JP2005209975A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電気的特性および信頼性に優れた半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 下層配線1の上に、第1の絶縁膜2および第2の絶縁膜3を形成する。第2の絶縁膜3は、第1の絶縁膜2とのエッチング選択比が大きく且つ多孔質の低誘電率材料からなる膜である。次に、第2の絶縁膜3の表面をCMP法により研磨する。これにより、空孔密度の大きい第2の絶縁膜の上側部分を除去することができるので、後に形成する第3の絶縁膜との密着力を向上させて、これらの膜の界面に剥離が発生するのを防ぐことが可能となる。研磨の代わりに、第2の絶縁膜3の表面をドライエッチングしてもよい。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、より詳しくは、多孔質の低誘電率絶縁膜を用いた半導体装置およびその製造方法に関する。
近年の半導体装置の微細化・高速化に伴い、配線構造の多層化が進んでいる。しかし、このような微細化、高速化および多層化が進むにつれて、配線抵抗並びに配線間および配線層間の寄生容量の増大による信号遅延が問題となる。信号遅延Tは配線抵抗Rと寄生容量Cの積に比例することから、信号遅延Tを小さくするためには、配線層の低抵抗化とともに寄生容量を小さくすることが必要となる。
配線抵抗Rを低減するには、配線材料としてより低抵抗のものを用いればよい。例えば、従来のアルミニウム(Al)配線から銅(Cu)配線へ移行することが挙げられる。
一方、配線層間の寄生容量Cと、配線層の間に設けられる層間絶縁膜の比誘電率ε、配線層の間隔dおよび配線層の側面積Sとの間には、C=(ε・S)/dの関係がある。したがって、寄生容量Cを低減するには、低誘電率の絶縁膜(以下、Low−k膜という。)を層間絶縁膜として用いることが必要となる。
従来より知られているLow−k膜としては、CVD(Chemical Vapor Deposition)法によって成膜したSiOF膜が挙げられる。SiOF膜の比誘電率は3.3程度であり、比誘電率が3.9程度であるSiO膜に比較すると低い誘電率を得ることができる。しかしながら、さらなる比誘電率の低減を図る場合、SiOF膜では膜の安定性に欠けるため実用化は極めて困難である。
また、SOG(Spin on Glass)膜や有機ポリマー膜などをLow−k膜として用いることも検討されている。これらの膜は、多孔質化することによって、比誘電率を2.0程度まで下げることが可能とされている(例えば、非特許文献1参照。)。
このようなLow−k膜を用いた銅配線の形成方法としては、ダマシン法によるものがある。これは、銅がアルミニウムに比較してエッチングレートの制御が困難であることに鑑み、銅をエッチングせずに配線を形成する技術として知られている。
ダマシン法は、具体的には、Low−k膜上のハードマスクを用いたドライエッチングにより下層配線に至る開口部を形成した後、この開口部に銅層を埋込むことによって銅配線層を形成する技術である。銅層の埋込みは、メッキ法により開口部を埋設するように銅層を形成した後、CMP(Chemichal Mechanical Polishing,化学的機械研磨)法により開口部内にのみ銅層を残すように表面を研磨することによって実現することができる。
エス・オガワ(S.Ogawa)ら、Low−k膜中の空孔評価のための3次元TEMステレオ観察技術(3−Dimentional TEM Stereo Observation Technology for Characterization of Pores in Low−k Film)、2003年配線技術国際会議 会議録(Proceedings of the 2003 International Interconnect Technology Conference)、2003年6月2日〜4日、p.100−102
多孔質化されたLow−k膜においては、内部の空孔率が大きいほど比誘電率を低下させることができる。しかしながら、空孔率が大きくなると膜密度が小さくなるために、膜の機械的強度の低下とともに、上下に設けられた膜との界面における接着面積の縮小化が起こる。このため、特に、ダマシン法による研磨工程において、Low−k膜と上層のハードマスクとの界面で剥離が発生し、半導体装置の電気的特性や信頼性が低下するという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものである。即ち、本発明の目的は、電気的特性および信頼性に優れた半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的および利点は、以下の記載から明らかとなるであろう。
本発明は、多孔質の低誘電率材料からなる層間絶縁膜と、この層間絶縁膜上に形成された他の絶縁膜と、層間絶縁膜および他の絶縁膜に形成される溝に埋め込まれた銅配線とを有する半導体装置であって、他の絶縁膜との界面から層間絶縁膜の膜厚の略2分の1の深さまでの領域における層間絶縁膜の平均空孔率が20%〜80%の範囲内にあることを特徴とするものである。
また、本発明は、多孔質の低誘電率材料からなる層間絶縁膜と、この層間絶縁膜上に形成された他の絶縁膜と、層間絶縁膜および他の絶縁膜に形成される溝に埋め込まれた銅配線とを有する半導体装置であって、層間絶縁膜の膜厚は100nm〜200nmの範囲内にあり、他の絶縁膜との界面から深さ50nmまでの領域における層間絶縁膜の平均空孔率が20%〜80%の範囲内にあることを特徴とするものである。
本発明の半導体装置において、平均空孔率のばらつきは±10%以内であることが好ましい。また、他の絶縁膜は、SiO、SiOC膜、SiCN膜およびSiN膜よりなる群から選ばれるいずれか1の膜とすることができる。
また、本発明は、多層配線構造を有する半導体装置の製造方法において、半導体基板上に形成された下層配線の上に第1の絶縁膜を形成する工程と、この第1の絶縁膜の上に、第1の絶縁膜とのエッチング選択比が大きく且つ多孔質の低誘電率材料からなる第2の絶縁膜を形成する工程と、この第2の絶縁膜の表面をCMP法により研磨する工程と、研磨後の第2の絶縁膜の上に第3の絶縁膜を形成する工程と、この第3の絶縁膜の上に、所定のパターンを有するレジスト膜を形成する工程と、このレジスト膜をマスクとして、第3の絶縁膜および第2の絶縁膜に第1のドライエッチングを行い、第1の絶縁膜に至る開口部を形成する工程と、レジスト膜を除去する工程と、第3の絶縁膜をマスクとして第1の絶縁膜に第2のドライエッチングを行い、下層配線に至る配線溝を形成する工程と、配線溝を埋設するように銅層を形成する工程と、この配線溝内にのみ銅層を残すようにCMP法を用いて表面を平坦化し、下層配線に電気的に接続する溝配線を形成する工程とを有することを特徴とするものである。この場合、第2の絶縁膜に対する研磨量は20nm以上とすることが好ましい。
さらに、本発明は、多層配線構造を有する半導体装置の製造方法において、半導体基板上に形成された下層配線の上に第1の絶縁膜を形成する工程と、この第1の絶縁膜の上に、第1の絶縁膜とのエッチング選択比が大きく且つ多孔質の低誘電率材料からなる第2の絶縁膜を形成する工程と、この第2の絶縁膜の表面に第1のドライエッチングを行う工程と、第1のドライエッチング後の第2の絶縁膜の上に第3の絶縁膜を形成する工程と、この第3の絶縁膜の上に、所定のパターンを有するレジスト膜を形成する工程と、このレジスト膜をマスクとして、第3の絶縁膜および第2の絶縁膜に第2のドライエッチングを行い、第1の絶縁膜に至る開口部を形成する工程と、レジスト膜を除去する工程と、第3の絶縁膜をマスクとして第1の絶縁膜に第3のドライエッチングを行い、下層配線に至る配線溝を形成する工程と、この配線溝を埋設するように銅層を形成する工程と、配線溝内にのみ銅層を残すようにCMP法を用いて表面を平坦化し、下層配線に電気的に接続する溝配線を形成する工程とを有することを特徴とするものである。この場合、第1のドライエッチングにおけるエッチング量は20nm以上とすることが好ましい。
この発明は以上説明したように、他の絶縁膜との界面から層間絶縁膜の膜厚の略2分の1の深さまでの領域における層間絶縁膜の平均空孔率が20%〜80%の範囲内にあるので、低い比誘電率を維持した状態でハードマスクとの密着性を向上させることが可能となる。
また、本発明は、層間絶縁膜の膜厚は100nm〜200nmの範囲内にあり、他の絶縁膜との界面から深さ50nmまでの領域における層間絶縁膜の平均空孔率が20%〜80%の範囲内にあるので、低い比誘電率を維持した状態でハードマスクとの密着性を向上させることが可能となる。
また、本発明は、層間絶縁膜である第2の絶縁膜の表面を研磨した後に、ハードマスクである第3の絶縁膜を形成するので、空孔密度の大きい第2の絶縁膜の上側部分を除去して、第3の絶縁膜との界面における接着面積を大きくすることができる。また、研磨により原子間の結合が切れて多数のダングリングボンドが生じるので、第2の絶縁膜の表面を活性な状態にすることができる。これにより、第2の絶縁膜と第3の絶縁膜との密着力を向上させることができるので、銅配線形成時の研磨工程でこれらの膜の界面に剥離が発生するのを防ぐことが可能となる。
さらに、本発明は、層間絶縁膜である第2の絶縁膜の表面をドライエッチングした後に、ハードマスクである第3の絶縁膜を形成するので、空孔密度の大きい第2の絶縁膜の上側部分を除去して、第3の絶縁膜との界面における接着面積を大きくすることができる。また、ドライエッチングにより原子間の結合が切れて多数のダングリングボンドが生じるので、第2の絶縁膜の表面を活性な状態にすることができる。これにより、第2の絶縁膜と第3の絶縁膜との密着力を向上させることができるので、銅配線形成時の研磨工程でこれらの膜の界面に剥離が発生するのを防ぐことが可能となる。
多孔質化された低誘電率絶縁膜(以下、ポーラスLow−k膜という。)は、通常、SOD(Spin on Dielectric)法によって形成される。このポーラスLow−k膜について、膜厚方向の空孔分布を断面TEM(Transmission Electron Microscopy,透過型電子顕微鏡)を用いて観察すると、空孔は、ポーラスLow−k膜と上下の膜との界面付近で多く認められる。そこで、本発明者は、空孔密度の大きいポーラスLow−k膜の上側部分を除去した後に上層の膜を形成することによって、ポーラスLow−k膜と上層の膜との密着性を向上させることができると考え、本発明に至った。ポーラスLow−k膜の除去は、CMP法による研磨またはドライエッチングにより行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。尚、MOSトランジスタ、拡散層およびプラグ形成などの通常のLSI製造工程については便宜上割愛し、金属配線の形成工程について説明する。
図1〜図10は、本実施の形態における半導体装置の製造方法を示す断面図である。尚、これらの図において、同じ符号を付した部分は同じものであることを示している。
まず、下層配線1(第1の銅配線層)が形成された半導体基板の上に、第1の絶縁膜2および第2の絶縁膜3をこの順に形成する(図1)。
第1の絶縁膜2はエッチングストッパー膜であり、第2の絶縁膜3とのエッチング選択比の大きい材料を用いる。例えば、窒化シリコン(SiN)膜、炭化シリコン(SiC)膜または炭窒化シリコン(SiCN)膜などを用いることができる。また、下層配線1としては、例えば、MOSトランジスタの拡散層に至るタングステンプラグを用いることができる。この場合、第1の絶縁膜2はタングステンプラグの保護膜としても働き、第2の絶縁膜3によってタングステンプラグが酸化されるのを防ぐ役割を果たす。
第2の絶縁膜3は層間絶縁膜であり、多孔質の低誘電率材料からなる絶縁膜(以下、ポーラスLow−k膜という。)を用いる。ポーラスLow−k膜の比誘電率は3.0以下であることが好ましく、2.7以下であることがより好ましく、2.5以下であることがさらに好ましい。例えば、ポーラスLow−k膜として、ポーラスHSQ(水素化シルセスキオキサン)膜またはポーラスMSQ(メチルシルセスキオキサン)膜などを用いることができる。
本発明においては、第2の絶縁膜3の形成後に、第2の絶縁膜3の表面をCMP法によって研磨することを特徴としている(図2)。具体的には、表面から深さ20nm〜30nmまでが空孔密度の大きい領域であることから、研磨量は20nm以上とすることが好ましく、30nm以上とすることがより好ましい。一方、研磨量が多すぎると膜全体の空孔率が低下して比誘電率の上昇を引き起こす。したがって、研磨量の上限は、必要とする比誘電率の値に応じて適宜調整することが好ましい。
このような研磨を行うことによって、空孔密度の大きい上側部分を除去することができるので、ポーラスLow−k膜と次工程で形成するハードマスクとの界面における接着面積を大きくすることが可能となる。また、研磨により原子間の結合が切れて多数のダングリングボンドが生じるので、ポーラスLow−k膜の表面を活性な状態にすることができる。したがって、ポーラスLow−k膜とハードマスクとの密着力を向上させることができるので、外的な力が加わった場合であってもこれらの膜の界面で剥離が発生するのを防ぐことが可能となる。
本発明においては、研磨後のポーラスLow−k膜について、表面から膜厚の略2分の1の深さまでの領域における平均空孔率が20%〜80%の範囲内となるようにすることが好ましい。但し、研磨後のポーラスLow−k膜の膜厚が100nm〜200nmの範囲内にある場合には、表面から深さ50nmまでの領域における平均空孔率が20%〜80%の範囲内にあればよい。尚、いずれの場合においても、平均空孔率のばらつきは±10%以内であることが好ましい。このような膜であれば、低い比誘電率を維持した状態でハードマスクとの密着性を向上させることが可能となる。
また、本発明においては、研磨の代わりにドライエッチングを行ってもよい。ドライエッチングによっても空孔密度の大きいポーラスLow−k膜の上側部分を除去することができるので、ポーラスLow−k膜とハードマスクとの界面における接着面積を大きくすることができる。また、研磨と同様に、ポーラスLow−k膜の表面を多数のダングリングボンドが生じた活性な表面にすることもできる。したがって、この場合にも、ポーラスLow−k膜とハードマスクとの密着力を向上させて、これらの膜の界面で剥離が発生するのを防ぐことが可能となる。
ドライエッチングを行う際のエッチング量は、上記の研磨量と同様に20nm以上とすることが好ましい。但し、エッチング量が多すぎると膜全体の空孔率が低下して比誘電率の上昇を引き起こすので、必要とする比誘電率の値に応じてエッチング量を適宜調整することが好ましい。尚、エッチングガスとしては、例えば、C(オクタフルオロブテン)、N(窒素)およびAr(アルゴン)からなる混合ガスや、CF(テトラフルオロメタン)、CH(ジフルオロメタン)、Ne(ネオン)およびAr(アルゴン)からなる混合ガスなどのフッ素を含むガスを用いることができる。
空孔密度の大きいポーラスLow−k膜の上側部分を除去した後は、ポーラスLow−k膜の上にハードマスクを形成する。すなわち、図2の第2の絶縁膜3の上に第3の絶縁膜4を形成して、図3に示す構造とする。ここで、第3の絶縁膜4はハードマスクであり、層間絶縁膜とは異なる他の絶縁膜である。第3の絶縁膜4としては、例えば、SiO(二酸化シリコン)膜、SiOC(酸炭化シリコン)膜、SiCN(炭窒化シリコン)膜またはSiN(窒化シリコン)膜などを用いることができる。これらの膜は、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法によって形成することができる。
尚、ポーラスLow−k膜とハードマスクとのさらなる密着性の向上を図るために、研磨またはドライエッチング後の第2の絶縁膜3の表面をプラズマ処理してから第3の絶縁膜4を形成してもよい。この場合のプラズマ処理は、例えば、He(ヘリウム)やAr(アルゴン)などの不活性ガスを用いて行うことができる。
第3の絶縁膜4を形成した後は、所定のパターンを有するレジスト膜5を形成する(図4)。具体的には、SiO膜4の全面にレジスト膜(図示せず)を形成した後、所定のパターンを有するマスクを介してレジスト膜に露光光を照射する。次に、適当な現像液を用いてこのレジスト膜を現像することによって、所定のパターンを有するレジスト膜5を形成することができる。
露光光の種類は、半導体装置のデザイン・ルールに応じて適宜選択することができる。例えば、0.25μm〜0.13μmのデザイン・ルールではKrF(フッ化クリプトン)エキシマレーザ(波長:248nm)が、90nmのデザイン・ルールではArF(フッ化アルゴン)エキシマレーザ(波長:193nm)が、65nm以下のデザイン・ルールではFレーザ(波長:157nm)が、それぞれ露光装置の光源として用いられる。
尚、本実施の形態においては、ポーラスLow−k膜のダングリングボンドを反応させるために、適当な条件の加熱処理を施してからレジスト膜5を形成してもよい。
次に、レジスト膜5をマスクとし、第3の絶縁膜4および第2の絶縁膜3に対して第1のドライエッチングを行う。これにより、図5に示すように、第1の絶縁膜2に至る開口部6を形成することができる。尚、第2の絶縁膜3に対して研磨の代わりにドライエッチングを行う場合には、これが第1のドライエッチングとなるので、レジスト膜5をマスクとするエッチングは第2のドライエッチングとなる。
次に、不要となったレジスト膜5を除去するためにアッシングを行う。アッシングは酸素を用いて行うこともできるが、ポーラスLow−k膜3にダメージを与えないためには、水素を含む還元性雰囲気下でのアッシングが好ましい。
アッシングを終えた後は、さらに洗浄処理を行うことによってアッシング残渣を除去する。これにより、図6に示す構造が得られる。
アッシングおよび洗浄処理によってレジスト膜5を除去した後は、第3の絶縁膜4をマスクとし、第1の絶縁膜2に対して第2のドライエッチングを行う。これにより、下層配線1に至る配線溝7を形成することができる(図7)。尚、第2の絶縁膜3に対して研磨の代わりにドライエッチングを行う場合には、第3の絶縁膜4をマスクとするエッチングは第3のドライエッチングとなる。
第2のドライエッチング(または、第3のドライエッチング)を終えた後は、洗浄処理によってエッチング残渣を除去した後、メッキ法およびCMP法を用いて配線溝7の内部に銅配線を埋め込む。
まず、配線溝7を含む全面にバリアメタル膜8を形成した後、シードCu(銅)膜9を形成する(図8)。これらの膜は、スパッタリング法によって形成することができる。
バリアメタル膜8としては、例えば、Ta(タンタル)膜、TaN(窒化タンタル)膜、W(タングステン)膜、WN(窒化タングステン)膜、Ti(チタン)膜またはTiN(窒化チタン)膜などを用いることができる。
シードCu膜9を形成した後は、メッキ法によってCu層10を形成する(図9)。次に、加熱処理を行い、銅を粒成長させるとともに配線溝7の内部にCuを均一に充填させる。その後、CMP法によって表面を平坦化し、配線溝7の内部を除いてCu層10、シードCu膜9およびバリアメタル膜8を除去する。
以上の工程によって、下層配線1に電気的に接続する溝配線11を形成することができる(図10)。その後、溝配線11に電気的に接続するビアプラグを形成した後、同様の工程を繰り返すことによって多層配線構造を形成することができる。
本実施の形態によれば、ポーラスLow−k膜とハードマスクとの密着性を向上させることができるので、銅配線層形成時のCMP法によって外的な力が加わってもこれらの膜の間に剥離が生じることはない。したがって、電気的特性および信頼性に優れた半導体装置を製造することが可能となる。
本発明による半導体装置の製造方法の一例について示す。
MOSトランジスタの拡散層に至るタングステンプラグが形成されたシリコン基板上に、CVD法を用いて膜厚50nmのSiC膜を成膜した。次に、SOD法により、比誘電率2.2のポーラスMSQ膜を250nmの膜厚でSiC膜上に成膜した。続いて、CMP法によりポーラスMSQ膜を50nm研磨した後、CVD法によってSiO膜を50nmの膜厚で成膜した。その後、加熱炉に入れ、窒素雰囲気下で400℃・30分の加熱処理を行った後、フォトリソグラフィ法によりSiO膜上にレジスト膜を形成した。レジスト膜としては、配線幅の最小値が0.10μmで、配線間隔の最小値が0.14μmであるラインパターンと、線幅が0.14μmである孤立パターンとを有するものを用いた。
次に、レジスト膜をマスクとして、SiO膜およびポーラスMSQ膜のドライエッチングを行い、SiC膜に至る開口部を形成した。HガスとHeガスとの混合ガスを用いたアッシングと、これに続く薬液洗浄によりレジスト膜を除去した後、SiO膜をハードマスクとしたSiC膜のドライエッチングにより、タングステンプラグに至る配線溝を形成した。
エッチング残渣除去のための薬液洗浄を行った後、さらに、HガスとHeガスとの混合ガスを用いて表面をクリーニングした。続いて、配線溝を含む全面に、膜厚10nmのTaN膜、膜厚15nmのTa膜および膜厚65nmのシードCu膜をスパッタ法を用いて順次積層した。その後、電界メッキ法により、配線溝を埋め込むようにして膜厚500nmのCu層を形成した後、350℃の温度で加熱処理した。次に、CMP法による研磨を行い、配線溝の内部を除いてCu層、シードCu膜、Ta膜およびTaN膜を除去した。研磨終了後、ポーラスMSQ膜とSiO膜との界面における剥離は全く見られなかった。
本発明による半導体装置の製造方法の他の例について示す。
MOSトランジスタの拡散層に至るタングステンプラグが形成されたシリコン基板上に、CVD法を用いて膜厚50nmのSiC膜を成膜した。次に、SOD法により、比誘電率2.2のポーラスMSQ膜を230nmの膜厚でSiC膜上に成膜した。続いて、ポーラスMSQ膜の表面をドライエッチングした。このときのエッチング量は30nmであった。続いて、CVD法によってSiO膜を50nmの膜厚で成膜した後、加熱炉に入れて、窒素雰囲気下で400℃・30分の加熱処理を行った。その後、フォトリソグラフィ法によりSiO膜上にレジスト膜を形成した。レジスト膜としては、配線幅の最小値が0.10μmで、配線間隔の最小値が0.10μmであるラインパターンと、線幅が0.10μmである孤立パターンとを有するものを用いた。
次に、レジスト膜をマスクとして、SiO膜およびポーラスMSQ膜のドライエッチングを行い、SiC膜に至る開口部を形成した。HガスとHeガスとの混合ガスを用いたアッシングと、これに続く薬液洗浄によりレジスト膜を除去した後、SiO膜をハードマスクとしたSiC膜のドライエッチングにより、タングステンプラグに至る配線溝を形成した。
エッチング残渣除去のための薬液洗浄を行った後、さらに、HガスとHeガスとの混合ガスを用いて表面をクリーニングした。続いて、配線溝を含む全面に、膜厚10nmのTaN膜、膜厚15nmのTa膜および膜厚65nmのシードCu膜をスパッタ法を用いて順次積層した。その後、電界メッキ法により、配線溝を埋め込むようにして膜厚500nmのCu層を形成した後、350℃の温度で加熱処理した。次に、CMP法による研磨を行い、配線溝の内部を除いてCu層、シードCu膜、Ta膜およびTaN膜を除去した。研磨終了後、ポーラスMSQ膜とSiO膜との界面における剥離は全く見られなかった。
本発明による半導体装置の製造方法を示す断面図である。 本発明による半導体装置の製造方法を示す断面図である。 本発明による半導体装置の製造方法を示す断面図である。 本発明による半導体装置の製造方法を示す断面図である。 本発明による半導体装置の製造方法を示す断面図である。 本発明による半導体装置の製造方法を示す断面図である。 本発明による半導体装置の製造方法を示す断面図である。 本発明による半導体装置の製造方法を示す断面図である。 本発明による半導体装置の製造方法を示す断面図である。 本発明による半導体装置の製造方法を示す断面図である。
符号の説明
1 下層配線
2 第1の絶縁膜
3 第2の絶縁膜
4 第3の絶縁膜
5 レジスト膜
6 開口部
7 配線溝
8 バリアメタル膜
9 シードCu膜
10 Cu層
11 溝配線

Claims (8)

  1. 多孔質の低誘電率材料からなる層間絶縁膜と、該層間絶縁膜上に形成された他の絶縁膜と、前記層間絶縁膜および前記他の絶縁膜に形成される溝に埋め込まれた銅配線とを有する半導体装置であって、
    前記層間絶縁膜は、前記他の絶縁膜との界面から前記層間絶縁膜の膜厚の略2分の1の深さまでの領域における平均空孔率が20%〜80%の範囲内にあることを特徴とする半導体装置。
  2. 多孔質の低誘電率材料からなる層間絶縁膜と、該層間絶縁膜上に形成された他の絶縁膜と、前記層間絶縁膜および前記他の絶縁膜に形成される溝に埋め込まれた銅配線とを有する半導体装置であって、
    前記層間絶縁膜の膜厚は100nm〜200nmの範囲内にあり、
    前記層間絶縁膜は、前記他の絶縁膜との界面から深さ50nmまでの領域における平均空孔率が20%〜80%の範囲内にあることを特徴とする半導体装置。
  3. 前記平均空孔率のばらつきは±10%以内である請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記他の絶縁膜は、SiO、SiOC膜、SiCN膜およびSiN膜よりなる群から選ばれるいずれか1の膜である請求項1〜3のいずれか1に記載の半導体装置。
  5. 多層配線構造を有する半導体装置の製造方法において、
    半導体基板上に形成された下層配線の上に第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜の上に、前記第1の絶縁膜とのエッチング選択比が大きく且つ多孔質の低誘電率材料からなる第2の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2の絶縁膜の表面をCMP法により研磨する工程と、
    前記研磨後の第2の絶縁膜の上に第3の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第3の絶縁膜の上に、所定のパターンを有するレジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜をマスクとして、前記第3の絶縁膜および前記第2の絶縁膜に第1のドライエッチングを行い、前記第1の絶縁膜に至る開口部を形成する工程と、
    前記レジスト膜を除去する工程と、
    前記第3の絶縁膜をマスクとして前記第1の絶縁膜に第2のドライエッチングを行い、前記下層配線に至る配線溝を形成する工程と、
    前記配線溝を埋設するように銅層を形成する工程と、
    前記配線溝内にのみ前記銅層を残すようにCMP法を用いて表面を平坦化し、前記下層配線に電気的に接続する溝配線を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 前記第2の絶縁膜に対する研磨量は20nm以上である請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 多層配線構造を有する半導体装置の製造方法において、
    半導体基板上に形成された下層配線の上に第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜の上に、前記第1の絶縁膜とのエッチング選択比が大きく且つ多孔質の低誘電率材料からなる第2の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2の絶縁膜の表面に第1のドライエッチングを行う工程と、
    前記第1のドライエッチング後の第2の絶縁膜の上に第3の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第3の絶縁膜の上に、所定のパターンを有するレジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜をマスクとして、前記第3の絶縁膜および前記第2の絶縁膜に第2のドライエッチングを行い、前記第1の絶縁膜に至る開口部を形成する工程と、
    前記レジスト膜を除去する工程と、
    前記第3の絶縁膜をマスクとして前記第1の絶縁膜に第3のドライエッチングを行い、前記下層配線に至る配線溝を形成する工程と、
    前記配線溝を埋設するように銅層を形成する工程と、
    前記配線溝内にのみ前記銅層を残すようにCMP法を用いて表面を平坦化し、前記下層配線に電気的に接続する溝配線を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 前記第1のドライエッチングにおけるエッチング量は20nm以上である請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
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