JP2003256115A - 文字入力装置、文字入力方法、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

文字入力装置、文字入力方法、プログラムおよび記憶媒体

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JP2003256115A
JP2003256115A JP2002057439A JP2002057439A JP2003256115A JP 2003256115 A JP2003256115 A JP 2003256115A JP 2002057439 A JP2002057439 A JP 2002057439A JP 2002057439 A JP2002057439 A JP 2002057439A JP 2003256115 A JP2003256115 A JP 2003256115A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力文字種の切り替えを容易に行うことがで
きる文字入力装置および方法を提供する。 【解決手段】 キーボード部4aには、子音の入力と連
続打鍵数で母音を決定する10個の子音キー101〜1
12の他、母音を入力する4個の母音キー120〜12
3が配置されており、子音キーの打鍵に引き続いて母音
キーを打鍵することにより1文字を入力する。母音キー
120〜123は、文字入力が確定している状態または
子音キーがなにも打鍵されていない状態において打鍵さ
れると、入力文字種を切り替える。子音キーの連続打鍵
数で母音を決定する文字入力を行っている場合、母音キ
ーの打鍵によって、子音キーの連続打鍵数によらず、母
音を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、仮名文字入力可能
な文字入力装置、文字入力方法、プログラムおよび記憶
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の文字入力装置として、特
開2001−175391号公報に記載されたものが知
られている。この文字入力装置は、仮名50音図におけ
る10行5段の文字配列に対応して、行を指定する10
個の行指定キーと、各行の2段、3段、4段、5段の各
段を指定する4個の段指定キーとを有する。文字
「い」、「う」、「え」、「お」を除く文字入力は、行
指定キーの打鍵に引き続く段指定キーの打鍵によって行
われ、文字「い」、「う」、「え」、「お」の文字入力
は、段指定キーだけの打鍵によって行われる。また、こ
の種の文字入力装置では、行指定キーを連続打鍵するこ
とによっても、文字入力が可能であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の文字入力装置では、文字入力中に仮名、英字および
数字などの入力文字種を切り替えるために、複雑な操作
が必要であった。また、行指定キーを連続打鍵すること
で、文字を入力する場合、打鍵回数を間違えた場合の修
正が困難であった。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、入力文字種の切り替えを容易に行うこ
とができる文字入力装置、文字入力方法、プログラムお
よび記憶媒体を提供することにある。また、他の目的
は、連続打鍵回数を間違えた場合の修正を容易に行うこ
とができる文字入力装置、文字入力方法、プログラムお
よび記憶媒体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の文字入力装置
は、キーを打鍵することにより仮名50音図の配列にお
ける文字を入力する文字入力装置であって、キーに子音
を割り当てた子音キー群、およびキーに母音を割り当て
た母音キー群が配置されたキーボード手段と、最初に1
つの子音キーを打鍵することで、この打鍵された子音キ
ーに対応する行の「あ」段の1文字を入力する1キー文
字入力手段と、1つの子音キーを打鍵した後または同時
に、1つの母音キーを打鍵することで、この打鍵された
子音キーおよび母音キーに対応する1文字を入力する複
数キー文字入力手段と、前記子音キーが打鍵されていな
い状態で母音キーを打鍵することにより、この打鍵され
た母音キーに対応する入力文字種を切り替える文字種切
替手段と、を備えたことを特徴とする。
【0006】この構成により、従来の仮名50音図の配
列における各行の「あ」段を各キーに配置し、同一キー
の連続打鍵回数によって入力文字を確定する装置に比べ
て、打鍵数を少なくできる。したがって、文字入力の効
率を改善し、かつ容易に入力文字種を切り替えられ、複
数の文字種が混在した文においても文字入力の効率を改
善可能である。また、キーの打鍵誤りを減らすことが可
能となる。
【0007】また、前記複数キー文字入力手段は、各行
「あ」段を除く文字を入力することを特徴とする。この
構成により、キーの数を減らすことが可能となる。
【0008】また、前記複数キー文字入力手段は、前記
子音キー群のうち任意の子音キーを連続打鍵した場合、
打鍵回数によって母音を決定し、前記連続打鍵された子
音キーおよび前記打鍵回数によって決定された母音に対
応する1文字を入力することを特徴とする。この構成に
より、片手だけで文字入力を行いたい場合でも、入力モ
ードの切替を行うことなく、従来周知の入力方法である
同一キーの連続打鍵によっても、文字入力を行うことが
可能である。
【0009】また、前記複数キー文字入力手段は、前記
子音キーの連続打鍵に引き続いて前記母音キーを打鍵し
た場合、前記子音キーの打鍵回数にかかわらず、前記打
鍵された子音キーおよび前記打鍵された母音キーに対応
する1文字を入力することを特徴とする。この構成によ
り、子音キーの連続打鍵回数を間違えた場合でも、母音
キーを指定することで、修正を容易に行うことが可能と
なる。
【0010】また、前記子音キー群は、文字「わ」とと
もに、この文字「わ」の段に文字「を」、「ん」を割り
当てた1つの子音キーと、「あ」行〜「ら」行までの9
行を指定する9つの子音キーとから構成されたことを特
徴とする。この構成により、仮名文字入力に用いる文字
の子音を、一般的な携帯電話機のダイヤルボタンに割り
当てることが可能となる。
【0011】また、仮名の濁音、半濁音、長符音、読点
および句点は1文字の記号として入力され、前記子音キ
ー群には、濁音および半濁音を入力するためのキーが付
加されるとともに、このキーの所定段に長符音が割り当
てられるか当該キーとは別に所定キーの所定段に長符音
が割り当てられ、さらに、読点および句点を入力するた
めのキーが付加されたことを特徴とする。この構成によ
り、仮名文字入力に用いる文字の濁音、半濁音および長
符音を、一般的な携帯電話機のダイヤルボタンに割り当
てることが可能となる。
【0012】また、前記複数キー文字入力手段は、前記
文字種切替手段によって前記入力文字種が仮名の小文字
に設定された場合、文字「た」が配置された子音キーを
打鍵するか、または文字「つ」の入力に相当するキーを
打鍵することで、促音を入力することを特徴とする。こ
の構成により、促音を入力する際の打鍵数を少なくする
ことが可能である。
【0013】また、前記文字種切替手段は、入力文字種
を平仮名の大文字または平仮名の小文字に切り替える平
仮名切替手段と、入力文字種を片仮名の大文字または片
仮名の小文字に切り替える片仮名切替手段と、アルファ
ベットの大文字またはアルファベットの小文字に切り替
えるアルファベット切替手段と、数字または記号に切り
替える数字/記号切替手段とを有することを特徴とす
る。
【0014】文章では、平仮名の大きい文字と平仮名の
小さい文字、片仮名の大きい文字と片仮名の小さい文
字、アルファベットの大文字とアルファベットの小文
字、または数字と記号が混在することが多く、2種類の
入力文字種の切り替えは交互に行われるので、上記構成
により、文章入力中の入力文字種の切り替えを容易に行
うことが可能となる。
【0015】また、ローマ字の表記方法に合わせて、前
記キーボード手段の左側に前記子音キー群、および右側
に前記母音キー群が配置されたことを特徴とする。この
構成により、子音の右側に母音を並べるローマ字の表記
方法を知っている利用者に対し、キー配置を容易に理解
させることが可能である。したがって、左手を用いて子
音キー群を入力し、右手を用いて母音キー群を入力する
ような使用形態をとることが可能である。
【0016】また、子音キーが打鍵された場合、引き続
き、母音キーが打鍵された場合に入力される文字を、前
記母音キーに関連付けて画面に表示する入力文字表示手
段を備えたことを特徴とする。この構成により、母音キ
ーを打鍵した際に入力される文字の変化を分かり易くで
きるようになる。
【0017】また、入力文字が確定している状態、また
は子音キーが打鍵されていない状態の場合、前記母音キ
ー群の各母音キーに割り当てられた入力文字種を画面に
表示する入力文字種表示手段を備えたことを特徴とす
る。この構成により、母音キーで入力文字種の切り替え
を行うことができる状態であるか否かを認識し易くでき
るようになる。さらに、母音キー群に含まれる各母音キ
ーを打鍵することにより切り替えられる入力文字種を視
覚で容易に認識可能である。
【0018】また、前記キーボード手段において、前記
母音キー群は前記子音キー群の上側かつ前記画面の下側
に横一列に配置されたことを特徴とする。この構成によ
り、画面に表示された母音キーの状態と母音キーとの関
連付けを向上できるようになる。
【0019】また、本発明は、上記いずれかに記載の文
字入力装置を備えた携帯電話機を提供する。上記の文字
入力装置を携帯電話機に搭載することにより、文字入力
時に容易に入力文字種を切り替えられ、少ない打鍵で入
力できるようになるため、文字入力の効率が改善する。
また、連続打鍵回数を間違えた場合でも、修正を容易に
行えるようになる。
【0020】本発明の文字入力方法は、キーを打鍵する
ことにより仮名50音図の配列における文字を入力する
文字入力方法であって、最初に1つの子音キーを打鍵す
ることで、この打鍵された子音キーに対応する行の
「あ」段の1文字を入力する1キー文字入力ステップ
と、1つの子音キーを打鍵した後または同時に、1つの
母音キーを打鍵することで、この打鍵された子音キーお
よび母音キーに対応する1文字を入力する複数キー文字
入力ステップと、前記子音キーが打鍵されていない状態
で母音キーを打鍵することにより、この打鍵された母音
キーに対応する入力文字種を切り替える文字種切替ステ
ップと、を有することを特徴とする。
【0021】この手順により、従来の仮名50音図の配
列における各行の「あ」段を各キーに配置し、同一キー
の連続打鍵回数によって入力文字を確定する方法に比べ
て、打鍵数を少なくできる。したがって、文字入力の効
率を改善し、かつ容易に入力文字種を切り替えられ、複
数の文字種が混在した文においても文字入力の効率を改
善可能である。また、子音キーの連続打鍵に引き続いて
母音キーを打鍵した場合、子音キーの打鍵回数にかかわ
らず、打鍵された子音キーおよび打鍵された母音キーに
対応する1文字を入力することによって、子音キーの連
続打鍵回数を間違えた場合でも、母音キーを指定するこ
とで、修正を容易に行うことが可能である。
【0022】また、本発明は、上記いずれかに記載の文
字入力装置の機能を実現するためのコンピュータ読み取
り可能なプログラムコードを有するプログラム、または
このプログラムコードを保持する記憶媒体を提供する。
【0023】上記プログラムの実行によって、文字入力
時に容易に入力文字種を切り替えられ、少ない打鍵で入
力できるようになるため、文字入力の効率が改善する。
また、連続打鍵回数を間違えた場合でも、修正を容易に
行えるようになる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。本発明に係る文字入力装置は、例
えば携帯電話機に適用されるものである。以降の実施形
態では、携帯電話機への適用例によって文字入力装置の
構成および動作などを説明する。また、本発明に係る文
字入力方法は文字入力装置における動作処理手順によっ
て示される。
【0025】[第1実施形態]図1は本発明の第1実施
形態における携帯電話機の構成を示すブロック図であ
る。
【0026】携帯電話機1は、通信制御部2、主制御部
3、操作入力部4および画面表示部5を有する。通信制
御部2は音声や画像を含むデータの通信を制御する。操
作入力部4は、使用者が文字入力を行うための各種キー
が配置された文字入力部(キーボード部)4aを有す
る。画面表示部5は液晶表示装置(LCD)から構成さ
れ、通信制御部2を通じて送受信されるデータや文字入
力部4aから入力された文字などを表示する。主制御部
3は、周知のCPU、ROMを備え、上記各部を制御す
るとともに、ROMに格納された後述する文字入力プロ
グラムにしたがって、文字入力部4aからの文字入力を
制御する。
【0027】図2は文字入力部(キーボード部)4aに
配置された各種キーを示す構成説明図である。このキー
ボード部4aには、複数の子音キー101〜112から
なる子音キー群202、複数の母音キー120〜123
からなる母音キー群203、および制御キー113が配
置されている。
【0028】母音キーは、子音キーが打鍵されていない
状態、または文字入力が確定している状態において、入
力文字種を切り替える働きを行う。具体的に、母音キー
120を打鍵する度に、キーボード部4aの状態は仮名
文字入力モードと仮名小文字入力モードに交互に切り替
わる。また、母音キー121を打鍵する度に、キーボー
ド部4aの状態は英字大文字入力モードと英字小文字入
力モードに交互に切り替わる。同様に、母音キー122
を打鍵する度に、キーボード部4aの状態は数字入力モ
ードと記号入力モードに交互に切り替わる。また、母音
キー123を打鍵すると、定型文入力モードに切り替わ
る。
【0029】仮名文字入力モードの場合、子音キー10
1〜110は、仮名50音図の各行に対応した文字を入
力するキーであり、各子音キーの連続打鍵数によって段
数が決定される。つまり、各子音キーに対応した行で、
連続打鍵数に対応する段の文字が入力される。
【0030】例えば、文字列「あめ」と入力する場合、
子音キー101を1回打鍵し、子音キー107を4回連
続打鍵する。また、文字列「めも」と入力する場合、子
音キー107を4回連続打鍵し、制御キー113を1回
打鍵し、子音キー107を5回打鍵する。ここで、制御
キー113は入力を確定させる機能を有し、同一キーの
連続打鍵を終了させることができる。
【0031】子音キー111は、濁点、半濁点および長
符音を入力するキーであり、濁点を入力する場合、子音
キー111を1回打鍵する。また、半濁点を入力する場
合、子音キー111を2回打鍵する。また、長符音を入
力する場合、子音キー111を3回打鍵する。なお、子
音キー111の3段目に長符音を割り当てる代わりに、
所定キーの所定段に長符音を割り当てるようにしてもよ
い。
【0032】また、任意の子音キーの打鍵に引き続いて
母音キーが打鍵された場合、子音キーが2回〜5回の連
続打鍵されたものとみなされる。
【0033】例えば、文字列「めも」と入力する場合、
子音キー107を1回打鍵し、母音キー122を1回打
鍵することで文字「め」が入力され、子音キー107を
1回打鍵し、母音キー123を1回打鍵することで、文
字「も」が入力される。なお、子音キー107を押した
状態のまま母音キー122を押し、2つのキーが同時に
打鍵された場合も文字「め」が入力される。さらに、子
音キー107を押したまま誤って他の母音キーを押した
場合、子音キー107は押されたままの状態で母音キー
122を打鍵し直すことで、文字「め」が入力される。
また、文字「ん」を入力する場合、子音キー110を1
回打鍵し、母音キー121を1回打鍵する。
【0034】また、各子音キーの連続打鍵によって、文
字入力を行っているときに、連続打鍵数を誤った場合、
適当な母音キーを打鍵することで、目的の文字が入力さ
れる。例えば、文字「め」を、子音キー107の連続打
鍵することで入力する場合、誤って子音キー107を5
回連続打鍵してしまった場合、引き続き、母音キー12
2を1回打鍵することで、文字「め」が入力される。
【0035】また、促音を入力する場合、入力文字が確
定している状態で母音キー120を打鍵して仮名小文字
入力モードに切り替える。このとき、仮名入力モードか
ら仮名小文字入力モードに切り替える場合、母音キー1
20の打鍵回数を1回、他の入力モードから仮名小文字
入力モードに切り替える場合、母音キー120の打鍵回
数は2回となる。そして、子音キー104を1回打鍵
し、引き続き、母音キー121を1回打鍵することで、
促音「っ」が入力される。または、仮名小文字モードに
切り替えた後、子音キー104を1回打鍵することで、
促音が入力される。この場合、子音キー104の後の母
音キー121の打鍵は不要である。
【0036】図3は文字入力処理手順を示すフローチャ
ートである。この処理プログラムは、前述したように、
主制御部3内のROMに格納されており、主制御部3内
のCPUによって文字入力モード時に実行される。
【0037】まず、キーボード部4a上のキーが打鍵さ
れるのを待つ(ステップS1)。キーが打鍵されると、
打鍵されたキーが子音キーであるか否かを判別する(ス
テップS2)。子音キーである場合、この子音キーに対
応する仮名50音図の行を決定するとともに、その1段
目の文字を入力する(ステップS3)。再び、キーが打
鍵されるのを待つ(ステップS4)。キーが打鍵される
と、打鍵されたキーが子音キーであるか否かを判別する
(ステップS5)。打鍵されたキーが子音キーである場
合、今回打鍵された子音キーは前回打鍵された子音キー
と同じであるか否かを判別する(ステップS6)。な
お、ステップS6で未確定の前回打鍵された子音キーが
ない場合、前回打鍵された子音キーと異なると判別さ
れ、後述するステップS8の確定処理は無視される。
【0038】前回打鍵された子音キーと同じである場
合、同じ行の一段下げた文字の入力に切り替え(ステッ
プS7)、ステップS4の処理に戻る。一方、今回打鍵
された子音キーは前回打鍵された子音キーと異なる場
合、前回打鍵された子音キーによる文字入力を確定し
(ステップS8)、今回打鍵された子音キーに対応する
行を決定するとともに、その1段目の文字を入力する
(ステップS9)。この後、ステップS4の処理に戻
る。
【0039】一方、打鍵されたキーが子音キーでない場
合、母音キーであるか否かを判別する(ステップS1
0)。母音キーである場合、この母音キーに対応する段
を決定し、決定された段の文字入力に切り替える(ステ
ップS11)。この後、ステップS1の処理に戻る。一
方、ステップS10で母音キーでない場合、制御キー1
13が打鍵された否かを判別する(ステップS12)。
制御キー113が打鍵された場合、文字入力を確定し
(ステップS13)、この後、ステップS1の処理に戻
る。一方、ステップS12で制御キー113でない場
合、この後、ステップS1の処理に戻る。
【0040】また一方、ステップS2で打鍵されたキー
が子音キーでないと判別された場合、母音キーであるか
否かを判別する(ステップS14)。母音キーでない場
合、ステップS12の処理に移行する。一方、母音キー
である場合、最初の母音キーであるか否かを判別する
(ステップS15)。最初の母音キーでない場合、ステ
ップS11の処理に戻る。一方、最初の母音キーである
場合、つまり、文字入力モードが開始されてから子音キ
ーが何も打鍵されていない状態、あるいは文字入力が確
定している状態の場合、母音キーに対応する入力文字種
に切り替える(ステップS16)。この後、ステップS
1の処理に戻る。
【0041】このような文字入力処理手順によって、文
字入力が行われる。具体的に、前述した文字入力を行う
際の、キーの打鍵と上記ステップ処理との関係は以下の
通りである。
【0042】(i)文字列「あめ」と入力する場合、子
音キー101を1回打鍵し(S1→S2→S3)、子音
キー107を4回連続打鍵する(S4→S5→S6→S
8→S9→(S4→S5→S6→S7)×3)。
【0043】(ii)子音キーだけで文字列「めも」と入
力する場合、子音キー107を4回連続打鍵し(S1→
S2→S3→(S4→S5→S6→S7)×3)、制御
キー113を1回打鍵し(S4→S5→S10→S12
→S13)、子音キー107を5回打鍵する(S1→S
2→S3→(S4→S5→S6→S7)×4)。
【0044】(iii)母音キーも使って文字列「めも」
と入力する場合、子音キー107を1回打鍵し(S1→
S2→S3)、母音キー122を1回打鍵することで文
字「め」が入力され(S4→S5→S10→S11)、
子音キー107を1回打鍵し(S1→S2→S3)、母
音キー123を1回打鍵することで文字「も」が入力さ
れる(S4→S5→S10→S11)。
【0045】(iv)子音キー107を押したまま誤って
他の母音キーを押した場合、子音キー107は押された
ままの状態で母音キー122を打鍵し直すことで、文字
「め」が入力される(S1→S2→S3→S4→S5→
S10→S11→S1→S2→S14→S15→S1
1)。
【0046】(v)文字「め」を、子音キー107の連
続打鍵することで入力する際、誤って子音キー107を
5回連続打鍵してしまった場合、引き続き、母音キー1
22を1回打鍵することで、文字「め」が入力される
(S1→S2→S3→(S4→S5→S6→S7)×4
→S4→S5→S10→S11)。
【0047】図4はキーボード部4aの使用状態を示す
図である。携帯電話機の筐体前面には、画面表示部5お
よびキーボード部4aが配置されている。なお、図にお
いては、操作入力部4における他の部材や、音声入出力
部6等は省略されている。このキーボード部4aでは、
子音の右に母音を並べるローマ字の表記方法に合わせ
て、筐体201の左側に子音キー群202、右側に母音
キー群203が配置されている。
【0048】そして、文字入力を行う際、使用者は左手
204の指を使って子音キー群202の打鍵を行い、右
手205の指を使って母音キー群203の打鍵を行うこ
とが可能である。このような配置したことで、ローマ字
の表記方法と子音/母音との位置関係が一致し、さら
に、左手204と右手205との役割分担が明確になる
ので、使用者にとってキー配置が把握し易く、文字入力
の効率を向上させることができる。
【0049】以上示したように、第1実施形態では、子
音キー群202の他に、母音キー群203を加え、母音
キー群による入力文字種の切り替えを行えるようにした
ことによって、子音キーの連続打鍵による入力と、子音
キーの打鍵に引き続く母音キーの打鍵による入力とを、
文字入力モードを切り替えることなく、行うことができ
る。
【0050】例えば、片手入力では、子音キーの連続打
鍵による入力、両手入力では、子音キーの打鍵に引き続
く母音キーの打鍵による入力といった使い分けが可能で
ある。また、子音キーの連続打鍵によって文字を入力す
る際に、打鍵回数を誤った場合でも、母音キーを打鍵す
ることで、容易に目的の文字を入力できる。
【0051】さらに、入力文字種の切り替えを少ない打
鍵数で容易に行うことができ、文字入力の効率が向上す
る。例えば、仮名文字の文章では、仮名文字と仮名小文
字とは連続して入力文字種を切り替える可能性が高く、
英文字の文章では、英字大文字と英字小文字とは連続し
て入力文字種を切り替える可能性が高いので、関連のあ
る入力文字種を同じ母音キーに配置したことで、文章を
入力する際の入力文字種の切り替えが容易になる。
【0052】[第2実施形態]図5は第2実施形態にお
ける画面表示部およびキーボード部を示す正面図であ
る。第2実施形態では、筐体201内の画面表示部15
はキーボード部4aの上側に配置されている。この画面
表示部15には、入力文字表示部344の他に、対応文
字表示部340〜343が設けられている。
【0053】キーボード部4a内の各キー動作は前記第
1実施形態と同じである。子音キーの打鍵だけによって
入力された文字、あるいは子音キーの打鍵と母音キーの
打鍵との組み合わせによって入力された文字は、入力文
字表示部344に表示される。また、子音キー群の1つ
のキーが打鍵されると、打鍵された子音キーに引き続い
て母音キーを打鍵した場合に入力される文字が対応文字
表示部340〜343に各母音キーに対応して表示され
る。すなわち、各対応文字表示部340〜343は、対
応する母音キー120〜123が打鍵されたときに入力
される文字を表示する。
【0054】具体的に、文字「す」を入力する場合、ま
ず、子音キー103を打鍵すると、入力文字表示部34
4に文字「さ」が表示される。同時に、対応文字表示部
340、341、342、343には、それぞれ文字
「し」、「す」、「せ」、「そ」が表示される。
【0055】このように、第2実施形態では、子音キー
が打鍵されると、引き続き母音キーを打鍵した場合に入
力される文字が各対応文字表示部に表示されるので、使
用者は子音キーの打鍵に引き続いてどの母音キーを打鍵
すれば入力したい文字が入力されるのかを容易に把握で
き、文字入力の効率を向上させることができる。
【0056】図6は文字入力が確定している状態または
子音キーがなにも打鍵されていない状態における画面表
示部およびキーボード部を示す正面図である。文字入力
が確定している状態または子音キーがなにも打鍵されて
いない状態では、母音キー群203は入力文字種を切り
替える働きを行うので、各母音キーが打鍵された場合に
切り替わる入力文字種がそれぞれ対応文字表示部340
〜343に表示される。
【0057】すなわち、母音キー120を打鍵すると、
仮名文字入力モードから仮名小文字入力モードに切り替
わるので、対応文字表示部340には、仮名入力モード
を表す記号が表示される。同様に、母音キー121を打
鍵すると、英字大文字入力モードから英字小文字入力モ
ードに切り替わるので、対応文字表示部341には、英
字入力モードを表す記号が表示される。同様に、母音キ
ー122を打鍵すると、数字入力モードから記号入力モ
ードに切り替わるので、対応文字表示部342には、数
字/記号入力モードを表す記号が表示される。同様に、
母音キー123を打鍵すると、対応文字表示部343に
は、定型文入力モードに切り替わるので、定型文入力モ
ードを表す記号が表示される。
【0058】このように、第2実施形態では、文字入力
が確定している状態または子音キーがなにも打鍵されて
いない状態の時、母音キーを打鍵した場合に切り替わる
入力文字種を表す記号が各対応文字表示部に表示される
ので、使用者はどの母音キーを打鍵すれば、切り替えた
い入力文字種に切り替えられるのかを容易に把握でき、
文字入力の効率を向上させることができる。
【0059】[第3実施形態]図7は第3実施形態にお
ける画面表示部およびキーボード部を示す正面図であ
る。
【0060】第3実施形態では、母音キー群の配置が前
記第1および第2実施形態と異なる。すなわち、母音キ
ー群は、子音キー群の右側ではなく、子音キー群の上側
の、制御キー113と画面表示部25との間に横一列に
配置されている。また、画面表示部25内の各対応表示
部440〜443は、画面表示部25下側の各母音キー
の近くに配置されている。各対応表示部440〜443
の表示動作は前記第2実施形態で示した通りである。
【0061】このように、第3実施形態では、母音キー
120〜123と対応表示部440〜443とが接近
し、その対応関係がより明確になるので、使用者は母音
キーと対応表示部との関係を容易に把握でき、文字入力
の効率を向上させることができる。
【0062】以上が本発明の実施の形態の説明である
が、本発明は、これら実施の形態の構成に限られるもの
ではなく、特許請求の範囲で示した機能、または実施の
形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのよ
うなものであっても適用可能である。
【0063】例えば、上記実施形態では、携帯電話機に
適用した場合を示したが、これに限定されるものではな
く、携帯情報端末(PDA)など、本発明は文字入力を
行う種々の装置に適用可能である。また、入力手段とし
ては、操作用部材であるキーと信号入力用のキー接点と
を有してなるものに限らず、キーを画像表示する表示部
と信号入力用のタッチパネルとによるものなどを用いて
もよく、機械的または電気的な手段によって文字情報を
入力可能なものであればどのようなものでも構わない。
また、キーボード上のキーを直接、指で打鍵することに
よって文字を入力するものに限らず、表示装置の画面上
に表示された仮想キーボードに対し、タッチペン等を用
いて入力操作を行うようなものにも同様に適用可能であ
る。
【0064】また、本発明は、前述した実施形態の機能
を実現するソフトウェアのプログラムコードを装置に供
給することによって達成される場合、そのプログラム自
体およびそのプログラムを記憶した記憶媒体であっても
よい。
【0065】上記実施形態では、図3のフローチャート
に示すプログラムコードは、主制御部3内のROMに格
納されている。プログラムコードを供給する記憶媒体と
しては、ROMに限らず、例えばディスク状媒体、不揮
発性のRAMを有してなるメモリカードなどを用いるこ
とができる。
【0066】本実施形態によれば、子音キーの連続打鍵
による入力と、子音キーの打鍵に引き続く母音キーの打
鍵による入力とを、入力モードの切り替え無しに行うこ
とができる。したがって、片手入力では、子音キーの連
続打鍵による入力、両手入力では、子音キーの打鍵に引
き続く母音キーの打鍵による入力といった使い分けが可
能である。また、子音キーの連続打鍵によって入力する
場合、打鍵回数を誤った場合でも、母音キーを打鍵する
ことで、容易に目的の文字を入力できる。さらに、入力
文字種の切り替えを少ない打鍵数で容易に行うことがで
きる。
【0067】このように、入力文字種の切り替えを容易
に行うことができ、また、連続打鍵回数を間違えた場合
の修正を容易に行うことができるため、文字入力の効率
を向上させることが可能である。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、子
音キーの連続打鍵による入力と、子音キーの打鍵に引き
続く母音キーの打鍵による入力とを、入力モードの切り
替え無しに行うことができるため、入力文字種の切り替
えを少ない打鍵数で容易に行うことが可能である。ま
た、子音キーの連続打鍵によって入力する場合に、打鍵
回数を誤った場合でも母音キーを打鍵することで容易に
目的の文字を入力でき、修正を容易に行うことが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における携帯電話機の構成を示す
ブロック図。
【図2】文字入力(キーボード)部に配置された各種キ
ーを示す構成説明図。
【図3】文字入力処理手順を示すフローチャート。
【図4】キーボード部の使用状態を示す説明図。
【図5】第2実施形態における画面表示部およびキーボ
ード部を示す正面図。
【図6】文字入力が確定している状態または子音キーが
なにも打鍵されていない状態における画面表示部および
キーボード部を示す正面図。
【図7】第3実施形態における画面表示部およびキーボ
ード部を示す正面図。
【符号の説明】
1 携帯電話機 3 主制御部 4 操作入力部 4a 文字入力部(キーボード部) 5、15、25 画面表示部 101〜112 子音キー 120〜123 母音キー 113 制御キー 202 子音キー群 203 母音キー群 340〜343、440〜443 対応表示部 344 入力文字表示部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キーを打鍵することにより仮名50音図
    の配列における文字を入力する文字入力装置であって、 キーに子音を割り当てた子音キー群、およびキーに母音
    を割り当てた母音キー群が配置されたキーボード手段
    と、 最初に1つの子音キーを打鍵することで、この打鍵され
    た子音キーに対応する行の「あ」段の1文字を入力する
    1キー文字入力手段と、 1つの子音キーを打鍵した後または同時に、1つの母音
    キーを打鍵することで、この打鍵された子音キーおよび
    母音キーに対応する1文字を入力する複数キー文字入力
    手段と、 前記子音キーが打鍵されていない状態で母音キーを打鍵
    することにより、この打鍵された母音キーに対応する入
    力文字種を切り替える文字種切替手段と、 を備えたことを特徴とする文字入力装置。
  2. 【請求項2】 前記複数キー文字入力手段は、各行
    「あ」段を除く文字を入力することを特徴とする請求項
    1記載の文字入力装置。
  3. 【請求項3】 前記複数キー文字入力手段は、前記子音
    キー群のうち任意の子音キーを連続打鍵した場合、打鍵
    回数によって母音を決定し、前記連続打鍵された子音キ
    ーおよび前記打鍵回数によって決定された母音に対応す
    る1文字を入力することを特徴とする請求項1または2
    記載の文字入力装置。
  4. 【請求項4】 前記複数キー文字入力手段は、前記子音
    キーの連続打鍵に引き続いて前記母音キーを打鍵した場
    合、前記子音キーの打鍵回数にかかわらず、前記打鍵さ
    れた子音キーおよび前記打鍵された母音キーに対応する
    1文字を入力することを特徴とする請求項3記載の文字
    入力装置。
  5. 【請求項5】 前記子音キー群は、文字「わ」ととも
    に、この文字「わ」の段に文字「を」、「ん」を割り当
    てた1つの子音キーと、「あ」行〜「ら」行までの9行
    を指定する9つの子音キーとから構成されたことを特徴
    とする請求項1記載の文字入力装置。
  6. 【請求項6】 仮名の濁音、半濁音、長符音、読点およ
    び句点は1文字の記号として入力され、前記子音キー群
    には、濁音および半濁音を入力するためのキーが付加さ
    れるとともに、このキーの所定段に長符音が割り当てら
    れるか当該キーとは別に所定キーの所定段に長符音が割
    り当てられ、さらに、読点および句点を入力するための
    キーが付加されたことを特徴とする請求項1記載の文字
    入力装置。
  7. 【請求項7】 前記複数キー文字入力手段は、前記文字
    種切替手段によって前記入力文字種が仮名の小文字に設
    定された場合、文字「た」が配置された子音キーを打鍵
    するか、または文字「つ」の入力に相当するキーを打鍵
    することで、促音を入力することを特徴とする請求項1
    記載の文字入力装置。
  8. 【請求項8】 前記文字種切替手段は、入力文字種を平
    仮名の大文字または平仮名の小文字に切り替える平仮名
    切替手段と、入力文字種を片仮名の大文字または片仮名
    の小文字に切り替える片仮名切替手段と、アルファベッ
    トの大文字またはアルファベットの小文字に切り替える
    アルファベット切替手段と、数字または記号に切り替え
    る数字/記号切替手段とを有することを特徴とする請求
    項1記載の文字入力装置。
  9. 【請求項9】 ローマ字の表記方法に合わせて、前記キ
    ーボード手段の左側に前記子音キー群、および右側に前
    記母音キー群が配置されたことを特徴とする請求項1記
    載の文字入力装置。
  10. 【請求項10】 子音キーが打鍵された場合、引き続
    き、母音キーが打鍵された場合に入力される文字を、前
    記母音キーに関連付けて画面に表示する入力文字表示手
    段を備えたことを特徴とする請求項1ないし9のいずれ
    かに記載の文字入力装置。
  11. 【請求項11】 入力文字が確定している状態、または
    子音キーが打鍵されていない状態の場合、前記母音キー
    群の各母音キーに割り当てられた入力文字種を画面に表
    示する入力文字種表示手段を備えたことを特徴とする請
    求項1ないし10のいずれかに記載の文字入力装置。
  12. 【請求項12】 前記キーボード手段において、前記母
    音キー群は前記子音キー群の上側かつ前記画面の下側に
    横一列に配置されたことを特徴とする請求項10または
    11記載の文字入力装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれかに記載
    の文字入力装置を備えた携帯電話機。
  14. 【請求項14】 キーを打鍵することにより仮名50音
    図の配列における文字を入力する文字入力方法であっ
    て、 最初に1つの子音キーを打鍵することで、この打鍵され
    た子音キーに対応する行の「あ」段の1文字を入力する
    1キー文字入力ステップと、 1つの子音キーを打鍵した後または同時に、1つの母音
    キーを打鍵することで、この打鍵された子音キーおよび
    母音キーに対応する1文字を入力する複数キー文字入力
    ステップと、 前記子音キーが打鍵されていない状態で母音キーを打鍵
    することにより、この打鍵された母音キーに対応する入
    力文字種を切り替える文字種切替ステップと、 を有することを特徴とする文字入力方法。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし13のいずれかに記載
    の文字入力装置の機能を実現するためのコンピュータ読
    み取り可能なプログラムコードを保持する記憶媒体。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし13のいずれかに記載
    の文字入力装置の機能を実現するためのコンピュータ読
    み取り可能なプログラムコードを有するプログラム。
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