JP2003258397A - フレキシブルプリント基板及びその製造方法 - Google Patents

フレキシブルプリント基板及びその製造方法

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JP2003258397A JP2002060493A JP2002060493A JP2003258397A JP 2003258397 A JP2003258397 A JP 2003258397A JP 2002060493 A JP2002060493 A JP 2002060493A JP 2002060493 A JP2002060493 A JP 2002060493A JP 2003258397 A JP2003258397 A JP 2003258397A
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朝 欽 莊
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引き剥がし強度が1.0kgf/cm以上あ
るフレキシブルプリント基板及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 本発明のフレキシブルプリント基板は、
柔軟性の絶縁材からなるベースフィルムと、前記ベース
フィルムの表面に被覆されているVIB族金属スパッタ
フィルムと、その熱膨張係数が前記VIB族金属スパッ
タフィルムより大であってCuより小であり、且つ、前
記VIB族金属スパッタフィルムの表面に被覆されてい
る金属系スパッタフィルムと、前記金属系スパッタフィ
ルムの表面に被覆されているCuスパッタフィルムと、
前記Cuスパッタフィルムの表面に形成された銅めっき
層とからなることを特徴とするフレキシブルプリント基
板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレキシブルプリ
ント基板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフレキシブルプリント基板は、通
常、図1に示されているように、スパッタ法により、柔
軟性の絶縁材からなるベースフィルム11の表面に逐一
にクロム(Cr)フィルム12と銅(Cu)フィルム1
3を積層してから、銅(Cu)フィルム13の表面に銅
めっき層14を形成してなる。前記柔軟性の絶縁材とし
て、一般には、ポリイミド樹脂(PI)及びPET樹脂
から選ばれたものを使用する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなフレキシブ
ルプリント基板は引き剥がし強度が最大0.5kgf/
cmに過ぎない。もちろん、スパッタ法により、柔軟性
の絶縁材からなるベースフィルムの表面に逐一にニッケ
ルークロム(NiCr)合金フィルムと銅(Cu)フィ
ルムを積層してから、銅(Cu)フィルムの表面に銅め
っき層を形成してなるものは、引き剥がし強度が最大
0.8kgf/cmまで至れることが知られているが、
やはり理想ではないと考えられている。
【0004】即ち、本発明は引き剥がし強度が1.0k
gf/cm以上あるフレキシブルプリント基板及びその
製造方法を提供しようとすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するよ
う、発明者は、検討に検討を重ねた結果、前記ベースフ
ィルムの表面に逐一にクロム(Cr)フィルムと銅(C
u)フィルムを積層してから、銅(Cu)フィルムの表
面に銅めっき層を形成してなるフレキシブルプリント基
板については、熱膨張係数6.5×10−6/℃の前記
クロム(Cr)フィルムと熱膨張係数17.0×10
−6/℃の前記銅(Cu)フィルムとの間に、少なくと
も1層の、熱膨張係数がクロム(Cr)と銅(Cu)と
の間にある金属系フィルムを挟ませれば、剥離強度を
1.0kgf/cm以上に上げることができ、また、前
記ベースフィルムの表面に逐一にニッケルークロム(N
rCr)合金フィルムと銅(Cu)フィルムを積層して
から、銅(Cu)フィルムの表面に銅めっき層を形成し
てなるものについては、曲げ延性が非常に大であるベー
スフィルムと曲げ延性が通常1〜2%位ある前記ニッケ
ルークロム(NrCr)合金フィルムとの間に、少なく
とも1層の、曲げ延性が2%以上、好ましくは10%
位、もっと好ましくは30%位の金属系フィルムを挟ま
せれば、剥離強度を1kgf/cm以上に上げることが
できることを知見し、即ち、フレキシブルプリント基板
を構成しようとする場合、前記銅(Cu)フィルムを被
覆する前に先に熱膨張係数が銅(Cu)より小である金
属系フィルムを被覆しておいた方が良く、また、前記柔
軟性の絶縁材からなるベースフィルムの表面と直接接触
するフィルムとして、曲げ延性が従来のものより良い金
属系フィルムを被覆した方がさらに良いことを知見し
た。
【0006】前記知見に基づき、本発明は、まず、柔軟
性の絶縁材からなるベースフィルムと、前記ベースフィ
ルムの表面に被覆されているVIB族金属スパッタフィ
ルムと、その熱膨張係数が前記VIB族金属スパッタフ
ィルムより大であってCuより小であり、且つ、前記V
IB族金属スパッタフィルムの表面に被覆されている金
属系スパッタフィルムと、前記金属系スパッタフィルム
の表面に被覆されているCuスパッタフィルムと、前記
Cuスパッタフィルムの表面に形成された銅めっき層と
からなるフレキシブルプリント基板を提供し、また、柔
軟性の絶縁材からなるベースフィルムと、その曲げ延性
が2%以上であり、且つ、前記ベースフィルムの表面に
被覆されている金属系スパッタフィルムと、前記金属系
スパッタフィルムの表面に被覆されているNi―Cr合
金スパッタフィルムと、前記Ni―Cr合金スパッタフ
ィルムの表面に被覆されているCuスパッタフィルム
と、前記Cuスパッタフィルムの表面に形成された銅め
っき層とからなるフレキシブルプリント基板を提供す
る。
【0007】更に詳しくは、柔軟性の絶縁材からなるベ
ースフィルムと、前記ベースフィルムの表面に被覆され
ているVIB族金属スパッタフィルムと、前記VIB族
金属スパッタフィルムの表面に被覆されているNi―C
r合金スパッタフィルムと、前記Ni―Cr合金スパッ
タフィルムの表面に被覆されているCuスパッタフィル
ムと、前記Cuスパッタフィルムの表面に形成された銅
めっき層とからなるフレキシブルプリント基板、及び、
柔軟性の絶縁材からなるベースフィルムを用意した後、
前記ベースフィルムの表面にスパッターリングでVIB
族金属フィルムを被覆する工程と、前記VIB族金属フ
ィルムの表面にスパッターリングでNi―Cr合金フィ
ルムを被覆する工程と、前記Ni―Cr合金フィルムの
表面にスパッターリングでCuフィルムを被覆する工程
と、前記Cuフィルムの表面にめっきで銅めっき層を形
成する工程とからなるフレキシブルプリント基板の製造
方法を提供する。前記本発明によりなるフレキシブルプ
リント基板は、実験により、引き剥がし強度が1.0k
gf/cm以上あると確認された。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明のフレキシブルプリ
ント基板及びその製造方法の実施例を詳しく説明する。
なお、以下の説明においては、そのサイズに拘わらず、
略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同
一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
【0009】(実施例1)本発明の実施例1について図
2及び図3を用いて説明する。まず、PI樹脂からなる
面積10cm×10cm、厚さ25〜50μmのベース
フィルム21を基材とし、面積20cm×20cmのC
rをターゲット材とし、前記基材と前記ターゲット材と
の間の距離20cm、電流1.0A、圧力5×10−3
torr、ガス流量(Ar)2×10−3torrの条件
下で、1分間のスパッターリングを行って、ベールフィ
ルム21の表面に厚さ1μm未満のCrフィルム22を
形成した。そして、面積20cm×20cmのNi−C
r合金及びCuを順次にターゲット材とし、前記同一の
条件下で、それぞれ1分間のスパッターリングを行っ
て、Crフィルム22の表面に厚さ1μm未満のNi−
Cr合金フィルム23及びCuフィルム24を逐一に形
成した。最後に、Cuフィルム24の表面に、電流0.
5Aで、1時間のめっきを行って、厚さ18μmの銅め
っき層25を形成し、PI樹脂21とCrフィルム22
とNi−Cr合金フィルム23とCuフィルム24と銅
めっき層25とからなるフレキシブルプリント基板1を
製造した。
【0010】(実施例2:基材を変える)本発明の実施
例2について図2及び図3を用いて説明する。まず、P
ET樹脂からなる面積10cm×10cm、厚さ25〜
50μmのベースフィルム21を基材とし、面積20c
m×20cmのCrをターゲット材とし、前記基材と前
記ターゲット材との間の距離20cm、電流1.0A、
圧力5×10−3torr、ガス流量(Ar)2×10
−3torrの条件下で、1分間のスパッターリングを
行って、ベールフィルム21の表面に厚さ1μm未満の
Crフィルム22を形成した。そして、面積20cm×
20cmのNi−Cr合金及びCuを順次にターゲット
材とし、前記同一の条件下で、それぞれ1分間のスパッ
ターリングを行って、Crフィルム22の表面に厚さ1
μm未満のNi−Cr合金フィルム23及びCuフィル
ム24を逐一に形成した。最後に、Cuフィルム24の
表面に、電流0.5Aで、1時間のめっきを行って、厚
さ18μmの銅めっき層25を形成し、PET樹脂21
とCrフィルム22とNi−Cr合金フィルム23とC
uフィルム24と銅めっき層25とからなるフレキシブ
ルプリント基板2を製造した。
【0011】(実施例3:Niフィルムを増加する)本
発明の実施例3について図4及び図5を用いて説明す
る。まず、PI樹脂からなる面積10cm×10cm、
厚さ25〜50μmのベースフィルム31を基材とし、
面積20cm×20cmのCrをターゲット材とし、前
記基材と前記ターゲット材との間の距離20cm、電流
1.0A、圧力5×10−3torr、ガス流量(A
r)2×10−3torrの条件下で、1分間のスパッ
ターリングを行って、ベールフィルム31の表面に厚さ
1μm未満のCrフィルム32を形成した。そして、面
積20cm×20cmのNi−Cr合金、Ni、Cuを
順次にターゲット材とし、前記同一の条件下で、それぞ
れ1分間のスパッターリングを行って、Crフィルム3
2の表面に厚さ1μm未満のNi−Cr合金フィルム3
3、Niフィルム34及びCuフィルム35を逐一に形
成した。最後に、Cuフィルム35の表面に、電流0.
5Aで、1時間のめっきを行って、厚さ18μmの銅め
っき層36を形成し、PI樹脂31とCrフィルム32
とNi−Cr合金フィルム33とNiフィルム34とC
uフィルム35と銅めっき層36とからなるフレキシブ
ルプリント基板3を製造した。
【0012】(実施例4:Crフィルムの代わりにMo
フィルムを形成し、且つ、Auフィルムを増加する)本
発明の実施例4について図6及び図7を用いて説明す
る。まず、PI樹脂からなる面積10cm×10cm、
厚さ25〜50μmのベースフィルム41を基材とし、
面積20cm×20cmのMoをターゲット材とし、前
記基材と前記ターゲット材との間の距離20cm、電流
1.0A、圧力5×10−3torr、ガス流量(A
r)2×10−3torrの条件下で、1分間のスパッ
ターリングを行って、ベールフィルム41の表面に厚さ
1μm未満のMoフィルム42を形成した。そして、面
積20cm×20cmのNi−Cr合金、Au、Cuを
順次にターゲット材とし、前記同一の条件下で、それぞ
れ1分間のスパッターリングを行って、Moフィルム4
2の表面に厚さ1μm未満のNi−Cr合金フィルム4
3、Auフィルム44及びCuフィルム45を逐一に形
成した。最後に、Cuフィルム45の表面に、電流0.
5Aで、1時間のめっきを行って、厚さ18μmの銅め
っき層46を形成し、PI樹脂41とMoフィルム42
とNi−Cr合金フィルム43とAuフィルム44とC
uフィルム45と銅めっき層46とからなるフレキシブ
ルプリント基板4を製造した。
【0013】(実施例5:スパッタ電流及びスパッタ時
間を変える)本発明の実施例5について図2及び図3を
用いて説明する。まず、PI樹脂からなる面積10cm
×10cm、厚さ25〜50μmのベースフィルム21
を基材とし、面積20cm×20cmのCrをターゲッ
ト材とし、前記基材と前記ターゲット材との間の距離2
0cm、電流0.5A、圧力5×10−3torr、ガ
ス流量(Ar)2×10−3torrの条件下で、2分
間のスパッターリングを行って、ベールフィルム21の
表面に厚さ1μm未満のCrフィルム22を形成した。
そして、面積20cm×20cmのNi−Cr合金及び
Cuを順次にターゲット材とし、前記同一の条件下で、
2分間のスパッターリングを行って、Crフィルム22
の表面に厚さ1μm未満のNi−Cr合金フィルム23
及びCuフィルム24を逐一に形成した。最後に、Cu
フィルム24の表面に、電流0.5Aで、1時間のめっ
きを行って、厚さ18μmの銅めっき層25を形成し、
PI樹脂21とCrフィルム22とNi−Cr合金フィ
ルム23とCuフィルム24と銅めっき層25とからな
るフレキシブルプリント基板5を製造した。
【0014】(実施例6:圧力及びガス流量を変える)
本発明の実施例6について図2及び図3を用いて説明す
る。まず、PI樹脂からなる面積10cm×10cm、
厚さ25〜50μmのベースフィルム21を基材とし、
面積20cm×20cmのCrをターゲット材とし、前
記基材と前記ターゲット材との間の距離20cm、電流
1.0A、圧力5×10−4torr、ガス流量(A
r)8×10−5torrの条件下で、1分間のスパッ
ターリングを行って、ベールフィルム21の表面に厚さ
1μm未満のCrフィルム22を形成した。そして、面
積20cm×20cmのNi−Cr合金及びCuを順次
にターゲット材とし、前記同一の条件下で、1分間のス
パッターリングを行って、Crフィルム22の表面に厚
さ1μm未満のNi−Cr合金フィルム23及びCuフ
ィルム24を逐一に形成した。最後に、Cuフィルム2
4の表面に、電流0.5Aで、1時間のめっきを行っ
て、厚さ18μmの銅めっき層25を形成し、PI樹脂
21とCrフィルム22とNi−Cr合金フィルム23
とCuフィルム24と銅めっき層25とからなるフレキ
シブルプリント基板6を製造した。
【0015】(実施例7:めっき電流及びめっき時間を
変える)本発明の実施例7について図2及び図3を用い
て説明する。まず、PI樹脂からなる面積10cm×1
0cm、厚さ25〜50μmのベースフィルム21を基
材とし、面積20cm×20cmのCrをターゲット材
とし、前記基材と前記ターゲット材との間の距離20c
m、電流1.0A、圧力5×10−3torr、ガス流
量(Ar)2×10−3torrの条件下で、1分間の
スパッターリングを行って、ベールフィルム21の表面
に厚さ1μm未満のCrフィルム22を形成した。そし
て、面積20cm×20cmのNi−Cr合金及びCu
を順次にターゲット材とし、前記同一の条件下で、1分
間のスパッターリングを行って、Crフィルム22の表
面に厚さ1μm未満のNi−Cr合金フィルム23及び
Cuフィルム24を逐一に形成した。最後に、Cuフィ
ルム24の表面に、電流1.0Aで、0.5時間めっき
を行って、厚さ18μmの銅めっき層25を形成し、P
I樹脂21とCrフィルム22とNi−Cr合金フィル
ム23とCuフィルム24と銅めっき層25とからなる
フレキシブルプリント基板7を製造した。
【0016】フレキシブルプリント基板1〜7夫々の構
成、実験条件及び引き剥がし強度は、表1に示されてい
る。表1から、それらの引き剥がし強度は、すべて1.
0kgf/cm以上あると知られた。
【0017】
【表1】 上記実施例では、ベースフィルムとしてPI樹脂または
PET樹脂を使用したが、それに限らず、他の柔軟性の
絶縁材を使用してもよい。また、上記実施例では、ター
ゲット材1として、熱膨張係数6.5×10−6/℃の
Crまたは熱膨張係数5.1×10−6/℃のMoを使
用したが、それに限らず、VIB族金属中における熱膨
張係数が4.5×10−6/℃左右であるWを使用して
もよい。そして、上記実施例1、2、5、6、7では、
前記熱膨張係数6.5×10−6/℃〜4.5×10
−6/℃のVIB族金属フィルムと熱膨張係数17.0
×10 −6/℃の前記Cuフィルムとの間に、その熱膨
張係数が前記VIB族金属フィルムより大であるNi−
Cr合金フィルム(Ni:13.3×10−6、Cr:
6.5×10−6)が挟まれたが、それに限らず、他の
その熱膨張係数がCrとCuとの間にある金属系フィル
ムを挟んでもよい。なお、上記実施例3、4では、前記
熱膨張係数6.5×10−6〜4.5×10−6/℃の
VIB族金属フィルムと熱膨張係数17.0×10−6
の前記Cuフィルムとの間に、Ni−Cr合金フィルム
の外、また、Ni−Cr合金フィルムとCuフィルムと
の間に更にその熱膨張係数がNi−Cr合金フィルムよ
り大であるNi(13.3×10 )またはAu(1
4.1×10−6)フィルムが挟まれたが、それに限ら
ず、他のその熱膨張係数がNi−Cr合金とCuとの間
にある金属系フィルムを挟んでもよい。そして、上記実
施例では、Arガス下でスパッターリングを行ったが、
それに限らず、他の不活性ガス下で行ってもよい。
【0018】
【発明の効果】叙上により、CrとCuとの間の熱膨張
係数差、及び/またはベースフィルムとNi−Cr合金
との間の曲げ延性差を他の中間層によって緩和すること
により、引き剥がし強度が1.0kgf/cm以上ある
フレキシブルプリント基板を得ることができる。
【0019】以上説明した実施の形態は、あくまでも本
発明の技術的内容を明らかにする意図のものにおいてな
されたものであり、本発明はそうした具体例に限定して
狭義に解釈されるものではなく、本発明の精神とクレー
ムに述べられた範囲で、いろいろと変更して実施できる
ものである。
【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のフレキシブルプリント基板の断面図であ
る。
【図2】本発明のフレキシブルプリント基板1、2、
5、6、7の断面図である。
【図3】前記フレキシブルプリント基板1、2、5、
6、7を製造する場合のフローチャートである。
【図4】本発明のフレキシブルプリント基板3の断面図
である。
【図5】前記フレキシブルプリント基板3を製造する場
合のフローチャートである。
【図6】本発明のフレキシブルプリント基板4の断面図
である。
【図7】前記フレキシブルプリント基板4を製造する場
合のフローチャートである。
【符号の説明】
21、31、41 ベースフィルム 22、32 Crフィルム 23、33、43 Ni−Cr合金フィルム 24、35、45 Cuフィルム 25、36、46 銅めっき層 34 Niフィルム 42 Moフィルム 44 Auフィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E351 AA04 BB01 BB33 BB38 CC03 CC06 DD04 DD17 DD19 DD23 GG20 4F100 AB01B AB13 AB13B AB13C AB16 AB16C AB17 AB17D AB17E AB20B AB25D AB31 AB31C AK01A AK42A AK49A BA05 BA07 BA10A BA10E EH66 EH66B EH66C EH66D EH71 EH71E GB43 JL11 5E343 AA02 AA18 AA33 BB18 BB24 BB38 BB39 BB40 BB44 BB52 DD25 DD43 GG02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柔軟性の絶縁材からなるベースフィルム
    と、 前記ベースフィルムの表面に被覆されているVIB族金
    属スパッタフィルムと、 その熱膨張係数が前記VIB族金属スパッタフィルムよ
    り大であってCuより小であり、且つ、前記VIB族金
    属スパッタフィルムの表面に被覆されている金属系スパ
    ッタフィルムと、 前記金属系スパッタフィルムの表面に被覆されているC
    uスパッタフィルムと、 前記Cuスパッタフィルムの表面に形成された銅めっき
    層とからなることを特徴とするフレキシブルプリント基
    板。
  2. 【請求項2】 柔軟性の絶縁材からなるベースフィルム
    と、 その曲げ延性が2%以上であり、且つ、前記ベースフィ
    ルムの表面に被覆されている金属系スパッタフィルム
    と、 前記金属系スパッタフィルムの表面に被覆されているN
    i―Cr合金スパッタフィルムと、、 前記Ni―Cr合金スパッタフィルムの表面に被覆され
    ているCuスパッタフィルムと、 前記Cuスパッタフィルムの表面に形成された銅めっき
    層とからなることを特徴とするフレキシブルプリント基
    板。
  3. 【請求項3】 柔軟性の絶縁材からなるベースフィルム
    と、 前記ベースフィルムの表面に被覆されているVIB族金
    属スパッタフィルムと、 前記VIB族金属スパッタフィルムの表面に被覆されて
    いるNi―Cr合金スパッタフィルムと、 前記Ni―Cr合金スパッタフィルムの表面に被覆され
    ているCuスパッタフィルムと、 前記Cuスパッタフィルムの表面に形成された銅めっき
    層とからなることを特徴とするフレキシブルプリント基
    板。
  4. 【請求項4】 引き剥がし強度が1kgf/cm以上で
    あることを特徴とする請求項3に記載のフレキシブルプ
    リント基板。
  5. 【請求項5】 前記絶縁材として、ポリイミド樹脂及び
    PET樹脂から選ばれたものを使用したことを特徴とす
    る請求項3に記載のフレキシブルプリント基板。
  6. 【請求項6】 前記Ni―Cr合金スパッタフィルムと
    前記Cuスパッタフィルムとの間に、Niスパッタフィ
    ルムが挟まされていることを特徴とする請求項3に記載
    のフレキシブルプリント基板。
  7. 【請求項7】 前記Ni―Cr合金スパッタフィルムと
    前記Cuスパッタフィルムとの間に、Auスパッタフィ
    ルムが挟まれていることを特徴とする請求項3に記載の
    フレキシブルプリント基板。
  8. 【請求項8】 前記VIB族金属として、Cr、Mo、
    W金属のうちのいずれかの一つを使用したことを特徴と
    する請求項3に記載のフレキシブルプリント基板。
  9. 【請求項9】 柔軟性の絶縁材からなるベースフィルム
    を用意した後、 前記ベースフィルムの表面にスパッターリングでVIB
    族金属フィルムを被覆する工程と、 前記VIB族金属フィルムの表面にスパッターリングで
    Ni―Cr合金フィルムを被覆する工程と、 前記Ni―Cr合金フィルムの表面にスパッターリング
    でCuフィルムを被覆する工程と、 前記Cuフィルムの表面にめっきで銅めっき層を形成す
    る工程とからなることを特徴とするフレキシブルプリン
    ト基板の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記絶縁材として、ポリイミド樹脂及
    びPET樹脂から選ばれたものを使用し、前記VIB族
    金属として、Cr、Mo、W金属のうちのいずれかの一
    つを使用することを特徴とする請求項9に記載のフレキ
    シブルプリント基板の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記Ni―Cr合金フィルムを被覆す
    る工程と前記Cuフィルムを被覆する工程との間に、ス
    パッターリングでNiフィルムを被覆する工程を更に有
    することを特徴とする請求項9に記載のフレキシブルプ
    リント基板の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記Ni―Cr合金フィルムを被覆す
    る工程と前記Cuフィルムを被覆する工程との間に、ス
    パッターリングでAuフィルムを被覆する工程を更に有
    することを特徴とする請求項9に記載のフレキシブルプ
    リント基板。
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