JP2003258438A - 多層セラミック基板及びその製造方法 - Google Patents

多層セラミック基板及びその製造方法

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JP2003258438A
JP2003258438A JP2002061785A JP2002061785A JP2003258438A JP 2003258438 A JP2003258438 A JP 2003258438A JP 2002061785 A JP2002061785 A JP 2002061785A JP 2002061785 A JP2002061785 A JP 2002061785A JP 2003258438 A JP2003258438 A JP 2003258438A
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Yoriichi Koizumi
頼一 小泉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャビティ内面の平坦性を保ち、変形、捻れ
及び歪のない多層セラミック基板を製造する方法は実現
されていなかった。また、表面及び裏面の両方にキャビ
ティを有する多層セラミック基板も実現されていなかっ
た。 【解決手段】 開口部4に嵌合された補助プレート9
a、9bを有するセラミック層1をベースプレート8上
に積層して積層体10を形成する積層工程ST1と、前
記積層体10をプレスして仮成形物12を形成する仮成
形工程ST2と、前記仮成形物12から前記ベースプレ
ート8及び前記補助プレート9を取り除く除去工程ST
3と、前記仮成形物12を焼成する焼成工程ST4とを
含む多層セラミック基板製造方法により上記課題を解決
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層セラミック基
板及びその製造方法に関する。詳しくは、表面又は裏面
に電子部品を搭載するために用いるキャビティを有する
多層セラミックス基板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話等の電子機器の小型化、軽量化
及び多機能化等の要請から、電子部品を実装する基板の
小型化、軽量化が必要とされている。そのため、多層化
されたセラミック層の層間での電気配線を用いて、電気
回路の三次元的集積化を行なうことによって、小型化、
軽量化を可能とする多層セラミック基板が広く用いられ
ている。通常、多層セラミック基板は、表面に電子部品
を内臓するためのキャビティと呼ばれる窪みを有してい
る。このキャビティ内には電子部品が実装されるため、
キャビティ内面は高い平坦性を有することが必要とされ
る。
【0003】図5に、多層セラミック基板を形成するセ
ラミック層1の構成図を示す。セラミック層1は、セラ
ミック、ガラス、有機バインダ及び可塑剤を含有して成
る。セラミック層1上には、電気回路の配線となる導電
体層2が形成されている。また、セラミック層1を積層
した際に、上下のセラミック層1の導電体層2を電気的
に接続するために、ビアホール3と呼ばれる貫通孔が設
けられ、そのビアホール3には導電体が埋め込まれてい
る。さらに、ICチップ、トランジスタ、チップ素子等
を低背化で実装するために、これらの電子部品を格納・
配置するためのキャビティとなる開口部4を有してい
る。
【0004】特開平10−107439号公報に「積層
セラミック基板の製造方法」が開示されている。図6
に、当該発明の製造方法の工程を示す。
【0005】積層工程ST1では、キャビティとなる部
分に貫通穴を有するセラミック層1を多層に積層する。
収縮抑制層形成工程ST2では、続く焼成工程において
セラミック層1の面方向への収縮を防ぐために、セラミ
ック層の積層体の表裏面及びキャビティ内に収縮抑制層
5を形成する。プレス工程ST3では、プレス板6によ
って収縮抑制層5を有する積層体を挟み込んでプレス
し、セラミック層1の各層を互いに圧着する。焼成工程
ST4では、プレスされたセラミック層1の積層体を焼
成する。その後、収縮抑制層5を除去し、多層セラミッ
ク基板を形成する。
【0006】当該発明では、収縮抑制層5を有したまま
のセラミック層1の積層体を焼成するため、焼成工程の
後に収縮抑制層5を除去する。しかしながら、収縮抑制
層5としてセラミック層1より高い焼結温度を有する材
料を用いた場合は、焼成中にセラミック層1から発生す
る有機バインダ等の揮発物の放出が妨害され、セラミッ
ク層1の表面に残留カーボンとなって残るため、多層セ
ラミック基板が変形したり、特性が低下する問題があっ
た。また、収縮抑制層5としてセラミック層1より低い
焼成温度を有する材料を用いた場合、焼成中に蒸発する
ことによって収縮抑制層5が除去されるが、複雑な形状
を有するキャビティ内に形成された収縮抑制層5は除去
され難く、セラミック層1から発生する有機バインダ等
が残留カーボンとなって残る問題は解決されていなかっ
た。
【0007】特開平5−285192号公報に「キャビ
ティ構造を有するセラミック多層基板の製造方法」が開
示されている。図7に、当該発明の製造方法の工程を示
す。
【0008】予備プレス工程ST1では、同一形状の開
口部を有するセラミック層1を積層した積層体を軟性フ
ィルム7で密閉し、各々を静水圧プレスで圧着成形す
る。本プレス工程ST2では、各々別圧着された積層体
をさらに積層し、全体を軟性フィルム7で密閉して静水
圧プレスして圧着成形する。焼成工程ST3では、軟性
フィルム7から取り出した積層体を焼成する。
【0009】当該発明では、収縮抑制層5を用いていな
いため残留カーボンの発生等は防ぐことができる。しか
しながら、本プレス工程において、セラミック層1の積
層体を密閉して静水圧プレスするため、キャビティ部の
角部に圧力が集中して割れを生じたり、キャビティ内面
の平坦性が損なわれる問題を生じていた。さらに、積層
体の表裏面の両面にキャビティを設けた場合、積層体の
薄い箇所での変形、捻れ及び歪が大きくなっていた。特
に、表面側のキャビティの最大深さと裏面側のキャビテ
ィの最大深さの合計が多層セラミック基板の厚さを上回
る場合は、多層セラミック基板の薄い部分の変形、捻れ
及び歪が大きな問題となっていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術の問題
を解決するために、収縮抑制層のない状態でセラミック
層の積層体の焼成を可能とし、さらにプレス工程でのキ
ャビティ内面の平坦性を保ち、積層体の変形、捻れ及び
歪を抑制できる多層セラミック基板の製造方法を提供す
ることを課題とする。
【0011】さらに、上記製造方法によって、表面及び
裏面の両方にキャビティを有する多層セラミック基板を
提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る多層セ
ラミック基板は、表面及び裏面にキャビティを有する多
層セラミックス基板であって、前記表面のキャビティの
最大深さと前記裏面のキャビティの最大深さの和が前記
多層セラミックス基板の厚さよりも大きい多層セラミッ
クス基板である。
【0013】第2の発明に係る多層セラミック基板の製
造方法は、表面又は裏面の少なくとも一方にキャビティ
を有して成る多層セラミック基板を製造する方法であっ
て、開口部を有するセラミック層と、前記開口部と嵌合
された補助プレートとをベースプレート上に積層して積
層体を形成する積層工程と、前記積層体をプレスして仮
成形物を形成する仮成形工程と、前記仮成形物から前記
ベースプレート及び前記補助プレートを取り除く除去工
程と、前記仮成形物を焼成する焼成工程とを含む多層セ
ラミック基板製造方法である。
【0014】第3の発明に係る多層セラミック基板製造
方法は、第2の発明において、前記補助プレートの厚さ
は、前記補助プレートと嵌合する開口部を有する前記セ
ラミック層の厚さの50%以上95%以下である多層セ
ラミック基板製造方法である。
【0015】第4の発明に係る多層セラミック基板製造
方法は、第2又は3の発明において、前記補助プレート
の表面の少なくとも一部に軟質部を有して成る多層セラ
ミック基板製造方法である。
【0016】第5の発明に係る多層セラミック基板製造
方法は、第2〜4のいずれか1の発明において、前記ベ
ースプレートは前記セラミック層の開口部に嵌合される
凸状の補助部を有する多層セラミック基板製造方法であ
る。
【0017】第6の発明に係る多層セラミック基板製造
方法は、第5の発明において、前記補助部の厚さは、前
記補助部と嵌合する開口部を有する前記セラミック層の
厚さの50%以上95%以下である多層セラミック基板
製造方法である。
【0018】第7の発明に係る多層セラミック基板製造
方法は、第5又は6の発明において、前記補助部の表面
の少なくとも一部に軟質部を有して成る多層セラミック
基板製造方法である。
【0019】第8の発明に係る多層セラミック基板製造
方法は、第2〜4のいずれか1の発明において、前記ベ
ースプレートは貫通開口部を有して成り、前記貫通開口
部に補助プレートが配置されている多層セラミック基板
製造方法である。
【0020】第9の発明に係る多層セラミック基板製造
方法は、第2〜8のいずれか1の発明において、前記仮
成形工程前に、前記積層体を軟性フィルムで密閉する密
閉工程をさらに有し、前記仮成形工程において静水圧プ
レスを用いる多層セラミック基板製造方法である。
【0021】第10の発明に係る多層セラミック基板製
造方法は、第9の発明において、前記密閉工程において
真空密閉を用いる多層セラミック基板製造方法である。
【0022】第11の発明に係る多層セラミック基板製
造方法は、第2〜10のいずれか1の発明において、前
記積層工程後に、前記積層体のベースプレートを有さな
い面の少なくとも一部に圧力緩衝層を形成する緩衝層形
成工程をさらに有し、前記除去工程において、さらに前
記圧力緩衝層を除去する多層セラミック基板製造方法で
ある。
【0023】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1に、本願発明
の実施の形態1の多層セラミック基板製造方法の工程図
を示す。以下、図1を用いて実施の形態1の各工程を説
明する。
【0024】各工程を行なう前に、セラミック層1の積
層の基礎となるベースプレート8を準備する。ベースプ
レート8はセラミック層1の積層体全体の平坦度を確保
するために用いられ、ステンレス等の金属プレート、セ
ラミックプレート又はプラスチックプレート等を用いる
ことができる。
【0025】積層工程ST1では、ベースプレート8上
に補助プレート9aを配置する。次に、開口部4を有し
たセラミック層1aをベースプレート8上に設置する。
このとき、補助プレート9aはセラミック層1aが有す
る開口部4と嵌合的に組み合わされる形状を有するもの
とする。その後、セラミック層1bの有する開口部4と
嵌合的に組み合わされる補助プレート9bをセラミック
層1a上に配置し、セラミック層1bを積層する。積層
を繰り返すことにより、セラミック層1の多層体10を
形成する。また、積層工程において、連続して積層され
る複数のセラミック層1が等しい開口部4の形状を有し
ている場合には、予め補助プレート9a、9bの厚さを
複数のセラミック層1の厚さに合わせたものとしてお
き、セラミック層1を積層しても良い。さらに、図2に
示すように、ベースプレート8上に予め凸状の補助部1
1を設けておき、その補助部11とセラミック層1の開
口部4を嵌合的に組み合せて積層しても良い。
【0026】セラミック層1の層間には電気回路配線と
して導電体層を形成しても良い。また、導電体層間の電
気的接続を得るために、セラミック層1に導電体を埋め
込んだビアホールを設けても良い。
【0027】形状の加工精度を確保するためにセラミッ
ク層1の厚さは10μmから300μmとすることが好
適である。セラミック層1には、セラミック材料、ガラ
ス材料、有機バインダ及び有機溶剤又は水を均質に混練
したものを用いることができる。セラミック材料はクリ
ストバライト、石英、コランダム、ムライト、ジルコニ
ア、コージェライト等のいずれか1つ以上を含み、ガラ
ス材料はアルミナ、アルカリ土類酸化物等を含むことが
好適である。さらに、600℃から1000℃の低温で
多層セラミック基板を焼成するため、屈伏点が600℃
から1000℃に屈伏点を有するガラス材料を用いるこ
とが好適である。また、セラミック材料及びガラス材料
は粉末状の材料であることがより好適である。
【0028】補助プレート9a、9b及び補助部11に
は金属、セラミック又はプラスチック等を用いることが
できる。このような硬質材料を用いることにより、キャ
ビティの形状精度及び平坦性を高くすることができる。
一方、補助プレート9a、9b及び補助部11にはシリ
コーン樹脂、ラテックス等の軟質材料を用いることもで
きる。この場合、キャビティ部の形状精度又は平坦性は
低下するが、後の仮成形工程ST2におけるプレス圧力
の集中が緩和され、キャビティの角部での割れ等の発生
を抑制することができる。
【0029】また、仮成形工程ST2でのプレスによっ
てセラミック層1の厚さが薄くなるため、補助プレート
9a、9b及び補助部11の厚さをセラミック層1の厚
さの50%以上95%以下とすることが好適である。さ
らに、補助プレート9a、9b及び補助部11の厚さを
セラミック層1の厚さの60%以上80%以下とするこ
とがより好適である。
【0030】仮成形工程ST2では、プレス板6によっ
て多層体10を挟み込みプレスを行なう。プレスによっ
て多層体10のセラミック層1の各層が圧着され、仮成
形物12が形成される。このとき、プレスは15MPa
から200MPaの圧力範囲で行なうことが好適であ
る。
【0031】除去工程ST3では、仮成形物12からベ
ースプレート8及び補助プレート9a、9bが取り外さ
れる。このとき、ベースプレート8及び補助プレート9
a、9bは、従来技術における焼成後の収縮抑制層に比
べてセラミック層1に対する密着性が低く、容易に取り
除くことができる。
【0032】焼成工程ST4では、仮成形物12の脱脂
及び焼成が行なわれる。このとき、有機溶剤等の脱脂
は、仮成形物12の大きさ、厚さ及び形状に応じて、2
00℃から600℃の温度範囲において1時間から10
0時間の範囲で行なうことが好ましい。焼成は、セラミ
ック層1が硬化する800℃から1000℃の温度範囲
において10分から2時間の範囲で行なうことが好まし
い。
【0033】以上により、残留カーボン、多層セラミッ
ク基板の変形、特性の低下を招く収縮抑制層5を用いる
ことなく、多層セラミック基板を製造することができ
る。また、仮成形工程ST2において、補助プレート9
a、9b、補助部11及びベースプレート8を用いるこ
とにより、キャビティ内の各面の平坦性を保つことがで
きる。
【0034】さらに、ベースプレート8を用いることに
より、仮成形工程ST2における多層体10の変形、捻
れ及び歪等を防ぐことができるため、表裏面の両面にキ
ャビティを有する多層セラミック基板を製造することが
できる。特に、表面側のキャビティの最大深さと裏面側
のキャビティの最大深さの合計が多層セラミック基板の
厚さを上回る場合においても、変形、捻れ及び歪を完全
に防止することができる。
【0035】実施の形態2.図3に、本願発明の実施の
形態2の多層セラミック基板製造方法の工程を示す。以
下に、図3を用いて実施の形態2の各工程を説明する。
【0036】積層工程ST1では、上記実施の形態1と
同様に、ベースプレート8上に補助プレート9を配置
し、補助プレート9と嵌合的に開口部4を組み合せるよ
うにセラミック層1を積層し、セラミック層1の多層体
10を形成する。
【0037】緩衝層形成工程ST2では、多層体10の
表面に圧力緩衝層13を形成する。圧力緩衝層13は、
仮成形工程ST4におけるプレスの際に、多層体10の
キャビティの角部に圧力が集中することを防ぎ、圧力を
多層体10に均一に印加するために用いられる。圧力緩
衝層13にはゴム、シリコーン等の軟質材を用いること
が好適である。
【0038】密閉工程ST3では、圧力緩衝層13を有
する多層体10を密閉材14により密閉する。密閉材1
4にはプラスチックやゴムを含んで成る軟性フィルムを
用いることが好適である。多層体10を密閉することに
より、仮成形工程ST4の静水圧プレスに用いる媒体が
多層体10と接触することを防ぐことができる。
【0039】また、密閉工程ST3では、真空密閉を用
いることが好適である。密閉材14内を真空に吸引して
真空密閉することにより、仮成形工程ST4におけるプ
レス時にセラミック層1から気泡などが押し出され、多
層体10の形状が崩れることを防ぐことができる。さら
に、焼成工程ST6においても、セラミック層1に含ま
れる気泡が高温により破裂することによる多層体10の
破損を防ぐことができる。
【0040】仮成形工程ST4では、圧力緩衝層13と
共に密閉された多層体10を静水圧プレスして仮成形物
12に形成する。静水圧プレスにおいて、プレスの媒体
としては油、水等の液体又は空気、窒素等の気体を用い
ることができる。静水圧プレスは、50℃から120℃
の温度範囲において、15MPaから200MPaの圧
力範囲で行なうことが好適である。静水圧プレスを用い
ることにより、多層体10の外周全体から均一の圧力が
加わり、精度の良い形状で仮成形物12を得ることがで
きる。
【0041】除去工程ST5では、実施の形態1と同様
に、仮成形物12からベースプレート8、補助プレート
9及び圧力緩衝層13を除去する。このとき、従来技術
の焼成後の収縮抑制層5と比べて、ベースプレート8、
補助プレート9及び圧力緩衝層13はセラミック層1に
対する密着性が低いため容易に取り除くことができる。
【0042】焼成工程ST6では、実施の形態1と同様
に、仮成形物12の脱脂及び焼成が行なわれる。
【0043】以上により、実施の形態1と同様に、収縮
抑制層5を用いることなく、多層セラミック基板を製造
することができる。また、仮成形工程ST4において静
水圧プレスを用いることによって、仮成形物12を均一
にプレスすることができるため、キャビティ内の各面の
平坦性をより高く保つことができる。さらに、多層セラ
ミック基板の変形、捻れ及び歪等を防ぐことができる。
従って、表裏面の両面にキャビティを有する多層セラミ
ック基板を製造することができる。
【0044】また、仮成形工程ST4又は焼成工程ST
5でセラミック層1から放出される気泡を密閉工程ST
3において予め除去しておくことにより、より高い形状
精度の多層セラミック基板を得ることができる。
【0045】実施の形態3.図4に、本願発明の実施の
形態3の多層セラミック基板製造方法に用いられるベー
スプレートの構造を示す。
【0046】図4(a)に示すように、実施の形態3で
用いられるベースプレート8には、補助プレート9が配
置される部分の少なくとも一部に貫通開口部15が設け
られている。貫通開口部15には、嵌合的に組み合せら
れる補助プレート16が配置されている。このようなベ
ースプレート8を用いることにより、図4(b)に示す
ように、実施の形態1又は実施の形態2で説明した仮成
形工程のプレス時に補助プレート15を介して補助プレ
ート9が直接的に加圧されるため、キャビティ内に均一
に圧力を印加することができ、キャビティの内面をより
平坦に形成することができる。
【0047】
【発明の効果】本発明によって、収縮抑制層を用いるこ
となく、多層セラミック基板を製造することができる。
また、キャビティ内の各面の平坦性をより高く保つこと
ができる。さらに、多層セラミック基板の変形、捻れ及
び歪等を防ぐことができる。
【0048】さらに、表裏面の両面にキャビティを有す
る多層セラミック基板を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の多層セラミック基板
製造方法の工程を示す図である。
【図2】 本発明で用いられるベースプレートの別の構
造を示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態2の多層セラミック基板
製造方法の工程を示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態3のベースプレートの構
造を示す図である。
【図5】 セラミック層の構造を示す図である。
【図6】 従来技術の多層セラミック基板製造方法の工
程を示す図である。
【図7】 別の従来技術の多層セラミック基板製造方法
の工程を示す図である。
【符号の説明】
1、1a、1b セラミック層、2 導電体層、3 ビ
アホール、4 開口部、5 収縮抑制層、6 プレス
板、7 軟性フィルム、8 ベースプレート、9、9
a、9b 補助プレート、10 多層体、11 補助
部、12 仮成形物、13 圧力緩衝層、14 密閉
材、15 貫通開口部、16 補助プレート。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面及び裏面にキャビティを有する多層
    セラミックス基板であって、 前記表面のキャビティの最大深さと前記裏面のキャビテ
    ィの最大深さの和が前記多層セラミックス基板の厚さよ
    りも大きいことを特徴とする多層セラミックス基板。
  2. 【請求項2】 表面又は裏面の少なくとも一方にキャビ
    ティを有して成る多層セラミック基板を製造する方法で
    あって、 開口部を有するセラミック層と、前記開口部と嵌合的に
    組み合わされる補助プレートとをベースプレート上に積
    層して積層体を形成する積層工程と、 前記積層体をプレスして仮成形物を形成する仮成形工程
    と、 前記仮成形物から前記ベースプレート及び前記補助プレ
    ートを取り除く除去工程と、 前記仮成形物を焼成する焼成工程と、を含むことを特徴
    とする多層セラミック基板製造方法。
  3. 【請求項3】 前記補助プレートの厚さは、前記補助プ
    レートと嵌合する開口部を有する前記セラミック層の厚
    さの50%以上95%以下であることを特徴とする請求
    項2に記載の多層セラミック基板製造方法。
  4. 【請求項4】 前記補助プレートの表面の少なくとも一
    部に軟質部を有して成ることを特徴とする請求項2又は
    3に記載の多層セラミック基板製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ベースプレートは前記セラミック層
    の開口部に嵌合される凸状の補助部を有することを特徴
    とする請求項2〜4のいずれか1に記載の多層セラミッ
    ク基板製造方法。
  6. 【請求項6】 前記補助部の厚さは、前記補助部と嵌合
    する開口部を有する前記セラミック層の厚さの50%以
    上95%以下であることを特徴とする請求項5に記載の
    多層セラミック基板製造方法。
  7. 【請求項7】 前記補助部の表面の少なくとも一部が軟
    質部を有して成ることを特徴とする請求項5又は6に記
    載の多層セラミック基板製造方法。
  8. 【請求項8】 前記ベースプレートは貫通開口部を有し
    て成り、 前記貫通開口部に補助プレートが配置されていることを
    特徴とする請求項2〜4のいずれか1に記載の多層セラ
    ミック基板製造方法。
  9. 【請求項9】 前記仮成形工程前に、前記積層体を軟性
    フィルムで密閉する密閉工程をさらに有し、 前記仮成形工程において静水圧プレスを用いることを特
    徴とする請求項2〜8のいずれか1に記載の多層セラミ
    ック基板製造方法。
  10. 【請求項10】 前記密閉工程において真空密閉を用い
    ることを特徴とする請求項9に記載の多層セラミック基
    板製造方法。
  11. 【請求項11】 前記積層工程後に、前記積層体のベー
    スプレートを有さない面の少なくとも一部に圧力緩衝層
    を形成する緩衝層形成工程をさらに有し、 前記除去工程において、さらに前記圧力緩衝層を除去す
    ることを特徴とする請求項2〜10のいずれか1に記載
    の多層セラミック基板製造方法。
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