JP4402945B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、繰り返し画像形成(印字、記録、印刷等の概念を含む)することができる可逆性感熱記録媒体を用いた画像形成装置(印字装置、記録装置、印刷装置等の概念を含む)に関する。
この種の画像形成装置は、例えばRWP(リライタブルプリンタ)と呼ばれ、熱可逆性(Thermo−Chromic)フィルム等の可逆性感熱記録媒体を用いたものが実用化されている。
熱可逆性フィルムは、記録層にロイコ染料と顕色剤を備えており、リライタブル特性を有している。消色状態から所定の温度に加熱すると発色し、この状態で急冷すると発色状態が固定される。
発色状態で所定の温度に加熱すると、消色状態に戻る。
この熱可逆性フィルムの特性に対応して、この種の画像形成装置では、加熱して画像を消去する消去手段と、加熱して画像形成を行う画像形成手段を有している。画像形成手段としては、プラテンローラにサーマルヘッドを押圧する構成が知られている。
特開平5−4446号公報
可逆性感熱記録媒体はその特性から繰り返し使用される訳であるが、繰り返し使用しているうちに、可逆性感熱記録媒体の表面の粉塵や手垢などの汚れが消去手段のヒートローラの表面やサーマルヘッドの発熱素子表面に付着・堆積する。
これにより、消去手段での加熱量が部分的に低下して画像の消え残りが生じたり、サーマルヘッドの発熱素子の発熱量が不足して画像白抜けなどの画像品質の劣化を引き起こしていた。
本発明は、画像の消え残りの問題や画像白抜け等の問題を解消できる画像形成装置の提供を、その目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、熱により発色状態と消色状態を可逆的に変化させることができる可逆性感熱記録媒体を給送する記録媒体給送手段と、可逆性感熱記録媒体に形成された画像を消去する消去手段と、可逆性感熱記録媒体に画像を形成する画像形成手段を有する画像形成装置であって、可逆性感熱記録媒体の搬送方向における上記記録媒体給送手段の下流側であ、且つ、上記消去手段又は上記画像形成手段の上流側に、可逆性感熱記録媒体をクリーニングするクリーニング手段が設けられており、上記クリーニング手段が可逆性感熱記録媒体を挟持搬送する一対の回転体を有し、これらの回転体のうち少なくとも駆動側が粘着性の表面を有している画像形成装置において、可逆性感熱記録媒体が上記記録媒体給送手段により上記クリーニング手段に到達するまで搬送された後に上記記録媒体給送手段の駆動を停止し、上記クリーニング手段により可逆性感熱記録媒体を搬送することを特徴とする。
請求項2記載の発明では、請求項1記載の画像形成装置において、上記クリーニング手段による可逆性感熱記録媒体の搬送を検知する検知手段と、該検知手段により所定時間内に可逆性感熱記録媒体が検知されない場合に上記クリーニング手段の清掃を促す制御手段を有していることを特徴とする。
請求項3記載の発明では、請求項1記載の画像形成装置において、上記クリーニング手段による可逆性感熱記録媒体の搬送を検知する検知手段と、該検知手段により所定時間内に可逆性感熱記録媒体が検知されない場合に上記記録媒体給送手段を駆動して可逆性感熱記録媒体の搬送を行う制御手段を有していることを特徴とする。
本発明によれば、可逆性感熱記録媒体に付着した粉塵、手垢などをクリーニング手段により除去できるので、画像の消え残り、画像白抜け等の画像品質の低下を防ぐことができる。
本発明によれば、簡単な構成で可逆性感熱記録媒体に付着した粉塵、手垢などを除去できる。
本発明によれば、さらに簡単で低コストな構成で可逆性感熱記録媒体に付着した粉塵、手垢などを除去できる。
本発明によれば、クリーニング機能を高めることができる。
本発明によれば、クリーニング手段の清掃時期を確実に検知することができる。
本発明によれば、動作を正常に終了させることができる。
以下、本発明の第1の実施形態を図1乃至図4に基づいて説明する。
まず、図1に基づいて本実施形態における画像形成装置としての可逆性感熱印刷装置1の構成の概要を説明する。
可逆性感熱印刷装置1は、可逆性感熱記録媒体2を給送(以下「給紙」ともいう)する記録媒体給送手段3を有している。記録媒体給送手段3は、可逆性感熱記録媒体2が積載収容される給紙トレイ4と、該給紙トレイ4の上に配置され、可逆性感熱記録媒体2を最上のものから順に1枚ずつ分離して給紙する給紙コロ5を有している。
記録媒体給送手段3の給紙方向下流側には、給紙された可逆性感熱記録媒体2を挟持搬送する一対の搬送ローラ6、7が設けられている。一方の搬送ローラ6は、ベルト8を介して給紙モータ9により回転駆動される。ベルト8は給紙クラッチ10にも掛け回されており、ベルト11を介して給紙コロ5に回転力を伝達できるようになっている。従って、給紙クラッチ10のオン・オフにより給紙コロ5の回転駆動を任意に切断することができる。すなわち、搬送ローラ6、7の回転中において、給紙コロ5を任意に回転させたり停止させたりすることができる。
搬送ローラ6、7の下流側には、可逆性感熱記録媒体2をクリーニングするクリーニング手段12が配置されている。クリーニング手段12は、可逆性感熱記録媒体2を挟持搬送可能に対向配置された一対の回転体としてのクリーニングローラ13、14を有している。クリーニングローラ13、14は表面が粘着性を有する材料で形成されている。駆動側としてのクリーニングローラ13の表面(画像形成面に対応する面)のみを粘着性を有する材料で形成してもよい。
クリーニング手段12の下流側には、可逆性感熱記録媒体2に形成された画像を消去する消去手段15が配置されている。消去手段15は、熱源を有するヒートローラ16と、該ヒートローラ16に対向して設けられた加圧ローラ17を有している。
消去手段15の下流側には、可逆性感熱記録媒体2に画像を形成する画像形成手段18が配置されている。画像形成手段18は、多数の発熱素子を備えたサーマルヘッド19と、該サーマルヘッド19に対向して配置され、可逆性感熱記録媒体2を搬送するプラテンローラ20を有している。サーマルヘッド19は図示しない付勢手段によりプラテンローラ20に当接している。プラテンローラ20は、プラテンモータ31によりベルト32を介して回転駆動される。
画像形成手段18の下流側には、画像形成手段18で加えられた熱を可逆性感熱記録媒体2から奪う冷却ローラ21と、該冷却ローラ21に対向して設けられた冷却加圧ローラ22が配置されている。
クリーニング手段12のクリーニングローラ13と、消去手段15のヒートローラ16と、冷却ローラ21は、記録媒体給送手段3と画像形成手段18の間に配置された搬送モータ23によりベルト24を介して回転駆動されるようになっている。
クリーニングローラ13は、ベルト24が掛けられたクリーニングクラッチ25及びベルト26を介して回転駆動される。従って、搬送モータ23の動作中に、クラッチ25をオン・オフすることによりクリーニングローラ13を任意に回転させたり停止させたりすることができる。
上記のように、記録媒体給送手段3は給紙モータ9を駆動源として、クリーニング手段12は搬送モータ23を駆動源としてその駆動を独立に制御される。
本実施形態では動力伝達手段として各ベルトを用いているが、ギアなど他の動力伝達手段を用いてもよい。
記録媒体給送手段3と搬送ローラ6、7の間には可逆性感熱記録媒体2を検知する検知手段としての媒体検知センサ(用紙検知センサ)27が、搬送ローラ6、7とクリーニング手段12との間には媒体検知センサ28が、クリーニング手段12と消去手段15の間には媒体検知センサ29、30が配置されている。
これにより、可逆性感熱記録媒体2が搬送パスPのどの位置にあるかを検知することができる。
図2に可逆性感熱印刷装置1の制御系統を示す。媒体検知センサ27、28、29、30の検知情報は制御手段33に入力され、制御手段33はこれらの情報等に基づいて給紙モータ9、給紙クラッチ10、プラテンモータ23、搬送モータ23、クリーニングクラッチ25等を制御する。
制御手段33は、CPU、RAM、ROM、I/Oインターフェース等を有するマイクロコンピュータであり、可逆性感熱印刷装置1のメインコントローラが兼ねることができる。
図2において、符号34は操作パネルを、35は所定値変更手段としての所定値変更キーを、36はカウンタを示す。これらについては後述する。
図3に示すように、操作パネル34には可逆性感熱印刷装置1の動作状態を示す動作表示部37が設けられている。動作表示部37には、電源のオン・オフを表示する電源表示灯37a、外部のパーソナルコンピュータ等との接続状態を表示するオンライン表示灯37b、印刷中であることを表示する印刷表示等37c、可逆性感熱記録媒体2の画像を消去中であることを表示する消去表示灯37d、クリーニング中であることを表示するクリーニング表示灯37e、エラーを表示するエラー表示灯37fが設けられている。これらはLEDで構成されているが、LCDを採用することもできる。
図4のフローチャートに基づいて可逆性感熱印刷装置1の制御動作を説明する。
初期状態としては、給紙モータ9、搬送モータ23、プラテンモータ31は停止状態にあり、給紙クラッチ10、クリーニングクラッチ25はオフ(非伝達状態)になっている。
まず、給紙モータ9を回転させ(S1)、次いで給紙クラッチ10をオンにする(S2)。これにより給紙コロ5及び搬送ローラ6、7が回転する。給紙トレイ4に積載された可逆性感熱記録媒体2は給紙コロ5によって分離され、搬送ローラ6、7まで搬送される。
制御手段33は媒体検知センサ28がオンしたかどうかをチェックし(S3)、オンしたら給紙クラッチ10をオフし、給紙コロ5を停止させる(S4)。
媒体検知センサ27がオンした後、所定時間経過後に給紙クラッチ10をオフし、給紙コロ5を停止させるようにしてもよい。ここで、所定時間とは、可逆性感熱記録媒体2が搬送されて搬送ローラ6、7のニップに到達する時間であり、実験的に求められるものである。給紙クラッチ10のオフ後、可逆性感熱記録媒体2は搬送ローラ6、7により搬送される。
次に、制御手段33は搬送モータ23を回転させ(S5)、クリーニングクラッチ25をオンにする(S6)。クリーニングクラッチ25のオンにより、クリーニングローラ13、14が回転する。
制御手段33は可逆性感熱記録媒体2がクリーニング手段12で搬送された後、媒体検知センサ29がオンしたかどうかをチェックし(S7)、オンしたら給紙モータ9を停止させる(S8)。これにより、可逆性感熱記録媒体2はクリーニングローラ13、14でクリーニングされながら搬送される。
すなわち、クリーニングローラ13、14の表面の粘着性により可逆性感熱記録媒体2はその表面に存在する粉塵や手垢などの汚れを剥ぎ取られる。クリーニングローラ13のみが表面に粘着性を有する場合には、可逆性感熱記録媒体2の画像形成面のみが上記原理によりクリーニングされる。
次に、制御手段33は、媒体検知センサ29の検知から媒体検知センサ30の検知までの搬送時間(所定時間)待機し(S9)、所定時間経過後、媒体検知センサ30がオンしたかどうかをチェックする(S10)。オンしたらプラテンモータ31を回転させる(S11)。ここでの所定時間は実験等により求められる値である。
可逆性感熱記録媒体2は消去手段15のヒートローラ16と加圧ローラ17の間を通ることにより、その記録画像を消去される。さらにプラテンローラ20の回転により搬送されながら目的の画像を形成(印字)され、冷却ローラ21、冷却加圧ローラ22にて冷却されて濃度を安定され、排出される(S12)。
これらの動作を繰り返した場合、クリーニングローラ13、14は表面に粘着性の材質を使用しているため、可逆性感熱記録媒体2から奪い取った粉塵、手垢などが堆積する。堆積が進行すると、クリーニングローラ13、14と可逆性感熱記録媒体2間の摩擦係数が小さくなり、ついにはクリーニングローラ13、14で可逆性感熱記録媒体2を搬送することができなくなる。
これは、媒体検知センサ29により可逆性感熱記録媒体2が検知された後、媒体検知センサ29と30の間の搬送時間が経過しても、媒体検知センサ30が可逆性感熱記録媒体2を検知しないことにより検知することができる。
このため、S10で媒体検知センサ30がオンしない場合には、制御手段33は操作パネル34のクリーニング表示灯37eを点灯させ、オペレータにクリーニングローラ13、14の清掃が必要であることを知らせる(S13)。
この場合には、クリーニング手段12による可逆性感熱記録媒体2の搬送力が得られないので、給紙モータ9を回転させ(S14)、可逆性感熱記録媒体2の搬送が行われるようにする。これにより動作を正常に終了させることができる。
上記実施形態では、クリーニング手段12を消去手段15の上流側に配置したので、可逆性感熱記録媒体2が保持する粉塵や手垢などによる消去手段15の消去機能の低下を防止でき、且つ、画像形成手段18におけるサーマルヘッド20の印字機能の低下を防止できる。
可逆性感熱記録媒体2が保持する粉塵や手垢など影響が消去手段15でほとんど無い場合には、クリーニング手段12を消去手段15の下流側であって、画像形成手段18の上流側に設けてもよい。
上記実施形態ではクリーニングローラ13、14のすべりを検知して清掃を促す方式としたが、図2に示すカウンタ36により可逆性感熱記録媒体2の通算の給送数をカウントし、カウント値が所定値に達したら制御手段33はクリーニング表示灯37eを点灯させて清掃時期を知らせるようにしてもよい(第2の実施形態)。
この場合、制御手段33、カウンタ36、クリーニング表示灯37eによって報知手段が構成される。
清掃時期の知らせは、操作パネル34の図示しない液晶表示部における文字表示や、警告音によって行うようにしてもよい。
この場合の所定値は、実験等により求められ、予め制御手段33のROMに記憶される。カウンタ36が清掃時にリセットされる場合には上記所定値は1つでよいが、リセットされない方式の場合には所定値が例えば100枚目、200枚目・・・と段階的に複数存在することになる。
予め実験等により求められた所定値では、実際にそぐわない場合がある。例えば使用環境等によっては、予め求められた所定値で清掃を行おうとしてもまだ十分にクリーニング手段12のクリーニング機能及び搬送力が残っている場合があるからである。
このようなときにはユーザが任意に所定値を変更できるのが望ましい。図2に示した所定値変更キー35により任意に変更することができる(第3の実施形態)。
図5に基づいて第4の実施形態を説明する。なお、第1の実施形態と同一部分ないし同一とみなされる部分は同一符号で示し、特に必要がない限り既にした構成上及び機能上の説明は省略して要部のみ説明する。
本実施形態における可逆性感熱記録媒体2には、非接触でデータの読み取り、書き込みが可能なRFIDタグ(無線タグ)が貼り付けられている。
クリーニング手段12の上流側には、RFIDタグにアクセスしてそのデータ内容を読み取ったりするためのRFアンテナ及びリーダライタ41が設けられている。給紙モータ9の制御により可逆性感熱記録媒体2はクリーニング手段12の手前で一旦停止され、例えばRFIDタグのデータ内容を読み取られる。読み取られた内容に基づいて可逆性感熱記録媒体2に画像が形成される。
クリーニングクラッチ25は、クリーニングローラ13と同軸上に設けられている。プラテンローラ20は、同軸上に設けられたプラテンクラッチ38のオン・オフにより任意に回転駆動される。符号39は搬送ローラ対を示し、画像形成がなされた可逆性感熱記録媒体2は最終的に排紙ローラ対40により装置本体43の上面としての排紙トレイ44に排出・スタックされる。
符号45は制御基板を示す。サーマルヘッド30はファン46により冷却されるようになっている。符号42はパワーサプライユニットを示す。
本発明の第1の実施形態における画像形成装置としての可逆性感熱印刷装置の概要正面図である。 制御ブロック図である。 操作パネルの要部平面図である。 可逆性感熱印刷装置の制御動作を示すフローチャートである。 第4の実施形態における可逆性感熱印刷装置の概要正面図である。
符号の説明
2 可逆性感熱記録媒体
3 記録媒体給送手段
12 クリーニング手段
13、14 回転体としてのクリーニングローラ
15 消去手段
18 画像形成手段
33 制御手段
35 所定値変更手段としての所定値変更キー

Claims (3)

  1. 熱により発色状態と消色状態を可逆的に変化させることができる可逆性感熱記録媒体を給送する記録媒体給送手段と、可逆性感熱記録媒体に形成された画像を消去する消去手段と、可逆性感熱記録媒体に画像を形成する画像形成手段を有する画像形成装置であって、
    可逆性感熱記録媒体の搬送方向における上記記録媒体給送手段の下流側であ、且つ、上記消去手段又は上記画像形成手段の上流側に、可逆性感熱記録媒体をクリーニングするクリーニング手段が設けられており、
    上記クリーニング手段が可逆性感熱記録媒体を挟持搬送する一対の回転体を有し、これらの回転体のうち少なくとも駆動側が粘着性の表面を有している画像形成装置において、
    可逆性感熱記録媒体が上記記録媒体給送手段により上記クリーニング手段に到達するまで搬送された後に上記記録媒体給送手段の駆動を停止し、上記クリーニング手段により可逆性感熱記録媒体を搬送することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    上記クリーニング手段による可逆性感熱記録媒体の搬送を検知する検知手段と、該検知手段により所定時間内に可逆性感熱記録媒体が検知されない場合に上記クリーニング手段の清掃を促す制御手段を有していることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1記載の画像形成装置において、
    上記クリーニング手段による可逆性感熱記録媒体の搬送を検知する検知手段と、該検知手段により所定時間内に可逆性感熱記録媒体が検知されない場合に上記記録媒体給送手段を駆動して可逆性感熱記録媒体の搬送を行う制御手段を有していることを特徴とする画像形成装置
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