JP4238815B2 - 半導体装置の配線構造及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置の配線構造及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置の配線構造及びその製造方法に関する。
半導体装置の微細化に伴い、RC遅延(抵抗値及び容量値による信号遅延)の影響が大きくなり、半導体装置の高速化を妨げる重要な原因となっている。配線の抵抗値及び配線間の容量を低減するために、配線幅0.25μm以下の半導体装置では、アルミニウム合金に代わって銅Cuを用いた配線が導入されている。Cuを用いた配線の形成では、一般的にドライエッチングが困難なため、絶縁膜に形成された配線溝にCuを堆積させた後に平坦化するダマシン法が用いられている。
ダマシン法によるCu配線の形成では、第1絶縁膜に配線溝を形成し、配線溝にCu拡散防止用のバリア膜、Cu配線膜を順に堆積した後、表面を化学的機械的研磨(CMP: Chemical Mechanical Polishing)法により平坦化し、Cu配線膜及びバリア膜を配線溝内のみに残す。続いて、窒化シリコンSixy等からなるキャップ膜をCu配線膜上に堆積する。Cuは容易に酸化され易く、Cu配線膜上に酸化シリコン膜を直接堆積できないため、窒化シリコン膜等でCu配線膜を覆う必要があるからである。しかしながら、キャップ膜にSixy等の絶縁膜を使用した場合には、絶縁膜であるキャップ膜と金属膜であるCu配線膜との密着性が悪く、キャップ膜とCu配線膜との境界面においてエレクトロマイグレーションが起こりやすい。そのため、Cu配線膜を絶縁膜で覆う代わりに、選択的にCoWP、CoWB等の金属膜で被覆する方法が提案されている。
Cu配線膜を金属膜で被覆する配線構造は、例えば、特許文献1に記載されている。この配線構造では、第1絶縁膜に形成された配線溝にバリア膜及びCu配線膜を埋め込んだ後、コバルトCo又はニッケルNiを主成分とする導電膜(キャップ膜)を無電解メッキによりCu配線膜上に選択的に形成し、このキャップ膜の上にCoSiやNiSi等を無電解メッキにより成膜し、シリサイド化して酸化防止膜を形成している。
また、エレクトロマイグレーションによるCuイオンの拡散やCuヒロックの拡大を抑制する配線構造は、特許文献2に記載されている。この配線構造では、第1絶縁膜の配線溝にバリア膜を介してCu配線膜が埋め込まれているが、Cu配線膜及びバリア膜が配線溝よりも突出して形成されている。また、配線溝から突出したCu配線膜及びバリア膜を覆うように炭化シリコンSi等の絶縁膜からなるキャップ膜が全面に形成されている。この配線構造では、配線材料のリーク源となるCu配線膜の上面縁部と、電流リークのパスとなる第1絶縁膜の界面とを上下方向に分離している。
特開2003−179000号公報(第5頁、第1図) 特開2002−329780号公報(第15頁、第20図)
特許文献1に記載の配線構造では、配線材料のリーク源であるCu配線膜の上面縁部が、キャップ膜とバリア膜との界面を介して、電流リークのパスとなる第1絶縁膜の界面に接近しており、Cuイオン等がキャップ膜とバリア膜との界面を介して電流リークのパスに到達し易く、隣接するCu配線膜にリーク電流が流れる虞がある。
特許文献2に記載の配線構造では、配線材料のリーク源であるCu配線膜の上面縁部と、電流リークのパスとなる第1絶縁膜の界面とが上下方向に分離されているが、Cu配線膜上に形成されたキャップ膜が絶縁膜であるために、Cu配線膜とキャップ膜との界面での密着性、バリア膜とキャップ膜との界面での密着性が悪い。Cu配線膜とキャップ膜との界面での密着性が悪いことにより、Cu配線膜の上面においてエレクトロマイグレーションが起こりやすく、エレクトロマイグレーションの影響が大きい場合には、Cu配線膜の上面縁部から、密着性の悪いバリア膜とキャップ膜との界面を通って、CuイオンやCuヒロックが電流リークのパスとなる第1絶縁膜の界面に到達してしまう虞があり、リーク電流の増大や配線間の短絡の虞がある。
本発明の目的は、半導体装置の配線構造において、配線材料の拡散を防止することにより配線の絶縁耐性を向上させると共に、配線膜の上面縁部における酸化を防止することにある。
本発明に係る半導体装置の配線構造は、第1絶縁膜と、複数の配線膜と、複数のバリア膜と、第1キャップ膜と、第2キャップ膜とを備えている。第1絶縁膜には、複数の溝部が形成されている。第1絶縁膜は、隣接する溝部の間に水平方向の界面を有する。配線膜は、第1絶縁膜の溝部ごとに第1絶縁膜の界面よりも突出するように溝部内に形成されている。バリア膜は、配線膜の底面に形成されるとともに、配線膜の側面において界面より上方まで形成されている。第1キャップ膜は、配線膜の上面に選択的に形成されている。第2キャップ膜は、少なくとも第1キャップ膜の側面並びにバリア膜の上面及びバリア膜の側面のうち前記第1絶縁膜から突出した部分に形成されている。
本発明に係る半導体装置の配線構造では、配線材料のリーク源となる配線膜の上面縁部と、配線材料によるリーク電流のパスとなる第1絶縁膜の界面とが上下方向に離れているので、配線材料がリークしたとしてもリーク電流のパスとなる第1絶縁膜の界面に到達し難い。また、金属膜である第1キャップ膜と配線膜との密着性が高く、配線膜上面においてエレクトロマイグレーションの発生が抑制され、配線材料のリーク自体を抑制することもできる。この結果、配線間のリーク電流を抑制するとともに、配線間の電気的な短絡を防止し、配線の絶縁耐性を向上させることができる。また、バリア膜の上面及び第1キャップ膜の側面を第2キャップ膜で覆うことで、配線膜の上面の縁部が第2キャップ膜で覆われ、配線膜の上面縁部における酸化を防止することができる。
(1)第1実施形態
〔構造〕
図9は、本発明の第1実施形態に係る配線構造1の断面図である。この配線構造1は、絶縁膜101と、複数のバリア膜103と、銅Cu又は銅合金からなる複数の配線膜105と、Co、Co、CoMoなどのコバルトCoを主成分とする金属膜またはNi、NiMoなどのニッケルNiを主成分とする金属膜からなる第1キャップ膜106と、Si、Si、Siを主成分とする絶縁体からなる第2キャップ膜107とを備えている。
絶縁膜101の表面には複数の溝部102(配線溝)が形成されている。また、絶縁膜101は、隣接する溝部102の間に水平方向の上面としての界面101aを有している。配線膜105は、絶縁膜101の溝部102ごとに形成されている。配線膜105は、絶縁膜101の界面101aよりも凸状に突出するように溝部内に形成されており、配線膜105の界面105aは界面101aよりも上方に位置している。従って、配線膜105の上面105aの縁部と界面101aとは上下方向に分離されている。バリア膜103は、配線膜105の底面に形成されるとともに、配線膜105の側面において界面101aより上方まで形成されている。キャップ膜106は、配線膜105の上面105aに選択的に形成されている。キャップ膜107は、キャップ膜106の上面及び側面並びにバリア膜103の上面及びバリア膜103の側面のうち前記絶縁膜101から突出した部分を覆い、全面に形成されている。また、キャップ膜107上には、第2絶縁膜108が形成されている。
〔製造方法〕
以下、配線構造1の製造方法を図1から図9を参照して説明する。
図1に示すように、半導体素子が形成された基板(図示せず)の上に、CVD法により、酸化シリコンSiOからなる膜厚500nmの絶縁膜101を形成し、ホトリソグラフィー、エッチングにより、配線形成予定領域(配線パターンを形成する領域)に複数の溝部102を形成する。溝部102は、幅200nm、深さ350nmであり、隣接する溝部102の間隔は200nmとする。溝部102のエッチングは、例えば、マグネトロン型反応性イオンエッチング(RIE: Reactive Ion Etching)装置を用いる。なお、絶縁膜101のエッチングは、マグネトロン型カソードカップルエッチング装置、二周波励起容量結合プラズマエッチング装置、ICP(Inductive coupled plasma)型エッチング装置から適宜選択されたエッチング装置を好適に用いることができる。絶縁膜101のエッチングに使用するエッチングガスは、オクタフルオロシクロブタンCと一酸化炭素COと酸素OとアルゴンArとを使用した。エッチングの条件は、例えば、ガス流量C/CO/O/Ar=14/50/5/30sccm、RF電力1.5kW、チャンバー圧力50mTorrとする。
次に、図2に示すように、絶縁膜101に窒化タンタルTaNからなる膜厚50nmのバリア膜103を形成する。具体的には、絶縁膜101の溝部102の内面(底面及び側面)と、絶縁膜101の表面とにバリア膜103を形成する。バリア膜103の形成では、例えば、ターゲットにTa、プロセスガスにAr/N混合ガスを用い、雰囲気圧力3mTorr、成膜温度150℃、DC電力6kWの条件で、指向性の高いスパッタリングにより窒化タンタルTaNを堆積する。なお、バリア膜103は、窒化タンタルTaNに限られるものではなく、Cu拡散を防止する同様な機能を有する材料、例えばTa、TaSi等のタンタルを主成分とする金属膜、Ti、TiSi等のチタンを主成分とする金属膜またはW、WSi等のタングステンを主成分とする金属膜等の導電材料で形成しても良い。
次に、図3に示すように、バリア膜103の表面にメッキ膜の種となる膜厚150nmのCuシード膜104を形成する。Cuシード膜104の形成では、例えば、ターゲットにCu、プロセスガスにArを用い、雰囲気の圧力を2mTorr、成膜温度を30℃、DC電力を12kWの条件で、指向性の高いスパッタリングによりCuを堆積する。なお、Cuシード膜104は、CuまたはCuを主成分とする合金であっても良い。
次に、図4に示すように、Cuシード膜104の表面に電界メッキ法によりCuからなる配線膜105を堆積する。配線膜105は、溝部102を埋め尽くす膜厚以上だけ堆積すれば良いが、ここでは、配線膜105を絶縁膜101の表面よりも数百nm高い位置まで堆積する。電界メッキには、例えば、Cu成分を析出させる元になる硫酸銅CuSO・5HO、電導性を高めるための硫酸HSO、高電流密度部の光沢性や溶解性アノード(例えば、リン含有銅)の溶解を促進するための塩素Cl、埋込性を向上させる添加剤などを含むメッキ液を使用する。電界メッキは、例えば、上記メッキ液を用いて、液温25℃、定電流の条件で、電流密度を2段階に切り換えて行う。電流密度の切換えは、例えば、第1段階では低電流密度0.2A/dmとし、第2段階では高電流密度2A/dmとする。このように電流密度を2段階に変化させる理由は、高電流密度のみで電界メッキを実行すると、微細パターンである溝部102の入り口でメッキ膜(配線膜105)が閉じてしまいボイドが形成される虞がある一方、低電流密度のみで電界メッキを実行すると、配線膜105の堆積速度が遅く、溝部102の埋め込みに時間を要するからである。以下の説明では、Cuシード膜104も含めて配線膜105と称す。
配線膜105を電界メッキした後、炉内にて例えば温度100〜350℃、窒素N及び水素Hの混合雰囲気中で1〜300分間の熱処理を行う。或いは、基板をホットプレートに戴載して熱処理しても良い。この熱処理により、配線膜105の微細なCu結晶粒の成長を促すとともに、膜の硬度、結晶性、比抵抗等の安定化を図る。
次に、図5に示すように、配線膜105、バリア膜103をCMP法により研磨し、配線膜105及びバリア膜103を平坦化する。より詳細には、絶縁膜101が露出するまで配線膜105、バリア膜103を除去して、配線膜105及びバリア膜103を溝部102内にのみ残す。この結果、配線膜105及びバリア膜103の上面が絶縁膜101の表面と一致するようになる。
このCMPによる研磨は、例えば2段階の研磨を含んでいる。第1段階では、バリア膜103をストッパーにして、絶縁膜101の表面にあるバリア膜103の表面が露出するまで配線膜105を研磨、除去する。第1段階では、研磨粒子としてシリカを含む溶液に銅錯体形成促進剤として過酸化水素Hを加えたものをスラリーとして使用する。また、研磨パッドには、不織布と独立発砲体の積層構造を用い、スラリー流量200ml/min、研磨荷重2psi、キャリアヘッド回転数120rpm、テーブル回転数120rpmとする。続いて第2段階では、絶縁膜101をストッパーにして、絶縁膜101の表面にあるバリア膜103を除去する。第2段階でも、研磨粒子としてシリカを含む溶液に過酸化水素Hを加えたものをスラリーとして使用する。また、研磨パッドには、不織布と独立発泡体の積層構造を用い、スラリー流量200ml/min、研磨荷重2psi、キャリアヘッド回転数80rpm、テーブル回転数80rpmとする。
なお、配線膜105及びバリア膜103の平坦化では、理想的には、配線膜105及びバリア膜103の上面が一致することが好ましいが、実際には、バリア膜103を除去する際(第2段階の研磨)に、図12に示すように溝102内の配線膜105がバリア膜103よりも研磨されるディッシングが発生するため、配線膜105の上面105aの中央部がバリア膜103の上面に対して5nm〜10nmだけ窪む。この場合にも、CuイオンやCuヒロックのリーク源となる配線膜105の上面105aは、後述する絶縁膜101の薄膜化によって絶縁膜101の界面101aよりも突出する。
次に、図6に示すように、配線膜105上に第1キャップ膜106を形成する。キャップ膜106は、例えば、膜厚20nmのコバルトタングステンリンCoを無電解メッキ法で堆積する。無電解メッキの手順の一例は、以下の通りである。まず、配線膜105の表面に触媒活性層を形成する前処理を行う。前処理では、配線膜105が露出したウエハ表面を塩化パラジウムPdCl溶液に浸漬することにより、配線膜105の最表面(上面)においてCu原子をPd原子に置換させ、触媒活性層を形成する。PdはCuよりもイオン化傾向が小さいため、配線膜105の表面にはPdの置換メッキが起こる。触媒活性層を形成した後、Coを無電解メッキにより成膜する。Coは、触媒活性層のPdが存在する場所のみに成膜されるが、Pdによる触媒活性層が配線膜105の上面にしか形成されていないため、配線膜105の上面のみにCo膜(キャップ膜106)が形成される。
なお、キャップ膜106をCoからなる金属膜としたが、キャップ膜106をCo、Co、CoMoなどのCoを主成分とする金属膜、または、Ni、NiMoなどのニッケルNiを主成分とする金属膜としてもよい。
次に、図7に示すように、キャップ膜106をマスクとして絶縁膜101をエッチングして薄膜化し、バリア膜103及び配線膜105を絶縁膜101の界面101aよりも凸状に突出させる。これにより、配線膜105の上面105aの縁部と界面101aとは上下方向に分離される。絶縁膜101の薄膜化は、例えば絶縁膜101を膜厚20nm除去することにより行う。絶縁膜101のエッチングに使用するエッチングガスは、CとCOとOとArとを使用した。エッチングの条件は、例えば、ガス流量C/CO/O/Ar=14/50/5/30sccm、チャンバー圧力50mTorr、RF電力1.5kWとする。なお、絶縁膜101のエッチングは、ドライエッチングに限られず、フッ酸(0.3%HF等)薬液を使用したウェットエッチングを適用することもできる。
次に、図8に示すように、膜厚50nmのSiからなる第2キャップ膜107をCVD法により堆積する。なお、キャップ膜107の材料は、Siに限られず、Si、Si、または、Siを主成分とする絶縁膜であっても良い。次に、図9に示すように、CVD法により、酸化シリコンSiOからなる膜厚700nmの絶縁膜108を堆積する。
〔作用効果〕
本実施形態に係る配線構造1では、CuイオンやCuヒロックのリーク源となる配線膜105の上面105aの縁部と、リーク電流のパスとなる絶縁膜101の界面101aとが上下方向に離れているため、配線膜105の上面105aの縁部からCuイオン又はCuヒロックが絶縁膜の界面101aに到達し難い。さらに、配線膜105の上面105aを金属膜からなるキャップ膜106で覆っているので、配線膜105とキャップ膜106との界面、即ち配線膜105の上面105aでの密着性が高く、配線膜105の上面105aにおいてエレクトロマイグレーションを抑制することができる。また、配線膜105及びバリア膜103の側面のうち第1絶縁膜101から突出した部分が絶縁効果の大きい第2キャップ膜107で覆われているので、隣接する配線間でのリーク電流を抑制し、配線間での絶縁耐性を高めることができる。
また、Co等からなるキャップ膜106は、バリア膜103上には成膜が困難であり、バリア膜103との境界である配線膜105の上面105の縁部では、酸素が進入する虞があるが、配線膜105の上面105の縁部を第2キャップ膜107で覆うことによって、配線膜105が上面105の縁部から酸化されることを防止できる。
また、図5に示す工程において配線膜105及びバリア膜103をCMP法により研磨して平坦化する際には、図12に示すように、配線膜105の上面105aの中央部がバリア膜103の上面よりも5nm〜10nm窪むことがある。このような場合であっても、CuイオンやCuヒロックのリーク源となる配線膜105の上面105aは、リーク電流のパスとなる絶縁膜101の界面101aよりも上方に突出し、配線膜105の上面105aの縁部と界面101aとが上下方向に分離されているので、配線膜105の上面105aからCuイオン又はCuヒロックが絶縁膜101の界面101aに到達し難い。
(2)第2実施形態
〔構成〕
図11は、本発明の第2実施形態に係る配線構造1の断面図である。この配線構造1は、第1実施形態に係る配線構造1において、キャップ膜107が、溝部102ごとに分離され、キャップ膜106の側面並びにバリア膜103の上面及びバリア膜103の側面のうち絶縁膜101から突出した部分に形成されている。より詳細には、配線構造1は、絶縁膜101と、複数のバリア膜103と、銅Cu又は銅合金からなる複数の配線膜105と、Co、Co、CoMoなどのコバルトCoを主成分とする金属膜またはNi、NiMoなどのニッケルNiを主成分とする金属膜からなる第1キャップ膜106と、Si、Si、Siを主成分とする絶縁体からなる第2キャップ膜107とを備えている。
絶縁膜101の表面には複数の溝部102(配線溝)が形成されている。また、絶縁膜101は、隣接する溝部102の間に水平方向の上面としての界面101aを有している。配線膜105は、絶縁膜101の溝部102ごとに形成されている。配線膜105は、絶縁膜101の界面101aよりも凸状に突出するように溝部内に形成されており、配線膜105の界面105aは界面101aよりも上方に位置している。従って、配線膜105の上面105aの縁部と界面101aとは上下方向に分離されている。バリア膜103は、配線膜105の底面に形成されるとともに、配線膜105の側面において界面101aより上方まで形成されている。キャップ膜106は、配線膜105の上面105aに選択的に形成されている。キャップ膜107は、キャップ膜106の上面及び絶縁膜101上で取り除かれ、キャップ膜106の側面並びにバリア膜103の上面及びバリア膜103の側面のうち前記絶縁膜101から突出した部分のみに形成されている。また、キャップ膜107上には、第2絶縁膜108が形成されている。
〔製造方法〕
図11乃至図12は、第2実施形態に係る配線構造1の製造方法を説明する図である。
第1実施形態における図1乃至図8の工程が終了した後、図10に示すように、窒化シリコンSiからなる第2キャップ膜107を絶縁膜101の界面101aが露出するまでエッチバックする。これにより、第1キャップ膜106の上面にある第2キャップ膜107と、絶縁膜101の界面101a上の第2キャップ膜107とが除去されて、第2キャップ膜107が溝部102ごとに分離されるとともに、第1キャップ膜106の側面並びにバリア膜103の上面及びバリア膜103の側面のうち前記絶縁膜101から突出した部分に第2キャップ膜107が残る。このとき、第1キャップ膜106の上面が露出されるが、第1キャップ膜106は、上述したようにコバルトCoを主成分とする金属膜またはニッケルNiを主成分とする金属膜であり、これらの金属膜は酸化され難い。エッチングの条件は、例えば、ガス流量CHF/O/Ar=30/2/150sccm、チャンバー圧力30mTorr、RF電力800Wである。次に、図11に示すように、CVD法により、酸化シリコンSiOからなる膜厚700nmの絶縁膜108を堆積する。
なお、本実施形態のようにキャップ膜107をエッチバックによって溝部102ごとに分離する場合には、キャップ膜107をTa、Ta,TaSi等のタンタルを主成分とする金属膜、Ti、TiSi等のチタンを主成分とする金属膜またはWN、WSi等のタングステンを主成分とする金属膜等の導電材料で形成しても良い。このように、キャップ膜107を金属を含む導電材料で形成すれば、第2キャップ膜107と第1キャップ膜106及びバリア膜103との密着性が高まり、さらにCuの拡散(Cuイオンの拡散及びCuヒロックの拡大)を抑制する効果が高まる。
〔作用効果〕
本実施形態でも、CuイオンやCuヒロックのリーク源となる配線膜105の上面105aの縁部と、リーク電流のパスとなる絶縁膜101の界面101aとが上下方向に離れているため、配線膜105の上面105aの縁部からCuイオン又はCuヒロックが絶縁膜の界面101aに到達し難い。さらに、配線膜105の上面105aを金属膜からなるキャップ膜106で覆っているので、配線膜105とキャップ膜106との界面、即ち配線膜105の上面105aでの密着性が高く、配線膜105の上面105aにおいてエレクトロマイグレーションを抑制することができる。また、配線膜105及びバリア膜103の側面のうち絶縁膜101から突出した部分が絶縁効果の大きい第2キャップ膜107で覆われているので、隣接する配線間でのリーク電流を抑制し、配線間での絶縁耐性を高めることができる。
比誘電率の高い材料を用いて第2キャップ膜107を全面に形成する場合には、配線間容量の増大が問題となる。特に、多層配線構造においては、層間での配線間容量が増大し、信号遅延の要因となる虞がある。これに対して、本実施形態のように第2キャップ膜107を溝部102ごとに分離すれば、層間の絶縁材料であるキャップ膜107及び絶縁膜108全体での比誘電率、即ち実効比誘電率を低減することができるので、層間での配線間容量を抑制することができる。特に、キャップ膜107を比誘電率7.0のSiで形成する場合には、比誘電率4.2の酸化シリコンSiOで形成する絶縁膜108よりも大幅に大きいため、比誘電率の高いキャップ膜107の体積を減少させれば、層間の配線間容量を大幅に低減することができる。
また、配線間容量の低減するためには、絶縁膜108の材料として、低比誘電率のフッ素ドープのSiO(FSG膜、比誘電率3.5程度)などを使用する場合があるが、絶縁膜108の比誘電率が低下するほどキャップ膜が実効誘電率に与える影響が大きくなるので、本実施形態で示したようにキャップ膜を溝部102ごとに分離する構成は実効誘電率の低減に有効である。
また、Co等からなるキャップ膜106は、バリア膜103上には成膜が困難であり、バリア膜103との境界である配線膜105の上面105の縁部では、酸素が進入する虞があるが、配線膜105の上面105の縁部を第2キャップ膜107で覆うことによって、配線膜105が上面105の縁部から酸化されることを防止できる。
第1実施形態に係る配線構造の製造方法を説明する図(その1)。 第1実施形態に係る配線構造の製造方法を説明する図(その2)。 第1実施形態に係る配線構造の製造方法を説明する図(その3)。 第1実施形態に係る配線構造の製造方法を説明する図(その4)。 第1実施形態に係る配線構造の製造方法を説明する図(その5)。 第1実施形態に係る配線構造の製造方法を説明する図(その6)。 第1実施形態に係る配線構造の製造方法を説明する図(その7)。 第1実施形態に係る配線構造の製造方法を説明する図(その8)。 第1実施形態に係る配線構造の製造方法を説明する図(その9)。 第2実施形態に係る配線構造の製造方法を説明する図(その1)。 第2実施形態に係る配線構造の製造方法を説明する図(その2)。 ディッシングによる配線膜105の形状を示す図。
符号の説明
101 第1絶縁膜
101a 第1絶縁膜の界面
102 溝部
103 バリア膜
104 Cuシード膜
105 配線膜
105a 配線膜の上面
106 第1キャップ膜
107 第2キャップ膜
108 第2絶縁膜

Claims (21)

  1. 複数の溝部を有する第1絶縁膜と、
    前記溝部間の前記第1絶縁膜の上面よりも突出するように前記溝部内に形成された複数の配線膜と、
    前記配線膜の底面に形成されるとともに、前記配線膜の側面において前記第1絶縁膜の上面より上方まで形成されている複数のバリア膜と、
    CoまたはNiを主成分とする金属膜によって形成され、前記配線膜の上面に形成された第1キャップ膜と、
    Si、SiまたはSiを主成分とする絶縁膜によって形成され、前記第1絶縁膜と前記バリア膜の上面と前記バリア膜の側面のうち前記第1絶縁膜から突出した部分と前記第1キャップ膜の上面及び側面とを覆う第2キャップ膜とを備える半導体装置の配線構造であって、
    前記第1キャップ膜と前記第2キャップ膜とが重なり合って前記配線膜の上面を覆うとともに、前記バリア膜と該第2キャップ膜とが重なり合って該配線膜の側面を覆うことを特徴とする半導体装置の配線構造。
  2. 複数の溝部を有する第1絶縁膜と、
    前記溝部間の前記第1絶縁膜の上面よりも突出するように前記溝部内に形成された複数の配線膜と、
    前記配線膜の底面に形成されるとともに、前記配線膜の側面において前記第1絶縁膜の上面より上方まで形成されている複数のバリア膜と、
    CoまたはNiを主成分とする金属膜によって形成され、前記配線膜の上面に形成された第1キャップ膜と、
    Si、SiまたはSiを主成分とする絶縁膜によって形成され、前記バリア膜の上面と前記バリア膜の側面のうち前記第1絶縁膜から突出した部分と前記第1キャップ膜の側面とを覆う第2キャップ膜とを備える半導体装置の配線構造であって、
    前記バリア膜と該第2キャップ膜とが重なり合って該配線膜の側面を覆うことを特徴とする半導体装置の配線構造。
  3. 複数の溝部を有する第1絶縁膜と、
    前記溝部間の前記第1絶縁膜の上面よりも突出するように前記溝部内に形成された複数の配線膜と、
    前記配線膜の底面に形成されるとともに、前記配線膜の側面において前記第1絶縁膜の上面より上方まで形成されている複数のバリア膜と、
    CoまたはNiを主成分とする金属膜によって形成され、前記配線膜の上面に形成された第1キャップ膜と、
    Ta、TaまたはTaSiを主成分とする導電膜によって形成され、前記バリア膜の上面と前記バリア膜の側面のうち前記第1絶縁膜から突出した部分と前記第1キャップ膜の側面とを覆う第2キャップ膜とを備える半導体装置の配線構造であって、
    前記バリア膜と該第2キャップ膜とが重なり合って該配線膜の側面を覆うことを特徴とする半導体装置の配線構造。
  4. 複数の溝部を有する第1絶縁膜と、
    前記溝部間の前記第1絶縁膜の上面よりも突出するように前記溝部内に形成された複数の配線膜と、
    前記配線膜の底面に形成されるとともに、前記配線膜の側面において前記第1絶縁膜の上面より上方まで形成されている複数のバリア膜と、
    CoまたはNiを主成分とする金属膜によって形成され、前記配線膜の上面に形成された第1キャップ膜と、
    Ti、またはTiSiを主成分とする導電膜によって形成され、前記バリア膜の上面と前記バリア膜の側面のうち前記第1絶縁膜から突出した部分と前記第1キャップ膜の側面とを覆う第2キャップ膜とを備える半導体装置の配線構造であって、
    前記バリア膜と該第2キャップ膜とが重なり合って該配線膜の側面を覆うことを特徴とする半導体装置の配線構造。
  5. 複数の溝部を有する第1絶縁膜と、
    前記溝部間の前記第1絶縁膜の上面よりも突出するように前記溝部内に形成された複数の配線膜と、
    前記配線膜の底面に形成されるとともに、前記配線膜の側面において前記第1絶縁膜の上面より上方まで形成されている複数のバリア膜と、
    CoまたはNiを主成分とする金属膜によって形成され、前記配線膜の上面に形成された第1キャップ膜と、
    、またはWSi、Siを主成分とする導電膜によって形成され、前記バリア膜の上面と前記バリア膜の側面のうち前記第1絶縁膜から突出した部分と前記第1キャップ膜の側面とを覆う第2キャップ膜とを備える半導体装置の配線構造であって、
    前記バリア膜と該第2キャップ膜とが重なり合って該配線膜の側面を覆うことを特徴とする半導体装置の配線構造。
  6. 前記第1キャップ膜は、無電界メッキによって形成されていることを特徴とする、請求項1乃至5の何れかに記載の半導体装置の配線構造。
  7. 前記バリア膜は、Ta、TaまたはTaSiからなる金属膜であることを特徴とする、請求項1乃至5の何れかに記載の半導体装置の配線構造。
  8. 前記バリア膜は、TiまたはTiSiからなる金属膜であることを特徴とする、請求項1乃至5の何れかに記載の半導体装置の配線構造。
  9. 前記バリア膜は、WまたはWSiからなる金属膜であることを特徴とする、請求項1乃至5の何れかに記載の半導体装置の配線構造。
  10. 前記配線膜の上面の中央部が前記配線膜の上面よりも窪んでいることを特徴とする、請求項1乃至5の何れかに記載の半導体装置の配線構造。
  11. 第1絶縁膜上に複数の溝部を形成するステップと、
    前記第1絶縁膜上にバリア膜を形成するステップと、
    前記溝部内の前記バリア膜上に配線膜を形成するステップと、
    前記溝部間の前記第1絶縁膜が露出するように、前記配線膜及び前記バリア膜を除去するステップと、
    前記配線膜の上面のみにCoまたはNiを主成分とする金属膜からなる第1キャップ膜を形成するステップと、
    前記第1絶縁膜を薄膜化して、前記配線膜及び前記バリア膜を前記第1絶縁膜の上面よりも突出させるステップと、
    前記第1絶縁膜と前記バリア膜の上面と前記バリア膜の側面のうち前記第1絶縁膜から突出した部分と前記第1キャップ膜の上面及び側面とを覆い、且つ前記第1キャップ膜と第2キャップ膜とが重なり合って前記配線膜の上面を覆うとともに、前記バリア膜と該第2キャップ膜とが重なり合って該配線膜の側面を覆うように、Si、SiまたはSiを主成分とする絶縁膜からなる第2キャップ膜を全面に形成するステップと、
    を含むことを特徴とする半導体装置の配線構造の製造方法。
  12. 第1絶縁膜上に複数の溝部を形成するステップと、
    前記第1絶縁膜上にバリア膜を形成するステップと、
    前記溝部内の前記バリア膜上に配線膜を形成するステップと、
    前記溝部間の前記第1絶縁膜が露出するように、前記配線膜及び前記バリア膜を除去するステップと、
    前記配線膜の上面のみにCoまたはNiを主成分とする金属膜からなる第1キャップ膜を形成するステップと、
    前記第1絶縁膜を薄膜化して、前記配線膜及び前記バリア膜を前記第1絶縁膜の上面よりも突出させるステップと、
    前記第1絶縁膜と前記バリア膜の上面と前記バリア膜の側面のうち前記第1絶縁膜から突出した部分と前記第1キャップ膜の上面及び側面とを覆い、且つ前記第1キャップ膜と第2キャップ膜とが重なり合って前記配線膜の上面を覆うとともに、前記バリア膜と該第2キャップ膜とが重なり合って該配線膜の側面を覆うように、Si、SiまたはSiを主成分とする絶縁膜からなる第2キャップ膜を全面に形成するステップと、
    前記第1キャップ膜の上面にある第2キャップ膜と、前記第1絶縁膜の上面にある第2キャップ膜とを除去するようにエッチバックするステップと、
    を含むことを特徴とする半導体装置の配線構造の製造方法。
  13. 第1絶縁膜上に複数の溝部を形成するステップと、
    前記第1絶縁膜上にバリア膜を形成するステップと、
    前記溝部内の前記バリア膜上に配線膜を形成するステップと、
    前記溝部間の前記第1絶縁膜が露出するように、前記配線膜及び前記バリア膜を除去するステップと、
    前記配線膜の上面のみにCoまたはNiを主成分とする金属膜からなる第1キャップ膜を形成するステップと、
    前記第1絶縁膜を薄膜化して、前記配線膜及び前記バリア膜を前記第1絶縁膜の上面よりも突出させるステップと、
    前記第1絶縁膜と前記バリア膜の上面と前記バリア膜の側面のうち前記第1絶縁膜から突出した部分と前記第1キャップ膜の上面及び側面とを覆い、且つ前記第1キャップ膜と第2キャップ膜とが重なり合って前記配線膜の上面を覆うとともに、前記バリア膜と該第2キャップ膜とが重なり合って該配線膜の側面を覆うように、Ta、TaまたはTaSiを主成分とする導電膜からなる第2キャップ膜を全面に形成するステップと、
    前記第1キャップ膜の上面にある第2キャップ膜と、前記第1絶縁膜の上面にある第2キャップ膜とを除去するようにエッチバックするステップと、
    を含むことを特徴とする半導体装置の配線構造の製造方法。
  14. 第1絶縁膜上に複数の溝部を形成するステップと、
    前記第1絶縁膜上にバリア膜を形成するステップと、
    前記溝部内の前記バリア膜上に配線膜を形成するステップと、
    前記溝部間の前記第1絶縁膜が露出するように、前記配線膜及び前記バリア膜を除去するステップと、
    前記配線膜の上面のみにCoまたはNiを主成分とする金属膜からなる第1キャップ膜を形成するステップと、
    前記第1絶縁膜を薄膜化して、前記配線膜及び前記バリア膜を前記第1絶縁膜の上面よりも突出させるステップと、
    前記第1絶縁膜と前記バリア膜の上面と前記バリア膜の側面のうち前記第1絶縁膜から突出した部分と前記第1キャップ膜の上面及び側面とを覆い、且つ前記第1キャップ膜と第2キャップ膜とが重なり合って前記配線膜の上面を覆うとともに、前記バリア膜と該第2キャップ膜とが重なり合って該配線膜の側面を覆うように、Ti、またはTiSiを主成分とする導電膜からなる第2キャップ膜を全面に形成するステップと、
    前記第1キャップ膜の上面にある第2キャップ膜と、前記第1絶縁膜の上面にある第2キャップ膜とを除去するようにエッチバックするステップと、
    を含むことを特徴とする半導体装置の配線構造の製造方法。
  15. 第1絶縁膜上に複数の溝部を形成するステップと、
    前記第1絶縁膜上にバリア膜を形成するステップと、
    前記溝部内の前記バリア膜上に配線膜を形成するステップと、
    前記溝部間の前記第1絶縁膜が露出するように、前記配線膜及び前記バリア膜を除去するステップと、
    前記配線膜の上面のみにCoまたはNiを主成分とする金属膜からなる第1キャップ膜を形成するステップと、
    前記第1絶縁膜を薄膜化して、前記配線膜及び前記バリア膜を前記第1絶縁膜の上面よりも突出させるステップと、
    前記第1絶縁膜と前記バリア膜の上面と前記バリア膜の側面のうち前記第1絶縁膜から突出した部分と前記第1キャップ膜の上面及び側面とを覆い、且つ前記第1キャップ膜と第2キャップ膜とが重なり合って前記配線膜の上面を覆うとともに、前記バリア膜と該第2キャップ膜とが重なり合って該配線膜の側面を覆うように、W、またはWSiを主成分とする導電膜からなる第2キャップ膜を全面に形成するステップと、
    前記第1キャップ膜の上面にある第2キャップ膜と、前記第1絶縁膜の上面にある第2キャップ膜とを除去するようにエッチバックするステップと、
    を含むことを特徴とする半導体装置の配線構造の製造方法。
  16. 前記第1キャップ膜を無電界メッキによって形成することを特徴とする、請求項11乃至15の何れかに記載の半導体装置の配線構造の製造方法。
  17. 前記配線膜及び前記バリア膜を除去するステップは、
    前記バリア膜をストッパーとして前記配線膜を研磨するステップと、
    前記第1絶縁膜をストッパーとして前記配線膜及び前記バリア膜を研磨するステップと、を含むことを特徴とする請求項11乃至15の何れかに記載の半導体装置の配線構造の製造方法。
  18. 前記配線膜及び前記バリア膜を研磨するステップでは、前記配線膜の上面の中央部が前記バリア膜の上面よりも窪むように研磨することを特徴とする、請求項11乃至15の何れかに記載の半導体装置の配線構造の製造方法。
  19. 前記バリア膜は、Ta、TaまたはTaSiからなる金属膜であることを特徴とする、請求項11乃至15の何れかに記載の半導体装置の配線構造の製造方法。
  20. 前記バリア膜は、TiまたはTiSiからなる金属膜であることを特徴とする、請求項11乃至15の何れかに記載の半導体装置の配線構造の製造方法。
  21. 前記バリア膜は、WまたはWSiからなる金属膜であることを特徴とする、請求項11乃至15の何れかに記載の半導体装置の配線構造の製造方法。
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