JP2010213643A - 田植機 - Google Patents

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哲 直本
Kazuyoshi Yamauchi
一喜 山内
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吉秀 宮西
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Abstract

【課題】側条施肥と深層施肥の供給量の割合を変更する施肥調節を行え、かつ側条施肥と深層施肥の供給量を共に増減させる施肥調節を操作簡単、構造簡単に行えるようにする。
【解決手段】エンジン6からの駆動力を変速して側条施肥ポンプ23に伝達する第1変速装置50、側条施肥ポンプ23の出力を変速して深層施肥ポンプ24に伝達する第2変速装置70を備えている。第2変速装置70は、側条施肥ポンプ23から伝動される上手側伝動軸71に一体回転自在に支持された複数の上手側スプロケットと、深層施肥ポンプ24に伝動する下手側伝動軸73に一体回転自在に支持された複数の下手側スプロケットと、選択された上手側スプロケットと下手側スプロケットとに掛けられて上手側伝動軸71の駆動力を変速して下手側伝動軸73に伝達する伝動チェーン75とを備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、圃場の苗植え付け箇所の横側近くに液状肥料を供給する側条施肥ポンプと、圃場の苗植え付け箇所の横側方に液状肥料を前記側条施肥ポンプよりも深く供給する深層施肥ポンプとを備えた田植機に関する。
側条施肥ポンプ及び深層施肥ポンプを備えた田植機として、従来、特許文献1及び2に記載されたものがあった。
特許文献1に記載された田植機では、エンジン19の出力が伝動ベルト86、静油圧式無段変速装置21、施肥クラッチ95、第2施肥出力軸89及び伝動チェーン98を介して入力される変速機構96を備え、この変速機構96の出力が伝動チェーン99を介して伝達される伝動軸97を備え、この伝動軸97の駆動力が伝動軸97の左端部から伝動チェーン107及び伝動チェーン108を介して施肥ポンプ80に伝達される。前記伝動軸97の駆動力が伝動軸97の右端部から伝動ギヤ97c、伝動ギヤ109a、伝動軸109、伝動チェーン107,108を介して施肥ポンプ81に伝達される。
施肥ポンプ80は、ホース84を介して第1施肥ノズル82に液状肥料を供給する。第1施肥ノズル82の出口は、植付条の横側の田面内の浅い位置に配置されている。
施肥ポンプ81は、ホース85を介して第2施肥ノズル83に液状肥料を供給する。第2施肥ノズル83の出口は、植付条の間に第1施肥ノズル82の出口よりも深く位置するよう配置されている。(各符号は、公報に記載されたものである。)
特許文献2に記載された田植機では、エンジンEの出力が主クラッチ71、作業クラッチ73を介して伝達される回転軸75、及びこの回転軸75に入力チェーン81を介して連動させた伝動軸82を備え、前記伝動軸82の駆動力が伝動チェーン83を介して入力される側条変速装置26を備えるとともに、この側条変速装置26の出力がポンプ駆動チェーン84,85を介して側条施肥ポンプ23に伝達される。前記伝動軸82の駆動力が伝動チェーン91を介して入力される深層施肥変速装置36を備えるとともに、この深層施肥変速装置36の出力がポンプ駆動チェーン92,93を介して深層施肥ポンプ36に伝達される。(各符号は、公報に記載されたものである。)
特開2007−82507号公報(段落〔0056〕、〔0061〕〜〔0064〕、図4) 特開2002−233215号公報(段落〔0034〕、〔0037〕〜〔0039〕、図7,10,11)
上記した田植機による施肥作業を行うに当たり、圃場が異なる場合、同一の圃場であっても作業箇所によって土壌の肥料含有量が異なる場合、植え付けようとする苗の品種や生育が異なる場合など、側条施肥ポンプによる液状肥料の供給(以下、側条施肥と略称する。)、及び深層施肥ポンプによる液状肥料の供給(以下、深層施肥と略称する。)における供給量を側条施肥と深層施肥の両方で増減させる施肥調節を必要とされることがある。また、側条施肥と深層施肥との供給量の割合を変更する施肥調節を必要とされることがある。
側条施肥ポンプの駆動速度を変更すれば、側条施肥における供給量を変更することができ、深層施肥ポンプの駆動速度を変更すれば、深層施肥における供給量を変更することができる。しかし、特許文献1に記載された技術を適用して側条施肥ポンプ及び深層施肥ポンプの駆動を可能にした場合、側条施肥ポンプと深層施肥ポンプとを別々に変速することができず、側条施肥と深層施肥の供給量の割合を変更する施肥調節を行なうことができなかった。
特許文献2に記載された技術を適用して側条施肥ポンプ及び深層施肥ポンプの駆動を可能にした場合、側条施肥の供給量が調節目標量に増減するように側条施肥ポンプを変速操作し、かつ深層施肥の供給量が調節目標量に増減するように深層施肥ポンプを変速操作することにより、側条施肥及び深層施肥の供給量を共に増減させることが可能となる。しかし、側条施肥及び深層施肥の供給量を共に増減させる施肥調節を行うには、側条施肥ポンプの変速操作と深層施肥ポンプの変速操作とを別々に行なうという煩わしい手間が必要になっていた。
本発明の目的は、側条施肥と深層施肥の供給量の割合を変更する施肥調節を行うことができ、さらに側条施肥と深層施肥の供給量を共に増減させる施肥調節を操作簡単に行うことができ、しかも構造簡単に済ませることができる田植機を提供することにある。
本第1発明は、圃場の苗植え付け箇所の横側近くに液状肥料を供給する側条施肥ポンプと、圃場の苗植え付け箇所の横側方に液状肥料を前記側条施肥ポンプよりも深く供給する深層施肥ポンプとを備えた田植機において、
エンジンからの駆動力を変速して前記側条施肥ポンプに伝達する第1変速装置を備え、
前記側条施肥ポンプの出力を変速して前記深層施肥ポンプに伝達する第2変速装置を備え、
前記側条施肥ポンプから伝動される上手側伝動軸と、前記上手側伝動軸に外径が異なる状態で一体回転自在に支持された複数の上手側スプロケットと、前記深層施肥ポンプに伝動する下手側伝動軸と、前記下手側伝動軸に外径が異なる状態で一体回転自在に支持された複数の下手側スプロケットと、前記複数の上手側スプロケットから選択された上手側スプロケットと前記複数の下手側スプロケットから選択された下手側スプロケットとに巻回されて前記上手側伝動軸の駆動力を変速して前記下手側伝動軸に伝達するように前記複数の上手側スプロケット及び前記複数の下手側スプロケットに掛け替え操作自在な伝動チェーンとを備えて前記第2変速装置を構成してある。
本第1発明の構成によると、第1変速装置を変速操作すれば、側条施肥ポンプに伝達される駆動力の速度が変化し、側条施肥ポンプの駆動速度を変更できる。この場合、側条施肥ポンプの出力速度が変化することにより、深層施肥ポンプに伝達される駆動力の速度が変化し、深層施肥ポンプの駆動速度を側条施肥ポンプと同じ変速方向に変更できる。
これにより、第1変速装置の変速操作を行えば、側条施肥ポンプ及び深層施肥ポンプによる液状肥料の供給量を同じ変化方向に一挙に変更できる。
本第1発明の構成によると、第2変速装置を変速操作すれば、側条施肥ポンプから伝達される駆動力が深層施肥ポンプに変速して伝達され、側条施肥ポンプの駆動速度を変更せずに深層施肥ポンプの駆動速度を変更でき、側条施肥ポンプによる液状肥料の供給量と深層施肥ポンプによる液状肥料の供給量との割合を変更できる。
本第1発明の構成によると、第2変速装置は、上手側スプロケット、下手側スプロケット及びスプロケットに掛け替え操作自在な伝動チェーンを備えて構成したものだから、シフトギヤを利用した変速装置、静油圧式無段変速装置などに比して第2変速装置を構造簡単かつコンパクトに得ることができる。
したがって、圃場が異なる場合や、植え付けようとする苗の品種や生育が異なるなどの場合でも、側条施肥と深層施肥の供給量の割合を変更する施肥調節や、側条施肥と深層施肥の供給量を共に増減させる施肥調節を行ない、側条施肥と深層施肥のいずれをも適切な供給量で行なうことができる。
しかも、側条施肥と深層施肥の供給量を共に増減させる施肥調節を、第1変速装置を変速操作するだけで操作簡単に行え、この施肥調節の面から楽に作業を行うことができる。その上、第2変速装置を構造簡単かつコンパクトに得て安価でかつ取り扱いが容易な田植機を得ることができる。
田植機の全体を示す側面図である。 施肥装置の全体を示す平面である。 苗植え付け装置を示す側面図である。 側条施肥ポンプ及び深層施肥ポンプにエンジン出力を伝達する伝動構造を示す線図である。 第2変速装置を示す平面図である。 第2変速装置を示す正面図である。 肥料台を示す側面図である。 肥料台の支持構造を示す正面図である。 別の実施の形態を備えた田植機における苗植え付け装置及び施肥装置を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る田植機の全体を示す側面図である。この図に示すように、本発明の実施の形態に係る田植機は、左右一対の駆動及び操向操作自在な前車輪1,1、左右一対の駆動自在な後車輪2,2を有した自走車を備え、この自走車の車体フレーム3の後部にリンク機構4を介して連結された苗植え付け装置10を備え、自走車体の前部の両横側に予備苗収容装置5の苗載置棚5aの下方に配置して設けた側条施肥の肥料タンク21が装備された施肥装置20を備えて構成してある。
この田植機は、5条の苗植え作業を行ない、かつ苗植え作業と同時に植え付け苗のための施肥作業を行なうものであり、詳しくは次の如く構成してある。
自走車は、車体フレーム3の前部に設けたエンジン6(図2参照)が装備された原動部を備え、エンジン6の出力によって前車輪1及び後車輪2を駆動して走行する。自走車は、原動部の後方に設けた運転座席7が装備された運転部を備え、運転部に搭乗して運転するよう乗用型になっている。
リンク機構4は、昇降シリンダ8によって車体フレーム3に対して上下に揺動操作されて、苗植え付け装置10を植え付けフレーム11の下部に車体横方向に並べて設けてある三つの接地フロート12が圃場面に下降して接地して下降作業状態と、各接地フロート12が圃場面から高く上昇した上昇非作業状態とに昇降操作する。
図3は、苗植え付け装置10を示す側面図である。この図及び図1,2に示すように、苗植え付け装置10は、植え付けフレーム11及び三つの接地フロート12を備える他、植え付けフレーム11の後端部に車体横方向に並べて設けられた五つの苗植え付け機構13、植え付けフレーム11の前部の上方に設けられた一つの苗載せ台14を備えている。
図1,2及び図4に示すように、植え付けフレーム11は、リンク機構4の後端部に連結されたフィードケース11aを備え、このフィードケース11aに伝動ケース11bを介して前端部が連結された状態で車体横方向に所定の間隔を隔てて並んでいる三つの植え付け駆動ケース11cを備えて構成されている。
五つの苗植え付け機構13は、三つの植え付け駆動ケース11cのうちの車体横方向での中央部に位置する植え付け駆動ケース11cの後端部に一つの苗植え付け機構13が駆動自在に支持され、三つの植え付け駆動ケース11cのうちの車体横方向での両外側に位置する植え付け駆動ケース11cの後端部に二つの苗植え付け機構13,13が駆動自在に支持される状態で植え付けフレーム11に支持されている。
図3に示すように、各苗植え付け機構13は、植え付け駆動ケース11cに回転駆動自在に支持されたロータリケース13a、及びロータリケース13aの両端部に回転駆動自在に支持された植え付けアーム13bを備えて構成してあり、ロータリケース13aが回転駆動されることにより、一方の植え付けアーム13bに設けてある苗植え付け爪13cと他方の苗植え付けアーム13bに設けてある苗植え付け爪13cとが交互に、苗載せ台14に載置されているマット状苗の下端部から一株分のブロック苗を切断して取り出し、取出したブロック苗を圃場面に持ち込んで植え付けるという苗植え運動を行なう。
苗載せ台14は、車体横方向に並べて設けられた五つの苗載置部14aを備えており、各苗植え付け機構13に供給するマット状苗を対応する苗載置部14aに収容する。苗載せ台14は、植え付けフレーム11に車体横方向に摺動自在に支持されている。フィードケース11aに装備された苗横送り機構(図示せず)が、苗載せ台14を各苗植え付け機構13の苗植え運動に連動させて車体横方向に往復移送する。したがって、苗載せ台14は、各苗植え付け機構13が対応する苗載置部14aに載置されているマット状苗の下端部の苗横方向での一端側から他端側に向けて順次にブロック苗を取り出すように各苗載置部14aのマット状苗を対応する苗植え付け機構13に対して車体横方向に往復移送する。
つまり、苗植え付け装置10を下降作業状態に下降させて自走車を走行させると、苗植え付け装置10は、各接地フロート12の圃場面に対する滑り移動によって圃場面を整地していき、五つの苗植え付け機構13によって接地フロート12による整地箇所に苗植え付けを行なう。
図2は、施肥装置20の全体を示す平面図である。この図及び図1に示すように、施肥装置20は、自走車の前部の両横側に位置する側条施肥の肥料タンク21を備える他、自走車の後部の運転座席7の横側方に設けた深層施肥の肥料タンク22を備え、自走車体の運転座席7の後側に設けた五個の側条施肥ポンプ23及び三個の深層施肥ポンプ24を備え、苗植え付け装置10に車体横方向に並べて設けた五本の側条施肥ノズル25及び三本の深層施肥ノズル26を備え構成してある。
図2,3に示すように、五本の側条施肥ノズル25は、各苗植え付け機構13による苗植え付け箇所Pの横側近くに側条施肥ノズル25の一本ずつが位置するよう配置された状態でステー27を介して植え付けフレーム11に支持されている。三本の深層施肥ノズル26は、三箇所の苗植え付け箇所間に深層施肥ノズル26の一本ずつが位置するよう配置された状態でステー28を介して植え付けフレーム11に支持されている。各側条施肥ノズル25及び各深層施肥ノズル26は、苗植え付け装置10の下降作業状態において出口側が圃場の泥土層に突入して出口25a,26aから泥土層に液状肥料を供給する配置状態で支持されている。各側条施肥ノズル25の出口25aは、接地フロート12の下方に各深層施肥ノズル26の出口26aよりも高い配置高さに位置しており、各側条施肥ノズル25は、泥土層のうち、各深層施肥ノズル26の出口26aよりも苗植え付け箇所に近い箇所で、かつ各深層施肥ノズル26の出口26aが位置する箇所よりも浅い箇所に液状肥料を供給する。各深層施肥ノズル26の出口26aは、接地フロート12の下方に各側条施肥ノズル25の出口25aよりも低い配置高さに位置しており、各深層施肥ノズル26は、泥土層のうち、各側条施肥ノズル25の出口25aよりも苗植え付け箇所から離れた箇所で、かつ各側条施肥ノズル25の出口25aが位置する箇所よりも深い箇所に液状肥料を供給する。
五個の側条施肥ポンプ23は、車体横方向に並べて自走車に設けられている。各側条施肥ポンプ23の吸入部23aは、隣り合っている側条施肥ポンプ23の吸入部23aが連通し合った状態で連結されている。五個の側条施肥ポンプ23のうちの一方の最も端に位置する側条施肥ポンプ23の吸入部23aは、肥料供給管29を介して2個の側条施肥の肥料タンク21の肥料排出口に連通されている。各側条施肥ポンプ23の吐出部23bは、対応する側条施肥ノズル25の入り口側に施肥ホース30を介して連通されている。
三個の深層施肥ポンプ24は、車体横方向に並べて自走車に設けられている。各深層施肥ポンプ24の吸入部24aは、隣り合っている深層施肥ポンプ24の吸入部24aが連通し合った状態で連結されている。三個の深層施肥ポンプ24の一方の最も端に位置する深層施肥ポンプ24の吸入部24aは、肥料供給管31を介して深層施肥の肥料タンク22の肥料排出口に連通されている。各深層施肥ポンプ24の吐出部24bは、対応する深層施肥ノズル26の入り口側に施肥ホース32を介して連通されている。
したがって、施肥装置20は、苗植え付け装置10による苗植え作業が行なわれるに伴って次の如く施肥作業を行なう。
すなわち、各側条施肥の肥料タンク21に貯留された液状肥料を、液状肥料の自然流動によって肥料供給管29を介して各側条施肥ポンプ23の吸入部23aに供給する。各側条施肥ポンプ23は、吸入部23aに供給された液状肥料を、吐出部23bから施肥ホース30に送り出して側条施肥ノズル25から圃場の泥土層のうちの各対応する苗植え付け機構13による苗植え付け箇所Pの横側近くに位置する箇所に各深層施肥ポンプ24よる施肥深さよりも浅い施肥深さで供給する。
深層施肥の肥料タンク22に貯留された液状肥料を、液状肥料の自然流動によって肥料供給管30を介して各深層施肥ポンプ24の吸入部24aに供給する。各深層施肥ポンプ24は、吸入部24aに供給された液状肥料を、吐出部24bから施肥ホース32に送り出して深層施肥ノズル26から圃場の泥土層のうちの対応する一対の苗植え付け機構13,13による苗植え付け箇所Pどうしの間に位置する箇所に各側条施肥ポンプ24による施肥深さよりも深い施肥深さで供給する。
図4は、各側条施肥ポンプ23及び各深層施肥ポンプ24にエンジン6の出力を伝達する伝動構造を示す線図である。この図に示すように、各側条施肥ポンプ23及び各深層施肥ポンプ24にエンジン6の出力を伝達する伝動構造は、エンジン6の出力軸6aから伝動ベルト40、及びミッションケース41の入力軸41a、ミッションケース41の内部に位置するギヤミッション(図示せず)、ミッションケース41の出力軸41bを介して回転軸42に伝達された駆動力を、伝動チェーン43を介して第1変速装置50の入力軸51に伝達し、第1変速装置50の出力軸52の駆動力を、側条伝動機構60を介して五個の側条施肥ポンプ23のポンプ駆動軸23cに伝達し、五個の側条施肥ポンプ23のうちの一つの側条施肥ポンプ23のポンプ駆動軸23cの駆動力を第2変速装置70に入力し、この第2変速装置70の出力を、深層伝動機構80によって各深層施肥ポンプ24のポンプ駆動軸24cに伝達する。
ミッションケース41の内部に位置するギヤミッションは、走行ミッション部及び作業ミッション部を備えており、入力軸41aの駆動力を走行ミッション部によって変速して左右の前車輪1及び後輪用出力軸44に伝達し、入力軸41aの駆動力を走行ミッション部及び作業ミッション部を介して出力軸41bに伝達する。回転軸42は、出力軸41bの駆動力を苗植え付け装置10のフィードケース11aの入力軸に伝達する。
第1変速装置50は、入力軸51及び出力軸52を有したミッションケース53を備え、このミッションケース53の内部に設けられたギヤトランスミッション54を備えて構成してあり、ミッションケース53の外部に位置する第1変速レバー55によってギヤトランスミッション54が変速操作されることにより、入力軸51の駆動力を複数段階に変速して出力軸52から側条伝動機構60に伝達する。第1変速レバー55は、自走車の運転座席7の後側に設けられている。
側条伝動機構60は、第1変速装置50の出力軸52と五個の側条施肥ポンプ23のうちの一つの側条施肥ポンプ23のポンプ駆動軸23cとに巻回された伝動チェーン61を備え、隣り合う一対の側条施肥ポンプ23,23のポンプ駆動軸23cどうしにわたって巻回された伝動チェーン62を備えて構成してある。
隣り合う一対の側条施肥ポンプ23,23のポンプ駆動軸23cどうしに巻回された伝動チェーン62は、隣り合う一対の側条施肥ポンプ23,23のポンプ駆動軸23cを等しい回転速度で回転するように連動させており、側条伝動機構60は、五個の側条施肥ポンプ23が第1変速装置50の出力によって等しい回転速度で駆動されるように第1変速装置50の出力軸52の駆動力を各側条施肥ポンプ23のポンプ駆動軸23cに伝達する。
したがって、第1変速装置50は、エンジン6の出力軸6aから入力軸41a、ミッションケース41の内部のギヤミッション、出力軸41bを介して回転軸42に伝達された駆動力を、伝動チェーン43を介して入力軸51に入力し、入力軸51の駆動力を第1変速レバー55の操作位置に対応した変速段の回転速度の駆動力に変速し、変速後の駆動力を出力軸52から側条伝動機構60に伝達することによって各側条施肥ポンプ23のポンプ駆動軸23cに伝達して、五個の側条施肥ポンプ23を等しい回転速度で、かつ第1変速レバー55の操作位置に対応した回転速度で駆動する。
図5は、第2変速装置70を示す平面図である。図6は、第2変速装置70を示す側面図である。これらの図に示すように、第2変速装置70は、五個の側条施肥ポンプ23のうちの一つの側条施肥ポンプ23のポンプ駆動軸23cと一体の回転軸に構成した上手側伝動軸71と、この上手側伝動軸71にこれの軸芯方向に所定の間隔を隔てて並ぶ配置で一体回転自在に設けた三枚の上手側スプロケット72a,72b、72cと、三個の深層施肥ポンプ24のうちの一つ深層施肥ポンプ24のポンプ駆動軸24cと一体の回転軸に構成した下手側伝動軸73と、この下手側伝動軸73にこれの軸芯方向に所定の間隔を隔てて並ぶ配置で一体回転自在に設けた三枚の下手側スプロケット74a,74b,74cと、上手側スプロケット72a,72b,72cと下手側スプロケット74a,74b,74cとにわたって巻回される伝動チェーン75を備えて構成してある。
三枚の上手側スプロケット72a,72b,72c及び三枚の下手側スプロケット74a,74b,74cは、異なる外径を備えている。第2変速装置70は、上手側伝動軸71の上方に設けた上手側ディレーラ76、下手側伝動軸73の上方に設けた下手側ディレーラ77を備え、上手側ディレーラ76及び下手側ディレーラ77の操作部76a,77aに操作ケーブル78を介して連動された第2変速レバー79が装備された変速操作装置79aを備えており、第2変速レバー79が操作されることによって3段階の変速状態に切り換わる。変速操作装置79aは、自走車の運転座席7の後側に設けられている。
つまり、第2変速レバー79が操作されると、第2変速レバー79による操作ケーブル78の引き操作あるいは緩め操作のために上手側ディレーラ76及び下手側ディレーラ77が移動操作されて伝動チェーン75に押圧作用して、伝動チェーン75が上手側ディレーラ76によって三枚の上手側スプロケット72a,72b,72cに掛け替え操作され、伝動チェーン75が下手側ディレーラ77によって三枚の下手側スプロケット74a,74b,74cに掛け替え操作される。
第2変速装置70は、伝動チェーン75が第1上手側スプロケット72a及び第1下手側スプロケット74aに巻回されると、上手側伝動軸71の駆動力が第1上手側スプロケット72a、伝動チェーン75及び第1下手側スプロケット74aによって下手側伝動軸73に伝達されて下手側伝動軸73が高速回転するように高速状態になる。
第2変速装置70は、伝動チェーン75が第2上手側スプロケット72b及び第2下手側スプロケット74bに巻回されると、上手側伝動軸71の駆動力が第2上手側スプロケット72b、伝動チェーン75及び第2下手側スプロケット74bによって下手側伝動軸73に伝達されて下手側伝動軸73が中速回転するように中速状態になる。
第2変速装置70は、伝動チェーン75が第3上手側スプロケット72c及び第3下手側スプロケット74cに巻回されると、上手側伝動軸71の駆動力が第3上手側スプロケット72c、伝動チェーン75及び第3下手側スプロケット74cによって下手側伝動軸73に伝達されて下手側伝動軸73が低速回転するように低速状態になる。
深層伝動機構80は、第2変速装置70の下手側伝動軸73と、三個の深層施肥ポンプ24のうちの一つの深層施肥ポンプ24のポンプ駆動軸24cとを一体の回転軸に構成し、隣り合う一対の深層施肥ポンプ24,24のポンプ駆動軸24cどうしにわたって巻回された伝動チェーン81を備えることによって構成してある。
隣り合う一対の深層施肥ポンプ24,24のポンプ駆動軸24cどうしに巻回された伝動チェーン81は、隣り合う一対の深層施肥ポンプ24,24のポンプ駆動軸24cを等しい回転速度で回転するように連動させており、深層伝動機構80は、三個の深層施肥ポンプ24が第2変速装置70の出力によって等しい回転速度で駆動されるように第2変速装置70の下手側伝動軸73の駆動力を各深層施肥ポンプ24のポンプ駆動軸24cに伝達する。
つまり、第2変速装置70は、一つの側条施肥ポンプ23がポンプ駆動軸23cを出力軸として出力する駆動力を上手側伝動軸71に入力し、上手側伝動軸71の駆動力を第2変速レバー79の操作位置に対応した変速段の回転速度の駆動力に変速し、変速後の駆動力を下手側伝動軸73から深層伝動機構80に伝達することによって各深層施肥ポンプ24のポンプ駆動軸24cに伝達して、三個の深層施肥ポンプ24を等しい回転速度で、かつ第2変速レバー79の操作位置に対応した回転速度で駆動する。
したがって、第1変速レバー55あるいは第2変速レバー79を操作することにより、各側条施肥ポンプ23及び各深層施肥ポンプ24によって圃場に供給される液状肥料が共に増減する施肥調節、あるいは各側条施肥ポンプ23によって圃場に供給される液状肥料の供給量と各深層施肥ポンプ24によって圃場に供給される液状肥料の供給量との割合を変更する施肥調節を行うことができる。
すなわち、第1変速レバー55と第2変速レバー79のうちの第1変速レバー55を操作した場合、エンジン6から伝動ベルト40、ミッションケース41のギヤミッション、回転軸42、伝動チェーン43を介して第1変速装置50の入力軸51に伝達された駆動力が、第1変速装置50の変速段に対応した回転速度の駆動力に変速されて第1変速装置50の出力軸52及び側条伝動機構60によって各側条施肥ポンプ23のポンプ駆動軸23cに伝達される。したがって、各側条施肥ポンプ23が変速操作前の第1変速装置50の変速段に対応した回転速度から変速操作後の第1変速装置50の変速段に対応した回転速度に変速して駆動され、各側条施肥ポンプ23による液状肥料の吐出量が増量側あるいは減量側に変化する。
この場合、変速された側条施肥ポンプ23の駆動力が、ポンプ駆動軸23cから第2変速装置70の上手側伝動軸71に伝達される。第2変速装置70は、変速操作されずに維持している上手側伝動軸71と下手側伝動軸73の間の伝動比によって上手側伝動軸71の駆動力を下手側伝動軸73に伝達し、下手側伝動軸73の駆動力を深層伝動機構80に伝達することによって各深層施肥ポンプ24のポンプ駆動軸24cに伝達する。したがって、各深層施肥ポンプ24が変速操作前の第1変速装置50の変速段に対応した回転速度から変速操作後の第1変速装置50の変速段に対応した回転速度に変速して駆動され、各深層施肥ポンプ24による液状肥料の吐出量が各側条施肥ポンプ23と同じ増量側あるいは減量側に変化する。
第1変速レバー55と第2変速レバー79のうちの第2変速レバー79を操作した場合、エンジン6から伝動ベルト40、ミッションケース41のギヤミッション、回転軸42、伝動チェーン43を介して第1変速装置50の入力軸51に伝達された駆動力が、変速操作されずに変速段を維持している第1変速装置50によって側条伝動機構60を介して各側条施肥ポンプ23のポンプ駆動軸23cに伝達される。したがって、各側条施肥ポンプ23の駆動速度が変化せず、各側条施肥ポンプ23による液状肥料の吐出量が変化しない。
この場合、速度変化の無い側条施肥ポンプ23の駆動力がポンプ駆動軸23cから第2変速装置70の上手側伝動軸71に伝達される。第2変速装置70は、変速操作されており、上手側伝動軸71の駆動力を新たな変速段に対応した伝動比で変速して下手側伝動軸73に伝達し、下手側伝動軸73の駆動力を深層伝動機構80に伝達することによって各深層施肥ポンプ24のポンプ駆動軸24cに伝達する。したがって、各深層施肥ポンプ24が変速操作前の第2変速装置70の変速段に対応した回転速度から変速操作後の第2変速装置70の変速段に対応した回転速度に変速して駆動され、各側条施肥ポンプ23による液状肥料の吐出量が変化しないのに対し、各深層施肥ポンプ24による液状肥料の吐出量が増量側あるいは減量側に変化する。
図7に示すように、自走車は、側条施肥の肥料タンク21の車体前方側に設けた肥料台90を備えている。
図8は、肥料台90の支持構造を示す正面図である。この図及び図7に示すように、肥料台90の基端部90aが、肥料タンク21の支持枠から延出した支柱91の上端部に設けた支持部材91aに車体横向きの支軸92を介して回動自在に連結されており、肥料台90は、上昇使用姿勢と下降格納姿勢とに切り換え自在に枢支されている。
図7(a)は、肥料台90の上昇使用姿勢に支持された状態を示す側面図である。この図に示すうように、肥料台90を支軸92のまわりに上昇揺動操作し、支持部材91aから上下揺動自在に延出している支持杆94を、肥料台90の裏面側に固定されている左右一対の支持レール93,93の一端側に位置するロック穴に係止させることにより、肥料台90の遊端側が支持杆94によって突っ張り支持されて、肥料台90が上昇使用姿勢になる。すると、肥料台90は、肥料タンク21の投入口21aの車体前方側近くで支柱91及び支持杆94によって水平姿勢で支持された状態になり、肥料袋95を肥料台90に載置することにより、肥料袋95が肥料台90に安定的に支持されて、肥料袋95の変形を抑制しながら肥料袋95から肥料タンク21に液状肥料を供給することができる。
図7(b)は、肥料台90の下降格納姿勢に支持された状態を示す側面図である。この図に示すように、支持杆94のロック穴に対する係止を解除した状態にすると、肥料台90が自重によって下降揺動操作して支軸92から垂下した状態になる。すると、肥料台90は、下降格納姿勢になる。すると、肥料台90は、肥料タンク21の車体前方側の近くに車体上下向き姿勢で位置して肥料タンク21の前部を覆い、予備苗収容装置5に予備苗を収容する場合など、肥料タンク21に車体前方側から物品などが当てられることを防止するよう肥料タンク21に対するプロテクタになる。
図9は、別の実施の形態を備えた田植機における苗植え付け装置10及び施肥装置20の概略を示す平面図である。
この図に示すように、別の実施の形態を備えた田植機における苗植え付け装置10は、走行機体横方向に並ぶ五個の接地フロート12を備え、走行機体横方向に並ぶ八つの苗植え付け箇所Pで苗植え付けを行なう。
別の実施の形態を備え田植機における施肥装置20は、自走車の車体前部の両横側に設けた肥料タンク100を備え、各肥料タンク100の下方に車体前後方向に並べて設けた四個の側条施肥ポンプ23及び二個の深層施肥ポンプ24を備え、苗植え付け装置10に車体横方向に並べて設けた八本の側条施肥ノズル25と四本の深層施肥ノズル26とを備えている。
八本の側条施肥ノズル25は、各苗植え付け箇所Pの横側に一本ずつ位置する配置で車体横方向に並んでおり、各側条施肥ノズル25は、対応する苗植え付け箇所Pの横側近くにおける圃場の泥土層に各深層施肥ノズル26による施肥深さよりも浅い施肥深さで液状肥料を供給する。四本の深層施肥ノズル26は、苗植え付け箇所Pどうしの間に一本ずつ位置する配置で車体横方向に並んでおり、各深層施肥ノズル26は、対応する苗植え付け箇所Pの横側方における圃場の泥土層に各側条施肥ノズル25による施肥深さよりも深い施肥深さで液状肥料を供給する。
車体左側及び車体右側に位置する四個の側条施肥ポンプ23及び二個の深層施肥ポンプ24は、隣り合う一対の側条施肥ポンプ23,23の吸入部23aどうしが連通し合い、隣り合う側条施肥ポンプ23と深層施肥ポンプ24の吸入部23a,24aどうしが連通し合い、二個の深層施肥ポンプ24,24の吸入部24aどうしが連通し合う状態で連結している。最も端に位置する側条施肥ポンプ23の吸入部23aが肥料供給管101を介して肥料タンク100の後端側に位置する肥料排出口に連通されている。最も端に位置する深層施肥ポンプ24の吸入部24aが肥料供給管102を介して肥料タンク100の前端側に位置する肥料排出口に連通されている。
車体左側に位置する四本の側条施肥ノズル25は、車体左横側に位置する四個の側条施肥ポンプ23のうちの一つの側条施肥ポンプ23の吐出部23bに施肥ホース30を介して連通されている。車体左側に位置する二本の深層施肥ノズル26は、車体左横側に位置する二個の深層施肥ポンプ24,24のうちの一つの深層施肥ポンプ24の吐出部24bに施肥ホース32を介して連通されている。車体右側に位置する四本の側条施肥ノズル25は、車体右横側に位置する四個の側条施肥ポンプ23のうちの一つの側条施肥ポンプ23の吐出部23bに施肥ホース30を介して連通されている。車体右側に位置する二本の深層施肥ノズル26は、車体右横側に位置する二個の深層施肥ポンプ24,24のうちの一つの深層施肥ポンプ24の吐出部24bに施肥ホース32を介して連通されている。
八個の側条施肥ポンプ23及び四個の深層施肥ポンプ24にエンジン6の駆動力を伝達して各側条施肥ポンプ23及び各深層施肥ポンプ25を駆動する伝動構造は、図9に示す如く構成してある。
すなわち、エンジン6の出力軸6aからの出力が伝動ベルト110を介して静油圧式無段変速装置111の入力軸111aに伝達される。静油圧式無段変速装置111の出力がミッションケース112の内部に位置する走行ミッション(図示せず)及び施肥クラッチ113を介してミッションケース112の施肥出力軸114に伝達され、この施肥出力軸114の駆動力が伝動チェーン115を介して第1変速装置50の入力軸51に伝達される。第1変速装置50の左側の出力軸52aの駆動力が側条伝動機構60を介して車体左側の四個の側条施肥ポンプ23のポンプ駆動軸23cに伝達される。車体左側の四個の側条施肥ポンプ23のうちの端に位置する側条施肥ポンプ23の出力が、左側用の第2変速装置70に入力され、この左側用の第2変速装置70の出力が深層伝動機構80を介して車体左側の二個の深層施肥ポンプ24,24のポンプ駆動軸24cに伝達される。第1変速装置50の右側の出力軸52bの駆動力が側条伝動機構60を介して車体右側の四個の側条施肥ポンプ23のポンプ駆動軸23cに伝達される。車体右側の四個の側条施肥ポンプ23のうちの端に位置する側条施肥ポンプ23の出力が、右側用の第2変速装置70に入力され、この右側用の第2変速装置70の出力が深層伝動機構80を介して車体右側の二個の深層施肥ポンプ24のポンプ駆動軸24cに伝達される。
第1変速装置50は、ギヤトランスミッションによって構成してあり、第1変速レバー55によるシフトギヤのシフト操作によって変速操作され、エンジン6の出力軸6aから伝動ベルト110、静油圧式無段変速装置111、施肥クラッチ113、伝動チェーン115を介して入力軸51に伝達された駆動力を変速し、変速後の駆動力を左側の出力軸52aから左側用の側条伝動機構60に出力することによって車体左側の四個の側条施肥ポンプ23のポンプ駆動軸23cに伝達する。第1変速装置50は、変速後の駆動力を右側の出力軸52bから右側用の側条伝動機構60に出力することによって車体右側の四個の側条施肥ポンプ23のポンプ駆動軸23cに伝達する。
左側用及び右側用の側条伝動機構60は、第1変速装置50の左側又は右側の出力軸52a,52bと、最も端に位置する側条施肥ポンプ23のポンプ駆動軸23cとに巻回された伝動チェーン61を備え、隣り合う一対の側条施肥ポンプ23,23のポンプ駆動軸23cどうしに巻回された伝動チェーン62を備えて構成してある。各伝動チェーン62は、隣り合う一対の側条施肥ポンプ23,23のポンプ駆動軸23cを等速回転するように連動させている。
左側用及び右側用の第2変速装置70は、車体左側又は車体右側の四個の側条施肥ポンプ23のうちの最も端に位置する側条施肥ポンプ23がポンプ駆動軸23cを出力軸として出力した駆動力を入力して変速し、変速後の駆動力を深層伝動機構80に伝達することによって二個の深層施肥ポンプ24のポンプ駆動軸24cに伝達する。
左側用及び右側用の第2変速装置70は、図5,6に示す第2変速装置70と同じ構成を備えて構成してある。
すなわち、左側用及び右側用の第2変速装置70は、第2変速レバー79が設けられた変速操作装置79aを備え、第2変速レバー79が操作されることにより、この操作力によってディレーラが操作され、伝動チェーンがディレーラによって複数枚の上手側スプロケット及び複数枚の下手側スプロケットに掛け替え操作されて、第2変速レバー79の操作位置に対応した変速段に切り換わる。
左側及び右側の深層伝動機構80は、第2変速装置70の出力軸と二個の深層施肥ポンプ24のうちの一つの深層施肥ポンプ24のポンプ駆動軸24cとを一体の駆動軸に構成し、二個の深層施肥ポンプ24,24のポンプ駆動軸24cどうしにわたって巻回された伝動チェーン81を備えることによって構成してある。伝動チェーン81は、二個の深層施肥ポンプ24,24のポンプ駆動軸24cを等速回転するように連動させている。
別の実施の形態を備えた田植機では、第1変速レバー55と第2変速レバー79のうちの第1変速レバー55を操作することにより、第1変速装置50が第1変速レバー55の操作位置に対応した変速段に変速されて八個の側条施肥ポンプ23及び四個の深層施肥ポンプ24の駆動速度を一挙に変更し、各側条施肥ポンプ23による液状肥料の供給量と、各深層施肥ポンプ24による液状肥料の供給量とを共に増量あるいは減量する施肥調節を行なうことができる。
第1変速レバー55と第2変速レバー79のうちの第2変速レバー79を操作することにより、第2変速装置70が第2変速レバー79の操作位置に対応した変速段に変速されて側条施肥ポンプ23の駆動速度を変更せずに深層施肥ポンプ24の駆動速度を変更し、側条施肥ポンプ23による液状肥料の供給量と、深層施肥ポンプ24による液状肥料の供給量との割合が変化する施肥調節を行うことができる。二本の第2変速レバー79,79のいずれか一方の第2変速レバー79だけを操作すれば、操作した第2変速レバー79に対応する左側あるいは右側だけの側条施肥ポンプ23による液状肥料の供給量と、深層施肥ポンプ24による液状肥料の供給量との割合が変化する施肥調節を行うことができる。
ミッションケース112が備える走行出力軸117は、静油圧式無段変速装置111からの駆動力を前後輪1,2に動力伝達するものである。ミッションケース112が備える植え付け出力軸118は、静油圧式無段変速装置111から株間変速装置及び植え付けクラッチ119を介して伝達される駆動力を苗植え付け装置10に伝達するものである。
〔別実施形態〕
第2変速装置70を、3段階に変速自在なものに替え、2段階にあるいは4段階以上に変速自在に構成して実施してもよい。如何なる変速段数に変速自在な第2変速装置を採用した場合であっても、本発明の目的を達成することができる。
本発明は、五個の側条施肥ポンプ23を設けられ、三個の深層施肥ポンプ24を設けられた田植機の他、装備される側条施肥ポンプ23及び深層施肥ポンプ24の数が種々異なる田植機にも利用できる。
23 側条施肥ポンプ
24 深層施肥ポンプ
50 第1変速装置
70 第2変速装置
71 上手側伝動軸
72a,72b,72c 上手側スプロケット
73 下手側伝道軸
74a,74b,74c 下手側スプロケット
75 伝動チェーン

Claims (1)

  1. 圃場の苗植え付け箇所の横側近くに液状肥料を供給する側条施肥ポンプと、圃場の苗植え付け箇所の横側方に液状肥料を前記側条施肥ポンプよりも深く供給する深層施肥ポンプとを備えた田植機であって、
    エンジンからの駆動力を変速して前記側条施肥ポンプに伝達する第1変速装置を備え、
    前記側条施肥ポンプの出力を変速して前記深層施肥ポンプに伝達する第2変速装置を備え、
    前記側条施肥ポンプから伝動される上手側伝動軸と、前記上手側伝動軸に外径が異なる状態で一体回転自在に支持された複数の上手側スプロケットと、前記深層施肥ポンプに伝動する下手側伝動軸と、前記下手側伝動軸に外径が異なる状態で一体回転自在に支持された複数の下手側スプロケットと、前記複数の上手側スプロケットから選択された上手側スプロケットと前記複数の下手側スプロケットから選択された下手側スプロケットとに巻回されて前記上手側伝動軸の駆動力を変速して前記下手側伝動軸に伝達するように前記複数の上手側スプロケット及び前記複数の下手側スプロケットに掛け替え操作自在な伝動チェーンとを備えて前記第2変速装置を構成してある田植機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015149901A (ja) * 2014-02-10 2015-08-24 株式会社クボタ 液状農用資材の散布装置

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