JP2003254806A - 熱式流量計 - Google Patents

熱式流量計

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尚嗣 世古
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昭市 北川
Hideki Kichijima
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力および温度変化による計測出力のドリフ
トを防止するとともに、放出ガスの発生を抑制すること
ができる熱式流量計を提供することを課題とする。 【解決手段】 熱式流量計1において、センサ基板21
のベースにアルミナ基板22を使用する。これにより、
センサ基板21の強度が高められるので、被測定流体の
圧力によるセンサ基板21の歪みが生じにくい。また、
アルミナ基板22の線膨張計数は、測定チップ(シリコ
ンウエハ)11の線膨張係数に近いため、温度の影響に
よるセンサ基板21の歪みが生じにくい。その結果、圧
力と温度の影響による測定出力のドリフトが防止され
る。さらに、アルミナ基板21は、放出ガスを発生しに
くいため、熱式流量計1は、放出ガスを嫌う装置にも使
用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱線を用いて流量
を計測する熱式流量計に関する。さらに詳細には、圧力
や温度の変化による測定出力への影響をなくした熱式流
量計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から熱線を用いて流量を計測する熱
式流量計の1つとして、半導体マイクロマシニングの加
工技術で製造された測定チップをセンサ部として使用す
るものがある。この種の熱式流量計としては、例えば、
図14に示すものが挙げられる。図14の熱式流量計1
01においては、入口ポート102に流入させた被測定
流体を、整流機構103で整流させた後に、計測流路1
04を介して、出口ポート105から流出させており、
被測定流体の流量を計測するために、電気回路106に
接続された測定チップ111を計測流路104に露出さ
せている。
【0003】この点、測定チップ111は、図15に示
すように、シリコンチップ116において、上流温度セ
ンサ112、ヒータ113、下流温度センサ114、周
囲温度センサ115(上述したセンサ112〜115
は、「熱線」に相当する)などを、半導体マイクロマシ
ニングの加工技術で設けたものである。
【0004】従って、図14の熱式流量計101におい
ては、被測定流体が計測流路104に流れていないとき
は、図15の測定チップ111の温度分布がヒータ11
3を中心に対称となる一方、被測定流体が計測流路10
4に流れているときは、上流温度センサ112の温度が
低下し、下流温度センサ114の温度が上昇するので、
図15の測定チップ111の温度分布の対称性は、被測
定流体の流量に応じて崩壊することになる。このとき、
この崩壊の程度は、上流温度センサ112と下流温度セ
ンサ114の抵抗値の差になって現れるので、電気回路
106を介して、被測定流体の流量を計測することが可
能となる。
【0005】しかしながら、図14の熱式流量計101
では、図15の測定チップ111において、6個の電極
D1、D2、D3、D4、D5、D6をシリコンチップ
116に設けており、上流温度センサ112、ヒータ1
13、下流温度センサ114、周囲温度センサ115の
それぞれと電気回路106とを接続することを、6個の
電極D1〜D6を使用したワイヤーボンディングにより
行っていた。
【0006】従って、図14の熱式流量計101では、
測定チップ111が計測配管104の中で露出し、ボン
ディングワイヤーWが計測配管104に介在するので、
大流量の計測対象気体が計測配管104に流れると、そ
の風圧などを受けてボンディングワイヤーWが切れる恐
れがあり、それを防ぐためには、カバー機構を設けるな
ど(例えば、特開平10−2773号の「支持体13
a」)の対策を行う必要があった。
【0007】そこで、本出願人は、このような問題点を
解決するため、熱線が設けられた測定チップをセンサ部
とするものであって、測定チップの熱線と電気回路との
接続に関し、ワイヤーボンディングの使用を回避した熱
式流量計を、特願2000−368801にて提案し
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た特願2000−368801で提案した熱式流量計に
おいて、測定チップを実装する基板に、従来から使用さ
れているガラスエポキシ基板を用いると、次のような問
題が発生した。すなわち、被測定流体の圧力や周囲の温
度変化により、測定出力がドリフトしてしまい、正確に
流量を計測することができなかった。これは、ガラスエ
ポキシ基板の強度が不足していることと、測定チップと
ガラスエポキシ基板の線膨張係数とが大きく異なってい
ることから、測定チップを実装する基板に歪みが生じて
しまうためである。また、ガラスエポキシ基板から放出
ガスが発生していた。従って、放出ガスを嫌う装置には
本熱式流量計を使用することが困難であった。
【0009】そこで、本発明は上記した問題点を解決す
るためになされたものであり、圧力および温度変化によ
る計測出力のドリフトを防止するとともに、放出ガスの
発生を抑制することができる熱式流量計を提供すること
を課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めになされた本発明に係る熱式流量計は、熱線と熱線に
接続する熱線用電極とが設けられたシリコンの測定チッ
プと、熱線を用いた計測原理を行うための電気回路に接
続する電気回路用電極が設けられるとともに、溝が形成
されたアルミナの基板と、基板が密着することによりバ
イパス流路が形成されるボディとを備え、熱線用電極と
電気回路用電極とを接着して測定チップを基板に実装す
ることによってセンサ流路を測定チップと基板との間に
溝で形成するとともに、センサ流路に熱線を橋設させた
ことを特徴とするものである。
【0011】この熱式流量計では、基板がボディに対し
て密着されると、ボディの内部において、バイパス流路
が形成される。このとき、基板に溝が設けられているの
で、ボディの内部においてセンサ流路も形成される。そ
して、この熱式流量計においては、流量計に流れ込んだ
被測定流体が、熱線が橋設されたセンサ流路と、センサ
流路に対するバイパス流路とに分流される。このとき、
熱線を用いた計測原理に基づき、センサ流路を流れる被
測定流体の流量、ひいては熱式流量計の内部を流れる被
測定流体の流量が測定される。
【0012】ここで、基板としてアルミナ基板を使用し
ているため、基板の強度が高められている。従って、被
測定流体の圧力によって基板に歪みが生じにくくなって
いる。その結果、圧力の影響による測定出力のドリフト
が防止される。また、アルミナ基板の線膨張係数は、シ
リコンの測定チップの線膨張係数に近い。このため、温
度の影響によって基板に歪みが生じにくくなっている。
その結果、温度の影響による測定出力のドリフトが防止
される。さらに、アルミナ基板は、放出ガスを発生しに
くい。このため、熱式流量計を、放出ガスを嫌う装置に
も使用することができる。
【0013】本発明に係る熱式流量計においては、溝
は、細長い形状であって基板の中央に形成され、前記電
気回路用電極は、基板の溝に沿って形成されていること
が望ましい。こうすることにより、熱線が設けられた測
定チップと熱線を用いた計測原理を行うための電気回路
とを、一つの基板に集約させることが可能となる。その
ため、省スペースやコストダウンに貢献することができ
る。また、測定チップが基板の中央に実装されるので、
基板に歪みが発生したとしても、測定チップはその歪み
の影響を受けにくい。このことによっても、測定出力の
ドリフトが防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の熱式流量計を具体
化した最も好適な実施の形態について図面に基づき詳細
に説明する。そこで、実施の形態に係る熱式流量計の概
略構成を図1に示す。図1に示すように、本実施の形態
に係る熱式流量計1は、大別してボディ41とセンサ基
板21とから構成されるものである。そして、ボディ4
1上面に開口する流路空間44を塞ぐように、センサ基
板21がシールパッキン48を介しボディ41に密着さ
れている。具体的には、センサ基板21は、基板押さえ
31がボディ41にネジ固定されることにより、ボディ
41に密着するようになっている。これにより、センサ
流路S、およびセンサ流路Sに対するバイパス流路であ
る主流路Mが形成されている。すなわち、本実施の形態
に係る熱式流量計1は、センサ流路とバイパス流路とを
備える熱式流量計である。
【0015】ここで、ボディ41は、図2および図3に
示すように、直方体形状のものである。なお、図2はボ
ディ41の平面図であり、図3は図2におけるA−A断
面図である。このボディ41には、両端面に入口ポート
42と出口ポート46とが形成されている。そして、入
口ポート42からボディ中央に向かって入口流路43が
形成され、同様に出口ポート46からボディ中央に向か
って出口流路45が形成されている。なお、入口流路4
3および出口流路45は、流路空間44の下方に形成さ
れている。
【0016】また、ボディ41の上部には、主流路Mお
よびセンサ流路Sを形成するための流路空間44が形成
されている。この流路空間44の横断面は、長方形の両
短辺を円弧状(半円)にした形状になっており、その中
央部に円弧状の凸部44Cが形成されている。凸部44
Cは、メッシュ板51の位置決めを行うためのものであ
る。そして、流路空間44の下面の一部が入口流路43
および出口流路45に連通している。すなわち、流路空
間44と入口流路44および出口流路45との連通部
に、それぞれ90度に屈曲したエルボ部43Aおよび4
5Aが形成されている。
【0017】そして、この流路空間44の下面に、図1
に示すように、メッシュ板51が配設されている。この
メッシュ板51は、底板37とともにボディ41にねじ
固定されている。これにより、主流路Mとエルボ部45
Aとの連通部にメッシュ部51Mが設けられることにな
る。このように、主流路Mとエルボ部45Aとの連通部
にメッシュ部51Mを設けることにより、入口流路43
に流れ込んだ被測定流体の入射角による計測出力への影
響をほとんどなくすことができる。なぜなら、被測定流
体がメッシュ部51Mを通過することにより、被測定流
体の流れに細かな乱れが非常に多く形成されるからであ
る。
【0018】図2に戻って、ボディ41の上面には、流
路空間44の外周に沿うように溝49が形成されてい
る。この溝49は、シールパッキン48を装着するため
のものである。ここで、溝49に装着されるシールパッ
キン48について、図4を用いて説明する。なお、図4
(a)はシールパッキンの平面図であり、図4(b)は
図4(a)におけるA−A断面図であり、図4(c)は
図4(a)におけるB−B断面図である。
【0019】シールパッキン48は、リング部48Aと
シート部48Bとを備える。すなわち、リング部48A
とシート部48Bとを一体的に成形したものである。こ
のようなリング部48Aとシート部48Bとを一体的に
成形したシールパッキン48を使用するのは、被測定流
体の外部漏れと内部漏れの両方を防止するためである。
なお、シールパッキン48の材質は、フッ素ゴム、NB
R、シリコンゴム等の弾性ゴムであればよい。また、シ
ート部48Bには、後述する測定チップ11に嵌合する
ように凹部48Cが形成されている。これにより、図5
に示すように、シート部48Bがセンサ基板21および
測定チップ11に密着するようになっている。
【0020】一方、本発明の特徴部であるセンサ基板2
1は、測定流量を電気信号として出力するものである。
このセンサ基板21について、図6〜図8を用いて説明
する。図6はセンサ基板21の表面側を表す平面図であ
り、図8はセンサ基板21の裏面側を表す平面図であ
り、図7はセンサ基板21の正面図である。センサ基板
21は、ベースとなるアルミナ基板22に色々な電気素
子などが設けられている。具体的には、図6に示すよう
に、センサ基板21の表面側には、ピンP1,P2,P
3,P4,P5,P6(図7参照)を備える端子CS
1,CS2,CS3,CS4,CS5,CS6と、チッ
プ抵抗R1,R2,R3,R4とが設けられている。そ
してチップ抵抗R1〜R4と端子CS1,CS2,CS
5,CS6とが電気的に接続されている。
【0021】また、図8に示すように、センサ基板21
の裏面側(ボディ41への装着面側)には、その中央部
に溝23が形成されている。そして、この溝23に沿っ
てその両側に、電気回路用電極24,25,26,27
が設けられている。そして、電気回路用電極24と端子
CS2とが電気的に接続されている。電気回路用電極2
5と端子CS3とが電気的に接続されている。電気回路
用電極26と端子CS5とが電気的に接続されている。
電気回路用電極27と端子CS4とが電気的に接続され
ている。さらに、センサ基板21の裏面側には、後述す
る測定チップ11が実装されている。
【0022】このようなセンサ基板21は、図9に示す
ようにして製造される。まず、溝加工および穴加工を施
したグリーンシート(焼結前の生材)と穴加工のみを施
したグリーンシートとを圧着する。続いて、圧着した2
枚のグリーンシートを焼成する。そして、焼成後に回路
パターンの印刷を行い、各種の電気素子を実装する。か
くして、センサ基板21が得られる。なお、センサ基板
21は、1つずつ製造してもよいが、生産効率の観点か
らは図10に示すように、多数のセンサ基板を一度に製
造するのがよい。図10に波線で示すものが1つのセン
サ基板に相当する。
【0023】続いて、センサ基板21に実装される測定
チップ11について、図11を用いて説明する。測定チ
ップ11は、図11に示すように、シリコンウエハ12
に対して、半導体マイクロマシニングの加工技術を実施
したものである。この加工により、熱線用電極14,1
5,16,17が設けられている。また、温度センサ用
熱線18が熱線用電極14,15から延設され、流速セ
ンサ用熱線19が熱線用電極16,17から延設されて
いる。
【0024】そして、測定チップ11の熱線用電極1
4,15,16,17を、図12に示すように、センサ
基板21の裏面側に設けられた電気回路用電極24,2
5,26,27のそれぞれと、半田リフロー又は導電性
接着剤などで接合することによって、測定チップ11を
センサ基板21に実装している。従って、測定チップ1
1がセンサ基板21に実装されると、測定チップ11に
設けられた温度センサ用熱線18と流速センサ用熱線1
9は、測定チップ11の熱線用電極14〜17と、セン
サ基板21の電気回路用電極24〜27(図8参照)と
を介して、センサ基板21の表面側に設けられた端子C
S1〜CS6およびチップ抵抗R1〜R4(図6参照)
に接続されることになる。
【0025】また、測定チップ11がセンサ基板21に
実装されると、センサ基板21に形成された溝23の中
央部が塞がれる。そして、この状態のセンサ基板21を
ボディ41にシールパッキン48を介して密着すると、
図1に示すように、ボディ41の流路空間44におい
て、センサ基板21と測定チップ11との間に、センサ
基板21の溝23などからなる細長い形状のセンサ流路
Sが形成される。そのため、センサ流路Sには、温度セ
ンサ用熱線18と流速センサ用熱線19とが橋を渡すよ
うに設けられることになる。
【0026】次に、上記した構成を有する熱式流量計1
の作用について説明する。熱式流量計1においては、図
1に示すように、入口ポート42を介して入口流路43
へ流れ込んだ被測定流体(図1のF)は、流路空間44
にて、主流路Mへ流れ込むもの(図1のF1)と、セン
サ流路Sへ流れ込むもの(図1のF2)とに分流され
る。そして、主流路Mおよびセンサ流路Sから流れ出し
た被測定流体は、合流して、出口流路45を介して出口
ポート46からボディ41の外部に流れ出す(図1の
F)。
【0027】そして、センサ流路Sを流れる被測定流体
(図1のF2)は、センサ流路Sに橋設された温度セン
サ用熱線18と流速センサ用熱線19とから熱を奪う。
そうすると、センサ基板21の裏面側に設けられた電気
回路が、温度センサ用熱線18と流速センサ用熱線19
などの出力を検知しながら、温度センサ用熱線18と流
速センサ用熱線19とが一定の温度差になるように制御
する。
【0028】ここで、センサ基板21のベースにアルミ
ナ基板22を使用している。また、測定チップ11のベ
ースにシリコンウエハ12を使用している。そこで、ア
ルミナ基板、シリコンウエハ、およびガラスエポキシ基
板(従来のセンサ基板のベース)の線膨張係数、曲げ強
度、およびヤング率の値を、図13に示す。図13から
明らかなように、アルミナ基板はガラスエポキシ基板に
比べ約1.4倍の強度を持っている。すなわち、センサ
基板21は、強度が高められている。これにより、セン
サ基板21は、被測定流体の圧力による歪みが発生しに
くくなり、圧力の影響による測定出力のドリフトが防止
された。
【0029】また、線膨張係数に着目すると、シリコン
ウエハとガラスエポキシ基板とでは10倍以上の差があ
るが、シリコンウエハとアルミナ基板とであれば3倍程
度の差になっている。すなわち、センサ基板21のベー
スと測定チップ11の線膨張係数がかなり近い値になっ
ている。これにより、センサ基板21は、周囲温度の変
化による歪みが発生しにくくなり、温度の影響による測
定出力のドリフトが防止された。
【0030】さらに、アルミナ基板はガラスエポキシ基
板に比べ放出ガスを発生しにくい。このため、センサ基
板21から放出ガスが発生しにくくなった。これによ
り、熱式流量計1は放出ガスを嫌う装置にも使用するこ
とができた。
【0031】以上、詳細に説明したように実施の形態に
係る熱式流量計1によれば、センサ基板21のベースに
アルミナ基板22を使用しているため、センサ基板21
の強度が高められた。従って、被測定流体の圧力による
センサ基板21の歪みが生じにくい。その結果、圧力の
影響による測定出力のドリフトが防止される。また、ア
ルミナ基板22の線膨張計数は、測定チップ(シリコン
ウエハ)11の線膨張係数に近い。このため、温度の影
響によるセンサ基板21に歪みが生じにくい。その結
果、温度の影響による測定出力のドリフトが防止され
る。さらに、アルミナ基板21は、放出ガスを発生しに
くい。このため、熱式流量計1は、放出ガスを嫌う装置
にも使用することができる。
【0032】なお、上記した実施の形態は単なる例示に
すぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であるこ
とはもちろんである。
【0033】
【発明の効果】以上説明した通り本発明に係る熱式流量
計によれば、測定チップが実装される基板として、溝が
形成されたアルミナ基板を使用した。このことにより、
熱式流量計の計測出力が、圧力および温度変化の影響を
受けにくくなった。すなわち、圧力および温度変化によ
る計測出力のドリフトが防止されている。また、基板か
らの放出ガスの発生が抑制された。これにより、放出ガ
スを嫌う装置にも使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る熱式流量計の概略構成
図である。
【図2】ボディの平面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】シールパッキンを示す図であり、(a)が平面
図、(b)がA−A断面図、(c)がB−B断面図であ
る。
【図5】図1のA−A断面図である。
【図6】センサ基板の表面側を示す平面図である。
【図7】センサ基板の正面図である。
【図8】センサ基板の裏面側を示す平面図である。
【図9】センサ基板の製造方法を説明する図である。
【図10】一度に多数のセンサ基板を製造したときの状
態を示した図である。
【図11】測定チップの平面図である。
【図12】測定チップをセンサ基板に実装するときの状
態を示す図である。
【図13】ガラスエポキシ基板とアルミナ基板とシリコ
ンウエハの各種物性値を示す図である。
【図14】従来の熱式流量計の断面図である。
【図15】従来の熱流量計で使用された測定素子の斜視
図である。
【符号の説明】
1 熱式流量計 11 測定チップ 14,15,16,17 熱線用電極 18 温度センサー用熱線 19 流速センサー用熱線 21 センサ基板 22 アルミナ基板 23 溝 24,25,26,27 電気回路用電極 41 ボディ M 主流路(バイパス流路) S センサ流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 世古 尚嗣 愛知県小牧市応時二丁目250番地 シーケ ーディ株式会社内 (72)発明者 北川 昭市 愛知県小牧市応時二丁目250番地 シーケ ーディ株式会社内 (72)発明者 吉島 秀樹 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 Fターム(参考) 2F035 EA03 EA04 EA08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱線と前記熱線に接続する熱線用電極と
    が設けられたシリコンの測定チップと、 前記熱線を用いた計測原理を行うための電気回路に接続
    する電気回路用電極が設けられるとともに、溝が形成さ
    れたアルミナの基板と、 前記基板が密着することによりバイパス流路が形成され
    るボディとを備え、 前記熱線用電極と前記電気回路用電極とを接着して前記
    測定チップを前記基板に実装することによってセンサ流
    路を前記測定チップと前記基板との間に前記溝で形成す
    るとともに、前記センサ流路に前記熱線を橋設させたこ
    とを特徴とする熱式流量計。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する熱式流量計におい
    て、 前記溝は、細長い形状であって前記基板の中央に形成さ
    れ、 前記電気回路用電極は、前記基板の前記溝が形成された
    面に設けられていることを特徴とする熱式流量計。
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Cited By (3)

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