JP3782027B2 - 施肥装置付き田植機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ペースト状の肥料を圃場に埋設してゆく、いわゆるペースト施肥装置を装備した田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】
ペースト施肥装置を装備した田植機としては、例えば特開平10−248340号公報に開示されているように、苗植付け装置の後方に肥料圧送用のポンプ群を並列配備したリヤマウント型のものや、特開2000−23519号公報に開示されているように、肥料圧送用のポンプ群を走行機体の後部に並列配備したミッドマウント型のもの、などが開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例においては、ポンプ群を連続回転駆動する伝動系を装備する必要があり、既存の田植機をペースト施肥装置付きにするには大掛かりな改造が必要とするものであった。
【0004】
また、田植機においては畦際近くの植付け行程を少数条で行うために植付け機構の一部を休止させる畦際クラッチが備えられており、この畦際クラッチを切って少数条植えを行う場合、休止している条での施肥も休止する必要がある。このため従来では、畦際クラッチを切ると、対応する休止条のポンプの駆動クラッチを手動で切っており、手数がかかるものとなっていた。また、ポンプの駆動クラッチを人為的に入り切り操作して施肥条数を変更するので、少数条植えの後に全条植付けを行う場合に、切っていた畦際クラッチを入り操作する場合に、往々にして休止させていたポンプの駆動クラッチを入れ戻すことを忘れることがあり、取扱いに注意を要するものであった。
【0005】
また、ペースト施肥装置では、肥料の供給量を調節するのにポンプの回転速度を変更調節することになり、従来では、ギヤ変速機構によってポンプの回転速度を多段に変更していたため、大型で重量の大きいギヤ変速機構が必要となっていた。
【0006】
また、ペースト施肥装置では、作業が終了すると、肥料タンク、供給ホース、および、ポンプなどに残存している肥料を排出する必要があり、肥料供給径路の適所に開閉可能な排出口を設けておく。この場合、この排出口は肥料タンク、供給ホース、および、ポンプなどより下方に設けておく必要があるが、作業中に圃場に接触することのない高さにあることも要求される。従って、排出口を、肥料タンク、供給ホース、および、ポンプなどに対してあまり大きい落差をもって配置することができず、肥料を自重で流下排出する際に、速やかに排出しにくいものとなっていた。
【0007】
また、ペースト施肥装置を備えた田植機では、肥料タンクを畦からの補給が容易な機体前端部に設けることが好都合であるが、元々機体前端部には同様な意味で予備苗のせ台が設けられており、大幅な改造なく両者を機体前端部に設置できるようにすることが望まれる。
【0008】
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、ペースト施肥装置を備えた田植機における上記問題を解消あるいは緩和することを主たる目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、ペースト状肥料をポンプによって圧送して施肥ノズルに供給する施肥装置を苗植付け装置の後部に装着し、苗植付け装置に備えられた植付け機構と前記ポンプを機械的に連動連結し、植付け機構の作動によってポンプを一定方向に回転駆動するよう構成し、
走行機体に搭載した肥料タンクと施肥装置が備えているポンプとを、苗のせ台の下端を潜って前後に挿通配備される供給ホースで連通接続するとともに、前記ポンプよりも肥料供給方向の上手側で苗のせ台の下端前方近くに位置する供給ホース部分に上下に向き反転可能な肥料排出口を設けてあることを特徴とする。
【0010】
上記構成によると、施肥装置を苗植付け装置の後部に装着し、例えば、施肥装置に備えた駆動アームと植付け機構の偏芯回転部位とを押し引きロッドを介して連動連結することで、植付け機構と同調してポンプを駆動することができる。
また、作業中は、肥料排出口を上向きにして田面から高い位置にしておき、作業終了後に残った肥料を流下排出する場合には、肥料排出口を反転して下向きにすることで、肥料排出口を低い位置に移動することができ、肥料残存部位と肥料排出口との落差を大きくして排出することができる。
【0011】
従って、請求項1の発明によると、大きな改造を必要とすることなく既存の田植機を簡単にペースト施肥装置付きにすることができるようになった。
また、肥料排出口を田面に接触させることなく作業を行うことができるものでありながら、残存肥料を大きい落差で速やかに流下排出することができ、作業性に優れたものとなった。
【0012】
請求項2に係る発明は、請求項1の発明において、複数の前記植付け機構のうちの一部を畦際クラッチによって休止させるよう構成するとともに、各畦際クラッチに対応する植付け機構ごとに前記ポンプを配備してある。
【0013】
上記構成によると、少数条植えのために畦際クラッチを切ると、休止した条の植付け機構に連動連結されたポンプの駆動も自動的に停止される。また、切られていた畦際クラッチを入れて全条植付け状態に戻すと、ポンプも全条駆動状態となる。
【0014】
従って、請求項2の発明によると、少数条植えの前後において肥料圧送用ポンプを逐一入り切り操作する必要がなくなり、取扱い性が向上する。また、少数条植えの後の全条植えにおいてポンプの駆動状態での戻し忘れを回避して適切な全条施肥を行うことができる。
【0015】
請求項3に係る発明は、請求項1または2の発明において、前記ポンプを駆動する駆動アームと前記植付け機構とを押し引きロッドを介して連動連結し、前記駆動アームに、押し引きロッドとの連結位置をアーム長手方向に変更する連結位置調節手段を装備してある。
【0016】
上記構成によると、駆動アームと押し引きロッドとの連結位置を変更することで、押し引きロッドが1回押し引き作動した時の駆動アームの揺動角度を変更し、肥料圧送用ポンプの回転速度を変更調節することができる。
【0017】
従って、請求項3の発明によると、ギヤ変速機構のように大型で重量の大きい機構を用いることなく、簡単に肥料供給量の調節が可能となり、施肥装置全体の小型軽量化に有効となる。また、走行機体の後部に連結された苗植付け装置の後部に装備される施肥装置は、機体の前後重量バランスの面から特に軽量化が望まれるものであり、この点において本発明は有効である。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか一項の発明において、走行機体の前部左右に立設された予備苗のせ台のうちの一方の予備苗のせ台の下段苗受け棚に代えて肥料タンクを設置するとともに、他方の予備苗のせ台の支柱上部に、苗受け棚を支持する延長支持枠を脱着自在に取り付けてある。
【0022】
上記構成によると、走行機体の前部左右に立設された予備苗のせ台のうちの一方の予備苗のせ台の下段苗受け棚を取外して、空けられたスペースに肥料タンクを設置するとともに、他方の予備苗のせ台の支柱上部に延長支持枠を取付け、この延長支持枠に、先に取外した苗受け棚を取り付けることで、収容する予備苗の枚数を減らすことなく、機体の前端部に予備苗のせ台と肥料タンクとを設置することができる。
【0023】
従って、請求項4の発明によれば、既存の機体を大幅に改造することなく、予備苗および肥料の補給作業性にも優れた田植機を構成することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明に係る施肥装置付き田植機の全体側面が、また、図2に、その全体平面がそれぞれ示されている。この田植機は、前輪1および後輪2を備えた四輪駆動型の走行機体3の後部に、油圧シリンダ4によって昇降駆動されるリンク機構5を介して4条仕様の苗植付け装置6が連結されるとともに、この苗植付け装置6の後部に、ペースト状の肥料を各植付け状ごとに埋設してゆく施肥装置7が取付けられた構造となっており、走行機体3の前部左右に予備苗のせ台8が立設されるとともに、左側の予備苗のせ台の下部に肥料タンク9が配備されている。
【0025】
前記苗植付け装置6には、リンク機構5の後端下部にローリング可能に連結された横長の支持フレーム11、支持フレーム11に連結支持されたフィードケース12、4条分の苗を載置して一定ストロークで左右に往復駆動される苗のせ台13、支持フレーム11に後ろ向き片持ち状に連結されてフィードケース12から動力を受ける左右一対の植付けケース14、各植付けケース14の後端左右に2組づつ装着された回転式の植付け機構15、4条の植付け箇所を整地する3個の整地フロート16、等が備えられており、4組の植付け機構15が苗のせ台13の下端から一株分づつの苗を切出して、整地フロート16で均された圃場に植え付けてゆくよう構成されている。
【0026】
図3〜図6に示すように、施肥装置7は、左2条用の施肥ユニット7Aと右2条用の施肥ユニット7Bから構成されており、左右の植付けケース14に支柱17を介して連結横架した施肥フレーム18に連結支持されている。
【0027】
各施肥ユニット7A,7Bには、肥料圧送用のポンプ21が前後一対づつ備えられ、施肥フレーム18に取付けた支持台19上に搭載固定されている。このポンプ21は、図7に示すように、左右水平に支承したスクリュウ型のロータ22を一定方向に回転駆動して、流入ケース23内のペースト状肥料を吐出口24から圧送するよう構成されたものであり、前後一対のポンプ21は互いの流入ケース23が連通するよう接続されている。そして、左2条用の施肥ユニット7Aにおける後方の流入ケース23に、肥料タンク9に連通接続された供給ホース25が接続されるとともに、施肥ユニット7Aにおける前方の流入ケース23と右2条用の施肥ユニット7Bにおける前方の流入ケース23とが連通ホース26で接続されて、供給された肥料が4個の流入ケース23に充填されるようになっている。また、吐出口24から圧送された肥料は、小径のホース27を介して整地フロート16に取付けた施肥ノズル28に導かれ、田面から所定の深さに肥料が埋設されてゆくようになっている。
【0028】
各ポンプ21の駆動軸31の端部には駆動用の小径スプロケット32が遊嵌装着されるとともに、左右スライドによって小径スプロケット32のボス部に咬合離脱する爪クラッチ部材33がキー装着されており、この爪クラッチ部材33をシフトすることで、ポンプ駆動状態と停止状態とに切換え可能に構成され、各爪クラッチ部材33をシフト操作するクラッチレバー34が左右揺動自在に設けられて各施肥ユニット7A,7Bの上面に突設されている。
【0029】
次に、前後一対のポンプ21における小径スプロケット32への伝動構造について説明
する。なお、左2条用の施肥ユニット7Aと右2条用の施肥ユニット7Bにおける伝動構造は同一で左右勝手違いに構成されている。
【0030】
前記支持台19の下側には回転操作軸35が左右に水平支架され、この回転操作軸35に装着された駆動アーム36に、4条の植付け機構15のうちの内側の植付け機構15から上方に延出された押し引きロッド37の上端が連結されている。
【0031】
ここで、植付け機構15は、植付けケース14の後部に水平に貫通支承された植付け駆動軸38、この植付け駆動軸38によって一定方向に回転駆動される回転ケース39、この回転ケース39の両端部に回転自在に装着された一対の爪ケース40、各爪ケース40に取付けられた植付け爪41、等を備えており、回転ケース39の1回の前向き回転に連動して爪ケース40を逆向きに不等速で1回自転させることで、植付け爪41の先端を縦長の軌跡で循環回動させるよう構成されたものであり、爪ケース40の自転軸心間に亘って架設した連結板42に、前記押し引きロッド37の下端37aが連結金具43を介して連結されている。そして、押し引きロッド37の下端37aは、回転ケース39の回転中心aに対して偏心して設置されており、従って、回転ケース39の回転に伴って押し引きロッド37は偏心量の2倍のストロークで上下に往復作動される。
【0032】
前記駆動アーム36は、回転操作軸35に一方向クラッチ45を介して外嵌装着されており、押し引きロッド37が下方に作動するときには駆動アーム36と回転操作軸35とは一体に回動し、押し引きロッド37が上方に作動するときには、一方向クラッチ45がスリップ動して駆動アーム36のみが上方揺動するようになっている。また、回転操作軸35には前記一方向クラッチ45と同特性の一方向クラッチ46を介してギヤ47が外嵌装着されるとともに、このギヤ47に咬合する逆転ギヤ48が設けられ、さらに、この逆転ギヤ48と駆動アーム36とがリンク49を介して連動連結され、駆動アーム36の揺動方向と逆方向にギヤ48が回転操作されるようになっている。
【0033】
従って、図6において、押し引きロッド37が上方に作動して駆動アーム36が上方揺動する時には、一方向クラッチ45がスリップ作動することで駆動アーム36は回転操作軸35に対して遊転するが、逆転ギヤ48が反時計方向に回転してギヤ47が時計方向に回転する。この回転方向では一方向クラッチ46はトルク伝達状態となるので、回転操作軸35は一方向クラッチ46を介してギヤ47と一体に時計方向に回転する。また、押し引きロッド37が下方に作動して駆動アーム36が下方揺動する時には、一方向クラッチ45がトルク伝達作動することで回転操作軸35は駆動アーム36と一体に時計方向に回転する。この時、逆転ギヤ48が時計方向に回転してギヤ47が反時計方向に回転するが、この回転方向では一方向クラッチ46はスリップ状態となるので、ギヤ47は回転操作軸35に対して遊転する。つまり、押し引きロッド37の上下往復作動に連動して駆動アーム36が上下に往復揺動することで、回転操作軸35が脈動的に一定方向に回転駆動されるのである。
【0034】
また、前記回転操作軸35に固着された大径ギヤ51が、その上方位置に軸支した小径ギヤ52に咬合され増速駆動されるとともに、この小径ギヤ52と一体に回転する大径スプロケット53が設けられ、この大径スプロケット53とポンプ駆動用の前記小径スプロケット32に亘ってチェーン54が巻回されて、大径スプロケット53に伝達された駆動力が更に増速されてポンプ21が駆動されるようになっている。
【0035】
ここで、図6に示すように、前記駆動アーム36には、支点b周りに揺動開閉可能、かつ、バックル55によって閉じ固定できる支点押え部材36aが装着されており、支点押え部材36aを開いて、押し引きロッド37の上端37bを、駆動アーム36のアーム長手方向複数箇所(この例では9箇所)に形成した連結用凹部56に選択係入して、駆動ア
ーム36を揺動操作するレバー比を変更することで、駆動アーム36の揺動角度を変更し、ポンプ駆動回転速度を変更調節し、よって、ポンプ21からの肥料吐出量を多段に調節することができるよう構成されている。
【0036】
また、押し引きロッド37の下端37aを植付け機構15の連結板42に枢支連結する連結金具43自体は、支点c周りに回動可能、かつ、2つのボルト孔44のいずれかを選択して連結板42にボルト固定することによって、連結姿勢を2状態に切換え変更できるように構成されており、この連結金具43の連結姿勢を切換え変更することで、押し引きロッド37の下端37aの回動半径を変更し、これによって押し引きロッド37の上下作動ストロークを変更し、もって、駆動アーム36の揺動角度を変更し、ポンプ21の回転駆動速度を2段に変更調節することができるようになっている。つまり、この例では、押し引きロッド37の上端調節で9段、下端調節で2段、つごう18段階に肥料吐出量を調節することが可能となっているのである。
【0037】
また、前記植付け機構15を左右に備えた左右の各植付けケース14の後部には、前記植付け駆動軸38を駆動および停止する畦際クラッチ57がそれぞれ備えられるとともに、苗のせ台13の背部に備えた畦際クラッチレバー58にワイヤ連係されており、いずれか一方の畦際クラッチ57を切り操作することで、左側2条のみ、あるいは、右側2条のみの少数条植付けを行うことができるようになっている。従って、少数条植付けのために一方の畦際クラッチ57が切られると、植付けが休止された条のポンプ21も自動的に停止され、植付け条のみで施肥が行われることになる。
【0038】
なお、左端あるいは右端の1条だけを植付け休止する場合には、苗のせ台13において、休止する条の苗を植付け爪軌跡ら外れた上方位置までにずらして苗ストッパで受止め支持しておくとともに、対応する条のポンプの駆動をクラッチレバーの操作で停止することになる。
【0039】
また、図3,図9に示すように、前記供給ホース25は、苗のせ台13の下方を潜って前後に挿通されており、苗のせ台13の下端に近い前側箇所には、肥料タンク9の底部から導いた供給ホース25への接続管部60aとポンプ21に接続された供給ホース25への接続管部60bを段違い状に備えたホース継ぎ手60が配備されるとともに、ホース継ぎ手60から上向きに突出された延長管部60cの上端に排出用ホース61が接続され、この排出用ホース61の上端に開閉自在な肥料排出口62が設けられている。そして、ホース継ぎ手60の下位に位置する接続管部60bが、苗植付け装置6の固定部に取付けた支持リング63に回動可能に挿通支持されるとともに、排出用ホース61が固定の支持具64に係止されている。このように支持したホース中継部位においては、図9中の仮想線で示すように、排出用ホース61の係止を解除することで、ホース継ぎ手60を支持リング63への挿通部位を中心にして上下に反転回動することができ、このように反転して排出用ホース61を下向きにすることで、肥料排出口62を、肥料タンク9、供給ホース25、および、ポンプ21より十分低い位置で下向きに開くことができ、大きい落差でもって各部に残留した肥料を肥料排出口62から速やかに流下排出できるようになっている。
【0040】
また、走行機体の前部左右に立設された予備苗のせ台8には本来上下2段に苗受け棚71が取付けられているが、図10に示すように、左側の予備苗のせ台8の下段の苗受け棚71は門型の支柱72から取外され、空けられたスペースに肥料タンク9が設置されている。そして、右側の予備苗のせ台8における支柱72の上部には前後一つの延長支持枠73が取付けられ、この延長支持枠73に、左側の予備苗のせ台8から取外された苗受け棚71が取付けられ、全体として4枚の予備苗を収容することができるようになっている。ここで、図11,図12に示すように、前記延長支持枠73の下部には平面形状コの字形の取付金具73aが溶接固定されており、この取付金具73aを支柱72の前後のコーナー部に前後から外嵌装着して1本のボルト74を締込むことで、延長支持枠73を支柱に固定するよう構成されている。なお、支柱72に延長支持枠73を取付けた状態においては、延長支持枠73の下端、取付金具73aの内面下部、および、ボルト74がそれぞれ支柱72の外面に接触することで、3点接触状態で延長支持枠73の取付姿勢が安定保持されるようになっている。
【0041】
〔他の実施形態〕
本発明は、以下のような形態で実施することもできる。
【0042】
(1)6条植え仕様あるいは8条植え仕様の田植機に適用する場合には、上記した2条用の施肥ユニットを3個あるいは4個を苗植付け装置6の後部に上記した構造と同様な支持構造で並列配備すればよい。この場合、全施肥ユニットの流入ケース23を接続ホース26で接続するとともに、左右両端の施肥ユニットの流入ケース23に供給ホース25をそれぞれ接続して、左右2方向からから肥料を供給するようにするとよい。
【0043】
(2)駆動アーム36と押し引きロッド上端37bとの連結位置調節を、長孔を用いて連続的に行えるようにすることもでき、また、押し引きロッド下端37aの回動半径を3段以上の複数段に調節できるようにすることもできる。
(3)植付け機構15と施肥装置7とを機械的に連動連結する手段としては、回転位相を90°異ならせて往復作動する2本の押し引きロッドを利用すれば、施肥装置7の回転操作軸35を一定方向に連続回転させることもできる。また、簡易には、植付け駆動軸38と回転操作軸35をチェーンで巻き掛け連動して回転操作軸35を連続駆動することもできる。
(4)植付け機構15としては、上記のように回転式の他に、1本の植付け爪をクランク式に駆動する型式のものを使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 施肥装置付き田植機の全体側面図
【図2】 施肥装置付き田植機の全体平面図
【図3】 苗植付け装置および施肥装置を示す側面図
【図4】 施肥装置の後面図
【図5】 施肥装置駆動構造の全体を示す概略図
【図6】 施肥装置駆動構造を示す側面図
【図7】 ポンプの一部を切欠いた後面図
【図8】 施肥装置駆動構造の位置部を示す後面図
【図9】 薬剤供給径路の一部を示す側面図
【図10】 機体前部の正面図
【図11】 予備苗のせ台の延長構造を示す一部切欠き側面図
【図12】 延長支持枠の取付部を示す横断平面図
【符号の説明】
6 苗植付け装置
7 施肥装置
8 予備苗のせ台
9 肥料タンク
25 供給ホース
28 施肥ノズル
36 駆動アーム
37 押し引きロッド
57 畦際クラッチ
71 苗受け棚
72 支柱
73 延長支持枠

Claims (4)

  1. ペースト状肥料をポンプによって圧送して施肥ノズルに供給する施肥装置を苗植付け装置の後部に装着し、苗植付け装置に備えられた植付け機構と前記ポンプを機械的に連動連結し、植付け機構の作動によってポンプを一定方向に回転駆動するよう構成し、
    走行機体に搭載した肥料タンクと施肥装置が備えているポンプとを、苗のせ台の下端を潜って前後に挿通配備される供給ホースで連通接続するとともに、前記ポンプよりも肥料供給方向の上手側で苗のせ台の下端前方近くに位置する供給ホース部分に上下に向き反転可能な肥料排出口を設けてあることを特徴とする施肥装置付き田植機。
  2. 複数の前記植付け機構のうちの一部を畦際クラッチによって休止させるよう構成するとともに、各畦際クラッチに対応する植付け機構ごとに前記ポンプを配備してある請求項1記載の施肥装置付き田植機。
  3. 前記ポンプを駆動する駆動アームと前記植付け機構とを押し引きロッドを介して連動連結し、前記駆動アームに、押し引きロッドとの連結位置をアーム長手方向に変更する連結位置調節手段を装備してある請求項1または2記載の施肥装置付き田植機。
  4. 走行機体の前部左右に立設された予備苗のせ台のうちの一方の予備苗のせ台の下段苗受け棚に代えて肥料タンクを設置するとともに、他方の予備苗のせ台の支柱上部に、苗受け棚を支持する延長支持枠を脱着自在に取り付けてある請求項1〜3のいずれか一項に記載の施肥装置付き田植機。
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