JP2003255754A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003255754A
JP2003255754A JP2002052682A JP2002052682A JP2003255754A JP 2003255754 A JP2003255754 A JP 2003255754A JP 2002052682 A JP2002052682 A JP 2002052682A JP 2002052682 A JP2002052682 A JP 2002052682A JP 2003255754 A JP2003255754 A JP 2003255754A
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roller
heat source
control
pressure roller
fixing
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Application number
JP2002052682A
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English (en)
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Masanori Fujii
正憲 藤井
Yoshihisa Tanaka
義久 田中
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Original Assignee
Kyocera Mita Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外部加熱定着方式を用いた画像形成装置におい
て、定着ローラと加圧ローラの両方のウォームアップ時
間を極力削減した画像形成装置を提供することにある。 【解決手段】各ローラを回転させて加熱ローラ内部の熱
源の高電力での通電制御を開始するとともに、加圧ロー
ラ内部の熱源の通電を押さえる第1制御と、各ローラを
回転させて加熱ローラ内部の熱源の低電力での通電制御
を開始するとともに、加圧ローラ内部の熱源の通電を行
なう第2制御とを行なう制御手段とを備え、出力部数が
所定数以下であれば、第1制御を行ない、出力部数が所
定数以上であれば、第2制御を行なうことを特徴とする
画像形成装置

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱したローラ対
のニップ間を未定着トナー画像を担持した用紙を挿通さ
せて用紙上未定着トナーを加熱、溶融させて用紙に定着
させる定着装置を用いた画像形成装置に関する。特に、
定着ローラ表面を外部から加熱する外部加熱定着装置を
用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真方式の画像形成装置
においてはニップを形成するロール対の少なくとも一方
のローラ内部に内蔵された熱源によって加熱されたロー
ラ対のニップ間を、未定着トナー画像を担持した用紙を
通過させてることによって用紙上のトナーを定着させる
熱ローラ定着方式が用いられている。この様な熱ローラ
定着方式では、定着ローラの熱容量が大きく、定着ロー
ラ内部に内蔵されたハロゲンランプなどの熱源からのロ
ール表面への熱の伝播に長時間が必要である。その結
果、画像形成装置本体に電源を入れてから定着可能な定
着温度に達するまでのウオームアップ時間に数分もの時
間が必要であるため、画像出力動作を速やかに実行でき
ないといった問題があった。また、画像出力後に定着ロ
ーラ表面の制御温度を低めに推移させる省エネモードに
おいても再び定着温度に復帰させる為の時間が長いとい
った問題や、画像出力を短時間で再開できるように上記
制御温度を定着温度からそれほど下げないとすれば、省
エネ効果が多く望めないなどの問題があって、改良が望
まれていた。
【0003】このような、従来からの熱ローラ定着方式
でのウオームアップ時間の短縮、消費電力の低減などを
目的として近年において例えば特開1999−2446
1公報に記載されているような外部加熱方式が提案され
ている。この公報には定着ローラを外部から加熱する為
の加熱ローラが用いられており、定着ローラ表面への熱
の伝播を行なわせるには好適ではある。しかし、加熱ロ
ーラから定着ローラへのより良好な熱伝播の為の手段が
開示されておらず、また、定着ローラとニップを形成す
る加圧ローラに対しては定着ローラを介して加熱ローラ
の熱が伝播されて到達するだけで温度上昇が緩慢であ
る。このような理由から、本公報の外部加熱方式の定着
方式は、ウォームアップ時間の短縮には限界があり、定
着ローラ表面を制御しても加圧ローラ温度の正確な制御
が困難である。そこで、加圧ローラの加熱促進の為に例
えば特開2001−154529には定着ローラ、加圧
ローラ、加熱ローラ全てに内部加熱源を設ける方式が提
案されている。しかし限られた画像形成装置の消費電力
を3本のローラ内の加熱源に振り向けると加熱ローラの
発熱量が減少するために定着ローラ表面の温度上昇が緩
慢となり、ウォームアップタイムの短縮が困難となるな
どの問題が生ずる。また、用紙上のトナーを良好に定着
させるには、トナーに直接接触する定着ローラの温度が
主に影響しており、トナーの溶融温度付近に設定するこ
とが必要である。加圧ローラの温度は用紙温度を維持す
る為にある程度の加熱が必要である。さらに、出力部
数、出力用紙サイズにかかわらず、同じウォームアップ
時間を待たなければならなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】。そこで本発明の第1
の目的は、上記外部定着方式の問題に鑑みて、定着ロー
ラと加圧ローラの両方のウォームアップ時間を極力削減
した画像形成装置を提供することにある。さらに本発明
の第2の目的は、無駄な電力消費を伴わずに、高目の定
着ローラ表面温度と低目の加圧ローラ表面温度に短時間
に到達できる画像形成装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、請求項1の発明は、与えられた画像データを、トナ
ーによって、用紙に乗せ、その用紙の出力を行なう画像
形成装置において、用紙上の未定着トナーを定着する定
着ローラと、内部に熱源を備えて、定着ローラに当接す
ることによって用紙を挿通するニップを形成する加圧ロ
ーラと、消費電力が高電力と低電力の2段階に切り替え
可能である熱源を内部に備え、定着ローラ表面に当接す
ることによって定着ローラを加熱する加熱ローラと、定
着ローラ表面温度の検知手段と、加圧ローラ表面温度の
検知手段と、与えられた画像データを、用紙に乗せて、
出力を行なう出力部数が所定数か否か、判別することの
できる判別手段と、各ローラを回転させて加熱ローラ内
部の熱源の高電力での通電制御を開始するとともに、加
圧ローラ内部の熱源の通電をおさえる第1制御と、各ロ
ーラを回転させて加熱ローラ内部の熱源の低電力での通
電制御を開始するとともに、加圧ローラ内部の熱源の通
電を行なう第2制御とを行なう制御手段とを備え、出力
部数が所定数以下であれば、第1制御を行ない、出力部
数が所定数以上であれば、第2制御を行なうことを特徴
とする画像形成装置である。請求項1の発明によれば、
プリンタ、複写からの出力部数が所定数以下であれば、
各ローラを回転させて加熱ローラ内部の熱源の高電力で
の通電制御を開始することができ、少ない熱容量で、制
御温度に達成することができるので、少数枚に適したウ
ォームアップ状態に達することが可能となる。また、出
力部数が所定数以下であれば、各ローラを回転させて加
熱ローラ内部の熱源の低電力で、加圧ローラ内部の熱源
の通電制御を開始することができ、加圧ローラにたくさ
んの熱容量を蓄えながら、ウォームアップ状態に達する
ことが可能となる。特に出力部数が所定数以下のもの
は、ウォームアップ時間が大幅に削減される。
【0006】さらに、請求項2の発明は、与えられた画
像データを、トナーによって、用紙に乗せ、その用紙の
出力を行なう画像形成装置において、用紙上の未定着ト
ナーを定着する定着ローラと、内部に熱源を備えて、定
着ローラに当接することによって用紙を挿通するニップ
を形成する加圧ローラと、消費電力が高電力と低電力の
2段階に切り替え可能である熱源を内部に備え、定着ロ
ーラ表面に当接することによって定着ローラを加熱する
加熱ローラと、定着ローラ表面温度の検知手段と、加圧
ローラ表面温度の検知手段と、 与えられた画像データ
を、用紙に乗せて、出力を行なう出力部数が所定数か否
か、判別することのできる判別手段と、各ローラを回転
させて加熱ローラ内部の熱源の高電力での通電制御を開
始するとともに、加圧ローラ内部の熱源の通電を押さえ
る第1制御と、各ローラを回転させて加熱ローラ内部の
熱源の低電力での通電制御を開始するとともに、加圧ロ
ーラ内部の熱源の通電を行なう第2制御とを行なう制御
手段とを備え、出力開始の所定枚数までは、第1制御を
行ない、出力部数が所定数超えると、第2制御を行なう
ことを特徴とする画像形成装置である。請求項2の発明
によれば、プリンタ、複写からの出力が出力開始の所定
枚数までは、各ローラを回転させて加熱ローラ内部の熱
源の高電力での通電制御を開始し、出力が出力開始の所
定枚数超は、各ローラを回転させて加熱ローラ内部の熱
源の低電力で、加圧ローラ内部の熱源の通電制御を開始
するので、ウォームアップ状態に早く達することが可能
となる。
【0007】さらに請求項3の発明は、与えられた画像
データを、トナーによって、用紙に乗せ、その用紙の出
力を行なう画像形成装置において、用紙上の未定着トナ
ーを定着する定着ローラと、内部に熱源を備えて、定着
ローラに当接することによって用紙を挿通するニップを
形成する加圧ローラと、消費電力が高電力と低電力の2
段階に切り替え可能である熱源を内部に備え、定着ロー
ラ表面に当接することによって定着ローラを加熱する加
熱ローラと、定着ローラ表面温度の検知手段と、加圧ロ
ーラ表面温度の検知手段と、与えられた画像データを、
用紙に乗せて、出力を行なう出力部数が所定数か否か、
判別することのできる判別手段と、各ローラを回転させ
て加熱ローラ内部の熱源の高電力での通電制御を開始す
るとともに、加圧ローラ内部の熱源の通電を押さえる第
1制御と、各ローラを回転させて加熱ローラ内部の熱源
の低電力での通電制御を開始するとともに、加圧ローラ
内部の熱源の通電を行なう第2制御とを行なう制御手段
とを備え、出力所定サイズ以下であれば、第1制御を行
ない、出力所定サイズ以上であれば、第2制御を行なう
ことを特徴とする画像形成装置である。請求項3の発明
によれば、プリンタ、複写からの出力が出力所定サイズ
以下であれば、各ローラを回転させて加熱ローラ内部の
熱源の高電力での通電制御を開始し、出力が出力所定サ
イズ以上であれば、各ローラを回転させて加熱ローラ内
部の熱源の低電力で、加圧ローラ内部の熱源の通電制御
を開始するので、ウォームアップ状態に早く達すること
が可能となる。
【0008】さらに請求項4の発明は、請求項1に記載
の画像形成装置において、請求項1に記載の画像形成装
置において前記加熱ローラと前記加圧ローラの何れも
が、金属ローラ或いは金属ローラとその表面を被覆する
樹脂層とからなり、前記定着ローラが芯金とその周囲に
形成された弾性体とから構成されることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、加熱ローラの主要部分を熱の
良導体である金属製としたので加熱ローラ内部の熱源か
らの発生熱をより短時間に加熱ローラ表面へ伝播させる
ことによって、ウォームアップ時間を一層短縮すること
が可能となる。さらに、剛体である加熱ローラに対して
定着ローラを弾性体とするので、良好な熱伝導に必要な
ニップ幅が確保される。さらに弾性体である定着ローラ
に対して加圧ローラを金属製としたので、定着に必要な
ニップが確保され、熱の良導体である金属製であること
から、加圧ローラ表面の加熱も促進される。
【0009】さらに請求項5の発明は、加圧ローラの熱
源の高電力の消費電力が、その熱源の低電力の消費電力
と、加圧ローラの消費電力の総和とほぼ等しいことを特
徴とする請求項1から請求項4に記載の画像形成装置で
ある。請求項5の発明によれば、加圧ローラの熱源の高
電力の消費電力が、その熱源の低電力の消費電力と、加
圧ローラの消費電力の総和とほぼ等しくすることで、第
1制御と第2制御の消費電力を、ほぼ同じにすることが
できるため、画像形成装置全体の消費電力をコントロー
ルしやすい。
【0010】請求項6の発明は、与えられた画像データ
を、トナーによって、用紙に乗せ、その用紙を出力を行
なう画像形成装置において、消費電力が高電力と低電力
の2段階に切り替え可能である熱源を備え、用紙上の未
定着トナーを定着する定着ローラと、熱源を備えて、定
着ローラに当接することによって用紙を挿通するニップ
を形成する加圧ローラと、与えられた画像データを、ト
ナーによって、用紙に乗せ、その用紙の出力を行なう出
力部数が所定数か否か、判別することのできる判別手段
と、定着ローラ表面温度の検知手段とを備え、各ローラ
を回転させて加熱ローラ内部の熱源の高電力での通電制
御を開始するとともに、加圧ローラ内部の熱源の通電を
押さえる第1制御と、各ローラを回転させて加熱ローラ
内部の熱源の低電力での通電制御を開始するとともに、
加圧ローラ内部の熱源の通電を行なう第2制御とを行な
う制御手段とを備え、出力部数が所定数以下であれば、
第1制御を行ない、出力部数が所定数以上であれば、第
2制御を行なうことを特徴とする画像形成装置である。
請求項6の発明によれば、プリンタ、複写からの出力部
数が所定数以下であれば、各ローラを回転させて加熱ロ
ーラ内部の熱源の高電力での通電制御を開始することが
でき、少ない熱容量で、制御温度に達成することができ
るので、少数枚に適したウォームアップ状態に達するこ
とが可能となる。また、出力部数が所定数以下であれ
ば、各ローラを回転させて加熱ローラ内部の熱源の低電
力で、加圧ローラ内部の熱源の通電制御を開始すること
ができ、加圧ローラにたくさんの熱容量を蓄えながら、
ウォームアップ状態に達することが可能となる。特に出
力部数が所定数以下のものは、ウォームアップ時間が大
幅に削減される。
【発明の実施の形態】本発明は、特に、画像形成装置2
00は、パソコン(図示せず)からの画像データをトナ
ーによって、用紙に乗せ、その用紙の出力を行なう画像
プリンタ出力や、読取り部11Uで読取られた原稿画像
データを用紙に乗せて、出力を行なう複写する機能を備
えたマルチファンクションタイプの出力装置に適応す
る。以下、本発明に従って構成された装置本体の好適実
施形態を添付図面を参照して更に説明する。尚、以下の
実施形態は本発明を具体化した一例であって本発明の技
術的範囲を限定する性格のものではない。図1はこの発
明の第1の実施形態にかかる画像形成装置200の外観
構成を示す斜視図である。図2は画像形成装置200の
内部構成を示す正面図である。図3は原稿搬送部を不図
示として、画像形成装置200の右側面から見た原稿カ
バーの開閉状態を示す模式図である。
【0011】図1、図2に示すように、画像形成装置2
00は本体ハウジング11とその上方の上ハウジング1
1Uと、上ハウジングの上部に開平自在に載置された原
稿搬送部14で区画されている。本件は、特に、画像形
成装置200は、パソコン(図示せず)からの画像デー
タを用紙に乗せて、出力を行なうプリンタ出力や、読取
り部11Uで読取られた原稿画像データを用紙に乗せ
て、出力を行なう複写する場合に、効果がある。本体ハ
ウジング11と上ハウジング11Uの中間部には右側側
面から略水平方向に内側に入り込んだシート材スタック
空間部12が形成されている。シート材スタック空間部
12には本体ハウジングから横方向に排出されるシート
材を受け取り、積載する為の上シートトレイ1、下シー
トトレイ2が設けられている。このように、画像形成装
置本体内部にシート排出部を設けたいわゆる胴内排紙方
式の画像形成装置においては、シートスタック空間の占
有空間を設ける必要から、画像形成部のコンパクト化が
要求され現像装置においてもコンパクトかつ低コストの
1成分現像方式が有利である。
【0012】上ハウジング11Uは画像読取り位置にお
いて原稿を露光して画像を読取るための露光部15を内
蔵しておりその上面には操作パネル13や透明なガラス
板からなる原稿載置板21が配設されている。上ハウジ
ング11Uの上方には原稿画像を読み取るために原稿を
画像読取り位置Rに搬送するための原稿搬送部14が載
置されている。原稿カバー14dは図3に示すように機
械奥側のヒンジ部9によって上ハウジング上に開平自在
に支持されている。原稿カバー14dは実線で示す閉位
置において通常載置されており、破線で示す開位置まで
開放することが可能である。画像形成装置200はシー
トスルー方式と原稿固定方式の2方式の原稿画像読取り
を行なうことが可能である。まずシートスルー方式は閉
状態の原稿搬送部14によって画像読取り位置Rを通過
している原稿を、画像読取り位置に対向して固定配置さ
れた露光部15で画像読取りする方式である。さらに原
稿固定型方式は、原稿搬送部14を開状態とし、原稿載
置板21上面に原稿を載置し、露光部15を移動させつ
つ画像読取りする方式である。本実施形態は、シートス
ルー方式に基づいた実施例として説明を行なう。
【0013】本体ハウジング11は、下ハウジング11
Dとその上方の連結ハウジング11Cに区画できる。下
ハウジング11Dは用紙の給紙部と、用紙上にトナー画
像を形成する画像形成部と、用紙上のトナー画像を定着
するための定着部を内蔵している。連結ハウジング11
Cは定着後の用紙を搬送してシート材スタック空間のシ
ートトレイに向けて排出するための用紙搬送路を内蔵し
ている。
【0014】上ハウジング11Uの構成を図1、図2を
元に説明する。上ハウジング11Uの手前側には操作パ
ネル13が備えられている。原稿搬送部14は原稿給紙
トレイ14aと原稿搬送部本体14bと原稿排紙トレイ
14cと原稿カバー14dを備えている。原稿排紙トレ
イ14cは原稿カバー14d上面の一部に直付けで形成
している。原稿搬送路dの延長上の上流端に原稿給紙ト
レイ14aが配設され、原稿搬送路dの延長上の下流端
には原稿排出トレイ14cが配設されている。原稿読取
り部本体14bには原稿搬送路dに沿って原稿搬送方向
の上流側から下流側にかけてピックアップローラ22、
搬送ローラ対23とレジストローラ対24、排出ローラ
対25が設けられている。搬送ローラ対23は駆動ロー
ラ23aと分離ローラ23bから構成されている。分離
ローラ23bは回転負荷が所定トルクを下回る場合のみ
駆動ローラ23aと逆方向に回転し、回転負荷が所定ト
ルクを上回る場合には駆動ローラ23aと従動回転する
ようになっている。
【0015】レジストローラ対24と排出ローラ対25
の間には画像読取り部Rが設けられている。画像読取り
位置Rには原稿載置板21への対向する向きにシェーデ
ィング補正用の白基準板26と、白基準板26の上方に
あって白基準板26を原稿載置板21に押圧するための
原稿押圧部26aとが設けられている。原稿搬送路dは
搬送ローラ対23から画像読取り位置Rに至る間におい
て反転するように湾曲している。原稿搬送路dの上流側
から下流側に向けて各センサが設けられている。つま
り、原稿給紙トレイ14a中央部に原稿検知センサS1
が設けられ、搬送ローラ対23の下流側に給紙センサS
2が設けられ、排出ローラ対25の下流側に排出センサ
S3が設けらている。
【0016】原稿搬送部で原稿を搬送移動させつつ固定
した露光ランプで原稿露光させるいわゆるシートスルー
原稿読取り方式に基づいて以下の説明を進める。原稿給
送トレイ14aに画像面を上向きにセットされたM枚の
原稿は、ばね部材6aによって上向きに付勢されたセッ
ト原稿押さえ部材6bによって所定の圧力でピックアッ
プローラ22に押しつけられる。操作パネル13のコピ
ー開始ボタンがオンされると図示しない1次給紙駆動手
段によりピックアップローラ22と搬送ローラ23が回
転駆動される。原稿給紙トレイ14aにセットされた原
稿はピックアップローラ22によって上面側から通常複
数枚が搬送ローラ対23に送られる。搬送ローラ対23
に送られた複数枚の原稿は分離ローラ23bにより最上
部の1枚のみが分離されてレジストローラ対24に向け
て搬送される。原稿先端が給紙センサS2によって検出
されてから所定の距離だけ搬送された後、給紙駆動手段
の作動停止により搬送ローラ対23の駆動ローラ23a
とピックアップローラ22の回転駆動が停止され一次給
紙が終了する。原稿はその先端がレジストローラ対24
のニップ部に押圧されかつその先端にたわみが形成され
た状態で停止させられる。
【0017】一次給紙が終了してから所定時間経過後、
2次給紙が開始される。つまり図示しない2次給紙駆動
手段の作動によりレジストローラ対24が回転駆動され
る。原稿はレジストローラ対24により画像読取り位置
R及び排出ローラ対25に向けて搬送させられた後、最
終的には排出ローラ対25によって原稿排出トレイ14
c上に排出される。排出ローラ対の下流側に設けられた
排紙センサS3により原稿の後端通過を検知したことに
よって原稿1枚の画像読取りの完了を検出するようにな
っている。排紙センサS3は原稿の給紙搬送完了毎に原
稿枚数を計数するカウント機能を有しており、原稿セッ
ト検知センサS1が後続の原稿を検知していれば、2枚
目以降の原稿搬送が続行される。原稿は画像読取り位置
Rを通過する際に白基準板26と原稿押圧部26aによ
って原稿載置板21の表面を軽く押圧されながら搬送さ
れ、原稿画像面が原稿載置板を挟んで対抗する露光ラン
プ27によって光走査されるようになっている。
【0018】次に、露光部15について説明する。図2
において、露光ランプ27及び反射板28と第1ミラー
29と第2ミラー30と第3ミラー31と集光レンズ3
2とイメージセンサ、例えばライン型のCCD33を備
えている。露光ランプ27と第1ミラー29は第一キャ
リッジ(図示せず)上に搭載され、第2ミラー30、第
3ミラー31は第二キャリッジ(図示せず)上に搭載さ
れている。シートスルー方式で原稿画像を読み取る設定
では、第一キャリッジが前記画像読み取り位置Rの直下
に移動し、露光ランプ27からの光照射光が移動中の原
稿を露光する。照射光は第1ミラー29、第2ミラー3
0、第3ミラー31、集光レンズ32を通じてCCD3
3に到達して光電変換処理を経て電気信号となるように
読み取られる。また、原稿固定方式で原稿画像を読み取
る場合には、原稿載置板21上の載置された原稿画像は
露光部15による読取走査を受けることにより、CCD
33上に縮小結像され、光電変換処理を経て電気信号と
なるように読み取られる。
【0019】引き続き図2を参照して、本体ハウジング
11を形成する下ハウジング11Dと連結ハウジング1
1Cの内、下ハウジングの構造について説明する。下ハ
ウジング11Dの下方の給紙部にはシートカセット34
と、画像形成部36と、定着装置37とが内蔵さてい
る。シートカセット34に収容されたシート材Pは繰り
出しコロ34aにより1枚ずつ送り出される。下ハウジ
ング11Dの左側下方部には開閉可能な手差し給紙トレ
イ35が備えられていて、この手差し給紙トレイ35に
セットされたシート材Pも繰り出しコロ35aにより1
枚ずつ送り出される。
【0020】次に画像形成部について説明する。感光体
ドラム201は外径40mmの正帯電性のアモルファス
シリコン感光体ドラムであって、駆動時には図示した方
向に200mm/秒の速度で回転する。尚、本複写機に
おいては省エネの為に感光体ドラム付近には画像流れ対
策用のドラムヒータは一切備えられてはいない。感光体
ドラム38の表面は5KVの高電圧が印可されたメイン
チャージャー202から発生したコロナ放電によって+
250Vに一様帯電した後、レーザースキャニングユニ
ット40からのビーム光の照射によって明電位+10V
と暗電位+250Vの部分からなる静電潜像が形成され
る。更に感光体の回転によって静電潜像は現像位置にま
で回転移動する。現像装置300内部の現像スリーブ3
01は非磁性のアルミニウム製であって、内部に固定磁
石を配して現像ローラを構成している。現像スリーブ3
01の外径は20mmであって、感光体ドラム201と
300μmの間隙をもって、回転自在に支持されてお
り、駆動時には感光体ドラムと同一方向に360mm/
秒の速度で回転する。現像部300内は、体積平均粒径
9μm(コールターカウンターによるメジアン径)の正
帯電の磁性トナーが充填されており、図示しない穂切り
板で現像スリーブ表面にトナー薄層が形成される。現像
スリーブ301には+100Vの直流電圧と、周波数2
KHZ、ピークツーピーク電圧2KVの交流電界とが重
畳した現像バイアス電圧が印可されている。現像領域ま
で搬送されたトナーはこの現像バイアスによってスリー
ブ表面から飛翔し感光体ドラム201表面の露光部を現
像する。
【0021】シートカセット34或いは手差し給紙トレ
イ35から1枚ずつ繰り出され搬送路3を通じて上方に
搬送されてきた用紙は、感光体上のトナー画像がローラ
転写部42に接近するのに同期して、レジストローラ4
で搬送タイミングが調整され、感光体ドラム38と転写
ローラ42との間を搬送される。これによって、用紙先
端とトナー画像部先端が一致してローラ転写部を通過す
ることによってトナー画像中のトナーの大部分が用紙上
に転移する。用紙上に転移せず感光体ドラム表面に残留
した一部トナーは、最下流に設けられたクリーニング装
置50によって除去される。トナー像が転写された用紙
は定着装置50へトナー像を用紙上に定着してコピー物
が得られる。
【0022】定着ニップを通過した用紙はそのまま垂直
方向の垂直搬送路42に沿って上方に搬送される。垂直
搬送路42は連結ハウジング11Cに入り搬送ローラ対
43を通過すると、右方向の水平搬送路44と斜め上方
の搬送路45に分岐しており、その分岐箇所において用
紙の搬送方向を振り分ける分岐爪46が設けられてい
る。2図においては用紙は水平搬送路44へと進行方向
を振り分けられ、下シートトレイ2上へと排出される。
【0023】次に、図4によって定着装置50の内部構
造を詳述する。図中の左方向は画像形成装置200内部
において上方向を示し、図中の右方向は画像形成装置2
00内部において下方向を示す。定着ローラ51と加圧
ローラ52とが互いに圧接して定着のニップ部を形成し
ており、定着ローラ51にはその外部から定着ローラ5
1を加熱する加熱ローラ53が圧接している。定着ロー
ラ51の表面温度の検知手段としてのサーミスタ54
と、加圧ローラ52の表面温度の検知手段としてのサー
ミスタ55と、加熱ローラ53の表面温度の検知手段と
してのサーミスタ56とが各々のローラ表面に当接する
様に設けられている。加熱ローラ53内部には加熱源と
してのハロゲンランプ57が、加圧ローラ52内部には
加熱源としてのハロゲンランプ58とが設けられてい
る。画像形成装置の本体側には、サーミスタ54、5
5、56の検知温度に基いてハロゲンランプ57、58
に電力を制御しつつ供給して、定着ローラ53の回転駆
動を制御する為の制御部70が設けられている。
【0024】定着ローラ51は外径が12mmの鉄製の
芯金51aと、芯金51aの表面に被覆された厚さが
6.5mmである弾性層51bと、離型性を高めるため
に弾性層51bの表面に被覆された厚さ70μmである
PFAチューブ層51cとから構成されている。弾性層
51bはアスカC硬度が25度であるシリコンゴムの発
泡体から形成されている。また定着ローラは周速度が感
光体ドラム4と等速の100mm/secとなる様に制
御部70からの駆動電流を受け、図示しない駆動手段で
回転するようになっている。
【0025】加圧ローラ52は外径が25mm、肉厚が
1mmであるアルミニウム製のローラ本体52aと、ロ
ーラ本体52aの表面に離型性を高めるために塗布され
た厚さが15μmのPTFE層とから構成されている。
ローラ本体52aの内部には最大消費電力が400Wの
ハロゲンランプ58が内蔵されている。加圧ローラ52
は図示しない付勢手段で定着ローラ51に圧接しており
定着ローラ51の回転に応じて従動回転するようになっ
ている。
【0026】加熱ローラ53は外径が25mm、肉厚が
0.5mmのアルミニウム製のローラ本体53aと、ロ
ーラ本体53aの内部に設けられたハロゲンランプ57
とから構成されている。ハロゲンランプ57は消費電力
が700wの低電力と1100wの高電力との何れかに
切り替え可能である。加熱ローラ53は図示しない付勢
手段で定着ローラ51に圧接しており定着ローラ51の
回転に応じて従動回転するようになっている。
【0027】本画像形成装置では、図示しない操作表示
部に画像形成装置全体の電源スイッチが設けられてい
る。電源スイッチをオンした段階で記憶された設定に従
ってウォームアップが開始される。スタンバイ時の定着
ローラ表面の制御温度Aは160℃であって、加圧ロー
ラ表面の制御温度Bは120℃に設定している。
【0028】加熱開始と同時に、定着ローラは画像出力
時と同じ周速100mm/secで回転を開始し、加熱
ローラと加圧ローラは定着ローラに従動回転するように
なっている。加熱ローラ53内部のハロゲンランプ57
は消費電力700Wで点灯加熱し、加圧ローラ52内部
のハロゲンランプ58は消費電力400Wで点灯加熱す
る。加圧ローラ表面温度が120℃に達した時点で、ハ
ロゲンランプ58は通電がオフされると同時に、ハロゲ
ンランプ57は消費電力が700Wから1100Wにア
ップされ、定着ローラの加熱をスピードアップする。こ
こで、定着ローラ51の表面温度が160℃に達した時
点でウォームアップが終了してハロゲンランプ53への
通電も一旦オフされて、スタンバイ制御へ移行するよう
になっている。
【0029】ウォームアップ終了時点で、スタンバイ制
御へと切り替わり、定着ローラは画像出力時の1/4の
周速度に減速制御され、加熱ローラ53と加圧ローラ5
2もそれにしたがって従動回転する。スタンバイ制御で
は、加熱ローラ53内部のハロゲンランプ57は消費電
力700Wにて定着ローラ51を160℃±3℃の範囲
に保温するようにオンオフ制御される。また、加圧ロー
ラ52内部のハロゲンランプ58は消費電力400Wに
て定着ローラ52を120℃±3℃の範囲に保温するよ
うにオンオフ制御される。画像出力時には、定着ローラ
は元の周速100mm/secに復帰する。
【0030】また最後の画像出力が行われてから所定の
時間が経過した時点でスタンバイ制御から、省エネモー
ドへと移行する。定着ローラ51の表面温度が120℃
±3℃の範囲となるように加熱ローラ53内部のハロゲ
ンランプ57は消費電力が700Wにて通電のオン、オ
フ制御が行なわれ、加圧ローラ52の表面温度が120
℃±3℃の範囲となるように加圧ローラ52内部のハロ
ゲンランプ58は消費電力が400Wにて通電のオン、
オフ制御が行なわれる。
【0031】スタンバイ制御から、省エネモードへ移行
する上記の所定時間は、操作表示部にて1分刻みで選択
可能である。省エネモード及び、省エネモードに移行し
ない待機状態において定着ローラ51は画像出力時の1
/4の周速度で回転制御される。省エネモードを解除し
て画像出力が即可能なのスタンバイモードへの移行は、
画像形成装置本体のプリントボタンをオンするか、外部
PC装置から画像出力信号が発せられた段階で行われ
る。さらに、制御部には、与えられた画像データを、用
紙に乗せて、出力を行なう出力部数が所定数か否か、判
別することのできる判別手段を有していて、例えば、ユ
ーザーが、出力部数を入力したり、プリンタ出力の指示
をした時の出力部数によって、判別手段が判別を行な
う。
【0032】次に、図5から図7に示すフローチャート
によってウォームアップ時の動作制御を説明する。図5
は、出力部数が所定数以下であれば、第1制御を行な
い、出力部数が所定数以上であれば、第2制御を行なう
ことを特徴とする第1の発明を説明するものである。S
101で、画像形成装置の電源をONする。S102
で、出力の出力部数が、所定値以上か判断する。出力の
出力部数が所定値以上であれば、S104に進み、出力
の出力部数が所定値以下であれば、S103に進む。S
103において、定着ローラの定速回転と、加熱ローラ
内部のハロゲンランプと加圧ローラに内蔵されたハロゲ
ンランプの両方への通電が開始される。この時の加熱ロ
ーラ内部のハロゲンランプは700Wの低電力であっ
て、加圧ローラ内部のハロゲンランプは400Wの電力
である。また、定着ローラの回転に従動して加熱ローラ
と加圧ローラも回転している。S104において、加圧
ローラ内部のハロゲンランプへの通電がストップされ、
加熱ローラ内部のハロゲンランプが700Wから110
0Wに消費電力アップされて、定着ローラの温度上昇が
加速される。S105に進み、出力終了か否か判断し
て、出力終了であれば、制御終了である。この第1発明
によって、特に、熱容量の少ないてすむ出力部数が少数
であれば、各ローラを回転させて加熱ローラ内部の熱源
の高電力での通電制御を開始して、熱ローラの表面を均
一にすばやく暖めるので、出力部数が所定数以下のもの
は、ウォームアップ時間が大幅に削減される。
【0033】図6は、出力開始の所定枚数までは、第1
制御を行ない、出力部数が所定数超えると、第2制御を
行なうことを特徴とする第2の発明を説明するものであ
る。ここで、Nは、出力数であり、aは、所定枚数であ
る。S201で、画像形成装置の電源をONする。S2
02で、N=a?か否か、判断を行なう。N=a?であ
れば、S203に進み、N=a?でなければ、S207
に進む。S203において、加圧ローラ内部のハロゲン
ランプへの通電がストップされ、加熱ローラ内部のハロ
ゲンランプが700Wから1100Wに消費電力アップ
されて、定着ローラの温度上昇が加速される。さらに、
S203に進み、複写を行なう。S205で、N→N−
1と、減算する。S206に進み、N=0か?判断す
る。N=0?でなければ、S203に戻り、S203→
S204→S205→S206に進み、再度、判断され
る。N=0?であれば、終了する。N=a?でなくて、
S207に進んだ場合は、定着ローラの定速回転と、加
熱ローラ内部のハロゲンランプと加圧ローラに内蔵され
たハロゲンランプの両方への通電が開始される。この時
の加熱ローラ内部のハロゲンランプは700Wの低電力
であって、加圧ローラ内部のハロゲンランプは400W
の電力である。また、定着ローラの回転に従動して加熱
ローラと加圧ローラも回転している。そして、さらに、
S208に進み、出力を行なう。S209では、N→N
−1と、減算して、S202に戻る。N=a?の判断が
繰り返されて、S202を通じて、作業終了になる。こ
の第2発明によって、特に、最初は、熱容量の少ないな
くてもすむので、各ローラを回転させて加熱ローラ内部
の熱源の高電力での通電制御を開始して、熱ローラの表
面を均一にすばやく暖めるので、総ウォームアップ時間
が大幅に削減される。
【0034】図7は、出力所定サイズ以下であれば、第
1制御を行ない、出力所定サイズ以上であれば、第2制
御を行なうことを特徴とする第3の発明を説明するもの
である。S301で、画像形成装置の電源をONする。
S302で、出力の出力サイズが、所定値以下か判断す
る。出力の出力サイズが、所定値以下であれば、S30
4に進み、出力の出力部数が所定値以下であれば、S3
03に進む。S303において、定着ローラの定速回転
と、加熱ローラ内部のハロゲンランプと加圧ローラに内
蔵されたハロゲンランプの両方への通電が開始される。
この時の加熱ローラ内部のハロゲンランプは700Wの
低電力であって、加圧ローラ内部のハロゲンランプは4
00Wの電力である。また、定着ローラの回転に従動し
て加熱ローラと加圧ローラも回転している。S304に
おいて、加圧ローラ内部のハロゲンランプへの通電がス
トップされ、加熱ローラ内部のハロゲンランプが700
Wから1100Wに消費電力アップされて、定着ローラ
の温度上昇が加速される。S305に進み、出力終了か
否か判断して、出力終了であれば、制御終了である。こ
の第3発明によって、特に、熱容量の少なくてすむ出力
サイズがあれば、各ローラを回転させて加熱ローラ内部
の熱源の高電力での通電制御を開始して、熱ローラの表
面を均一にすばやく暖めるので、出力部数が所定サイズ
以下のものは、ウォームアップ時間が大幅に削減され
る。
【0035】第4の発明では、弾性体である定着ローラ
に対して加圧ローラを金属製としたので、定着に必要な
ニップが確保され、熱の良導体である金属製であること
から、加圧ローラ表面の加熱も促進される。
【0036】第5の発明では、加圧ローラの熱源の高電
力の消費電力が、その熱源の低電力の消費電力と、加圧
ローラの消費電力の総和とほぼ等しくすることで、第1
制御と第2制御の消費電力を、ほぼ同じにすることがで
きるため、画像形成装置全体の消費電力をコントロール
しやすいという長所がある。
【0037】本実施例においては、定着ローラの制御温
度を160℃としているが、それに限定するものではな
くて、トナーの溶融特性や画像形成装置のプロセス条件
に合わせて最良のトナー定着性を得られるように適宜選
択する事が可能であって例えば140〜210℃の範囲
が好適な温度範囲である。
【0038】本実施例においては、加圧ローラの制御温
度を120℃としているが、それに限定するものではな
くて、トナーの溶融特性や画像形成装置のプロセス条件
に合わせて最良のトナー定着性を得られるように適宜選
択する事が可能であって例えば80〜140℃の範囲が
好適な温度範囲である。
【0039】本実施例においては、ウォームアップ終了
後のスタンバイ制御時及び省エネモード時の定着ローラ
の周速度を画像形成時の1/4としたがこれに限るもの
ではなくて1/6〜等速の範囲が好適に使用されるし、
間欠的に回転させることも可能である。また、定着ロー
ラのみ駆動させて、外部加熱ローラと加圧ローラを従動
回転としたがこれに限定するものではなくて、各々周速
度差を生じないないように駆動を与えても良いし、外部
加熱ローラと加圧ローラの何れか一方を駆動させて残り
のローラを従動回転させても良い。また、本実施例にお
いては、省エネモード時の定着ローラと加圧ローラの表
面の制御温度を120℃としたがこれに限定するもので
はなく70〜150℃の範囲が好適に使用する事が可能
でまた、制御温度は1段階だけでなく複数段階とし、最
後の画像形成からの未使用時間の経過に合わせて徐々に
低温側の制御温度に移行させても良い。
【0040】定着ローラ51表面には、サーミスタ54
の上流側であって、定着ニップ下流側に定着ローラ表面
を清浄な状態に維持している為のクリーニングローラ6
1が当接しており、加圧ローラ52表面にはサーミスタ
55の上流側であって、定着ニップ下流側に加圧ローラ
表面を清浄な状態に維持している為のクリーニングロー
ラ62が当接している。その為に、定着ローラと加圧ロ
ーラ表面及び定着ローラに接触する加熱ローラ表面にト
ナー成分が付着残留していないので、ウォームアップ時
にローラ回転させてもトナー固形分で各ローラが傷つく
ことが防止される。また、画像出力時以外の省エネモー
ドやスタンバイ時などの待機時においても、常時あるい
は、間欠的に、各ローラの回転を継続しクリーニングロ
ーラで各ローラ表面を清浄な状態に維持しているので、
各ローラが傷つくことが防止される。
【0041】本実施例においては、外部加熱ローラ本体
と加圧ローラ本体をアルミ製としたがそれに限定するも
のではなくて、鉄や銅やニッケルやステンレスなどの金
属を使用可能である。また、定着ローラ本体やの芯金を
鉄製としたがをそれに限定するものではなくて、アルミ
ニウムや銅やニッケルやステンレスなどの金属を使用可
能である。
【0042】定着ローラ51において、芯金51aの表
面に被覆された弾性層51bの厚さを6.5mmとした
がこれに限定するものではなくて、2〜15mmの範囲
が好適に使用できる。弾性層51bを形成するシリコン
ゴムはアスカC硬度が25度のものを使用したが、それ
に限定するものではなくてアスカC硬度が10乃至90
度のものが好適に使用できる。弾性層51bの表面に被
覆された離型性層をPFA(テトラフルオロエチレン−
パー−フルオロアルキルビニルエーテル共重合体)チュ
ーブとしたがそれに限定するものではなくて、PTFE
(ポリテトラフルオロエチレン)、PVF(ポリフッ化
ビニル)、ECTFE(エチレン−クロロトリフルオロ
エチレン共重合体)などのフッ素樹脂から選択すること
が可能である。さらに、この離型性層の肉厚は70μm
としたが、20〜100μmの範囲から好適に使用され
る。
【0043】加圧ローラ52のアルミニウム製のローラ
本体は肉厚が1.0mmのものを使用したがこれに限定
するものではなくて0.5〜3mmの範囲のものが好適
に使用できる。ローラ本体52aの表面の離型性層はP
TFE(ポリテトラフルオロエチレン)としたが、それ
以外にもPFA層(テトラフルオロエチレン−パー−フ
ルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PVF(ポ
リフッ化ビニル)、ECTFE(エチレン−クロロトリ
フルオロエチレン共重合体)などのフッ素樹脂から選択
することが可能である。この離型性層の肉厚は15μm
としたが、10〜100μmの範囲から好適に使用され
【0044】加熱ローラ53の肉厚は0.5mmとした
がこれに限定するものではなくて0.2〜2.0mmの
範囲のものが好適に使用される。
【0045】本実施例においては、加圧ローラ内部のハ
ロゲンランプの消費電力が400Wのものを使用したが
それに限定するものではなくて、300〜600Wの範
囲のものが好適に使用される。また、加熱ローラ内部の
ハロゲンランプの低電力時の消費電力が400Wのもの
を使用したがそれに限定するものではなくて、300〜
600Wの範囲のものが好適に使用される。さらに加熱
ローラ内部のハロゲンランプの高電力時の消費電力が1
100Wのものを使用したがそれに限定するものではな
くて、800〜1400Wの範囲のものが好適に使用さ
れる
【0046】
【発明の効果】プリンタ、複写からの出力部数が所定数
以下であれば、各ローラを回転させて加熱ローラ内部の
熱源の高電力での通電制御を開始することができ、少な
い熱容量で、制御温度に達成することができるので、少
数枚に適したウォームアップ状態に達することが可能と
なる。また、出力部数が所定数以下であれば、各ローラ
を回転させて加熱ローラ内部の熱源の低電力で、加圧ロ
ーラ内部の熱源の通電制御を開始することができ、加圧
ローラにたくさんの熱容量を蓄えながら、ウォームアッ
プ状態に達することが可能となる。特に出力部数が所定
数以下のものは、ウォームアップ時間が大幅に削減され
る。プリンタ、複写からの出力が出力開始の所定枚数ま
では、各ローラを回転させて加熱ローラ内部の熱源の高
電力での通電制御を開始することができる。さらに、出
力が出力所定サイズ以下であれば、各ローラを回転させ
て加熱ローラ内部の熱源の高電力での通電制御を開始す
ることができる。さらに弾性体である定着ローラに対し
て加圧ローラを金属製としたので、定着に必要なニップ
が確保され、熱の良導体である金属製であることから、
加圧ローラ表面の加熱も促進される。加圧ローラの熱源
の高電力の消費電力が、その熱源の低電力の消費電力
と、加圧ローラの消費電力の総和とほぼ等しくすること
で、第1制御と第2制御の消費電力を、ほぼ同じにする
ことができるため、画像形成装置全体の消費電力をコン
トロールしやすいというメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態にかかる画像形成装
置200の外観構成を示す斜視図である。
【図2】画像形成装置200の内部構成を示す正面図で
ある。
【図3】原稿搬送部を不図示として、画像形成装置20
0の右側面から見た原稿カバーの開閉状態を示す模式図
である。
【図4】定着装置50の内部構造を断面的に詳述する模
式図である。
【図5】定着ローラと加圧ローラの制御フローを表した
フローチャートである(第1の発明)。
【図6】定着ローラと加圧ローラの制御フローを表した
フローチャートである(第2の発明)。
【図7】定着ローラと加圧ローラの制御フローを表した
フローチャートである(第3の発明)。
【符号の説明】
50 定着装置 200 画像形成装置 51 定着ローラ 51 加圧ローラ 51a 芯金 51b 弾性層 51c PFAチューブ層 52 加圧ローラ 52a ローラ本体 52b PTFE層 53 加熱ローラ 53a ローラ本体 54 サーミスタ 55 サーミスタ 56 サーミスタ 57 ハロゲンランプ 58 ハロゲンランプ 70 電源制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H033 AA30 BA25 BA26 BA27 BA32 BB03 BB04 BB13 BB14 BB23 BB29 BB30 CA07 CA19 CA30 CA41 CA48 3J103 AA02 AA14 AA51 BA41 GA02 GA66 HA03 HA04 HA41 HA52 3K058 AA03 AA81 BA18 CB02 DA02 GA06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】与えられた画像データを、トナーによっ
    て、用紙に乗せ、その用紙の出力を行なう画像形成装置
    において、 用紙上の未定着トナーを定着する定着ローラと、内部に
    熱源を備えて、定着ローラに当接することによって用紙
    を挿通するニップを形成する加圧ローラと、 消費電力が高電力と低電力の2段階に切り替え可能であ
    る熱源を内部に備え、定着ローラ表面に当接することに
    よって定着ローラを加熱する加熱ローラと、定着ローラ
    表面温度の検知手段と、加圧ローラ表面温度の検知手段
    と、その出力を行なう出力部数が所定数か否か、判別す
    ることのできる判別手段と、 各ローラを回転させて加熱ローラ内部の熱源の高電力で
    の通電制御を開始するとともに、加圧ローラ内部の熱源
    の通電をおさえる第1制御と、 各ローラを回転させて加熱ローラ内部の熱源の低電力で
    の通電制御を開始するとともに、加圧ローラ内部の熱源
    の通電を行なう第2制御とを行なう制御手段とを備え、 出力部数が所定数以下であれば、第1制御を行ない、出
    力部数が所定数以上であれば、第2制御を行なうことを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】与えられた画像データを、トナーによっ
    て、用紙に乗せ、その用紙の出力を行なう画像形成装置
    において、 用紙上の未定着トナーを定着する定着ローラと、内部に
    熱源を備えて、定着ローラに当接することによって用紙
    を挿通するニップを形成する加圧ローラと、 消費電力が高電力と低電力の2段階に切り替え可能であ
    る熱源を内部に備え、定着ローラ表面に当接することに
    よって定着ローラを加熱する加熱ローラと、定着ローラ
    表面温度の検知手段と、加圧ローラ表面温度の検知手段
    と、 その出力を行なう出力部数が所定数か否か、判別するこ
    とのできる判別手段と、 各ローラを回転させて加熱ローラ内部の熱源の高電力で
    の通電制御を開始するとともに、加圧ローラ内部の熱源
    の通電を押さえる第1制御と、 各ローラを回転させて加熱ローラ内部の熱源の低電力で
    の通電制御を開始するとともに、加圧ローラ内部の熱源
    の通電を行なう第2制御とを行なう制御手段とを備え、 出力開始から所定枚数までは、第1制御を行ない、前記
    所定枚数超えると、第2制御を行なうことを特徴とする
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】与えられた画像データを、トナーによっ
    て、用紙に乗せ、その用紙の出力を行なう画像形成装置
    において、 用紙上の未定着トナーを定着する定着ローラと、内部に
    熱源を備えて、定着ローラに当接することによって用紙
    を挿通するニップを形成する加圧ローラと、 消費電力が高電力と低電力の2段階に切り替え可能であ
    る熱源を内部に備え、定着ローラ表面に当接することに
    よって定着ローラを加熱する加熱ローラと、定着ローラ
    表面温度の検知手段と、加圧ローラ表面温度の検知手段
    と、 その出力を行なう出力部数が所定数か否か、判別するこ
    とのできる判別手段と、 各ローラを回転させて加熱ローラ内部の熱源の高電力で
    の通電制御を開始するとともに、加圧ローラ内部の熱源
    の通電を押さえる第1制御と、 各ローラを回転させて加熱ローラ内部の熱源の低電力で
    の通電制御を開始するとともに、加圧ローラ内部の熱源
    の通電を行なう第2制御とを行なう制御手段とを備え、 出力所定サイズ以下であれば、第1制御を行ない、出力
    所定サイズ以上であれば、第2制御を行なうことを特徴
    とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記加熱ローラと前記加圧ローラの何れも
    が、金属ローラ或いは金属ローラとその表面を被覆する
    樹脂層とからなり、前記定着ローラが芯金とその周囲に
    形成された弾性体とから構成されることを特徴とする請
    求項1から3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】加圧ローラの熱源の高電力の消費電力が、
    その熱源の低電力の消費電力と加圧ローラの消費電力の
    総和とほぼ等しいことを特徴とする請求項1から請求項
    4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】与えられた画像データを、トナーによっ
    て、用紙に乗せ、その用紙の出力を行なう画像形成装置
    において、 消費電力が高電力と低電力の2段階に切り替え可能であ
    る熱源を備え、用紙上の未定着トナーを定着する定着ロ
    ーラと、熱源を備えて、定着ローラに当接することによ
    って用紙を挿通するニップを形成する加圧ローラと、 その出力を行なう出力部数が所定数か否か、判別するこ
    とのできる判別手段と、定着ローラ表面温度の検知手段
    とを備え、各ローラを回転させて加熱ローラ内部の熱源
    の高電力での通電制御を開始するとともに、加圧ローラ
    内部の熱源の通電を押さえる第1制御と、 各ローラを回転させて加熱ローラ内部の熱源の低電力で
    の通電制御を開始するとともに、加圧ローラ内部の熱源
    の通電を行なう第2制御とを行なう制御手段とを備え、 出力部数が所定数以下であれば、第1制御を行ない、出
    力部数が所定数以上であれば、第2制御を行なうことを
    特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006030618A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Canon Inc 画像形成装置
JP2007322528A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置

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