
14の後部に水平に貫通支承された植付け駆動軸38、
この植付け駆動軸38によって一定方向に回転駆動され
る回転ケース39、この回転ケース39の両端部に回転
自在に装着された一対の爪ケース40、各爪ケース40
に取付けられた植付け爪41、等を備えており、回転ケ
ース39の1回の前向き回転に連動して爪ケース40を
逆向きに不等速で1回自転させることで、植付け爪41
の先端を縦長の軌跡で循環回動させるよう構成されたも
のであり、爪ケース40の自転軸心間に亘って架設した
連結板42に、前記押し引きロッド37の下端37aが
連結金具43を介して連結されている。そして、押し引
きロッド37の下端37aは、回転ケース39の回転中
心aに対して偏心して設置されており、従って、回転ケ
ース39の回転に伴って押し引きロッド37は偏心量の
2倍のストロークで上下に往復作動される。
【0032】前記駆動アーム36は、回転操作軸35に
一方向クラッチ45を介して外嵌装着されており、押し
引きロッド37が下方に作動するときには駆動アーム3
6と回転操作軸35とは一体に回動し、押し引きロッド
37が上方に作動するときには、一方向クラッチ45が
スリップ動して駆動アーム36のみが上方揺動するよう
になっている。また、回転操作軸35には前記一方向ク
ラッチ45と同特性の一方向クラッチ46を介してギヤ
47が外嵌装着されるとともに、このギヤ47に咬合す
る逆転ギヤ48が設けられ、さらに、この逆転ギヤ48
と駆動アーム36とがリンク49を介して連動連結さ
れ、駆動アーム36の揺動方向と逆方向にギヤ43が回
転操作されるようになっている。
【0033】従って、図6において、押し引きロッド3
7が上方に作動して駆動アーム36が上方揺動する時に
は、一方向クラッチ45がスリップ作動することで駆動
アーム36は回転操作軸35に対して遊転するが、逆転
ギヤ48が反時計方向に回転してギヤ47が時計方向に
回転する。この回転方向では一方向クラッチ46はトル
ク伝達状態となるので、回転操作軸35は一方向クラッ
チ46を介してギヤ47と一体に時計方向に回転する。
また、押し引きロッド37が下方に作動して駆動アーム
36が下方揺動する時には、一方向クラッチ45がトル
ク伝達作動することで回転操作軸35は駆動アーム36
と一体に時計方向に回転する。この時、逆転ギヤ48が
時計方向に回転してギヤ47が反時計方向に回転する
が、この回転方向では一方向クラッチ46はスリップ状
態となるので、ギヤ47は回転操作軸35に対して遊転
する。つまり、押し引きロッド37の上下往復作動に連
動して駆動アーム36が上下に往復揺動することで、回
転操作軸35が脈動的に一定方向に回転駆動されるので
ある。
【0034】また、前記回転操作軸35に固着された大
径ギヤ51が、その上方位置に軸支した小径ギヤ52に
咬合され増速駆動されるとともに、この小径ギヤ52と
一体に回転する大径スプロケット53が設けられ、この
大径スプロケット53とポンプ駆動用の前記小径スプロ
ケット32に亘ってチェーン54が巻回されて、大径ス
プロケット53に伝達された駆動力が更に増速されてポ
ンプ21が駆動されるようになっている。
【0035】ここで、図6に示すように、前記駆動アー
ム36には、支点b周りに揺動開閉可能、かつ、バック
ル55によって閉じ固定できる支点押え部材36aが装
着されており、支点押え部材36aを開いて、押し引き
ロッド37の上端37bを、駆動アーム36のアーム長
手方向複数箇所(この例では9箇所)に形成した連結用
凹部56に選択係入して、駆動アーム36を揺動操作す
るレバー比を変更することで、駆動アーム36の揺動角
度を変更し、ポンプ駆動回転速度を変更調節し、よっ
て、ポンプ21からの肥料吐出量を多段に調節すること
ができるよう構成されている。
【0036】また、押し引きロッド37の下端33aを
植付け機構15の連結板42に枢支連結する連結金具4
3自体は、支点c周りに回動可能、かつ、2つのボルト
孔44のいずれかを選択して連結板42にボルト固定す
ることによって、連結姿勢を2状態に切換え変更できる
ように構成されており、この連結金具43の連結姿勢を
切換え変更することで、押し引きロッド37の下端33
aの回動半径を変更し、これによって押し引きロッド3
7の上下作動ストロークを変更し、もって、駆動アーム
36の揺動角度を変更し、ポンプ21の回転駆動速度を
2段に変更調節することができるようになっている。つ
まり、この例では、押し引きロッド37の上端調節で9
段、下端調節で2段、つごう18段階に肥料吐出量を調
節することが可能となっているのである。
【0037】また、前記植付け機構15を左右に備えた
左右の各植付けケース14の後部には、前記植付け駆動
軸38を駆動および停止する畦際クラッチ57がそれぞ
れ備えられるとともに、苗のせ台13の背部に備えた畦
際クラッチレバー58にワイヤ連係されており、いずれ
か一方の畦際クラッチ57を切り操作することで、左側
2条のみ、あるいは、右側2条のみの少数条植付けを行
うことができるようになっている。従って、少数条植付
けのために一方の畦際クラッチ57が切られると、植付
けが休止された条のポンプ21も自動的に停止され、植
付け条のみで施肥が行われることになる。
【0038】なお、左端あるいは右端の1条だけを植付
け休止する場合には、苗のせ台13において、休止する
条の苗を植付け爪軌跡はら外れた上方位置までにずらし
て苗ストッパで受止め支持しておくとともに、対応する
条のポンプの駆動をクラッチレバーの操作で停止するこ
とになる。
【0039】また、図3,図9に示すように、前記供給
ホース25は、苗のせ台13の下方を潜って前後に挿通
されており、苗のせ台13の下端に近い前側箇所には、
肥料タンク9の底部から導いた供給ホース25への接続
管部60aとポンプ21に接続された供給ホース25へ
の接続管部60bを段違い状に備えたホース継ぎ手60
が配備されるとともに、ホース継ぎ手60から上向きに
突出された延長管部60cの上端に排出用ホース61が
接続され、この排出用ホース61の上端に開閉自在な肥
料排出口62が設けられている。そして、ホース継ぎ手
60の下位に位置する接続管部60bが、苗植付け装置
6の固定部に取付けた支持リング63に回動可能に挿通
支持されるとともに、排出用ホース61が固定の支持具
64に係止されている。このように支持したホース中継
部位においては、図9中の仮想線で示すように、排出用
ホース61の係止を解除することで、ホース継ぎ手60
を支持リング63への挿通部位を中心にして上下に反転
回動することができ、このように反転して排出用ホース
61を下向きにすることで、肥料排出口62を、肥料タ
ンク9、供給ホース25、および、ポンプ21より十分
低い位置で下向きに開くことができ、大きい落差でもっ
て各部に残留した肥料を肥料排出口62から速やかに流
下排出できるようになっている。
【0040】また、走行機体の前部左右に立設された予
備苗のせ台8には本来上下2段に苗受け棚71が取付け
られているが、図10に示すように、左側の予備苗のせ
台8の下段の苗受け棚71は門型の支柱72から取外さ
れ、空けられたスペースに肥料タンク9が設置されてい
る。そして、右側の予備苗のせ台8における支柱72の
上部には前後一つの延長支持枠73が取付けられ、この
延長支持枠73に、左側の予備苗のせ台8から取外され
た苗受け棚71が取付けられ、全体として4枚の予備苗
を収容することができるようになっている。ここで、図
11,図12に示すように、前記延長支持枠73の下部
には平面形状コの字形の取付金具73aが溶接固定され
ており、この取付金具73aを支柱72の前後のコーナ
ー部に前後から外嵌装着して1本のボルト74を締込む
ことで、延長支持枠73を支柱に固定するよう構成され
ている。なお、支柱72に延長支持枠73を取付けた状
態においては、延長支持枠73の下端、取付金具73a
の内面下部、および、ボルト74がそれぞれ支柱72の
外面に接触することで、3点接触状態で延長支持枠73
の取付姿勢が安定保持されるようになっている。
【0041】〔他の実施形態〕本発明は、以下のような
形態で実施することもできる。
【0042】(1)6条植え仕様あるいは8条植え仕様
の田植機に適用する場合には、上記した2条用の施肥ユ
ニットを3個あるいは4個を苗植付け装置6の後部に上
記した構造と同様な支持構造で並列配備すればよい。こ
の場合、全施肥ユニットの流入ケース23を接続ホース
26で接続するとともに、左右両端の施肥ユニットの流
入ケース23に供給ホース25をそれぞれ接続して、左
右2方向からから肥料を供給するようにするとよい。
【0043】(2)駆動アーム36と押し引きロッド上
端37bとの連結位置調節を、長孔を用いて連続的に行
えるようにすることもでき、また、押し引きロッド下端
37aの回動半径を3段以上の複数段に調節できるよう
にすることもできる。 (3)植付け機構15と施肥装置7とを機械的に連動連
結する手段としては、回転位相を90°異ならせて往復
作動する2本の押し引きロッドを利用すれば、施肥装置
7の回転操作軸35を一定方向に連続回転させることも
できる。また、簡易には、植付け駆動軸38と回転操作
軸35をチェーンで巻き掛け連動して回転操作軸35を
連続駆動することもできる。 (4)植付け機構15としては、上記のように回転式の
他に、1本の植付け爪をクランク式に駆動する型式のも
のを使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】施肥装置付き田植機の全体側面図
【図2】施肥装置付き田植機の全体平面図
【図3】苗植付け装置および施肥装置を示す側面図
【図4】施肥装置の後面図
【図5】施肥装置駆動構造の全体を示す概略図
【図6】施肥装置駆動構造を示す側面図
【図7】ポンプの一部を切欠いた後面図
【図8】施肥装置駆動構造の位置部を示す後面図
【図9】薬剤供給径路の一部を示す側面図
【図10】機体前部の正面図
【図11】予備苗のせ台の延長構造を示す一部切欠き側
面図
【図12】延長支持枠の取付部を示す横断平面図
【符号の説明】
6 苗植付け装置 7 施肥装置 8 予備苗のせ台 9 肥料タンク 25 供給ホース 28 施肥ノズル 36 駆動アーム 37 押し引きロッド 57 畦際クラッチ 71 苗受け棚 72 支柱 73 延長支持枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B052 BA05 BC09 BC16 DB04 EA03 EA08 EB03 EB12 ED03 2B060 AA01 AA02 AC03 AE10 BA04 BA07 BA09 BB08 BB09 CB02 CB18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペースト状肥料をポンプによって圧送
    して施肥ノズルに供給する施肥装置を苗植付け装置の後
    部に装着し、苗植付け装置に備えられた植付け機構と前
    記ポンプを機械的に連動連結し、植付け機構の作動によ
    ってポンプを一定方向に回転駆動するよう構成してある
    ことを特徴とする施肥装置付き田植機。
  2. 【請求項2】 複数の前記植付け機構のうちの一部を
    畦際クラッチによって休止させるよう構成するととも
    に、各畦際クラッチに対応する植付け機構ごとに前記ポ
    ンプを配備してある請求項1記載の施肥装置付き田植
    機。
  3. 【請求項3】 前記駆動アームに、押し引きロッドと
    の連結位置をアーム長手方向に変更する連結位置調節手
    段を装備してある請求項1または2記載の施肥装置付き
    田植機。
  4. 【請求項4】 走行機体に搭載した肥料タンクと施肥
    装置とを、苗のせ台の下端を潜って前後に挿通配備され
    る給ホースで連通接続するとともに、苗のせ台の下端前
    方近くに位置する供給ホース部分に上下に向き反転可能
    な肥料排出口を設けてある請求項1〜3のいずれか一項
    に記載の施肥装置付き田植機。
  5. 【請求項5】 走行機体の前部左右に立設された予備
    苗のせ台のうちの一方の予備苗のせ台の下段苗受け棚に
    代えて肥料タンクを設置するとともに、他方の予備苗の
    せ台の支柱上部に、苗受け棚を支持する延長支持枠を脱
    着自在に取り付けてある請求項1〜4のいずれか一項に
    記載の施肥装置付き田植機。
JP2002063541A 2002-03-08 2002-03-08 施肥装置付き田植機 Expired - Fee Related JP3782027B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002063541A JP3782027B2 (ja) 2002-03-08 2002-03-08 施肥装置付き田植機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002063541A JP3782027B2 (ja) 2002-03-08 2002-03-08 施肥装置付き田植機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003259711A true JP2003259711A (ja) 2003-09-16
JP3782027B2 JP3782027B2 (ja) 2006-06-07

Family

ID=28670861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002063541A Expired - Fee Related JP3782027B2 (ja) 2002-03-08 2002-03-08 施肥装置付き田植機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3782027B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015149903A (ja) * 2014-02-10 2015-08-24 株式会社クボタ 作業機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015149903A (ja) * 2014-02-10 2015-08-24 株式会社クボタ 作業機

Also Published As

Publication number Publication date
JP3782027B2 (ja) 2006-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103988621B (zh) 苗移植机
JP6830425B2 (ja) 乗用田植機
JP2008054605A (ja) 田植機
JP2003259711A (ja) 施肥装置付き田植機
JP2008099611A (ja) 苗植付装置の施肥装置支持構造
JP6238879B2 (ja) 水田作業機
JPH08228544A (ja) 施肥装置付き農作業機
JP2005021062A (ja) 苗移植機
JP2008054581A (ja) 苗植機
JP4908980B2 (ja) マット施薬機
JP3911946B2 (ja) 芋の移植機
JP2007043958A (ja) 植付機
JPH114609A (ja) 乗用型苗植機
JP2003325013A (ja) 施肥装置
JP2016010321A (ja) 苗移植機
JPH08308322A (ja) 施肥装置付き田植機
JP2020141612A (ja) 水田作業機
JP2000270618A (ja) 乗用型田植機
JP3258560B2 (ja) 田植機の施肥装置
JPH04299902A (ja) 施肥装置
JPH03247209A (ja) 施肥装置
JP3828941B2 (ja) 施肥装置付き乗用農機
JPH09191714A (ja) 苗植機
JPH08116743A (ja) 施肥装置付き田植機の肥料タンク構造
JPH09224441A (ja) 液体散布機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040514

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050825

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060223

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060308

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100317

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100317

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110317

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120317

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130317

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140317

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees