JP2003251759A - 防水シート及びこれを用いた使捨用袋 - Google Patents

防水シート及びこれを用いた使捨用袋

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JP2003251759A JP2002059856A JP2002059856A JP2003251759A JP 2003251759 A JP2003251759 A JP 2003251759A JP 2002059856 A JP2002059856 A JP 2002059856A JP 2002059856 A JP2002059856 A JP 2002059856A JP 2003251759 A JP2003251759 A JP 2003251759A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた溶解性、離解性又は分散性及び生分解
性によって環境負荷が低減され、かつ、層間の密着性が
高い防水シート及びこれを用いた使捨用袋の提供を目的
とするものである。 【解決手段】 水溶性又は水離解性を有する樹脂フィル
ム2と、この樹脂フィルム2の表面に積層される耐水樹
脂層3とを備える防水シート1であって、この耐水樹脂
層3が生分解性樹脂とイソシアネート化合物とを含有す
る樹脂組成物から形成されていることを特徴とするもの
である。上記樹脂組成物中のポリマー分100部に対す
るイソシアネート化合物の配合量としては固形分換算で
0.5部以上20部以下が好ましい。樹脂フィルム2の
形成材料としてはポリビニルアルコールを用いるとよ
い。上記樹脂組成物中にさらに充填剤を含有するとよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば糞尿等の水
分を含む汚物の処理などに好適な、水溶性、水離解性又
は水分散性及び生分解性を有する防水シート及びこれを
用いた使捨用袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、防水シートは、袋状等の種々の形
状に加工して、ペット等の糞尿処理、簡易トイレ、紙オ
ムツのバックシート、人工肛門からの排泄物の貯納、介
護分野における汚物処理などに広く使用されている。こ
の防水シートの材料としては、従来、ポリエチレン等の
合成樹脂フィルムが用いられている。そのため、この防
水シートは、使用後、焼却処分又は埋立処分による廃棄
処理が行われており、環境負荷の大きいものである。
【0003】かかる環境負荷を低減すべく、耐水性及び
生分解性を有する耐水樹脂層と水溶性又は水分解性を有
する樹脂フィルムとの2層で構成される防水シートを用
い、この防水シートを袋状に成形した使捨用袋が開発さ
れている(特開平4−328616号等公報参照)。こ
の使捨用袋は、耐水樹脂層の耐水性によって糞尿等の汚
物の貯納が可能であり、さらに水洗トイレ等に投棄する
と、樹脂フィルムが水に溶解又は離解し、耐水樹脂層が
微生物によって生分解されるよう構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の使捨用袋
は、上述のように溶解、離解及び生分解されるため焼
却、埋立等の廃棄処理が不要になるが、耐水樹脂層の微
生物による生分解には長時間を要する。従って、この使
捨用袋を水洗トイレ等に投棄すると、樹脂フィルムが溶
解又は離解しても耐水樹脂層が残存し、トイレ配管、下
水道、下水処理施設等において詰まり等の不都合が発生
するおそれがある。
【0005】また、上記防水シートにおける水溶性又は
水分解性を有する樹脂フィルム(例えばPVAフィル
ム)と生分解性を有する耐水樹脂層との密着性があまり
高くないため、ヒートシール性や加工性が比較的低く、
また使用時に両層が剥離するおそれがある。
【0006】本発明はこれらの不都合に鑑みてなされた
ものであり、優れた溶解性、離解性又は分散性及び生分
解性によって環境負荷が低減され、かつ、層間の密着性
が高い防水シート及びこれを用いた使捨用袋の提供を目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた発明は、水溶性又は水離解性を有する樹脂フ
ィルムと、この樹脂フィルムの表面に積層される耐水樹
脂層とを備える防水シートであって、この耐水樹脂層が
生分解性樹脂とイソシアネート化合物とを含有する樹脂
組成物から形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0008】当該防水シートによれば、積層される耐水
樹脂層が防水性を有することから、例えば糞尿等の水分
を含む汚物の処理が可能となる。また、当該防水シート
の樹脂フィルムが水中への浸積のより溶解又は離解し、
耐水樹脂層が微生物によって生分解する。そのため、当
該防水シートによれば、焼却、埋立等の廃棄処理を回避
することができ、環境負荷を低減することができる。
【0009】また、耐水樹脂層を形成するための樹脂組
成物中に基材ポリマーの生分解性樹脂と共にイソシアネ
ート化合物を含有していることから、耐水樹脂層を構成
する樹脂組成物と樹脂フィルムを構成する樹脂(例えば
PVAのOH基)との架橋反応が生じ、その結果、耐水
樹脂層と樹脂フィルムとの密着性を格段に高めることが
できる。そのため、当該防水シートによれば、高い密着
性によりヒートシール性や加工性に優れ、また使用時に
両層が剥離する弊害を低減することができる。このよう
な高い加工性及び耐久性により、当該防水シートは、ペ
ット等の糞尿処理袋、簡易トイレの内袋、紙オムツのバ
ックシート、人工肛門からの排泄物貯納袋、ベットに敷
設するおねしょシーツ、介護分野における汚物処理用の
シート、医療用手袋などの材料に好適となる。
【0010】上記樹脂組成物中のポリマー分100部に
対するイソシアネート化合物の配合量としては、固形分
換算で0.5部以上20部以下が好ましい。イソシアネ
ート化合物の配合量を上記範囲とすることで、耐水樹脂
層の生分解性を低下させることなく、上記密着性の増大
作用を効果的に発揮することができる。
【0011】上記樹脂フィルムの形成材料としては、溶
解性及び溶解後の安全性が高いポリビニルアルコールを
用いるとよい。
【0012】上記樹脂組成物中にさらに充填剤を含有す
るとよい。この手段によれば、耐水樹脂層が樹脂マトリ
ックス中に充填剤を含有する構造となることから、水中
へ浸積し、流水、撹拌等により外的応力を付加すること
で耐水樹脂層が容易に離解又は分散する。従って、当該
防水シートは、例えば水洗トイレ等に流すことで、全体
が溶解、離解又は分解し、さらに生分解するため、焼
却、埋立等の廃棄処理を回避することができる。
【0013】上記充填剤としても生分解性樹脂製の充填
剤を用いるとよい。このように生分解性樹脂製の充填剤
を用いることで、耐水樹脂層の離解又は分解後に、充填
剤も生分解されるため、環境負荷の低減化を促進するこ
とができる。
【0014】上記充填剤の平均粒子径としては耐水樹脂
層の厚みの30%以上100%以下が好ましい。このよ
うに、耐水樹脂層に含有する充填剤の平均粒子径を上記
範囲とすることで、耐水樹脂層の防水性を維持しつつ、
水中での外的応力付加時の離解又は分解性を促進するこ
とができる。
【0015】上記耐水樹脂層を樹脂フィルムの両表面に
積層するとよい。このように、樹脂フィルムの上下両面
に耐水樹脂層を積層することで、上述のような汚物処理
において当該防水シートの表裏を考慮する必要がなくな
り、防水性も向上するため、取扱性が向上する。
【0016】従って、当該防水シートを用いた使捨用袋
によれば、防水シートの高いヒートシール性、加工性等
によって種々の形状の袋への加工が可能であり、また防
水シートの高い密着性によって耐久性が向上する。その
ため、当該使捨用袋を例えばペット等の糞尿処理袋、簡
易トイレ、紙オムツのバックシート、人工肛門からの排
泄物の貯納袋などに適用すると、これらの製造性、耐久
性、取扱性等を向上することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しつつ本発
明の実施の形態を詳説する。図1は本発明の一実施形態
に係る防水シートを示す模式的断面図、図2は図1の防
水シートとは異なる形態の防水シートを示す模式的断面
図、図3は図1の防水シートを用いた使捨用袋を示す模
式的斜視図である。
【0018】図1の防水シート1は、水溶性又は水離解
性を有する樹脂フィルム2と、この樹脂フィルム2の表
面に積層される耐水樹脂層3とを備えている。
【0019】樹脂フィルム2は、上述のように水溶性又
は水離解性を有するものであり、強度等を考慮して多層
構造とすることも可能である。この樹脂フィルム2の形
成材料としては、水溶性又は水離解性を有するものであ
れば特に限定されるものではなく、例えばポリビニルア
ルコール等の水溶性樹脂が用いられ、その他ワックスエ
マルジョン、樹脂エマルジョン、合成ゴム系ラテック
ス、これらの混合物等も用いられる。中でも、高い水溶
性又は水離解性を有し、溶解又は離解前に高い強度及び
内容物の保護性を有する水溶性樹脂が好適に用いられ、
特に優れた水溶性又は水離解性を有し、かつ、溶解又は
離解後において環境等に対する安全性を有するポリビニ
ルアルコールが好ましい。
【0020】上記ポリビニルアルコールの具体例として
は、例えば部分ケン化ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルアルコール誘導体などが挙げられる。この部分ケン化
ポリビニルアルコールのケン化度の下限としては75モ
ル%、特に80モル%が好ましく、このケン化度の上限
としては98モル%、特に95モル%が好ましい。ケン
化度をこの範囲とすることで優れた水溶性を発揮するこ
とができる。また、この部分ケン化ポリビニルアルコー
ルの重合度の下限としては300、特に500が好まし
く、この重合度の上限としては3000、特に2000
が好ましい。これは、部分ケン化ポリビニルアルコール
の重合度が上記下限より小さいと、成形後のフィルム強
度が小さくなり、逆に、重合度が上記上限を超えると、
溶解又は離解が完了するまでの時間が長くなることから
である。
【0021】上記ポリビニルアルコール誘導体として
は、(a)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコ
ン酸、酢酸アリル等の不飽和カルボン酸と酢酸ビニルと
の共重合体のケン化物、(b)無水コハク酸、無水フタ
ル酸、無水マレイン酸等の酸無水物によるエステル化物
などが挙げられる。
【0022】上記合成ゴム系ラテックスとしては、具体
的には、スチレンブタジエンラテックス、メタクリレー
トブタジエンラテックス、アクリルニトリルブタジエン
ラテックスなどが挙げられるが、耐水性が良好で、伸び
がよく折割れによる亀裂が生じにくいスチレンブタジエ
ンラテックスが好適である。
【0023】上記アクリル系エマルジョンとしては、具
体的には、スチレンおよびスチレン誘導体、アクリル酸
(メタクリル酸)、アクリル酸(メタクリル酸)エステ
ル等を共重合したアクリルコポリマー、アクリル−スチ
レンコポリマー等の共重合体系を用いることができる。
【0024】なお、この樹脂フィルム2の形成材料に
は、上記基材ポリマーに加えて、例えばその他の樹脂、
炭化水素系オリゴマー、界面活性剤、可塑剤、スリップ
剤、分散剤、安定剤、着色剤、顔料、芳香剤等を適宜配
合することができる。
【0025】樹脂フィルム2の厚みは、特に限定される
ものではなく、当該防水シート1の使用用途、形成材料
等に応じて適宜決定することができる。例えば、当該防
水シート1をペット等の糞尿処理袋、簡易トイレの内
袋、紙オムツのバックシート、人工肛門からの排泄物の
貯納袋、ベットに敷設するおねしょシーツ、医療用手袋
などに使用する場合、樹脂フィルム2の厚みの下限とし
ては10μm、特に25μmが好ましく、その厚みの上
限としては150μm、特に120μmが好ましい。こ
れは、樹脂フィルム2の厚みが上記下限より小さいと、
包装材としての強度が不足するおそれがあり、逆に、上
記上限を超えると、水中への浸積後溶解又は離解するま
での時間がかかることからである。
【0026】樹脂フィルム2の形成方法としては、特に
限定されるものではなく、上記形成材料に応じて好適な
公知の方法が採用される。一般的には、(a)溶融合成
樹脂をフィルム状に押し出すTダイ法、インフレーショ
ン法等の押出成形や、(b)溶剤で溶解した合成樹脂を
ステンレスベルト等の板状型に流し、溶剤を乾燥させる
キャスティングなどによって製造される。
【0027】耐水樹脂層3は、耐水性を有する樹脂組成
物から形成されている。この樹脂組成物には、基材ポリ
マーとしての生分解性樹脂とイソシアネート化合物とが
含まれている。基材ポリマーとして生分解性樹脂が用い
られているため、耐水樹脂層3が微生物によって生分解
される。また、樹脂組成物中にイソシアネート化合物を
含むことから、耐水樹脂層3を構成する樹脂組成物と樹
脂フィルム2を構成する樹脂、例えばPVAのOH基と
が架橋反応を生じ、耐水樹脂層3と樹脂フィルム2との
密着性が格段に増大する。
【0028】上記生分解性樹脂は、脂肪族ポリエステル
等の合成生分解性樹脂と天然生分解性樹脂とに大別され
る。この脂肪族ポリエステルとしては、例えばポリヒド
ロキシ酢酸、ポリラクタイド、ポリプロピオラクトン、
ポリ3−ホドロキシブチレート、ポリε−カプロラクト
ン、ポリピバラクトン、ポリエチレンアジペート、ポリ
エチレンアゼテート、ポリエチレンスベレート、3ヒド
ロキシブチレート−3ヒドロキシバリレート共重合体な
どが挙げられる。また、上記天然生分解性樹脂として
は、例えばシェラック、ダンマル、キサンタンガム、キ
トサン、コラーゲン、セルロース誘導体などが挙げられ
る。
【0029】上記イソシアネート化合物としては、樹脂
組成物の安定性を阻害しなければ特に限定されず、一般
的にはジイソシアネートを用いることができ、その他に
3量体及び多量体のポリイソシアネート化合物も使用す
ることができる。かかるジイソシアネートとしては、例
えばa)テトラメチレンジイソシアネート、1,6−ヘ
キサメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソ
シアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネー
ト等の脂肪族ジイソシアネート、b)2,4−トリレン
ジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネー
ト、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレン
ジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソ
シアネート、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート、
3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニレンジイソシ
アネート、3,3’−ジクロロ−4,4’−ビフェニレ
ンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネ
ート、1,5−テトラヒドロナフタレンジイソシアネー
ト等の芳香族ジイソシアネート、c)1,3−シクロヘ
キシレンジイソシアネート、1,4−シクロヘキシレン
ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テト
ラメチレンキシリレンジイソシアネート、水素添加キシ
リレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,
4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート等の脂
環族ジイソシアネートなどが挙げられ、それぞれ単独で
又は2種以上組み合わせて使用することができる。
【0030】上記樹脂組成物中のポリマー分100部に
対するイソシアネート化合物の配合量(固形分換算)の
下限としては、0.5部が好ましく、2部が特に好まし
い。一方、上記配合量の上限としては20部が好まし
く、10部が特に好ましい。これは、イソシアネート化
合物の配合量が上記下限より小さいと、上述の耐水樹脂
層3と樹脂フィルム2との密着性の増大効果が小さく、
逆に、イソシアネート化合物の配合量が上記上限を超え
ても、上記密着性の増大効果が頭打ちとなり、耐水樹脂
層3の生分解性に悪影響を及ぼすことからである。
【0031】なお、耐水樹脂層3を形成するための樹脂
組成物には、上記基材ポリマーの他に、例えば可塑剤、
安定化剤、劣化防止剤、分散剤、界面活性剤、スリップ
剤、着色剤、顔料、芳香剤等が配合されてもよい。
【0032】耐水樹脂層3の厚みは、特に限定されるも
のではなく、当該防水シート1の使用用途、形成材料の
物性等を考慮して適宜決定することができる。例えば、
当該防水シート1をペット等の糞尿処理袋、簡易トイレ
の内袋、紙オムツのバックシート、人工肛門からの排泄
物の貯納袋、ベットに敷設するおねしょシーツ、医療用
手袋などに使用する場合、耐水樹脂層3の厚みの下限と
しては1μm、特に5μmが好ましく、耐水樹脂層3の
厚みの上限としては100μm、特に60μmが好まし
い。これは、耐水樹脂層3の厚みが上記下限より小さい
と、樹脂フィルム2が溶解又は離解して耐水樹脂層3の
みとなったときの強度が不足するおそれがあり、逆に、
上記上限を超えると、不経済になるばかりであり、上述
のように生分解性樹脂を用いた場合には生分解されるの
に時間がかかり過ぎることからである。
【0033】耐水樹脂層3の形成方法としては、樹脂フ
ィルム2の表面に耐水樹脂層3が積層できれば特に限定
されないが、一般的には塗工等の手段が採用される。耐
水樹脂層3を塗工により形成する方法としては、具体的
には、上記樹脂組成物からなる塗工液を製造する工程
と、この塗工液を樹脂フィルム2の表面に塗工すること
で耐水樹脂層3を積層する工程とからなる。
【0034】当該防水シート1は、耐水樹脂層3の防水
性によって例えば糞尿等の水分を含む汚物の処理が可能
となる。また、当該防水シート1は、水中への浸積によ
って樹脂フィルム2が溶解又は離解し、水中への浸積及
び流水、撹拌等による外的応力の付加によって耐水樹脂
層3が離解又は分散する。
【0035】当該防水シート1は、耐水樹脂層3の防水
性によって例えば糞尿等の水分を含む汚物の処理が可能
となる。また、当該防水シート1の樹脂フィルム2が水
中への浸積のより溶解又は離解し、耐水樹脂層3が微生
物によって生分解する。そのため、当該防水シート1に
よれば、焼却、埋立等の廃棄処理を回避することがで
き、環境負荷を低減することができる。さらに、耐水樹
脂層3を形成するための樹脂組成物中にイソシアネート
化合物を含有していることから、耐水樹脂層3と樹脂フ
ィルム2との密着性が格段に高いものとなる。
【0036】図2の防水シート11は、水溶性又は水離
解性を有する樹脂フィルム2と、この樹脂フィルム2の
表面に積層される耐水樹脂層12とを備えている。この
樹脂フィルム2は、図1の防水シート1と同様であるた
め、同一番号を付して説明を省略する。
【0037】耐水樹脂層12は、耐水性を有する樹脂マ
トリックス13と、この樹脂マトリックス13中に含有
する充填剤14とを有している。この樹脂マトリックス
13は、図1の防水シート1の耐水樹脂層3を形成する
ための樹脂組成物と同様のものから形成されている。つ
まり、耐水樹脂層12は、耐水樹脂層3と同様の樹脂組
成物中に充填剤14を含む樹脂組成物から形成されてい
る。かかる構造の耐水樹脂層12は、水中へ浸積し、加
えて流水、撹拌等により外的応力を付加することで、樹
脂マトリックス13と充填剤14との界面で容易に裂
け、比較的細かく離解又は分散する。
【0038】充填剤14には無機フィラーと有機フィラ
ーとがある。この無機フィラーとしては、具体的にはシ
リカ、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化亜
鉛、硫化バリウム、マグネシウムシリケート、又はこれ
らの混合物を用いることができる。また、有機フィラー
の具体的な材料としては、例えばアクリル樹脂、アクリ
ロニトリル樹脂、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ
スチレン、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、シリコ
ーン系樹脂、フッ素系樹脂等を用いることができる。特
に、この充填剤14として生分解性樹脂製のものを用い
るとよく、上述のように樹脂マトリックス13の基材ポ
リマーに生分解性樹脂を用いることと相まって、耐水樹
脂層12の全てが離解又は分解後に生分解され、環境負
荷の低減化をより一層促進することができる。
【0039】この充填剤14の形状としては、特に限定
されるものではなく、例えば球状、粒状、立方状、針
状、棒状、紡錘形状、板状、鱗片状、繊維状などが挙げ
られ、中でも耐水樹脂層12の離解又は分散性に優れる
球状が好ましい。
【0040】充填剤14の平均粒子径の下限としては耐
水樹脂層12の厚みの30%、特に50%、さらに60
%が好ましく、上記平均粒子径の上限としては耐水樹脂
層12の厚みの100%、特に90%、さらに80%が
好ましい。これは、充填剤14の平均粒子径が上記下限
より小さいと、充填剤14による耐水樹脂層12の離解
又は分散作用が低減するおそれがあり、逆に、上記平均
粒子径が上記上限を越えると、充填剤14が耐水樹脂層
12の表面から突出し、耐水樹脂層12の防水性が低下
するおそれがあることからである。
【0041】樹脂マトリックス13を形成する上記樹脂
組成物のポリマー分100部に対する充填剤14の配合
量の下限としては10部、特に25部、さらに50部が
好ましく、上記配合量の上限としては500部、特に3
00部、さらに200部が好ましい。これは、充填剤1
4の配合量が上記下限より小さいと、充填剤14による
耐水樹脂層12の離解又は分散作用が低減するおそれが
あり、逆に、充填剤14の配合量が上記上限を越える
と、耐水樹脂層12の防水性が低下するおそれがあるこ
とからである。
【0042】耐水樹脂層12の形成方法としては、上記
耐水樹脂層3と同様であり、一般的には塗工等の手段が
採用される。耐水樹脂層12を塗工により形成する方法
としては、具体的には、樹脂マトリックス13を構成す
る樹脂組成物に充填剤14を混合することで塗工液を製
造する工程と、この塗工液を樹脂フィルム2の表面に塗
工することで耐水樹脂層12を積層する工程とからな
る。
【0043】当該防水シート11は、水中への浸積によ
って樹脂フィルム2が溶解又は離解し、水中への浸積及
び流水、撹拌等による外的応力の付加によって耐水樹脂
層12が離解又は分散する。そのため、当該防水シート
11は、汚物を処理した後に直接水洗トイレ等に流して
も、トイレ配管や下水処理施設等に詰まり等の不都合が
発生することがなく、汚物処理の便利性が格段に向上す
る。
【0044】図3の使捨用袋21は、防水シート1を袋
状に形成したものであり、樹脂フィルム2が外側、耐水
樹脂層3が内側となるよう構成されている。当該使捨用
袋21は、内側の耐水樹脂層3が有する防水性によっ
て、糞尿等の水分を含む汚物を貯納することができる。
また、当該使捨用袋21は、樹脂フィルム2が水に溶解
又は離解し、耐水樹脂層3が微生物によって生分解され
るため、従来の汚物処理袋のような焼却、埋立等の廃棄
処理が不要であり、環境に非常に優しいものである。さ
らに、当該使捨用袋21は、防水シート1の優れたヒー
トシール性、加工性等により、製造性、耐久性が向上す
る。そのため、使捨用袋21は、例えばペット等の糞尿
処理袋、簡易トイレの内袋、紙オムツのバックシート、
人工肛門からの排泄物の貯納袋、医療用手袋などに好適
となり、これらの製造性、耐久性、取扱性等を向上する
ことができる。
【0045】なお、本発明の防水シートは上記実施形態
に限定されるものではなく、例えば樹脂フィルムの上下
両表面に耐水樹脂層が積層された防水シートも可能であ
る。このように上下両面に耐水樹脂層が積層された防水
シートによれば、上述のような汚物処理において表裏を
考慮する必要がなくなり、さらに防水性も向上するた
め、取扱性が向上する。また、イソシアネート化合物を
樹脂フィルムの表面にコーティングすることでも、樹脂
フィルムと耐水樹脂層との密着性を増大させることがで
きる。
【0046】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳述するが、
この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈され
るものではない。
【0047】[実施例1]澱粉脂肪酸エステル(ミヨシ
油脂社の「ランディCP」)100部と2,6−トリレ
ンジイソシアネート系のイソシアネート化合物(日本ポ
リウレタン工業社の「コロネートL」)0.5部とを含
む樹脂組成物を酢酸エチルに15wt%の濃度に希釈し
て塗工液を作製し、この塗工液を厚さ7μmのポリビニ
ルアルコール製の樹脂フィルムの表面にバーコーターに
て塗工することで実施例1の防水シートを得た。
【0048】[実施例2]上記イソシアネート化合物の
配合量を2部とした以外は上記実施例1と同様にして実
施例2の防水シートを得た。
【0049】[実施例3]上記イソシアネート化合物の
配合量を5部とした以外は上記実施例1と同様にして実
施例3の防水シートを得た。
【0050】[実施例4]上記イソシアネート化合物の
配合量を10部とした以外は上記実施例1と同様にして
実施例4の防水シートを得た。
【0051】[実施例5]上記イソシアネート化合物の
配合量を15部とした以外は上記実施例1と同様にして
実施例5の防水シートを得た。
【0052】[実施例6]上記イソシアネート化合物の
配合量を20部とした以外は上記実施例1と同様にして
実施例6の防水シートを得た。
【0053】[実施例7]上記イソシアネート化合物の
配合量を30部とした以外は上記実施例1と同様にして
実施例7の防水シートを得た。
【0054】[比較例]上記イソシアネート化合物を配
合しない以外は上記実施例1と同様にして比較例の防水
シートを得た。
【0055】[特性の評価]上記実施例1〜7の防水シ
ート及び比較例の防水シートを用い、JIS−K−54
00の8.5.3に示すXカットテープ法による密着性
評価試験と生分解性評価試験とを行った。この生分解性
評価試験は、家庭用生ゴミ処理機((株)日立製作所の
「BGD−150」)を用いて上記防水シートを生分解
し、質量比から算出される分解度が80%となるまでの
日数を測定した。その結果を下記表1に示す。
【0056】
【表1】
【0057】上記表1に示すように、密着性評価に関し
ては、比較例の防水シートは樹脂フィルムと耐水樹脂層
との密着性評価点数が低いが、実施例1〜7の防水シー
トは密着性評価点数が向上している。特にイソシアネー
ト化合物の配合量が2部以上の実施例2〜7の防水シー
トは格段に高い密着性を示している。一方、生分解性評
価に関しては、イソシアネート化合物の配合量の増加に
伴って分解日数が増加し、イソシアネート化合物の配合
量が30部である実施例7の防水シートは2ヶ月以上必
要となっている。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の防水シー
トによれば、優れた溶解性、離解性又は分散性及び生分
解性によって環境負荷が低減され、かつ、優れたヒート
シール性、加工性等によって耐久性が高い種々の形状の
ものを製造することができる。また、本発明の使捨用袋
によれば、防水シートの高い密着性によって耐久性、取
扱性等が向上し、例えばペット等の糞尿処理袋、簡易ト
イレ、紙オムツのバックシート、人工肛門からの排泄物
の貯納袋、医療用手袋などに適用となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る防水シートを示す模
式的断面図である。
【図2】図1の防水シートとは異なる形態の防水シート
を示す模式的断面図である。
【図3】図1の防水シートを用いた使捨用袋を示す模式
的斜視図である。
【符号の説明】
1 防水シート 2 樹脂フィルム 3 耐水樹脂層 11 防水シート 12 耐水樹脂層 13 樹脂マトリックス 14 充填剤 21 使捨用袋
フロントページの続き Fターム(参考) 4F006 AA19 AB03 AB65 BA05 CA09 DA04 4F100 AH03B AH03C AH03H AK01A AK01B AK01C AK21A AL05B AL05C BA02 BA03 BA06 BA07 BA10B BA10C CA23 DE01B DE01C EH46 EH462 GB16 GB90 JB06B JB06C JB08A JB09A JB11B JB11C JC00 JC00B JC00C YY00B YY00C

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性又は水離解性を有する樹脂フィル
    ムと、この樹脂フィルムの表面に積層される耐水樹脂層
    とを備える防水シートであって、 この耐水樹脂層が、生分解性樹脂とイソシアネート化合
    物とを含有する樹脂組成物から形成されていることを特
    徴とする防水シート。
  2. 【請求項2】 上記樹脂組成物中のポリマー分100部
    に対するイソシアネート化合物の配合量が固形分換算で
    0.5部以上20部以下である請求項1に記載の防水シ
    ート。
  3. 【請求項3】 上記樹脂フィルムの形成材料としてポリ
    ビニルアルコールが用いられている請求項1又は請求項
    2に記載の防水シート。
  4. 【請求項4】 上記樹脂組成物中にさらに充填剤を含有
    している請求項1、請求項2又は請求書3に記載の防水
    シート。
  5. 【請求項5】 上記充填剤として生分解性樹脂製の充填
    剤が用いられている請求項4に記載の防水シート。
  6. 【請求項6】 上記充填剤の平均粒子径が耐水樹脂層の
    厚みの30%以上100%以下である請求項4又は請求
    項5に記載の防水シート。
  7. 【請求項7】 上記耐水樹脂層が樹脂フィルムの両表面
    に積層されている請求項1から請求項6のいずれか1項
    に記載の防水シート。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれか1項に
    記載の防水シートを用いた使捨用袋。
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