JP2003249753A - 多層プリント配線板の製造方法 - Google Patents
多層プリント配線板の製造方法Info
- Publication number
- JP2003249753A JP2003249753A JP2002048820A JP2002048820A JP2003249753A JP 2003249753 A JP2003249753 A JP 2003249753A JP 2002048820 A JP2002048820 A JP 2002048820A JP 2002048820 A JP2002048820 A JP 2002048820A JP 2003249753 A JP2003249753 A JP 2003249753A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- prepreg
- thermocompression bonding
- circuit board
- bonding head
- circuit boards
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 回路板の層間位置ずれを低減して積層するこ
とができる多層プリント配線板の製造方法を提供する。 【解決手段】 回路板1をプリプレグ2を介して重ねる
と共に端縁の箇所において局所的に加熱加圧することに
よって、プリプレグ2の樹脂を部分的に回路板1に熱溶
着させてプリプレグ2の両側に回路板1を結合させ、こ
の結合作業を複数回繰り返して複数枚の回路板1をプリ
プレグ2を介して重ねる。この際に、上記の各結合作業
を上下高さ位置調整自在な下側熱圧着ヘッド4と上側熱
圧着ヘッド5の間に回路板1とプリプレグ2の積重ね物
Aの端縁を所定の圧力で挟んで加熱して行なう。そして
結合作業の回数を経る毎に下側熱圧着ヘッド4の上端の
位置が高くなるように下側熱圧着ヘッド4を徐々に上昇
させて結合作業を行なう。
とができる多層プリント配線板の製造方法を提供する。 【解決手段】 回路板1をプリプレグ2を介して重ねる
と共に端縁の箇所において局所的に加熱加圧することに
よって、プリプレグ2の樹脂を部分的に回路板1に熱溶
着させてプリプレグ2の両側に回路板1を結合させ、こ
の結合作業を複数回繰り返して複数枚の回路板1をプリ
プレグ2を介して重ねる。この際に、上記の各結合作業
を上下高さ位置調整自在な下側熱圧着ヘッド4と上側熱
圧着ヘッド5の間に回路板1とプリプレグ2の積重ね物
Aの端縁を所定の圧力で挟んで加熱して行なう。そして
結合作業の回数を経る毎に下側熱圧着ヘッド4の上端の
位置が高くなるように下側熱圧着ヘッド4を徐々に上昇
させて結合作業を行なう。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数枚の回路板を
プリプレグを介して積層成形することによって行なわれ
る多層プリント配線板の製造方法に関するものである。
プリプレグを介して積層成形することによって行なわれ
る多層プリント配線板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多層プリント配線板を製造するにあたっ
ては、例えば図4に示すようにして行なわれている。す
なわち、表面に回路形成をした内層用の回路板1を複数
枚用い、図4(a)のように隣合う回路板1間にプリプ
レグ2を挟んで複数枚の回路板1を重ね、さらに必要に
応じてその外側にプリプレグ2を介して外層回路形成用
の金属箔10を重ね、そしてこれを熱盤間で加熱加圧成
形することによって、プリプレグ2の樹脂が溶融硬化し
て形成される絶縁接着層3で複数枚の回路板1や金属箔
10を積層一体化した図4(b)のような多層プリント
配線板を得ることができるものである。
ては、例えば図4に示すようにして行なわれている。す
なわち、表面に回路形成をした内層用の回路板1を複数
枚用い、図4(a)のように隣合う回路板1間にプリプ
レグ2を挟んで複数枚の回路板1を重ね、さらに必要に
応じてその外側にプリプレグ2を介して外層回路形成用
の金属箔10を重ね、そしてこれを熱盤間で加熱加圧成
形することによって、プリプレグ2の樹脂が溶融硬化し
て形成される絶縁接着層3で複数枚の回路板1や金属箔
10を積層一体化した図4(b)のような多層プリント
配線板を得ることができるものである。
【0003】上記のようにして作製される多層プリント
配線板において、複数枚の回路板1によって複数層の回
路が形成されており、これらの各回路はスルーホールや
バイヤホール等で導通接続されるようになっている。従
って、プリプレグ2を介して複数枚の回路板1を重ねた
後、加熱加圧成形を終了して積層一体化するまでの間
に、回路板1が相互に位置ずれすると、回路の位置がず
れて導通接続不良が発生するおそれがあるので、各回路
板1が相互に位置ずれすることを防止して、それぞれの
回路が相互に正確に位置合わせされた状態で加熱加圧成
形して積層する必要がある。
配線板において、複数枚の回路板1によって複数層の回
路が形成されており、これらの各回路はスルーホールや
バイヤホール等で導通接続されるようになっている。従
って、プリプレグ2を介して複数枚の回路板1を重ねた
後、加熱加圧成形を終了して積層一体化するまでの間
に、回路板1が相互に位置ずれすると、回路の位置がず
れて導通接続不良が発生するおそれがあるので、各回路
板1が相互に位置ずれすることを防止して、それぞれの
回路が相互に正確に位置合わせされた状態で加熱加圧成
形して積層する必要がある。
【0004】そこで、プリプレグ2を介して回路板1を
重ねる際に、回路板1の対向する各端縁部をそれぞれ局
所的に加熱加圧することによって、プリプレグ2の樹脂
を部分的に回路板1に熱溶着させ、プリプレグ2を介し
て各回路板1を結合することが行なわれている。このよ
うに各回路板1をプリプレグ2を介して結合しておくこ
とによって、各回路板1が相互に位置ずれすることを防
止することができものであり、各回路板1の回路を相互
に正確に位置合わせした状態で加熱加圧成形して積層一
体化することができるのである。
重ねる際に、回路板1の対向する各端縁部をそれぞれ局
所的に加熱加圧することによって、プリプレグ2の樹脂
を部分的に回路板1に熱溶着させ、プリプレグ2を介し
て各回路板1を結合することが行なわれている。このよ
うに各回路板1をプリプレグ2を介して結合しておくこ
とによって、各回路板1が相互に位置ずれすることを防
止することができものであり、各回路板1の回路を相互
に正確に位置合わせした状態で加熱加圧成形して積層一
体化することができるのである。
【0005】そしてこのように各回路板1をプリプレグ
2を介して結合するにあたって、回路板1の重ね枚数が
多いときには、回路板1をプリプレグ2を介して結合す
る作業は図3のように複数回行なわれる。すなわち、結
合作業を行なうテーブルには上端がテーブルの上面と面
一になった下側熱圧着ヘッド4が設けてあり、この下側
熱圧着ヘッド4の直上方には上側熱圧着ヘッド5が昇降
駆動されるように配置してある。
2を介して結合するにあたって、回路板1の重ね枚数が
多いときには、回路板1をプリプレグ2を介して結合す
る作業は図3のように複数回行なわれる。すなわち、結
合作業を行なうテーブルには上端がテーブルの上面と面
一になった下側熱圧着ヘッド4が設けてあり、この下側
熱圧着ヘッド4の直上方には上側熱圧着ヘッド5が昇降
駆動されるように配置してある。
【0006】そして、まず図3(a)のように、2枚の
回路板1a,1bの間にプリプレグ2aを挟んだ積重ね
物をテーブルの上に載置して上側熱圧着ヘッド5を下降
させて回路板1bの上面を加圧することによって、回路
板1a,1bを上側熱圧着ヘッド5と下側熱圧着ヘッド
4の間で挟み込み、熱圧着ヘッド4,5間で局所的に加
熱加圧して、プリプレグ2aの樹脂を部分的に回路板1
a,1bに熱溶着させて、プリプレグ2aを介して回路
板1a,1bを結合する。次に図3(b)のように、上
側の回路板1bの上面にプリプレグ2bを介して他の回
路板1cを重ね、上側熱圧着ヘッド5を下降させて回路
板1cの上面を加圧することによって、上側熱圧着ヘッ
ド5と下側熱圧着ヘッド4の間で挟み込み、熱圧着ヘッ
ド4,5間で局所的に加熱加圧して、プリプレグ2bの
樹脂を部分的に回路板1b,1cに熱溶着させて、プリ
プレグ2bを介して回路板1b,1cを結合する。次に
図3(c)のように、上側の回路板1cにプリプレグ2
cを介して他の回路板1dを重ね、上側熱圧着ヘッド5
を下降させて回路板1dの上面を加圧することによっ
て、上側熱圧着ヘッド5と下側熱圧着ヘッド4の間で挟
み込み、熱圧着ヘッド4,5間で局所的に加熱加圧し
て、プリプレグ2cの樹脂を部分的に回路板1c,1d
に熱溶着させて、プリプレグ2cを介して回路板1c,
1dを結合する。さらにプリプレグ2を介して回路板1
を重ねると共に熱圧着ヘッド4,5間で加熱加圧をする
結合作業を必要回数繰り返すことによって、図3(d)
のように、複数枚の回路板1a〜1fをプリプレグ2a
〜2eを介して重ねると共に相互に結合することができ
るものである。
回路板1a,1bの間にプリプレグ2aを挟んだ積重ね
物をテーブルの上に載置して上側熱圧着ヘッド5を下降
させて回路板1bの上面を加圧することによって、回路
板1a,1bを上側熱圧着ヘッド5と下側熱圧着ヘッド
4の間で挟み込み、熱圧着ヘッド4,5間で局所的に加
熱加圧して、プリプレグ2aの樹脂を部分的に回路板1
a,1bに熱溶着させて、プリプレグ2aを介して回路
板1a,1bを結合する。次に図3(b)のように、上
側の回路板1bの上面にプリプレグ2bを介して他の回
路板1cを重ね、上側熱圧着ヘッド5を下降させて回路
板1cの上面を加圧することによって、上側熱圧着ヘッ
ド5と下側熱圧着ヘッド4の間で挟み込み、熱圧着ヘッ
ド4,5間で局所的に加熱加圧して、プリプレグ2bの
樹脂を部分的に回路板1b,1cに熱溶着させて、プリ
プレグ2bを介して回路板1b,1cを結合する。次に
図3(c)のように、上側の回路板1cにプリプレグ2
cを介して他の回路板1dを重ね、上側熱圧着ヘッド5
を下降させて回路板1dの上面を加圧することによっ
て、上側熱圧着ヘッド5と下側熱圧着ヘッド4の間で挟
み込み、熱圧着ヘッド4,5間で局所的に加熱加圧し
て、プリプレグ2cの樹脂を部分的に回路板1c,1d
に熱溶着させて、プリプレグ2cを介して回路板1c,
1dを結合する。さらにプリプレグ2を介して回路板1
を重ねると共に熱圧着ヘッド4,5間で加熱加圧をする
結合作業を必要回数繰り返すことによって、図3(d)
のように、複数枚の回路板1a〜1fをプリプレグ2a
〜2eを介して重ねると共に相互に結合することができ
るものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように下側熱圧
着ヘッド4と上側熱圧着ヘッド5の間に回路板1とプリ
プレグ2の積重ね物Aの端縁部を挟み込んで加熱加圧し
て結合させるにあたって、下側熱圧着ヘッド4と上側熱
圧着ヘッド5で部分的に加熱加圧される積重ね物Aの端
縁部は圧縮されてその他の部分よりも厚みが薄くなる。
図6は、テーブル6の上に載置した回路板1とプリプレ
グ2の積重ね物Aの端縁部を下側熱圧着ヘッド4と上側
熱圧着ヘッド5で加熱加圧して回路板1をプリプレグ2
を介して結合する際に、積重ね物Aの端縁部が圧縮され
て薄くなっている状態を示すものであり、5枚の回路板
1と4枚のプリプレグ2を結合する作業段階での圧縮さ
れる厚みを誇張して図示したものである。
着ヘッド4と上側熱圧着ヘッド5の間に回路板1とプリ
プレグ2の積重ね物Aの端縁部を挟み込んで加熱加圧し
て結合させるにあたって、下側熱圧着ヘッド4と上側熱
圧着ヘッド5で部分的に加熱加圧される積重ね物Aの端
縁部は圧縮されてその他の部分よりも厚みが薄くなる。
図6は、テーブル6の上に載置した回路板1とプリプレ
グ2の積重ね物Aの端縁部を下側熱圧着ヘッド4と上側
熱圧着ヘッド5で加熱加圧して回路板1をプリプレグ2
を介して結合する際に、積重ね物Aの端縁部が圧縮され
て薄くなっている状態を示すものであり、5枚の回路板
1と4枚のプリプレグ2を結合する作業段階での圧縮さ
れる厚みを誇張して図示したものである。
【0008】このようにテーブル6の上に載置した回路
板1とプリプレグ2の積重ね物Aの端縁部が圧縮されて
厚みが薄くなると、回路板1は端縁部においてその厚み
方向に屈曲されることになる。ここで、回路板1とプリ
プレグ2はテーブル6の上に順次重ねられ、上側熱圧着
ヘッド5を下降させて上側熱圧着ヘッド5で加圧するこ
とによって圧縮されるために、図6にみられるように、
上に重ねられる回路板1ほど端縁部の屈曲が大きくな
り、積重ねの枚数が増加するに従って回路板1の端縁部
の屈曲が大きくなる。すなわち、最上段の回路板1の屈
曲寸法Dは、回路板1とプリプレグ2の積重ね物Aの厚
みT1と端縁部の圧縮された厚みT2の差の寸法になる
(D=T1−T2)。
板1とプリプレグ2の積重ね物Aの端縁部が圧縮されて
厚みが薄くなると、回路板1は端縁部においてその厚み
方向に屈曲されることになる。ここで、回路板1とプリ
プレグ2はテーブル6の上に順次重ねられ、上側熱圧着
ヘッド5を下降させて上側熱圧着ヘッド5で加圧するこ
とによって圧縮されるために、図6にみられるように、
上に重ねられる回路板1ほど端縁部の屈曲が大きくな
り、積重ねの枚数が増加するに従って回路板1の端縁部
の屈曲が大きくなる。すなわち、最上段の回路板1の屈
曲寸法Dは、回路板1とプリプレグ2の積重ね物Aの厚
みT1と端縁部の圧縮された厚みT2の差の寸法になる
(D=T1−T2)。
【0009】そしてこのように、回路板1とプリプレグ
2の積重ね物Aの端縁部を下側熱圧着ヘッド4と上側熱
圧着ヘッド5で加熱加圧して回路板1をプリプレグ2を
介して結合する際に、回路板1の端縁部が大きく屈曲す
ると、この屈曲によって回路板1の積重ね位置が位置ず
れし、回路板1に層間位置ずれが発生するおそれがある
という問題があった。
2の積重ね物Aの端縁部を下側熱圧着ヘッド4と上側熱
圧着ヘッド5で加熱加圧して回路板1をプリプレグ2を
介して結合する際に、回路板1の端縁部が大きく屈曲す
ると、この屈曲によって回路板1の積重ね位置が位置ず
れし、回路板1に層間位置ずれが発生するおそれがある
という問題があった。
【0010】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、回路板の層間位置ずれを低減して積層することが
できる多層プリント配線板の製造方法を提供することを
目的とするものである。
あり、回路板の層間位置ずれを低減して積層することが
できる多層プリント配線板の製造方法を提供することを
目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
多層プリント配線板の製造方法は、回路板1をプリプレ
グ2を介して重ねると共に端縁において局所的に加熱加
圧することによって、プリプレグ2の樹脂を部分的に回
路板1に熱溶着させてプリプレグ2の両側に回路板1を
結合させ、次に外側に位置する回路板1のいずれか一方
の回路板1にプリプレグ2を介して他の回路板1を重ね
ると共に同じ端縁において局所的に加熱加圧することに
よって、このプリプレグ2の樹脂を部分的に回路板1に
熱溶着させてこのプリプレグ2の両側に回路板1を結合
させ、この結合作業を複数回繰り返して複数枚の回路板
1をプリプレグ2を介して重ねた後、これを加熱加圧成
形することによって、プリプレグ2による絶縁接着層3
を介して複数枚の回路板1を積層一体化して多層プリン
ト配線板を製造するにあたって、上記の各結合作業を上
下高さ位置調整自在な下側熱圧着ヘッド4と上側熱圧着
ヘッド5の間に回路板1とプリプレグ2の積重ね物Aの
端縁を所定の圧力で挟んで加熱して行ない、結合作業の
回数を経る毎に下側熱圧着ヘッド4の上端の位置が高く
なるように下側熱圧着ヘッド4を徐々に上昇させて結合
作業を行なうことを特徴とするものである。
多層プリント配線板の製造方法は、回路板1をプリプレ
グ2を介して重ねると共に端縁において局所的に加熱加
圧することによって、プリプレグ2の樹脂を部分的に回
路板1に熱溶着させてプリプレグ2の両側に回路板1を
結合させ、次に外側に位置する回路板1のいずれか一方
の回路板1にプリプレグ2を介して他の回路板1を重ね
ると共に同じ端縁において局所的に加熱加圧することに
よって、このプリプレグ2の樹脂を部分的に回路板1に
熱溶着させてこのプリプレグ2の両側に回路板1を結合
させ、この結合作業を複数回繰り返して複数枚の回路板
1をプリプレグ2を介して重ねた後、これを加熱加圧成
形することによって、プリプレグ2による絶縁接着層3
を介して複数枚の回路板1を積層一体化して多層プリン
ト配線板を製造するにあたって、上記の各結合作業を上
下高さ位置調整自在な下側熱圧着ヘッド4と上側熱圧着
ヘッド5の間に回路板1とプリプレグ2の積重ね物Aの
端縁を所定の圧力で挟んで加熱して行ない、結合作業の
回数を経る毎に下側熱圧着ヘッド4の上端の位置が高く
なるように下側熱圧着ヘッド4を徐々に上昇させて結合
作業を行なうことを特徴とするものである。
【0012】また請求項2の発明は、請求項1におい
て、テーブル6にその上面から上方へ突出するように下
側熱圧着ヘッド4を上下高さ位置調整に配置し、結合作
業の回数を経る毎にテーブル6の上面からの突出高さが
高くなるように下側熱圧着ヘッド4を徐々に上昇させな
がら、テーブル4の上面に載置された回路板1とプリプ
レグ2の積重ね物Aの端縁を下側熱圧着ヘッド4と上側
熱圧着ヘッド5の間に所定の圧力で挟んで加熱すること
によって、各結合作業を行なうことを特徴とするもので
ある。
て、テーブル6にその上面から上方へ突出するように下
側熱圧着ヘッド4を上下高さ位置調整に配置し、結合作
業の回数を経る毎にテーブル6の上面からの突出高さが
高くなるように下側熱圧着ヘッド4を徐々に上昇させな
がら、テーブル4の上面に載置された回路板1とプリプ
レグ2の積重ね物Aの端縁を下側熱圧着ヘッド4と上側
熱圧着ヘッド5の間に所定の圧力で挟んで加熱すること
によって、各結合作業を行なうことを特徴とするもので
ある。
【0013】また請求項3の発明は、請求項1又は2に
おいて、下側熱圧着ヘッド4の上端と上側熱圧着ヘッド
5の下端との間の中間位置が、回路板1とプリプレグ2
の積重ね物Aの厚みの中央から上側と下側にこの厚みの
25%以内の範囲に位置するように、下側熱圧着ヘッド
4を上昇させた状態で、回路板1とプリプレグ2の積重
ね物Aの端縁を下側熱圧着ヘッド4と上側熱圧着ヘッド
5の間に所定の圧力で挟んで加熱することによって、結
合作業を行なうことを特徴とするものである。
おいて、下側熱圧着ヘッド4の上端と上側熱圧着ヘッド
5の下端との間の中間位置が、回路板1とプリプレグ2
の積重ね物Aの厚みの中央から上側と下側にこの厚みの
25%以内の範囲に位置するように、下側熱圧着ヘッド
4を上昇させた状態で、回路板1とプリプレグ2の積重
ね物Aの端縁を下側熱圧着ヘッド4と上側熱圧着ヘッド
5の間に所定の圧力で挟んで加熱することによって、結
合作業を行なうことを特徴とするものである。
【0014】また請求項4の発明は、請求項1乃至3の
いずれかにおいて、回路板1とプリプレグ2の積重ね物
Aの端縁に沿った複数箇所で局所的に加熱加圧すること
によってプリプレグ2の両側に回路板1を結合させる作
業を行ない、結合作業の前回とその次の回とにおいて、
端縁に沿った複数箇所のうち少なくとも両端の箇所が同
じ位置にならないようにずらした位置で局所的に加熱加
圧をしてプリプレグ2の両側に回路板1を結合させるよ
うにすることを特徴とするものである。
いずれかにおいて、回路板1とプリプレグ2の積重ね物
Aの端縁に沿った複数箇所で局所的に加熱加圧すること
によってプリプレグ2の両側に回路板1を結合させる作
業を行ない、結合作業の前回とその次の回とにおいて、
端縁に沿った複数箇所のうち少なくとも両端の箇所が同
じ位置にならないようにずらした位置で局所的に加熱加
圧をしてプリプレグ2の両側に回路板1を結合させるよ
うにすることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
する。
【0016】本発明において回路板1としては、内層用
回路板などとして用いられている任意のものを使用する
ことができるものである。すなわち、ガラスクロスなど
の基材にエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂ワニスを含浸
して加熱乾燥することによってプリプレグを作製し、こ
のプリプレグを複数枚重ねると共にその外側に銅箔など
金属箔を重ね、これを加熱加圧成形することによって金
属箔張り積層板を作製し、そしてこの金属箔張り積層板
の金属箔をエッチング加工などして回路形成をすること
によって製造されたものを用いることができる。
回路板などとして用いられている任意のものを使用する
ことができるものである。すなわち、ガラスクロスなど
の基材にエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂ワニスを含浸
して加熱乾燥することによってプリプレグを作製し、こ
のプリプレグを複数枚重ねると共にその外側に銅箔など
金属箔を重ね、これを加熱加圧成形することによって金
属箔張り積層板を作製し、そしてこの金属箔張り積層板
の金属箔をエッチング加工などして回路形成をすること
によって製造されたものを用いることができる。
【0017】またプリプレグ2としては、多層成形用な
どとして用いられている任意のものを使用することがで
きるものである。すなわち、ガラスクロスなどの基材に
エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂ワニスを含浸し、これ
を加熱乾燥して含浸した熱硬化性樹脂を半硬化状態にす
ることによって、製造されたものを用いることができ
る。
どとして用いられている任意のものを使用することがで
きるものである。すなわち、ガラスクロスなどの基材に
エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂ワニスを含浸し、これ
を加熱乾燥して含浸した熱硬化性樹脂を半硬化状態にす
ることによって、製造されたものを用いることができ
る。
【0018】上記の複数枚の回路板1を内層材として用
い、複数枚の回路板1をプリプレグ2を介して加熱加圧
成形して積層一体化することによって、多層プリント配
線板を製造することができるものであるが、この加熱加
圧成形をするに先だって、回路板1をプリプレグ2を介
して積重ねると共に複数枚の回路板1が相互に位置ずれ
しないようにプリプレグ2によって結合する作業を行な
う。
い、複数枚の回路板1をプリプレグ2を介して加熱加圧
成形して積層一体化することによって、多層プリント配
線板を製造することができるものであるが、この加熱加
圧成形をするに先だって、回路板1をプリプレグ2を介
して積重ねると共に複数枚の回路板1が相互に位置ずれ
しないようにプリプレグ2によって結合する作業を行な
う。
【0019】この積重ねと結合の作業は上面が水平なテ
ーブル6の上で行なわれるものであり、テーブル6には
図1に示すように上下に開口するヘッド孔11が形成し
てある。ヘッド孔11は回路板1とプリプレグ2の積重
ね物Aの結合箇所に対応して複数箇所に形成されている
ものであり、各ヘッド孔11内には下側熱圧着ヘッド4
がシリンダー装置などで上下昇降駆動されるように配置
してあり、下側熱圧着ヘッド4の上端面がテーブル6の
上面と面一な状態と、下側熱圧着ヘッド4の上端がテー
ブル6の上方へ突出する状態との間で、上下高さ位置調
整自在にしてある。またこれらの各下側熱圧着ヘッド4
の直上方には上側熱圧着ヘッド5がシリンダー装置など
で上下昇降駆動されるように配置してある。
ーブル6の上で行なわれるものであり、テーブル6には
図1に示すように上下に開口するヘッド孔11が形成し
てある。ヘッド孔11は回路板1とプリプレグ2の積重
ね物Aの結合箇所に対応して複数箇所に形成されている
ものであり、各ヘッド孔11内には下側熱圧着ヘッド4
がシリンダー装置などで上下昇降駆動されるように配置
してあり、下側熱圧着ヘッド4の上端面がテーブル6の
上面と面一な状態と、下側熱圧着ヘッド4の上端がテー
ブル6の上方へ突出する状態との間で、上下高さ位置調
整自在にしてある。またこれらの各下側熱圧着ヘッド4
の直上方には上側熱圧着ヘッド5がシリンダー装置など
で上下昇降駆動されるように配置してある。
【0020】そして既述の図3(a)のように、まず2
枚の回路板1a,1bの間にプリプレグ2aを挟み、こ
の回路板1とプリプレグ2の積重ね物Aをテーブル6の
上に載置する。このとき下側熱圧着ヘッド4の上端面は
テーブル6の上面と面一になっている。そして上側熱圧
着ヘッド5を下降させることによって、回路板1とプリ
プレグ2の積重ね物Aの対向する二辺の各端縁部を熱圧
着ヘッド4,5間に挟み、回路板1a,1bを通してプ
リプレグ2aを所定の圧力及び温度で局所的に加熱加圧
することによって、このプリプレグ2aの樹脂を部分的
に回路板1a,1bに熱溶着させ、このプリプレグ2a
を介して回路板1a,1bを結合する。このようにして
1回目の結合作業をして上側熱圧着ヘッド5を上昇させ
た後、次に図3(b)のように、結合した回路板1a,
1bのうち上側の回路板1bにプリプレグ2bを介して
他の回路板1cを重ねる。そして下側熱圧着ヘッド4を
少し上昇させて下側熱圧着ヘッド4の上端をテーブル6
の上面から少し突出するように下側熱圧着ヘッド4を高
さ調整し、この状態で上側熱圧着ヘッド5を下降させる
ことによって、回路板1とプリプレグ2の積重ね物Aの
端縁部を熱圧着ヘッド4,5間に挟み、回路板1a〜1
cを通してプリプレグ2bを局所的に加熱加圧すること
によって、このプリプレグ2bを介して回路板1b,1
cを結合する。このようにして2回目の結合作業をして
上側熱圧着ヘッド5を上昇させた後、次に図3(c)の
ように、最上段の回路板1cの上にプリプレグ2cを介
して他の回路板1dを重ねる。そして下側熱圧着ヘッド
4をさらに少し上昇させて下側熱圧着ヘッド4の上端を
テーブル6の上面からさらに突出するように下側熱圧着
ヘッド4を高さ調整し、この状態で上側熱圧着ヘッド5
を下降させることによって、回路板1とプリプレグ2の
積重ね物Aの端縁部を熱圧着ヘッド4,5間に挟み、回
路板1a〜1dを通してプリプレグ2cを局所的に加熱
加圧することによって、このプリプレグ2cを介して回
路板1c,1dを結合する。
枚の回路板1a,1bの間にプリプレグ2aを挟み、こ
の回路板1とプリプレグ2の積重ね物Aをテーブル6の
上に載置する。このとき下側熱圧着ヘッド4の上端面は
テーブル6の上面と面一になっている。そして上側熱圧
着ヘッド5を下降させることによって、回路板1とプリ
プレグ2の積重ね物Aの対向する二辺の各端縁部を熱圧
着ヘッド4,5間に挟み、回路板1a,1bを通してプ
リプレグ2aを所定の圧力及び温度で局所的に加熱加圧
することによって、このプリプレグ2aの樹脂を部分的
に回路板1a,1bに熱溶着させ、このプリプレグ2a
を介して回路板1a,1bを結合する。このようにして
1回目の結合作業をして上側熱圧着ヘッド5を上昇させ
た後、次に図3(b)のように、結合した回路板1a,
1bのうち上側の回路板1bにプリプレグ2bを介して
他の回路板1cを重ねる。そして下側熱圧着ヘッド4を
少し上昇させて下側熱圧着ヘッド4の上端をテーブル6
の上面から少し突出するように下側熱圧着ヘッド4を高
さ調整し、この状態で上側熱圧着ヘッド5を下降させる
ことによって、回路板1とプリプレグ2の積重ね物Aの
端縁部を熱圧着ヘッド4,5間に挟み、回路板1a〜1
cを通してプリプレグ2bを局所的に加熱加圧すること
によって、このプリプレグ2bを介して回路板1b,1
cを結合する。このようにして2回目の結合作業をして
上側熱圧着ヘッド5を上昇させた後、次に図3(c)の
ように、最上段の回路板1cの上にプリプレグ2cを介
して他の回路板1dを重ねる。そして下側熱圧着ヘッド
4をさらに少し上昇させて下側熱圧着ヘッド4の上端を
テーブル6の上面からさらに突出するように下側熱圧着
ヘッド4を高さ調整し、この状態で上側熱圧着ヘッド5
を下降させることによって、回路板1とプリプレグ2の
積重ね物Aの端縁部を熱圧着ヘッド4,5間に挟み、回
路板1a〜1dを通してプリプレグ2cを局所的に加熱
加圧することによって、このプリプレグ2cを介して回
路板1c,1dを結合する。
【0021】このようにテーブル6の上でプリプレグ2
を介して回路板1を重ねると共に、この回路板1とプリ
プレグ2の積重ね物Aの端縁部を下側熱圧着ヘッド4と
上側熱圧着ヘッド5の間で加熱加圧をする結合作業を必
要回数繰り返した後、図3(d)のように、複数枚の回
路板1a〜1fをプリプレグ2a〜2eを介して重ねる
と共に、端縁部を下側熱圧着ヘッド4と上側熱圧着ヘッ
ド5の間で局所的に加熱加圧する最終回の結合作業をす
ることによって、複数枚の回路板1a〜1fをプリプレ
グ2a〜2eを介して相互に結合することができるもの
である。
を介して回路板1を重ねると共に、この回路板1とプリ
プレグ2の積重ね物Aの端縁部を下側熱圧着ヘッド4と
上側熱圧着ヘッド5の間で加熱加圧をする結合作業を必
要回数繰り返した後、図3(d)のように、複数枚の回
路板1a〜1fをプリプレグ2a〜2eを介して重ねる
と共に、端縁部を下側熱圧着ヘッド4と上側熱圧着ヘッ
ド5の間で局所的に加熱加圧する最終回の結合作業をす
ることによって、複数枚の回路板1a〜1fをプリプレ
グ2a〜2eを介して相互に結合することができるもの
である。
【0022】そしてこのように複数枚の回路板1a〜1
fをプリプレグ2a〜2eを介して重ねると共に相互に
結合した後、既述の図4(a)のように必要に応じて最
外層の回路板1の外面にプリプレグ2を介して銅箔等の
金属箔10を重ね、これを熱盤間で加熱加圧成形するこ
とによって、プリプレグ2の樹脂が溶融硬化して形成さ
れる絶縁接着層3で複数枚の回路板1や金属箔10を積
層一体化した図4(b)のような多層プリント配線板を
得ることができるものである。このとき、各回路板1は
プリプレグ2を介して結合されているので、回路板1と
プリプレグ2を重ね合わせたものを熱盤間にセットする
際や、加熱加圧成形を行なう際に、各回路板1が相互に
位置ずれすることを防止することができるものであり、
各回路板1の回路を相互に正確に位置合わせした状態で
積層一体化することができるのである。
fをプリプレグ2a〜2eを介して重ねると共に相互に
結合した後、既述の図4(a)のように必要に応じて最
外層の回路板1の外面にプリプレグ2を介して銅箔等の
金属箔10を重ね、これを熱盤間で加熱加圧成形するこ
とによって、プリプレグ2の樹脂が溶融硬化して形成さ
れる絶縁接着層3で複数枚の回路板1や金属箔10を積
層一体化した図4(b)のような多層プリント配線板を
得ることができるものである。このとき、各回路板1は
プリプレグ2を介して結合されているので、回路板1と
プリプレグ2を重ね合わせたものを熱盤間にセットする
際や、加熱加圧成形を行なう際に、各回路板1が相互に
位置ずれすることを防止することができるものであり、
各回路板1の回路を相互に正確に位置合わせした状態で
積層一体化することができるのである。
【0023】ここで、上記のようにテーブル6の上に回
路板1をプリプレグ2を介して積重ね、この積重ね物A
の端縁部を下側熱圧着ヘッド4と上側熱圧着ヘッド5の
間で加熱加圧をする結合作業を行なうにあたって、結合
作業の回数を経る毎に下側熱圧着ヘッド4の上端の位置
が高くなるよう下側熱圧着ヘッド4を徐々に上昇させて
結合作業を行なうようにしているので、回路板1とプリ
プレグ2の積重ね物Aの端縁部が圧縮されて回路板1の
端縁部がその厚み方向に屈曲される際に、図1に示すよ
うに、積重ね物Aの回路板1のうち、上面側の回路板1
は上側熱圧着ヘッド5に押圧されて下方へ屈曲するが、
下面側の回路板1は下側熱圧着ヘッド4に押圧されて上
方へ屈曲する。そして積重ね物Aの最上段の回路板1の
端縁部の屈曲寸法D1と最下段の回路板1の端縁部の屈
曲寸法D2の合計寸法が、積重ね物Aの厚みT1と端縁部
の圧縮された厚みT2の差の寸法になる(D1+D2=T1
−T2)。既述のように従来の図6の場合は回路板1の
屈曲寸法D=T1−T2であるが、本発明の場合はこのよ
うに回路板1の屈曲寸法D1+D2=T1−T2であるの
で、D1+D2=Dであり、回路板1の屈曲寸法D1、D2
はDよりも小さくなる。従って、回路板1とプリプレグ
2の積重ね物Aの端縁部を下側熱圧着ヘッド4と上側熱
圧着ヘッド5で加熱加圧して回路板1をプリプレグ2を
介して結合するにあたって、回路板1の端縁部が大きく
屈曲することを防ぐことができるものであり、屈曲によ
って回路板1の積重ね位置が位置ずれすることを回避す
ることができ、回路板1に層間位置ずれが発生すること
を低減することができるものである。
路板1をプリプレグ2を介して積重ね、この積重ね物A
の端縁部を下側熱圧着ヘッド4と上側熱圧着ヘッド5の
間で加熱加圧をする結合作業を行なうにあたって、結合
作業の回数を経る毎に下側熱圧着ヘッド4の上端の位置
が高くなるよう下側熱圧着ヘッド4を徐々に上昇させて
結合作業を行なうようにしているので、回路板1とプリ
プレグ2の積重ね物Aの端縁部が圧縮されて回路板1の
端縁部がその厚み方向に屈曲される際に、図1に示すよ
うに、積重ね物Aの回路板1のうち、上面側の回路板1
は上側熱圧着ヘッド5に押圧されて下方へ屈曲するが、
下面側の回路板1は下側熱圧着ヘッド4に押圧されて上
方へ屈曲する。そして積重ね物Aの最上段の回路板1の
端縁部の屈曲寸法D1と最下段の回路板1の端縁部の屈
曲寸法D2の合計寸法が、積重ね物Aの厚みT1と端縁部
の圧縮された厚みT2の差の寸法になる(D1+D2=T1
−T2)。既述のように従来の図6の場合は回路板1の
屈曲寸法D=T1−T2であるが、本発明の場合はこのよ
うに回路板1の屈曲寸法D1+D2=T1−T2であるの
で、D1+D2=Dであり、回路板1の屈曲寸法D1、D2
はDよりも小さくなる。従って、回路板1とプリプレグ
2の積重ね物Aの端縁部を下側熱圧着ヘッド4と上側熱
圧着ヘッド5で加熱加圧して回路板1をプリプレグ2を
介して結合するにあたって、回路板1の端縁部が大きく
屈曲することを防ぐことができるものであり、屈曲によ
って回路板1の積重ね位置が位置ずれすることを回避す
ることができ、回路板1に層間位置ずれが発生すること
を低減することができるものである。
【0024】上記のように結合作業の回数を経る毎に下
側熱圧着ヘッド4を徐々に上昇させるにあたって、回路
板1とプリプレグ2の積重ね物Aの厚み方向の中央C1
と、端縁部の圧縮されて厚みが薄くなった部分の厚み方
向の中央C2とが、常にほぼ一致するように、下側熱圧
着ヘッド4の上端の高さを調整するのが好ましい。すな
わち、積重ね物Aの端縁部の厚み方向の中央C2は、こ
の端縁部を下側熱圧着ヘッド4と上側熱圧着ヘッド5の
間で加熱加圧する際の下側熱圧着ヘッド4の上端と上側
熱圧着ヘッド5の下端との間の中間位置であるので、下
側熱圧着ヘッド4の上端と上側熱圧着ヘッド5の下端と
の間の中間位置が、積重ね物Aの厚みの中央C1にほぼ
一致するように、下側熱圧着ヘッド4の高さ位置を調整
するのが好ましい。このときには、D1=D2であり、上
記のようにD1+D2=Dであるので、従来の図6の場合
と較べて回路板1の屈曲は半分になる。
側熱圧着ヘッド4を徐々に上昇させるにあたって、回路
板1とプリプレグ2の積重ね物Aの厚み方向の中央C1
と、端縁部の圧縮されて厚みが薄くなった部分の厚み方
向の中央C2とが、常にほぼ一致するように、下側熱圧
着ヘッド4の上端の高さを調整するのが好ましい。すな
わち、積重ね物Aの端縁部の厚み方向の中央C2は、こ
の端縁部を下側熱圧着ヘッド4と上側熱圧着ヘッド5の
間で加熱加圧する際の下側熱圧着ヘッド4の上端と上側
熱圧着ヘッド5の下端との間の中間位置であるので、下
側熱圧着ヘッド4の上端と上側熱圧着ヘッド5の下端と
の間の中間位置が、積重ね物Aの厚みの中央C1にほぼ
一致するように、下側熱圧着ヘッド4の高さ位置を調整
するのが好ましい。このときには、D1=D2であり、上
記のようにD1+D2=Dであるので、従来の図6の場合
と較べて回路板1の屈曲は半分になる。
【0025】勿論、下側熱圧着ヘッド4の上端と上側熱
圧着ヘッド5の下端との間の中間位置C2が、積重ね物
Aの厚みの中央C1に正確に一致する必要はなく、図2
に示すように積重ね物Aの厚みの中央C1より上側や下
側に若干寸法ΔCずれていても差し支えない。下側熱圧
着ヘッド4の上端と上側熱圧着ヘッド5の下端との間の
中間位置C2が、積重ね物Aの厚みの中央C1より上側や
下側にずれる許容範囲は、積重ね物Aの厚みの中央C1
から上側と下側にそれぞれ積重ね物Aの厚みT1の25
%以内であり、下側熱圧着ヘッド4の上端と上側熱圧着
ヘッド5の下端との間の中間位置C2がこの範囲内にあ
れば、回路板1の端縁部が大きく屈曲することを防い
で、回路板1に層間位置ずれを低減することができるも
のである。
圧着ヘッド5の下端との間の中間位置C2が、積重ね物
Aの厚みの中央C1に正確に一致する必要はなく、図2
に示すように積重ね物Aの厚みの中央C1より上側や下
側に若干寸法ΔCずれていても差し支えない。下側熱圧
着ヘッド4の上端と上側熱圧着ヘッド5の下端との間の
中間位置C2が、積重ね物Aの厚みの中央C1より上側や
下側にずれる許容範囲は、積重ね物Aの厚みの中央C1
から上側と下側にそれぞれ積重ね物Aの厚みT1の25
%以内であり、下側熱圧着ヘッド4の上端と上側熱圧着
ヘッド5の下端との間の中間位置C2がこの範囲内にあ
れば、回路板1の端縁部が大きく屈曲することを防い
で、回路板1に層間位置ずれを低減することができるも
のである。
【0026】ここで、下側熱圧着ヘッド4と上側熱圧着
ヘッド5は複数対用いられるものであり、プリプレグ2
に回路板1を熱溶着させて結合させる箇所は、図5に示
すように、回路板1の対向する二辺の各端縁に沿った等
間隔のa〜iの複数箇所に設定してある。そして上記の
図3(a)〜(d)のように、プリプレグ2を介して回
路板1を重ねると共に熱圧着ヘッド4,5間で加熱加圧
をする結合作業の各回ごとに、このa〜iの箇所から3
箇所以上を選定した箇所において、熱圧着ヘッド4,5
間で加熱加圧を行ない、回路板1をプリプレグ2に熱溶
着させて結合させるようにするものであり、しかもこの
とき、結合作業の1回目と2回目、2回目と3回目、3
回目と4回目、つまりN回目とN+1回目というよう
に、前回とその次の回の結合作業において、3箇所以上
の複数箇所のうち少なくとも両端の箇所が同じ位置にな
らないで、ずれた位置になるように、加熱加圧をする箇
所に対応する熱圧着ヘッド4,5を選定して結合作業を
行なうようにしてある。
ヘッド5は複数対用いられるものであり、プリプレグ2
に回路板1を熱溶着させて結合させる箇所は、図5に示
すように、回路板1の対向する二辺の各端縁に沿った等
間隔のa〜iの複数箇所に設定してある。そして上記の
図3(a)〜(d)のように、プリプレグ2を介して回
路板1を重ねると共に熱圧着ヘッド4,5間で加熱加圧
をする結合作業の各回ごとに、このa〜iの箇所から3
箇所以上を選定した箇所において、熱圧着ヘッド4,5
間で加熱加圧を行ない、回路板1をプリプレグ2に熱溶
着させて結合させるようにするものであり、しかもこの
とき、結合作業の1回目と2回目、2回目と3回目、3
回目と4回目、つまりN回目とN+1回目というよう
に、前回とその次の回の結合作業において、3箇所以上
の複数箇所のうち少なくとも両端の箇所が同じ位置にな
らないで、ずれた位置になるように、加熱加圧をする箇
所に対応する熱圧着ヘッド4,5を選定して結合作業を
行なうようにしてある。
【0027】例えば、前回の結合作業においてa,c,
e,g,iの箇所に熱圧着ヘッド4,5を圧接させて加
熱加圧を行ない、次回の結合作業ではb,d,f,hの
箇所に熱圧着ヘッド4,5を圧接させて加熱加圧を行な
うようにして、前回と次回の結合作業において熱溶着さ
せる箇所が総て異なるようにしたり、前回の結合作業に
おいてa,c,e,g,iの箇所に熱圧着ヘッド4,5
を圧接させて加熱加圧を行ない、次回の結合作業では
b,c,e,g,hの箇所に熱圧着ヘッド4,5を圧接
させて加熱加圧を行なうようにして、前回と次回の結合
作業において中央部側の箇所は同じでも両端の箇所が異
なるよう熱溶着の箇所を設定したりするものである。こ
のように熱溶着させる箇所は両端の箇所が異なる位置で
あればよく、総ての箇所が異なっている必要は特にな
い。またこのように少なくとも両端の箇所が同じ位置に
ならないように熱溶着位置をずらして結合作業を行なう
必要があるのは連続する前回と次回の結合作業において
であり、例えば1回目と3回目、2回目と4回目、ある
いは1回目と4回目のように、連続しない回の結合作業
においては熱圧着の箇所が総て同じ箇所であっても差し
支えない。
e,g,iの箇所に熱圧着ヘッド4,5を圧接させて加
熱加圧を行ない、次回の結合作業ではb,d,f,hの
箇所に熱圧着ヘッド4,5を圧接させて加熱加圧を行な
うようにして、前回と次回の結合作業において熱溶着さ
せる箇所が総て異なるようにしたり、前回の結合作業に
おいてa,c,e,g,iの箇所に熱圧着ヘッド4,5
を圧接させて加熱加圧を行ない、次回の結合作業では
b,c,e,g,hの箇所に熱圧着ヘッド4,5を圧接
させて加熱加圧を行なうようにして、前回と次回の結合
作業において中央部側の箇所は同じでも両端の箇所が異
なるよう熱溶着の箇所を設定したりするものである。こ
のように熱溶着させる箇所は両端の箇所が異なる位置で
あればよく、総ての箇所が異なっている必要は特にな
い。またこのように少なくとも両端の箇所が同じ位置に
ならないように熱溶着位置をずらして結合作業を行なう
必要があるのは連続する前回と次回の結合作業において
であり、例えば1回目と3回目、2回目と4回目、ある
いは1回目と4回目のように、連続しない回の結合作業
においては熱圧着の箇所が総て同じ箇所であっても差し
支えない。
【0028】上記のように熱圧着ヘッド4,5で加熱加
圧を行なうにあたって、加熱温度は通常200℃以上で
行なわれるので、熱圧着ヘッド4,5が圧接される回路
板1の表面の樹脂は高温の作用で部分的に炭化されるお
それがあり、回路板1の表面の樹脂がこのように炭化さ
れていると、この回路板1を次回の結合作業においてプ
リプレグ2と熱溶着させる際の接着強度が低くなる。回
路板1の表面の樹脂が炭化されていないと、プリプレグ
2の樹脂とこの回路板1の樹脂の重合反応によって、強
固な接着力で熱溶着させることができるが、回路板1の
表面の樹脂が炭化されているとこのような重合反応が不
十分になり、強固な接着力で熱溶着させることができな
いのである。そこで上記のように前回と次回の結合作業
において熱溶着の箇所が同じにならないようずらすこと
によって、前回の結合作業において熱圧着ヘッド4,5
が圧接された回路板1の表面の樹脂が部分的に炭化され
ても、次回の結合作業ではこの炭化された部分をさけた
箇所でこの回路板1をプリプレグ2と熱溶着させること
ができるものであり、プリプレグ2の樹脂とこの回路板
1の炭化されていない樹脂との重合反応によって強固な
接着力で熱溶着させることができるものである。従っ
て、前回と次回の結合作業において熱溶着させる箇所が
総て異なるようにするのが最も好ましいが、熱溶着させ
る複数箇所のうち両端の箇所が異なっていれば、この両
端の箇所においてプリプレグ2の樹脂と回路板1の炭化
されていない樹脂とを強固な接着力で熱溶着させること
ができるので、総ての箇所が異なっている必要はない。
熱溶着させる複数箇所のうち両端の箇所は、一般に四角
形に形成される回路板1の四隅の角部に近い位置に配置
されるので、回路板1の縦方向及びそれに垂直な横方向
のいずれの方向に対しても位置ずれを防ぐには、この箇
所において回路板1の結合固定を行なう必要がある。従
って本発明では熱溶着させる複数箇所のうち少なくとも
両端の箇所が異なるように結合作業を行なう必要がある
のである。
圧を行なうにあたって、加熱温度は通常200℃以上で
行なわれるので、熱圧着ヘッド4,5が圧接される回路
板1の表面の樹脂は高温の作用で部分的に炭化されるお
それがあり、回路板1の表面の樹脂がこのように炭化さ
れていると、この回路板1を次回の結合作業においてプ
リプレグ2と熱溶着させる際の接着強度が低くなる。回
路板1の表面の樹脂が炭化されていないと、プリプレグ
2の樹脂とこの回路板1の樹脂の重合反応によって、強
固な接着力で熱溶着させることができるが、回路板1の
表面の樹脂が炭化されているとこのような重合反応が不
十分になり、強固な接着力で熱溶着させることができな
いのである。そこで上記のように前回と次回の結合作業
において熱溶着の箇所が同じにならないようずらすこと
によって、前回の結合作業において熱圧着ヘッド4,5
が圧接された回路板1の表面の樹脂が部分的に炭化され
ても、次回の結合作業ではこの炭化された部分をさけた
箇所でこの回路板1をプリプレグ2と熱溶着させること
ができるものであり、プリプレグ2の樹脂とこの回路板
1の炭化されていない樹脂との重合反応によって強固な
接着力で熱溶着させることができるものである。従っ
て、前回と次回の結合作業において熱溶着させる箇所が
総て異なるようにするのが最も好ましいが、熱溶着させ
る複数箇所のうち両端の箇所が異なっていれば、この両
端の箇所においてプリプレグ2の樹脂と回路板1の炭化
されていない樹脂とを強固な接着力で熱溶着させること
ができるので、総ての箇所が異なっている必要はない。
熱溶着させる複数箇所のうち両端の箇所は、一般に四角
形に形成される回路板1の四隅の角部に近い位置に配置
されるので、回路板1の縦方向及びそれに垂直な横方向
のいずれの方向に対しても位置ずれを防ぐには、この箇
所において回路板1の結合固定を行なう必要がある。従
って本発明では熱溶着させる複数箇所のうち少なくとも
両端の箇所が異なるように結合作業を行なう必要がある
のである。
【0029】また、上記の図3(a)〜(d)のように
回路板1をプリプレグ2を介して順次重ねていく作業は
テーブル6の上で行なわれるので、この回路板1を順次
重ねる作業の際に回路板1が位置ずれすることは少な
い。一方、このようにプリプレグ2を介して回路板1を
複数重ねたものを加熱加圧成形して多層プリント配線板
を積層する作業は、テーブル6の場所とは別の場所で行
なわれるので、作業場所を移動する際に回路板1が位置
ずれし易い。そこで、図3(d)のような最終回の結合
作業において熱圧着ヘッド4,5による加熱加圧条件を
最も高く設定し、回路板1とプリプレグ2を高い強度で
結合するように熱溶着させるようにしておけば、作業場
所の移動の際に回路板1が位置ずれすることを確実に防
ぐことができるものであり、また回路板1の位置ずれが
起こり難い図3(a)〜(c)のような最終回以外の結
合作業においては、熱圧着ヘッド4,5による加熱加圧
条件を低く設定して、回路板1とプリプレグ2を仮固定
程度の低い強度で結合するように熱溶着させればよい。
このように加熱加圧条件を設定することによって、結合
作業の総ての回において同じ加熱加圧条件に設定するよ
りも作業効率を合理化することができるものである。こ
こで、最終回以外の結合作業での加熱加圧条件は、時間
5秒〜20秒程度、温度200〜250℃程度、圧力
0.1MPa〜0.5MPa程度に設定することがで
き、最終回の結合作業での加熱加圧条件は、時間25〜
120秒程度、温度250℃〜300℃程度、圧力は
0.2MPa〜1MPa程度の範囲で調整することがで
きる。
回路板1をプリプレグ2を介して順次重ねていく作業は
テーブル6の上で行なわれるので、この回路板1を順次
重ねる作業の際に回路板1が位置ずれすることは少な
い。一方、このようにプリプレグ2を介して回路板1を
複数重ねたものを加熱加圧成形して多層プリント配線板
を積層する作業は、テーブル6の場所とは別の場所で行
なわれるので、作業場所を移動する際に回路板1が位置
ずれし易い。そこで、図3(d)のような最終回の結合
作業において熱圧着ヘッド4,5による加熱加圧条件を
最も高く設定し、回路板1とプリプレグ2を高い強度で
結合するように熱溶着させるようにしておけば、作業場
所の移動の際に回路板1が位置ずれすることを確実に防
ぐことができるものであり、また回路板1の位置ずれが
起こり難い図3(a)〜(c)のような最終回以外の結
合作業においては、熱圧着ヘッド4,5による加熱加圧
条件を低く設定して、回路板1とプリプレグ2を仮固定
程度の低い強度で結合するように熱溶着させればよい。
このように加熱加圧条件を設定することによって、結合
作業の総ての回において同じ加熱加圧条件に設定するよ
りも作業効率を合理化することができるものである。こ
こで、最終回以外の結合作業での加熱加圧条件は、時間
5秒〜20秒程度、温度200〜250℃程度、圧力
0.1MPa〜0.5MPa程度に設定することがで
き、最終回の結合作業での加熱加圧条件は、時間25〜
120秒程度、温度250℃〜300℃程度、圧力は
0.2MPa〜1MPa程度の範囲で調整することがで
きる。
【0030】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。
する。
【0031】(実施例1)回路板1として、ガラス織布
基材エポキシ樹脂積層板を基板とし、両面に銅箔によっ
て回路を形成したサイズ500mm×500mm×厚み
0.2mmのものを用いた。この回路板1の端縁の表面
には8ヶ所において層間ずれ計測用のマークを銅箔で形
成した。またプリプレグ2として、ガラス織布基材にエ
ポキシ樹脂を含浸して得られた厚み0.2mmのFR−
4グレードのものを用いた。さらに、熱圧着ヘッド4,
5で加熱加圧する箇所として、回路板1の相対する各端
縁に沿って図5のように等間隔でa〜iの箇所を設定し
た。このa〜iの箇所に対応してテーブル6にヘッド孔
11を設け、ヘッド孔11に内にシリンダー装置で上下
昇降駆動される下側熱圧着ヘッド4を配置し、各下側熱
圧着ヘッド4の直上方にシリンダー装置で上下昇降駆動
される上側熱圧着ヘッド5を配置した。各熱圧着ヘッド
4,5の先端の加熱加圧面は20mm×3mmの寸法に
形成した。
基材エポキシ樹脂積層板を基板とし、両面に銅箔によっ
て回路を形成したサイズ500mm×500mm×厚み
0.2mmのものを用いた。この回路板1の端縁の表面
には8ヶ所において層間ずれ計測用のマークを銅箔で形
成した。またプリプレグ2として、ガラス織布基材にエ
ポキシ樹脂を含浸して得られた厚み0.2mmのFR−
4グレードのものを用いた。さらに、熱圧着ヘッド4,
5で加熱加圧する箇所として、回路板1の相対する各端
縁に沿って図5のように等間隔でa〜iの箇所を設定し
た。このa〜iの箇所に対応してテーブル6にヘッド孔
11を設け、ヘッド孔11に内にシリンダー装置で上下
昇降駆動される下側熱圧着ヘッド4を配置し、各下側熱
圧着ヘッド4の直上方にシリンダー装置で上下昇降駆動
される上側熱圧着ヘッド5を配置した。各熱圧着ヘッド
4,5の先端の加熱加圧面は20mm×3mmの寸法に
形成した。
【0032】そしてまず1回目の結合作業において、下
側熱圧着ヘッド4の上端面をテーブル6の上面と面一に
調整しておき、図3(a)のように2枚の回路板1,1
の間に1枚のプリプレグ2を挟んだものをテーブル6の
上に載置し、回路板1のa,c,e,g,iの5箇所に
対応する上側圧着ヘッド5を下降させ、a,c,e,
g,iの5箇所において表1の条件で加熱加圧を行なっ
た。次に2回目の結合作業において、図3(b)のよう
にプリプレグ2を介して他の回路板1を重ね、総ての下
側熱圧着ヘッド4を少し上昇させて下側熱圧着ヘッド4
の上端をテーブル6の上面から少し突出させた後、回路
板1のb,d,f,hの4箇所に対応する上側熱圧着ヘ
ッド5を下降させ、b,d,f,hの4箇所において表
1の条件で加熱加圧を行なった。以下同様にして、結合
作業毎に下側熱圧着ヘッド4を少しずつ上昇させて下側
熱圧着ヘッド4の上端の高さが少しずつ高い位置になる
ように調整しながら、3回目、4回目、5回目の結合作
業を、表1に示す箇所で、且つ表1に示す加熱加圧条件
で行なった。
側熱圧着ヘッド4の上端面をテーブル6の上面と面一に
調整しておき、図3(a)のように2枚の回路板1,1
の間に1枚のプリプレグ2を挟んだものをテーブル6の
上に載置し、回路板1のa,c,e,g,iの5箇所に
対応する上側圧着ヘッド5を下降させ、a,c,e,
g,iの5箇所において表1の条件で加熱加圧を行なっ
た。次に2回目の結合作業において、図3(b)のよう
にプリプレグ2を介して他の回路板1を重ね、総ての下
側熱圧着ヘッド4を少し上昇させて下側熱圧着ヘッド4
の上端をテーブル6の上面から少し突出させた後、回路
板1のb,d,f,hの4箇所に対応する上側熱圧着ヘ
ッド5を下降させ、b,d,f,hの4箇所において表
1の条件で加熱加圧を行なった。以下同様にして、結合
作業毎に下側熱圧着ヘッド4を少しずつ上昇させて下側
熱圧着ヘッド4の上端の高さが少しずつ高い位置になる
ように調整しながら、3回目、4回目、5回目の結合作
業を、表1に示す箇所で、且つ表1に示す加熱加圧条件
で行なった。
【0033】ここで、2回目以降の結合作業毎に下側熱
圧着ヘッド4を上昇させる際の高さ調整は、下側熱圧着
ヘッド4の上端と上側熱圧着ヘッド5の下端との間の中
間位置C2が、図1のように積重ね物Aの厚みの中央C1
に一致するよう、下側熱圧着ヘッド4の上端位置を設定
して行なった。
圧着ヘッド4を上昇させる際の高さ調整は、下側熱圧着
ヘッド4の上端と上側熱圧着ヘッド5の下端との間の中
間位置C2が、図1のように積重ね物Aの厚みの中央C1
に一致するよう、下側熱圧着ヘッド4の上端位置を設定
して行なった。
【0034】上記のように5回の作業で6枚の回路板1
をプリプレグ2を介して重ねると共に相互に結合した
後、図4(a)のように回路板1の外面にプリプレグ2
を介して銅箔10を重ね、これを180℃、2.5MP
a、60分間の条件で加熱加圧成形することによって、
プリプレグ2の樹脂が溶融硬化して形成される絶縁接着
層3で複数枚の回路板1や銅箔10を積層一体化した図
4(b)のような14層回路構成の多層プリント配線板
を得た。
をプリプレグ2を介して重ねると共に相互に結合した
後、図4(a)のように回路板1の外面にプリプレグ2
を介して銅箔10を重ね、これを180℃、2.5MP
a、60分間の条件で加熱加圧成形することによって、
プリプレグ2の樹脂が溶融硬化して形成される絶縁接着
層3で複数枚の回路板1や銅箔10を積層一体化した図
4(b)のような14層回路構成の多層プリント配線板
を得た。
【0035】
【表1】
【0036】(実施例2)2回目以降の結合作業毎に下
側熱圧着ヘッド4を上昇させる際の高さ調整を、下側熱
圧着ヘッド4の上端と上側熱圧着ヘッド5の下端との間
の中間位置C2が、図2のように積重ね物Aの厚みの中
央C1から下側に積重ね物Aの厚みT1の17%ずれた位
置(つまり積重ね物Aの厚みの1/3の位置)になるよ
う、下側熱圧着ヘッド4の上端位置を設定した。また加
熱加圧条件を表2のように設定し、その他は実施例1と
同様にして5回の結合作業で6枚の回路板1をプリプレ
グ2を介して重ね、さらに実施例1と同様にしてこれを
加熱加圧成形することによって14層回路構成の多層プ
リント配線板を得た。
側熱圧着ヘッド4を上昇させる際の高さ調整を、下側熱
圧着ヘッド4の上端と上側熱圧着ヘッド5の下端との間
の中間位置C2が、図2のように積重ね物Aの厚みの中
央C1から下側に積重ね物Aの厚みT1の17%ずれた位
置(つまり積重ね物Aの厚みの1/3の位置)になるよ
う、下側熱圧着ヘッド4の上端位置を設定した。また加
熱加圧条件を表2のように設定し、その他は実施例1と
同様にして5回の結合作業で6枚の回路板1をプリプレ
グ2を介して重ね、さらに実施例1と同様にしてこれを
加熱加圧成形することによって14層回路構成の多層プ
リント配線板を得た。
【0037】
【表2】
【0038】(実施例3)表3のように、5回の結合作
業を総て同じa,c,e,g,iの5箇所で行なうよう
にした他は、実施例1と同様にして6枚の回路板1をプ
リプレグ2を介して重ね、さらに実施例1と同様にして
これを加熱加圧成形することによって14層回路構成の
多層プリント配線板を得た。
業を総て同じa,c,e,g,iの5箇所で行なうよう
にした他は、実施例1と同様にして6枚の回路板1をプ
リプレグ2を介して重ね、さらに実施例1と同様にして
これを加熱加圧成形することによって14層回路構成の
多層プリント配線板を得た。
【0039】
【表3】
【0040】(比較例1)図6のように、下側熱圧着ヘ
ッド4を固定して5回の結合作業のいずれにおいても上
昇させないようにした他は、実施例1と同様にして6枚
の回路板1をプリプレグ2を介して重ね、さらに実施例
1と同様にしてこれを加熱加圧成形することによって1
4層回路構成の多層プリント配線板を得た。
ッド4を固定して5回の結合作業のいずれにおいても上
昇させないようにした他は、実施例1と同様にして6枚
の回路板1をプリプレグ2を介して重ね、さらに実施例
1と同様にしてこれを加熱加圧成形することによって1
4層回路構成の多層プリント配線板を得た。
【0041】(比較例2)図6のように、下側熱圧着ヘ
ッド4を固定して5回の結合作業のいずれにおいても上
昇させないようにした他は、実施例3と同様にして6枚
の回路板1をプリプレグ2を介して重ね、さらに実施例
1と同様にしてこれを加熱加圧成形することによって1
4層回路構成の多層プリント配線板を得た。
ッド4を固定して5回の結合作業のいずれにおいても上
昇させないようにした他は、実施例3と同様にして6枚
の回路板1をプリプレグ2を介して重ね、さらに実施例
1と同様にしてこれを加熱加圧成形することによって1
4層回路構成の多層プリント配線板を得た。
【0042】上記の実施例1〜3及び比較例1〜2にお
いて、6枚の回路板1をプリプレグ2を介して重ねる5
回目の結合作業の際に、回路板1が屈曲する寸法D,D
1,D2の最大値を測定した。また実施例1〜3及び比較
例1〜2で得た多層プリント配線板について、X線計測
機で8箇所の計測マークを観察し、8箇所の計測マーク
の位置ずれ量の平均値を回路板1の層間ずれ量として測
定した。これらの結果を表4に示す。
いて、6枚の回路板1をプリプレグ2を介して重ねる5
回目の結合作業の際に、回路板1が屈曲する寸法D,D
1,D2の最大値を測定した。また実施例1〜3及び比較
例1〜2で得た多層プリント配線板について、X線計測
機で8箇所の計測マークを観察し、8箇所の計測マーク
の位置ずれ量の平均値を回路板1の層間ずれ量として測
定した。これらの結果を表4に示す。
【0043】
【表4】
【0044】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係る多
層プリント配線板の製造方法は、回路板をプリプレグを
介して重ねると共に端縁において局所的に加熱加圧する
ことによって、プリプレグの樹脂を部分的に回路板に熱
溶着させてプリプレグの両側に回路板を結合させ、次に
外側に位置する回路板のいずれか一方の回路板にプリプ
レグを介して他の回路板を重ねると共に同じ端縁におい
て局所的に加熱加圧することによって、このプリプレグ
の樹脂を部分的に回路板に熱溶着させてこのプリプレグ
の両側に回路板を結合させ、この結合作業を複数回繰り
返して複数枚の回路板をプリプレグを介して重ねた後、
これを加熱加圧成形することによって、プリプレグによ
る絶縁接着層を介して複数枚の回路板を積層一体化して
多層プリント配線板を製造するにあたって、上記の各結
合作業を上下高さ位置調整自在な下側熱圧着ヘッドと上
側熱圧着ヘッドの間に回路板とプリプレグの積重ね物の
端縁を所定の圧力で挟んで加熱して行ない、結合作業の
回数を経る毎に下側熱圧着ヘッドの上端の位置が高くな
るように下側熱圧着ヘッドを徐々に上昇させて結合作業
を行なうようにしたので、積重ね物の回路板のうち、上
側の回路板は上側熱圧着ヘッドに押圧されて下方へ屈曲
するが、下側の回路板は下側熱圧着ヘッドに押圧されて
上方へ屈曲するものであって、各回路板の端縁の屈曲を
小さくすることができるものであり、回路板の端縁が大
きく屈曲することによって発生する回路板の積重ね位置
の位置ずれを低減することができ、回路板に層間位置ず
れが発生することを低減することができるものである。
層プリント配線板の製造方法は、回路板をプリプレグを
介して重ねると共に端縁において局所的に加熱加圧する
ことによって、プリプレグの樹脂を部分的に回路板に熱
溶着させてプリプレグの両側に回路板を結合させ、次に
外側に位置する回路板のいずれか一方の回路板にプリプ
レグを介して他の回路板を重ねると共に同じ端縁におい
て局所的に加熱加圧することによって、このプリプレグ
の樹脂を部分的に回路板に熱溶着させてこのプリプレグ
の両側に回路板を結合させ、この結合作業を複数回繰り
返して複数枚の回路板をプリプレグを介して重ねた後、
これを加熱加圧成形することによって、プリプレグによ
る絶縁接着層を介して複数枚の回路板を積層一体化して
多層プリント配線板を製造するにあたって、上記の各結
合作業を上下高さ位置調整自在な下側熱圧着ヘッドと上
側熱圧着ヘッドの間に回路板とプリプレグの積重ね物の
端縁を所定の圧力で挟んで加熱して行ない、結合作業の
回数を経る毎に下側熱圧着ヘッドの上端の位置が高くな
るように下側熱圧着ヘッドを徐々に上昇させて結合作業
を行なうようにしたので、積重ね物の回路板のうち、上
側の回路板は上側熱圧着ヘッドに押圧されて下方へ屈曲
するが、下側の回路板は下側熱圧着ヘッドに押圧されて
上方へ屈曲するものであって、各回路板の端縁の屈曲を
小さくすることができるものであり、回路板の端縁が大
きく屈曲することによって発生する回路板の積重ね位置
の位置ずれを低減することができ、回路板に層間位置ず
れが発生することを低減することができるものである。
【0045】また請求項2の発明は、テーブルにその上
面から上方へ突出するように下側熱圧着ヘッドを上下高
さ位置調整自在に配置し、結合作業の回数を経る毎にテ
ーブルの上面からの突出高さが高くなるように下側熱圧
着ヘッドを徐々に上昇させながら、テーブルの上面に載
置された回路板とプリプレグの積重ね物の端縁を下側熱
圧着ヘッドと上側熱圧着ヘッドの間に所定の圧力で挟ん
で加熱することによって、各結合作業を行なうようにし
たので、テーブルに載置される積重ね物の回路板のう
ち、上側の回路板は上側熱圧着ヘッドに押圧されて下方
へ屈曲するが、下側の回路板は下側熱圧着ヘッドに押圧
されて上方へ屈曲するものであって、各回路板の端縁の
屈曲を小さくすることができるものであり、回路板の端
縁が大きく屈曲することによって発生する回路板の積重
ね位置の位置ずれを低減することができ、回路板に層間
位置ずれが発生することを低減することができるもので
ある。
面から上方へ突出するように下側熱圧着ヘッドを上下高
さ位置調整自在に配置し、結合作業の回数を経る毎にテ
ーブルの上面からの突出高さが高くなるように下側熱圧
着ヘッドを徐々に上昇させながら、テーブルの上面に載
置された回路板とプリプレグの積重ね物の端縁を下側熱
圧着ヘッドと上側熱圧着ヘッドの間に所定の圧力で挟ん
で加熱することによって、各結合作業を行なうようにし
たので、テーブルに載置される積重ね物の回路板のう
ち、上側の回路板は上側熱圧着ヘッドに押圧されて下方
へ屈曲するが、下側の回路板は下側熱圧着ヘッドに押圧
されて上方へ屈曲するものであって、各回路板の端縁の
屈曲を小さくすることができるものであり、回路板の端
縁が大きく屈曲することによって発生する回路板の積重
ね位置の位置ずれを低減することができ、回路板に層間
位置ずれが発生することを低減することができるもので
ある。
【0046】また請求項3の発明は、下側熱圧着ヘッド
の上端と上側熱圧着ヘッドの下端との間の中間位置が、
回路板とプリプレグの積重ね物の厚みの中央から上側と
下側にその厚みの25%以内の範囲に位置するように、
下側熱圧着ヘッドを上昇させた状態で、回路板とプリプ
レグの積重ね物の端縁を下側熱圧着ヘッドと上側熱圧着
ヘッドの間に所定の圧力で挟んで加熱することによっ
て、結合作業を行なうようにしたので、各回路板の端縁
の屈曲を小さくすることができるものであり、回路板の
端縁が大きく屈曲することによって発生する回路板の積
重ね位置の位置ずれを低減することができ、回路板に層
間位置ずれが発生することを低減することができるもの
である。
の上端と上側熱圧着ヘッドの下端との間の中間位置が、
回路板とプリプレグの積重ね物の厚みの中央から上側と
下側にその厚みの25%以内の範囲に位置するように、
下側熱圧着ヘッドを上昇させた状態で、回路板とプリプ
レグの積重ね物の端縁を下側熱圧着ヘッドと上側熱圧着
ヘッドの間に所定の圧力で挟んで加熱することによっ
て、結合作業を行なうようにしたので、各回路板の端縁
の屈曲を小さくすることができるものであり、回路板の
端縁が大きく屈曲することによって発生する回路板の積
重ね位置の位置ずれを低減することができ、回路板に層
間位置ずれが発生することを低減することができるもの
である。
【0047】また請求項4の発明は、回路板とプリプレ
グの積重ね物の端縁に沿った複数箇所で局所的に加熱加
圧することによってプリプレグの両側に回路板を結合さ
せる作業を行ない、結合作業の前回とその次の回とにお
いて、端縁に沿った複数箇所のうち少なくとも両端の箇
所が同じ位置にならないようにずらした位置で局所的に
加熱加圧をしてプリプレグの両側に回路板を結合させる
ようにしたので、前回の結合作業で局所的に加熱加圧さ
れた回路板の樹脂が部分的に炭化されても、次回の結合
作業ではこの炭化された部分をさけた箇所でこの回路板
をプリプレグと熱溶着させることができ、プリプレグの
樹脂とこの回路板の炭化されていない樹脂との重合反応
によって強固な接着力で熱溶着させることができるもの
であり、各回路板を強固に結合することができ、各回路
板が層間位置ずれすることなく積層一体化することがで
きるものである。
グの積重ね物の端縁に沿った複数箇所で局所的に加熱加
圧することによってプリプレグの両側に回路板を結合さ
せる作業を行ない、結合作業の前回とその次の回とにお
いて、端縁に沿った複数箇所のうち少なくとも両端の箇
所が同じ位置にならないようにずらした位置で局所的に
加熱加圧をしてプリプレグの両側に回路板を結合させる
ようにしたので、前回の結合作業で局所的に加熱加圧さ
れた回路板の樹脂が部分的に炭化されても、次回の結合
作業ではこの炭化された部分をさけた箇所でこの回路板
をプリプレグと熱溶着させることができ、プリプレグの
樹脂とこの回路板の炭化されていない樹脂との重合反応
によって強固な接着力で熱溶着させることができるもの
であり、各回路板を強固に結合することができ、各回路
板が層間位置ずれすることなく積層一体化することがで
きるものである。
【図1】本発明の実施の形態の一例における、一工程で
の断面図である。
の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の他の一例における、一工
程での断面図である。
程での断面図である。
【図3】回路板をプリプレグを介して重ねると共に結合
させる工程を示すものであり、(a)乃至(d)はそれ
ぞれ概略断面図である。
させる工程を示すものであり、(a)乃至(d)はそれ
ぞれ概略断面図である。
【図4】多層プリント配線板の製造の工程を示すもので
あり、(a),(b)はそれぞれ断面図である。
あり、(a),(b)はそれぞれ断面図である。
【図5】回路板をプリプレグを介して重ねると共に結合
させる際の加熱加圧の箇所を示す回路板の平面図であ
る。
させる際の加熱加圧の箇所を示す回路板の平面図であ
る。
【図6】従来例における、一工程での断面図である。
1 回路板
2 プリプレグ
3 絶縁接着層
4 下側熱圧着ヘッド
5 上側熱圧着ヘッド
6 テーブル
Claims (4)
- 【請求項1】 回路板をプリプレグを介して重ねると共
に端縁において局所的に加熱加圧することによって、プ
リプレグの樹脂を部分的に回路板に熱溶着させてプリプ
レグの両側に回路板を結合させ、次に外側に位置する回
路板のいずれか一方の回路板にプリプレグを介して他の
回路板を重ねると共に同じ端縁において局所的に加熱加
圧することによって、このプリプレグの樹脂を部分的に
回路板に熱溶着させてこのプリプレグの両側に回路板を
結合させ、この結合作業を複数回繰り返して複数枚の回
路板をプリプレグを介して重ねた後、これを加熱加圧成
形することによって、プリプレグによる絶縁接着層を介
して複数枚の回路板を積層一体化して多層プリント配線
板を製造するにあたって、上記の各結合作業を上下高さ
位置調整自在な下側熱圧着ヘッドと上側熱圧着ヘッドの
間に回路板とプリプレグの積重ね物の端縁を所定の圧力
で挟んで加熱して行ない、結合作業の回数を経る毎に下
側熱圧着ヘッドの上端の位置が高くなるように下側熱圧
着ヘッドを徐々に上昇させて結合作業を行なうことを特
徴とする多層プリント配線板の製造方法。 - 【請求項2】 テーブルにその上面から上方へ突出する
ように下側熱圧着ヘッドを上下高さ位置調整自在に配置
し、結合作業の回数を経る毎にテーブルの上面からの突
出高さが高くなるように下側熱圧着ヘッドを徐々に上昇
させながら、テーブルの上面に載置された回路板とプリ
プレグの積重ね物の端縁を下側熱圧着ヘッドと上側熱圧
着ヘッドの間に所定の圧力で挟んで加熱することによっ
て、各結合作業を行なうことを特徴とする請求項1に記
載の多層プリント配線板の製造方法。 - 【請求項3】 下側熱圧着ヘッドの上端と上側熱圧着ヘ
ッドの下端との間の中間位置が、回路板とプリプレグの
積重ね物の厚みの中央から上側と下側にこの厚みの25
%以内の範囲に位置するように、下側熱圧着ヘッドを上
昇させた状態で、回路板とプリプレグの積重ね物の端縁
を下側熱圧着ヘッドと上側熱圧着ヘッドの間に所定の圧
力で挟んで加熱することによって、結合作業を行なうこ
とを特徴とする請求項1又は2に記載の多層プリント配
線板の製造方法。 - 【請求項4】 回路板とプリプレグの積重ね物の端縁に
沿った複数箇所で局所的に加熱加圧することによってプ
リプレグの両側に回路板を結合させる作業を行ない、結
合作業の前回とその次の回とにおいて、端縁に沿った複
数箇所のうち少なくとも両端の箇所が同じ位置にならな
いようにずらした位置で局所的に加熱加圧をしてプリプ
レグの両側に回路板を結合させるようにすることを特徴
とする請求項1乃至3のいずれかに記載の多層プリント
配線板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002048820A JP2003249753A (ja) | 2002-02-25 | 2002-02-25 | 多層プリント配線板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002048820A JP2003249753A (ja) | 2002-02-25 | 2002-02-25 | 多層プリント配線板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003249753A true JP2003249753A (ja) | 2003-09-05 |
Family
ID=28661488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002048820A Withdrawn JP2003249753A (ja) | 2002-02-25 | 2002-02-25 | 多層プリント配線板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003249753A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7685707B2 (en) | 2005-03-17 | 2010-03-30 | Panasonic Corporation | Method for manufacturing circuit forming substrate |
CN115087248A (zh) * | 2022-07-04 | 2022-09-20 | 南京克锐斯自动化科技有限公司 | 一种积层印刷电路板生产用高精度自动排序固定系统 |
-
2002
- 2002-02-25 JP JP2002048820A patent/JP2003249753A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7685707B2 (en) | 2005-03-17 | 2010-03-30 | Panasonic Corporation | Method for manufacturing circuit forming substrate |
CN115087248A (zh) * | 2022-07-04 | 2022-09-20 | 南京克锐斯自动化科技有限公司 | 一种积层印刷电路板生产用高精度自动排序固定系统 |
CN115087248B (zh) * | 2022-07-04 | 2023-08-04 | 南京克锐斯自动化科技有限公司 | 一种积层印刷电路板生产用高精度自动排序固定系统 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3903701B2 (ja) | 多層回路基板とその製造方法 | |
KR20060061402A (ko) | 다층 회로 기판의 제조 방법 | |
CN110678013A (zh) | 嵌入式铜块印制板的加工方法及印制板 | |
KR100736156B1 (ko) | 다층연성회로기판의 제조방법 | |
KR101655928B1 (ko) | 인쇄회로기판 제조방법 | |
JP3946114B2 (ja) | 多層回路配線基板の製造方法 | |
JP2003249753A (ja) | 多層プリント配線板の製造方法 | |
JP3838108B2 (ja) | 多層プリント配線板の製造方法 | |
EP4156874A1 (en) | Circuit board and manufacturing method therefor | |
JPH07249868A (ja) | 多層基板の製造方法 | |
JP3366458B2 (ja) | プリント配線板の製造方法 | |
JPH07283534A (ja) | 多層基板の製造方法 | |
JP2003152336A (ja) | 多層プリント配線板の製造方法 | |
JP6516065B2 (ja) | 樹脂多層基板の製造方法 | |
JP3165890B2 (ja) | プリント配線板のレイアップ方法 | |
JP3934826B2 (ja) | 多層配線板の製造方法 | |
JP4397340B2 (ja) | セラミックグリーンシートの仮積層装置および仮積層方法 | |
JP4462057B2 (ja) | 内層回路用部材及びそれを用いた多層配線回路基板及びその製造方法 | |
JP2005005684A (ja) | 多層基板及びその製造方法 | |
JP3796765B2 (ja) | 電子部品搭載用多層基板の製造方法 | |
JP2003318539A (ja) | 多層積層板の製造方法及び多層積層板 | |
JP2001203453A (ja) | 多層積層板の製造方法 | |
JP2001277457A (ja) | 積層装置およびそれを用いた積層方法 | |
JP3838119B2 (ja) | 多層プリント配線板の製造方法 | |
JP2699958B2 (ja) | 多層板の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050510 |