JP2003257593A - ウエハ支持部材 - Google Patents
ウエハ支持部材Info
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Abstract
ハ支持部材の載置面における温度バラツキを抑える。 【解決手段】板厚が1〜7mm、100〜200℃のヤ
ング率が200〜450MPaである板状セラミック体
2の一方の主面側を、ウエハを載せる載置面3とすると
ともに、上記板状セラミック体2の下面に帯状抵抗発熱
体5を有するウエハ支持部材1において、上記帯状抵抗
発熱体5の厚みを5〜70μmとし、かつ上記板状セラ
ミック体2の一方の主面に平行な投影面で見て、上記帯
状抵抗発熱体5を囲む外接円P1の面積に対し、上記外
接円P1内に占める帯状抵抗発熱体5の面積の比率が5
〜50%となるようにする。
Description
するのに用いるウエハ支持部材に関するものであり、主
に、半導体ウエハや液晶基板あるいは回路基板等のウエ
ハ上に導体膜や絶縁膜を生成したり、ウエハ上に塗布さ
れたレジスト液を乾燥焼き付けしてレジスト膜を形成す
るのに好適なウエハ支持部材に関するものである。
ける半導体ウエハ(以下ウエハと略す)への加工におい
て、導体膜や絶縁膜の成膜処理、エッチング処理、レジ
スト膜の焼き付け処理等には、ウエハを加熱するために
ウエハ支持部材が用いられている。
一度に成膜処理するバッチ式のものが使用されていた
が、ウエハの大きさが8インチから12インチと大型化
するにつれ、処理精度を高めるために、一枚づつ処理す
る枚葉式と呼ばれる装置が近年使われている。しかしな
がら、枚葉式にすると1回当たりの処理数が減少するた
め、ウエハの加工時間の短縮が必要とされている。この
ため、ウエハ支持部材に対して、ウエハの加熱時間の短
縮、ウエハの吸着・脱着の迅速化と同時に加熱温度精度
の向上が要求されていた。
特開平11−283729号公報には、図6に示すよう
なウエハ支持部材が提案されている。
ク体22、ケーシング31、及び板状反射体としてのス
テンレス板33を主要な構成要素としたもので、アルミ
ニウム等の金属からなる有底状をしたケーシング31の
開口部34に、窒化物セラミックスや炭化物セラミック
スからなる板状セラミック体22を備え、その上面をウ
エハを載せる載置面(不図示)とするとともに、板状セ
ラミック体22の下面24に、例えば図7に示すような
同心円状の帯状抵抗発熱体25を備え、板状セラミック
体22とケーシング31の底面との間にステンレス板3
3を配置するようになっていた。
3、及び板状セラミック体22の中心部には、図示しな
いウエハ支持ピンを挿通するためのピン挿通孔35a,
35b,35cが3つ形成されており、ピン挿通孔35
a,35b,35cに挿通されたウエハ支持ピンを上下
させれば、ウエハを搬送機に受け渡したり、ウエハを搬
送機から受け取ったりすることができるようになってい
た。
は、導通端子27がロウ付けされており、この導通端子
27がステンレス板33に形成された穴37に挿通さ
れ、ケーシング31の底部31aに形成されたリード線
引出用の孔36に挿通された不図示のリード線と電気的
に接続されるようになっていた。
において、ウエハの表面全体に均質な膜を形成したり、
レジスト膜の加熱反応状態を均質にするためには、ウエ
ハの温度分布を均一にすることが重要である。その為、
これまでウエハの温度分布を小さくするため、帯状抵抗
発熱体25の抵抗分布を調整したり、帯状抵抗発熱体2
5の温度を分割制御することが行われており、また、熱
引きを発生し易い構造の場合、その周囲の発熱量を増大
させる等の提案がされていた。
が必要になるという課題があり、簡単な構造で温度分布
を均一に加熱できるようなウエハ支持部材が求められて
いた。
には、図8に示すように、板状セラミック体22上にウ
エハWを浮かせて支持するための複数の支持ピン26を
設置し、この位置を調整してウエハWに反りを発生させ
ることにより、板状セラミック体22との間隔を調整
し、ウエハWの温度を均一にすることが提案されてい
る。
れている枚葉式のウエハ支持部材21は、ウエハWに対
する処理のタクトタイムを短縮するために、板状セラミ
ック体22の板厚みを1mm〜7mmと薄くし、加熱及
び冷却のサイクルタイムが短くなるように調整するよう
になっている。
厚みを1mm〜7mmと薄くしたものでは、ウエハWの
表面全体を±0.5℃というレベルの温度バラツキとな
るように均一に加熱するには、これまでの制御方法では
達成することができなかった。
mm〜7mmと薄くして帯状抵抗発熱体25を発熱させ
ると、その下面24に形成する帯状抵抗発熱体25との
間の大きな熱膨張差によって、載置面側が凹となるよう
な反りが板状セラミック体22に発生し、ウエハWと板
状セラミック体22との間の間隔が変化することから、
ウエハWの表面温度にバラツキが発生し、ウエハWの表
面全体の温度バラツキを±0.5℃以下とすることがで
きないといった課題があった。
mm〜7mmと薄くすると、載置面に帯状抵抗発熱体2
5のパターン形状に応じた温度バラツキが発生し易くな
ることから、帯状抵抗発熱体25の相対向する対向領域
の間隔が大き過ぎると、ウエハWの温度分布を均一にす
ることができないといった課題もあった。
題に鑑み、板厚が1〜7mm、100〜200℃のヤン
グ率が200〜450MPaである板状セラミック体の
一方の主面側を、ウエハを載せる載置面とするととも
に、上記板状セラミック体の下面に帯状抵抗発熱体を有
するウエハ支持部材において、上記帯状抵抗発熱体の厚
みを5〜70μmとし、かつ上記板状セラミック体の一
方の主面に平行な投影面で見て、上記帯状抵抗発熱体を
囲む外接円の面積に対し、上記外接円内に占める帯状抵
抗発熱体の面積の比率が5〜50%となるようにしたこ
とを特徴とする。
熱体の熱膨張差は3.0×10-6/℃以下となるように
することが好ましく、また、上記帯状発熱体の相対向す
る対向領域の間隔は0.5mm以上、上記板状セラミッ
ク体の板厚の3倍以下とすることが好ましい。
説明する。
を示す断面図で、板厚tが1〜7mm、100〜200
℃のヤング率が200〜450MPaである板状セラミ
ック体2の一方の主面を、ウエハWを載せる載置面3と
するとともに、他方の主面に帯状抵抗発熱体5を形成
し、この帯状の抵抗発熱体5に電気的に接続する給電部
6を備えたものである。
50MPaである板状セラミック体2の材質としては、
アルミナ、窒化珪素、サイアロン、窒化アルミニウムを
用いることができ、この中でも特に窒化アルミニウムは
50W/(m・K)以上、さらには100W/(m・
K)以上の高い熱伝導率を有するとともに、フッ素系や
塩素系等の腐食性ガスに対する耐蝕性や耐プレズマ性に
も優れることから、板状セラミック体2の材質として好
適である。
は、図2に示したような渦巻き状のパターン、あるいは
図3や図4に示すような複数のブロックに分割され、個
々のブロックが円弧状のパターンと直線状のパターンと
からなる渦巻き状やジグザクな折り返し形状をしたもの
とすることができる。ただし、本願発明のウエハ支持部
材1はウエハWを均一に加熱することが重要であり、図
7に示すように、板状セラミック体22の中心から放射
方向に見て、抵抗発熱体25の間隔が密な部分と粗な部
分が交互に現れる抵抗発熱体パターンでは粗な部分に対
応するウエハWの表面温度は小さく、密な部分に対応す
るウエハWの温度は大きくなり、ウエハWの表面の全面
を均一に加熱することはできないことから図7のような
抵抗発熱体パターンは含まない。
に分割する場合、それぞれのブロックの温度を独立に制
御することにより、載置面3上のウエハWを均一に加熱
することが好ましい。
粒子にガラスフリットや金属酸化物を含む電極ペースト
を印刷法で板状セラミック体2に印刷、焼き付けしたも
ので、金属粒子としては、Au、Ag、Cu、Pd、P
t、Rhの少なくとも一種の金属を用いることが好まし
く、またガラスフリットとしては、B、Si、Znを含
む酸化物からなり、板状セラミック体2の熱膨張係数よ
り小さな4.5×10 -6/℃以下の低膨張ガラスを用い
ることが好ましく、さらに金属酸化物としては、酸化珪
素、酸化ホウ素、アルミナ、チタニアから選ばれた少な
くとも一種を用いることが好ましい。
粒子として、Au、Ag、Cu、Pd、Pt、Rhの少
なくとも一種の金属を用いるのは、電気抵抗が小さいか
らである。
フリットとして、B、Si、Znを含む酸化物からな
り、帯状抵抗発熱体5を構成する金属粒子の熱膨張係数
が板状セラミック体2の熱膨張係数より大きいことか
ら、帯状抵抗発熱体5の熱膨張係数を板状セラミック体
2の熱膨張係数に近づけるには、板状セラミック体2の
熱膨張係数より小さな4.5×10-6/℃以下の低膨張
ガラスを用いることが好ましいからである。
化物としては、酸化珪素、酸化ホウ素、アルミナ、チタ
ニアから選ばれた少なくとも一種を用いるのは、帯状抵
抗発熱体5の中の金属粒子と密着性が優れ、しかも熱膨
張係数が板状セラミック体2の熱膨張係数と近く、板状
セラミック体2との密着性も優れるからである。
化物の含有量が80%を超えると、板状セラミック体2
との密着力は増すものの、帯状抵抗発熱体5の抵抗値が
大きくなり好ましくない。その為、金属酸化物の含有量
は60%以下とすることが良い。
トや金属酸化物からなる帯状抵抗発熱体5は、板状セラ
ミック体2との熱膨張差が3.0×10-6/℃以下であ
るものを用いることが好ましい。
体2との熱膨張差を0.1×10-6/℃とすることは製
造上難しく、逆に帯状抵抗発熱体5と板状セラミック体
2との熱膨張差が3.0×10-6/℃を超えると、帯状
抵抗発熱体5を発熱させた時、板状セラミック体2との
間に作用する熱応力によって、載置面3側が凹状に反る
恐れがあるからである。
ウムや炭化珪素からなる場合、帯状抵抗発熱体5との密
着性を高めるため、板状セラミック体2の他方の主面に
酸化処理を施してアルミナ膜やシリカ膜等の酸化膜を設
け、その上に帯状抵抗発熱体5を形成するとより好まし
く、また、板状セラミック体2に絶縁性の低い炭化珪素
を用いる場合、板状セラミック体2の他方の主面にガラ
ス等の絶縁層を設け、その上に帯状抵抗発熱体5を形成
することが好ましい。
は、図5に示すように、複数の支持ピン8を設け、板状
セラミック体2の一方の主面より一定の距離をおいてウ
エハWを保持するようにしても構わない。
状セラミック体2の一方の主面に平行な投影面で見て、
帯状抵抗発熱体5を囲む外接円P1の面積に対し、上記
外接円P1内に占める帯状抵抗発熱体5の面積の比率を
5%〜50%としたことを特徴とする。
の面積に対し、外接円P1内に占める帯状抵抗発熱体5
の面積の比率を5%未満とすると、帯状抵抗発熱体5の
相対向する対向領域において、板状セラミック体2の板
厚tに対して対向領域の対向間隔Sが大きくなり過ぎる
ことから、帯状抵抗発熱体5のない載置面3の表面温度
が他の部分と比較して小さくなり、載置面3の温度を均
一にすることが難しいからであり、逆に帯状抵抗発熱体
5を囲む外接円P1の面積に対し、外接円P1内に占め
る帯状抵抗発熱体5の面積の比率を50%を超えると、
板状セラミック体2と帯状抵抗発熱体5との間の熱膨張
差を3.0×10-6/℃以下に近似させたとしても、両
者の間に作用する熱応力が大きすぎること、板状セラミ
ック体2は変形し難いセラミック焼結体からなるもの
の、その板厚tが1mm〜7mmと薄いこと、から帯状
抵抗発熱体5を発熱させると、載置面3側が凹となるよ
うに板状セラミック体2に反りが発生し、その結果、ウ
エハWの中心部の温度が周縁よりも小さくなり、温度バ
ラツキが大きくなる恐れがあるからである。
む外接円P1の面積に対し、外接円P1内に占める帯状
抵抗発熱体5の面積の比率を10%〜30%、さらには
15%〜25%とすることが好ましい。
せるには、帯状抵抗発熱体5の膜厚を5〜70μmとす
ることが好ましい。
と、帯状抵抗発熱体5をスクリーン印刷法で膜厚を均一
に印刷することが困難となるからであり、また、帯状抵
抗発熱体5の厚みが70μmを越えると、外接円P1に
対し、帯状抵抗発熱体5の占める面積の比率を50%以
下としても帯状抵抗発熱体5の厚みが大きく、抵抗発熱
体5の剛性が大きくなり、板状セラミック体5の温度変
化により帯状抵抗発熱体5の伸び縮みによる影響で板状
セラミック体2が変形したり、スクリーン印刷で均一の
厚みに印刷することが難しくウエハWの表面の温度差が
大きくなったりする恐れがあるからである。なお、好ま
しい帯状抵抗発熱体5の厚みは10〜30μmとするこ
とが良い。
方法について説明する。
質焼結体を用いる場合、SiC粉末に炭化硼素等の焼結
助剤を加え、フェノール樹脂等のバインダを添加し板状
に成形し、カーボン残さを残した成形体を2000℃程
で焼結させる。また、板状セラミック体2として窒化ア
ルミニウム質焼結体を用いる場合、窒化アルミニウム粉
末に0.1質量%のカルシアを添加しバインダを添加し
造粒した粉末を板状に成形し窒素雰囲気中で2000℃
以上で焼成する。
裏面を研削加工し、円板状に加工し、一方の主面3を載
置面とするか、あるいは主面3に複数の支持ピン8を設
けウエハWを支持ピン8で支持するようにする。そし
て、他方の主面に絶縁層4を介して帯状抵抗発熱体5を
印刷、焼き付けする。この時、帯状抵抗発熱体5の存在
領域P1が略円形をした図2に示す中央から外周へ向か
う渦巻き状の帯状の抵抗発熱体5や図3、4に示すパタ
ーン形状とする。
定ピン16を介してケーシング19に取り付けてあり、
固定ピン16の先端に設けて固定鍔20との間に配置す
るばね18の力によって板状セラミック体2とケーシン
グ19とを密着させる。なお、反射板7は支柱15を介
してケーシング19内に設けられている。
6を形成し、給電端子11をばね21で押圧するように
する。
定の距離に配設され、帯状抵抗発熱体5の対向間隔Sが
板厚tの3倍以下となるように設計することが必要であ
る。特に、直径200mmを越える大型ウエハWを均一
にしかも高温まで加熱できるように配設するには、対向
間隔Sは0.5mm以上とすることが好ましい。
の主面3に帯状の抵抗発熱体5のみを備えたウエハ支持
部材1について示したが、本発明は、主面3と抵抗発熱
体5との間に静電吸着用やプラズマ発生用としての電極
を埋設したものであっても良いことは言うまでもない。
て平均粒径1.2μmの窒化アルミニウム粉末に平均粒
径1μmのカルシアを0.1質量%添加し混合粉砕しア
クリルバインダを添加し、直径400mmの板状に成形
し、空気中の500℃で1時間脱バインダ処理した後、
2000℃の窒素雰囲気中で焼結した。次に、焼結体の
表裏面を研削加工し直径320mm、厚み3mmの円板
状をした板状セラミック体を得た。この板状セラミック
体を形成する窒化アルミニウム質焼結体のヤング率を測
定したところ、280MPaであった。そして、この板
状セラミック体の他方の主面に、銀50質量%、B2O3
−SiO2−ZnO系ガラス(熱膨張係数4.4x10
-6/℃)を50質量%含むペーストを用いて帯状抵抗発
熱体のパターン形状に印刷し、焼き付けしてウエハ支持
部材を作製した。
し、また、帯状抵抗発熱体を囲む外接円に対し、帯状抵
抗発熱体の占める面積の比率を異ならせたものを用意し
た。
にウエハを載せ、ウエハを200℃に加熱してウエハの
面内の温度を測定し、ウエハWの面内の温度バラツキを
評価した。
抗発熱体を囲む外接円に対し、帯状抵抗発熱体の占める
面積の比率が5%を下回る試料は、ウエハの面内の温度
分布が大きく好ましくないことが判った。また、試料N
o.10のように、帯状抵抗発熱体を囲む外接円に対
し、帯状抵抗発熱体の占める面積の比率が50%を越え
ることから、ウエハの一部に温度の高いホットエリヤが
現れ、ウエハの面内温度差が大きくなった。
に、帯状抵抗発熱体の外接円に対して、帯状抵抗発熱体
の占める面積の比率を5〜50%とした試料は、ウエハ
の面内温度差が0.5℃以下と小さくすることができ、
優れていた。
抗発熱体の外接円に対して、帯状抵抗発熱体の占める面
積の比率を10〜30%とすることで、ウエハの面内の
温度差を0.3℃以内とすることができ、さらには試料
No.4〜6のように、帯状抵抗発熱体の外接円に対し
て、帯状抵抗発熱体の占める面積の比率を15〜25%
とすることでウエハの面内の温度差を0.1℃以内にま
で低減することができ、特に優れていた。 (実施例2)次に、表1の試料No.2におけるウエハ
支持部材において、帯状抵抗発熱体の厚みを異ならせ、
ウエハを100℃と200℃にそれぞれ加熱した時のウ
エハの面内温度差について調べる実験を行った。
mを下回ることから、帯状抵抗発熱体5の厚みが場所に
よりバラツキき、ウエハWの面内の温度差が大きくなっ
た。
μmを越えていることから、100℃と200℃でのウ
エハW面内の温度が異なり、板状セラミック体と抵抗発
熱体の熱膨張差から温度変化により主面とウエハの間隔
が変化しウエハ面内の温度差が大きくなったと考えられ
る。
帯状の抵抗発熱体の厚みは5〜70μmであることが好
ましいことが判った。 (実施例3)次に、実施例1と同様に板状セラミック体
を作製し板状セラミック体の厚みを変え、しかも帯状の
抵抗発熱体の相対向する対向領域の対向間隔を変えてウ
エハ支持部材を作製した。そして、ウエハの平均温度が
200℃となるように加熱し、帯状の抵抗発熱体の対向
領域の間隔を主面から帯状の抵抗発熱体までの距離のN
倍としてN値を示し、ウエハの表面温度分布を測定しウ
エハの表面温度の最大値から最小値を引いた温度差を測
定した。
領域の間隔が0.3mmと小さくウエハの表面温度差が
0.5℃とやや大きかった。これに対し、帯状抵抗発熱
体の対向領域の間隔が0.5mmより大きい、試料N
o.32、〜36、38はウエハの表面温度差が0.3
℃以下と小さく好ましいことがわかった。
領域の間隔を主面から帯状の抵抗発熱体までの距離が4
倍と大きく、ウエハ表面の温度差が大きいことがわかっ
た。
域の対向間隔が0.5mm以上で、上記主面から帯状の
抵抗発熱体までの距離の3倍以下であるとウエハの面内
温度差が小さく好ましいことが判る。 (実施例4)実施例1と同様に板状セラミック体を作製
し、帯状の抵抗発熱体となるペーストとして種種の金属
とガラス成分や金属酸化物を混合しペースト状に作製し
たのちスクリーン印刷しウエハ支持部材を作製した。
状の抵抗発熱体に通電しウエハ温度が100℃と200
℃で温度保持してウエハWの温度分布を測定した。
Ag、Cu、Pd、Pt、Rhのいずれか一つを含み、
焼結した抵抗発熱体の熱膨張係数と板状セラミック体と
の熱膨張係数の差が0.1から3×10-6/℃以下と小
さいことからウエハの表面の温度差が0.2℃以下と小
さく、好ましいことがわかった。
1〜7mm、100〜200℃のヤング率が200〜4
50MPaである板状セラミック体の一方の主面側を、
ウエハを載せる載置面とするとともに、上記板状セラミ
ック体の下面に帯状抵抗発熱体を有するウエハ支持部材
において、上記帯状抵抗発熱体の厚みを5〜70μmと
し、かつ上記板状セラミック体の一方の主面に平行な投
影面で見て、上記帯状抵抗発熱体を囲む外接円の面積に
対し、上記外接円内に占める帯状抵抗発熱体の面積の比
率が5〜50%となるようにしたことから、加熱時にお
ける板状セラミック体の反りを抑え、ウエハの面内温度
差を±0.5℃以下と極めて小さくすることが可能とな
る。
熱体との熱膨張差を3.0×10-6/℃以下とすること
によりウエハの面内温度差をさらに小さくすることがで
きる。
域の間隔を、0.5mm以上、上記板状セラミック体の
板厚の3倍以下とすることで、ウエハの面内温度差を
0.3℃以下にまで低減することが可能となる。
ある。
である。
略図である。
略図である。
定の距離にウエハを支持するウエハ支持部材の断面図で
ある。
る。
ある。
の距離にウエハを支持するウエハ支持部材の断面図であ
る。
孔 W・・・半導体ウエハ
Claims (3)
- 【請求項1】板厚が1〜7mm、100〜200℃のヤ
ング率が200〜450MPaである板状セラミック体
の一方の主面側を、ウエハを載せる載置面とするととも
に、上記板状セラミック体の下面に帯状抵抗発熱体を有
するウエハ支持部材において、上記帯状抵抗発熱体の厚
みが5〜70μmであるとともに、上記板状セラミック
体の一方の主面に平行な投影面で見て、上記帯状抵抗発
熱体を囲む外接円の面積に対し、上記外接円内に占める
帯状抵抗発熱体の面積の比率が5〜50%であることを
特徴とするウエハ支持部材。 - 【請求項2】上記帯状抵抗発熱体は、上記板状セラミッ
ク体との熱膨張差が3.0×10-6/℃以下であること
を特徴とする請求項1に記載のウエハ支持部材。 - 【請求項3】上記帯状発熱体は相対向する対向領域を有
し、上記対向領域の間隔が0.5mm以上、上記板状セ
ラミック体の板厚の3倍以下であることを特徴とする請
求項1又は請求項2に記載のウエハ支持部材。
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