JP3258560B2 - 田植機の施肥装置 - Google Patents

田植機の施肥装置

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JP3258560B2 JP10968696A JP10968696A JP3258560B2 JP 3258560 B2 JP3258560 B2 JP 3258560B2 JP 10968696 A JP10968696 A JP 10968696A JP 10968696 A JP10968696 A JP 10968696A JP 3258560 B2 JP3258560 B2 JP 3258560B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペースト肥料をポ
ンプによって施肥ノズルに圧送して圃場内に埋設してゆ
くよう構成した田植機の施肥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ペースト肥料を用いる田植機用の施肥装
置としては、例えば実公昭63‐49148号公報に示
されるように、植付け条の横側近くに浅くペースト肥料
を埋設してゆく、いわゆる側条施肥を行う仕様のものが
知られており、この例では各植付け条に対応する施肥ノ
ズルに対して同数のポンプを設けて、各条ごとに独立し
て肥料供給を行うよう構成されていた。また、特開平7
‐236326号公報に開示されているように、上記側
条施肥仕様において、1個のポンプから2条の施肥ノズ
ルにペースト肥料を圧送する構成のものも知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】粉粒状の肥料を用いる
施肥装置においては、側条施肥と、植付け条の間の深い
位置に肥料を埋設してゆく深層施肥とを同時に行って、
作業の省力化を一層進めたものも実用化されており、ペ
ースト肥料を用いる施肥装置においても深層施肥につい
ての研究がなされている。ところで、現在の乗用型の田
植機は4条植え、5条植え、6条植え、8条植えの各仕
様が実用化されており、また、近年ではより高能率の植
付け作業が可能な10条植え仕様の田植機も提供される
ようになってきた。
【0004】このように各種の植付け条数に対応してペ
ースト肥料を用いた深層施肥を実行する場合、ポンプ駆
動において考慮しておくべきことがある。すなわち、深
層施肥は基本的には2条単位で行うので、4条植え、6
条植え、8条植え、および10条植えの偶数条植えの仕
様においては植付け条数の半分の数の深層施肥用ノズル
数を設け、各ポンプの吐出量が同一になるように駆動し
て、各植付け条ごとの肥料供給量を均一にする。これに
対して、5条植えの仕様においては2条分の深層施肥用
ノズルを2個と、1条分の深層施肥用ノズルを1個、都
合3個のノズルを必要とし、しかも、この3個のノズル
にペースト肥料を圧送する3個のポンプのうち、1条分
用のポンプの吐出量は他の2条分用のポンプの吐出量の
半分にしなければ、各植付け条ごとの肥料供給量を均一
にすることができなくなる。要するに、深層施肥は植付
け条数が偶数か奇数かによってポンプ駆動仕様が異なっ
たものとなるのである。ここで、ポンプ駆動構造を、例
えば複数のポンプをその駆動軸が一軸芯状になるように
直列配置した場合には、全ポンプを同速度で駆動できる
ので、偶数条植え仕様には好適となるが、一部のポンプ
の吐出量を半減したい奇数条植え仕様には不適当であ
り、吐出量可変のポンプを用いる等の手段で吐出量を半
減するよう工夫する必要がある。しかし、各ポンプを吐
出量可変型にすると、各ポンプに吐出量調整操作を施す
必要が生じて、取扱い性が低下することが予想される。
【0005】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであって、ポンプを定量吐出型のものにするとと
もにその駆動構造を合理的に選択することで、簡単な改
造操作を加えるだけでポンプ駆動仕様を変更して、偶数
条植えに好適な仕様と、奇数条植えに好適な仕様とに使
い分けすることができるようにし、基本駆動構造の兼用
化を図ることができるようにすることを主たる目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1に係る発明の構成、作用および効果〕
【0007】(構成) 請求項1に係る発明は、2条の
植付け条ごとにペースト肥料を施肥ノズルを介して圃場
内に深く埋設してゆく深層施肥機構を備えた田植機の施
肥装置において、ペースト肥料を施肥ノズルに圧送する
深層施肥用のポンプを、その駆動軸が互いに平行となる
ように並列配置し、端部のポンプの駆動軸に入力された
回転駆動力を隣接する他のポンプに伝動機構を介して順
次伝達するとともに、前記伝動機構を、各ポンプを同速
で駆動する状態と、一部のポンプを他のポンプの1/2
の速度で駆動する状態に切り換え可能に構成してあるこ
とを特徴とする。
【0008】(作用) 上記構成によると、全部のポン
プを等速で駆動するように伝動機構を構成することで2
条ごとに深層施肥する偶数条植え仕様にすることがで
き、また、一部のポンプを他のポンプの1/2の速度で
駆動するように伝動機構を構成して、この一部のポンプ
の吐出量を他のポンプの吐出量の半分にすることで、2
条ごとに深層施肥する植付け条と1条に対して深層施肥
する植付け条とを組み合わせた奇数条植え仕様にするこ
とができる。例えば、4条植え仕様では2条用の深層用
施肥ノズルを2個用いるので、同速で駆動する2個の2
条用深層施肥ポンプを各ノズルに接続する。また、6条
植え仕様では2条用の深層用施肥ノズルを3個用いるの
で、等速で駆動する3個の2条用の深層施肥ポンプを各
ノズルに接続する。また、5条植え仕様では、2条用の
深層施肥ノズルを2個と1条用の深層施肥ノズルを1個
用いるので、同速で駆動する2個の2条用深層施肥ポン
プを2条用の深層施肥ノズルに夫々接続するとともに、
1/2の速度で駆動される1条用深層施肥ポンプを1条
用の深層施肥ノズルに接続することになる。
【0009】(効果) 請求項1に係る発明は、深層施
肥用のポンプの一部のものの吐出量を半減するのに、そ
の伝動機構のみを仕様変更するので、例えば各ポンプを
可変容量型のものにして同様な吐出量変更を行う場合に
比較して、調整間違いが発生せず取扱いが容易となる。
【0010】〔請求項2に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0011】(構成) 請求項2に係る発明は、複数の
植付け条の各横側部に近接した位置にペースト肥料を施
肥ノズルを介して圃場内に浅く埋設してゆく側条施肥部
と、2条の植付け条毎にペースト肥料を施肥ノズルを介
して圃場内に深く埋設してゆく深層施肥機構とを備える
とともに、複数の苗植付け機構の内の一部の駆動を断っ
て少数条植えを可能にする畦際クラッチを備えた田植機
の施肥装置において、ペースト肥料を圧送する側条施肥
用のポンプを植付け条数と同数設けるとともに、ペース
ト肥料を圧送する深層施肥用のポンプを、その駆動軸が
互いに平行となるように並列配置し、端部のポンプの駆
動軸に入力された回転駆動力を隣接する他のポンプに伝
動機構を介して順次伝達するとともに、前記伝動機構
を、各ポンプを同速で駆動する状態と、一部のポンプを
他のポンプの1/2の速度で駆動する状態に切り換え可
能に構成し、かつ、前記畦際クラッチの切り操作に連動
して、植付け休止した植付け条に対応する側条施肥用の
ポンプおよび深層施肥用のポンプから施肥ノズルへの肥
料供給を停止する連係機構を備えてあることを特徴とす
る。
【0012】(作用) 上記構成によると、深層施肥機
構においては、全部のポンプを等速で駆動するように伝
動機構を構成することで2条ごとに深層施肥する偶数条
植え仕様に対応することができ、また、一部のポンプを
他のポンプの1/2の速度で駆動するように伝動機構を
構成して、この一部のポンプの吐出量を他のポンプの吐
出量の半分にすることで、2条ごとに深層施肥する植付
け条と1条に対して深層施肥する植付け条とを組み合わ
せた奇数条植え仕様に対応することができる。また、畦
際クラッチを切って少数条の植付けを行う場合、畦際ク
ラッチ切り作動に連動して植付け休止条に対応する条に
おける側条施肥および深層施肥が自動的に停止される。
【0013】(効果) 請求項2に係る発明は、請求項
1に係る発明の上記効果をもたらすとともに、植付け条
数を設定する畦際クラッチ操作を行うだけで植付け条に
対応した側条施肥および深層施肥を行うことができ、一
層取扱い性に優れたものとなった。
【0014】
【発明の実施の形態】図1に、施肥装置付き田植機の全
体側面が示されている。この施肥装置付き田植機は、乗
用型の走行機体1、その後部に油圧駆動される昇降リン
ク機構2を介して昇降自在に連結された6条植え用の苗
植付け装置3、走行機体1の前部左右におよび操縦部の
横側に装備されたペースト肥料貯留用の肥料タンク4
a,4b、および、苗植付け装置3の植え付け作動に連
動して肥料タンク4a,4bのペースト肥料を圃場内に
埋設するように苗植付け装置3に装備された施肥装置
5、によって6条植え仕様に構成されている。
【0015】図1〜4に示すように、苗植付け装置3に
は、走行機体1からの動力を伝動軸6を介して受けるフ
ィードケース7、フィードケース7から左右に向けて延
設された角筒状の支持フレーム8、支持フレーム8から
後方に向けて三列に延設された植付け伝動ケース9、夫
々の植付け伝動ケース9の後部に軸支された左右一対の
ロータリ式の植付け機構10、6条分の苗を載置して植
付け伝動ケース9に対して一定のストロークで左右に往
復移動する苗のせ台11、および、植付け予定箇所を整
地するように夫々の植付け伝動ケース9の下方に配備さ
れた3個の整地フロート12、等が備えられている。
【0016】図2〜図5に示すように、施肥装置5は、
各植付け条の横側近くに浅くペースト肥料を肥料を埋設
する側条施肥と、2条の植付け条ごとにその中間に深く
ペースト肥料を埋設する深層施肥との同時施肥、いわゆ
る2段施肥が行えるように構成されている。詳述する
と、施肥装置5は、各整地フロート12に一対づつ支持
された都合6本の側条施肥用の施肥ノズル13a、およ
び、それらの施肥ノズル13aに対して前部の肥料タン
ク4aのペースト肥料を供給する6個の側条施肥用のポ
ンプPa、などからなる側条施肥機構5Aと、各整地フ
ロート12の前部中央に1本づつ配備された都合3本の
深層施肥用の施肥ノズル13b、および、それらの施肥
ノズル13bに対して操縦部横の肥料タンク4bのペー
スト肥料を供給する3個のポンプPb、などからなる深
層施肥機構5Bによって構成されている。
【0017】前記側条施肥用のポンプPaおよび深層施
肥用のポンプPbは同一仕様に構成されており、その構
造が図8および図9に示されている。すなわち、ポンプ
Pa,Pbは、ポンプケーシング14、これに前後水平
に支承された駆動軸15、この駆動軸15の内端に連結
されたスクリュー状のロータ16、ロータ16を回転自
在に挿通するゴム製のステータ17、等を備えており、
ロータ16を回転することでロータ16前方に設けられ
た肥料供給室18に充満しているペースト肥料を吐出口
19から圧送するよう構成されている。そして、吐出口
19には三方弁20が取付けられており、その下方に向
かう一方の出口21と施肥ノズル13a,13bとがホ
ース22a,22bを介して連通接続されるとともに、
上方に向かう他方の出口23と肥料供給室18とが還元
パイプ24を介して連通接続されており、三方弁20に
備えた操作レバー25を回動することで、吐出口19と
一方の出口21とを連通してペースト肥料を施肥ノズル
13a,13bに送り出す肥料供給状態と、吐出口19
と他方の出口23とを連通してペースト肥料を肥料供給
室18に還元することで施肥ノズル13a,13bに送
り出すのを停止する供給休止状態とに切り換え可能に構
成されている。なお、この操作レバー25を肥料供給位
置ONと供給停止位置OFFに切換え操作する構造につ
いては後に詳述する。
【0018】また、各ポンプPa,Pbにおけるポンプ
ケーシング14の下部には肥料供給室18に連通すると
ともに左右に貫通した肥料供給管26が連設装備されて
おり、各ポンプPaの肥料供給管26同士、およびポン
プPbの肥料供給管26同士をボルト連結することによ
って、側条施肥用ポンプユニットならびに深層施肥用ポ
ンプユニットが構成されている。夫々のポンプユニット
は、左右の植付伝動ケース9に立設した支持ブラケット
27を介して横架された上向きコ字状の支持台28に、
各肥料供給管26が収納される状態に支持されている。
また、各ポンプユニットの内側端に位置する肥料供給管
26の開口には、肥料供給管26と肥料タンク4a,4
bとを連通する供給ホース29a,29bが接続されて
いる。夫々のポンプユニットの外側端に位置する肥料供
給管26の開口には、清掃時に取り外し可能となるキャ
ップ30が取り付けられている。
【0019】図6および図7に側条施肥用の各ポンプP
aおよび深層施肥用の各ポンプPbへの伝動構造が示さ
れている。すなわち、苗植付けけ装置3のフィードケー
ス7から取り出された動力を植付け伝動ケース9へ動力
を伝達する伝動軸31の中間部から施肥装置5に向けて
動力取り出し用の伝動軸32が延設され、この伝動軸3
2が支持台28の下部に軸受けブラケット33を介して
支承された前後向きの中間伝動軸34に連動連結されて
いる。また、支持台28の横方向中間部位には下向きコ
の字形の載置台35を介して左右一対の変速装置36
a,36bが搭載されており、各変速装置36a,36
bの入力軸37a,37bと、前記中間伝動軸34とが
夫々チェーン38a,38bを介して連動連結されてい
る。前記変速装置36a,36bは同一仕様のものが利
用され、詳細な説明は省略するが夫々9段のギヤ変速が
可能に構成され、その出力軸39a,39bが前向きに
突出されている。
【0020】変速装置36aは側条施肥用ポンプユニッ
トに対する変速を行うものであり、変速装置36aに最
も近いポンプPaの駆動軸15と、変速装置36aの出
力軸39aとがチェーン40aで連動連結されるととも
に、隣接するポンプPaの各駆動軸15がチェーン41
aを介して順次巻き掛け連動連結されて、6個のポンプ
Paが同速で駆動されるようになっている。また、変速
装置36bは深層施肥用ポンプユニットに対する変速を
行うものであり、変速装置36bに最も近いポンプPb
の駆動軸15と、変速装置36bの出力軸39bとがチ
ェーン40bで連動連結されるとともに、隣接するポン
プPbの各駆動軸15がチェーン41bを介して千鳥状
に順次巻き掛け連動連結されて、3個のポンプPbが同
速で駆動されるようになっている。
【0021】以上の伝動構造を採用することで、苗植付
け装置3が植付け作動状態に切り換えられと、施肥装置
5の側条施肥用ポンプユニット及び深層施肥用ポンプユ
ニットが共に駆動されて植付けと2段施肥作動が同時に
行われ、また、苗植付け装置3が停止されると施肥装置
5も停止する。そして、変速装置36a,36bの変速
操作により各ポンプユニットの駆動速度を変更すること
で、各ポンプユニットの肥料吐出量を独自に変更して、
側条施肥及び深層施肥における各々の施肥量を夫々9段
階に調節できるようになっている。
【0022】図6および図10に示すように、3個の植
付け伝動ケース9の基部には、2条ごとに植付け機構1
0への伝動を断続する畦際クラッチ42が内装されると
ともに、各畦際クラッチ42は苗のせ台11の背部に備
えられた3本のクラッチレバー43の夫々にレリーズワ
イヤ44を介して連係されている。この畦際クラッチ4
2は畦際での少数条植えを行う場合に使用するものであ
り、通常の全条植えの場合には各畦際クラッチ42を入
り状態にしておく。そして、左側(あるいは右側)の2
条を休止して4条の植付けを行う場合には左側(あるい
は右側)の畦際クラッチ42のみを切り操作しておき、
左側(あるいは右側)の4条を休止して2条の植付けを
行う場合には左側と中央(あるいは右側と中央)の畦際
クラッチ42を切り操作しておく。また、左側(あるい
は右側)の3条を休止して3条の植付けを行う場合には
左側(あるいは右側)の畦際クラッチ42のみを切り操
作して左側(あるいは右側)の2条の植付け機構10を
停止するとともに、植付け機構10を駆動したままで植
付けを休止する条では、苗のせ台11上の苗を取り出し
口より上方に引き上げて保持しておくか、あるいは苗の
せ台11から取り外して空植えを行うようにしておくの
である。
【0023】図10に示すように、3本の前記クラッチ
レバー43は、側条施肥用ポンプユニットの三方弁2
0、および深層施肥用ポンプユニットの三方弁20にも
レリーズワイヤ45a,45bを介して連係されてお
り、少数条植えの際に植付け休止された条への施肥を停
止するよう構成されている。すなわち、図9および図1
1に示すように、各三方弁20に備えられた操作レバー
25にはその揺動支点を中心とする円弧状の長孔46が
穿設されるとともに、各操作レバー25を供給停止位置
OFFから肥料供給位置ONへ復帰させるバネ47が備
えられている。
【0024】そして、側条施肥用のポンプユニットにお
いては、隣接する2条ごとに三方弁20の操作レバー2
5が対向配備されるとともに、対向する両操作レバー2
5の長孔46に操作ピン48が挿通され、3本の各ピン
48が夫々クラッチレバー43にレリーズワイヤ45a
を介して連係されている。このように各クラッチレバー
43と2条づつの三方弁20を連係することで、畦際ク
ラッチ42の切り操作によって植付け停止された条に対
応する側条施肥用のポンプPaが2条単位で供給停止位
置OFFに操作されるようになっている。
【0025】また、図10に示すように、深層施肥用の
ポンプユニットにおいては、各三方弁20の操作レバー
25における長孔46に挿通された操作ピン48がレリ
ーズワイヤ45bを介して各クラッチレバー43に連係
されており、畦際クラッチ42の切り操作によって植付
け停止された2条に対応する深層施肥用のポンプPaが
供給停止位置OFFに操作されるようになっている。
【0026】つまり、クラッチレバー43の操作によ
り、所望の畦際クラッチ42を切ると、その操作に連動
して、その畦際クラッチ42に対応する二つの側条施肥
用のポンプPaと一つの深層施肥用のポンプPbにおけ
る三方弁20の操作レバー25が供給停止位置OFFへ
操作されるようになっており、例えば、図10中に示す
ように、右側2条のクラッチレバー43のみを切り操作
して左側4条の少数条植えを行うと、右側2条に対応す
る2個の側条施肥用ポンプPaから施肥ノズル13aへ
の肥料供給が停止されるとともに、右側2条に対応する
1個の深層施肥用ポンプPaから施肥ノズル13bへの
肥料供給が停止されることになる。
【0027】また、側条施肥用のポンプPaにおける操
作レバー25は、上記のように各クラッチレバー43の
畦際クラッチ切り操作に連係して2条ごとに供給停止操
作されるのみならず、1条ごとに独立的に供給停止操作
することができるようになっている。すなわち、図9お
よび図11に示すように、前記支持台28の後部に設け
られたブラケット50には、操作レバー25の揺動軌跡
内において左右スライド可能、かつバネ51によって一
方にスライド付勢された頭付きロックピン52が挿通支
持されている。この頭付きロックピン52は、通常は操
作レバー25の揺動軌跡から側方に退避していて、操作
レバー25の揺動を妨げることはない。そして、操作レ
バー25を人為的にバネ47に抗して供給停止位置OF
Fを少し越えた位置まで操作した状態で頭付きロックピ
ン52をバネ51に抗して引出し、操作レバー25の下
に頭付きロックピン52を交差させた状態で操作レバー
25および頭付きロックピン52から手を放すと、肥料
供給位置ON側へ付勢揺動された操作レバー25と退入
付勢された頭付きロックピン52の大径頭部52aとが
互いに係合し合い、図示のように操作レバー25は供給
停止位置OFFに保持されるとともに頭付きロックピン
52も後退不能となる。つまり、操作レバー25を単独
で供給停止位置OFFに切り換えて保持しておくことが
できるのである。従って、先に説明した3条の少数条植
えにおいて、植付け機構10を停止することなく植付け
を休止する1条分に対しては上記した単独の施肥停止操
作を行うことでこの条の側条施肥を停止することができ
るのである。
【0028】〔第2実施形態〕図12〜図14に、5条
植え仕様の苗植付け装置3に装備した施肥装置5が示さ
れている。この仕様においては、並列配備された3個の
整地フロート12の内、左右の整地フロート12に2条
分の側条施肥機構5Aの施肥ノズル13aが取付けられ
るとともに、その中間に位置して深層施肥用の施肥ノズ
ル13bが取付けられ、また、中央の整地フロート12
に1条分の側条施肥用の施肥ノズル13と1条分の深層
施肥用の施肥ノズル13bが取付けられている。ここに
おいて、左右の深層施肥用の施肥ノズル13bは夫々2
条分の施肥を行うのに対して、中央の深層施肥用の施肥
ノズル13bは1条分の施肥を行うことになるので、こ
の中央の深層施肥用の施肥ノズル13bからの肥料供給
量は左右の施肥ノズル13bからの肥料供給量の半分で
ある必要がある。そこで、深層施肥用のポンプPbの駆
動が図15(イ)に示すようにして行われる。なお、対
比のために、図15(ロ)に6条植え仕様のポンプ駆動
状態が示されている。
【0029】つまり、変速装置35bに最も近い左2条
用のポンプPb(L) の駆動軸15には、6条植え仕様と
同一径の入力用のスプロケット54がポンプ側に位置さ
せて取付けられ、6条植え仕様の場合と同様に左2条用
のポンプPb(L) が駆動される。このポンプPb(L) の
駆動軸15と中央1条用のポンプPb(C) の駆動軸15
とは、小径スプロケット55、大径スプロケット56お
よびチェーン41bを介して1:2の伝動比で減速連動
連結され、中央1条用のポンプPb(C) は左2条用のポ
ンプPb(L) に対して1/2の回転速度で駆動される。
また、中央1条用のポンプPb(C) の駆動軸15と右2
条用のポンプPb(R) の駆動軸15とは、大径スプロケ
ット57、小径スプロケット58およびチェーン41b
を介して2:1の伝動比で増速連動連結され、右2条用
のポンプPb(R) は左2条用のポンプPb(L) と同速度
で駆動される。従って、この伝動構造によると、中央1
条用のポンプPb(C) の吐出量が、左2条用のポンプP
b(L) および右2条用のポンプPb(R) の吐出量の1/
2となり、5条の各植付け条に対して夫々同量の深層施
肥がなされるのである。
【0030】なお、上記5条植え仕様の伝動構造では、
チェーンサイズを6条植え仕様の場合より大きいものに
することで各ポンプ間でのチェーンに弛みが発生しない
ようにいるが、駆動軸間距離の設定によっては5条植え
仕様と6条植え仕様とを同じチェーンサイズで駆動する
ことも可能である。
【0031】〔第3実施形態〕図16および図17に、
4条植え仕様の苗植付け装置3に装備した施肥装置5が
示されている。この仕様では一対の深層施肥用のポンプ
Pbの夫々が2条用となるので、両ポンプPbは同速度
で駆動する必要があり、2個のポンプPbを図15
(イ)に示す伝動機構と同様の仕様で駆動すればよい。
【0032】〔他の実施形態〕上記実施形態では深層施
肥用のポンプPb間の伝動機構としてチェーン伝動機構
を用いているが、スリップの発生しないタイミングベル
トを用いた巻き掛け伝動機構や、ギヤ伝動機構を用いる
ことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】施肥装置付き田植機の全体側面図
【図2】苗植付け装置および施肥装置の側面図
【図3】6条植え仕様の苗植付け装置および施肥装置の
平面図
【図4】6条植え仕様の苗植付け装置および施肥装置の
後面図
【図5】6条植え仕様の施肥装置を示す構成図 (イ)側条施肥機構 (ロ)深層施肥機構
【図6】6条植え仕様の施肥装置への伝動構造を示す概
略図
【図7】苗植付け装置から施肥装置への伝動構造を示す
縦断側面図
【図8】ポンプの縦断側面図
【図9】三方弁の操作部を示す側面図
【図10】クラッチレバーと畦際クラッチおよび三方弁
との連係図
【図11】側条施肥用ポンプ対における三方弁の操作部
を示す後面図
【図12】5条植え仕様の苗植付け装置および施肥装置
の平面図
【図13】5条植え仕様の苗植付け装置および施肥装置
の後面図
【図14】5条植え仕様の施肥装置への伝動構造を示す
概略図
【図15】(イ)5条植え仕様における深層施肥用ポン
プの駆動部を示す平面図 (ロ)6条植え仕様における深層施肥用ポンプの駆動部
を示す平面図
【図16】4条植え仕様の苗植付け装置および施肥装置
の平面図
【図17】4条植え仕様の苗植付け装置および施肥装置
の後面図
【符号の説明】
5A 側条施肥機構 5B 深層施肥機構 10 植付け機構 13a 施肥ノズル(側条施肥用) 13b 施肥ノズル(深層施肥用) 15 駆動軸 Pa ポンプ(側条施肥用) Pb ポンプ(深層施肥用)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松村 哲也 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 平5−284833(JP,A) 特開 平8−34(JP,A) 特開 平4−169113(JP,A) 実開 昭64−20127(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 23/02 A01C 11/00 302

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2条の植付け条ごとにペースト肥料を施
    肥ノズルを介して圃場内に深く埋設してゆく深層施肥機
    構を備えた田植機の施肥装置において、 ペースト肥料を施肥ノズルに圧送する深層施肥用のポン
    プを、その駆動軸が互いに平行となるように並列配置
    し、端部のポンプの駆動軸に入力された回転駆動力を隣
    接する他のポンプに伝動機構を介して順次伝達するとと
    もに、前記伝動機構を、各ポンプを同速で駆動する状態
    と、一部のポンプを他のポンプの1/2の速度で駆動す
    る状態に切り換え可能に構成してあることを特徴とする
    田植機の施肥装置。
  2. 【請求項2】 複数の植付け条の各横側部に近接した位
    置にペースト肥料を施肥ノズルを介して圃場内に浅く埋
    設してゆく側条施肥機構と、2条の植付け条毎にペース
    ト肥料を施肥ノズルを介して圃場内に深く埋設してゆく
    深層施肥機構とを備えるとともに、複数の植付け機構の
    内の一部の駆動を断って少数条植えを可能にする畦際ク
    ラッチを備えた田植機の施肥装置において、 ペースト肥料を圧送する側条施肥用のポンプを植付け条
    数と同数設けるとともに、ペースト肥料を圧送する深層
    施肥用のポンプを、その駆動軸が互いに平行となるよう
    に並列配置し、端部のポンプの駆動軸に入力された回転
    駆動力を隣接する他のポンプに伝動機構を介して順次伝
    達するとともに、前記伝動機構を、各ポンプを同速で駆
    動する状態と、一部のポンプを他のポンプの1/2の速
    度で駆動する状態に切り換え可能に構成し、 かつ、前記畦際クラッチの切り操作に連動して、植付け
    休止した植付け条に対応する側条施肥用のポンプおよび
    深層施肥用のポンプから施肥ノズルへの肥料供給を停止
    する連係機構を備えてあることを特徴とする田植機の施
    肥装置。
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