JP2003258095A - 基台上の絶縁膜およびその製造方法 - Google Patents
基台上の絶縁膜およびその製造方法Info
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- JP2003258095A JP2003258095A JP2002059795A JP2002059795A JP2003258095A JP 2003258095 A JP2003258095 A JP 2003258095A JP 2002059795 A JP2002059795 A JP 2002059795A JP 2002059795 A JP2002059795 A JP 2002059795A JP 2003258095 A JP2003258095 A JP 2003258095A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 基台上の絶縁膜を一般的な低誘電率材料に比
べて機械的強度に優れた低誘電率絶縁膜とする。 【解決手段】 下層構造物10の上にエッチングストッ
パとなるSin膜11を介してシリコン酸化膜12を設
け、ハニカムパターンのフォトレジストをマスクにエッ
チングにより多数の孔14を掘り、エッチングにより孔
径を広げたハニカム状のシリコン酸化膜12aの孔15
に低誘電率の絶縁材料を詰め込んで低誘電率絶縁膜構造
とする。詰め込む低誘電率の絶縁材料は機械的強度が低
いがハニカム状のシリコン酸化膜12aは機械的強度が
あるので、この低誘電率絶縁膜構造は機械的強度に優れ
たものとなる。しかして、例えば、この低誘電率絶縁膜
構造に配線溝を掘り電解メッキ法で銅層を形成し余分な
銅をCMPで平坦に除去して配線を作る際などのCMP
圧力に耐えることができる。
べて機械的強度に優れた低誘電率絶縁膜とする。 【解決手段】 下層構造物10の上にエッチングストッ
パとなるSin膜11を介してシリコン酸化膜12を設
け、ハニカムパターンのフォトレジストをマスクにエッ
チングにより多数の孔14を掘り、エッチングにより孔
径を広げたハニカム状のシリコン酸化膜12aの孔15
に低誘電率の絶縁材料を詰め込んで低誘電率絶縁膜構造
とする。詰め込む低誘電率の絶縁材料は機械的強度が低
いがハニカム状のシリコン酸化膜12aは機械的強度が
あるので、この低誘電率絶縁膜構造は機械的強度に優れ
たものとなる。しかして、例えば、この低誘電率絶縁膜
構造に配線溝を掘り電解メッキ法で銅層を形成し余分な
銅をCMPで平坦に除去して配線を作る際などのCMP
圧力に耐えることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】低誘電率でかつCMP(化学
的/機械的研磨)等の圧力に耐えることができる基台上
の絶縁膜と、この絶縁膜を用いた配線構造とSOI基板
およびその製造方法に関する。
的/機械的研磨)等の圧力に耐えることができる基台上
の絶縁膜と、この絶縁膜を用いた配線構造とSOI基板
およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のULSIのように、数ミリ角のチ
ップに数百万個以上もの素子が形成された高集積化半導
体装置においては、集積度の上昇に伴うチップ面積の増
大を抑制するために、基台上に絶縁層と配線とを交互に
積み重ねる多層配線技術が不可欠とされている。また、
チップ面積に占める配線の面積の割合が増大し、且つ、
絶縁層の厚さの減少に伴い配線間容量が増大している状
況下では、信号遅延や消費電力の増大が深刻化する。こ
のため、(1)配線材料の低抵抗化、及び、(2)絶縁
層の低誘電率化、が強く求められている。
ップに数百万個以上もの素子が形成された高集積化半導
体装置においては、集積度の上昇に伴うチップ面積の増
大を抑制するために、基台上に絶縁層と配線とを交互に
積み重ねる多層配線技術が不可欠とされている。また、
チップ面積に占める配線の面積の割合が増大し、且つ、
絶縁層の厚さの減少に伴い配線間容量が増大している状
況下では、信号遅延や消費電力の増大が深刻化する。こ
のため、(1)配線材料の低抵抗化、及び、(2)絶縁
層の低誘電率化、が強く求められている。
【0003】上記(1)の配線材料の低抵抗化に関して
は、従来の配線材料の主流であったアルミニウム系合金
(例えば、Al−0.5%Cu、Al−1%Si−0.
5%Cu)に代わり、より比抵抗の低い銅(Cu)や銀
(Ag)等を用いるための検討が進められている。銅の
比抵抗は約1.7μΩ・cm、銀の比抵抗は約1.6μ
Ω・cmと低く、いずれもエレクトロマイグレーション
耐性がアルミニウム系合金に比べて1桁程度高い。
は、従来の配線材料の主流であったアルミニウム系合金
(例えば、Al−0.5%Cu、Al−1%Si−0.
5%Cu)に代わり、より比抵抗の低い銅(Cu)や銀
(Ag)等を用いるための検討が進められている。銅の
比抵抗は約1.7μΩ・cm、銀の比抵抗は約1.6μ
Ω・cmと低く、いずれもエレクトロマイグレーション
耐性がアルミニウム系合金に比べて1桁程度高い。
【0004】ところで、銅については、上記のような利
点により半導体装置の配線材料として有望である反面、
例えば、エッチング反応生成物の蒸気圧が低く、通常の
ドライエッチング法ではパターニングが困難であるとい
った理由から、実用化が遅れていた。しかし、絶縁層に
予め形成された凹部に金属薄膜を略平坦に埋め込むだけ
であれば、ドライエッチング法によるパターニングが不
要となり、銅のようにエッチングし難い金属についても
配線用材料として使えるようになった。
点により半導体装置の配線材料として有望である反面、
例えば、エッチング反応生成物の蒸気圧が低く、通常の
ドライエッチング法ではパターニングが困難であるとい
った理由から、実用化が遅れていた。しかし、絶縁層に
予め形成された凹部に金属薄膜を略平坦に埋め込むだけ
であれば、ドライエッチング法によるパターニングが不
要となり、銅のようにエッチングし難い金属についても
配線用材料として使えるようになった。
【0005】上記のように、絶縁層に予め凹部を形成し
ておき、この凹部を金属薄膜で略平坦に埋め込むプロセ
スは、「ダマシン・プロセス」と呼ばれている。特に、
凹部として配線形成用の溝部のみを形成し、埋め込まれ
た金属薄膜によって配線を形成するプロセスを、「シン
グルダマシン・プロセス」と称する。また、配線形成用
の溝部に加え、この溝部の底部に接続するプラグ形成用
の開口部を凹部として形成し、埋め込まれた金属薄膜に
よってプラグと配線の双方を形成するプロセスを、「デ
ュアルダマシン・プロセス」と称する。尚、埋め込まれ
た金属薄膜によってプラグのみを形成するプロセスは、
「埋込みプラグ・プロセス」と称されており、タングス
テン等の高融点金属を用いたプロセスが既に実用化され
ている。
ておき、この凹部を金属薄膜で略平坦に埋め込むプロセ
スは、「ダマシン・プロセス」と呼ばれている。特に、
凹部として配線形成用の溝部のみを形成し、埋め込まれ
た金属薄膜によって配線を形成するプロセスを、「シン
グルダマシン・プロセス」と称する。また、配線形成用
の溝部に加え、この溝部の底部に接続するプラグ形成用
の開口部を凹部として形成し、埋め込まれた金属薄膜に
よってプラグと配線の双方を形成するプロセスを、「デ
ュアルダマシン・プロセス」と称する。尚、埋め込まれ
た金属薄膜によってプラグのみを形成するプロセスは、
「埋込みプラグ・プロセス」と称されており、タングス
テン等の高融点金属を用いたプロセスが既に実用化され
ている。
【0006】以下、従来の埋込みプラグの製造方法につ
いて、図8を参照して説明する。
いて、図8を参照して説明する。
【0007】図8(a)について、下層配線(図示省
略)が形成された基体110上に、絶縁層111を形成
し、絶縁層111に凹部112を形成する。従来の一般
的な絶縁層111は、酸化シリコン(SiO2)系材
料、酸化フッ化シリコン(SiOF)系材料、窒化シリ
コン(SiN)系材料、あるいはこれらの材料の組合せ
から成り、スパッタリング法やCVD法(化学気相成長
法)によって形成される。また、酸化シリコン系材料を
用いる場合は、SOG(スピンオングラス)の塗布によ
り絶縁層111を形成することも可能である。凹部11
2は、ここでは、下層配線に接続するプラグを形成する
ための開口部である。次に、凹部112内を含む全面に
バリヤ層113として、例えば、TaN(窒化タンタ
ル)層を形成し、更にバリヤ層113上に導電材料層1
14として例えばCu(銅)層を例えばめっき法により
形成する。
略)が形成された基体110上に、絶縁層111を形成
し、絶縁層111に凹部112を形成する。従来の一般
的な絶縁層111は、酸化シリコン(SiO2)系材
料、酸化フッ化シリコン(SiOF)系材料、窒化シリ
コン(SiN)系材料、あるいはこれらの材料の組合せ
から成り、スパッタリング法やCVD法(化学気相成長
法)によって形成される。また、酸化シリコン系材料を
用いる場合は、SOG(スピンオングラス)の塗布によ
り絶縁層111を形成することも可能である。凹部11
2は、ここでは、下層配線に接続するプラグを形成する
ための開口部である。次に、凹部112内を含む全面に
バリヤ層113として、例えば、TaN(窒化タンタ
ル)層を形成し、更にバリヤ層113上に導電材料層1
14として例えばCu(銅)層を例えばめっき法により
形成する。
【0008】図8(b)について、次に、CMP法(化
学的/機械的研磨法)により、バリヤ層113の上面が
露出するまで導電材料層114を除去する。CMP法に
おいてCu層の除去に用いられる研磨スラリーとして
は、アルミナ−過酸化水素系スラリーが代表的である。
この時の研磨圧力は、バリヤ層113に対する選択比を
考慮し、300g/cm2程度とされる。また、オーバ
ー研磨率は、導電材料層114の除去の面内均一性を考
慮し、30%前後とされる。以上のプロセスにより、上
面の高さが絶縁層111の上面の高さと略等しい埋込み
部114aを凹部112内に残す。この埋込み部114
aは、プラグとして機能する。尚、上記の条件では、T
aNから成るバリヤ層113は殆ど除去されない。
学的/機械的研磨法)により、バリヤ層113の上面が
露出するまで導電材料層114を除去する。CMP法に
おいてCu層の除去に用いられる研磨スラリーとして
は、アルミナ−過酸化水素系スラリーが代表的である。
この時の研磨圧力は、バリヤ層113に対する選択比を
考慮し、300g/cm2程度とされる。また、オーバ
ー研磨率は、導電材料層114の除去の面内均一性を考
慮し、30%前後とされる。以上のプロセスにより、上
面の高さが絶縁層111の上面の高さと略等しい埋込み
部114aを凹部112内に残す。この埋込み部114
aは、プラグとして機能する。尚、上記の条件では、T
aNから成るバリヤ層113は殆ど除去されない。
【0009】図8(c)について、次に、研磨圧力を例
えば300g/cm2程度に高め、引き続きCMP法に
より、絶縁層111の上面が露出するまでバリヤ層11
3を除去し、埋込みプラグ製造プロセスを終了する。
尚、上記の研磨圧力は、実用的な研磨速度を得るために
選択されている。因みに、250g/cm2以下の研磨
圧力では、TaN層から成るバリヤ層113を実用的な
研磨速度で研磨することは極めて難しい。
えば300g/cm2程度に高め、引き続きCMP法に
より、絶縁層111の上面が露出するまでバリヤ層11
3を除去し、埋込みプラグ製造プロセスを終了する。
尚、上記の研磨圧力は、実用的な研磨速度を得るために
選択されている。因みに、250g/cm2以下の研磨
圧力では、TaN層から成るバリヤ層113を実用的な
研磨速度で研磨することは極めて難しい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記(2)
の絶縁層の低誘電率化については、従来の絶縁膜の代表
的な構成材料であるSiO2(誘電率k=3.9)や酸
化フッ化シリコン(SiOF;k=3.4〜3.6)よ
りも誘電率kの低い材料を用いることが必須となる。半
導体装置のデザインルールが今後、0.18μm、0.
13μm及び0.10μmを目標値として段階的に縮小
されるに伴い、これらデザインルールに対応する半導体
装置の各世代において要求される誘電率kは、それぞれ
概ねk=3.0〜2.5、k=2.5〜2.0、及びk
=2.5〜1.0と見積もられている。誘電率kが概ね
3.0以下の材料は「低誘電率材料」と通称され、かか
る材料の代表例としては、イオン分極や電子分極を低減
するような分子設計に基づく有機ポリマーや、密度の低
下(即ち、空気の誘電率の寄与を高めること)を利用し
て低誘電率化を図った無機多孔質材料が知られている。
無機多孔質材料を用いて構成された絶縁層は、気泡膜と
も呼ばれる。
の絶縁層の低誘電率化については、従来の絶縁膜の代表
的な構成材料であるSiO2(誘電率k=3.9)や酸
化フッ化シリコン(SiOF;k=3.4〜3.6)よ
りも誘電率kの低い材料を用いることが必須となる。半
導体装置のデザインルールが今後、0.18μm、0.
13μm及び0.10μmを目標値として段階的に縮小
されるに伴い、これらデザインルールに対応する半導体
装置の各世代において要求される誘電率kは、それぞれ
概ねk=3.0〜2.5、k=2.5〜2.0、及びk
=2.5〜1.0と見積もられている。誘電率kが概ね
3.0以下の材料は「低誘電率材料」と通称され、かか
る材料の代表例としては、イオン分極や電子分極を低減
するような分子設計に基づく有機ポリマーや、密度の低
下(即ち、空気の誘電率の寄与を高めること)を利用し
て低誘電率化を図った無機多孔質材料が知られている。
無機多孔質材料を用いて構成された絶縁層は、気泡膜と
も呼ばれる。
【0011】しかしながら、有機ポリマーや無機多孔質
材料から成る絶縁層の機械的強度は、上記従来の一般的
な絶縁層の機械的強度に比べて小さく、200g/cm
2程度の研磨圧力が加わると破壊されてしまう。従っ
て、上記図8(b)、(c)のようにCMPにより導電
材料層114やバリヤ層113の一部を除去する場合、
絶縁層111を従来のSiO2に替えて有機ポリマーや
無機多孔質材料を用いて構成するとCMPの圧力に耐え
られない。図9に一例として、CMPによる導電材料層
114の除去時に絶縁層21が潰れた様子を模式的に示
す。
材料から成る絶縁層の機械的強度は、上記従来の一般的
な絶縁層の機械的強度に比べて小さく、200g/cm
2程度の研磨圧力が加わると破壊されてしまう。従っ
て、上記図8(b)、(c)のようにCMPにより導電
材料層114やバリヤ層113の一部を除去する場合、
絶縁層111を従来のSiO2に替えて有機ポリマーや
無機多孔質材料を用いて構成するとCMPの圧力に耐え
られない。図9に一例として、CMPによる導電材料層
114の除去時に絶縁層21が潰れた様子を模式的に示
す。
【0012】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、従来の一般的な低誘電率材料に比べて機械的強
度に優れた低誘電率層構造を有する基板上の絶縁膜およ
びその製造方法を提供することを目的とする。
であり、従来の一般的な低誘電率材料に比べて機械的強
度に優れた低誘電率層構造を有する基板上の絶縁膜およ
びその製造方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明に係る基台上の絶縁膜は、多数の垂
直孔又は垂直溝が規則的配列かつ密集形態で設けられて
いる孔又は溝付き絶縁膜を有することを特徴とする。ま
た、請求項2の発明に係る基台上の絶縁膜は、請求項1
の発明において、前記孔又は溝付き絶縁膜の垂直孔内又
は垂直溝内に低誘電率絶縁材料が詰められていることを
特徴とする。また、請求項3の発明に係る基台上の絶縁
膜は、請求項1又は2の発明において、前記孔付き絶縁
膜の垂直孔の形状を、正多角形又は円形又は矩形又は長
円形あるいは円形又は長円形に近い多角形としたことを
特徴とする。
に、請求項1の発明に係る基台上の絶縁膜は、多数の垂
直孔又は垂直溝が規則的配列かつ密集形態で設けられて
いる孔又は溝付き絶縁膜を有することを特徴とする。ま
た、請求項2の発明に係る基台上の絶縁膜は、請求項1
の発明において、前記孔又は溝付き絶縁膜の垂直孔内又
は垂直溝内に低誘電率絶縁材料が詰められていることを
特徴とする。また、請求項3の発明に係る基台上の絶縁
膜は、請求項1又は2の発明において、前記孔付き絶縁
膜の垂直孔の形状を、正多角形又は円形又は矩形又は長
円形あるいは円形又は長円形に近い多角形としたことを
特徴とする。
【0014】請求項4の発明に係る基台上の絶縁膜の製
造方法は、多数の垂直孔又は垂直溝が規則的配列かつ密
集形態で設けられている孔又は溝付き絶縁膜を有する基
台上の絶縁膜の製造方法であって、前記多数の垂直孔又
は垂直溝を開けるとき、フォトマスクを使用してエッチ
ングにより開けることを特徴とする。また、請求項5の
発明に係る基台上の絶縁膜の製造方法は、多数の垂直孔
又は垂直溝が規則的配列かつ密集形態で設けられている
孔又は溝付き絶縁膜と、この孔又は溝付き絶縁膜の垂直
孔又は垂直溝内に詰められた低誘電率絶縁材料とからな
る基台上の絶縁膜の製造方法であって、前記多数の垂直
孔又は垂直溝を開けるとき、フォトマスクを使用してエ
ッチングにより開け、前記垂直孔又は垂直溝内に低誘電
率絶縁材料を詰めることを特徴とする。
造方法は、多数の垂直孔又は垂直溝が規則的配列かつ密
集形態で設けられている孔又は溝付き絶縁膜を有する基
台上の絶縁膜の製造方法であって、前記多数の垂直孔又
は垂直溝を開けるとき、フォトマスクを使用してエッチ
ングにより開けることを特徴とする。また、請求項5の
発明に係る基台上の絶縁膜の製造方法は、多数の垂直孔
又は垂直溝が規則的配列かつ密集形態で設けられている
孔又は溝付き絶縁膜と、この孔又は溝付き絶縁膜の垂直
孔又は垂直溝内に詰められた低誘電率絶縁材料とからな
る基台上の絶縁膜の製造方法であって、前記多数の垂直
孔又は垂直溝を開けるとき、フォトマスクを使用してエ
ッチングにより開け、前記垂直孔又は垂直溝内に低誘電
率絶縁材料を詰めることを特徴とする。
【0015】請求項6の発明に係る基台上の絶縁膜を有
する配線構造は、多数の垂直孔又は垂直溝が規則的配列
かつ密集形態で設けられている孔又は溝付き絶縁膜と、
この孔又は溝付き絶縁膜の垂直孔又は垂直溝内に詰めら
れ低誘電率絶縁材料とからなる1層又は複数層の基台上
の絶縁膜に、配線用溝または配線用溝とコンタクトプラ
グ用孔を設けて配線したことを特徴とする。また、請求
項7の発明に係る基台上の絶縁膜を有する配線構造は、
請求項6の発明において、孔付き絶縁膜の垂直孔の形状
を、正多角形又は円形又は矩形又は長円形あるいは円形
または長円形に近い多角形としたことを特徴とする。
する配線構造は、多数の垂直孔又は垂直溝が規則的配列
かつ密集形態で設けられている孔又は溝付き絶縁膜と、
この孔又は溝付き絶縁膜の垂直孔又は垂直溝内に詰めら
れ低誘電率絶縁材料とからなる1層又は複数層の基台上
の絶縁膜に、配線用溝または配線用溝とコンタクトプラ
グ用孔を設けて配線したことを特徴とする。また、請求
項7の発明に係る基台上の絶縁膜を有する配線構造は、
請求項6の発明において、孔付き絶縁膜の垂直孔の形状
を、正多角形又は円形又は矩形又は長円形あるいは円形
または長円形に近い多角形としたことを特徴とする。
【0016】請求項8の発明に係る基台上の絶縁膜を有
する配線構造の製造方法は、多数の垂直孔または垂直溝
が規則的配列かつ密集形態で設けられている孔又は溝付
き絶縁膜と、この孔又は溝付き絶縁膜の垂直孔又は垂直
溝内に詰められた低誘電率絶縁材料とからなる1層又は
複数層の基台上の絶縁膜に、配線用溝または配線用溝と
コンタクトプラグ用孔を開けて配線した基台上の絶縁膜
を有する配線構造の製造方法であって、前記多数の垂直
孔又は垂直溝を開けるとき、フォトマスクを使用してエ
ッチングにより開け、前記垂直孔又は垂直溝に低誘電率
絶縁材料を詰めることを特徴とする。
する配線構造の製造方法は、多数の垂直孔または垂直溝
が規則的配列かつ密集形態で設けられている孔又は溝付
き絶縁膜と、この孔又は溝付き絶縁膜の垂直孔又は垂直
溝内に詰められた低誘電率絶縁材料とからなる1層又は
複数層の基台上の絶縁膜に、配線用溝または配線用溝と
コンタクトプラグ用孔を開けて配線した基台上の絶縁膜
を有する配線構造の製造方法であって、前記多数の垂直
孔又は垂直溝を開けるとき、フォトマスクを使用してエ
ッチングにより開け、前記垂直孔又は垂直溝に低誘電率
絶縁材料を詰めることを特徴とする。
【0017】請求項9の発明に係る張り合わせSOI基
板は、埋め込み絶縁膜を、多数の貫通しない垂直孔また
は溝が規則的配列かつ密集形態で設けられている孔又は
溝付き絶縁膜としたことを特徴とする。また、請求項1
0の発明に係る張り合わせSOI基板は、請求項9の発
明において、前記孔又は溝付き絶縁膜の垂直孔又は垂直
溝内に低誘電率絶縁材料が詰められていることを特徴と
する。また、請求項11の発明に係る張り合わせSOI
基板は、請求項9又は10の発明において、前記孔付き
絶縁膜の垂直孔の形状を、正多角形又は円形又は矩形又
は長円形あるいは円形または長円形に近い多角形とした
ことを特徴とする。
板は、埋め込み絶縁膜を、多数の貫通しない垂直孔また
は溝が規則的配列かつ密集形態で設けられている孔又は
溝付き絶縁膜としたことを特徴とする。また、請求項1
0の発明に係る張り合わせSOI基板は、請求項9の発
明において、前記孔又は溝付き絶縁膜の垂直孔又は垂直
溝内に低誘電率絶縁材料が詰められていることを特徴と
する。また、請求項11の発明に係る張り合わせSOI
基板は、請求項9又は10の発明において、前記孔付き
絶縁膜の垂直孔の形状を、正多角形又は円形又は矩形又
は長円形あるいは円形または長円形に近い多角形とした
ことを特徴とする。
【0018】請求項12の発明に係る張り合わせSOI
基板の製造方法は、埋め込み絶縁膜を、多数の垂直孔又
は垂直溝が規則的配列かつ密集形態で設けられている孔
又は溝付き絶縁膜とした張り合わせSOI基板の製造方
法であって、前記垂直孔又は垂直溝を形成するとき、フ
ォトマスクを使用してエッチングにより開けることを特
徴とする。また、請求項13の発明に係る張り合わせS
OI基板の製造方法は、埋め込み絶縁膜が、多数の貫通
しない垂直孔又は垂直溝が規則的配列かつ密集形態で設
けられている孔又は溝付き絶縁膜と、この垂直孔又は垂
直溝内に詰められた低誘電率絶縁材料とからなる張り合
わせSOI基板の製造方法であって、前記絶縁膜の垂直
孔又は垂直溝を開けるとき、フォトマスクを使用してエ
ッチングにより開け、前記垂直孔又は垂直溝孔に低誘電
率絶縁材料を詰めることを特徴とする。
基板の製造方法は、埋め込み絶縁膜を、多数の垂直孔又
は垂直溝が規則的配列かつ密集形態で設けられている孔
又は溝付き絶縁膜とした張り合わせSOI基板の製造方
法であって、前記垂直孔又は垂直溝を形成するとき、フ
ォトマスクを使用してエッチングにより開けることを特
徴とする。また、請求項13の発明に係る張り合わせS
OI基板の製造方法は、埋め込み絶縁膜が、多数の貫通
しない垂直孔又は垂直溝が規則的配列かつ密集形態で設
けられている孔又は溝付き絶縁膜と、この垂直孔又は垂
直溝内に詰められた低誘電率絶縁材料とからなる張り合
わせSOI基板の製造方法であって、前記絶縁膜の垂直
孔又は垂直溝を開けるとき、フォトマスクを使用してエ
ッチングにより開け、前記垂直孔又は垂直溝孔に低誘電
率絶縁材料を詰めることを特徴とする。
【0019】尚、上記低誘電率絶縁材料としては、ベー
キングにより発泡し焼結して低誘電率となる発泡性の絶
縁材料を使用するとよい。
キングにより発泡し焼結して低誘電率となる発泡性の絶
縁材料を使用するとよい。
【0020】
【発明の実施の形態】1.実施の形態1
本発明の実施の形態に係る基台上の絶縁膜を有する配線
構造の製造方法について図1〜図4を参照して説明す
る。
構造の製造方法について図1〜図4を参照して説明す
る。
【0021】図1について、下層配線等の下層構造物1
0上にエッチングストッパーとしてのSiN膜11を介
しての絶縁層12を形成する(図1(a))。絶縁層1
2としては例えば、CVDでSiO2を800nm堆積
する。なお、下層構造物10としては配線に限られるも
のではなく、通常の半導体装置製造プロセスのあらゆる
段階における構成を有していてよい。尚、下層構造物1
0と絶縁層12とのエッチングレートが大きく相違し下
層構造物10がエッチングストッパーとして機能する場
合はSiN膜11を省略できる。
0上にエッチングストッパーとしてのSiN膜11を介
しての絶縁層12を形成する(図1(a))。絶縁層1
2としては例えば、CVDでSiO2を800nm堆積
する。なお、下層構造物10としては配線に限られるも
のではなく、通常の半導体装置製造プロセスのあらゆる
段階における構成を有していてよい。尚、下層構造物1
0と絶縁層12とのエッチングレートが大きく相違し下
層構造物10がエッチングストッパーとして機能する場
合はSiN膜11を省略できる。
【0022】次に、絶縁層12の上にフォトレジスト1
3を塗布し、直径0.2μmの孔13aを図2(d−
2)に示すようなハニカム(蜂の巣)パターンでEB(電
子ビーム)でウェハ全面に描画する(図1(b))。こ
の描画には電子線描画機HL−800D(日立製作所)を
用いたが、一般のステッパ、スキャナを用いるのが好ま
しい。ハニカムパターンを書き終えたら、プラズマエッ
チングにより絶縁層12に図1(c)のように深さ80
%の多数の垂直孔14を開けてハニカム状の絶縁層12
aとする。穴14は深さ100%(貫通)としてもよ
い。
3を塗布し、直径0.2μmの孔13aを図2(d−
2)に示すようなハニカム(蜂の巣)パターンでEB(電
子ビーム)でウェハ全面に描画する(図1(b))。こ
の描画には電子線描画機HL−800D(日立製作所)を
用いたが、一般のステッパ、スキャナを用いるのが好ま
しい。ハニカムパターンを書き終えたら、プラズマエッ
チングにより絶縁層12に図1(c)のように深さ80
%の多数の垂直孔14を開けてハニカム状の絶縁層12
aとする。穴14は深さ100%(貫通)としてもよ
い。
【0023】図2について、垂直孔14を穿設したらフ
ォトレジスト13を公知の方法で除去する(図2(d−
1))。また、垂直孔14が穿設された絶縁層12aを
必要に応じて希フッ酸水溶液を用いたウェットエッチン
グを行い、垂直孔14の径を垂直孔15のように広げて
孔の大きなハニカム状の絶縁層12bとする(図2(e
−1))。絶縁層12a、12bを上から見ると図2
(d−2)、(e−2)のようになる。ここでは直径
0.2μmの垂直孔14が0.3μmの垂直孔15にな
るまでエッチングを行った。ここでエッチング時間が長
いほど垂直孔15の孔径が大きくなり、絶縁層12部分
の強度及び誘電率は小さくなる。
ォトレジスト13を公知の方法で除去する(図2(d−
1))。また、垂直孔14が穿設された絶縁層12aを
必要に応じて希フッ酸水溶液を用いたウェットエッチン
グを行い、垂直孔14の径を垂直孔15のように広げて
孔の大きなハニカム状の絶縁層12bとする(図2(e
−1))。絶縁層12a、12bを上から見ると図2
(d−2)、(e−2)のようになる。ここでは直径
0.2μmの垂直孔14が0.3μmの垂直孔15にな
るまでエッチングを行った。ここでエッチング時間が長
いほど垂直孔15の孔径が大きくなり、絶縁層12部分
の強度及び誘電率は小さくなる。
【0024】図3について、穿設した垂直孔15に低誘
電率絶縁材料として多孔質シリコン酸化膜17を詰め込
む。ここではNanoglass(ハネウェル・エレク
トロニクス・マテリアルズ)を使用した。このNano
glassは通常のスピンコータによる単なる塗布・ベ
ーキング(焼結)によって多孔質シリコン酸化膜(絶縁
膜)17を形成できる。ベーキングは350℃で30分
行った(図3(f))。次にCMP(研磨圧力150g
/cm2)で製膜したSiO2が頭を出すまで研磨して余
分な多孔質シリコン膜17を除去して、垂直孔15を有
する絶縁層12bと垂直孔15に詰め込まれた低誘電率
の多孔質シリコン絶縁膜17からなるハニカム構造絶縁
膜(強化層間絶縁膜構造)18を形成する(図3
(g))。
電率絶縁材料として多孔質シリコン酸化膜17を詰め込
む。ここではNanoglass(ハネウェル・エレク
トロニクス・マテリアルズ)を使用した。このNano
glassは通常のスピンコータによる単なる塗布・ベ
ーキング(焼結)によって多孔質シリコン酸化膜(絶縁
膜)17を形成できる。ベーキングは350℃で30分
行った(図3(f))。次にCMP(研磨圧力150g
/cm2)で製膜したSiO2が頭を出すまで研磨して余
分な多孔質シリコン膜17を除去して、垂直孔15を有
する絶縁層12bと垂直孔15に詰め込まれた低誘電率
の多孔質シリコン絶縁膜17からなるハニカム構造絶縁
膜(強化層間絶縁膜構造)18を形成する(図3
(g))。
【0025】次に、配線層間部とビア層間部に設けるエ
ッチングストッパとしてSiN膜19をCVDで40n
m製膜し、フォトリソグラフィー工程およびドライエッ
チング工程により、SiN膜19に接続孔19aを0.
3μmで開口する(図3(h))。CVD製膜装置はP5
000(AMAT)を使った。
ッチングストッパとしてSiN膜19をCVDで40n
m製膜し、フォトリソグラフィー工程およびドライエッ
チング工程により、SiN膜19に接続孔19aを0.
3μmで開口する(図3(h))。CVD製膜装置はP5
000(AMAT)を使った。
【0026】図4について、デュアルダマシンの場合、
SiN膜19上に上記強化層間絶縁膜構造18の作成工
程(図1(b)〜図3(g))と同様の工程を用いて強
化層間絶縁膜構造18(1)の上にもう1段強化相関絶
縁膜構造18(2)を形成する。その上に強化層間絶縁
膜構造18(2)の上に多孔質シリコン膜17保護用の
SiO2膜21を積む(図4(i))。次に、フォトリ
ソグラフィー工程およびドライエッチング工程により配
線用溝22とコンタクトプラグ用孔23を開ける(図4
(j))。ここで、孔23の開口にはSiN膜19がエ
ッチングマスクとして機能する。
SiN膜19上に上記強化層間絶縁膜構造18の作成工
程(図1(b)〜図3(g))と同様の工程を用いて強
化層間絶縁膜構造18(1)の上にもう1段強化相関絶
縁膜構造18(2)を形成する。その上に強化層間絶縁
膜構造18(2)の上に多孔質シリコン膜17保護用の
SiO2膜21を積む(図4(i))。次に、フォトリ
ソグラフィー工程およびドライエッチング工程により配
線用溝22とコンタクトプラグ用孔23を開ける(図4
(j))。ここで、孔23の開口にはSiN膜19がエ
ッチングマスクとして機能する。
【0027】次に、Arスパッタにより、接続孔22、
23底部の自然酸化膜を除去した後、DCマグネトロン
スパッタによりTaNバリア層24を30nm製膜し、
引き続き同法により配線埋め込み用のCuシード膜(図
示省略)を40nm製膜した(図4(k))。ここで、
ArスパッタエッチからCu製膜までの処理は、真空雰
囲気中で連続的に行った。表1にTaNバリア層製膜条
件例を、表2にCuシード膜製膜条件例を示す。
23底部の自然酸化膜を除去した後、DCマグネトロン
スパッタによりTaNバリア層24を30nm製膜し、
引き続き同法により配線埋め込み用のCuシード膜(図
示省略)を40nm製膜した(図4(k))。ここで、
ArスパッタエッチからCu製膜までの処理は、真空雰
囲気中で連続的に行った。表1にTaNバリア層製膜条
件例を、表2にCuシード膜製膜条件例を示す。
【0028】
【表1】TaNバリア層製膜条件例
ガス:Ar100sccm
DCパワー:6kW
温度:100℃
圧力:0.4Pa
【0029】
【表2】Cuシード膜製膜条件例
ガス:Ar100sccm
DCパワー:6kW
温度:100℃
圧力:0.4Pa
続いて、電解めっき法により導電材料層26を約1×1
0-6m(1μm)の厚さに形成する(図4(k))。電
解めっきの条件例を表3に示す。終了時における銅の結
晶粒径は、約1×10-7m(0.1μm)である。
0-6m(1μm)の厚さに形成する(図4(k))。電
解めっきの条件例を表3に示す。終了時における銅の結
晶粒径は、約1×10-7m(0.1μm)である。
【0030】
【表3】電解めっきの条件例
めっき液 :CuSO4・5H2O
めっき液温度:30℃
電圧 :10V
電流密度 :20A/dm2
陽極板 :Cu板
その後はCMP法で余分な銅を除去し、表面を平坦化す
ることで配線が出来上がる(図4(l))。CMPの工
程はEP0113D(荏原製作所)で250g/cm2の
研磨圧力で行った。上記強化構造(ハニカム構造の絶縁
層12b)のない多孔質シリコン絶縁膜17のみで形成
した層間絶縁膜は上記研磨圧力でウェハ6枚中6枚とも破
損したのに対し、上記強化層間絶縁膜構造18はウェハ
6枚中6枚とも損傷個所はなかった。
ることで配線が出来上がる(図4(l))。CMPの工
程はEP0113D(荏原製作所)で250g/cm2の
研磨圧力で行った。上記強化構造(ハニカム構造の絶縁
層12b)のない多孔質シリコン絶縁膜17のみで形成
した層間絶縁膜は上記研磨圧力でウェハ6枚中6枚とも破
損したのに対し、上記強化層間絶縁膜構造18はウェハ
6枚中6枚とも損傷個所はなかった。
【0031】この後、加熱炉を用い、窒素雰囲気中、3
00℃,0.5時間の条件でアニールを行うことによ
り、埋込み部配線、コンタクトプラグを構成する銅の結
晶粒を成長させる。このアニールにより、銅の結晶粒径
は約1×10-6m(1μm)となり、エレクトロマイグ
レーション耐性が向上する。更に、埋込み部配線、コン
タクトプラグ部の酸化を防止するために、例えばプラズ
マCVD法により、SiNなどから成るキャップ層を形
成し、埋込みプラグ・プロセスを終了する。尚、上述の
ように加熱炉を用いたアニールを行う代わりに、常温大
気中、72時間程度の放置によって自発的なアニール(セ
ルフアニール)を進行させてもよい。
00℃,0.5時間の条件でアニールを行うことによ
り、埋込み部配線、コンタクトプラグを構成する銅の結
晶粒を成長させる。このアニールにより、銅の結晶粒径
は約1×10-6m(1μm)となり、エレクトロマイグ
レーション耐性が向上する。更に、埋込み部配線、コン
タクトプラグ部の酸化を防止するために、例えばプラズ
マCVD法により、SiNなどから成るキャップ層を形
成し、埋込みプラグ・プロセスを終了する。尚、上述の
ように加熱炉を用いたアニールを行う代わりに、常温大
気中、72時間程度の放置によって自発的なアニール(セ
ルフアニール)を進行させてもよい。
【0032】実施の形態1によれば、低誘電率で且つ機
械的強度が高いく、CMPの圧力などで破壊することの
ない低誘電率層間絶縁膜を用いた多層配線構造を得こと
ができる。
械的強度が高いく、CMPの圧力などで破壊することの
ない低誘電率層間絶縁膜を用いた多層配線構造を得こと
ができる。
【0033】尚、絶縁層に形成する孔の形状は、矩形ま
たは長円形、あるいは正多角形または円形、または円形
または長円形に近い多角形などとすることができる。ま
た、上記強化層間絶縁膜構造は垂直孔に低誘電率絶縁材
料が詰め込まれているが、配線などをしない場合は垂直
孔を絶縁層を貫通させないように開けることで低誘電率
絶縁材料を省略することが可能である。 2.実施の形態2 本発明の実施の形態2に係る張り合わせSOI基板の製
造方法について図5〜図7を参照して説明する。
たは長円形、あるいは正多角形または円形、または円形
または長円形に近い多角形などとすることができる。ま
た、上記強化層間絶縁膜構造は垂直孔に低誘電率絶縁材
料が詰め込まれているが、配線などをしない場合は垂直
孔を絶縁層を貫通させないように開けることで低誘電率
絶縁材料を省略することが可能である。 2.実施の形態2 本発明の実施の形態2に係る張り合わせSOI基板の製
造方法について図5〜図7を参照して説明する。
【0034】上記実施の形態1のハニカム構造絶縁膜
(強化層間絶縁膜構造)は、張り合わせSOI基板の埋
込酸化膜にも応用できる。実施の形態2は、「Aapp
lied PhysicsLetters,2108-2
110,vol.64,no.16,Apr,1994(米原
隆夫:キャノン研究開発本部デバイス開発センター)」
により紹介されているものと同等のSOIウェハ作成方
法の埋め込み酸化膜に上記実施の形態1における強化層
間絶縁膜構造と同様な構造を有する埋め込み絶縁膜を適
用したものである。
(強化層間絶縁膜構造)は、張り合わせSOI基板の埋
込酸化膜にも応用できる。実施の形態2は、「Aapp
lied PhysicsLetters,2108-2
110,vol.64,no.16,Apr,1994(米原
隆夫:キャノン研究開発本部デバイス開発センター)」
により紹介されているものと同等のSOIウェハ作成方
法の埋め込み酸化膜に上記実施の形態1における強化層
間絶縁膜構造と同様な構造を有する埋め込み絶縁膜を適
用したものである。
【0035】図5に示すようにA,B2枚のSi基板3
1、35を用意し、まず、A基板31に陽極酸化法によ
り、基板表面に多孔質Si層32を形成し(図5
(a))、その表面を平坦に研磨し、多孔質Si層32
表面の孔を封止するためにH2中で1040℃の熱処理
を行い、平坦化された多孔質Si層32の表面にエピタ
キシャル成長法によりSOI基板のSOI層となる単結
晶Si層33を形成する(図5(b))。単結晶Si層
33の厚さは必要とするSOI層により決定されるが、
従来の厚さは、薄膜用の場合で100nm〜500nm
が多く用いられている。
1、35を用意し、まず、A基板31に陽極酸化法によ
り、基板表面に多孔質Si層32を形成し(図5
(a))、その表面を平坦に研磨し、多孔質Si層32
表面の孔を封止するためにH2中で1040℃の熱処理
を行い、平坦化された多孔質Si層32の表面にエピタ
キシャル成長法によりSOI基板のSOI層となる単結
晶Si層33を形成する(図5(b))。単結晶Si層
33の厚さは必要とするSOI層により決定されるが、
従来の厚さは、薄膜用の場合で100nm〜500nm
が多く用いられている。
【0036】次に、単結晶Si層33の上にハニカム構
造の低誘電率の埋め込み絶縁膜(BOX)34を形成す
る。この埋め込み酸化膜34の形成は、単結晶Si層3
3の上に絶縁膜(SiO2)を形成し、上記実施の形態
1におけるハニカム構造絶縁膜18の作成(図1(b)
〜図3(g))と同様に、絶縁膜(SiO2)にレジス
トを塗布し、電子ビームにより直径0.2μmの孔のハ
ニカムパターンを書きプラズマエッチングにより絶縁膜
(SiO2)を貫通しないように深さ30%〜50%の
孔を堀り、レジストを除去し、孔径を適当に拡張して図
6(a)に示すように、多数の貫通しない垂直孔34b
が掘られたハニカム構造の絶縁膜(SiO2)34aと
し、この絶縁膜(SiO2)34aの垂直孔34bに低
誘電率の多孔質シリコン絶縁膜34cを詰め込んで上面
を平らに研磨してハニカム構造の埋め込み酸化膜34を
形成する(図6(b))。尚、多孔質シリコン絶縁膜3
4cは必須ではない。
造の低誘電率の埋め込み絶縁膜(BOX)34を形成す
る。この埋め込み酸化膜34の形成は、単結晶Si層3
3の上に絶縁膜(SiO2)を形成し、上記実施の形態
1におけるハニカム構造絶縁膜18の作成(図1(b)
〜図3(g))と同様に、絶縁膜(SiO2)にレジス
トを塗布し、電子ビームにより直径0.2μmの孔のハ
ニカムパターンを書きプラズマエッチングにより絶縁膜
(SiO2)を貫通しないように深さ30%〜50%の
孔を堀り、レジストを除去し、孔径を適当に拡張して図
6(a)に示すように、多数の貫通しない垂直孔34b
が掘られたハニカム構造の絶縁膜(SiO2)34aと
し、この絶縁膜(SiO2)34aの垂直孔34bに低
誘電率の多孔質シリコン絶縁膜34cを詰め込んで上面
を平らに研磨してハニカム構造の埋め込み酸化膜34を
形成する(図6(b))。尚、多孔質シリコン絶縁膜3
4cは必須ではない。
【0037】次に、図6(d)に示すように上記基板3
1のハニカム構造の埋め込み酸化膜34面にB基板35
を熱酸化法又はCVD法等により張り合わせる。ハニカ
ム構造絶縁膜34の膜厚は絶縁と張り合わせの歩留まり
に大きく影響するため重要な要因となる。ハニカム構造
絶縁膜34は従来埋め込み酸化膜(SiO2)と同様に
膜厚200nm〜400nmとする。基板の張り合わせ
は絶縁膜34の表面をを加工してから行う。絶縁膜34
の張り合わせ面は予め表面荒さを小さくし、アンモニア
過水洗浄等により表面処理を行い、OH基の形成及びパ
ーティクルの除去を行い、張り合わせの初期状態である
H2結合とファンデルワールス力が働く状態を作り、さ
らに気泡が発生しないように真空中でB基板35に張り
合わせる。
1のハニカム構造の埋め込み酸化膜34面にB基板35
を熱酸化法又はCVD法等により張り合わせる。ハニカ
ム構造絶縁膜34の膜厚は絶縁と張り合わせの歩留まり
に大きく影響するため重要な要因となる。ハニカム構造
絶縁膜34は従来埋め込み酸化膜(SiO2)と同様に
膜厚200nm〜400nmとする。基板の張り合わせ
は絶縁膜34の表面をを加工してから行う。絶縁膜34
の張り合わせ面は予め表面荒さを小さくし、アンモニア
過水洗浄等により表面処理を行い、OH基の形成及びパ
ーティクルの除去を行い、張り合わせの初期状態である
H2結合とファンデルワールス力が働く状態を作り、さ
らに気泡が発生しないように真空中でB基板35に張り
合わせる。
【0038】基板張り合わせ後、不活性ガス又は酸素ガ
ス雰囲気中で熱処理を行い強固な接合状態を作る。熱処
理温度は800〜1100℃で30〜120分の処理を
行うことで安定した接合が得られる。
ス雰囲気中で熱処理を行い強固な接合状態を作る。熱処
理温度は800〜1100℃で30〜120分の処理を
行うことで安定した接合が得られる。
【0039】その後、張り合わせたA、B基板31、3
5を上下反転させて除去すべきA基板31の裏面を研削
及び研磨により多孔質Si層3が露出まで研磨する(図
5(e))。研削はダイヤモンド砥石を使用し、#20
00の砥石を高速回転(2400〜3000rpm)しな
がら多孔質Si層32の上にA基板31の1部を薄Si
層(TSi)31aとして20μm程度残す。残った2
0μmのTSi層31aのダイヤモンド砥石のダメージ
除去研磨を行う。上記研削によるダメージは多孔質Si
層32の吸収により単結晶Si層33への影響は軽減さ
れる。ダメージ除去の研磨は一般にSiの仕上げ研磨と
呼ばれる方法で平均粒径40nmのコロイダルシリカ等
による研磨スラリーと発砲ウレタンによる研磨パッドで
行う。尚、上記ダイヤモンド砥石を使用した研削に代え
て、水素イオンを所定深さに打ち込み熱処理して基板を
所定の厚みに分離させる水素イオン注入分離法を用いる
ことも可能である。
5を上下反転させて除去すべきA基板31の裏面を研削
及び研磨により多孔質Si層3が露出まで研磨する(図
5(e))。研削はダイヤモンド砥石を使用し、#20
00の砥石を高速回転(2400〜3000rpm)しな
がら多孔質Si層32の上にA基板31の1部を薄Si
層(TSi)31aとして20μm程度残す。残った2
0μmのTSi層31aのダイヤモンド砥石のダメージ
除去研磨を行う。上記研削によるダメージは多孔質Si
層32の吸収により単結晶Si層33への影響は軽減さ
れる。ダメージ除去の研磨は一般にSiの仕上げ研磨と
呼ばれる方法で平均粒径40nmのコロイダルシリカ等
による研磨スラリーと発砲ウレタンによる研磨パッドで
行う。尚、上記ダイヤモンド砥石を使用した研削に代え
て、水素イオンを所定深さに打ち込み熱処理して基板を
所定の厚みに分離させる水素イオン注入分離法を用いる
ことも可能である。
【0040】次に、多孔質Si層32をエッチングす
る。図5(e)は単結晶Si層33でエッチングが止ま
った状態を示す。このエッチングは多孔質Si層32と
単結晶Si層33のエッチングレート選択比の大きさ
(105)を利用し、多孔質Si層32をエッチングし単
結晶Si層33に到達した時点でエッチング速度が大き
く低下することによりエッチングストップとなり、張り
合わせSOI基板36が完成する。
る。図5(e)は単結晶Si層33でエッチングが止ま
った状態を示す。このエッチングは多孔質Si層32と
単結晶Si層33のエッチングレート選択比の大きさ
(105)を利用し、多孔質Si層32をエッチングし単
結晶Si層33に到達した時点でエッチング速度が大き
く低下することによりエッチングストップとなり、張り
合わせSOI基板36が完成する。
【0041】作製されたSOI基板のハニカム構造絶縁
膜34強度テストのため、単結晶Si層33に250g
/cm2の研磨圧力でCPMにかけたが、絶縁膜34に
損傷個所はなかった。
膜34強度テストのため、単結晶Si層33に250g
/cm2の研磨圧力でCPMにかけたが、絶縁膜34に
損傷個所はなかった。
【0042】SOI型トランジスタは図7に示すよう
に、SOI基板36の単結晶Si層(SOI)33にN
型(またはP型)の不純物を注入してソースS、ドレイ
ンDを形成し、ボディ部の上にゲート酸化膜を介してゲ
ート電極Gを設けてを作製されるが、埋め込み酸化膜
(BOX)34は低誘電率の強化層間絶縁膜構造となっ
ているので、SOI33と基板35間容量の影響の小さ
いSOI型トランジスタが得られる。
に、SOI基板36の単結晶Si層(SOI)33にN
型(またはP型)の不純物を注入してソースS、ドレイ
ンDを形成し、ボディ部の上にゲート酸化膜を介してゲ
ート電極Gを設けてを作製されるが、埋め込み酸化膜
(BOX)34は低誘電率の強化層間絶縁膜構造となっ
ているので、SOI33と基板35間容量の影響の小さ
いSOI型トランジスタが得られる。
【0043】実施の形態2によれば、基板張り合わせ後
の不用となった基板を除去する切削、研磨圧力などに耐
え得る低誘電率の埋め込み絶縁膜を有する張り合わせS
OI基板を得ることができる。尚、上記埋め込み絶縁膜
は垂直孔に低誘電率絶縁材料を詰め込んでいるが、低誘
電率絶縁材料を省略することが可能である。また、埋め
込み絶縁膜にシリコン酸化膜を用いているが、サファイ
ヤなどを用いてもよい。
の不用となった基板を除去する切削、研磨圧力などに耐
え得る低誘電率の埋め込み絶縁膜を有する張り合わせS
OI基板を得ることができる。尚、上記埋め込み絶縁膜
は垂直孔に低誘電率絶縁材料を詰め込んでいるが、低誘
電率絶縁材料を省略することが可能である。また、埋め
込み絶縁膜にシリコン酸化膜を用いているが、サファイ
ヤなどを用いてもよい。
【0044】以上、本発明を発明の実施の形態1、2に
基づき説明したが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。半導体装置の構造の細部、半導体装置の製造方
法における加工条件や使用した材料等の詳細事項はいず
れも例示に過ぎず、適宜変更、選択、組合せが可能であ
る。
基づき説明したが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。半導体装置の構造の細部、半導体装置の製造方
法における加工条件や使用した材料等の詳細事項はいず
れも例示に過ぎず、適宜変更、選択、組合せが可能であ
る。
【0045】
【発明の効果】(1)本発明による基台上の絶縁膜やS
OI基板の埋め込み絶縁膜は、シリコン酸化膜などの絶
縁膜に多数の垂直孔又は垂直溝を開けた構造、又はその
垂直孔又は垂直溝に低誘電率材料を詰めた構造となって
いるので、低誘電率で且つ機械的強度が高く、CPMな
どのの圧力に耐えることができる。 (2)本発明による基台上の絶縁膜の製造方法によれ
ば、低誘電率で且つ機械的強度が高く、CPMの圧力に
耐えることができる絶縁膜を容易に製造できる。 (3)本発明による基台上の絶縁膜を有する配線構造の
製造方法によれば、層間絶縁層の構成材料として、例え
ば無機多孔質材料のように機械的強度の小さい低誘電率
材料を用いた場合にも、層間絶縁膜に設けられた凹部に
導電材料層を埋め込むこみ、余分な部分をCPMで除去
する際、層間絶縁層を破壊することなく研磨できる。そ
のため新たに製造装置を購入せずにダマシン・プロセス
を行うことが可能となる。 (4)本発明による張り合わせSOI基板の製造方法に
よれば、基板を張り合わせ後の不要となった基板を除去
する際、低誘電率の埋め込み絶縁膜を破壊することなく
切削、研磨等ができる。 (5)本発明は、半導体装置の集積度の向上、小型軽量
化、動作速度の向上、低消費電力化、高信頼化を図る上
で、極めて意義が大きい。
OI基板の埋め込み絶縁膜は、シリコン酸化膜などの絶
縁膜に多数の垂直孔又は垂直溝を開けた構造、又はその
垂直孔又は垂直溝に低誘電率材料を詰めた構造となって
いるので、低誘電率で且つ機械的強度が高く、CPMな
どのの圧力に耐えることができる。 (2)本発明による基台上の絶縁膜の製造方法によれ
ば、低誘電率で且つ機械的強度が高く、CPMの圧力に
耐えることができる絶縁膜を容易に製造できる。 (3)本発明による基台上の絶縁膜を有する配線構造の
製造方法によれば、層間絶縁層の構成材料として、例え
ば無機多孔質材料のように機械的強度の小さい低誘電率
材料を用いた場合にも、層間絶縁膜に設けられた凹部に
導電材料層を埋め込むこみ、余分な部分をCPMで除去
する際、層間絶縁層を破壊することなく研磨できる。そ
のため新たに製造装置を購入せずにダマシン・プロセス
を行うことが可能となる。 (4)本発明による張り合わせSOI基板の製造方法に
よれば、基板を張り合わせ後の不要となった基板を除去
する際、低誘電率の埋め込み絶縁膜を破壊することなく
切削、研磨等ができる。 (5)本発明は、半導体装置の集積度の向上、小型軽量
化、動作速度の向上、低消費電力化、高信頼化を図る上
で、極めて意義が大きい。
【図1】実施の形態1に係る層間絶縁膜及び配線構造の
製造方法を説明する各工程おける層間膜形成部分を示す
断面図(その1)。
製造方法を説明する各工程おける層間膜形成部分を示す
断面図(その1)。
【図2】同(その2)、およびその上面図。
【図3】同(その3)。
【図4】同(その4)。
【図5】実施の形態2に係るSOI基板の製造方法を説
明するフロー図。
明するフロー図。
【図6】同SOI基板の埋め込み絶縁膜の構造を説明す
る断面図。
る断面図。
【図7】同同SOI基板を用いて作製した半導体装置を
示す模式的断面図。
示す模式的断面図。
【図8】従来例に係る埋め込みプラグの作製工程を説明
する埋め込みプラグ部分を示す断面図。
する埋め込みプラグ部分を示す断面図。
【図9】同埋め込みプラグ部分のCMPによる損傷状態
を示す断面図。
を示す断面図。
10…下層構造物 11…SiN膜 12…絶
縁層 13…フォトレジスト 14,15…垂直孔 17…多孔質シリコン酸化膜 18…ハニカム構造絶縁膜(強化層間絶縁膜構造) 19…SiN膜 22…配線用溝 23…コンタクトプラグ用孔 24…TaNバリア
層 26…導電材料層 31…A基板 32…多孔質シリコン層 33…単結晶Si層 34…ハニカム構造の埋め込み絶縁膜(絶縁膜) 35…B基板 36…SOI基板
縁層 13…フォトレジスト 14,15…垂直孔 17…多孔質シリコン酸化膜 18…ハニカム構造絶縁膜(強化層間絶縁膜構造) 19…SiN膜 22…配線用溝 23…コンタクトプラグ用孔 24…TaNバリア
層 26…導電材料層 31…A基板 32…多孔質シリコン層 33…単結晶Si層 34…ハニカム構造の埋め込み絶縁膜(絶縁膜) 35…B基板 36…SOI基板
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Fターム(参考) 5F032 AA03 AA06 CA17 DA02 DA23
DA54 DA67 DA71 DA78
5F033 HH11 HH32 JJ11 JJ32 LL08
MM02 MM12 MM13 NN06 NN07
PP15 PP27 QQ09 QQ12 QQ19
QQ25 QQ28 QQ33 QQ37 QQ48
QQ73 RR04 RR06 RR29 SS11
SS22 TT00 XX00 XX24
Claims (13)
- 【請求項1】 多数の垂直孔又は垂直溝が規則的配列か
つ密集形態で設けられている孔又は溝付き絶縁膜を有す
ることを特徴とする基台上の絶縁膜。 - 【請求項2】 前記孔又は溝付き絶縁膜の垂直孔内又は
垂直溝内に低誘電率絶縁材料が詰められていることを特
徴とする請求項1に記載の基台上の絶縁膜。 - 【請求項3】 前記孔付き絶縁膜の垂直孔の形状を、正
多角形又は円形又は矩形又は長円形あるいは円形又は長
円形に近い多角形としたことを特徴とする請求項1又は
2に記載の基台上の絶縁膜。 - 【請求項4】 多数の垂直孔又は垂直溝が規則的配列か
つ密集形態で設けられている孔又は溝付き絶縁膜を有す
る基台上の絶縁膜の製造方法であって、 前記多数の垂直孔又は垂直溝を開けるとき、フォトマス
クを使用してエッチングにより開けることを特徴とする
基台上の絶縁膜の製造方法。 - 【請求項5】 多数の垂直孔又は垂直溝が規則的配列か
つ密集形態で設けられている孔又は溝付き絶縁膜と、こ
の孔又は溝付き絶縁膜の垂直孔又は垂直溝内に詰められ
た低誘電率絶縁材料とからなる基台上の絶縁膜の製造方
法であって、 前記多数の垂直孔又は垂直溝を開けるとき、フォトマス
クを使用してエッチングにより開け、 前記垂直孔又は垂直溝内に低誘電率絶縁材料を詰めるこ
とを特徴とする基台上の絶縁膜の製造方法。 - 【請求項6】 多数の垂直孔又は垂直溝が規則的配列か
つ密集形態で設けられている孔又は溝付き絶縁膜と、こ
の孔又は溝付き絶縁膜の垂直孔又は垂直溝内に詰められ
低誘電率絶縁材料とからなる1層又は複数層の基台上の
絶縁膜に、配線用溝または配線用溝とコンタクトプラグ
用孔を設けて配線したことを特徴とする基台上の絶縁膜
を有する配線構造。 - 【請求項7】 前記孔付き絶縁膜の垂直孔の形状を、正
多角形又は円形又は矩形又は長円形あるいは円形または
長円形に近い多角形としたことを特徴とする請求項6に
記載の基台上の絶縁膜を有する有する配線構造。 - 【請求項8】 多数の垂直孔または垂直溝が規則的配列
かつ密集形態で設けられている孔又は溝付き絶縁膜と、
この孔又は溝付き絶縁膜の垂直孔又は垂直溝内に詰めら
れた低誘電率絶縁材料とからなる1層又は複数層の基台
上の絶縁膜に、配線用溝または配線用溝とコンタクトプ
ラグ用孔を開けて配線した基台上の絶縁膜を有する配線
構造の製造方法であって、 前記多数の垂直孔又は垂直溝を開けるとき、フォトマス
クを使用してエッチングにより開け、 前記垂直孔又は垂直溝に低誘電率絶縁材料を詰めること
を特徴とする基台上の絶縁膜を有する配線構造の製造方
法。 - 【請求項9】 張り合わせSOI基板の埋め込み絶縁膜
を、多数の貫通しない垂直孔または溝が規則的配列かつ
密集形態で設けられている孔又は溝付き絶縁膜としたこ
とを特徴とする張り合わせSOI基板。 - 【請求項10】 前記孔又は溝付き絶縁膜の垂直孔又は
垂直溝内に低誘電率絶縁材料が詰められていることを特
徴とする請求項9に記載の張り合わせSOI基板。 - 【請求項11】 前記孔付き絶縁膜の垂直孔の形状を、
正多角形又は円形又は矩形又は長円形あるいは円形また
は長円形に近い多角形としたことを特徴とする請求項9
又は10に記載の張り合わせSOI基板。 - 【請求項12】 張り合わせSOI基板の埋め込み絶縁
膜を多数の垂直孔又は垂直溝が規則的配列かつ密集形態
で設けられている孔又は溝付き絶縁膜とした張り合わせ
SOI基板の製造方法であって、 前記垂直孔又は垂直溝を形成するとき、フォトマスクを
使用してエッチングにより開けることを特徴とする張り
合わせSOI基板の製造方法。 - 【請求項13】 張り合わせSOI基板の埋め込み絶縁
膜が、多数の垂直孔又は垂直溝が規則的配列かつ密集形
態で設けられている孔又は溝付き絶縁膜と、この垂直孔
又は垂直溝内に詰められた低誘電率絶縁材料とで構成さ
れている張り合わせSOI基板の製造方法であって、 前記絶縁膜の垂直孔又は垂直溝を開けるとき、フォトマ
スクを使用してエッチングにより開け、 前記垂直孔又は垂直溝孔に低誘電率絶縁材料を詰めるこ
とを特徴とする張り合わせSOI基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002059795A JP2003258095A (ja) | 2002-03-06 | 2002-03-06 | 基台上の絶縁膜およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002059795A JP2003258095A (ja) | 2002-03-06 | 2002-03-06 | 基台上の絶縁膜およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003258095A true JP2003258095A (ja) | 2003-09-12 |
Family
ID=28669349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002059795A Withdrawn JP2003258095A (ja) | 2002-03-06 | 2002-03-06 | 基台上の絶縁膜およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003258095A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005209975A (ja) * | 2004-01-26 | 2005-08-04 | Semiconductor Leading Edge Technologies Inc | 半導体装置およびその製造方法 |
CN100428422C (zh) * | 2004-01-30 | 2008-10-22 | 国际商业机器公司 | 降低半导体器件中有效介电常数的器件和方法 |
JP2010087509A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Infineon Technologies Austria Ag | 縦型の誘電体層を有する半導体素子構造 |
CN102299095A (zh) * | 2010-06-22 | 2011-12-28 | 中国科学院微电子研究所 | 层间介质层、具有该介质层的半导体器件及制造方法 |
-
2002
- 2002-03-06 JP JP2002059795A patent/JP2003258095A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4695842B2 (ja) * | 2004-01-26 | 2011-06-08 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 半導体装置およびその製造方法 |
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CN102299095A (zh) * | 2010-06-22 | 2011-12-28 | 中国科学院微电子研究所 | 层间介质层、具有该介质层的半导体器件及制造方法 |
WO2011160466A1 (zh) * | 2010-06-22 | 2011-12-29 | 中国科学院微电子研究所 | 层间介质层及其制造方法、具有该层间介质层的半导体器件 |
US8513780B2 (en) | 2010-06-22 | 2013-08-20 | Institute of Microelectronics, Chinese Academy of Sciences | Semiconductor device having inter-level dielectric layer with hole-sealing and method for manufacturing the same |
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A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20041119 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20070614 |