JP2003253600A - 粘着ラベル用剥離紙、その製造方法及び粘着ラベル - Google Patents
粘着ラベル用剥離紙、その製造方法及び粘着ラベルInfo
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Abstract
れ、さらに打ち抜き加工性及び裏面印刷性にも優れた粘
着ラベル用剥離紙を提供する。 【解決手段】 普通紙の表面に少なくとも透明化層と剥
離層とを順次積層してなる粘着ラベル用剥離紙におい
て、該普通紙がフリーネス350〜500mlCSFの
木材パルプを原料とし、且つ該剥離紙の940〜960
nmにおける光透過率が10〜20%であり、緊度が
0.90〜1.15であることを特徴とする粘着ラベル
用剥離紙。
Description
紙、その製造方法及び粘着ラベルに関し、さらに詳しく
は、高い光透過性を有すると共に、離解性に優れ、さら
に打抜き加工性にも優れた粘着ラベル用剥離紙、その製
造方法及び粘着ラベルに関する。
離紙は、ラベル、シール、ステッカー、ワッペン等の形
態で、工業用、商業用又は家庭用に広く使用されている
が、この粘着ラベル用剥離紙の基紙としては、グラシン
紙と、上質紙、片ツヤ紙、又はクラフト紙等の普通紙と
が主に用いられている。
着ラベル用剥離紙の基紙として広く使用されているが、
強い叩解処理が施された化学パルプを原料とし、さらに
キャレンダー処理が施されていることから、フリーネス
が300mlCSF以下であり、空隙率も約20〜30
%と極めて低いため、一般的な上質紙、片ツヤ紙及びク
ラフト紙等の普通紙に比べると離解性(再生紙へのリサ
イクル性)に劣るという問題がある。このため、グラシ
ン紙を用いた粘着ラベル用剥離紙においては、光透過性
と離解性との両立を図るべく種々の検討が行われてい
る。例えば、特開平7−109699号公報には、フリ
ーネスが130〜240mlCSFのパルプを用いて、
コッブサイズ度(30秒)を35〜65g/m2とした
グラシン紙を使用した剥離紙が、特開平9−31898
号公報(特許文献1)には、フリーネスが130〜24
0mlCSFのパルプで抄造された紙に、10〜50k
g/cmのニップで2本ロールを通過させた後、PVA
系樹脂水溶液を塗布して得られるグラシン紙を使用した
剥離紙が、特開平9−41286号公報(特許文献2)
には、特定性状のPVA(重合度:1500〜270
0、ケン化度:80〜90モル%)からなるアンダー液
をオンマシーンコーテングして得られるグラシン紙を使
用した剥離紙が、特開平9−217299号公報(特許
文献3)には、高叩解パルプ(90−60部:フリーネ
ス100〜250mlCSF)と低叩解パルプ(10−
40部:フリーネス400mlCSF以上)との混合に
より得られるグラシン紙を使用した剥離紙が、さらに、
特開平10−204795号公報(特許文献4)には、
粒子径0.4μm以下の顔料と水溶性高分子からなる下
塗り層を設けたグラシン紙を使用した剥離紙が提案され
ている。
性に優れるものの光透過性に劣るため、普通紙を用いた
粘着ラベル用剥離紙を光透過方式のラベル検知を行うプ
リンターで使用する場合には、光透過性を向上させるた
めに秤量を薄くする必要がある。しかしながら、秤量の
薄い紙を基紙として用いると、粘着加工後にラベルを打
抜く際に打抜き不良が、ラベル打抜き後にラベルを剥離
紙から剥離する際に剥離不良が発生するという問題があ
る。このため、普通紙を用いた粘着ラベル用剥離紙にお
いても、光透過性と離解性との両立を図るべく種々の検
討が行われている。例えば、特開平8−144198号
公報(特許文献5)には、重合度200〜2000のP
VAと潤滑剤としてポリオレフィンワックスを含有する
バリアー層を設けた剥離紙が、特開平11−1897号
公報(特許文献6)には、ヤンキードライヤー処理によ
り片艶を出した紙を多段キャレンダーで圧縮処理して得
られた片艶紙に水系塗料を塗布して、コッブサイズ度を
10〜40g/m2、ベック平滑度を300〜1000
secとした基紙を使用した剥離紙が、さらに、特開2
001−271295号公報(特許文献7)には、上質
紙上に透明化層を設けて光透過率を40〜50%とした
剥離紙が提案されている。
許文献8)には、各種原紙の両面にスチレン−ブタジエ
ン共重合体系ラテックスをコーティングした二次加工適
性(スリット、打ち抜き加工等)に優れた剥離紙が提案
されている。
離紙の裏面へ印刷する場合、グラシン紙を基紙とした粘
着ラベル用剥離紙に比べて裏面への印刷インキが浸込み
易い為に、印刷濃度が劣る。又、同等の印刷濃度を得る
為にインキをUPすると、印刷の精細性が低下する。
層手段に工夫をしたものには下記のものが挙げられる。
特公昭58−12919号公報(特許文献9)には、多
価アルコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコールの少なくとも1種を剥離紙裏面に塗布又は
含浸して得られる剥離紙を使用した粘着ラベルが示され
ている。特公平6−43576号公報には、剥離紙裏面
に雲母を含有した樹脂層が設けられている剥離紙が示さ
れている。
過性と離解性の両立を図るために種々の検討が行われ、
また、二次加工適性の向上を図るための検討も行われて
いるが、高い光透過性を有すると共に、離解性に優れ、
さらに打抜き加工性(耐刃傷、耐刃跡)及び裏面印刷性
にも優れた粘着ラベル用剥離紙は未だ得られていない。
従来技術の問題点に鑑み、高い光透過性を有すると共
に、離解性に優れ、さらに打ち抜き加工性にも優れた粘
着ラベル用剥離紙、その製造方法及びこの剥離紙を用い
た粘着ラベルを提供することにある。
を解決すべく鋭意研究した結果、普通紙の表面に少なく
とも透明化層と剥離層とを順次積層してなる粘着ラベル
用剥離紙において、該普通紙として特定のフリーネスを
有する木材パルプを原料とする紙を用い、且つ該剥離紙
の光透過率及び緊度を特定の範囲にすることにより、上
記課題が達成されることを見出し、斯かる知見に基づい
て本発明を完成するに至った。即ち、本発明によれば、
以下に示す粘着ラベル用剥離紙、その製造方法及び該剥
離紙を用いた粘着ラベルが提供される。 (1)普通紙の表面に少なくとも透明化層と剥離層とを
順次積層してなる粘着ラベル用剥離紙において、該普通
紙がフリーネス350〜500mlCSFの木材パルプ
を原料とし、且つ該剥離紙の940〜960nmにおけ
る光透過率が10〜20%であり、緊度が0.90〜
1.15g/cm3であることを特徴とする粘着ラベル
用剥離紙。 (2)該剥離層表面の入射角75度における光沢度が1
0.0〜50.0%である前記(1)に記載の粘着ラベ
ル用剥離紙。 (3)該透明化層と該剥離層との間にバリアー層を設け
てなる前記(1)又は(2)に記載の粘着ラベル用剥離
紙。 (4)該透明化剤層及び/又は該バリアー層がフィラー
を含有する前記(1)〜(3)のいずれかに記載の粘着
ラベル用剥離紙。 (5)該普通紙の裏面に顔料と樹脂とからなるバック層
を設けてなる前記(1)〜(4)のいずれかに記載の粘
着ラベル用剥離紙。 (6)バック層の王研式平滑度が100秒以上である
(5)記載の粘着用剥離紙。 (7)バック層の顔料と樹脂の比率が1/9から9/1
であり、その付着量が0.5g/m2以上である(5)
ないし(6)のいずれかに記載の粘着用剥離紙。 (8)剥離剤層の剥離剤が無溶剤型の付加反応型シリコ
ーンである(1)〜(7)のいずれかに記載の粘着ラベ
ル用剥離紙。 (9)フリーネス350〜500mlCSFの木材パル
プを原料とする普通紙の表面に少なくとも透明化層を積
層し、得られた積層体にキャレンダー処理を施した後
に、該透明化層上に剥離層を積層することを特徴とする
粘着ラベル用剥離紙の製造方法。 (10)該普通紙がキャレンダー処理を施されたもので
ある前記(6)に記載の方法。 (11)前記(1)〜(5)のいずれかに記載の粘着ラ
ベル用剥離紙の剥離層上に、感圧性粘着剤層と表面基材
とを順次積層してなることを特徴とする粘着ラベル。 (12)該表面基材が、ロイコ染料と顕色剤とを含有す
る感熱記録層を有する感熱記録紙である前記(8)に記
載の粘着ラベル。
普通紙の表面に少なくとも透明化層と剥離層とを順次積
層してなる粘着ラベル用剥離紙において、該普通紙がフ
リーネス350〜500mlCSFの木材パルプを原料
とし、且つ該剥離紙の940〜960nmにおける光透
過率が10〜20%であり、緊度が0.90〜1.15
g/cm3であることを特徴とする。
00mlCSFの木材パルプを原料とする普通紙を用い
て、その表面に少なくとも透明化層と剥離層とを順次積
層して粘着ラベル用剥離紙を形成し、該剥離紙の940
〜960nmの光透過率を10〜20%、緊度を0.9
0〜1.15g/cm3に調製することから、透過式の
位置検出機を有するラベルプリンターでのラベル位置検
出機能を満足する光透過性を有すると共に、再生時の離
解性に優れ、さらに打ち抜き加工性にも優れた剥離紙が
得られる。
検出機を有するラベルプリンターでのラベル位置検出を
支障なく行うためには、940〜960nmにおける光
透過率が10%以上であることを必要とする。また、フ
リーネスが400mlCSFの木材パルプを原料とする
一般的な普通紙を用いて剥離紙を製造する場合には、9
40〜960nmにおける光透過率が10%を超えるも
のを得るために多量の透明化剤を必要とし、製造コスト
が上昇すると共に、再生時の離解性が低下するという問
題が発生する。また、透明化剤の付着量が多くなると、
乾燥性が悪化して生産性が低下するという問題も発生す
る。このため、本発明においては、剥離紙の基体となる
紙として、フリーネス350〜500mlCSFの木材
パルプを原料とする普通紙を使用する。該普通紙の光透
過率としては、特に制限されないが、後述する透明化剤
の使用量を低く抑えるために、940〜960nmにお
ける光透過率が7%以上のものを使用することが好まし
い。また、その秤量、厚みとしては、得られる剥離紙の
光透過率及び緊度を上記範囲に調製可能な限り特に制限
されないが、秤量については、通常45〜75g/
m2、好ましくは55〜65g/m2であり、厚みにつ
いては、通常40〜80μm、好ましくは55〜65μ
mである。
させるために、透明化剤を含有する透明化層を設ける。
尚、透明化剤は、必要に応じて、普通紙上に付着させる
形で存在させてもよい。紙内部での光の吸収、屈折を防
止して紙を透明にするために使用する透明化剤として
は、繊維構造の空隙に十分に浸透して空気を排除し得る
こと、さらに、セルロース繊維の屈折率(約1.49)
にできるだけ近い屈折率を有することが好ましい。斯か
る透明化剤としては、特に制限されないが、例えば、シ
ュクロースアセテートイソブチレート、パラフィンワッ
クスエマルジョン、ポリオレフィンワックス、ポリプロ
ピレングリコールのグリセリルエーテル、ポリエステル
樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、アミノ樹脂、
ウレタン樹脂、水素化石油樹脂等を使用することが好ま
しい。
いは普通紙上に少なくとも透明化層が積層された積層体
に施すキャレンダー処理条件によって異なるが、普通紙
重量(坪量)に対し、通常2〜30%、好ましくは3〜
20%である。透明化剤の付着量が2%より少ないと、
十分な透明性の向上が得られず、一方、30%より多い
と、再生時の離解性が低下するので好ましくない。
には、剥離層を均一で薄い層として積層するために、バ
リアー剤を含有するバリアー層を設けることが好まし
い。尚、バリアー剤は、必要に応じて、透明化層中に混
合して存在させてもよい。バリアー剤としては、透明化
層への剥離剤の浸透を防ぎ、剥離層を均一で薄い層とし
て形成できる機能を有するものであれば特に制限はな
く、例えば、PVA、デンプン、CMC等の水溶性高分
子、SBR、アクリル系エマルジョン等の水不溶性樹脂
等が使用できる。又、光透過性を著しく低下させない範
囲で、クレー、シリカ等の顔料を使用しても良い。
るいは普通紙上に透明化層及びバリアー層が積層された
積層体に施すキャレンダー処理条件によって異なるが、
普通紙重量(坪量)に対し、通常2.0〜10.0%、
好ましくは4.0〜8.0%である。バリアー剤の添加
量が4.0%より少ないと、均一で薄い剥離層が形成し
難く、一方、8.0%より多いと、再生時の離解性が低
下するので好ましくない。
き加工性を向上させるために、その表面の入射角75度
における光沢度を、通常10〜50%、好ましくは10
〜40%とすることが好ましい。剥離紙表面の光沢度を
上記範囲にする方法としては、特に制限されないが、上
記透明化層及び/又はバリアー層に、塗布乾燥後の表面
光沢度が低い樹脂を含有させる方法やフィラーを含有さ
せる方法等が使用できる。該フィラーとしては、カオリ
ン、焼成カオリン、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウ
ム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、タ
ルク、酸化亜鉛、アルミナ、酸化マグネシウム、シリ
カ、ベントナイト、ゼオライト、セリサイト等の無機フ
ィラーや、ポリスチレン、尿素樹脂、メラミン樹脂、ス
チレン−アクリル樹脂、尿素ホルマリン樹脂、塩化ビニ
ル樹脂等の有機フィラーが使用できる。フィラーは2種
以上を併用することができる。フィラーの含有量として
は、透明化層及びバリアー層の積層量によって異なり、
剥離紙の940〜960nmにおける光透過性が10%
以下にならない範囲であれば特に制限されないが、通常
0.5〜8.0g/m2、好ましくは1.0〜6.0g
/m2である。
緊度を、通常0.90〜1.15g/cm3、好ましく
は0.95〜1.10g/cm3とすることを特徴とす
る。剥離紙の緊度が0.9g/cm3より低いと、打抜
き加工時の打抜き刃の傷、刃の跡が強くなり、一方、緊
度が1.15g/cm3より高いと、キャレンダー処理
における生産性が低下して製造コストが上昇するので好
ましくない。剥離紙の緊度を上記範囲にする方法として
は、特に制限されないが、基紙として使用する普通紙に
あらかじめキャレンダー処理を施して緊度を高くした後
に、透明化層、必要に応じてバリアー層を順次積層し、
得られた積層体にさらにキャレンダー処理を施す方法
や、普通紙に、透明化層、必要に応じてバリアー層を順
次積層した後に、得られた積層体にキャレンダー処理を
施す方法等が使用できる。
離紙の940〜960nmにおける光透過率を10〜2
0%とすることを特徴とする。剥離紙の光透過率が10
%より低いと、透過式の位置検出機を有するラベルプリ
ンターでのラベル位置検出機能を満足できる光透過性が
得られない。剥離紙の光透過率は、使用する普通紙の秤
量、厚み等、剥離層表面の光沢度、キャレンダー処理の
条件等により調整することができる。
ける。該剥離層として用いる樹脂としては、特に制限さ
れず、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アミノアルキド樹
脂、ポリエステル樹脂等がエマルジョン型、溶剤型、無
溶剤型として使用できるが、剥離力、安全性、公害面及
びコスト等の観点からは、無溶剤型の付加反応型シリコ
ーンを用いることが好ましい。該剥離層の積層量として
は、普通紙重量(坪量)に対し、通常0.7〜10.0
%、好ましくは1.0〜5.0%である。剥離層の積層
量が1.0%より少ないと、十分な剥離性が得られず、
一方、5.0%より多いと、再生時の離解性が低下する
ので好ましくない。
為に、顔料と樹脂からなるバック層を設ける。本発明の
バック層に用いられる顔料としては、カオリン、焼成カ
オリン、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、硫酸カ
ルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、タルク、酸化
亜鉛、アルミナ、酸化マグネシウム、シリカ、ペントナ
イト、ゼオライト、セリサイト等の鉱物質顔料やポリス
チレン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、及びアクリル樹
脂等の有機顔料が挙げられ、品質に応じて2種以上を併
用することも勿論可能である。
は、水溶性或いは水分散性の高分子化合物が用いられ、
例えばカチオン性デンプン、エステル化デンプン、両性
デンプン、酸化デンプン、酵素変性デンプン、エーテル
化デンプン等のデンプン類、CMC、HEC等のセルロ
ース誘導体、ゼラチン、カゼイン、天然ゴム等の天然或
いは半合成高分子、PVA、イソプレン、ネオプレン、
ポリブタジエン等のポリジエン類、ポリブデン、ポリシ
ソブチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリア
ルケン類、ビニルハライド、酢酸ビニル、スチレン、
(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、
(メタ)アクリルアミド、メチルビニルエーテル等のビ
ニル系重合体や共重合体類、SBR、メチルメタクリレ
ート−ブタジエン系等の合成ゴムラテックス、ポリウレ
タン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、オレフ
ィン−無水マレイン酸樹脂、メラミン樹脂、EVA、E
EA等の合成高分子化合物が例示できる。そして、これ
らの中から品質目標に応じて1種或いは2種以上が適宜
選択して使用される。
は、好ましくは1/9〜9/1、更に好ましくは2/8
〜8/2である。1/9より顔料の比率が少ない場合
は、印刷濃度が減少する傾向であり、9/1より顔料の
比率が多い場合は、層の結着性が低下する傾向である。
又、バック層の付着量としては、好ましくは0.5g/
m2以上、更に好ましくは1.0〜10.0g/m2以
上である。0.5g/m 2未満では、印刷性への効果が
少ない。又、本バック層の平滑度は王研式平滑度(JT
APPI No.5−B)で100秒以上が好ましく、
100秒未満の場合は、印刷性への効果が少なく、更に
好ましくは150秒以上である。バック層の平滑度を1
00秒以上とする為には、キャレンダー等の手段がある
が、100秒以上にできる手段であれば良く、必ずしも
これらに限定されるものではない。
き加工してカス上げを行う際に、剥離紙への打ち抜き刃
の傷や跡が強い場合には、(a)刃傷(跡)への接着糊
の浸入、刃傷(跡)に沿っての剥離紙折れ等によるプリ
ンターでのラベル分離不良、(b)プリンターでの搬送
時の打ち抜き刃の傷や跡の部分での剥離紙切れが発生す
る。このため、本発明では、打ち抜き加工性、光透過性
及び表面平滑性を向上させるために、普通紙に剥離層を
積層する前に、キャレンダー加工を施すことを特徴とす
る。キャレンダー処理の方法としては、特に制限され
ず、マシーン及び/又はスーパーキャレンダー、オンマ
シーン及び/又はオフマシーンのいずれの方法も使用で
き、その条件は、所望とする紙厚、光透過性等に応じて
適宜選択すればよいが、通常、加圧は50kg/cm2
×3回程度、速度は15m/min程度とする。
されず、一般的な粘着ラベル用の剥離紙として使用で
き、ラベルの基体としては、印刷用紙、TTR・電子写
真・昇華・インクジェット等の受容紙及び感熱記録紙等
が挙げられる。
記録紙について説明する。感熱記録紙は、紙、布、フイ
ルム、合成紙の他、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート等のPETフイルム、セルロー
ス誘導体フイルム、ポリオレフィンフイルム、ポリスチ
レンフイルム又はこれらを貼り合せた透明フイルム等の
支持体が使用できるが、必ずしもこれらに限定されるも
のではない。
イコ染料を単独で又は2種以上を混合して使用する。ロ
イコ染料としては、例えば、トリフェニルメタン系、フ
ルオラン系、フェノチアジン系、オーラミン系、スピロ
ピラン系、インドリノフタリド系等の染料のロイコ化合
物が用いられており、その具体例としては、例えば、
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−フタリ
ド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6
−ジメチルアミンフタリド(別名:クリスタルバイオレ
ットラクトン)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフ
ェニル)−6−ジエチルアミノフタリド、3,3−3−
ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−6−クロルフタ
リド、3,3−ビス(p−ジブチルアミノフェニル)フ
タリド、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロルフルオ
ラン、3−ジメチルアミノ−5,7−ジメチルフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−
ジメチルアミノ−7−メチルフルオラン、3−ジエチル
アミノ−7,8−ベンズフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−クロルフルオラン、3−(N−p
−トリル−N−エチルアミノ)−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、2−〔N−(3’−トリフルオルメ
チルフェニル)アミノ〕−6−ジエチルアミノフルオラ
ン、2−〔3,6−ビス(ジエチルアミン)−9−(o
−クロルアニリノ)キサンチル安息香酸ラクタム〕、3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリクロロ
メチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−(o−クロルアニリノ)フルオラン、3−ジ−n−ブ
チルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フルオラン、
3−N−メチル−N−n−アミルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−N−メチル−N−シクロ
ヘキシルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−(N,N−ジエチルアミノ)−5−メチ
ル−7−(N,N−ジベンジルアミノ)フルオラン、ベ
ンゾイルロイコメチレンブルー、6’−クロロ−8’−
メトキシ−ベンゾインドリノ−スピロピラン、6’−ブ
ロモ−3’−メトキシ−ベンゾインドリノ−スピロピラ
ン、3−(2’−ヒドロキシ−4’−ジメチルアミノフ
ェニル)−3−(2’−メトキシ−5’−クロルフェニ
ル)フタリド、3−(2’−ヒドロキシ−4’−ジメチ
ルアミノフェニル)−3−(2’メトキシ−5’−ニト
ロフェニル)フタリド、3−(2’−メトキシ−4’−
ジメチルアミノフェニル)−3−(2’−ヒドロキシ−
4’−クロル−5’−メチルフェニル)フタリド、3−
(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリル)アミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル
−N−(2−エトキシプロピル)アミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−N−メチル−N−イソブ
チル−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−モル
ホリノ−7−(N−プロピル−トリフルオロメチルアニ
リノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−m−トリフル
オロメチルアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−
5−クロロ−7−(N−ベンジル−トリフルオロメチル
アニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−(ジ−p
−クロルフェニル)メチルアミノフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−5−クロル−7−(α−フェニルエチルア
ミノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジ
ノ)−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−(o−メトキシカルボニルフ
ェニルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−5−
メチル−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−ピペリジノフルオラン、
2−クロロ−3−(N−メチルトルイジノ)−7−(p
−n−ブチルアニリノ)フルオラン、3−(N−メチル
−N−イソプロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3,6−ビス(ジメチルア
ミノ)フルオランスピロ(9,3’)−6’−ジメチル
アミノフタリド、3−(N−ベンジル−N−シクロヘキ
シルアミノ)−5,6−ベンゾ−7−α−ナフチルアミ
ノ−4’−ブロモフルオラン、3−ジエチルアミノ−6
−クロル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−メシチジノ−4’,5’−ベンゾ
フルオラン、3−N−メチル−N−イソプロピル−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル−N
−イソアミル−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2’,4’−
ジメチルアニリノ)フルオラン等を挙げることができ
る。
て、上記ロイコ染料に熱、溶媒下等で接触し、これを発
色させる電子受容性の種々の化合物又は酸化剤等が使用
されており、その具体例としては、4,4’−イソプロ
ピリデンジフェノール、4,4’−イソプロピリデンビ
ス(o−メチルフェノール)、4,4’−セカンダリー
ブチリデンビスフェノール4,4’−イソプロピリデン
ビス(2−ターシャリ−ブチルフェノール)、p−ニト
ロ安息香酸亜鉛、1,3,5−トリス(4−ターシャリ
ーブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジ
ル)イソシアヌル酸、2,2−(3,4’−ジヒドロキ
シジフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシ−3−
メチルフェニル)スルフィド、4−〔β−(p−メトキ
シフェノキシ)エトキシ〕サリチル酸、1,7−ビス
(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−ジオキサヘ
プタン、1,5−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)
−5−オキサペンタン、フタル酸モノベンジルエステル
モノカルシウム酸、4,4’−シクロヘキシリデンジフ
ェノール、4,4’−イソプロピリデンビス(2,−ク
ロロフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチ
ル−6−ターシャリーブチルフェノール)、4,4’−
ブチリデンビス(6−ターシャリーブチル−2−メチ
ル)フェノール、1,1,3−トリス(2−メチル−4
−ヒドロキシ−5−ターシャリーブチルフェニル)ブタ
ン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ
−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、4,4’−チ
オビス(6−ターシヤリブチルー2−メチル)フェノー
ル、4,4’−ジフェノールスルホン、4−イソプロポ
キシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホン、4−ベン
ジロキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホン、4,
4’−ジフェノールスルホキシド、p−ヒドロキシ安息
香酸イソプロピル、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、
プロトカテキュ酸ベンジル、没食子酸ステアリル、没食
子酸ラウリル、没食子酸オクチル、1,3−ビス(4−
ヒドロキシフェニルチオ)−プロパン、N,N’−ジフ
ェニルチオ尿素、N,N’−ジ(m−クロロフェニル)
チオ尿素、サリチルアニリド、ビス−(4−ヒドロキシ
フェニル)酢酸メチル、ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)酢酸ベンジル、1,3−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)酢酸ベンジル、1,3−ビス(4−ヒドロキシク
ミル)ベンゼン、1,4−ビス(4−ヒドロキシクミ
ル)ベンゼン、2,4’−ジフェノールスルホン、2,
2’−ジアリル−4,4’−ジフェノールスルホン、
3,4−ジヒドロキシフェニル−4’−メチルジフェニ
ルスルホン、1−アセチルオキシ−2−ナフトエ酸亜
鉛、2−アセチルオキシ−1−ナフトエ酸亜鉛、2−ア
セチルオキシ−3−ナフトエ酸亜鉛、α,α−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)−α−メチルトルエン、チオシ
アン酸亜鉛のアンチピリン錯体、テトラブロモビスフェ
ノールA、テトラブロモビスフェノールS、4,4’−
チオビス(2−メチルフェノール)、4,4’−チオビ
ス(2−クロロフェノール)等を挙げることができる。
顕色剤は単独又は2種以上混合して使用することができ
る。顕色剤の添加量は、発色剤1重量部に対し、通常1
〜20重量部、好ましくは2〜10重量部である。
しては、分子内に水酸基又はカルボキシル基を有する樹
脂等が使用されており、具体例としては、ポリビニルブ
チラール、ポリビニルアセトアセタール等のポリビニル
アセタール類、エチルセルロース、セルロースアセテー
ト、セルロースアセテートプロピオネート、セルロース
アセテートブチレート等のセルロース誘導体、エポキシ
樹脂等が挙げられる。バインダー樹脂は単独又は2種以
上混合して使用される。
成分として熱可融性物質が単独又は2種以上併用して使
用される。熱可融性物質としては、例えば、50〜20
0℃程度の融点を有する、高級脂肪酸又はそのエステ
ル、アミド又は金属塩の他、各種ワックス類、芳香族カ
ルボン酸とアミンとの縮合物、安息香酸フェニルエステ
ル、高級直鎖グリコール、3,4−エポキシ−ヘキサヒ
ドロフタル酸ジアルキル、高級ケトン、その他の熱可融
性有機化合物等が挙げられる。
インダー樹脂と共に、必要に応じて感熱記録媒体に慣用
される添加成分、例えば、填料、界面活性剤、滑剤、圧
力発色防止剤等が感熱記録層の透明性を損なわない範囲
で併用される。
シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、
水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、カオリン、タル
ク、表面処理されたカルシウムやシリカ等の無機系微粉
末の他、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル
酸共重合体、ポリスチレン樹脂、塩化ビニリデン系樹脂
等の有機系の微粉末が挙げられる。また、滑剤として
は、高級脂肪酸及びその金属塩、高級脂肪酸アミド、高
級脂肪酸エステル、動物性、植物性、鉱物性又は石油系
の各種ワックス類等が挙げられる。
ー樹脂を共に溶剤中に均一に分散又は溶解し、これを上
質紙やフィルム等からなる支持体上に塗布、乾燥して作
製されるが、塗工方式としては従来公知の各種の方法が
使用できる。感熱記録層塗布液の分散粒径としては、通
常10μm以下、好ましくは5μm以下、より好ましく
は1μm以下が使用される。感熱記録層の膜厚は、感熱
記録層の組成や熱粘着性ラベルの用途にもよるが、通常
1〜50μm程度、好ましくは3〜20μm程度であ
る。
耐薬品性、耐水性、耐摩擦性、耐光性及びサーマルヘッ
ドに対する耐久性、耐腐蝕性、滑性等のいわゆるヘッド
マッチング性向上のため、必要に応じて保護層が設けら
れる。保護層としては、水溶性樹脂、水性エマルジョ
ン、又は疎水性樹脂を主成分として形成された膜や、紫
外線硬化樹脂又は電子線硬化樹脂を主成分として形成さ
れた膜等が使用される。
アルコール、変性ポリビニルアルコール、セルロース誘
導体(メチルセルロース、メトキシセルロース、ヒドロ
キシセルロース等)、カゼイン、ゼラチン、ポリビニル
ピロリドン、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ジイ
ソブチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリアクリルア
ミド、変性ポリアクリルアミド、メチルビニルエーテル
−無水マレイン酸共重合体、カルボキシ変性ポリエチレ
ン、ポリビニルアルコール/アクリルアミドブロック共
重合体、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、尿素−ホル
ムアルデヒド樹脂等が挙げられる。
としては、例えば、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ス
チレン/ブタジエン共重合体、スチレン/ブタジエン/
アクリル系共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸
エステル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリブチ
ルメタクリレート、ポリビニルブチラール、ポリビニル
アセタール、メチルセルロース、エチルセルロース、エ
チレン/酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。また、上
記の樹脂とシリコンセグメントとの共重合体も好ましく
用いられる。これらは単独又は混合して使用され、さら
に必要に応じて硬化剤を添加して樹脂を硬化させてもよ
い。
って重合反応を起こし、硬化して樹脂となるモノマー、
オリゴマー又はプレポリマーであれば、その種類は特に
限定されず、従来公知の種々のものが使用できる。電子
線硬化型樹脂としては、電子線照射によって重合反応を
起こし、硬化して樹脂となるモノマー、オリゴマー又は
プレポリマーであれば、その種類は特に限定されず、従
来公知の種々のものが使用できるが、ポリエステルを骨
格とする5官能以上の分枝状分子構造を有する電子線硬
化樹脂、シリコン変性電子線硬化樹脂を主成分としたも
のが好ましい。
囲内で、ヘッドマッチングの向上のために無機及び/又
は有機フィラーや滑剤を添加することができる。フィラ
ーの粒径としては、0.3μm以下が好ましい。また、
フィラーとしては、給油量30ml/100g以上、好
ましくは80ml/100g以上のものが使用される。
熱記録分野で慣用される顔料中の1種又は2種以上を使
用することができ、具体例としては、炭酸カルシウム、
シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、
水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、タルク、表面処理
されたカルシウムやシリカ等の無機顔料の他、尿素−ホ
ルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共重合体、ポリ
スチレン樹脂等の有機顔料が挙げられる。また、滑剤と
しては、感熱記録層に使用される上記のものが使用でき
る。
く、従来公知の方法が使用できる。保護層の厚さは、通
常0.1〜20μm、好ましくは0.5〜10μmであ
る。保護層の厚さが0.1μmより薄いと、熱粘着性ラ
ベルの保存性やヘッドマッチング等の保護層としての機
能が不充分となり、一方、20μmより厚いと、感熱記
録層の熱感度が低下するし、コスト的にも不利となるの
で好ましくない。
持体と感熱記録層との間には、サーマルヘッドの熱エネ
ルギー効率を向上させて熱活性化温度を下げるため、あ
るいは感圧粘着剤層の熱活性化の際に反体面の感熱記録
層の発色をブロックするために、必要に応じて、断熱層
(アンダー層)が設けられる。断熱層には、微小中空粒
子及びバインダーと共に、必要に応じて、顔料、この種
の感熱記録材料に慣用される補助添加成分、例えば、熱
可融性物質、フィラー、界面活性剤等を含有させること
ができる。熱可融性物質としては、感熱記録層に使用さ
れる上記の熱可融性物質が挙げられる。
なる中空度30%以上の微小中空粒子又はポーラスな顔
料を含有する非発泡性断熱層、発泡性フィラーを含有す
る発泡性断熱層が挙げられるが、非発泡性断熱層を用い
ることが好ましい。非発泡性断熱層で用いる樹脂として
は、SBR、MBR、NBR等のラテックス及びポリビ
ニルアルコール、セルロース誘導体、澱粉及びその誘導
体、カルボキシル基変性ポリビニルアルコール、ポリア
クリル酸及びその誘導体、スチレン/アクリル酸共重合
体及びその誘導体、ポリ(メタ)アクリルアミド及びそ
れらの誘導体、スチレン/アクリル酸/アクリルアミド
共重合体、アミノ基変性ポリビニルアルコール、エポキ
シ変性ポリビニルアルコール、ポリエチレンイミン、イ
ソブチレン/無水マレイン酸共重合体及びその誘導体等
の水溶性高分子樹脂等が挙げられる。
ルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アル
ミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、タル
ク、表面処理されたカルシウムやシリカ等の無機系微粉
末の他、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル
酸共重合体、ポリスチレン樹脂等の有機系の微粉末が挙
げられる。
は、内部に空気その他の気体を含有するもので、既に発
泡状態になっている微小中空粒子であり、その個数平均
粒子径(粒子外径)は、通常2〜20μm、好ましくは
3〜10μmとする。個数平均粒子径が2μmよりも小
さいと、任意の中空度にするのが難しくて製造コストが
高くなり、一方、20μmより大きいと、塗布乾燥後の
層表面の平滑性が低下してサーマルヘッドとの密着性が
低下し、ドット再現性が悪くなると共に感度向上効果が
低下するので好ましくない。微小中空粒子の粒子分布と
しては、バラツキが少なく分布スペクトラムの均一なも
のが望ましい。
常30%以上、好ましくは50%以上とする。中空度が
30%より低いと、断熱性が不十分となることからサー
マルヘッドからの熱エネルギーが支持体を通じて熱粘着
性ラベルの外へ放出され、発色感度向上が低下する。ま
た、光照射による熱変換の熱エネルギーの断熱効果が少
なく、感圧粘着剤の活性化効果が低下し、粘着性の発現
が弱まるので好ましくない。尚、中空度とは、中空粒子
の外径と内径の比であり、下記の式で示される。
脂を殻とするものであるが、この熱可塑性樹脂として
は、塩化ビニリデンとアクリロニトリルを主成分とする
共重合体樹脂が好ましい。また、断熱層に用いられる他
のポーラスな顔料としては、尿素ホルムアルデヒド樹脂
等の有機顔料やシラス土等の無機顔料等が使用できる。
体と感圧粘着剤層との間に非発泡性断熱層を設ける方法
としては、上記の微小中空粒子と公知の水溶性高分子、
水性高分子エマルジョン等のバインダーとを水に分散
し、これを支持体表面に塗布、乾燥する方法が使用でき
る。微小中空粒子の塗布量は、支持体1m2当たり、通
常1g、好ましくは2〜15g程度であり、また、バイ
ンダー樹脂の塗布量は、非発泡性断熱層を支持体に強く
結合できる量であればよく、通常は、該微小中空粒子と
バインダー樹脂との合計量に対して2〜50重量%であ
る。
ーとしては、従来公知の水溶性高分子及び/又は水性高
分子エマルジョンが使用でき、具体例としては、水溶性
高分子として、例えば、ポリビニルアルコール、澱粉及
びその誘導体、メトキシセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセル
ロース、エチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリ
アクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、アクリルア
ミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリルアミド/
アクリル酸エステル/メタクリル酸三元共重合体、スチ
レン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、イソブチレ
ン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリル
アミド、アルイン酸ソーダ、ゼラチン、カゼイン等が挙
げられる。
スチレン/ブタジエン共重合体、スチレン/ブタジエン
共重合体、スチレン/ブタジエン/アクリル系共重合体
等のラテックスや酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル/アクリ
ル酸共重合体、スチレン/アクリル酸エステル共重合
体、アクリル酸エステル樹脂、ポリウレタン樹脂等のエ
マルジョン等が使用できる。
を示す。10は感熱記録層であって、接着剤層20を介
して剥離紙30上に設けられている。剥離紙30は、普
通紙31、透明化度32、剥離層34からなり、所望に
応じバリアー層33が透明化層32と剥離層34の間に
設けることができる。35はバック層であり、普通紙の
印刷性を向上させるために所望に応じ設けられる。
説明するが、本発明はこれら実施例によって何ら限定さ
れるものではない。
普通紙(上質紙、坪量:47g/m2、厚み:60μ
m)に、下記[透明化層原料]を乾燥後重量が7g/m
2となるように塗工した。次に、その上に下記[バリア
ー層原料]を乾燥後重量が4g/m2となるように塗工
し、キャレンダー加工(圧:50kg/cm2×3回,
速度:15m/min)を施した後、その上に下記[剥
離層原料]を乾燥後重量が1g/m2となるように塗工
して剥離紙を得た。 [剥離層原料] 無溶剤型付加反応型シリコーン樹脂 100重量部 硬化触媒 1.5重量部 [透明化層原料] パラフィンワックスエマルジョン(SC=40%) 20重量部 10%ポリビニルアルコール水溶液 20重量部 炭酸カルシウム 10重量部 水 50重量部 [バリアー層原料] 10%ポリビニルアルコール水溶液 50量部 炭酸カルシウム 10重量部 水 40量部 次に、得られた剥離紙に、アクリル系感圧粘着剤(日本
エヌエスシー製;SC=54%)を乾燥後付着量が18
g/m2となるように塗布、乾燥した後、感熱記録紙
(リコー製:130LAB−1)を貼り合わせて、粘着
ラベルを得た。
ウムに代えてコロイダルシリカ(SC=40%)を用い
た以外は、実施例1と同様にして粘着ラベルを得た。
マリン樹脂フィラー(SC=27%)を用いた以外は、
実施例1と同様にして粘着ラベルを得た。
いた以外は、実施例1と同様にして粘着ラベルを得た。
は、実施例1と同様にして粘着ラベルを得た。
は、実施例1と同様にして粘着ラベルを得た。
ルコール及び炭酸カルシウムをポリエステル樹脂に変え
て、ポリエステル樹脂で乾燥後の重量が7g/m 2とな
るように透明化層を設けた以外は、実施例5と同様にし
て粘着ラベルを得た。
代えてスチレンアクリル樹脂エマルジョン(SC=40
%)を用いた以外は、実施例1と同様にして粘着ラベル
を得た。
ウムを取り除いた以外は、実施例1と同様にして粘着ラ
ベルを得た。
度:15m/min)の条件に代えた以外は、実施例1
と同様にして粘着ラベルを得た。
cm2×3回,速度:15m/min)を行った以外
は、実施例1と同様にして粘着ラベルを得た。
m2となるように塗工して設け、且つバリアー層を取り
除いた以外は、実施例1と同様にして粘着ラベルを得
た。 [透明化層原料] パラフィンワックスエマルジョン(SC=40%) 20重量部 10%ポリビニルアルコール水溶液 50重量部 水 30重量部
g/m2となるように塗工してバック層を設けた以外
は、実施例1と同様にして粘着ラベルを得た。バック層
を設けた後キャレンダー加工を行ったところ、バック層
の王研式平滑度は200秒であった。 [バック層原料] 水酸化アルミ水分散液(SC=20%) 50重量部 SBR(エマルジョン,SC=40%) 15重量部 水 35重量部
スチレン−アクリル樹脂フィラー(エマルジョン、SC
=40.0%)25重量部に変更し、水の量を35重量
部とした以外は実施例13と同じ様にして実施例14の
感熱記録用粘着ラベルを得た。
コール水溶液(SC=15.0%)40重量部に変更
し、水の量を35重量部とした以外は実施例13と同じ
様にして実施例15の感熱記録用粘着ラベルを得た。
以外は実施例13と同じ様にして実施例16の感熱記録
用粘着ラベルを得た。
した以外は実施例13と同じ様にして実施例17の感熱
記録用粘着ラベルを得た。
0秒とした以外は実施例13と同じ様にして実施例18
の感熱記録用粘着ラベルを得た。バック層を設ける前に
キャレンダー加工を行い、その後バック層を設けた。バ
ック層を設けた後はキャレンダー加工は行わなかった。
R(15重量部)を各々20重量部、40重量部とした
以外は実施例13と同じ様にして実施例19の感熱記録
用粘着ラベルを得た。
BR(15重量部)を各々60重量部、8重量部とし、
水の量を35部と変更した以外は実施例13と同じ様に
して実施例20の感熱記録用粘着ラベルを得た。
料とした普通紙に変えた以外は、実施例13と同様にし
て粘着ラベルを得た。
料とした普通紙に変えた以外は、実施例13と同様にし
て粘着ラベルを得た。
度:15m/min)の条件に代えた以外は、実施例1
3と同様にして粘着ラベルを得た。
料としたグラシン紙に変えた以外は、実施例13と同様
にして粘着ラベルを得た。
m2となるように塗工して設けた以外は、実施例13と
同様にして粘着ラベルを得た。 [バリアー層] パラフィンワックス系エマルジョン(SC=40%) 0.1重量部 10%ポリビニルアルコール水溶液 40.0重量部 水 59.9重量部
料とした普通紙に変えた以外は、実施例13と同様にし
て粘着ラベルを得た。
料とした普通紙に変えた以外は、実施例13と同様にし
て粘着ラベルを得た。
離紙及び感熱記録用粘着ラベルについて、以下の評価を
行った。 <光透過率> 測定器:分光光度計。 <センシング性>上記粘着紙にラベル打ち抜き加工を施
して感熱記録用ラベルを作成し、ラベルプリンター(寺
岡精工製、3600XT)を用いて、ラベル発行時のセ
ンシング性を調べた。 <剥離紙の離解性>上記剥離紙をJIS P8209に
規定される標準離解機による離解処理に供し、試料成分
の分散状態を観察して、その離解性を評価した。
カットし、粘着ラベルを剥離紙から手剥しで剥離した時
の剥離性を評価した。 <光沢度> 測定器:日本電色工業製のGLOSS−METER(入
射角:75度)
ル打ち抜き機(ダイカット刃:60mm×36mm)で
50m/minの速度で打抜き加工した時の打抜き加工
性を評価した。ダッカット刃の押し圧の調整は、カス上
げ不良となる弱い押し圧の状態から、徐々に押し圧を強
くしていって、カス上げが正常に行えた時の状態で打抜
いた時の、剥離紙表面に発生した刃キズと刃跡を評価 ○:刃キズ・刃跡がわずかに確認でき、全く問題とはな
らないレベル △:刃キズ・刃跡が明確に確認できるが、問題とはなら
ないレベル ×:刃キズ及び刃跡が強く、問題となるレベル これらの評価結果を表1に示す。 <裏面印刷性>RIテスターを使用して、剥離紙裏面へ
UV印刷(インキ:Gman ULPO22 Blu
e, インキ量:0.3ml)を行った時の印刷濃度を
測定した。
い光透過性を有すると共に、離解性に優れ、さらに打ち
抜き加工性及び裏面印刷性にも優れた粘着ラベル用剥離
紙、その製造方法及びこの剥離紙を用いた、ラベル、シ
ール、ステッカー、ワッペン等に好適な粘着ラベルが提
供される。
面図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 普通紙の表面に少なくとも透明化層と剥
離層とを順次積層してなる粘着ラベル用剥離紙におい
て、該普通紙がフリーネス350〜500mlCSFの
木材パルプを原料とし、且つ該剥離紙の940〜960
nmにおける光透過率が10〜20%であり、緊度が
0.90〜1.15g/cm3であることを特徴とする
粘着ラベル用剥離紙。 - 【請求項2】 該剥離層表面の入射角75度における光
沢度が10.0〜50.0%である請求項1に記載の粘
着ラベル用剥離紙。 - 【請求項3】 該透明化層と該剥離層との間にバリアー
層を設けてなる請求項1又は2に記載の粘着ラベル用剥
離紙。 - 【請求項4】 該透明化剤層及び/又は該バリアー層が
フィラーを含有する請求項1〜3のいずれかに記載の粘
着ラベル用剥離紙。 - 【請求項5】 該普通紙の裏面に顔料と樹脂とからなる
バック層を設けてなる請求項1〜4のいずれかに記載の
粘着ラベル用剥離紙。 - 【請求項6】 バック層の王研式平滑度が100秒以上
である請求項5に記載の粘着用剥離紙。 - 【請求項7】 バック層の顔料と樹脂の比率が1/9か
ら9/1であり、その付着量が0.5g/m2以上であ
る請求項5ないし6のいずれかに記載の粘着用剥離紙。 - 【請求項8】 剥離剤層の剥離剤が無溶剤型の付加反応
型シリコーンである請求項1〜7記載の粘着ラベル用剥
離紙。 - 【請求項9】 フリーネス350〜500mlCSFの
木材パルプを原料とする普通紙の表面に少なくとも透明
化層を積層し、得られた積層体にキャレンダー処理を施
した後に、該透明化層上に剥離層を積層することを特徴
とする粘着ラベル用剥離紙の製造方法。 - 【請求項10】 該普通紙がキャレンダー処理を施され
たものである請求項9に記載の方法。 - 【請求項11】 請求項1〜5のいずれかに記載の粘着
ラベル用剥離紙の剥離層上に、感圧性粘着剤層と表面基
材とを順次積層してなることを特徴とする粘着ラベル。 - 【請求項12】 該表面基材が、ロイコ染料と顕色剤と
を含有する感熱記録層を有する感熱記録紙である請求項
8に記載の粘着ラベル。
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JP2001398076 | 2001-12-27 | ||
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---|---|---|---|---|
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