JP2003250449A - ロールイン用含水チョコレート - Google Patents

ロールイン用含水チョコレート

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JP2003250449A
JP2003250449A JP2002052806A JP2002052806A JP2003250449A JP 2003250449 A JP2003250449 A JP 2003250449A JP 2002052806 A JP2002052806 A JP 2002052806A JP 2002052806 A JP2002052806 A JP 2002052806A JP 2003250449 A JP2003250449 A JP 2003250449A
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chocolate
roll
water
dough
parts
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JP2002052806A
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Yoshio Yamawaki
祥夫 山脇
Takahiro Kitano
高寛 北野
Koji Umeno
宏治 梅野
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Fuji Oil Co Ltd
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Fuji Oil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、チョコレートの風味に優れ、
シート成形性があって、焼成耐性を有する製菓・製パン
に使用できる、ロールイン用含水チョコレートを提供す
ることにある。 【解決手段】本発明は、チョコレート生地50〜85重
量%及び水分10〜40重量%であって、品温50℃で
の粘度が400〜1600ポイズであり、ジェランガ
ム、カラギーナン、ファーセレラン、寒天から選ばれて
なる1種又は2種以上の安定剤を含む、ロールイン用含
水チョコレート並びにロールイン用含水チョコレートを
含有する製菓・製パン食品である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製菓・製パンに使
用できる、ロールイン用含水チョコレートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、チョコレート類に関して、チ
ョコレート類に水分を導入することにより機能、風味の
向上を図る試みが成されてきた。例えば、特開平3−5
3847号公報では、親油性のショ糖不飽和脂肪酸ポリ
エステルを含有させたチョコレートベースに、高含水成
分を添加することを特徴とする常温で固体の高含水チョ
コレート類の製造方法が提案され、特開平3−1834
42号公報では、ポリグリセリン脂肪酸エステル等を使
用したW/O型エマルジョンとチョコレートベースからな
る高水分含有固形チョコレート類が提案されているが、
これらのものは何れも食した場合の食感、風味に優れた
ものであるが、焼菓子にフィリングしたときの焼成耐性
が弱いものであった。
【0003】特開2000−106822号公報では、
チョコレート類に水分を導入したチョコレート利用食品
及びその使用法に関し、特に5℃において非流動状態に
あって、室温でガナッシュ様のボディ感を呈し、菓子生
地の上面に載置乃至塗布したり、あるいは内部に包餡し
て焼成使用しても、良好な包餡適正乃至焼成耐性を有す
るガナッシュ様のチョコレート利用食品が提案されてい
る。特開2000−189058号公報では、澱粉性原
料及び水を含有するチョコレート生地を成形し、これを
直焼きまたは高周波加熱することを特徴とするチョコレ
ート菓子の製造法が提案されている。これら2種類の含
水チョコレートは一応満足するものではあるが、市場ニ
ーズを先取りした品質を目指し、猶一層の研究が進めら
れている。
【0004】一方、製菓・製パンのロールイン用途で、
シート成形性があって、焼成耐性を有するものとして、
フラワーペーストが存在し、チョコレート風味を有する
ものもあるが、従来のものではチョコレート原料がココ
ア主体であったためチョコレート感が充分ではなかっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これまでのロールイン
用途でのチョコレート風味のフラワーペーストではチョ
コレート感が乏しいものであった。本発明の目的は、チ
ョコレートの風味に優れ、シート成形性があって、焼成
耐性を有する製菓・製パンに使用できる、ロールイン用
含水チョコレートを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を行った結果、チョコレート生
地と水分との関係について徹底的に検討し本発明を完成
した。即ち、本発明の第1は、チョコレート生地50〜
85重量%及び水分10〜40重量%であって、品温5
0℃での粘度が400〜1600ポイズである、ロール
イン用含水チョコレートである。第2は、ジェランガ
ム、カラギーナン、ファーセレラン、寒天から選ばれて
なる1種又は2種以上の安定剤を含む、第1記載のロー
ルイン用含水チョコレートである。第3は、ロールイン
用含水チョコレートの原料として使用する、チョコレー
ト生地にチョコレート生地100に対して澱粉性原料を
0.5〜25の範囲及び熱凝固性蛋白を0.5〜5の範囲
で添加することを特徴とする、チョコレート組成物の製
造法である。第4は、チョコレート組成物中の油分が1
0〜60重量%である、第3記載のチョコレート組成物
の製造法である。第5は、上記チョコレート組成物に水
性成分を混合することを特徴とする、ロールイン用含水
チョコレートの製造法である。第6は、上記ロールイン
用含水チョコレートを含有する、製菓・製パン食品であ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のチョコレート生地とは、
チョコレート類の表示に関する公正競争規約(昭和46
年3月29日、公正取引委員会告示第16号)による
「チョコレート生地」及び「準チョコレート生地」を含むも
のであって、カカオビーンズから調製したカカオマス、
ココアバター、ココアケーキ又はココアパウダー及び糖
類を原料とし、必要により他の食用油脂、乳製品、香料
等を加え、通常のチョコレート製造の工程を経たものを
いう。又、カカオマスを使用しない所謂ホワイトチョコ
レート生地をも包含するものである。糖類としては、単
糖類、オリゴ糖類、糖アルコール類、デキストリン、水
飴等が例示できる。単糖類としては具体的には、グルコ
ース、フルクトース、マンノース、キシロースを挙げる
ことができる。またオリゴ糖類としては、通常2糖類か
ら6糖類までのものが含まれるが、具体的にはショ糖、
マルトース、乳糖、トレハロース、マルトトリオース等
を挙げることができる。糖アルコール類としては具体的
には、ソルビトール、マルチトール、マンニトール、エ
リスリトール、キシリトール、オリゴ糖アルコール等を
挙げることができる。食用油脂としては、具体的には、
大豆油、綿実油、コーン油、サフラワー油、オリーブ
油、パーム油、菜種油、米ぬか油、ゴマ油、カポック
油、ヤシ油、パーム核油、ババス油、カカオ脂、乳脂、
ラード、魚油、鯨油等の各種の動植物油脂及びそれらの
硬化油、分別油、エステル交換油等が例示できる。
【0008】チョコレート生地は、ロールイン用含水チ
ョコレート全量に対し50〜85重量%、好ましくは5
5〜65重量%の割合で含まれるのが適当であり、下限
未満ではチョコレート風味が乏しくなる。また、上限を
超えると硬く成り過ぎロールイン時の展延性が悪くなる
と共にチョコレート生地中の油脂が分離し易くなる。
【0009】本発明において、水分は単に水であっても
よいが、全粉乳もしくは脱脂粉乳を水に溶解もしくは分
散させた水性成分、天然の生クリーム類、牛乳、濃縮
乳、もしくは従来開発されてきた動植物性油脂等を使用
した合成クリーム類等の乳成分を含む水性成分、又は糖
類を含む水性成分が好ましく、本発明におけるロールイ
ン用含水チョコレートは以上の水性成分を用いて水分を
10〜40重量%となるように調製する必要がある。水
分含量が下限未満ではロールイン用含水チョコレートは
硬く成り過ぎロールイン時の展延性が悪くなる。逆に上
限を越えるとチョコレート風味が乏しくなると共に軟ら
かく成り過ぎロールイン時にベタつきが生じ易くなって
作業性が悪くなる。
【0010】本発明でいうロールイン用含水チョコレー
トとは、小麦粉生地の間に含水チョコレートがサンドさ
れ小麦粉生地と一体化して安定な組織を形成する含水チ
ョコレートをいう。小麦粉生地は例えば、パン生地、ク
ッキー生地、ビスケット生地、パイ生地、ピザ生地等の
展延可能な物性を備えた小麦粉生地であれば何れの小麦
粉生地でも良い。一般的にロールインとは展延可能な物
性を備えた小麦粉生地の間に例えば油性素材等をサンド
し同時に展延する作業(折り込み作業)のことを言う
が、本願発明におけるこのロールインはサンドイッチ状
にサンドするのみでも、更に2つ、3つ、4つ、5つと
折り込みを行って好みの折り数にする作業も含むもので
ある。本発明のロールイン用含水チョコレートは、シー
ト成形性を有する必要があって適度な硬さが要求され
る。この硬さの程度は、具体的には品温50℃での粘度
で表現することが出来る。粘度は、0〜1000ポイズ
の場合は、東京計器(株)製、BM型粘度計、4号ロータ
ー、6rpmで測定し、1000〜2000ポイズの場合
は、東京計器(株)製、BH型粘度計、7号ローター、1
0rpmで測定することが出来る。本発明のロールイン用
含水チョコレートの粘度は400〜1600ポイズが必
要であって、700〜1300ポイズが更に好ましい。
400ポイズ未満の場合は、軟らか過ぎてロールイン時
にベタつきが生じ易くなって作業性が悪くなる。160
0ポイズを超える場合は、硬過ぎてロールイン時の展延
性が悪くなって生地と一体に均一に伸びないため期待す
る製品が得にくくなる。
【0011】本発明に使用できる安定剤は、ジェランガ
ム、カラギーナン、ファーセレラン、寒天から選ばれて
なる1種又は2種以上の安定剤を使用するのが好まし
い。これらの安定剤はロールイン用含水チョコレート全
体に対して0.01〜0.5重量%使用するのが好まし
い。ロールイン用含水チョコレート全体に対して0.0
1重量%より少ないとロールイン作業時の硬さ及び油脂
分離に対する耐性が得られなくなる。ロールイン用含水
チョコレート全体に対して0.5重量%より多くなると
硬くなってロールイン作業時の展延性が悪くなる。
【0012】本発明のロールイン用含水チョコレートの
原料として使用するチョコレート組成物は、上記チョコ
レート生地にチョコレート生地100に対して澱粉性原
料を0.5〜25の範囲及び熱凝固性蛋白を0.5〜5の
範囲で添加・混合し、通常のチョコレート製造の工程を
経て得ることができる。チョコレート組成物全体の水分
量は澱粉性原料及び熱凝固性蛋白由来の水分も含むもの
である。澱粉性原料及び熱凝固性蛋白の数値範囲の数値
は各々の製品を重量基準で測定し、チョコレート生地1
00に対する数値を算出したのもである。チョコレート
組成物全体の水分量はチョコレート製造の工程を経て得
ることができる程度以下という制限を受けることにな
り、具体的には0.5%以下が適当である。
【0013】本発明において、澱粉性原料はコーンスタ
ーチ、馬鈴薯澱粉、小麦澱粉、タピオカ澱粉等の天然澱
粉をはじめ、アルファ化澱粉、エーテル架橋澱粉、リン
酸架橋澱粉等の加工澱粉が例示できる。なお、これらは
粉末状態であることが望ましい。これらの澱粉はチョコ
レート生地100に対して0.5〜25の範囲が好まし
く、1〜15の範囲が更に好まく、1〜5の範囲が最も
好ましい。また、これらの澱粉は1種又は2種以上使用
することが出来る。チョコレート生地100に対して
0.5より少ないとロールイン用含水チョコレートの焼
成後の食感が澱粉性原料由来の滑らかな食感が少なくな
る。チョコレート生地100に対して25より多くなる
とロールイン用含水チョコレートの焼成後の食感が粘り
が強くなってモチモチした食感となり好ましくない。
【0014】本発明において、熱凝固性蛋白は主として
乾燥卵白が代表的に例示できるが、その他、大豆蛋白や
小麦蛋白等を挙げることもできる。具体的には大豆蛋白
は大豆由来の蛋白を意味し、豆乳粉末、脱脂豆乳粉末、
分離大豆蛋白、濃縮大豆蛋白、全脂大豆粉、脱脂大豆
粉、大豆蛋白加水分解物等が例示できる。なお、これら
は粉末状態であることが望ましい。熱凝固性蛋白はチョ
コレート生地100に対して0.5〜5が好ましい。チ
ョコレート生地100に対して0.5より少ないとロー
ルイン用含水チョコレートの焼成後の食感が歯切れ感が
悪くなって糊っぽくなる。チョコレート生地100に対
して5より多くなるとロールイン用含水チョコレートの
焼成後の食感がボソボソ感が強くなって滑らかさがなく
なってくる。
【0015】本発明のロールイン用含水チョコレートの
原料として使用するチョコレート組成物の組成物中の油
分は10〜60重量%が好ましく、25〜55重量%が
更に好ましく、30〜45重量%が最も好ましい。チョ
コレート組成物中の油分が10重量%より少ないとチョ
コレート組成物が硬くボソついてロール掛けが難しくな
る。チョコレート組成物中の油分が60重量%より多く
なるとチョコレート組成物が軟らかくなってロール掛け
が難しくなる。
【0016】本発明のロールイン用含水チョコレート
は、まずチョコレート組成物を調製し、次にロールイン
用含水チョコレートを調製するという方法で得ることが
出来る。チョコレート組成物は通常のチョコレートの製
造法において調製する。具体的には、チョコレート組成
物はチョコレート生地にチョコレート生地100に対し
て澱粉性原料を0.5〜25の範囲及び熱凝固性蛋白を
0.5〜5の範囲で添加・混合しロール掛け、コンチン
グ処理を行うことにより得ることができる。チョコレー
ト生地がホワイトの場合は澱粉性原料及び熱凝固性蛋白
に加えて微結晶セルロース等の添加剤を使用することに
より硬さの調整をするのが好ましい。得られたチョコレ
ート組成物を加熱融解しておいて、30℃〜75℃に加
温した水性成分と混合すれば良い。乳化の手段は特に限
定するものではないが、全成分を合わせた後は速やかに
全体が均一になるように混合攪拌するのが好ましい。そ
の後加熱殺菌し冷却してロールイン用含水チョコレート
を得ることができる。
【0017】製菓・製パン食品としては、クッキー、ビ
スケット、パイ、ピザ等の菓子類、デニッシュ、クロワ
ッサン等のパン類が例示できる。本発明の製菓・製パン
食品としては、これらの生地にロールイン用含水チョコ
レートを通常の方法でロールインし焼成することにより
得ることができる。
【0018】
【実施例】以下に本発明の実施例を示し本発明をより詳
細に説明するが、本発明の精神は以下の実施例に限定さ
れるものではない。なお、例中、%及び部は、いずれも
重量基準を意味する。水分は(新食品分析ハンドブッ
ク、株式会社KENPAKUSHA、平成12年11月20日初版
発行、p15〜p16)に記載の加熱乾燥法に準じて測定し
た。
【0019】実施例1 油分34%の純チョコレート(「クーベルチュール・ス
イート」,不二製油(株)製)57部を60℃に融解
し、これに、α化澱粉(「ミラゲルスターチ」,ステー
リー(株)製)2.5部、乾燥卵白(「乾燥卵白W」,
キュ−ピ−(株)製)1.5部を加え、ニーダーで混合
し、チョコレート組成物(油分;32.3%)を得た。
次いで、3倍希釈タイプ濃縮乳(「プロベスト50
0」,固形分;32%、不二製油(株)製)14部と還
元澱粉糖化物(「アマミール」,固形分;70%、東和
化成工業(株)製)22部、ジェランガム0.03部、
水2.97部を攪拌しながら70℃に加温し、上記チョ
コレート組成物を溶融状態にして加え、60℃で30分
間、溶解、分散、混合した後冷却して本発明の含水チョ
コレート(チョコレート生地;57%、水分;19.1
%)を得た。得られた含水チョコレートを加温し品温5
0℃での粘度を測定した結果720ポイズであった。
【0020】試作例1 実施例1のロールイン用含水チョコレートを用いてチョ
コレート感豊かなデニッシュを作成した。表ー1の配合
にてデニッシュ生地を通常の方法で作成した。 表ー1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 強力粉 50 薄力粉 50 イースト 6 イーストフード 0.1 上白糖 15 食塩 1 全卵 20 脱脂粉乳 3 ショートニング 20 水 28 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 表ー1配合の原料を低速5分間、中速8分間ミキシング
を行い、捏ね上げ温度26℃の生地を作成した。次にこ
の生地を2Kgに分割した後ー8℃で3時間生地冷却寝か
せ(リタード)を行った後、ロールインマーガリンを5
00gを折り込み、リバースシーターで3つ折り1回
後、デニッシュ生地の厚さ8mmまで展延した。次に−8
℃で30分間生地冷却寝かせ(リタード)を行った。再
度リバースシーターで3つ折り1回行い、生地の厚さ5
mmまで展延し−8℃で30分間生地冷却寝かせ(リター
ド)を行った。冷却した生地に、実験例1の含水チョコ
レート2Kgを予め8mmの厚さのシート状に加工したもの
を品温5℃にてサンドし、3mmまでリバースシーターで
展延した。含水チョコレートがサンドされた生地を二等
辺三角形(底辺70mm、高さ150mm)にカットし、こ
の生地を巻いてクロワッサン状の形態に成形した。これ
らの成形した生地を27℃/湿度75%のホイロで80
分間醗酵させ、180℃で14分間焼成した。得られた
デニッシュは中味の含水チョコレートはしっとりソフト
に焼き残り、今までのフラワーシート(ココア味)では
得られなかったチョコレート感豊かな焼成品が得られ
た。
【0021】試作例2 実施例1のロールイン用含水チョコレートを用いて焼き
菓子を作成した。表ー2の配合にてクッキー生地を通常
の方法で作成した。 表ー2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 薄力粉 100 上白糖 70 全卵 18 卵黄 30 ココアパウダー 8 マーガリン 30 重曹 2 ベーキングパウダー 8 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 作成した生地を冷蔵庫で24時間寝かした後、生地10
00gをリバースシーターを用いて4mmの厚さに展延し
た。この生地に、実験例1の含水チョコレート800g
を予め8mmの厚さのシート状に加工したものを品温5℃
にてサンドし、リバースシーターを用いて4mmの厚さに
展延した。長方形(長さ300mm×巾200mm)の
生地を巻き上げ渦まき状の円筒形に加工した。この生地
を冷蔵庫で1時間冷却し、包丁で10mm厚にカットし
た。カットした面を上向きに展板にのせ180℃で8分
間焼成した。得られた焼成品はクッキーと含水チョコレ
ートがよくマッチしチョコレートがソフトで口どけ感も
良かった。
【0022】実施例2 油分34%の純チョコレート(「フジサニースイートチ
ョコレート」,不二製油(株)製)55部を60℃に融
解し、これに、α化澱粉(「ミラゲルスターチ」,ステ
ーリー(株)製)3部、乾燥卵白(「乾燥卵白W」,キ
ュ−ピ−(株)製)2部を加え、ニーダーで混合し、チ
ョコレート組成物(油分;31.2%)を得た。次い
で、3倍希釈タイプ濃縮乳(「プロベスト500」,固
形分;32%、不二製油(株)製)14部と還元澱粉糖
化物(「アマミール」,固形分;70%、東和化成工業
(株)製)22部、これに予めグラニュー糖1.3部に
ウルトラ寒天UX30(伊那食品工業株式会社)0.2
部を混合したものを加え、水2.5部を攪拌しながら7
0℃に加温し、上記チョコレート組成物を溶融状態にし
て加え、60℃で30分間、溶解、分散、混合した後冷
却して本発明の含水チョコレート(チョコレート生地;
55%、水分;18.6%)を得た。得られた含水チョ
コレートを加温し品温50℃での粘度を測定した結果1
200ポイズであった。
【0023】実施例3 油分33%のノーテンパー型チョコレート(MSM3
0,不二製油(株)製)55部を60℃に融解し、これ
に、α化澱粉(「ミラゲルスターチ」,ステーリー
(株)製)3部、乾燥卵白(「乾燥卵白W」,キュ−ピ
−(株)製)2部を加え、ニーダーで混合し、チョコレ
ート組成物(油分;33.3%)を得た。次いで、3倍
希釈タイプ濃縮乳(「プロベスト500」,固形分;3
2%、不二製油(株)製)14部と還元澱粉糖化物
(「アマミール」,固形分;70%、東和化成工業
(株)製)22部、ジェランガム0.03部、水3.97
部を攪拌しながら70℃に加温し、上記チョコレート組
成物を溶融状態にして加え、60℃で30分間、溶解、
分散、混合した後冷却して本発明の含水チョコレート
(チョコレート生地;55%、水分;20.1%)を得
た。得られた含水チョコレートを加温し品温50℃での
粘度を測定した結果700ポイズであった。
【0024】実施例4 油分35%のホワイトチョコレート(「フジサニーホワ
イトチョコレート」、不二製油(株)製)55部を60
℃に融解し、これに、α化澱粉(「ミラゲルスター
チ」,ステーリー(株)製)3部、乾燥卵白(「乾燥卵
白W」,キュ−ピ−(株)製)2部、結晶セルロース製
剤(旭化成株式会社製)1部を加え、ニーダーで混合
し、チョコレート組成物(油分;31.6%)を得た。
次いで、3倍希釈タイプ濃縮乳(「プロベスト50
0」,固形分;32%、不二製油(株)製)14部と還
元澱粉糖化物(「アマミール」,固形分;70%、東和
化成工業(株)製)22部、ウルトラ寒天UX30(伊
那食品工業株式会社)0.2部をあらかじめグラニュー
糖1.3部に混合しておき、、水2.5部に攪拌しなが
ら80℃に加温し、上記チョコレート組成物を溶融状態
にして加え、60℃で30分間、溶解、分散、混合した
後冷却して本発明の含水チョコレート(チョコレート生
地;55%、水分;18.6%)を得た。得られた含水
チョコレートを加温し品温50℃での粘度を測定した結
果800ポイズであった。
【0025】実施例5 油分34%の純チョコレート(「フジサニースイートチ
ョコレート」,不二製油(株)製)60部を60℃に融
解し、これに、α化澱粉(「ミラゲルスターチ」,ステ
ーリー(株)製)2部、乾燥卵白(「乾燥卵白W」,キ
ュ−ピ−(株)製)1部を加え、ニーダーで混合し、チ
ョコレート組成物(油分;32.4%)を得た。次い
で、還元澱粉糖化物(「アマミール」,固形分;70
%、東和化成工業(株)製)34部、ジェランガム0.
03部、水2.97部を攪拌しながら70℃に加温し、
上記チョコレート組成物を溶融状態にして加え、60℃
で30分間、溶解、分散、混合した後冷却して本発明の
含水チョコレート(チョコレート生地;60%、水分;
13.2%)を得た。得られた含水チョコレートを加温
し品温50℃での粘度を測定した結果900ポイズであ
った。
【0026】実施例6 油分34%のチョコレート(「フジサニースイートチョ
コレート」、不二製油(株)製)57部を60℃に融解
し、これに、α化澱粉(「ミラゲルスターチ」,ステー
リー(株)製)3部、乾燥卵白(「乾燥卵白W」,キュ
−ピ−(株)製)2部をニーダーで混合し、チョコレー
ト組成物(油分;31.3%)を得た。次いで、ウルト
ラ寒天UX30(伊那食品工業株式会社)0.3部をあ
らかじめグラニュー糖1.3部に混合しておき、、水3
7.7部に攪拌しながら80℃に加温し、上記チョコレ
ート組成物を溶融状態にして加え、60℃で30分間、
溶解、分散、混合した後冷却して本発明の含水チョコレ
ート(チョコレート生地;57%、水分;37.7%)
を得た。得られた含水チョコレートを加温し品温50℃
での粘度を測定した結果600ポイズであった。
【0027】実施例7 油分41%の準チョコレート(「MSRN」,不二製油
(株)製)57部を60℃に融解し、これに、α化澱粉
(「ミラゲルスターチ」,ステーリー(株)製)2.5
部、乾燥卵白(「乾燥卵白W」,キュ−ピ−(株)製)
1.5部を加え、ニーダーで混合し、チョコレート組成
物(油分;38.3%)を得た。次いで、3倍希釈タイ
プ濃縮乳(「プロベスト500」,固形分;32%、不
二製油(株)製)14部と還元澱粉糖化物(「アマミー
ル」,固形分;70%、東和化成工業(株)製)22
部、ジェランガム0.03部、水2.97部を攪拌しなが
ら70℃に加温し、上記チョコレート組成物を溶融状態
にして加え、60℃で30分間、溶解、分散、混合した
後冷却して本発明の含水チョコレート(チョコレート生
地;57%、水分;19.1%)を得た。得られた含水
チョコレートを加温し品温50℃での粘度を測定した結
果500ポイズであった。
【0028】実施例8 実施例2において、実施例2のα化澱粉(「ミラゲルス
ターチ」,ステーリー(株)製)3部に替えてβタピオ
カ澱粉(「みやこ500」、王子コーンスターチ(株)
製)3部を使用した以外実施2の配合で実施例2と同様
な処理を行い本発明の含水チョコレート(チョコレート
生地;55%、水分;18.6%)を得た。得られた含
水チョコレートを加温し品温50℃での粘度を測定した
結果1000ポイズであった。
【0029】実施例9 実施例2において、実施例2の乾燥卵白(「乾燥卵白
W」,キュ−ピ−(株)製)2部に替えて粉末大豆蛋白
(「ソヤフィット2000」、不二製油(株)製)2部を
使用した以外実施2の配合で実施例2と同様な処理を行
い本発明の含水チョコレート(チョコレート生地;55
%、水分;18.6%)を得た。得られた含水チョコレ
ートを加温し品温50℃での粘度を測定した結果800
ポイズであった。
【0030】比較例1 市販のフラワーシート(「ベークシートスイートチョ
コ」、花太刀食品工業株式会社製、チョコレート生地;
19.5%、水分;31.5%)を用いて試作例1の方
法でデニッシュを作成した。出来上がった焼成品は、チ
ョコレート感に乏しいものであった。
【0031】比較例2 油分34%の純チョコレート(「フジサニースイートチ
ョコレート」,不二製油(株)製)74部を60℃に融
解し、これに、α化澱粉(「ミラゲルスターチ」,ステ
ーリー(株)製)2部、乾燥卵白(「乾燥卵白W」,キ
ュ−ピ−(株)製)1部を加え、ニーダーで混合し、チ
ョコレート組成物を得た。次いで、還元澱粉糖化物
(「アマミール」,固形分;70%、東和化成工業
(株)製)20部、ジェランガム0.03部、水2.97
部を攪拌しながら70℃に加温し、上記チョコレート組
成物を溶融状態にして加え、60℃で30分間、溶解、
分散、混合した後冷却して本発明の含水チョコレート
(チョコレート生地;74%、水分;8.97%)を得
ようとしたが、乳化状態が不安定でオイルオフを起こ
し、製品として供しえる含水チョコレートは得られなか
った。
【0032】比較例3 油分34%のチョコレート(「フジサニースイートチョ
コレート」、不二製油(株)製)49.7部を60℃に
融解し、これに、α化澱粉(「ミラゲルスターチ」,ス
テーリー(株)製)3部、乾燥卵白(「乾燥卵白W」,
キュ−ピ−(株)製)3部をニーダーで混合し、チョコ
レート組成物を得た。次いで、ウルトラ寒天UX30
(伊那食品工業株式会社)0.3部をあらかじめグラニ
ュー糖1.3部に混合しておき、、水42.7部に攪拌
しながら80℃に加温し、上記チョコレート組成物を溶
融状態にして加え、60℃で30分間、溶解、分散、混
合した後冷却して本発明の含水チョコレート(チョコレ
ート生地;49.7%、水分;42.7%)を得た。得
られた含水チョコレートを加温し品温50℃での粘度を
測定した結果300ポイズであった。この得られた含水
チョコレートは、べたつきが激しく、作業性に乏しいも
のであった。
【0033】
【発明の効果】本発明により、チョコレート感が充分に
あり風味に優れた、シート成形性があって、焼成耐性を
有する製菓・製パンに使用できる、ロールイン用含水チ
ョコレートを提供することが可能になったのである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅野 宏治 茨城県筑波郡谷和原村絹の台4丁目3番地 不二製油株式会社つくば研究開発センタ ー内 Fターム(参考) 4B014 GB01 GG12 GK08 GL11 4B032 DB15 DB21 DK70 DP30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チョコレート生地50〜85重量%及び水
    分10〜40重量%であって、品温50℃での粘度が4
    00〜1600ポイズである、ロールイン用含水チョコ
    レート。
  2. 【請求項2】ジェランガム、カラギーナン、ファーセレ
    ラン、寒天から選ばれてなる1種又は2種以上の安定剤
    を含む、請求項1記載のロールイン用含水チョコレー
    ト。
  3. 【請求項3】ロールイン用含水チョコレートの原料とし
    て使用する、チョコレート生地にチョコレート生地10
    0に対して澱粉性原料を0.5〜25の範囲及び熱凝固
    性蛋白を0.5〜5の範囲で添加することを特徴とす
    る、チョコレート組成物の製造法。
  4. 【請求項4】チョコレート組成物中の油分が10〜60
    重量%である、請求項3記載のチョコレート組成物の製
    造法。
  5. 【請求項5】上記チョコレート組成物に水性成分を混合
    することを特徴とする、ロールイン用含水チョコレート
    の製造法。
  6. 【請求項6】上記ロールイン用含水チョコレートを含有
    する、製菓・製パン食品。
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