JP2003253600A - 粘着ラベル用剥離紙、その製造方法及び粘着ラベル - Google Patents

粘着ラベル用剥離紙、その製造方法及び粘着ラベル

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JP2003253600A JP2002371062A JP2002371062A JP2003253600A JP 2003253600 A JP2003253600 A JP 2003253600A JP 2002371062 A JP2002371062 A JP 2002371062A JP 2002371062 A JP2002371062 A JP 2002371062A JP 2003253600 A JP2003253600 A JP 2003253600A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い光透過性を有すると共に、離解性に優
れ、さらに打ち抜き加工性及び裏面印刷性にも優れた粘
着ラベル用剥離紙を提供する。 【解決手段】 普通紙の表面に少なくとも透明化層と剥
離層とを順次積層してなる粘着ラベル用剥離紙におい
て、該普通紙がフリーネス350〜500mlCSFの
木材パルプを原料とし、且つ該剥離紙の940〜960
nmにおける光透過率が10〜20%であり、緊度が
0.90〜1.15であることを特徴とする粘着ラベル
用剥離紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着ラベル用剥離
紙、その製造方法及び粘着ラベルに関し、さらに詳しく
は、高い光透過性を有すると共に、離解性に優れ、さら
に打抜き加工性にも優れた粘着ラベル用剥離紙、その製
造方法及び粘着ラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】基紙及び剥離層からなる粘着ラベル用剥
離紙は、ラベル、シール、ステッカー、ワッペン等の形
態で、工業用、商業用又は家庭用に広く使用されている
が、この粘着ラベル用剥離紙の基紙としては、グラシン
紙と、上質紙、片ツヤ紙、又はクラフト紙等の普通紙と
が主に用いられている。
【0003】グラシン紙は、光透過性に優れるため、粘
着ラベル用剥離紙の基紙として広く使用されているが、
強い叩解処理が施された化学パルプを原料とし、さらに
キャレンダー処理が施されていることから、フリーネス
が300mlCSF以下であり、空隙率も約20〜30
%と極めて低いため、一般的な上質紙、片ツヤ紙及びク
ラフト紙等の普通紙に比べると離解性(再生紙へのリサ
イクル性)に劣るという問題がある。このため、グラシ
ン紙を用いた粘着ラベル用剥離紙においては、光透過性
と離解性との両立を図るべく種々の検討が行われてい
る。例えば、特開平7−109699号公報には、フリ
ーネスが130〜240mlCSFのパルプを用いて、
コッブサイズ度(30秒)を35〜65g/mとした
グラシン紙を使用した剥離紙が、特開平9−31898
号公報(特許文献1)には、フリーネスが130〜24
0mlCSFのパルプで抄造された紙に、10〜50k
g/cmのニップで2本ロールを通過させた後、PVA
系樹脂水溶液を塗布して得られるグラシン紙を使用した
剥離紙が、特開平9−41286号公報(特許文献2)
には、特定性状のPVA(重合度:1500〜270
0、ケン化度:80〜90モル%)からなるアンダー液
をオンマシーンコーテングして得られるグラシン紙を使
用した剥離紙が、特開平9−217299号公報(特許
文献3)には、高叩解パルプ(90−60部:フリーネ
ス100〜250mlCSF)と低叩解パルプ(10−
40部:フリーネス400mlCSF以上)との混合に
より得られるグラシン紙を使用した剥離紙が、さらに、
特開平10−204795号公報(特許文献4)には、
粒子径0.4μm以下の顔料と水溶性高分子からなる下
塗り層を設けたグラシン紙を使用した剥離紙が提案され
ている。
【0004】一方、普通紙は、グラシン紙に比べて離解
性に優れるものの光透過性に劣るため、普通紙を用いた
粘着ラベル用剥離紙を光透過方式のラベル検知を行うプ
リンターで使用する場合には、光透過性を向上させるた
めに秤量を薄くする必要がある。しかしながら、秤量の
薄い紙を基紙として用いると、粘着加工後にラベルを打
抜く際に打抜き不良が、ラベル打抜き後にラベルを剥離
紙から剥離する際に剥離不良が発生するという問題があ
る。このため、普通紙を用いた粘着ラベル用剥離紙にお
いても、光透過性と離解性との両立を図るべく種々の検
討が行われている。例えば、特開平8−144198号
公報(特許文献5)には、重合度200〜2000のP
VAと潤滑剤としてポリオレフィンワックスを含有する
バリアー層を設けた剥離紙が、特開平11−1897号
公報(特許文献6)には、ヤンキードライヤー処理によ
り片艶を出した紙を多段キャレンダーで圧縮処理して得
られた片艶紙に水系塗料を塗布して、コッブサイズ度を
10〜40g/m、ベック平滑度を300〜1000
secとした基紙を使用した剥離紙が、さらに、特開2
001−271295号公報(特許文献7)には、上質
紙上に透明化層を設けて光透過率を40〜50%とした
剥離紙が提案されている。
【0005】また、特開平7−229096号公報(特
許文献8)には、各種原紙の両面にスチレン−ブタジエ
ン共重合体系ラテックスをコーティングした二次加工適
性(スリット、打ち抜き加工等)に優れた剥離紙が提案
されている。
【0006】又、本普通紙を基紙とした粘着ラベル用剥
離紙の裏面へ印刷する場合、グラシン紙を基紙とした粘
着ラベル用剥離紙に比べて裏面への印刷インキが浸込み
易い為に、印刷濃度が劣る。又、同等の印刷濃度を得る
為にインキをUPすると、印刷の精細性が低下する。
【0007】又、カール性や寸法安定化のためのバック
層手段に工夫をしたものには下記のものが挙げられる。
特公昭58−12919号公報(特許文献9)には、多
価アルコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコールの少なくとも1種を剥離紙裏面に塗布又は
含浸して得られる剥離紙を使用した粘着ラベルが示され
ている。特公平6−43576号公報には、剥離紙裏面
に雲母を含有した樹脂層が設けられている剥離紙が示さ
れている。
【0008】上記のように、粘着ラベル用剥離紙の光透
過性と離解性の両立を図るために種々の検討が行われ、
また、二次加工適性の向上を図るための検討も行われて
いるが、高い光透過性を有すると共に、離解性に優れ、
さらに打抜き加工性(耐刃傷、耐刃跡)及び裏面印刷性
にも優れた粘着ラベル用剥離紙は未だ得られていない。
【0009】
【特許文献1】特開平9−31898号公報
【特許文献2】特開平9−41286号公報
【特許文献3】特開平9−217299号公報
【特許文献4】特開平10−204795号公報
【特許文献5】特開平8−144198号公報
【特許文献6】特開平11−1897号公報
【特許文献7】特開2001−271295号公報
【特許文献8】特開平7−229096号公報
【特許文献9】特公昭58−12919号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
従来技術の問題点に鑑み、高い光透過性を有すると共
に、離解性に優れ、さらに打ち抜き加工性にも優れた粘
着ラベル用剥離紙、その製造方法及びこの剥離紙を用い
た粘着ラベルを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究した結果、普通紙の表面に少なく
とも透明化層と剥離層とを順次積層してなる粘着ラベル
用剥離紙において、該普通紙として特定のフリーネスを
有する木材パルプを原料とする紙を用い、且つ該剥離紙
の光透過率及び緊度を特定の範囲にすることにより、上
記課題が達成されることを見出し、斯かる知見に基づい
て本発明を完成するに至った。即ち、本発明によれば、
以下に示す粘着ラベル用剥離紙、その製造方法及び該剥
離紙を用いた粘着ラベルが提供される。 (1)普通紙の表面に少なくとも透明化層と剥離層とを
順次積層してなる粘着ラベル用剥離紙において、該普通
紙がフリーネス350〜500mlCSFの木材パルプ
を原料とし、且つ該剥離紙の940〜960nmにおけ
る光透過率が10〜20%であり、緊度が0.90〜
1.15g/cmであることを特徴とする粘着ラベル
用剥離紙。 (2)該剥離層表面の入射角75度における光沢度が1
0.0〜50.0%である前記(1)に記載の粘着ラベ
ル用剥離紙。 (3)該透明化層と該剥離層との間にバリアー層を設け
てなる前記(1)又は(2)に記載の粘着ラベル用剥離
紙。 (4)該透明化剤層及び/又は該バリアー層がフィラー
を含有する前記(1)〜(3)のいずれかに記載の粘着
ラベル用剥離紙。 (5)該普通紙の裏面に顔料と樹脂とからなるバック層
を設けてなる前記(1)〜(4)のいずれかに記載の粘
着ラベル用剥離紙。 (6)バック層の王研式平滑度が100秒以上である
(5)記載の粘着用剥離紙。 (7)バック層の顔料と樹脂の比率が1/9から9/1
であり、その付着量が0.5g/m以上である(5)
ないし(6)のいずれかに記載の粘着用剥離紙。 (8)剥離剤層の剥離剤が無溶剤型の付加反応型シリコ
ーンである(1)〜(7)のいずれかに記載の粘着ラベ
ル用剥離紙。 (9)フリーネス350〜500mlCSFの木材パル
プを原料とする普通紙の表面に少なくとも透明化層を積
層し、得られた積層体にキャレンダー処理を施した後
に、該透明化層上に剥離層を積層することを特徴とする
粘着ラベル用剥離紙の製造方法。 (10)該普通紙がキャレンダー処理を施されたもので
ある前記(6)に記載の方法。 (11)前記(1)〜(5)のいずれかに記載の粘着ラ
ベル用剥離紙の剥離層上に、感圧性粘着剤層と表面基材
とを順次積層してなることを特徴とする粘着ラベル。 (12)該表面基材が、ロイコ染料と顕色剤とを含有す
る感熱記録層を有する感熱記録紙である前記(8)に記
載の粘着ラベル。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の粘着ラベル用剥離紙は、
普通紙の表面に少なくとも透明化層と剥離層とを順次積
層してなる粘着ラベル用剥離紙において、該普通紙がフ
リーネス350〜500mlCSFの木材パルプを原料
とし、且つ該剥離紙の940〜960nmにおける光透
過率が10〜20%であり、緊度が0.90〜1.15
g/cmであることを特徴とする。
【0013】本発明においては、フリーネス350〜5
00mlCSFの木材パルプを原料とする普通紙を用い
て、その表面に少なくとも透明化層と剥離層とを順次積
層して粘着ラベル用剥離紙を形成し、該剥離紙の940
〜960nmの光透過率を10〜20%、緊度を0.9
0〜1.15g/cmに調製することから、透過式の
位置検出機を有するラベルプリンターでのラベル位置検
出機能を満足する光透過性を有すると共に、再生時の離
解性に優れ、さらに打ち抜き加工性にも優れた剥離紙が
得られる。
【0014】剥離紙の光透過性としては、透過式の位置
検出機を有するラベルプリンターでのラベル位置検出を
支障なく行うためには、940〜960nmにおける光
透過率が10%以上であることを必要とする。また、フ
リーネスが400mlCSFの木材パルプを原料とする
一般的な普通紙を用いて剥離紙を製造する場合には、9
40〜960nmにおける光透過率が10%を超えるも
のを得るために多量の透明化剤を必要とし、製造コスト
が上昇すると共に、再生時の離解性が低下するという問
題が発生する。また、透明化剤の付着量が多くなると、
乾燥性が悪化して生産性が低下するという問題も発生す
る。このため、本発明においては、剥離紙の基体となる
紙として、フリーネス350〜500mlCSFの木材
パルプを原料とする普通紙を使用する。該普通紙の光透
過率としては、特に制限されないが、後述する透明化剤
の使用量を低く抑えるために、940〜960nmにお
ける光透過率が7%以上のものを使用することが好まし
い。また、その秤量、厚みとしては、得られる剥離紙の
光透過率及び緊度を上記範囲に調製可能な限り特に制限
されないが、秤量については、通常45〜75g/
、好ましくは55〜65g/mであり、厚みにつ
いては、通常40〜80μm、好ましくは55〜65μ
mである。
【0015】該普通紙の表面には、紙の光透過率を向上
させるために、透明化剤を含有する透明化層を設ける。
尚、透明化剤は、必要に応じて、普通紙上に付着させる
形で存在させてもよい。紙内部での光の吸収、屈折を防
止して紙を透明にするために使用する透明化剤として
は、繊維構造の空隙に十分に浸透して空気を排除し得る
こと、さらに、セルロース繊維の屈折率(約1.49)
にできるだけ近い屈折率を有することが好ましい。斯か
る透明化剤としては、特に制限されないが、例えば、シ
ュクロースアセテートイソブチレート、パラフィンワッ
クスエマルジョン、ポリオレフィンワックス、ポリプロ
ピレングリコールのグリセリルエーテル、ポリエステル
樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、アミノ樹脂、
ウレタン樹脂、水素化石油樹脂等を使用することが好ま
しい。
【0016】透明化剤の付着量としては、普通紙、ある
いは普通紙上に少なくとも透明化層が積層された積層体
に施すキャレンダー処理条件によって異なるが、普通紙
重量(坪量)に対し、通常2〜30%、好ましくは3〜
20%である。透明化剤の付着量が2%より少ないと、
十分な透明性の向上が得られず、一方、30%より多い
と、再生時の離解性が低下するので好ましくない。
【0017】該透明化層上(透明化層と剥離層との間)
には、剥離層を均一で薄い層として積層するために、バ
リアー剤を含有するバリアー層を設けることが好まし
い。尚、バリアー剤は、必要に応じて、透明化層中に混
合して存在させてもよい。バリアー剤としては、透明化
層への剥離剤の浸透を防ぎ、剥離層を均一で薄い層とし
て形成できる機能を有するものであれば特に制限はな
く、例えば、PVA、デンプン、CMC等の水溶性高分
子、SBR、アクリル系エマルジョン等の水不溶性樹脂
等が使用できる。又、光透過性を著しく低下させない範
囲で、クレー、シリカ等の顔料を使用しても良い。
【0018】バリアー剤の添加量としては、普通紙、あ
るいは普通紙上に透明化層及びバリアー層が積層された
積層体に施すキャレンダー処理条件によって異なるが、
普通紙重量(坪量)に対し、通常2.0〜10.0%、
好ましくは4.0〜8.0%である。バリアー剤の添加
量が4.0%より少ないと、均一で薄い剥離層が形成し
難く、一方、8.0%より多いと、再生時の離解性が低
下するので好ましくない。
【0019】粘着ラベル用剥離紙は、粘着ラベルの打抜
き加工性を向上させるために、その表面の入射角75度
における光沢度を、通常10〜50%、好ましくは10
〜40%とすることが好ましい。剥離紙表面の光沢度を
上記範囲にする方法としては、特に制限されないが、上
記透明化層及び/又はバリアー層に、塗布乾燥後の表面
光沢度が低い樹脂を含有させる方法やフィラーを含有さ
せる方法等が使用できる。該フィラーとしては、カオリ
ン、焼成カオリン、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウ
ム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、タ
ルク、酸化亜鉛、アルミナ、酸化マグネシウム、シリ
カ、ベントナイト、ゼオライト、セリサイト等の無機フ
ィラーや、ポリスチレン、尿素樹脂、メラミン樹脂、ス
チレン−アクリル樹脂、尿素ホルマリン樹脂、塩化ビニ
ル樹脂等の有機フィラーが使用できる。フィラーは2種
以上を併用することができる。フィラーの含有量として
は、透明化層及びバリアー層の積層量によって異なり、
剥離紙の940〜960nmにおける光透過性が10%
以下にならない範囲であれば特に制限されないが、通常
0.5〜8.0g/m、好ましくは1.0〜6.0g
/mである。
【0020】本発明においては、上記の如く、剥離紙の
緊度を、通常0.90〜1.15g/cm、好ましく
は0.95〜1.10g/cmとすることを特徴とす
る。剥離紙の緊度が0.9g/cmより低いと、打抜
き加工時の打抜き刃の傷、刃の跡が強くなり、一方、緊
度が1.15g/cmより高いと、キャレンダー処理
における生産性が低下して製造コストが上昇するので好
ましくない。剥離紙の緊度を上記範囲にする方法として
は、特に制限されないが、基紙として使用する普通紙に
あらかじめキャレンダー処理を施して緊度を高くした後
に、透明化層、必要に応じてバリアー層を順次積層し、
得られた積層体にさらにキャレンダー処理を施す方法
や、普通紙に、透明化層、必要に応じてバリアー層を順
次積層した後に、得られた積層体にキャレンダー処理を
施す方法等が使用できる。
【0021】また、本発明においては、上記の如く、剥
離紙の940〜960nmにおける光透過率を10〜2
0%とすることを特徴とする。剥離紙の光透過率が10
%より低いと、透過式の位置検出機を有するラベルプリ
ンターでのラベル位置検出機能を満足できる光透過性が
得られない。剥離紙の光透過率は、使用する普通紙の秤
量、厚み等、剥離層表面の光沢度、キャレンダー処理の
条件等により調整することができる。
【0022】透明化層又はバリアー層上には剥離層を設
ける。該剥離層として用いる樹脂としては、特に制限さ
れず、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アミノアルキド樹
脂、ポリエステル樹脂等がエマルジョン型、溶剤型、無
溶剤型として使用できるが、剥離力、安全性、公害面及
びコスト等の観点からは、無溶剤型の付加反応型シリコ
ーンを用いることが好ましい。該剥離層の積層量として
は、普通紙重量(坪量)に対し、通常0.7〜10.0
%、好ましくは1.0〜5.0%である。剥離層の積層
量が1.0%より少ないと、十分な剥離性が得られず、
一方、5.0%より多いと、再生時の離解性が低下する
ので好ましくない。
【0023】本発明では、剥離紙裏面への印刷性を得る
為に、顔料と樹脂からなるバック層を設ける。本発明の
バック層に用いられる顔料としては、カオリン、焼成カ
オリン、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、硫酸カ
ルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、タルク、酸化
亜鉛、アルミナ、酸化マグネシウム、シリカ、ペントナ
イト、ゼオライト、セリサイト等の鉱物質顔料やポリス
チレン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、及びアクリル樹
脂等の有機顔料が挙げられ、品質に応じて2種以上を併
用することも勿論可能である。
【0024】又、本バック層に用いられる樹脂として
は、水溶性或いは水分散性の高分子化合物が用いられ、
例えばカチオン性デンプン、エステル化デンプン、両性
デンプン、酸化デンプン、酵素変性デンプン、エーテル
化デンプン等のデンプン類、CMC、HEC等のセルロ
ース誘導体、ゼラチン、カゼイン、天然ゴム等の天然或
いは半合成高分子、PVA、イソプレン、ネオプレン、
ポリブタジエン等のポリジエン類、ポリブデン、ポリシ
ソブチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリア
ルケン類、ビニルハライド、酢酸ビニル、スチレン、
(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、
(メタ)アクリルアミド、メチルビニルエーテル等のビ
ニル系重合体や共重合体類、SBR、メチルメタクリレ
ート−ブタジエン系等の合成ゴムラテックス、ポリウレ
タン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、オレフ
ィン−無水マレイン酸樹脂、メラミン樹脂、EVA、E
EA等の合成高分子化合物が例示できる。そして、これ
らの中から品質目標に応じて1種或いは2種以上が適宜
選択して使用される。
【0025】又、本発明のバック層の顔料と樹脂の比率
は、好ましくは1/9〜9/1、更に好ましくは2/8
〜8/2である。1/9より顔料の比率が少ない場合
は、印刷濃度が減少する傾向であり、9/1より顔料の
比率が多い場合は、層の結着性が低下する傾向である。
又、バック層の付着量としては、好ましくは0.5g/
以上、更に好ましくは1.0〜10.0g/m
上である。0.5g/m 未満では、印刷性への効果が
少ない。又、本バック層の平滑度は王研式平滑度(JT
APPI No.5−B)で100秒以上が好ましく、
100秒未満の場合は、印刷性への効果が少なく、更に
好ましくは150秒以上である。バック層の平滑度を1
00秒以上とする為には、キャレンダー等の手段がある
が、100秒以上にできる手段であれば良く、必ずしも
これらに限定されるものではない。
【0026】表面基材と剥離紙との粘着加工品を打ち抜
き加工してカス上げを行う際に、剥離紙への打ち抜き刃
の傷や跡が強い場合には、(a)刃傷(跡)への接着糊
の浸入、刃傷(跡)に沿っての剥離紙折れ等によるプリ
ンターでのラベル分離不良、(b)プリンターでの搬送
時の打ち抜き刃の傷や跡の部分での剥離紙切れが発生す
る。このため、本発明では、打ち抜き加工性、光透過性
及び表面平滑性を向上させるために、普通紙に剥離層を
積層する前に、キャレンダー加工を施すことを特徴とす
る。キャレンダー処理の方法としては、特に制限され
ず、マシーン及び/又はスーパーキャレンダー、オンマ
シーン及び/又はオフマシーンのいずれの方法も使用で
き、その条件は、所望とする紙厚、光透過性等に応じて
適宜選択すればよいが、通常、加圧は50kg/cm
×3回程度、速度は15m/min程度とする。
【0027】本発明の剥離紙の用途としては、特に制限
されず、一般的な粘着ラベル用の剥離紙として使用で
き、ラベルの基体としては、印刷用紙、TTR・電子写
真・昇華・インクジェット等の受容紙及び感熱記録紙等
が挙げられる。
【0028】以下に、ラベルの基体の1例として、感熱
記録紙について説明する。感熱記録紙は、紙、布、フイ
ルム、合成紙の他、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート等のPETフイルム、セルロー
ス誘導体フイルム、ポリオレフィンフイルム、ポリスチ
レンフイルム又はこれらを貼り合せた透明フイルム等の
支持体が使用できるが、必ずしもこれらに限定されるも
のではない。
【0029】感熱記録層においては、発色剤として、ロ
イコ染料を単独で又は2種以上を混合して使用する。ロ
イコ染料としては、例えば、トリフェニルメタン系、フ
ルオラン系、フェノチアジン系、オーラミン系、スピロ
ピラン系、インドリノフタリド系等の染料のロイコ化合
物が用いられており、その具体例としては、例えば、
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−フタリ
ド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6
−ジメチルアミンフタリド(別名:クリスタルバイオレ
ットラクトン)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフ
ェニル)−6−ジエチルアミノフタリド、3,3−3−
ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−6−クロルフタ
リド、3,3−ビス(p−ジブチルアミノフェニル)フ
タリド、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロルフルオ
ラン、3−ジメチルアミノ−5,7−ジメチルフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−
ジメチルアミノ−7−メチルフルオラン、3−ジエチル
アミノ−7,8−ベンズフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−クロルフルオラン、3−(N−p
−トリル−N−エチルアミノ)−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、2−〔N−(3’−トリフルオルメ
チルフェニル)アミノ〕−6−ジエチルアミノフルオラ
ン、2−〔3,6−ビス(ジエチルアミン)−9−(o
−クロルアニリノ)キサンチル安息香酸ラクタム〕、3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリクロロ
メチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−(o−クロルアニリノ)フルオラン、3−ジ−n−ブ
チルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フルオラン、
3−N−メチル−N−n−アミルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−N−メチル−N−シクロ
ヘキシルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−(N,N−ジエチルアミノ)−5−メチ
ル−7−(N,N−ジベンジルアミノ)フルオラン、ベ
ンゾイルロイコメチレンブルー、6’−クロロ−8’−
メトキシ−ベンゾインドリノ−スピロピラン、6’−ブ
ロモ−3’−メトキシ−ベンゾインドリノ−スピロピラ
ン、3−(2’−ヒドロキシ−4’−ジメチルアミノフ
ェニル)−3−(2’−メトキシ−5’−クロルフェニ
ル)フタリド、3−(2’−ヒドロキシ−4’−ジメチ
ルアミノフェニル)−3−(2’メトキシ−5’−ニト
ロフェニル)フタリド、3−(2’−メトキシ−4’−
ジメチルアミノフェニル)−3−(2’−ヒドロキシ−
4’−クロル−5’−メチルフェニル)フタリド、3−
(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリル)アミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル
−N−(2−エトキシプロピル)アミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−N−メチル−N−イソブ
チル−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−モル
ホリノ−7−(N−プロピル−トリフルオロメチルアニ
リノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−m−トリフル
オロメチルアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−
5−クロロ−7−(N−ベンジル−トリフルオロメチル
アニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−(ジ−p
−クロルフェニル)メチルアミノフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−5−クロル−7−(α−フェニルエチルア
ミノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジ
ノ)−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−(o−メトキシカルボニルフ
ェニルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−5−
メチル−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−ピペリジノフルオラン、
2−クロロ−3−(N−メチルトルイジノ)−7−(p
−n−ブチルアニリノ)フルオラン、3−(N−メチル
−N−イソプロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3,6−ビス(ジメチルア
ミノ)フルオランスピロ(9,3’)−6’−ジメチル
アミノフタリド、3−(N−ベンジル−N−シクロヘキ
シルアミノ)−5,6−ベンゾ−7−α−ナフチルアミ
ノ−4’−ブロモフルオラン、3−ジエチルアミノ−6
−クロル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−メシチジノ−4’,5’−ベンゾ
フルオラン、3−N−メチル−N−イソプロピル−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル−N
−イソアミル−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2’,4’−
ジメチルアニリノ)フルオラン等を挙げることができ
る。
【0030】また、感熱記録層においては、顕色剤とし
て、上記ロイコ染料に熱、溶媒下等で接触し、これを発
色させる電子受容性の種々の化合物又は酸化剤等が使用
されており、その具体例としては、4,4’−イソプロ
ピリデンジフェノール、4,4’−イソプロピリデンビ
ス(o−メチルフェノール)、4,4’−セカンダリー
ブチリデンビスフェノール4,4’−イソプロピリデン
ビス(2−ターシャリ−ブチルフェノール)、p−ニト
ロ安息香酸亜鉛、1,3,5−トリス(4−ターシャリ
ーブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジ
ル)イソシアヌル酸、2,2−(3,4’−ジヒドロキ
シジフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシ−3−
メチルフェニル)スルフィド、4−〔β−(p−メトキ
シフェノキシ)エトキシ〕サリチル酸、1,7−ビス
(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−ジオキサヘ
プタン、1,5−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)
−5−オキサペンタン、フタル酸モノベンジルエステル
モノカルシウム酸、4,4’−シクロヘキシリデンジフ
ェノール、4,4’−イソプロピリデンビス(2,−ク
ロロフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチ
ル−6−ターシャリーブチルフェノール)、4,4’−
ブチリデンビス(6−ターシャリーブチル−2−メチ
ル)フェノール、1,1,3−トリス(2−メチル−4
−ヒドロキシ−5−ターシャリーブチルフェニル)ブタ
ン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ
−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、4,4’−チ
オビス(6−ターシヤリブチルー2−メチル)フェノー
ル、4,4’−ジフェノールスルホン、4−イソプロポ
キシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホン、4−ベン
ジロキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホン、4,
4’−ジフェノールスルホキシド、p−ヒドロキシ安息
香酸イソプロピル、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、
プロトカテキュ酸ベンジル、没食子酸ステアリル、没食
子酸ラウリル、没食子酸オクチル、1,3−ビス(4−
ヒドロキシフェニルチオ)−プロパン、N,N’−ジフ
ェニルチオ尿素、N,N’−ジ(m−クロロフェニル)
チオ尿素、サリチルアニリド、ビス−(4−ヒドロキシ
フェニル)酢酸メチル、ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)酢酸ベンジル、1,3−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)酢酸ベンジル、1,3−ビス(4−ヒドロキシク
ミル)ベンゼン、1,4−ビス(4−ヒドロキシクミ
ル)ベンゼン、2,4’−ジフェノールスルホン、2,
2’−ジアリル−4,4’−ジフェノールスルホン、
3,4−ジヒドロキシフェニル−4’−メチルジフェニ
ルスルホン、1−アセチルオキシ−2−ナフトエ酸亜
鉛、2−アセチルオキシ−1−ナフトエ酸亜鉛、2−ア
セチルオキシ−3−ナフトエ酸亜鉛、α,α−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)−α−メチルトルエン、チオシ
アン酸亜鉛のアンチピリン錯体、テトラブロモビスフェ
ノールA、テトラブロモビスフェノールS、4,4’−
チオビス(2−メチルフェノール)、4,4’−チオビ
ス(2−クロロフェノール)等を挙げることができる。
顕色剤は単独又は2種以上混合して使用することができ
る。顕色剤の添加量は、発色剤1重量部に対し、通常1
〜20重量部、好ましくは2〜10重量部である。
【0031】感熱記録層に使用されるバインダー樹脂と
しては、分子内に水酸基又はカルボキシル基を有する樹
脂等が使用されており、具体例としては、ポリビニルブ
チラール、ポリビニルアセトアセタール等のポリビニル
アセタール類、エチルセルロース、セルロースアセテー
ト、セルロースアセテートプロピオネート、セルロース
アセテートブチレート等のセルロース誘導体、エポキシ
樹脂等が挙げられる。バインダー樹脂は単独又は2種以
上混合して使用される。
【0032】感熱記録層には、必要に応じて、補助添加
成分として熱可融性物質が単独又は2種以上併用して使
用される。熱可融性物質としては、例えば、50〜20
0℃程度の融点を有する、高級脂肪酸又はそのエステ
ル、アミド又は金属塩の他、各種ワックス類、芳香族カ
ルボン酸とアミンとの縮合物、安息香酸フェニルエステ
ル、高級直鎖グリコール、3,4−エポキシ−ヘキサヒ
ドロフタル酸ジアルキル、高級ケトン、その他の熱可融
性有機化合物等が挙げられる。
【0033】感熱記録層には、ロイコ染料、顕色剤、バ
インダー樹脂と共に、必要に応じて感熱記録媒体に慣用
される添加成分、例えば、填料、界面活性剤、滑剤、圧
力発色防止剤等が感熱記録層の透明性を損なわない範囲
で併用される。
【0034】填料としては、例えば、炭酸カルシウム、
シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、
水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、カオリン、タル
ク、表面処理されたカルシウムやシリカ等の無機系微粉
末の他、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル
酸共重合体、ポリスチレン樹脂、塩化ビニリデン系樹脂
等の有機系の微粉末が挙げられる。また、滑剤として
は、高級脂肪酸及びその金属塩、高級脂肪酸アミド、高
級脂肪酸エステル、動物性、植物性、鉱物性又は石油系
の各種ワックス類等が挙げられる。
【0035】感熱記録層は、発色剤、顕色剤、バインダ
ー樹脂を共に溶剤中に均一に分散又は溶解し、これを上
質紙やフィルム等からなる支持体上に塗布、乾燥して作
製されるが、塗工方式としては従来公知の各種の方法が
使用できる。感熱記録層塗布液の分散粒径としては、通
常10μm以下、好ましくは5μm以下、より好ましく
は1μm以下が使用される。感熱記録層の膜厚は、感熱
記録層の組成や熱粘着性ラベルの用途にもよるが、通常
1〜50μm程度、好ましくは3〜20μm程度であ
る。
【0036】感熱記録層上には、感熱記録層の透明性、
耐薬品性、耐水性、耐摩擦性、耐光性及びサーマルヘッ
ドに対する耐久性、耐腐蝕性、滑性等のいわゆるヘッド
マッチング性向上のため、必要に応じて保護層が設けら
れる。保護層としては、水溶性樹脂、水性エマルジョ
ン、又は疎水性樹脂を主成分として形成された膜や、紫
外線硬化樹脂又は電子線硬化樹脂を主成分として形成さ
れた膜等が使用される。
【0037】水溶性樹脂としては、例えば、ポリビニル
アルコール、変性ポリビニルアルコール、セルロース誘
導体(メチルセルロース、メトキシセルロース、ヒドロ
キシセルロース等)、カゼイン、ゼラチン、ポリビニル
ピロリドン、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ジイ
ソブチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリアクリルア
ミド、変性ポリアクリルアミド、メチルビニルエーテル
−無水マレイン酸共重合体、カルボキシ変性ポリエチレ
ン、ポリビニルアルコール/アクリルアミドブロック共
重合体、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、尿素−ホル
ムアルデヒド樹脂等が挙げられる。
【0038】水性エマルジョン用の樹脂又は疎水性樹脂
としては、例えば、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ス
チレン/ブタジエン共重合体、スチレン/ブタジエン/
アクリル系共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸
エステル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリブチ
ルメタクリレート、ポリビニルブチラール、ポリビニル
アセタール、メチルセルロース、エチルセルロース、エ
チレン/酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。また、上
記の樹脂とシリコンセグメントとの共重合体も好ましく
用いられる。これらは単独又は混合して使用され、さら
に必要に応じて硬化剤を添加して樹脂を硬化させてもよ
い。
【0039】紫外線硬化樹脂としては、紫外線照射によ
って重合反応を起こし、硬化して樹脂となるモノマー、
オリゴマー又はプレポリマーであれば、その種類は特に
限定されず、従来公知の種々のものが使用できる。電子
線硬化型樹脂としては、電子線照射によって重合反応を
起こし、硬化して樹脂となるモノマー、オリゴマー又は
プレポリマーであれば、その種類は特に限定されず、従
来公知の種々のものが使用できるが、ポリエステルを骨
格とする5官能以上の分枝状分子構造を有する電子線硬
化樹脂、シリコン変性電子線硬化樹脂を主成分としたも
のが好ましい。
【0040】保護層には、表面平滑性を低下させない範
囲内で、ヘッドマッチングの向上のために無機及び/又
は有機フィラーや滑剤を添加することができる。フィラ
ーの粒径としては、0.3μm以下が好ましい。また、
フィラーとしては、給油量30ml/100g以上、好
ましくは80ml/100g以上のものが使用される。
【0041】無機及び/又は有機フィラーとしては、感
熱記録分野で慣用される顔料中の1種又は2種以上を使
用することができ、具体例としては、炭酸カルシウム、
シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、
水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、タルク、表面処理
されたカルシウムやシリカ等の無機顔料の他、尿素−ホ
ルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共重合体、ポリ
スチレン樹脂等の有機顔料が挙げられる。また、滑剤と
しては、感熱記録層に使用される上記のものが使用でき
る。
【0042】保護層の塗工方法としては、特に制限はな
く、従来公知の方法が使用できる。保護層の厚さは、通
常0.1〜20μm、好ましくは0.5〜10μmであ
る。保護層の厚さが0.1μmより薄いと、熱粘着性ラ
ベルの保存性やヘッドマッチング等の保護層としての機
能が不充分となり、一方、20μmより厚いと、感熱記
録層の熱感度が低下するし、コスト的にも不利となるの
で好ましくない。
【0043】支持体と感圧粘着剤層との間及び/又は支
持体と感熱記録層との間には、サーマルヘッドの熱エネ
ルギー効率を向上させて熱活性化温度を下げるため、あ
るいは感圧粘着剤層の熱活性化の際に反体面の感熱記録
層の発色をブロックするために、必要に応じて、断熱層
(アンダー層)が設けられる。断熱層には、微小中空粒
子及びバインダーと共に、必要に応じて、顔料、この種
の感熱記録材料に慣用される補助添加成分、例えば、熱
可融性物質、フィラー、界面活性剤等を含有させること
ができる。熱可融性物質としては、感熱記録層に使用さ
れる上記の熱可融性物質が挙げられる。
【0044】断熱層としては、熱可塑性樹脂を殻として
なる中空度30%以上の微小中空粒子又はポーラスな顔
料を含有する非発泡性断熱層、発泡性フィラーを含有す
る発泡性断熱層が挙げられるが、非発泡性断熱層を用い
ることが好ましい。非発泡性断熱層で用いる樹脂として
は、SBR、MBR、NBR等のラテックス及びポリビ
ニルアルコール、セルロース誘導体、澱粉及びその誘導
体、カルボキシル基変性ポリビニルアルコール、ポリア
クリル酸及びその誘導体、スチレン/アクリル酸共重合
体及びその誘導体、ポリ(メタ)アクリルアミド及びそ
れらの誘導体、スチレン/アクリル酸/アクリルアミド
共重合体、アミノ基変性ポリビニルアルコール、エポキ
シ変性ポリビニルアルコール、ポリエチレンイミン、イ
ソブチレン/無水マレイン酸共重合体及びその誘導体等
の水溶性高分子樹脂等が挙げられる。
【0045】また、フィラーとしては、例えば、炭酸カ
ルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アル
ミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、タル
ク、表面処理されたカルシウムやシリカ等の無機系微粉
末の他、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル
酸共重合体、ポリスチレン樹脂等の有機系の微粉末が挙
げられる。
【0046】熱可塑性樹脂を殻としてなる微小中空粒子
は、内部に空気その他の気体を含有するもので、既に発
泡状態になっている微小中空粒子であり、その個数平均
粒子径(粒子外径)は、通常2〜20μm、好ましくは
3〜10μmとする。個数平均粒子径が2μmよりも小
さいと、任意の中空度にするのが難しくて製造コストが
高くなり、一方、20μmより大きいと、塗布乾燥後の
層表面の平滑性が低下してサーマルヘッドとの密着性が
低下し、ドット再現性が悪くなると共に感度向上効果が
低下するので好ましくない。微小中空粒子の粒子分布と
しては、バラツキが少なく分布スペクトラムの均一なも
のが望ましい。
【0047】また、微小中空粒子の中空度としては、通
常30%以上、好ましくは50%以上とする。中空度が
30%より低いと、断熱性が不十分となることからサー
マルヘッドからの熱エネルギーが支持体を通じて熱粘着
性ラベルの外へ放出され、発色感度向上が低下する。ま
た、光照射による熱変換の熱エネルギーの断熱効果が少
なく、感圧粘着剤の活性化効果が低下し、粘着性の発現
が弱まるので好ましくない。尚、中空度とは、中空粒子
の外径と内径の比であり、下記の式で示される。
【0048】
【数1】
【0049】微小中空粒子は、上記のように熱可塑性樹
脂を殻とするものであるが、この熱可塑性樹脂として
は、塩化ビニリデンとアクリロニトリルを主成分とする
共重合体樹脂が好ましい。また、断熱層に用いられる他
のポーラスな顔料としては、尿素ホルムアルデヒド樹脂
等の有機顔料やシラス土等の無機顔料等が使用できる。
【0050】支持体と感熱記録層との間及び/又は支持
体と感圧粘着剤層との間に非発泡性断熱層を設ける方法
としては、上記の微小中空粒子と公知の水溶性高分子、
水性高分子エマルジョン等のバインダーとを水に分散
し、これを支持体表面に塗布、乾燥する方法が使用でき
る。微小中空粒子の塗布量は、支持体1m当たり、通
常1g、好ましくは2〜15g程度であり、また、バイ
ンダー樹脂の塗布量は、非発泡性断熱層を支持体に強く
結合できる量であればよく、通常は、該微小中空粒子と
バインダー樹脂との合計量に対して2〜50重量%であ
る。
【0051】非発泡性断熱層を形成するためのバインダ
ーとしては、従来公知の水溶性高分子及び/又は水性高
分子エマルジョンが使用でき、具体例としては、水溶性
高分子として、例えば、ポリビニルアルコール、澱粉及
びその誘導体、メトキシセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセル
ロース、エチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリ
アクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、アクリルア
ミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリルアミド/
アクリル酸エステル/メタクリル酸三元共重合体、スチ
レン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、イソブチレ
ン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリル
アミド、アルイン酸ソーダ、ゼラチン、カゼイン等が挙
げられる。
【0052】また、水性高分子エマルジョンとしては、
スチレン/ブタジエン共重合体、スチレン/ブタジエン
共重合体、スチレン/ブタジエン/アクリル系共重合体
等のラテックスや酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル/アクリ
ル酸共重合体、スチレン/アクリル酸エステル共重合
体、アクリル酸エステル樹脂、ポリウレタン樹脂等のエ
マルジョン等が使用できる。
【0053】図1に本発明による感熱記録剥離紙の1例
を示す。10は感熱記録層であって、接着剤層20を介
して剥離紙30上に設けられている。剥離紙30は、普
通紙31、透明化度32、剥離層34からなり、所望に
応じバリアー層33が透明化層32と剥離層34の間に
設けることができる。35はバック層であり、普通紙の
印刷性を向上させるために所望に応じ設けられる。
【0054】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれら実施例によって何ら限定さ
れるものではない。
【0055】実施例1 フリーネス400mlCSFの木材パルプを原料とした
普通紙(上質紙、坪量:47g/m、厚み:60μ
m)に、下記[透明化層原料]を乾燥後重量が7g/m
となるように塗工した。次に、その上に下記[バリア
ー層原料]を乾燥後重量が4g/mとなるように塗工
し、キャレンダー加工(圧:50kg/cm×3回,
速度:15m/min)を施した後、その上に下記[剥
離層原料]を乾燥後重量が1g/mとなるように塗工
して剥離紙を得た。 [剥離層原料] 無溶剤型付加反応型シリコーン樹脂 100重量部 硬化触媒 1.5重量部 [透明化層原料] パラフィンワックスエマルジョン(SC=40%) 20重量部 10%ポリビニルアルコール水溶液 20重量部 炭酸カルシウム 10重量部 水 50重量部 [バリアー層原料] 10%ポリビニルアルコール水溶液 50量部 炭酸カルシウム 10重量部 水 40量部 次に、得られた剥離紙に、アクリル系感圧粘着剤(日本
エヌエスシー製;SC=54%)を乾燥後付着量が18
g/mとなるように塗布、乾燥した後、感熱記録紙
(リコー製:130LAB−1)を貼り合わせて、粘着
ラベルを得た。
【0056】実施例2 [透明化層原料]及び[バリアー層原料]の炭酸カルシ
ウムに代えてコロイダルシリカ(SC=40%)を用い
た以外は、実施例1と同様にして粘着ラベルを得た。
【0057】実施例3 [バリアー層原料]の炭酸カルシウムに代えて尿素ホル
マリン樹脂フィラー(SC=27%)を用いた以外は、
実施例1と同様にして粘着ラベルを得た。
【0058】実施例4 [透明化層原料]の炭酸カルシウムに代えてクレーを用
いた以外は、実施例1と同様にして粘着ラベルを得た。
【0059】実施例5 [透明化層原料]の炭酸カルシウムを取り除いた以外
は、実施例1と同様にして粘着ラベルを得た。
【0060】実施例6 [バリアー層原料]の炭酸カルシウムを取り除いた以外
は、実施例1と同様にして粘着ラベルを得た。
【0061】実施例7 [透明化層原料]のパラフィンワックス、ポリビニルア
ルコール及び炭酸カルシウムをポリエステル樹脂に変え
て、ポリエステル樹脂で乾燥後の重量が7g/m とな
るように透明化層を設けた以外は、実施例5と同様にし
て粘着ラベルを得た。
【0062】実施例8 [透明化層原料]のパラフィンワックスエマルジョンに
代えてスチレンアクリル樹脂エマルジョン(SC=40
%)を用いた以外は、実施例1と同様にして粘着ラベル
を得た。
【0063】実施例9 [透明化層原料]及び[バリアー層原料]の炭酸カルシ
ウムを取り除いた以外は、実施例1と同様にして粘着ラ
ベルを得た。
【0064】実施例10 キャレンダー加工を(圧:50kg/cm×5回,速
度:15m/min)の条件に代えた以外は、実施例1
と同様にして粘着ラベルを得た。
【0065】実施例11 普通紙にあらかじめキャレンダー加工(圧:50kg/
cm×3回,速度:15m/min)を行った以外
は、実施例1と同様にして粘着ラベルを得た。
【0066】実施例12 透明化層を下記[透明化層原料]を乾燥後重量が7g/
となるように塗工して設け、且つバリアー層を取り
除いた以外は、実施例1と同様にして粘着ラベルを得
た。 [透明化層原料] パラフィンワックスエマルジョン(SC=40%) 20重量部 10%ポリビニルアルコール水溶液 50重量部 水 30重量部
【0067】実施例13 普通紙の裏面に下記[バック層原料]を乾燥後重量が2
g/mとなるように塗工してバック層を設けた以外
は、実施例1と同様にして粘着ラベルを得た。バック層
を設けた後キャレンダー加工を行ったところ、バック層
の王研式平滑度は200秒であった。 [バック層原料] 水酸化アルミ水分散液(SC=20%) 50重量部 SBR(エマルジョン,SC=40%) 15重量部 水 35重量部
【0068】実施例14 実施例13の水酸化アルミ水分散液50重量部の替りに
スチレン−アクリル樹脂フィラー(エマルジョン、SC
=40.0%)25重量部に変更し、水の量を35重量
部とした以外は実施例13と同じ様にして実施例14の
感熱記録用粘着ラベルを得た。
【0069】実施例15 実施例13のSBR15重量部の替りにポリビニルアル
コール水溶液(SC=15.0%)40重量部に変更
し、水の量を35重量部とした以外は実施例13と同じ
様にして実施例15の感熱記録用粘着ラベルを得た。
【0070】実施例16 実施例13のバック層の乾燥後付着量5g/mとした
以外は実施例13と同じ様にして実施例16の感熱記録
用粘着ラベルを得た。
【0071】実施例17 実施例13のバック層の乾燥後付着量0.6g/m
した以外は実施例13と同じ様にして実施例17の感熱
記録用粘着ラベルを得た。
【0072】実施例18 実施例13のバック層の王研式平滑度を下記の方法で8
0秒とした以外は実施例13と同じ様にして実施例18
の感熱記録用粘着ラベルを得た。バック層を設ける前に
キャレンダー加工を行い、その後バック層を設けた。バ
ック層を設けた後はキャレンダー加工は行わなかった。
【0073】実施例19 実施例13水酸化アルミ水分散液(50重量部)、SB
R(15重量部)を各々20重量部、40重量部とした
以外は実施例13と同じ様にして実施例19の感熱記録
用粘着ラベルを得た。
【0074】実施例20 実施例13の水酸化アルミ水分散液(50重量部)、S
BR(15重量部)を各々60重量部、8重量部とし、
水の量を35部と変更した以外は実施例13と同じ様に
して実施例20の感熱記録用粘着ラベルを得た。
【0075】実施例21 普通紙をフリーネス360mlCSFの木材パルプを原
料とした普通紙に変えた以外は、実施例13と同様にし
て粘着ラベルを得た。
【0076】実施例22 普通紙をフリーネス480mlCSFの木材パルプを原
料とした普通紙に変えた以外は、実施例13と同様にし
て粘着ラベルを得た。
【0077】比較例1 キャレンダー加工を(圧:20kg/cm×1回,速
度:15m/min)の条件に代えた以外は、実施例1
3と同様にして粘着ラベルを得た。
【0078】比較例2 普通紙をフリーネス150mlCSFの木材パルプを原
料としたグラシン紙に変えた以外は、実施例13と同様
にして粘着ラベルを得た。
【0079】比較例3 透明化層を下記[透明化層原料]で乾燥後重量が7g/
となるように塗工して設けた以外は、実施例13と
同様にして粘着ラベルを得た。 [バリアー層] パラフィンワックス系エマルジョン(SC=40%) 0.1重量部 10%ポリビニルアルコール水溶液 40.0重量部 水 59.9重量部
【0080】比較例4 普通紙をフリーネス330mlCSFの木材パルプを原
料とした普通紙に変えた以外は、実施例13と同様にし
て粘着ラベルを得た。
【0081】比較例5 普通紙をフリーネス550mlCSFの木材パルプを原
料とした普通紙に変えた以外は、実施例13と同様にし
て粘着ラベルを得た。
【0082】上記の実施例1〜22、比較例1〜5の剥
離紙及び感熱記録用粘着ラベルについて、以下の評価を
行った。 <光透過率> 測定器:分光光度計。 <センシング性>上記粘着紙にラベル打ち抜き加工を施
して感熱記録用ラベルを作成し、ラベルプリンター(寺
岡精工製、3600XT)を用いて、ラベル発行時のセ
ンシング性を調べた。 <剥離紙の離解性>上記剥離紙をJIS P8209に
規定される標準離解機による離解処理に供し、試料成分
の分散状態を観察して、その離解性を評価した。
【0083】<剥離性>上記粘着ラベルを4×6cmに
カットし、粘着ラベルを剥離紙から手剥しで剥離した時
の剥離性を評価した。 <光沢度> 測定器:日本電色工業製のGLOSS−METER(入
射角:75度)
【0084】<打抜き加工性>上記粘着紙を輪転式ラベ
ル打ち抜き機(ダイカット刃:60mm×36mm)で
50m/minの速度で打抜き加工した時の打抜き加工
性を評価した。ダッカット刃の押し圧の調整は、カス上
げ不良となる弱い押し圧の状態から、徐々に押し圧を強
くしていって、カス上げが正常に行えた時の状態で打抜
いた時の、剥離紙表面に発生した刃キズと刃跡を評価 ○:刃キズ・刃跡がわずかに確認でき、全く問題とはな
らないレベル △:刃キズ・刃跡が明確に確認できるが、問題とはなら
ないレベル ×:刃キズ及び刃跡が強く、問題となるレベル これらの評価結果を表1に示す。 <裏面印刷性>RIテスターを使用して、剥離紙裏面へ
UV印刷(インキ:Gman ULPO22 Blu
e, インキ量:0.3ml)を行った時の印刷濃度を
測定した。
【0085】
【表1】
【0086】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、高
い光透過性を有すると共に、離解性に優れ、さらに打ち
抜き加工性及び裏面印刷性にも優れた粘着ラベル用剥離
紙、その製造方法及びこの剥離紙を用いた、ラベル、シ
ール、ステッカー、ワッペン等に好適な粘着ラベルが提
供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感熱記録剥離紙の1態様を示す模式断
面図である。
【符号の説明】
10 感熱記録層 20 接着剤層 30 剥離紙
フロントページの続き (72)発明者 秋本 猛 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 4L055 AG11 AG12 AG17 AG18 AG27 AG51 AG63 AG64 AG71 AG76 AG77 AG82 AG86 AG89 AH02 AH37 AH38 AH50 AJ01 AJ02 AJ03 AJ04 BE09 BE14 BE20 EA05 EA08 EA11 EA12 EA32 FA11 FA12 FA20 FA30 GA12 GA42 GA43

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 普通紙の表面に少なくとも透明化層と剥
    離層とを順次積層してなる粘着ラベル用剥離紙におい
    て、該普通紙がフリーネス350〜500mlCSFの
    木材パルプを原料とし、且つ該剥離紙の940〜960
    nmにおける光透過率が10〜20%であり、緊度が
    0.90〜1.15g/cmであることを特徴とする
    粘着ラベル用剥離紙。
  2. 【請求項2】 該剥離層表面の入射角75度における光
    沢度が10.0〜50.0%である請求項1に記載の粘
    着ラベル用剥離紙。
  3. 【請求項3】 該透明化層と該剥離層との間にバリアー
    層を設けてなる請求項1又は2に記載の粘着ラベル用剥
    離紙。
  4. 【請求項4】 該透明化剤層及び/又は該バリアー層が
    フィラーを含有する請求項1〜3のいずれかに記載の粘
    着ラベル用剥離紙。
  5. 【請求項5】 該普通紙の裏面に顔料と樹脂とからなる
    バック層を設けてなる請求項1〜4のいずれかに記載の
    粘着ラベル用剥離紙。
  6. 【請求項6】 バック層の王研式平滑度が100秒以上
    である請求項5に記載の粘着用剥離紙。
  7. 【請求項7】 バック層の顔料と樹脂の比率が1/9か
    ら9/1であり、その付着量が0.5g/m以上であ
    る請求項5ないし6のいずれかに記載の粘着用剥離紙。
  8. 【請求項8】 剥離剤層の剥離剤が無溶剤型の付加反応
    型シリコーンである請求項1〜7記載の粘着ラベル用剥
    離紙。
  9. 【請求項9】 フリーネス350〜500mlCSFの
    木材パルプを原料とする普通紙の表面に少なくとも透明
    化層を積層し、得られた積層体にキャレンダー処理を施
    した後に、該透明化層上に剥離層を積層することを特徴
    とする粘着ラベル用剥離紙の製造方法。
  10. 【請求項10】 該普通紙がキャレンダー処理を施され
    たものである請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜5のいずれかに記載の粘着
    ラベル用剥離紙の剥離層上に、感圧性粘着剤層と表面基
    材とを順次積層してなることを特徴とする粘着ラベル。
  12. 【請求項12】 該表面基材が、ロイコ染料と顕色剤と
    を含有する感熱記録層を有する感熱記録紙である請求項
    8に記載の粘着ラベル。
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