JP2003251838A - 記録消去方法・記録消去装置・記録装置 - Google Patents

記録消去方法・記録消去装置・記録装置

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JP2003251838A
JP2003251838A JP2002060141A JP2002060141A JP2003251838A JP 2003251838 A JP2003251838 A JP 2003251838A JP 2002060141 A JP2002060141 A JP 2002060141A JP 2002060141 A JP2002060141 A JP 2002060141A JP 2003251838 A JP2003251838 A JP 2003251838A
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erasing
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heating member
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JP2002060141A
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Kazuyuki Ito
和行 伊藤
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Tohoku Ricoh Co Ltd
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Tohoku Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可逆性感熱記録媒体を用いる記録装置におい
て、記録消去装置における可逆性感熱記録媒体の波打ち
現象を抑制し、印字物の品質低下を防止する。 【解決手段】 記録消去装置5のハウジング23内に
は、リライタブルペーパー3の記録面(印字面)を非接
触状態で加熱するセラミックヒータ24と、該セラミッ
クヒータ24の温度を検知するサーミスタ25と、リラ
イタブルペーパー3を挟んでセラミックヒータ24に対
向して設けられ、リライタブルペーパー3の裏面(非記
録面)を非接触状態で波打ち抑制温度で加熱するセラミ
ックヒータ26と、該セラミックヒータ26の温度を検
知するサーミスタ27が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繰り返し印字(画
像形成)することができる可逆性感熱記録媒体を用いた
記録消去方法、記録消去装置及び該記録消去装置を有す
る記録装置(画像形成装置)に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の記録装置は、一般にRWP(リ
ライタブルプリンタ)と呼ばれ、熱可逆性(Therm
o−Chromic)フィルム等の可逆性感熱記録媒体
を用いたものが実用化されている。熱可逆性フィルム
は、記録層にロイコ染料と顕色剤を備えており、図8に
示すようなリライタブル特性を有している。消色状態
(A)から例えば180℃に加熱すると、ロイコ染料分
子が溶融して発色し(B)、この状態で急冷すると発色
したまま凝集して発色状態が固定される(C)。発色状
態で例えば120〜160℃に加熱すると、凝集状態が
崩れて顕色剤が自己凝集力で結晶化し(D)、ロイコ染
料を弾き出して(E)、消色状態(A)に戻る。消色温
度と発色温度はフィルムの構成材料によって異なる。こ
の熱可逆性フィルムの特性に対応して、記録装置では、
加熱して印字を消去する印字消去手段(記録消去装置)
と、加熱して印字を行う印字手段を有している。記録消
去装置としては、加熱ローラと加圧ローラを圧接し、消
去熱を与えながら挟持搬送する構成が知られている。消
去性を高めるために加熱ローラと加圧ローラの圧接力は
大きく設定されている。印字手段としては、プラテンロ
ーラにサーマルヘッドを押圧する構成が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来においては可逆性
感熱記録媒体の記録面のみを加熱して記録内容を消去し
ているが、可逆性感熱記録媒体の表裏で熱膨張・収縮率
が異なり、可逆性感熱記録媒体の材質によっては波打ち
現象が発生する場合があった。波打ちが生じた場合、印
字物の品質低下を来たすことになる。
【0004】そこで、本発明は、可逆性感熱記録媒体の
波打ち現象を抑制でき、印字物の品質低下を防止できる
記録消去方法、記録消去装置及び該記録消去装置を有す
る記録装置の提供を、その目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、可逆性感熱記録媒体の記
録内容を熱を加えて消去する記録消去方法において、可
逆性感熱記録媒体の記録面を加熱するとともに、可逆性
感熱記録媒体の記録面と反対側の面を可逆性感熱記録媒
体の波打ちを抑制する温度により加熱しながら可逆性感
熱記録媒体を搬送して記録内容を消去することとした。
【0006】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
記録消去方法において、可逆性感熱記録媒体の記録面と
該記録面と反対側の面のうち少なくとも一方を非接触状
態で加熱することとした。
【0007】請求項3記載の発明では、請求項1又は2
記載の記録消去方法において、加熱源としてセラミック
ヒータを用いることとした。
【0008】請求項4記載の発明では、可逆性感熱記録
媒体の記録内容を熱を加えて消去する記録消去装置にお
いて、可逆性感熱記録媒体の記録面を加熱する加熱部材
と、可逆性感熱記録媒体を挟んで上記加熱部材に対向す
る位置に設けられ可逆性感熱記録媒体の記録面と反対側
の面を加熱する裏面加熱部材を有し、該裏面加熱部材は
可逆性感熱記録媒体の波打ちを抑制できる温度に設定さ
れる、という構成を採っている。
【0009】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
記録消去装置において、上記加熱部材と裏面加熱部材の
うち少なくとも一方が可逆性感熱記録媒体に対して非接
触状態で設けられている、という構成を採っている。
【0010】請求項6記載の発明では、請求項4記載の
記録消去装置において、上記加熱部材と裏面加熱部材が
可逆性感熱記録媒体を挟持搬送する構成を有している、
という構成を採っている。
【0011】請求項7記載の発明では、請求項4乃至6
の何れか1つに記載の記録消去装置において、上記加熱
部材と裏面加熱部材のうち一方がセラミックヒータであ
る、という構成を採っている。
【0012】請求項8記載の発明では、請求項6記載の
記録消去装置において、上記加熱部材と裏面加熱部材の
うち一方が、ローラと該ローラの外面を加熱するセラミ
ックヒータを有している、という構成を採っている。
【0013】請求項9記載の発明では、請求項6記載の
記録消去装置において、上記加熱部材と裏面加熱部材の
うち一方が、無端状のベルトと該ベルトを加熱するセラ
ミックヒータを有している、という構成を採っている。
【0014】請求項10記載の発明では、可逆性感熱記
録媒体を給送する記録媒体給送手段と、可逆性感熱記録
媒体に記録された印字内容を熱により消去する印字消去
手段と、可逆性感熱記録媒体に印字を行う印字手段を有
する記録装置において、上記印字消去手段が、請求項4
乃至9の何れか1つに記載の記録消去装置である、とい
う構成を採っている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1乃
至図4に基づいて説明する。まず、図1に基づいて本実
施形態における記録装置2の全体構成の概要を説明す
る。記録装置2は、可逆性感熱記録媒体としてのリライ
タブルペーパー3を給紙する給送手段としての給紙手段
4と、該給紙手段4の下部に設けられた印字消去手段と
しての記録消去装置5と、印字手段6と、記録消去装置
5と印字手段6を結ぶ冷却ゾーンとしての搬送ガイド部
材7と、印字手段6を経たリライタブルペーパー3を搬
送する排出部材としての冷却ローラ対8と、同じく排出
部材としての排紙ローラ対9と、給紙手段4や記録消去
装置5等を支持する装置本体10と、該装置本体10に
開閉自在に設けられ、印字手段6及び排紙領域を開放す
る前カバー11と、該前カバー11と印字手段6との間
に設けられた押圧手段12と、給紙手段4以外の要素の
駆動源であるモータ13等を有している。
【0016】給紙手段4は、図2に示すように、ピック
アップローラ14と、フィードローラ15を有してお
り、これらのローラはモータ16で駆動される。モータ
16の回転軸16aに固定されたギア17にアイドラギ
ア18が噛み合っており、アイドラギア18の回転軸1
8aに固定されたギア19に、ピックアップローラ14
と同期回転するギア20とフィードローラ15と同期回
転するギア21が噛み合っている。符号22はリライタ
ブルペーパー3の搬送経路を示している。
【0017】記録消去装置5は、上部にリライタブルペ
ーパー3の受け入れ口23aを有するとともに下部にリ
ライタブルペーパー3の排出口23bを有するハウジン
グ23を有している。ハウジング23内には、リライタ
ブルペーパー3の記録面(印字面)を非接触状態で加熱
する加熱部材としてのセラミックヒータ24と、該セラ
ミックヒータ24の温度を検知する温度検知手段として
のサーミスタ25と、リライタブルペーパー3を挟んで
セラミックヒータ24に対向して設けられ、リライタブ
ルペーパー3の裏面(非記録面)を非接触状態で加熱す
る裏面加熱部材としてのセラミックヒータ26と、該セ
ラミックヒータ26の温度を検知する温度検知手段とし
てのサーミスタ27が設けられている。
【0018】リライタブルペーパー3は搬送されながら
セラミックヒータ24の輻射熱により消色温度に加熱さ
れ、印字内容を消去される。同時に裏面をセラミックヒ
ータ26の輻射熱により加熱される。図示しない制御手
段のROMには、予め実験等(コンピュータシミュレー
ションを含む)により求められたリライタブルペーパー
3の材質の種類と適正な消色温度との関係データテーブ
ルが記憶されており、図示しない操作パネル等の入力手
段によりリライタブルペーパー3の種類が入力され、又
はリライタブルペーパー3の種類が自動検知されると、
上記制御手段は入力された種類又は自動検知された種類
に対応する消色温度を選択し、サーミスタ25の検知情
報に基づいてセラミックヒータ24への電力供給を制御
する。
【0019】リライタブルペーパー3の記録面を加熱し
た場合、表裏で熱膨張・収縮率が異なり、リライタブル
ペーパー3の材質によっては波打ち現象が発生する。こ
の波打ちを防止するために裏面加熱部材としてのセラミ
ックヒータ26が設けられている。波打ち抑制温度は、
例えば消去温度160℃に対して、60〜80℃であ
り、実験的に求められるものである。上記制御手段のR
OMには、予め実験等(コンピュータシミュレーション
を含む)により求められたリライタブルペーパー3の材
質の種類と適正な波打ち抑制温度との関係データテーブ
ルが記憶されており、図示しない操作パネル等の入力手
段によりリライタブルペーパー3の種類が入力され、又
はリライタブルペーパー3の種類が自動検知されると、
上記制御手段は入力された種類又は自動検知された種類
に対応する波打ち抑制温度を選択し、サーミスタ27の
検知情報に基づいてセラミックヒータ26への電力供給
を制御する。
【0020】セラミックヒータ24、26に代えて、内
部にハロゲンヒータを備えた加熱ローラ又は単体のハロ
ゲンヒータを非接触状態に設けてもよい。セラミックヒ
ータの場合には、ハロゲンヒータ等に比べ、熱効率、立
ち上がり性がよく、消費電力の低減(低容量化、小型
化)を図ることができる利点がある。上述のように従来
における記録消去装置では、可逆性感熱記録媒体を2つ
のローラのニップ部で挟持して搬送する構成が一般的で
あり、消去性を高めるためにローラ間の圧接力は大きく
設定されている。このため、可逆性感熱記録媒体の搬送
中に位置ずれが生じた場合、圧接力が大きいために可逆
性感熱記録媒体にシワが発生する懸念があった。これに
対し、本実施形態では非接触状態で加熱するので挟持搬
送によるシワの発生はない。
【0021】また、可逆性感熱記録媒体を挟持搬送しな
がら消去する構成では、記録消去装置領域でジャムが発
生した場合ジャム処理が面倒であり、圧接力の大きさは
ジャム処理を一層困難とし、特別な圧解除構成を必要と
していた。これに対し、本実施形態では非接触状態で加
熱するので特別な圧解除構成を要することなくジャム処
理が容易となる。図2ではリライタブルペーパー3に対
するセラミックヒータ24、26の非接触状態を誇張表
示しているが、実際には熱の伝導効率を高める観点から
ギャップはできるだけ小さくする。例えばセラミックヒ
ータ24、26間のギャップは、リライタブルペーパー
3の厚み+0.1〜0.2mm程度である。
【0022】本実施形態では、給紙手段4以外の駆動が
1つのモータ13によってなされる構成となっている。
これを図3に基づいて説明する。モータ13の回転軸に
固定されたプーリ28によりベルト29を介してプーリ
30が回転駆動される。プーリ30と同期回転するギア
31がアイドラギア32に噛み合い、アイドラギア32
はアイドラギア33に噛み合っている。アイドラギア3
3はギア34に噛み合っており、ギア34はギア35と
同期回転する。ギア35はアイドラギア36に噛み合っ
ており、アイドラギア36は印字手段6を構成するプラ
テンローラ37に接続された電磁クラッチ38の図示し
ないギアに噛み合っている。
【0023】印字手段6は、プラテンローラ37と、該
プラテンローラ37に圧接するサーマルヘッド39を有
している。アイドラギア33はギア34と噛み合う一方
でギア40とも噛み合っている。ギア40と同期回転す
るギア41が設けられ、該ギア41はギア42と噛み合
っている。ギア42と同期回転するギア43が設けら
れ、該ギア43は冷却ローラ対8の駆動ローラ8aと同
期回転する図示しないギア及び排紙ローラ対9の駆動ロ
ーラ9aと同期回転する図示しないギアと噛み合ってい
る。冷却ローラ対8は上記駆動ローラ8aと従動ローラ
8bを有しており、排紙ローラ対9は上記駆動ローラ9
aと従動ローラ9bを有している。冷却ローラ対8は、
印字手段6の下流側で印字手段6によって付与されたリ
ライタブルペーパー3の熱を奪う目的と搬送を兼ねて設
けられたローラであり、熱伝導率の高い材料で形成する
ことが望ましい。冷却ローラ対8の従動ローラ8bと排
紙ローラ対9の従動ローラ9bは前カバー11に一体に
設けられている。
【0024】記録消去装置5により印字内容を消去さ
れ、又は未印字のリライタブルペーパー3はプラテンロ
ーラ37で搬送されながらサーマルヘッド39により印
字される。画像情報に基づいて駆動されるサーマルヘッ
ド39の加熱温度は適正な発色温度に設定される。上記
制御手段のROMには、予め実験等(コンピュータシミ
ュレーションを含む)により求められたリライタブルペ
ーパー3の材質の種類と適正な発色温度との関係データ
テーブルが記憶されており、上記制御手段は入力された
又は自動検知されたリライタブルペーパー3の種類に対
応する発色温度を選択し、サーマルヘッド39への電力
供給を制御する。
【0025】図4に示すように、給紙手段4の給紙方向
下流側近傍には、リライタブルペーパー3の通過を検知
する用紙検知手段としての給紙出口センサ44が設けら
れており、印字手段6の給紙方向上流側近傍には、リラ
イタブルペーパー3の通過を検知する用紙検知手段とし
てのサーマルヘッド入口センサ45が設けられている。
給紙出口センサ44とサーマルヘッド入口センサ45
は、搬送経路に突出する検知フィラーを備えた機械式の
検知構成を有している。機械方式に代えてフォトセンサ
を用いてもよい。本実施形態では、プラテンローラ37
の非通紙時の回転によるサーマルヘッド39の発熱素子
面の劣化を防止するために通紙時のみプラテンローラ3
7を回転させるようにしている。すなわち、上記制御手
段はサーマルヘッド入口センサ45によるリライタブル
ペーパー3の検知情報に基づいて電磁クラッチ38をオ
ン・オフ制御する。これにより、プラテンローラ37を
駆動するための独立した駆動源を設けずに駆動源を1つ
にしたことによる不具合を解消できるとともに、駆動源
を一元化したことによる構成のコンパクト化、低コスト
化を実現できる。
【0026】記録消去装置5と印字手段6を結ぶ搬送ガ
イド部材7は略U字状に形成されており、ここを通過す
る間にリライタブルペーパー3は記録消去装置5によっ
て加えられた熱を空冷される。搬送ガイド部材7の形
状、長さ(搬送距離)、材質等は冷却実験の結果に基づ
いて適宜決定されるものである。この搬送ガイド部材7
による冷却は、装置内の昇温抑制に寄与する。
【0027】次に、図5に基づいて第2の実施形態を説
明する。なお、上記実施形態と同一部分は同一符号で示
し、特に必要がない限り既にした構成上及び機能上の説
明は省略して要部のみ説明する(以下の他の実施形態に
おいて同じ)。本実施形態における記録消去装置50
は、リライタブルペーパー3の記録面を加熱する加熱部
材としてのセラミックヒータ51と、リライタブルペー
パー3の裏面(非記録面)を波打ち抑制温度で加熱する
裏面加熱部材52を有している。裏面加熱部材52は、
セラミックヒータ51に圧接してリライタブルペーパー
3を挟持搬送する加圧ローラ53と、該加圧ローラ53
の外面を加熱するセラミックヒータ54を有している。
セラミックヒータ51の温度はサーミスタ55の検知情
報に基づいてなされ、加圧ローラ53の温度はサーミス
タ56の検知情報に基づいてなされる。制御方式は上記
実施形態と同様である(以下の他の実施形態において同
じ)。加圧ローラ53の外面をセラミックヒータ54で
加熱する構成とした場合、ローラの内部にハロゲンヒー
タ等の加熱源を有する従来の構成に比べ、低容量で波打
ち抑制温度の立ち上がり時間を短くすることができる。
【0028】次に、図6に基づいて第3の実施形態を説
明する。本実施形態における記録消去装置57は、リラ
イタブルペーパー3の記録面を加熱する加熱部材58
と、リライタブルペーパー3の裏面を波打ち抑制温度で
加熱する裏面加熱部材52を有している。加熱部材58
は、加圧ローラ53に圧接する熱伝導性の良い薄肉のロ
ーラ59と、該ローラ59の挟持搬送部位内方に位置固
定されたセラミックヒータ60を有している。ローラ5
9の温度はサーミスタ61の検知情報に基づいてなされ
る。
【0029】次に、図7に基づいて第4の実施形態を説
明する。本実施形態における記録消去装置62は、リラ
イタブルペーパー3の記録面を加熱する加熱部材63
と、リライタブルペーパー3の裏面を波打ち抑制温度で
加熱する裏面加熱部材52を有している。加熱部材63
は、駆動ローラ64と従動ローラ65間に張架され加圧
ローラ53に圧接する無端状のベルト66と、該ベルト
66の挟持搬送部位内方に位置固定されたセラミックヒ
ータ67を有している。ベルト66の温度はサーミスタ
68の検知情報に基づいてなされる。ベルト66はロー
ラに比べて熱容量が小さいので、図6に示した構成に比
べて消去温度の立ち上がり時間を短くすることができ
る。図5〜図7で示した実施形態におけるセラミックヒ
ータをハロゲンヒータ等の他の加熱源に変えてもよく、
また、加圧ローラ53の内部に加熱源(セラミックヒー
タを含む)を設ける構成としてもよい。
【0030】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、可逆性感
熱記録媒体の記録内容を熱を加えて消去する記録消去方
法において、可逆性感熱記録媒体の記録面を加熱すると
ともに、可逆性感熱記録媒体の記録面と反対側の面を可
逆性感熱記録媒体の波打ちを抑制する温度により加熱し
ながら可逆性感熱記録媒体を搬送して記録内容を消去す
ることとしたので、可逆性感熱記録媒体の波打ちを抑制
でき、印字物の品質低下を防止できる。
【0031】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の記録消去方法において、可逆性感熱記録媒体の記録
面と該記録面と反対側の面のうち少なくとも一方を非接
触状態で加熱することとしたので、可逆性感熱記録媒体
の波打ちを防止でき、且つ、搬送ジャムが生じても圧解
除等の操作を要することなく容易に処理することができ
る。
【0032】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の記録消去方法において、加熱源としてセラミ
ックヒータを用いることとしたので、消去温度、波打ち
抑制温度の立ち上がり性の向上を図ることができるとと
もに消費電力の低減を図ることができる。
【0033】請求項4又は10記載の発明によれば、可
逆性感熱記録媒体の記録内容を熱を加えて消去する記録
消去装置において、可逆性感熱記録媒体の記録面を加熱
する加熱部材と、可逆性感熱記録媒体を挟んで上記加熱
部材に対向する位置に設けられ可逆性感熱記録媒体の記
録面と反対側の面を加熱する裏面加熱部材を有し、該裏
面加熱部材は可逆性感熱記録媒体の波打ちを抑制できる
温度に設定される構成としたので、可逆性感熱記録媒体
の波打ちを抑制でき、印字物の品質低下を防止できる。
【0034】請求項5又は10記載の発明によれば、請
求項4記載の記録消去装置において、上記加熱部材と裏
面加熱部材のうち少なくとも一方が可逆性感熱記録媒体
に対して非接触状態で設けられている構成としたので、
可逆性感熱記録媒体の波打ちを防止でき、且つ、搬送ジ
ャムが生じても圧解除等の操作を要することなく容易に
処理することができる。
【0035】請求項6又は10記載の発明によれば、請
求項4記載の記録消去装置において、上記加熱部材と裏
面加熱部材が可逆性感熱記録媒体を挟持搬送する構成を
有している構成としたので、搬送構成を簡易にできる。
【0036】請求項7又は10記載の発明によれば、請
求項4乃至6の何れか1つに記載の記録消去装置におい
て、上記加熱部材と裏面加熱部材のうち一方がセラミッ
クヒータである構成としたので、消去温度又は波打ち抑
制温度の立ち上がり性の向上を図ることができるととも
に消費電力の低減を図ることができる。
【0037】請求項8又は10記載の発明によれば、請
求項6記載の記録消去装置において、上記加熱部材と裏
面加熱部材のうち一方が、ローラと該ローラの外面を加
熱するセラミックヒータを有している構成としたので、
消去温度又は波打ち抑制温度の立ち上がり性の向上を図
ることができるとともに消費電力の低減を図ることがで
きる。
【0038】請求項9又は10記載の発明によれば、請
求項6記載の記録消去装置において、上記加熱部材と裏
面加熱部材のうち一方が、無端状のベルトと該ベルトを
加熱するセラミックヒータを有している構成としたの
で、消去温度又は波打ち抑制温度の立ち上がり性をより
一層向上させることができるとともに消費電力の低減を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における記録装置の概要正
面図である。
【図2】給紙手段と記録消去装置の拡大詳細図である。
【図3】1つのモータによる駆動力の伝達構成を示す図
である。
【図4】搬送経路における用紙検知構成を示す図であ
る。
【図5】第2の実施形態における記録消去装置の概要正
面図である。
【図6】第3の実施形態における記録消去装置の概要正
面図である。
【図7】第4の実施形態における記録消去装置の概要正
面図である。
【図8】可逆性感熱記録媒体の消色・発色メカニズムを
示す図である。
【符号の説明】
3 可逆性感熱記録媒体としてのリライタブルペーパー 4 記録媒体給送手段としての給紙手段 5 印字消去手段としての記録消去装置 6 印字手段 24 加熱部材としてのセラミックヒータ 26 裏面加熱部材としてのセラミックヒータ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可逆性感熱記録媒体の記録内容を熱を加え
    て消去する記録消去方法において、 可逆性感熱記録媒体の記録面を加熱するとともに、可逆
    性感熱記録媒体の記録面と反対側の面を可逆性感熱記録
    媒体の波打ちを抑制する温度により加熱しながら可逆性
    感熱記録媒体を搬送して記録内容を消去することを特徴
    とする記録消去方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の記録消去方法において、 可逆性感熱記録媒体の記録面と該記録面と反対側の面の
    うち少なくとも一方を非接触状態で加熱することを特徴
    とする記録消去方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の記録消去方法におい
    て、 加熱源としてセラミックヒータを用いることを特徴とす
    る記録消去方法。
  4. 【請求項4】可逆性感熱記録媒体の記録内容を熱を加え
    て消去する記録消去装置において、 可逆性感熱記録媒体の記録面を加熱する加熱部材と、可
    逆性感熱記録媒体を挟んで上記加熱部材に対向する位置
    に設けられ可逆性感熱記録媒体の記録面と反対側の面を
    加熱する裏面加熱部材を有し、該裏面加熱部材は可逆性
    感熱記録媒体の波打ちを抑制できる温度に設定されるこ
    とを特徴とする記録消去装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の記録消去装置において、 上記加熱部材と裏面加熱部材のうち少なくとも一方が可
    逆性感熱記録媒体に対して非接触状態で設けられている
    ことを特徴とする記録消去装置。
  6. 【請求項6】請求項4記載の記録消去装置において、 上記加熱部材と裏面加熱部材が可逆性感熱記録媒体を挟
    持搬送する構成を有していることを特徴とする記録消去
    装置。
  7. 【請求項7】請求項4乃至6の何れか1つに記載の記録
    消去装置において、 上記加熱部材と裏面加熱部材のうち一方がセラミックヒ
    ータであることを特徴とする記録消去装置。
  8. 【請求項8】請求項6記載の記録消去装置において、 上記加熱部材と裏面加熱部材のうち一方が、ローラと該
    ローラの外面を加熱するセラミックヒータを有している
    ことを特徴とする記録消去装置。
  9. 【請求項9】請求項6記載の記録消去装置において、 上記加熱部材と裏面加熱部材のうち一方が、無端状のベ
    ルトと該ベルトを加熱するセラミックヒータを有してい
    ることを特徴とする記録消去装置。
  10. 【請求項10】可逆性感熱記録媒体を給送する記録媒体
    給送手段と、可逆性感熱記録媒体に記録された印字内容
    を熱により消去する印字消去手段と、可逆性感熱記録媒
    体に印字を行う印字手段を有する記録装置において、 上記印字消去手段が、請求項4乃至9の何れか1つに記
    載の記録消去装置であることを特徴とする記録装置。
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WO2006008857A1 (ja) * 2004-07-21 2006-01-26 Sanwa Newtec Co., Ltd. サーマルプリンタ装置

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