JP2003253526A - ポリアミドモノフィラメント - Google Patents

ポリアミドモノフィラメント

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JP2003253526A JP2002374762A JP2002374762A JP2003253526A JP 2003253526 A JP2003253526 A JP 2003253526A JP 2002374762 A JP2002374762 A JP 2002374762A JP 2002374762 A JP2002374762 A JP 2002374762A JP 2003253526 A JP2003253526 A JP 2003253526A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引張強度が高いのみならず、乾時および湿
時のいずれにおいても引張強度に均衡した高い結節強度
を有するという優れた特徴を持ち、釣り糸、漁網を始め
とした水産資材に好適なポリアミドモノフィラメントを
提供する。 【解決手段】 (1)ポリアミド6/66共重合体で形
成され、波数977cm−1と928cm−1にて測定
した赤外線吸収スペクトルの吸光度比が、下記(I)式
を満たすことを特徴とするポリアミドモノフィラメント 【数1】 977cm−1吸光度/928cm−1吸光度 ≧ 1.5……(I) 及び(2)ポリアミド6を主成分とするポリアミド樹脂
100重量部に対して、有機ベントナイトを0.000
1〜0.1重量部配合したポリアミド樹脂組成物を溶融
紡糸してなることを特徴とするポリアミドモノフィラメ
ント。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は引張強度が高いのみ
ならず、乾時および湿時のいずれにおいても引張強度に
均衡した高い結節強度を有するという優れた特徴を持
ち、釣り糸を始めとした水産資材に好適なポリアミドモ
ノフィラメントに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアミドモノフィラメント、特にポリ
アミド6を主成分としたポリアミドモノフィラメント
は、強度が高く、透明性が高く、柔軟性に富み、適度な
伸度を有する等の特徴があることから、釣り糸、漁網を
始めとした水産資材や工業用途に幅広く用いられてい
る。釣り糸や漁網等の水産資材やレジャーフィッシング
用の釣り糸には引張強度が高いのみならず、結節強度が
高いこと、すなわち、引張強度と結節強度が均衡してい
ることが求められてきた。特に実際の使用状態である湿
時において、高い結節強度を有することが求められてき
た。
【0003】ポリアミドモノフィラメントの引張強度向
上、結節強度向上のための提案は、これまで数多くなさ
れてきた。例えば、特許文献1には、共重合ポリアミド
6/66にポリアミド66を5〜30%配合してなり、
乾時引張強度10.0g/d(8.85cN/dte
x)以上、乾時結節強度8.2g/d(7.26cN/
dtex)以上、湿時結節強度7.8g/d(6.9c
N/dtex)以上のポリアミドモノフィラメントを提
供することが記載されている。このポリアミドモノフィ
ラメントは、溶融紡糸の際、常圧水蒸気下で3.1〜
4.5倍に延伸、ついで総合延伸倍率が6.2倍以上に
なるように2段目以降の延伸を行った後、弛緩熱処理す
る方法で製造されている。しかし、実施例には、比較的
強度が得られやすい直径0.17mmの細物モノフィラ
メントにおいて、乾時結節強度8.2cN/dtex
(8.2g/d)、湿時結節強度7.6N/dtex
(8.6g/d)が例示されており、同時にやや太めの
0.3mmのモノフィラメントでは、乾時結節強度が
7.5cN/dtex(8.5g/d)、湿時結節強度
が7.3cN/dtex(8.2g/d)が示されるに
とどまっていた。
【0004】ところが、該特許文献1に具体的に記載さ
れた結節強度、引張強度、及びそれらの、乾時並びに湿
時におけるバランスが、不十分であり、より結節強度が
高く、引張強度と結節強度が均衡しているモノフィラメ
ントが望まれていた。しかも該特許文献1では、ポリア
ミド66を特定量配合することが必要であり、該ポリア
ミド66を併用した場合は、連続して紡糸を行う際、樹
脂を吐出する口金の部分に樹脂の付着物(いわゆる目や
に)が生じやすいという問題があった。該付着物は、紡
糸の途中で剥がれ落ちて、製品中に混ざると、糸切れや
製品不良等の問題を起こしやすい。
【0005】
【特許文献1】特公平7−6088号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事情に
鑑みてなされたものであって、その目的は、乾時並びに
湿時のいずれにおいても高い結節強度を有し、且つこれ
に均衡した引張強度を有するポリアミドモノフィラメン
トを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するため、鋭意検討を重ね、素材となるポリアミ
ド樹脂の種類や、製造条件の選択により、乾時並びに湿
時の何れにおいても、高い引張強度とこれに均衡した高
い結節強度を有するモノフィラメントが得られること、
その赤外線吸収スペクトルの特定波長における吸光度比
に特徴があることを見出し、本発明に到達した。本発明
における請求項1に記載の発明の要旨は、ポリアミド6
を主成分とするポリアミド6/66共重合体で形成さ
れ、波数977cm−1と928cm−1にて測定した
赤外線吸収スペクトルの吸光度比が、下記(I)式を満
たすことを特徴とするポリアミドモノフィラメントに存
する。
【0008】
【数2】
【0009】 977cm−1吸光度/928cm−1吸光度 ≧ 1.5……(I) 請求項2の発明の要旨は、JIS L−1013に準拠
して測定した乾時結節強度が8.2cN/dtex以
上、且つ、湿時結節強度が7.7cN/dtex以上で
あることを特徴とする請求項1に記載のポリアミドモノ
フィラメントに存する。請求項3の発明の要旨は、ポリ
アミド6を主成分とするポリアミド6/66共重合体の
相対粘度が2.5〜5.5であることを特徴とする請求
項1または2のいずれかに記載のポリアミドモノフィラ
メントに存する。請求項4の発明の要旨は、ポリアミド
6を主成分とするポリアミド6/66共重合体を溶融紡
糸し、冷却後、延伸および熱固定してモノフィラメント
を製造する際、延伸および熱固定の温度を、DSCによ
って測定した原料ポリアミド樹脂ペレットの融点ピーク
温度より低い温度にて実施することを特徴とする請求項
1〜3のいずれかに記載のポリアミドモノフィラメント
の製造方法に存する。
【0010】請求項5の発明の要旨は、ポリアミド6を
主成分とするポリアミド樹脂100重量部に対して、有
機ベントナイトを0.0001〜0.1重量部配合した
ポリアミド樹脂組成物を溶融紡糸してなることを特徴と
するポリアミドモノフィラメントに存する。請求項6の
発明の要旨は、ポリアミド6を主成分とするポリアミド
樹脂の相対粘度が2.5〜5.5であることを特徴とす
る請求項5に記載のポリアミドモノフィラメントに存す
る。請求項7の発明の要旨は、請求項1〜6のいずれか
に記載のポリアミドモノフィラメントからなる釣り糸に
存する。請求項8の発明の要旨は、請求項1〜6のいず
れかに記載のポリアミドモノフィラメントからなる漁網
に存する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の請求項1の発明に係るモノフィラメントの素材
として使用されるポリアミド6を主成分とするポリアミ
ド6/66共重合体は、アジピン酸とヘキサンメチレン
ジアミンで誘導されるポリアミド66単位、及びεーカ
プロラクタムの重合により得られるポリアミド6の単位
を有する樹脂であって、共重合の比率は、ポリアミド6
単位が50重量%以上であり、50〜99重量%の範囲
であるのが好ましく、より好ましくは70〜99重量%
である。なお、請求項1のモノフィラメントは、ポリア
ミド6/66共重合体以外にポリアミド樹脂を含まな
い。
【0012】また、本発明の請求項5に係る発明でモノ
フィラメントの素材として使用されるポリアミド6を主
成分とするポリアミド樹脂としては、ポリアミド6の他
に、3員環以上のラクタム、重合可能なω−アミノ酸、
または、二塩基酸とジアミンなどの重縮合によって得ら
れる広い範囲から選ばれる樹脂を配合していてもよいポ
リアミド6である。他のポリアミド樹脂として、具体的
には、アミノカプロン酸、エナントラクタム、7ーアミ
ノヘプタン酸、11ーアミノウンデカン酸、9ーアミノ
ノナン酸、αーピロリドン、αーピペリドンなどの重合
体、ヘキサメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、
ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、
メタキシリレンジアミンなどのジアミンと、テレフタル
酸、イソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカン
二塩基酸、グルタール酸などのジカルボン酸と重縮合せ
しめて得られる重合体またはこれらの共重合体、例え
ば、ポリアミド4、6、7、8、11、12、66、6
9、610、611、612、6T、6/66、6/1
2、6/6T、6T/6I、MXD6などが挙げられ
る。
【0013】これらのポリアミド樹脂の末端は、炭素数
6〜22のカルボン酸またはアミンで封止されていても
よい。具体的に封止に用いるカルボン酸としては、カプ
ロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸など
の脂肪族モノカルボン酸が挙げられる。また、アミンと
しては、ヘキシルアミン、オクチルアミン、デシルアミ
ン、ラウリルアミン、ミリスチルアミン、パルミチルア
ミン、ステアリルアミン、ベヘニルアミンなどの脂肪族
第一級アミンが挙げられる。封止に使用するカルボン酸
またはアミンの量は、30μeq/g程度がよい。この
ようなポリアミドとしてはポリアミド6、およびポリア
ミド6を主成分とする共重合ポリアミド6/66、共重
合ポリアミド6/6Tが好ましく、より好ましくは、ポ
リアミド6を主成分とする共重合ポリアミド6/66で
ある。共重合ポリアミド中のポリアミド6の比率は、5
0〜99重量%が好ましく、より好ましくは70〜99
重量%である。更に上述のポリアミドを2種以上混合し
てもかまわない。混合方法は、紡糸用押出機への供給直
前までの任意の方法で実施できる。例えば、2種以上の
ペレット同士をドライブレンドした後に押出機ホッパー
に供給する方法、単軸や二軸押出機で予め溶融混練する
方法等が挙げられる。
【0014】なお、本発明において「ポリアミド6を主
成分とする」とは、ポリアミド6樹脂を含有する樹脂混
合物、ポリアミド6を構成成分とする共重合ポリアミ
ド、あるいはこれらの混合物等において、εーカプロラ
クタムから誘導される成分が50重量%以上であること
を意味する。
【0015】本発明で使用されるポリアミド樹脂は、あ
る範囲内の重合度、すなわち相対粘度を有するものが好
ましい。好ましい相対粘度は、JIS K6810に従
って98%硫酸中、樹脂濃度1%、温度25℃で測定し
た値で2.5〜5.5であり、より好ましくは3〜5で
ある。相対粘度が2.5より低いと溶融粘度が低すぎて
紡糸が困難になるばかりでなく、引張強度も低下する。
また相対粘度が5.5より高いと溶融流動性を損うよう
になり、好ましくない。また、ポリアミド樹脂には、本
発明の主旨を超えない範囲で、染料、顔料、酸化防止
剤、耐候剤、紫外線吸収剤、可塑剤等の慣用の添加剤を
配合しても良い。
【0016】本発明の請求項1に係るポリアミドモノフ
ィラメントは、モノフィラメントの状態で測定した赤外
線吸収スペクトルの特定波長の吸光度比が前記(I)式
の関係を満たす、すなわち977cm−1/928cm
−1の吸光度比が1.5以上であることを特徴とする。
なお、従来のモノフィラメントは、通常、977cm
−1の吸光度は、928cm−1の吸光度より小さかっ
た(すなわちその比は1未満である)。しかして、97
7cm−1の吸光度は、ポリアミドのγ型結晶と呼ばれ
る結晶構造に由来し、928cm−1の吸光度はα型結
晶と呼ばれる結晶構造に由来する。そして、本発明者等
は、γ型結晶を多くすることにより、モノフィラメント
の結節強度が向上し、引張強度と高い均衡性を有するモ
ノフィラメントが得られることを見出した。このことは
後記実施例と比較例を対比することから明らかである。
すなわち、吸光度比が1を超えるものの1.5未満の比
較例では、引っ張り強度は乾時、湿時共に比較的高い値
を有するものの、引張強度に対する結節強度の割合は、
乾時、湿時共に85%を超えるものではなく、均衡が充
分とはいえない。一方、この吸光度比が1.5以上の本
願実施例の場合は引張強度が高いのみならず、結節強度
も高く、引張強度に対する結節強度の割合は、何れも乾
時85%以上、湿時は90%以上の高い均衡度を示して
いる。なお、赤外線吸収スペクトルは、一般的な既存の
装置で測ることが出来る。
【0017】本発明の請求項1の発明においては、モノ
フィラメントの吸光度比が、下記(II)式を満たすこ
とが更に好ましい。
【0018】
【数3】 977cm−1吸光度/928cm−1吸光度≧1.8……(II)
【0019】本発明においては、請求項5の発明のモノ
フィラメントも、その赤外線吸収スペクトルの特定波長
の吸光度比が上記一般式(I)、好ましくは一般式(I
I)を満足するのが好ましい。
【0020】さらに、本発明の請求項1の発明に係るモ
ノフィラメントは、乾時の結節強度が8.2cN/dt
ex(9.3g/d)以上、湿時の結節強度が7.7c
N/dtex(8.7g/d)以上という高い強度を有
する。又、乾時、湿時のいずれにおいても、結節強度に
均衡する高い引張強度を有し、乾時の引張強度は、8.
7cN/dtex(9.8g/d)以上、且つ、湿時の
引張強度が8.0cN/dtex(7.9g/d)以上
の強度を有する。特に、本発明のポリアミドモノフィラ
メントは湿時における強度が高く、且つ、引張強度と結
節強度が均衡していることに特徴を有する。なお、強度
測定時の乾時および湿時とは以下のことを言う。乾時と
は成形後のモノフィラメントを、23℃、65%RHの
環境下で48時間以上調湿した後、JIS L−101
3に準拠して測定することを言う。一方、湿時とは23
℃で水中に48時間以上漬浸後に、JIS L−101
3に準拠して測定することを言う。請求項5の発明のポ
リアミドモノフィラメントも、上記と同様の乾時及び湿
時の結節強度を有するものが好ましく、更には引張強度
も上記と同様であるのがより好ましい。
【0021】乾時および湿時の高い強度を有し、赤外線
吸収スペクトルが(I)式を満たす本発明の請求項1の
ポリアミドモノフィラメントを製造する方法は、特に限
定されるものではないが、例えば、溶融紡糸したモノフ
ィラメントを延伸及び熱固定する際の温度を、該原料ポ
リアミドの融点より低い温度で実施することによって、
製造したり(なお、この場合の融点とは、DSC(示差
走査熱量測定)にて測定した融点ピークを意味す
る。)、素材となるポリアミド6/66共重合体に有機
ベントナイトを特定量配合する方法等の方法で、製造す
ることが出来る。
【0022】上記の方法で使用したり、請求項5の発明
で使用される有機ベントナイトは、コロイド性含水ケイ
酸アルミニウムの有機複合体であり、例えばベントナイ
トの主成分であり、粘土膠質物のうちで塩基置換能の大
きいモンモリロナイト類を有機塩基類で処理することに
より得られる。モンモリロナイト類は、シリカ、アルミ
ナ、マグネシアを主成分とする層状構造の粘土鉱物あ
り、具体的には、ナトリウムモンモリロナイト、カルシ
ウムモンモリロナイト等が挙げられる。有機ベントナイ
ト類は、モンモリロナイトの結晶層間に主として介在す
る水や交換性カチオンを有機極性化合物や有機カチオン
で置換して親油性を与えた粘土−有機物複合体である。
有機ベントナイトの平均粒径(数平均)は、通常3μm
未満であり、好ましくは1μm未満である。
【0023】有機塩基類は陽イオン交換性の有機塩類で
あり、その例としては、高級脂肪族もしくは芳香族の第
1級アミン、第2級アミン、第3級アミン、これらアミ
ンの塩類または第4級アンモニウム塩が挙げられる。具
体的にはオクタデシルアミン、ジメチルジオクタデシル
アミン、トリメチルオクタデシルアンモニウム塩等の脂
肪族塩基類、p−フェニレンジアミン、α−ナフチルア
ミン、p−アミノジメチルアニリン、2,7−ジアミノ
フロレン、ベンジジン等の芳香族塩基類、ピベリジン等
の窒素原子を持つ複素環式の芳香族塩基等が挙げられ
る。これらは1種または2種以上の混合物として用いる
ことが出来る。好ましくはトリオクチルオクタデシルア
ンモニウム塩および/またはジメチルオクタデシルアン
モニウム塩を用いる。
【0024】ポリアミド樹脂に上記有機ベントナイトを
配合する方法は、ポリアミド樹脂の重合過程で添加した
り、重合後のポリアミド樹脂ペレットにドライブレンド
したり、ポリアミド樹脂に溶融混練したり、予め高濃度
の有機ベントナイトをポリアミド樹脂に配合したマスタ
ーバッチを調製しこれを成形時に希釈して用いる方法
等、ポリアミドモノフィラメント成形までの任意の段階
で配合することが出来る。有機ベントナイトの配合量
は、ポリアミド樹脂100重量部に対して0.0001
〜0.1重量部である。有機ベントナイトの配合量が
0.0001未満の場合、本発明の目的とする引張強度
と結節強度の均衡が得られない。一方、有機ベントナイ
トの配合量が0.1重量部を越えると、延伸工程で糸切
れが多発してしまい、好ましくない。有機ベントナイト
の配合量は、好ましくは0.0005〜0.05重量部
である。
【0025】ポリアミド樹脂、或いは有機ベントナイト
を配合したポリアミド樹脂を用いて本発明のモノフィラ
メントを製造する装置は、通常のモノフィラメント紡糸
装置が使用できる。例えば、特開昭63−235524
や特開平1−8531にあるように、ポリアミド樹脂を
押出機にて溶融押出後、水に浸漬したり、空冷にて固化
させた後、湿式または乾式によって延伸し、熱固定を施
すことが可能な装置であれば良い。具体的には、まず原
料となるべきポリアミド樹脂のペレットを押出機ホッパ
ーへ投入し、溶融ポリアミドをノズルより紡出し、3〜
30℃の水浴に通して未延伸糸を得、次いで、1回以上
延伸した後、熱固定する。
【0026】有機ベントナイトを配合していないポリア
ミド樹脂を用い、2段延伸を行う場合を例に説明する
と、1段目の延伸を、温度90〜100℃で100%R
H雰囲気下にて、延伸倍率3.0〜4.5倍にて行う。
次に2段目の延伸は、原料であるポリアミド樹脂ペレッ
トの融点より50℃低い温度から融点までの温度範囲内
の一定温度で全延伸倍率が、5.0〜6.6倍になるよ
うに行う。温度がポリアミド樹脂ペレットの融点温度よ
り50℃以上低い場合は、延伸が出来ず、糸切れしてし
まう。一方、融点を超える温度では、本発明の効果が得
られない。2段目の延伸温度は、好ましくは、原料であ
るポリアミド樹脂ペレットの融点ピークより40℃低い
温度以上、原料ポリアミド樹脂ペレットの融点ピークよ
り5℃低い温度までの範囲である。また、融点の異なる
ポリアミド樹脂を2種以上ブレンドして用いる場合は、
最も低い融点を基準に上述の温度にて延伸を行う。な
お、全延伸倍率とは、1段延伸倍率と2段延伸倍率の積
である。
【0027】最後に、2段延伸温度より100℃低い温
度から2段延伸と同温度の範囲内の一定温度で、弛緩率
0.9〜1.0倍にて熱固定を行う。熱固定温度が2段
延伸温度より100℃以上低いと、熱固定が不完全とな
り、経時によって強度が低下する。一方熱固定温度が2
段延伸温度を越えると本発明の効果が得られない。ま
た、上記延伸工程中又は後に必要に応じて、シリコンエ
マルジョンや、ポリエチレングリコール等を主成分とし
た油剤を塗布してもかまわない。更に、本発明の主旨を
超えない範囲であれば、熱固定後、巻き上げたモノフィ
ラメントに、再度延伸およびまたは、熱固定を行っても
かまわない。有機ベントナイトを配合したポリアミド樹
脂を使用する場合は、上記の如き特定の温度条件を必ず
しも採用する必要はない。
【0028】本発明のポリアミドモノフィラメントは、
直径が0.001〜1mmであるのが好ましい。直径が
0.001mm未満では、細すぎて実用上の強さが不足
してしまい、使用する用途が限られてくる。直径が1m
mを越えるようなモノフィラメントは、実際には結んで
使用することが殆ど無く、本発明の効果を享受するもの
ではない。本発明は、更に、用途や、実用性等の点か
ら、0.1〜0.8mmの範囲がより好ましく、0.1
5〜0.60mmの範囲が更に好ましい。
【0029】
【実施例】以下本発明を実施例により、更に詳細に説明
するが、本発明はその主旨を越えない限り、以下の実施
例に限定されるものではない。なお、使用した材料およ
び物性値の測定法は以下に示した。
【0030】<ポリアミドA;以下の方法で製造>アジ
ピン酸とヘキサメチレンジアミンとの塩(以下AH塩と
略記する。)の50重量%水溶液およびε−カプロラク
タム(以下CLと略記する。)を各々100℃まで昇温
したものを、AH塩を15重量部、CLを85重量部の
割合で混合した。この混合物を、200リットルのオー
トクレーブに仕込み、内圧13kg/cmで270℃
まで昇温した後、内温を245℃に保ち、撹拌しながら
0.5kg/cmまで徐々に減圧して、撹拌動力が所
定の値になったところで停止した。窒素を導入して復圧
後、ストランドにして抜き出し、ペレット化し、沸騰水
を用いて未反応物を抽出除去して乾燥した。このように
して得られた、共重合ポリアミド6/66樹脂(ポリア
ミドAと称す)の相対粘度は4.5、融点は198℃で
あった。
【0031】<ポリアミドB;以下の方法で製造>アジ
ピン酸とヘキサメチレンジアミンとの塩(以下AH塩と
略記する。)の50%水溶液およびε−カプロラクタム
(以下CLと略記する。)を各々100℃まで昇温した
ものを、AH塩を20重量部、CLを80重量部になる
ように混合した後、200リットルのオートクレーブに
仕込み、内圧13kg/cmで270℃まで昇温した
後、内温を245℃に保ち、撹拌しながら0.5kg/
cm まで徐々に減圧して、撹拌動力が所定の値になっ
たところで停止した。窒素を導入して復圧後、ストラン
ドにして抜き出し、ペレット化し、沸騰水を用いて未反
応物を抽出除去して乾燥した。このようにして得られ
た、共重合ポリアミド6/66樹脂(ポリアミドBと称
す)の相対粘度は4.5、融点は193℃であった。
【0032】<ポリアミドC>市販のポリアミド66
(デュポン社製、商品名:101−NC10)、JIS
K6810に準拠して、25℃98%硫酸中濃度1%で
測定した相対粘度は3.0であった。<有機ベントナイ
ト>白石工業(株)製、New D ORBEN、数平
均粒径1.0μm以下。
【0033】測定法; (1)相対粘度 JIS K6810に準拠し、25℃、98%硫酸中、
濃度1%で測定した。 (2)融点 セイコー電子工業(株)製、DSC20を用い、ポリア
ミドペレット試料10mgを20℃/分で昇温した時の
融解ピーク温度を測定した。 (3)赤外線吸収スペクトル ポリアミドモノフィラメントを長さ3mm程度に切り、
厚さ30μm程度にプレスした後、日本分光(株)製F
T−IR MFT−2000を用い、赤外線吸収スペク
トルを吸光度モードで測定し、977cm−1吸光度/
928cm−1吸光度を算出した。 (4)引張強度・結節強度 乾時は、成形したモノフィラメントを23℃、65%R
H室内で48時間以上放置した後、また湿時は、23℃
で水に48時間以上漬浸後、JIS L−1013に準
拠して引張強度および結節強度(シングルノット)の測
定を行った。尚、単位はSIであるcN/dtexにて
表示した。また、引張強度と結節強度均衡度合いは、測
定した結節強度の引張強度にしめる割合(%)で示し
た。
【0034】実施例1〜4および比較例1〜3 表1、表2に示したポリアミド樹脂100重量部に、滑
剤であるエチレンビスステアリルアミド0.2重量部を
ドライブレンドした後、シリンダ径40mm、L/D=
27のフルフライトスクリュ−を持った、単軸押出機の
先端にギヤポンプを装着した押出機にてシリンダ設定温
度260℃で溶融紡糸し、水温15℃の冷却水槽に通し
て冷却固化させた後、97℃、100%RH下で3.5
倍に湿熱延伸を施した。次に表1、表2に示した温度の
熱風延伸槽にて、表1、表2に示した倍率にて、乾熱延
伸を施し、さらに表1、表2に示した温度の熱風延伸槽
にて、表1に示した弛緩率で熱固定を施して、モノフィ
ラメントを得た。得られたモノフィラメントの赤外線吸
収スペクトル、引張物性を測定し、表1、表2に示し
た。
【0035】実施例5 表2に示したポリアミド樹脂100重量部に、有機ベン
トナイト0.005重量部、およびエチレンビスステア
リルアミド0.2重量部をドライブレンドした後、シリ
ンダ径40mm、L/D=27のフルフライトスクリュ
−を持った、単軸押出機の先端にギヤポンプを装着した
押出機にてシリンダ設定温度260℃で溶融紡糸し、水
温15℃の冷却水槽に通して冷却固化させた後、97
℃、100%RH下で3.5倍に湿熱延伸を施し、次に
表2に示した温度の熱風延伸槽にて、表1に示した倍率
で乾熱延伸を施し、さらに表2に示した温度の熱風延伸
槽にて表1に示した弛緩率で熱固定を施して、モノフィ
ラメントを得た。得られたモノフィラメントの赤外線吸
収スペクトル、引張物性を測定し、表2に示した。 比較例4 表2に示したポリアミド樹脂100重量部に、有機ベン
トナイト0.5重量部およびエチレンビスステアリルア
ミド0.2重量部をドライブレンドした後、シリンダ径
40mm、L/D=27のフルフライトスクリュ−を持
った、単軸押出機の先端にギヤポンプを装着した押出機
にて、シリンダ設定温度260℃で溶融紡糸し、水温1
5℃の冷却水槽に通して冷却固化させた後、97℃、1
00%RH下で3.5倍に湿熱延伸を施し、次に表2に
示した温度の熱風延伸槽にて、表2に示した倍率で乾熱
延伸を施し、さらに表2に示した温度の熱風延伸槽にて
表2に示した弛緩率で熱固定を施し、モノフィラメント
を得ようと試みたが、2段延伸工程で糸切れが多発し、
直径0.22mmのモノフィラメントが得られなかっ
た。
【0036】比較例5、6 表2に示した組成のポリアミド樹脂組成物100重量部
に、エチレンビスステアリルアミド0.2重量部をドラ
イブレンド後、シリンダ径40mm、L/D=27のフ
ルフライトスクリュ−を持った、単軸押出機の先端にギ
ヤポンプを装着した押出機にてシリンダ設定温度285
℃で溶融紡糸し、水温15℃の冷却水槽に通して冷却固
化させた後、97℃、100%RH下で3.5倍に湿熱
延伸を施し、次に表2に示した温度の熱風延伸槽にて表
2に示した倍率にて乾熱延伸を施し、最後に表2に示し
た温度の熱風延伸槽にて表2に示した弛緩率で熱固定を
施してモノフィラメントを得た。得られたモノフィラメ
ントの赤外線吸収スペクトル、引張物性を測定し、表2
に示した。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】本発明のポリアミドモノフィラメントは
乾時および湿時において高い結節強度を持ち、且つ、こ
れに均衡した高い引張強度を持つという、従来に無い優
れた特徴を持っているので、漁業用釣り糸や漁網等の水
産資材、更にレジャーフィッシング用釣り糸を始め、工
業用モノフィラメント等の資材として極めて有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D01F 6/90 301 A01K 91/00 F (72)発明者 森本 精次 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱エンジニアリングプラスチックス株式会 社技術センター内 (72)発明者 角田 守男 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱エンジニアリングプラスチックス株式会 社技術センター内 Fターム(参考) 2B106 AA08 HA02 2B107 CA03 4L035 AA05 BB31 BB57 BB72 BB79 BB85 BB89 BB91 CC02 CC07 DD14 EE08 FF02 GG01 HH10 JJ11 JJ20 KK01 KK05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミド6を主成分とするポリアミド
    6/66共重合体で形成され、波数977cm−1と9
    28cm−1にて測定した赤外線吸収スペクトルの吸光
    度比が、下記(I)式を満たすことを特徴とするポリア
    ミドモノフィラメント。 【数1】 977cm−1吸光度/928cm−1吸光度 ≧ 1.5……(I)
  2. 【請求項2】 JIS L−1013に準拠して測定し
    た乾時結節強度が8.2cN/dtex以上、且つ、湿
    時結節強度が7.7cN/dtex以上であることを特
    徴とする請求項1に記載のポリアミドモノフィラメン
    ト。
  3. 【請求項3】 ポリアミド6を主成分とするポリアミド
    6/66共重合体の相対粘度が2.5〜5.5であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載のポリアミドモノ
    フィラメント。
  4. 【請求項4】 ポリアミド6を主成分とするポリアミド
    6/66共重合体を溶融紡糸し、冷却後、延伸および熱
    固定してモノフィラメントを製造する際、延伸および熱
    固定の温度を、DSCによって測定した原料ポリアミド
    樹脂ペレットの融点ピーク温度より低い温度にて実施す
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポ
    リアミドモノフィラメントの製造方法。
  5. 【請求項5】 ポリアミド6を主成分とするポリアミド
    樹脂100重量部に対して、有機ベントナイトを0.0
    001〜0.1重量部配合したポリアミド樹脂組成物を
    溶融紡糸してなることを特徴とするポリアミドモノフィ
    ラメント。
  6. 【請求項6】 ポリアミド6を主成分とするポリアミド
    樹脂の相対粘度が2.5〜5.5であることを特徴とす
    る請求項5に記載のポリアミドモノフィラメント。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のポリア
    ミドモノフィラメントからなる釣り糸。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載のポリア
    ミドモノフィラメントからなる漁網。
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